JPH11124702A

JPH11124702A - ソックス

Info

Publication number: JPH11124702A
Application number: JP9288614A
Authority: JP
Inventors: Masaru Nakazawa; 澤愈中
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1997-10-21
Filing date: 1997-10-21
Publication date: 1999-05-11
Anticipated expiration: 2017-10-21
Also published as: JP3877845B2

Abstract

(57)【要約】【課題】運動に伴なう疲労を軽減させ、快適性を増進
させることができるようにする。【解決手段】ソックス１を、上端伸縮バンド部２、足
首伸縮バンド部３、土踏まず伸縮バンド部４、外側伸縮
バンド部５、内側伸縮バンド部６、外踝伸縮バンド部
７、内踝伸縮バンド部８、ふくらはぎ覆い部９、向こう
脛覆い部１０、踵覆い部１１、足上面覆い部１２、およ
び爪先覆い部１３で構成する。上端伸縮バンド部２以外
の各伸縮バンド部３，４，５，６，７，８を、ハイパワ
ーストレッチ編みで形成して充分なサポート機能を持た
せる。ふくらはぎ覆い部９を、温熱機能を有する素材で
形成し、後下腿筋群を温熱して活性化させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はソックスに係り、特
に脚の運動に伴なう総合的な快適性を追求したソックス
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、日常的に使用されているソックス
は、カラーコーディネイト、材質の使い分け、編み組織
の変化、あるいはシーズン別の厚さの使い分け等で商品
化されており、また機能的には、防菌防臭、保温等の対
策が施されるようになってきている。

【０００３】

【課題を解決するための手段】前記従来のソックスにお
いては、履いたり覆ったりすることを基本的な目的にし
ているため、脚の運動に伴なう総合的な快適性は追求さ
れてはおらず、運動に伴なう疲労の軽減等の効果は全く
期待できないという問題がある。

【０００４】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、運動に伴なう疲労の軽減を図り、快適性を増進させ
ることができるソックスを提供することを目的とする。

【０００５】本発明の他の目的は、足関節の運動安定性
を向上させることができるとともに、足指のホールド性
を安定させることができるソックスを提供するにある。

【０００６】本発明の他の目的は、前下腿筋群側の部分
と後下腿筋群側の部分との分割区画を安定させ、全体の
機能を安定的に発揮させることができるソックスを提供
するにある。

【０００７】本発明の他の目的は、遠赤外線による温熱
刺激で筋疲労を軽減させることができるとともに、軽快
な足捌きを促すことができるソックスを提供するにあ
る。

【０００８】本発明のさらに他の目的は、素材の温熱機
能を利用して筋疲労を軽減させることができるソックス
を提供するにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、膝頭直下位置をリング状に覆う上端伸縮バン
ド部と、足首近傍位置をリング状に覆う足首伸縮バンド
部と、足の甲および土踏まずの部分をリング状に覆う土
踏まず伸縮バンド部と、上端伸縮バンド部と足首伸縮バ
ンド部との間を連結し、脚外側の腓骨部分を覆う外側伸
縮バンド部と、上端伸縮バンド部と足首伸縮バンド部と
の間を連結し、脚内側の脛骨部分を覆う内側伸縮バンド
部と、足首伸縮バンド部と土踏まず伸縮バンド部との間
を連結し、外側踝部分を覆う外踝伸縮バンド部と、足首
伸縮バンド部と土踏まず伸縮バンド部との間を連結し、
内側踝部分を覆う内踝伸縮バンド部と、外側伸縮バンド
部と内側伸縮バンド部との間に配置されて後下腿筋群を
覆い、温熱機能を有するふくらはぎ覆い部と、をそれぞ
れ設けるようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、運動に伴なう疲労の軽減を図り、快適性を増進させ
ることが可能となる。

【００１０】本発明はまた、足首伸縮バンド部および土
踏まず伸縮バンド部を、ストレッチ糸またはゴム編み糸
を用いたゴム編みで形成するようにしたことを特徴とす
る。そしてこれにより、足関節の運動安定性を向上させ
ることが可能となるとともに、足指のホールド性を安定
させることが可能となる。

【００１１】本発明はまた、外側伸縮バンド部、内側伸
縮バンド部、外踝伸縮バンド部および内踝伸縮バンド部
を、ストレッチ糸を用いたゴム編みで形成するようにし
たことを特徴とする。そしてこれにより、前下腿筋群側
の部分と後下腿筋群側の部分との分割区画を安定させ、
全体の機能を安定に発揮させることが可能となるととも
に、ソックス着用時の足首伸縮バンド部および土踏まず
伸縮バンド部のサポート位置を安定させることが可能と
なり、かつ内外両側の踝を保護することが可能となる。

【００１２】本発明はまた、ふくらはぎ覆い部を、マソ
ニックス糸を用いた平編みまたはパイル編みで形成する
ようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、遠赤
外線による温熱刺激で筋疲労を軽減させることが可能と
なるとともに、軽快な足捌きを促すことが可能となる。

【００１３】本発明はさらに、ふくらはぎ覆い部を、温
熱機能を有する素材を編み込んで形成するようにしたこ
とを特徴とする。そしてこれにより、素材の温熱機能を
利用して筋疲労を軽減させることが可能となる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図１（ａ），（ｂ），（ｃ）および図２は、本
発明の実施の一形態に係るソックスを示すもので、この
ソックス１は、上端伸縮バンド部２と、向こう脛覆い部
１０と、踵覆い部１１と、足上面覆い部１２と、爪先覆
い部１３とを備えている。

【００１５】前記上端伸縮バンド部２は、図１（ａ），
（ｂ），（ｃ）および図２に示すように、膝頭直下位置
をリング状に覆うようになっており、この上端伸縮バン
ド部２は、例えば９０番手のゴム編み糸を用いたゴム編
みで形成されている。そしてこの上端伸縮バンド部２
は、大腿直筋の停止する膝蓋靭帯付着部分の障害を起こ
し易い部分および大腿二頭筋腱の付着部分等を保護する
とともに、ソックス１の着用状態を安定させることがで
きるにようになっている。

【００１６】また、前記足首伸縮バンド部３は、図１
（ａ），（ｂ），（ｃ）および図２に示すように、足首
近傍位置をリング状に覆うようになっており、この足首
伸縮バンド部３は、例えばストレッチナイロン１００
％、５０デニール２本を引き揃え、４本で１本の糸にし
たストレッチ糸を用い、このストレッチ糸をゴム編みし
て形成されている。なお、この足首伸縮バンド部３は、
場合によって例えば９０番手のゴム編み糸を用いたゴム
編みにより形成されることもある。そして、この足首伸
縮バンド部３により、上伸筋支帯部分がサポートされ、
足部のホールド機能を促して脚の運動を安定させること
ができるようになっている。

【００１７】また、前記土踏まず伸縮バンド部４は、図
１（ａ），（ｂ），（ｃ）および図２に示すように、足
の甲および土踏まずの部分をリング状に覆うようになっ
ており、この土踏まず伸縮バンド部４は、例えばストレ
ッチナイロン１００％、５０デニール２本を引き揃え、
４本で１本の糸にしたストレッチ糸を用い、このストレ
ッチ糸をゴム編みして形成されている。なお、この土踏
まず伸縮バンド部４も、前記足首伸縮バンド部３と同
様、場合によって例えば９０番手のゴム編み糸を用いた
ゴム編みにより形成されることもある。そして、この土
踏まず伸縮バンド部４により、下伸筋支帯部分がサポー
トされ、足指のホールド性を安定的に強めることができ
るようになっている。

【００１８】また、前記外側伸縮バンド部７は、図１
（ａ），（ｂ），（ｃ）および図２に示すように、上端
伸縮バンド部２と足首伸縮バンド部３との間を連結して
脚外側の腓骨部分を覆うようになっており、また前記内
側伸縮バンド部８は、上端伸縮バンド部２と足首伸縮バ
ンド部３との間を連結して脚内側の脛骨部分を覆うよう
になっている。

【００１９】これら各伸縮バンド部７，８は、例えばス
トレッチナイロン１００％、５０デニール２本を引き揃
え、４本で１本の糸にしたストレッチ糸を用い、このス
トレッチ糸をゴム編みして形成されている。そして、こ
れら両伸縮バンド部７，８で脚を両側から押さえること
により、後述するふくらはぎ覆い部９と向こう脛覆い部
１０との分割区画を安定させ、ソックス１全体の機能を
充分に発揮させることができるようになっている。

【００２０】また、前記外踝伸縮バンド部７は、図１
（ａ），（ｂ），（ｃ）および図２に示すように、前記
足首伸縮バンド部３と土踏まず伸縮バンド部４との間を
連結して外側踝部分を覆うようになっており、また前記
内踝伸縮バンド部８は、足首伸縮バンド部３と土踏まず
伸縮バンド部４との間を連結して内側踝部分を覆うよう
になっている。

【００２１】これら各踝伸縮バンド部７，８は、例えば
ストレッチナイロン１００％、５０デニール２本を引き
揃え、４本で１本の糸にしたストレッチ糸を用い、この
ストレッチ糸をゴム編みして形成されている。そして、
これら両踝伸縮バンド部７，８により、ソックス１着用
時における足首伸縮バンド部３および土踏まず伸縮バン
ド部４のサポート位置を安定させることができるととも
に、足両側の踝を保護することができるようになってい
る。

【００２２】また、前記ふくらはぎ覆い部９は、図１
（ａ），（ｂ），（ｃ）および図２に示すように、上端
伸縮バンド部２、足首伸縮バンド部３、外側伸縮バンド
部５および内側伸縮バンド部６で囲まれた領域に配設さ
れて後下腿筋群を覆うようになっており、このふくらは
ぎ覆い部９は、例えば遠赤外線繊維としての３５番手の
マソニック糸を２本用い、これを平編みあるいはパイル
編みして形成されている。なお、このふくらはぎ覆い部
９は、温熱機能を有する素材を編み込んで形成されるこ
ともある。そして、このふくらはぎ覆い部９からの温熱
刺激により筋疲労を軽減させるとともに、前下腿筋群と
の機能反射を引き起こさせてハイレベルで前後両下腿筋
群のバランスをとり、軽快な足捌きを促すことができる
ようになっている。

【００２３】また、前記向こう脛覆い部１０は、図１
（ａ），（ｂ），（ｃ）および図２に示すように、上端
伸縮バンド部２、足首伸縮バンド部３、外側伸縮バンド
部５および内側伸縮バンド部６で囲まれた領域に配設さ
れて前下腿筋群を覆うようになっている。

【００２４】また、前記踵覆い部１１は、図１（ａ），
（ｂ），（ｃ）および図２に示すように、足首伸縮バン
ド部３、土踏まず伸縮バンド部４、外踝伸縮バンド部７
および内踝伸縮バンド部８で囲まれた領域に配設されて
足の踝部分を覆うようになっている。

【００２５】また、前記足上面覆い部１２は、図１
（ａ），（ｂ），（ｃ）および図２に示すように、足首
伸縮バンド部３、土踏まず伸縮バンド部４、外踝伸縮バ
ンド部７および内踝伸縮バンド部８で囲まれた領域に配
設されて足の上面を覆うようになっている。

【００２６】さらに、前記爪先覆い部１３は、図１
（ａ），（ｂ），（ｃ）および図２に示すように、土踏
まず伸縮バンド部４の前方に連結されて爪先部分を覆う
ようになっている。

【００２７】前記向こう脛覆い部１０、踵覆い部１１、
足上面覆い部１２および爪先覆い部１３は、例えば３５
番手のマソニック糸を１本用い、これを平編みして形成
されるか、あるいはポリエステル・アクリル１９デニー
ルの糸を１本使い、これを平編みして形成されるように
なっている。

【００２８】図３は、下腿の構造と本実施の形態に係る
ソックス１との関係を示すもので、筋構造を実線で示す
とともに、ソックス１の各機構を破線で示したものであ
る。

【００２９】下腿の構造は、図３に示すように、内側の
軽骨、外側の腓骨を境にして、前下腿筋群（脛骨筋、腓
骨筋）と、後下腿筋群（腓骨筋、ヒラメ筋）とに前後方
向に分けられている。これら両筋群は、拮抗的関係にあ
ってバランスをとり合い、人体の直立状態の持続に大き
く関係している。したがって、この構造から、脛骨、腓
骨部分に当たる内側、外側部分と、前、後下腿筋群に当
たる前側、後側部分とに四分割することができる。

【００３０】本実施の形態に係るソックス１は、図３に
破線で示す部分を機能分割の根拠とし、外側、内側伸縮
バンド部５，６を伸縮性に富んだ構造とするとともに、
ふくらはぎ覆い部９に温熱機能を有する素材を用いて後
下腿筋群を温熱する構造としている。

【００３１】図３からも明らかなように、前下腿筋群お
よび後下腿筋群は、足首近傍で腱に変化し、やがて前下
腿筋群は足背の伸筋腱に、また後下腿筋群は踵部にアキ
レス腱として走行する。これらの腱は、上伸筋支帯およ
び下伸筋支帯という強靭な腱膜のバンドで束ねられ、足
部および指に運動が集中できる仕組みとなっている。

【００３２】本実施の形態に係るソックス１は、図１
（ａ），（ｂ），（ｃ）に示すように、足首および土踏
まずの部分に、ハイパワーストレッチ編みの伸縮バンド
部３，４をそれぞれ宛行い、適度に補強して代替え機能
を果すようにしている。

【００３３】前記外側、内側伸縮バンド部５，６は、縦
方向のハイパワーストレッチ編みで形成され、これらは
足首伸縮バンド部３を経由し、さらに外、内の踝伸縮バ
ンド部７，８を介して土踏まず伸縮バンド部４に連なる
サポート機構を構成している。

【００３４】しかして、後下腿筋群をふくらはぎ覆い部
９で温熱して活性化させることにより、前下腿筋群との
間の筋機能反射によってバランスのよい下腿部の運動を
保つことができる。

【００３５】また、上伸筋支帯部分を、足首伸縮バンド
部３でサポートすることにより、足関節の運動を安定的
に促進させることができる。

【００３６】また、下伸筋支帯部分を、土踏まず伸縮バ
ンド部４でサポートすることにより、足指のホールド性
を安定的に強めることができる。

【００３７】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、上端伸縮
バンド部と、足首伸縮バンド部と、土踏まず伸縮バンド
部と、外側伸縮バンド部と、内側伸縮バンド部と、外踝
伸縮バンド部と、内踝伸縮バンド部と、ふくらはぎ覆い
部とでソックスを構成するようにしているので、運動に
伴なう疲労の軽減を図り、快適性を増進させることがで
きる。

【００３８】本発明はまた、足首伸縮バンド部および土
踏まず伸縮バンド部を、ストレッチ糸またはゴム編み糸
を用いたゴム編みで形成するようにしているので、足関
節の運動安定性を向上させることができるとともに、足
指のホールド性を安定させることができる。

【００３９】本発明はまた、外側伸縮バンド部、内側伸
縮バンド部、外踝伸縮バンド部および内踝伸縮バンド部
を、ストレッチ糸を用いたゴム編みで形成するようにし
ているので、前下腿筋群側の部分と後下腿筋群側の部分
との分割区画を安定させ、全体の機能を安定に発揮させ
ることができるとともに、ソックス着用時の足首伸縮バ
ンド部および土踏まず伸縮バンド部のサポート位置を安
定させることができ、かつ内外両側の踝を保護すること
ができる。

【００４０】本発明はまた、ふくらはぎ覆い部を、マソ
ニックス糸を用いた平編みまたはパイル編みで形成する
ようにしているので、遠赤外線による温熱刺激で筋疲労
を軽減させることができるとともに、軽快な足捌きを促
すことができる。

【００４１】本発明はさらに、ふくらはぎ覆い部を、温
熱機能を有する素材を編み込んで形成するようにしてい
るので、素材の温熱機能を利用して筋疲労を軽減させる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本発明の実施の一形態に係るソックス
の着用時の状態を示す正面図、（ｂ）は同様の側面図、
（ｃ）は同様の背面図である。

【図２】図１のソックスの拡大図である。

【図３】下腿の構造とソックスとの関係を示す説明図で
ある。

【符号の説明】

１ソックス２上端伸縮バンド部３足首伸縮バンド部４土踏まず伸縮バンド部５外側伸縮バンド部６内側伸縮バンド部７外踝伸縮バンド部８内踝伸縮バンド部９ふくらはぎ覆い部１０向こう脛覆い部１１踵覆い部１２足上面覆い部１３爪先覆い部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】膝頭直下位置をリング状に覆う上端伸縮バ
ンド部と、足首近傍位置をリング状に覆う足首伸縮バン
ド部と、足の甲および土踏まずの部分をリング状に覆う
土踏まず伸縮バンド部と、上端伸縮バンド部と足首伸縮
バンド部との間を連結し、脚外側の腓骨部分を覆う外側
伸縮バンド部と、上端伸縮バンド部と足首伸縮バンド部
との間を連結し、脚内側の脛骨部分を覆う内側伸縮バン
ド部と、足首伸縮バンド部と土踏まず伸縮バンド部との
間を連結し、外側踝部分を覆う外踝伸縮バンド部と、足
首伸縮バンド部と土踏まず伸縮バンド部との間を連結
し、内側踝部分を覆う内踝伸縮バンド部と、外側伸縮バ
ンド部と内側伸縮バンド部との間に配置されて後下腿筋
群を覆い、温熱機能を有するふくらはぎ覆い部と、を具
備することを特徴とするソックス。
【請求項２】足首伸縮バンド部および土踏まず伸縮バン
ド部は、ストレッチ糸またはゴム編み糸を用いたゴム編
みで形成されていることを特徴とする請求項１記載のソ
ックス。
【請求項３】外側伸縮バンド部、内側伸縮バンド部、外
踝伸縮バンド部および内踝伸縮バンド部は、ストレッチ
糸を用いたゴム編みで形成されていることを特徴とする
請求項１または２記載のソックス。
【請求項４】ふくらはぎ覆い部は、マソニックス糸を用
いた平編みまたはパイル編みで形成されていることを特
徴とする請求項１、２または３記載のソックス。
【請求項５】ふくらはぎ覆い部は、温熱機能を有する素
材を編み込んで形成されていることを特徴とする請求項
１、２または３記載のソックス。