JPH11123172A - 食器洗浄機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が食器洗浄を行う前に洗浄槽内に給水
された洗浄水を規定温度まで予熱しておき、冬場や夏場
でも洗浄時の洗浄時間を一定にして使い勝手のよい食器
洗浄機を得ること。 【解決手段】 食器洗浄機本体１に設けられた制御部１
８がコントロールパネル２の予熱キー５を操作し、その
予熱指令に基づき、洗浄槽６の排水弁１２を閉じ、洗浄
槽６の給水弁９を開いて洗浄槽６内に所定水位まで洗浄
水を貯めた後に給水弁９を閉じてヒータ１６を加熱し、
サーミスタ１７が検出した洗浄水の温度が所定温度に達
したときにヒータ１６の加熱を停止させる予熱制御し、
しかる後にコース選択キーの選択した洗浄コース指令と
スタート／一時停止キーのスタート指令とに基づきき洗
浄コースを実行制御するので、洗浄槽６に給水される洗
浄水の初期温度にかかわりなく所定の温度での洗浄がで
き、洗浄時間を常に一定にでき、冬場など給水温度が低
い場合でも、洗浄時間が長くなることがない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄槽内に収納さ
れた食器類に洗浄水を噴射して洗浄する食器洗浄機に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】図６は従来の食器洗浄機の縦断面図、図
７は同食器洗浄機のコントロールパネルの正面図であ
る。図において、１は食器洗浄機本体、２は食器洗浄機
本体１の正面に設けられたコントロールパネルで、標準
洗浄コースと油もの等用のしっかり洗浄コースとを選択
するコース選択キー３と、洗浄工程をスタート又は一時
停止させるスタート／一時停止キー４で構成されてい
る。３ａはコース選択キー３で標準洗浄コースを選択し
たことを示す標準表示灯、３ｂはコース選択キー３でし
っかり洗浄コースを選択したことを示すしっかり表示灯
で、それぞれコントロールパネル２に設けられている。

【０００３】６は食器洗浄機本体１の洗浄槽、７は洗浄
槽６の正面開口部を開閉する扉、８は洗浄槽６内に設け
られ、食器類１９をセットするラック、９は洗浄槽６の
上部に設けられ、洗浄槽６内への洗浄水の給水を制御す
る給水弁、１０は洗浄槽６の底部に設けられた貯水槽、
１１は貯水槽１０に接続された排水パイプ、１２は排水
パイプ１１の下流側に設けられ、洗浄水の排水を制御す
る排水弁、１３は洗浄槽６内に設けられ、洗浄水をラッ
ク８に向けて噴射する噴射ノズル、１４は貯水槽１０内
の洗浄水を噴射ノズル１３に供給するポンプ、１５はポ
ンプ１４を駆動する洗浄モータ、１６は洗浄槽６の底部
内に貯められた規定水位の洗浄水を加熱するヒータ、１
７は洗浄水の温度を検出する温度検出手段であるサーミ
スタ、１８はコース選択キー３やスタート／一時停止キ
ー４の指令に基づいて給水弁９、排水弁１２、洗浄モー
タ１５、ヒータ１６等を駆動制御する制御部である。

【０００４】次に、従来の食器洗浄機の洗浄コースの動
作について説明する。まず、扉７を開けてラック８に食
器類１９をセットしたら、扉７を閉じてコントロールパ
ネル２のコース選択キー２で例えば標準洗浄コースを選
択すると、標準表示灯３ａが点灯する。そこで、スター
ト／一時停止キー４を押すことにより以下の手順で洗浄
工程が開始される。まず、スタート／一時停止キー４か
らのスタート指令を受けた制御部１８はコース選択キー
２によって選択された標準洗浄コースのプログラムを読
み込み、初めに給水弁１０を開き、洗浄槽６に洗浄水を
給水し、洗浄槽６の底部に水を貯めていき、水位検知手
段（図示せず）が洗浄水の水位が規定水位になったかを
検知し、規定水位になった場合はその検知信号を制御部
１８に送り、制御部１８はその検知信号に基づき給水弁
１０を閉じて給水を停止させる。次に、制御部１８はヒ
ータ１６をオンして洗浄水を加熱すると同時に洗浄モー
タ１５を駆動させ、ポンプ１４により洗浄水を洗浄槽６
の底部に設けた貯水槽１０から吸水し、噴射ノズル１３
より食器類１９に噴射して洗浄する。その洗浄は標準洗
浄コースの予め設定された所定時間行われ、洗浄工程は
終了する。

【０００５】次に、すすぎ工程が開始される。まず、制
御部１８は排水弁１２を開き、洗浄水を排出し、しかる
後に給水弁１０を開き、洗浄槽６に洗浄水を給水し、洗
浄槽６の底部に水を貯めていき、洗浄水が規定水位にな
ると給水弁１０を閉じ、給水を停止する。次に、制御部
１８は洗浄モータ１５を駆動させ、ポンプ１４により洗
浄水を洗浄槽６の底部に設けた貯水槽１０から吸水し、
噴射ノズル２２より食器類１９に噴射してすすぎをす
る。そのすすぎは標準洗浄コースの予め設定された所定
時間行われ、すすぎ工程は終了する。更に、乾燥工程が
開始される。まず、制御部１８は排水弁１２を開き、洗
浄水を排出し、しかる後にヒータ１６をオンすると共に
ファン（図示省略）を駆動して食器類１９を乾燥する。
その乾燥は標準洗浄コースの予め設定された所定時間行
われ、乾燥工程は終了し、洗浄コースが完了する。

【０００６】洗浄工程でより洗浄時間の短縮化を目指す
方法としては、給湯器より最初から温水化した洗浄水を
洗浄槽６に給水し、給水された洗浄水をヒータ１６で加
熱しながら洗浄し、その加熱中にサーミスタ１７で洗浄
水の温度を検知し、例えば通常６０℃の規定温度に達し
た時点で洗浄を終了させる方法がある。かかる方法によ
り、通常の冷水洗浄より温水洗浄の方が、汚れを早く落
とすことができる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】従来の食器洗浄機で、
前述したように洗浄時間の短縮を目的として、温水化し
た洗浄水を洗浄槽６に給水し、給水された洗浄水をヒー
タ１６で加熱しながら洗浄するようにしたものでは、冬
場には特に洗浄槽６が冷えているために温水化した洗浄
水を洗浄槽６に給水しても、冷たい洗浄槽６によって洗
浄水が冷やされるため、規定温度に達するまで時間が長
くかかることとなり、結局洗浄時間が長時間化してしま
うという問題点があった。また、冬場と夏場では温水化
した洗浄水を洗浄槽６に給水しても、洗浄水の冷え方が
違うために、規定温度に達するまで時間が異なり、結果
的に洗浄時間の均一性に欠けるという問題も発生してい
た。本発明は上述の欠点を解消するためなされたもの
で、使用者が食器洗浄を行う前に洗浄槽内に給水された
洗浄水を規定温度まで予熱しておき、冬場や夏場でも洗
浄時の洗浄時間を一定にして使い勝手のよい食器洗浄機
を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に係る食器洗浄機
は、扉を有する洗浄槽を備えた食器洗浄機本体と、食器
洗浄機本体に設けられ、複数の洗浄コースを選択するコ
ース選択キー、洗浄コースをスタート又は一時停止させ
るスタート／一時停止キー及び洗浄水を予熱する予熱キ
ーとを有するコントロールパネルと、洗浄槽内に設けら
れ、食器類をセットするラックと、洗浄槽内への洗浄水
の給水を制御する給水弁と、洗浄槽外への洗浄水の排水
を制御する排水弁と、洗浄槽の底部から洗浄水を吸い込
み、ラックに向けて洗浄水を噴射する噴射ノズルに洗浄
水を供給するポンプを駆動する洗浄モータと、洗浄槽の
底部内に貯められた洗浄水を加熱するヒータと、洗浄槽
の底部内に貯められた洗浄水の温度を検出する温度検出
手段と、予熱キーの予熱指令に基づき、排水弁を閉じ、
給水弁を開いて洗浄槽に所定水位まで洗浄水を貯めた後
に給水弁を閉じてヒータを加熱し、温度検出手段が検出
した温度が所定温度に達したときにヒータの加熱を停止
させる予熱制御をし、しかる後にコース選択キーの選択
した洗浄コース指令とスタート／一時停止キーのスター
ト指令とに基づきき洗浄コースを実行制御する制御部と
を備えて構成したものである。

【０００９】前記制御部は、タイマ時間中洗浄水を所定
の温度に維持するための保温タイマを備え、予熱キーの
予熱指令に基づきタイマ時間のカウントを開始し、タイ
マ時間のカウント中に温度検出手段が検出した温度が所
定温度より下がったときにはヒータを加熱するように制
御し、タイマ時間のカウントが所定のカウント値に達し
た後に予熱制御を終了させるようにしたものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】

実施の形態１ 図１は本発明の実施の形態１の食器洗浄機のブロック
図、図２は本発明の実施の形態１の食器洗浄機のコント
ロールパネルの正面図、図３は同実施の形態１の食器洗
浄機の動作を示すフローチャートである。図において、
従来例と同一の構成は同一符号を付して重複した構成の
説明を省略する。５はコントロールパネル２に設けられ
た洗浄水を予熱するための予熱キーである。１８は洗浄
工程、すすぎ工程及び乾燥工程を実行制御する制御部
で、コントロールパネル２の各種キーからのキー入力信
号を検知するキー入力検知回路２０と、キー入力検知回
路２０のキー入力信号及びサーミスタ１７からの給水温
度信号を受けるマイクロコンピュータ２１と、マイクロ
コンピュータ２１からの各種制御のためのオン、オフ信
号に基づき給水弁９、排水弁１２、洗浄モータ１５、ヒ
ータ１６に駆動信号を出力する負荷駆動回路２２とで構
成されている。

【００１１】次に、本発明の実施の形態１の食器洗浄機
の予熱及び洗浄コースの動作について図３のフローチャ
ートに基づいて説明する。まず、予熱キー５が押される
と、制御部１８のキー入力検知回路２０が予熱キー入力
を検知する（Ｓ１）。次に、スタート／一時停止キー４
が押されると、キー入力検知回路２０がスタート／一時
停止キー入力を検知する（Ｓ２）。キー入力検知回路６
が検知した予熱キー入力とスタート／一時停止キー入力
をマイクロコンピュータ２１に入力し、マイクロコンピ
ュータ２１は予熱制御を開始する（Ｓ３）。

【００１２】まず、マイクロコンピュータ２１は負荷駆
動回路２２に給水弁開指令を出力し、その指令を受けた
負荷駆動回路２２は給水弁１０に開信号を出力し、給水
弁１０は開いて洗浄槽６内に洗浄水の給水を開始する
（Ｓ４）。水位検知手段（図示せず）は洗浄槽６内に貯
まった洗浄水の水位が規定水位になったかを検知し（Ｓ
５）、規定水位にならない場合は給水を継続し、規定水
位になった場合は負荷駆動回路８に給水弁閉指令を出力
し、その指令を受けた負荷駆動回路２２は給水弁１０に
閉信号を出力し、給水弁１０は閉じる（Ｓ６）。

【００１３】次に、マイクロコンピュータ２１は負荷駆
動回路２２にヒータオン指令を出力し、その指令を受け
た負荷駆動回路２２はヒータ１６にオン信号を出力し、
ヒータ１６は洗浄槽６内に貯まった洗浄水を加熱する
（Ｓ７）。サーミスタ１７は洗浄槽６内に貯まった洗浄
水の水温を検知しており、その検知信号をマイクロコン
ピュータ２１に出力している（Ｓ８）。マイクロコンピ
ュータ２１では、サーミスタ１７が検知している洗浄水
の水温が規定水温になったかどうかを検知し（本実施の
形態１では規定水温を６０℃と設定する）（Ｓ９）、洗
浄水の水温が６０℃以下の場合は洗浄水を加熱し続け、
６０℃になった場合は負荷駆動回路２２にヒータオフ指
令を出力し、その指令を受けた負荷駆動回路２２はヒー
タ１６にオフ信号を出力し、ヒータ１６はオフして洗浄
水の加熱を停止し（Ｓ１０）、上記動作により予熱制御
を終了する（Ｓ１１）。

【００１４】次に、使用者が洗浄槽６の扉７を開けてラ
ック８に食器類１９をセットして扉７を閉め、コントロ
ールパネル２のコース選択キー３を押して例えば標準洗
浄コースを選択すると、標準表示灯３ａが点灯し、制御
部１８のキー入力検知回路２０が標準洗浄コース入力を
検知する（Ｓ１２）。そこで、スタート／一時停止キー
４が押されると、制御部１８のキー入力検知回路２０が
スタート／一時停止キー入力を検知する（Ｓ１３）。キ
ー入力検知回路６は検知した標準洗浄コース入力とスタ
ート／一時停止キー入力をマイクロコンピュータ２１に
入力し、マイクロコンピュータ２１は洗浄制御を開始
し、マイクロコンピュータ２１に内蔵されている洗浄タ
イマー（図示省略）をスタートさせる（本実施の形態１
ではタイマー設定時間は２０分）（Ｓ１４）。

【００１５】まず、マイクロコンピュータ２１は負荷駆
動回路２２にモータオン指令を出力し、その指令を受け
た負荷駆動回路２２は洗浄モータ１５にオン信号を出力
し、洗浄モータ１５は動作し（Ｓ１５）、その動作によ
りポンプ１４が駆動して噴射ノズル１３に洗浄水を給水
し、噴射ノズル１３は加熱された洗浄水をラック８に向
けて噴射し、ラック８にセットされている食器類１９の
洗浄を開始する。次に、洗浄タイマーがカウントアップ
したかを判断し（Ｓ１６）、２０分経過しない場合は洗
浄を継続し、２０分経過した場合はマイクロコンピュー
タ２１は負荷駆動回路８にモータオフ指令を出力し、そ
の指令を受けた負荷駆動回路２２は洗浄モータ１５にオ
フ信号を出力し、洗浄モータ１５は動作を停止する（Ｓ
１７）。

【００１６】次に、マイクロコンピュータ２１は負荷駆
動回路８に排水弁開指令を出力し、その指令を受けた負
荷駆動回路２２は排水弁１２に開信号を出力し、排水弁
１２は開き（Ｓ１８）、洗浄槽６内の洗浄水を排水する
（Ｓ１８）。以上で洗浄工程の制御を終了し、その後は
従来と同様の手順で、すすぎ工程、乾燥工程の制御が行
われ、標準洗浄コースの制御が終了する。

【００１７】以上のように本発明の実施の形態１の食器
洗浄機によれば、制御部１８が予熱キー５を操作し、そ
の予熱指令に基づき、排水弁１２を閉じ、給水弁９を開
いて洗浄槽６内に所定水位まで洗浄水を貯めた後に給水
弁９を閉じてヒータ１６を加熱し、サーミスタ１７が検
出した温度が所定温度に達したときにヒータ１６の加熱
を停止させる予熱制御し、しかる後にコース選択キーの
選択した洗浄コース指令とスタート／一時停止キーのス
タート指令とに基づきき洗浄コースを実行制御するの
で、洗浄槽６に給水される洗浄水の初期温度にかかわり
なく所定の温度での洗浄ができるため、洗浄時間を常に
一定にするこができ、冬場など給水温度が低い場合で
も、洗浄時間が長くなることがない。

【００１８】実施の形態２ 図４は本発明の実施の形態２の食器洗浄機のブロック
図、図５は同実施の形態２の食器洗浄機の動作を示すフ
ローチャートである。図において、本発明の実施の形態
１と同一の構成は同一符号を付して重複した構成の説明
を省略する。この実施の形態２は、制御部１８のマイク
ロコンピュータ２１に、予熱制御が行われる所定のタイ
マ時間中は洗浄槽６内の洗浄水を所定の温度に保温制御
する保温タイマ２３を設けたものである。

【００１９】次に、本発明の実施の形態２の食器洗浄機
の予熱の動作について図５のフローチャートに基づいて
説明する。図５のフローチャートにおいて、Ｓ１０１〜
Ｓ１０６までは実施の形態１と同様のため説明を省略す
る。給水が完了した時点で（Ｓ１０６）、マイクロコン
ピュータ２１は保温タイマーをスタートさせる（本実施
の形態２ではタイマー設定時間は２時間）（Ｓ１０
７）。次に、マイクロコンピュータ２１は負荷駆動回路
８にヒータオン指令を出力し、その指令を受けた負荷駆
動回路２２はヒータ１６にオン信号を出力し、ヒータ１
６は洗浄槽６内に貯まった洗浄水を加熱する（Ｓ１０
８）。サーミスタ１７は洗浄槽６内に貯まった洗浄水の
水温を検知しており、その検知信号をマイクロコンピュ
ータ２１に出力している（Ｓ１０９）。

【００２０】マイクロコンピュータ２１では、サーミス
タ１７が検知している洗浄水の水温が規定水温になった
かどうかを検知し（本実施の形態２では規定水温を６０
℃と設定する）（Ｓ１１０）、洗浄水の水温が６０℃以
下の場合は洗浄水を加熱し続け、６０℃になった場合は
負荷駆動回路２２にヒータオフ指令を出力し、その指令
を受けた負荷駆動回路２２はヒータ１６にオフ信号を出
力し、ヒータ１６はオフして洗浄水の加熱を停止する
（Ｓ１１１）。

【００２１】次に、マイクロコンピュータ２１では、保
温タイマ２３がカウントアップして２時間経過したたか
を判断し（Ｓ１１２）、２時間経過した場合は予熱制御
を終了し、保温タイマ２３がカウントアップせず２時間
経過していない場合は、洗浄水温度が６０℃なったかど
うか判断し（Ｓ１１３）、洗浄水温度が６０℃であれ
ば、ステップＳ１１２に戻り、６０℃より下がった場合
はステップＳ１０８に戻り、ヒータ１６によって洗浄水
を加熱し、洗浄水温度が６０℃なったところでヒータ１
６の加熱を停止し、再び保温タイマ２３がカウントアッ
プして２時間経過したたかを判断し（Ｓ１１２）、最終
的に保温タイマ２３がカウントアップして２時間経過す
るまで洗浄水の洗浄水温度が６０℃で維持される。以下
はこの保温された洗浄水を使って実施の形態１と同様に
洗浄工程に入る。

【００２２】以上のように本発明の実施の形態２の食器
洗浄機によれば、制御部１８は、予熱キー５の予熱指令
に基づき保温タイマ２３のタイマ時間のカウントを開始
し、タイマ時間のカウント中にサーミスタ１７が検出し
た温度が所定温度より下がったときにはヒータ１６を加
熱するように制御し、タイマ時間のカウントが所定のカ
ウント値に達した後に予熱制御を終了させ、保温タイマ
２３のタイマ時間内は洗浄槽６内の洗浄水は洗浄水温度
が６０℃で維持されるようにしたので、予熱を開始して
所定時間経過した保温タイマ２３のタイマ時間中に洗浄
する時には、洗浄開始時の洗浄水温度が高温化している
ため、洗浄時間が一定になり使い勝手がより良いものと
なる。

【００２３】

【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、制御部が
予熱キーを操作し、その予熱指令に基づき、排水弁を閉
じ、給水弁を開いて洗浄槽内に所定水位まで洗浄水を貯
めた後に給水弁を閉じてヒータを加熱し、温度検出手段
が検出した温度が所定温度に達したときにヒータの加熱
を停止させる予熱制御し、しかる後にコース選択キーの
選択した洗浄コース指令とスタート／一時停止キーのス
タート指令とに基づきき洗浄コースを実行制御するの
で、洗浄槽に給水される洗浄水の初期温度にかかわりな
く所定の温度での洗浄ができるため、洗浄時間を常に一
定にするこができ、冬場など給水温度が低い場合でも、
洗浄時間が長くなることがないという効果がある。

【００２４】また、制御部は、予熱キーの予熱指令に基
づき保温タイマのタイマ時間のカウントを開始し、タイ
マ時間のカウント中に温度検出手段が検出した温度が所
定温度より下がったときにはヒータを加熱するように制
御し、タイマ時間のカウントが所定のカウント値に達し
た後に予熱制御を終了させ、保温タイマのタイマ時間内
は洗浄槽内の洗浄水は洗浄水温度が所定温度で維持され
るようにしたので、予熱を開始して所定時間経過した保
温タイマのタイマ時間中に洗浄する時には、洗浄開始時
の洗浄水温度が高温化しているため、洗浄時間が一定に
なり使い勝手がより良いものとなるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態１の食器洗浄機のブロッ
ク図である。

【図２】 同実施の形態１の食器洗浄機のコントロール
パネルの正面図である。

【図３】 同実施の形態１の食器洗浄機の動作を示すフ
ローチャートである。

【図４】 本発明の実施の形態２の食器洗浄機のブロッ
ク図である。

【図５】 同実施の形態２の食器洗浄機の動作を示すフ
ローチャートである。

【図６】 従来の食器洗浄機の縦断面図である。

【図７】 同食器洗浄機のコントロールパネルの正面図
である。

【符号の説明】

１ 食器洗浄機本体、２ コントロールパネル、３ コ
ース選択キー、４ スタート／一時停止キー、５ 予熱
キー、９ 給水弁、１２ 排水弁、１５ 洗浄モータ、
１６ ヒータ、１７サーミスタ（温度検出手段）、１８
制御部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 扉を有する洗浄槽を備えた食器洗浄機本
   体と、 食器洗浄機本体に設けられ、複数の洗浄コースを選択す
   るコース選択キー、洗浄コースをスタート又は一時停止
   させるスタート／一時停止キー及び洗浄水を予熱する予
   熱キーとを有するコントロールパネルと、 洗浄槽内に設けられ、食器類をセットするラックと、 洗浄槽内への洗浄水の給水を制御する給水弁と、 洗浄槽外への洗浄水の排水を制御する排水弁と、 洗浄槽の底部から洗浄水を吸い込み、ラックに向けて洗
   浄水を噴射する噴射ノズルに洗浄水を供給するポンプを
   駆動する洗浄モータと、 洗浄槽の底部内に貯められた洗浄水を加熱するヒータ
   と、 洗浄槽の底部内に貯められた洗浄水の温度を検出する温
   度検出手段と、 予熱キーの予熱指令に基づき、排水弁を閉じ、給水弁を
   開いて洗浄槽に所定水位まで洗浄水を貯めた後に給水弁
   を閉じてヒータを加熱し、温度検出手段が検出した温度
   が所定温度に達したときにヒータの加熱を停止させる予
   熱制御をし、しかる後にコース選択キーの選択した洗浄
   コース指令とスタート／一時停止キーのスタート指令と
   に基づきき洗浄コースを実行制御する制御部とを備えた
   ことを特徴とする食器洗浄機。
2. 【請求項２】 前記制御部は、タイマ時間中洗浄水を所
   定の温度に維持するための保温タイマを備え、予熱キー
   の予熱指令に基づきタイマ時間のカウントを開始し、タ
   イマ時間のカウント中に温度検出手段が検出した温度が
   所定温度より下がったときにはヒータを加熱するように
   制御し、タイマ時間のカウントが所定のカウント値に達
   した後に予熱制御を終了させることを特徴とする請求項
   １記載の食器洗浄機。