JPH11125001A - 仮設ステージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分解すれば簡単に、狭い入口から内部に持ち
込むことができ、建てる場合にも、場所を取らず、建て
た場合に、壁や天井に凭せ掛ける必要がなく、かつ人間
が立った状態で作業をしても、左右の梯子パイプにより
落下しないように保護することができ、足場台の位置の
調整を自由に出来、また足場台Ｂの吊り上げや高さの調
整を、下から作業者が一人ででき、仮設ステージの前端
の持込みや組立や分解を一人で簡単に出来るように構成
する。 【解決手段】 左右に立設した梯子パイプＡの間に、昇
降可能な足場台Ｂを架設し、該足場台Ｂの昇降を、梯子
パイプＡの上端に配置した滑車４と、該滑車４を介して
足場台Ｂと連結されたワイヤロープ３により行うべく構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、屋内や屋外の建設
作業や建物の保守作業において、作業者が高い位置で乗
って作業する為の仮設ステージに関する技術である。

【０００２】

【従来の技術】従来から建設作業や建物の塗装や保守作
業等において、高い位置で作業をする場合には、パイプ
組立式のピケ足場が使用されていたのである。しかし、
従来のパイプ組立式の足場の場合には、一定の規格があ
り、幅と奥行きが決められており、また地上に建てるこ
とを目的として構成されているので、住宅やビルの屋内
において、フローリングを既に敷設した場所や狭い場所
や、入口の狭い場所等においては、持込みが困難であ
り、屋内の塗装や内装を傷つけるので、使用することが
困難であったのである。

【０００３】また、既に建設された一般の住宅等で、高
所作業をする場合には、通常は延長式の梯子等が用いら
れるのであるが、例えば、一般住宅の吹き抜け廊下等に
おいて、天井の壁紙の補修や、天井窓の清掃等の場合
は、長い梯子が入れ難く、また梯子を壁に凭せ掛ける
と、壁紙や塗装に傷を付けるという不具合が発生してい
たのである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な従来の梯子やピケ足場の不具合を解消するものであ
り、分解すれば簡単に、狭い入口から内部に持ち込むこ
とができ、建てる場合にも、場所を取らず、建てた場合
に、壁や天井に凭せ掛ける必要がなく、かつ人間が立っ
た状態で作業をしても、左右の梯子パイプにより落下し
ないように保護することができ、足場台の位置の調整を
自由に出来、また足場台Ｂの吊り上げや高さの調整を、
下から作業者が一人ででき、仮設ステージの前端の持込
みや組立や分解を一人で簡単に出来るように構成したも
のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。請求項１においては、左右に立設し
た梯子パイプＡの間に、昇降可能な足場台Ｂを架設し、
該足場台Ｂの昇降を、梯子パイプＡの上端に配置した滑
車４と、該滑車４を介して足場台Ｂと連結されたワイヤ
ロープ３により行うべく構成したものである。請求項２
においては、請求項１記載の仮設ステージにおいて、足
場台Ｂと梯子パイプＡとの間に、梯子パイプＡの横杆に
係合・離脱可能なロック係止機構Ｃを設け、該ロック係
止機構Ｃは、ワイヤロープ３を引っ張ると横杆との係合
を離脱し、ワイヤロープ３を緩めると横杆と係合すべく
構成したものである。

【０００６】請求項３においては、請求項１記載の仮設
ステージにおいて、足場台Ｂは左右にロック係止機構Ｃ
を設け、中央の足場板５は下方から突き上げることによ
り、上方へ向けて回動開放可能としたものである。請求
項４においては、請求項１記載の仮設ステージにおい
て、足場台Ｂは梯子パイプＡに沿って摺動可能とすべ
く、足場台Ｂが梯子パイプＡと摺動する部分にガイドロ
ーラ７を軸受支持したものである。請求項５において
は、請求項１記載の仮設ステージにおいて、足場台Ｂ
は、梯子パイプＡに沿って摺動する上部ガイド杆１１
と、下部ガイド杆１３との上下二重構造とし、上部ガイ
ド杆１１と下部ガイド杆１３の間を、側面のクロスリン
ク１２により連結したものである。

【０００７】請求項６においては、請求項１記載の仮設
ステージにおいて、左右の梯子パイプＡの下端を支持す
るスタンド支持台Ｄを設け、該スタンド支持台Ｄの支持
脚は、１本ずつが高さ調節自在としたものである。請求
項７においては、請求項６記載のスタンド支持台Ｄの支
持脚８は、１本ずつが高さ調節自在とし、該支持脚８の
下端には、ゴム等の弾性体を介装したものである。請求
項８においては、請求項６記載のスタンド支持台Ｄにお
いて、作業時に支持する支持脚８の他に、移動時に支持
するキャスター輪付き脚９を設けたものである。

【０００８】請求項９においては、請求項１記載の仮設
ステージにおいて、左右に立設した梯子パイプＡは、上
下に２段に分割可能としたものである。請求項１０にお
いては、請求項１記載の仮設ステージにおいて、梯子パ
イプＡから左右に安全パイプ１０を突設すべく構成した
ものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。図１は本発明の仮設ステージを室内の階段１４に配
置して、吹き抜け天井の保守を行っている状態の側面
図、図２は本発明の仮設ステージに、安全パイプ１０を
取り付けた状態で作業中の正面図、図３はスタンド支持
台Ｄの部分の斜視図、図４はスタンド支持台Ｄの正面
図、図５は支持脚８とキャスター輪付き脚９の部分の側
面図、図６はスタンド支持台Ｄの平面図、図７は支持脚
８の下部に設けた高さ微調整レバー１５の部分を示す断
面図、図８は支持脚８の固定ボルト１６の部分の断面
図、図９は梯子パイプ挿入筒１７に下部梯子パイプ１の
下端を挿入している状態の側面図、図１０はスタンド支
持台Ｄの上に足場台Ｂを載置しようとしている状態の斜
視図。

【００１０】図１１は本発明の仮設ステージの足場台Ｂ
とスタンド支持台Ｄの部分の平面図、図１２は下部梯子
パイプ１と足場台Ｂの部分の正面図、図１３はスタンド
支持台Ｄの上に足場台Ｂを載置した状態の側面図、図１
４は足場台Ｂの部分の平面図、図１５は足場台Ｂの側面
図、図１６は足場台Ｂとロック係止機構Ｃの位置関係を
示す斜視図、図１７は足場台Ｂとロック係止機構Ｃの位
置関係を示す正面図、図１８は下部梯子パイプ１の上
に、上部梯子パイプ２を挿入している状態の斜視図、図
１９は２本目の上部梯子パイプ２を挿入している状態の
斜視図、図２０は足場台Ｂを吊り下げるワイヤロープ３
と滑車４の構成を示す斜視図、図２１はワイヤロープ３
を操作することにより足場台Ｂを昇降している状態を示
す正面図と側面図、図２２はロック係止機構Ｃの正面
図、図２３はロック係止機構Ｃを上昇・下降している状
態の正面図、図２４は足場台Ｂに設けた足場板５を押し
上げて、作業者が足場台Ｂの上に載らんとする状態の正
面図と側面図、図２５は足場台Ｂの上で作業をしている
状態の正面図と側面図である。

【００１１】図１・図２において、仮設ステージの構成
を説明する。本発明の仮設ステージは、特に一般住宅の
内部で、特に吹き抜け天井部分のような高くて狭い部分
の、天井に近い部分の作業をするものである。住宅内で
あるので、床板やフローリングを傷めたり汚したりする
ことが出来ず、また壁紙を傷めるので、梯子等を掛ける
ことも出来ない部分に使用するものである。また、屋内
では梯子が掛けられないような階段１９があったり、上
がり框の段差があったりするので、スタンド支持台Ｄの
部分においては、４本の支持脚８を別々に高さ調整を可
能としているのである。

【００１２】該スタンド支持台Ｄの上に、下部梯子パイ
プ１を載置し、下部梯子パイプ１の上に上部梯子パイプ
２を載置して、左右２本ずつの下部梯子パイプ１と上部
梯子パイプ２により梯子パイプＡを構成し、該梯子パイ
プＡの間に、足場台Ｂを架設し、該足場台Ｂは梯子パイ
プＡに沿って上下に摺動可能としている。そして、該足
場台Ｂの上に乗って、作業者が天井や壁や天井窓等の清
掃や保守や点検等を行うのである。

【００１３】図１と図２に示す如く、スタンド支持台Ｄ
は四角なスタンドフレーム１８と、該スタンドフレーム
１８の四隅部分に設けた支持脚８とキャスター輪付き脚
９と、該キャスター輪付き脚９の上端が構成する梯子パ
イプ挿入筒１７により構成している。また、図２に示す
如く、高く建てた状態の仮設ステージが左右や前後に倒
れることの無いように、前後又は左右へ、安全パイプ１
０を突出して、安全パイプ１０の先端にも、弾性体１０
ａを設けて、壁や柱が傷付かないように構成している。
該安全パイプ１０は、図２に示すよう、ワンタッチ装着
金具２０により、工具無しで簡単に固定可能としてい
る。該ワンタッチ装着金具２０の装着状態を微調整する
微調整ボルト２０ａが設けられている。

【００１４】次に、図３、図４、図５、図６、図７にお
いて、スタンド支持台Ｄの具体的な構成を説明する。ス
タンド支持台Ｄは、四角なスタンドフレーム１８を中心
に構成している。該スタンドフレーム１８の内側四隅部
分に、キャスター輪付き脚９を設けている。該キャスタ
ー輪付き脚９は、梯子パイプ挿入筒１７の下端に固定さ
れている。該梯子パイプ挿入筒１７も４本が設けられて
おり、２本ずつに下部梯子パイプ１の下端が挿入される
ように構成している。

【００１５】またスタンドフレーム１８の外側の四隅部
分に支持脚８を挿入する支持脚挿入筒８ａが設けられて
いる。該支持脚挿入筒８ａに上下に摺動可能に支持脚８
が挿入されている。該支持脚８の位置を上下に粗く調節
する為の調節孔８ｃが穿設されており、該調節孔８ｃに
粗高さ調節レバー２１の先端が挿入可能に構成してい
る。該粗高さ調節レバー２１は、スプリング２２によ
り、調節孔８ｃに嵌挿される方向に付勢されており、該
粗高さ調節レバー２１を一端引き出して、調節孔８ｃの
位置を調整して、粗高さ調節レバー２１を外すとスプリ
ング２２により簡単に粗高さ調節レバー２１が戻って、
粗高さ調節レバー２１の先端が調節孔８ｃに嵌入するよ
うに構成している。

【００１６】また支持脚８の下端に微調整ネジ２４が螺
装されており、該微調整ネジ２４を高さ微調整レバー１
５により回転することにより、微調整ネジ２４と弾性体
８ｂの部分が、無段階的に上下調整可能としている。ま
た、図８に示す如く、梯子パイプ挿入筒１７に下部梯子
パイプ１の下端の挿入パイプ１ｃを挿入した後に、該下
部梯子パイプ１の上方への抜け出しを阻止する固定ボル
ト１６が設けられている。該固定ボルト１６は、下部梯
子パイプ１が抜けない場合は、装着しなくても良いもの
である。

【００１７】次に図９と図１０と図１１と図１２と図１
３において、スタンド支持台Ｄの上に足場台Ｂを載置し
て、更に梯子パイプ挿入筒１７に下部梯子パイプ１を挿
入する状態を説明する。スタンド支持台Ｄをセットした
後に、梯子パイプ挿入筒１７に下部梯子パイプ１を挿入
する前に、足場台Ｂを先ず載置する。そして、該足場台
Ｂの上部ガイド杆１１と下部ガイド杆１３の部分に下部
梯子パイプ１を挿入した状態で、下部梯子パイプ１の下
部を梯子パイプ挿入筒１７に挿入するのである。

【００１８】次に図１１と図１２と図１３と図１４と図
１５について説明する。該足場台Ｂは、左右の上部ガイ
ド杆１１・１１と下部ガイド杆１３・１３の４本を前後
のクロスリンク１２・１２により連結しており、該上部
ガイド杆１１に２個宛のガイドローラ７・７を配置して
おり、該左右のガイドローラ７・７の内側の位置に、下
部梯子パイプ１が立設されている状態となる。下部ガイ
ド杆１３にも、２個のガイドローラ７・７が配置されて
いる。そして、足場台Ｂの中央の部分の足場板５は、下
から作業者が上がってくることが出来るように、蝶番６
・６により枢支されている。該蝶番６・６が設けられて
いることにより、下から足場板５を上げることができる
のである。該足場板５は、足場台Ｂにおいて下方への回
動を係止されており、それ以下には落ちない構成となっ
ている。

【００１９】また、ガイドローラ７と対向する位置の上
部ガイド杆１１と、下部ガイド杆１３には、下部梯子パ
イプ１の内側面をガイドするガイド板２３が設けられて
いる。次に図１６と図１７においては、足場台Ｂの構成
が図示されている。該足場台Ｂは、足場板５と上部ガイ
ド杆１１と下部ガイド杆１３とロック係止機構Ｃ等によ
り構成されており、折り畳みが可能となっている。また
足場板５は、作業者が足を滑らせることのないように、
網目板により構成されている。また、該足場台Ｂを構成
する上部ガイド杆１１の中央部には、ワイヤロープ３を
通す為の滑車２６が設けられている。

【００２０】次に図１８より図２１において、梯子パイ
プＡの先端の滑車４と、足場台Ｂの昇降機構を説明す
る。梯子パイプＡを構成する上部梯子パイプ２の上端
に、ワイヤロープ端係止部２５と滑車４が装着されてい
る。また前述の如く足場台Ｂの上部ガイド杆１１の部分
に滑車２６が支持されている。上記構成において、ワイ
ヤロープ端係止部２５に端部を固定したワイヤロープ３
を、滑車２６と滑車４を通過させて、地上まで延長する
のである。該構成により、図２１に示す如く、地上で作
業者がワイヤロープ３の端部を引いたり緩めたりするこ
とにより、足場台Ｂを昇降し、かつロック係止機構Ｃの
部分を：下部梯子パイプ１の横杆１ａ又は上部梯子パイ
プ２の横杆２ａに係止したり外したりすることが出来る
のである。

【００２１】次に図２２と図２３において、ロック係止
機構Ｃの構成を説明する。該ロック係止機構Ｃは、下部
ガイド杆１３の部分に枢支軸３０で枢支されており、横
杆１ａ又は横杆２ａに完全に上から係止される係止フッ
ク２７と、該係止フック２７に枢支軸２９で枢支され
た、下降時逃げガイド２８により構成されている。該係
止フック２７は、下部ガイド杆１３との間に付勢バネ３
２を介装しており、常時横杆１ａ又は横杆２ａと係合す
る位置まで付勢突出されている。また、下降時逃げガイ
ド２８は、係止フック２７に枢支軸２９で枢支され、係
止フック２７との間に付勢バネ３１を介装して下降時に
背中部分が横杆１ａ又は横杆２ａに接当する位置まで付
勢突出されている。

【００２２】このように、構成されているので、ワイヤ
ロープ３を引っ張って足場台Ｂを上昇する場合には、図
２３の上段の如く、係止フック２７の背部の逃げ傾斜部
２７ａの部分が横杆１ａ又は横杆２ａに下から接当し
て、該係止フック２７が付勢バネ３２に抗して逃げ回動
する。これにより、下降時逃げガイド２８も係止フック
２７と共に回動するので、係止フック２７も下降時逃げ
ガイド２８も共に横杆１ａ又は横杆２ａとは係合しない
位置まで後退して、足場台Ｂの上昇が可能となるのであ
る。

【００２３】次に下降する場合には、図２３の下の図面
の如く、下降時逃げガイド２８の下面が横杆１ａ又は横
杆２ａと係合して、下降時逃げガイド２８を付勢バネ３
１に抗して、上方へ回動退避させる。該下降時逃げガイ
ド２８には、係止フック２７と係合する係合突起２８ａ
が設けられているので、該係合突起２８ａにより係止フ
ック２７も付勢バネ３２に構成して退避され、足場台Ｂ
の下降の邪魔とならない位置まで足場台Ｂを後退させる
のである。

【００２４】そして、図２２に示す如く、係止フック２
７を横杆１ａ又は横杆２ａに係止させて、足場台Ｂを或
る位置で固定したい場合には、係止フック２７が横杆１
ａ又は横杆２ａを通過した位置で、足場台Ｂの上昇を停
止して、下降させることにより、係止フック２７と下降
時逃げガイド２８の間の空間から、横杆１ａ又は横杆２
ａが入り込んで、係止フック２７との係合状態が発生す
るのである。逆に図２２の状態から係止フック２７を外
したい場合には、該状態から足場台Ｂをワイヤロープ３
により持ち上げると、下降時逃げガイド２８の上面に横
杆１ａ又は横杆２ａが接当するので、下降時逃げガイド
２８を後退させて、これにより係止フック２７も後退さ
せられるので、係止フック２７と横杆１ａ又は横杆２ａ
の係合状態が解除されるのである。

【００２５】図２４においては、作業者が下から梯子パ
イプＡを使って登って行く状態が図示されている。該状
態で足場台Ｂの足場板５を下から持ち上げて開放させ
て、該足場板５を開放した穴から、作業者が足場台Ｂの
上に登り、足場板５を閉鎖して、この足場板５の上に立
ち、作業をするのである。該上部梯子パイプ２・２の間
において、左右の上部梯子パイプ２が開いてしまうよう
な不安定な状態が発生しないように、左右の上部梯子パ
イプ２・２の間に係止杆３５を嵌装している。

【００２６】

【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。請求項１の如く、左右
に立設した梯子パイプＡの間に、昇降可能な足場台Ｂを
架設し、該足場台Ｂの昇降を、梯子パイプＡの上端に配
置した滑車４と、該滑車４を介して足場台Ｂと連結され
たワイヤロープ３により行うべく構成したので、梯子パ
イプＡを組んだ状態で、作業者は下に居ながら、ワイヤ
ロープ３を引っ張ることにより、足場台Ｂを上昇させて
固定することが出来るので、作業者が一人で、足場台Ｂ
の設定が出来るのである。

【００２７】請求項２の如く、請求項１記載の仮設ステ
ージにおいて、足場台Ｂと梯子パイプＡとの間に、梯子
パイプＡの横杆１ａ又は横杆２ａに係合・離脱可能なロ
ック係止機構Ｃを設け、該ロック係止機構Ｃは、ワイヤ
ロープ３を引っ張ると横杆１ａ又は横杆２ａとの係合を
離脱し、ワイヤロープ３を緩めると横杆１ａ又は横杆２
ａと係合すべく構成したので、ワイヤロープ３を作業者
が地上にいる状態で、引きと緩めの操作をするだけで、
足場台Ｂを横杆１ａ又は横杆２ａに固定することが可能
となり、梯子パイプＡを登って足場台Ｂを固定する必要
が無くなったのである。

【００２８】請求項３の如く、請求項１記載の仮設ステ
ージにおいて、足場台Ｂは左右にロック係止機構Ｃを設
け、中央の足場板５は下方から突き上げることにより、
上方へ向けて回動開放可能としたので、梯子パイプＡの
間から作業者が登って、足場板５を開けて、梯子パイプ
Ａの間に位置して、足場板５を閉鎖することができるの
で、常時左右の上部梯子パイプ２に囲まれた空間で作業
者は作業することが出来るので、安定した状態の作業が
出来るのである。

【００２９】請求項４の如く、請求項１記載の仮設ステ
ージにおいて、足場台Ｂは梯子パイプＡに沿って摺動可
能とすべく、足場台Ｂが梯子パイプＡと摺動する部分に
ガイドローラ７を軸受支持したので、作業者がワイヤロ
ープ３を引っ張るような軽い操作で、足場台Ｂを昇降さ
せることが可能となり、足場台Ｂの昇降に際して、大き
な労力を要しなくなったのである。

【００３０】請求項５の如く、請求項１記載の仮設ステ
ージにおいて、足場台Ｂは、梯子パイプＡに沿って摺動
する上部ガイド杆１１と、下部ガイド杆１３との上下二
重構造とし、上部ガイド杆１１と下部ガイド杆１３の間
を、側面のクロスリンク１２により連結したので、上下
に上部ガイド杆１１と下部ガイド杆１３の２本を、左右
に一対配置して、これに沿って、足場台Ｂを昇降するの
で、該摺動部分が傾いて、足場台Ｂの昇降が不可能とな
ることが無くなったのである。

【００３１】請求項６の如く、請求項１記載の仮設ステ
ージにおいて、左右の梯子パイプＡの下端を支持するス
タンド支持台Ｄを設け、該スタンド支持台Ｄの支持脚
は、１本ずつが高さ調節自在としたので、本発明の仮設
ステージを、室内の階段に近い部分にセットする場合に
も、支持脚８の長さを１本ずつ調整することにより、階
段に掛かったような位置でもセットすることが可能とな
ったのである。

【００３２】請求項７の如く、請求項６記載のスタンド
支持台Ｄの支持脚８は、１本ずつが高さ調節自在とし、
該支持脚８の下端には、ゴム等の弾性体を介装したの
で、室内の吹き抜け天井の部分に、本発明の仮設ステー
ジをセットする場合においても、フローリングや床板を
傷めることがなくなったのである。

【００３３】請求項８の如く、請求項６記載のスタンド
支持台Ｄにおいて、作業時に支持する支持脚８の他に、
移動時に支持するキャスター輪付き脚９を設けたので、
該支持脚８を上方へ収納してしまえば、該スタンド支持
台Ｄの部分をキャスター輪付き脚９により支持して、押
しながら移動することが出来るので、仮設ステージの搬
送が容易にできるようになったのである。

【００３４】請求項９の如く、請求項１記載の仮設ステ
ージにおいて、左右に立設した梯子パイプＡは、上下に
２段に分割可能としたので、長い梯子パイプを屋内に持
ち込むことは困難であるが、半分に分解可能としたこと
により、簡単に屋内に持込みが出来るようになったので
ある。

【００３５】請求項１０の如く、請求項１記載の仮設ス
テージにおいて、梯子パイプＡから左右に安全パイプ１
０を突設すべく構成したので、相当の高さとなった上部
梯子パイプ２の部分が左右に揺れた場合でも、安全パイ
プ１０を設けていることにより、横転や横揺れ等の不具
合を解消することが出来たものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の仮設ステージを室内の階段１４に配置
して、吹き抜け天井の保守を行っている状態の側面図。

【図２】本発明の仮設ステージに、安全パイプ１０を取
り付けた状態で作業中の正面図。

【図３】スタンド支持台Ｄの部分の斜視図。

【図４】スタンド支持台Ｄの正面図。

【図５】支持脚８とキャスター輪付き脚９の部分の側面
図。

【図６】スタンド支持台Ｄの平面図。

【図７】支持脚８の下部に設けた高さ微調整レバー１５
の部分を示す断面図。

【図８】支持脚８の固定ボルト１６の部分の断面図。

【図９】梯子パイプ挿入筒１７に下部梯子パイプ１の下
端を挿入している状態の側面図。

【図１０】スタンド支持台Ｄの上に足場台Ｂを載置しよ
うとしている状態の斜視図。

【図１１】本発明の仮設ステージの足場台Ｂとスタンド
支持台Ｄの部分の平面図。

【図１２】下部梯子パイプ１と足場台Ｂの部分の正面
図。

【図１３】スタンド支持台Ｄの上に足場台Ｂを載置した
状態の側面図。

【図１４】足場台Ｂの部分の平面図。

【図１５】足場台Ｂの側面図。

【図１６】足場台Ｂとロック係止機構Ｃの位置関係を示
す斜視図。

【図１７】足場台Ｂとロック係止機構Ｃの位置関係を示
す正面図。

【図１８】下部梯子パイプ１の上に、上部梯子パイプ２
を挿入している状態の斜視図。

【図１９】２本目の上部梯子パイプ２を挿入している状
態の斜視図。

【図２０】足場台Ｂを吊り下げるワイヤロープ３と滑車
４の構成を示す斜視図。

【図２１】ワイヤロープ３を操作することにより足場台
Ｂを昇降している状態を示す正面図と側面図。

【図２２】ロック係止機構Ｃの正面図。

【図２３】ロック係止機構Ｃを上昇・下降している状態
の正面図。

【図２４】足場台Ｂに設けた足場板５を押し上げて、作
業者が足場台Ｂの上に載らんとする状態の正面図と側面
図。

【図２５】足場台Ｂの上で作業をしている状態の正面図
と側面図。

【符号の説明】

Ａ 梯子パイプ Ｂ 足場台 Ｃ ロック係止機構 Ｄ スタンド支持台 １ 下部梯子パイプ １ａ 横杆 ２ 上部梯子パイプ ２ａ 横杆 ３ ワイヤロープ ４，２６ 滑車 ５ 足場板 ６ 蝶番 ７ ガイドローラ ８ 支持脚 ９ キャスター輪付き脚 １０ 安全パイプ １１ 上部ガイド杆 １２ クロスリンク １３ 下部ガイド杆 １４ 挿入パイプ １５ 高さ微調整レバー １６ 固定ボルト １７ 梯子パイプ挿入筒 １８ スタンドフレーム １９ 階段 ２０ ワンタッチ装着金具 ２１ 粗高さ調節レバー ２２ スプリング ２３ ガイド板 ２４ 微調整ネジ ２５ ワイヤロープ端係止部 ２７ 係止フック ２８ 下降時逃げガイド ２９ 枢支軸

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長尾 勝喜 大阪府大東市太子田３丁目４番31号 株式 会社永木精機内 (72)発明者 谷口 芳隆 三重県名賀郡青山町北山214−１ ハッコ ー工業株式会社内

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右に立設した梯子パイプＡの間に、昇
   降可能な足場台Ｂを架設し、該足場台Ｂの昇降を、梯子
   パイプＡの上端に配置した滑車４と、該滑車４を介して
   足場台Ｂと連結されたワイヤロープ３により行うべく構
   成したことを特徴とする仮設ステージ。
2. 【請求項２】 請求項１記載の仮設ステージにおいて、
   足場台Ｂと梯子パイプＡとの間に、梯子パイプＡの横杆
   に係合・離脱可能なロック係止機構Ｃを設け、該ロック
   係止機構Ｃは、ワイヤロープ３を引っ張ると横杆との係
   合を離脱し、ワイヤロープ３を緩めると横杆と係合すべ
   く構成したことを特徴とする仮設ステージ。
3. 【請求項３】 請求項１記載の仮設ステージにおいて、
   足場台Ｂは左右にロック係止機構Ｃを設け、中央の足場
   板５は下方から突き上げることにより、上方へ向けて回
   動開放可能としたことを特徴とする仮設ステージ。
4. 【請求項４】 請求項１記載の仮設ステージにおいて、
   足場台Ｂは梯子パイプＡに沿って摺動可能とすべく、足
   場台Ｂが梯子パイプＡと摺動する部分にガイドローラ７
   を軸受支持したことを特徴とする仮設ステージ。
5. 【請求項５】 請求項１記載の仮設ステージにおいて、
   足場台Ｂは、梯子パイプＡに沿って摺動する上部ガイド
   杆１１と、下部ガイド杆１３との上下二重構造とし、上
   部ガイド杆１１と下部ガイド杆１３の間を、側面のクロ
   スリンク１２により連結したことを特徴とする仮設ステ
   ージ。
6. 【請求項６】 請求項１記載の仮設ステージにおいて、
   左右の梯子パイプＡの下端を支持するスタンド支持台Ｄ
   を設け、該スタンド支持台Ｄの支持脚は、１本ずつが高
   さ調節自在としたことを特徴とする仮設ステージ。
7. 【請求項７】 請求項６記載のスタンド支持台Ｄの支持
   脚８は、１本ずつが高さ調節自在とし、該支持脚８の下
   端には、ゴム等の弾性体を介装したことを特徴とする仮
   設ステージ。
8. 【請求項８】 請求項６記載のスタンド支持台Ｄにおい
   て、作業時に支持する支持脚８の他に、移動時に支持す
   るキャスター輪付き脚９を設けたことを特徴とする仮設
   ステージ。
9. 【請求項９】 請求項１記載の仮設ステージにおいて、
   左右に立設した梯子パイプＡは、上下に２段に分割可能
   としたことを特徴とする仮設ステージ。
10. 【請求項１０】 請求項１記載の仮設ステージにおい
    て、梯子パイプＡから左右に安全パイプ１０を突設すべ
    く構成したことを特徴とする仮設ステージ。