JPH11120730A - ディスク状記録媒体及びディスクカートリッジ - Google Patents

ディスク状記録媒体及びディスクカートリッジ

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Publication number
JPH11120730A
JPH11120730A JP20390698A JP20390698A JPH11120730A JP H11120730 A JPH11120730 A JP H11120730A JP 20390698 A JP20390698 A JP 20390698A JP 20390698 A JP20390698 A JP 20390698A JP H11120730 A JPH11120730 A JP H11120730A
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JP
Japan
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disk
hub
spindle
hole
peripheral portion
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP20390698A
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English (en)
Inventor
Yasushi Tomita
保士 富田
Mamoru Osato
衛 大里
Hiroyuki Suzuki
浩之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクドライブ装置の高速で回転されるデ
ィスク回転操作部に確実に装着でき、従来の磁気ディス
クと互換性をもって共通のディスクドライブ装置に用い
ることを可能とする。 【解決手段】 信号記録部となされる主面を備え、この
主面の中心に略円形の中心孔を有するディスク基体73
と、ディスク基体73に設けた中心孔73aを塞ぐよう
にディスク基体73に取り付けられたハブ72とを備え
る。ハブ72は、中心にディスクテーブル側のスピンド
ルが挿通するスピンドル孔72cが形成された内周部7
2fと、この内周部72fの外側に連結部72hを介し
て連結され、内周部72cよりスピンドルが挿入される
側に突出するように段差を介して形成された外周部72
gとを備える。さらに、ハブ72には、ディスクテーブ
ル側の駆動ピンが挿通する駆動ピン係合孔72dが設け
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報信号が記録さ
れる信号記録媒体及びこの信号記録媒体を収納したディ
スクカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可撓性を有するディスク基体の主
面を信号記録面とし、この信号記録面に情報信号を記録
するようにした磁気ディスク等の信号記録媒体が用いら
れている。
【0003】可撓性を有するディスク基体を用いた磁気
ディスクとして、直径を3.5インチとしたものが用い
られている。この磁気ディスクは、磁気ディスクをディ
スクドライブ装置にチャッキングするためのハブが中心
部に設けられている。また、従来広く用いられている磁
気ディスクは、2MB(メガバイト)の記録容量を有す
るものとして形成されている。
【0004】従来広く用いられている磁気ディスク20
0は、図1及び図2に示すように、可撓性を有する合成
樹脂製のディスク基体201を有し、このディスク基体
201の主面を信号記録面としている。ディスク基体2
01の中心には円形の中心孔201aが穿設され、この
中心孔201aを閉塞するようにハブ202が取り付け
られている。
【0005】ハブ202は、鉄等の磁性材料を用いて形
成され、図2に示すように、筒状に形成した突出部20
2aが中心孔201aに嵌合し、突出部の外周囲に設け
たフランジ部202bを中心孔201aの周縁に接着さ
せてディスク基体201に取り付けられている。ハブ2
02の中心部には、ディスクドライブ装置側に設けられ
る図3に示すように構成されたディスク回転操作部22
0のスピンドル221が挿通される矩形状をなすスピン
ドル孔202bが穿設され、中心部に対し偏心した位置
にディスクドライブ装置側の駆動ピン223が係合する
長方形状をなす駆動ピン係合孔202cが穿設されてい
る。すなわち、駆動ピン係合孔202cは、スピンドル
孔202bから一定距離離間した位置に形成されてい
る。
【0006】ハブ202に設けられるスピンドル孔20
2bは、一辺の長さをここに挿通されるスピンドルの直
径よりやや大きくした略正方形に形成されている。この
スピンドル孔202bは、図2に示すように、ハブ20
2の中心O2−O2に対し中心C1ーC1を駆動ピン係合孔
202c側にずらせて形成されている。スピンドル孔2
02bは、ハブ202を構成する磁性材料を絞り加工す
る際に形成され、各辺に図2に示すように立ち上がり壁
202fが形成されている。これら立ち上がり壁202
fは、スピンドル孔202bに挿通されるスピンドル2
21の周面を支持し、スピンドル孔202bに正確にス
ピンドル221が挿通されるように機能する。なお、略
正方形に形成されるスピンドル孔202bの各コーナ部
は、図1に示すように、円弧状に形成されている。
【0007】ディスク基体201に取り付けられたハブ
202は、スピンドル孔202b及び駆動ピン係合孔2
02cが穿設された突出部202aの先端面をディスク
回転操作部220のディスクテーブル222のディスク
支持面222aへの載置面202eとしている。載置面
202eの外周側は、ディスク支持面222aの外周側
に配設されるマグネット224による吸引部となされて
いる。
【0008】上述のように構成された磁気ディスク20
0は、ハブ202をディスクドライブ装置側に設けられ
るディスク回転操作部220のディスクテーブル222
にチャッキング及びセンタリングがされた状態でディス
クテーブル222と一体に回転操作され、この磁気ディ
スク200を磁気ヘッドが操作することによって情報信
号の記録及び/又は再生が行われる。
【0009】磁気ディスク200が装着されるディスク
ドライブ装置側に設けられるディスク回転操作部220
は、図3に示すように、図示しないスピンドルモータに
よって回転駆動されるスピンドル221の先端部にディ
スクテーブル222を一体的に取り付けている。スピン
ドル221の先端に取り付けられたディスクテーブル2
22の上面側は、磁気ディスク200のハブ202が載
置されるディスク支持面222aとなされている。ディ
スクテーブル222には、スピンドル221に対し偏心
した位置に駆動ピン223が取り付けられている。駆動
ピン223は、ディスク支持面222aに出没する方向
及びスピンドル221に対し近接離間する方向に移動可
能に取り付けられている。なお、駆動ピン223は、図
示しない付勢手段を介してスピンドル221から離間す
る方向に付勢されている。
【0010】ディスクテーブル222のディスク支持面
222a側には、このディスク支持面222aを囲むよ
うに環状に形成されたゴムマグネットなどからなるマグ
ネット224が配設されている。マグネット224は、
磁気ディスク200のハブ202が載置されるディスク
支持面222aより一段低くなるようにディスクテーブ
ル222に取り付けられ、図4に示すように、ディスク
支持面222a上に載置されるハブ202の載置面20
2eとの間に一定の距離H0が保持される。
【0011】ところで、磁気ディスク200は、スピン
ドル孔202bをスピンドル221に挿通し、駆動ピン
係合孔202cを駆動ピン223に係合させ、図4に示
すように、載置面202eをディスクテーブル222の
ディスク支持面222a上に載置するとともに、マグネ
ット224によりハブ202が吸引されてディスクテー
ブル222にチャッキングされる。
【0012】ここで、磁気ディスク200がディスクテ
ーブル222に装着される状態を説明する。
【0013】磁気ディスク200がディスクテーブル2
22上に載置され、スピンドル孔202bにスピンドル
221が挿通し、駆動ピン223が駆動ピン係合孔20
2cに係合した初期状態にあるとき、図5に示すよう
に、スピンドル221及び駆動ピン223がそれぞれス
ピンドル孔202b及び駆動ピン係合孔202cの内周
面から押圧力を受けない状態で挿通若しくは係合された
状態におかれるのが通常である。このとき、スピンドル
221と駆動ピン223の中心間の距離Fは、駆動ピン
223が磁気ディスク200の外周側に移動されること
がない初期状態の距離にある。
【0014】なお、スピンドル孔202bは、図5に示
すように、一辺の長さをDとし、各コーナ部を円弧状に
形成した矩形状に形成されている。スピンドル孔202
bに挿通されるスピンドル221は、スピンドル挿入孔
202bの一辺の長さDよりも短い直径φEを有する円
柱状に形成されている。また、駆動ピン係合孔202c
は、図5に示すように、長辺の長さをA、短辺の長さを
Bとなし、各コーナ部を円弧状に形成した長方形状に形
成されている。この駆動ピン係合孔202cに係合する
駆動ピン223は、駆動ピン係合孔202cの短辺の長
さBより短い直径φCを有する円柱状に形成されてい
る。
【0015】磁気ディスク200が、図5に示すよう
に、スピンドル孔202bにスピンドル221を挿通さ
せ、駆動ピン223に駆動ピン係合孔202cを係合さ
せてディスクテーブル222上に載置され状態からディ
スクテーブル222が図5中矢印R方向に回転駆動する
と、図6に示すように、駆動ピン223が駆動ピン係合
孔202cのディスクテーブル222の回転方向側に位
置する外方側のコーナ部に圧接し、磁気ディスク200
をスピンドル221の外周方向に移動させる。磁気ディ
スク200が駆動ピン223により外周方向に移動され
ることにより、図6に示すように、スピンドル孔202
bの駆動ピン係合孔202cの駆動ピン223が当接す
るコーナ部から最も離間したコーナ部にスピンドル22
1が圧接することにより、磁気ディスク200のハブ2
02がディスクテーブル222に対してセンタリングさ
れた状態になる。
【0016】磁気ディスク200のハブ202がディス
クテーブル222にセンタリングされたとき、ディスク
テーブル222と磁気ディスク200との間に回転速度
差が生じている。すなわち、ディスクテーブル222が
磁気ディスク200に先行して回転し、駆動ピン223
が駆動ピン係合孔202cのディスクテーブル222の
回転方向側に位置する外方側のコーナ部に圧接する。駆
動ピン223が駆動ピン係合孔202cに圧接すること
により、ディスクテーブル222の外周方向に付勢され
た駆動ピン223の付勢力を受けて磁気ディスク200
がスピンドル221の中心から外周方向に向かって移動
し、スピンドル221がスピンドル孔202bのコーナ
部に圧接することによりハブ202がディスクテーブル
222に対してセンタリングされた状態になる。このと
き、駆動ピン223は、ハブ202の内周側に移動さ
れ、スピンドル221と駆動ピン223の中心間の距離
Gが図5に示す初期状態の距離Fより小さくなる。
【0017】磁気ディスク200は、ディスクテーブル
222上にマグネット224により吸引され、センタリ
ングが図られた状態でディスクテーブル222と一体に
回転し、この磁気ディスク200の信号記録部を磁気ヘ
ッドが走査することによって情報信号の記録及び/又は
再生が行われる。
【0018】上述のように構成された磁気ディスク20
0は、図7及び図8に示すように、カートリッジ本体2
13に収納されてディスクカートリッジ210を構成
し、カートリッジ本体213に収納されたままの状態で
ディスクドライブ装置に装着され、上述したようにディ
スク回転駆動部220のディスクテーブル220にチャ
ッキングされる。
【0019】磁気ディスク200を収納したディスクカ
ートリッジ210は、上下一対のハーフを突き合わせ結
合したカートリッジ本体213を備え、このカートリッ
ジ本体213内に磁気ディスク200を回転可能に収納
している。カートリッジ本体213の下面側の略中央に
は、図8に示すように、スピンドル221が挿入される
スピンドル用開口部215が設けられている。このカー
トリッジ本体213の上下面の相対向する位置には、矩
形状の記録及び/又は再生用の開口部221,222が
設けられている。これら開口部221,222は、カー
トリッジ本体213の左右方向の中央部に位置し、スピ
ンドル用開口部215の近傍からカートリッジ本体21
3の前面側に亘って形成されている。カートリッジ本体
213に収納された磁気ディスク200は、開口部22
1,222を介しては信号記録部の一部が内外周に亘っ
て外方に臨まされる。さらに、カートリッジ本体13に
は、図7及び図8に示すように、収納されている磁気デ
ィスク200に記録されている情報信号を上書き記録や
消去操作によって消去してもよいか否かを示す識別孔と
される誤記録防止孔231が設けられている。また、カ
ートリッジ本体213の下面側の誤記録防止孔231に
対向する位置に、図8に示すように、カートリッジ本体
213に収納された磁気ディスクの種類を示すディスク
識別孔232が設けられる。このディスク識別孔232
を検出することによって、カートリッジ本体213に収
納された磁気ディスク200が2MBであることが識別
される。ディスク識別孔232は、2MBの磁気ディス
ク200を収納するディスクカートリッジ210に設け
られる。
【0020】このディスクカートリッジ210には、記
録及び/又は再生用の開口部221,222を開閉する
シャッタ部材214が取り付けられている。シャッタ部
材14は、アルミニウム、ステンレス等の金属板を用い
て、あるいは合成樹脂を成形して断面コ字状に形成さ
れ、カートリッジ本体213の前面側から開口部22
1,222を覆うように嵌合され、開口部221,22
2を開閉する方向に移動可能に取り付けられている。シ
ャッタ部材214の開口部221,222を覆うシャッ
タ部214a,214bには、図7及び図8に示すよう
に、開口部221,222を開放した位置に移動したと
き これら開口部221,222に対応する開口部23
3,234が設けられている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した直
径を3.5インチとなす磁気ディスクは、記録容量を2
MBとするものが広く用いられている。大容量のプログ
ラムソフトやデータを処理するため、一層高容量化され
た磁気ディスクの提供が望まれている。
【0022】一方、直径を3.5インチとなす磁気ディ
スクは、コンピュータ等の情報処理装置の記録媒体とし
て広く普及しているため、高容量化を図った磁気ディス
クを記録媒体とするディスクドライブ装置に互換性をも
って用いることが望ましい。
【0023】また、従来用いられている直径を3.5イ
ンチとなす磁気ディスクは、300rpmで回転されて
情報信号の記録及び/又は再生が行われるものであるの
で、データ転送レートが低いという問題点がある。
【0024】そこで、本発明は、従来のディスク状記録
媒体と互換性をもって共通のディスクドライブ装置に用
いることを可能となし、データ転送レートの速いディス
クドライブ装置を構成することを可能となすとともに、
ディスク回転操作部に安定した状態で装着できるディス
ク状記録媒体及びこのディスク状記録媒体を収納したデ
ィスクカートリッジを提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するために提案される本発明に係るディスク状記録媒体
は、信号記録部となされる主面を備え、この主面の中心
に略円形の中心孔を有するディスク基体と、このディス
ク基体に設けた中心孔を塞ぐようにディスク基体に取り
付けられたハブとを有する。ディスク基体に取り付けら
れるハブは、中心にディスクドライブ装置のスピンドル
が挿入される円形のスピンドル孔が形成されているとと
もに、スピンドル孔から所定距離離間した位置にディス
クドライブ装置の駆動部材が挿入される駆動部材挿入孔
が形成されている。
【0026】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、一対のハーフからなり、一方のハーフにディスクド
ライブ装置のスピンドルが挿入されるスピンドル用開口
部が形成されたカートリッジ本体を有し、このカートリ
ッジ本体に上述したディスク状記録媒体を回転可能に収
納したものである。
【0027】さらに、本発明に係るディスク状記録媒体
は、信号記録部となされる主面を備え、この主面の中心
に略円形の中心孔を有するディスク基体と、このディス
ク基体に設けた中心孔を塞ぐようにディスク基体に取り
付けられたハブとを有する。ディスク基体に取り付けら
れるハブは、中心にスピンドル孔が形成された内周部
と、この内周部の外側に連結部を介して連結され、内周
部よりスピンドル孔が挿入される側に突出するように段
差を介して形成された外周部とを備える。
【0028】さらにまた、本発明に係るディスクカート
リッジは、一対のハーフからなり、一方のハーフにディ
スクドライブ装置のスピンドルが挿入されるスピンドル
用開口部が形成されたカートリッジ本体を有し、このカ
ートリッジ本体に、上述した中心にスピンドル孔が形成
された内周部と、この内周部の外側に連結部を介して連
結され、内周部よりスピンドル孔が挿入される側に突出
するように段差を介して形成された外周部とを備えるハ
ブを取り付けたディスク状記録媒体を回転可能に収納し
たものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るディスク状記
録媒体及びこのディスク状記録媒体を収納したディスク
カートリッジを説明する。
【0030】以下の説明では、本発明を可撓性を有する
ディスク基体を備える磁気ディスクに適用した例を挙げ
て説明する。
【0031】まず、本発明に係る磁気ディスクの説明に
先だって、本発明に係る磁気ディスクが用いられるディ
スクドライブ装置を説明する。
【0032】このディスクドライブ装置は、従来用いら
れている2MBの記録容量の磁気ディスクと本発明に係
る磁気ディスクの双方に対し情報信号の記録及び/又は
再生を行うことを可能とするように構成されたものであ
る。
【0033】このディスクドライブ装置150は、図9
に示すように、略々平板状二形成されたベース151を
有し、このベース151の略々中央部には磁気ディスク
を回転操作するディスク回転操作部100が配設されて
いる。このディスク回転操作部100は、スピンドルモ
ータ111を備え、スピンドルモータ111の駆動軸で
あるスピンドル103の先端側にディスクテーブル10
1を一体的に取り付けている。ディスク回転操作部10
0は、スピンドル103をベース151の上面側に突出
するようにスピンドルモータ111をベース151の略
々中央部に形成した開口部152に嵌合し、スピンドル
モータ111を構成するステータ基板110をベース1
51の下面側に固定することによってベース151に取
り付けられている。
【0034】スピンドル103の先端側にスピンドル1
03と一体に回転するように取り付けられたディスクテ
ーブル101は、上面側には、磁気ディスクのハブが載
置されるディスク支持面101aが設けられている。デ
ィスクテーブル101には、スピンドル103に対し偏
心した位置に駆動ピン104が取り付けられている。こ
の駆動ピン104は、ディスクテーブル101と一体に
回転して磁気ディスク回転駆動力を与えるものである。
駆動ピン104は、ディスク支持面101aに出没する
方向及びスピンドル103に対し近接離間する方向に移
動可能に取り付けられている。なお、駆動ピン104
は、図示しない付勢手段を介してスピンドル103から
離間する方向に付勢されている。
【0035】ディスクテーブル101のディスク支持面
101a側には、このディスク支持面101aを囲むよ
うに環状に形成されたゴムマグネットなどからなるマグ
ネット102が配設されている。マグネット102は、
ディスク支持面101aより一段低くなるようにディス
クテーブル101に取り付けられている。
【0036】ベース151の下面側には、電子回路基板
158が取り付けけられている。この電子回路基板15
8上には、種々の電子回路及び検出スイッチが配設され
ている。さらに、ベース151の下面側には、電子回路
基板158の下面を覆うようにして下カバー162が取
り付けられている。
【0037】ベース151のディスクテーブル101が
配設される上面側には、ディスクカートリッジを保持し
このディスクカートリッジ内の磁気ディスクをディスク
テーブル101上に装着させるカートリッジホルダ15
9が配設されている。カートリッジホルダ159は、デ
ィスクドライブ装置の前面側から挿入されるディスクカ
ートリッジを保持してベース151側の下方側に移動さ
れることにより、保持しているディスクカートリッジに
収納された磁気ディスクをディスクテーブル101に装
着させる。このカートリッジホルダ159は、前方側及
び下方側が開放された薄い筐体状に構成され、ディスク
ドライブ装置の前面側から挿入されるディスクカートリ
ッジを保持し得る大きさに形成されている。
【0038】ベース151の上面側には、このベース1
51とカートリッジホルダ159間に位置して、カート
リッジホルダ159をベース151に配設されたディス
ク回転操作部110に対し近接離間する方向に昇降操作
する昇降操作板160が配設されている。昇降操作板1
60は、相対向する両側に傾斜面を設けたカム160
a,160bが立ち上がり形成されている。これらカム
板160a,160b上には、カートリッジホルダ15
9の両側に突設した支持ピン159aが載置されてい
る。カートリッジホルダ159は、昇降操作板160が
ベース151の後方側の図9中矢印X1方向に移動され
た状態にあるとき、支持ピン159aがカム板160
a,160bの上面側に支持されることによりディスク
テーブル101から離間された上方位置に保持されてい
る。このとき、カートリッジホルダ159に保持された
ディスクカートリッジのイジェクト操作が行われ、若し
くはカートリッジホルダ159へのディスクカートリッ
ジの挿入操作が可能となる。また、昇降操作板160が
ベース151の前方側である図9中矢印X2方向に移動
されると、支持ピン159aがカム板160a,160
bの傾斜面に沿って移動し、カートリッジホルダ159
が図9中矢印J方向のベース151側のディスクテーブ
ル101側に降下され、カートリッジホルダ159に保
持されたディスクカートリッジをベース151上に構成
されたカートリッジ装着部に位置決め装着させるととも
にディスクカートリッジに収納された磁気ディスクをデ
ィスクテーブル101上に装着させる。
【0039】昇降操作板160は、図示しない付勢部材
により、図9中矢印X2方向に移動付勢されている。ま
た、ベース151上の後方側には、昇降操作板160が
図9中矢印X1方向の後方側にに移動されたとき、昇降
操作板160を後方側に移動された位置にロックするた
めのロックレバー169が設けられている。
【0040】ベース151の前端面側には、ディスクカ
ートリッジの挿脱を行うためのカートリッジ挿脱口16
5が設けられた前面パネル164が取り付けられてい
る。この前面パネル164には、イジェクト釦166を
前面側に突出させるためのイジェクト釦用開口部167
a及び表示灯168が配設される表示灯用開口部167
bが設けられている。イジェクト釦166は、前面パネ
ル164の前面側から押圧されると、移動操作板161
を図9中矢印X1方向に移動させることにより昇降操作
板160を同方向の図9中矢印X1方向に移動させ、こ
の昇降操作板160をロックレバー169にロックさせ
る。
【0041】そして、ベース151上には、このディス
クドライブ装置150の後方側に位置して、磁気ヘッド
装置を構成する一対のヘッドアーム163,163が配
設されている。これらヘッドアーム163,163のそ
れぞれの先端側には、相対向して一対の磁気ヘッド19
1,191が取り付けられている。これらヘッドアーム
163,163は、図示しない付勢手段を介して互いの
先端側を接近させる図9中矢印I方向に回動付勢されて
いる。すなわち、各磁気ヘッド191,191は、互い
に近接する方向に付勢されている。これらヘッドアーム
163,163は、ボイスコイルモータ192により、
ディスクテーブル101上に装着される磁気ディスクの
径方向である図9中矢印J方向のベース151の前後方
向に移動操作される。
【0042】ディスクカートリッジは、前面パネル16
4に設けたカートリッジ挿脱口165を介してディスク
ドライブ装置150内に挿入され、カートリッジホルダ
159に保持される。このとき、ディスクカートリッジ
に取り付けたシャッタが移動操作され、ディスクカート
リッジの上下面に設けた記録及び/又は再生用の開口部
を開放する。これら開口部を介して各ヘッドアーム16
3,163の先端に取り付けた磁気ヘッド191,19
1がカートリッジ本体内に進入し、これら磁気ヘッド1
91,191間にカートリッジ本体に収納された磁気デ
ィスクが挟持される。
【0043】ディスクカートリッジがカートリッジホル
ダ159に挿入されと、ディスクカートリッジによって
ロックレバー169に押圧され、ロックレバー169の
昇降操作板160に対するロックが解除される。ロック
レバー169によるロックが解除された昇降操作板16
0は、付勢部材の付勢力によりディスクドライブ装置1
50の前方側である図9中矢印X2方向に移動する。昇
降操作板160の図9中矢印X2方向への移動により、
カートリッジホルダ159はディスクテーブル101側
の図9中矢印J方向に下降する。カートリッジホルダ1
59がディスクテーブル101側に降下されると、カー
トリッジホルダ159に保持されたディスクカートリッ
ジはベース151上に構成されたカートリッジ装着部に
設けた図示しない位置決めピンに支持されることにより
装着位置が位置決めされてこのカートリッジ装着部に装
着される。
【0044】ベース151の下面側に配設される電子回
路基板158上には、図9に示すように、操作子をベー
ス151の上面側に突出させるようにして、ディスクカ
ートリッジの有無を検出するディスクイン検出スイッチ
178とディスクカートリッジに設けたライトプロテク
ト識別孔の状態を検出するライトプロテクト検出スイッ
チ179が設けられている。ディスクイン検出スイッチ
178は、ディスクカートリッジがカートリッジ装着部
に装着される際にディスクカートリッジによって押圧さ
れることによりディスクカートリッジがカートリッジ装
着部に装着されたことを検出する。ライトプロテクト検
出スイッチ179は、ディスクカートリッジがカートリ
ッジ装着部に装着される際にライトプロテクト識別孔の
開閉の有無を検出することによって ディスクカートリ
ッジに収納された磁気ディスクに情報信号の記録を可能
とする状態か否かを判別する。
【0045】また、電子回路基板158上には、図9に
示すように、ディスクカートリッジに設けたディスク容
量識別孔を検出するディスク容量検出スイッチ180
a,180bが設けられている。これら検出スイッチ1
80a,180bは、カートリッジ装着部に装着するデ
ィスクカートリッジに設けたディスク容量識別孔に対応
する位置に設けられ、カートリッジ装着部に装着される
ディスクカートリッジに設けたディスク容量識別孔の有
無及び設けられた位置を検出することによってディスク
カートリッジに収納された磁気ディスクの容量を検出す
る。
【0046】ディスクカートリッジがカートリッジ装着
部に装着されたとき、ディスクカートリッジに収納され
た磁気ディスクは、ディスクテーブル101上に設けた
マグネット102によりハブが吸引されてディスクテー
ブル101上に載置される。このとき、スピンドル10
3がハブに設けたスピンドル孔に挿入される。なお、駆
動ピン104は、ディスクテーブル101が回転操作さ
れた後、チャッキング挿入孔2dに係合する。
【0047】上述したようなディスクドライブ装置に装
着される本発明に係るディスク状記録媒体である大容量
型の磁気ディスク及びこの磁気ディスクを収納したディ
スクカートリッジを説明する。
【0048】まず、本発明に係る大容量型の磁気ディス
ク1の第1の例を図10及び図11を参照して説明す
る。
【0049】本発明に係る第1の例の磁気ディスク1
は、前述した従来の磁気ディスクと同様に可撓性を有す
る合成樹脂製のフィルム等により形成されたディスク基
体3を有し、このディスク基体3の両主面は、磁性媒体
等が被着され信号記録部となされている。すなわち、デ
ィスク基体3は、合成樹脂製の薄いフィルムからなるデ
ィスク基板の両主面に磁性膜を被着した信号記録部を設
けて構成されている。このディスク基体3は、直径を
3.5インチとなす円盤状に形成されている。そして、
ディスク基体3の中心部には、円形の中心孔3aが穿設
され、この中心孔3aを閉塞するようにハブ2が取り付
けられる。
【0050】ディスク基体3に取り付けられるハブ2
は、鉄等の磁性材料を用いて形成され、図11に示すよ
うに、中央部に有底の筒状に形成された突出部2aを有
し、この突出部2aの開口端側の外周囲にフランジ部2
bを設けている。すなわち、ハブ2は、略皿状に形成さ
れている。このハブ2は、中央部に形成した突出部2a
を中心孔3aに嵌合するようにディスク基体3に配設さ
れ、フランジ部2bを中心孔3aの周縁に接合させてデ
ィスク基体3に取り付けられている。ハブ2のディスク
基体3への接合は、フランジ部2bのディスク基体3と
対向する面に予め接着された図示しない両面接着シート
を介して行われる。両面接着シートは、フランジ部2b
と略々同形状に形成され、フランジ部2bのディスク基
体3と対向する面に接着されている。
【0051】ディスク基体3に取り付けられるハブ2
は、有底の筒状に形成された突出部2aの中心部に位置
して、ディスクドライブ装置150側に設けられるディ
スク回転操作部100のスピンドル103が挿通される
円形をなすスピンドル孔2cが穿設されている。スピン
ドル孔2cは、ハブ2の中心O1−O1に中心を一致させ
てスピンドル103を挿通するに足るこのスピンドル1
03の径と略々同径に形成されている。このスピンドル
孔2cは、ハブ2を構成する磁性材料を絞り加工する際
に形成され、その周縁に図11に示すように立ち上がり
壁2eが形成されている。立ち上がり壁2eは、スピン
ドル孔2cに挿通されるスピンドル103の周面を支持
し、スピンドル孔2cに正確にスピンドル103が挿通
されるように機能する。
【0052】また、ハブ2の突出部2aには、スピンド
ル孔2cから一定距離離間して、ディスク回転操作部1
00に設けられる駆動部材となる駆動ピン104が挿通
される長方形状をなす駆動部材係合孔である駆動ピン係
合孔2dが穿設されている。駆動ピン係合孔2dは、前
述した従来の磁気ディスク200がセンタリングを図っ
て装着可能となされたディスク回転操作部100に従来
の磁気ディスク200と互換性をもって装着を可能とな
すために設けられるものである。すなわち、駆動ピン係
合孔2dは、本発明に係る磁気ディスク1をディスク回
転操作部100のディスクテーブル101に載置すると
き、ディスクテーブル101のディスク支持面101a
側に突出する駆動ピン104がハブ2の突出部2aの先
端に当接し、ハブ2がディスクテーブル101から浮き
上がることを防止するためのものである。
【0053】本発明に係る磁気ディスク1は、磁気ディ
スク200と互換性をもって装着を可能となすディスク
回転操作部100に装着されたとき、スピンドル孔2c
にディスクテーブル101の中心に設けられたスピンド
ル103が挿通され、駆動ピン係合孔2dに駆動ピン1
04が挿通される。
【0054】ところで、本発明に係る磁気ディスク1に
取り付けられるハブ2は、図10中一点鎖線で示す仮想
線Q1及び図11中一点鎖線で示す仮想線Q2によって内
周部2hと外周部2iとに仮想的に分割される。仮想線
1及びQ2で仮想的に分割されたハブ2の内周部2hの
ディスクテーブル101に対向する面がディスクテーブ
ル101に設けたハブ支持面101aへの載置面2jと
され、外周部2iのディスクテーブル101に対向する
面がディスクテーブル101に設けたマグネット102
に対向する吸引面2kとされる。ここで、載置面2jと
吸引面2kをもってハブ2の主面部を構成する。
【0055】ここで、本発明に係る磁気ディスク1を高
容量化するための技術を説明する。従来用いられている
磁気ディスクと同一の大きさを有する磁気ディスク1を
高容量化するためには、情報信号の高密度記録が必要と
なる。情報信号の高密度記録を行うためには、記録トラ
ックの挟トラックピッチ化が必要となる。挟トラックピ
ッチ化を図るには、従来の磁気ディスク200のよう
に、各記録トラックに対する磁気ヘッドのトラッキング
を、磁気ヘッドを送り操作するステッピングモータのス
テップ送りに基づいて行うことでは困難である。
【0056】そこで、本発明に係る高容量化が図られる
磁気ディスク1では、サーボ情報を予め記録しておき、
このサーボ情報に基づいてハードディスクドライブ装置
等で一般的に行われているようなトラッキングサーボが
行われる。
【0057】本発明に係る磁気ディスク1は、この磁気
ディスク1に記録されたサーボ情報に基づいてトラッキ
ングサーボが行われるので、前述した従来の磁気ディス
ク200のようにハブ202の駆動ピン係合孔202c
に係合する駆動ピン223の付勢力を利用してハブ20
2をスピンドル221に圧接することによりセンタリン
グを行うような機械的なセンタリングを行う必要がな
い。このように、本発明に係る磁気ディスク1は、スピ
ンドル103にハブ2を圧着してセンタリングを行う必
要がないので、ハブ2に設けられるスピンドル孔2cに
円柱状のスピンドル103が位置決めされて圧接するよ
うなコーナ部を設ける必要がない。そのため、スピンド
ル孔2cを矩形状に形成する必要がなく、円柱状のスピ
ンドル103の挿通を可能とする円形に形成することが
できる。
【0058】ところで、従来の磁気ディスク200に取
り付けられるハブ202は、スピンドル孔202bを略
正方形に形成しているため、スピンドル孔202bを形
成するために絞り加工を行う際、不均一な歪みを生じさ
せてしまっている。ハブ202に不均一な歪みは生ずる
と、ハブ202を安定した状態でディスクテーブルに載
置することができなくなり、磁気ディスクの安定した回
転が行えなくなってしまう。
【0059】本発明に係る磁気ディスク1に用いられる
ハブ2は、スピンドル孔2cを円形に形成することがで
きるので、ハブ2を形成するために行う絞り加工の際に
歪みの発生を少なくすることができ、ディスクテーブル
101に設けたハブ支持面101aへの載置面2jやス
ピンドル孔2c等を極めて高精度に加工でき、寸法制度
を高精度に保証することができる。
【0060】ハブ2のスピンドル孔2cを円形にするこ
とにより、磁性材料に絞り加工を施してハブ2を形成す
る際に発生するハブ2内の引っ張り力が均一になるの
で、スピンドル孔2cから載置面2jに亘って歪みが生
じたとしても一様な歪みとなるので、載置面2jの面制
度を従来のもに比し十分に向上することができる。
【0061】このように、本発明に係る磁気ディスク1
は、ディスクテーブル101に設けたハブ支持面101
aへの載置面2jの面制度を向上することができるの
で、ディスクテーブル101に安定した状態で載置でき
るので、回転時面振れ等を発生させることなく安定した
状態での回転が保証でき、信号記録部に対する磁気ヘッ
ド191,191の追従性が悪くなるような問題を解消
することができる。
【0062】次に上述したトラッキングサーボを行うた
めのサーボ情報について説明する。
【0063】本発明に係る磁気ディスク1は、ディスク
基体3の主面に設けられた信号記録部にサーボ情報が記
録されている。信号記録部には、例えば、図12に示す
ように、同心円状に記録トラックTR1,TR2,・・
・,TRk,・・・,TRmが形成される。各記録トラッ
クTR1,TR2,・・・,TRk,・・・,TRmは、所
定角度毎に円周方向に複数nに分割されたサーボフレー
ムSF1,SF2,・・・SF8,・・・、SFnから構成
される。ここで、サーボフレームの数nは、96であ
る。各サーボフレームは、サーボ領域SAとデータ領域
Aとで構成される。サーボ領域SAには、サーボ情報と
して、サーボフレームの位置情報とされる円周方向位置
情報、トラック位置情報とされるトラック番号、トラッ
キングサーボを行うためのバースト信号からなるトラッ
キング信号等が記録されている。
【0064】ここで、サーボ領域SAの一例を図13に
示す。このサーボ領域SAには、オートゲインコントロ
ール信号(AGC)信号、サーボタイミングマーク(S
TM)と、グレイコード領域GAと、トラッキングサー
ボのためのバーストパターンBPA,BPB,BPC,B
Dとが記録された領域SA2とから構成される。な
お、AGC信号は、前述した図9に示すように構成され
たディスクドライブ装置150ににおいて、磁気ヘッド
191,191によって再生された信号についてのAG
Cアンプを制御するために用いられる。また、サーボタ
イミングマークSTMは、バーストパターンのタイミン
グを検出するために用いられる。
【0065】バーストパターンBPA,BPB,BPC
BPDは、各々が単一周波数で記録されるパターン信号
とされている。バーストパターンBPA,BPB,B
C,BPDは、それぞれがトラック中心軸に沿って幅T
P(TP;トラックピッチ)で形成され、C層バーストパ
ターンBPCは、例えば奇数トラックの中心に中心を合
わせるように形成され、D層バーストパターンBP
Dは、例えば偶数トラックトラックの中心に中心を合わ
せるように形成されている。また、A層バーストパター
ンBPA及びB層バーストパターンBPBは、C層バース
トパターンBPC及びD層バーストパターンBPDを半径
方向にTP/2だけ偏倚させて形成されている。
【0066】上述したように本発明に係る磁気ディスク
1には、トラッキングサーボのためのバーストパターン
BPA,BPB,BPC,BPDが予め記録されているの
で、従来の磁気ディスクのように駆動ピンと駆動ピン係
合孔との相対係合によってスピンドルを中心とするセン
タリングを行う必要がない。したがって、本発明に係る
磁気ディスク1には、スピンドルを中心とした従来のよ
うなセンタリングを必要としないので、駆動ピン係合孔
2dを設ける必要はない。したがって、本発明に係る磁
気ディスク1においては、スピンドルを中心とする機械
的なセンタリングを行うための駆動ピン係合孔は不要と
なるが、従来の磁気ディスク200の装着を可能となす
前述したディスクドライブ装置150に互換性をもって
装着を可能となすために、ハブ2に駆動ピン係合孔2d
を設けている。
【0067】本発明に係る磁気ディスク1は、トラッキ
ングサーボを行うためのサーボ情報が予め記録されてい
るので、図14に示すように、ハブ2のスピンドル孔2
cにスピンドル103が挿通し、駆動ピン係合孔2dに
駆動ピン104が挿通した状態で、駆動ピン104が駆
動ピン係合孔2dの周面に圧着してスピンドル孔2cに
スピンドル103を圧着させる機械的なセンタリングが
図られていない状態でディスクテーブル101に装着さ
れた状態でも各記録トラックに対し磁気へ191,19
1によるトラッキングを行うことができる。すなわち、
本発明に係る磁気ディスク1は、ディスクテーブル10
1に対し機械的なセンタリングが図られていなくとも、
信号記録部に予め記録されたサーボ情報に基づいてトラ
ッキングサーボを実現できる。
【0068】さらに、本発明に係る磁気ディスク1にあ
っては、信号記録部に予め記録されたサーボ情報に基づ
いてトラッキングサーボを行うことができるので、ハブ
2のスピンドル孔2cにディスク回転操作部100のス
ピンドル103が密嵌する必要もない。すなわち、スピ
ンドル103とスピンドル孔2cとの間に、サーボ情報
に基づいてトラッキングサーボを実現できる範囲内の隙
間があってもよい。このように、スピンドル103とス
ピンドル孔2cとの間に隙間を設けることにより、容易
なスピンドル103とスピンドル孔2cとの相対係合を
図ることができる。ここで、スピンドル103の直径を
4.008±0.007mmとするとき、スピンドル孔
2cは、スピンドル103の直径の最大公差よりやや大
きな内径を有するように形成することができる。
【0069】本発明に係る磁気ディスク1は、従来の磁
気ディスク200と同様に可撓性を有するディスク基体
3を用いて構成されているので損傷を受けやすい。そこ
で、本発明に係る磁気ディスク1も、従来の磁気ディス
ク200と同様にカートリッジ本体13に収納されディ
スクカートリッジ10として構成され、ディスクカート
リッジ10に収納されたままの状態でディスクドライブ
装置150内のカートリッジ装着部に装着される。ディ
スクカートリッジ10に収納された磁気ディスク1は、
ディスクカートリッジ10に収納された状態でディスク
回転操作部100のディスクテーブル101に装着され
る。
【0070】ここで、本発明に係る磁気ディスク1を収
納した本発明に係るディスクカートリッジ10を図1
5、図16及び図17を参照して説明する。
【0071】本発明に係るディスクカートリッジ10
は、図15に示すように、静電防止材を含むABS樹脂
等の合成樹脂材料を成形した略矩形状をなす上下一対の
ハーフ11,12を突き合わせ結合したカートリッジ本
体13を備え、このカートリッジ本体13内に磁気ディ
スク1を回転可能に収納している。上下ハーフ11,1
2は、互いに突き合わせられる溶着用突起25,26及
び周縁に立ち上がり形成した立ち上がり周壁を突き合わ
せ、これら突き合わせ部分を超音波溶着などにより接合
されてカートリッジ本体13を構成する。
【0072】カートリッジ本体13の下面側を構成する
下ハーフ12の略中央には、図15及び図17に示すよ
うに、円形の中央開口部15が設けられている。中央開
口部15の内面側の周縁には、環状突起16が一体に形
成されている。磁気ディスク1は、ハブ2を中央開口部
15に嵌合し、ハブ2のフランジ2bに対応する部分が
環状リブ16に支持されてカートリッジ本体13に収納
されている。
【0073】カートリッジ本体13の上面側を構成する
上ハーフ11の内面側の中央部には、磁気ディスク1に
取り付けられたハブ2の内周側に係合する環状突起17
が突設されている。カートリッジ本体13に収納された
磁気ディスク1は、環状突起17がハブ2に係合するこ
とにより、カートリッジ本体13内で主面と平行な方向
の移動が規制されて収納される。環状突起17の外周側
には、後述する保護シーの配設部を構成する環状突起1
8が形成されている。
【0074】上下ハーフ11,12の内面側には、これ
ら上下ハーフ11,12に内接するように4つの円弧状
のリブ19,20が突設されている。これらリブ19,
20は、互いに突き合わせられてディスク収納部を形成
する。磁気ディスク1は、リブ19,20によって構成
されたディスク収納部に位置するようにしてカートリッ
ジ本体13に収納される。
【0075】なお、下ハーフ12の中央開口部15の中
心からリブ19,20までの距離は、磁気ディスク1の
半径より多少大きく形成されているので、中央開口部1
5にハブ2が余裕を持って嵌合され、磁気ディスク1が
主面と平行な方向に多少移動した場合であっても磁気デ
ィスク1の周縁がリブ19,20に接触することはな
い。
【0076】カートリッジ本体13を構成する上ハーフ
11及び下ハーフ12の左右方向の中央部の相対向する
位置には、図16及び図17に示すように、中央部近傍
からカートリッジ本体13の前面側に亘って矩形状の磁
気ヘッド用の開口部21,22が形成されている。カー
トリッジ本体13に収納された磁気ディスク1は、開口
部21,22を介しては信号記録面の一部は内外周に亘
って外方に臨まされる。
【0077】カートリッジ本体13の内面側には、不織
布等からなる略リング状の保護シート23,24が接合
されている。これら保護シート23,24は、磁気ディ
スク1の信号記録面が合成樹脂により形成されたカート
リッジ本体13の内面に接触して損傷することを防止す
るものである。保護シート23,24の開口部21,2
2に対応する部分には、半径方向に亘って切り欠き部2
4aがそれぞれ形成され、開口部21,22を閉塞しな
いようにしている。
【0078】カートリッジ本体13には、図16及び図
17に示すように、収納されている磁気ディスク1に記
録されている情報信号を上書き記録や消去操作によって
消去してもよいか否かを示す識別孔とされる誤記録防止
孔31と、情報信号を高密度で記録可能な高容量型の本
発明に係る磁気ディスク1が収納されたことを示すディ
スク識別孔33が設けられている。このディスク識別孔
33は、図17に示すように、磁気ヘッド用の開口部2
1,22が設けられる側のコーナ部に位置して、高容量
型の磁気ディスク1が収納されていることを示すディス
ク識別孔33が設けられている。このディスク識別孔3
3によって、高容量型の本発明に係る磁気ディスク1が
収納されたディスクカートリッジ10であることが表示
され、この識別孔33の検出によって高容量型の磁気デ
ィスク1が収納されたディスクカートリッジ10が識別
される。
【0079】本発明に係るディスクカートリッジ10に
は、磁気ヘッド用の開口部21,22を開閉するシャッ
タ部材14が取り付けられている。シャッタ部材14
は、アルミニウム、ステンレス等の金属板を用いて、あ
るいは合成樹脂を成形して断面コ字状に形成され、カー
トリッジ本体13の前面側から開口部21,22を覆う
ように嵌合され、開口部21,22を開閉する方向に移
動可能に取り付けられている。シャッタ部材14の開口
部21,22を覆うシャッタ部14a,14bには、図
16及び図17に示すように、開口部21,22を開放
した位置に移動したとき これら開口部21,22に対
応する開口部34が設けられている。
【0080】上述のようにディスクカートリッジ10に
回転自体に収納された本発明に係る磁気ディスク1は、
ディスクカートリッジ10に収納されたままの状態でデ
ィスクドライブ装置150に挿入され、ディスクカート
リッジ10に収納された状態でディスク回転操作部10
0のディスクテーブル101に装着される。
【0081】ここで、本発明に係る磁気ディスク1と前
述した従来の磁気ディスク200を選択的に用いること
ができる図9に示すディスクドライブ装置150の回路
ブロック図を図18を参照して説明する。なお、図18
においては、説明を簡単にするため、再生系のみを示
し、記録系は省略して説明する。
【0082】このディスク信号再生装置50は、本発明
に係る磁気ディスク1又は従来の磁気ディスク200の
信号記録部に記録された情報信号を再生する磁気ヘッド
191,191と、磁気ヘッド191,191から出力
された再生信号を所定の値に増幅して出力するAGCア
ンプ52と、AGCアンプ52によって増幅された再生
信号をディジタル化して出力するディジタル信号処理回
路53と、ディジタル信号処理回路53からのディジタ
ル信号からクロック信号を検出して同期をとるPLL回
路54と、このPLL回路54によって同期がとられた
ディジタル信号を復号等するエンコーダ/デコーダ55
と、このエンコーダ/デコーダ55から復号されて出力
されたディジタル信号を誤り訂正するECC回路56
と、ECC回路56から出力されたディジタル信号を一
旦記憶するRAM57と、このRAM57に記憶された
ディジタル信号のホストコンピュータへの出力制御等を
行うインターフェース58とを備えている。
【0083】また、ディスク再生装置50は、AGCア
ンプ52からの再生信号を整流して出力する整流回路5
9と、この整流回路59から出力された再生信号からク
ロック信号を検出して同期をとるPLL回路60と、こ
のPLL回路60からの信号に含まれるサーボタイミン
グマークを検出してサーボタイミングに同期した信号を
出力するサーボタイミングマーク(STM)検出回路6
1と、このSTM検出回路61から出力された同期信号
に同期してディスクのグレイコード領域内に記録されて
いるサーボフレーム情報等を読み込むグレイコード領域
検出回路62と、このグレイコード領域検出回路62に
よって検出されたグレイコード領域内の情報を判別処理
等するディジタル演算処理(DSP)回路63と、整流
回路59から出力された信号に基づいてトラッキングエ
ラー信号を検出するトラッキングエラー検出回路66
と、DSP回路63から出力される信号、例えばトラッ
クシーク信号等とトラッキングエラー検出回路66から
出力されたトラッキングエラー信号とを磁気ヘッド19
1,191に送出する混合回路67と、磁気ディスク1
を回転操作するスピンドルモータ111とを備えてい
る。このような構成を備えることにより、本発明に係る
磁気ディスク1又は従来の磁気ディスク200を選択的
用いることを可能としたディスクドライブ装置150
は、高容量型の本発明に係る磁気ディスク1に対してト
ラッキングサーボを実行することができる。
【0084】次に、本発明に係る磁気ディスクの第2の
例を、図19及び図20を参照して説明する。
【0085】図19及び図20に示す磁気ディスク71
は、前述した磁気ディスク1と同様に、可撓性を有する
合成樹脂製のフィルム等により形成されたディスク基体
73を有する。有し、このディスク基体73の両主面に
は、磁性媒体等が被着され信号記録部が形成されてい
る。すなわち、ディスク基体3は、合成樹脂製の薄いフ
ィルムからなるディスク基板の両主面に磁性膜を被着し
た信号記録部を設けて構成されている。このディスク基
体73は、直径を3.5インチとなす円形に形成されて
いる。ディスク基体73の中心部には、円形の中心孔7
3aが穿設され、この中心孔73aを閉塞するようにハ
ブ72が取り付けられている。
【0086】ディスク基体73に取り付けられるハブ7
2は、図19及び図20に示すように、外形形状を円形
となす内周部72fと、この内周部72fの外周側に形
成された外形形状を円形となす外周部72gと、内周部
72fと外周部72gを連結する連結部72hと、外周
部72gの外周側に形成されたフランジ部72eを有す
る。このハブ2は、内周部72f及び外周部72gをデ
ィスク基体73に設けた中心孔73aに挿通し、フラン
ジ部72eを中心孔73aの周縁に係止し、この係止さ
れた部分を接着剤を用いて接合することによってディス
ク基体73に取り付けられる。
【0087】すなわち、ハブ72は、有底の皿状に形成
され、外周部72gの端部の外周囲にフランジ72eを
形成し、このフランジ部72eをディスク基体73に設
けた中心孔73aの周縁に接合し、内周部72f及び外
周部72gをディスク基体73から突出させてこのディ
スク基体73に取り付けられている。
【0088】ところで、ハブ72の外周部72gは、図
20に示すように、内周部72fより距離Lだけディス
ク基体73の主面から突出するように形成されている。
外周部72gの内周部72fからの突出量Lは、例えば
0.25mmに選定されている。この外周部72gは、
前述したディスク回転操作部100のディスクテーブル
101側に設けられるマグネット102との間の距離を
調整し、磁気ディスク71がディスクテーブル101上
に装着されたときのマグネット102のハブ72の吸引
力を調整する部分となる。
【0089】そして、ハブ72の中心部には、このハブ
72を取り付けた磁気ディスク71を上述したディスク
回転操作部100に装着したとき、ディスク回転操作部
100側に設けられたスピンドル103が挿通されるス
ピンドル孔72cが穿設されている。このスピンドル孔
72cは、前述した磁気ディスク1と同様に、スピンド
ル103が挿通される円形をなすスピンドル孔72cが
穿設されている。また、ハブ2には、中心部から偏心し
た位置であって、スピンドル孔72cから所定距離離間
した位置にチャッキングピン係合孔72dが穿設されて
いる。なお、フランジ部72eのディスク基体73と対
向する面側には、フランジ部72eと略々同形状をなす
リング状の両面接着シートが接合されている。ハブ72
は、この両面接着シーを用いてディスク基体73に接合
される。
【0090】ディスク基体73に取り付けられたハブ7
2hs、内周部72fのディスク基体73から突出した
外方側の面をディスク回転操作部100のディスクテー
ブル101に設けたハブ支持面101aへの載置面72
aとしている。そして、内周部72fから突出した外周
部72gの外方側の面をディスクテーブル101に設け
たマグネット102に対向する吸引面72bとしてい
る。
【0091】ここで、内周部72fと外周部72gをも
ってハブ72の主面部を構成している。
【0092】この磁気ディスク71に用いられるハブ7
2も、スピンドル孔72cを円形に形成しているので、
ハブ72を形成するために行う絞り加工の際に歪みの発
生を少なくすることができ、ディスクテーブル101に
設けたハブ支持面101aへの載置面72a、マグネッ
ト102の吸引面72bやスピンドル孔72c等を極め
て高精度に加工でき、寸法制度を高精度に保証すること
ができる。すなわち、ハブ72のスピンドル孔72cを
円形にすることにより、磁性材料に絞り加工を施してハ
ブ72を形成する際に発生するハブ72内の引っ張り力
が均一になるので、スピンドル孔72cから載置面72
a及び吸引面72bに亘って歪みが生じたとしても一様
な歪みとなるので、載置面72a及び吸引面72bの面
制度を従来のもに比し十分に向上することができる。
【0093】なお、スピンドル孔72cの周縁には、ス
ピンドル孔72cを絞り加工する際に立ち上がり壁72
kが同時に形成される。この立ち上がり壁72kは、ス
ピンドル孔72cに挿通されるスピンドル103の周面
を支持し、スピンドル103のスピンドル孔72cへの
安定した挿通を実現する。
【0094】ここに示す磁気ディスク71も、前述した
磁気ディスク1と同様に可撓性を有するディスク基体7
3を用いて構成されているので損傷を受けやすい。そこ
で、この例の磁気ディスク71も、前述した磁気ディス
ク1と同様にカートリッジ本体13に収納されディスク
カートリッジ10として構成され、ディスクカートリッ
ジ10に収納されたままの状態でディスクドライブ装置
150内のカートリッジ装着部に装着される。ディスク
カートリッジ10に収納された磁気ディスク1は、ディ
スクカートリッジ10に収納された状態でディスク回転
操作部100のディスクテーブル101に装着される。
【0095】この例に示す磁気ディスク71を収納した
ディスクカートリッジ10は、図21、図22及び図2
3に示すように、上下一対のハーフ11,12を突き合
わせ結合したカートリッジ本体13を備え、このカート
リッジ本体13内に磁気ディスク71を回転可能に収納
している。
【0096】なお、カートリッジ本体13の構成は、前
述した図15から図17に示すものと共通の構成を備え
るので、共通部分には、共通の符号を付して詳細な説明
は省略する。
【0097】カートリッジ本体13に収納される磁気デ
ィスク71は、図21及び図23に示すように、ハブ7
2を中央開口部15に嵌合し、ハブ72のフランジ72
eに対応する部分を環状リブ16に支持されてカートリ
ッジ本体13に収納されている。このとき、磁気ディス
ク71に取り付けられたハブ72は、カートリッジ本体
13の下面側である中央開口部15側から見て、外周部
72gが内周部72fよりカートリッジ本体13の下面
側に突出した状態にある。
【0098】このカートリッジ本体13にも、図22及
び図23に示すように、収納されている磁気ディスク7
1に記録されている情報信号を上書き記録や消去操作に
よって消去してもよいか否かを示す識別孔とされる誤記
録防止孔31と、高容量型の磁気ディスク1が収納され
ていることを示すディスク識別孔33が設けられてい
る。
【0099】次に、上述した他の例の磁気ディスク71
をディスク回転操作部100のディスクテーブル101
に装着する状態を図24及び図25を参照して説明す
る。
【0100】なお、図24及び図25には、磁気ディス
ク71のみを示し、カートリッジ本体13は省略してあ
る。
【0101】磁気ディスク71は、ディスクカートリッ
ジ10に収納されたままの状態でディスクドライブ装置
に挿入される。ディスクドライブ装置に挿入されたディ
スクカートリッジ10はカートリッジホルダ159に保
持される。カートリッジホルダ159は、ディスクカー
トリッジ10が挿入されると、ディスク回転操作部10
0側に降下しベース151上に構成されたカートリッジ
装着部に位置決め装着される。ディスクカートリッジ1
0のカートリッジ装着部への装着に伴って、ディスクカ
ートリッジ10に収納された磁気ディスク71は、ディ
スク回転操作部100側の図24中矢印Z方向に降下
し、ディスク回転操作部100を構成するディスクテー
ブル110上に載置される。このとき、磁気ディスク7
1は、図25に示すように、ハブ72の内周部72fに
構成された載置面72aがディスクテーブル101のハ
ブ支持面101aに支持され、内周部72fの外周側に
段差を設けて形成されている形成された外周部72gの
吸引面72bがマグネット102の対向面102aと一
定の距離Hを隔て対向する。
【0102】このとき、ハブ72のスピンドル孔72c
にスピンドル103が挿通し、駆動ピン係合孔72dに
駆動ピン104が挿通される。
【0103】ところで、従来の磁気ディスク200に取
り付けられたハブ202は、前述した図2に示すよう
に、ディスクテーブルのディスク支持面への載置面20
2eとマグネットに対向するディスク支持面222aの
外周側の面が同一平面をなすように形成されているの
で、図4に示すように、ディスクテーブル222上に載
置されたとき、ハブ202のマグネット224に対向す
る面とマグネット224の表面の間の間隔H0は、ディ
スク支持面222aとマグネット224の表面との距離
と略々等しくなされている。また、前述した第1の例の
磁気ディスク1に取り付けられたハブ2も、ディスクテ
ーブル101に設けたハブ支持面101aへの載置面2
jとされ、外周部2iのディスクテーブル101に対向
する面がディスクテーブル101に設けたマグネット1
02に対向する吸引面2kとが同一平面をなすように形
成されているので、ハブ202のマグネット224に対
向する吸引面2kとマグネット224の表面の間の間隔
0は、載置面2iとマグネット224の表面との距離
と略々等しくなる。
【0104】これに対し本発明に係る第2の例の磁気デ
ィスク71のハブ72は、外周部72gの吸引面72b
が 内周部72fのハブ支持面101aより距離Lだけ
下方に向けて突出されているので、この突出分の距離L
だけ、従来の磁気ディスク200のハブ202及び第1
の例の磁気ディスク1のハブ2に比しマグネット102
の対向面102aに近接することになり、従来の磁気デ
ィスク200若しくは第1の例の磁気ディスク1を装着
した場合に比しマグネット102による吸引力が大きく
なり、磁気ディスク71のディスクテーブル101に対
する保持力が大きくなる。
【0105】ここで、高容量型の磁気ディスク71にお
いて、ディスクテーブル101への吸引力の向上を図る
必要性について説明する。
【0106】高容量型の磁気ディスク71は、情報信号
の記録及び/又は再生を行うとき高速で回転される。高
容量型の磁気ディスク71を用いるディスクドライブ装
置150は、磁気ディスク71を高速で回転する必要が
ある。このディスクドライブ装置150においては、磁
気ディスク71が高速で回転された状態でも、磁気ディ
スク71がディスクテーブル101に確実に一体化され
て回転される必要がある。高速で回転される状態でも磁
気ディスク71をディスクテーブル101に確実に一体
化するためには、ハブ72が大きな吸引力をもってディ
スクテーブル101に吸引されて保持される必要があ
る。ハブ72の吸引力を高めるためには、ディスクテー
ブル101に設けられるマグネット102の磁力を高く
することが考えられる。しかし、マグネット102の磁
力を大きくすると、従来の磁気ディスク200を装着し
たときにセンタリングを図ることができなくなるおそれ
がある。すなわち、磁気ディスク200とディスクテー
ブル101との間に滑りが発生しなくなり、駆動ピン1
04が駆動ピン係合孔202cに圧着させることができ
なくなり、スピンドル103にスピンドル孔202bを
圧着させることができなくなる。従来の磁気ディスク2
00が装着された場合でであっても、磁気ディスク20
0のスピンドル103に対するセンタリングを可能とす
るため、マグネット102の磁力を小さくすると、高速
で回転される高容量の磁気ディスク71を確実にディス
クテーブル101にチャッキングすることが困難とな
る。
【0107】本発明に係る第2の例の磁気ディスク71
は、外周部72gの吸引面72bが内周部72fのハブ
支持面101aより距離Lだけ下方に向けて突出されて
いるので、この突出分だけ吸引面2bをディスクテーブ
ル101に設けたマグネット102に近づけることがで
きるので、同一の大きさの磁力を有するマグネット10
2を用いたとき、マグネット102に対する吸引力を従
来の磁気ディスク200を装着したときに比し大きくす
ることができる。このように、本発明に係る第2の例の
磁気ディスク71は、ディスクテーブル101のマグネ
ット102に近接する吸引面72bを有するので、従来
の磁気ディスク200をセンタリングを図って装着可能
とするディスクテーブル101への吸着性が向上するこ
とができ、高速で回転されても確実にディスクテーブル
101に一体化させることができる。
【0108】また、本発明に係る第2の例の磁気ディス
ク71に用いられるハブ72は、外周部72gの内周側
に段差を介して形成された内周部72fのディスクテー
ブル101に対向する面をディスクテーブル101への
載置面72aとしているので、従来の磁気ディスク20
0のハブ202のディスクテーブル101への載置面2
02eより小径に形成され高精度の平面度を維持でき
る。さらに、内周部72fの中心に設けられるスピンド
ル孔72cが円形に形成されるので、載置面72aに歪
みを発生させることなく高精度に平坦性を維持して形成
することができる。
【0109】
【発明の効果】上述したように本発明に係るディスク状
記録媒体及びこの記録媒体を収納したディスクカートリ
ッジは、ディスク回転操作部のディスクテーブルにチャ
ッキングされるハブに、円形のスピンドル孔とともに駆
動ピンが挿通される駆動ピン係合孔を設けているので、
従来の機械的なセンタリングが図られて装着されるディ
スクドライブ装置に互換性をもって装着することができ
る。
【0110】特に、ハブに設けられるスピンドル孔を円
形にしているので、ハブを高精度に形成することがで
き、ディスク状記録媒体を正確な位置決めを図って安定
した状態でディスクテーブルにチャッキングさせること
ができ、高速で回転したときにも面振れ等を生ずること
なく、正確な情報信号の記録及び/又は再生を行うこと
ができる。
【0111】また、本発明に係るディスク状記録媒体及
びこの記録媒体を収納したディスクカートリッジは、デ
ィスク記録媒体のディスク基体の中心に取り付けられる
ハブが、中心にドライブ装置のスピンドルが挿入される
スピンドル孔を有する内周部と、この内周部の外周側に
連結部を介して内周部よりスピンドルが挿入される側に
突出するように段差を介して形成された外周部とを備え
るように構成されているので、ディスクドライブ装置の
ディスク回転操作部に装着したとき、ハブの外周部をデ
ィスク回転操作部側に設けられたマグネットに近接さ
せ、大きな吸引力をもってディスク回転操作部に装着さ
せることができるので、従来の磁気ディスクを機械的な
センタリングを図って装着可能とするディスクテーブル
への吸着性を向上することができ、高速で回転されても
確実にディスクテーブルに一体化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の磁気ディスクを示す平面図である。
【図2】図1に示す磁気ディスクの断面図である。
【図3】従来の磁気ディスクが装着されるディスク回転
操作部を示す斜視図である。
【図4】ディスク回転操作部に従来の磁気ディスクを装
着した状態を示す側面図である。
【図5】従来の磁気ディスクがディスクテーブル上に載
置された初期状態を示す平面図である。
【図6】従来の磁気ディスクがディスクテーブルにセン
タリングが図られて装着された状態を示す平面図であ
る。
【図7】従来のディスクカートリッジを示す平面図であ
る。
【図8】従来のディスクカートリッジを示す底面図であ
る。
【図9】本発明に係る磁気ディスク及び従来の磁気ディ
スクが選択的に装着されるディスクドライブ装置を示す
分解斜視図である。
【図10】本発明に係る磁気ディスクの第1の例を示す
平面図である。
【図11】上記磁気ディスクの断面図である。
【12】本発明に係る磁気ディスクの記録フォーマット
を示す模式的に示す平面図である。
【図13】本発明に係る磁気ディスクに記録されている
サーボ情報の記録状態を示す模式図である。
【図14】本発明に係る磁気ディスクのハブがディスク
回転操作部のディスクテーブルに装着された状態を示す
平面図である。
【図15】本発明に係る磁気ディスクを収納した本発明
に係るディスクカートリッジを示す分解斜視図である。
【図16】図15に示すディスクカートリッジの平面図
である。
【図17】図15に示すディスクカートリッジの底面図
である。
【図18】本発明に係る磁気ディスク及び従来の磁気デ
ィスクが選択的に装着されるディスクドライブ装置の回
路ブロック図である。
【図19】本発明に係る磁気ディスクの第2の例を示す
平面図である。
【図20】上記磁気ディスクの断面図である。
【図21】本発明に係る第2の例の磁気ディスクを収納
した本発明に係るディスクカートリッジを示す分解斜視
図である。
【図22】図21に示すディスクカートリッジの平面図
である。
【図23】図22に示すディスクカートリッジの底面図
である。
【図24】本発明に係る第2の例の磁気ディスクがディ
スク回転操作部に装着される状態を示す斜視図である。
【図25】本発明に係る第2の例の磁気ディスクがディ
スク回転操作部に装着された状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 磁気ディスク、 2 ハブ、 2c スピンドル
孔、 2d 駆動ピン係合孔、 2j 載置面、 2k
吸引面、 71 磁気ディスク、 72 ハブ、 7
2a ディスクテーブルへの載置面、 72b マグネ
ット吸引面、 72c スピンドル孔、 72f ハブ
の内周部、 72g ハブの外周部、 72h 連結
部、 73 ディスク基体。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号記録部となされる主面を備え、この
    主面の中心に略円形の中心孔を有するディスク基体と、 上記ディスク基体に設けた上記中心孔を塞ぐように上記
    ディスク基体に取り付けられたハブとを有し、 上記ハブは、中心にディスクドライブ装置のスピンドル
    が挿入される円形のスピンドル孔が形成されているとと
    もに、上記スピンドル孔から所定距離離間した位置に上
    記ディスクドライブ装置の駆動部材が挿入される駆動部
    材挿入孔が形成されていることを特徴とするディスク状
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記ハブは、磁性材料で形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のディスク状記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記信号記録部には、トラッキングサー
    ボを行うためのサーボ情報が記録されていることを特徴
    とする請求項1記載のディスク状記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記ハブは、中心に上記スピンドル孔が
    形成された内周部と、この内周部の外側に連結部を介し
    て連結され、上記内周部より上記スピンドル孔が挿入さ
    れる側に突出するように段差を介して形成された外周部
    とを備えることを特徴とする請求項1記載のディスク状
    記録媒体。
  5. 【請求項5】 上記信号記録部には、磁気的に情報が記
    録されることを特徴とする請求項1記載のディスク状記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 一対のハーフからなり、一方のハーフに
    ディスクドライブ装置のスピンドルが挿入されるスピン
    ドル用開口部が形成されたカートリッジ本体と、 上記カートリッジ本体に回転可能に収納されたディスク
    状記録媒体とを有し、 上記ディスク状記録媒体は、信号記録部となされる主面
    を備えこの主面の中心に略円形の中心孔を有するディス
    ク基体と、記ディスク基体に設けた上記中心孔を塞ぐよ
    うに上記ディスク基体に取り付けられたハブとを有し、 上記ハブは、中心にディスクドライブ装置のスピンドル
    が挿入される円形のスピンドル孔が形成されているとと
    もに、上記スピンドル孔から所定距離離間した位置に上
    記ディスクドライブ装置の駆動部材が挿入される駆動部
    材挿入孔が形成されていることを特徴とするディスクカ
    ートリッジ。
  7. 【請求項7】 上記ハブは、磁性材料で形成されている
    ことを特徴とする請求項6記載のディスクカートリッ
    ジ。
  8. 【請求項8】 上記信号記録部には、トラッキングサー
    ボを行うためのサーボ情報が記録されていることを特徴
    とする請求項6記載のディスクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 上記ハブは、中心に上記スピンドル孔が
    形成された内周部と、この内周部の外側に連結部を介し
    て連結され、上記内周部より上記スピンドル孔が挿入さ
    れる側に突出するように段差を介して形成された外周部
    とを備えることを特徴とする請求項6記載のディスクカ
    ートリッジ。
  10. 【請求項10】 上記信号記録部には、磁気的に情報が
    記録されることを特徴とする請求項6記載のディスクカ
    ートリッジ。
  11. 【請求項11】 信号記録部となされる主面を備え、こ
    の主面の中心に略円形の中心孔を有するディスク基体
    と、 上記ディスク基体に設けた上記中心孔を塞ぐように上記
    ディスク基体に取り付けられたハブとを有し、 上記ハブは、中心に上記スピンドル孔が形成された内周
    部と、この内周部の外側に連結部を介して連結され、上
    記内周部より上記スピンドル孔が挿入される側に突出す
    るように段差を介して形成された外周部とを備えること
    を特徴とするディスク状記録媒体。
  12. 【請求項12】 上記ハブは、磁性材料で形成されてい
    ることを特徴とする請求項11記載のディスク状記録媒
    体。
  13. 【請求項13】 上記信号記録部には、トラッキングサ
    ーボを行うためのサーボ情報が記録されていることを特
    徴とする請求項11記載のディスク状記録媒体。
  14. 【請求項14】 上記信号記録部には、磁気的に情報が
    記録されることを特徴とする請求項11記載のディスク
    状記録媒体。
  15. 【請求項15】 一対のハーフからなり、一方のハーフ
    にディスクドライブ装置のスピンドルが挿入されるスピ
    ンドル用開口部が形成されたカートリッジ本体と、 上記カートリッジ本体に回転可能に収納されたディスク
    状記録媒体とを有し、 上記ディスク状記録媒体は、信号記録部となされる主面
    を備えこの主面の中心に略円形の中心孔を有するディス
    ク基体と、記ディスク基体に設けた上記中心孔を塞ぐよ
    うに上記ディスク基体に取り付けられたハブとを有し、 上記ハブは、中心に上記スピンドル孔が形成された内周
    部と、この内周部の外側に連結部を介して連結され、上
    記内周部より上記スピンドル孔が挿入される側に突出す
    るように段差を介して形成された外周部とを備えること
    を特徴とするディスクカートリッジ。
  16. 【請求項16】 上記ハブは、磁性材料で形成されてい
    ることを特徴とする請求項15記載のディスクカートリ
    ッジ。
  17. 【請求項17】 上記信号記録部には、トラッキングサ
    ーボを行うためのサーボ情報が記録されていることを特
    徴とする請求項15記載のディスクカートリッジ。
  18. 【請求項18】 上記信号記録部には、磁気的に情報が
    記録されることを特徴とする請求項15記載のディスク
    状記録媒体。
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