JPH11121541A - Bga用tabテープの製造方法 - Google Patents

Bga用tabテープの製造方法

Info

Publication number
JPH11121541A
JPH11121541A JP28832897A JP28832897A JPH11121541A JP H11121541 A JPH11121541 A JP H11121541A JP 28832897 A JP28832897 A JP 28832897A JP 28832897 A JP28832897 A JP 28832897A JP H11121541 A JPH11121541 A JP H11121541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
insulating film
thickness
bga
metal layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28832897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3324472B2 (ja
Inventor
Kenji Yamaguchi
健司 山口
Gunichi Takahashi
軍一 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP28832897A priority Critical patent/JP3324472B2/ja
Publication of JPH11121541A publication Critical patent/JPH11121541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3324472B2 publication Critical patent/JP3324472B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/11Printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
    • H05K1/111Pads for surface mounting, e.g. lay-out
    • H05K1/112Pads for surface mounting, e.g. lay-out directly combined with via connections
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3457Solder materials or compositions; Methods of application thereof

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁フィルムに対するビアホールの形成を変形
させることなく、均質に行うことができ、さらに、熱伸
縮に基づくストレスを受けても半田ボールの部分で断線
しない高い信頼性を有したBGA用TABテープを製造
することのできる製造方法を提供する。 【解決手段】第1の金属層としての銅箔1と、この銅箔
1に対してキャスティングすることにより銅箔1をその
第1の面に有したポリイミドフィルム2と、ポリイミド
フィルム2の第2の面に形成した接着剤層3とから構成
される積層体4に対して打ち抜き加工を施すことによ
り、ビアホール5とデバイスホール6とを形成したの
ち、接着剤層3に銅箔7を貼り合わせ、さらに、ビアホ
ール5の少なくとも内壁面からその周辺にかけて銅メッ
キ8を被覆する。この銅めっき8は、半田ボール14の
半田付けの温度と時間とに応じた厚さを有しており、そ
の厚さは、半田ボール14が245℃×60秒の条件下
において形成される場合には、7〜10μmの範囲内に
設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はICやLSI等の半
導体素子を搭載するTAB(Tape Automat
ed Bonding)テープの製造方法に関し、特
に、BGA(Ball Grid Array)タイプ
のパッケージに適したTABテープの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のBGA用TABテープの製造方法
として、たとえば、ビアホールとデバイスホールとをレ
ーザ加工によって形成する方法が知られている。
【0003】この製造方法は、ベースフィルムとなるポ
リイミド等の絶縁フィルムの両面に金属箔を形成したの
ち、まず、一方の側の金属箔にエッチング処理を施し、
これによりこの一方の側の金属箔に対して所定パターン
の孔部を設け、次いで、これにCO2 レーザ等を照射す
ることによって、前記所定パターンの孔部形状に応じた
ビアホールとデバイスホールとを絶縁フィルムに対し形
成し、次に、一方の側の金属箔からビアホールの内面に
かけて金属メッキを形成したのち、他方の側の金属箔を
エッチング処理することによって所定形状の配線層を形
成し、上記一方の側に半田ボールを設けることによって
製造が進められる。
【0004】レーザによる孔加工をベースとしたこの製
造方法は、加工精度に優れているばかりでなく、同じ加
工精度に優れたアルカリエッチング法などに比べたとき
に、作業効率の点において格段に有利であることから、
有効な製造方法として活用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のBGA用TABテープの製造方法によると、寸法の
大きなデバイスホールを穿設するためには、レーザの出
力をかなりの高レベルに設定しなければならず、このた
め、デバイスホールと同時に形成される微小寸法のビア
ホールが、その内面形状を変形させてしまう問題があ
る。
【0006】図4は、銅箔1の孔部6′を通過したレー
ザ18によるビアホール5の形成状態を示したもので、
本来、絶縁フィルム2に対して点線19のように形成さ
れるべきビアホール5の断面形状が、過剰なレーザ出力
のために、20のように変形(エッチバック)して形成
されることになり、このため、ビアホールとしての品質
を損なうことがある。
【0007】また、従来のBGA用TABテープによる
と、半導体素子を搭載したのち、印刷回路基板等の外部
回路へ接続したとき、熱伸縮に基づくストレスが半田ボ
ールに集中するため、その部分で断線する恐れがある。
【0008】従って、本発明の目的は、絶縁フィルムに
対するビアホールの形成を変形させることなく、均質に
行うことのできるBGA用TABテープの製造方法を提
供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、熱伸縮に基づくスト
レスを受けても半田ボールの部分で断線しない高い信頼
性を有したBGA用TABテープを製造し得るBGA用
TABテープの製造方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、所定のパターンでアレイ状に配置された
半田ボールを外部回路への接続用端子として有し、さら
に、前記所定のパターンに応じたパターンのビアホール
と半導体素子を搭載するためのデバイスホールとを備え
たBGA用TABテープの製造方法において、第1の金
属層を第1の面に有し、接着剤層を第2の面に有する絶
縁フィルムの前記第2の面に前記接着剤層によって第2
の金属層を接着し、この接着の前もしくは接着の後に前
記ビアホールとデバイスホールを打ち抜きによって形成
し、前記ビアホールの少なくとも内壁面およびその周辺
に前記半田ボールの半田付けの温度と時間に応じた厚さ
の導電性めっきを被覆し、前記第2の金属層を加工して
所定のパターンの配線層とし、前記絶縁フィルムの前記
第1の面において前記ビアホールに前記導電性めっきを
介して前記半田付けの温度と時間によって前記半田ボー
ルを半田付けすることを特徴とするBGA用TABテー
プの製造方法を提供するものである。
【0011】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、所定のパターンでアレイ状に配置された半田ボール
を外部回路への接続用端子として有するBGA用TAB
テープの製造方法において、第1の金属層を第1の面に
有し、接着剤層を第2の面に有する絶縁フィルムを打ち
抜いて前記所定のパターンに応じた打ち抜きパターンの
ビアホールを形成し、前記絶縁フィルムの前記第2の面
に前記接着剤層によって第2の金属層を接着し、前記第
1の金属層を加工して所定の形状の孔部を設け、前記孔
部からレーザを照射することによって前記絶縁フィルム
に前記孔部の形状に応じたデバイスホールを形成し、前
記ビアホールの少なくとも内壁面およびその周辺に前記
半田ボールの半田付けの温度と時間とに応じた厚さの導
電性めっきを被覆し、前記第2の金属層を加工して所定
のパターンの配線層とし、前記絶縁フィルムの前記第1
の面において前記ビアホールに前記導電性めっきを介し
て前記半田付けの温度と時間によって前記半田ボールを
半田付けすることを特徴とするBGA用TABテープの
製造方法を提供するものである。
【0012】前者の製造方法において、ビアホールとデ
バイスホールの形成は、上記のように絶縁フィルムの第
2の面に対して第2の金属層を接着する前か、もしく
は、接着した後に行われるが、これらビアホールとデバ
イスホールとは必ずしも同時に形成されるものとは限ら
ない。
【0013】また、デバイスホールは、第2の金属層の
接着前の段階で形成されるのが普通であるが、ビアホー
ルの形成については特に接着の前後を選ばない。
【0014】
【0011】の製造方法は、レーザ加工によってデバイ
スホールを形成するときに有効であり、ビアホール内面
にはレーザ照射前に金属メッキが形成されていることか
ら、ビアホールがデバイスホール加工のための高出力レ
ーザの影響を受けることがない。
【0015】上記絶縁フィルムの構成材としては、ポリ
イミドやポリアミドイミドのような耐熱性材料が使用さ
れ、また、第1および第2の金属層を構成する材料とし
ては、銅箔や銅合金箔などが使用される。
【0016】絶縁フィルムの第1の面への第1の金属層
の形成方法としては、接着剤を使用しない方法が望まし
く、具体的には、第1の金属層に対して絶縁フィルム構
成材を直接キャスティングする方法が好適である。
【0017】絶縁フィルムの第2の面に設けられる接着
剤層は、たとえば、エポキシ樹脂のような硬化型樹脂を
溶剤に溶かした接着剤を塗布し、乾燥することによって
形成されるが、その形成厚さは、配線層のインナリード
と搭載される半導体素子との間の接続形式によって異な
る。
【0018】この接着剤層によって絶縁フィルムに貼り
合わされる配線層(第2の金属層)のインナリードと搭
載半導体素子間の接続が、200℃のような高温下にお
いて行われるワイヤボンディングによる場合には、接着
剤層の厚さはできるだけ薄いことが好ましく、従って、
その厚さとしては7μm以下に設定されることが望まし
いが、インナリードと半導体素子間がバンプを利用した
インナリードボンディング(TAB接続)によって接続
される場合には、最大50μmまで厚く形成することが
可能である。
【0019】絶縁フィルムとしてポリイミドフィルムを
使用する場合には、実用レベルの電気絶縁性とテープ搬
送時の強度確保のために、少なくとも20μmの厚さを
有していることが望ましく、また、第1の金属層に対し
キャスティングによって一体化するときには、キャステ
ィング性確保のために75μmの厚さを上限値として設
定することが望ましい。
【0020】配線層を構成する第2の金属層としては、
35μm以下の銅箔であることが望ましく、この値は、
特に、配線ピッチが80μm以下であることが要求され
る、いわゆるファインピッチ配線をフォトエッチングに
よって形成するときに、これを保証するための好ましい
上限値となる。
【0021】ビアホールの大きさは直径50〜500μ
m程度であり、また、デバイスホールは、搭載される半
導体素子の大きさによっても様々であるが、たとえば、
その大きさは10mm角程度である。
【0022】絶縁フィルムの第1の面に導電性めっきを
介して半田付けにより形成される半田ボールは、半導体
素子搭載後に印刷回路基板等の外部回路に接続されたと
きに、熱伸縮に基づくストレスを集中的に受けることを
原因として断線する恐れがあるが、これを防止するため
には、ビアホールの内壁面およびその周辺に形成される
導電性めっきの厚さが重要となる。
【0023】その厚さは、ビアホールに対する半田ボー
ル形成の際の温度と時間とに応じた厚さとすることが必
要であり、具体的には、(245±5)℃×(60±1
0)秒のような条件のもとで行われる半田付け作業に耐
えられる厚さを有していることが、前記ストレスに対す
る抵抗力確保のための前提となる。
【0024】すなわち、半田ボールの半田付け作業が
(245±5)℃および(60±10)秒の条件下で行
われる場合には、導電性めっきとして銅めっきが適用さ
れるときの好ましいめっき厚さは、7〜10μmの範囲
内に設定される。
【0025】配線層のインナリード部や半田ボールが形
成される部分のボールパッド部には、必要によってニッ
ケル、金、錫、半田等から構成されるメッキ層が形成さ
れる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるBGA用TA
Bテープの製造方法の実施の形態について説明する。
【0027】図1は、本発明の一実施形態における加工
手順を示したものである。まず、(イ)のように、グラ
ンド層または電源層を構成すべき厚さ18μmの銅箔1
に対して、ポリイミドを厚さ50μmにキャスティング
することによってその第1の面に銅箔1(第1の金属
層)を形成したポリイミドフィルム2を準備し、このポ
リイミドフィルム2の第2の面に硬化性エポキシ樹脂を
主成分とした接着剤層3を13μmの厚さに形成し、積
層体4とした。
【0028】次に、この積層体4に対して、(ロ)のよ
うに、所定形状の金型を使用した打ち抜き加工を施し、
これにより直径80μmの所定のパターンのビアホール
5と半導体素子搭載のための10mm角のデバイスホー
ル6とを形成した。
【0029】次いで、(ハ)のように、接着剤層3に対
して厚さ25μmの銅箔7(第2の金属層)を貼り合わ
せ、その後、これを140℃に加熱することによって接
着剤層3を硬化させた。
【0030】(ニ)はデスミヤ処理されたビアホール5
の内壁面とその周辺に対する銅メッキ8の被覆構造を示
したもので、銅メッキ8は電気メッキによって7μmの
厚さに形成され、その後、この銅メッキ8には、(ホ)
のように、その所定の個所に厚さ15μmのフォトソル
ダレジストによる被覆層9が形成された。
【0031】さらに、銅箔7に対しフォトエッチング加
工を施し、これによってインナリード10と引き回し配
線と入力リードとを含む配線間ピッチ80μmの配線層
7′を形成した。
【0032】次いで、(ヘ)のように、ビアホール5の
内壁面と、被覆層9から露出している銅メッキ8の表面
に対して、下地に1μm厚さのニッケルメッキを備えた
0.5μm厚さの金メッキ11を形成し、これによりボ
ールパッド部12を設けた。
【0033】次に、配線層7′の所定の個所にフォトソ
ルダレジストによる厚さ15μmの被覆13を形成した
のち、(ト)のように、ボールパッド部12に対して、
245℃×60秒の条件のもとで半田ボール14を半田
付け形成し、これによって所定構造のBGA用TABテ
ープを製造した。
【0034】(チ)は、以上のようにして製造されたB
GA用TABテープに対する半導体素子15の搭載構造
を示したもので、配線層7′のインナリード10に対
し、半導体素子15の電極バンプ16を接合し、さら
に、これらの周囲を樹脂封止材17でもって覆い、これ
により所定構造のBGA用半導体パッケージを構成し
た。
【0035】図2は、図1と同じように、デバイスホー
ルとビアホールとを打ち抜き加工によって形成する場合
の他の実施の形態を示したもので、この実施の形態にお
ける図1との違いは、デバイスホールとビアホールの形
成時期をずらせた点にある。
【0036】すなわち、(イ)のように、キャスティン
グにより形成されたポリイミドフィルム2と、このフィ
ルム2の第1の面に設けられた銅箔1(第1の金属層)
と、ポリイミドフィルム2の第2の面に形成された接着
剤層3とから構成される積層体4に対して、まず、
(ロ)のように、金型を使用して10mm角のデバイス
ホール6を打ち抜き形成した。
【0037】次に、(ハ)のように、接着剤層3に対し
て第2の金属層である銅箔7を貼り合わせたのち、
(ニ)のように、金型を使用した打ち抜きによって直径
80μmの所定のパターンのビアホール5を形成し、さ
らに、銅箔7を対象にしてフォトエッチングを施すこと
により、インナリード10と引き回し配線と入力リード
とを含む配線層7′を形成した。
【0038】図1の場合とは異なって、本実施形態にお
けるビアホール5は、銅箔1から配線層7′までの積層
体全体を貫通したかたちで形成されている。
【0039】次いで、このビアホール5は、内面をデス
ミヤ処理されたのち、(ホ)のように、その内壁面から
銅箔1および配線層7′の所定の個所にかけて、厚さ
8.5μmの銅メッキ8が被覆形成され、その後、この
銅メッキ8には、その所定の個所に厚さ15μmのフォ
トソルダレジストによる被覆層9が形成され、これによ
りボールパッド部12も形成され、その後、(ヘ)のよ
うに、銅箔1のボールパッド部12上に半田ボール14
が245℃×60秒の条件下で半田付け形成されること
により、所定のBGA用TABテープとされた。
【0040】図3は、ビアホールとデバイスホールの形
成を打ち抜き加工とレーザ加工の併用によって行う形式
の本発明TABテープ製造方法における実施の形態を示
したものである。
【0041】まず、(イ)のように、厚さ18μmの銅
箔1(第1の金属箔)に対してポリイミドフィルム2を
50μmの厚さになるようにキャスティング形成した材
料を準備し、次に、このポリイミドフィルム2の第2の
面に13μm厚さの硬化型エポキシ系接着剤層3を形成
することによって積層体4を製作した。
【0042】次いで、(ロ)のように、この積層体4を
対象とした打ち抜き加工を行い、これにより80μmの
直径を有する所定のパターンのビアホール5を形成し
た。
【0043】次に、(ハ)のように、接着剤層3に対し
て25μm厚さの銅箔7(第2の金属層)を貼り合わ
せ、これを140℃に加熱することによって接着剤層3
を硬化させ、その後、(ニ)のように、銅箔1を対象と
したフォトエッチング加工を行うことにより銅箔1に対
して10mm角の孔部6′を形成し、さらに、ビアホー
ル5をデスミヤ処理したのち、ビアホール5の内壁面お
よびその周辺にかけて電気メッキによる厚さ10μmの
銅メッキ8を被覆した。
【0044】次に、(ホ)のように、ポリイミドフィル
ム2に対して上部よりCO2 レーザ18を照射すること
により、孔部6′と同じ形状のデバイスホール6を形成
し、さらに、銅箔7を対象としたフォトエッチング加工
を行うことによって、(ヘ)のように、インナリード1
0と引き回し配線と入力リードを含む所定パターンの配
線層7′を形成した。9は銅メッキ8の必要個所に設け
られた厚さ15μmのフォトソルダレジスト被覆層であ
る。
【0045】(ト)において11は、銅メッキ9上に1
μm厚さのニッケルメッキを介して形成された0.5μ
m厚さの金メッキであり、12はこれによって形成され
たボールパッド部、13は配線層7′の所定の個所に形
成された15μm厚さのフォトソルダレジストによる被
覆層を示す。
【0046】(チ)の14は、ボールパッド部12上に
設けられた半田ボールを示し、この半田ボール14は2
45℃×60秒の条件のもとで形成されたもので、これ
により所定の構造のBGA用TABテープが完成した。
【0047】本実施形態の場合には、ポリイミドフィル
ム2へのデバイスホール6の形成をレーザ加工によって
行ったが、レーザ照射時におけるビアホール5は、その
内面が銅メッキ8によって保護された状態にあることか
ら、デバイスホール形成のための高出力のレーザ18を
受けても、ビアホール5の内面に変形をきたす恐れがな
く、従って、この方法は、レーザによってデバイスホー
ルの穿設を行う加工形式にとっては、有効な方法であ
る。
【0048】次に、以上の図1〜3の実施の形態によっ
て製造され、それぞれに1個のデバイスホール6と12
8個のビアホール5とを形成された各BGA用TABテ
ープを対象に、特性試験を実施した結果について説明す
る。
【0049】試験は、マイナス55℃と、プラス150
℃とに各30分づゝ保持するのを1サイクルとしたヒー
トサイクル試験によって行われ、200サイクル、50
0サイクル、1,000サイクルの各サイクル時におけ
る導通抵抗を測定し、その変化の状況を観察することに
よって行われたが、図1〜3により製造されたいずれの
TABテープにも導通抵抗の増加は認められず、半田ボ
ール15の脱落も1個もなく、高い熱ストレス安定性が
確認された。
【0050】また、温度85℃および湿度85%の環境
下において、DCバイアス24Vによるマイグレーショ
ン試験を連続1,000時間実施したが、銅メッキをし
たビアホールにおける導通破壊はなく、上下2層の銅箔
間での絶縁破壊も認められなかった。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるBG
A用TABテープによれば、ビアホールとデバイスホー
ルとを打ち抜きによって加工するか、あるいは、ビアホ
ールを打ち抜きによって形成し、その内面に金属メッキ
を形成したのちに、レーザ加工によるデバイスホールの
形成を行うものであることから、従来のようにビアホー
ルが過剰レーザのために変形する要因が介在せず、従っ
て、均質なビアホールを備えたBGA用TABテープを
提供することができる。
【0052】また、ビアホールの少なくとも内壁面およ
びその周辺に対して、半田ボールの半田付け温度と半田
付け時間とに応じた厚さを有する導電性めっきを被覆す
るものであることから、この導電性めっきの存在が、半
田ボール形成部分に対して、熱伸縮に基づくストレスが
集中したときの抵抗力を与えることになり、従って、熱
伸縮ストレスのために半田ボールの部分で断線するよう
な事態を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるBGA用TABテープ製造方法の
実施の形態説明図であり、(イ)〜(ト)はその製造手
順を示し、(チ)は半導体素子の搭載構造を示す。
【図2】本発明によるBGA用TABテープ製造方法の
他の実施形態説明図であり、(イ)〜(ヘ)はその製造
手順である。
【図3】本発明によるBGA用TABテープのさらに他
の実施形態説明図であり、(イ)〜(チ)はその製造手
順説明図である。
【図4】従来の製造方法における問題点説明図。
【符号の説明】
1 銅箔 2 ポリイミドフィルム 3 接着剤層 5 ビアホール 6 デバイスホール 6′孔部 7 銅箔 7′配線層 8 銅メッキ 14 半田ボール 18 レーザ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のパターンでアレイ状に配置された半
    田ボールを外部回路への接続用端子として有し、さら
    に、前記所定のパターンに応じたパターンのビアホール
    と半導体素子を搭載するためのデバイスホールとを備え
    たBGA用TABテープの製造方法において、 第1の金属層を第1の面に有し、接着剤層を第2の面に
    有する絶縁フィルムの前記第2の面に前記接着剤層によ
    って第2の金属層を接着し、この接着の前もしくは接着
    の後に前記ビアホールとデバイスホールを打ち抜きによ
    って形成し、前記ビアホールの少なくとも内壁面および
    その周辺に前記半田ボールの半田付けの温度と時間に応
    じた厚さの導電性めっきを被覆し、前記第2の金属層を
    加工して所定のパターンの配線層とし、前記絶縁フィル
    ムの前記第1の面において前記ビアホールに前記導電性
    めっきを介して前記半田付けの温度と時間によって前記
    半田ボールを半田付けすることを特徴とするBGA用T
    ABテープの製造方法。
  2. 【請求項2】前記導電性めっきの被覆は、前記半田付け
    の温度と時間を(245±5)℃×(60±10)秒と
    したとき、7〜10μmの厚さの銅めっきの被覆である
    ことを特徴とする請求項第1項記載のBGA用TABテ
    ープ。
  3. 【請求項3】前記絶縁フィルムは、厚さが20〜75μ
    mのポリイミドフィルムであり、前記配線層を構成する
    前記第2の金属層は、厚さが35μm以下の銅箔である
    ことを特徴とする請求項第1項記載のBGA用TABテ
    ープ。
  4. 【請求項4】所定のパターンでアレイ状に配置された半
    田ボールを外部回路への接続用端子として有するBGA
    用TABテープの製造方法において、 第1の金属層を第1の面に有し、接着剤層を第2の面に
    有する絶縁フィルムを打ち抜いて前記所定のパターンに
    応じた打ち抜きパターンのビアホールを形成し、前記絶
    縁フィルムの前記第2の面に前記接着剤層によって第2
    の金属層を接着し、前記第1の金属層を加工して所定の
    形状の孔部を設け、前記孔部からレーザを照射すること
    によって前記絶縁フィルムに前記孔部の形状に応じたデ
    バイスホールを形成し、前記ビアホールの少なくとも内
    壁面およびその周辺に前記半田ボールの半田付けの温度
    と時間に応じた厚さの導電性めっきを被覆し、前記第2
    の金属層を加工して所定のパターンの配線層とし、前記
    絶縁フィルムの前記第1の面において前記ビアホールに
    前記導電性めっきを介して前記半田付けの温度と時間に
    よって前記半田ボールを半田付けすることを特徴とする
    BGA用TABテープの製造方法。
  5. 【請求項5】前記導電性めっき被覆は、前記半田付けの
    温度と時間を(245±5)℃×(60±10)秒とし
    たとき、7〜10μmの厚さの銅メッキの被覆であるこ
    とを特徴とする請求項第4項記載のBGA用TABテー
    プの製造方法。
  6. 【請求項6】前記絶縁フィルムは、厚さが20〜75μ
    mのポリイミドフィルムであり、前記配線層を構成する
    前記第2の金属層は、厚さが35μm以下の銅箔である
    ことを特徴とする請求項第4項記載のBGA用TABテ
    ープの製造方法。
JP28832897A 1997-10-21 1997-10-21 Bga用tabテープの製造方法 Expired - Fee Related JP3324472B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28832897A JP3324472B2 (ja) 1997-10-21 1997-10-21 Bga用tabテープの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28832897A JP3324472B2 (ja) 1997-10-21 1997-10-21 Bga用tabテープの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11121541A true JPH11121541A (ja) 1999-04-30
JP3324472B2 JP3324472B2 (ja) 2002-09-17

Family

ID=17728770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28832897A Expired - Fee Related JP3324472B2 (ja) 1997-10-21 1997-10-21 Bga用tabテープの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3324472B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008157108A2 (en) * 2007-06-12 2008-12-24 Texas Instruments Incorporated Metal plugged substrates with no adhesive between metal and polyimide
CN104505350A (zh) * 2014-12-24 2015-04-08 恒汇电子科技有限公司 双面导电ic卡载带及其加工方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008157108A2 (en) * 2007-06-12 2008-12-24 Texas Instruments Incorporated Metal plugged substrates with no adhesive between metal and polyimide
WO2008157108A3 (en) * 2007-06-12 2009-09-11 Texas Instruments Incorporated Metal plugged substrates with no adhesive between metal and polyimide
US7918018B2 (en) 2007-06-12 2011-04-05 Texas Instruments Incorporated Method of fabricating a semiconductor device
US8471155B2 (en) 2007-06-12 2013-06-25 Texas Instruments Incorporated Metal plugged substrates with no adhesive between metal and polyimide
CN104505350A (zh) * 2014-12-24 2015-04-08 恒汇电子科技有限公司 双面导电ic卡载带及其加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3324472B2 (ja) 2002-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4541753B2 (ja) 電子部品実装構造の製造方法
JPH0888245A (ja) 半導体装置
JP2004342988A (ja) 半導体パッケージの製造方法、及び半導体装置の製造方法
JPH09199635A (ja) 回路基板形成用多層フィルム並びにこれを用いた多層回路基板および半導体装置用パッケージ
JP2001250876A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3116926B2 (ja) パッケージ構造並びに半導体装置、パッケージ製造方法及び半導体装置製造方法
JP2000286304A (ja) 半導体素子の製造方法、および半導体素子、および半導体装置の製造方法、および半導体装置、ならびに実装モジュール
JP3324472B2 (ja) Bga用tabテープの製造方法
JPH0897330A (ja) チップキャリア及びその製造方法
JP4593444B2 (ja) 電子部品実装構造体の製造方法
JP2001053194A (ja) 2層配線tabテープ及びその製造方法
JP2006310543A (ja) 配線基板及びその製造方法、半導体回路素子付き配線基板
JPH1117309A (ja) 電子部品の接続機構、これを用いた電子回路基板、接続機構の製造方法
JP2006222257A (ja) 配線基板とその製造方法、およびそれを用いた半導体装置
JP3351312B2 (ja) T−bga用tabテープの製造方法
JP3279225B2 (ja) バンプを有する電子部品及びその実装構造
JP2003163240A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3258564B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2002176267A (ja) 電子部品、回路装置とその製造方法並びに半導体装置
JP3541741B2 (ja) 多層tabテープの製造方法
JP2001053116A (ja) 2層配線tabテープ及びその製造方法
JPH10326849A (ja) Bga型半導体装置の製造方法
JP2002151618A (ja) ビルドアッププリント配線板およびその製造方法
JP4927145B2 (ja) 電子部品実装構造の製造方法
JPH09321169A (ja) 半導体パッケージ、半導体パッケージ回路板および半導体パッケージ用部材

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090705

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees