JPH11127291A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH11127291A
JPH11127291A JP9309236A JP30923697A JPH11127291A JP H11127291 A JPH11127291 A JP H11127291A JP 9309236 A JP9309236 A JP 9309236A JP 30923697 A JP30923697 A JP 30923697A JP H11127291 A JPH11127291 A JP H11127291A
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JP9309236A
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Inventor
Takao Otsuka
隆雄 大塚
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動原稿搬送機構を備えたファクシミリ装置
を用いるファクシミリ通信に合致し、かつ、容易な手
段,安価な手段によって、文字列の識別を行う。 【解決手段】 自動原稿搬送機構を装備しており、原稿
の画像読み取りデータをメモリ18に蓄積し、ファクシ
ミリ送信する機能22を有する。回路群25は、メモリ
18に蓄積されたイメージデータを回転させる手段、前
記イメージデータから文字の行間を識別する手段、前記
イメージデータから絵文字が描かれている領域を識別す
る手段、前記絵文字領域の方向を判定する手段、前記イ
メージデータの正しい原稿方向を判定する手段、前記判
定結果に基づいて前記イメージデータを修正する手段を
有し、前記行間による判定結果と、前記絵文字による判
定結果から、自動原稿搬送機構による原稿の読み取り方
向のずれを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装
置、より詳細には、自動原稿搬送機構を装備したファク
シミリ装置において、原稿の読み取り方向のずれを補正
可能にしたものである。
【0002】
【従来の技術】自動原稿搬送機構を備えたファクシミリ
装置は、広く普及しているが、斯種ファクシミリ装置に
おいては、従来から自動原稿搬送における原稿のずれ
(斜め送り,スキュー)が問題視され、いくつかの提案
がなされてきた。例えば、特開昭62−119535号
公報においては、複数の原稿センサーおよびスキュー検
出センサーの組み合わせにより原稿のずれを検出し、ス
キュー矯正装置で補正するようにしている。また、特開
平6−92512号公報においては、原稿搬送方向と直
角に位置した原稿端部検出センサーを有し、高精度に原
稿位置,方向ずれを検出して補正するようにしている。
また、特許第2554943号では、文字列の行間を抽
出し、細線化してその傾きを求め、補正するようにして
いる。更に、特開平3−216782号公報では、文書
画像を領域分割し、その領域ごとに連続性,傾きを求
め、文字列を補正することで、文字列とそれ以外を識別
するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭62−11
9535号公報に記載の発明のように、複数のセンサー
を用い、かつ、メカ機構によるスキュー矯正装置を用い
る場合、通常より装置の部品数が増し、コストアップに
つながり、また、機械的であるため精度が出せず、これ
をあげるにはコストアップになる。また、特開平6−9
2512号公報に記載の発明によると、高精度な原稿端
センサーを用いるため、コスト高となる。また、文字列
や行間の傾きを求め、補正する場合は(行間について
は、特許第2554943号)、文字方向が整列してい
ない場合(例えば、手書きや多くの図形が書かれている
場合)には傾き検出の動作は収束せずに所期の目的を達
成できず、機能しない。さらに、特開平3−21678
2号公報に記載の発明のように、文字列とそれ以外とを
識別する提案もいくつかなされているが、文字列の傾き
検出は、前記特許第2554943号の発明と同様、整
列していなくては所期の機能をせず、文字列の分離にし
か効果が出ない。前記特開平3−216782号公報に
記載の発明では、手書きの文字にも作用してしまい、原
画が変更されてしまう。
【0004】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、特に、自動原稿搬送機構を備えたファクシ
ミリ装置を用いるファクシミリ通信に合致し、かつ、容
易な手段,安価な手段によって、前述の不具合を解消す
ることを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、自動
原稿搬送機構を装備しており、原稿の画像読み取りデー
タをメモリ蓄積し、ファクシミリ送信する機能を有する
ファクシミリ装置において、前記メモリ蓄積されたイメ
ージデータを回転させる手段、前記イメージデータから
文字の行間を識別する手段、前記イメージデータから絵
文字が描かれている領域を識別する手段、前記絵文字領
域の方向を判定する手段、前記イメージデータの正しい
原稿方向を判定する手段、前記判定結果に基づいて前記
イメージデータを修正する手段を有し、前記行間による
判定結果と、前記絵文字による判定結果から、自動原稿
搬送機構による原稿の読み取り方向のずれを補正するこ
とを特徴とし、もって、文字列の識別,文字列及び行間
の方向を判別することにより、正しいずれ検出が安価に
できるようにしたものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記読み取り方向のずれが最大になった場合でも、
原稿の全域を読み込める手段を有し、方向のずれによる
画像切れを防げることを特徴とし、もって、ずれに応じ
て読み込み有効範囲を変え、画像切れを防ぐようにした
ものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記絵文字領域を収められる、定型の紙サイズを判
定する手段と、ファクシミリ送信時、受信局で使用でき
る紙サイズに前記絵文字領域を合わせ込む手段とを有
し、ファクシミリ送信時、受信局による意図しない縮小
や分割を抑制することを特徴とし、もって、ファクシミ
リ送信時ビットマップを縮小することなしに定型サイズ
に収めることにより、受信局側での縮小や分割を防げる
ようにしたものである。
【0008】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記イメージデータから罫線部を識別する手段と、
前記識別結果を考慮して、文字の行間を判定する手段と
を有し、罫線入りの原稿の場合でも、方向のずれを補正
できることを特徴とし、もって、罫線部などの線分を考
慮することにより、より精度高くずれ補正を行えるよう
にしたものである。
【0009】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記識別された罫線の角度を判定する手段と、前記
罫線を考慮した原稿方向の判定結果と前記罫線角度の判
定結果から原稿の読み取り方向を決定する手段とを有
し、搬送によるずれをより正しく補正できることを特徴
とし、もって、罫線部などの線分の角度判定も行うこと
により、さらに、より精度よくずれ補正を行えるように
したものである。
【0010】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、ファクシミリ通信における低解像度時の画像乱れを
識別する手段と、前記乱れを補正する補正手段とを有
し、画像乱れの発生を抑制できることを特徴とし、もっ
て、低解像度への解像度変換を考慮することにより、画
像乱れを抑制するようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用されたファ
クシミリ装置の一実施形態を説明するための全体ブロッ
ク図で、システムを制御するメインCPU1はソフトウ
ェアが書き込まれたプロクラムROM2,ワーク用のシ
ステムRAM3を有する。ペリフェラルコントローラ4
にはCPU1が動作するための周辺回路が装備されてい
る。また、原稿を読み取るスキャナ5を備え、イメージ
データは読み取り画処理部6で各種の処理がなされる。
更に、プリントアウトのためのプロッタ7を有し、シス
テムからのデータは書き込み画処理部8でプロッタに合
うように補正される。スキャナ,プロッタ間のデータは
システムバス経由のほかに、スイッチ9,10でショー
トカットできる。
【0012】メカ機構を駆動するための各種モーター1
1,プロセスなどの情報を取り込む各種センサー12や
外部システムなど別のモジュールと通信を行うためのシ
リアル通信部(UART)13があり、I/Oコントロ
ーラ14で制御され、システムに通知される。プロセス
に必要な高圧電源は高圧電源部15で生成されるが、こ
の元はシステムのDC電源を作るPSU16である。P
SU16はACコード17から電源供給される。画デー
タを展開するぺージメモリ18,ファクシミリ通信ファ
イルの蓄積メモリ(SAF)19,ファクシミリデータ
圧縮部(DCR)20,G3ファクシミリ制御のモデム
21と回線I/F(NCU)22およびG4ファクシミ
リ制御のコーディック23とISDN回線I/F24が
備わっている。
【0013】25は本発明による回路群で、該回路群2
5は、ページメモリからイメージデータを取り込み、ビ
ットマップ処理部26で処理された後、workメモリ
27に展開される。判定回路28は、workメモリ2
7を走査し、後述する本発明の作用を行う。メインCP
U1は判定回路からの情報を読み込み、システムRAM
などに保持する。
【0014】図2は、自動原稿搬送部の概要を示す図
で、図2(A)は自動原稿搬送機構の要部概略側面図、
図2(B)は自動原稿搬送路の概略平面図で、図示のよ
うに、機構を保護する外装カバー31,原稿がセットさ
れる原稿トレイ32があり、原稿は分離コロ33により
1枚ずつフィードされ、搬送コロ34,搬送ガイド3
6,駆動ローラー37で運ばれていく。原稿は原稿セッ
トセンサー39,各サイズの原稿幅センサー38及びレ
ジストセンサー35で位置が検出される。所定の位置に
来ると光源40で照らされて、CCDでイメージデータ
が読み込まれる。原稿の搬送路を2次元的に示したもの
が図2(B)で、原稿トレイ41におかれた原稿49
は、原稿ガイド42,原稿押さえ43の間を矢印方向に
フィードされる。搬送路中には原稿セットセンサー4
4、例えば、A3,B4,A4などの原稿幅センサー4
5,レジストセンサー46で検出され、CCD47の位
置で読み込まれる。
【0015】(請求項1の発明)CCDで読み取られた
ビデオデータは、主走査(横),副走査(縦)方向のビ
ットマップになる。そのビットマップを観測するのは、
図3(A)に示す9×9ドットのスキャンマトリックス
51で、注目画素52が判定される。これが主走査方向
に移動し、端に達すると、次の副走査方向の先頭に戻
り、以下、原稿の終わりまで繰り返される。安価な2値
読み取りCCDの場合は、9×9=81ドット中の黒ド
ットの割合を黒字率とし、主走査方向へマトリックスが
移動すると、図3(B)に(a)にて示すような波形が
得られる。CCDの解像度によって定められるが、スレ
ッシュを決め、それ以上の黒字率であれば、注目画素を
黒とする。また、スレッシュを下回る領域をある程度無
視すると、文字を塗りつぶした効果が得られ、文字領域
の判定が行える。図3(B)に(b)にて示すような出
力の波形がそれである。無視する範囲はいろいろな標本
により決められるし、いくつかの値を適宜使い分けても
いい。
【0016】図4(A)に示すように、原稿49が傾い
て搬送された場合、スキャンマトリックスでビットマッ
プを観測すると、例えば、主走査方向のラインL1〜L
8について、図4(B)に示すように出力が得られる。
ビットマップを回転させるとき、見かけ上は図5(A)
に示すように大きさが変化する。増えるドットは白とす
る(数1式に、回転時のビットマップ領域の変換式を示
す)。
【0017】
【数1】
【0018】ドットごとも回転させてもいいが、走査す
るスキャンマトリックスの前段に、図5(B)のマトリ
ックスを用い、このマトリックス内に入れればいい。2
値白黒は多値である黒指数になるが、スレッシュを決め
て2値化してもいい。回転時のスキャンマトリックスの
変換式を数2に示す。
【0019】
【数2】
【0020】前述の通り、文字を塗りつぶすことで、図
4(A)に示す文字領域が切り出せる。文字列の先頭、
後端では乱れが生じるが、文字列の長手方向の長さが十
分あれば切り捨ててもいい。図4(A)の原稿例の中
で、文字列A,B,Cは、図6(A)〜図6(F)に示
すようにしてスキャンマトリックスが得られる。予め文
字標本などを用いた観測データを取って置き、許容でき
る中心線のバタツキが判っているものとすると、図6
(B)のように文字列の中程では中心線が得られる。許
容できないバタツキであれば、図6(D)のように文字
列全体をカバーする中心線が得られず、図形,手書き文
字などと判別できる。また、図6(E)のように同一ラ
インに複数の文字列が出現しても、図6(F)のように
隙間が判別でき、接近していたり、交差していたりして
も連続性を見れば判断できる。図3(B)の処理で別文
字列と見分けられるので、多くが交差していれば重ね書
きなどができる。図6(F)のように文字列Cが明白な
中心線が得られるなら、以降も別扱いにし、そうでない
ならならすべて含めて文字領域を設定し直してもいい。
【0021】ビットマップを回転していき、黒の出現し
ないライン(図4(B)のL2,L6)の本数割合を取
っていけば、図7(B)の結果a,結果bのような図形
が得られる。結果a,結果bは縦書き,横書きの違いで
ある、角度の領域で識別できる。しかし、図7(A)の
例ではL27などにより、結果aに結果cが合わさった
図形となり、誤検出してしまう。そこで、図6(A)〜
図6(F)で得られた結果を解析する。前述の標本など
により、例えば中心線のばらつきを少ない方からランク
1〜5に区分けしておく。また、ばらつきが最悪のラン
ク5のときは、限度以上を1つの線分と考えれば複数の
線分の複合とする。図7(B)に示す文字列Bでは3つ
である。こうして得られた情報は角度、白ライン割合と
ともに、判定回路28からシステムRAM3に図7
(C)が得られるが、ランク,線分長さ,主走査方向と
一致する線分の数などにより、結果cは排除される。さ
らに、文字列の絶対数が少ない場合ではランク1の文字
列を仮想に延長した後再度回転し、行間検出し直せば正
しい結果が得られる。以上により、角度ずれが判別でき
る。回転角度が求まれば、図5(B)に示したスキャン
マトリックス変換を用いて、ページメモリ18にあるビ
ットマップを修正する。この時のみページメモリにアク
セスするならば、原画を保持できるので、異常時には考
案動作は最初からやり直せる。
【0022】(請求項2の発明)自動原稿搬送路は、図
2(B)に示すようになっており、原稿セットセンサー
44が原稿49を検知し、所定の起動がかかると1枚ず
つフィードされる。原稿サイズセンサー45で原稿横幅
が検知され、レジストセンサー46までプリフィードさ
れる。CCDの読み込み準備が完了すると、さらにフィ
ードされ、CCD47に差し掛かるタイミングからイメ
ージデータが取り込まれる。原稿49が斜めずれをおこ
していると、最悪紙づまりなどが発生するが、原稿端少
しならば正常通り搬送されてしまう。図8(A)に示す
ように原稿ガイド61は原稿49の端の跳ね上がり防止
機構になっているが、最大幅原稿62より大きい原稿6
3をも通してしまうので、考慮が必要である。
【0023】原稿の斜めずれが起こると、図8(B)に
示すように原稿49がレジストセンサー65に達したと
きには斜線部66はすでにレジストセンサーのライン
(Y=p)を通過してしまい、Y=qの地点まで達して
いる(ここで、原稿ガイド右,搬送方向を正にY軸を、
原稿トレイ右から左を正にX軸を設定している。原点は
任意である)。原稿後端も同様で、図8(C)に示すよ
うに、レジストセンサーがoffする時には、斜線部6
7はレジストセンサーライン(Y=p)には達しておら
ず、まだY=rの地点である。通常、レジストセンサー
のon〜off期間について有効範囲としているため、
図9(B)の領域78しかスキャンされないことにな
る。原稿長はフィード速度:1と、on〜offの期
間:sの積で求められ、図9(A)に示すように斜線部
は画像切れを起こしてしまう。原稿が定型サイズであれ
ば、q,pは、原稿ガイド幅(X=a1)または前述の
跳ね上がりを考慮したX=a2,原稿サイズb×c,レ
ジストセンサー位置(d,p)から算術計算によって求
められる。そこで、レジストセンサーon〜off期間
だけでなく、図9(C)に示すように、on前,off
後のビデオデータ79も有効とする。
【0024】(請求項3の発明)請求項1の発明で補正
されたイメージデータは図10のようになるが、比較的
安価なスキャナを用いたりした場合や、そうでなくても
紙質によってはイメージデータから原稿の端を見出すの
は難しい。本発明の回転処理では新たな領域は白で詰め
ているので、実際の原稿サイズ72より縦横とも大きい
71となってしまう。従来のファクシミリ装置ではプロ
トコルで原稿のサイズを受信局へ伝えるが、イメージデ
ータはそれ以上送るのがしばしばである。そのため、受
信局側ではデータを間引いて縮小したり、複数ページに
分割したりしてしまう。
【0025】図10のイメージデータが得られたら、再
度スキャンマトリックスで走査し、上下左右の端点7
3,74,75,76を検出する。ユーザー設定できる
ようにするが、余白としてs分白を追加して、ビットマ
ップをa×b→(a+2s)×(b+2s)の領域に拡
大し、これが収まる定型サイズを検索する。つまり、a
+2s≧b+2sならば、縦をa+2s,横をb+2s
とし、一方が入る定型サイズを調べる。次に、そのサイ
ズで、他方が入るかどうか調べ、可能ならばそのサイズ
に、そうでないなら、他方が入るサイズ(先に調べたサ
イズより大きい)を調べ、サイズを決定する。次に、
(a+2s)×(b+2s)の領域が求められたサイズ
の中心になるようにイメージデータを修正し、ページメ
モリに格納し直す。尚、これらの動作はファクシミリ送
信のプロトコルで受信局が使用できる紙サイズが判別し
た時点で行ってもよい。そうすれば定型サイズの異なる
海外通信の時有益である。処理時間がかかるならば、フ
ァクシミリ圧縮データに白詰めしてもいい。
【0026】(請求項4の発明)図11(A)に示す原
稿に罫線が描かれているものの場合、スキャンマトリッ
クスの出力は図11(B)のようになる。これは罫線8
1に文字の一部82,83が重なった例の部分図であ
る。図6(A)〜図6(F)での説明のようにして、ス
キャンマトリックスの出力を解析する。この時、罫線に
ついては文字列と比較して幅が狭く、線分長も長い、ア
ンダーラインなどの場合は線分長は文字列と同程度なの
で、予め決めておけばいいが、幅及び幅対線分長の比に
スレッシュを設け、中心線ばらつきランク1程度のもの
は罫線などの線分と見なし、以下の動作を行う。
【0027】副走査方向単位長さbごとのスキャンマト
リックス出力から、線分の主走査方向変化a,主走査方
向幅c,実際の幅d,単位長さe,全長fが、図12
(A)のようにして算出できる(数3に算出式を示
す)。図11(B)の例の場合、結果は、図12(B)
に示すようになる。文字の一部と重なっている部分p+
1〜q−1は単位長10b分だけ判別できない。その
他、1〜p,q〜nについて、平均,平均からの最大の
ふれを求め、eについては10b分を含めた総和、つま
り全長fを求める。
【0028】
【数3】
【0029】ふれmax|※a−am|は線分の真っ直
ぐ度を、max|※d−dm|は線分の均一性を表すの
で(ただし、※aは、a平均を表わす)、小さければ小
さいほど、幾何学的線分として見分けられる。p+1〜
q−1の部分を考慮しているので、例のように文字が重
なっていたり、線のかすれに対応できる。また、図12
(C)に示すように、真っ直ぐ度,均一性の基準を下げ
て、主走査方向変化の微分Δaとそのふれを算出する。
微分のふれは連続性を判定できるので、基準以下ならば
手書きの線分と判別できる。判別された線分をイメージ
データやビットマップから取り除いて、請求項1の角度
判定を行うことで、行間判定がしやすくなる。尚、上記
判定からもれたものは文字列や図形として扱われる。
【0030】(請求項5の発明)請求項4の発明で求め
られた線分検出結果は、図12(D)に示すようにまと
められる。線分1−a〜1−eと線分1−e〜1−gの
角度差は約90度である。解像度などから許容範囲が求
まるが、その範囲内の誤差であれば、直行していると見
なし、線分1−a〜1−gで罫線枠が形成されているの
が判別できる。罫線の特性から、文字列での角度判定よ
り精度がいいだろう。罫線枠に手書きで書き込むことも
あるので、例えば文字列で20度と判定されても、図1
2(D)から23度を採用することにする。全体で占め
る文字列,罫線の比較,アンダーラインの考慮,罫線枠
の歪みなど、多くの条件を考慮した判定を行ってもい
い。
【0031】(請求項6の発明)イメージデータの解像
度が高いほどビットマップのデータ量は多くなり、前述
の考案動作の処理時間が長くなってしまう。そこで解像
度の低いものでラフな角度検出を行い、解像度をあげて
角度検出精度をあげるやり方を行えば効果的である。本
発明によるファクシミリ装置を用いてコピーをとる場合
にも、本発明を用いれば効果的であるが、装置側でプリ
ント出力が見れないファクシミリ送信時はさらに効果が
高い。
【0032】図13は、図1のブロック図から関連する
ブロックを抜き出した図で、コピーをとる場合、読み取
り画処理部6から複数の解像度のビットマップをページ
メモリ18へ出力し、角度検出後、最高解像度のものを
補正し、書き込み画処理部8へ送ってプリントアウトす
る(径路29)。ファクシミリ送信の場合は本発明によ
る処理後のデータをDCR20へ出力し、ファクシミリ
解像度(図では8×3,85本/mm)に解像度変換し
て、モデム21,NCU22を介して受信局へファクシ
ミリ送信する(径路30)。
【0033】さらに、画像補正をよくするためには最高
解像度(図では600dpi)の多値データをページメ
モりに格納しておき、角度補正誤多値データを用いて角
度補正し、2値変換を行い、DCRへ出力するようにす
る。図14(A)に描写の輪郭91と、注目画素93
(I)及びその周辺画素92(A〜H)を示す。多値デ
ータは図14(B)であったとする。この時、ずれ角度
をθとすると、図14(C)のようになり、補正された
ドットの多値データが算出される(数4に変換式を示
す)。本発明の回路25に2値変換,解像度変換回路を
装備することになるが、その時は読み取り画処理にはス
キャナ補正のみでいい。
【0034】
【数4】
【0035】2値変換,解像度変換時には、微小な変化
は大きくギザギザに拡大されてしまう。そこで図12
(D)で求められた線分について、ファクシミリ送信解
像度に応じた角度変換を行う。例では23度にずれ角度
が決定したが、線分1−e〜1−gは89度,線分3−
a,3−bは2度に補正されることになる。しかし、フ
ァクシミリ送信時プロトコルにより低解像度が選択され
てしまうと89度や2度を表現するとギザギザになって
しまう(図15(A)の94)。これは原稿が正しくセ
ットされたときでも同様である。そこで、89度→90
度,2度→0度に数式(4)の手法(面積比での算出)
を用いて部分補正して重ね書きを行う(図15(A)の
95)。
【0036】また、図12(B)で求められた線分の幅
のふれも画像乱れを発生させる。高い解像度では表現で
きる線分の太さムラが低い解像度では図15(B)に示
すように際立ってしまう。線分の位置によっては線分の
太りも発生する。低い解像度のビットマップから線分の
特異点を検出したり、線分の太さの変化を判別したりし
て、ビットマップを図15(C)のように修正すればい
い。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明は、自動原稿搬送機構を
装備しており、原稿の画像読み取りデータをメモリ蓄積
し、ファクシミリ送信する機能を有するファクシミリ装
置において、前記メモリ蓄積されたイメージデータを回
転させる手段、前記イメージデータから文字の行間を識
別する手段、前記イメージデータから絵文字が描かれて
いる領域を識別する手段、前記絵文字領域の方向を判定
する手段、前記イメージデータの正しい原稿方向を判定
する手段、前記判定結果に基づいて前記イメージデータ
を修正する手段を有し、前記行間による判定結果と、前
記絵文字による判定結果から、自動原稿搬送機構による
原稿の読み取り方向のずれを補正するようにしたので、
文字列の識別,文字列及び行間の方向を判別することに
より、正しいずれ検出が安価にできる。
【0038】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記読み取り方向のずれが最大になった場合でも、
原稿の全域を読み込める手段を有し、方向のずれによる
画像切れを防げるようにしたので、ずれに応じて読み込
み有効範囲を変え、画像切れを防ぐことができる。
【0039】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記絵文字領域を収められる、定型の紙サイズを判
定する手段と、ファクシミリ送信時、受信局で使用でき
る紙サイズに前記絵文字領域を合わせ込む手段とを有
し、ファクシミリ送信時、受信局による意図しない縮小
や分割を抑制するようにしたので、ファクシミリ送信時
ビットマップを縮小することなしに定型サイズに収める
ことにより、受信局側での縮小や分割を防ぐことができ
る。
【0040】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記イメージデータから罫線部を識別する手段と、
前記識別結果を考慮して、文字の行間を判定する手段を
有し、罫線入りの原稿の場合でも、方向のずれを補正で
きるようにしたので、罫線部などの線分を考慮すること
により、より精度高くずれ補正を行える。
【0041】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記識別された罫線の角度を判定する手段と、前記
罫線を考慮した原稿方向の判定結果と前記罫線角度の判
定結果から原稿の読み取り方向を決定する手段とを有
し、搬送によるずれをより正しく補正できるようにした
ので、罫線部などの線分の角度判定も行うことにより、
さらに、より精度よくずれ補正を行える。
【0042】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、ファクシミリ通信における低解像度時の画像乱れを
識別する手段と、前記乱れを補正する補正手段とを有
し、画像乱れの発生を抑制するようにしたので、低解像
度への解像度変換を考慮することにより、画像乱れを抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるファクシミリ装置の一実施形態
を説明するための要部概略構成図である。
【図2】 自動原稿搬送機構の要部概略構成図である。
【図3】 画像読み取りデータのスキャンマトリックス
及びスキンマトリックスの出力信号を示す図である。
【図4】 原稿読み取りの一例を示す図及びその時の各
スキャンラインマトリックスの出力信号を示す図であ
る。
【図5】 回転時のビットマップの変換を説明するため
の図である。
【図6】 文字列とそのスキャンマトリックスの出力波
形を示す図である。
【図7】 原稿と走査方向の関係を説明するための図で
ある。
【図8】 原稿ガイドの例を説明するための図である。
【図9】 原稿のスキャン範囲を説明するための図であ
る。
【図10】 原稿の描画領域の切り出しを説明するため
の図である。
【図11】 線分の描画例を示す図である。
【図12】 原稿の線分検出方法を説明するための図で
ある。
【図13】 図1の一部を詳細に説明するための図であ
る。
【図14】 輪郭部の画処理を説明するための図であ
る。
【図15】 輪郭の解像度を説明するための図である。
【符号の説明】
1…メインCPU、2…プログラムROM、3…システ
ムRAM、4…ペリフェラルコントローラ、5…スキャ
ナ、6…読み取り画処理部、7…プロッタ、8…書き込
み画処理部、9,10…スイッチ、11…モーター、1
2…センサー、13…シリアル通信部(UART)、1
4…I/Oコントローラ、15…高圧電源部、16…P
SU、17…ACコード、18…ぺージメモリ、19…
蓄積メモリ(SAF)、20…ファクシミリデータ圧縮
部(DCR)、21…モデム、22…回線I/F(NC
U)、23…コーディック、24…ISDN回線I/
F、25…回路群、26…ビットマップ処理部、27…
workメモリ、28…判定回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動原稿搬送機構を装備しており、原稿
    の画像読み取りデータをメモリ蓄積し、ファクシミリ送
    信する機能を有するファクシミリ装置において、前記メ
    モリ蓄積されたイメージデータを回転させる手段、前記
    イメージデータから文字の行間を識別する手段、前記イ
    メージデータから絵文字が描かれている領域を識別する
    手段、前記絵文字領域の方向を判定する手段、前記イメ
    ージデータの正しい原稿方向を判定する手段、前記判定
    結果に基づいて前記イメージデータを修正する手段を有
    し、前記行間による判定結果と、前記絵文字による判定
    結果から、自動原稿搬送機構による原稿の読み取り方向
    のずれを補正することを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のファクシミリ装置において、
    前記読み取り方向のずれが最大になった場合でも、原稿
    の全域を読み込める手段を有し、方向のずれによる画像
    切れを防げることを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のファクシミリ装置において、
    前記絵文字領域を収められる、定型の紙サイズを判定す
    る手段と、ファクシミリ送信時、受信局で使用できる紙
    サイズに前記絵文字領域を合わせ込む手段とを有し、フ
    ァクシミリ送信時、受信局による意図しない縮小や分割
    を抑制することを特徴とするファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1のファクシミリ装置において、
    前記イメージデータから罫線部を識別する手段と、前記
    識別結果を考慮して、文字の行間を判定する手段とを有
    し、罫線入りの原稿の場合でも、方向のずれを補正でき
    ることを特徴とするファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4のファクシミリ装置において、
    前記識別された罫線の角度を判定する手段と、前記罫線
    を考慮した原稿方向の判定結果と前記罫線角度の判定結
    果から原稿の読み取り方向を決定する手段とを有し、搬
    送によるずれをより正しく補正できることを特徴とする
    ファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5のファクシミリ装置において、
    ファクシミリ通信における低解像度時の画像乱れを識別
    する手段と、前記乱れを補正する補正手段とを有し、画
    像乱れの発生を抑制できることを特徴とするファクシミ
    リ装置。
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