JPH11125989A - 定着装置及びこれを備える画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこれを備える画像形成装置

Info

Publication number
JPH11125989A
JPH11125989A JP30813097A JP30813097A JPH11125989A JP H11125989 A JPH11125989 A JP H11125989A JP 30813097 A JP30813097 A JP 30813097A JP 30813097 A JP30813097 A JP 30813097A JP H11125989 A JPH11125989 A JP H11125989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
fixing
thermistor
axial direction
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30813097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Chihara
博司 千原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP30813097A priority Critical patent/JPH11125989A/ja
Publication of JPH11125989A publication Critical patent/JPH11125989A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Resistance Heating (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、供される転写材のサイズに係わら
ず、複数枚の転写材への連続定着処理中の定着体の外周
面の軸方向に対する両端部及び中央部の温度を正確に検
知可能な定着装置及びこれを備えた画像形成装置の提供
を目的とする。 【解決手段】 定着ローラ101の軸方向に対する端部
の温度を検知するサーミスタ感温検知センサ105に加
えて、定着ローラ101の外周面の軸方向に対する中央
部の温度を検知するためのサーミスタ感温検知センサ1
1を設け、定着ローラ101の軸方向に対して異なる配
光分布のヒータ103,104のいずれか一方又は両方
のヒータが定着ローラ101を加熱する間に亘り、サー
ミスタ感温検知センサ105が上記端部の温度を検知す
ると共に、サーミスタ感温検知センサ11が上記中央部
の温度を検知するよう設定することにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未定着像を担持し
たシート状の転写材への熱伝導のための外周面を有する
円筒状の回転自在な定着体の温度を検知可能である定着
装置、及び、これを備える画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】かかる定着装置として、従来にあって
は、図10に示す定着器100が知られており、実用に
供されている。尚、図10は、定着器100の概略構成
を示す模式図である。
【0003】定着器100は、定着体たる円筒状の回転
自在な定着ローラ101と、加圧体たる円柱状の回転自
在な加圧ローラ102と、加熱手段たるハロゲンヒータ
103及びハロゲンヒータ104(以下、ヒータ103
及びヒータ104と略称する。)と、第一温度検知手段
たるサーミスタ感温検知センサ105(以下、サーミス
タ105と略称する。)とを備えている。
【0004】定着器100に備えられた定着ローラ10
1は、アルミニウム等の金属を主成分とする円筒状の芯
金の外周面を、シリコーンゴム又はフッ素ゴム等の耐熱
性及び弾力性を有する円筒状の被覆体に覆われた構成と
なっており、以て、定着ローラ101と加圧ローラ10
2との間に形成される定着ニップ部Nの転写材への接触
面積の充実を図っている。
【0005】定着器100に備えられたヒータ103
は、定着ローラ101の中央部を加熱するよう配光分布
が設定されており、一方、ヒータ104は、定着ローラ
の両端部を加熱するよう配光分布が設定されている。
【0006】定着器100に備えられたサーミスタ10
5は、定着ローラ101の外周面の一方の端部に当接し
て支持されており、常時、ヒータ103.104への通
電量の制御のための通電量制御回路(図示せず)に検知
結果を出力するよう設定されている。
【0007】ヒータ103,104への通電量の制御の
ための通電量制御回路は、ヒータ103,104の各々
への規定周期に亘る通電のON/OFF比(以下、デュ
ーティ比と称する。)をサーミスタ105の検知結果に
応じて制御するデューティ制御を行うよう設定されてお
り、以て、サーミスタ105の検知結果に応じて通電量
制御回路がヒータ102,104の各々への通電をデュ
ーティ制御することにより、定着ローラ101及び加圧
ローラ102の規定温度領域への昇温及び維持が図られ
ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、定着処
理中においては、定着ローラ101から未定着像を担持
した転写材に熱伝導が生じるために、定着ローラ101
の両端部及び中央部の間に温度差が生じ、特に、複数枚
の転写材に連続して定着処理を施すときには、上記両端
部と上記中央部との温度差は如実に現れてくる。
【0009】例えば、定着ローラ101の通紙領域より
サイズの小さい転写材(以下、小サイズ紙と称する。)
を複数枚に亘り連続して定着処理を施した場合には、図
11に示すように、定着処理中において、定着ローラ1
01の両端部と中央部との間に著しい温度差が生じてく
る。
【0010】すなわち、ヒータ103,104による昇
温開始から定着ローラ101の規定温度への昇温に至る
までの間(t1〜t2)に亘っては、定着ローラ101
から外部への際だった熱伝導が発生していないために、
定着ローラ101の中央部の温度は両端部の温度(サー
ミスタ105の検知温度)に一致若しくはほぼ一致して
いる。
【0011】次に、複数枚の小サイズ紙への連続定着処
理が施されている間(t1〜t2)に亘っては、通電制
御回路が、サーミスタ105の検知温度に応じてヒータ
103,104をデューティ制御することにより、定着
ローラ101の両端部は規定温度若しくはほぼ規定温度
に維持されている。
【0012】一方、定着処理中における定着ローラ10
1の中央部は、次々に定着ニップ部Nへと搬送されてく
る小サイズ紙により吸熱されることから、上記中央部
は、規定温度から外れて下降線を辿っている。
【0013】つまり、定着ローラ101は規定の熱容量
を有していることから、ヒータ103,104の加熱に
対する応答にある程度の遅れが生じるために、ヒータ1
03,104の加熱により定着ローラ101の中央部を
規定温度に昇温せしめるにある程度の時間を要してしま
うと共に、定着ローラ101の両端部から中央部への熱
伝導により、両端部と中央部とが熱平衡に達するには、
定着ローラ101の組成に起因する緩和時間等との関わ
りから、やはり、ある程度の時間を要してしまい、一
方、近年にあっては、与えられた画像情報に応じた画像
形成の高速化に伴い定着処理の高速化が図られているた
め、任意の小サイズ紙への定着処理終了から次なる小サ
イズ紙への定着処理開始に至る時間が、上記中央部の規
定温度への昇温時間、及び、上記両端部と上記中央部と
の熱平衡に要する時間よりも短く、又は、遙かに短く設
定されていることによると考えられる。
【0014】よって、定着ローラ101の端部に当接さ
れたサーミスタ105によっては、定着処理の要となる
定着ローラ101の中央部の温度の正確な検知が難しい
という問題があった。
【0015】そこで、本発明は、供される転写材のサイ
ズに係わらず、複数枚の転写材への連続定着処理中の上
記外周面の両端部及び中央部の温度を正確に検知するこ
とができる定着装置、及び、これを備えた画像形成装置
の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、未定着像を担持したシート状の転写材への熱伝導
のための外周面を有する円筒状の回転自在な定着体と、
上記転写材を介して定着体に圧接される円筒状若しくは
円柱状の回転自在な加圧体と、定着体を加熱するための
加熱手段と、定着体の軸方向に対する端部の温度を検知
するための第一温度検知手段とが設けられている定着装
置において、定着体の軸方向に対する中央部の温度を検
知するための第二温度検知手段を備えているという第一
の発明により達成される。
【0017】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、第二温度検知手段は、定着体の外周面か
ら所定の間隔を隔てた位置に支持されているという第二
の発明によっても達成される。
【0018】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明又は第二の発明において、第一温度検知手段は、
サーミスタ感温検知センサであるという第三の発明によ
っても達成される。
【0019】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明ないし第三の発明のいずれかにおいて、第二温度検
知手段は、サーミスタ感温検知センサであるという第四
の発明によっても達成される。
【0020】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明ないし第四の発明のいずれかにおいて、加熱手段
は、セラミックスを主成分とする薄板状の基板の一方の
面に通電を受けて発熱する発熱抵抗体が設けられたセラ
ミックヒータであるという第五の発明によっても達成さ
れる。
【0021】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明ないし第四の発明のいずれかにおいて、加熱手段
は、定着体の軸方向に対して規定の配光分布に発熱する
よう設定されたハロゲンランプであるという第六の発明
によっても達成される。
【0022】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明ないし第四の発明のいずれかにおいて、加熱手段
は、定着体の軸方向に対して互いに異なる規定の配光分
布に発熱するよう設定された複数のハロゲンランプであ
るという第七の発明によっても達成される。
【0023】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明の定着装置と、第一温度検知手段の検知結果及び第
二温度検知手段の検知結果に応じて、加熱手段から定着
体に供給される熱量を調整する調整手段とを備えるとい
う第八の発明によっても達成される。
【0024】更に、本出願によれば、上記目的は、第八
の発明において、第二温度検知手段は、定着体の外周面
から所定の間隔を隔てた位置に支持されているという第
九の発明によっても達成される。
【0025】又、本出願によれば、上記目的は、第八の
発明又は第九の発明において、第一温度検知手段は、サ
ーミスタ感温検知センサであるという第十の発明によっ
ても達成される。
【0026】更に、本出願によれば、上記目的は、第八
の発明ないし第十の発明のいずれかにおいて、第二温度
検知手段は、サーミスタ感温検知センサであるという第
十一の発明によっても達成される。
【0027】更に、本出願によれば、上記目的は、第八
の発明ないし第十一の発明のいずれかにおいて、加熱手
段は、セラミックスを主成分とする薄板状の基板の一方
の面に通電を受けて発熱する発熱抵抗体が設けられたセ
ラミックヒータであるという第十二の発明によっても達
成される。
【0028】又、本出願によれば、上記目的は、第八の
発明ないし第十一の発明のいずれかにおいて、加熱手段
は、定着体の軸方向に対して規定の配光分布に発熱する
よう設定されたハロゲンランプであるという第十三の発
明によっても達成される。
【0029】更に、本出願によれば、上記目的は、第八
の発明ないし第十一の発明のいずれかにおいて、加熱手
段は、定着体の軸方向に対して互いに異なる規定の配光
分布に発熱するよう設定された複数のハロゲンランプで
あるという第十四の発明によっても達成される。
【0030】すなわち、本出願にかかる第一の発明にあ
っては、加熱手段が定着体を加熱する間に亘り、第一温
度検知手段が、定着体の軸方向に対する端部の温度を検
知すると共に、第二温度検知手段が、定着体の軸方向に
対する外周面の中央部の温度を検知する。
【0031】又、本出願にかかる第二の発明にあって
は、加熱手段が定着体を加熱する間に亘り、第一温度検
知手段が定着体の端部の温度を検知すると共に、定着体
の外周面の軸方向に対する中央部から所定の間隔を隔て
た位置に支持された第二温度検知手段が上記中央部の温
度を検知する。
【0032】更に、本出願にかかる第三の発明にあって
は、加熱手段が定着体を加熱する間に亘り、第一温度検
知手段たるサーミスタ感温検知センサが、定着体の軸方
向に対する端部の温度を検知すると共に、第二温度検知
手段が、定着体の外周面の軸方向に対する中央部の温度
を検知する。
【0033】又、本出願にかかる第四の発明にあって
は、加熱手段が定着体を加熱する間に亘り、第一温度検
知手段が、定着体の軸方向に対する端部の温度を検知す
ると共に、第二温度検知手段たるサーミスタ感温検知セ
ンサが、定着体の外周面の軸方向に対する中央部の温度
を検知する。
【0034】更に、本出願にかかる第五の発明にあって
は、定着体は、加熱手段たる、セラミックスを主成分と
する薄板状の基板の一方の面に通電を受けて発熱する発
熱抵抗体が設けられたセラミックヒータから加熱される
ことにより、規定温度に昇温され、維持される。
【0035】又、本出願にかかる第六の発明にあって
は、定着体は、加熱手段たる、定着体の軸方向に対して
規定の配光分布に発熱するよう設定されたハロゲンラン
プから加熱されることにより、規定温度に昇温され、維
持される。
【0036】更に、本出願にかかる第七の発明にあって
は、定着体は、加熱手段たる、定着体の軸方向に対して
互いに異なる規定の配光分布に発熱するよう設定された
複数のハロゲンランプの各々から加熱されることによ
り、規定温度に昇温され、維持される。
【0037】又、本出願にかかる第八の発明にあって
は、第一温度検知手段の検知結果及び第二温度検知手段
の検知結果に応じて、調整手段が、加熱手段から定着体
に供給される熱量を調整する。
【0038】更に、本出願にかかる第九の発明にあって
は、第一温度検知手段の検知結果、及び、定着体の外周
面の軸方向に対する中央部から所定の間隔を隔てた位置
に支持された第二温度検知手段の検知結果に応じて、調
整手段が、加熱手段から定着体に供給される熱量を調整
する。
【0039】又、本出願にかかる第十の発明にあって
は、第一温度検知手段たるサーミスタ感温検知センサの
検知結果及び第二温度検知手段の検知結果に応じて、調
整手段が、加熱手段から定着体に供給される熱量を調整
する。
【0040】更に、本出願にかかる第十一の発明にあっ
ては、第一温度検知手段の検知結果及び第二温度検知手
段たるサーミスタ感温検知センサの検知結果に応じて、
調整手段が、加熱手段から定着体に供給される熱量を調
整する。
【0041】又、本出願にかかる第十二の発明にあって
は、定着体は、加熱手段たる、セラミックスを主成分と
する薄板状の基板の一方の面に通電を受けて発熱する発
熱抵抗体が設けられたセラミックヒータから加熱される
ことにより、規定温度に昇温され、維持される。
【0042】更に、本出願にかかる第十三の発明にあっ
ては、定着体は、加熱手段たる、定着体の軸方向に対し
て規定の配光分布に発熱するよう設定されたハロゲンラ
ンプから加熱されることにより、規定温度に昇温され、
維持される。
【0043】又、本出願にかかる第十四の発明にあって
は、定着体は、加熱手段たる、定着体の軸方向に対して
互いに異なる規定の配光分布に発熱するよう設定された
複数のハロゲンランプの各々から加熱されることによ
り、規定温度に昇温され、維持される。
【0044】
【発明の実施の形態】以下の添付図面に基づき本発明に
おける実施の形態に関して説明する。
【0045】(第一の実施形態)先ず、本発明における
第一の実施形態に関して図1ないし図3のいずれかに基
づき説明する。
【0046】図1は、本実施形態における画像形成装置
を好適に示すレーザビームプリンタ1(以下、プリンタ
1と略称する。)の概概略構成を示す模式的断面図であ
り、プリンタ1の本体に、外周面に静電潜像が形成され
るドラム状のを感光体2と、感光体2の外周面を規定電
位に帯電するためのローラ状の帯電体3と、規定電位に
帯電せしめられた上記外周面に露光により静電潜像を形
成するレーザスキャナユニット4と、静電潜像を現像剤
により可視像化する現像装置5と、上記外周面に形成さ
れた可視像(顕像)をシート状の転写材たる記録紙Pに
転写するローラ状の転写体6と、定着装置たる定着器7
とが備えられている。
【0047】プリンタ1にあっては、先ず、帯電体3に
て規定電位に帯電せしめられた感光体2の外周面にレー
ザスキャナユニット4が露光することにより、外部から
プリンタ1に与えられた画像情報に応じた静電潜像が上
記外周面に形成される。
【0048】次に、感光体2の外周面に形成された静電
潜像は、現像装置5から現像剤を付与されることによ
り、顕像に可視化される。
【0049】一方、与えられた画像情報に応じた画像を
記録される記録紙Pは、プリンタ1の本体に取り外し自
在に支持されたカセット8、或いは、プリンタ1の一方
の側面に配置されたマルチペーパートレイ9(以下、M
PT9と略称する。)から、感光体2と転写体6との間
に形成される転写ニップ部TNへと、所定タイミング等
にて給紙される。
【0050】よって、転写ニップ部TNに達した記録紙
Pは、感光体2の外周面に形成され担持された顕像を転
写体6からの電気的相互作用により転写される。
【0051】次に、顕像を一方の面に未定着状態に担持
せしめられた記録紙Pは(以下、未定着状態にある顕像
を未定着像と称する。)、定着器7において熱供給及び
圧力付与されることにより、未定着像が溶融して定着せ
しめられ、以て、記録紙Pは、与えられた画像情報に応
じた像が記録され、像形成された記録紙Pは、プリンタ
1の本体の他方の側面に配置された排紙トレイ10上に
排紙される。
【0052】図2は、プリンタ1に備えられた定着器7
の概略構成を示す模式図であり、定着体たる円筒状の回
転自在な定着ローラ101と、加圧体たる円柱状若しく
は円筒状の回転自在な加圧ローラ102と、加熱手段た
るハロゲンヒータ103及びハロゲンヒータ104(以
下、ヒータ103及びヒータ104と略称する。)と、
第一温度検知手段たるサーミスタ感温検知センサ105
(以下、サーミスタ105と略称する。)と、第二温度
検知手段たるサーミスタ感温検知センサ11(以下、サ
ーミスタ11と略称する。)とを備えている。尚、定着
器100との共通箇所に関しては、図10と同符号を付
与することにより、説明を省略する。
【0053】定着器7に備えられたサーミスタ11は、
定着ローラ101の外周面の中央部から所定間隔の位置
に支持されており、常時、ヒータ103.104への通
電量の制御のためのMPU12(本発明における調整手
段である。図1参照。)に検知結果を出力するよう設定
されている。
【0054】MPU12は、ヒータ103,104の各
々への規定周期に亘る通電のON/OFF比(以下、デ
ューティ比と称する。)をサーミスタ105及びサーミ
スタ11の各検知結果に応じて制御するデューティ制御
を行うよう設定されており、以て、サーミスタ105及
びサーミスタ11の各検知結果に応じて、MPU12が
ヒータ103,104の各々への通電をデューティ制御
することにより、定着ローラ101及び加圧ローラ10
2の規定温度領域への昇温及び維持が図られるよう設定
されている。
【0055】図3は、定着器7とMPU12との間の信
号経路を示すブロック図であり、サーミスタ105の検
知結果は、MPU12に設けられたA/D入力ポート1
2Aを介してMPU12に入力され、一方、サーミスタ
11の検知結果は、MPU12に設けられたA/D入力
ポート12Bを介してMPU12に入力され、以て、M
PU12は、サーミスタ11,105の各検知結果に基
づき、ヒータ103,104の各々への次なるデューテ
ィ制御を決定したのち、MPU12に設けられたI/O
ポート12Cからヒータ103に、及び、MPU12に
設けられたI/Oポート12Dからヒータ104に、次
なるデューティ制御に応じた信号が出力される。
【0056】図4は、MPU12によるヒータ103,
104への通電量の設定の制御アルゴリズムを示すフロ
ーチャートである。尚、図4において、Duty1は、
ヒータ104への通電量に応じたデューティ値を示し、
一方、Duty2は、ヒータ103への通電量に応じた
デューティ値を示している。
【0057】先ず、Duty1及びDuty2の初期値
が双方70%に設定されると共に、ヒータ103,10
4による定着ローラ101の加熱が開始され(ステップ
S100)、サーミスタ105の検知温度T1が目標温
度T0に一致若しくはほぼ一致するまで、Duty1及
びDuty2が双方初期値70%に維持される(ステッ
プS101)。
【0058】次に、サーミスタ105の検知温度T1が
目標温度T0に達すると同時若しくはほぼ同時に、サー
ミスタ11の検知温度T2がMPU12の変数Xにソフ
トウェア的に保存されたのち(ステップS102)、サ
ーミスタ105の新たな検知温度T1´と目標温度T0
とが比較される(ステップS103)。
【0059】ステップS103における比較の結果、サ
ーミスタ105の検知温度T1´が目標温度T0より高
いときには(図面(1))、ヒータ103,104から
定着ローラ101への熱供給量が過剰であると判断し
て、Duty1が、検知時の値から5%ダウンした値に
再設定される(ステップS104)。
【0060】又、ステップS103における比較の結
果、サーミスタ105の検知温度T1´と目標温度T0
とが一致若しくはほぼ一致するときには(図面
(2))、ヒータ103,104から定着ローラ101
への熱供給量が適当であると判断して、Duty1が検
知時の値に維持される(ステップS105)。
【0061】更に、ステップS103における比較の結
果、サーミスタ105の検知温度T1´が目標温度T0
より低いときには(図面(3))、ヒータ103,10
4から定着ローラ101への熱供給量が不十分であると
判断して、Duty1が、検知時の値から5%アップし
た値に再設定される(ステップS106)。
【0062】次に、Duty1の設定が変更又は維持さ
れたのち、サーミスタ11の新たな検知温度T2´と、
変数Xに保存されている温度(サーミスタ11の検知温
度T2)とが比較される(ステップS107)。
【0063】ステップS107における比較の結果、サ
ーミスタ11の検知温度T2´が、変数Xに保存されて
いる温度より高いときには(図面(4))、ヒータ10
3,104から定着ローラ101への熱供給量が過剰で
あると判断して、Duty2が、検知時の値から5%ダ
ウンした値に再設定される(ステップS108)。
【0064】又、ステップS107における比較の結
果、サーミスタ11の検知温度T2´と変数Xに保存さ
れている温度とが一致若しくはほぼ一致するときには
(図面(5))、ヒータ103,104から定着ローラ
101への熱供給量が適当であると判断して、Duty
2が、検知時の値に維持される(ステップS109)。
【0065】更に、ステップS107における比較の結
果、サーミスタ11の検知温度T2´が、変数Xに保存
されている温度より低いときには(図面(6))、ヒー
タ103,104から定着ローラ101への熱供給量
が、転写材への熱伝導量を十分に補っていないと判断し
て、Duty2が、検知時の値から5%アップした値に
再設定される(ステップS110)。
【0066】そして、MPU12によるヒータ103,
104への通電量の制御を終了するか否かが判断され
(ステップS111)、MPU12によるヒータ10
3,104への通電量の制御が続行されると判断された
ときには、サーミスタ11の次なる検知温度T2が変数
Xに再度保存される。
【0067】一方、ステップS100からステップS1
11に亘る制御アルゴリズムと並列に、この制御アルゴ
リズムに応じてMPU12がヒータ103.104をデ
ューティ制御するタスクが走っており、MPU12は、
ステップS100からステップS111に亘る制御アル
ゴリズムに則り、ヒータ103,104をデューティ制
御する。
【0068】よって、本実施形態にあっては、ヒータ1
03,104が定着ローラ101を加熱する間に亘り、
サーミスタ105が定着ローラ101の端部の温度を検
知すると共に、サーミスタ11が定着ローラ101の外
周面の中央部の温度を検知するよう設定されているの
で、供される転写材のサイズに係わらず、複数枚の転写
材への連続定着処理中の上記外周面の両端部及び中央部
の温度を正確に検知することができる。
【0069】又、本実施形態にあっては、定着ローラ1
01は、ヒータ103,104から加熱されることによ
り、目標温度に昇温され、維持されるよう設定されてい
るので、ヒータ103,104のうちのいずれか一方又
は両方のヒータを駆動せしめることにより、定着ローラ
101を段階的に昇温し維持することができる。
【0070】更に、本実施形態にあっては、ヒータ10
3,104により定着ローラ101が加熱される間にお
いて、サーミスタ105及びサーミスタ11の各検知結
果に応じて、MPU12が、各ヒータ103,104か
ら定着ローラ101に供給される熱量を調整することに
より、供される転写材のサイズに係わらず、複数枚の転
写材への連続定着処理中において、サーミスタ105及
びサーミスタ11の各検知結果に応じた定着ローラ10
1の温度調節を図ることができ、以て、常時、高品質な
画像提供を果たすことができる。
【0071】(第二の実施形態)次に、本発明における
第二の実施形態に関して図5ないし図9のいずれかに基
づき説明する。尚、本実施形態を好適に示す定着装置、
及び、この定着装置に備えられる調整手段は、定着器7
及びMPU12と同構成若しくはほぼ同構成であること
から、図2及び図3に代えて説明を省略する。
【0072】本実施形態における調整手段たるMPU1
2は、図5に示すテーブルがソフトウェア的に記憶され
ており、このテーブルを参照することにより、ヒータ1
03,104へのデューティ制御の内容を決定するよう
設定されている。
【0073】尚、図5のテーブルにおける「−bi
g」、「−small」、「small」、「big」
は、各々、サーミスタ105の検知結果から帰結される
判断パターンを表しており、又、「−large」、
「−midium」、「−little」、「zer
o」、「little」、「midium」、「lar
ge」は、各々、サーミスタ11の検知結果から帰結さ
れる判断パターンを表しており、更に、「Down
B」、「Down」、「±0」、「Up」、「UpB」
は、各々、サーミスタ11,105の各検知結果より帰
結された判断パターンにより決定される各ヒータ10
3,104へのデューティ制御の内容を表している。
【0074】図6から図9に至る図面は、本実施形態に
おける調整手段たるMPU12によるヒータ103,1
04への通電量の設定の制御アルゴリズムを示すフロー
チャートである。尚、図6から図9において、Duty
1は、ヒータ104への通電量に応じたデューティ値を
示し、一方、Duty2は、ヒータ103への通電量に
応じたデューティ値を示している。
【0075】又、図6から図9において、丸の中の大文
字のアルファベットは、同符号の箇所にフローが移こと
を表している。
【0076】先ず、図6に示すように、Duty1及び
Duty2の初期値が双方70%に設定されると共に、
ヒータ103,104による定着ローラ101の加熱が
開始され(ステップS300)、サーミスタ105の検
知温度T1が目標温度T0に一致若しくはほぼ一致する
まで、Duty1及びDuty2が双方初期値70%に
維持される(ステップS301)。
【0077】次に、サーミスタ105の検知温度T1が
目標温度T0に達すると同時若しくはほぼ同時に、目標
温度T0がMPU12の変数B1にソフトウェア的に保
存されると共に、目標温度到達時におけるサーミスタ1
1の検知温度T2がMPU12の変数B2にソフトウェ
ア的に保存されたのち(ステップS302)、再度、サ
ーミスタ105の検知温度T1がMPU12の変数X1
にソフトウェア的に保存されると共に、サーミスタ11
の検知温度T2がMPU12の変数X2にソフトウェア
的に保存され(ステップS303)、次に、サーミスタ
105の新たな検知温度T1´と変数B1に保存されて
いる温度(目標温度T0)とが比較される(ステップS
304)。
【0078】ステップS304における比較の結果、サ
ーミスタ105の検知温度T1´が目標温度T0以下で
あるときには、次に、変数B1に保存されている温度か
らサーミスタ105の検知温度T1´を差し引いた値の
絶対値と、予め設定されている基準値とを比較し(ステ
ップS305)、ステップS305における比較の結
果、変数B1に保存されている温度からサーミスタ10
5の検知温度T1´を差し引いた値の絶対値が基準値以
上であるときには、MPU12の変数s1に「−bi
g」がソフトウェア的に代入される(ステップS30
6)。
【0079】又、ステップS305における比較の結
果、変数B1に保存されている温度からサーミスタ10
5の検知温度T1´を差し引いた値の絶対値が基準値に
満たないときには、MPU12の変数s1に「−sma
ll」がソフトウェア的に代入される(ステップS30
7)。
【0080】一方、ステップS304における比較の結
果、サーミスタ105の検知温度T1´が目標温度T0
を越えるときには、次に、変数B1に保存されている温
度からサーミスタ105の検知温度T1´を差し引いた
値の絶対値と、予め設定されている基準値とを比較し
(ステップS308)、ステップS308における比較
の結果、変数B1に保存されている温度からサーミスタ
105の検知温度T1´を差し引いた値の絶対値が基準
値に満たないときには、MPU12の変数s1に「+s
mall」がソフトウェア的に代入される(ステップS
309)。
【0081】又、ステップS308における比較の結
果、変数B1に保存されている温度からサーミスタ10
5の検知温度T1´を差し引いた値の絶対値が基準値以
上であるときには、MPU12の変数s1に「+bi
g」がソフトウェア的に代入される(ステップS31
0)。
【0082】次に、図7に示すように、サーミスタ10
5の検知温度T1´と変数X1に保存されている温度
(前回におけるサーミスタ105の検知温度T1)とを
比較する(ステップS311)。
【0083】ステップS311における比較の結果、サ
ーミスタ105の検知温度T1´が変数X1に保存され
ている温度より低いときには(図面(1))、次に、変
数X1に保存されている温度からサーミスタ105の検
知温度T1´を差し引いた値の変数X1に保存されてい
る温度に対する変化率を算出し(ステップS312)、
ステップS312において算出された変化率が負である
ときには(図面(2))、MPU12の変数d1に「−
large」がソフトウェア的に代入される(ステップ
S313)。
【0084】又、ステップS312において算出された
変化率が零であるときには(図面(3))、MPU12
の変数d1に「−midium」がソフトウェア的に代
入される(ステップS314)。
【0085】更に、ステップS312において算出され
た変化率が正であるときには(図面(4))、MPU1
2の変数d1に「−little」がソフトウェア的に
代入される(ステップS315)。
【0086】一方、ステップS311における比較の結
果、サーミスタ105の検知温度T1´が変数X1に保
存されている温度に一致するときには(図面(5))、
MPU12の変数d1に「zero」がソフトウェア的
に代入される(ステップS316)。
【0087】一方、ステップS311における比較の結
果、サーミスタ105の検知温度T1´が変数X1に保
存されている温度より高いときには(図面(6))、次
に、変数X1に保存されている温度からサーミスタ10
5の検知温度T1´を差し引いた値の変数X1に保存さ
れている温度に対する変化率を算出し(ステップS31
7)、ステップS317において算出された変化率が負
であるときには(図面(7))、MPU12の変数d1
に「+little」がソフトウェア的に代入される
(ステップS318)。
【0088】又、ステップS317において算出された
変化率が零であるときには(図面(8))、MPU12
の変数d1に「+midium」がソフトウェア的に代
入される(ステップS319)。
【0089】更に、ステップS317において算出され
た変化率が正であるときには(図面(9))、MPU1
2の変数d1に「+large」がソフトウェア的に代
入される(ステップS320)。
【0090】よって、ステップS306、ステップS3
07、ステップSS308、或いは、ステップS309
における変数s1への各代入結果と、ステップS31
3、ステップS314、ステップS315、ステップS
316、ステップS318、ステップS319、或い
は、ステップS320における変数d1への各代入結果
とから(図面(10)〜(14))、Duty1の値が
再設定される(ステップS321,S322,S32
3,S324,S325,S326)。
【0091】次に、図8に示すように、サーミスタ11
の新たな検知温度T2´と変数B2に保存されている温
度(目標温度到達時におけるサーミスタ11の検知温度
T2)とが比較される(ステップS327)。
【0092】ステップS327における比較の結果、サ
ーミスタ11の検知温度T2´が変数B2に保存されて
いる温度以下であるときには、次に、変数B2に保存さ
れている温度からサーミスタ11の検知温度T2´を差
し引いた値の絶対値と、予め設定されている基準値とを
比較し(ステップS328)、ステップS328におけ
る比較の結果、変数B2に記憶されている温度からサー
ミスタ11の検知温度T2´を差し引いた値の絶対値が
基準値以上であるときには、MPU12の変数s2に
「−big」がソフトウェア的に代入される(ステップ
S329)。
【0093】又、ステップS328における比較の結
果、変数B2に保存されている温度からサーミスタ11
の検知温度T2´を差し引いた値の絶対値が基準値に満
たないときには、MPU12の変数s2に「−smal
l」がソフトウェア的に代入される(ステップS33
0)。
【0094】一方、ステップS327における比較の結
果、サーミスタ11の検知温度T2´が変数B2に保存
されている温度を越えるときには、次に、変数B2に保
存されている温度からサーミスタ11の検知温度T2´
を差し引いた値の絶対値と、予め設定されている基準値
とを比較し(ステップS331)、ステップS331に
おける比較の結果、変数B2に保存されている温度から
サーミスタ11の検知温度T2´を差し引いた値の絶対
値が基準値に満たないときには、MPU12の変数s2
に「+small」がソフトウェア的に代入される(ス
テップS332)。
【0095】又、ステップS331における比較の結
果、変数B2に保存されている温度からサーミスタ11
の検知温度T2´を差し引いた値の絶対値が基準値以上
であるときには、MPU12の変数s2に「+big」
がソフトウェア的に代入される(ステップS333)。
【0096】次に、サーミスタ11の検知温度T2´と
変数X2に保存されている温度(前回におけるサーミス
タ11の検知温度T2)とを比較する(ステップS33
4)。
【0097】ステップS334における比較の結果、サ
ーミスタ11の検知温度T2´が変数X2に保存されて
いる温度より低いときには(図面(1)´)、次に、変
数X2に保存されている温度からサーミスタ11の検知
温度T2´を差し引いた値の変数X2に保存されている
温度に対する変化率を算出し(ステップS335)、ス
テップS335において算出された変化率が負であると
きには(図面(2)´)、MPU12の変数d2に「−
large」がソフトウェア的に代入される(ステップ
S336)。
【0098】又、ステップS335において算出された
変化率が零であるときには(図面(3)´)、MPU1
2の変数d2に「−midium」がソフトウェア的に
代入される(ステップS337)。
【0099】更に、ステップS335において算出され
た変化率が正であるときには(図面(4)´)、MPU
12の変数d2に「−little」がソフトウェア的
に代入される(ステップS338)。
【0100】一方、ステップS334における比較の結
果、サーミスタ11の検知温度T2´が変数X2に保存
されている温度に一致するときには(図面(5)´)、
MPU12の変数d2に「zero」がソフトウェア的
に代入される(ステップS339)。
【0101】一方、ステップS334における比較の結
果、サーミスタ11の検知温度T2´が変数X2に保存
されている温度より高いときには(図面(6)´)、次
に、変数X2に保存されている温度からサーミスタ11
の検知温度T2´を差し引いた値の変数X2に保存され
ている温度に対する変化率を算出し(ステップS34
0)、ステップS340において算出された変化率が負
であるときには(図面(7)´)、MPU12の変数d
2に「+little」がソフトウェア的に代入される
(ステップS341)。
【0102】又、ステップS334において算出された
変化率が零であるときには(図面(8)´)、MPU1
2の変数d2に「+midium」がソフトウェア的に
代入される(ステップS342)。
【0103】更に、ステップS334において算出され
た変化率が正であるときには(図面(9)´)、MPU
12の変数d2に「+large」がソフトウェア的に
代入される(ステップS343)。
【0104】よって、図9に示すように、ステップS3
29、ステップS330、ステップS332、或いは、
ステップS333における変数s2への各代入結果と、
ステップS336、ステップS337、ステップS33
8、ステップS339、ステップS341、ステップS
342、或いは、ステップS343における変数d2へ
の各代入結果とから(図面(10)´〜(14)´)、
Duty2の値が再設定される(ステップS344,S
345,S346,S347,S348,S349)。
【0105】そして、MPU12によるヒータ103,
104への通電量の制御を終了するか否かが判断され
(ステップS350)、MPU12によるヒータ10
3,104への通電量の制御が続行されると判断された
ときには、ステップS303に復帰する。
【0106】一方、ステップS300からステップS3
50に亘る制御アルゴリズムと並列に、この制御アルゴ
リズムに応じてMPU12がヒータ103.104をデ
ューティ制御するタスクが走っており、MPU12は、
ステップS300からステップS350に亘る制御アル
ゴリズムに則り、ヒータ103,104をデューティ制
御する。
【0107】よって、本実施形態にあっては、第一の実
施形態と同様に、ヒータ103,104が定着ローラ1
01を加熱する間に亘り、サーミスタ105が定着ロー
ラ101の端部の温度を検知すると共に、サーミスタ1
1が定着ローラ101の外周面の中央部の温度を検知す
るよう設定されているので、供される転写材のサイズに
係わらず、複数枚の転写材への連続定着処理中の上記外
周面の両端部及び中央部の温度を正確に検知することが
できると共に、定着ローラ101は、ヒータ103,1
04から加熱されることにより、目標温度に昇温され、
維持されるよう設定されているので、ヒータ103,1
04のうちのいずれか一方又は両方のヒータを駆動せし
めることにより、定着ローラ101を段階的に昇温し維
持することができる。
【0108】又、本実施形態にあっては、ヒータ10
3,104により定着ローラ101が加熱される間にお
いて、サーミスタ105及びサーミスタ11の各検知結
果に応じて、MPU12が、図5に示すテーブルを参照
して、ヒータ103,104のうちのいずれか一方、或
いは、量のヒータから定着ローラ101に供給される熱
量を調整することにより、供される転写材のサイズに係
わらず、複数枚の転写材への連続定着処理中において、
サーミスタ105及びサーミスタ11の各検知結果に応
じた定着ローラ101の第一の実施形態より高精度な温
度調節を図ることができ、以て、常時、より高品質な画
像提供を果たすことができる。
【0109】
【発明の効果】以上にて説明してきたように、本出願に
かかる第一の発明によれば、加熱手段が定着体を加熱す
る間に亘り、第一温度検知手段が、定着体の軸方向に対
する端部の温度を検知すると共に、第二温度検知手段
が、定着体の外周面の軸方向に対する中央部の温度を検
知するよう設定されているので、供される転写材のサイ
ズに係わらず、複数枚の転写材への連続定着処理中の上
記両端部及び上記中央部の温度を正確に検知することが
できる。
【0110】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
加熱手段が定着体を加熱する間に亘り、第一温度検知手
段が、定着体の軸方向に対する端部の温度を検知すると
共に、定着体の外周面の軸方向に対する中央部から所定
の間隔を隔てた位置に支持された第二温度検知手段が上
記中央部の温度を検知するよう設定されているので、供
される転写材のサイズに係わらず、複数枚の転写材への
連続定着処理中の上記両端部及び上記中央部の温度を正
確に検知することができると共に、第二温度検知手段と
上記外周面との摺接に起因する定着体の損傷の防止が図
られるので、定着体の寿命を長期に亘り維持することが
できる。
【0111】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、加熱手段が定着体を加熱する間に亘り、第一温度検
知手段たるサーミスタ感温検知センサが、定着体の軸方
向に対する端部の温度を検知すると共に、第二温度検知
手段が、定着体の外周面の軸方向に対する中央部の温度
を検知するよう設定されているので、供される転写材の
サイズに係わらず、複数枚の転写材への連続定着処理中
の上記両端部及び上記中央部の温度を正確に検知するこ
とができる。
【0112】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
加熱手段が定着体を加熱する間に亘り、第一温度検知手
段が、定着体の軸方向に対する端部の温度を検知すると
共に、第二温度検知手段たるサーミスタ感温検知センサ
が、定着体の外周面の軸方向に対する中央部の温度を検
知するよう設定されているので、供される転写材のサイ
ズに係わらず、複数枚の転写材への連続定着処理中の上
記両端部及び上記中央部の温度を正確に検知することが
できる。
【0113】更に、本出願にかかる第五の発明によれ
ば、定着体は、加熱手段たる、セラミックスを主成分と
する薄板状の基板の一方の面に通電を受けて発熱する発
熱抵抗体が設けられたセラミックヒータから加熱される
ことにより、規定温度に昇温され、維持されるよう設定
されているので、セラミックヒータが定着体を加熱する
間に亘り、第一温度検知手段が、定着体の軸方向に対す
る端部の温度を検知すると共に、第二温度検知手段が、
定着体の外周面の軸方向に対する中央部の温度を検知す
ることにより、供される転写材のサイズに係わらず、複
数枚の転写材への連続定着処理中の上記両端部及び上記
中央部の温度を正確に検知することができる。
【0114】又、本出願にかかる第六の発明によれば、
定着体は、加熱手段たる、定着体の軸方向に対して規定
の配光分布に発熱するよう設定されたハロゲンランプか
ら加熱されることにより、規定温度に昇温され、維持さ
れるよう設定されているので、ハロゲンヒータが定着体
を加熱する間に亘り、第一温度検知手段が、定着体の軸
方向に対する端部の温度を検知すると共に、第二温度検
知手段が、定着体の外周面の軸方向に対する中央部の温
度を検知することにより、供される転写材のサイズに係
わらず、複数枚の転写材への連続定着処理中の上記両端
部及び上記中央部の温度を正確に検知することができ
る。
【0115】更に、本出願にかかる第七の発明によれ
ば、定着体は、加熱手段たる、定着体の軸方向に対して
互いに異なる規定の配光分布に発熱するよう設定された
複数のハロゲンランプの各々から加熱されることによ
り、規定温度に昇温され、維持されるよう設定されてい
るので、複数のハロゲンヒータのうちのいずれか、或い
は、任意の組み合わせのハロゲンヒータを駆動せしめる
ことにより、定着体を段階的に昇温し維持することがで
きると共に、複数のハロゲンランプのうちのいずれか、
或いは、任意に組み合わされたハロゲンヒータが定着体
を加熱する間に亘り、第一温度検知手段が、定着体の軸
方向に対する端部の温度を検知すると共に、第二温度検
知手段が、定着体の外周面の軸方向に対する中央部の温
度を検知することにより、供される転写材のサイズに係
わらず、複数枚の転写材への連続定着処理中の上記両端
部及び上記中央部の温度を正確に検知することができ
る。
【0116】又、本出願にかかる第八の発明によれば、
第一温度検知手段の検知結果及び第二温度検知手段の検
知結果に応じて、調整手段が、加熱手段から定着体に供
給される熱量を調整するよう設定されているので、供さ
れる転写材のサイズに係わらず、複数枚の転写材への連
続定着処理中において、第一温度検知手段及び第二温度
検知手段の検知結果に応じた定着体の温度調節を図るこ
とができ、以て、常時、高品質な画像提供を果たすこと
ができる。
【0117】更に、本出願にかかる第九の発明によれ
ば、第一温度検知手段の検知結果、及び、定着体の外周
面から所定の間隔を隔てた位置に支持された第二温度検
知手段の検知結果に応じて、調整手段が、加熱手段から
定着体に供給される熱量を調整するよう設定されている
ので、供される転写材のサイズに係わらず、複数枚の転
写材への連続定着処理中において、第一温度検知手段及
び第二温度検知手段の検知結果に応じた定着体の温度調
節を図ることができ、以て、常時、高品質な画像提供を
果たすことができると共に、第二温度検知手段と上記外
周面との摺接に起因する定着体の損傷の防止が図られる
ので、定着体の寿命を長期に亘り維持することができ
る。
【0118】又、本出願にかかる第十の発明によれば、
第一温度検知手段たるサーミスタ感温検知センサ及び第
二温度検知手段の各検知結果に応じて、調整手段が、加
熱手段から定着体に供給される熱量を調整するよう設定
されているので、供される転写材のサイズに係わらず、
複数枚の転写材への連続定着処理中において、第一温度
検知手段及びサーミスタ感温検知センサの各検知結果に
応じた定着体の温度調節を図ることができ、以て、常
時、高品質な画像提供を果たすことができる。
【0119】更に、本出願にかかる第十一の発明によれ
ば、第一温度検知手段及び第二温度検知手段たるサーミ
スタ感温検知センサの各検知結果に応じて、調整手段
が、加熱手段から定着体に供給される熱量を調整するよ
う設定されているので、供される転写材のサイズに係わ
らず、複数枚の転写材への連続定着処理中において、第
一温度検知手段及びサーミスタ感温検知センサの各検知
結果に応じた定着体の温度調節を図ることができ、以
て、常時、高品質な画像提供を果たすことができる。
【0120】又、本出願にかかる第十二の発明によれ
ば、定着体は、加熱手段たる、セラミックスを主成分と
する薄板状の基板の一方の面に通電を受けて発熱する発
熱抵抗体が設けられたセラミックヒータから加熱される
ことにより、規定温度に昇温され、維持されるよう設定
されてるので、セラミックヒータにより定着体が加熱さ
れる間において、第一温度検知手段及び第二温度検知手
段の各検知結果に応じて、調整手段が、加熱手段から定
着体に供給される熱量を調整することにより、供される
転写材のサイズに係わらず、複数枚の転写材への連続定
着処理中において、第一温度検知手段及び第二温度検知
手段の各検知結果に応じた定着体の温度調節を図ること
ができ、以て、常時、高品質な画像提供を果たすことが
できる。
【0121】更に、本出願にかかる第十三の発明によれ
ば、定着体は、加熱手段たる、定着体の軸方向に対して
規定の配光分布に発熱するよう設定されたハロゲンラン
プから加熱されることにより、規定温度に昇温され、維
持されるよう設定されているので、ハロゲンヒータによ
り定着体が加熱される間において、第一温度検知手段及
び第二温度検知手段の各検知結果に応じて、調整手段
が、加熱手段から定着体に供給される熱量を調整するこ
とにより、供される転写材のサイズに係わらず、複数枚
の転写材への連続定着処理中において、第一温度検知手
段及び第二温度検知手段の各検知結果に応じた定着体の
温度調節を図ることができ、以て、常時、高品質な画像
提供を果たすことができる。
【0122】又、本出願にかかる第十四の発明によれ
ば、定着体は、加熱手段たる、定着体の軸方向に対して
規定の配光分布に発熱するよう設定されたハロゲンラン
プから加熱されることにより、規定温度に昇温され、維
持されるよう設定されているので、複数のハロゲンヒー
タのうちのいずれか、或いは、任意の組み合わせのハロ
ゲンヒータを駆動せしめることにより、定着体を段階的
に昇温し維持することができると共に、複数のハロゲン
ヒータのうちのいずれか、或いは、任意に組み合わされ
たハロゲンヒータにより定着体が加熱される間におい
て、第一温度検知手段及び第二温度検知手段の各検知結
果に応じて、調整手段が、加熱手段から定着体に供給さ
れる熱量を調整することにより、供される転写材のサイ
ズに係わらず、複数枚の転写材への連続定着処理中にお
いて、第一温度検知手段及び第二温度検知手段の各検知
結果に応じた定着体の温度調節を図ることができ、以
て、常時、高品質な画像提供を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願にかかる第一の実施形態の画像形成装置
の概略構成を示す模式的断面図である。
【図2】図1に示す定着器の概略構成を示す模式図であ
る。
【図3】図1に示す定着器とMPUとの間の信号経路を
示すブロック図である。
【図4】図1に示すMPUによる各ヒータへの通電量の
設定の制御アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図5】本出願にかかる第二の実施形態の画像形成装置
に備えられたMPUによる各ヒータへの通電制御の内容
の決定基準のためのテーブルを示す図である。
【図6】本出願にかかる第二の実施形態の画像形成装置
に備えられたMPUによる各ヒータへの通電量の設定の
制御アルゴリズムを示すフローチャートの一部である。
【図7】図6に示す制御アルゴリズムに続くフローチャ
ートである。
【図8】図7に示す制御アルゴリズムに続くフローチャ
ートである。
【図9】図8に示す制御アルゴリズムに続くフローチャ
ートである。
【図10】従来の画像形成装置に備えられていた定着器
の概略構成を示す模式図である。
【図11】図10に示す定着ニップ部に複数枚の小サイ
ズ紙を連続通紙したときにおける定着ローラの外周面の
端部及び中央部の各温度変遷を示すグラフである。
【符号の説明】
11 サーミスタ感温検知センサ(第二温度検知手
段) 12 MPU(調整手段) 101 定着ローラ(定着体) 102 加圧ローラ(加圧体) 103 ハロゲンヒータ(加熱手段) 104 ハロゲンヒータ(加熱手段) 105 サーミスタ感温検知センサ(第一温度検知手
段) N 定着ニップ部 TN 転写ニップ部 P 記録紙(シート状の転写材)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着像を担持したシート状の転写材へ
    の熱伝導のための外周面を有する円筒状の回転自在な定
    着体と、上記転写材を介して定着体に圧接される円筒状
    若しくは円柱状の回転自在な加圧体と、定着体を加熱す
    るための加熱手段と、定着体の軸方向に対する端部の温
    度を検知するための第一温度検知手段とが設けられてい
    る定着装置において、定着体の軸方向に対する中央部の
    温度を検知するための第二温度検知手段を備えているこ
    とを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 第二温度検知手段は、定着体の外周面か
    ら所定の間隔を隔てた位置に支持されていることとする
    請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 第一温度検知手段は、サーミスタ感温検
    知センサであることとする請求項1又は請求項2に記載
    の定着装置。
  4. 【請求項4】 第二温度検知手段は、サーミスタ感温検
    知センサであることとする請求項1ないし請求項3のい
    ずれか一項に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 加熱手段は、セラミックスを主成分とす
    る薄板状の基板の一方の面に通電を受けて発熱する発熱
    抵抗体が設けられたセラミックヒータであることとする
    請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の定着装
    置。
  6. 【請求項6】 加熱手段は、定着体の軸方向に対して規
    定の配光分布に発熱するよう設定されたハロゲンランプ
    であることとする請求項1ないし請求項4のいずれか一
    項に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 加熱手段は、定着体の軸方向に対して互
    いに異なる規定の配光分布に発熱するよう設定された複
    数のハロゲンランプであることとする請求項1ないし請
    求項4のいずれか一項に記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 請求項1の定着装置と、第一温度検知手
    段の検知結果及び第二温度検知手段の検知結果に応じ
    て、加熱手段から定着体に供給される熱量を調整する調
    整手段とを備える画像形成装置。
  9. 【請求項9】 第二温度検知手段は、定着体の外周面か
    ら所定の間隔を隔てた位置に支持されていることとする
    請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 第一温度検知手段は、サーミスタ感温
    検知センサであることとする請求項8又は請求項9に記
    載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 第二温度検知手段は、サーミスタ感温
    検知センサであることとする請求項8ないし請求項10
    のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 加熱手段は、セラミックスを主成分と
    する薄板状の基板の一方の面に通電を受けて発熱する発
    熱抵抗体が設けられたセラミックヒータであることとす
    る請求項8ないし請求項11のいずれか一項に記載の画
    像形成装置。
  13. 【請求項13】 加熱手段は、定着体の軸方向に対して
    規定の配光分布に発熱するよう設定されたハロゲンラン
    プであることとする請求項8ないし請求項11のいずれ
    か一項に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 加熱手段は、定着体の軸方向に対して
    互いに異なる規定の配光分布に発熱するよう設定された
    複数のハロゲンランプであることとする請求項8ないし
    請求項11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
JP30813097A 1997-10-23 1997-10-23 定着装置及びこれを備える画像形成装置 Pending JPH11125989A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30813097A JPH11125989A (ja) 1997-10-23 1997-10-23 定着装置及びこれを備える画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30813097A JPH11125989A (ja) 1997-10-23 1997-10-23 定着装置及びこれを備える画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11125989A true JPH11125989A (ja) 1999-05-11

Family

ID=17977253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30813097A Pending JPH11125989A (ja) 1997-10-23 1997-10-23 定着装置及びこれを備える画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11125989A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014178469A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
CN109100925A (zh) * 2017-06-21 2018-12-28 京瓷办公信息系统株式会社 定影装置和图像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014178469A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
CN109100925A (zh) * 2017-06-21 2018-12-28 京瓷办公信息系统株式会社 定影装置和图像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7262391B2 (en) Image heating apparatus having a heat generation member generating heat by magnetic flux and heating an image on a recording material
JP6172208B2 (ja) 画像形成装置
JP6032898B2 (ja) 定着装置
JPH10177319A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US20160327890A1 (en) Image forming apparatus
JPH11125989A (ja) 定着装置及びこれを備える画像形成装置
JP2001282036A (ja) 画像形成装置
JP2006293080A (ja) 像加熱装置
JP3318114B2 (ja) 定着装置
JP3777722B2 (ja) 定着温度制御方法
JP3102448B2 (ja) 定着装置の温度制御装置
JP2925364B2 (ja) 像加熱装置
JPH11282308A (ja) 加熱装置及びこの加熱装置を備える画像形成装置
JPH1165351A (ja) 温度制御方法及び定着装置
JP4323761B2 (ja) 画像形成装置
JPH11338298A (ja) 加熱装置及びこの加熱装置を備える画像形成装置
JP2003091212A (ja) 画像形成装置
JP3759102B2 (ja) 画像形成装置
JP4281295B2 (ja) 画像形成装置
JP2004318128A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP3739355B2 (ja) 画像形成装置
JPH08152923A (ja) 加熱装置
JP2004198528A (ja) 画像形成装置
JP2004294666A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JPS63173088A (ja) 画像形成装置の定着装置