JPH04309929A - 長波長光源 - Google Patents

長波長光源

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JPH04309929A
JPH04309929A JP7523391A JP7523391A JPH04309929A JP H04309929 A JPH04309929 A JP H04309929A JP 7523391 A JP7523391 A JP 7523391A JP 7523391 A JP7523391 A JP 7523391A JP H04309929 A JPH04309929 A JP H04309929A
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JP
Japan
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light
optical fiber
light source
wavelength
output
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Application number
JP7523391A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Horiguchi
常雄 堀口
Kaoru Shimizu
薫 清水
Toshio Kurashima
利雄 倉嶋
Izumi Mikawa
泉 三川
Shinichi Furukawa
真一 古川
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波長1.6 μm帯で
高出力パルスを出力する長波長光源に関するものである
【0002】
【従来の技術】近年、光通信回線の特性を常時監視する
ために、回線に使用しているものとは異なった波長の光
信号を用いた、光線路の監視試験法が注目を浴びている
。現在光通信に使われている波長帯は、そこにおいて最
も光ファイバの損失が小さくなる1.3 μmおよび1
.5 μm帯である。一方、1.3 μm以下では、レ
ーリー散乱による損失が大きく、また、1.4 μm帯
は、光ファイバ中に微量含まれるOH基による損失が大
きい。従って、損失が1.3 μmおよび1.5 μm
帯とほぼ同様な1.6μm帯が、光線路の監視波長とし
て有望視されている。
【0003】また、光通信線路の試験、監視に最も有力
な方法は、光パルス試験器(以下、OTDRという)を
用いることである。OTDRは、ハイパワーパルス光を
光ファイバに入力させ、光ファイバ中で後方に散乱され
た光を時間領域で解析することにより、光線路の損失の
測定、異常点および破断点の探索を行うものである。
【0004】OTDRの光源には、測定可能レンジを拡
大するために、ピ−ク出力の大きなパルス光源が必要と
される。上記監視波長である、1.6 μm帯で発振し
、なおかつ高出力なレ−ザとしては、カラ−センタレ−
ザがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カラ−
センタレ−ザは増幅媒質である結晶を液体窒素温度まで
冷却する必要があり、軽量小型を要求されるOTDRの
光源としては適さない。また、1.6 μmで発振する
レ−ザダイオ−ド(LD)も開発されているが、その出
力は1〜10mW程度の小さな値である。
【0006】また、カラ−センタレ−ザの他に、石英系
光ファイバを増幅媒質として、誘導ラマン散乱あるいは
ファイバラマン増幅を利用した光源を用いることも考え
られる。
【0007】ラマン散乱は、単色光を物質に入射したと
き、その物質の光学フォノンと相互作用することにより
、固有な量だけ周波数(言い替えれば波長)がずれた光
が散乱される現象である。このとき、長波長側にずれた
光をスト−クス光と呼び、周波数のずれ量をラマンシフ
トと呼ぶ。入射光強度を増加するにつれ、誘導放出によ
り、コヒ−レントで、かつ、パワ−の大きなスト−クス
光が発生するようになる。これを誘導ラマン散乱と言う
【0008】以上の説明から分かるように、誘導ラマン
散乱を利用すれば、ポンプ光の波長を適切に選択するこ
とにより、所望の波長の大出力光が得られる。ここでポ
ンプ光の波長をλ1(μm)、スト−クス光の波長をλ
2(μm)、そして、ラマンシフトをδ(cm−1)で
表すと、これらは (1/λ1−1/λ2)×104 =δ       
   …(1)なる関係をほぼ満足する。
【0009】石英系光ファイバの場合、ラマンシフトδ
は約430cm−1である。従って、例えば、波長λ2
=1.65μmの光を得たい場合には、波長λ1=1.
54μmのポンプ光を用いれば良い。
【0010】しかし、従来、誘導ラマン散乱の発生に必
要な、ハイパワ−パルスを出力可能で、波長が1.54
μmの小型軽量な光源は存在しなかった。例えば、エル
ビウムレ−ザは、波長1.54μmで発振する大出力レ
−ザであるが、空冷あるいは水冷が必要な大型レ−ザで
あり、OTDRには適さない。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、軽量小型にして波長1.6 μ
m帯でハイパワ−パルス光を出力できる長波長光源を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、請求項1では、波長1.5 μm帯のパルス光を出力
する光源と、該光源の出力光を入力光とするエルビウム
ドープ光ファイバ増幅器と、該エルビウムドープ光ファ
イバ増幅器の出力光を入力光とする石英系単一モード光
ファイバと、該石英系単一モード光ファイバの出力側に
配置され、石英系単一モード光ファイバの出力光のうち
波長1.6 μm帯の光を透過させる光フィルタとを備
えた。
【0013】また、請求項2では、波長(λ1)1.5
 μm帯のパルス光を出力する第1の光源と、該第1の
光源の出力光を入力光とするエルビウムドープ光ファイ
バ増幅器と、波長(λ2)1.6 μmの光を出力する
第2の光源と、該エルビウムドープ光ファイバ増幅器の
出力光と前記第2の光源の出力光を合波する合波器と、
該合波器により合波された光を入力信号光とする石英系
単一モード光ファイバと、該石英系単一モード光ファイ
バの出力側に配置され、石英系単一モード光ファイバの
出力光のうち波長1.6 μm帯の光を透過させる光フ
ィルタとを備え、 前記波長λ1(単位:μm)とλ2(単位:μm)は、
(1/λ1−1/λ2)×104 =δδ:前記石英系
単一モード光ファイバ中のラマンシフト(単位:cm−
1) なる関係をほぼ満足するようにした。
【0014】また、請求項3では、前記光フィルタを、
エルビウムドープ光ファイバ増幅器により構成した。
【0015】
【作用】請求項1によれば、光源からの波長1.5 μ
m帯の出力光は、エルビウムド−プ光ファイバ増幅器に
入力され、ここを伝搬中に所定の増幅度をもって増幅さ
れ、所定強度を有するポンプパルス光として出力される
【0016】エルビウムド−プ光ファイバ増幅器から出
力されたポンプパルス光は、石英系単一モ−ド光ファイ
バにその一端より入力される。石英系単一モ−ド光ファ
イバへのポンプパルス光の入力に伴い、光ファイバ中の
誘導ラマン散乱により、波長1.5 μm帯のポンプパ
ルス光の大部分は、波長1.6 μm帯の光に変換され
る。その結果、1.6 μm帯のハイパワ−パルス光が
、石英系単一モ−ド光ファイバから出力される。
【0017】石英系単一モ−ド光ファイバの出力光は、
光フィルタに入力され、ここでポンプパルス光、雑音光
などがカットされ、所望の1.6 μm帯パルス光のみ
が取り出される。
【0018】また、請求項2によれば、請求項1の場合
と同様に、第1の光源およびエルビウムド−プ光ファイ
バ増幅器により、波長1.5 μm帯(波長λ1とする
)のハイパワ−光パルスが得られ、これがポンプパルス
光としてエルビウムド−プ光ファイバ増幅器から出力さ
れる。
【0019】一方、第2の光源からは波長1.6 μm
帯(波長λ2とする)の光が出力され、この出力光とポ
ンプパルス光とが合波器により合波され、石英系単一モ
−ド光ファイバに入力される。このとき、第2の光源の
出力光は、ポンプパルス光とほぼ同時に石英系単一モ−
ド光ファイバに入力される。
【0020】さらに、ポンプパルス光の波長λ1と第2
の光源の出力光の波長λ2が、上記式(1) の関係を
ほぼ満足しているとき、第2の光源の出力光は、石英系
単一モ−ド光ファイバにおいて、誘導ラマン散乱による
電力変換過程を通じて、ポンプパルス光により光増幅さ
れる。
【0021】石英系単一モ−ド光ファイバの出力光は、
光フィルタ4に入力され、ここでポンプパルス光および
雑音光となるラマン散乱光がカットされ、ラマン増幅さ
れた所望の1.6 μm帯パルス光のみが取り出される
【0022】また、請求項3によれば、エルビウムド−
プ光ファイバは、波長1.5 μm帯の光は吸収し、波
長1.6 μm帯の光は透過させ、光フィルタとして機
能する。 その結果、波長が1.6 μm帯のハイパワ−パルス光
が取り出される。
【0023】
【実施例1】図1は、本発明に係る長波長光源の第1の
実施例を示す構成図である。
【0024】図1において、1は波長1.5 μm帯の
パルス光Pを出力する光源で、例えば半導体レ−ザから
構成される。この光源1からの出力光Pのパルス幅は、
広すぎると後記するエルビウムド−プ光ファイバ増幅器
2の飽和により大きな出力が得られないが、1μs近傍
、あるいはそれ以下のパルス幅であれば、ピ−クパワ−
が1W以上のパルス光を発生できることが実験的に確認
されている。従って、光源1の出力パルス幅は、1μs
近傍、あるいはそれ以下のパルス幅に設定される。
【0025】2はエルビウムド−プ光ファイバ増幅器(
Erド−プ光ファイバ増幅器)で、光源1の出力パルス
光Pを所定の利得をもって増幅する。エルビウムド−プ
光ファイバとは、活性媒質であるエルビウムを石英ある
いはフッ化物に添加した光ファイバである。この光ファ
イバを特定の波長の光で励起することにより、反転分布
を形成し、光増幅作用を持たせたものがエルビウムド−
プ光ファイバ増幅器である(木村、中沢、「光ファイバ
増幅器」、OPTRONICS、NO.11、PP.4
7−53、1990参照)。エルビウムド−プ光ファイ
バ増幅器2のパルス光Pに対する飽和出力は非常に高く
、1W以上の出力が得られる。このパワ−は、前述した
誘導ラマン散乱の発生に十分の値である。
【0026】また、光ファイバにエルビウムのみを添加
したエルビウムド−プ光ファイバ増幅器の場合には、波
長1.535 μmおよび1.552 μm近傍のみで
大きな増幅度が得られる。しかし、エルビウムとともに
、A■2 O3 を添加したエルビウムド−プ光ファイ
バ増幅器の場合には、波長が1.53μmから1.57
μmの広い範囲に亘って大きな増幅度が得られる。
【0027】3は石英系単一モ−ド光ファイバで、エル
ビウムド−プ光ファイバ増幅器2から出力されたポンプ
パルス光Pp をその一端に入力し、誘導ラマン散乱に
より波長1.5 μm帯のポンプパルス光Pp の大部
分を波長1.6 μm帯の光に変換し、他端から出力す
る。
【0028】4は光フィルタで、石英系単一モ−ド光フ
ァイバ3の出力光からポンプパルス光Pp や雑音光を
カットし、所望の1.6 μm帯パルス光Op のみを
透過させる。この光フィルタ4は、例えばダイクロイッ
クミラ−、誘電体多層膜フィルタ、回折格子、あるいは
音響光学素子を用いた光フィルタなどから構成される。
【0029】次に、上記構成による動作を説明する。
【0030】光源1からの波長1.5 μm帯の出力パ
ルス光Pは、エルビウムド−プ光ファイバ増幅器2に入
力され、ここを伝搬中に所定の増幅度をもって増幅され
、所定強度を有するポンプパルス光Pp として出力さ
れる。
【0031】エルビウムド−プ光ファイバ増幅器2から
出力されたポンプパルス光Pp は、石英系単一モ−ド
光ファイバ3にその一端より入力される。石英系単一モ
−ド光ファイバ3へのポンプパルス光Pp の入力に伴
い、光ファイバ中の誘導ラマン散乱により、波長1.5
 μm帯のポンプパルス光Pp の大部分は、波長1.
6 μm帯の光に変換される。その結果、1.6 μm
帯のハイパワ−パルス光Op が、石英系単一モ−ド光
ファイバ3から出力される。
【0032】石英系単一モ−ド光ファイバ3の出力光は
、光フィルタ4に入力され、ここでポンプパルス光Pp
 、雑音光などがカットされ、所望の1.6 μm帯パ
ルス光Op のみが取り出される。
【0033】なお、ポンプパルス光Pp の波長λ1と
出力パルス光Op の波長λ2の関係は、前述した式(
1) で与えられる。
【0034】 (1/λ1−1/λ2)×104 =δ       
   …(1)ここで、出力パルス光Op について考
察すると、石英系単一モ−ド光ファイバ3の長さが十分
長いとき(光ファイバ長>>1/α)、誘導ラマン散乱
のしきい値は、次式 Pth=30αAe /g             
     …(2)で与えられる。ここでαは光ファイ
バの損失係数、gはラマン利得係数、Aeは光ファイバ
の有効断面積である。石英系光ファイバの典型値、g=
3×10−14 m/W、α=4.6 ×10−5m−
1(0.2 dB/km)、Ae =2×10−11 
m2 を式(2) に代入すると、Pth=0.92W
となる。
【0035】従って、ピ−クパワ−が1W以上の上記し
たエルビウムド−プ光ファイバ増幅器2の出力をポンプ
パルス光Pp として、石英系単一モ−ド光ファイバ3
に入力させることにより、1.6 μm帯のハイパワ−
パルス光Op を容易に得ることができる。
【0036】なお、エルビウムド−プ光ファイバ増幅器
2は、上記したように、1.53μm〜1.57μmの
広い波長域に亘って増幅可能であるため、この波長域で
波長可変のレ−ザ、例えば、外部共振器付半導体レ−ザ
を光源1として使用すれば、容易に1.6 μm帯での
波長可変高出力パルス光源を得ることができる。また、
光源1として、上記波長域において異なった波長で発振
する複数のレ−ザを光スイッチなどで切り替えて使用す
ることにより、1.6 μm帯の複数の波長で高出力パ
ルスを得ることができる。
【0037】以上説明したように、本実施例1によれば
、1.5 μm帯パルス光源1とエルビウムド−プ光フ
ァイバ増幅器2の使用により、ハイパワ−のポンプパル
ス光Pp が得られ、このポンプパルス光Pp を1.
5 −1.6 μm帯で低損失な石英系単一モ−ド光フ
ァイバ3に入力させるため、この波長帯における誘導ラ
マン散乱のしきい値は低く、また、比較的小さなポンプ
パワ−で、大きなラマン増幅度が得られる。その結果、
大型レ−ザを使用することなく、全て小型の半導体レ−
ザのみの構成で、波長1.6 μm帯のハイパワ−パル
ス光を提供することができる。
【0038】
【実施例2】図2は、本発明に係る長波長光源の第2の
実施例を示す構成図である。
【0039】本実施例の長波長光源は、ファイバラマン
増幅を利用したものである。すなわち、石英系単一モ−
ド光ファイバ3にポンプパルス光Pp を入力させた際
、そのポンプパルス光Pp により発生するスト−クス
光の波長とほぼ一致する信号光Sを、ポンプパルス光P
p と同時に石英系単一モ−ド光ファイバ3に入力させ
、誘導ラマン効果により、信号光Sを増幅させるように
構成している。
【0040】そのため、本実施例では、図1の構成に加
えて、波長1.6 μm帯のパルス光(信号光)Sp 
を出力する第2の光源5を設けると共に、パルス光Sp
 とエルビウムドウ−プ光ファイバ増幅器2によるポン
プパルス光Pp とを合波して石英系単一モ−ド光ファ
イバ3に入力させる合波器6を設けている。
【0041】第2の光源5は、例えば、パルス状に注入
電流を変化させることにより直接変調した量子井戸半導
体レ−ザなどにより構成され、第1の光源1から同期信
号SSを受けることによりポンプパルス光Pp と第2
の光源5からのパルス光Sp がほぼ同時に石英系単一
モ−ド光ファイバ3に入力するように制御される。また
、その出力光パルス幅は、ポンプパルス光Pp のパル
ス幅とほぼ同一になるように制御される。
【0042】また、合波器6は、1.5 μm帯光信号
と1.6 μm帯光信号とを低損失で合波するものであ
り、ダイクロイックミラ−、誘電体多層膜フィルタ、あ
るいは、溶融延伸型ファイバカップラなどにより構成さ
れる。
【0043】次に、本実施例の動作を説明する。
【0044】実施例1と同様に、第1の光源1およびエ
ルビウムド−プ光ファイバ増幅器2により、波長1.5
 μm帯(波長λ1とする)のハイパワ−光パルスが得
られ、これがポンプパルス光Pp としてエルビウムド
−プ光ファイバ増幅器2から出力される。
【0045】一方、第2の光源5からは波長1.6 μ
m帯(波長λ2とする)のパルス光Sp が出力され、
このパルス光Sp とポンプパルス光Pp とが合波器
6により合波され、石英系単一モ−ド光ファイバ3に入
力される。 このとき、第2の光源5は第1の光源1からの同期信号
SSを受け、パルス光Sp はポンプパルス光Pp と
ほぼ同時に石英系単一モ−ド光ファイバ3に入力するよ
うに制御され、また、そのパルス幅もポンプパルス光P
p のパルス幅とほぼ同一になるように制御されている
【0046】さらに、ポンプパルス光Pp の波長λ1
とパルス光Sp の波長λ2が、上記式(1) の関係
をほぼ満足しているとき、第2の光源5からのパルス光
Sp は、石英系単一モ−ド光ファイバ3において、誘
導ラマン散乱による電力変換過程を通じて、ポンプパル
ス光Pp により光増幅される。このときの増幅度G(
dB)は、次式で与えられる。
【0047】                 G=(gP1 Le
 /Ae −αL)・10log(e)      …
(3)                 Le=(1
−exp(−αL)/α              
  …(4) ここで、P1 はポンプパルス光Pp 
の石英系単一モ−ド光ファイバ3への入力パワ−であり
、Lは石英系単一モ−ド光ファイバ3の長さである。今
、g=3×10−14 m/W、α=4.6 ×10−
5m−1(0.2 dB/km)、Ae =2×10−
11 m2 、P1 =1W、L=4kmとする。この
とき、上記式(3),(4) から、G=23dBを得
る。
【0048】従って、1.6 μm帯パルス光源である
第2の光源5の出力が1mWであっても、その出力光は
23dB増幅され、200mWというハイパワ−パルス
に変換されることになる。
【0049】石英系単一モ−ド光ファイバ3の出力光は
、光フィルタ4に入力され、ここでポンプパルス光Pp
 および雑音光となるラマン散乱光がカットされ、ラマ
ン増幅された所望の1.6 μm帯パルス光Op のみ
が取り出される。
【0050】本実施例2によれば、上記した実施例1の
効果に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
【0051】すなわち、第1に、本実施例の場合、誘導
ラマン散乱のいわゆる「種」となる、第2の光源5から
の出力パルス光Sp を、ポンプパルス光Pp と一緒
に石英系単一モ−ド光ファイバ3に入力させるので、「
種」を入力させない実施例1の場合に比べ、必要とする
ファイバ長が短くて良く、あるいはポンプパルス光Pp
 のパワ−が小さくて良い。
【0052】第2に、本実施例の場合、第2の光源5か
らの出力パルス光Sp は、石英系単一モ−ド光ファイ
バ3中において、ポンプパルス光Pp と時間的に重な
った部分のみラマン増幅されるので、いずれか一方にお
いて、狭パルス幅のパルスが得られなくとも、他方のパ
ルス幅が狭ければ、石英系単一モ−ド光ファイバ3の出
力には狭パルスが得られる。例えば、第2の光源5から
の出力光は幅の広いパルス光、あるいは極端には、連続
光であっても良い。この場合には、ポンプパルス光Pp
 と同様のパルス幅を持つ光パルスが石英系単一モ−ド
光ファイバ3から出力される。
【0053】
【実施例3】図3は、本発明に係る長波長光源の第3の
実施例を示す構成図である。
【0054】本実施例は、コヒ−レンスの良いプロ−ブ
用パルス光Op と、局発光用の連続光Ocwを同時に
出力するものであり、コヒ−レントOTDRに適用可能
な構成としたものである。
【0055】そのため、本実施例では図3において、連
続光Scwを出力する第2の光源5aとしてコヒ−レン
トのよい連続発振の光源を用いると共に、第2の光源5
aと合波器6との間に、第2の光源5aからの連続出力
光Scwを2分割する分岐器7と、分岐器7の分割光S
D2をパルス光Sp に変換する光変調器8を設けてい
る。
【0056】第2の光源5aは、例えば“単一モ−ド発
振DFB半導体レ−ザ”、“DBR半導体レ−ザ”、“
ミラ−、回折格子、あるいは光ファイバを外部共振器と
した半導体レ−ザ”などにより構成される。また、分岐
器7は、例えばビ−ムスプリッタあるいは光ファイバカ
ップラなどにより構成される。
【0057】さらに、光変調器8は、音響光学変調器(
Te O2 ,PbMoO4 )あるいは電気光学効果
型変調器(LiNbO3 )などにより構成される。ま
た、光変調器8は、第1の光源1から同期信号SSを受
けることにより、変調パルス光Sp がポンプパルス光
Pp と同時に石英系単一モ−ド光ファイバ3に入射す
るように制御される。また、その出力光パルス幅は、ポ
ンプパルス光Pp のパルス幅とほぼ同一になるように
制御される。
【0058】次に、本実施例による動作を説明する。
【0059】第2の光源5aからの連続出力光Scwは
分岐器7により2分割され、一方の分割光SD1は出力
Ocwとして提供され、コヒ−レントOTDRの局発光
に使われる。他方の分割光SD2は、光変調器8に入力
され、パルス光Sp に変換される。
【0060】このパルス光Sp は、実施例2と同様に
、第1の光源1とエルビウムド−プ光ファイバ増幅器2
との組合せによる出力光である、波長1.5 μm帯ポ
ンプパルス光Pp と合波器6により合波され、この合
波光は石英系単一モ−ド光ファイバ3に入力される。
【0061】光変調器8からの出力パルス光Sp は、
実施例2の場合と同様に、石英系単一モ−ド光ファイバ
3中でラマン増幅され、光フィルタ4を通過し、出力パ
ルスOp となる。この出力パルスOp は、コヒ−レ
ントOTDRのプロ−ブ用パルスとして使われる。
【0062】
【実施例4】本実施例では、光フィルタをダイクロイッ
クミラ−などのバルク素子で構成する代わりに、エルビ
ウムド−プ光ファイバにより構成した。
【0063】上述した実施例1,2および3では、光フ
ィルタ4として、ダイクロイックミラ−、誘電体多層膜
フィルタ、回折格子、あるいは音響光学素子を用いた光
フィルタを使用したが、これらは全てバルク素子である
ため、本発明に係る長波長光源からの出力光Op を光
ファイバに入力させるためには、結合光学装置が新たに
必要となり、光フィルタの挿入損失が大きくなるという
欠点を有している。
【0064】また、波長多重用の光ファイバ型カップラ
を、光フィルタ4として用いることも考えられる。しか
しこの場合は、クロスト−クが10乃至20dB程度し
かとれず、光強度の大きな波長1.5 μm帯のポンプ
パルス光Pp を遮断するためには不十分である。
【0065】そこで、上記本実施例では、光フィルタ4
をバルク素子ではないエルビウムド−プ光ファイバを用
いて構成している。
【0066】図4は、エルビウムド−プ光ファイバの損
失波長特性を測定した結果を示す図で、同図において、
横軸は波長を、縦軸は損失をそれぞれ示している。
【0067】図4から分るように、エルビウムド−プ光
ファイバを光励起せずに使用すると、光励起したときに
は大きな増幅が得られる波長域で、逆に大きな吸収特性
を示す。従って、図4から明らかなように、ポンプ波長
λ1として1530nmを選ぶと、ポンプ光はエルビウ
ムド−プ光ファイバによる光フィルタ4を通過すると約
80dBも減衰する。一方、出力光であるλ2の光(こ
の場合、λ2は約1640nm)は殆ど減衰しない。
【0068】本実施例によれば、光フィルタ4をエルビ
ウムド−プ光ファイバにより構成したので、光ファイバ
と低損失で接続することができる。従って、大きな出力
を当該長波長光源から取り出すことが可能となる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1によれば
、1.5 μm帯パルス光源とエルビウムド−プ光ファ
イバ増幅器の使用により、ハイパワ−のポンプ光パルス
が得られ、また、石英系光ファイバの損失は、1.5 
−1.6 μm帯で低損失なため、この波長帯における
誘導ラマン散乱のしきい値は低く、また、比較的小さな
ポンプパワ−で、大きなラマン増幅度が得られる。その
結果、大型レ−ザを使用することなく、全て小型の半導
体レ−ザのみの構成で、波長1.6 μm帯のハイパワ
−パルス光を提供できる。
【0070】また、エルビウムド−プ光ファイバ増幅器
は波長1.5 μm帯で広い増幅波長域を有し、また、
石英系単一モ−ド光ファイバ中における誘導ラマン散乱
は、1.5μm帯の光を1.6 μm帯の光に変換する
作用をもつので、波長1.6 μm帯において多波長、
あるいは、波長可変のハイパワ−パルス光源を実現でき
る。
【0071】従って、本長波長光源により軽量小型が要
求される実用的OTDRが、波長1.6 μm帯で初め
て実現可能となる。
【0072】また、請求項2によれば、請求項1の効果
に加えて、石英系単一モ−ド光ファイバの長さを短くで
き、あるいはポンプパルス光パワ−を小さくできる。
【0073】また、請求項3によれば、エルビウムド−
プ光ファイバは、波長1.5 μm帯の光は吸収し、波
長1.6 μm帯の光は透過させるため、非常に優れた
光フィルタとして機能し、その結果、波長が1.6 μ
m帯のハイパワ−パルス光を取り出すことができる。ま
た、光ファイバと低損失で接続することができる。従っ
て、大きな出力を本長波長光源から取り出すことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る長波長光源の第1の実施例(誘導
ラマン散乱を利用)を示す構成図である。
【図2】本発明に係る長波長光源の第2の実施例(ファ
イバラマン増幅を利用)を示す構成図である。
【図3】本発明に係る長波長光源の第3の実施例(コヒ
−レント光のファイバラマン増幅を利用)を示す構成図
である。
【図4】本発明に係る長波長光源の第4の実施例を説明
するためのもので、エルビウムド−プ光ファイバの損失
波長特性を示す図である。
【符号の説明】
1…光源(第1の光源) 2…エルビウムド−プ光ファイバ増幅器3…石英系単一
モ−ド光ファイバ 4…光フィルタ 5…第2の光源(パルス光源) 5a…第2の光源(連続発振光源) 6…合波器 7…分岐器 8…光変調器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  波長1.5 μm帯のパルス光を出力
    する光源と、該光源の出力光を入力光とするエルビウム
    ドープ光ファイバ増幅器と、該エルビウムドープ光ファ
    イバ増幅器の出力光を入力光とする石英系単一モード光
    ファイバと、該石英系単一モード光ファイバの出力側に
    配置され、石英系単一モード光ファイバの出力光のうち
    波長1.6 μm帯の光を透過させる光フィルタとを備
    えたことを特徴とする長波長光源。
  2. 【請求項2】  波長(λ1)1.5 μm帯のパルス
    光を出力する第1の光源と、該第1の光源の出力光を入
    力光とするエルビウムドープ光ファイバ増幅器と、波長
    (λ2)1.6 μmの光を出力する第2の光源と、該
    エルビウムドープ光ファイバ増幅器の出力光と前記第2
    の光源の出力光を合波する合波器と、該合波器により合
    波された光を入力信号光とする石英系単一モード光ファ
    イバと、該石英系単一モード光ファイバの出力側に配置
    され、石英系単一モード光ファイバの出力光のうち波長
    1.6 μm帯の光を透過させる光フィルタとを備え、
    前記波長λ1(単位:μm)とλ2(単位:μm)は、
    (1/λ1−1/λ2)×104 =δδ:前記石英系
    単一モード光ファイバ中のラマンシフト(単位:cm−
    1) なる関係をほぼ満足することを特徴とする長波長光源。
  3. 【請求項3】  前記光フィルタは、エルビウムドープ
    光ファイバ増幅器からなる請求項1または請求項2記載
    の長波長光源。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07142797A (ja) * 1993-04-28 1995-06-02 Nec Corp 光増幅装置
US5724149A (en) * 1990-04-20 1998-03-03 British Telecommunications Plc Optical communication link fault signalling
JP2010278205A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Sumitomo Electric Ind Ltd Mopa光源
CN102480102A (zh) * 2010-11-22 2012-05-30 住友电气工业株式会社 Mopa光源

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