JPH11125059A - ドアクローザー - Google Patents

ドアクローザー

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JPH11125059A
JPH11125059A JP23585198A JP23585198A JPH11125059A JP H11125059 A JPH11125059 A JP H11125059A JP 23585198 A JP23585198 A JP 23585198A JP 23585198 A JP23585198 A JP 23585198A JP H11125059 A JPH11125059 A JP H11125059A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一種類のブラケットで様々な配置の建具取付
孔に対応可能にすることにより、複数種類の建具取付枠
に取り付けることができる汎用性の高いドアクローザー
を提供することを課題とする。 【解決手段】 取付孔8A,8Bが穿設されてなる一対
の回動片5,6が軸支されてなり、且つ、回動片5,6
には、取付孔8A,8Bに対して方向及び距離が自在に
設定可能な補助取付孔9A,9Bを有する自由片7が設
けられてなることを解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建具取付枠に取り
付けられて使用されるドアクローザーに関し、特に、様
々な種類の建具取付枠に取付可能なドアクローザーに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のドアクローザーは、図15
に示す如く、ドアクローザー本体71と、一端が該ドア
クローザー本体71に回動自在に連結されたアーム72
と、該アーム72の他端側に回動自在に連結されてなる
連結棒73と、該連結棒73の他端側の軸部73aに回
動自在に連結されてなる一枚のブラケット74とを備
え、該ブラケット74には建具取付枠61に穿設されて
いる複数の建具取付孔63a,63bに対応した取付孔
75a、75bが穿設されてなるものであり、この種の
ドアクローザーは、前記ドアクローザー本体71が扉に
取り付けられると共に、前記ブラケット74が取付孔7
5a,75bを介して建具取付枠61の建具取付孔63
a,63bにネジ等によって固着されて、扉の閉塞速度
を調整するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、建具取付枠
61の複数の建具取付孔63a,63bは、図16に示
す如く、建具取付枠61の種類によって配置が種々異な
るものである一方、従来のドアクローザーは、ブラケッ
ト74の取付孔75a,75bが例えば図16(イ)の
タイプの建具取付孔63a,63bに対応したものなら
ば、図16(ロ)のタイプや図16(ハ)のタイプ等の
他のタイプの建具取付孔63a,63bには全く対応で
きないものである。即ち、従来のドアクローザーは、ブ
ラケット74が唯一、一種類の建具取付孔63a,63
bの配置のみに対応したものであるため、一種類の建具
取付枠61には取り付けることが可能であるが、他の種
類の建具取付枠61には取り付けることができない専用
品で、極めて汎用性に乏しいものであった。従って、ド
アクローザー製造者は、個々の建具取付枠61に応じて
多くの種類のドアクローザーを製造し且つ保管しておく
必要があった。
【0004】その一方、故障等の理由によりドアクロー
ザーを交換する必要が生じた場合、同一型のものを準備
できれば問題なく取り付けることができるが、型式や製
造元等が異なるドアクローザーしか準備できない場合に
は、敢えて対応していない建具取付枠61に新たに対応
した建具取付孔63a,63bを穿設する必要があり、
取付作業上極めて面倒なものであった。しかも、新たに
建具取付孔63a,63bを穿設する場合には、新設す
る建具取付孔63a,63bと既設の建具取付孔63
a,63bとが接近することも多く、その結果ブラケッ
ト74の取付強度が不足するという問題点もあった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、一種類のブラケットで様々な配置の建具取
付孔に対応可能にすることにより、複数種類の建具取付
枠に取り付けることができる汎用性の高いドアクローザ
ーを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべくなされたものであり、本発明に係るドアクロー
ザーは、取付孔8A,8Bが穿設されてなる一対の回動
片5,6が軸支されてなり、且つ、該回動片5,6に
は、前記取付孔8A,8Bに対して方向及び距離が自在
に設定可能な補助取付孔9A,9Bを有する自由片7が
設けられてなることを特徴とする。
【0007】本発明に係るドアクローザーにあっては、
一対の回動片5,6が軸支されてなるので、一対の回動
片5,6を回動させて一対の取付孔8A,8Bの距離を
自由に変化させることができ、しかも回動片5,6には
取付孔8A,8Bに対して方向及び距離が自在に設定可
能な補助取付孔9A,9Bを有する自由片7が設けられ
てなるので、自由に変化させた取付孔8A,8Bを基準
として自由片7の補助取付孔9A,9Bの位置を自在に
変化させることができる。即ち、まず、一対の回動片
5,6を個別に回動させて一対の取付孔8A,8Bの距
離を変化させ、取付孔8A,8Bを建具取付枠61の外
側の建具取付孔63aの位置に合わせて固定し、次に、
自由片7の方向と距離を自在に変化させて補助取付孔9
A,9Bを建具取付枠61の内側の建具取付孔63bの
位置に設定して自由片7を固定する。また、他の建具取
付孔63a,63bの配置であっても同様に、一対の回
動片5,6を回動させると共に自由片7の方向と距離を
自在に設定することにより、回動片5,6と自由片7を
取り付けることができる。このように、取付孔8A,8
Bと補助取付孔9A,9Bの位置を自在に設定すること
ができるので、一種類のドアクローザーで様々な種類の
建具取付孔63a,63bに対応して建具取付枠61に
取り付けることが可能となるのである。
【0008】また、請求項2記載の如く、自由片7が一
対の補助取付孔9A,9Bを重合可能に形成されてなる
ことにより、三カ所の建具取付孔63a,63bを有す
る建具取付枠61に取り付ける際に、高さが異なる一対
の補助取付孔9A、9Bを重ね合わせて取り付けること
ができ、一対の自由片7,7の取付強度を十分に確保し
た状態で建具取付枠61に取り付けることができる。
【0009】特に、請求項3記載の如く、回動片5,6
には長孔14,24が穿設されてなり、しかも該長孔1
4,24には自由片7の一端が回動自在に軸支されてな
ることにより、自由片7を回動させて補助取付孔9A,
9Bの方向を変化させ、更に長孔14,24に沿って自
由片7を移動させて取付孔8A,8Bに対する補助取付
孔9A,9Bの距離も同時に変化させることができる結
果、より一層多種の建具取付孔63a,63bに対応可
能となるのである。また、請求項4記載の如く、取付孔
8A,8Bと補助取付孔9A,9Bのうち、少なくとも
補助取付孔9A,9Bが略長孔状に形成されてなること
により、建具取付枠61に取り付けるためのネジ等の位
置の微調整が可能となるので、取付孔8A,8Bと補助
取付孔9A,9Bの配置の自由度がより一層高くなっ
て、更に多種の建具取付孔63a,63bに対応して取
り付けることができる。
【0010】また、請求項5記載の如く、一対の回動片
5,6の回動位置を調整して固定するための調整具40
を備えることにより、一対の回動片5,6の回動位置を
微調整して取り付けることができる他、微調整後に一対
の回動片5,6の個別の回動を止めて固定させることが
できるので、回動片5,6が振動することなく安定させ
て取り付けることができる。
【0011】更に、請求項6記載の如く、回動片5,6
と自由片7の建具取付枠61と当接する当接面17,2
7,37に滑り止め加工を施すことにより、当接面1
7,27,37と建具取付枠61との摩擦抵抗が大きい
状態で回動片5,6と自由片7を取り付けることができ
る結果、扉を繰り返し開閉させても安定した取付状態を
確実に確保できるのである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参酌しつつ説明する。図1において、1は扉に
固定されるドアクローザー本体で、2は一端側が該ドア
クローザー本体1に回動自在に連結されてなるアーム
で、3は該アーム3の他端側に回動自在に連結されてな
る連結棒で、該連結棒3の他端側の軸部3aには一対の
回動片5,6が軸支されてなる。
【0013】該一対の回動片5,6は、平面視略左右対
称に形成されてなり、一方の回動片5は、図2に示す如
く、支軸12が装着された断面視略階段状に形成されて
なる。即ち、回動片5は支軸12側から順に、支軸12
が装着された第一平面部5aと、該第一平面部5aより
略扇状の第一段部15を介して一段高い第二平面部5b
と、該第二平面部5bより略直線上の第二段部16を介
して一段高い第三平面部5cとから形成され、しかも該
第三平面部5cには建具取付枠61と当接する当接面1
7が形成されてなる。
【0014】尚、本実施形態において、第一平面部5a
と第二平面部5bとの段差D1は5mmに、また第二平
面部5bと第三平面部5cとの段差D2は3.2mmに
設定され、また、第一平面部5aと第二平面部5bと第
三平面部5cは均一の厚みに形成され、厚みW1は3.
2mmに設定されている。
【0015】更に、13は支軸12を中心とした略円弧
状の調整長孔で、14は支軸12を中心とした略円弧状
の長孔で、8Aは建具取付枠61に固定するための取付
孔であり、調整長孔13と長孔14と取付孔8Aは、そ
れぞれ前記第一平面部5aと第二平面部5bと第三平面
部5cに穿設されてなる。
【0016】次に、他方の回動片6は、図3に示す如
く、断面視略階段状に形成され、第一平面部6aと、該
第一平面部6aより略扇状の第一段部25を介して一段
高い第二平面部6bと、該第二平面部6bより略直線上
の第二段部26を介して一段高い第三平面部6cとから
形成され、しかも、該第三平面部6cには建具取付枠6
1と当接する当接面27が形成されてなる。
【0017】尚、本実施形態において、第一平面部6a
と第二平面部6bとの段差D3は8.2mmに設定され
ている。即ち、段差D3は前記回動片5の段差D1(5
mm)よりも回動片5の厚みW1(3.2mm)の分だ
け大きく設定されている。また第二平面部6bと第三平
面部6cとの段差D4は3.2mmに、即ち、前記回動
片5の段差D2(3.2mm)と一致するように設定さ
れている。
【0018】更に、21は前記回動片5の支軸12が挿
入される挿入孔で、23は支軸12を中心とした略円弧
状の調整長孔で、24は支軸12を中心とした略円弧状
の長孔で、8Bは建具取付枠61に固定するための取付
孔であり、挿入孔21と調整長孔23は第一平面部6a
に、また長孔24と取付孔8Bは、それぞれ第二平面部
6bと第三平面部6cに穿設されてなる。
【0019】以上のように形成されてなる左右一対の回
動片5,6は、図4に示す如く、一方の回動片5の支軸
12を他方の回動片6の挿入孔21に上方から挿入し、
更に、該支軸12を連結棒3の軸部3aに挿入すること
により、連結棒3に軸支される。即ち、支軸12が一体
となって形成されてなる回動片5は連結棒3の軸部3a
に対して回動可能になり、また、他方の回動片6は支軸
12に対して回動可能となるので、左右一対の回動片
5,6は連結棒3に対して個別に回動可能となる。ま
た、一対の回動片5,6を組み立てた後、上下に重なり
合う調整長孔13,23に調整具としての調整ビス40
と固定用ナット42を上下から挿入する。該調整ビス4
0と固定用ナット42によって、一対の回動片5,6の
個別の回動を微調整できると共に、調整ビス40を締め
付けることによって一対の回動片5,6の個別の回動を
止めて固定することができる。尚、固定用ナット42
は、フランジ部を有する断面視略T字状に形成されてな
る。
【0020】次に、上記の如く組み立てられた一対の回
動片5,6には、一端側に建具取付枠61に取り付ける
ための補助取付孔9A,9Bを有し、且つ他端側にネジ
孔36,36が穿設されてなる一対の自由片7,7を取
り付ける。該一対の自由片7,7を回動片5,6に取り
付けるには、回動片5,6の当接面17,27側に一対
の自由片7,7を載置し、固定ネジ41,41を回動片
5,6の長孔14,24に下方側より貫通させてネジ孔
36に螺入する。該固定ネジ41によって、自由片7が
長孔14,24に回動自在に軸支されると共に、長孔1
4,24に沿って移動可能になり、また固定ネジ41を
強く締め付けて、自由片7の回動と移動を止めて回動片
5,6に固定させることもできる。
【0021】このようにして一対の回動片5,6の長孔
14,24に自由片7,7の一端が回動自在に軸支され
ると、一対の自由片7,7の当接面37,37と一対の
回動片5,6の当接面17,27とは同一の高さに位置
する。なぜなら、本実施形態において、自由片7の厚み
W2を3.2mmに、即ち、一対の回動片5,6の段差
D2,D4(3.2mm)と同一厚みに設定しているう
えに、上方に位置する回動片5の段差D1(5mm)に
対して下方に位置する回動片6の段差D3(8.2m
m)を回動片5の厚みW1(3.2mm)の分だけ大き
く設定しているためである。
【0022】上記の如く構成されたドアクローザーは、
図5に示す如く、ドアクローザー本体1を扉60に固定
すると共に、一対の回動片5,6と一対の自由片7,7
を建具取付枠61にネジ62によって締結固定して使用
するが、以下に示すように、様々な建具取付枠61に取
り付けて使用することができるのである。
【0023】例えば、図6に示すような四カ所の建具取
付孔8a,8b,9a,9bを有する建具取付枠61に
対しては、まず、調整ビス40を緩めて左右一対の回動
片5,6を図6の矢印A方向に回動させ、一対の取付孔
8A,8Bを外側の建具取付孔8a,8bの位置に合わ
せて、一対の回動片5,6をネジ62で建具取付枠61
に締結する。この際に調整ビス40を締め付けて一対の
回動片5,6の回動を止めて取り付ける。次に、一対の
自由片7,7を図6の矢印B方向に回動させると共に長
孔14,24に沿って矢印C方向に移動させ、補助取付
孔9A,9Bを内側の建具取付孔9a,9bの位置に設
定し、ネジ62で一対の自由片7,7を建具取付枠61
に取り付ける。該一対の自由片7,7の取付完了後に固
定ビス41を締め付けて、自由片7を回動片5,6に固
定する。
【0024】このように、一対の回動片5,6が個別に
回動可能なうえに、一対の自由片7,7が取付孔8A,
8Bに対して方向と距離を自在に変化可能であるため
に、図6に示す建具取付枠61に取り付けることができ
る他、図7に示すような別種類の建具取付孔8a,8
b,9a,9bを有する建具取付枠61にも同様に取り
付けることができる。図7に示すような建具取付枠61
に取り付ける場合には、上述の状態から、まず、一対の
回動片5,6を図7の矢印A方向に互いに当接するまで
回動させて、一対の取付孔8A,8Bの距離を短縮させ
て建具取付孔8a,8bの位置に設定する。また、一対
の自由片7,7を回動させつつ長孔14,24に沿って
矢印C方向に移動させて補助取付孔9A,9Bを建具取
付孔9a,9bの位置に設定することによって、四カ所
の建具取付孔8a,8b,9a,9b全てに対応させる
ことができる。
【0025】更に、例えば、図8に示す如く、三カ所に
建具取付孔8a,8b,9aを有する建具取付枠61に
対しては、一対の回動片5,6を回動させて建具取付孔
8a,8bの位置に取付孔8A,8Bを設定して固定
し、残りの一カ所の建具取付孔9aには、左右一対の自
由片7,7のうちのどちらか一方を用いて取り付けるこ
とができる。即ち、図8のように、一方の自由片7を使
用せずに回動片6に固定ビス41で固定し、他方の自由
片7を矢印B方向に回動させつつ矢印C方向に移動させ
て、補助取付孔9Aを残り一カ所の建具取付孔9aの位
置に設定して自由片7を取り付ける。このように、本実
施形態におけるドアクローザーは、四カ所のみならず三
カ所の建具取付孔8a,8b,9aを有する建具取付枠
61にも同様に取り付けることができるのである。
【0026】尚、本実施形態においては、一対の自由片
7,7を回動片5,6に対して回動可能、且つ移動可能
に設けたものについて説明したが、請求項1に係る発明
のドアクローザーは、これに限定するものではなく、例
えば、一方の自由片7のみを回動片5に対して回動可能
且つ移動可能に設け、他方の自由片7は回動片6に固着
されてなるものや、他方の自由片7を回動片6に回動可
能にのみ若しくは移動可能にのみ設けてなるものであっ
ても構わない。但し、一対の自由片7,7を取付孔8
A,8Bに対して方向及び距離が自在に設定可能に設け
ることにより、より一層多種の建具取付枠61に取り付
けることが可能になる利点を有する。
【0027】尚、上記実施形態においては、自由片7が
一対の回動片5,6に各々設けられてなるものについて
説明したが、図9に示す如く、片方の回動片6にのみ自
由片7を設けて、三カ所の建具取付孔8a,8b,9b
に取付孔8A,8Bと補助取付孔9Bを位置合わせして
建具取付枠61に取り付けて使用することも可能であ
る。
【0028】また、三カ所の建具取付孔8a…が穿設さ
れた建具取付枠61に取り付けて使用する場合には、図
10に示す如く、一対の補助取付孔9A,9Bを重合可
能にするために一対の自由片7,7に段差部35,35
を形成することが好ましく、これにより高さが互いに異
なる一対の補助取付孔9A,9Bを重ね合わせて一対の
自由片7,7を同時に建具取付枠61に取り付けること
が可能となり、一対の自由片7,7の取付強度を十分に
確保した状態で建具取付枠61に取り付けることができ
るという利点を有する。
【0029】尚、図11に示す如く、取付孔8A,8B
及び補助取付孔9A,9Bを略長孔状に形成することに
より、ネジ62の微調整が可能になって建具取付孔8a
…に対する自由度をより一層高めることができる。取付
孔8A,8Bと補助取付孔9A,9Bのうち、どちらか
一方を略長孔状に形成することにより、建具取付孔8a
…に対する自由度を高めることができるが、特に、一対
の自由片7,7の補助取付孔9A,9Bを略長孔状に形
成することにより、建具取付枠61の建具取付孔8a,
8b,9a,9bのうちの内側の建具取付孔9a,9b
の位置に対する適応能力をより一層向上させることがで
きて好ましい。
【0030】更に、一対の回動片5,6の当接面17,
27及び一対の自由片7,7の当接面37,37に、図
12に示す如く、例えば、ローレット等の滑り止め加工
を施すことが好ましく、これにより、当接面17,2
7,37を建具取付枠61に対する摩擦抵抗の大きい状
態で当接して取り付けることができ、回動片5,6と自
由片7の取付強度が確保されて安定化させることができ
るという利点がある。特に、上記の如く、取付孔8A,
8Bや補助取付孔9A,9Bを略長孔状に形成する場合
に十分な取付強度を確保できるために好ましい。尚、滑
り止め加工としては、例えば、当接面17,27,37
にゴム等の弾性体を張り付けることも可能である。
【0031】尚、上記実施形態においては、回動片5,
6の長孔14,24を略円弧状に形成したものについて
説明したが、本発明のドアクローザーはこれに限定され
るものではなく、長孔14,24を直線状や略楕円状に
形成する等、適宜設計変更が可能である。
【0032】また、上記実施形態において、左右一対の
回動片5,6は、各々二カ所の段部、即ち第一段部1
5,25と第二段部16,26を有する断面視略階段状
に形成されてなるものについて説明したが、本発明のド
アクローザーはこれに限定されるものではなく、例え
ば、一方の回動片5は先端側の第二段部16のみを備
え、他方の回動片6は第一段部25と第二段部26とを
備えてなるものであっても構わない。この場合には、他
方の回動片6の第一段部25の段差D3を3.2mmに
変更することにより、回動片5,6の両当接面17,2
7の高さを同一高さにすることができる。即ち、段部の
数や形状等は種々の設計変更が可能であり、自由片7,
7が回動片5,6に取り付けられた状態において、自由
片7の当接面37と回動片5,6の当接面17,27と
の高さを同一高さに設定できるように、自由片7と回動
片5,6の厚みW1,W2及び回動片5,6の形状を設
けてなるものであればよい。
【0033】尚、上記実施形態において、左右一対の回
動片5,6の個別の回動を調整するために、調整具とし
て調整ビス40と固定用ナット42を用いたが、調整具
としてはこれに限定するものではなく、一方の回動片5
の調整長孔13をネジ孔とし、回動片5のネジ孔に調整
ビス40を螺入して、固定用ナット42を用いずに個別
の回動を調整且つ固定することも可能である。
【0034】更に、上記実施形態では、調整具が連結棒
3の軸部3aに対して取付孔8A,8B側に位置してな
るが、調整具の位置はこれに限定されず、例えば、図1
3の如く、調整ビス40を使用した調整具を軸部3aに
対して取付孔8A,8Bと反対側に位置させることも可
能である。
【0035】一般に、図14の如く、扉60を開く方向
に回動させると(図中の矢印T方向)、この回動に伴っ
て連結棒3も同じ方向に回動するが(矢印U方向)、調
整具を取付孔8A,8Bと反対側に位置させることによ
り、調整具の位置を連結棒3の回動範囲外にすることが
できる。従って、連結棒3と調整ビス40の頭部との干
渉を防止でき、その結果、支軸12の長さを短くできる
等、ドアクローザを全体として薄型化することが可能と
なる。
【0036】しかも、取り付けた状態において、調整具
とドアクローザ本体1とが平面的に重なり合うことがな
いので、下方側から調整ビス40を螺入固定する際、そ
の作業を容易に行うことができるという利点もある。
【0037】このように、調整具の位置は、連結棒3の
回動範囲外が好ましく、特に、ドアクローザ本体1と平
面的に重なり合わないように、連結棒3の軸部3aに対
して取付孔8A,8Bと反対側が好ましい。
【0038】また、本発明のドアクローザーは、上述の
ような配置の建具取付孔8a…のみに取り付け得るもの
ではなく、上述以外にも種々の配置の建具取付孔8a…
を有する建具取付枠61に取り付けることができるもの
である。
【0039】更に、上述では、建具取付枠61の下面に
回動片5,6と自由片7とを取り付ける場合について説
明したが、回動片5,6や自由片7を建具取付枠60の
側面に取り付けるよう構成してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るドアクロー
ザーにあっては、一対の回動片が軸支されてなり、回動
片には取付孔に対して方向及び距離が自在に設定可能な
補助取付孔を有する自由片が設けられてなるので、一対
の回動片の取付孔の距離を自由に可変させることができ
ると共に、該取付孔を基準として自由片の補助取付孔を
自在に設定でき、様々な配置の建具取付孔に自在に位置
合わせすることができる結果、従来の如く個々の建具取
付枠に応じて多種のドアクローザーを用意する必要がな
くなり、一種類のドアクローザーを様々な建具取付枠に
取り付けることができ、汎用性が極めて高いという効果
を奏するのである。更に、取り付け時に建具取付枠に新
たに建具取付孔を穿設する必要もなく、極めて効率よく
取り付け作業を行うことができる効果もある。
【0041】また、自由片を一対の補助取付孔が重合可
能に形成することにより、一対の補助取付孔を重ね合わ
せて建具取付枠に取り付けることができるので、自由片
の取付強度をより一層向上させることができ、自由片の
耐久性をより一層向上させることができる効果を奏す
る。
【0042】特に、回動片の長孔に自由片を回動自在に
軸支することにより、補助取付孔の方向と距離をより一
層自在に変化させることができ、取り付け得る建具取付
枠の種類をより一層増加でき、汎用性をより高めること
ができるのである。また、取付孔と補助取付孔のうち少
なくとも補助取付孔を略長孔状に形成することにより、
更に取り付け得る建具取付枠の種類が増加して汎用性を
より一層高めることができる。
【0043】更に、一対の回動片の回動位置を調整して
固定するための調整具を備えることにより、一対の回動
片の回動位置の微調整が可能となる他、回動片の個別の
回動を止めて固定させることができるので、扉の開閉時
の回動片の振動を抑制することができる効果を奏する。
【0044】また、回動片と自由片の当接面に滑り止め
加工を施すことにより、回動片と自由片の建具取付枠に
対する摩擦抵抗を増加させることができ、より一層取付
状態を安定化させることができ、扉の繰り返しの開閉に
対する耐久性を向上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるドアクローザーを
示し、(イ)は平面図、(ロ)は正面図。
【図2】一実施形態のドアクローザーの要部を示し、
(イ)は平面図、(ロ)は切断線Q−Qにおいて矢印方
向に見た断面図。
【図3】一実施形態のドアクローザーの要部を示し、
(イ)は平面図、(ロ)は切断線R−Rにおいて矢印方
向に見た断面図。
【図4】一実施形態のドアクローザーの要部を示し、
(イ)は一部断面を含む側面図、(ロ)は下面図。
【図5】一実施形態のドアクローザーの使用状態を示す
一部断面を含む側面図。
【図6】一実施形態のドアクローザーの使用状態を示す
下面図。
【図7】一実施形態のドアクローザーの使用状態を示す
下面図。
【図8】一実施形態のドアクローザーの使用状態を示す
下面図。
【図9】他実施形態のドアクローザーの使用状態を示す
下面図。
【図10】他実施形態のドアクローザーの要部を示し、
(イ)は下面図、(ロ)は正面部。
【図11】他実施形態のドアクローザーの要部を示す下
面図。
【図12】他実施形態のドアクローザーの要部を示す下
面図。
【図13】他実施形態のドアクローザーの要部を示し、
(イ)は平面図、(ロ)は(イ)のS−S線断面図。
【図14】他実施形態のドアクローザーの使用状態を示
す平面図。
【図15】従来のドアクローザーを示し、(イ)は平面
図、(ロ)は使用状態を示す要部の下面図。
【図16】建具取付枠の要部を示す下面図。
【符号の説明】
1…ドアクローザー本体、2…アーム、3…連結棒、
5,6…回動片、7…自由片、8A,8B…取付孔、9
A,9B…補助取付孔、14,24…長孔、17,2
7,37…当接面、40…調整ビス(調整具)、42…
固定用ナット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付孔(8A,8B)が穿設されてなる
    一対の回動片(5,6)が軸支されてなり、且つ、該回
    動片(5,6)には、前記取付孔(8A,8B)に対し
    て方向及び距離が自在に設定可能な補助取付孔(9A,
    9B)を有する自由片(7)が設けられてなることを特
    徴とするドアクローザー。
  2. 【請求項2】 取付孔(8A,8B)が穿設されてなる
    一対の回動片(5,6)が軸支されてなり、且つ、該回
    動片(5,6)には、前記取付孔(8A,8B)に対し
    て方向及び距離が自在に設定可能な補助取付孔(9A,
    9B)を有する自由片(7)が設けられてなり、しかも
    該自由片(7)は、一対の補助取付孔(9A,9B)を
    重合可能に形成されてなることを特徴とするドアクロー
    ザー。
  3. 【請求項3】 前記回動片(5,6)には長孔(14,
    24)が穿設されてなり、しかも該長孔(14,24)
    には、前記自由片(7)の一端が回動自在に軸支されて
    なる請求項1又は2記載のドアクローザー。
  4. 【請求項4】 前記取付孔(8A,8B)と補助取付孔
    (9A,9B)のうち、少なくとも補助取付孔(9A,
    9B)が略長孔状に形成されてなる請求項1乃至3記載
    の何れかに記載のドアクローザー。
  5. 【請求項5】 前記一対の回動片(5,6)の回動位置
    を調整して固定するための調整具(40)を備えてなる
    請求項1乃至4の何れかに記載のドアクローザー。
  6. 【請求項6】 前記回動片(5,6)と自由片(7)
    は、建具取付枠と当接する当接面(17,27,37)
    が滑り止め加工されてなる請求項1乃至5の何れかに記
    載のドアクローザー。
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