JPH1112733A - 薄膜形成装置 - Google Patents
薄膜形成装置Info
- Publication number
- JPH1112733A JPH1112733A JP17000897A JP17000897A JPH1112733A JP H1112733 A JPH1112733 A JP H1112733A JP 17000897 A JP17000897 A JP 17000897A JP 17000897 A JP17000897 A JP 17000897A JP H1112733 A JPH1112733 A JP H1112733A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wafer holder
- thin film
- jig
- wafer
- film forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ウエハホルダをプラネタリー治具の自転軸方
向、自転回転方向などの任意方向に傾斜させることによ
り、ウエハに付着する薄膜形成粒子の膜厚分布の均一化
を図る。 【解決手段】真空容器内に取り付けられたプラネタリー
治具5の内側周辺部にウエハホルダ8が取り付けられ、
このウエハホルダ8に保持されたウエハ9に薄膜を形成
するプラネタリー回転型の薄膜形成装置において、ウエ
ハホルダ8は、その周縁部から突出する3個以上の凸片
13a、13b、13cにそれぞれ設けた孔10a、1
0b、10cを通して固定ネジ11a、11b、11c
によりプラネタリー治具5に傾斜可能に取り付けられて
いる。そして、調整ネジ13a、13b、13cにより
ウエハホルダ8の各凸片13a、13b、13cのプラ
ネタリー治具5に対する高さが調整される。これによ
り、ウエタハホルダ8のプラネタリー治具5に対する角
度したがって薄膜形成粒子の飛翔軌跡に対する角度が調
整される。
向、自転回転方向などの任意方向に傾斜させることによ
り、ウエハに付着する薄膜形成粒子の膜厚分布の均一化
を図る。 【解決手段】真空容器内に取り付けられたプラネタリー
治具5の内側周辺部にウエハホルダ8が取り付けられ、
このウエハホルダ8に保持されたウエハ9に薄膜を形成
するプラネタリー回転型の薄膜形成装置において、ウエ
ハホルダ8は、その周縁部から突出する3個以上の凸片
13a、13b、13cにそれぞれ設けた孔10a、1
0b、10cを通して固定ネジ11a、11b、11c
によりプラネタリー治具5に傾斜可能に取り付けられて
いる。そして、調整ネジ13a、13b、13cにより
ウエハホルダ8の各凸片13a、13b、13cのプラ
ネタリー治具5に対する高さが調整される。これによ
り、ウエタハホルダ8のプラネタリー治具5に対する角
度したがって薄膜形成粒子の飛翔軌跡に対する角度が調
整される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハに薄膜を形
成する真空蒸着装置、スパッタリング装置などの薄膜形
成装置に関する。
成する真空蒸着装置、スパッタリング装置などの薄膜形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、薄膜形成装置、例えばプラネタ
リー回転型の薄膜形成装置において、公転と自転を行う
プラネタリー治具に取り付けられたウエハホルダに保持
されたウエハ表面の薄膜分布を均一にするには、薄膜形
成粒子の飛翔軌跡に対するウエハの角度を調整する必要
がある。このウエハの角度調整を、現実には、ウエハを
保持するウエハホルダのプラネタリー治具に対する角度
を変えることにより行っている。
リー回転型の薄膜形成装置において、公転と自転を行う
プラネタリー治具に取り付けられたウエハホルダに保持
されたウエハ表面の薄膜分布を均一にするには、薄膜形
成粒子の飛翔軌跡に対するウエハの角度を調整する必要
がある。このウエハの角度調整を、現実には、ウエハを
保持するウエハホルダのプラネタリー治具に対する角度
を変えることにより行っている。
【0003】従来の薄膜形成装置として、特開平5−6
5587号公報に記載されている薄膜形成装置、特にそ
のプラネタリー治具とこれに取り付けられているウエハ
ホルダの構造を図7〜図9に示す。
5587号公報に記載されている薄膜形成装置、特にそ
のプラネタリー治具とこれに取り付けられているウエハ
ホルダの構造を図7〜図9に示す。
【0004】21はプラネタリー治具で、その周辺部の
一部を示すものである。このプラネタリー治具21には
孔21a、21bが形成されている。22はウエハホル
ダで、その裏面側にはネジ23aとネジ23bが間隔を
おいて溶接などにより結合されている。そして、ウエハ
ホルダ22の周縁部には、切り欠き22a、22bが形
成され、また、当止め片22c、22dが表面側に切り
起こされている。更に、ウエハホルダ22の周縁から径
方向の外向きに伸びる固定ネジ取付片22eが、切り欠
き22a、22bの間に形成されている。この固定ネジ
取付片22eには、ネジ孔22fが形成されている。
一部を示すものである。このプラネタリー治具21には
孔21a、21bが形成されている。22はウエハホル
ダで、その裏面側にはネジ23aとネジ23bが間隔を
おいて溶接などにより結合されている。そして、ウエハ
ホルダ22の周縁部には、切り欠き22a、22bが形
成され、また、当止め片22c、22dが表面側に切り
起こされている。更に、ウエハホルダ22の周縁から径
方向の外向きに伸びる固定ネジ取付片22eが、切り欠
き22a、22bの間に形成されている。この固定ネジ
取付片22eには、ネジ孔22fが形成されている。
【0005】24a、24bはスプリングで、その一端
がネジ23a、23bにそれぞれ係り止めされ、他端が
切り欠き22a、22bに係り止めされている。
がネジ23a、23bにそれぞれ係り止めされ、他端が
切り欠き22a、22bに係り止めされている。
【0006】25はウエハで、ウエハホルダ22の表面
側で、当止め片22c、22dとスプリング24a、2
4bの先端部との間に、スプリング24a、24bの弾
性により保持されている、ネジ23a、23bは、プラ
ネタリー治具21の孔21a、21bを内側(表面)か
ら外側(裏面)に挿通してナット23c、23dによ
り、ウエハホルダ22をプラネタリー治具21の表面側
に固定している。また、ネジ孔22fには、角度調整ネ
ジ26が、ウエハホルダ22の表面側から裏面側に向か
ってねじ込まれ、その先端はプラネタリー治具21に当
接している。
側で、当止め片22c、22dとスプリング24a、2
4bの先端部との間に、スプリング24a、24bの弾
性により保持されている、ネジ23a、23bは、プラ
ネタリー治具21の孔21a、21bを内側(表面)か
ら外側(裏面)に挿通してナット23c、23dによ
り、ウエハホルダ22をプラネタリー治具21の表面側
に固定している。また、ネジ孔22fには、角度調整ネ
ジ26が、ウエハホルダ22の表面側から裏面側に向か
ってねじ込まれ、その先端はプラネタリー治具21に当
接している。
【0007】そして、薄膜形成粒子の飛翔軌跡に対する
ウエハ25(ウエハホルダ22)の角度調整は、ナット
23c、23dを緩め、固定ネジ26を回転させて、プ
ラネタリー治具21とウエハホルダ22の固定ネジ取付
片22eとの高さLを調整することにより行われる。
ウエハ25(ウエハホルダ22)の角度調整は、ナット
23c、23dを緩め、固定ネジ26を回転させて、プ
ラネタリー治具21とウエハホルダ22の固定ネジ取付
片22eとの高さLを調整することにより行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
薄膜形成装置においては、薄膜形成粒子の飛翔軌跡に対
するウエハホルダ22の角度調整は一方向にしかできな
かった。即ち、この角度調整は、ネジ23a、23bの
挿通しているプラネタリー治具21の孔21a、21b
を支点にして、固定ネジ26を回転させてウエハホルダ
22の固定ネジ取付片22eのプラネタリー治具21に
対する高さLを調整することにより、プラネタリー治具
21の自転軸方向の一方向にしか行うことができなかっ
た。
薄膜形成装置においては、薄膜形成粒子の飛翔軌跡に対
するウエハホルダ22の角度調整は一方向にしかできな
かった。即ち、この角度調整は、ネジ23a、23bの
挿通しているプラネタリー治具21の孔21a、21b
を支点にして、固定ネジ26を回転させてウエハホルダ
22の固定ネジ取付片22eのプラネタリー治具21に
対する高さLを調整することにより、プラネタリー治具
21の自転軸方向の一方向にしか行うことができなかっ
た。
【0009】したがって、従来の薄膜形成装置は、ウエ
ハに付着した薄膜形成粒子の膜厚分布が、各ウエハある
いは同一ウエハ内において均一とならず、ばらついてい
た。これは、プラネタリー治具の自転回転方向にも薄膜
形成粒子が分布し、この分布に対する角度の最適化がな
されていないからである。そこで、本発明は、ウエハホ
ルダをプラネタリー治具の自転軸方向、自転回転方向な
どの任意方向に傾斜させることにより、ウエハに付着す
る薄膜形成粒子の膜厚分布の均一化を図ることのできる
薄膜形成装置を提供することを目的とする。
ハに付着した薄膜形成粒子の膜厚分布が、各ウエハある
いは同一ウエハ内において均一とならず、ばらついてい
た。これは、プラネタリー治具の自転回転方向にも薄膜
形成粒子が分布し、この分布に対する角度の最適化がな
されていないからである。そこで、本発明は、ウエハホ
ルダをプラネタリー治具の自転軸方向、自転回転方向な
どの任意方向に傾斜させることにより、ウエハに付着す
る薄膜形成粒子の膜厚分布の均一化を図ることのできる
薄膜形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、真空容器内において治具にウエハホルダが取り付け
られ、このウエハホルダに保持されたウエハに薄膜を形
成する薄膜形成装置において、前記ウエハホルダは、少
なくとも3箇所に設けた係合部で前記治具に取り付けら
れ、かつ、前記治具と前記ウエハホルダとの間に介在す
る調整手段により前記係合部の前記治具に対する高さが
それぞれ独立に調整されて、前記ウエハホルダが任意方
向に傾斜できるようにしたものである。
は、真空容器内において治具にウエハホルダが取り付け
られ、このウエハホルダに保持されたウエハに薄膜を形
成する薄膜形成装置において、前記ウエハホルダは、少
なくとも3箇所に設けた係合部で前記治具に取り付けら
れ、かつ、前記治具と前記ウエハホルダとの間に介在す
る調整手段により前記係合部の前記治具に対する高さが
それぞれ独立に調整されて、前記ウエハホルダが任意方
向に傾斜できるようにしたものである。
【0011】この発明は、ウエハホルダを治具に3箇所
以上の係合部で取付ける。そして、調整ナット、円筒状
あるいは円環状の調整ワッシャなどの調整手段により、
ウエハホルダの係合部の治具に対する高さを独立に調整
する。これにより、ウエハホルダの治具に対する角度
(傾斜)を任意方向に定めることができる。その結果、
ターゲットあるいは蒸発源から飛来する薄膜形成粒子の
飛翔軌跡に対する角度を最適に定めることができる。ま
た、治具の自転回転方向に分布している薄膜形成粒子に
対しても角度を最適に定めることができる。これによ
り、薄膜形成粒子を効率よくウエハ表面に付着させるこ
とができて、各ウエハ毎に、また一枚のウエハ内におい
て、ウエハに付着した粒子の膜厚分布を均一にすること
ができる。
以上の係合部で取付ける。そして、調整ナット、円筒状
あるいは円環状の調整ワッシャなどの調整手段により、
ウエハホルダの係合部の治具に対する高さを独立に調整
する。これにより、ウエハホルダの治具に対する角度
(傾斜)を任意方向に定めることができる。その結果、
ターゲットあるいは蒸発源から飛来する薄膜形成粒子の
飛翔軌跡に対する角度を最適に定めることができる。ま
た、治具の自転回転方向に分布している薄膜形成粒子に
対しても角度を最適に定めることができる。これによ
り、薄膜形成粒子を効率よくウエハ表面に付着させるこ
とができて、各ウエハ毎に、また一枚のウエハ内におい
て、ウエハに付着した粒子の膜厚分布を均一にすること
ができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、真空容器内にお
いて公転軸からアームを介して分枝した自転軸にプラネ
タリー治具が取り付けられ、このプラネタリー治具の内
側周辺部に複数個のウエハホルダが取り付けられ、この
ウエハホルダに保持されたウエハに薄膜を形成するプラ
ネタリー回転型の薄膜形成装置において、前記ウエハホ
ルダは、3個以上の係合部にそれぞれ設けた孔または切
り欠きと高さ調整手段とにより固定ネジにより前記プラ
ネタリー治具に傾斜可能に取り付けられ、前記ウエハホ
ルダの各係合部の前記プラネタリー治具に対する高さが
前記高さ調整手段によりそれぞれ独立に調整されて、前
記ウエハホルダが任意方向に傾斜できるようにしたもの
である。
いて公転軸からアームを介して分枝した自転軸にプラネ
タリー治具が取り付けられ、このプラネタリー治具の内
側周辺部に複数個のウエハホルダが取り付けられ、この
ウエハホルダに保持されたウエハに薄膜を形成するプラ
ネタリー回転型の薄膜形成装置において、前記ウエハホ
ルダは、3個以上の係合部にそれぞれ設けた孔または切
り欠きと高さ調整手段とにより固定ネジにより前記プラ
ネタリー治具に傾斜可能に取り付けられ、前記ウエハホ
ルダの各係合部の前記プラネタリー治具に対する高さが
前記高さ調整手段によりそれぞれ独立に調整されて、前
記ウエハホルダが任意方向に傾斜できるようにしたもの
である。
【0013】この発明は、プラネタリー治具に3個以上
の固定ネジおよび固定ナットによりウエハホルダを係合
部で取付け、かつ、調整ナット、円筒状あるいは円環状
の調整ワッシャなどの高さ調整手段を固定ネジに取り付
ける。そして、調整ナットを回転させ、また調整ワッシ
ャを増減させることにより、各ウエハホルダの各係合部
のプラネタリー治具に対する高さを独立に調整する。こ
れにより、ウエハホルダのプラネタリー治具に対する角
度(傾斜)を任意方向に定めることができる。その結
果、ターゲットあるいは蒸発源から飛来する薄膜形成粒
子の飛翔軌跡に対する角度を最適に定めることができ
る。また、プラネタリー治具の自転回転方向に分布して
いる薄膜形成粒子に対しても角度を最適に定めることが
できる。これにより、薄膜形成粒子を効率よくウエハ表
面に付着させることができて、各ウエハ毎に、また一枚
のウエハ内において、ウエハに付着した粒子の膜厚分布
を均一にすることができる。
の固定ネジおよび固定ナットによりウエハホルダを係合
部で取付け、かつ、調整ナット、円筒状あるいは円環状
の調整ワッシャなどの高さ調整手段を固定ネジに取り付
ける。そして、調整ナットを回転させ、また調整ワッシ
ャを増減させることにより、各ウエハホルダの各係合部
のプラネタリー治具に対する高さを独立に調整する。こ
れにより、ウエハホルダのプラネタリー治具に対する角
度(傾斜)を任意方向に定めることができる。その結
果、ターゲットあるいは蒸発源から飛来する薄膜形成粒
子の飛翔軌跡に対する角度を最適に定めることができ
る。また、プラネタリー治具の自転回転方向に分布して
いる薄膜形成粒子に対しても角度を最適に定めることが
できる。これにより、薄膜形成粒子を効率よくウエハ表
面に付着させることができて、各ウエハ毎に、また一枚
のウエハ内において、ウエハに付着した粒子の膜厚分布
を均一にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の薄膜形成装置の
一実施例としてスパッタリング装置について図面を参照
して説明する。
一実施例としてスパッタリング装置について図面を参照
して説明する。
【0015】図1において、1は真空容器である。この
真空容器1の中には、その上部に設けられた公転軸2、
この公転軸に取り付けられたアーム3、このアーム3に
取り付けられた自転軸4を介して複数個のプラネタリー
治具5が公転・自転可能に設けられている。これらの公
転および自転の回転駆動は図示しないモーターにより行
われる。
真空容器1の中には、その上部に設けられた公転軸2、
この公転軸に取り付けられたアーム3、このアーム3に
取り付けられた自転軸4を介して複数個のプラネタリー
治具5が公転・自転可能に設けられている。これらの公
転および自転の回転駆動は図示しないモーターにより行
われる。
【0016】また、真空容器1の下部には、陰極板6が
設けられ、この陰極板6とプラネタリー治具5(真空容
器1)との間には、陰極板6を負極とする高電圧もしく
は高周波電圧が印加される。そして、この陰極板6の上
には、金属またはセラミックスなどの薄膜形成材料から
なるターゲット7が固定される。
設けられ、この陰極板6とプラネタリー治具5(真空容
器1)との間には、陰極板6を負極とする高電圧もしく
は高周波電圧が印加される。そして、この陰極板6の上
には、金属またはセラミックスなどの薄膜形成材料から
なるターゲット7が固定される。
【0017】なお、真空容器1には、その他、従来の薄
膜形成装置と同様に、真空ポンプ、雰囲気ガス供給装置
などが付属するが、これらは本発明の対象ではないの
で、説明を省略する。
膜形成装置と同様に、真空ポンプ、雰囲気ガス供給装置
などが付属するが、これらは本発明の対象ではないの
で、説明を省略する。
【0018】プラネタリー治具5の周辺部には、図2に
示すように、自転軸4の同心円上に正三角形の2つの頂
点に位置する孔5a、5bと、これらの孔5a、5bよ
りも自転軸4側にあって、これらの孔5a、5bに対し
正三角形のもう1つの頂点に位置する孔5cとが形成さ
れる。
示すように、自転軸4の同心円上に正三角形の2つの頂
点に位置する孔5a、5bと、これらの孔5a、5bよ
りも自転軸4側にあって、これらの孔5a、5bに対し
正三角形のもう1つの頂点に位置する孔5cとが形成さ
れる。
【0019】図3および図4において、8はウエハホル
ダで、鉄板などの金属板をウエハ9の直径よりもやや大
きい直径を有する円板状にプレスなどにより形成したも
のである。このウエハホルダ8は、120゜の角度をお
いて径方向の外部に向かって突出する3つの凸片8a、
8b、8cを有している。この3つの凸片8a、8b、
8cには、プラネタリー治具5に形成した正三角形の頂
点に位置する孔5a、5b、5cと等しい正三角形の頂
点に位置する孔10a、10b、10cが形成される。
これらの孔10a、10b、10cは、後述の固定ネジ
よりもやや大きめの径を有している。
ダで、鉄板などの金属板をウエハ9の直径よりもやや大
きい直径を有する円板状にプレスなどにより形成したも
のである。このウエハホルダ8は、120゜の角度をお
いて径方向の外部に向かって突出する3つの凸片8a、
8b、8cを有している。この3つの凸片8a、8b、
8cには、プラネタリー治具5に形成した正三角形の頂
点に位置する孔5a、5b、5cと等しい正三角形の頂
点に位置する孔10a、10b、10cが形成される。
これらの孔10a、10b、10cは、後述の固定ネジ
よりもやや大きめの径を有している。
【0020】ウエハホルダ8は、図2および図3に示す
ように、プラネタリー治具5の内側周辺部に取り付けら
れる。即ち、プラネタリー治具5に設けた孔5a、5
b、5cに固定ネジ11a、11b、11cを、プラネ
タリー治具5の外側から内側に向けて挿通し、これらの
固定ネジ11a、11b、11cを固定ナット12a、
12b、12cによりプラネタリー治具5に固定する。
そして、調整ナット13a、13b、13cを固定ネジ
11a、11b、11cの中途に止め、ついで、固定ネ
ジ11a、11b、11cにウエハホルダ8の孔10
a、10b、10cを嵌挿する。ついで、ウエハホルダ
8を固定ナット14a、14b、14cにより固定す
る。
ように、プラネタリー治具5の内側周辺部に取り付けら
れる。即ち、プラネタリー治具5に設けた孔5a、5
b、5cに固定ネジ11a、11b、11cを、プラネ
タリー治具5の外側から内側に向けて挿通し、これらの
固定ネジ11a、11b、11cを固定ナット12a、
12b、12cによりプラネタリー治具5に固定する。
そして、調整ナット13a、13b、13cを固定ネジ
11a、11b、11cの中途に止め、ついで、固定ネ
ジ11a、11b、11cにウエハホルダ8の孔10
a、10b、10cを嵌挿する。ついで、ウエハホルダ
8を固定ナット14a、14b、14cにより固定す
る。
【0021】ウエハホルダ8の凸片8a、8b、8cの
プラネタリー治具5に対する高さ調整は、3個の固定ナ
ット14a、14b、14cを緩め、3個の調整ナット
13a、13b、13cを独立に適宜回転させることに
より行われる。
プラネタリー治具5に対する高さ調整は、3個の固定ナ
ット14a、14b、14cを緩め、3個の調整ナット
13a、13b、13cを独立に適宜回転させることに
より行われる。
【0022】即ち、調整ナット13cを回転させて調整
するか、又は調整ナット13a、13bを回転させて同
じ高さに調整することにより、プラネタリー治具5の自
転軸4(図1参照)に対する角度が調整される。また、
調整ナット13a、13bをそれぞれ別の高さに調整す
ることにより、プラネタリー治具5の自転回転方向に対
する角度が調整される。そして、前述の2つの角度調
整、即ち、自転軸方向と自転回転方向への角度調整を複
合して行うことにより、プラネタリー治具5に対するウ
エハホルダ8の任意方向への角度(傾斜)が決定され
る。この傾斜により薄膜形成粒子の飛翔軌跡に対する角
度が調整されて、ウエハ9に付着する薄膜形成粒子の膜
厚分布の均一化が図られる。
するか、又は調整ナット13a、13bを回転させて同
じ高さに調整することにより、プラネタリー治具5の自
転軸4(図1参照)に対する角度が調整される。また、
調整ナット13a、13bをそれぞれ別の高さに調整す
ることにより、プラネタリー治具5の自転回転方向に対
する角度が調整される。そして、前述の2つの角度調
整、即ち、自転軸方向と自転回転方向への角度調整を複
合して行うことにより、プラネタリー治具5に対するウ
エハホルダ8の任意方向への角度(傾斜)が決定され
る。この傾斜により薄膜形成粒子の飛翔軌跡に対する角
度が調整されて、ウエハ9に付着する薄膜形成粒子の膜
厚分布の均一化が図られる。
【0023】以上のように、調整ナット13a、13
b、13cは、プラネタリー治具5に対するウエハホル
ダ8の3個の凸片8a、8b、8cの高さを調整する高
さ調整手段を構成し、ウエハホルダ8を任意方向へ傾斜
させる機能を有する。
b、13cは、プラネタリー治具5に対するウエハホル
ダ8の3個の凸片8a、8b、8cの高さを調整する高
さ調整手段を構成し、ウエハホルダ8を任意方向へ傾斜
させる機能を有する。
【0024】本発明の薄膜形成装置と従来の薄膜形成装
置において、φ3インチのウエハを用いて膜厚分布の均
一化を図ったところ、本発明が膜厚分布率を±1%以下
に低減することができたのに対し、従来例においては±
3%が限界であった。
置において、φ3インチのウエハを用いて膜厚分布の均
一化を図ったところ、本発明が膜厚分布率を±1%以下
に低減することができたのに対し、従来例においては±
3%が限界であった。
【0025】なお、前述の高さ調整手段は、調整ナット
13a、13b、13cにより構成したが、図5に示す
ように、3個の固定ネジ11a、11b、11cにそれ
ぞれ円筒状ワッシャ15aまたは円環状ワッシャ15b
を適宜挿入し、プラネタリー治具5に対するウエハホル
ダ8の3個の凸片8a、8b、8cの高さを独立に調整
して、ウエハホルダ8の薄膜形成粒子の飛翔軌跡に対す
る角度を最適化して、ウエハの薄膜分布の均一化を図っ
てもよい。
13a、13b、13cにより構成したが、図5に示す
ように、3個の固定ネジ11a、11b、11cにそれ
ぞれ円筒状ワッシャ15aまたは円環状ワッシャ15b
を適宜挿入し、プラネタリー治具5に対するウエハホル
ダ8の3個の凸片8a、8b、8cの高さを独立に調整
して、ウエハホルダ8の薄膜形成粒子の飛翔軌跡に対す
る角度を最適化して、ウエハの薄膜分布の均一化を図っ
てもよい。
【0026】また、固定ネジ11a、11b、11c
は、プラネタリー治具5に設けた孔5a、5b、5cに
挿通してナット12a、12b、12cによりプラネタ
リー治具5に固定したが、プラネタリー治具5に溶接に
より直接結合してもよい。
は、プラネタリー治具5に設けた孔5a、5b、5cに
挿通してナット12a、12b、12cによりプラネタ
リー治具5に固定したが、プラネタリー治具5に溶接に
より直接結合してもよい。
【0027】また、図4に示すウエハホルダ8は、周縁
部から突出する凸片8a、8b、8cに孔510a、1
0b、10cを設けたが、この孔10a、10b、10
cの代わりに、図6に示すように、外部に通じる切り欠
き8dを設けた構造のウエハホルダ81でもよい。この
切り欠き8dは、例えば、ウエハホルダ81をその中心
を軸にして時計方向に回転させたとき、凸片8a、8
b、8cの回転方向に対抗する側面側に設けられる。な
お、凸片8a、8b、8cは、必ずしも設ける必要はな
く、ウエハホルダ8を治具5に取り付けるスペースを有
する係合部を備えておればよい。
部から突出する凸片8a、8b、8cに孔510a、1
0b、10cを設けたが、この孔10a、10b、10
cの代わりに、図6に示すように、外部に通じる切り欠
き8dを設けた構造のウエハホルダ81でもよい。この
切り欠き8dは、例えば、ウエハホルダ81をその中心
を軸にして時計方向に回転させたとき、凸片8a、8
b、8cの回転方向に対抗する側面側に設けられる。な
お、凸片8a、8b、8cは、必ずしも設ける必要はな
く、ウエハホルダ8を治具5に取り付けるスペースを有
する係合部を備えておればよい。
【0028】また、プラネタリー治具5に設けた孔5
a、5b、5c、ウエハホルダ8の凸片8a、8b、8
cに設けた孔10a、10b、10cまたは切り欠き8
dであって、固定ネジ11a、11b、11cが挿通す
るものは、正三角形の頂点に形成したが、必ずしも正三
角形の頂点である必要はない。また、固定ネジ11a、
11b、11cは3本に限らず、これ以上設ける構造と
してもよい。
a、5b、5c、ウエハホルダ8の凸片8a、8b、8
cに設けた孔10a、10b、10cまたは切り欠き8
dであって、固定ネジ11a、11b、11cが挿通す
るものは、正三角形の頂点に形成したが、必ずしも正三
角形の頂点である必要はない。また、固定ネジ11a、
11b、11cは3本に限らず、これ以上設ける構造と
してもよい。
【0029】上記実施例においては、本発明の薄膜形成
装置として、スパッタリング装置を例示したが、本発明
は真空蒸着装置にも適用できるものである。
装置として、スパッタリング装置を例示したが、本発明
は真空蒸着装置にも適用できるものである。
【0030】また、本実施例においては、公転・自転を
行うプラネタリー回転型の薄膜形成装置を示したが、本
発明は公転、自転のうち、少なくとも一つを行う薄膜形
成装置にも適用できるものである。また、ウエハ取り付
け用のプラネタリー治具は椀型のものを示したが平行平
板状のものでもよい。
行うプラネタリー回転型の薄膜形成装置を示したが、本
発明は公転、自転のうち、少なくとも一つを行う薄膜形
成装置にも適用できるものである。また、ウエハ取り付
け用のプラネタリー治具は椀型のものを示したが平行平
板状のものでもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1および2に記載の本発明は、3
個以上の固定ネジにより高さ調整手段により、ウエハホ
ルダ取り付け用の治具に対するウエハホルダの各係合部
の高さを変えて、ウエハホルダーの角度を、治具の自転
軸方向、自転回転方向などの任意方向に変えることがで
きるので、薄膜形成粒子の飛翔軌跡に対する角度を最適
に定めることができ、各ウエハの表面に付着した薄膜の
分布を均一にすることができる。
個以上の固定ネジにより高さ調整手段により、ウエハホ
ルダ取り付け用の治具に対するウエハホルダの各係合部
の高さを変えて、ウエハホルダーの角度を、治具の自転
軸方向、自転回転方向などの任意方向に変えることがで
きるので、薄膜形成粒子の飛翔軌跡に対する角度を最適
に定めることができ、各ウエハの表面に付着した薄膜の
分布を均一にすることができる。
【図1】 本発明の薄膜形成装置の一実施例を示すスパ
ッタリング装置の概略形態図
ッタリング装置の概略形態図
【図2】 図1に示すスパッタリング装置のプラネタリ
ー治具の一部切欠拡大外側面図
ー治具の一部切欠拡大外側面図
【図3】 図1に示すスパッタリング装置のプラネタリ
ー治具の内側周辺部の一部拡大断面形態図
ー治具の内側周辺部の一部拡大断面形態図
【図4】 図1〜図3に示すウエハホルダの平面図
【図5】 本発明の薄膜精製装置の他の実施例を示すス
パッタリング装置のプラネタリー治具の内側周辺部の一
部拡大断面形態図
パッタリング装置のプラネタリー治具の内側周辺部の一
部拡大断面形態図
【図6】 図4に示すウエハホルダの変形例の平面図
【図7】 従来の薄膜形成装置のプラネタリー治具の内
側周辺部の一部断面形態図
側周辺部の一部断面形態図
【図8】 図7に示すプラネタリー治具の一部切欠縮小
外側面図
外側面図
【図9】 図7および図8に示すウエハホルダの裏面図
1 真空容器 2 公転軸 3 アーム 4 自転軸 5 プラネタリー治具 5a、5b、5c 孔 6 陰極板 7 ターゲット 8、81 ウエハホルダ 8a、8b、8c 凸片 8d 切り欠き 9 ウエハ 10a、10b、10c 孔 11a、11b、11c 固定ネジ 12a、12b、12c 固定ナット 13a、13b、13c 調整ナット 14a、14b、14c 固定ナット 15a 円筒状ワッシャ 15b 円環状ワッシャ
Claims (2)
- 【請求項1】 真空容器内において治具にウエハホルダ
が取り付けられ、このウエハホルダに保持されたウエハ
に薄膜を形成する薄膜形成装置において、 前記ウエハホルダは、少なくとも3箇所に設けた係合部
で前記治具に取り付けられ、かつ、前記治具と前記ウエ
ハホルダとの間に介在する調整手段により前記係合部の
前記治具に対する高さがそれぞれ独立に調整されて、前
記ウエハホルダが任意方向に傾斜できるようにした薄膜
形成装置。 - 【請求項2】 真空容器内において公転軸からアームを
介して分枝した自転軸にプラネタリー治具が取り付けら
れ、このプラネタリー治具の内側周辺部に複数個のウエ
ハホルダが取り付けられ、このウエハホルダに保持され
たウエハに薄膜を形成するプラネタリー回転型の薄膜形
成装置において、 前記ウエハホルダは、3箇所以上の係合部にそれぞれ設
けた孔または切り欠きと高さ調整手段とにより固定ネジ
により前記プラネタリー治具に傾斜可能に取り付けら
れ、前記ウエハホルダの各係合部の前記プラネタリー治
具に対する高さが前記高さ調整手段によりそれぞれ独立
に調整されて、前記ウエハホルダが任意方向に傾斜でき
るようにした薄膜形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17000897A JPH1112733A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | 薄膜形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17000897A JPH1112733A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | 薄膜形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1112733A true JPH1112733A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15896887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17000897A Pending JPH1112733A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | 薄膜形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1112733A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114990493A (zh) * | 2022-06-23 | 2022-09-02 | 北海惠科半导体科技有限公司 | 蒸发镀膜装置及其镀膜方法 |
CN115011930A (zh) * | 2022-05-31 | 2022-09-06 | 北海惠科半导体科技有限公司 | 蒸发镀膜装置 |
-
1997
- 1997-06-26 JP JP17000897A patent/JPH1112733A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115011930A (zh) * | 2022-05-31 | 2022-09-06 | 北海惠科半导体科技有限公司 | 蒸发镀膜装置 |
CN114990493A (zh) * | 2022-06-23 | 2022-09-02 | 北海惠科半导体科技有限公司 | 蒸发镀膜装置及其镀膜方法 |
CN114990493B (zh) * | 2022-06-23 | 2024-01-12 | 北海惠科半导体科技有限公司 | 蒸发镀膜装置及其镀膜方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN111206225B (zh) | 3d蒸镀的公自转镀锅结构 | |
CN216107165U (zh) | 蒸镀设备 | |
JPH1112733A (ja) | 薄膜形成装置 | |
JPH1129866A (ja) | スパッタ装置 | |
JPH02285069A (ja) | スパッタ装置 | |
US20030044529A1 (en) | Method of depositing thin film | |
JP4702530B2 (ja) | プラネタリー方式のスパッタリング装置 | |
CN207987324U (zh) | 一种可实现自动翻转的基片架 | |
CN115992344A (zh) | 一种晶振膜厚监控装置和镀膜设备 | |
JP5005205B2 (ja) | 真空蒸着装置 | |
JP2746695B2 (ja) | スパッタ装置及びスパッタ方法 | |
JPS6254089A (ja) | ウエハ自公転機構 | |
US5859500A (en) | Metal ion plasma generator having rotatable anode plate | |
JPH07226398A (ja) | ターゲットのスパッタ方法およびクリーニング方法 | |
JPH03253568A (ja) | カルーセル形スパツタリング装置およびそのスパツタリング方法 | |
KR100546873B1 (ko) | 기판홀더 구동장치 | |
JP3007963U (ja) | 真空蒸着装置のワーク取付具 | |
JP2001073134A (ja) | スパッタリング装置および成膜方法 | |
JPH04371577A (ja) | マグネトロン型スパッタリング装置 | |
CN215163068U (zh) | 一种真空蒸镀机的行星盘限位结构 | |
JP4550540B2 (ja) | 試料台及びイオンスパッタ装置 | |
JP2766527B2 (ja) | スパッタ装置及びスパッタ方法 | |
CN214193431U (zh) | 一种新型真空蒸镀机的伞架行星转结构 | |
JP2790661B2 (ja) | スパッタ装置 | |
JPS6220348A (ja) | ウエハ自公転機構 |