JPH08158105A - 下腿部保護用衣料 - Google Patents

下腿部保護用衣料

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JPH08158105A
JPH08158105A JP18304695A JP18304695A JPH08158105A JP H08158105 A JPH08158105 A JP H08158105A JP 18304695 A JP18304695 A JP 18304695A JP 18304695 A JP18304695 A JP 18304695A JP H08158105 A JPH08158105 A JP H08158105A
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Masami Tanaka
昌美 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 足首の捻挫を予防しまたは再発を防止するた
めに下腿部を補強し、かつ熟練者でなくても容易に適性
部位に着用でき、着用感が良好な下腿部保護用衣料を提
供する。 【解決手段】 本体全体が弱面状部材からなり、膝関節
下部近傍から足首近傍までが筒状形態をなし、弱面状部
材の裏側に踵骨隆起部の一部を足底で横切り、くるぶし
の後側を通り、アキレス腱25の中央部分を避けてその
両脇部近傍を通って上に延び、腓腹筋の筋腹の長手方向
両脇部近傍外側に沿って膝関節下近傍の上辺部片27ま
で到達している第1の強面状部材21と、土踏まずの一
部を横切り(幅Lが5.5cm)足背部の一部までカバ
ーして筒状(22a)になり、足背部側から前側におい
て足首方向22bに伸びてほぼ筒状に足首も覆っている
第2の強面状部材22とが充当されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下腿部保護用衣料
に関するものである。特に本発明は下腿部の人体表面に
密着圧接して着用され下腿部のスポーツなどによる捻
挫、打撲、肉離れ、その他筋肉傷害など障害を起こしや
すい部位を補強し、あるいは以前に受傷した場合に再び
傷害を起こさない様に下腿部の補強をし、傷害を予防
し、かつ運動能力を余り妨げないテーピング機能を有す
る下腿部保護用衣料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種のスポーツやトレーニン
グなどの運動を行う際、外傷の予防や怪我再発防止など
の目的のために適するウェアーを着用するほか、傷害の
予防と治療に有効な手段として、人体の関節、筋肉ある
いはじん帯などに伸縮性または非伸縮性のテープで粘着
剤が塗布されたテープを人体の筋肉傷害などを治療また
は予防するに必要な部位に捲締したり、緊締状態に貼着
するいわゆるテーピング処置が広く普及している。すな
わち傷害を未然に防止したり、疲労からくる怪我の予防
や再発防止、あるいは受傷直後の現場で応急処置を行う
際の応急処置の手段として使用され、治癒後は傷害部位
を補強、強化するための手段としても使用されている。
【0003】また、かかるテーピング以外にも、いわゆ
るサポーターとして知られているほぼ筒状の伸縮性のあ
る比較的厚地のパイル地やネオプレンなどを用い、人体
の必要部位例えば足首や膝関節近傍などをその周囲から
内部方向に向かって締め付けるためのサポーターも非常
に多く使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例で説明したテーピングはテーピング技術に熟練度が
要求され、不適切なテーピングなどその処置法を誤る
と、傷害の予防と治療と言う目的を達成できないのみな
らず、運動に不具合が生じたり、血行障害や神経障害が
起こりやすく、かえって筋肉に悪影響を及ぼす結果とな
り、従ってテーピング技術を習得した者がテーピングを
施す必要があり、素人が簡単に処置できないものであっ
た。
【0005】また、後者のサポーターを用いる場合は、
その着装は簡単であるが、単に所定部位を筒状に締め付
けて強く圧迫するだけのものが多く、血行を妨げたり、
不快感を伴うことが多く、また、ひどい場合は血行障害
を起こす事もあり、そのためかえってその近辺の感覚が
鈍るため怪我などの傷害を起こしやすくなることもあ
る。また、踵に用いられるサポーターは、通常足首まで
の丈であるので、上方に強く踵を持ち上げ足首を固定す
ることはできない。しかもネオプレンなどのゴム素材や
厚手のパイルが使用されるため、スポーツをしている際
の動きに大きな影響を与えてサポータを着用した部位が
かなり動かしにくくなったり、通気性が悪く蒸れ易いな
どの問題もある。
【0006】(1)本発明は、足首の捻挫を予防しまた
は再発を防止するために下腿部を補強し、かつ熟練者で
なくても容易に適性部位に着用でき、且つ、着用もしや
すく着用感が良好な下腿部保護用衣料を提供することを
目的とする。
【0007】また、そのほか後述する本発明の好ましい
態様においては、前記目的のほかにそれぞれ次の様な目
的を有する。 (2)すなわち、更に本発明は運動などにおいて不快感
が少なく、より着用感の良好な下腿部保護用衣料を提供
することを目的とする。
【0008】(3)すなわち、更に本発明は下腿部の筋
肉のうち最も隆起している筋肉である腓腹筋の収縮など
の運動を妨げずに、前記目的を達成し得る下腿部保護用
衣料を提供することを目的とする。
【0009】(4)更に本発明の別の目的は、更にアキ
レス腱の運動を妨げない機能が付与された下腿部保護用
衣料を提供することにある。 (5)更に本発明の別の目的は、更に足底筋膜炎をより
効果的に予防する機能が発揮されやすい下腿部保護用衣
料を提供することにある。
【0010】(6)更に本発明の別の目的は、更に足首
を強く保持し、より捻挫などの予防機能が強化された下
腿部保護用衣料を提供することにある。 (7)更に本発明の別の目的は、更に足底筋膜炎をより
効果的に予防し、且つ足首を強く保持し、より捻挫など
の予防機能が強化された下腿部保護用衣料を提供するこ
とにある。
【0011】(8)更に本発明の別の目的は、踵あるい
は足首などをより強く固定することができる下腿部保護
用衣料を提供することにある。 (9)更に本発明の別の目的は、適切な緊締力が発揮さ
れ、前述の保護機能が発揮されると共に着用感が余り大
きく低下しない保護機能と着用感のバランスの優れた下
腿部保護用衣料を提供することにある。
【0012】(10)更に本発明の別の目的は、所定部
位の筋肉の運動を余り妨げずに且つより着用しやすく着
用した段階で弛みなどの生じにくい下腿部保護用衣料を
提供することにある。
【0013】(11)更に本発明の別の目的は、製造が
より容易な下腿部保護用衣料を提供することにある。 (12)更に本発明の別の目的は、軽量で、より肌触り
が良好で通気性も良好で、かつ着用のより容易な下腿部
保護用衣料を提供することにある。
【0014】(13)更に本発明の別の目的は、着用が
より容易で、軽量で、より肌触りが良好で通気性も良
く、かつ製造もより容易な下腿部保護用衣料を提供する
ことにある。
【0015】(14)更に本発明の別の目的は、必要な
緊締力を十分に発揮でき、フィット性がよく軽量で筋肉
の動きがあまり妨げられず、より肌触りや着用感が良好
で通気性も良好な下腿部保護用衣料を提供することにあ
る。
【0016】(15)更に本発明の別の目的は、目的と
する装着状態で適性位置により容易に着用でき、且つず
れ下がりなどの生じにくい下腿部保護用衣料を提供する
ことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に本発明は次の構成を有するものである。 (1)少なくとも踵骨隆起部の一部を足底で横切り、膝
関節下部近傍まで至る緊締力の強い強面状部を有し、少
なくとも膝関節下部近傍から足首近傍までが筒状形態を
なしており、前記筒状形態をなしている部分のうち前記
膝関節下部近傍より下の部分においてその面積の少なく
とも1/3以上が緊締力の弱い弱面状部で構成されてい
る人体の体表面に圧接して着用される下腿部保護用衣
料。
【0018】(2)少なくとも踵骨隆起部の一部を足底
で横切り、膝関節下部近傍まで至る緊締力の強い強面状
部が、少なくとも踵骨隆起部の一部を足底で横切り、内
くるぶし及び外くるぶしを迂回して膝関節下部近傍まで
至る緊締力の強い強面状部である前記(1)項に記載の
下腿部保護用衣料。
【0019】(3)踵骨隆起部の少なくとも一部を足底
で横切り、膝関節下部近傍まで至る緊締力の強い強面状
部が、腓腹筋の筋腹の長手方向両脇部近傍外側に沿った
部分を通っており、腓腹筋の筋腹部分をカバーする部位
は緊締力の弱い弱面状部で構成されている前記(1)項
または(2)項のいずれかに記載の下腿部保護用衣料。
【0020】(4)アキレス腱中央部分が緊締力の弱い
弱面状部で構成されている前記(1)項〜(3)項のい
ずれかに記載の下腿部保護用衣料。 (5)緊締力の強い強面状部として土踏まずの少なくと
も一部を足底で横切り足背部の少なくとも一部まで到達
する筒状の強面状部を有していて、当該筒状の強面状部
の足底における幅が3cm以上である前記(1)項〜
(4)項のいずれかに記載の下腿部保護用衣料。
【0021】(6)緊締力の強い強面状部として足首前
側部を横切るほぼ筒状の強面状部を有する前記(1)項
〜(5)項のいずれかに記載の下腿部保護用衣料。 (7)緊締力の強い強面状部として土踏まずの少なくと
も一部を足底で横切り足背部の少なくとも一部までカバ
ーして筒状となっており、当該筒状の強面状部の足底に
おける幅が3cm以上であり、前記強面状部は足背部側
から前側において足首方向に伸びて更に足首前側部を横
切ってほぼ筒状に足首も覆っている強面状部を有する
(1)項〜(4)項のいずれかに記載の下腿部保護用衣
料。
【0022】(8)内くるぶし及び外くるぶしを避け
て、下腿部において踵骨部の少なくとも一部、または、
足首近傍に少なくとも当てがわれる位置に更に保護ボー
ンが設けられてなる前記(1)項〜(7)項のいずれか
に記載の下腿部保護用衣料。
【0023】(9)緊締力の強い強面状部の緊締力が1
00〜400gfである前記(1)項〜(8)項のいず
れかに記載の下腿部保護用衣料。 (10)緊締力の弱い弱面状部の緊締力が30〜250
gfである前記(1)項〜(9)項のいずれかに記載の
下腿部保護用衣料。
【0024】(11)下腿部保護用衣料本体が緊締力の
弱い弱面状部材で構成されており、緊締力の強い強面状
部は前記弱面状部材の表および/または裏側面に緊締力
の強い強面状部材が積層されて構成されている前記
(1)項〜(10)項のいずれかに記載の下腿部保護用
衣料。
【0025】(12)緊締力の弱い弱面状部が、ツーウ
ェイトリコット編物からなる前記(1)項〜(10)項
のいずれかに記載の下腿部保護用衣料。 (13)緊締力の弱い弱面状部材が、ツーウェイトリコ
ット編物からなる弱面状部材である前記(11)項に記
載の下腿部保護用衣料。
【0026】(14)緊締力の強い強面状部に、パワー
ネット編物が用いられてなる前記(1)項〜(13)項
のいずれかに記載の下腿部保護用衣料。 (15)下腿部保護用衣料が股部を有するズボン状の衣
料である前記(1)項〜(14)項のいずれかに記載の
下腿部保護用衣料。
【0027】
【発明の実施の形態】 (1)本発明の下腿部保護用衣料は、少なくとも踵骨隆
起部の一部を足底で横切り膝関節下部近傍まで至る緊締
力の強い強面状部を有しているので、踵を引き上げて安
定させる力が強面状部が膝関節下部近傍まで長くのびて
いることにより強く作用し、足首の内反や外反(それぞ
れ足首を体の中心側すなわち内側に反らす事ならびに外
側に反らすことで、特に内反により足首の捻挫が生じや
すい。)を防いで足首の捻挫の予防機能を発揮し、ま
た、少なくとも膝関節下部近傍から足首近傍までが筒状
形態をなしているので、そのまま所定位置に靴下を履く
ように着用すれば良く、テーピングの様にどこに貼着さ
せてどこを強く貼り付けるかなどの熟練を必要とせず、
容易に適性部位に着用でき、しかもテーピングの様に強
く巻き過ぎて血行障害や神経障害を生ずるなどの恐れが
なく、前記筒状形態をなしている部分のうち前記膝関節
下部近傍より下の部分においてその面積の少なくとも1
/3以上が緊締力の弱い弱面状部で構成されているの
で、容易に広げて着用することができ、全体が強面状部
で構成された場合に比べて脚を筒状に強く締め付け過ぎ
ないので、着用感も良好な下腿部保護用衣料を提供でき
る。
【0028】(2)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、少なくとも踵骨隆起部の一部を足底で横切り、
膝関節下部近傍まで至る緊締力の強い強面状部が、少な
くとも踵骨隆起部の一部を足底で横切り、内くるぶし及
び外くるぶしを迂回して膝関節下部近傍まで至る緊締力
の強い強面状部である本発明の好ましい態様とすること
により、緊締力の強い強面状部によりくるぶしを圧迫す
ると運動中などにおいてくるぶしと保護衣料が比較的強
く擦れて不快感が増大するが、強面状部が内くるぶし及
び外くるぶしを迂回して配置されていることにより、不
快感が生じる可能性をより少くし、より一層着用感が良
好な下腿部保護用衣料を提供できる。
【0029】(3)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、踵骨隆起部の少なくとも一部を足底で横切り、
膝関節下部近傍まで至る緊締力の強い強面状部が、腓腹
筋の筋腹の長手方向両脇部近傍外側に沿った部分を通っ
ており、腓腹筋の筋腹部分をカバーする部位は緊締力の
弱い弱面状部で構成されている本発明の好ましい態様と
することにより、下腿部の筋肉のうち最も隆起している
筋肉である腓腹筋の収縮などの運動を妨げずに前述した
足首の捻挫を予防しまたは再発を防止するために下腿部
を補強し、かつ熟練者でなくても容易に適性部位に着用
でき、着用感がより一層良好な下腿部保護用衣料を提供
できる。
【0030】(4)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、アキレス腱中央部分が緊締力の弱い弱面状部で
構成されている本発明の好ましい態様とすることによ
り、更にアキレス腱の運動を妨げずに前述した足首の捻
挫を予防しまたは再発を防止するために下腿部を補強
し、かつ熟練者でなくても容易に適性部位に着用でき、
着用感がより良好な下腿部保護用衣料を提供できる。
【0031】(5)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、緊締力の強い強面状部として土踏まずの少なく
とも一部を足底で横切り足背部の少なくとも一部まで到
達する筒状の強面状部を有していて、当該筒状の強面状
部の足底における幅が3cm以上である本発明の好まし
い態様とすることにより、土踏まずの少なくとも一部を
幅が3cm以上である緊締力の強い強面状部で圧迫でき
るので、更に足底筋膜炎をより効果的に予防する機能が
加味された下腿部保護用衣料を提供できる。
【0032】(6)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、緊締力の強い強面状部として足首前側部を横切
るほぼ筒状の強面状部を有する本発明の好ましい態様と
することにより、更に足首が強く保持しされ安定するの
で、より捻挫などの予防機能が強化された下腿部保護用
衣料を提供できる。
【0033】(7)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、緊締力の強い強面状部として土踏まずの少なく
とも一部を足底で横切り足背部の少なくとも一部までカ
バーして筒状となっており、当該筒状の強面状部の足底
における幅が3cm以上であり、前記強面状部は足背部
側から前側において足首方向に伸びて更に足首前側部を
横切ってほぼ筒状に足首も覆っている強面状部を有する
本発明の好ましい態様とすることにより、更に足底筋膜
炎をより効果的に予防し、且つ足首を強く保持し、より
捻挫などの予防機能が強化された下腿部保護用衣料を提
供できる。
【0034】(8)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、内くるぶし及び外くるぶしを避けて、下腿部に
おいて踵骨部の少なくとも一部、または、足首近傍に少
なくとも当てがわれる位置に更に保護ボーンが設けられ
てなる本発明の好ましい態様とすることにより、踵ある
いは足首などを更に一層強く固定することができるの
で、より一層捻挫などの予防機能が強化された下腿部保
護用衣料を提供できる。
【0035】(9)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、緊締力の強い強面状部の緊締力が100〜40
0gfである本発明の好ましい態様とすることにより、
前記強面状部の緊締力は、捻挫などの予防機能を発揮す
るには適切な緊締力であり、前述の保護機能が発揮され
ると共に、着用感の点で緊締力が大き過ぎることがな
く、したがって下腿部保護機能と着用感のバランスの優
れた下腿部保護用衣料を提供できる。
【0036】(10)また、本発明の下腿部保護用衣料
に於いて、緊締力の弱い弱面状部の緊締力が30〜25
0gfである本発明の好ましい態様とすることにより、
弱面状部が当てがわれた部位の筋肉の運動を余り妨げず
に、且つこの範囲の緊締力の弱面状部を有するので着用
の際広げるのにきつ過ぎてかなりの力が必要と言うよう
なことはなく容易に広げて着用でき、また、緊締力が弱
過ぎて着用した段階で弛みなどが生じたりするおそれの
ない下腿部保護用衣料を提供できる。
【0037】(11)また、本発明の下腿部保護用衣料
に於いて、下腿部保護用衣料本体が緊締力の弱い弱面状
部材で構成されており、緊締力の強い強面状部は前記弱
面状部材の表および/または裏側面に緊締力の強い強面
状部材が積層されて構成されている本発明の好ましい態
様とすることにより、弱面状部材と強面状部材とをその
縁で交互に接ぎ合わせる様な複雑で手間のかかる作業が
不要になり、弱面状部材で必要な保護衣類の本体形状の
ベースを作成し、その表および/または裏側面の必要部
位に緊締力の強い強面状部材を縫製あるいは接着するな
どの適宜の手段で重ね合わせて固着させれば良いので製
造がより容易な下腿部保護用衣料を提供できる。
【0038】(12)また、本発明の下腿部保護用衣料
に於いて、緊締力の弱い弱面状部がツーウェイトリコッ
ト編物からなる本発明の好ましい態様とすることによ
り、ツーウェイトリコット編物は、従来のサポーターな
どに使用されているパイル状の生地やネオプレンなどに
比べて比較的薄い編物であり、柔らかなフィット性があ
り、皮膚の伸びなどにも追従しやすく、軽量で、より肌
触りが良好で通気性も良好な、かつ着用時に容易に伸ば
して広げることができるので脚を入れて着用することが
でき、下腿部の太さの個人差にも比較的容易に対応でき
る下腿部保護用衣料を提供できる。
【0039】(13)また、本発明の下腿部保護用衣料
に於いて、下腿部保護用衣料本体が緊締力の弱い弱面状
部材で構成されており、緊締力の強い強面状部は前記弱
面状部材の表および/または裏側面に緊締力の強い強面
状部材が積層されて構成されている態様に於いて、緊締
力の弱い弱面状部材がツーウェイトリコット編物からな
る弱面状部材である本発明の好ましい態様とすることに
より、弱面状部材と強面状部材とをその縁で交互に接ぎ
合わせる様な複雑で手間のかかる作業が不要になり、弱
面状部材で下腿部保護用衣料の本体のベースを作成し、
その表および/または裏側面の必要部位に緊締力の強い
強面状部材を縫製あるいは接着するなどの適宜の手段で
重ね合わせて固着させれば良いので製造がより容易な下
腿部保護用衣料とすることができると共に、ツーウェイ
トリコット編物は、従来のサポーターなどに使用されて
いるパイル状の生地やネオプレンなどに比べて比較的薄
い編物であり、柔らかなフィット性があり、皮膚の伸び
などにも追従しやすく、軽量で、より肌触りが良好で通
気性も良好な、かつ着用時に容易に伸ばして広げること
ができるので脚を入れて着用することができ、下腿部の
太さの個人差にも比較的容易に対応できる下腿部保護用
衣料を提供できる。
【0040】(14)また、本発明の下腿部保護用衣料
に於いて、緊締力の強い強面状部に、パワーネット編物
が用いられてなる本発明の好ましい態様とすることによ
り、パワーネット編物は、従来のサポーターなどに使用
されているパイル状の生地やネオプレンなどに比べて遥
かに薄い編物であり、しかも、強面状部に必要な緊締力
を十分に発揮でき、通気性が良く蒸れが生じず、フィッ
ト性がよく軽量で筋肉の動きがあまり妨げられず、より
肌触りが良好な下腿部保護用衣料を提供できる。しかも
薄い素材なので、足首などで足を曲げた場合にも厚さの
厚い生地の場合には曲げた部分に生じる皺に厚みがあ
り、その厚みで関節部を圧迫し、曲げにくかったり、着
用感が低下する様な問題が解消され着用感がよく、必要
な運動への阻害が少ない下腿部保護用衣料を提供でき
る。
【0041】(15)また、本発明の下腿部保護用衣料
に於いて、下腿部保護用衣料が股部を有するズボン状の
衣料である本発明の好ましい態様とすることにより、ズ
ボンを履くような簡単な操作で、目的とする適正な位
置、適正な向きに容易に装着することができ、かつ、ウ
エスト部分で腰にとめられているので、下腿部やあるい
は大腿部までの長さしかない保護用衣料に比べて、運動
中に下腿部保護用衣料が下にずれ下がることが防止され
た下腿部保護用衣料を提供できる。
【0042】以下、本発明の理解を容易にするために、
図面を参照しながら、本発明の下腿部保護用衣料につい
てその幾つかの実施例を挙げてより具体的に説明する
が、本発明はこの実施例のもののみに限定されるもので
はない。
【0043】図1は下腿部をほぼ左側側部から見た模式
図であり、本発明の理解を容易にするため、下腿部の各
部分の位置の名称を説明するための図面である。尚、足
首、踵、くるぶし、脛など一般的によく知られている部
分は図中に示していない。尚、内くるぶしは人体中心側
に位置するくるぶしであり、外くるぶしは人体脇側に位
置するくるぶしである。
【0044】図1に於いて1は踵骨隆起部、2は踵骨、
3は土踏まず、4は足背部であり、いわゆる足の甲であ
り、5はアキレス腱、6は腓腹筋であり、所謂ふくらは
ぎの筋肉に相当する。また7は膝関節の位置を示してい
る。
【0045】図2は本発明の下腿部保護用衣料の一実施
例の側面図であり、この側面図は前記下腿部保護用衣料
をその前側の中心と後側の中心を折り目として平たく折
り畳んだ場合の側面図である。そして図3はその着用状
態での人体左側から見た側面図であり、図4はその着用
状態での人体後側から見た後面図、図5はその着用状態
での人体前側から見た正面図である。また、図6に図2
〜5で示した下腿部保護用衣料を構成している緊締力の
弱い弱面状部材の展開図、図7に図2〜5で示した下腿
部保護用衣料を構成している緊締力の強い強面状部材の
展開図を示した。
【0046】図2〜5に示した下腿部保護用衣料は足の
裏側からほぼ膝関節下部までをカバーする下腿部保護用
衣料であり、この実施例に於いては下腿部保護用衣料は
その本体全体が弱面状部材で作られており、膝関節下部
近傍から足首近傍までが筒状形態をなしている。そして
この実施態様に於いては前記弱面状部材で作られ下腿部
保護用衣料の本体全体のうち、強い緊締力を必要とする
部分に強面状部材が裏打ちされて縫製されて強面状部を
構成している。したがってこの強面状部材が裏打ちされ
いない弱面状部材のみからなる部分が、弱面状部とな
る。
【0047】すなわち第1の強面状部材21は踵骨隆起
部の少なくとも一部(この場合は踵の後を少し除いて土
踏まずの手前までの踵骨隆起部分:足底での幅Mが1.
5cm)を足底で横切り、内くるぶし及び外くるぶしを
迂回してその後側を通り、アキレス腱25の中央部分を
避けてその両脇部近傍を通って上に延び、腓腹筋の筋腹
の長手方向両脇部近傍外側に沿って下腿部脇側の一部を
カバーしながら膝関節下近傍の上辺部片27まで到達し
ている。くるぶし部分は緊締力の弱い弱面状部24から
成っており、くるぶしを強く圧迫することなく着用感を
良好に保っている。
【0048】前記腓腹筋の筋腹の長手方向両脇部近傍外
側に沿って下腿部脇側の一部をカバーしながら膝関節下
近傍の上辺部片27まで到達している強面状部の幅につ
いては腓腹筋の筋腹近傍での幅のうち最も幅の狭いとこ
ろで約4cm以上であることが、踵を引き上げて安定さ
せる緊締力が十分発揮され好ましい。この幅の上限は特
に制限はなく、脛の部分の弱面状部26の部分がすべて
強面状部で置き換えられていてもよいが、目的に応じて
どの程度の緊締力が要求されるのか着用者の要望に応じ
て決めればよい。ただし、前記筒状形態をなしている部
分の面積の少なくとも1/3以上が緊締力の弱い弱面状
部で構成されていることが必要であり、弱面状部で構成
されている部分の面積の割合がこれより少なくなるほど
強面状部の占める割合を大きくし過ぎると、着用の際に
きつ過ぎて容易に広げて着用することができにくくな
り、また、場合によっては脚を筒状に強く締め付け過ぎ
て、着用感も低下する恐れがある。
【0049】一般に、弱面状部で構成されている部分の
面積の割合の上限については特に制限するものではない
が、余りに大きくし過ぎると強面状部が少なくなり過ぎ
て十分な保護機能を発揮できなくなる恐れが有るので、
前記面積割合で約4/5以下程度が好ましい。
【0050】また、第2の強面状部材22は土踏まずの
少なくとも一部を足底で横切り(足底での幅Lが6c
m)足背部の少なくとも一部までカバーして筒状(この
部分を22aで示した。)となっており、土踏まずを緊
締力の強い強面状部で圧迫できるので、足底筋膜炎をよ
り効果的に予防する機能が加味され、更に前記強面状部
材22は足背部側から前側において足首方向22bに伸
びて更に足首前側部を横切ってほぼ筒状に足首も覆って
いる。ただしアキレス腱25に当てがわれる部分は除か
れておりこの部分は後述する弱面状部材23が充当され
ている。こうする事によりアキレス腱25の動きをさま
たげないようにしているが、より足首を強く保持したい
場合とか、アキレス腱の伸び過ぎ(過伸展)や断裂を予
防する機能を持たせたい場合には、アキレス腱25の部
分まで強面状部材22が充当されて完全な筒状となって
いてもよく、このような腱の部分は腓腹筋の筋腹などに
比べて比較的硬い部分であるので、強面状部で構成され
ていても着用感の低下は余り大きくない。弱面状部26
は脛の部分であり、この実施例においてはこの部分にも
弱面状部を配置することにより、容易に広げて着用し易
くする機能も分担している。弱面状部23は腓腹筋の筋
腹部分からアキレス腱25をカバーする部位に充当され
ており、下腿部の筋肉のうち最も隆起している筋肉ある
腓腹筋の収縮などの運動を妨げたり、柔らかい腓腹筋の
筋腹を強面状部が横切って腓腹筋に食込んだり、血行障
害などが生ずる恐れがないような設計となっている。ま
た、この実施例に於いては前述したようにアキレス腱2
5の中央部も弱面状部23で構成されている。27はず
り下がりなどを防止するために設けられている環状の上
辺部片であり、この部分の素材は特に限定するものでは
ないが通常弱面状部と同一の素材が二重折にして用いら
れて全体として中程度の緊締力が生じるようにするか、
場合により弱面状部より強い中程度の緊締力を有する素
材を二重折にして用いるなど、本発明の目的を阻害しな
い限り任意の素材が用いられる。血行障害などが生じな
いよう、この部分の緊締力を余り強くし過ぎないように
すればよい。28は踵を出すための穴であり、29は足
の爪先寄りの部分を出すための穴である。尚、踵骨隆起
部の少なくとも一部を足底で横切る第1の強面状部の足
底での幅は、特に制限するものではないが1cm以上で
あることが好ましく、幅の上限は特に制限はなく足底全
面が強面状部でカバーされていてもよい。
【0051】尚、図3〜5に於いて31は人体の下肢の
大腿部、32は人体の踵、33は人体の足の爪先寄りの
部分を示しており、図5に於いて30は前側の接ぎライ
ンを示している。例えばこの踵32の部分や足の爪先寄
りの部分33は必要なら弱あるいは強面状部でカバーさ
れていて全体が靴下状になっていても差支えないが、弱
面状部と強面状部とが存在するので、靴下状にする場合
には、単なる靴下と異なり製造工程が複雑になるので、
図に示した本態様のような形のほうが、製造が容易であ
る。
【0052】図6に示した下腿部保護用衣料を構成して
いる緊締力の弱い弱面状部材の展開図について説明する
と、図6(a)で示した展開図が上辺部片27の展開図
であり、図6(b)で示した展開図が下腿部の前、底、
両脇の主たる部分をカバーするための弱面状部材で、図
6(c)で示した展開図が腓腹筋の筋腹部分からアキレ
ス腱25をカバーする部位に充当される弱面状部材23
である。図6(b)で示した弱面状部材のA−Bのライ
ンと図6(c)で示した弱面状部材23のA´−B´の
ラインとが縫製され、図6(b)で示した弱面状部材の
C−Dのラインと図6(c)で示した弱面状部材23の
C´−D´のラインとが縫製され、更にE−Fのライン
とH−Gのラインとが縫製され(この縫製ラインが図5
で示された前側の接ぎライン30となる。)ほぼ筒状の
衣料の形態となる。図6(a)で示した上辺部片27の
展開図に於いては、T−Vの鎖線で示したラインで2つ
折りにされ、即ちその結果S−Uのラインの部分がS´
−U´のラインの部分と重なり合い、X1 ´−X2 ´
(X1 −X2 )のラインがE−Aのラインと縫製され、
2 ´−U´(X2 −U)のラインがA´−Wのライン
と縫製され、X1 ´−X3 ´(X1 −X3 )のラインが
H−Dのラインと縫製され、X3 ´−S´(X 3 −S)
のラインがD´−Wのラインと縫製され、更にV−U´
(V−U)のラインがT−S´(T−S)のラインと縫
製されると、外形は出来上がる。図6(b)に於いてA
−B−C−D−J−Y−I−Aのラインで囲まれる部分
が前述した第1の強面状部材21が裏側から積層される
部分であり、Z−K−N−O−F−G−P−Q−R−Z
のラインで囲まれる部分が前述した第2の強面状部材2
2が裏側から積層される部分である。図7の(a)に第
2の強面状部材22の展開図、図7の(b)に第1の強
面状部材21の展開図が示されているがこれらの強面状
部材21及び22は、図6の(b)の展開図で示された
部辺の前述した所定の箇所にあらかじめ縫製などによっ
て積層され、その後図6の説明で説明したように各部辺
が相互に縫製されて、本態様の下腿部保護用衣料が完成
される。
【0053】この態様に於いては弱面状部材としてはポ
リエステル繊維80%とポリウレタン繊維20%からな
るツーウェイトリコット編物を用い、強面状部材として
はナイロン繊維80%とポリウレタン繊維20%からな
るパワーネット編物を用いた。そして弱面状部材のみか
らなる弱面状部はその緊締力は63gfであり、前記ツ
ーウェイトリコット編物からなる弱面状部材の裏側に強
面状部材のパワーネット編物が積層された積層部分即ち
強面状部の緊締力は腓腹筋の脇部においては254gf
であり、足底においてはいずれも213gfであった。
また、前記筒状形態をなしている部分の面積の約3/5
が緊締力の弱い弱面状部で構成されている。
【0054】得られた下腿部保護用衣料は強面状部材2
1の部分で踵を強力に引き上げて足首の内反や外反が生
じにくいように足首を安定させ、また足首のねじれや捻
りに対しても足首を安定させ、足首の捻挫の予防機能を
発揮し、着用感が良好であり、通気性が良くムレが生じ
にくく、フィット性がよく軽量で筋肉の動きがあまり妨
げられず、より肌触りが良好で、装着は熟練を必要とせ
ず容易に適性部位に着用でき、しかも血行障害や神経障
害を生ずるなどの恐れのない下腿部保護用衣料を提供で
きる。また、腓腹筋の筋腹部分をカバーする部位は緊締
力の弱い弱面状部で構成されているので、下腿部の重要
な筋肉の1つである腓腹筋の収縮などの運動を妨げず、
更にアキレス腱中央部分が緊締力の弱い弱面状部で構成
されているので、アキレス腱の運動を妨げず、また強面
状部が土踏まずの少なくとも一部を足底で横切り足背部
の少なくとも一部までカバーして筒状となっており、当
該筒状の強面状部の足底における幅Lが6cm(3cm
以上)であり、更にこの部分の強面状部は足背部側から
前側において足首方向に延びて更に足首前側部を横切っ
てほぼ筒状に足首(但し、アキレス腱中央部分は除く)
を覆っていることにより、偏平足痛などの足底筋膜炎を
より効果的に予防し、且つ足首を強く保持し、より捻挫
などの予防機能が強化された下腿部保護用衣料を提供で
きる。
【0055】上記実施例に於いては、下腿部保護用衣料
本体が緊締力の弱い弱面状部材で構成されており、緊締
力の強い強面状部は前記弱面状部材の裏側面に緊締力の
強い強面状部材が積層されて、それぞれ弱面状部と強面
状部を構成している態様を示したが、弱面状部と強面状
部をそれぞれ各部に適した素材で構成し、それらをそれ
ぞれ所定の位置で接ぎ合わせて本発明の下腿部保護用衣
料を形成してもよい。
【0056】尚、弱面状部材の所定部分に他の素材を積
層したり、その他の緊締力アップ処理などを施して当該
部分を緊締力の強い強面状部とする場合は、前記実施例
では弱面状部材の裏側面に緊締力の強い強面状部材が積
層された例について示したが、これに限定されるもので
はなく、強面状部とする部分の弱面状部材の表側及び/
または裏側に強面状部材及び/または弱面状部材を積層
することによって強面状部とする事ができる。即ち、積
層するのは強面状部材に限られるものではなく、弱面状
部材を積層することによっても積層された部分は積層さ
れていない部分に比べて緊締力が増強されるので、強面
状部とする事ができる。また、本発明の下腿部保護用衣
料本体全体を弱面状部材で構成し、強面状部としたい部
分に弾性樹脂のフイルムやネット状物を接着したり、弾
性樹脂溶液やエマルジョンなどでコーティングしたり樹
脂処理したりするなどの適宜の他の手段でこれらの部分
の緊締力を強くすることによっても達成できる。また、
編みたての際、編み組織を変化させたり、供給材料(繊
維糸の種類など)を変化させて強面状部と弱面状部を編
み分ける事によって形成してもよい。また、強面状部材
や弱面状部材の素材の厚みとしては、0.3〜0.8m
m程度の通常の織物や編物程度のものが、薄手で、軽量
でフィット性もよく、通気性が良いこと、運動性を阻害
しないこと、着用した場合にアウターウェアーに見苦し
い凹凸が反映してシルエットを損なうことがないことな
どの点で好ましく、伸縮性の織物や編物が好ましく用い
られ具体例としては、天竺、フライス、スムース、ラッ
セル、トリコットなどの編物が挙げられ、同じ組織の素
材でも、糸の種類や太さ、弾性繊維の含有量などによっ
て緊締力が調整できるので、それによって強面状部材や
弱面状部材として、使い分けることもできる。強面状部
材や弱面状部材はより好ましくは縦横方向のいずれの方
向にも伸縮性のある素材が好ましい。そして特に強面状
部材としてはラッセル編物であるパワーネットが好まし
く、また、弱面状部材としてはトリコット編物であるツ
ーウェイトリコットが好ましく用いられる。
【0057】以上説明したような手段は、この実施例に
限られるものではなく、他の実施例や他の態様に於いて
も応用可能である。尚、強面状部、弱面状部の緊締力に
ついては、強面状部の緊締力は100〜400gf程度
が好ましく、より好ましくは150gf〜300gf程
度であり、弱面状部の緊締力は30〜250gf程度が
好ましく、より好ましくは30〜150gf未満程度の
範囲であって、且つ、用いた強面状部の緊締力よりも小
さい範囲である。1つの保護衣料の中に3段階以上の緊
締力の異なる部分が存在する場合にはそのうち最も緊締
力の弱い部分が弱面状部であり、それより緊締力の強い
部分は強面状部である。そして強面状部の緊締力は弱面
状部の緊締力の1.5倍以上であることが好ましい。
【0058】緊締力の測定方法としては、インストロン
型万能引張試験機(島津製作所製“オートグラフ”AG
−500D)を用い、引張り速度300±20mm/m
inにて試料長(つかみ間隔)の80%までの伸長回復
を3回繰り返し、3回目の伸長回復の際の50%伸長時
および回復時の値のうちの回復時の値を読み取り緊締力
とする。試料の大きさは幅2.5cm、長さ10cmと
することが好ましいが、かかる大きさの試料が測定対象
の衣料から切り出せない場合にはそれより小さくても差
し支えない。ただ、試料の大きさが小さくなるほど、測
定誤差が大きくなるので、切り出せる範囲でできるだけ
大きな試料を採取して測定することが好ましい。但し、
測定対象の衣料から複数の試料を切り出す場合には、試
料の伸長方向基準で比較した場合、同じ形で同じ大きさ
の試料で測定して比較する必要がある。そして測定対象
衣料の前述した筒状の部分においては衣料の幅方向が伸
長方向になる様にして測定する。また、足底部分では足
底を横切る方向が伸長方向になる様にして測定する。
尚、かかる緊締力は、強面状部と弱面状部では当然異な
ってくるが例えば同じ素材を用いた強面状部であっても
測定部位によって多少異なってくる。
【0059】図8は本発明の下腿部保護用衣料の別の一
実施例の左足へ着用した状態での人体のほぼ左側から見
た斜視図である。図8の下腿部保護用衣料においては図
2〜図7に示した実施例と実質的に同一部分には同一の
符号を付したのでその詳細説明は省略している。図8に
示した下腿部保護用衣料に於いても図2〜図7に示した
下腿部保護用衣料と同様に下腿部保護用衣料はその本体
全体が弱面状部材で作られており、強い緊締力を必要と
する部分に強面状部材が裏打ちされて縫製されて強面状
部を構成している。したがってこの強面状部材が裏打ち
されいない弱面状部材のみからなる部分が、弱面状部と
なる。
【0060】図8の下腿部保護用衣料が図2〜図7に示
した下腿部保護用衣料と主として異なる点は、強面状部
となる強面状部材81が充当されている形状や位置であ
る。図2〜図7に示した実施例に於いて強面状部には第
1の強面状部材21と第2の強面状部材22の2つの強
面状部材が用いられていたが、図8の下腿部保護用衣料
においては強面状部はこれが一体化されて1つの強面状
部材81からなり、この強面状部材81は踵の後を少し
除いて踵骨隆起部から土踏まずまで含めた部分(足底で
の幅Lが8cm)を足底で横切っている点と、図8に示
した実施例に於いては、図2〜図7に示した様な足首方
向22bに伸びて更に足首前側部を横切ってほぼ筒状に
足首も覆っている部分は存在していない点である。尚、
アキレス腱25に当てがわれる部分には強面状部材81
が存在しておらず、この部分は弱面状部材23が充当さ
れている。この点、図8では後側の図面が示されていな
いので図面からは明確ではないが、後側の図面は実質上
図4と同一である。弱面状部86は脛から足首の一部な
らびにくるぶし部分を覆っており、反対側の面に於いて
もほぼ同様である。
【0061】すなわち強面状部材81は踵骨隆起部から
土踏まずまでの部分を足底で横切で横切り、2方向に別
れてその1つ81aは内くるぶし及び外くるぶしを迂回
してその後側を通り、アキレス腱25の中央部分を避け
てその両脇部近傍を通って上に延び、腓腹筋の筋腹の長
手方向両脇部近傍外側に沿って下腿部脇側の一部をカバ
ーしながら膝関節下近傍の上辺部片27まで到達してお
り、他の一方81bは足底で土踏まずを横切り足背部の
少なくとも一部までカバーして筒状となっている。尚、
この実施例に於いては弱面状部材としてはポリエステル
繊維80%とポリウレタン繊維20%からなるツーウェ
イトリコット編物を用い、強面状部材としてはナイロン
繊維80%とポリウレタン繊維20%からなるパワーネ
ット編物を用いた。そして弱面状部材のみからなる弱面
状部はその緊締力は63gfであり、前記ツーウェイト
リコット編物からなる弱面状部材の裏側に強面状部材の
パワーネット編物が積層された積層部分即ち強面状部の
緊締力は腓腹筋の脇部においては254gfであり、足
底においては213gfであった。また、前記筒状形態
をなしている部分の面積の約2/3が緊締力の弱い弱面
状部で構成されている。
【0062】図8に示した下腿部保護用衣料は強面状部
材81のうち81aの部分で踵を引き上げて足首の内反
や外反が生じにくいように足首を安定させ、また足首の
ねじれや捻りに対しても足首を安定させ、足首の捻挫の
予防機能を発揮し、着用感が良好であり、通気性が良く
ムレが生じにくく、フィット性がよく軽量で筋肉の動き
があまり妨げられず、より肌触りが良好で、装着は熟練
を必要とせず容易に適性部位に着用でき、しかも血行障
害や神経障害を生ずるなどの恐れのない下腿部保護用衣
料を提供できる。また、腓腹筋の筋腹部分をカバーする
部位は緊締力の弱い弱面状部で構成されているので、下
腿部の重要な筋肉の1つである腓腹筋の収縮などの運動
を妨げず、更にアキレス腱中央部分が緊締力の弱い弱面
状部で構成されているので、アキレス腱の運動を妨げ
ず、また強面状部が土踏まずの部分を足底で横切り足背
部の少なくとも一部までカバーして筒状となっており、
当該筒状の強面状部の足底における幅Lが8cm(3c
m以上)であるので、偏平足痛などの足底筋膜炎をより
効果的に予防し得る下腿部保護用衣料を提供できる。特
にこの図8に示した下腿部保護用衣料は、捻挫の最も大
きな原因である足首の内反や外反が生じにくいようにし
た点は図2〜7に示した実施例と同様であるが、足首の
上下方向への動きを余り制限しないようにした点が図2
〜7に示した実施例と異なる点である。また、図8に於
いて、例えば踵32の部分や足の爪先寄りの部分33は
必要なら弱あるいは強面状部でカバーされていて全体が
靴下状になっていても差支えないが、製造工程が複雑に
なる事は前述した通りである。
【0063】次に図9〜図11に股部を有するズボン状
の態様の下腿部保護用衣料を示した。図9はその着用状
態での人体左側から見た側面図であり、図10はその着
用状態での人体後側から見た後面図、図11はその着用
状態での人体前側から見た正面図である。
【0064】図9〜図11に於いて下腿部の部分の構成
はほとんど図2〜5に示した下腿部保護用衣料(以下、
第1の実施例と略称する)と同一なので、同一部分につ
いては同一の符号を付して重複説明を省略した。図9〜
図11の保護用衣料に於いては、第1の実施例のような
上辺部片27は存在しないが、上辺部片27に代って更
に上部方向にウエスト部分104まで、膝関節を含みそ
れより上の部分103が存在し、股部102を有するズ
ボン状の保護用衣料の態様となっている。即ちこの実施
例に於いては下腿部保護用衣料はその本体全体が足底部
分からウエスト部分まで弱面状部材で作られており、そ
のうち、強い緊締力を必要とする部分に強面状部材が裏
打ちされて縫製されて強面状部を構成している。したが
ってこの強面状部材が裏打ちされていない弱面状部材の
みからなる部分が、弱面状部となる。強面状部材が裏打
ちされいる部分は図2〜5の実施例の態様と実質的に同
一なので重複説明は省略した。尚、図9〜11におい
て、101は膝関節の後側から膝関節下の前側に至るダ
ーツがとられて接ぎ合わされている接ぎライン部分であ
り、ダーツがとられて縫製される事によりこの部分が身
体により密着し易くしてあるが、ダーツは取られていな
くとも良い。また、膝関節を含みそれより上の部分10
3がそれより下側に存在する下腿部に充当される部分と
接ぎ合わされて繋ぎ合わされてズボン状になっている態
様を示したが、例えば接ぎライン101の部分に接ぎが
無く一体的に連続してズボン状にした態様とする事も可
能であり、更にその場合に接ぎライン101の一部に相
当する部分、例えば膝の後側から膝の両脇までの部分に
ダーツをとってこの部分が身体により密着し易くした態
様としても良い。以上説明したように膝関節下部におい
て切り替えて接ぎ合わせる場合には、膝関節を含みそれ
より上の部分103とそれより下の下腿部に充当される
部分とを要求特性に応じた別の素材を使用する事ができ
るので、上下一体物より素材の選定の幅が広がること
と、下腿部は比較的製造工程が複雑であるがこれを上下
一体物で製造しようとすると上の部分103が存在する
事により作業がしにくくなり製造に手間が掛かると言う
問題の改良された保護衣料とする事ができるので好まし
い。尚、膝関節より下側の部分が図9〜図11に示され
た態様でなく例えば図8に示された別の態様にしてもよ
い事は容易に理解されるところである。
【0065】なお、前記図9〜11に示した態様に於い
ては、膝関節を含みそれより上の部分103は、弱面状
部材で構成し、この態様に於いては弱面状部材としては
ポリエステル繊維80%とポリウレタン繊維20%から
なるツーウェイトリコット編物を用い、強面状部材とし
てはナイロン繊維80%とポリウレタン繊維20%から
なるパワーネット編物を用いた。そして弱面状部材のみ
からなる弱面状部はその緊締力は63gfであり、前記
ツーウェイトリコット編物からなる弱面状部材の裏側に
強面状部材のパワーネット編物が積層された積層部分即
ち強面状部の緊締力は腓腹筋の脇部においては254g
fであり、足底においてはいずれも213gfであっ
た。また、膝関節下部近傍より下の部分において前記筒
状形態をなしている部分の面積の約3/5が緊締力の弱
い弱面状部で構成されている。
【0066】以上のようなズボン状の下腿部保護用衣料
とすることにより、前述の図2〜7の実施例で説明した
効果のほかに、ズボンを履くような簡単な操作で、目的
とする適正な位置、適正な向きに容易に装着することが
でき、かつ、ウエスト部分で腰にとめられているので、
下腿部やあるいは大腿部までの長さしかない保護用衣料
に比べて、運動中に下腿部保護用衣料が下にずれ下がる
ことが一段と防止された下腿部保護用衣料を提供でき
る。
【0067】更に本発明に於いては、踵あるいは足首な
どをより強く固定する目的で適宜のボーンが更に取り付
けられた下腿部保護用衣料とする事もできる。これらの
ボーンが取り付けられる場合には本発明の下腿部保護用
衣料の内側面及び/または外側面に取付けられるが、通
常は下腿部保護用衣料の内側面に取付けられることが多
い。
【0068】ボーンが取付けられる位置は内くるぶし及
び外くるぶしを避けて、下腿部において踵骨部の少なく
とも一部、および/または、足首近傍に少なくとも当て
がわれる位置が好ましい。具体的なボーンの取付け位置
を本発明の下腿部保護用衣料の図面の上に重ね書きする
と図が複雑になってかえって分かりにくくなるので、例
えば図12〜図15に示すように人体下腿部をモデルに
してそのおよそどの部分に当てがわれるようにボーンを
取付けたらよいか、人体下腿部にボーンの位置を概念的
に図示したが、本発明の下腿部保護用衣料の態様などに
よって多少異なるところもあるが、容易に理解されると
ころである。
【0069】図12はボーン取付け位置を示すための一
実施態様の説明用概念図である。ボーン131はくるぶ
しの後側から上に延びて、ほぼ腓腹筋の筋腹の長手方向
脇部近傍外側に沿った部分を通って膝関節下部より若干
下までの所まで延びている。ボーンの場合は、図の裏側
に相当する足の反対側の側面部にも、同様にボーンを設
けることが足首の内反や外反を防止する機能をより強力
にする点からは望ましいが、いずれか一方側のみにボー
ンが設けられていてもよい。どの程度足の固定の強化を
望むか、目的に応じて決めればよい。以下の態様につい
ても同様である。
【0070】図13はボーン取付け位置を示すための別
の実施態様の説明用概念図である。ボーン141はくる
ぶしより下側の足からくるぶしの後側を通って下腿部の
後側寄りの脇部に沿って上に延びている。足首を後側寄
りの脇部から補強して固定機能を強化して足首の内反や
外反、更には捻りやねじれなどの防止機能を増強し、足
首の捻挫防止機能を強化した態様である。
【0071】図14はボーン取付け位置を示すための更
に別の実施態様の説明用概念図である。ボーン151は
足背部からくるぶしの上側を通って下腿部のすね側寄り
の脇部に沿って上に延びている。足首を前側寄りの脇部
から補強して固定機能を強化して足首の内反や外反、更
には捻りやねじれなどの防止機能を増強し、足首の捻挫
防止機能を強化した態様である。
【0072】図15はボーン取付け位置を示すための更
に別の実施態様の説明用概念図である。ボーン161は
やや幅の広い板状のボーンであり、足首の上方からくる
ぶしの部分を避けたU字状切り欠き部162が設けられ
更に下方に延びて踵骨隆起部の一部と土踏まずの一部を
足底で横切り、足の反対側に於いても脚の外側と同様な
位置までボーンが延びている。このボーンの足底で横切
る部分を161aとした。矢印163側からこのボーン
を見た場合のボーン正面図を図16に示した。このボー
ンは内くるぶし、外くるぶしを避けるU字状切り欠き部
162が設けられているので、くるぶしの頂点などを強
く圧迫して不快感が生じないようにし、かつ、やや幅の
広い板状で足首を強力に保護し、踵骨隆起部の一部と土
踏まずの一部を足底で横切り踵を引き上げて安定させる
力が強化されるので、足首の内反や外反、更には捻りや
ねじれなどの防止機能を一段と増強し、足首の捻挫防止
機能を極めて強化した態様となる。しかも運動は可能で
あり、このボーンが取りつけられた本発明の下腿部保護
用衣料を着用してスポーツをすることも可能である。
【0073】これらのボーンとしては特に限定されるも
のではないがプラスチックからなるボーンが軽くて好ま
しく用いられ、ボーンの厚さについても特に制限される
ものではないが、通常0.5〜3mmの厚さのものが好
ましく用いられる。
【0074】ボーンに用いられるブラスチックとしては
特に限定されるものではないが,柔軟性の点でアモルフ
ァス樹脂が好ましく、アモルファス樹脂の中でもエラス
トマー樹脂が好ましく用いられ、特にエラストマー樹脂
は着用感が余り低下せず、しかも編物や織物のようにミ
シンで縫製することも可能なので好ましい。
【0075】前記アモルファス樹脂としては各種のアモ
ルファス樹脂を用いることが出来る。中でも、JIS
A硬度が50〜90のアモルファス樹脂が好ましく、こ
の範囲の硬度のアモルファス樹脂は適度の柔軟性を有し
着用感の低下が少なく、しかも、足首の捻挫防止機能を
更に向上できる拘束力を有する点で好ましい。
【0076】アモルファス樹脂の具体例としては、例え
ば無定型のポリアミド系共重合樹脂、無定型のエチレン
−酢酸ビニル系共重合樹脂、無定型のオレフィン−スチ
レン系共重合樹脂、無定型のポリブチレンテレフタレー
ト系共重合樹脂、無定型のオレフィン系共重合樹脂、ポ
リエチレン等があげられるが、特にエラストマー樹脂が
好ましく、各種の化学架橋(いわゆる加硫されたタイ
プ)エラストマー樹脂ならびに物理架橋エラストマー樹
脂(いわゆる熱可塑性エラストマー)などが好適に用い
られる。
【0077】かかるエラストマー樹脂の種類としては、
例えば、ポリスチレン系エラストマー樹脂、三井石油科
学工業株式会社製“ミラストマー”その他のポリオレフ
ィン系エラストマー樹脂、ポリエステル系エラストマー
樹脂、ポリウレタン系エラストマー樹脂,ポリアミド系
エラストマー樹脂およびシリコーン系エラストマー樹脂
などが好ましいものの例である。また、前述した各種樹
脂の2種以上のブレンド体を用いてもよい。
【0078】特にこれらの樹脂からなるボーンは直接ミ
シンで下腿部保護用衣料に縫製して取付けることもで
き、好ましい。ボーンの下腿部保護用衣料への取り付け
は、この方法に限られるものでなく、接着剤による接
着、熱接着、高周波接着などの接着によって取付けても
よいし、或いはバイアステープなどの布をあてがって、
その周囲を縫製して袋状の空間のなかに閉じ込める様な
形にしても良く、従来かかるボーンを衣料への取り付け
るための各種の手法が用いられる。
【0079】
【発明の効果】
(1)本発明の下腿部保護用衣料は、少なくとも踵骨隆
起部の一部を足底で横切り膝関節下部近傍まで至る緊締
力の強い強面状部を有しているので、踵を引き上げて安
定させる力が強面状部が膝関節下部近傍まで長くのびて
いることにより強く作用し、足首の内反や外反を防いで
足首の捻挫の予防機能を発揮し、また、少なくとも膝関
節下部近傍から足首近傍までが筒状形態をなしているの
で、そのまま所定位置に靴下を履くように着用すれば良
く、テーピングの様に熟練を必要とせず、容易に適性部
位に着用でき、しかもテーピングの様に強く巻き過ぎて
血行障害や神経障害を生ずるなどの恐れがなく、前記筒
状形態をなしている部分のうち前記膝関節下部近傍より
下の部分においてその面積の少なくとも1/3以上が緊
締力の弱い弱面状部で構成されているので、容易に広げ
て着用することができ、全体が強面状部で構成された場
合に比べて脚を筒状に強く締め付け過ぎないので、着用
感も良好な下腿部保護用衣料を提供できる。
【0080】(2)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、少なくとも踵骨隆起部の一部を足底で横切り、
膝関節下部近傍まで至る緊締力の強い強面状部が、少な
くとも踵骨隆起部の一部を足底で横切り、内くるぶし及
び外くるぶしを迂回して膝関節下部近傍まで至る緊締力
の強い強面状部である本発明の好ましい態様とすること
により、緊締力の強い強面状部によりくるぶしを圧迫す
ると運動中などにおいてくるぶしと保護衣料が比較的強
く擦れて不快感が増大するが、強面状部が内くるぶし及
び外くるぶしを迂回して配置されていることにより、不
快感が生じる可能性をより少くし、より一層着用感が良
好な下腿部保護用衣料を提供できる。
【0081】(3)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、踵骨隆起部の少なくとも一部を足底で横切り、
膝関節下部近傍まで至る緊締力の強い強面状部が、腓腹
筋の筋腹の長手方向両脇部近傍外側に沿った部分を通っ
ており、腓腹筋の筋腹部分をカバーする部位は緊締力の
弱い弱面状部で構成されている本発明の好ましい態様と
することにより、下腿部の筋肉のうち最も隆起している
筋肉である腓腹筋の収縮などの運動を妨げずに前述した
足首の捻挫を予防しまたは再発を防止するために下腿部
を補強し、かつ熟練者でなくても容易に適性部位に着用
でき、着用感がより一層良好な下腿部保護用衣料を提供
できる。
【0082】(4)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、アキレス腱中央部分が緊締力の弱い弱面状部で
構成されている本発明の好ましい態様とすることによ
り、更にアキレス腱の運動を妨げずに前述した足首の捻
挫を予防しまたは再発を防止するために下腿部を補強
し、かつ熟練者でなくても容易に適性部位に着用でき、
着用感がより良好な下腿部保護用衣料を提供できる。
【0083】(5)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、緊締力の強い強面状部として土踏まずの少なく
とも一部を足底で横切り足背部の少なくとも一部まで到
達する筒状の強面状部を有していて、当該筒状の強面状
部の足底における幅が3cm以上である本発明の好まし
い態様とすることにより、土踏まずの少なくとも一部を
幅が3cm以上である緊締力の強い強面状部で圧迫でき
るので、更に足底筋膜炎をより効果的に予防する機能が
加味された下腿部保護用衣料を提供できる。
【0084】(6)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、緊締力の強い強面状部として足首前側部を横切
るほぼ筒状の強面状部を有する本発明の好ましい態様と
することにより、更に足首が強く保持しされ安定するの
で、より捻挫などの予防機能が強化された下腿部保護用
衣料を提供できる。
【0085】(7)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、緊締力の強い強面状部として土踏まずの少なく
とも一部を足底で横切り足背部の少なくとも一部までカ
バーして筒状となっており、当該筒状の強面状部の足底
における幅が3cm以上であり、前記強面状部は足背部
側から前側において足首方向に伸びて更に足首前側部を
横切ってほぼ筒状に足首も覆っている強面状部を有する
本発明の好ましい態様とすることにより、更に足底筋膜
炎をより効果的に予防し、且つ足首を強く保持し、より
捻挫などの予防機能が強化された下腿部保護用衣料を提
供できる。
【0086】(8)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、内くるぶし及び外くるぶしを避けて、下腿部に
おいて踵骨部の少なくとも一部、または、足首近傍に少
なくとも当てがわれる位置に更に保護ボーンが設けられ
てなる本発明の好ましい態様とすることにより、踵ある
いは足首などを更に一層強く固定することができるの
で、より一層捻挫などの予防機能が強化された下腿部保
護用衣料を提供できる。
【0087】(9)また、本発明の下腿部保護用衣料に
於いて、緊締力の強い強面状部の緊締力が100〜40
0gfである本発明の好ましい態様とすることにより、
前記強面状部の緊締力は、捻挫などの予防機能を発揮す
るには適切な緊締力であり、前述の保護機能が発揮され
ると共に、着用感の点で緊締力が大き過ぎることがな
く、したがって下腿部保護機能と着用感のバランスの優
れた下腿部保護用衣料を提供できる。
【0088】(10)また、本発明の下腿部保護用衣料
に於いて、緊締力の弱い弱面状部の緊締力が30〜15
0gfである本発明の好ましい態様とすることにより、
弱面状部が当てがわれた部位の筋肉の運動を余り妨げず
に、且つこの範囲の緊締力の弱面状部を有するので着用
の際広げるのにきつ過ぎてかなりの力が必要と言うよう
なことはなく容易に広げて着用でき、また、緊締力が弱
過ぎて着用した段階で弛みなどが生じたりするおそれの
ない下腿部保護用衣料を提供できる。
【0089】(11)また、本発明の下腿部保護用衣料
に於いて、下腿部保護用衣料本体が緊締力の弱い弱面状
部材で構成されており、緊締力の強い強面状部は前記弱
面状部材の表および/または裏側面に緊締力の強い強面
状部材が積層されて構成されている本発明の好ましい態
様とすることにより、弱面状部材と強面状部材とをその
縁で交互に接ぎ合わせる様な複雑で手間のかかる作業が
不要になり、弱面状部材で必要な保護衣類の本体形状の
ベースを作成し、その表および/または裏側面の必要部
位に緊締力の強い強面状部材を縫製あるいは接着するな
どの適宜の手段で重ね合わせて固着させれば良いので製
造がより容易な下腿部保護用衣料を提供できる。
【0090】(12)また、本発明の下腿部保護用衣料
に於いて、緊締力の弱い弱面状部がツーウェイトリコッ
ト編物からなる本発明の好ましい態様とすることによ
り、ツーウェイトリコット編物は、従来のサポーターな
どに使用されているパイル状の生地やネオプレンなどに
比べて比較的薄い編物であり、柔らかなフィット性があ
り、皮膚の伸びなどにも追従しやすく、軽量で、より肌
触りが良好で通気性も良好な、かつ着用時に容易に伸ば
して広げることができるので脚を入れて着用することが
でき、下腿部の太さの個人差にも比較的容易に対応でき
る下腿部保護用衣料を提供できる。
【0091】(13)また、本発明の下腿部保護用衣料
に於いて、下腿部保護用衣料本体が緊締力の弱い弱面状
部材で構成されており、緊締力の強い強面状部は前記弱
面状部材の表および/または裏側面に緊締力の強い強面
状部材が積層されて構成されている態様に於いて、緊締
力の弱い弱面状部材がツーウェイトリコット編物からな
る弱面状部材である本発明の好ましい態様とすることに
より、弱面状部材と強面状部材とをその縁で交互に接ぎ
合わせる様な複雑で手間のかかる作業が不要になり、弱
面状部材で下腿部保護用衣料の本体のベースを作成し、
その表および/または裏側面の必要部位に緊締力の強い
強面状部材を縫製あるいは接着するなどの適宜の手段で
重ね合わせて固着させれば良いので製造がより容易な下
腿部保護用衣料とすることができると共に、ツーウェイ
トリコット編物は、従来のサポーターなどに使用されて
いるパイル状の生地やネオプレンなどに比べて比較的薄
い編物であり、柔らかなフィット性があり、皮膚の伸び
などにも追従しやすく、軽量で、より肌触りが良好で通
気性も良好な、かつ着用時に容易に伸ばして広げること
ができるので脚を入れて着用することができ、下腿部の
太さの個人差にも比較的容易に対応できる下腿部保護用
衣料を提供できる。
【0092】(14)また、本発明の下腿部保護用衣料
に於いて、緊締力の強い強面状部に、パワーネット編物
が用いられてなる本発明の好ましい態様とすることによ
り、パワーネット編物は、従来のサポーターなどに使用
されているパイル状の生地やネオプレンなどに比べて遥
かに薄い編物であり、しかも、強面状部に必要な緊締力
を十分に発揮でき、通気性が良く蒸れが生じず、フィッ
ト性がよく軽量で筋肉の動きがあまり妨げられず、より
肌触りが良好な下腿部保護用衣料を提供できる。しかも
薄い素材なので、足首などで足を曲げた場合にも厚さの
厚い生地の場合には曲げた部分に生じる皺に厚みがあ
り、その厚みで関節部を圧迫し、曲げにくかったり、着
用感が低下する様な問題が解消され着用感がよく、必要
な運動への阻害が少ない下腿部保護用衣料を提供でき
る。
【0093】(15)また、本発明の下腿部保護用衣料
に於いて、下腿部保護用衣料が股部を有するズボン状の
衣料である本発明の好ましい態様とすることにより、ズ
ボンを履くような簡単な操作で、目的とする適正な位
置、適正な向きに容易に装着することができ、かつ、ウ
エスト部分で腰にとめられているので、下腿部やあるい
は大腿部までの長さしかない保護用衣料に比べて、運動
中に下腿部保護用衣料が下にずれ下がることが防止され
た下腿部保護用衣料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】下腿部をほぼ左側側部から見た模式図。
【図2】本発明の下腿部保護用衣料の一実施例の側面
図。
【図3】図2に示した下腿部保護用衣料の着用状態での
人体左側から見た側面図。
【図4】図2に示した下腿部保護用衣料の着用状態での
人体後側から見た後面図。
【図5】図2に示した下腿部保護用衣料の着用状態での
人体前側から見た正面図。
【図6】図2〜5で示した下腿部保護用衣料を構成して
いる緊締力の弱い弱面状部材の展開図。
【図7】図2〜5で示した下腿部保護用衣料を構成して
いる緊締力の強い強面状部材の展開図。
【図8】本発明の下腿部保護用衣料の別の一実施例の左
足へ着用した状態での人体のほぼ左側から見た斜視図。
【図9】本発明の股部を有するズボン状の態様の下腿部
保護用衣料の一実施例の着用状態での人体左側から見た
側面図。
【図10】図9に示した下腿部保護用衣料の着用状態で
の人体後側から見た後面図。
【図11】図9に示した下腿部保護用衣料の着用状態で
の人体前側から見た正面図。
【図12】本発明に於けるボーン取付け位置を示すため
の一実施態様の説明用概念図。
【図13】本発明に於けるボーン取付け位置を示すため
の別の実施態様の説明用概念図。
【図14】本発明に於けるボーン取付け位置を示すため
の更に別の実施態様の説明用概念図。
【図15】本発明に於けるボーン取付け位置を示すため
の更に別の実施態様の説明用概念図。
【図16】図15のボーンを矢印163側から見た場合
のボーン正面図。
【符号の説明】
1 踵骨隆起部 2 踵骨 3 土踏まず 4 足背部 5 アキレス腱 6 腓腹筋 7 膝関節 21 第1の強面状部材 22 第2の強面状部材 23 弱面状部材 24 弱面状部 25 アキレス腱 26 弱面状部 27 上辺部片 28 踵を出すための穴 29 足の爪先寄りの部分を出すための穴 30 前側の接ぎライン 31 人体の下肢の大腿部 32 人体の踵 33 人体の足の爪先寄りの部分 81 強面状部材 86 弱面状部 101 接ぎライン 102 股部 103 膝関節を含みそれよりより上の部分 104 ウエスト部分 131 ボーン 141 ボーン 151 ボーン 161 ボーン 161a ボーンの足底で横切る部分 162 U字状切り欠き部 163 矢印

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも踵骨隆起部の一部を足底で横
    切り、膝関節下部近傍まで至る緊締力の強い強面状部を
    有し、少なくとも膝関節下部近傍から足首近傍までが筒
    状形態をなしており、前記筒状形態をなしている部分の
    うち前記膝関節下部近傍より下の部分においてその面積
    の少なくとも1/3以上が緊締力の弱い弱面状部で構成
    されている人体の体表面に圧接して着用される下腿部保
    護用衣料。
  2. 【請求項2】 少なくとも踵骨隆起部の一部を足底で横
    切り、膝関節下部近傍まで至る緊締力の強い強面状部
    が、少なくとも踵骨隆起部の一部を足底で横切り、内く
    るぶし及び外くるぶしを迂回して膝関節下部近傍まで至
    る緊締力の強い強面状部である請求項1に記載の下腿部
    保護用衣料。
  3. 【請求項3】 踵骨隆起部の少なくとも一部を足底で横
    切り、膝関節下部近傍まで至る緊締力の強い強面状部
    が、腓腹筋の筋腹の長手方向両脇部近傍外側に沿った部
    分を通っており、腓腹筋の筋腹部分をカバーする部位は
    緊締力の弱い弱面状部で構成されている請求項1または
    2のいずれかに記載の下腿部保護用衣料。
  4. 【請求項4】 アキレス腱中央部分が緊締力の弱い弱面
    状部で構成されている請求項1〜3のいずれかに記載の
    下腿部保護用衣料。
  5. 【請求項5】 緊締力の強い強面状部として土踏まずの
    少なくとも一部を足底で横切り足背部の少なくとも一部
    まで到達する筒状の強面状部を有していて、当該筒状の
    強面状部の足底における幅が3cm以上である請求項1
    〜4のいずれかに記載の下腿部保護用衣料。
  6. 【請求項6】 緊締力の強い強面状部として足首前側部
    を横切るほぼ筒状の強面状部を有する請求項1〜5のい
    ずれかに記載の下腿部保護用衣料。
  7. 【請求項7】 緊締力の強い強面状部として土踏まずの
    少なくとも一部を足底で横切り足背部の少なくとも一部
    までカバーして筒状となっており、当該筒状の強面状部
    の足底における幅が3cm以上であり、前記強面状部は
    足背部側から前側において足首方向に伸びて更に足首前
    側部を横切ってほぼ筒状に足首も覆っている強面状部を
    有する請求項1〜4のいずれかに記載の下腿部保護用衣
    料。
  8. 【請求項8】 内くるぶし及び外くるぶしを避けて、下
    腿部において踵骨部の少なくとも一部、または、足首近
    傍に少なくとも当てがわれる位置に更に保護ボーンが設
    けられてなる請求項1〜7のいずれかに記載の下腿部保
    護用衣料。
  9. 【請求項9】 緊締力の強い強面状部の緊締力が100
    〜400gfである請求項1〜8のいずれかに記載の下
    腿部保護用衣料。
  10. 【請求項10】 緊締力の弱い弱面状部の緊締力が30
    〜250gfである請求項1〜9のいずれかに記載の下
    腿部保護用衣料。
  11. 【請求項11】 下腿部保護用衣料本体が緊締力の弱い
    弱面状部材で構成されており、緊締力の強い強面状部は
    前記弱面状部材の表および/または裏側面に緊締力の強
    い強面状部材が積層されて構成されている請求項1〜1
    0のいずれかに記載の下腿部保護用衣料。
  12. 【請求項12】 緊締力の弱い弱面状部が、ツーウェイ
    トリコット編物からなる請求項1〜10のいずれかに記
    載の下腿部保護用衣料。
  13. 【請求項13】 緊締力の弱い弱面状部材が、ツーウェ
    イトリコット編物からなる弱面状部材である請求項11
    に記載の下腿部保護用衣料。
  14. 【請求項14】 緊締力の強い強面状部に、パワーネッ
    ト編物が用いられてなる請求項1〜13のいずれかに記
    載の下腿部保護用衣料。
  15. 【請求項15】 下腿部保護用衣料が股部を有するズボ
    ン状の衣料である請求項1〜14のいずれかに記載の下
    腿部保護用衣料。
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