JPH11119269A - 波長広帯域連続光発生装置 - Google Patents

波長広帯域連続光発生装置

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JPH11119269A
JPH11119269A JP29328097A JP29328097A JPH11119269A JP H11119269 A JPH11119269 A JP H11119269A JP 29328097 A JP29328097 A JP 29328097A JP 29328097 A JP29328097 A JP 29328097A JP H11119269 A JPH11119269 A JP H11119269A
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JP
Japan
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wavelength
light
continuous
optical fiber
continuous light
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JP29328097A
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English (en)
Inventor
Masateru Tadakuma
昌輝 忠隈
Norio Tashiro
至男 田代
Haruki Ogoshi
春喜 大越
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩留まり及び信頼性が高く、コストが安く、
波長多重伝送用の光源として利用可能な波長広帯域連続
光発生装置を提供する。 【解決手段】 例えば波長1541nm付近に2つの異
なる波長モードを有する多波長連続光を発振する多波長
発振レーザ5の出力側に、接続用光ファイバ7と光増幅
器13を介して励起用光ファイバ6を接続する。励起用
光ファイバ6は多波長連続光の波長帯域の中心波長付近
である1542nm付近に零分散波長を有する光ファイ
バとし、励起用光ファイバ6に前記多波長連続光を入射
させて、光ファイバの非線形光学効果により多波長連続
光の波長帯域を含みこの波長帯域よりも広い、図1の
(b)に示すような波長広帯域連続光を発生させて出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に光通信におけ
る波長多重伝送用の光源として用いられる波長広帯域連
続光発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報社会の発展により、通信情報量が飛
躍的に増大する傾向にあり、光ファイバ通信における高
速大容量化は必要且つ、不可欠の課題となっている。近
年、この高速大容量化へのアプローチとして、例えばエ
ルビウム添加光ファイバを用いた光増幅器(EDFA)
による波長1550nm帯の光信号の増幅によって、信
号光自体の大容量化を行うとともに、伝送方法の検討が
なされており、波長多重(Wavelength Division Multip
lex:WDM)伝送や時間多重(Time Division Multipl
ex:TDM)伝送等の光伝送方法が検討されている。波
長多重伝送は、クロストークの影響のない波長間隔で離
れた異なる波長を持つ光信号を1本の光ファイバで伝送
する方法であり、時間多重伝送は、複数のデジタル信号
を信号ごとに時間位置を少しづつずらして重ね合わせて
伝送する方法であり、どちらも高速大容量通信に適した
光伝送方法である。
【0003】なお、EDFAを用いた波長多重伝送方法
による光通信を行う場合、EDFAの増幅領域である1
530〜1560nm(1.53〜1.56μm)の波
長領域の光を伝送させることが行われ、この波長領域に
おいて例えば4〜32波前後の多波長の光を多重伝送さ
せるために、例えば各波長信号間の波長間隔は1nm程
度になることもある。
【0004】ところで、このような波長多重伝送用の光
源として、従来は半導体を用いて形成したDFB(Dist
riduted Feed Back)レーザが多く用いられており、例
えば図11に示すように、発振波長がλ1,λ2,λ3
λnの互いに異なる発振波長を持つ複数のDFBレーザ
1a〜1nを用意し、これらのDFBレーザ1a〜1n
を接続用光ファイバ7を用いて光結合器4に接続し、光
結合器4によって各発振波長λ1,λ2,λ3…λnの光を
合波して出力することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、例えば1nm程度の間隔で波長を制御したDF
Bレーザを各波長ごとに用意して波長多重伝送用の光源
として用いるには、各DFBレーザの波長の制御を非常
に精密に行わなければならないために、歩留まりを確保
することが大変であり、その分だけコストが高くなり、
且つ、信頼性を確保することも難しかった。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は波長多重伝送用として
利用可能で、信頼性があり、且つ、歩留まりが高く、コ
ストが安い波長広帯域連続光発生装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次の様な構成をもって課題を解決するため
の手段としている。すなわち、本第1の発明は、複数の
異なる波長モードを有する多波長連続光を発振する多波
長連続光出力光源と、該多波長連続光の波長帯域の中心
波長付近に零分散波長を有する光ファイバとを設け、該
光ファイバに前記多波長連続光を入射させて光ファイバ
の非線形光学効果により該多波長連続光の波長帯域を含
み該波長帯域よりも広い波長広帯域連続光を発生させて
出力する構成を持って課題を解決するための手段として
いる。
【0008】また、本第2の発明は、上記本第1の発明
の構成に加え、光ファイバの入射側に光増幅器を設け、
該光増幅器により多波長連続光を増幅して該増幅光を前
記光ファイバに入射させる構成をもって課題を解決する
ための手段としている。
【0009】さらに、本第3の発明は、上記本第1また
は第2の発明の構成に加え、光ファイバの出射側に予め
定められた互いに異なる波長の光のみを選択的に取り出
す複数の波長選択抽出手段を設け、これらの波長選択抽
出手段によって取り出した複数の異なる波長の連続光を
出力する構成をもって課題を解決するための手段として
いる。
【0010】さらに、本第4の発明は、上記第1または
第2または第3の発明の構成に加え、多波長連続光出力
光源は互いに異なる単一波長モードの光を発振する複数
の単一波長連続光出力光源と該複数の単一波長連続光出
力光源から発振される単一波長モードの複数の光を合波
する光合波器を有する構成をもって課題を解決するため
の手段としている。
【0011】上記構成の本発明において、多波長連続光
出力光源から発振される多波長連続光(多波長で、且
つ、時間的に連続した光)を、多波長連続光の波長帯域
の中心波長付近に零分散波長を有する光ファイバに入射
させることにより、光ファイバの非線形光学効果により
多波長連続光の波長帯域を含みその波長帯域よりも広い
波長広帯域連続光が発生させられ、出力される。
【0012】そして、この波長広帯域連続光を、予め定
められた互いに異なる波長の光のみを選択的に取り出す
波長選択抽出手段などにより取り出して複数の異なる波
長の連続光を出力することにより、この複数の異なる波
長の連続光を用いて波長多重伝送を行うことが可能とな
る。
【0013】以上のように、本発明においては、波長多
重伝送に用いられる波長の数だけ例えば1nmごとに異
なる波長の光を発振するDFBレーザなどを設けなくと
も、少なくとも多波長連続光出力光源と光ファイバとを
設けることにより波長多重伝送用の光源として用いるこ
とができる波長広帯域連続光発生装置とすることができ
るために、非常に正確な発振波長制御を必要とすること
もなく、歩留まりよく、且つ、信頼性が高く、コストの
安い波長多重伝送用光源を提供することが可能となり、
上記課題が解決される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例につい
て図面に基づいて説明する。図1の(a)には、本発明
に係る波長広帯域連続光発生装置の一実施形態例が示さ
れており、同図の(b)には、この実施形態例の波長広
帯域連続光発生装置の出力光スペクトルの一例が示され
ている。同図に示すように、本実施形態例の波長広帯域
連続光発生装置は、多波長発振レーザ5と励起用光ファ
イバ6を有して構成されており、励起用光ファイバ6の
入射側8に光増幅器13を設け、光増幅器13の入射側
に接続用光ファイバ7を介して多波長発振レーザ5を接
続して構成されている。
【0015】多波長発振レーザ5は、複数の異なる波長
モードを有する多波長連続光を発振する多波長連続光出
力光源として機能するものであり、図2の(b)に示す
ように、波長1541nm付近で2つの波長モードを有
する多波長連続光を発振する。なお、この2つのモード
間隔は約1.2GHzであり、図2の(a)には、この
多波長連続光の出力光スペクトルが示されている。励起
用光ファイバ6は、上記多波長連続光の波長帯域の中心
波長付近、すなわち、多波長連続光の波長帯域の中心波
長±数nm程度の波長に零分散波長を有する光ファイバ
である。
【0016】本実施形態例は、この励起用光ファイバ6
に多波長発振レーザ5からの多波長連続光を入射させ
て、光ファイバの非線形光学効果により、多波長連続光
の波長帯域を含みこの波長帯域よりも広い波長光帯域連
続光を発生させて出力することを特徴としており、本出
願人は、このように、多波長連続光を、多波長連続光の
波長帯域の中心付近に零分散波長を有する光ファイバに
入射させることにより、非線形光学効果によって、多波
長連続光の波長帯域よりも広い波長広帯域連続光を発生
できることを実験により見出すことができた。
【0017】すなわち、例えば図9に示すような単一縦
モード発振のレーザ光を励起光として、この励起光の中
心波長付近に零分散波長を有する光ファイバに励起光を
入射した場合、この光ファイバからの出力光は、図10
に示すようになり、多波長光帯域連続光の発生は起こら
なかった。また、図7,8には、それぞれ、多波長発振
レーザ5からの中心波長1530nmの縦多モード発振
光を本実施形態例の励起用光ファイバ6に入射させた場
合の、励起用光ファイバ6からの出力光スペクトルと、
多波長発振レーザ5からの中心波長1565nmの縦多
モード発振光を励起用光ファイバ6に入射させた場合
の、励起用光ファイバ6からの出力光スペクトルが示さ
れている。
【0018】これらの図から明らかなように、多波長発
振レーザ5から発振する多波長連続光の波長帯域の中心
波長と励起用光ファイバ6の零分散波長とが±数nm程
度よりも大きく異なる場合、励起用光ファイバ6からの
出力光スペクトルの広がりが狭く、図7においては15
31nm付近に、図8においては1555nm付近に光
強度の落ち込みが見られる。
【0019】それに対し、本実施形態例のように、多波
長発振レーザ5から発振する多波長連続光の多波長帯域
の中心波長付近に零分散波長を有する励起用光ファイバ
6を用い、多波長連続光を励起用光ファイバ6に入射さ
せることにより、図1の(b)に示したように、波長約
1520〜1560nmにおける光強度が−20dBm
以上となり、中心波長の前後約20nmの広い範囲にお
いて−20dBm以上の強度を有する広い波長帯域連続
光を発生できることが確認された。
【0020】この現象は、以下に示す光ファイバの非線
形効果により生じるものと推定される。すなわち、多波
長発振レーザ5などの多波長連続光出力光源から出力さ
れた多波長の連続光(励起光)は、この多波長連続光の
波長帯域の中心波長付近に零分散波長を有する光ファイ
バに入射すると、励起光相互の間で四光波混合を起こし
励起光の長短両波長側に発振波長を発生させる。ここで
発生した波長の光はさらに励起光及び同時に発生した他
の波長の光と四光波混合を起こし、長短両波長側に側帯
波を発生させる。この現象を繰り返し励起光波長を中心
として広い波長の光が発生し、それにより、多波長連続
光の波長帯域を含みこの波長帯域よりも広い波長広帯域
連続光が発生する。
【0021】なお、特開平6−138500号公報に
は、パルス光を非線形媒質に入射させることによる白色
光発生装置が示されており、例えば数psオーダーの短
いパルス光を光ファイバに伝送させた場合、広帯域な波
長を持つ白色パルス光となる現象は確認されており、こ
の現象は誘導ラマン散乱に伴うソリトン自己周波数シフ
ト、変調不安定性、四光波混合と、それによって生じる
異なる波長間での相互位相変調が相俟って発生している
と考えられている。しかしながら、本実施形態例のよう
に多波長連続光を光ファイバ入射させ、光ファイバの非
線形光学効果により多波長連続光の波長帯域よりも広い
波長広帯域連続光を発生させる、いわゆる広帯域発生現
象が起こることは知られておらず、本出願の上記実験に
よる検討により初めて明らかとなった。
【0022】また、図1の(a)に示したように、本実
施形態例では励起用光ファイバ6の入射側8に光増幅器
13を設けることにより、光増幅器13により、多波長
発振レーザ5から発振される多波長連続光を増幅して、
この増幅光を励起用光ファイバ6に入射させる構成とし
ている。
【0023】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、多波長発振レーザ5から、図2に示したような2つ
の異なる波長モードを有する多波長連続光を発振し、光
増幅器13によって、多波長連続光を光ファイバの非線
形現象を引き起こす十分な強度の光とし、励起用光ファ
イバ6に入射させ、励起用光ファイバ6の非線形光学効
果により、図1の(b)に示したような、多波長連続光
の波長帯域を含みこの波長帯域よりも広い波長広帯域連
続光を発生する。
【0024】そして、例えば図3に示すように、予め定
められた互いに異なる波長(例えばλ1,λ2,λ3)の
光のみを選択的に取り出す複数の波長選択抽出手段とし
ての波長選択通過フィルタ16,17,18を光分岐器
15を介して接続して波長選択部11を形成し、この波
長選択部11を励起用光ファイバ6の出力側9に接続す
ることにより、波長多重伝送用として用いられる互いに
異なる波長の光が自在に選択的に取り出され、出力され
る。
【0025】本実施形態例によれば、以上のように、多
波長発振レーザ5に励起用光ファイバ6を接続し、多波
長発振レーザ5から発振する多波長連続光を光増幅器1
3を介して励起用光ファイバ6に入射することによっ
て、容易に、且つ、確実に、図1の(b)に示した様な
波長広帯域連続光を発生させることができる。そして、
この波長広帯域連続光を利用し、前記波長選択抽出手段
などによって、波長多重伝送用として用いる所望の異な
る波長の光を選択して取り出すことにより、容易に波長
多重伝送を行うことができる。
【0026】このように、本実施形態例によれば、非常
に簡単な装置構成で波長多重伝送用として利用可能な光
源を構成することができ、それにより、歩留まりや信頼
性が高く、且つ、コストが安い優れた波長広帯域連続光
発生装置とすることができる。
【0027】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく様々な実施の態様を採り得る。例えば、上
記実施形態例では、励起用光ファイバ6の入射側8に光
増幅器13を設けたが、例えば多波長発振レーザ5から
発振する多波長連続光の強度が強い場合などには、図4
に示すように、光増幅器13を省略し、励起用光ファイ
バの入射側8に多波長発振レーザ5を直接接続するよう
にしても良い。
【0028】また、上記実施形態例では、波長広帯域連
続光発生装置は、図1に示す構成とし、この波長広帯域
連続光発生装置に図3に示す様な波長選択部11を接続
して波長多重伝送用の光源として用いるようにしたが、
励起用光ファイバ6の出射側9に波長選択部11を接続
して波長広帯域連続光発生装置を構成してもよい。波長
広帯域連続光発生装置をこのように構成した場合は、こ
の装置を波長多重伝送用光ファイバに直接接続して波長
多重伝送による光通信を行うこともできる。また、波長
選択部11を図3に示すような波長選択通過フィルタ1
6,17,18を設けて構成すると、波長の選択を容易
に行うことができるし、温度変化に対しても安定的な光
出力を得ることができる。
【0029】さらに、図5に示すように、励起用光ファ
イバ6の出射側9に、予め定められた互いに異なる波長
(λ1,λ2,λ3)の光のみを選択的に反射するファイ
バグレーティング22,23,24と、この反射光を取
り出す光サーキュレータ19,20,21を設けて波長
広帯域連続光発生装置を構成しても良い。このように、
前記波長選択抽出手段をファイバグレーティング22,
23,24を用いて構成した場合、波長選択通過フィル
タよりも狭線幅の出力光スペクトルを得ることができる
ため、取り出す波長間隔をより一層狭くすることが可能
となり、且つ、波長間のクロストークを容易に、且つ、
確実に防ぐことができる。
【0030】さらに、上記のような波長選択部11を構
成する波長選択抽出手段は特に限定されるものではな
く、適宜設定されるものであり、また、波長選択部11
によって取り出す光の波長や波長数、波長間隔などは波
長広帯域連続光発生装置が適用される波長多重伝送に対
応させるなどして適宜設定されるものである。
【0031】さらに、上記実施形態例では、多波長発振
レーザ5から発振する多波長連続光は2つの波長モード
を有する多波長連続光としたが、多波長発振レーザ5か
ら発振する光の波長モード数やこれらの波長モードの間
隔などは特に限定されるものではなく、適宜設定される
ものである。
【0032】さらに、上記実施形態例では、多波長発振
レーザ5を設けて多波長連続光出力光源として機能する
ようにしたが、多波長連続光出力光源は、例えば図6に
示すように、単一波長レーザ2a〜2dのような、互い
に異なる単一波長モード(同図におけるλa,λb,λ
c,λd)の光を発振する複数の単一波長連続光出力光
源と、この複数の単一波長連続光出力光源から発振され
る単一波長モードの複数の光を合波する光合波器10を
設けて構成してもよい。このように多波長連続光出力光
源を単一波長レーザ2a〜2dなどにより構成する場合
も、例えば単一波長レーザを2つ以上設けてこれらの単
一波長レーザから発振する単一波長モードの光を光合波
器により合波し、2つの異なる波長モードを有する多波
長連続光として励起用光ファイバ6に入射させれば、上
記実施形態例と同様の広帯域連続光を発生することが可
能となり、さらにこの波長広帯域連続光から所望の波長
の光を取り出して波長多重伝送用として用いることがで
きる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、多波長連続光出力光源
から複数の異なる波長モードを有する多波長連続光を発
振し、この多波長連続光を多波長連続光の波長帯域の中
心波長付近に零分散波長を有する光ファイバに入射させ
るだけで、光ファイバの非線形光学効果により、多波長
連続光の波長帯域を含みこの波長帯域よりも広い波長広
帯域連続光を発生させて出力することができるために、
容易に、且つ、確実に前記波長広帯域連続光を出力する
ことができる。そのため、この波長広帯域連続光を利用
し、例えば予め定められた互いに異なる波長の光のみを
選択的に取り出す複数の波長選択抽出手段を前記光ファ
イバの出射側に設けて複数の異なる波長の連続光を出力
することにより、所望の複数の波長の光を出力し、波長
多重伝送に用いることが可能となり、このように波長多
重伝送用として適した、歩留まり及び信頼性が高く、コ
ストが安い波長広帯域連続光発生装置を提供することが
できる。
【0034】また、光ファイバの入射側に光増幅器を設
け、該光増幅器により、多波長連続光を増幅して該増幅
光を前記光ファイバに入射させる構成とした本発明によ
れば、多波長連続光を光増幅器により増幅して光ファイ
バに入射させることにより、光ファイバの非線形光学効
果による多波長連続光の広帯域発生現象をより一層確実
に得ることができる。
【0035】さらに、光ファイバの出射側に予め定めら
れた互いに異なる波長の光のみを選択的に取り出す複数
の波長選択抽出手段を設け、これらの波長選択抽出手段
によって取り出した複数の異なる波長の連続光を出力す
る本発明によれば、波長広帯域連続光の波長帯域におけ
る所望の波長の光を波長選択抽出手段によって取り出し
て出力することができるために、例えばこの波長広帯域
連続光発生装置を光伝送用の光ファイバに直接接続して
波長多重伝送を可能とすることができる。
【0036】さらに、多波長連続光出力光源は互いに異
なる単一波長モードの光を発振する複数の単一波長連続
光出力光源と該複数の単一波長連続光出力光源から発振
される単一波長モードの複数の光を合波する光合波器を
有する構成とした本発明によれば、単一波長連続光出力
光源を用いて多波長連続光出力光源を構成し、上記と同
様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る波長広帯域連続光発生装置の一実
施形態例を示す要部構成図(a)と、出力光スペクトル
を示すグラフ(b)である。
【図2】上記実施形態例に用いられている多波長発振レ
ーザの出力光スペクトルを示すグラフである。
【図3】上記実施形態例の出力側に設けられる波長選択
部の一例を示す構成図である。
【図4】本発明に係る波長広帯域連続光発生装置の他の
実施形態例を示す構成図である。
【図5】本発明に係る波長広帯域連続光発生装置のさら
に他の実施形態例を示す構成図である。
【図6】本発明に係る波長広帯域連続光発生装置のさら
にまた他の実施形態例を示す構成図である。
【図7】波長1542nm付近に零分散波長を有する光
ファイバに、中心波長1530nmの縦多モード発振光
を入射させた時の出力光スペクトルを示すグラフであ
る。
【図8】波長1542nm付近に零分散波長を有する光
ファイバに、中心波長1565nmの縦多モード発振光
を入射させた時の出力光スペクトルを示すグラフであ
る。
【図9】波長1541nm付近にピークを有する単一縦
モード発振のレーザ光のスペクトルを示すグラフであ
る。
【図10】図9に示すスペクトルを有するレーザ光を、
波長1542nm付近に零分散波長を有する光ファイバ
に入射させた時の出力光スペクトルを示すグラフであ
る。
【図11】従来の波長多重伝送用として用いられる光源
の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
5 多波長発振レーザ 6 励起用光ファイバ 13 光増幅器 16 波長選択通過フィルタ 17 波長選択通過フィルタ 18 波長選択通過フィルタ 22 ファイバグレーティング 23 ファイバグレーティング 24 ファイバグレーティング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる波長モードを有する多波長
    連続光を発振する多波長連続光出力光源と、該多波長連
    続光の波長帯域の中心波長付近に零分散波長を有する光
    ファイバとを設け、該光ファイバに前記多波長連続光を
    入射させて光ファイバの非線形光学効果により該多波長
    連続光の波長帯域を含み該波長帯域よりも広い波長広帯
    域連続光を発生させて出力することを特徴とする波長広
    帯域連続光発生装置。
  2. 【請求項2】 光ファイバの入射側に光増幅器を設け、
    該光増幅器により多波長連続光を増幅して該増幅光を前
    記光ファイバに入射させる構成としたことを特徴とする
    請求項1記載の波長広帯域連続光発生装置。
  3. 【請求項3】 光ファイバの出射側に予め定められた互
    いに異なる波長の光のみを選択的に取り出す複数の波長
    選択抽出手段を設け、これらの波長選択抽出手段によっ
    て取り出した複数の異なる波長の連続光を出力すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の波長広帯域連
    続光発生装置。
  4. 【請求項4】 多波長連続光出力光源は互いに異なる単
    一波長モードの光を発振する複数の単一波長連続光出力
    光源と該複数の単一波長連続光出力光源から発振される
    単一波長モードの複数の光を合波する光合波器を有して
    構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2は請求
    項3記載の波長広帯域連続光発生装置。
JP29328097A 1997-10-09 1997-10-09 波長広帯域連続光発生装置 Pending JPH11119269A (ja)

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