JPH08194776A - 帳票処理方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷精度の高い専用のツールでなく、ワープ
ロ等で作成した帳票の文字情報を精度良く認識できるよ
うにする。 【構成】 帳票１には、文字記入枠が縦横に複数配置さ
れるとともに、該文字記入枠がファクシミリ１００等の
スキャナに感知できる色で記載された帳票を用いる。帳
票１をファクシミリ１００が入力し、その画情報をイン
タフェース部１０１を通して画情報メモリ部１０２に格
納する。メモリ部１０２の画情報について、入力帳票傾
斜補正部１０３は画情報中の文字記入枠をもとに傾斜補
正し、文字記入枠検出部１０４は画情報中の各文字記入
枠位置を検出し、文字記入枠除去部１０５は検出した文
字記入枠位置の文字記入枠を除去し、文字切り出し部１
０６は当該位置の文字パタンを切り出す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は帳票処理方法及び装置に
係り、詳しくは、ファクシミリ等のスキャナで入力した
帳票上の文字情報を切り出して認識する文字認識装置に
おいて、入力帳票に記載された文字情報を精度良く切り
出す帳票処理に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、文字認識の入力帳票には、文字
位置を示す制御マークが黒、文字記入枠がドロップアウ
トカラーで正確に印刷されたＯＣＲ用紙が用いられる。
また、最近では帳票コストを下げるため、普通紙を用い
てプリンターで制御マーク等を印刷した帳票、または、
この帳票からコピーしたものを用いるようにもなってき
た。しかし、いずれの場合も、文字認識装置は、制御マ
ークから文字記入枠の位置を正確に算出し、文字記入枠
内の文字を切り出して認識する必要があるため、制御マ
ークと文字記入枠の印刷位置、寸法精度の制約が厳し
く、かつ寸法も固定であり、印刷精度の高い専用のツー
ルを用いなければ、帳票の作成ができなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、文字
記入枠は縦線と横線が揃っているなら、大きさ、配列ピ
ッチが自由であり、印刷精度の高い専用のツールでなく
ワープロ等で作成した入力帳票でも、精度良く文字認識
が行えるようにすることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、文字記入欄を
示す文字記入枠を縦横に複数配置するとともに、該文字
記入枠がイメージスキャナに感知できる色で記載された
帳票を用い、ファクシミリ等のイメージスキャナから入
力して得られる画情報中の文字記入枠から入力帳票の傾
斜を検出し、該入力帳票の傾斜補正を行い、該傾斜補正
された画情報について、その縦横の黒画素のヒストグラ
ムをもとに文字記入枠の位置を検出し、該検出した文字
記入枠位置の文字記入枠を除去して、文字パタンを切り
出し、文字認識を行うことを特徴とする。さらに、切り
出した文字パタンが文字認識で扱える大きさを越えるも
のについては、縮小変換して文字認識を行えるようにし
たことを特徴とする。

【０００５】

【作用】本発明では、従来の入力帳票のように使用する
全帳票が同一規格の入力帳票である必要はなく、複数の
文字記入枠の縦線と横線が同一線分上にあるなら、文字
記入枠の寸法は正確である必要はなく、文字記入枠位置
も自由で、文字位置を示す制御マークも不要である。こ
のため、印刷精度の高い専用のツールでなく、文字記入
枠の寸法、位置が正確に指定できないワープロ等で作成
した入力帳票が処理可能となる。また、制御マークが不
要なため、文字記入枠数を増加させることも可能であ
る。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て詳述する。

【０００７】図１は本発明の一実施例を示す全体ブロッ
ク図であり、１は入力帳票、１００入力帳票１を走査す
るファクシミリ（イメージスキャナ）、１０１はファク
シミリ１００の画情報を取り込むインタフェース部、１
０２は画情報を格納する画情報メモリ部、１０３は入力
帳票１の画情報の傾斜補正を行う入力帳票傾斜補正部、
１０４は画情報中の文字記入枠を検出する文字記入枠検
出部、１０５は画情報中の文字記入枠を除去する文字記
入枠除去部、１０６は画情報の中から文字領域を切り出
す文字切り出し部、１０７は切り出し文字領域を格納す
る文字パタン書き込みバツファ、１０８は切り出した文
字領域の文字パタンの認識を行う文字認識処理部であ
る。なお、文字記入枠除去部１０５と文字切り出し部１
０６は一体的に構成することでもよい。

【０００８】図２に、本発明で使用する入力帳票１の一
例を示す。図において、２は文字記入枠であり、ファク
シミリ１００等のイメージスキャナで感知出来る黒また
はその他の色で印刷されている。この文字記入枠２は縦
横の線分が複数行同一線分上であればよく、その寸法は
正確である必要はなく、また、文字記入枠位置も自由
で、文字位置を示す制御マークも不要である。なお、Ｍ
は行数、Ｎは１行の文字数である。

【０００９】次に、図１の動作概要を説明する。まず、
帳票１をファクシミリ１００に入力する。ファクシミリ
１００は入力帳票１を走査してファクシミリ情報をイン
タフェース部１０１へ送信する。インタフェース部１０
１はファクシミリ情報より画情報を取り出して、画情報
メモリ部１０２へ格納し、該格納が終了すると、入力帳
票傾斜補正部１０３へ格納完了を通知する。インタフェ
ース部１０１から格納完了通知を受信した入力帳票傾斜
補正部１０３は、画情報メモリ部１０２の画情報につい
て、該画情報中の文字記入枠情報をもとに入力帳票１の
傾斜補正を行い、それが終了すると、傾斜補正完了通知
を文字記入枠検出部１０４へ通知する。傾斜補正完了通
知を受信した文字記入枠検出部１０４では、画情報メモ
リ部１０２の傾斜補正後の画情報から文字記入枠２の位
置を検出し、さらに文字切り出し枠の位置を算出して、
文字記入枠除去部１０５と文字切り出し部１０６へ通知
する。文字記入枠除去部１０５は、文字記入枠検出部１
０４から通知された文字切り出し枠位置にもとづいて、
画情報メモリ部１０２の画情報中の文字記入枠情報を除
去し、該除去が終わると、文字記入枠除去完了通知を文
字切り出し部１０６へ通知する。文字切り出し部１０６
では、文字記入枠検出部１０５から通知された文字切り
出し枠位置をもとに、画情報メモリ部１０２の画情報か
ら文字領域を切り出し、文字パタン書き込みバッファ１
０７に書き込む。文字認識処理部１０８は、文字パタン
書き込みバッファ１０７の文字書き込み領域の文字パタ
ンを入力して認識する。

【００１０】以下、図１中の入力帳票傾斜補正部１０
３、文字記入枠検出部１０４、文字記入枠除去部１０５
及び文字切り出し部１０６での処理を順に説明する。な
お、切り出した文字パターンを認識する処理は従来と同
様であるので、文字認識処理部１０８の詳細説明は省略
する。

【００１１】(１) 入力帳票傾斜補正 図３は、入力帳票傾斜補正部１０３でのは入力帳票の傾
斜補正処理を説明する図であり、図３（Ａ）は入力帳票
１の傾斜がθ度の場合の画情報と傾斜検出領域を示した
図、図３（Ｂ）は傾斜検出領域を傾斜−αから＋α度の
範囲をβ度ずつ回転させて走査したときの黒画素数のヒ
ストグラムを示した図、図３（Ｃ）は傾斜補正した入力
帳票１の画情報を示した図である。図３中、１０は傾斜
検出領域、Ｖｘは傾斜検出領域の主走査長、Ｖｙは傾斜
検出領域の副走査長、−α〜＋αは傾斜検出範囲、θは
入力帳票の傾斜、ｋは測定傾斜、ｌｋは測定傾斜ｋで傾
斜検出領域１０を走査する線分、βは傾斜測定の回転角
である。なお、本例では画素は正方とする。

【００１２】次に、図３を用いて入力帳票１の傾斜補正
を説明する。まず、図３（Ａ）に示すように、画情報メ
モリ部１０２の画情報を、あらかじめ設定してある傾斜
検出領域１０の上辺から下辺まで傾斜ｋの線分ｌｋで走
査し、線分ｌｋ上にある黒画素数を線分単位に計数し
て、黒画素数が最大のものを抽出する。なお、これは黒
画素数の多い順に例えば３線分（３線分でなくてよいが
複数線分が好ましい）上の黒画素数の合計をとることで
もよい。これを、測定傾斜ｋをβ単位で−αから、順
次、−α＋ｊβ（ｊ＝０、１、２、…）と変化させ、＋
αまで繰り返し行う。このようにして黒画素数を傾斜ご
とに計数すると、図３（Ｂ）のように、測定傾斜ｋが文
字記入枠の傾斜と一致する傾斜θで黒画素数が最大のヒ
ストグラムが得られる。即ち、この傾斜θが入力帳票１
の傾斜である。この傾斜θをもとに、図３（Ａ）の各画
素（ｘ、ｙ）を新アドレス（Ｘ、Ｙ）へ、次式 Ｘ＝ｘ／ｃｏｓθ＋（ｙ−ｘ・ｔａｎθ）ｓｉｎθ、 Ｙ＝（ｙ−ｘ・ｔａｎθ）ｃｏｓθ、 を用いて変換すれば、図３（Ｃ）のような傾斜補正され
た画情報が得られる。

【００１３】なお、傾斜検出領域１０としては、文字記
入枠２が複数入る領域、または入力帳票１の上下左右端
を除いた領域を設定すればよい。傾斜検出範囲−α〜＋
αは入力装置で生じる傾斜を考慮し、回転角βは傾斜検
出精度をもとに決めればよい。また、傾斜検出処理を高
速化するためには、まず、大きめの回転角で黒画素数の
大きい角度を探し、この探した角度の付近を小さな回転
角で調べればよい。さらに、最大の黒画素数が極端に少
ない場合は入力帳票でないため、以降の処理を中断する
のがよい。

【００１４】図７に、傾斜補正処理のフローチャートの
一例を示す。まず、測定傾斜ｋを−αに初期設定した後
（ステップ７０１）、画情報メモリ１０２の画情報を、
あらかじめ定めた傾斜検出領域について上辺から下辺Ｖ
ｙまで、傾斜ｋで走査し、各走査線分ｌｋ上にある黒画
素数ｋｉを計数し、該ｋｉ群から最大値を示すｋｉ（Ｍ
ax ｋｉ）を算出する（ステップ７０２〜７０６）。以
下、測定傾斜ｋをβ単位で順次増加させて（ステップ７
０７）、ｋ≦αの間（ステップ７０８でＮＯの間）、ス
テップ７０２〜７０６の処理を繰り返し、−α〜＋αの
間の各測定傾斜ｋでのＭax ｋｉを算出する。そして、
ステップ７０８でｋ＞αが判定されたなら、Ｍax ｋｉ
群から最大のＭax ｋｉを算出し（ステップ７０９）、
該最大のＭax ｋｉに対応する測定傾斜ｋを入力帳票の
傾斜θとする（ステップ７１０）。その後、傾斜θをも
とに、画情報メモリ１０２の各画素についてアドレス変
換操作を繰り返すことで（ステップ７１２〜７１７）、
傾斜補正が終了となる。

【００１５】(２) 文字記入枠／文字切り出し枠検出 図４は、文字記入枠検出部１０４での文字記入枠／文字
切り出し枠の検出処理を説明した図であり、図４（Ａ）
は傾斜補正画情報の黒画信号のＸ軸へのヒストグラムを
示した図、図４（Ｂ）は傾斜補正画情報の黒画信号のＹ
軸へのヒストグラムを示した図、図４（Ｃ）は文字切り
出し領域を示した図である。図４中、Ｔｘは主走査方向
の文字記入枠位置検出閾値、Ｔｙは副走査方向の文字記
入枠位置検出閾値、Ｘ１〜Ｘ１０は各文字記入枠の縦線
の位置に相当する主走査位置、Ｙ１〜Ｙ１０は各文字記
入枠の横線の位置に相当する副走査位置、２０は文字切
り出し枠、Ｄｘは文字記入枠２と文字切り出し枠２０の
主走査距離、Ｄｙは文字記入枠２と文字切り出し枠２０
の副走査距離である。

【００１６】次に、図４を用いて文字記入枠／文字切り
出し枠の検出を説明する。図３(Ｃ)のように傾斜補正し
た画情報に対して、副走査方向と主走査方向へ黒画素の
ヒストグラムをとると、各々、図４（Ａ）と図４（Ｂ）
のようになり、文字記入枠２の縦線分位置は文字枠検出
閾値Ｔｘ以上の黒画素があるＸ１〜Ｘ１０で、また、文
字記入枠２の横線分位置は文字枠検出閾値Ｔｙ以上の黒
画素があるＹ１〜Ｙ１０で表される。なお、図４（Ａ）
および図４（Ｂ）では、便宜上、文字記入枠内の文字情
報のヒストグラムは省略したが、該文字情報のヒストグ
ラムはＴｘ、Ｔｙ以下である。入力帳票１の最初の文字
記入枠２は、図４（Ｃ）に示すように、左上端がＸ１、
Ｙ１で、右下端がＸ２、Ｙ２で表され、このアドレスよ
り外側にＤｘ、Ｄｙ離れた位置で囲まれる領域を文字切
り出し枠２０とする。以下、同様にして、他の文字切り
出し枠２０を検出する。

【００１７】このように、傾斜補正後の黒画素のヒスト
グラムで文字記入枠２の位置を検出するため、文字記入
枠２が部分的にカスレたりしても安定に文字記入枠２の
位置が検出でき、さらに該文字記入枠２から文字切り出
し枠２０を検出できる。なお、文字記入枠２と文字切り
出し枠２０の主走査距離Ｄｘと副走査距離Ｄｙは記入文
字のはみ出しを考慮して決める。

【００１８】図８に、文字記入枠／文字切り出し枠検出
処理のフローチャートの一例を示す。画情報メモリ部１
０２の傾斜補正された画情報を、まず、主走査方向に順
次走査して、各走査線毎に、ｎ画素以上連続した黒画素
列のみの黒画素の総数Ｂｉを計数する（ステップ８０１
〜８０４）、そして、これらのヒストグラムをとり、走
査線間の差分黒画素数が規定値Ｔｙ以上の走査線群の中
心走査線の位置をＹ１，…，Ｙｎとして記憶する（ステ
ップ８０５）。これらＹ１，…Ｙｎが文字記入枠２の各
横線分位置である。次に、画情報を副走査方向に順次走
査し、同様にして、走査線毎に黒画素総数Ｂｉを計数し
（ステップ８０６〜８０９）、それらのヒストグラムを
とってＸ１，…，Ｘｎを検出し記憶する（ステップ８１
０）。これらＸ１，…，Ｘｎが文字記入枠２の各縦線分
位置である。次に、Ｘ１，…，Ｘｎ及びＹ１，…，Ｙｎ
から各文字記入枠２の始点アドレス（Ｘｉ，Ｙｉ）と終
点アドレス（Ｘｉ＋１，Ｙｉ＋１）、さらに総文字数Ｃ
を算出する（ステップ８１１）。次に、各文字記入枠２
の始点アドレス、終点アドレスから、各文字切り出し枠
２０を算出する（アドレス８１２）。

【００１９】(３) 文字記入枠除去 図５は文字記入枠除去部１０５での文字記入枠除去処理
を説明する図であり、図５（Ａ）は文字記入枠の横線分
除去処理を示した図、図５（Ｂ）は文字記入枠の縦線分
除去処理を示した図である。図５中、ＡＨは横線分除去
領域、ＡＶは縦線分除去領域、白の丸は白画素、白の四
角は除去された黒画素、黒のぬりつぶし丸は除去しない
黒画素、黒のぬりつぶしの四角は除去される黒画素であ
る。

【００２０】次に、図５を用いて文字記入枠除去を説明
する。まず、文字切り出し枠２０が決まったら、図５
（Ａ）に示すように、文字切り出し枠２０内の横線除去
領域ＡＨ内を副走査方向（縦方向）に調べ、最初に２画
素（１画素の白抜けを許容するため）の白画素で挟まれ
た規定値以下（本例では４画素）の黒画素列を除去す
る。これで、図５（Ａ）の如く黒画素（黒のぬりつぶし
の四角）が除去出来る。次に、図５（Ｂ）に示すよう
に、文字切り出し枠２０のうちの縦線除去領域ＡＶ内を
主走査方向（横方向）に調べ、最初に２画素(１画素の
白抜けを許容するため)の白画素で挟まれた規定値以下
（本例では４画素）の黒画素列を除去する。これで、図
５（Ｂ）の如く黒画素（黒のぬりつぶしの四角）が除去
出来る。図５(Ｂ)で、縦線除去領域ＡＶ内の横線分（白
の四角の画素）は、すでに横線分除去処理で除去されて
いる。

【００２１】このように、横線分除去領域ＡＨと縦線分
除去領域ＡＶ内の１線分を除去すると、文字記入枠2が
除去出来る。なお、横線除去領域ＡＨと縦線除去領域Ａ
Ｖは、文字切り出し枠２０の上下端から文字記入枠２の
横線分が含まれるような一定の幅を設定しておけばよ
い。

【００２２】図９に、文字記入枠除去処理のフローチャ
ートの一例を示す。画情報メモリ部１０２の画情報につ
いて、ｎ＝０と初期設定した後（ステップ９０１）、ｎ
文字目の文字切り出し枠２０から上下の横線分除領域Ａ
Ｈ、左右縦線分除去領域ＡＶを算出する（ステップ９０
２）。そして、図５（Ａ）で説明したように、文字切り
出し枠２０内の上下の文字記入枠の横線分を除去し（ス
テップ９０３）、同様に図５（Ｂ）で説明したようにし
て、同文字切り出し枠２０内の左右の文字記入枠の縦線
分を除去する（ステップ９０４）。次に、ｎ＝ｎ＋１と
し（ステップ９０５）、ステップ９０６でｎ＞Ｃ（Ｃは
帳票の総文字数）が判定されるまで、ステップ９０２〜
９０４の処理を繰り返す。これにより、画情報メモリ部
１０２の画情報中の各文字記入枠情報が除去される。

【００２３】(４) 文字切り出し 図６は、文字切り出し部１０６での文字切出し処理を説
明する図であり、３０は文字記入枠２を除去した文字切
り出し枠、３１は文字を外接四角形で囲んだ文字領域、
３２は文字パタン書き込みバッファ１０７上のｉ番目の
文字書き込み領域である。

【００２４】次に、図６を用いて文字切り出しを説明す
る。画情報メモリ部１０２の画情報について、まず、文
字記入枠２を除去した文字切り出し枠３０（文字切り出
し枠２０）から内側に四角形で囲んでいき、黒画素と接
触する四角形を文字領域３１として検出する。この検出
した文字領域３１を切り出し、Ｎ文字分の文字パタン書
き込みパッファ１０７のｉ番目の文字書き込み領域３２
の中央に配置されるように書き込む。このとき、外接四
角形で囲んだ文字領域３１が文字書き込み領域３２より
大きい場合は、文字領域３１を縮小して書き込む。これ
は、文字領域の大きさをＣx、Ｃy、文字書き込み領域の
大きさをＲx、Ｒy、文字書き込み領域の大きさを、Ｒ
x、Ｒyとすると、縦の画素列はＣx／（Ｃy−Ｒy)画素ご
と、横の画素列はＣｙ／（Ｃy−Ｒy）画素ごと、間引く
ことで行う。ただし、線分の消失を防止するため、間引
かれる画素列は間引かれる前または後の画素列と論理和
をとる。なお、通常の文字認識処理では、大きさの正規
化処理が含まれているため、文字書き込み領域３２より
大きい文字パタンのみ縮小変換すればよい。

【００２５】図１０に、文字切り出し処理のフローチャ
ートの一例を示す。画情報メモリ部１０２の画情報につ
いて、ｉ＝０と初期設定した後（ステップ１００１）、
まず、ｉ文字目の文字切り出し枠３０内の文字領域３１
を切り出す（ステップ１００２）。そして、この文字領
域３１が文字パタン書き込みバッファ１０７の文字書き
込み領域３２より大きいかどうか判定し（ステップ１０
０３）、大きい場合には、文字領域３１を縮小変換し
（ステップ１００４）、大きくない場合はそのまま、文
字パタン書き込みバッファ１０７のｉ番目の書き込み領
域に書き込む（ステップ１００５）。次に、ｉ＝ｉ＋１
とし（ステップ１００６）、ステップ１００７でｉ＞Ｃ
が判定されるまで、ステップ１００２〜１００５の処理
を繰り返す。これにより、画情報メモリ部１０２の画情
報の各文字パタンが切り出される。

【００２６】なお、実施例で説明した傾斜補正法、文字
記入枠検出方法、文字記入枠除去方法、文字切り出し方
法は一例であり、他の方法を用いてもよい。また、説明
の処理パラメータも一例を示したものであり、処理対象
画素数および画素の縦横比によっても異なる。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、文字記
入枠がファクシミリ等のイメージスキャナに感知できる
色で記載した帳票を用い、該帳票をイメージスキャナに
入力して得られる画情報中の、文字記入枠から入力帳票
の傾斜を検出して傾斜補正を行い、その縦横の黒画素の
ヒストグラムをもとに文字記入枠の位置を検出し、該検
出した文字記入枠位置の文字記入枠を除去して、文字パ
タンを切り出し、さらに、必要なら文字認識処理で扱え
る大きさに縮小して文字認識を行えるようにしたので、
従来の入力帳票のように使用する全帳票が同一規格の帳
票である必要はなく、複数の文字記入枠の縦線と横線が
同一線分上にあるなら、文字記入枠の寸法は正確である
必要はなく、文字記入枠位置も自由で、文字位置を示す
制御マークも不要である。したがって、印刷精度の高い
専用ツールでなく、文字記入枠の寸法、位置が正確に指
定できないワープロ等で作成した入力帳票記載の文字も
正確に処理できる利点がある。また、制御マークが不要
なため、文字記入枠数を増加させることもできるという
利点もある。さらに、黒画素数のヒストグラムをもちい
るため、傾斜検出時に黒画素数が極端に少ない場合は入
力帳票でないと判定できるし、文字記入枠位置の検出時
も部分的に文字記入枠自体がカスレていても、他の文字
記入枠で文字記入枠位置が検出できるという利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の帳票処理装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。

【図２】本発明で使用する帳票の一例を示す図である。

【図３】入力帳票の傾斜補正を説明する図である。

【図４】文字記入枠／文字切り出し枠の検出を説明する
図である。

【図５】文字記入枠の除去を説明する図である。

【図６】文字切り出しを説明する図である。

【図７】入力帳票の傾斜補正処理のフローチャートの一
例である。

【図８】文字記入枠／文字切り出し枠の検出処理のフロ
ーチャートの一例である。

【図９】文字記入枠除去処理のフローチャートの一例で
ある。

【図１０】文字切り出し処理のフローチャートの一例で
ある。

【符号の説明】

１ 入力帳票 ２ 文字記入枠 １００ ファクシミリ １０１ インタフェース部 １０２ 画信号メモリ部 １０３ 入力帳票傾斜補正部 １０４ 文字記入枠検出部 １０５ 文字記入枠除去部 １０６ 文字切り出し部 １０７ 文字パタン書き込みバッファ １０８ 文字認識処理部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 イメージスキャナで入力した帳票を処理
   する方法において、 文字記入枠を縦横に複数配置するとともに、該文字記入
   枠が前記スキャナに感知できる色で記載された帳票を用
   い、 前記帳票を前記スキャナに入力して得られる画情報中の
   文字記入枠をもとに入力帳票の傾斜補正を行うステップ
   と、 前記傾斜補正された入力帳票の画情報について、各文字
   記入枠の位置を検出するステップと、 前記傾斜補正された入力帳票の画情報について、前記検
   出された文字記入枠位置の文字記入枠を除去して、当該
   領域の文字パタンを切り出すステップと、を有すること
   を特徴とする帳票処理方法。
2. 【請求項２】 イメージスキャナで入力した帳票を処理
   する装置において、 文字記入枠が縦横に複数配置されるとともに該文字記入
   枠が前記スキャナに感知できる色で記載された帳票を、
   前記スキャナに入力して得られる画情報を格納する手段
   と、 前記画情報中の文字記入枠をもとに、入力帳票の傾斜補
   正を行う手段と、 前記傾斜補正された画情報について、各文字記入枠の位
   置を検出する手段と、 前記画情報について、前記検出された文字記入枠位置の
   文字記入枠を除去して、当該領域の文字パタンを切り出
   す手段と、 前記切り出された文字パタンを認識処理する手段と、を
   有することを特徴とする帳票処理装置。
3. 【請求項３】 請求項２記載の帳票処理装置において、
   文字パタンを切り出す手段は、切り出した文字パタンが
   認識処理で扱える大きさを越える場合、該文字パタンに
   ついて縮小変換することを特徴とする帳票処理装置。