JPH11125713A - カラーフィルター基板および該カラーフィルター基板の製造法 - Google Patents

カラーフィルター基板および該カラーフィルター基板の製造法

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JPH11125713A
JPH11125713A JP30800897A JP30800897A JPH11125713A JP H11125713 A JPH11125713 A JP H11125713A JP 30800897 A JP30800897 A JP 30800897A JP 30800897 A JP30800897 A JP 30800897A JP H11125713 A JPH11125713 A JP H11125713A
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文直 松本
Tomohiro Inoue
智博 井上
Okitoshi Kimura
興利 木村
Kenji Kameyama
健司 亀山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトホール部の導通をより確実にし、
接続不良に伴うフィルター形成時の不良を大幅に低減し
た導電性カラーフィルターおよびその製造方法の提供。 【解決手段】 基板上にパターン形成された電極の選択
された電極に着色成分が堆積され、該着色電極上にはコ
ンタクトホールが絶縁材によって形成されており、かつ
前記コンタクトホールによって導通材を介して電極と外
部電源を接続して構成されるカラーフィルター基板にお
いて、コンタクトホール部に導通材との接触面積を増加
させる構造を設けたことを特徴とするカラーフィルター
基板およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー液晶表示装置に
用いるカラーフィルター基板の製造方法に関するもので
ある。特に携帯性にすぐれたプラスチックフィルム基板
に好適なカラーフィルター基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】液晶表示装置は様々な分野で使用されるよ
うになり、情報表示装置としてCRTにせまる勢いであ
る。特に、携帯性が要求される機器においては小型、軽
量、小消費電力であることから多くの機器に採用されて
いる。このうち、ほとんどのものが基板にガラスを使用
したものであるが、携帯電話や電子手帳等の携帯用機器
にはプラスチックフィルムを使用した液晶表示装置が用
いられるようになった。プラスチックフィルムはその厚
さが0.1〜0.3mm程度であり、重量も軽いため携
帯用機器に最適である。しかしながら、フィルム基板で
は微細なパターンニングが困難であること、基板の寸法
が温度や湿度等の環境によって微妙に変化することなど
から、カラーフィルターを形成することが難しく、ほと
んどのものはモノクロ表示である。一方、カラーフィル
ターを使用しないカラー表示方法も提案されているが、
表示できる色数に制限があり、その表示色も鮮やかなも
のではない。また、この方法では2枚の基板間距離(セ
ルギャップ)を厳密に制御する必要があるため、基板間
距離の制御が難しいプラスチックフィルム液晶表示装置
ではいまだ実用化に至ってはいない。液晶用カラーフィ
ルターの製造方法としては染色法、顔料分散法、電着
法、ミセル電解法、印刷法等さまざまなものが提案され
ている。染色法、顔料分散法、印刷法などでは赤
(R)、緑(G)、青(B)及び黒(BK)のパターン
形成において、それぞれ位置を他のパターンに対して正
確に位置合わせを行う必要がある。たとえば、始めに黒
パターンを形成し、この黒パターンに対して赤、緑、青
の各パターンを精密に位置合わせしながら形成してい
く。また、カラーフィルターパターンと液晶駆動用電極
との位置合わせも必要である。位置合わせ精度は使用す
る基板の材質、サイズ、製造装置等によるが、ガラス基
板を使用する場合、ミクロン単位の位置合わせが可能で
ある。一方、ガラス基板と比較してプラスチックフィル
ム基板は大きな寸法変化を起こす。熱履歴は当然のこ
と、フィルムが置かれている温湿度によって±0.1%
もの寸法変化を起こす。このため、精密な位置合わせを
行うことは非常に難しい。プラスチックフィルム基板上
にカラーフィルターを作成するためには、精密な位置合
わせを必要としない、もしくは精密な位置合わせを必要
とする工程を極力減らした製造プロセスが必要である。
【0003】前述したカラーフィルターの製造方法のう
ちミセル電解法(特開平2−24603、特開平2−1
46001)においては基板に設けられた透明導電膜パ
ターン上に選択的にカラーフィルター層を形成するた
め、RGB各色間に位置ずれが発生しない。また、カラ
ーフィルター層を導電性材料にする、もしくはカラーフ
ィルター層に導電性材料を混合することによってフィル
ター形成用の電極を液晶駆動用電極と兼用することが提
案されている(特開平6−34809)。しかしなが
ら、カラーフィルター層を導電性にした場合、複数色
(たとえばR、G、Bの三色)から成るカラーフィルタ
ーを形成する場合には各色ごとに電極を選択的に接続し
なければならない。カラー液晶表示装置の電極ピッチは
100μm以下のものが一般的であり、その一本、一本
の電極を直接プロービングして外部回路と接続すること
は難しい。このため、特開平3−10232においては
R、G、B各色に対応する電極を選択的に取り出せるよ
うな電極取出窓口を感光性樹脂により形成したのち、導
電性ペーストにて外部回路との接続を行っている。とこ
ろがこの方法によりプラスチックフィルム基板上にカラ
ーフィルターの形成を試みたところ、基板寸法変化によ
る導電性ペーストと電極材料との接触不良等の問題が発
生した。一方、特開平2−175897や特開平3−4
202には電極取出窓を使用せず、着色後の電極をエッ
チングにより切断する方法も提案されているが、いずれ
の方法も製造工程が複雑になり、プラスチックフィルム
基板に応用することは難しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はプラス
チックフィルム基板上に電気化学的法により導電性カラ
ーフィルターを形成する方法、及びこの導電性カラーフ
ィルターを装着したフィルム基板を使用したプラスチッ
クカラー液晶表示装置を提供することである。特にコン
タクトホール部の導通をより確実にし、接続不良に伴う
フィルター形成時の不良を大幅に低減した導電性カラー
フィルターおよびその製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】図2は従来のコンタクト
ホール部の断面図を模式的に示したものである。このよ
うな従来例の電気的接続では接続が不安定となり、接触
不良によって部分的にカラーフィルターが形成されない
という不良を生ずることがあった。この現象は基板1と
して樹脂フィルムを用いたときには特に顕著であった。
本発明者らはこのような現象を改良すべく種々検討を行
った結果、前記接触不良の原因は、導通材と電極の接着
力にあり、特に柔軟性のある樹脂基板の場合、基板の変
形に伴ってコンタクトホール部の導通材が浮いてしま
い、導電材と電極の十分な接触が得られないことによる
という結論に達した。さらに本発明者らはこの点を改良
すべく検討を行った結果、コンタクトホール部に導通材
との接触面積を増加させる構造を設けることによってこ
のような問題点を解決できることを見いだし本発明に至
った。
【0006】すなわち、本発明によれば、基板上にパタ
ーン形成された電極の選択された電極に着色成分が堆積
され、該着色電極上にはコンタクトホールが絶縁材によ
って形成されており、かつ前記コンタクトホールによっ
て導通材を介して電極と外部電源を接続して構成される
カラーフィルター基板において、コンタクトホール部に
導通材との接触面積を増加させる構造を設けたことを特
徴とするカラーフィルター基板および該カラーフィルタ
ー基板の製造方法を提供することにより、前記カラーフ
ィルター基板に関する課題を解決することができた。
【0007】本発明のカラーフィルター基板は、例えば
基板上にパターン形成された電極の特定の電極には、導
通材を介して電極と外部電源を接続するためのコンタク
トホールが絶縁材によって電極上の一部に形成され、か
つ該コンタクトホール部に導通材との接触面積を増加さ
せる構造を設けたパターン形成された電極基板を着色成
分を含む電解液に浸漬し、選択した電極に通電して着色
成分を電極上に堆積させることにより製造することがで
きる。
【0008】以下、本発明のカラーフィルター基板、お
よび該カラーフィルター基板の製造法を図面に基づいて
詳しく説明する。図1は、電解液に浸漬する基板の模式
図である。1はガラスや合成樹脂などからなる絶縁性基
板、21〜23は基板上に設けられた電極であり、たと
えば21が青、22が緑、23が赤というように複数色
のフィルターに対応して設けられる。3は絶縁膜であ
り、コンタクトホール4が形成されている。5は導通
材、52、53は外部電源回路との接続部である。この
基板を例えばAで示した線より下を顔料を含む電解液に
漬け、外部回路から導通材を介してコンタクトホールの
開けられた電極に電圧を印加することによって、特定の
選択された電極群にのみカラーフィルターが形成され
る。例えば、青の電解液に浸漬し通電することにより2
1の電極上に青フィルターが、緑の電解液に浸漬し通電
することにより22の電極上に緑のフィルターが、赤の
電解液に浸漬して通電することによって23に赤のフィ
ルターを形成することができる。
【0009】図3は本発明の別のカラーフィルター基板
の構成例を示したものである。本例のものではコンタク
トホールの壁面に図3に示すような逆テーパー構造を設
け、コンタクトホール内の導通材の浮きを防止するもの
である。逆テーパー状の構造を形成する方法は特に限定
されないが、例えば、パターン基板上に露光によって可
溶化するポジ型フォトレジストを塗布し、裏面からパタ
ーン露光することにより図3に示すような逆テーパー状
の壁面を持ったコンタクトホールを形成する。または露
光によって架橋し不溶となるネガ型のフォトレジストを
用い上面から露光することによっても逆テーパー状の断
面を得ることができる。この場合のテーパーの角度は1
0゜から45゜の範囲が好ましい。
【0010】図4は本発明の別のカラーフィルター基板
の構成例を示したものである。本例のものではコンタク
トホール内に突起部7を設けることにより、導通材の接
着力を向上させるとともに導通材を平坦化し、コンタク
トホール部にかかる応力を分散させるものである。突起
部7の形状は高さが絶縁膜厚の10%〜120%が好ま
しく、50%〜100%の範囲が好ましい。コンタクト
ホールの水平寸法に対しては、突起の幅は5%〜90%
の範囲が好ましい。また突起の数はコンタクトホールに
対して1個とは限らず、複数個を設けることができ、こ
の場合、さらに接着強度が向上するため好ましい。突起
は絶縁膜と同じ材料でも異なっていても良いが、同じ材
料で構成する方がプロセスが簡略化されて好ましい。な
お、本例のものにおいて、図5のように逆テーパー状の
壁面構造および突起部7を設けることでさらに導通材の
接着力を高めることができる。また、突起部は図4およ
び5に示すように電極上に形成することもできるが、図
8に示すように電極下部に設けることもできる。このよ
うな構造により、導通材を平坦に近くまたは周辺に対し
て盛り上がるように形成することができる。このような
構造とすることにより導通材の硬化時に導通材が電極か
ら浮き上がりにくくすることができるためより確実な接
続を確保することができる。またこの例では突起部を絶
縁体を用いて形成した場合に比べて導通面積を大きくす
ることができるという利点を有しており好ましい。この
ような構造を実現するには、具体的には電極成膜前にフ
ォトレジスト等を用いて突起部9を形成すればよい。ま
た、このような盛り上がり部を複数設けることもでき
る。
【0011】図6(a)および(b)は本発明の別のカ
ラーフィルター基板の構成例を示したものである。本例
のものでは、各電極あたり1つであったコンタクトホー
ルを複数個にすることによって、より確実な接触を得る
ものであり、本図のものは、コンタクトホールの数が4
の場合である。コンタクトホールの開いている領域は図
1と同様であるが、該領域は各々8μm×15μmの寸
法の4つのコンタクトホールに分割されている。ここで
図6(a)は断面図、図6(b)は平面図である。コン
タクトホールをこのような複数個の構成とすることによ
り、仮に1つのコンタクトホールの接触が不良となって
も残りのコンタクトホールによって電気的接続が確保さ
れるので均一なフィルター形成を行わせることができ
る。コンタクトホールの数は特に制約されないが、小さ
くしすぎた場合には逆に接触不良を生じやすくなるた
め、開口部の直径が5μm程度が寸法の下限となる。ま
た、数を増やした場合、結果としてコンタクト部の面積
が大きくなり、基板の有効領域を狭めてしまうため、適
当な数に設定する必要がある。1本の電極あたりの数は
好ましくは2個〜20個の範囲である。
【0012】図7(a)および(b)は本発明の別のカ
ラーフィルター基板の構成例を示したものである。本例
ではコンタクトホール下部に凹部8をもうけることによ
って接着強度を向上させるものである。凹部8は、電極
のパターンで形成させた構造である。また凹部8を設け
る構造としては、電極下部に別の凹部を有する層を設け
る構造が挙げられる。前者の構造は接触する電極面積が
大きくとれるため有利であり、後者の構造は電極のパタ
ーニングに際して同時に形成することができるのでプロ
セスの増加を伴うことがない点で有利である。凹部の大
きさの下限は凹部の形成方法の精度に依存し、上限はコ
ンタクトホールの大きさから決まり、また設ける数にも
依存するため好適な大きさの規定は難しいが、該凹部の
直径が1μm以上であることが好ましく、また、コンタ
クトホールの大きさの70%以下であることが好まし
い。また、凹部の深さは0.05μm〜5μmが好まし
く、0.1μm〜2μmの範囲がより好ましい。
【0013】本発明で用いることのできる基板として
は、ガラス、合成樹脂シート、合成樹脂フィルムなどを
用いることができる。特に、合成樹脂シートや合成樹脂
フィルムでは製造工程でのハンドリングや電解液へ浸
積、温湿度の変化による基板の変形があり、従来の接続
方法では接続不良が多発するのに対し、本発明を適用す
ることにより欠陥のないカラーフィルターを提供できる
ことから合成樹脂シートや合成樹脂フィルムは、本発明
が特に効果が大きい基板である。
【0014】絶縁膜としては絶縁性を有するものであれ
ば用いることができるが、フィルム用途には柔軟性を有
するものが好ましく、有機の高分子膜を好ましく用い
る。この絶縁膜はコンタクトホールをパターン形成する
必要があるため、それ自体に感光性を有し、パターン形
成が容易なフォトレジスト材料を特に好ましく用いる。
【0015】絶縁膜の膜厚の下限はピンホールなどによ
る絶縁不良が生じない膜厚であり、一般的には0.2μ
m程度が下限となる。厚すぎた場合には導通不良が生じ
やすくなるが、上限の膜厚はコンタクホールの大きさや
形状、導通材の材質、膜厚等の多くの要因で決定され
る。一般的には20μm以下が好ましく、成膜の容易性
を考慮すると5μm以下が好ましい。また本発明におけ
る絶縁膜や突起部、凹凸はフォトレジスト材料を用いて
形成することもできる。この場合、黒色のフォトレジス
ト材料はマスクの設計によってフィルター間にブラック
マスクをも同時に形成できるため特に好ましい。
【0016】導通材としては、図1のようにパターン形
成可能なものが必要である。例えば金属を蒸着等で成膜
してフォトリソグラフィーによってパターン形成するこ
ともできる。しかしながら工業的には導電ペーストを印
刷やディスペンサーなどによってパターン状に形成する
方法が簡便で有利である。特に樹脂フィルムを基板とし
た場合には、導電ペーストの硬化後の固さが接続の信頼
性に影響する。このためウレタンやシリコーンなどの柔
軟性を有し、基板の変形に追従する材料を特に好ましく
用いる。上述のコンタクトホール形状と柔軟性のある導
電ペーストを併用することによって特に接続部の信頼性
の高い製造方法を提供することができる。また、本発明
によって製造されたカラーフィルターは導通不良による
濃度むらがなく高い均一性を有している。したがって、
このフィルターを用いて製造された液晶表示装置はフィ
ルターの濃度むらが少ないために均一性に優れるという
特徴を有している。
【0017】次に、実施例に基づき本発明を説明する。
以下の実施例において、特に断りのない限り、基板には
ポリエーテルスルホン基板、電極材料にはITO、導通
材にはアクリル系の銀ペースト、絶縁膜にはポジ型のフ
ォトレジスト(OFPR)(東京応化製)を用い、膜厚
は1.5μmとした。導通材の厚さは0.4mm、塗布
幅は1mmとした。コンタクトホールは20μm×40
μmとした。電極は幅100μm、ピッチ110μmの
ストライプ形状で、電極の長さは150mm、ストライ
プの数は1920本とした。電極の接続は図1に示すよ
うに2本おきに導通するようにした。
【0018】実施例1 コンタクトホールの壁面に図3に示すような逆テーパー
構造を設けた。テーパーの角度は約20°とした。この
上に熱硬化型のアクリル系の銀ペーストをディスペンサ
ーを用いて塗布し、焼成して樹脂を硬化させた。この基
板を青顔料と酸化錫からなる導電性微粒子と電解質と界
面活性剤を含み、顔料と導電性微粒子が界面活性剤によ
ってミセル化された水性分散液に浸漬し、電極に通電し
た。この電解液の場合、電極反応によって界面活性剤が
酸化され、ミセルが壊れ、電極上に顔料と導電性微粒子
が堆積する(膜厚1.5μm)。ついで水洗を行い余分
の顔料を洗浄した。100℃で乾燥後、緑の顔料を含む
電解液に浸漬し、他の電極群に通電した。同様の操作を
繰り返すことにより青、緑、赤のフィルターを形成し
た。このようにして作製されたフィルターは欠陥がなく
均一性も優れていた。
【0019】実施例2 実施例1において絶縁膜のテーパー構造をなくし、絶縁
膜のパターン形成と同時にフォトレジストによって5μ
m×10μmの突起部を二つ形成した。このようなコン
タクトホール形状によって、実施例1と同様のフィルタ
ー形成を行わせた。このようにして作製されたフィルタ
ーは欠陥がなく均一性も優れていた。
【0020】実施例3 実施例2において突起部と絶縁膜の両方に実施例1と同
様の逆テーパー構造を設けた。このようにして作製され
たフィルターは欠陥がなく均一性もさらに優れていた。
【0021】実施例4 図8に示すように基板上に黒のフォトレジストによって
20μm×10μm、高さ1μmの凸部を設け、次いで
ITOを成膜した。なお黒のフォトレジストはフィルタ
ー間にあたる部分にも設け、ブラックマスクを兼ねる構
成とした。他は実施例1のものの逆テーパーがない場合
と同様にしてフィルターを作製した。このようにして作
製されたフィルターは欠陥がなく均一性も実施例2のも
のよりさらに優れていた。
【0022】実施例5 図7に示すように、膜厚0.15μmのITO電極をパ
ターニングすることにより、5μm角の8個の凹部をコ
ンタクトホール内に形成した。他は実施例1の逆テーパ
ーがない場合と同様にしてカラーフィルターを作製し
た。このようにして作製されたフィルターは欠陥がなく
均一性も優れていた。
【0023】実施例6 実施例5において、凹部の形成を電極下面に設けた黒の
フォトレジスト層で行った。この場合、実施例5よりさ
らに均一なフィルターを形成することができた。なお黒
のフォトレジストはフィルター間にあたる部分にも設
け、ブラックマスクを兼ねる構成とした。
【0024】実施例7〜12 実施例1〜5において基板にガラス基板を用いたところ
同様に高い均一性のフィルターを形成することができ
た。
【0025】実施例13 実施例1〜6において導電性樹脂としてウレタン系の柔
軟性のある導電性樹脂を用いたところ、接続不良は全く
発生せず、均一性はさらに向上した。
【0026】実施例14〜19 実施例1〜6で作製したカラーフィルターにオーバーコ
ートを施した上で可溶性ポリイミド配向膜(AL304
6:日本合成ゴム製)を600Åの厚さで成膜した。隣
接するカラーフィルターの配向膜をラビング処理し、同
様に配向処理を行った対向基板とをラビング方向が24
0°の角度を成すように6.8μm粒径のシリカスペー
サーを介して張り合わせ、空隙にΔnが0.128なる
誘電異方性が正の液晶と光学活性物質の混合液晶を注入
してSTN型のセルを作製した。セルの上下にはレター
デーションが420nmである位相差板を設け、さらに
上下を偏光板で挾んだ。これらの装置を動作させたとこ
ろ均一で良好な表示が行えた。
【0027】比較例 実施例1において逆テーパーを設けずにフィルターを作
製した。このフィルターは一部の電極にフィルターが形
成されない欠陥を生じ、また、フィルターが形成された
部分の均一性も実施例1に対して劣っていた。
【0028】
【効果】
1.請求項1〜11 生産プロセスにおいて導通不良を生ずることがない。そ
のため、良品率が高くなるとともに、電気的に接続が不
完全なことに起因する膜厚むら、濃度むらがなく、高い
均一性を有するカラーフィルター基板を提供することが
できる。 2.請求項12 前記請求項1〜11の効果に加えて、従来の樹脂基板、
特に樹脂フィルムを用いた場合の基板変形によって引き
起こされる導通不良を大幅に低減もしくは皆無とするこ
とができるため、樹脂基板を用いた場合にも高い良品率
を得ることができ、電気的な接続が不完全なことに起因
する膜厚むら、濃度むらがなく、高い均一性を有するカ
ラーフィルター基板を提供することができる。 3.請求項13 前記請求項1〜11の効果に加えて、さらに良品率が高
くなるとともに、電気的な接続が不完全なことに起因す
る膜厚むら、濃度むらがなく、高い均一性を有するカラ
ーフィルターを提供することができる。 4.請求項14 濃度むらが少ないために均一性に優れた液晶表示装置が
得られた。 5.請求項15 前記請求項1〜13の効果を奏するカラーフィルター基
板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラーフィルター基板の断面図。
【図2】従来のコンタクトホール部の断面図。
【図3】壁面を逆テーパー構造としたコンタクトホール
部の断面図。
【図4】(a)コンタクトホール内に突起部を設けた構
造としたコンタクトホール部の断面図。 (b)コンタクトホール内に突起部を設けた構造とした
コンタクトホール部の平面図。
【図5】図4において、突起部およびコンタクトホール
壁面を逆テーパー状構造としたもののコンタクトホール
断面図。
【図6】(a)コンタクトホールを複数個としたコンタ
クトホールの断面図。 (b)コンタクトホールを複数個としたコンタクトホー
ルの平面図。
【図7】(a)下部に凹部を設けたコンタクトホールの
断面図。 (b)下部に凹部を設けたコンタクトホールの平面図。
【図8】電極下部に凸部を設けたコンタクトホールの断
面図。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2 電極 21 電極(青色のカラーフィルターに対応) 22 電極(緑色のカラーフィルターに対応) 23 電極(赤色のカラーフィルターに対応) 3 絶縁膜 4 コンタクトホール 41 コンタクトホール 42 コンタクトホール 43 コンタクトホール 44 コンタクトホール 5 導通材 52 外部電源回路との接続部 53 外部電源回路との接続部 7 突起部 8 凹部 9 突起部 A 電解液に基板を浸積した場合の浸積部分と非浸積部
分の境界線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 興利 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 亀山 健司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にパターン形成された電極の選択
    された電極に着色成分が堆積され、該着色電極上にはコ
    ンタクトホールが絶縁材によって形成されており、かつ
    前記コンタクトホールによって導通材を介して電極と外
    部電源を接続して構成されるカラーフィルター基板にお
    いて、コンタクトホール部に導通材との接触面積を増加
    させる構造を設けたことを特徴とするカラーフィルター
    基板。
  2. 【請求項2】 導通材との接触面積を増加させる構造
    が、複数のコンタクトホールによるものであることを特
    徴とする請求項1記載のカラーフィルター基板。
  3. 【請求項3】 導通材との接触面積を増加させる構造
    が、コンタクトホール部に突起部を設けたものである請
    求項1または2記載のカラーフィルター基板。
  4. 【請求項4】 突起部が絶縁材によって形成されたもの
    である請求項3記載のカラーフィルター基板。
  5. 【請求項5】 突起部が電極下面に設けられた凸構造に
    よって形成されたものである請求項3または4記載のカ
    ラーフィルター基板。
  6. 【請求項6】 コンタクトホールの壁面および/または
    突起が逆テーパー状の形状のものである請求項1,2,
    3,4または5記載のカラーフィルター基板。
  7. 【請求項7】 絶縁膜および/または突起部が黒色のフ
    ォトレジスト膜で形成されたものである請求項3,4,
    5または6記載のカラーフィルター基板。
  8. 【請求項8】 導通材との接触面積を増加させる構造
    が、コンタクトホール内に凹部を設けたものである請求
    項1または2記載のカラーフィルター基板。
  9. 【請求項9】 凹部が電極下面に設けられた凹構造によ
    って形成されたものである請求項8記載のカラーフィル
    ター基板。
  10. 【請求項10】 凹部が電極材料のパターンによって形
    成されたものである請求項8記載のカラーフィルター基
    板。
  11. 【請求項11】 凹部が黒色のフォトレジスト材料で形
    成されたものである請求項8または9記載のカラーフィ
    ルター基板。
  12. 【請求項12】 基板が樹脂基板である請求項1,2,
    3,4,5,6,7,8,9,10または11記載のカ
    ラーフィルター基板。
  13. 【請求項13】 導通材が導電粒子と樹脂基板の変形に
    追随して変形できる導電性樹脂の混合組成物から形成さ
    れたものである請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11または12記載のカラーフィルター
    基板。
  14. 【請求項14】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11,12または13記載のカラーフィ
    ルター基板を装着した液晶表示装置。
  15. 【請求項15】 基板上にパターン形成された電極の特
    定の電極には、導通材を介して電極と外部電源を接続す
    るためのコンタクトホールが絶縁材によって電極上の一
    部に形成され、かつ該コンタクトホール部に導通材との
    接触面積を増加させる構造を設けたパターン形成された
    電極基板を着色成分を含む電解液に浸漬し、選択した電
    極に通電して着色成分を電極上に堆積させることを特徴
    とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,1
    0,11,12または13記載のカラーフィルター基板
    の製造法。
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JP2012255825A (ja) * 2011-06-07 2012-12-27 Dainippon Printing Co Ltd スイッチング素子基板

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