JPH11123434A - 圧延材のサイドガイド方法及び装置 - Google Patents

圧延材のサイドガイド方法及び装置

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JPH11123434A
JPH11123434A JP28330797A JP28330797A JPH11123434A JP H11123434 A JPH11123434 A JP H11123434A JP 28330797 A JP28330797 A JP 28330797A JP 28330797 A JP28330797 A JP 28330797A JP H11123434 A JPH11123434 A JP H11123434A
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parallel
rolled material
rolling line
tilting
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JP28330797A
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Norio Kiyono
則男 清野
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全長を延ばすことなく、圧延材の板幅方向を
より長く拘束する平行部を形成して、圧延材の巻取形状
を良好にする圧延材のサイドガイド方法及び装置を提供
する。 【解決手段】 圧延ラインを挟む平行ガイド23を搬送
する圧延材21の板幅より所定の幅広く保持して平行に
配置し、次に平行ガイドに揺動自在に連結された傾動ガ
イド24の先端部を入側に開いた傾斜状態で待機させ、
搬送された圧延材の先端部が平行ガイドの中央部近傍に
到達したら傾動ガイドの先端部を閉じながら平行ガイド
と平行位置まで移動させて平行長さを付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延設備において
圧延材巻取装置に圧延材を案内する圧延材のサイドガイ
ド方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延ラインの圧延機前や巻取機(ダ
ウンコイラ)前などには、圧延材を案内するためのサイ
ドガイド装置が設置されている。サイドガイドは、平行
部の長さが長いほど、サイドガイドとしての性能が高
い。例えば、特公昭63−45887号(ダウンコイラ
ー前サイドガイド制御装置)に提案され、図6に模式的
に示す従来の熱間圧延ラインのサイドガイド装置1は、
仕上圧延機2の出側に圧延ラインを挟んでテーブルロー
ラの両側に設けられた一対のガイド5である。このガイ
ド5は、圧延材4の搬送方向上流側が開いた傾斜部と平
行部が一体化されており、可動用シリンダ3により幅方
向に前進・後退自在に構成されている。このサイドガイ
ド装置1により所定位置に案内された圧延材4は、ピン
チロール6を経てダウンコイラ7に搬送され、図示しな
いラッパロールで押さえられてマンドレルに巻取られコ
イルを形成する。
【0003】しかし、この場合のガイド5の平行部の長
さL1が短かいうえに、平行部と一体化された傾斜部を
有しているため、巻取中にピンチロールで圧延材を挟ん
だ際に、ワークサイドとドライブサイドのレベル差や圧
延材の板幅方向の厚み分布の不均一性などで、圧延材に
キャンバーが発生し易くなる。そのために圧延材の幅端
部に耳傷が生じたり、コイルの巻取中にテレスコープが
発生するため、圧延材の形状不良や生産性が低下する問
題点があった。
【0004】また、図7に模式的に示す実開昭62−1
5813号(帯板巻取装置のサイドガイド)のサイドガ
イド装置10は、それぞれ平行部の長さL2、L3を有
し分割された平行ガイド13、14と、先端部を固定ヒ
ンジ15に連結されたエントリーガイド16とからなっ
ている。更に、平行ガイド13、14は、可動用シリン
ダ11により圧延材12に対して前進・後退自在に構成
され、平行ガイド13の先端部とエントリーガイド16
の後端部はヒンジ14で回動自在かつ圧延材12の搬送
方向に開口していわゆるベルマウスを形成している。こ
の場合平行部の長さはL2+L3となり、比較的長い平
行部が形成されるため、キャンバーが発生し難い利点が
ある。また、万一キャンバーが発生しても、平行ガイド
13を平行に固定したままで、反対側の平行ガイド14
を圧延材12に向って前進させて、キャンバーを修正す
ることができる。なおこの際に平行ガイド14側のエン
トリーガイド16は固定ヒンジ15を中心としてわずか
に傾動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した実開
昭62−15813号のサイドガイドは、ベルマウスを
形成するエントリーガイドが固定ヒンジ15に連結され
ているため、エントリーガイドを圧延材の板幅方向に平
行移動させることができない。そのため、キャンバーの
発生を完全には防止できない。一方、キャンバーの発生
を現状以上に防止しようと平行ガイドの平行部を長くし
ても、エントリーガイドは傾斜状態を保持し平行移動で
きないので、平行ガイドの平行部を延ばすだけ圧延ライ
ンの全長が長くなることになる。その結果、工場建屋が
延びるので、平行部の長さに限界がある問題点があっ
た。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
に創案されたものである。すなわち本発明の目的は、全
長を延ばすことなく、圧延材の板幅方向をより長く拘束
する平行部を形成して、圧延材の巻取形状を良好にする
圧延材のサイドガイド方法及び装置を提供することにあ
る。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、圧延
ラインを挟んで対向配置される平行ガイドを、搬送され
る圧延材の板幅に対応して所定の幅を保持して平行に配
置し、次に平行ガイドに揺動自在に連結されかつ圧延ラ
インに対して開閉自在に対向配置される傾動ガイドの先
端部を圧延材の搬送方向に向って板幅より入側に開いた
傾斜状態で待機させ、次に搬送され傾動ガイドを通過し
た圧延材の先端部が平行ガイドの中央部近傍に到達した
ら、傾動ガイドの先端部を閉じながら平行ガイドと平行
となる位置まで移動させ、平行ガイドの平行長さに傾動
ガイドを平行にして得た平行長さを付加させる、ことを
特徴とする圧延材のサイドガイド方法が提供される。
【0008】上述の本発明の方法によれば、ダウンコイ
ラーによる圧延材先端部の巻取に先立って、圧延ライ
ンを挟んで対向配置される平行ガイドを搬送される圧延
材の板幅に対応して所定(例えば、圧延材の板幅より片
側で約10mm)の幅広く保持してかつ平行に配置し、
次に平行ガイドと揺動自在に連結されかつ圧延ライン
に対して開閉自在に対向配置される傾動ガイドの先端部
を圧延材の搬送方向に向って板幅より入側に開いた傾斜
(ベルマウス)状態で待機させ、次に搬送され傾動ガ
イドを通過した圧延材の先端部が平行ガイドの中央部近
傍に到達したら次に傾動ガイドの先端部を閉じながら
平行ガイドと平行となる位置まで移動させ、平行ガイド
の平行長さに傾動ガイドを平行にして得た平行長さを付
加させる。従って、圧延材の板幅より開いたベルマウス
状態の開閉自在の傾動ガイドと圧延材の板幅より片側で
約10mmの幅を保持した平行ガイドを配置したので上
流側の仕上圧延機からテーブルローラ上を搬送された圧
延材の先端部は、ベルマウス状態の傾動ガイドの傾斜部
にガイドされ下流側で連結され片側で約10mmの幅を
保持した平行ガイドまで容易に通過して搬送できる。更
に、平行ガイドの後端部近傍に到達し搬送を停止させた
圧延材の板幅方向に対して直角方向に平行ガイドを前進
させ押圧力を付与させたので、圧延ライン中心に圧延材
のセンタリングが迅速かつ容易にできる。また、傾動ガ
イドのベルマウス状態の先端部を閉じて平行に迅速かつ
容易にできる。従って、平行ガイドの平行長さに傾動ガ
イドを平行にして得た平行長さを付加させたので、圧延
材の板幅方向の長さをより長く拘束できる平行部を形成
できる。その結果、圧延材の圧延ラインに対する直進性
を有してキャンバーの発生を防止し、またキャンバーが
発生しても容易に修正ができるので、ダウンコイラーの
巻取時に巻取コイルの側面にテレスコープが発生せず、
良好な圧延材を得るので、生産性が向上できる。
【0009】また、本発明によれば、テーブルローラか
ら巻取機に搬送される圧延材の圧延ラインを挟んで平行
に対向配置される平行ガイドと、平行ガイドを圧延材の
板幅に対して直角方向に前進・後退して圧延材のセンタ
リングを行う液圧シリンダと、平行ガイドの前進・後退
の移動を同調させる平行ガイド移動同調装置と、平行ガ
イドの上流側に配置され平行ガイドと連結ピンで揺動自
在に取付けられかつ圧延ラインを挟んで開閉自在に対向
配置される傾動ガイドと、傾動ガイドを開閉自在とする
傾動ガイド開閉装置と、を備え、これにより、センタリ
ング後に傾動ガイドを平行ガイドと平行位置に移動さ
せ、平行長さを付加する、ことを特徴とする圧延材のサ
イドガイド装置が提供される。
【0010】本発明の構成によれば、テーブルローラか
ら巻取機に搬送される圧延材の圧延ラインを挟んで平行
に対向配置される平行ガイドと、平行ガイドを圧延材の
板幅に対して直角方向に前進・後退して圧延材のセンタ
リングを行う液圧シリンダと、平行ガイドの前進・後退
の移動を同調させる平行ガイド移動同調装置とを設けた
ので、搬送される圧延材の板幅方向に対して直角方向に
液圧シリンダで発生させた所定の押圧力を迅速に付与で
き、また左右の平行ガイドの圧延材への前進・後退移動
の同調も迅速かつ容易にできる。従って、圧延材のセン
タリングが確実に行え、キャンバーの発生を防止でき
る。また、平行ガイドと連結ピンで揺動自在に取付けら
れかつ圧延ラインを挟んで開閉自在に対向配置される傾
動ガイドと、傾動ガイドを開閉自在とする傾動ガイド開
閉装置とを設けたので、圧延材の入側である先端部を開
いている傾動ガイドを、連結ピンで連結された平行ガイ
ドの平行な位置まで傾動ガイド開閉装置を閉じて迅速か
つ容易に移動できる。なお、新設だけでなく既設の固定
傾斜ガイドを可動にする改造にも容易に適用できる。
【0011】本発明の好ましい実施態様によれば、前記
平行ガイド移動同調装置は、板幅方向でかつ上面にラッ
ク部を有し一方の平行ガイドを取付けた下段ラック板
と、板幅方向でかつ下面にラック部を有し他方の平行ガ
イドを取付けた上段ラック板と、上下段ラック板の間に
配置されそれぞれのラック部と螺合するピニオンと、ピ
ニオンを回転させる回転駆動装置と、下段ラック板の下
面を圧延ラインと直角方向に前進・後退自在に上面で円
滑に摺動させる下段ラック受け台と、上段ラック板の下
面を圧延ラインと直角方向に前進・後退自在に上面で円
滑に摺動させる上段ラック受け台とからなる。
【0012】この構成によれば、圧延材への平行ガイド
の平行移動をラックとピニオンのよる組合わせ機構によ
り機械的に迅速かつ確実に同調できる。更に、本発明で
はこのラックとピニオンによる平行同調装置を平行ガイ
ドに押圧力を付与する液圧シリンダを挟んで略対称に2
組配置させたので、より同調を確実にできる。その結
果、圧延精度を向上できる。
【0013】また、前記傾動ガイド開閉装置は、それぞ
れの先端部近傍に上下面を貫通する長孔と後端部に前記
平行ガイドの先端部と連結ピンで揺動自在とする揺動支
持座を設けた傾動ガイドと、傾動ガイドの先端部のテー
ブルローラ間に圧延ラインと直角方向に配置された略U
字形状のレールと、傾動ガイドの長孔に組込まれるピボ
ット軸を上面に取付けかつレールにガイドされて傾動ガ
イドを開閉自在に圧延ラインを挟んで対向配置され移動
可能な可動フレームと、可動フレームを揺動かつ開閉自
在に移動させる液圧シリンダとからなる。
【0014】この構成により、傾動ガイドを圧延材の板
幅方向に平行配置された平行ガイドの位置まで、連結ピ
ンを揺動中心としてピボット軸を上面に取付けた対向配
置された可動フレームを、液圧シリンダによりそれぞれ
圧延ラインの中心に向って開閉させながら略U字形状の
レール上を迅速かつ容易に走行させて移動できる。ま
た、レールを略U字形状としたので、剛性を有すると共
にテーブルローラ上を搬送中の圧延材から落下する酸化
被膜(酸化スケール)を傾斜面から滑落でき、スケール
の可動フレームへの噛み込みによる圧延ラインの停止を
防止でき、生産性を向上させる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付して重複した説明を省略す
る。図1は、本発明の圧延材のサイドガイドの全体平面
構成図である。この図において、サイドカイド装置20
は、圧延ラインに配置され図示しない仕上圧延機の出側
(本図で左側)から圧延材21を高速で搬送し所定の間
隔で配列されるテーブルローラ22と、圧延ラインの最
下流近傍に圧延材21の板幅方向に対して圧延ラインを
挟んで平行に対向配置された平行ガイド23と、平行ガ
イド23の入側の圧延ラインの上流側に平行ガイド23
と連結して揺動自在に圧延ラインを挟んでベルマウス状
態に対向配置され、かつ平行ガイド23の平行位置まで
開閉して移動自在な傾動ガイド24からなっている。な
お、平行ガイド23の下流側には本サイドカイド装置2
0でセンタリングされて、キャンバーのない圧延材21
をテレスコープの発生しないコイルに巻取る図示しない
ダウンコイラーに搬送するピンチロール25が配置され
ている。
【0016】図2は、図1のA−A矢視図である。平行
ガイド23を圧延材21の板幅方向の直角方向に前進・
後退させる液圧シリンダ26(油圧シリンダ)の配置を
示している。図1と図2において、液圧シリンダ26は
圧延ラインを挟んで対向配置された平行ガイド23の圧
延材21と反対の側面の中央部近傍に、ピストンロッド
27をボルト類でそれぞれ固定され、床面28に固定さ
れた液圧シリンダ支持台29の上に取付けられている。
なお、平行ガイド23の圧延材21とセンタリングのた
めに接触する側面には,耐摩耗性かつ平坦度の良好な金
属材30が取付けられている。図示しない液圧源から配
管された液圧シリンダ26は、圧延材21の板幅方向と
直角方向にそれぞれ距離L11を前進し、所定の押圧力
を付与して圧延材21のセンタリングを自在にできる。
【0017】図3は、図1のB−B矢視図である。液圧
シリンダ26で圧延材21の板幅方向と直角方向に前進
・後退させて押圧力を付与する際に、それぞれの平行ガ
イド23の移動を同調させる平行ガイド移動同調装置3
5の配置を示している。図1と図3において、平行ガイ
ド移動同調装置35は、テーブルローラ22の下部に配
置されている。更に、平行ガイド移動同調装置35は、
圧延材21の板幅方向でかつ上面にラック部36を有し
一方の平行ガイド23を取付けた下段ラック板37と、
板幅方向でかつ下面にラック部38を有し他方の平行ガ
イド23を取付けた上段ラック板39と、上下段ラック
板37、39の間に配置されそれぞれのラック部36、
38と螺合するピニオン40と、ピニオン40を回転さ
せるモータ41と減速機42等からなる回転駆動装置
と、下段ラック板37の下面を圧延ラインと直角方向に
前進・後退自在に上面で円滑に摺動させる床面28に固
定された下段ラック受け台43と、上段ラック板39の
下面を圧延ラインと直角方向に前進・後退自在に上面で
円滑に摺動させる床面28に固定された上段ラック受け
台44とから構成されている。
【0018】また、本実施形態では、液圧シリンダ26
を挟んで略対称に上下段ラック板37、39とピニオン
40からなる平行同調装置を2組配置させて同調を確実
にさせた。なお、それぞれのピニオン40間は、カップ
リング45で接続する回転駆動装置からの回転力を伝達
する回転駆動軸46が、直結されている。この構成で、
それぞれの液圧シリンダ26が圧延材21のセンタリン
グのため距離L11分前進させると、ピニオン40が時
計回りに回転した場合、下段ラック板37は本図の右方
向に距離L11分水平移動し、同時に上段ラック板39
は本図の左方向に距離L11分水平移動し、同調して一
対の平行ガイド23を移動している。
【0019】図4は、図1のC−C矢視図であり、図5
は、図4のE−E矢視図である。図1、図4及び図5に
おいて、本発明の傾動ガイド開閉装置50は、それぞれ
の先端部近傍に上下面を貫通しかつ圧延ラインと平行方
向に長い長孔51と,後端部に平行ガイド23の先端部
と連結ピン52で揺動自在とする揺動支持座53を設け
た傾動ガイド24と、傾動ガイド24の先端部のテーブ
ルローラ22間に圧延ラインと直角方向に配置された略
U字形状のレール54と、傾動ガイド24の長孔51に
組込まれるピボット軸55を上面に取付けかつレール5
4にガイドされて傾動ガイド24を開閉自在に圧延ライ
ンを挟んで対向配置され移動可能な可動フレーム56
と、可動フレーム56を揺動かつ開閉自在に移動させる
液圧シリンダ57とから構成されている。また、長孔5
1の上下面には全周に渡り、ピボット軸55を介して連
結ピン52を揺動中心として傾動ガイド24が開閉移動
した際に、移動自在とするピボット軸55より大きな寸
法の長孔形状の上下ブシュ58と59が嵌め込まれてい
る。なお、傾動ガイド24の圧延材21と対向する側面
には,耐摩耗性かつ平坦度の良好な金属材60が取付け
られている。また、傾動ガイド24の下面には、傾動ガ
イド24の開閉時にテーブルローラ22と干渉しないよ
うに、テーブルローラ22の外径をD1とすると、この
D1より大きな半径R1の円形の切り欠部61を設けて
いる。
【0020】また、略U字形状のレール54を囲むよう
に走行する可動フレーム56は、レール54の傾斜面6
2を移動するローラベアリング(又はカムフォロア)6
3を回転自在に内蔵し、更にレール54の下部64を移
動するローラベアリング(又はカムフォロア)65を取
付けた下蓋66がボルト類の締結部材及び上下方向の剪
断力を受け持つキー67で一体化されている。可動フレ
ーム56をレール54に沿って揺動かつ開閉自在に移動
させるそれぞれの液圧シリンダ57は、床面28に固定
された液圧シリンダ支持台68に取付けられている。こ
の構成により、平行ガイド23の平行位置Nに合せて液
圧シリンダ57を作動させ位置Mから、レール54に沿
って可動フレーム56のピボット軸55を介して傾動ガ
イド24を距離L12分移動させ、平行ガイド23と平
行状態にさせる。このようにして、平行ガイドの平行長
さL13に傾動ガイドを平行にして得た平行長さL14
を付加させたので、圧延材の板幅方向の長さをより長く
拘束できる平行部(L13+L14)を形成できる。そ
の結果、圧延材の圧延ラインに対して直進性を有するの
でキャンバーの発生を防止し、万一キャンバーが発生し
ても容易に修正ができるので、ダウンコイラーの巻取時
に巻取コイルの側面にテレスコープが発生せず、良好な
圧延材を得ると共に、生産性を向上できる。
【0021】次に図1により、本発明の圧延材のサイド
ガイド方法を説明する。上述した圧延材21のサイドガ
イド装置20を用い、圧延ラインを挟んで対向配置さ
れる平行ガイド23を搬送される圧延材21の板幅より
例えば、片側で30〜50mmの幅を保持してかつ平行
に配置し、次に平行ガイド23と揺動自在に連結され
かつ圧延ラインに対して開閉自在に対向配置される傾動
ガイド24の先端部を圧延材の搬送方向に向って板幅よ
り入側に開いたベルマウス状態で待機させ、次に搬送
され傾動ガイド24を通過した圧延材の先端部が平行ガ
イド23の中央部近傍に到達したら、次に傾動ガイド
24の先端部を閉じながら平行ガイド23と平行となる
位置まで移動させ、平行ガイドの平行長さL13に傾動
ガイドを平行にして得た平行長さL14を付加させて、
圧延材の板幅方向の長さをより長く拘束する平行部の平
行長さ(L13+L14)を形成できる。このように、
圧延材を圧延ラインに対してより長い直進性を有したの
で、キャンバーの発生を防止して良好な形状のコイルを
得ると共に圧延材の生産性を向上できる。
【0022】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0023】
【発明の効果】上述したように本発明の圧延材のサイド
ガイド方法及び装置によれば、圧延材の通過後に圧延材
の板幅と直角方向で平行位置にある平行ガイドの平行位
置まで、ベルマウス形状にあった傾動ガイドを移動させ
たので、平行ガイドの平行長さに傾動ガイドを平行にし
て得た平行長さを付加し平行ガイド量を増加させたの
で、キャンバーの発生を防止し、テレスコープのない良
好な形状のコイルを得ると共に圧延材の生産性の向上を
図る、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧延材のサイドガイドの全体平面構成
図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のB−B矢視図である。
【図4】図1のC−C矢視図である。
【図5】図4のE−E矢視図である。
【図6】従来のサイドガイド装置を示す模式図である。
【図7】従来の他のサイドガイド装置を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 サイドガイド装置 2 仕上圧延機 3 可動用シリンダ 4 圧延材 5 ガイド 6 ピンチロール 7 ダウンコイラ 10 サイドガイド装置 11 可動用シリンダ 12 圧延材 13 平行ガイド 14 ヒンジ 15 固定ヒンジ 16 エントリーガイド 20 サイドカイド装置 21 圧延材 22 テーブルローラ 23 平行ガイド 24 傾動ガイド 25 ピンチロール 26 液圧シリンダ 27 ピストンロッド 28 床面 29 液圧シリンダ支持台 30 金属材 35 平行ガイド移動同調装置 36、38 ラック部 37 下段ラック板 39 上段ラック板 40 ピニオン 41 モータ 42 減速機 43 下段ラック受け台 44 上段ラック受け台 45 カップリング 46 回転駆動軸 50 傾動ガイド開閉装置 51 長孔 52 連結ピン 53 揺動支持座 54 レール 55 ピボット軸 56 可動フレーム 57 液圧シリンダ 58 上ブシュ 59 下ブシュ 60 金属材 61 切り欠部 62 傾斜面 63、65 ローラベアリング(又はカムフォロア) 64 下部 66 下蓋 67 キー 68 液圧シリンダ支持台 L1、L2、L3 長さ L11 距離 L13、L14 平行長さ D1 外径 R1 半径 M、N 位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延ラインを挟んで対向配置される平行
    ガイドを、搬送される圧延材の板幅に対応して所定の幅
    を保持して平行に配置し、 次に平行ガイドに揺動自在に連結されかつ圧延ラインに
    対して開閉自在に対向配置される傾動ガイドの先端部を
    圧延材の搬送方向に向って板幅より入側に開いた傾斜状
    態で待機させ、 次に搬送され傾動ガイドを通過した圧延材の先端部が平
    行ガイドの中央部近傍に到達したら、傾動ガイドの先端
    部を閉じながら平行ガイドと平行となる位置まで移動さ
    せ、平行ガイドの平行長さに傾動ガイドを平行にして得
    た平行長さを付加させる、ことを特徴とする圧延材のサ
    イドガイド方法。
  2. 【請求項2】 テーブルローラから巻取機に搬送される
    圧延材の圧延ラインを挟んで平行に対向配置される平行
    ガイドと、平行ガイドを圧延材の板幅に対して直角方向
    に前進・後退して圧延材のセンタリングを行う液圧シリ
    ンダと、平行ガイドの前進・後退の移動を同調させる平
    行ガイド移動同調装置と、平行ガイドの上流側に配置さ
    れ平行ガイドと連結ピンで揺動自在に取付けられかつ圧
    延ラインを挟んで開閉自在に対向配置される傾動ガイド
    と、傾動ガイドを開閉自在とする傾動ガイド開閉装置
    と、を備え、 これにより、センタリング後に傾動ガイドを平行ガイド
    と平行位置に移動させ、平行長さを付加する、ことを特
    徴とする圧延材のサイドガイド装置。
  3. 【請求項3】 前記平行ガイド移動同調装置は、板幅方
    向でかつ上面にラック部を有し一方の平行ガイドを取付
    けた下段ラック板と、板幅方向でかつ下面にラック部を
    有し他方の平行ガイドを取付けた上段ラック板と、上下
    段ラック板の間に配置されそれぞれのラック部と螺合す
    るピニオンと、ピニオンを回転させる回転駆動装置と、
    下段ラック板の下面を圧延ラインと直角方向に前進・後
    退自在に上面で円滑に摺動させる下段ラック受け台と、
    上段ラック板の下面を圧延ラインと直角方向に前進・後
    退自在に上面で円滑に摺動させる上段ラック受け台とか
    らなる、ことを特徴とする請求項2に記載の圧延材のサ
    イドガイド装置。
  4. 【請求項4】 前記傾動ガイド開閉装置は、それぞれの
    先端部近傍に上下面を貫通する長孔と後端部に前記平行
    ガイドの先端部と連結ピンで揺動自在とする揺動支持座
    を設けた傾動ガイドと、傾動ガイドの先端部のテーブル
    ローラ間に圧延ラインと直角方向に配置された略U字形
    状のレールと、傾動ガイドの長孔に組込まれるピボット
    軸を上面に取付けかつレールにガイドされて傾動ガイド
    を開閉自在に圧延ラインを挟んで対向配置され移動可能
    な可動フレームと、可動フレームを揺動かつ開閉自在に
    移動させる液圧シリンダとからなる、ことを特徴とする
    請求項2又は3に記載の圧延材のサイドガイド装置。
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