JPH11119921A - 記憶装置 - Google Patents

記憶装置

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JPH11119921A
JPH11119921A JP10104186A JP10418698A JPH11119921A JP H11119921 A JPH11119921 A JP H11119921A JP 10104186 A JP10104186 A JP 10104186A JP 10418698 A JP10418698 A JP 10418698A JP H11119921 A JPH11119921 A JP H11119921A
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Atsushi Tanaka
淳 田中
Yoshihisa Kamo
善久 加茂
Hitoshi Tsunoda
仁 角田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2個以上の記憶媒体の障害に対して冗長性の
ある記憶装置に関して、障害時における通常の読み書き
の処理低下を最小限に抑え、障害の修復処理を時間的に
効率よく実行することにある。 【構成】 ホストユニットから任意の単位に分割された
データと上記分割されたデータのエラー修復データとを
蓄積する複数の蓄積装置158〜172へのアクセス要
求を受け取り、データ修復手段156が分割されたデー
タを修復するデータ修復頻度を設定し、発生している各
欠陥に対し、監視手段の出力に基づいて欠陥の重要度を
判断し、データ修復頻度及び欠陥の重要度に応答して、
データ修復手段が分割されたデータを修復する第1の処
理モードと、蓄積装置にアクセス可能なように、分割さ
れたデータの修復を一時的に中断する第2のモードとを
切り替えてデータ修復手段を制御する制御手段150と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、独立した複数個の記憶
媒体を1組として並列に読み書きを行う記憶装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、記憶装置の大容量化と
データの高速転送を達成する技術として、複数の記憶媒
体を1組として、データをビット単位、バイト単位ある
いは任意の単位に分割してそれぞれを各記憶媒体に分配
して格納し、データ読み出し時には各記憶媒体から同時
に読み出す方式が知られている。そして、この方式で
は、各記憶媒体に分配されたデータからパリティチェッ
ク用のデータを生成し、これを別の記憶媒体に格納す
る。障害発生時には正常な記憶媒体のデータとパリティ
チェック用のデータを用いてデータの修復を行うことに
より、記憶装置の信頼性を向上させている。これらの技
術は、特開平1−250128号公報に一例が記載され
ている。さらに、記憶媒体に障害が発生した場合、通常
の読み出しのためにデータ修復を行うだけでなく、別に
用意された正常な記憶媒体に障害媒体の分のデータを回
復する技術が知られている。この技術は、予備媒体に修
復したデータを格納し、次回からのアクセスに対して予
備媒体からデータを読みだすことにより、記憶装置の可
用性を高めることが可能である。例えば、特開平2−1
35555号公報にこの種の記憶装置の例が記載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公知の装置は、パ
リティデータを持つことにより一定数の記憶媒体の障害
を修復することが可能であり、予備記憶媒体を持つこと
により障害回復も行うことが出来る。しかし、障害回復
動作は、正常な記憶媒体のデータとパリティチェック用
のデータをすべて読み出し、障害データを修復し、予備
の記憶媒体に書き込む操作が必要である。このため、障
害回復の間は、各記憶媒体を占有してしまうこととな
り、上位装置から通常の読み書きの処理要求が来ても待
たされ、結果として記憶装置の性能低下になる。また、
上記公知の装置は、複数個の記憶媒体の障害に対して冗
長性があるにもかかわらず、一個の記憶媒体の障害時と
複数個の障害時の障害回復を区別なく扱っている。この
ため、障害回復に重点を置くと、1個の故障にもかかわ
らず通常の読み書きの処理が出来ないため、通常の読み
書きの処理が低下する問題があり、一方、通常の読み書
きを処理に重点を置くと、複数個の障害時には障害回復
時間が保証されず、装置全体が故障する可能性が大きく
なる問題がある。本発明は、2個以上の記憶媒体の障害
に対して冗長性のある記憶装置に関して、障害時におけ
る通常の読み書きの処理低下を最小限に抑え、障害回復
時間を一定時間内に納め、高信頼性を確保することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、独立した複
数個の記憶媒体を1組とし、データをビット、バイトあ
るいは任意の単位で分割して格納する記憶媒体群と、前
記分割したデータに対応するECCデータを格納するデ
ィスクと、修復したデータを格納する予備記憶媒体と、
上位装置からの入出力に関する命令を受取り、実行また
は上位装置に応答する入出力−障害回復制御回路と、障
害発生時刻、障害回復中の経過時間及び単位時間等を知
るためのタイマと、障害発生記憶媒体の障害回復用テー
ブルと、障害データの発見、修復及び予備記憶ディスク
への書き込みを行う障害データ修復回復回路とからな
り、前記記憶媒体に障害が発生したとき、前記障害デー
タ修復回復回路が該障害をエラーチェックにより発見し
て前記入出力−障害回復制御回路に連絡し、該入出力−
障害回復制御回路が前記障害の状態を判別し、それに適
した通常の読み書きまたは障害回復の処理の優先を選択
し、実行すること、または、通常の読み書きと障害回復
の処理頻度または処理量の比率を設定することによっ
て、達成される。
【0005】
【作用】上記記憶装置に障害が発生した時、記憶装置の
冗長度、障害回復の経過時間、通常の読み書き処理など
の状態を判別し、それに適した障害回復処理(方法)を
選択するので、通常の読み書きの処理性能の低下を防止
し、記憶装置の高信頼性を確保できる。すなわち、障害
を起こした記憶媒体の個数が記憶装置の冗長度に対して
余裕がある場合には、通常の読み書き処理を優先し、残
った時間で障害回復を行う障害回復処理(方法)を選択
するので、通常の読み書きの処理に負荷がかからず、一
方、冗長度に余裕が無くなった場合には、障害回復処理
を優先するので、記憶装置の障害に対する信頼性を確保
することが出来る。また、冗長度に余裕がある場合であ
って、各障害回復中の記憶媒体に対して障害回復に使っ
た時間の累計の大小により、障害回復処理(方法)を変
えるので、通常の読み書きの処理性能の低下を防止し、
障害の回復時間を一定時間内に納めることが出来る。ま
た、通常の通常の読み書きの少ない時間帯例えば夜間な
どを選んで障害回復に専念することが可能であり、通常
の読み書きの多い時間帯の記憶装置の負荷を軽減でき
る。また、通常の読み書きの処理頻度の大小にあわせて
障害回復処理の頻度または障害回復量の比率を設定する
ので、障害回復処理を時間的に効率よく実行することが
できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。実
施例では記憶媒体として磁気ディスクを例にとって説明
する。図1は本発明の障害回復の処理手順を示すフロー
チャートである。図2は本発明を2台のデータディスク
故障に耐えられる記憶装置に適用した実施例の構成図で
ある。図3は図2における障害発生ディスクの障害回復
用テーブルである。図4は図2の記憶装置における障害
回復の処理手順を示すフローチャートである。図5、図
6、図7、図8及び図9は、図4の処理手順における障
害回復処理選択ブロックの詳細を示す図である。
【0007】図1の障害回復の処理手順を示すフローチ
ャートを説明する。記憶装置に障害が発生したとする
(ステップ10)。まず、発生した障害が回復可能なも
のであるのかを判断する(ステップ20)。もし、修復
が不可能であれば、そこで障害回復処理を終了し、デー
タ損失となる(ステップ30)。修理が可能ならば、記
憶装置の冗長度、障害回復の経過時間、通常の読み書き
処理の処理状態から障害回復に専念すべき状態であるか
を判定する(ステップ40)。もし、余裕が十分あり、
障害回復の緊急度が低い場合で、読み書きなどの通常の
処理要求が上位装置から来た時は、障害回復処理を止
め、読み書きなどの通常の処理を先に処理する。障害回
復処理は残りの時間で行い、障害回復処理途中の読み書
きの処理はキャンセルまたはキューイングする(ステッ
プ50)。逆に、余裕がなく、障害回復の緊急度が高い
場合、障害回復処理を優先させ、読み書きなどの通常の
処理はすべてキャンセルまたはキューイングする(ステ
ップ60)。また、障害回復の緊急度と読み書き等の通
常の処理の重要度に幾つかの組合せがある中間的な場
合、各々の条件に対応した障害回復処理を前もってプロ
グラムの形で用意し、条件が変化した場合、プログラム
を入れ替えることにより適当な処理に移行できるように
する(ステップ70)。次に、障害回復処理が終了また
は中断した場合、障害回復処理がまだ残っているか否か
調べる(ステップ80)。障害回復がすべて終了した場
合、記憶装置は正常状態に復帰する。まだ障害回復処理
が残っている場合、始め(20)にもどり、以上のステ
ップを障害回復が終了するまで繰り返す。
【0008】次に、図2の本発明の実施例の構成図につ
いて説明する。図2において、150は入出力−障害回
復制御回路であり、上位装置からの入出力に関する命令
を受取り、実行または上位装置に応答する。さらに記憶
媒体に障害が発生している場合には、障害回復中のディ
スク数、障害回復にかかっている時間、及び、障害回復
の頻度または障害回復量などから適切な障害回復方法を
選択する。154は障害発生記憶媒体の障害回復用テー
ブルであり、詳細は図4で説明する。152は障害発生
時刻、障害回復中の経過時間及び単位時間を知るための
タイマであり、ここで計った時間を一つの条件として障
害回復方法を決める。156は障害データの発見、修
復、予備記憶ディスクへの書き込みを行う障害データ修
復回復回路であり、障害ディスクを除いたすべてのディ
スクよりデータを読みだし、それを使って障害データを
修復し、上位装置にそのデータを転送したり、予備記憶
ディスクに書き出しを行う。158から168までは分
割したデータを格納するデータディスク群である。図2
ではデータディスク数として6台のディスクを示した
が、一般には任意の数である。170、172は158
から168に分割したデータに対応するECCデータを
格納するディスクである。障害発生時にはこのデータと
158から168中の正常なデータを使って障害データ
を修復する。ただし、記憶装置の持つ冗長度より多くの
データディスクが故障した場合、データの修復は不可能
となり、データ損失となる。図2ではECCデータが2
個の場合、すなわち、2台のデータディスクが故障した
場合でも、障害データを修復できることを示している
が、一般には2台以上のディスク故障に耐えられるEC
C生成法もあり、データ損失に到らない故障ディスクの
個数つまり冗長度はさらに多く取ることが可能である。
ECCの生成法は具体的には多重消失訂正可能なリード
ソロモン符号を用いることによって実現される。リード
ソロモン符号及びそれを利用した誤り訂正方式について
は、従来の技術(例えば、土井、伊賀共著ラジオ技術社
出版の”新版ディジタル・オーディオ”に記載されてい
る。)であるので、説明を省略する。174、176は
修復したデータを格納する予備記憶媒体であり、障害デ
ィスクの内容が格納された場合、次回からそのデータへ
のアクセスは予備記憶媒体になる。このディスク数も一
般に任意である。
【0009】図3の障害発生ディスクの障害回復用テー
ブルを説明する。この障害回復用テーブル154は、予
備記憶ディスクの識別番号(1)、障害発生ディスクの
識別番号(2)、障害発生時刻(3)、障害データのア
ドレス(4)及び障害回復の有無を判定するフラグ
(5)からなる。
【0010】次に、図4のフローチャートに基いて図2
及び図3の動作を説明する。まず、図2においてデータ
ディスク162に障害が発生したとする(100)。障
害データ修復回復回路156が障害を発見し、入出力−
障害回復制御回路150に障害発生を伝える。障害デー
タ修復回復回路156から連絡を受けた入出力−障害回
復制御回路150は障害回復用テーブル154を見て空
きがあるかを確かめる(102)。次に、入出力−障害
回復制御回路150はこの障害が新しい障害であること
を確認する(104)。新しい障害であれば、入出力−
障害回復制御回路150は障害データ修復回復回路15
6に対して障害回復用テーブル154の中の該当する欄
に初期値を書き込むことを命ずる。障害データ修復回復
回路156は障害回復用テーブル154内の予備記憶媒
体の欄に予備ディスク174の識別番号S1を書き込
み、障害発生記憶媒体の欄に障害を起こしたデータディ
スク162の識別番号#2を書き込む。次にタイマ15
2から読み込んだ障害発生時刻を障害発生時刻の欄に書
き込み、障害ディスク162のアドレスをアドレス欄に
書き込む。最後に障害データ修復回復回路156は各ア
ドレスの回復判定フラグを初期化する(106)。新し
い障害でなければ、ステップ106の処理は行わず、次
のステップに進む。次のステップでは、入出力−障害回
復制御回路150が障害の状態を判別し、それに適した
通常の読み書き処理または障害回復処理を選択し、実行
する(108)。このステップの詳細は図5〜図9にお
いて述べる。次に障害回復処理が終了または中断した場
合、障害回復処理がまだ残っているか否か調べる(11
0)。障害回復がすべて終了した場合記憶装置は正常状
態に復帰する。まだ障害回復処理が残っている場合、始
めにもどり(102)、以上のステップを障害回復が終
了するまで繰り返す。どのような障害回復方法が採られ
ても、障害データ修復回復回路156は障害回復の継続
または終了の監視をしている。障害回復が終わらない間
に次の障害が発生した場合、上記と同じように障害デー
タ修復回復回路156が処理を開始するが(102)、
障害回復が終わらない障害ディスク数が装置の冗長度を
超えた場合、障害回復は不可能なので、入出力−障害回
復制御回路150は上位装置にデータが損失したことを
報告する(114)。もし、障害回復が終了した場合、
障害回復用テーブル154内の不要なデータを消去し、
正常状態に復帰する(112)。
【0011】次に、図4のステップ108について図5
を用いて説明する。図5において、入出力−障害回復制
御回路150は、障害回復用テーブル154を見て障害
回復の終わっていないディスク数を数え、障害ティスク
数としきい値を比較する(ステップ120)。障害ディ
スク数が予め定められたしきい値より少なければ、入出
力−障害回復制御回路150は冗長度に余裕があると判
断し、通常の読み書きを優先し、その他の時間で障害回
復の処理を行う。障害回復処理途中のものはキャンセル
またはキューイングする(ステップ122)。また、障
害ディスク数がしきい値より多ければ、入出力−障害回
復制御回路150は冗長度に余裕がないと判断し、障害
回復処理を優先させ、読み書きなどの通常の処理はすべ
てキャンセルまたはキューイングする(ステップ12
4)。障害回復を行う場合、1トラック等の比較的短時
間で修復と格納が終わる単位で行い、終了後は記憶装置
を通常処理のために開放する。ただし、障害回復中に通
常の読み書きの処理命令がきた場合には、直ちに障害回
復作業を中止し、通常の読み書き処理のために開放す
る。通常の読み書き処理中に障害回復の終わっていない
データを読む場合には、障害データはECCデータとそ
れを生成する際に使った正常なデータで修復し、上位装
置へ送り、同時に予備ディスクの中に修復データを格納
し、障害回復用テーブル154内の該当するアドレスの
回復判定フラグを障害回復済みとする。このフラグが障
害回復済みとなっていれば、次回のこのデータへのアク
セスは予備ディスクに行うことになる。データ書き込み
の場合は、ECCデータを作成後、障害ディスク内に格
納すべきデータを予備ディスクに書き込み、回復判定フ
ラグを障害回復済みとする。しきい値は、図2の例にお
いては冗長度が2台であるので必然的に1となる。しか
し、2台以上の多重消失訂正可能なリードソロモン符号
を使った場合、しきい値は冗長度以下の任意の整数を取
ることが出来る。障害回復は、入出力−障害回復制御回
路150が前回修復したデータのアドレスを記憶してお
り、その次のアドレスから行う。障害回復時には先に記
憶した前回修復済のデータアドレスを使い、その次のア
ドレスが障害回復用テーブル154でフラグが立ってな
く、障害回復が終了していない場合は、そのアドレスの
データを修復する。データの修復は、ECCデータと正
常なディスクよりECCデータを生成する際に使った正
常なデータを読み出し、障害データ修復回復回路156
を使って行う。修復したデータは予備のディスクに書き
込み、障害回復テーブル154のフラグを障害回復済み
にする。修復が終わったデータへのアクセスは予備ディ
スクに対して行うことになる。修復したデータのアドレ
スを障害データ修復回復回路156に記憶し、入出力−
障害回復制御回路150は次の障害回復処理に移る。こ
の図5の実施例では、障害ディスク数がしきい値以下の
場合、障害回復より通常の読み書き処理を優先させるの
で、記憶装置の読み書きの性能低下を抑えることができ
る。また、障害回復に専念する状態では、最短時間で修
復できるので、信頼性を保つことが出来る。上の実施例
では障害ディスク数のみ注目して障害回復方法を選んだ
が、障害ディスク数の他に障害回復時間の累計を条件に
含めることが出来る。
【0012】次に、図4内のステップ108について図
6を用いて説明する。図6において、入出力−障害回復
制御回路150は障害回復用テーブル154を見て障害
回復の終わっていないディスク数を数え、障害ティスク
数としきい値を比較する(ステップ130)。それがし
きい値以下ならば、次に入出力−障害回復制御回路15
0はタイマ152より現在時刻を読み、この現在時刻と
障害回復テーブル154内の障害発生時刻とから算出で
きる障害回復時間の累計と予め設定していた制限時間を
比較する(ステップ132)。そこで障害回復時間の累
計が予め設定していた制限時間より小さいとき、障害回
復に対して余裕があると見なせるので、入出力−障害回
復制御回路150は、障害データ修復回復回路156に
対して、通常の読み書きの処理を優先し、残りの時間で
障害ディスク内のデータを修復し、予備ディスクに格納
するように命令する。障害回復処理途中のものはキャン
セルまたはキューイングする(ステップ134)。も
し、障害回復が終了していないディスク数がしきい値よ
り多いとき、または、現在時刻と障害発生時刻の差が予
め設定していた制限時間より大きいとき、障害回復に余
裕がないと見なせるので、障害回復制御回路150は、
上位装置からの通常の読み書きはキャンセルまたはキュ
ーイングし、障害データ修復回復回路156に対して、
障害回復を優先して行うように命令する(ステップ13
6)。この図6の実施例では、障害回復にかかる時間が
制限時間を超過する場合、障害回復処理に専念するの
で、修復時間を一定時間内に納めることができ、信頼性
を向上させることができる。
【0013】次に、図4のステップ108について図7
を用いて説明する。図7において、入出力−障害回復制
御装置150は、タイマ152から現在時刻を取得し、
その時刻が通常の読み書きの処理が多い時間帯か否か判
定する(ステップ140)。もし、その時間帯でなけれ
ば、入出力−障害回復制御回路150は上位装置からの
通常の読み書きはキャンセルまたはキューイングし、障
害データ修復回復回路156に対して障害回復を優先し
て行うように命令する。また、その時間帯であってもス
テップ142の障害ディスク数がしきい値を超える場
合、同様に障害回復処理を優先する(ステップ14
6)。通常の読み書きの処理が多くかつ障害ディスク数
がしきい値以下の場合のみ、通常の読み書きを優先し、
障害回復は残りの時間で行う(ステップ144)。この
図7の実施例では、記憶装置の使われ方が時間帯によっ
て異なっていることが前もって分かっている場合に、通
常の読み書きの処理が少ない時間帯に障害回復を当てる
ことができるので、通常の読み書きの処理が障害回復処
理を妨げることなく、障害回復をスム−ズに実行でき
る。以上の図5〜図7の実施例では、障害回復を優先す
るかもしくは通常の読み書きを優先するかの2通りの障
害回復処理であったが、状況に応じてこれを増やすこと
は差し支えない。
【0014】次に、図4のステップ108について図8
を用いて説明する。図8において、ステップ150の障
害ディスク数がしきい値を超える場合は、障害回復を優
先し、通常の読み書きは止める(ステップ158)。障
害ディスク数がしきい値以下でかつステップ152の通
常の読み書きの処理が多い時間帯でない場合、読み出し
のみ処理して、その他の時間は障害回復を優先して行う
(ステップ156)。障害ディスク数がしきい値以下で
かつ通常の読み書きの処理が多い時間帯の場合、通常の
読み書きの処理を優先し、その他の時間で障害回復を行
う(ステップ154)。この図8の実施例では、障害デ
ィスク数はしきい値以下であるが通常の読み書きの処理
が少ない時間帯、特に読み出しのみの時間帯の場合、読
み出しの処理を例外的に許すことにより、障害回復処理
を妨げずかつ記憶装置の性能低下を抑えることが可能に
なる。
【0015】次に、図4内のステップ108について図
9を用いて説明する。図9において、ステップ160の
障害ディスク数がしきい値を超える場合、または、障害
ディスク数がしきい値以下でかつステップ162の障害
回復時間の累計が制限時間を超過する場合は障害回復を
優先し、通常の読み書きを止める(ステップ172)。
入出力−障害回復制御回路150は、障害ディスク数が
しきい値以下でかつ障害回復時間の累計が制限時間より
小さいとき、タイマ152から単位時間を読み、その時
間内の通常の読み書きの処理頻度と予め設定したしきい
値を比較する(ステップ164)。通常の読み書きの処
理頻度がしきい値より大きい場合、制限時間内であり、
障害回復に対して余裕があると見なせるので、通常の読
み書きの処理を優先し、その他の時間で障害回復を行う
(ステップ166)。一方、通常の読み書きの処理頻度
がしきい値より小さいときであって、その頻度が限りな
くしきい値に近い場合あるいは遠い場合等、その頻度に
は大小の差があるので、通常の読み書きの処理頻度の大
小にあわせて動的に単位時間内の障害回復処理の頻度ま
たは障害回復量の比率を設定する(ステップ168)。
この設定した障害回復処理の頻度または障害回復量の比
率に応じて障害回復処理を実行する(ステップ17
0)。この図9の実施例では、通常の読み書きの処理頻
度の大小にあわせて障害回復処理の頻度または障害回復
量の比率を設定するので、障害回復処理が時間的に効率
よく実行されることになる。
【0016】これら上述の実施例では、記憶媒体として
磁気ディスクを例に挙げたが、この他に光ディスク、フ
ロッピーディスク、半導体メモリを記憶媒体として用い
ることが可能である。また、障害回復方法を選択する条
件として、上述の実施例に替えて、上位装置のジョブ内
容、記憶装置内のファイルの重要度などを条件としても
よい。これらの条件と障害回復方法の組合せにより柔軟
な障害回復処理を行うことができる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、障害を起こした記憶媒
体の個数が記憶装置の冗長度に比べて小さい場合、障害
回復より通常の読み書きの処理を優先するので、記憶装
置の負荷が重くならず、通常の読み書きの処理における
応答性能の低下を極力抑えることができる。また、冗長
度に余裕がなくなってきた場合、自動的に通常の読み書
きの処理を止めて障害回復の処理を優先するので、記憶
装置の信頼性は低下しない。さらに、各障害発生記憶媒
体の障害回復処理時間に関する累計によって障害回復処
理方法を替えるので、さらに高信頼性の記憶装置を実現
することが出来る。また、通常の読み書きの処理頻度の
大小にあわせて障害回復処理の頻度または障害回復量の
比率を設定するので、障害回復処理を時間的に効率よく
実行することができる。このように、本発明は、障害回
復に関わる諸条件に対応して各々適切な障害回復方法を
選択できるので、最適な障害回復処理の実行が可能であ
る、という顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図2】本発明の記憶装置の構成図である。
【図3】本発明の障害発生ディスクの障害回復用テーブ
ルの構成図である。
【図4】図2の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図4における障害回復処理選択ブロックのフロ
ーチャートを示す。
【図6】図4における障害回復処理選択ブロックの他の
フローチャートを示す。
【図7】図4における障害回復処理選択ブロックの他の
フローチャートを示す。
【図8】図4における障害回復処理選択ブロックの他の
フローチャートを示す。
【図9】図4における障害回復処理選択ブロックの他の
フローチャートを示す。
【符号の説明】
150 入出力−障害回復制御回路 154 障害回復用テーブル 152 タイマ 156 障害データ修復回復回路 158 データディスク#0 160 データディスク#1 162 データディスク#2 164 データディスク#3 166 データディスク#4 168 データディスク#5 170 ECCデータディスクE1 172 ECCデータディスクE2 174 予備ディスクS1 176 予備ディスクS2

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット単位、バイト単位、又は任意の単
    位に分割されたデータと上記分割されたデータのエラー
    修復データとを蓄積する複数の蓄積装置と、上記複数の
    蓄積装置のいずれかに蓄積されている欠陥の発生した上
    記分割されたデータを、欠陥の発生していない他の上記
    蓄積装置に蓄積されている上記分割されたデータと、上
    記エラー修復データとに基づいて修復するデータ修復手
    段と、 上記複数の蓄積装置の処理を監視し、上記複数の蓄積装
    置の何れかに欠陥が生じた場合に信号を出力する監視手
    段と、 ホストユニットから上記複数の蓄積装置へのアクセス要
    求を受け取り、上記データ修復手段が上記分割されたデ
    ータを修復するデータ修復頻度を設定し、発生している
    各欠陥に対し、上記監視手段の出力に基づいて上記欠陥
    の重要度を判断し、上記データ修復頻度及び上記欠陥の
    重要度に応答して、上記データ修復手段が上記分割され
    たデータを修復する第1の処理モードと、上記蓄積装置
    にアクセス可能なように、上記分割されたデータの修復
    を一時的に中断する第2のモードとを切り替えて上記デ
    ータ修復手段を制御する制御手段とを有することを特徴
    とする記憶装置。
  2. 【請求項2】 複数のデータグループと該複数のデータ
    グループの各データグループのエラー修正データとを蓄
    積する複数の蓄積装置と、 欠陥が発生したデータ蓄積装置に蓄積されたデータを、
    該データが属する上記データグループのうち欠陥が発生
    していないデータ蓄積装置に蓄積されたデータと、欠陥
    が発生していないデータ蓄積装置に蓄積された該データ
    グループの上記エラー修復データとに基づいて修復処理
    をする制御装置とを有し、 上記制御装置は、第1の時間帯では、上記修復処理をホ
    ストユニットからのリード/ライト要求の処理に優先さ
    せて行い、第2の時間帯では、上記ホストユニットから
    のリード/ライト要求の処理を上記修復処理に優先させ
    て行うことを特徴とする記憶装置。
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