JPH1112618A - 高炉改修時の熱風弁保熱方法 - Google Patents

高炉改修時の熱風弁保熱方法

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JPH1112618A
JPH1112618A JP16416297A JP16416297A JPH1112618A JP H1112618 A JPH1112618 A JP H1112618A JP 16416297 A JP16416297 A JP 16416297A JP 16416297 A JP16416297 A JP 16416297A JP H1112618 A JPH1112618 A JP H1112618A
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JP
Japan
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hot
heat
hot blast
valve
hot air
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Pending
Application number
JP16416297A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kanetani
弘 金谷
Yasuhiro Wada
泰博 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱風炉炉体の熱を熱風弁の保熱に流用すること
により、熱風弁の冷却劣化を防止できる高炉改修時の熱
風弁保熱方法を提供する。 【解決手段】高炉修復時に、熱風炉をれんが温度を保持
したまま長期間保熱するに当たり、熱風弁も熱風炉炉体
と共に保熱保持する。すなわち、熱風弁18と熱風炉炉
体を構成する燃焼室2との間に介在するエキスパンショ
ンジョイント17を短管25に変え、その短管25を介
して熱風弁18を燃焼室2に接続すると共に、熱風本管
19側にはシートプレート26を挿入して熱風本管19
と遮断し、熱風炉からの輻射熱により熱風弁18を保熱
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高炉送風昇熱用熱
風炉と熱風本管との間に介在する熱風弁を、高炉改修時
において保熱状態で保持するようにした熱風弁保熱方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高炉を改修するにあたって、高炉
送風昇熱用熱風炉(以下、単に熱風炉という)は既設の
ものを改修後の高炉に流用する場合が多い。しかして、
熱風炉の燃焼を止めて蓄熱室内の温度が次第に低下する
と、蓄熱室上部に充填されている珪石れんがの低温変態
脆化が発生する(約400℃以下で発生)。これを防止
するために、熱風炉の保熱保管が行われている。
【0003】図4は、高炉用の熱風炉の一例を示す断面
図で、熱風炉炉体を構成する燃焼室2と蓄熱室3とが独
立しており、両室の上部でドーム状の鉄皮4が連結され
ている。蓄熱室3の内部にはギッターれんが5が充填さ
れて、底部の耐熱鋳鋼製のギッターれんが受け金物6で
支えられている。ギッターれんが5は特性の異なる複数
のれんが層を積層してあり、例えば上部が珪石レンガ層
5a,中間層がアルミナれんが層5b,下層が粘度質れ
んが層5cで構成される。蓄熱室3の最下部には、燃焼
室2から送りこまれた燃焼ガスの排出口8と、逆に蓄熱
室3を経て燃焼室2の方へ送風する通風口9とが設けら
れている。一方、燃焼室2は、下部にバーナ13及び燃
料ガス供給口14と空気供給口15を備えている。ま
た、中部に熱風送給口16を備え、この熱風送給口16
に取り付けたエキスパンションジョイント17と熱風弁
18とを介して熱風本管19に接続される。
【0004】上記熱風炉は、1基の高炉に対し複数基
(例えば4基)が設置され、燃焼蓄熱と高炉への熱風通
風とを交互に切り替えながら操業される。燃焼蓄熱の場
合は、熱風弁18を閉じる。そして、燃焼室2のバーナ
13で燃料ガスを燃焼させて、その燃焼ガスを蓄熱室3
に送り込みギッターれんが5を加熱することにより蓄熱
する。燃焼ガスは排ガスとして下部の排出口8から排出
される。熱風通風の場合は、熱風弁18を開く。そし
て、蓄熱室3の下方から所定量の空気を送り、蓄熱され
ているギッターれんが5の層を通して熱交換した高温の
熱風を燃焼室2の熱風送給口16から熱風本管19へと
送り出す。
【0005】高炉改修時には上記熱風炉の連続運転を停
止する。すると、運転中は常時高温に維持されている熱
風炉の温度が次第に低下してくる。ところが、蓄熱室3
の上部の珪石レンガ層5aは温度約400℃以下になる
と低温変態脆化する性質があるから、当該熱風炉を改修
後の高炉に流用する場合は、珪石レンガ層5aの下端が
400℃以上を保っているように熱風炉を保熱保管しな
ければならない。一方、蓄熱室3底部のギッターれんが
受け金物6は、温度400℃を越えると強度が低下して
レンガの荷重を支えきれなくなるから、蓄熱室3下部の
温度は400℃を越えないように維持する必要がある。
【0006】そこで、従来の高炉改修時には、図5に示
したように、熱風弁18を取り外して熱風炉と熱風本管
19とを切り離し、排気ダンパ20を有する排気ブリー
ダ21を入れ替えにエキスパンションジョイント17に
取付けている。また、蓄熱室3の底部の通風口9に、フ
ァンダンパ22を介して冷却ファン23を取付けてい
る。そして、排気ブリーダ21の排気ダンパ20を閉じ
ると共に蓄熱室3下部の排出口8を開き、燃焼室2で燃
料ガスを燃焼させて蓄熱室3の最上部の珪石れんが層5
aの下端の温度を400℃以上に保持することにより、
珪石れんがの低温脆化を防止している。一方、ギッター
れんが受け金物6の温度が上昇して350℃を越えたと
きは、燃焼バーナ13の燃料ガス供給口14,空気供給
口15と蓄熱室3の排出口8を閉じ、排気ブリーダ21
の排気ダンパ20を開いて、ファンダンパ22の開度を
調節しながら冷却ファン23で蓄熱室3内に冷風を送り
込んでギッターれんが受け金物6の温度上昇を抑えてい
る。送りこまれた冷風はギッターれんが5層を上昇して
燃焼室2に至り、排気ブリーダ21の排気ダンパ20か
ら放出される。
【0007】こうして、高炉補修中、加熱と冷却とを適
時行いつつ熱風炉を長期間にわたり保熱保管する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の高炉改修時の熱風炉保熱保管方法には、次のような
問題点がある。
【0009】すなわち、ギッターれんが受け金物6の冷
却用空気を放出するため、既設のエキスパンションジョ
イント17を利用して排気ブリーダ21を設置する関係
から、熱風弁18を取り外している。ところが、熱風弁
を一度取り外すと冷却されてしまい、その結果、弁体
外面に施されている弁体キャスタブルや弁箱内面の耐火
れんが層などの耐火ライニングにクラックが発生して劣
化してしまう、また、弁体内部に形成されている冷却
水路が腐食する等の現象が生じて、オーバーホールしな
いかぎり再度の使用に耐えない。しかも、その費用は熱
風弁1台につき2000万円にもなる。
【0010】本発明は、このような従来の高炉改修時の
熱風炉の保熱方法に係る問題点に着目してなされたもの
であり、熱風炉炉体の熱を熱風弁の保熱に流用すること
により、熱風弁の冷却劣化を防止できる高炉改修時の熱
風弁保熱方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、高炉送風昇熱用熱風炉を
使用後に、れんが温度を保持したまま長期間休止する際
の熱風弁の保熱方法であって、熱風弁を熱風炉炉体と共
に保熱保持することを特徴とする。
【0012】請求項2に係る発明は、上記請求項1に係
る熱風弁の保熱方法において、熱風弁と熱風炉炉体との
間に介在するエキスパンションジョイントを短管に変
え、該短管を介して熱風弁を熱風炉炉体に接続すると共
に熱風本管側にはシートプレートを挿入して熱風本管と
遮断し、熱風炉からの輻射熱により当該熱風弁を保熱す
ることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、高炉改修時の保熱対策を
施した熱風炉の断面図、図2はその熱風弁装着手順を説
明する図である。なお、従来と同一部分には同一符号を
付して重複説明を省略する。
【0014】本実施形態では、熱風炉の保熱にあたり、
燃焼室2の熱風送給口16にはエキスパンションジョイ
ント17の代わりに短管25を装着し、その短管25に
熱風弁18を接続する。そして熱風弁18の熱風本管1
9側の開口をシールプレート26で塞ぐ。このようにし
て熱風弁18を熱風炉に一体に取付けたままとして、当
該熱風炉からの輻射熱により熱風弁18を保熱しつつ保
管するものである。
【0015】図2により、上記熱風弁18の装着手順を
説明する。 (a)熱風炉の保熱施工前の、熱風本管19との接続状
態であり、熱風炉の燃焼室2と熱風本管19とが、エキ
スパンションジョイント17及びこれに接続された熱風
弁18を介して連結されている。
【0016】(b)先ず、エキスパンションジョイント
17を取り外す。なお、熱風弁18は予め閉じておく。 (c)次に、長さがエキスパンションジョイント17よ
りも200mm程度短い仮設短管25を燃焼室2の熱風
送給口16に取り付ける。仮設短管25の内張りは、安
価なキャスタブルや粘度れんが等でよい。熱風弁18を
熱風本管19から取り外すと共に、そのまま移動させて
仮設短管25の他端に取り付ける。これにより、熱風弁
18と熱風本管19との間に、200mm程のすき間C
が生じる。
【0017】(d)上記すき間Cを利用して、熱風弁1
8の熱風本管19側の開口に厚さ80mm程のシールプ
レート26を取り付けて塞ぐ。 上記(b)〜(d)の作業は20時間以内に完了する。
その作業中、熱風弁18は熱風本管19等より輻射熱を
受けるため、冷えることはない。また、シールプレート
26で熱風本管19と遮断された後は、熱風炉からの輻
射熱で保熱保管される。排気ブリーダ21は、燃焼室2
の側壁に設けられている既設の内張り用れんが取込み口
等の開口部を利用して設置する。
【0018】なお、排気ブリーダ21は、図3に示すよ
うに、仮設短管25に予め固定して取り付けておき、こ
の排気ブリーダ付きの仮設短管25を、上記手順に基づ
き設置する方法もある。この方法によれば、燃焼室2の
側壁に開口部をつくり排気ブリーダ21を設置する現地
工事を省略することができる利点がある。
【0019】かくして、本実施形態によれば、改修期間
中、熱風炉を保熱保管することができるのみならず、熱
風弁18をも同時に保熱保管することができる。したが
って、従来の熱風弁オーバーホール費用2000万円/
台が不要となり、高炉1基につき4台の熱風炉を有する
ものであれば、8000万円の経費節減となる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高炉改修時に熱風炉を長期間休止するにあたり、熱風弁
を熱風炉炉体と一体にして保熱するため、熱風弁を冷却
されずに保持できてオーバーホールが不要となり、その
結果経費が大幅に節減されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保熱対策を施した熱風炉の断面図であ
る。
【図2】図1の熱風弁装着手順を説明する図である。
【図3】本発明の熱風弁装着方法の他の例を説明する図
である。
【図4】高炉用の熱風炉の一例を示す断面図である。
【図5】従来の高炉改修時の保熱対策を施した熱風炉の
断面図である。
【符号の説明】
2 燃焼室(熱風炉炉体) 3 蓄熱室(熱風炉炉体) 17 エキスパンションジョイント 18 熱風弁 19 熱風本管 25 短管 26 シールプレート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉送風昇熱用熱風炉を使用後に、れん
    が温度を保持したまま長期間休止する際の熱風弁の保熱
    方法であって、熱風弁を熱風炉炉体と共に保熱保持する
    ことを特徴とする熱風弁保熱方法。
  2. 【請求項2】 前記熱風弁と前記熱風炉炉体との間に介
    在するエキスパンションジョイントを短管に変え、該短
    管を介して熱風弁を熱風炉炉体に接続すると共に熱風本
    管側にはシートプレートを挿入して熱風本管と遮断し、
    熱風炉からの輻射熱により当該熱風弁を保熱することを
    特徴とする請求項1記載の熱風弁保熱方法。
JP16416297A 1997-06-20 1997-06-20 高炉改修時の熱風弁保熱方法 Pending JPH1112618A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100478204B1 (ko) * 2001-12-28 2005-03-23 동부아남반도체 주식회사 더미 콘택트를 갖는 반도체 소자 구조
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