JPH11119460A - 湿式電子写真方式用被記録シート - Google Patents

湿式電子写真方式用被記録シート

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JPH11119460A
JPH11119460A JP29361897A JP29361897A JPH11119460A JP H11119460 A JPH11119460 A JP H11119460A JP 29361897 A JP29361897 A JP 29361897A JP 29361897 A JP29361897 A JP 29361897A JP H11119460 A JPH11119460 A JP H11119460A
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JP
Japan
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resin
recording sheet
sheet
toner
ionomer
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Application number
JP29361897A
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English (en)
Inventor
Masaya Shibatani
正也 柴谷
Katsuhiko Ueno
勝彦 上野
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Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿式電子写真方式を用いたデジタル印刷機の
トナーは通常のシートでは転移、定着しにくく、被記録
シートとして実用的でない。また、樹脂シートは、印刷
時に発生する静電気が帯電するため、うまく排紙できな
いという根本的な問題がある。 【解決手段】 湿式電子写真方式用被記録シートにおい
て、シート基材の少なくとも一方の表面に、ポリエチレ
ンを主成分とする樹脂及び帯電防止剤を備えるか、また
は、シート基材の少なくとも一方の表面に、エチレン一
不飽和カルボン酸共重合体のアイオノマーを備えること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートを基材とし
た湿式電子写真方式用被記録シートに関し、特にシート
の帯電を防止することで印刷排紙性に優れ、またトナー
の転移定着性、トナーの耐水密着性が良い湿式電子写真
方式用被記録シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、文字や画像などの情報を多量に複
写する方法としては、オフセット、グラビア等の印刷法
があった。これら従来印刷法は、情報を複写した版を作
り、その版から被記録材ヘインキの有無または濃淡によ
り情報の複写を行うという特徴がある。製版作業は、手
間および時間のかかる作業であり、よって従来印刷法
は、同一情報を多量に複写する方式としては大変優れた
方法であるが、多様な情報を少量づついろいろな組み合
わせで複写することには向かない方式である。
【0003】そこで、コピー機に代表される電子印刷法
が、少量の複写をおこなう方式として主流になってき
た。電子印刷法は製版の必要がないので、従来の印刷法
が苦手とする少量の複写に適する。電子印刷法として
は、電子写真方式、インクジェット方式、感熱方式、熱
転写方式等の数々の方式が提案され、これら各方式を利
用したコピー機、プリンター、ファクシミリ等が実際に
市場に数多く出回っている。
【0004】現在では、文字と簡単なイラスト程度の情
報の複写の場合、モノクロコピー機を利用することが非
常に一般的になってきているが、写真のようなグラデー
ションがあり、フルカラー印刷の場合、従来印刷法によ
ることの方が多い。これは、画質、スピード、コスト等
の点で電子印刷法が劣ることが多いためである。
【0005】しかしながら、近年の電子技術の発展はめ
ざましく、それに伴い電子印刷技術も日進月歩の発展を
遂げており、より高画質で高速、安価な複写を行える電
子印刷法を利用した印刷機がいくつか提案されている。
【0006】このうち、乾式電子写真方式は、事務用複
写機等に代表される方式で、画像を形成するトナーは、
顔料と合成樹脂からなる固体粉末トナーを利用する。画
質形成の方法は、コロナ帯電によって発生させた静電潜
像にトナーを吸着させ、このトナーを被転写物に過熱圧
着する方式で印刷を行う。この乾式電子写真方式は、ト
ナーを微細化すると、周辺環境に飛散しやすくなり、こ
れを吸入した場合健康上問題があるため、固体粉末トナ
ーを微細化するのは限度があり、そのため高解像度が得
られにくく、また被転写物の厚さが不均一であると、コ
ロナ放電による被転写物面の電荷密度にばらつきが生
じ、非画線部に「かぶり」と呼ばれる好ましくない画像
が生じたり、ある程度高い温度で溶融固化しなければな
らない等の多くの問題がある。
【0007】インクジェット方式は、細かなインク滴を
被転写物表面に噴出し、画像を形成する方式であるが、
色材として染料を用いた水溶性インクを使用するため、
耐光性や耐水性に乏しく、また液体吸収力の高い専用紙
を使用しなければならないという問題点がある。
【0008】また、感熱方式や熱転写方式は、特殊な被
記録シートや記録材を使わねばならず、コストが高くな
るのを免れない。
【0009】そこで、高画質、高速、安価等の条件を満
たすことを考えた場合、各種電子印刷法の中でも、湿式
電子写真方式が最も有望な方式である。
【0010】湿式電子写真方式は、乾式電子写真方式に
比べてよりトナーを微細化でき、色材として顔料を使用
できるために耐光性や耐水性の問題もない。
【0011】次に、この湿式電子写真方式の印刷機につ
いて説明する。湿式電子写真方式は、かなり以前から検
討され、いくつかは実用化されてきたが、記録性、溶剤
臭、基材への転写性等に問題があり、一般化されなかっ
た。しかし、最近、上記の種々の欠点が改良された装置
として、INDIGO社製の商品名「E−PRINT」
が提供されている。
【0012】この印刷機について図1を用いて説明す
る。この印刷機の構造は、通常のオフセット印刷機に似
ており、ドラム1、ブランケット胴2、圧胴3、の3つ
のシリンダーを有している。このうちドラム1は光導伝
性感光体であり、ブランケット胴2は液体トナーを溶融
フィルム化するために、加熱出来る構造になっている。
まず、暗下においてコロナ放電により帯電したドラム1
が露光され、潜像が形成される。ここでの露光は、コン
ピューターからのビットマップ情報に応じ、レーザー光
源にて潜像形成されるため、物理的な製版を必要とせ
ず、従来のオフセット印刷と比較して、各印刷枚数ごと
に異なる情報を印刷することが可能であり、また複雑な
製版工程をとらず、製版費用もかからない利点が生まれ
る。このドラム1上に形成された、電荷をもった潜像に
対して、これと逆の電荷を担持させた液体トナーをイン
ジェクター4より供給して吸着させ、トナー画像を形成
する。次にドラム1から静電気によって、トナー画像を
ブランケット胴2に飛ばし、ここで加熱溶融してフィル
ム状にし、最後に圧胴3を利用して圧力によって被転写
物に転写し、目的の画像が形成される。フルカラー印刷
の場合、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各液
体トナーを用いて4回工程を繰り返して印刷される。
【0013】このように、湿式電子写真法を用いたデジ
タル印刷機は優れた利点を有する新しい印刷機である
が、その特性を最大限に発揮させるためには、使用する
被記録シートに特定の性能が要求される。すなわち、被
記録シートとして従来印刷法で用いられてきた印刷用シ
ートを用いると、トナーと被記録シート表面の密着性が
弱いために、トナーの被記録シートへの転移が悪く、ま
た、転移しても摩擦力、引っかき等の外力で簡単に剥離
してしまうという問題点があった。
【0014】そこで、本発明者らは、特願平8−881
96号で上記問題を解決した湿式電子写真用被記録シー
トを提案した。この出願の要旨とするところは、シート
基材の少なくとも一方の表面に、ポリエチレンを主成分
とする樹脂、または、ポリエチレンを主成分としポリマ
ー連鎖間に金属イオン結合を有する樹脂(ポリエチレン
アイオノマ一)、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリエ
チレン樹脂を備えること特徴とする湿式電子写真方式用
被記録シートを提供するものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この湿式電子写真方式
で印刷されたシートは、新聞、雑誌、商業出版物、パン
フレット、ポスター、ラベル、ハガキ、封筒などの広範
囲で使用される。これらの用途の中で、屋外ポスター、
耐水ラベル、手提げ袋などは、強度が強く、耐候性がよ
く、耐水性に優れることが要求され、本発明者らが検討
した結果では、基材として樹脂シートが最適であること
がわかった。
【0016】しかしながら、樹脂シートを基材とした湿
式電子写真方式用被記録シートは絶縁物であり、表面に
帯電すると漏洩しにくく静電気が蓄積する性質がある。
そのため、静電気の発生しやすい湿式電子写真方式で
は、帯電したシートが印刷胴に絡みついたり、排紙トレ
ーの途中に引っかかったりと、スムーズに排紙されにく
いという問題があることが判明した。これは被記録シー
トとして致命的な欠点である。また、樹脂シートを基材
とすると基材の耐水性が向上するのは先に記した通りで
あるが、基材の耐水性と同時に、樹脂シートに対するト
ナーの耐水密着性も必要であることがわかった。
【0017】そこで本発明では、印刷排紙性に優れ、ト
ナーの転移定着性、トナーの耐水密着性が良い、樹脂シ
ートを基材とした耐水性に優れた湿式電子写真方式用被
記録シートを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、シート基材の表面
に、ポリエチレンを主成分とする樹脂及び帯電防止剤を
存在させることで、トナーの転移定着性、耐水密着性を
保ったまま、帯電防止効果、印刷排紙性に非常に優れた
効果があることを見出した。上記ポリエチレンを主成分
とする樹脂には、ポリエチレンを主成分としポリマー連
鎖間に金属イオン結合を有する樹脂(ポリエチレンアイ
オノマー)、または、エチレン一不飽和カルボン酸共重
合体のアイオノマー、エチレン一不飽和カルボン酸共重
合体のアイオノマーと多価エポキシ化合物との架橋体、
エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂が
含まれる。特に、アイオノマーのイオン源がカリウム、
ルビジウム、または、セシウムから選ばれるときは、帯
電防止剤を使用しなくても該アイオノマー単独で上記効
果が発揮されることも見出した。
【0019】
【発明の実施の形態】前述のポリエチレンを主成分とす
る樹脂及び帯電防止剤、または、エチレン一不飽和カル
ボン酸共重合体のアイオノマーは、シート基材の表面に
存在していれば良く、層構成や加工の形態を選ばない。
【0020】例えば、シート基材の表面に塗工しても良
く、もしくは他の物質と混合しシート基材に塗工しても
良いし、又はシート形成時に内添しても効果がある。
【0021】また、下層に帯電防止剤を塗工し、上層に
ポリエチレンを主成分とする樹脂を塗工しても良く、又
は下層にポリエチレンを主成分とする樹脂、上層に帯電
防止剤でも良く、若しくはポリエチレンを主成分とする
樹脂と帯電防止剤を混合して塗工しても効果がある。し
かし、シートの特徴を生かして耐水性のあるシートを得
るためには、層構成は、ポリエチレンを主成分とする樹
脂と帯電防止剤を混合して基材へ1層塗工するのがより
好ましい。
【0022】ポリエチレンを主成分とする樹脂は、シー
ト基材の表面に塗工した場合、0.01g/m2の固形
分塗布量でトナーの転移定着性に効果が発揮される。帯
電防止剤は0.01g/m2の固形分塗布量で印刷排紙
性、トナーの耐水密着性に効果が発揮される。エチレン
一不飽和カルボン酸共重合体のアイオノマーは固形分塗
布量0.01g/m2でトナーの転移定着性、印刷排紙
性、トナーの耐水密着性に効果が発揮される。このこと
から、いずれの加工形態、層構成を採った場合でも、こ
れら樹脂がごくわずかの量でシート基材表面に存在すれ
ば良いことがわかった。
【0023】本発明におけるポリエチレンを主成分とす
る樹脂とは、主鎖にポリエチレンを用いたポリマーのこ
とであり、ポリエチレンの配合比、混合比は問われな
い。もちろんポリエチレン100%の樹脂もこの中に含
まれる。例えば、ポリエチレン樹脂、または、ポリエチ
レンを主成分としポリマー連鎖間に金属イオン結合を有
する樹脂(ポリエチレンアイオノマー)、特に、エチレ
ン一不飽和カルボン酸共重合体のアイオノマー、エチレ
ン一不飽和カルボン酸共重合体のアイオノマーと多価エ
ポキシ化合物との架橋体、または、エチレン酢酸ビニル
樹脂などが使用できる。これらは、基材樹脂シートへの
塗工過程を勘案すると、いずれも水性ディスパージョン
であることが好ましい。
【0024】エチレン一不飽和カルボン酸共重合体のア
イオノマーの水性ディスパージョンは、例えば特開平4
ー314748号公報に開示されている方法で製造でき
る。すなわち、エチレン一不飽和カルボン酸共重合体の
アイオノマーのペレットを、水中で攪拌機付きのオート
クレーブで加熱攪拌することにより目的とするアイオノ
マーの水性ディスパージョンが得られる。
【0025】エチレン一不飽和カルボン酸共重合体のア
イオノマーと多価エポキシ化合物との架橋体は、例えば
特開平4ー314748号公報に開示されている方法で
製造できる。すなわち、エチレン一不飽和カルボン酸共
重合体のアイオノマーの水性ディスパージョンに水溶性
エポキシ化合物を加えて溶解させ、これをシート基材へ
塗工し加熱乾燥、硬化することによって目的とする架橋
体が生成する。この架橋体は、その架橋構造から、物理
的な外力、例えば後述するような爪引っ掻きに対して抵
抗性を示すのでそのような用途に好んで使用される。
【0026】本発明の多価エポキシ化合物とは、エポキ
シ基を1分子内に2個以上有する化合物である。このよ
うなエポキシ化合物として、ポリエチレングリコールジ
グリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリ
シジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテ
ル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ペンタ
エリスリトールポリグリシジルエーテル、グリセロール
ポリグリシジルエーテル、トリグリシジルトリス(2一
ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ネオペンチルグ
リコールジグリシジルエーテルなどの多価アルコールポ
リグリシジル化合物、アジピン酸ジグリシジルエステル
などがある。これらの水溶性エポキシ化合物はナガセ化
成工業(株)よりディナコールの商品名で販売されてい
る。
【0027】本発明におけるシート基材は、前述のポリ
エチレンを主成分とする樹脂及び帯電防止剤を表面に備
えることができるものであればどのような材質のもので
も良く、印刷排紙性、トナーの転移定着性、耐水密着性
は、基材の材質による影響を受けない。しかし、耐水性
に優れるという観点から、樹脂製であることが好まし
い。例えば、耐水性を付与した紙が使用できる。また、
ビスコース、アセテート等のセルロース系原料、また
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ナイロン、ポリカーボネート、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の
有機樹脂に、必要に応じ填料や薬品を混入し、押し出し
法、カレンダー法、廷伸法などの公知の方法でシート化
したものが使用できる。また、ポリオレフィン系スパン
ボンデッド不織布が使用できる。特に、細い繊維を使用
し、繊維を熱圧着し固着したものは、包装材、タッグ、
ラベル、航空便封筒、フロッピーディスクスリーブ、地
図、屋外広告等の用途に使用されており、商品名で示す
と、デュポン社の「Tyvek」、旭化成工業(株)の
「ルクサー」等が著名であり、これらが使用できる。ま
た、合成紙も使用できる。中でもポリオレフィン系合成
紙は、ポリオレフィンフィルムやポリオレフィンに無機
粉体を含有したフィルムの延伸物よりなるタイプが有用
であり、例えば特公昭46−40794号、特開昭60
−79951号、特開昭61−3748号、特開昭62
−227933号、特公平6−67603号等に開示さ
れているものが使用できる。
【0028】また本発明における帯電防止剤は、シート
基材の表面に備えることができ、シートの表面の電気抵
抗を小さくして静電気の発生ないし蓄積を防止できるも
のであればどのような組成のものでも良く、印刷排紙性
は帯電防止剤の材質による影響を受けない。例えば、ア
ルキルリン酸エステル塩やアルキルアリルスルホン酸等
のアニオン性帯電防止剤、アルキルアミン誘導体や第4
アンモニウム塩等のカチオン性帯電防止剤、ジアミン系
金属塩やアラニン軽金属塩等の両性帯電防止剤、ポリオ
キシエチレン脂肪酸エステルやポリオキシエチレンアル
キルアミン等の非イオン性帯電防止剤、そして、低分子
系帯電防止剤、高分子系帯電防止剤等どのタイプのもの
でも良い。
【0029】
【実施例】以下実施例に基づき本発明を詳しく説明す
る。
【0030】(製造例1)エチレンーメタクリル酸共重
合体(エチレン含有量80wt.%)の71%中和カリ
ウム塩ペレット45g、蒸留水135mlを、200m
l容の攪拌機付きのステンレス型オートクレーブに仕込
み、500r.p.m.の回転数にて攪拌下に昇温し
た。150℃の内温で15分間攪拌を続けた後、攪拌し
ながら室温まで冷却し、無色半透明な微粒子の固形分濃
度25wt.%のカリウムアイオノマー水性ディスパー
ジョンを得た。
【0031】(製造例2)製造例1のカリウムの代わり
にナトリウムを使用して、ナトリウムアイオノマー水性
ディスパージョンを得た。
【0032】(製造例3)製造例1で製造したカリウム
アイオノマーの水性ディスパージョン(固形分濃度25
wt.%)20gに同量の純水を加えて固形分濃度1
2.5%の水性ディスパージョンに希釈した。この希釈
した水性ディスパージョン1.8gに、室温で水溶性エ
ポキシ化合物(ポリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ナガセ化成化学工業(株)製、商品名「ディナ
コールX810」)を0.04g加えて溶解させ、カリ
ウムアイオノマーと水溶性多価エポキシ化合物とからな
る水性ディスパージョンを得た。。
【0033】(実施例1)ポリオレフィン系合成紙(王
子油化合成紙(株)製、商品名「ユポ FGS−15
0」)に、帯電防止剤としてポリスルホン酸ソーダを主
成分とする水溶液(三洋化成工業(株)製、商品名「ケ
ミスタットSA−7」)を固形分塗布量が0.01g/
2となるようにグラビアコーターで塗工し、その上層
にポリエチレン樹脂の水性ディスパージョン(三井石油
化学工業(株)製、商品名「ケミパールM−200」)
を、固形分塗布量が0.01g/m2となるようにグラ
ビアコーターで塗工し、湿式電子写真方式用被記録シー
トを得た。
【0034】(実施例2)ポリオレフィン系合成紙(王
子油化合成紙(株)製、商品名「ユポ FGS−15
0」)に、ポリエチレン樹脂の水性ディスパージョン
(三井石油化学工業(株)製、商品名「ケミパールM−
200」)と帯電防止剤としてポリスルホン酸ソーダを
主成分とする水溶液(三洋化成工業(株)製、商品名
「ケミスタットSA−7」)を固形分比1:1になるよ
うに混合し、固形分塗布量が0.02g/m2となるよ
うにグラビアコーターで塗工し、湿式電子写真方式用被
記録シートを得た。
【0035】(実施例3)ポリオレフィン系合成紙(王
子油化合成紙(株)製、商品名「ユポ FGS−15
0」)に、ポリエチレン樹脂の水性ディスパージョン
(三井石油化学工業(株)製、商品名「ケミパールM−
200」)と帯電防止剤として第4級アンモニウム重合
物を主成分とする水溶液(日華化学(株)製、商品名
「ナイスポールC−250」)を固形分比1:1になる
ように混合し、固形分塗布量が0.02g/m2となる
ようにグラビアコーターで塗工し、湿式電子写真方式用
被記録シートを得た。
【0036】(実施例4)ポリオレフィン系合成紙(王
子油化合成紙(株)製、商品名「ユポ FGS−15
0」)に、ポリエチレン樹脂の水性ディスパージョン
(三井石油化学工業(株)製、商品名「ケミパールM−
200」)と帯電防止剤としてイミダゾリン型両性活性
剤を主成分とする水溶液(第一工業製薬(株)製、商品
名「アモーゲンNo.8」)を固形分比1:1になるよ
うに混合し、固形分塗布量が0.02g/m2となるよ
うにグラビアコーターで塗工し、湿式電子写真方式用被
記録シートを得た。
【0037】(実施例5)ポリオレフィン系合成紙(王
子油化合成紙(株)製、商品名「ユポ FGS−15
0」)に、アイオノマーの水性ディスパージョン(三井
石油化学工業(株)製、商品名「ケミパールS−12
0」)と帯電防止剤としてポリスルホン酸ソーダを主成
分とする水溶液(三洋化成工業(株)製、商品名「ケミ
スタットSA−7」)を固形分比1:1になるように混
合し、固形分塗布量が0.02g/m2となるようにグ
ラビアコーターで塗工し、湿式電子写真方式用被記録シ
ートを得た。
【0038】(実施例6)ポリオレフィン系合成紙(王
子油化合成紙(株)製、商品名「ユポ FGS−15
0」)に、製造例1で製造したカリウムアイオノマーの
水性ディスパージョンを、固形分塗布量が0.01g/
2となるようにグラビアコーターで塗工し、湿式電子
写真方式用被記録シートを得た。
【0039】(実施例7)ポリオレフィン系合成紙(王
子油化合成紙(株)製、商品名「ユポ FGS−15
0」)に、製造例3で製造したカリウムアイオノマーと
水溶性多価エポキシ化合物とからなる水性ディスパージ
ョンを、固形分塗布量が0.01g/m2となるように
グラビアコーターで塗工し、湿式電子写真方式用被記録
シートを得た。
【0040】(実施例8)ポリオレフィン系合成紙(王
子油化合成紙(株)製、商品名「ユポ FGS−15
0」)に、ポリエチレンカリウムアイオノマー水性ディ
スパージョン(三井石油化学工業(株)製、商品名「ケ
ミパールS一659」)を、固形分塗布量が0.01g
/m2となるようにグラビアコーターで塗工し、湿式電
子写真方式用被記録シートを得た。
【0041】(実施例9)ポリオレフィン系合成紙(王
子油化合成紙(株)製、商品名「ユポ FGS−15
0」)に、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂の水性エマ
ルジョン(住友化学(株)製、商品名「スミカフレック
ス401」)と帯電防止剤としてポリスルホン酸ソーダ
を主成分とする水溶液(三洋化成工業(株)製、商品名
「ケミスタットSA−7」)を固形分比1:1になるよ
うに混合し、固形分塗布量が0.02g/m2となるよ
うにグラビアコーターで塗工し、湿式電子写真方式用被
記録シートを得た。
【0042】(実施例10)ポリオレフィン系合成紙
(ピーピージー・インダストリーズ・インコーポレイテ
ッド社製、商品名「TESLIN sp700」)に、
製造例1で製造したエチレン一不飽和カルボン酸共重合
体のカリウムアイオノマーの水性ディスパージョンを、
固形分塗布量が0.01g/m2となるようにグラビア
コーターで塗工し、湿式電子写真方式用被記録シートを
得た。
【0043】(実施例11)両面にコロナ放電処理を行
ったポリオレフィン系スパンボンデッド不織布(旭化成
工業(株)製、商品名「ルクサーH2070XW」)
に、製造例3で製造したエチレン一不飽和カルボン酸共
重合体のカリウムアイオノマーと多価エポキシ化合物と
の水性ディスパージョンを固形分塗布量が0.01g/
2となるようにグラビアコーターで塗工し、湿式電子
写真方式用被記録シートを得た。
【0044】(比較例1)ポリオレフィン系合成紙(王
子油化合成紙(株)製、商品名「ユポ FGS−15
0」)を湿式電子写真方式用被記録シートとした。
【0045】(比較例2)ポリオレフィン系合成紙(王
子油化合成紙(株)製、商品名「ユポ FGS−15
0」)に、ポリエチレン樹脂の水性ディスパージョン
(三井石油化学工業(株)製、商品名「ケミパールM−
200」)を、固形分塗布量が0.01g/m2となる
ようにグラビアコーターで塗工し、湿式電子写真方式用
被記録シートを得た。
【0046】(比較例3)ポリオレフィン系合成紙(王
子油化合成紙(株)製、商品名「ユポ FGS−15
0」)に、帯電防止剤としてポリスルホン酸ソーダを主
成分とする水溶液(三洋化成工業(株)製、商品名「ケ
ミスタットSA−7」)を、固形分塗布量が0.01g
/m2となるようにグラビアコーターで塗工し、湿式電
子写真方式用被記録シートを得た。
【0047】(比較例4)ポリオレフィン系合成紙(王
子油化合成紙(株)製、商品名「ユポ FGS−15
0」)に、製造例2で製造したナトリウムアイオノマー
の水性ディスパージョンを、固形分塗布量が0.01g
/m2となるようにグラビアコーターで塗工し、湿式電
子写真方式用被記録シートを得た。
【0048】(比較例5)ポリオレフィン系合成紙(王
子油化合成紙(株)製、商品名「ユポ FGS−15
0」)に、ポリエチレンナトリウムアイオノマー水性デ
ィスパージョン(三井石油化学工業(株)製、商品名
「ケミパールS一120」)を、固形分塗布量が0.0
1g/m2となるようにグラビアコーターで塗工し、湿
式電子写真方式用被記録シートを得た。
【0049】(比較例6)NBKP20重量部、LBK
P80重量部を550mlのC.S.F.に叩解し、こ
れに白土10重量部、紙力増強剤(荒川化学工業(株)
製、商品名「ポリストロン191」)0.3重量部、サ
イズ剤(荒川化学工業(株)製、商品名「サイズパイン
E」)2重量部、硫酸バンド2重量部を加えて調製した
紙料を長網抄紙機を使用して常法により坪量150g/
2の紙を抄造した。これに、ポリエチレン樹脂の水性
ディスパージョン(三井石油化学工業(株)製、商品名
「ケミパールM−200」)を固形分塗布量が0.01
g/m2となるようにエアナイフコーターで塗工し、湿
式電子写真方式用被記録シートを得た。
【0050】以上の各実施例及び比較例で得られた湿式
電子写真方式用被記録シートを、以下に述べる試験を行
い、印刷排紙性、トナーの転移定着性、耐水密着性の評
価を行った。
【0051】印刷排紙性の評価方法は、湿式電子写真方
式印刷機(INDIGO社製、商品名「E−PRIN
T」)を用いて3750枚連続印刷を行い、その排紙状
況を観察した。評価基準は以下の通りである。 優 スムーズに連続印刷ができる。 良 連続印刷はできるが、排紙されたシートが揃わない。 可 排紙異常が1回以上5回未満である。 不可 排紙異常が5回以上である。 印刷排紙性評価は、3750枚印刷したときの排紙状況
を観察した。評価が優、良であれば被記録シートとして
実用上何ら問題なく、可であれば作業性が悪く、また印
刷歩留りが悪くコストが高くなるものの実用上使用可能
である。不可であれば被記録シートとしては適さない。
【0052】トナーの転移定着性の評価方法は、以下の
官能試験による評価である。これは、転写試験、セロハ
ンテープ剥離試験、消しゴム擦り試験、爪引っ掻き試験
の5つの試験を、各4点で16点満点の評価をしたもの
である。この評価では、各サンプルに湿式電子写真方式
印刷機(INDIGO社製、商品名「E−PRIN
T」)を用いて印刷を行い、その印刷物を評価に用い
た。転写試験は、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラッ
クの4色のトナーをそれぞれベタ印刷し、印刷後にトナ
ーが被記録シートに正しく転移されているかを肉眼で確
認する試験であり、各評価点は以下の通りである。 4点 4色ともきれいに印刷されている。 3点 転移不良部の面積が全印刷面積に対して5%未満である。 2点 転移不良部の面積が全印刷面積に対して5%以上、10%未満で ある。 1点 転移不良部の面積が全印刷面積に対して10%以上、15%未満 である。 0点 転移不良部の面積が全印刷面積に対して15%以上である。
【0053】セロハンテープ剥離試験とは、前記4色の
ベタ印刷部にセロハン製粘着テープ(ニチバン(株)
製、商品名「セロテープ」)を5kgのゴムロールを1
往復して張り付け、1時間後に剥がした時のトナーの剥
離度合いを肉眼で判断する試験であり、各評価点は以下
の通りである。 4点 4色ともトナーが剥がれない。 3点 剥離面積が全印刷面積に対して5%未満である。 2点 剥離面積が全印刷面積に対して5%以上、10%未満である。 1点 剥離面積が全印刷面積に対して10%以上、15%未満である。 0点 剥離面積が全印刷面積に対して15%以上である。
【0054】消しゴム擦り試験とは、前記4色のベタ印
刷部にプラスチック消しゴム((株)トンボ鉛筆製、商
品名「MONO」)で印刷面を5往復擦った時に、印刷
面のトナーの消し取られ度合いを肉眼で判断する試験で
あり、各評価点は以下の通りである。 4点 4色すべてが消し取られない。 3点 消去面積が全印刷面積に対して5%未満である。 2点 消去面積が全印刷面積に対して5%以上、10%未満である。 1点 消去面積が全印刷面積に対して10%以上、15%未満である。 0点 消去面積が全印刷面積に対して15%以上である。
【0055】爪引っ掻き試験とは、前記4色ベタ印刷部
に爪で一度引っ掻いた時のキズ付き度合いを肉眼で判断
する試験であり、各評価点は以下の通りである。 4点 4色ともトナーが取られない。 3点 4色のうち、1色が取られる。 2点 4色のうち、2色が取られる。 1点 4色のうち、3色が取られる。 0点 4色のうち、4色とも取られる。
【0056】以上4試験の各評価点を合計し、最高16
点、最低0点で点数化したものが官能試験によるトナー
の転移定着性評価であり、セロハン製粘着テープの張り
付け、爪で擦られる、消しゴムで消す等の行為は、印刷
物が実際受けるであろう外力を想定しており、トナーの
転移定着性が実用的かどうかの判断に適する。すなわ
ち、上記の評価が16点であれば、転移定着性は完璧で
ある。また、オフセット印刷された印刷物について同様
の試験を行った場合、評価点は12〜14点であるの
で、12〜14点のものは通常の印刷物と同等の定着性
を有するといえる。また上記点数が8〜11点では、転
移性はほぼ完璧であるが、定着性がオフセット印刷のそ
れに対してやや劣る。上記評価が7点以下の場合、転移
性が劣るために、情報の複写という最低限のレベルも満
たさず、実用には不向きである。
【0057】トナーの耐水密着性の評価方法は、官能試
験である耐水摩擦試験による評価によった。この評価で
も、上記同様、各サンプルに湿式電子写真方式印刷機
(INDIGO社製、商品名「E−PRINT」)を用
いて印刷を行い、その印刷物を評価に用い、シアン、マ
ゼンダ、イエロー、ブラックの4色のトナーをそれぞれ
ベタ印刷し、2分間印刷物を水中に浸し、取り出して、
指の腹で20往復摩擦し、また、印刷面を爪で引っ掻い
て、切り欠きをつけてから強く擦った時のトナーの剥が
れ合いを肉眼で確認する試験であり、評価基準は以下の
通りである。 優 指の腹で強く擦ってもトナーの剥がれが無く、印刷面を爪で引っ 掻いて、切欠きをつけてから強く擦ってもトナーの剥がれが確認 できない。 良 指の腹で強く擦ってもトナーの剥がれが無いが、印刷面を爪で引 っ掻いて、切欠きをつけてから強く擦ると、引っ掻いた所からト ナーのこすれが認められる。 可 指の腹で強く擦ると印刷面の外観がやや汚れる。また、印刷面 を爪で引っ掻いて、切欠きをつけてから強く擦ると、引っ掻いた 所からトナーの剥がれが認められる。 不可 指の腹で擦っただけでトナーが剥がれる。または、水に浸しただ けでトナーが脱落する。
【0058】耐水摩擦試験は、シートが雨中にさらされ
る、巾やティッシュペーパーでシートの汚れを拭き取る
等、印刷されたシートが実際に使用されるとき、受ける
であろう外力を想定しており、トナーの耐水密着性が実
際的かどうかの判断に適する。すなわち、上記評価が優
であればトナーの耐水密着性は完璧でありシートの特徴
である耐水性を充分に発揮することができ、良、可でも
実用的には使用できる範囲にある。しかし、不可ではト
ナーの耐水密着性が悪く、シート基材の特徴を充分に発
揮することができないため、水がかかる用途では使用で
きない。
【0059】実施例1〜11および比較例1〜6のトナ
ーの転移定着性評価、トナーの耐水密着性評価、印刷排
紙性評価の結果を表1に示す。
【0060】
【表1】
【0061】(1)実施例1〜11から明らかなよう
に、ポリエチレン樹脂、エチレン一不飽和カルボン酸共
重合体のアイオノマー、エチレン一不飽和カルボン酸共
重合体のアイオノマーと多価エポキシ化合物との架橋
体、エチレン酢酸ビニル共重合体などのポリエチレンを
主成分とする樹脂をシート基材の表面に備えることによ
り、トナーの転移定着性が良好となる。
【0062】(2)実施例1〜5、9から明かなよう
に、帯電防止剤をシート基材の表面に備えることによ
り、印刷排紙性が良好となる。
【0063】(3)実施例6、7、8、10、11から
わかるように、カリウムアイオノマーをシート基材に備
えることにより、帯電防止剤を使用しなくても印刷排紙
性が良好となり、トナーの転移定着性、トナーの耐水密
着性も良好である。
【0064】(4)実施例7、11からわかるように、
エチレン一不飽和カルボン酸共重合体のカリウムアイオ
ノマーと多価エポキシ化合物との架橋体をシート基材に
備えることにより、耐爪引っ掻き性が良好となる。これ
は、架橋体という構造に由来するものと推定される。
【0065】(5)比較例1からわかるように、ポリエ
チレンを主成分とする樹脂をシート基材の表面に備えて
いないとトナーの転移定着性、トナーの耐水密着性に劣
る。また、帯電防止剤またはアイオノマーをシート基材
の表面に備えていないと印刷排紙性に劣る。
【0066】(6)比較例2からわかるように、ポリエ
チレン樹脂を基材シートの表面に備えていればトナーの
転移定着性は良好であるが、帯電防止剤またはアイオノ
マーを備えていないと印刷排紙性に劣る。
【0067】(7)比較例3からわかるように、シート
基材の表面に帯電防止剤を備えていても、ポリエチレン
を主成分とする樹脂を併用しないと、トナー転移定着
性、トナーの耐水密着性に劣る。
【0068】(8)比較例4、5からわかるように、ナ
トリウムアイオノマーでは、カリウムアイオノマーと違
って、印刷排紙性、トナーの耐水密着性に劣る。
【0069】(9)比較例6からわかるように、基材が
樹脂シートや耐水性を付与した紙ではなく、通常の紙で
あると、トナー転移定着性、印刷排紙性は良好であるも
のの、トナーの耐水密着性が極端に劣る。
【0070】
【発明の効果】以上のように、ポリエチレンを主成分と
する樹脂及び帯電防止剤をシート基材の表面に備えた本
発明の湿式電子写真方式用被記録シート、または、エチ
レン一不飽和カルボン酸共重合体のアイオノマーをシー
ト基材の表面に備えた湿式電子写真方式用被記録シート
は、印刷排紙性に優れ、トナーの転移定着性、耐水密着
性が良く、新聞、雑誌、商業出版物、パンフレット、ポ
スター、ラベル、ハガキ、封筒等で使用されるほか、特
に耐水強度を必要とする屋外ポスター、耐水ラベル、手
提げ袋、地図用紙等の幅広い応用が可能である。
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被記録シートが適用される湿式電子写
真方式のデジタル印刷機の原理を示す説明図。
【符号の説明】
1 ドラム 2 ブランケット胴 3 圧胴 4 インジェクター

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート基材の少なくとも一方の表面に、
    ポリエチレンを主成分とする樹脂を備えることを特徴と
    する湿式電子写真方式用被記録シートにおいて、ポリエ
    チレンを主成分とする樹脂に更に帯電防止剤を添加して
    なることを特徴とする湿式電子写真方式用被記録シー
    ト。
  2. 【請求項2】 シート基材の少なくとも一方の表面に、
    ポリエチレンを主成分とし、ポリマー連鎖間に金属イオ
    ン結合を有する樹脂を備えることを特徴とする湿式電子
    写真方式用被記録シートにおいて、更に帯電防止剤を添
    加してなることを特徴とする湿式電子写真方式用被記録
    シート。
  3. 【請求項3】 シート基材の少なくとも一方の表面に、
    ポリエチレンを主成分とし、ポリマー連鎖間に金属イオ
    ン結合を有する樹脂を備えることを特徴とする湿式電子
    写真方式用被記録シートにおいて、該樹脂がエチレン一
    不飽和カルボン酸共重合体のアイオノマーであることを
    特徴とする湿式電子写真方式用被記録シート。
  4. 【請求項4】 シート基材の少なくとも一方の表面に、
    ポリエチレンを主成分とし、ポリマー連鎖間に金属イオ
    ン結合を有する樹脂を備えることを特徴とする湿式電子
    写真方式用被記録シートにおいて、該樹脂がエチレン一
    不飽和カルボン酸共重合体のアイオノマーと多価エポキ
    シ化合物との架橋体であることを特徴とする湿式電子写
    真方式用被記録シート。
  5. 【請求項5】 前記アイオノマーのイオン源が、カリウ
    ム、ルビジウム、または、セシウムであることを特徴と
    する請求項3、4のいずれか一項に記載の湿式電子写真
    方式用被記録シート。
  6. 【請求項6】 シート基材の少なくとも一方の表面に、
    エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂を備えることを特徴と
    する湿式電子写真方式用被記録シートにおいて、エチレ
    ン酢酸ビニル共重合体樹脂に更に帯電防止剤を添加して
    なることを特徴とする湿式電子写真方式用被記録シー
    ト。
  7. 【請求項7】 シート基材の少なくとも一方の表面に、
    ポリエチレン樹脂を備えることを特徴とする湿式電子写
    真方式用被記録シートにおいて、ポリエチレン樹脂に更
    に帯電防止剤を添加してなることを特徴とする湿式電子
    写真方式用被記録シート。
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