JPH11126658A - 加速度感知形電気接栓 - Google Patents

加速度感知形電気接栓

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JPH11126658A
JPH11126658A JP30634897A JP30634897A JPH11126658A JP H11126658 A JPH11126658 A JP H11126658A JP 30634897 A JP30634897 A JP 30634897A JP 30634897 A JP30634897 A JP 30634897A JP H11126658 A JPH11126658 A JP H11126658A
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JP
Japan
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pedestal
weight
plug
spring
electric
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Application number
JP30634897A
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English (en)
Inventor
Takeshi Abe
孟 阿部
Toshiharu Kumazawa
俊治 熊澤
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Mitsubishi Precision Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Precision Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震の時、電気導通を遮断し、電気器具によ
る火災を防ぐ。 【解決手段】 地震発生時に錘が台座を離脱し、第2の
バネが伸長し、スイッチの接触で電磁石を励磁し、スト
ッパのかぎ部がレセプタクルの係止部から離れる。レセ
プタクルは第1のバネによりハウジングの外部に飛び出
せ、差込プラグとレセプタクル用の電気接触子との接触
による電気導通路を開とする。適当な時期に、レセプタ
クルブロックを第1のバネに抗してハウジング内に挿入
し電気導通路を閉とする。第3のバネによりかぎ部は係
止部に係合して、レセプタクルブロックをハウジング内
に固定する。地震非作用時に錘を押し棒で押すまたは試
験用電磁石で吸引して台座から離脱させ、地震作用時と
同様の動作をさせ、作動の信頼性を確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、球形の錘及び該錘を乗
せる台座に力を与えるバネを用いて、一定以上の大きさ
の地震が作用するときに、錘が台座から離脱する運動を
利用して、バネを伸長せしめ、電気接栓の導通路を開
(切)の状態にする機構を作動せしめ、電気器具への電
源を遮断せしめることによって、電気器具に起因する火
災を防止する加速度感知形電気接栓に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電気器具に対して、地震時や顛倒
時に電源を遮断するための手段は、電気器具に具備せし
めているものがあるが、電気接栓において電源を遮断せ
しめる手段は殆ど普及されていない。従って、例えば電
気器具が地震後、正常の姿勢にあると、地震後再び電源
投入状態となり、もし地震で顛倒もしくは破壊散乱した
可燃物が近くに存在すると、火災を発生し得ることは、
多く経験しているところである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、地震
による建物や家具などの破壊や顛倒が生じた場合、電気
器具による火災を防ぐために、ある一定の大きさの地震
の外力が作用したとき、および地震後の必要な期間、電
気導通を遮断しておき、その後必要に応じて手動によっ
て電気導通を復帰せしめることが可能な加速度感知形電
気接栓を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の発明の目的に鑑み
て本発明によれば、地震に起因する衝撃や震動の外力が
作用したとき、電気器具への電気導通路を遮断せしめる
電気接栓において、ハウジングと、前記ハウジング内に
一端部を収納させ他端を外部に出した少なくとも一組の
差込プラグと、前記ハウジング内に前記差込プラグの長
さ方向に移動可能に収納され、外側面に係止部を有する
レセプタクルブロックと、一端が前記差込プラグの一端
部に接触して電気導通路の形成を可能にするように対向
し、他端部が前記レセプタクルブロックに収納されると
ともに、前記差込プラグとは反対方向からの外部プラグ
の接続を可能にする少なくとも一組のレセプタクル用の
電気接触子と、前記レセプタクルブロックに前記差込プ
ラグとは反対方向に移動させる力を与える第1のバネ
と、前記ハウジング内に設けられ下方を狭めた逆円錐形
内壁を有する収容器と、前記収容器内に運動自由に収容
される球形の錘と、前記ハウジング内に収納され、一端
が前記収容器の下部に位置し、当該一端に前記錘を乗せ
る台座を備え、他端に電気スイッチの一方の接点を備え
る棹と、前記棹を上方に移動させる力を与えるとともに
前記錘が台座に乗っているときに錘に抗する第2のバネ
と、前記錘が台座から離脱することにより前記棹が上方
に移動して前記電気スイッチの一方の接点と接触する他
方の接点と、前記ハウジング内に設けられ前記電気スイ
ッチの両接点が接触することにより励磁される電磁石
と、第3のバネにより前記レセプタクルブロックの前記
係止部に係止するように力を与えられ前記第1のバネの
力によるレセプタクルブロックの移動を止め、前記電磁
石の励磁により前記第3のバネの力に抗して前記係止を
解除するとともにレセプタクルの移動により前記差込プ
ラグとレセプタクル用の電気接触子による電気導通路を
遮断して接続を解除させる解除機構を備えるように構成
し、上述した課題の解決を図ったものである。
【0005】また、上記構成において、外部から電気的
または機械的手段によって、錘を台座から離脱せしめ、
第2のバネにより棹を上方に移動させるようにしてもよ
く、このとき、電気的手段として試験用電磁石の励磁に
より錘を吸引して台座から離脱せしめ、または機械的手
段としてハウジング外部から収容器の内部に移動する棒
により、錘の位置を上方に移動して台座から離脱せしめ
ることができる。
【0006】このように構成すれば、建物の壁などに本
発明による電気接栓を取り付ける部位の、地震による揺
動特性に応じて、錘の直径、第2のバネの強さ、収容器
の内壁の垂直に対する角度すなわち逆円錐の半頂角およ
び円錐の高さならびに夫々の材料を最適に選択すること
ができる。
【0007】また、本発明による電気接栓の取り付け
は、建物の壁板等に設けられた既設のレセプタクル(コ
ンセント)に容易に取り付け、取り外しができる構造を
有している。また本発明による電気接栓の取付部位(例
えば、建物の壁板など)が地震で倒壊しても、差込みプ
ラグとレセプタクル用の電気接触子による電気導通路を
遮断する電気導通路の開(切)機能は完全に有するもの
である。
【0008】
【作用】差込プラグは壁などのコンセントに接続する。
レセプタクルブロック内のレセプタクル用の電気接触子
を介して差込プラグと電気器具からの外部プラグとが接
続する。地震を感知しない状態で、錘は逆円錐形の底部
の台座に位置して、第2のバネが上方に移動させる力に
抗して、台座及び棹を下げる。棹が下がっていることに
より電気スイッチの接点は接触せず電磁石は励磁されて
いない。解除機構は第3のバネの力によりレセプタクル
ブロックの前記係止部に係止して第1のバネの力による
レセプタクルブロックの移動を止める。この状態で差込
プラグとレセプタクル用の電気接触子とは接触して電気
導通路を形成している。収容器の逆円錐形の錘の直径、
第2のバネの強さ、収容器の内壁が形成する逆円錐の半
頂角および円錐の高さならびに夫々の材料により定まる
大きさ以上の揺動が起きると錘が台座から離脱し、第2
のバネに対する抗力がなくなり、第2のバネが台座及び
棹を上方に移動させる。この移動により電気スイッチの
両方の接点が接触して、電磁石が励磁される。電磁石
は、第3のバネの力に抗して解除機構を動作させてレセ
プタクルブロックの前記係止部の係止を解除する。レセ
プタクルブロックは第1のバネにより外部プラグの方向
に移動され、この移動とともにレセプタクル用の電気接
触子は移動して、差込プラグとレセプタクル用の電気接
触子との接続が解除され、電気導通路を開(切)状態に
する。錘が台座に戻って棹を下げて電気スイッチの接点
の接触がなくなっても、第1のバネにより差込プラグと
レセプタクル用の電気接触子との接触解除が継続維持さ
れる。元の状態に復帰するには、錘が台座に戻って棹を
下げて電気スイッチの接点の接触がなくなった状態でレ
セプタクルブロックを第1のバネの力に抗してハウジン
グ内に押し込む。解除機構は、電磁石の励磁がないた
め、第3のバネの力によりレセプタクルブロックの前記
係止部に係止しようとするが、係止部が所定の位置にな
いためレセプタクルブロックの係止部以外の側面に位置
している。レセプタクルブロックがハウジング内に押し
込まれて、差込プラグとレセプタクル用の電気接触子と
の接触がされ、電気導通路が形成されるような位置に来
ると、係止部が解除機構に係止する。
【0009】試験用電磁石を備えるときは、試験用電磁
石の励磁により錘を吸引して台座から離脱せしめる。ま
た、外部から錘を台座から離脱せしめる手段を備えると
きは、例えば棒を収容器の内部に移動させると、棒が錘
を上方に移動させ、錘を台座から離脱させる。このよう
に電気的または機械的に、上述のような揺動が起きた場
合と同様に差込プラグとレセプタクル用の電気接触子の
電気導通路の遮断を実現して、作動の信頼性を確認する
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明により加速度感知形電気接栓の
実施例を図により詳細に説明する。図1乃至図3は本発
明の第1の実施例による加速度感知形電気接栓の全体を
示す図である。図1は正面断面図、図2は図1のA−A
方向に見た平面図である。なお、図2のB−B断面図
が、図1である。図3は図2のC方向に見た一部を切り
欠いた側面図である。
【0011】図1乃至図3において、1はハウジングで
あり合成樹脂で成形する。2,2′は一組の差込プラグ
であり、一端を前記ハウジング1内の下部に収納し、他
端は建物の壁板等に設けられた既設のレセプタクル(コ
ンセント)に取り付けるように外部に出ている。3,
3′は前記差込プラグ2,2′の一端部に設けられ鍔状
に形成した一組の鍔状電気接触子である。4,4′は一
組の差込プラグ用バネ、5,5′は案内である。差込プ
ラグ用バネ4,4′は、前記差込プラグ2,2′の外周
に設けられ、ハウジング1の内壁と前記鍔状電気接触子
3,3′との間で作用して差込プラグ2,2′をハウジ
ングの案内5,5′に沿って内部方向に移動させる力を
与える。6は外部の電気器具用プラグEを差し込むレセ
プタクルブロック、7は案内、8は係止部である。レセ
プタクルブロック6は、前記ハウジング1に設けた案内
7に沿って前記差込プラグ2,2′の長さ方向に移動可
能に挿入収納され、下側の外側面に溝状の係止部8を有
する。9,9′は一組の第1のレセプタクル用電気接触
子、10,10′は一組の第2のレセプタクル用電気接
触子である。第1のレセプタクル用電気接触子9,9′
と第2のレセプタクル用電気接触子10,10′により
レセプタクル用の電気接触子を構成する。第1のレセプ
タクル用電気接触子9,9′は一端部を前記鍔状電気接
触子3,3′に接触することが出来るように対向され
(図1では接触している)、前記案内7に設けたバネ受
けリング11,11′に設けた穴12,12′を通して
移動可能となって、他端をレセプタクルブロック6に収
納するとともに第2のレセプタクル用電気接触子10,
10′に接続させる。第2のレセプタクル用電気接触子
10,10′はレセプタクルブロック6に固定されて、
外部の電気器具用プラグEを挿入接触することができ
る。13,13′は遮断用のバネであり、前記第1のレ
セプタクル用電気接触子9,9′の周囲でバネ受けリン
グ11,11′とレセプタクルブロック6の端面との間
に位置し、案内7に挿入されたレセプタクルブロック6
に圧縮されてレセプタクルブロック6にハウジング1か
ら外部に出すような力を与える。14は収容器であり、
ハウジング1内の上部に嵌合収納され、頂角α及び高さ
hを有する下方を狭めた逆円錐形の内壁Pを有する。1
5はハウジング1の上部から収容器14の開口部を塞い
で固定する蓋である。16は直径dを有する球形の錘で
あり、前記収容器14内に運動自由に収容される。17
は前記収容器14の底部に位置して前記錘16を乗せる
台座、18は前記台座17を一端(上端)に備えて下部
へ延びる棹、19は前記棹18の他端(下端)に備えら
れる電気スイッチを構成する一方の接点である。20は
バネ常数kの台座用のバネであり、前記棹18の周囲で
ハウジング1と台座17の間に位置し、地震非作用時
は、錘16に抗して撓み、前記棹18を上方に移動させ
る力と釣り合って錘16を台座17上で静止させる。2
1は電気スイッチを構成する他方の接点であり、地震非
作用時には錘16により棹18が下がって接点19,2
1を開の状態に維持され、錘16が台座17から離脱し
ている時、台座用のバネ20の作用により棹18の上昇
により接点19,21は閉の状態となる。22は電磁石
であり、前記電気スイッチの両接点19,21が接触す
ることにより励磁される。23は解除機構を構成する係
止用のバネ、24は解除機構を構成するロッド、25は
解除機構を構成するストッパ、26は解除機構を構成す
る支持軸、27は解除機構を構成するかぎ部、28は解
除機構を構成しロッド24とストッパ25とを連結する
連結部である。係止用のバネ23は、電磁石22とロッ
ド24の間に位置して、ロッド24を押し返すことによ
りストッパ25を支持軸26を中心に回転させ、ストッ
パ25の先端に形成したかぎ部27をレセプタクルブロ
ック6の係止部8に係止させて、レセプタクルブロック
6が外部に出ないようにしている。電磁石22は係止用
のバネ23の力に抗してロッド24を吸引する。
【0012】29は押し棒、30は押し棒の先端、31
は押し棒用のバネ、32は押し棒止めである。押し棒2
9は錘16が位置する付近のハウジング1と収容器14
に設けた穴を通して外部から押して、錘16を台座17
から浮かして離すことができ、押し棒29の周囲に設け
たバネ31で元に戻される押し棒止め32は押し棒29
とバネ31を収容してハウジング1の外側面に取り付け
られる。
【0013】図4は第1のレセプタクル用電気接触子
9,9′と電磁石22等の位置関係を説明するために図
1の一部を省略したD−D断面図であり、見易さのため
第1のレセプタクル用電気接触子9,9′、バネ受けリ
ング11,11′、遮断用のバネ13,13′、電磁石
22、係止用のバネ23、ロッド24、ストッパ25、
支持軸26、連結部28のみを表示し、他のものは省略
している。
【0014】上述したような構成において、以下のよう
に動作する。差込プラグ2,2′は壁などのコンセント
に接続する。このとき、収容器14の台座17が下部に
なり蓋15が上方に向くように位置させる。電気器具の
プラグEをレセプタクルブロック6に挿入し、第2のレ
セプタクル用電気接触子10,10′と接触接続させ、
電気器具を使用しているものとする。地震を感知しない
状態で、錘16は台座17に位置して棹18を下げ、電
気スイッチの接点19,21を開にし、電磁石の励磁を
行なっていない。この状態では、鍔状電気接触子3,
3′と第1のレセプタクル用電気接触子9,9′は接触
し、差込プラグ2,2′から第2のレセプタクル用電気
接触子10,10′を経由して電気器具に電力を供給し
ている。地震による揺動があると建物が揺れるが、収容
器14の内壁が形成する逆円錐の頂角α及び高さh、並
びに錘16の質量mと半径dと、棹18、台座17の質
量とこれらの材料さらに台座用のバネ20のバネ常数k
により定まる強さ以上の大きさの水平方向の外力が作用
すると、該錘16は逆円錐形の収容器14の内壁にぶつ
かって、頂角αにより上方向への分力によって、台座1
7から離脱する。台座17は常に台座用のバネ20によ
り上方に力を与えられているから、錘16の離脱により
上昇し、棹18が上昇し電気スイッチの接点19,21
が接触し、図5に示す電気回路を形成し、外部電源AC
100V(50〜60Hz)を、ハウジング1内に内蔵
している周知の交流直流変換器33によって変換した直
流電源によって、電磁石22を励磁せしめる。
【0015】励磁された電磁石22は、図6に示す如
く、ロッド24を、バネ23に抗して引き寄せ、ストッ
パ25を支持軸26のまわりに回転せしめて係止部8か
らストッパ25のかぎ部27を離脱せしめ、電気器具用
プラグEが差し込まれているレセプタクルブロック6
を、遮断用のバネ13,13′の伸長力によって案内7
の中から外部へ飛び出させ、鍔状電気接触子3,3′と
第1のレセプタクル用電気接触子9,9′との接触を解
除し、電気導通路を遮断する。錘16が台座17の上に
復帰すると、棹18は下方へ下がり、電気接点19,2
1は開の状態となり、電磁石22の励磁は解除される。
電磁石22の励磁は解除されても、遮断用のバネ13,
13′により差込プラグ2,2′と第2のレセプタクル
用電気接触子10,10′との接触解除が継続維持さ
れ、電気導通路を遮断し続ける。
【0016】一度先端がハウジング1の外部へ飛び出し
たレセプタクルブロック6は、必要に応じて手動によっ
て容易にハウジング1の内部に戻すことができ、ストッ
パ25の先端のかぎ部27を係止部8に嵌合せしめて固
定することにより、加速度感知形電気接栓の機能を復帰
せしめることができる。
【0017】差込プラグ2,2′と第2のレセプタクル
用電気接触子10,10′とにより電気導通路の閉を形
成している状態で、地震を感知していない時に、押し棒
29をバネ31に抗して押すことにより、先端30は錘
16を台座17から離脱せしめ、地震作用時と同様な状
態を作り出すことによって、前記電気導通路を開(切)
状態にすることができ、同時に地震作用時の加速度感知
の模擬操作により作動の信頼性の確認を行なうことがで
きる。
【0018】また、建物の壁など電気接栓を取り付ける
部位の、地震による揺動特性に応じて、錘16の質量m
と直径d、棹18、台座17の質量、バネ台座用のバネ
20のバネ常数k、逆円錐形の収容器14の内壁の角度
(半頂角)α/2及び高さhならびにそれぞれの材料を
最適に選択することができる。
【0019】図7は、本発明の第2の実施例を示す図で
あり、2組の電気導通路の開閉を行なわしめることがで
きる。第2の実施例は、図1に示すものに、差込プラグ
702,702′、鍔状電気接触子703,703′、
差込プラグ用バネ704,704′、案内705,70
5′、第1のレセプタクル用電気接触子709,70
9′、第2のレセプタクル用電気接触子710,71
0′、バネ受けリング711,711′(穴712,7
12′を設ける)、遮断用のバネ713,713′を新
たに追加し、ハウジング701とレセプタクルブロック
706を2個の電気導通路を形成できるように大型に
し、案内707を大型のレセプタクルブロック706が
移動可能なように広くし、ロッド724を長くしたもの
である。本実施例による加速度感知及び電気導通路の遮
断及び復帰法は、第1の実施例の場合と同様である。
【0020】図8及び図9は、第3の実施例すなわち電
気的手段によって、錘を台座から離脱せしめる加速度感
知形電気接栓を示す図である。図8は正面断面図、図9
は平面図である。図8、図9において、801は試験用
電磁石、802は電磁棒、803は試験用スイッチ、8
04は蓋、805は錘であり、他の符号は、図1〜図3
と同様のものである。試験用電磁石801に設けられた
電磁棒802が、収容器14の上方に向くように蓋80
4に取り付けられる。試験用スイッチ803が蓋804
の表面に設けられる。図10は試験用電磁石801を励
磁する電気回路を示す図であり、交流直流変換器833
から試験用電磁石801と試験用スイッチ803とが直
列に接続している。試験用スイッチ803の接点を通し
て励磁電流を印加することによって、磁性材料で作られ
た球形の錘805を電磁棒802の先端に吸引し、該錘
805を台座17から離脱せしめ、台座用のバネ20を
伸長せしめるようになっている。励磁電流を切断する
と、錘805は再び台座17上に復帰し、台座用のバネ
20を圧縮させるようになっている。
【0021】球形の錘805の台座17からの離脱・復
帰による加速度感知形電気接栓の動作機能は、第1の実
施例の場合と同様である。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、ある一定の大きさの地
震の外力が作用したとき、地震後の必要な期間、電気導
通を遮断し、その後必要に応じて手動によって電気導通
を復帰せしめることができ、地震による建物や家具など
の破壊や顛倒が生じた場合、電気器具による火災を防ぐ
ことが出来る。
【0023】また、ハウジング外部からの試験用電磁石
の励磁より錘を吸引し、または収容器の内部に移動する
押し棒により、錘の位置を上方に移動して台座から離脱
せしめることができるため、作動の信頼性の確認を行な
うことができる。
【0024】さらに、本発明による電気接栓を取り付け
る建物の壁などの部位の地震による揺動特性に応じて、
錘の直径、質量、台座、棹の質量、第2のバネの強さ、
収容器の内壁の垂直に対する角度すなわち逆円錐の半頂
角および円錐の高さならびに夫々の材料を最適に選択す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の正面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の平面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の一部を切り欠いた側面
図である。
【図4】本発明の第1の実施例において、第1のレセプ
タクル用電気接触子9,9′と電磁石22等の位置関係
を説明するための断面図である。
【図5】第1の実施例の電磁石を励磁する回路図の例で
ある。
【図6】第1の実施例において、解除機構の解除状態を
説明する部分断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例の正面断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例の正面断面図である。
【図9】本発明の第3の実施例の平面図である。
【図10】第3の実施例の電磁石を励磁する回路図の例
である。
【符号の説明】
1…ハウジング、2,2′…差込プラグ、3,3′…鍔
状電気接触子、4,4′…差込プラグ用バネ、5,5′
…案内、6…レセプタクルブロック、7…案内、8…係
止部、9,9′…第1のレセプタクル用電気接触子、1
0,10′…第2のレセプタクル用電気接触子、11,
11′…バネ受けリング、12,12′…穴、13,1
3′…遮断用のバネ(第1のバネ)、14…収容器、1
5,804…蓋、16,805…錘、17…台座、18
…棹、19…電気スイッチの一方の接点、20…台座用
のバネ(第2のバネ)、21…電気スイッチの他方の接
点、22…電磁石、23…係止用のバネ(第3のバ
ネ)、24…ロッド、25…ストッパ、26…支持軸、
27…かぎ部、28…連結部、29…押し棒、30…押
し棒の先端、31…押し棒用のバネ、32…押し棒止
め、33,833…交流直流変換器、801…試験用電
磁石、802…電磁棒、803…試験用スイッチ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地震に起因する衝撃や震動の外力が作用
    したとき、電気器具への電気導通路を遮断せしめる電気
    接栓において、ハウジングと、前記ハウジング内に一端
    部を収納させ他端を外部に出した少なくとも一組の差込
    プラグと、前記ハウジング内に前記差込プラグの長さ方
    向に移動可能に収納され、外側面に係止部を有するレセ
    プタクルブロックと、一端が前記差込プラグの一端部に
    接触して電気導通路の形成を可能にするように対向し、
    他端部が前記レセプタクルブロックに収納されるととも
    に、前記差込プラグとは反対方向からの外部プラグの接
    続を可能にする少なくとも一組のレセプタクル用の電気
    接触子と、前記レセプタクルブロックに前記差込プラグ
    とは反対方向に移動させる力を与える第1のバネと、前
    記ハウジング内に設けられ下方を狭めた逆円錐形内壁を
    有する収容器と、前記収容器内に運動自由に収容される
    球形の錘と、前記ハウジング内に収納され、一端が前記
    収容器の下部に位置し、当該一端に前記錘を乗せる台座
    を備え、他端に電気スイッチの一方の接点を備える棹
    と、前記棹を上方に移動させる力を与えるとともに前記
    錘が台座に乗っているときに錘に抗する第2のバネと、
    前記錘が台座から離脱することにより前記棹が上方に移
    動して前記電気スイッチの一方の接点と接触する他方の
    接点と、前記ハウジング内に設けられ前記電気スイッチ
    の両接点が接触することにより励磁される電磁石と、第
    3のバネにより前記レセプタクルブロックの前記係止部
    に係止するように力を与えられ前記第1のバネの力によ
    るレセプタクルブロックの移動を止め、前記電磁石の励
    磁により前記第3のバネの力に抗して前記係止を解除す
    るとともにレセプタクルの移動により前記差込プラグと
    レセプタクル用の電気接触子による電気導通路を遮断し
    て接続を解除させる解除機構を備えたことを特徴とする
    加速度感知形電気接栓。
  2. 【請求項2】 請求項1において、外部から電気的また
    は機械的手段によって、錘を台座から離脱せしめ、第2
    のバネにより棹を上方に移動させることを特徴とする加
    速度感知形電気接栓。
  3. 【請求項3】 請求項2において、試験用電磁石の励磁
    により錘を吸引して台座から離脱せしめることを特徴と
    する加速度感知形電気接栓。
  4. 【請求項4】 請求項2において、ハウジング外部から
    収容器の内部に移動する押し棒により、錘の位置を上方
    に移動して台座から離脱せしめることを特徴とする加速
    度感知形電気接栓。
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