JPH11124858A - 法面安定化工法 - Google Patents

法面安定化工法

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JPH11124858A
JPH11124858A JP30793197A JP30793197A JPH11124858A JP H11124858 A JPH11124858 A JP H11124858A JP 30793197 A JP30793197 A JP 30793197A JP 30793197 A JP30793197 A JP 30793197A JP H11124858 A JPH11124858 A JP H11124858A
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Naoto Iwasa
直人 岩佐
Takayuki Mizuhara
崇之 水原
Hisashi Osumi
久 大隅
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Nippon Steel Metal Products Co Ltd
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Nippon Steel Metal Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 法面安定化工法を施工した法面における地表
の土砂が山手から下方に流下することを防止する。 【解決手段】 間隔をあけて法面8aに打ち込んだ複数
のアンカーロッド5の上端部にそれぞれ支圧部材1を装
着し,ナット7を締め付けてアンカーロッド5に緊張力
を与え,この緊張力を支圧部材1を介して法面に伝達し
て法面を安定させる。そして,例えば水平方向に並ぶ2
つの支圧部材1間に,帯状の網状部材10を例えば法面
と直角に架け渡す。法面8aの傾斜のために,地表の土
砂が山手から下方に流下しようとしても,網状部材10
が土砂15を止める。単に支圧部材1による支圧効果で
法面地盤を安定させるだけでなく,地表の土砂の流下を
防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,法面地盤に打ち
込んだアンカーロッドに与えた緊張力を支圧部材を介し
て法面に伝達して法面を安定させる法面安定化工法に関
する。
【0002】
【従来の技術】上記の法面安定化工法は,図5に示すよ
うに,法面地盤8に打ち込んだアンカーロッド5の地上
突出部に支圧部材1を配置し,アンカーロッド5の上端
部に螺合させたナット7を締め付けることにより,アン
カーロッド5に緊張力を与え,このアンカーロッド5の
緊張力を支圧部材1を介して法面地盤に伝達して,地盤
支持力を得るものである。この場合,アンカーロッド5
は,例えば5m等の深さの硬い地盤9に到達するまで挿
入され,これにより,硬い地盤9の上の地層が支圧部材
1により挟圧されて,地盤の安定化が図られることにな
る。
【0003】この工法において,支圧部材1の配置間隔
は,支圧部材1による地盤支持力(支圧力)が支圧部材
1の端部から一定の幅で作用することを考慮し,この地
盤支持力が作用する範囲が法面地盤の安定化に有効であ
るように適切に設定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで,このような
法面安定化工法を施工する法面では,その傾斜のため
に,地表の土砂が次第に山手から下方に流下することが
あるが,上記従来の法面安定化工法では,支圧部材1は
法面全体を覆っているのでなく間隔をあけて配置されて
いるに過ぎないから,支圧部材1間の露出した地表の土
砂が山手から下方に流下することを防止する働きはな
い。本発明は,上記事情に鑑みてなされたもので,単に
支圧部材による支圧効果で法面地盤を安定化させること
ができるだけでなく,法面の地表の土砂が山手から下方
へ流下するのを防止することもできる法面安定化工法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は,法面に複数のアンカーロッドを間隔をあけて打ち
込み,アンカーロッドに与えた緊張力をアンカーロッド
の地上突出部に装着した支圧部材を介して法面に伝達し
て法面を安定させる法面安定化工法において,法面に間
隔をあけて配置された複数の支圧部材のうちの水平ない
し斜め方向に並ぶ2つの支圧部材間に,帯状の網状部材
を法面と直角にないし角度をつけて架け渡すことを特徴
とする。前記において,“水平ないし斜め方向に並ぶ”
とは,法面の傾斜方向に並ぶのではないことを意味す
る。また,“法面と直角にないし角度をつけて”とは,
法面と平行でないことを意味する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を図1
〜図4に示した実施例を参照して説明する。図1は本発
明の一実施例の法面安定化工法を施工した法面の平面
図,図2は図1における要部の拡大した断面図,図3は
図2のA−A断面図である。これらの図において,5は
法面地盤8に打ち込まれたアンカーロッド,11はアン
カーロッド5の緊張力を法面地盤8に伝達するためにア
ンカーロッド5に装着した支圧部材である。
【0007】図示例の支圧部材1は鋼製であり,四角形
の底板2の中央に穴をあけ丸鋼管3を垂直に溶接固定
し,その四方を補強用リブ4で補強した構造である。そ
して,図示のように,法面地盤8に打ち込んだアンカー
ロッド5の地上突出部に支圧部材1を装着し,アンカー
ロッド5の上端部のねじ部5aに座金6を介在させてナ
ット7を螺合させ,このナット7を締め付けてアンカー
ロッド5に緊張力を与えると同時にその緊張力を支圧部
材1を介して法面地盤に伝達する。この支圧部材1によ
る支圧効果は,図5について説明した一般的な法面安定
化工法における支圧効果と同様である。
【0008】本発明では,上述のようにナット7を締め
付けて支圧部材1による支圧効果を作用させた後,法面
8aに間隔をあけて配置された複数の支圧部材1のうち
の水平ないし斜め方向に並ぶ2つの支圧部材1間に,帯
状の網状部材10を法面と直角にないし角度をつけて架
け渡すものである。図示例は,アンカーロッド5および
支圧部材1を縦横に格子状に並べて配置した例であり,
左右方向すなわち水平方向に隣接する支圧部材1間に網
状部材10を架け渡している。また,図示例では,網状
部材10を法面8aに直角に設けている。
【0009】図示例の網状部材10は,例えば金網や合
成樹脂製網等による通常の柔軟な網を用いており,先端
にフック11を取り付けた連結紐12を両側に取り付
け,この連結紐12の前記フック11を支圧部材1の補
強用リブ4にあけた穴4aに引っ掛けて,支圧部材1間
に架け渡している。
【0010】上記のように網状部材10を支圧部材1間
に架け渡すと,図3に示すように,法面8aの傾斜のた
めに,地表の土砂が山手から下方に流下しようとして
も,この網状部材10で止められ(止められた土砂を符
合15で示す),さらに流下することを防止できる。こ
のように,単に支圧部材1による支圧効果で法面地盤を
安定させるだけでなく,地表の土砂の流下を防止するこ
とも可能なので,法面の保護としてさらに有効である。
【0011】なお,図示は省略するが,法面に多数配置
された支圧部材における上下左右に隣接する支圧部材間
を十分強度のあるワイヤロープで緊張連結することによ
り,支圧部材による支圧効果を一層増大させることがで
きるが,本発明の網状部材10にこのようなワイヤロー
プの働きを持たせることもできる。この場合,網状部材
10の上下の縁部に鋼製のワイヤロープを通すなどする
とよい。
【0012】上述の実施例では,網状部材10を水平方
向に並ぶ支圧部材1間に,すなわち水平に架け渡した
が,斜め方向に並ぶ支圧部材1間に,すなわち図1に示
した一点鎖線aのように斜めに架け渡してもよい。土砂
流下防止という点では,網状部材は前述のように水平に
架け渡すのが適切であるが,法面の傾斜方向と平行でな
ければ,斜めであっても土砂を止める働きは得られる。
【0013】図4に他の実施例を示す。この実施例の支
圧部材1’は底板2’の形状が,四角形でなく先端を切
り欠いた略三角形状をなしており,また,アンカーロッ
ド5および支圧部材1’の配置が,前述のような縦横に
並ぶ格子状でなく,左右に隣接するものが互いに傾斜方
向(図4で上下方向)に若干ずれた配置である。そし
て,図示例では,傾斜方向に若干ずれた左右の支圧部材
1’間に網状部材10を架け渡している。すなわち,網
状部材10を斜めに架け渡している。なお,このような
配置の場合でも,網状部材を水平方向に並ぶ支圧部材
1’間に,すなわち1点鎖線bのように架け渡してもよ
い。
【0014】なお,本発明に用いる網状部材は,上記の
金網や合成樹脂製網等の柔軟なものに限らず,例えばエ
キスパンドメタルや多孔板等による剛性を持つものを用
いることもできる。要するに,何らかの開口を有するが
土砂を止めることのできる帯状の部材であればよい。
【0015】また,上述の実施例では,図3に示したよ
うに,網状部材10を法面8aに対して直角をなす姿勢
で架け渡しているが,法面8aに対して直角より小さな
角度θを付けて,例えば鉛直をなす姿勢で架け渡しても
よい。
【0016】また,本発明において,アンカーロッドや
支圧部材の構造自体,およびその配置自体は任意であ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば,水平ないし斜め方向に
並ぶ2つの支圧部材間に,帯状の網状部材を法面と直角
にないし角度をつけて架け渡すものであるから,支圧部
材による支圧効果という本来の効果に加えて,支圧部材
間に架け渡した網状部材により,地表の土砂が山手から
下方に流下するのを防止することもでき,法面の保護が
一層有効なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の法面安定化工法を施工した
法面の一部の平面図である。
【図2】図1における要部の拡大した断面図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】本発明の他の実施例の法面安定化工法を施工し
た法面の一部の平面図である。
【図5】一般的な法面安定化工法について説明する図で
ある。
【符号の説明】
1,1’ 支圧部材 4 補強用リブ 5 アンカーロッド 10 網状部材 11 フック 12 連結紐

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法面に複数のアンカーロッドを間隔をあ
    けて打ち込み,アンカーロッドに与えた緊張力をアンカ
    ーロッドの地上突出部に装着した支圧部材を介して法面
    に伝達して法面を安定させる法面安定化工法において,
    法面に間隔をあけて配置された複数の支圧部材のうちの
    水平ないし斜め方向に並ぶ2つの支圧部材間に,帯状の
    網状部材を法面と直角にないし角度をつけて架け渡すこ
    とを特徴とする法面安定化工法。
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