JPH11121345A - Lsi用パターンのレイアウト作成方法及びlsi用パターンの形成方法 - Google Patents

Lsi用パターンのレイアウト作成方法及びlsi用パターンの形成方法

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JPH11121345A
JPH11121345A JP28877297A JP28877297A JPH11121345A JP H11121345 A JPH11121345 A JP H11121345A JP 28877297 A JP28877297 A JP 28877297A JP 28877297 A JP28877297 A JP 28877297A JP H11121345 A JPH11121345 A JP H11121345A
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mask
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space
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Withdrawn
Application number
JP28877297A
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English (en)
Inventor
Akio Mitsusaka
章夫 三坂
Akihiko Aida
明彦 合田
Hiroyuki Umimoto
博之 海本
Shinji Odanaka
紳二 小田中
Koji Matsuoka
晃次 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リソグラフィ工程における露光条件が変更に
なっても、変更後の露光条件に対応するマスクレイアウ
トを速やかに作成できるようにする。 【解決手段】 リソグラフィ工程におけるパターンの目
標設計寸法と、パターンの両側に位置する第1のスペー
ス及び第2のスペースの各幅寸法S1、S2と、リソグラ
フィ工程における露光条件とを変数とする連続関数によ
ってパターンの幅のマスク寸法Lを表現した評価式を作
成する。LSI用パターンを構成する複数のパターンか
ら寸法制御の対象となるパターンを抽出した後、上記評
価式を用い、目標設計寸法を実現するマスク上のパター
ンの線幅寸法Lを算出する。算出したマスク寸法Lを用
いてLSI用パターンのマスクを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はLSI用パターンの
マスクレイアウトを作成するレイアウト作成方法及び該
レイアウト作成方法を用いて行なうLSI用パターンの
形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LSI半導体装置の微細化がます
ます進んでいるため、LSI半導体装置の微細加工は限
界に迫りつつあり、それに伴って、LSI半導体装置の
製造工程の1つであるリソグラフィ工程においては、近
接効果(露光ビームが半導体基板面で散乱して現像後の
レジストパターンの形状が歪む現象)によって生じる設
計寸法(目標設計寸法)と加工寸法(仕上がり寸法)と
の差が無視できなくなってきた。そのため、LSIパタ
ーンのマスクレイアウトの個別単位である各セルの設計
時に、目的とする設計寸法に対して、近接効果による寸
法変動分を考慮し、寸法変動分を補正したマスクレイア
ウト用パターンデータを作成する必要がある。近接効果
は、文字通り、パターン間隔が小さい場合に顕著に現わ
れるため、近接効果による寸法変動分を考慮した補正を
行なってパターンの仕上がり寸法を求める方法は、パタ
ーンの幅寸法又は前記パターンの両側のスペースの幅寸
法が露光光源の波長以下であるパターンを形成する場合
に特に必要となる。
【0003】以下、近接効果を考慮した補正を行なって
パターンの仕上がり寸法を求める従来のLSI用パター
ンのレイアウト作成方法について、図4に示すフロー図
を参照しながら説明する。
【0004】まず、パターンの配置ルール(例えば、パ
ターンの幅寸法、前記パターンの両側のスペースの幅寸
法)毎に、リソグラフィにおける各露光条件(例えば、
露光光源の波長、露光光の干渉度、フォーカス位置、露
光量及びレンズの開口数等)に対応する寸法変動量を実
験又はシミュレーションにより求め、求めた寸法変動量
に基づいてCD(Critical Dimension:リソグラフィ工
程におけるパターンの仕上がり寸法)補正テーブルを作
成しておく。
【0005】次に、ステップS1において、LSIにお
ける論理回路を表す回路パターンデータを入力する。パ
ターンの配置状態においては、通常、密なパターン配置
と疎なパターン配置とが混在している。例えば、リソグ
ラフィ工程における露光工程において、光を用いる通常
の露光プロセスを行なうとすると、CDは、近接効果に
より、密な配置パターンのとき(パターンの両側のスペ
ースの幅寸法が小さいとき)にはパターンの幅寸法は設
計寸法よりも小さくなる一方、疎な配置パターンのとき
(パターンの両側のスペースの幅寸法が大きいとき)に
はパターンの幅寸法は設計寸法よりも大きくなる。この
ため、例えば、ゲート電極のゲート長においては、近接
効果により設計寸法と仕上がり寸法との間に生じる寸法
差が大きくなり、この寸法差が設計上の性能を実現する
ための許容範囲を超えることがある。
【0006】そこで、ステップS2において、LSI回
路用パターンから、CD評価対象、例えば、パッドから
ゲート電極まで延びるゲート配線におけるトランジスタ
領域のように寸法制御を必要とする部分を抽出する。
【0007】次に、ステップS3において、抽出された
各CD評価対象に対して順次処理を行なう。すなわち、
ステップS4において、CD補正テーブルによりパター
ンデータの修正を行なう。具体的には、パターンの配置
ルール毎に求めておいたCD補正テーブルにより、製造
工程で使用される露光条件における、近接効果に起因す
る設計寸法と仕上がり寸法との寸法差を求め、求めた寸
法差に応じて各パターンデータを修正する。
【0008】次に、ステップS5において、全てのCD
評価対象に対して処理が終了したと判断すると、ステッ
プS6において、設計回路パターンデータを出力する。
出力された設計回路パターンは、セルライブラリーとし
て蓄積され、蓄積されたセルライブラリに基づいてLS
I用パターンのマスクレイアウトを作成し、作成された
マスクレイアウトに基づいてマスクを製作し、製作され
たマスクを用いて微細パターンの形成を行なう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うなレイアウト作成方法によると、設計時において想定
された露光条件以外の露光条件の下では近接効果を補正
する効果は得られない。例えば、リソグラフィ工程にお
ける露光条件の1つである露光光源の干渉度が小さい場
合には、疎なパターン配置のときにはパターンの仕上が
り寸法が大きくなり、密なパターン配置のときにはパタ
ーンの仕上がり寸法が小さくなる一方、露光光源の干渉
度が大きい場合には、疎なパターン配置のときにはパタ
ーンの仕上がり寸法が小さくなり、密なパターン配置の
ときにはパターンの仕上がり寸法が大きくなるので、近
接効果を考慮した補正が逆効果となることもある。
【0010】また、前述したようなレイアウト作成方法
によると、得られるセルライブラリーは、特定の露光条
件においては利用可能であるが、露光条件のマージンに
対する最適化が行われていないため、異なる露光条件で
露光されるLSIに再利用することができない。このた
め、LSIの大規模化に伴って設計コストが増大すると
言う問題がある。
【0011】ところで、LSIの各セルの設計を行なっ
てからLSIの製造を行なうまでの間に、マスクのマー
ジンや歩留まり等の種々の要因によって露光条件を変更
しなければならない事態が発生することがある。ところ
が、LSIの大規模化に伴って、パターンの各配置ルー
ル及び各露光条件に対応する寸法補正テーブルの作成に
多大の時間が必要になると共に、各セルの設計を行なっ
てからLSIの製造を行なうまでの時間が拡大してきて
いるため、マスクレイアウトの作成時間に制約があるの
で、露光条件の変更に応じて寸法補正テーブルを作成し
直すことができない。このため、従来のレイアウト作成
方法では、設計上の性能を実現する微細なパターンが得
られないと言う問題がある。
【0012】また、LSIの大規模化に伴って、パター
ンの配置ルール及び露光条件が多様化しているため、作
成した寸法補正テーブルを再利用することが困難であ
る。このため、従来のレイアウト作成方法では、マスク
レイアウト作成工程のコストダウンを図ることができな
いと言う問題もある。
【0013】本発明は、前述した問題を一挙に解決し、
近接効果を考慮したマスクレイアウトを作成する工程に
おいて、露光条件が変更になっても、変更後の露光条件
に対応するマスクレイアウトを速やかに作成できるよう
にすると共に、パターン及び前記パターンの両側のスペ
ースの各種の幅寸法並びに各種の露光条件に対応する汎
用性を有するレイアウト作成方法およびLSI用パター
ンの形成方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のLSI用パター
ンのレイアウト作成方法は、パターンの幅のマスク寸法
が、リソグラフィ工程における目標設計寸法、前記パタ
ーンの両側に位置する第1のスペース及び第2のスペー
スの各幅のマスク寸法、並びに前記リソグラフィ工程に
おける露光条件を変数とする連続関数によって表わされ
た最適マスク寸法評価式を作成する最適マスク寸法評価
式作成工程と、LSI用パターンを構成する複数のパタ
ーンから寸法制御の対象となるパターンを抽出する対象
パターン抽出工程と、前記最適マスク寸法評価式に、前
記対象パターンに対応する前記目標設計寸法、前記パタ
ーンの両側に位置する前記第1のスペース及び第2のス
ペースの各幅の前記マスク寸法、並びに前記リソグラフ
ィ工程における前記露光条件を代入することにより、前
記目標設計寸法を実現する前記パターンの幅の最適マス
ク寸法を算出する最適マスク寸法算出工程と、算出され
た前記最適マスク寸法を用いて前記LSI用パターンの
マスクを作成するマスクレイアウト作成工程とを包含す
る。
【0015】本発明の他のLSI用パターンのレイアウ
ト作成方法は、パターンの幅のマスク寸法が、リソグラ
フィ工程における目標設計寸法、前記パターンの両側に
位置する第1のスペース及び第2のスペースの各幅のマ
スク寸法、並びに前記リソグラフィ工程における露光条
件を変数とする連続関数によって表わされた最適マスク
寸法評価式を作成する最適マスク寸法評価式作成工程
と、前記リソグラフィ工程におけるパターンの仕上がり
寸法が、前記パターンの幅の前記マスク寸法、前記第1
のスペース及び第2のスペースの各幅の前記マスク寸
法、並びに前記リソグラフィ工程における露光条件を変
数とする連続関数によって表された仕上がり寸法評価式
を作成する仕上がり寸法評価式作成工程と、LSI用パ
ターンを構成する複数のパターンから寸法制御の対象と
なるパターンを抽出する対象パターン抽出工程と、前記
最適マスク寸法評価式に、前記対象パターンに対応する
前記目標設計寸法、前記パターンの両側に位置する前記
第1のスペース及び第2のスペースの各幅の前記マスク
寸法、並びに前記リソグラフィ工程における露光条件を
代入することにより、前記目標設計寸法を実現する前記
パターンの幅の最適マスク寸法を算出した後、算出され
た前記最適マスク寸法と前記第1のスペース及び第2の
スペースの各幅の前記マスク寸法、並びに前記リソグラ
フィ工程における露光条件のうちの少なくとも1つに揺
らぎを与えつつこれらを前記仕上がり寸法評価式に代入
することにより、前記目標設計寸法と前記仕上がり寸法
との間の寸法誤差分散幅を算出する寸法誤差分散幅算出
工程と、算出された前記寸法誤差分散幅が許容範囲内に
なるように前記露光条件を決定し、前記LSI用パター
ンのマスクレイアウトを作成する工程とを包含する。
【0016】前記レイアウト作成工程は、前記許容範囲
内である前記寸法差分散幅が複数個あるときには、最も
小さい寸法差分幅に対応する前記パターンの幅のマスク
寸法、前記第1のスペース及び第2のスペースの各幅の
前記マスク寸法、並びに前記露光条件に基づいてマスク
レイアウトを作成し、このマスクレイアウトに基づいて
微細パターンの形成を行なう工程を含むようにすること
が好ましい。
【0017】前記最適マスク寸法評価式は、前記目標設
計寸法、前記第1のスペース及び第2のスペースの各幅
の前記マスク寸法、並びに前記露光件を変数とする連続
関数の多項式としてもよい。
【0018】特に、前記最適マスク寸法評価式は、前記
露光条件を変数とする連続関数の多項式であって、該多
項式の係数は前記目標設計寸法、前記第1のスペース及
び第2のスペースの各幅の前記マスク寸法を変数とする
連続開数からなる多項式とすることが好ましい。
【0019】前記露光条件は、露光光の露光ドース量及
びフォーカス位置を含み、前記寸法誤差分散幅算出工程
は、前記露光光の前記露光ドーズ量及び前記フォーカス
位置に揺らぎを与えつつこれらを前記寸法誤差評式に代
入することにより前記寸法誤差分散幅を算出する工程を
含んでもよい。
【0020】本発明によるLSI用パターンの形成方法
は、パターンの幅のマスク寸法が、リソグラフィ工程に
おける目標設計寸法、前記パターンの両側に位置する第
1のスペース及び第2のスペースの各幅のマスク寸法、
並びに前記リソグラフィ工程における露光条件を変数と
する連続関数によって表わされたマスク寸法評価式を作
成する最適マスク寸法評価式作成工程と、LSI用パタ
ーンを構成する複数のパターンから寸法制御の対象とな
るパターンを抽出する対象パターン抽出工程と、前記最
適マスク寸法評価式に、前記対象パターンに対応する前
記目標設計寸法、前記パターンの両側に位置する前記第
1のスペース及び第2のスペースの各幅の前記マスク寸
法、並びに前記リソグラフィ工程における露光条件を代
入することにより、前記目標設計寸法を実現する前記パ
ターンの幅の最適マスク寸法を算出する最適マスク寸法
算出工程と、算出された前記最適マスク寸法を用いて前
記LSI用パターンのマスクを作成するマスクレイアウ
ト作成工程と、作成された前記マスクレイアウトに基づ
いてマスクを製作するマスク製作工程と、製作された前
記マスクを用いて、前記対象パターンの仕上がり寸法が
許容範囲内であると判断されたときの露光条件で、半導
体基板の上に形成されているレジスト膜に対して露光を
行なう露光工程とを包含する。
【0021】本発明による他のLSI用パターンの形成
方法は、パターンの幅のマスク寸法が、リソグラフィ工
程における目標設計寸法、前記パターンの両側に位置す
る第1のスペース及び第2のスペースの各幅のマスク寸
法、並びに前記リソグラフィ工程における露光条件を変
数とする連続関数によって表わされたマスク寸法評価式
を作成する最適マスク寸法評価式作成工程と、前記リソ
グラフィ工程におけるパターンの仕上がり寸法が、前記
パターンの幅のマスク寸法、前記第1のスペース及び第
2のスペースの各幅の前記マスク寸法、並びに前記リソ
グラフィ工程における露光条件を変数とする連続関数に
よって表された仕上がり寸法評価式を作成する仕上がり
寸法評価式作成工程と、LSI用パターンを構成する複
数のパターンから寸法制御の対象となるパターンを抽出
する対象パターン抽出工程と、前記最適マスク寸法評価
式に、前記対象パターンに対応する前記目標設計寸法、
前記パターンの両側に位置する第1のスペース及び第2
のスペースの各幅の前記マスク寸法、並びに前記リソグ
ラフィ工程における前記露光条件を代入することによ
り、前記目標設計寸法を実現する前記パターンの幅の最
適マスク寸法を算出した後、算出された前記最適マスク
寸法、前記パターンの両側に位置する第1のスペース及
び第2のスペースの各幅の前記マスク寸法、並びに前記
リソグラフィ工程における前記露光条件のうちの少なく
とも1つに揺らぎを与えつつこれらを前記仕上がり寸法
評価式に代入することにより、前記目標設計寸法と前記
仕上がり寸法との間の寸法誤差分散幅を算出する寸法誤
差分散幅算出工程と、算出された前記寸法誤差分散幅が
前記許容範囲内になるように前記リソグラフィにおける
露光条件を決定し、前記LSI用パターンのマスクレイ
アウトを作成する工程と、作成された前記マスクレイア
ウトに基づいてマスクを製作するマスク製作工程と、製
作された前記マスクを用いて、算出された前記寸法誤差
分散幅が所定範囲以内であると判断されたときの露光条
件で、半導体基板の上に形成されているレジスト膜に対
して露光を行なう露光工程とを包含する。
【0022】前記LSI用パターンは、CMOS論理回
路を構成する各セルを形成するためのパターンであって
もよい。
【0023】前記仕上がり寸法算出工程において前記仕
上がり寸法評価式に代入される前記パターンの線幅寸法
並びに前記第1のスペース及び第2のスペースの各幅寸
法のうちの少なくとも1つは、露光工程において露光を
行なうための露光光の波長よりも小さい構成とすること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態に係
るLSI用パターンのレイアウト作成方法及びLSI用
パターンの形成方法について図1のフロー図を参照しな
がら説明する。
【0025】まず、ステップSA1において、LSIの
パターンデータ(活性化領域、不活性化領域、パターン
の種類、パターンの幅寸法及び前記パターンの両側のス
ペースの幅寸法等のデータ)及びリソグラフィ工程にお
ける露光条件(レンズの開口数、露光光の干渉度、露光
光源のフォーカス位置、露光量及び露光光源の波長等の
条件)を入力する。
【0026】次に、ステップSA2において、LSI用
パターンを構成する複数のパターンからCD評価対象、
すなわち寸法制御を必要とする対象パターンを抽出す
る。ここで抽出するパターンとしては、例えばゲート配
線におけるトランジスタ領域が挙げられ、このゲート配
線のトランジスタ領域は、パターンデータにおける活性
化領域を表すデータとゲート配線を表すデータとの重な
り部から抽出することができる。また、CD評価対象と
しては、ゲート配線のトランジスタ領域のほかに、パタ
ーンの仕上がり寸法がパターンの設計寸法と大きく異な
ることが予想されるパターン、例えば、パターンの幅寸
法、前記パターンの両側のスペースの各幅寸法が露光光
源の波長以下であるようなパターンを抽出してもよい。
【0027】次に、ステップSA3において、抽出され
た各パターンに対して順次処理を行なう。すなわち、ス
テップSA4において、抽出された各パターンのリソグ
ラフィ工程における仕上がり寸法(以下、CDと称す
る。)が目標とする設計寸法(目標設計寸法)になるよ
うな、マスクにおけるパターンの幅の寸法(マスク寸
法)を評価するための最適マスク寸法評価式を作成す
る。そして、最適マスク寸法評価式にパターンデータ及
び露光条件を代入することにより、抽出された各パター
ンのマスク寸法を求める。
【0028】以下、最適マスク寸法評価式の作成方法に
ついて図2を参照しながら説明する。図2において、1
はCD評価対象である対象パターンを示し、2、3は対
象パターン1に隣接する第1及び第2の隣接パターンを
示し、Lはマスクにおける対象パターン1の幅寸法(マ
スク寸法)を示し、S1は対象パターン1と第1の隣接
パターン2との間の第1のスペースの幅寸法を示し、S
2は対象パターン1と第2の隣接パターン3との間の第
2のスペースの幅寸法を示している。目標とする仕上が
り寸法を実現する各パターンの幅のマスク寸法(L)
は、目標設計寸法(W)、第1のスペース及び第2のス
ペースの各幅寸法(S1、S2 )等のパターンデータ、
並びにリソグラフィ工程における露光条件(例えば、開
口数、干渉度、フォーカス位置及び露光ドーズ量等)が
決まれば、一意的に決まる。このため、各パターンの目
標設計寸法(W)を実現するマスク寸法(L)を、目標
設計寸法(W)とパターンデータ及び露光条件の連続関
数として表わすことが可能である。例えば、対象パター
ン1のマスクにおける幅寸法Lは、テーラー展開された
連続関数の多項式よりなる、式(1)で示す第1の最適
マスク寸法評価式又は式(2)で示す第2の最適マスク
寸法評価式で表わすことができる。
【0029】
【数1】
【0030】
【数2】
【0031】式(1)に示す第1の最適マスク寸法評価
式において、L0は定数であり、変数Xi、Xjは目標設
計寸法およびパターンデータ又は露光条件である。パタ
ーンデータとしては、例えば第1のスペースの幅寸法:
1、第2のスペースの幅寸法:S2等が挙げられ、露光
条件としては、例えばレンズの開口数:Na、露光光の
干渉度:σ、露光光のフォーカス位置:D、又は露光ド
ーズ量:E等が挙げられる。また、αi 、αii、αij
テーラー展開された多項式の係数であって、これらの係
数はリソグラフィ工程のシミュレーションにより決定す
ることができる。
【0032】第1の最適マスク寸法評価式は、パターン
データ及び露光条件を変数とするテーラー展開された多
項式で表わされているため、係数が決定された第1の評
価関数式を用いると、所望の設計寸法のパターンのデー
タ、例えば所望の設計パターンの幅寸法:W等、又は所
望の露光条件、例えば所望のレンズ開口数:Na等に対
応するマスク寸法Lを求めることができる。
【0033】式(2)に示す最適マスク寸法評価式にお
いて、L0 は定数であり、変数Xi、Xjは露光条件であ
る。露光条件としては、例えばレンズの開口数:Na、
露光光の干渉度:σ、露光光のフォーカス位置:D、又
は露光ドーズ量:E等が挙げられる。また、係数αi
αii、αijは、目標とする設計パターンの幅寸法:W、
第1のスペースの幅寸法:S1 及び第2のスペースの幅
寸法:S2 の連続関数である。
【0034】第2の評価関数式(2)においては、パタ
ーンデータを変数とする連続関数が、露光条件を変数と
する連続関数の多項式の係数になっているので、以下に
説明するように、低い次数の多項式で精度の良い評価式
が得られる。
【0035】複数の変数に対して任意の変化をする関数
を多項式で表わす場合、通常、変数の次数が高い方が正
確に近似することができる。また、多項式の関数におい
ては、或る変数に対する近似が線形的であれば、その変
数に対して1次の多項式で正確に近似することができ
る。すなわち、多項式の関数において、或る変数に対す
る変化が直線的であれば、その変数に対する項としては
低次の項で十分であり、逆に或る変数に対する変化が非
直線的であれば、その変数に対する項としては高次の項
まで必要となる。
【0036】ところで、目標設計寸法(W)を実現する
マスク寸法(L)は、レンズの開口数:Na、露光光の
干渉度:σ、露光光のフォーカス位置:D又は露光ドー
ズ量:E等の物理量を表わすパラメータに対しては線形
的に変化する場合が多く、目標設計寸法:W、第1のス
ペースの幅寸法:S1 及び第2のスペースの幅寸法:S
2 等のパターンの寸法及び配置に対するパラメータに対
しては非線形的に変化する場合が多い。
【0037】このため、Lを多項式で近似する場合、全
てのパラメータを多項式の変数とするのではなく、Lを
線形的に変化させることが多い露光条件のみを多項式の
変数とし、Lを非線形的に変化させることが多いパター
ンの寸法及び配置を変数とする連続関数を多項式の係数
とすると、多項式の次数を低くすることができる。従っ
て、第2の評価関数式によると、最適マスク寸法評価式
を作成するのに要する作業時間を低減することができ
る。第2の評価関数式の作成に際しては、目標設計寸
法:W、第1のスペースの幅寸法:S1及び第2のスペ
ースの幅寸法:S2の連続関数よりなる係数は、W、S1
及びS2の各値に対するテーブルデータにすればよい。
【0038】ところで、第1及び第2の評価関数式にお
いては、パターンデータとして、目標とするパターンの
設計寸法:Wのほかに、第1のスペースの幅寸法:S1
及び第2のスペースの幅寸法:S2を用いているが、そ
の理由は、これら3つの幅寸法:W、S1 及びS2 が、
LSIの中で最も多く存在するCMOSの論理回路を構
成する各セルにおけるトランジスタのパターンの幅のマ
スク寸法を決定する上で最も影響が大きい寸法であるた
めである。もっとも、3つの幅寸法:W、S1及びS2
外のパターン寸法を変数として含んでいてもよいが、3
つの幅寸法:W、S1及びS2を変数として最適マスク寸
法評価式を作成する方法は最も効率的である。
【0039】次に、ステップSA6において、第1又は
第2の最適マスク寸法評価式に目標設計寸法とパターン
寸法及び露光条件を代入することにより、目標設計寸法
(W)を実現するマスク寸法(L)を求め、設計された
パターン寸法が得られるようなマスクレイアウトを作成
する。前記パターンデータに基づいてマスクを製作し、
製作されたマスクを用いるとともに、CDが許容範囲内
であると判断されたときの露光条件を用いて、つまり該
露光条件の中心値を実際に半導体装置の製造を行なう際
の露光条件に採用して、半導体基板の上に形成されたレ
ジスト膜に対してパターン露光を行なうと、仕上がり寸
法が設計されたパターンに対して許容範囲内である微細
パターンを形成することができる。
【0040】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係るLSI用パターンのレイアウト作成方法
及びLSI用パターンの形成方法について、図3のフロ
ー図を参照しながら説明する。
【0041】まず、第1の実施形態と同様に、ステップ
SB1において、LSIのパターンデータ及びリソグラ
フィ工程における露光条件を入力した後、ステップSB
2において、LSI用パターンを構成する複数のパター
ンからCD評価対象、すなわち寸法制御を必要とするパ
ターンを抽出する。
【0042】次に、ステップSB3において、抽出され
た各パターンに対して順次処理を行なう。すなわち、ス
テップSB4において、第1の実施形態と同様の最適マ
スク寸法評価式を作成した後、該最適マスク寸法評価式
から各パターンの最適なマスク寸法を求める。次にテッ
プSB5において、SB4で求められたマスク寸法にお
ける各パターンのリソグラフィ工程における仕上がり寸
法を評価するためのCD評価関数式(仕上がり寸法評価
式)を作成する。
【0043】以下、CD評価関数式の作成方法について
再び図2を参照しながら説明する。仕上がり寸法の評価
対象として抽出された各パターンのCDは、パターンデ
ータ(例えばパターン1の幅のマスク寸法L、第1のス
ペース及び第2のスペースの各幅のマスク寸法S1
2)、並びにリソグラフィ工程における露光条件が決
まれば、一意的に決まるので、各パターンのCDをパタ
ーンデータおよび露光条件の連続関数として表わすこと
が可能である。例えば、対象パターン1のCDは、テー
ラー展開された連続関数の多項式よりなる、式(3)で示
す第1のCD評価関数式又は式(4)で示す第2のCD評
価関数式で表わすことができる。
【0044】
【数3】
【0045】
【数4】
【0046】式(3)に示す第1のCD評価関数式におい
て、C0は定数であり、変数Xi、Xjはパターンデータ
又は露光条件であって、パターンデータとしては、例ば
パターンの幅寸法:L、第1のスペースの幅寸法:
1、第2のスペースの寸法:S2等が挙げられ、露光条
件としては、例えばレンズの閉口数:Na、光光の干渉
度:σ、露光光のフォーカス位置:D、又は露光ドーズ
量:E等がけられる。また、αi、αii、αijはテーラ
ー展開された多項式の係数である。これらの係数はリソ
グラフィ工程のシミュレーンョンあるいは実験により決
定することがきる。なお、パターンの幅寸法L、第1の
スペースの幅寸法S1、第2のスペースの寸法S2は、い
ずれもマスクにおける寸法(マスク寸法)である。
【0047】ここで、CDを多項式で近似する場合、全
てのパラメータを多項式の変数とするのではなく、CD
を線形的に変化させることが多い露光条件のみを多項式
の変数とし、CDを非線形的に変化させることが多いパ
ターンの寸法及び配置を変数とする連続関数を多項式の
係数とすると、多項式の次数を低くすることができるの
は最適マスク寸法を多項式で表す場合と同様である。従
って、第2の評価関数式によると、CD評価関数式を作
成するのに要する作業時間を低減することができる。第
2の評価関数式の作成に際しては、パターンの幅寸法:
L、第1のスペースの幅寸法:S1及び第2のスペース
の幅寸法:S2の連続関数よりなる係数は、L、S1及び
2の各値に対するテーブルデータにしてもよい。
【0048】次に、ステップSB6においてCD評価関
数式にバターンデータ及び露光条件を代入することによ
り、抽出された各パターンのCDを求める。このとき、
露光条件における揺らぎをあたえながらCD評価関数に
露光条件を代入することにより、CDの分散を求める。
例えば、レンズの閉口数:Na及び露光光の干渉度:σ
として種々の所定値を代入すると共に、露光光のフォー
カス位置:D及び露光ドーズ量:Eに揺らぎを与えて
(フォーカス位置:D及び露光ドーズ量:Eを中心値か
ら両側に少しづつ変化させて)、CD分散を求める。こ
のようにして、CDの分散を求めると、フォーカス位
置:D及び露光ドーズ量:Eの揺らぎに対するCDの分
散はー定ではなく、閉口数:Na及び干渉度:σとして
特定の所定値を代入したときに、フォーカス位置:D及
び露光ドース量:Eの揺らぎに対するCDエラーの分散
は狭くなることが分かる。
【0049】次に、ステップSB8において、各パター
ンのCDの分散幅の最大値が許容範囲内であり且つ全て
のパターンのCDの分散幅が許容範囲内であるか否かを
判断し、いずれかのパターンのCDの分散幅の最大値が
許容範囲内にないか又は全てのパターンのCDの分散幅
が許容範囲内にないときには、ステップSB9におい
て、露光条件の変更を行なった後、ステップSB3に戻
るー方、CDの分散幅の最大値及び全てのパターンのC
Dの分散幅がそれぞれ許容範囲内であるときには、ステ
ップSB10において、パターンデータ及び露光条件を
出力する。
【0050】以上説明した方法によって、設計されたパ
ターンのCDの分散幅が許容範囲内であるようなパター
ンを作成可能か否かの判断することができると共に、目
標とする設計パターン寸法に対する寸法ばらつきが最小
になるマスクレイアウトを作成するためのパターンデー
タ及び露光条件を決定することができる。
【0051】次に、以上説明した方法を用いて、広範囲
な露光条件の下で、設計されたパターンがCDの分散幅
が許容範囲内に収まるようなマスクレイアウトを作成す
るためのパターンデータを求めた後、前記パターンデー
タに基づいてマスクを製作する。製作されたマスクを用
いて、CDの分散幅が許容範囲内であると判断されたと
きの露光条件のもとで、つまり該露光条件の中心値を実
際に半導体装置の製造を行なう際の露光条件に採用し
て、半導体基板の上に形成されたレジスト膜に対してパ
ターン霧光を行なう。こうすることにより、CDエラー
の分散幅が目標設計寸法に対して対して許容範囲内であ
る微細パターンを形成することができる。
【0052】第2の実施形態によると、LSI回路用パ
ターンを構成するパターンのうち寸法制御が必要なパタ
ーンの集合が目標とする設計パターン寸法に対して示す
ばらつきを最小にするパターンデータ及び露光条件を求
めることができる。このようにして求められたパターン
データ及び露光条件は、設計寸法を実現するために最適
化されたものであって、非常に広範囲なプロセスマージ
ンを保有した露光条件になっている。
【0053】以下、第1および第2の実施形態に係るL
SI用パターンのレイアウト形成方法及びLSI用パタ
ーンの形成方法が、CMOS論理回路を構成する各セル
のマスクレイアウトを作成する場合、並びに、パターン
の幅寸法、第1のスペース及び第2のスペースの各幅の
寸法が露光光源の波長よりも小さい場合に特に有効であ
る理由について説明する。
【0054】従来は、0.248μmの波長を持つ露光
光源を用いて0.35μm程度のデザインルールを持つ
パターンの形成を行なっていた。このような場合には、
露光光源の波長がデザインルールよりも短いため、近接
効果の影響が小さいので、LSI半導体装置の製造プロ
セスにおいて近接効果を無視することができた。
【0055】ところが、0.248μmの波長を持つ露
光光源を用いて0.25μm程度のデザインルールを持
つパターンの形成を行なう場合には、近接効果の影響が
大きくなってくる。すなわち、近接効果は、パターン及
びその両側のスペースの幅寸法が露光光源の波長と同程
度又はそれ以下になると、顕著に現われてくる。このた
め、近接効果を考慮しないときには、許容範囲内の精度
を持つパターンの形成が困難になり、所望のLSI特性
が得られないと言う問題が発生する。従って、0.25
μm以下のデザインルールを持つLSI用パターンのマ
スクレイアウトの設計において、近接効果を考慮した補
正を行なう必要がある。
【0056】しかしながら、近接効果を考慮した補正
は、マスクレイアウトの作成後に露光条件の変更が生じ
た場合には、役に立たないことになってしまう。
【0057】CMOS論理回路においては、マスクレイ
アウトの作成開始から、作成されたマスクレイアウトに
基づいて製作されたマスクを用いて実際にLSI半導体
装置を製造するまでの期間が長いので、この期間に露光
条件に変更が生じる可能性が高いのが実状である。とこ
ろが、第1および第2の実施形態に係る方法を用いる
と、マスクレイアウトの作成開始からLSI半導体装置
の製造するまでの期間が短縮できるため露光条件の変更
が生じる可能性が低減すると共に、露光条件の変更が生
じても、変更後の露光条件を考慮したマスクレイアウト
を速やかに作成することができる。
【0058】また、動作速度が速いCMOS−LSIほ
どゲート長において正確な寸法制御が必要になるが、第
1および第2の実施形態に係る方法を用いると、ゲート
長を正確に制御することが可能になる。
【0059】さらに、CMOS−LSI用のマスクレイ
アウトの作成に際しては、回路構成の大規模化に伴っ
て、多数のマスクレイアウトをライブラリとして持つこ
とが望まれるが、第1および第2の実施形態に係る方法
によると、種々のパターンデータ及び露光条件と対応す
るマスクレイアウトをライブラリとして持つことが容易
になる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のLSI用
パターンのレイアウト作成方法によれば、パターンの幅
のマスク寸法が、リソグラフィ工程における目標設計寸
法、このパターンの両側に位置する第1のスペース及び
第2のスペースの各幅のマスク寸法、並びにリソグラフ
ィ工程における露光条件を変数とする連続関数によって
表わされた最適マスク寸法評価式を作成し、これを用い
て最適なマスク寸法を得るので、露光条件等が変更され
ることになっても、変更後の条件のもとで目標とする設
計寸法を実現するためのマスク寸法を速やかに得ること
ができる。
【0061】また、本発明の他のLSI用パターンのレ
イアウト作成方法によれば、リソグラフィ工程における
パターンの仕上がり寸法が、パターンの幅のマスク寸
法、第1のスペース及び第2のスペースの各幅のマスク
寸法、並びにリソグラフィ工程における露光条件を変数
とする連続関数によって表された仕上がり寸法評価式を
作成し、これを用いて目標設計寸法と仕上がり寸法との
間の寸法誤差分散幅を算出し、算出された寸法誤差分散
幅が許容範囲内になるように露光条件を決定したうえ
で、LSI用パターンのマスクレイアウトを作成する。
このため、目標とする設計寸法並びに第1のスペース及
び第2のスペースの各幅のマスク寸法が異なる場合や、
リソグラフィ工程における露光条件が変更された場合で
も、最適なマスク寸法が容易に求まるので、汎用性の高
いレイアウト作成方法が提供される。
【0062】許容範囲内になる寸法差分散幅が複数個あ
るときには、最も小さい寸法差分幅に対応するパターン
の幅のマスク寸法、第1のスペース及び第2のスペース
の各幅のマスク寸法、並びに露光条件に基づいてマスク
レイアウトを作成し、このマスクレイアウトに基づいて
微細パターンの形成を行なうことにより、リソグラフィ
工程において高い精度でパターンを形成することができ
る。
【0063】最適マスク寸法評価式として、目標設計寸
法、第1のスペース及び第2のスペースの各幅のマスク
寸法、並びに露光条件を変数とする連続関数の多項式を
採用することにより、寸法の変更や露光条件の変更が生
じた場合でも、速やかに最適なマスク寸法を算出するこ
とができる。
【0064】最適マスク寸法評価式として、露光条件を
変数とする連続関数の多項式であって、多項式の係数が
目標設計寸法、第1のスペース及び第2のスペースの各
幅のマスク寸法を変数とする連続開数からなる多項式を
採用することにより、マスク寸法を非線形的に変化させ
ることが多い寸法が係数に含まれ、しかも、マスク寸法
を線形的に変化させる露光条件が変数に含まれることに
なるため、多項式の次数が低くなる。このため、最適マ
スク寸法評価式を作成するに要する作業時間を短縮する
ことができる。
【0065】露光条件として、露光光の露光ドース量及
びフォーカス位置を含み条件を設定し、寸法誤差分散幅
算出工程で、露光ドーズ量及びフォーカス位置に揺らぎ
を与えつつ、これらを寸法誤差評式に代入することによ
り寸法誤差分散幅を算出する場合、寸法差分散幅の小さ
い領域を見つけだし、プロセス条件の変動により仕上が
り寸法の変動が起きにくいマスクレイアウトを形成でき
る。
【0066】本発明のLSI用パターンの形成方法によ
れば、露光条件等が変更されることになっても、変更後
の条件のもとで目標とする設計寸法を実現するためのマ
スク寸法を速やかに得ることができるので、マスクレイ
アウトの作成開始からパターンの形成までの期間を大幅
に短縮することができる。
【0067】本発明の他のLSI用パターンの形成方法
によれば、マスクレイアウトの作成開始からパターンの
形成までの期間を大幅に短縮することができるだけでな
く、プロセス条件が変動しても仕上がり寸法の変動が起
きにくいパターンを形成できる。
【0068】LSI用パターンがCMOS論理回路を構
成する各セルを形成するためのパターンである場合、C
MOS論理回路の形成に要するマスクレイアウトの作成
開始からマスクパターンの形成までの期間を従来に比較
して大きく短縮できる。このため、CMOS論理回路を
持つ半導体装置の製造に要する期間を大きく短縮するこ
とが可能である。また、CMOS論理回路を構成するト
ランジスタのゲート長を正確に制御することができるの
で、動作速度の速いCMOS論理回路を製造することが
可能となり、半導体装置の性能が向上する。更に、多数
のマスクレイアウトをライブラリとして保有することが
できるので、大規模集積回路の製造が容易になる。
【0069】仕上がり寸法算出工程において仕上がり寸
法評価式に代入されるパターンの線幅寸法並びに第1の
スペース及び第2のスペースの各幅寸法のうちの少なく
とも1つが、露光工程において露光を行なうための露光
光の波長よりも小さい場合は、近接効果が顕著に現れ
る、このため、露光条件に変更が加えられると、従来の
方法ではマスクレイアウト設計時間の制約から満足ので
きる仕上がり寸法を持つマスクパターンを形成すること
ができなかった。しかし、本発明によれば、マイクレイ
アウト作成時間を大幅に短縮できるので、満足のできる
仕上がり寸法を持つマスクパターンを形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るLSI用パターンのレ
イアウト作成方法を示すフロー図である。
【図2】第1の実施の形態に係るLSI用パターンのレ
イアウト作成方法において評価式を作成する工程を説明
するためのパターン配置を示す平面図である。
【図3】第2の実施の形態に係るLSI用パターンのレ
イアウト作成方法を示すフロー図である。
【図4】従来のLSI用パターンのレイアウト作成方法
を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 対象パターン 2 第1の隣接パターン 3 第2の隣接パターン
フロントページの続き (72)発明者 小田中 紳二 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 松岡 晃次 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターンの幅のマスク寸法が、リソグラ
    フィ工程における目標設計寸法、前記パターンの両側に
    位置する第1のスペース及び第2のスペースの各幅のマ
    スク寸法、並びに前記リソグラフィ工程における露光条
    件を変数とする連続関数によって表わされた最適マスク
    寸法評価式を作成する最適マスク寸法評価式作成工程
    と、 LSI用パターンを構成する複数のパターンから寸法制
    御の対象となるパターンを抽出する対象パターン抽出工
    程と、 前記最適マスク寸法評価式に、前記対象パターンに対応
    する前記目標設計寸法、前記パターンの両側に位置する
    前記第1のスペース及び第2のスペースの各幅の前記マ
    スク寸法、並びに前記リソグラフィ工程における前記露
    光条件を代入することにより、前記目標設計寸法を実現
    する前記パターンの幅の最適マスク寸法を算出する最適
    マスク寸法算出工程と、 算出された前記最適マスク寸法を用いて前記LSI用パ
    ターンのマスクを作成するマスクレイアウト作成工程
    と、を包含することを特徴とするLSI用パターンのレ
    イアウト作成方法。
  2. 【請求項2】 パターンの幅のマスク寸法が、リソグラ
    フィ工程における目標設計寸法、前記パターンの両側に
    位置する第1のスペース及び第2のスペースの各幅のマ
    スク寸法、並びに前記リソグラフィ工程における露光条
    件を変数とする連続関数によって表わされた最適マスク
    寸法評価式を作成する最適マスク寸法評価式作成工程
    と、 前記リソグラフィ工程におけるパターンの仕上がり寸法
    が、前記パターンの幅の前記マスク寸法、前記第1のス
    ペース及び第2のスペースの各幅の前記マスク寸法、並
    びに前記リソグラフィ工程における露光条件を変数とす
    る連続関数によって表された仕上がり寸法評価式を作成
    する仕上がり寸法評価式作成工程と、 LSI用パターンを構成する複数のパターンから寸法制
    御の対象となるパターンを抽出する対象パターン抽出工
    程と、 前記最適マスク寸法評価式に、前記対象パターンに対応
    する前記目標設計寸法、前記パターンの両側に位置する
    前記第1のスペース及び第2のスペースの各幅の前記マ
    スク寸法、並びに前記リソグラフィ工程における露光条
    件を代入することにより、前記目標設計寸法を実現する
    前記パターンの幅の最適マスク寸法を算出した後、算出
    された前記最適マスク寸法と前記第1のスペース及び第
    2のスペースの各幅の前記マスク寸法、並びに前記リソ
    グラフィ工程における露光条件のうちの少なくとも1つ
    に揺らぎを与えつつこれらを前記仕上がり寸法評価式に
    代入することにより、前記目標設計寸法と前記仕上がり
    寸法との間の寸法誤差分散幅を算出する寸法誤差分散幅
    算出工程と、 算出された前記寸法誤差分散幅が許容範囲内になるよう
    に前記露光条件を決定し、前記LSI用パターンのマス
    クレイアウトを作成する工程と、を包含することを特徴
    とするLSI用パターンのレイアウト作成方法。
  3. 【請求項3】 前記レイアウト作成工程は、前記許容範
    囲内である前記寸法差分散幅が複数個あるときには、最
    も小さい寸法差分幅に対応する前記パターンの幅のマス
    ク寸法、前記第1のスペース及び第2のスペースの各幅
    の前記マスク寸法、並びに前記露光条件に基づいてマス
    クレイアウトを作成し、このマスクレイアウトに基づい
    て微細パターンの形成を行なう工程を含むことを特徴と
    する請求項2記載のLSI用パターンのレイアウト作成
    方法。
  4. 【請求項4】 前記最適マスク寸法評価式は、前記目標
    設計寸法、前記第1のスペース及び第2のスペースの各
    幅の前記マスク寸法、並びに前記露光件を変数とする連
    続関数の多項式であることを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載のLSI用パターンのレイアウト作成
    方法。
  5. 【請求項5】 前記最適マスク寸法評価式は、前記露光
    条件を変数とする連続関数の多項式であって、該多項式
    の係数は前記目標設計寸法、前記第1のスペース及び第
    2のスペースの各幅の前記マスク寸法を変数とする連続
    開数からなることを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載のLSI用パターンのレイアウト作成方法。
  6. 【請求項6】 前記露光条件は、露光光の露光ドース量
    及びフォーカス位置を含み、前記寸法誤差分散幅算出工
    程は、前記露光光の前記露光ドーズ量及び前記フォーカ
    ス位置に揺らぎを与えつつこれらを前記寸法誤差評式に
    代入することにより前記寸法誤差分散幅を算出する工程
    を含むことを特徴とする請求項2または3記載のLSI
    用パターンのレイアウト作成方法。
  7. 【請求項7】 パターンの幅のマスク寸法が、リソグラ
    フィ工程における目標設計寸法、前記パターンの両側に
    位置する第1のスペース及び第2のスペースの各幅のマ
    スク寸法、並びに前記リソグラフィ工程における露光条
    件を変数とする連続関数によって表わされたマスク寸法
    評価式を作成する最適マスク寸法評価式作成工程と、 前記LSI用パターンを構成する複数のパターンから寸
    法制御の対象となるパターンを抽出する対象パターン抽
    出工程と、 前記最適マスク寸法評価式に、前記対象パターンに対応
    する前記目標設計寸法、前記パターンの両側に位置する
    前記第1のスペース及び第2のスペースの各幅の前記マ
    スク寸法、並びに前記リソグラフィ工程における露光条
    件を代入することにより、前記目標設計寸法を実現する
    前記パターンの幅の最適マスク寸法を算出する最適マス
    ク寸法算出工程と、 算出された前記最適マスク寸法を用いて前記LSI用パ
    ターンのマスクを作成するマスクレイアウト作成工程
    と、 作成された前記マスクレイアウトに基づいてマスクを製
    作するマスク製作工程と、 製作された前記マスクを用いて、前記対象パターンの仕
    上がり寸法が許容範囲内であると判断されたときの露光
    条件で、半導体基板の上に形成されているレジスト膜に
    対して露光を行なう露光工程と、を包含することを特徴
    とするLSI用パターンの形成方法。
  8. 【請求項8】 パターンの幅のマスク寸法が、リソグラ
    フィ工程における目標設計寸法、前記パターンの両側に
    位置する第1のスペース及び第2のスペースの各幅のマ
    スク寸法、並びに前記リソグラフィ工程における露光条
    件を変数とする連続関数によって表わされたマスク寸法
    評価式を作成する最適マスク寸法評価式作成工程と、 前記リソグラフィ工程におけるパターンの仕上がり寸法
    が、前記パターンの幅のマスク寸法、前記第1のスペー
    ス及び第2のスペースの各幅の前記マスク寸法、並びに
    前記リソグラフィ工程における露光条件を変数とする連
    続関数によって表された仕上がり寸法評価式を作成する
    仕上がり寸法評価式作成工程と、 LSI用パターンを構成する複数のパターンから寸法制
    御の対象となるパターンを抽出する対象パターン抽出工
    程と、 前記最適マスク寸法評価式に、前記対象パターンに対応
    する前記目標設計寸法、前記パターンの両側に位置する
    第1のスペース及び第2のスペースの各幅の前記マスク
    寸法、並びに前記リソグラフィ工程における前記露光条
    件を代入することにより、前記目標設計寸法を実現する
    前記パターンの幅の最適マスク寸法を算出した後、算出
    された前記最適マスク寸法、前記パターンの両側に位置
    する第1のスペース及び第2のスペースの各幅の前記マ
    スク寸法、並びに前記リソグラフィ工程における前記露
    光条件のうちの少なくとも1つに揺らぎを与えつつこれ
    らを前記仕上がり寸法評価式に代入することにより、前
    記目標設計寸法と前記仕上がり寸法との間の寸法誤差分
    散幅を算出する寸法誤差分散幅算出工程と、 算出された前記寸法誤差分散幅が前記許容範囲内になる
    ように前記リソグラフィにおける露光条件を決定し、前
    記LSI用パターンのマスクレイアウトを作成する工程
    と、 作成された前記マスクレイアウトに基づいてマスクを製
    作するマスク製作工程と、 製作された前記マスクを用いて、算出された前記寸法誤
    差分散幅が所定範囲以内であると判断されたときの露光
    条件で、半導体基板の上に形成されているレジスト膜に
    対して露光を行なう露光工程と、を包含することを特徴
    とするLSI用パターンの形成方法。
  9. 【請求項9】 前記LSI用パターンは、CMOS論理
    回路を構成する各セルを形成するためのパターンである
    ことを特徴とする請求項7から8のいずれかに記載のL
    SI用パターンの形成方法。
  10. 【請求項10】 前記仕上がり寸法算出工程において前
    記仕上がり寸法評価式に代入される前記パターンの線幅
    寸法並びに前記第1のスペース及び第2のスペースの各
    幅寸法のうちの少なくとも1つは、露光工程において露
    光を行なうための露光光の波長よりも小さいことを特徴
    とする請求項7から8のいずれかに記載のLSI用パタ
    ーンの形成方法。
JP28877297A 1997-10-21 1997-10-21 Lsi用パターンのレイアウト作成方法及びlsi用パターンの形成方法 Withdrawn JPH11121345A (ja)

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