JPH11119431A - 金属パターンの形成方法 - Google Patents
金属パターンの形成方法Info
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- JPH11119431A JPH11119431A JP27578597A JP27578597A JPH11119431A JP H11119431 A JPH11119431 A JP H11119431A JP 27578597 A JP27578597 A JP 27578597A JP 27578597 A JP27578597 A JP 27578597A JP H11119431 A JPH11119431 A JP H11119431A
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- metal
- organometallic complex
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 工程数を低減して、品質制御を容易にするこ
とができ、これにより、スループットを高めることがで
きると共に、低コストで高解像度の金属パターンを得る
ことができる金属パターンの形成方法を提供する。 【解決手段】 金属パターンを形成する基板1上の一面
に、有機金属錯体膜2を成膜する。次に、有機金属錯体
膜2の上方から、所望の形状でイオンビーム4を照射す
る。これにより、有機金属錯体膜2のイオンビーム4が
照射された領域が金属に変質し、金属膜8となる。次い
で、有機溶媒洗浄によって、イオンビーム4が照射され
ていない有機金属錯体膜2を除去することにより、金属
パターン6を形成することができる。
とができ、これにより、スループットを高めることがで
きると共に、低コストで高解像度の金属パターンを得る
ことができる金属パターンの形成方法を提供する。 【解決手段】 金属パターンを形成する基板1上の一面
に、有機金属錯体膜2を成膜する。次に、有機金属錯体
膜2の上方から、所望の形状でイオンビーム4を照射す
る。これにより、有機金属錯体膜2のイオンビーム4が
照射された領域が金属に変質し、金属膜8となる。次い
で、有機溶媒洗浄によって、イオンビーム4が照射され
ていない有機金属錯体膜2を除去することにより、金属
パターン6を形成することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子及び集積
回路の作製工程における微細金属配線、リソグラフィに
使用されるマスクの金属パターン並びにマイクロマシン
に使用される金属部品の形成に好適である金属パターン
の形成方法に関し、特に、工程数を減少させてパターン
の品質制御を容易にすることができると共に、低コスト
で高解像度の金属パターンを得ることができる金属パタ
ーンの形成方法に関する。
回路の作製工程における微細金属配線、リソグラフィに
使用されるマスクの金属パターン並びにマイクロマシン
に使用される金属部品の形成に好適である金属パターン
の形成方法に関し、特に、工程数を減少させてパターン
の品質制御を容易にすることができると共に、低コスト
で高解像度の金属パターンを得ることができる金属パタ
ーンの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2乃至7は半導体プロセス及びリソグ
ラフィマスク等における従来の金属パターンの形成方法
を工程順に示す断面図である。これを第1の従来技術と
いう。図2に示すように、先ず、金属パターンを形成す
る基板11上の一面に、スパッタ法によって金属膜12
を成膜する。次に、図3に示すように、この金属膜12
上の一面にフォトレジスト膜13を塗布する。次いで、
図4に示すように、フォトレジスト膜13の上方から、
所望の形状で紫外線14を照射する。この紫外線14の
照射によりフォトレジスト膜13の一部が改質される。
ラフィマスク等における従来の金属パターンの形成方法
を工程順に示す断面図である。これを第1の従来技術と
いう。図2に示すように、先ず、金属パターンを形成す
る基板11上の一面に、スパッタ法によって金属膜12
を成膜する。次に、図3に示すように、この金属膜12
上の一面にフォトレジスト膜13を塗布する。次いで、
図4に示すように、フォトレジスト膜13の上方から、
所望の形状で紫外線14を照射する。この紫外線14の
照射によりフォトレジスト膜13の一部が改質される。
【0003】その後、図5に示すように、フォトレジス
ト膜13を現像することにより、紫外線14が照射され
ていない領域が除去され、紫外線照射領域のみが残存し
て、所望のパターンのレジストパターン15が形成され
る。その後、図6に示すように、レジストパターン15
をエッチングマスクとして、プラズマを使用した反応性
イオンによりドライエッチングすることによって、レジ
ストパターン15に被覆されていない領域の金属膜12
aをエッチング除去する。その後、図7に示すように、
レジストパターン15を除去することにより、金属パタ
ーン16を形成することができる。
ト膜13を現像することにより、紫外線14が照射され
ていない領域が除去され、紫外線照射領域のみが残存し
て、所望のパターンのレジストパターン15が形成され
る。その後、図6に示すように、レジストパターン15
をエッチングマスクとして、プラズマを使用した反応性
イオンによりドライエッチングすることによって、レジ
ストパターン15に被覆されていない領域の金属膜12
aをエッチング除去する。その後、図7に示すように、
レジストパターン15を除去することにより、金属パタ
ーン16を形成することができる。
【0004】上述した第1の従来技術により金属パター
ン16を形成する場合、図3乃至5に示すフォトリソグ
ラフィ工程においては、フォトレジスト膜13の材料と
して、例えばノボラック樹脂を主成分としたフォトレジ
ストが使用される。しかし、このようなフォトレジスト
は光吸収が大きいという性質を有しているので、フォト
レジスト膜13の下部にまで光が十分に到達せず、レジ
ストパターン15が下部の方で広がったテーパ形状とな
り、正確な形状のパターンを形成することができないと
いう問題点がある。
ン16を形成する場合、図3乃至5に示すフォトリソグ
ラフィ工程においては、フォトレジスト膜13の材料と
して、例えばノボラック樹脂を主成分としたフォトレジ
ストが使用される。しかし、このようなフォトレジスト
は光吸収が大きいという性質を有しているので、フォト
レジスト膜13の下部にまで光が十分に到達せず、レジ
ストパターン15が下部の方で広がったテーパ形状とな
り、正確な形状のパターンを形成することができないと
いう問題点がある。
【0005】また、フォトレジスト膜13のドライエッ
チ耐性が不十分であるので、金属膜12をエッチングす
る際に、レジスト膜13と金属膜12との選択比が不十
分となり、パターンの寸法が大きく異なるという欠点も
ある。
チ耐性が不十分であるので、金属膜12をエッチングす
る際に、レジスト膜13と金属膜12との選択比が不十
分となり、パターンの寸法が大きく異なるという欠点も
ある。
【0006】そこで、微細パターンのリソグラフィ技術
としては、電子ビームを使用する方法がある。この場合
にレジスト膜として使用する電子線レジストは、極めて
高い解像度を有するが、このレジスト膜もドライエッチ
ング耐性が低いという難点がある。また、配線の線幅は
リソグラフィ工程において形成されるレジストパターン
の線幅に依存するが、このレジストパターンはウェット
現像液を使用した現像処理により形成されるので、その
形成工程は現像処理時間に大きく依存する。従って、レ
ジストパターンの線幅の正確な制御が極めて困難とな
る。更に、金属膜のエッチングは技術的に困難であっ
て、エッチング後の形状が下部の方で狭くなった逆テー
パ形状となると共に、金属が腐食されるという問題点を
有しており、これにより、所望の寸法の金属パターンを
得ることが困難となる。
としては、電子ビームを使用する方法がある。この場合
にレジスト膜として使用する電子線レジストは、極めて
高い解像度を有するが、このレジスト膜もドライエッチ
ング耐性が低いという難点がある。また、配線の線幅は
リソグラフィ工程において形成されるレジストパターン
の線幅に依存するが、このレジストパターンはウェット
現像液を使用した現像処理により形成されるので、その
形成工程は現像処理時間に大きく依存する。従って、レ
ジストパターンの線幅の正確な制御が極めて困難とな
る。更に、金属膜のエッチングは技術的に困難であっ
て、エッチング後の形状が下部の方で狭くなった逆テー
パ形状となると共に、金属が腐食されるという問題点を
有しており、これにより、所望の寸法の金属パターンを
得ることが困難となる。
【0007】ところで、半導体素子及び集積回路等にお
いては、通常、多層配線技術が使用されている。即ち、
多重に形成された金属層間には絶縁層が設けられてお
り、この絶縁層に設けた微細なホールによって金属層同
士を電気的に接続して、回路を形成している。従って、
ホールが設けられた絶縁層上に金属膜を成膜する場合、
このホールを金属によって埋め込んで、その下層に形成
された金属膜又は基板とのコンタクトをとることが必要
である。
いては、通常、多層配線技術が使用されている。即ち、
多重に形成された金属層間には絶縁層が設けられてお
り、この絶縁層に設けた微細なホールによって金属層同
士を電気的に接続して、回路を形成している。従って、
ホールが設けられた絶縁層上に金属膜を成膜する場合、
このホールを金属によって埋め込んで、その下層に形成
された金属膜又は基板とのコンタクトをとることが必要
である。
【0008】しかし、近時の集積回路の高密度化に伴っ
て、絶縁層に設けるホールもより一層微細なものになっ
ているため、ホールのアスペクト比が増大した場合、従
来と同様のスパッタ法により金属膜を形成しようとして
も、ホールへの金属膜の埋め込みが困難になってしま
う。
て、絶縁層に設けるホールもより一層微細なものになっ
ているため、ホールのアスペクト比が増大した場合、従
来と同様のスパッタ法により金属膜を形成しようとして
も、ホールへの金属膜の埋め込みが困難になってしま
う。
【0009】そこで、半導体素子及び集積回路の作製工
程における金属配線パターンに関して、上述の問題点を
解決する方法として、配線パターン形成材料及びパター
ン形成方法が提案されている(特開平6−267934
号公報)。これを第2の従来技術という。図8乃至14
は第2の従来技術による金属配線パターンの形成方法を
工程順に示す断面図である。図8に示すように半導体基
板21上の一面に、高分子有機膜22を塗布し、熱処理
する。この高分子有機膜22は、高分子有機化合物と、
有機金属錯体又は金属塩とからなるものである。次に、
図9に示すように、高分子有機膜22上の一面にレジス
ト膜23を塗布し、熱処理した後、レジスト膜23の上
方から所望の形状で紫外線(又は電子線)24を照射す
る。この紫外線(又は電子線)24の照射により、レジ
スト膜23の一部が改質される。
程における金属配線パターンに関して、上述の問題点を
解決する方法として、配線パターン形成材料及びパター
ン形成方法が提案されている(特開平6−267934
号公報)。これを第2の従来技術という。図8乃至14
は第2の従来技術による金属配線パターンの形成方法を
工程順に示す断面図である。図8に示すように半導体基
板21上の一面に、高分子有機膜22を塗布し、熱処理
する。この高分子有機膜22は、高分子有機化合物と、
有機金属錯体又は金属塩とからなるものである。次に、
図9に示すように、高分子有機膜22上の一面にレジス
ト膜23を塗布し、熱処理した後、レジスト膜23の上
方から所望の形状で紫外線(又は電子線)24を照射す
る。この紫外線(又は電子線)24の照射により、レジ
スト膜23の一部が改質される。
【0010】その後、図10に示すように、レジスト膜
23を現像することにより、紫外線(又は電子線)24
が照射されていない領域が除去され、所望の形状のレジ
ストパターン25が形成される。その後、図11に示す
ように、レジストパターン25が形成された高分子有機
膜22の表面に、還元液27を滴下する。これにより、
図12に示すように、レジストパターン25により被覆
されていない領域の高分子有機膜22の表面に、有機金
属錯体又は金属塩が析出して、金属層28が形成され
る。
23を現像することにより、紫外線(又は電子線)24
が照射されていない領域が除去され、所望の形状のレジ
ストパターン25が形成される。その後、図11に示す
ように、レジストパターン25が形成された高分子有機
膜22の表面に、還元液27を滴下する。これにより、
図12に示すように、レジストパターン25により被覆
されていない領域の高分子有機膜22の表面に、有機金
属錯体又は金属塩が析出して、金属層28が形成され
る。
【0011】その後、図13に示すように、レジストパ
ターン25を除去する。その後、図14に示すように、
熱処理によって高分子有機膜22中の高分子有機化合物
が架橋反応して、これが硬化し、絶縁膜29が形成され
る。このようにして、金属パターンを形成することがで
きる。
ターン25を除去する。その後、図14に示すように、
熱処理によって高分子有機膜22中の高分子有機化合物
が架橋反応して、これが硬化し、絶縁膜29が形成され
る。このようにして、金属パターンを形成することがで
きる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
第1の従来技術においては、金属膜13を形成するスパ
ッタ工程、フォトレジスト膜13を塗布して配線パター
ンに形成するリソグラフィ工程及び金属膜13を所望の
パターンに形成するエッチング工程があり、長く、複雑
な工程を必要とするので、工程中の品質制御が極めて困
難になってしまう。また、製造コストが上昇すると共
に、スループットが低いという問題点もある。
第1の従来技術においては、金属膜13を形成するスパ
ッタ工程、フォトレジスト膜13を塗布して配線パター
ンに形成するリソグラフィ工程及び金属膜13を所望の
パターンに形成するエッチング工程があり、長く、複雑
な工程を必要とするので、工程中の品質制御が極めて困
難になってしまう。また、製造コストが上昇すると共
に、スループットが低いという問題点もある。
【0013】更に、前述の如く、ドライエッチングを使
用する場合は、エッチング時に所望の寸法と得られる寸
法とのずれが発生すると共に、金属膜が腐食するという
問題点がある。また、紫外線によるリソグラフィを利用
した場合、厚膜のレジスト膜を形成すると、そのパター
ン形成時においてパターンがテーパ形状になり、正確な
パターン形状を得ることができない。
用する場合は、エッチング時に所望の寸法と得られる寸
法とのずれが発生すると共に、金属膜が腐食するという
問題点がある。また、紫外線によるリソグラフィを利用
した場合、厚膜のレジスト膜を形成すると、そのパター
ン形成時においてパターンがテーパ形状になり、正確な
パターン形状を得ることができない。
【0014】一方、第2の従来技術においては、ドライ
エッチング工程がないので、エッチング時のレジストパ
ターン25の寸法のずれ、金属パターン(金属層28)
の形状異常及び腐食等の問題点は発生しない。
エッチング工程がないので、エッチング時のレジストパ
ターン25の寸法のずれ、金属パターン(金属層28)
の形状異常及び腐食等の問題点は発生しない。
【0015】しかしながら、他の従来技術と同様に、レ
ジストパターン25はウェット現像液を使用した現像処
理により形成されるので、現像時の寸法制御が困難であ
るという問題点は改善されていない。また、図11及び
12に示すように、還元液27によって金属層28を析
出させる工程においては、還元液27の高分子有機膜2
2への拡散を利用しているので、配線(金属層28)の
線幅がレジストパターン25の開口幅よりも広くなって
しまうと共に、この線幅の制御が困難である。更に、第
2の従来技術は、金属層28の下に、金属層28の形成
と同時に絶縁層29を形成する方法であるので、通常の
半導体素子及び集積回路等のように、下層の配線とのコ
ンタクトをとる必要があるものに対しては、応用するこ
とができない。
ジストパターン25はウェット現像液を使用した現像処
理により形成されるので、現像時の寸法制御が困難であ
るという問題点は改善されていない。また、図11及び
12に示すように、還元液27によって金属層28を析
出させる工程においては、還元液27の高分子有機膜2
2への拡散を利用しているので、配線(金属層28)の
線幅がレジストパターン25の開口幅よりも広くなって
しまうと共に、この線幅の制御が困難である。更に、第
2の従来技術は、金属層28の下に、金属層28の形成
と同時に絶縁層29を形成する方法であるので、通常の
半導体素子及び集積回路等のように、下層の配線とのコ
ンタクトをとる必要があるものに対しては、応用するこ
とができない。
【0016】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、工程数を低減して、品質制御を容易にする
ことができ、これにより、スループットを高めることが
できると共に、低コストで高解像度の金属パターンを得
ることができる金属パターンの形成方法を提供すること
を目的とする。
のであって、工程数を低減して、品質制御を容易にする
ことができ、これにより、スループットを高めることが
できると共に、低コストで高解像度の金属パターンを得
ることができる金属パターンの形成方法を提供すること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る金属パター
ンの形成方法は、基板上に有機金属錯体膜を形成する第
1工程と、前記有機金属錯体膜に所定のパターン形状で
電子ビームを照射して、電子ビームが照射された領域を
金属に変質させる第2工程と、前記有機金属錯体膜にお
ける電子ビームが照射されていない領域を前記基板から
除去する第3工程と、を有することを特徴とする。
ンの形成方法は、基板上に有機金属錯体膜を形成する第
1工程と、前記有機金属錯体膜に所定のパターン形状で
電子ビームを照射して、電子ビームが照射された領域を
金属に変質させる第2工程と、前記有機金属錯体膜にお
ける電子ビームが照射されていない領域を前記基板から
除去する第3工程と、を有することを特徴とする。
【0018】本発明に係る他の金属パターンの形成方法
は、基板上に有機金属錯体膜を形成する第1工程と、前
記有機金属錯体膜に所定のパターン形状でイオンビーム
を照射して、イオンビームが照射された領域を金属に変
質させる第2工程と、前記有機金属錯体膜におけるイオ
ンビームが照射されていない領域を前記基板から除去す
る第3工程と、を有することを特徴とする。
は、基板上に有機金属錯体膜を形成する第1工程と、前
記有機金属錯体膜に所定のパターン形状でイオンビーム
を照射して、イオンビームが照射された領域を金属に変
質させる第2工程と、前記有機金属錯体膜におけるイオ
ンビームが照射されていない領域を前記基板から除去す
る第3工程と、を有することを特徴とする。
【0019】有機金属錯体は、金属に有機官能基が結合
された構造を有するものである。本発明においては、有
機金属錯体からなる膜に、例えば、イオンビームを使用
してエネルギーを与えるので、電子が有機官能基から金
属基に移動して、両者の結合が切断され、これにより、
有機金属錯体膜のビーム照射領域のみを金属に変質させ
ることができる。
された構造を有するものである。本発明においては、有
機金属錯体からなる膜に、例えば、イオンビームを使用
してエネルギーを与えるので、電子が有機官能基から金
属基に移動して、両者の結合が切断され、これにより、
有機金属錯体膜のビーム照射領域のみを金属に変質させ
ることができる。
【0020】有機金属錯体膜における電子ビームが照射
されていない領域を基板から除去する方法として、例え
ば、前記有機金属錯体膜を有機溶媒により洗浄する方法
を使用することができる。金属は有機溶媒に不溶である
と共に、ビームが照射されていない有機金属錯体膜は有
機溶媒に可溶であって、両者の溶媒に対する選択比は無
限大であるので、ビーム照射後に現像液として有機溶媒
を使用して、ビームが照射されていない領域を除去する
と、金属に変質したビーム照射領域のみを残存させるこ
とができる。従って、現像時に線幅のずれが発生せず、
高精度で金属パターンを形成することができる。
されていない領域を基板から除去する方法として、例え
ば、前記有機金属錯体膜を有機溶媒により洗浄する方法
を使用することができる。金属は有機溶媒に不溶である
と共に、ビームが照射されていない有機金属錯体膜は有
機溶媒に可溶であって、両者の溶媒に対する選択比は無
限大であるので、ビーム照射後に現像液として有機溶媒
を使用して、ビームが照射されていない領域を除去する
と、金属に変質したビーム照射領域のみを残存させるこ
とができる。従って、現像時に線幅のずれが発生せず、
高精度で金属パターンを形成することができる。
【0021】このように、本発明においては、有機金属
錯体膜を形成する工程と、例えば、イオンビームを所定
のパターン形状で有機金属錯体膜に照射する工程と、ビ
ームが照射されていない領域を基板から除去する工程の
み、即ち、通常のリソグラフィの1工程分のみで金属パ
ターンを形成することができる。従って、金属パターン
の形成工程を簡略化して、製造コストを低減することが
できると共に、スループットを高めることができる。
錯体膜を形成する工程と、例えば、イオンビームを所定
のパターン形状で有機金属錯体膜に照射する工程と、ビ
ームが照射されていない領域を基板から除去する工程の
み、即ち、通常のリソグラフィの1工程分のみで金属パ
ターンを形成することができる。従って、金属パターン
の形成工程を簡略化して、製造コストを低減することが
できると共に、スループットを高めることができる。
【0022】また、ドライエッチングの工程が不要であ
るので、所望のパターン寸法と得られる寸法にずれが発
生することがないと共に、金属からなる膜の腐食も防止
することができる。更に、ビームリソグラフィによりパ
ターンを形成しているので、有機金属錯体膜が厚膜であ
る場合においても、紫外線リソグラフィを使用した場合
と比較して、パターンがテーパ形状になることを防止す
ることができる。このように、パターンの線幅はビーム
径にのみ依存するので、極めて容易に線幅を制御するこ
とができ、集束性が優れたビームを使用と、より一層微
細なパターンを形成することができる。
るので、所望のパターン寸法と得られる寸法にずれが発
生することがないと共に、金属からなる膜の腐食も防止
することができる。更に、ビームリソグラフィによりパ
ターンを形成しているので、有機金属錯体膜が厚膜であ
る場合においても、紫外線リソグラフィを使用した場合
と比較して、パターンがテーパ形状になることを防止す
ることができる。このように、パターンの線幅はビーム
径にのみ依存するので、極めて容易に線幅を制御するこ
とができ、集束性が優れたビームを使用と、より一層微
細なパターンを形成することができる。
【0023】本発明において、前記第1工程は、有機金
属錯体を有機溶媒に溶解させたものをスピン塗布により
前記基板上に塗布する工程であることが好ましい。有機
金属錯体は有機溶媒に溶解させると、高い流動性を有す
る溶液となる。従って、有機金属錯体膜を形成する面に
微細な凹凸又はホール等が存在する場合においても、こ
のような溶液を基板上にスピン塗布すると、容易にその
凹凸を埋めることができ、半導体素子及び集積回路等の
ように、下層の配線とのコンタクトをとる必要があるも
のに対しても、応用することができる。
属錯体を有機溶媒に溶解させたものをスピン塗布により
前記基板上に塗布する工程であることが好ましい。有機
金属錯体は有機溶媒に溶解させると、高い流動性を有す
る溶液となる。従って、有機金属錯体膜を形成する面に
微細な凹凸又はホール等が存在する場合においても、こ
のような溶液を基板上にスピン塗布すると、容易にその
凹凸を埋めることができ、半導体素子及び集積回路等の
ように、下層の配線とのコンタクトをとる必要があるも
のに対しても、応用することができる。
【0024】また、前記第1工程と前記第2工程との間
に、前記有機金属錯体膜を乾燥させる第4工程を有する
ことが好ましい。有機金属錯体を有機金属に溶解させて
基板上に塗布した場合には、得られた有機金属錯体膜を
乾燥させないと、有機溶媒が残存して、第2工程が実施
される処理チャンバ内の真空度が低下することがある。
従って、有機金属錯体膜を乾燥させる第4工程の後に、
前記第2工程を実施することが好ましい。
に、前記有機金属錯体膜を乾燥させる第4工程を有する
ことが好ましい。有機金属錯体を有機金属に溶解させて
基板上に塗布した場合には、得られた有機金属錯体膜を
乾燥させないと、有機溶媒が残存して、第2工程が実施
される処理チャンバ内の真空度が低下することがある。
従って、有機金属錯体膜を乾燥させる第4工程の後に、
前記第2工程を実施することが好ましい。
【0025】更に、第3工程の後に、前記基板を熱処理
する第5工程を有することが好ましく、この第5工程は
水素雰囲気中において実施することが望ましい。パター
ニングされた金属膜には余分な酸素が含有される場合が
ある。従って、不要な有機金属錯体膜を基板から除去し
た後に、基板を熱処理すると、余分な酸素を除去するこ
とができる。なお、水素雰囲気中で熱処理すると、より
一層、酸素を除去する還元反応を促進することができ
る。
する第5工程を有することが好ましく、この第5工程は
水素雰囲気中において実施することが望ましい。パター
ニングされた金属膜には余分な酸素が含有される場合が
ある。従って、不要な有機金属錯体膜を基板から除去し
た後に、基板を熱処理すると、余分な酸素を除去するこ
とができる。なお、水素雰囲気中で熱処理すると、より
一層、酸素を除去する還元反応を促進することができ
る。
【0026】更にまた、イオンビームを使用する場合
は、そのイオン種として、Beイオン(Be++)を使用
することが好ましい。ビームは有機金属錯体膜にエネル
ギーを与え、これを金属に変質させるために使用するも
のであるので、全ての元素の全てのイオン種を使用する
ことができるが、特に、Be++は軽イオンであるので、
イオン種としてBe++を使用すると、膜中における散乱
が少なく、より一層微細なパターンを容易に形成するこ
とができる。また、Be++をイオン源とすると、Au−
Si−Beの液体金属イオン源を使用した場合と比較し
て、更に一層安定して十分な量のビームを引き出すこと
ができる。
は、そのイオン種として、Beイオン(Be++)を使用
することが好ましい。ビームは有機金属錯体膜にエネル
ギーを与え、これを金属に変質させるために使用するも
のであるので、全ての元素の全てのイオン種を使用する
ことができるが、特に、Be++は軽イオンであるので、
イオン種としてBe++を使用すると、膜中における散乱
が少なく、より一層微細なパターンを容易に形成するこ
とができる。また、Be++をイオン源とすると、Au−
Si−Beの液体金属イオン源を使用した場合と比較し
て、更に一層安定して十分な量のビームを引き出すこと
ができる。
【0027】更にまた、前記有機金属錯体膜の原材料と
して、有機銅錯体Cu(OCH2CH2OCH3)2、有機
ニッケル錯体Ni(OOCC7H15)(OC3H7)及び
有機白金錯体Pt(CH3COCHCOCH3)2からな
る群から選択された1種の有機金属錯体を使用すること
が望ましい。銅、ニッケル及び白金は酸化物生成エンタ
ルピーが大きいので、有機金属錯体膜の原材料として、
有機銅錯体、有機ニッケル錯体及び有機白金錯体からな
る群から選択された1種の有機金属錯体を使用すると、
ビーム照射により金属膜を形成する際に、酸化物が生じ
にくいという効果を得ることができる。
して、有機銅錯体Cu(OCH2CH2OCH3)2、有機
ニッケル錯体Ni(OOCC7H15)(OC3H7)及び
有機白金錯体Pt(CH3COCHCOCH3)2からな
る群から選択された1種の有機金属錯体を使用すること
が望ましい。銅、ニッケル及び白金は酸化物生成エンタ
ルピーが大きいので、有機金属錯体膜の原材料として、
有機銅錯体、有機ニッケル錯体及び有機白金錯体からな
る群から選択された1種の有機金属錯体を使用すると、
ビーム照射により金属膜を形成する際に、酸化物が生じ
にくいという効果を得ることができる。
【0028】本発明においては、イオンビームの代わり
に電子ビームを使用することによっても、イオンビーム
と同様のエネルギーを付与することができる。近時、電
子ビームに関する技術が発達しているので、電子ビーム
を使用することによりイオンビームと同様に、微細パタ
ーンの形成が可能である。
に電子ビームを使用することによっても、イオンビーム
と同様のエネルギーを付与することができる。近時、電
子ビームに関する技術が発達しているので、電子ビーム
を使用することによりイオンビームと同様に、微細パタ
ーンの形成が可能である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について添
付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の
実施例に係る金属パターンの形成方法を工程順に示す断
面図である。先ず、図1(a)に示すように、金属パタ
ーンを形成する基板1上の一面に、有機金属錯体膜2を
成膜する。次に、図1(b)に示すように、有機金属錯
体膜2の上方から、所望の形状でイオンビーム4を照射
する。これにより、有機金属錯体膜2のイオンビーム4
が照射された領域が金属に変質し、金属膜8となる。次
いで、図1(c)に示すように、有機溶媒洗浄によっ
て、イオンビーム4が照射されていない有機金属錯体膜
2を除去することにより、金属パターン6を形成するこ
とができる。
付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の
実施例に係る金属パターンの形成方法を工程順に示す断
面図である。先ず、図1(a)に示すように、金属パタ
ーンを形成する基板1上の一面に、有機金属錯体膜2を
成膜する。次に、図1(b)に示すように、有機金属錯
体膜2の上方から、所望の形状でイオンビーム4を照射
する。これにより、有機金属錯体膜2のイオンビーム4
が照射された領域が金属に変質し、金属膜8となる。次
いで、図1(c)に示すように、有機溶媒洗浄によっ
て、イオンビーム4が照射されていない有機金属錯体膜
2を除去することにより、金属パターン6を形成するこ
とができる。
【0030】このように、本実施例においては、有機金
属錯体膜2を形成する工程と、イオンビーム4を所定の
パターン形状で有機金属錯体膜2に照射する工程と、ビ
ーム4が照射されていない領域を基板1から除去する工
程のみ、即ち、通常のリソグラフィの1工程分のみで金
属パターン6を形成することができるので、金属パター
ンの形成工程を簡略化して、製造コストを低減すること
ができると共に、スループットを高めることができる。
属錯体膜2を形成する工程と、イオンビーム4を所定の
パターン形状で有機金属錯体膜2に照射する工程と、ビ
ーム4が照射されていない領域を基板1から除去する工
程のみ、即ち、通常のリソグラフィの1工程分のみで金
属パターン6を形成することができるので、金属パター
ンの形成工程を簡略化して、製造コストを低減すること
ができると共に、スループットを高めることができる。
【0031】また、ビームリソグラフィによりパターン
を形成しているので、金属パターン6の線幅はビーム径
にのみ依存する。従って、形成される金属パターン6の
寸法にずれが発生することがなく、極めて容易に線幅を
制御することができ、高解像度の金属パターンを得るこ
とができる。
を形成しているので、金属パターン6の線幅はビーム径
にのみ依存する。従って、形成される金属パターン6の
寸法にずれが発生することがなく、極めて容易に線幅を
制御することができ、高解像度の金属パターンを得るこ
とができる。
【0032】なお、第1の実施例においては、イオンビ
ーム4を使用して有機金属錯体膜2の一部を金属からな
る金属膜8に変質させたが、本発明においては、イオン
ビーム4の代わりに電子ビームを使用しても、上述の効
果と同様の効果を得ることができる。
ーム4を使用して有機金属錯体膜2の一部を金属からな
る金属膜8に変質させたが、本発明においては、イオン
ビーム4の代わりに電子ビームを使用しても、上述の効
果と同様の効果を得ることができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明に係る金属パターンの形成方法
の実施例について具体的に説明する。
の実施例について具体的に説明する。
【0034】先ず、種々の有機金属錯体を有機溶媒に溶
解し、これを4インチのシリコンウエハ(基板)にスピ
ン塗布して、ホットプレート上において、80℃で5分
間のベークを施した後、これを乾燥させることにより、
基板上に有機金属錯体膜を形成した。次に、この有機金
属錯体膜に対してビーム照射し、この照射領域を金属に
変質させた。このとき、ラインアンドスペースパターン
形状及び正方形の形状で、ビームを走査させた。次い
で、ウエハ全体をメタノール中に2分間浸漬させた後、
超純水を使用してこれを2分間洗浄することにより、ビ
ームが照射されていない領域を基板から除去した。その
後、水素雰囲気中において、400℃の温度でウエハを
30分間アニール処理(熱処理)した。有機金属錯体膜
の形成条件を下記表1に示し、ビーム照射条件を下記表
2に示す。
解し、これを4インチのシリコンウエハ(基板)にスピ
ン塗布して、ホットプレート上において、80℃で5分
間のベークを施した後、これを乾燥させることにより、
基板上に有機金属錯体膜を形成した。次に、この有機金
属錯体膜に対してビーム照射し、この照射領域を金属に
変質させた。このとき、ラインアンドスペースパターン
形状及び正方形の形状で、ビームを走査させた。次い
で、ウエハ全体をメタノール中に2分間浸漬させた後、
超純水を使用してこれを2分間洗浄することにより、ビ
ームが照射されていない領域を基板から除去した。その
後、水素雰囲気中において、400℃の温度でウエハを
30分間アニール処理(熱処理)した。有機金属錯体膜
の形成条件を下記表1に示し、ビーム照射条件を下記表
2に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】その後、形成されたラインアンドスペース
パターンの金属膜断面をSEM像により観察すると共
に、得られた10μm角の正方形状の金属膜について、
この組成をオージェ分光により分析した。その結果、実
施例1乃至実施例6はいずれも、最小線幅が0.08μ
mの金属パターンが形成されており、ビーム径と同様の
線幅でパターンが解像していた。また、実施例1及び実
施例2の金属膜の組成はCu単体であり、実施例3及び
実施例4の金属膜の組成はNi単体、実施例5及び実施
例6の金属膜の組成はPt単体であった。
パターンの金属膜断面をSEM像により観察すると共
に、得られた10μm角の正方形状の金属膜について、
この組成をオージェ分光により分析した。その結果、実
施例1乃至実施例6はいずれも、最小線幅が0.08μ
mの金属パターンが形成されており、ビーム径と同様の
線幅でパターンが解像していた。また、実施例1及び実
施例2の金属膜の組成はCu単体であり、実施例3及び
実施例4の金属膜の組成はNi単体、実施例5及び実施
例6の金属膜の組成はPt単体であった。
【0038】また、シリコンウエハの表面上に、直径が
0.1μm、深さが0.3μmのホールを有するシリコ
ン酸化膜を形成し、その上から上記表1に示す実施例1
〜実施例6の条件と同様にして有機金属錯体膜を形成し
た後、上記表2に示す実施例1〜実施例6の条件と同様
にしてビームを照射し、現像及びアニールを実施した。
そして、ホールパターンの断面をSEM像により観察す
ることによって、微細孔への金属膜の埋め込み性につい
て評価した。
0.1μm、深さが0.3μmのホールを有するシリコ
ン酸化膜を形成し、その上から上記表1に示す実施例1
〜実施例6の条件と同様にして有機金属錯体膜を形成し
た後、上記表2に示す実施例1〜実施例6の条件と同様
にしてビームを照射し、現像及びアニールを実施した。
そして、ホールパターンの断面をSEM像により観察す
ることによって、微細孔への金属膜の埋め込み性につい
て評価した。
【0039】その結果、全ての実施例について、上述の
金属膜と同一の組成を有する金属膜によって、微細孔が
埋め込まれていた。
金属膜と同一の組成を有する金属膜によって、微細孔が
埋め込まれていた。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明方法によれ
ば、有機金属錯体膜の形成、ビーム照射及び現像という
通常のリソグラフィの1工程と同様の工程のみで金属パ
ターンを形成することができるので、品質管理が容易で
あり、これにより、スループットを高めることができる
と共に、低コストで金属パターンを得ることができる。
また、ビームを照射した領域のみが金属に変質し、金属
膜となるので、高精度で微細な金属パターンを優れた形
状で形成することができる。更に、ドライエッチングを
使用しないので、エッチング時に所望の寸法と得られる
寸法とのずれが発生したり、金属が腐食することを防止
することができる。
ば、有機金属錯体膜の形成、ビーム照射及び現像という
通常のリソグラフィの1工程と同様の工程のみで金属パ
ターンを形成することができるので、品質管理が容易で
あり、これにより、スループットを高めることができる
と共に、低コストで金属パターンを得ることができる。
また、ビームを照射した領域のみが金属に変質し、金属
膜となるので、高精度で微細な金属パターンを優れた形
状で形成することができる。更に、ドライエッチングを
使用しないので、エッチング時に所望の寸法と得られる
寸法とのずれが発生したり、金属が腐食することを防止
することができる。
【0041】更に、有機金属錯体を有機溶媒に溶解させ
たものをスピン塗布により基板上に塗布すると、微細孔
への埋め込み性が高くなるので、半導体素子及び集積回
路等のように、下層の配線とのコンタクトをとる必要が
あるものに対しても、適用することができる。更にま
た、パターニングされた金属膜を水素雰囲気中で熱処理
すると、金属膜中の余分な酸素を除去することができ
る。更にまた、イオンビームのイオン種として、Be++
を使用すると、より一層微細なパターンを容易に形成す
ることができ、有機金属錯体膜の原材料として、有機銅
錯体、有機ニッケル錯体又は有機白金錯体を使用する
と、金属膜中の酸化物の生成を抑制することができる。
たものをスピン塗布により基板上に塗布すると、微細孔
への埋め込み性が高くなるので、半導体素子及び集積回
路等のように、下層の配線とのコンタクトをとる必要が
あるものに対しても、適用することができる。更にま
た、パターニングされた金属膜を水素雰囲気中で熱処理
すると、金属膜中の余分な酸素を除去することができ
る。更にまた、イオンビームのイオン種として、Be++
を使用すると、より一層微細なパターンを容易に形成す
ることができ、有機金属錯体膜の原材料として、有機銅
錯体、有機ニッケル錯体又は有機白金錯体を使用する
と、金属膜中の酸化物の生成を抑制することができる。
【図1】本発明の実施例に係る金属パターンの形成方法
を工程順に示す断面図である。
を工程順に示す断面図である。
【図2】半導体プロセス及びリソグラフィマスク等にお
ける従来の金属パターンの形成方法を工程順に示す断面
図である。
ける従来の金属パターンの形成方法を工程順に示す断面
図である。
【図3】図2の次工程を示す断面図である。
【図4】図3の次工程を示す断面図である。
【図5】図4の次工程を示す断面図である。
【図6】図5の次工程を示す断面図である。
【図7】図6の次工程を示す断面図である。
【図8】第2の従来技術による金属配線パターンの形成
方法を工程順に示す断面図である。
方法を工程順に示す断面図である。
【図9】図8の次工程を示す断面図である。
【図10】図9の次工程を示す断面図である。
【図11】図10の次工程を示す断面図である。
【図12】図11の次工程を示す断面図である。
【図13】図12の次工程を示す断面図である。
【図14】図13の次工程を示す断面図である。
1、11、21;基板 2;有機金属錯体膜 4;イオンビーム 6、16;金属パターン 8、12、12a;金属膜 13、23;レジスト膜 14、24;紫外線 15、25;レジストパターン 22;高分子有機膜 27;還元液 28;金属層 29;絶縁膜
Claims (9)
- 【請求項1】 基板上に有機金属錯体膜を形成する第1
工程と、前記有機金属錯体膜に所定のパターン形状で電
子ビームを照射して、電子ビームが照射された領域を金
属に変質させる第2工程と、前記有機金属錯体膜におけ
る電子ビームが照射されていない領域を前記基板から除
去する第3工程と、を有することを特徴とする金属パタ
ーンの形成方法。 - 【請求項2】 基板上に有機金属錯体膜を形成する第1
工程と、前記有機金属錯体膜に所定のパターン形状でイ
オンビームを照射して、イオンビームが照射された領域
を金属に変質させる第2工程と、前記有機金属錯体膜に
おけるイオンビームが照射されていない領域を前記基板
から除去する第3工程と、を有することを特徴とする金
属パターンの形成方法。 - 【請求項3】 前記第1工程は、有機金属錯体を有機溶
媒に溶解させたものをスピン塗布により前記基板上に塗
布する工程であることを特徴とする請求項1又は2に記
載の金属パターンの形成方法。 - 【請求項4】 前記第3工程は、前記有機金属錯体膜を
有機溶媒により洗浄する工程であることを特徴とする請
求項1乃至3のいずれか1項に記載の金属パターンの形
成方法。 - 【請求項5】 前記第1工程と前記第2工程との間に、
前記有機金属錯体膜を乾燥させる第4工程を有すること
を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の金
属パターンの形成方法。 - 【請求項6】 前記第3工程の後に、前記基板を熱処理
する第5工程を有することを特徴とする請求項1乃至5
のいずれか1項に記載の金属パターンの形成方法。 - 【請求項7】 前記第5工程を水素雰囲気中において実
施することを特徴とする請求項6に記載の金属パターン
の形成方法。 - 【請求項8】 前記イオンビームのイオン種として、B
eイオンを使用することを特徴とする請求項2乃至7の
いずれか1項に記載の金属パターンの形成方法。 - 【請求項9】 前記有機金属錯体膜の原材料として、有
機銅錯体Cu(OCH2CH2OCH3)2、有機ニッケル
錯体Ni(OOCC7H15)(OC3H7)及び有機白金
錯体Pt(CH3COCHCOCH3)2からなる群から
選択された1種の有機金属錯体を使用することを特徴と
する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の金属パター
ンの形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27578597A JPH11119431A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | 金属パターンの形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27578597A JPH11119431A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | 金属パターンの形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11119431A true JPH11119431A (ja) | 1999-04-30 |
Family
ID=17560381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27578597A Pending JPH11119431A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | 金属パターンの形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11119431A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6777036B2 (en) | 2001-06-06 | 2004-08-17 | Simon Fraser University | Method for the deposition of materials from mesomorphous films |
JP2012023380A (ja) * | 2010-07-14 | 2012-02-02 | Korea Advanced Inst Of Sci Technol | パターンの製造方法 |
JPWO2019225340A1 (ja) * | 2018-05-24 | 2021-10-21 | 学校法人 芝浦工業大学 | 導体の製造方法、配線基板の製造方法及び導体形成用組成物 |
-
1997
- 1997-10-08 JP JP27578597A patent/JPH11119431A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6777036B2 (en) | 2001-06-06 | 2004-08-17 | Simon Fraser University | Method for the deposition of materials from mesomorphous films |
JP2012023380A (ja) * | 2010-07-14 | 2012-02-02 | Korea Advanced Inst Of Sci Technol | パターンの製造方法 |
JP2014170973A (ja) * | 2010-07-14 | 2014-09-18 | Korea Advanced Inst Of Sci Technol | パターンの製造方法 |
JPWO2019225340A1 (ja) * | 2018-05-24 | 2021-10-21 | 学校法人 芝浦工業大学 | 導体の製造方法、配線基板の製造方法及び導体形成用組成物 |
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