JPH11195829A - 広帯域光出力装置 - Google Patents

広帯域光出力装置

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JPH11195829A
JPH11195829A JP80598A JP80598A JPH11195829A JP H11195829 A JPH11195829 A JP H11195829A JP 80598 A JP80598 A JP 80598A JP 80598 A JP80598 A JP 80598A JP H11195829 A JPH11195829 A JP H11195829A
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light
optical
wavelength
band
fiber
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JP80598A
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Toshiaki Okuno
俊明 奥野
Masashi Onishi
正志 大西
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高パワーの広帯域光が出力可能な広帯域光出
力装置を提供する。 【解決手段】 本広帯域光出力装置においては、第1光
カプラ2が光源1からの広帯域光を波長毎に分割し、そ
れぞれの光増幅器3A,3Bが異なる波長利得特性で分
割された光を増幅し、第2光カプラ4が増幅された複数
波長の光を合成するため、高パワーの広帯域光が出力さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広い波長範囲の光
を出力する広帯域光出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】零分散光ファイバに高出力超短パルス光
を入射させると、光ファイバの非線形性によるカー効果
によって、入力パルス光の波長の両側に連続的なスペク
トルを有する広帯域光が発生する。広帯域光は、例え
ば、「第21回ECOC(European Conference on O
ptical Communication)予稿集,p.821−82
8,1995」に記載されている。同文献に記載の広帯
域光出力装置は、モードロックしたファイバレーザから
波長1542nm、時間半値幅3.3ps、繰り返し周
波数6.3GHzのパルス光を光アンプで1.7Wにま
で増幅し、増幅された光を長さ3.0kmの偏波保持フ
ァイバに入力している。偏波保持ファイバからは、15
42nm前後200nmの波長範囲において連続スペク
トルを有する広帯域光、所謂「スーパーコンティニウ
ム」光が出力される。また、上記高出力の入力パルス光
には通常ソリトン光が適用される。
【0003】同文献では別の例として、波長1535.
5nm、半値幅2.2ps、繰り返し周波数6.3GH
z、ピーク強度2.4Wのパルス光を入力させ、153
5.5nm前後200nmの波長範囲において連続スペ
クトルを有する広帯域光を出力する旨も開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ソ
リトン光による光ファイバの非線形性を利用した広帯域
光出力装置では、スペクトル幅が200nm前後の範囲
でコヒーレントな光を得ることができる反面、その出力
は−30dBm〜−20dBmであり、このような広帯
域光を光通信分野等に用いるには更にその出力パワーを
増加させる必要がある。勿論、光ファイバの非線形効率
を高めれば、出力パワーを増加させることができるが、
この場合には得られる光のスペクトル幅が狭くなる。
【0005】したがって、上記のようにソリトン光を用
いて発生させた広帯域コヒーレント光を実際に利用する
には、広帯域出力装置の後段側に光増幅器を継続して出
力パワーを増加させる手法が考えられる。光増幅器の利
得特性は波長依存性を有している。光増幅器としては、
入力側光ファイバからの出力光を直接増幅ファイバに導
入することができるため、光ファイバ増幅器が有望であ
ると考えられている。
【0006】光ファイバ増幅器への入力光の波長帯域は
非常に広いため、可能な限り広帯域の光増幅器を用いる
ことが望ましい。
【0007】例えば「1995年電子情報通信学会エレ
クトクスソサイエティ大会予稿集、C−221」ではジ
ルコニウム(Zr)系フッ化物ガラスを使用したもの
が、「1997年度Optical Fiber Conference PD
1」ではテルライト(Te)系ガラス母材を使用したも
のが、「1997年度Optical Fiber Conference P
D3」では強力な第2の励起光源を使用したものが開示
されている。Zr系のガラスを用いた場合では1525
nm〜1570nmで、Te系の材料を用いたものでは
1535〜1610nmで、強力な第2の励起光源を備
えたものでは1570〜1600nmで利得を有する増
幅が得られている。
【0008】しかしながら、上記増幅器の増幅波長帯域
は依然として狭く、したがって、ソリトン光を非線形光
ファイバに導入することによって広帯域光を発生させて
も、これを後段の上記光増幅器に導入すると、出力光の
波長帯域が光増幅器の波長利得特性によって制限されて
しまい、実用上有効な広帯域光出力装置を実現すること
はできなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る広帯域光出力装置は、広帯域の光を出
力する光源と、光源からの光を複数の波長帯毎に分割す
る第1光カプラと、複数の波長帯に分割されたそれぞれ
の光を異なる波長利得特性でそれぞれ増幅する複数の光
増幅器と、複数の光増幅器の出力を合成する第2光カプ
ラとを備える。
【0010】本広帯域光出力装置においては、第1光カ
プラは広帯域光を波長毎に分割し、それぞれの光増幅器
は異なる波長利得特性で分割された光を増幅し、第2光
カプラは増幅された複数波長の光を合成するため、高パ
ワーの広帯域光を出力することができる。なお、各光増
幅器における利得は、第2光カプラによる光合成後のパ
ワーが略等しくなるように設定されることが望ましい
が、光増幅器の波長利得特性を種々異ならせることによ
り所望のスペクトル分布の広帯域光を得ることもでき
る。
【0011】光源から出力される広帯域光は、少なくと
も波長帯域が100nm以上であり、好ましくは200
nm以上である。この広帯域の光を出力する上記光源
は、入力光の波長帯域よりも広い波長帯域の光を出力す
る非線形光ファイバを含み、非線形光ファイバの出力端
は第1光カプラの入力端に結合していることが好まし
い。この場合、非線形光ファイバは、入力光の波長帯域
を増加させて出力する。なお、非線形光ファイバへの入
力光は、モードロックされたファイバリングレーザから
の出力光を用いることが好ましい。
【0012】また、それぞれの光増幅器は、励起光源か
らの励起光によって入力光を増幅する希土類元素添加フ
ァイバを備え、それぞれの励起光源の強度は異なること
が好ましい。希土類元素添加ファイバは、コアにフッ素
(F)及びエルビウム(Er)が共添加されたシリカガ
ラスからなるものを用いることが好ましい。また、希土
類元素添加ファイバとして、テルル(Te)の添加され
たガラスを用いることもできる。
【0013】光増幅器における波長利得特性を異ならせ
るためには、希土類元素と共に添加される例えばアルミ
ニウム(Al)やリン(P)等の共添加物の比率を変え
る、又は添加される希土類元素の種類や比率を変えれば
よい。これにより、希土類元素添加ファイバ自体の波長
利得特性が可変し、各光増幅器における波長利得特性を
異ならせることができる。また、それぞれの光増幅器
は、励起光源からの励起光によって入力光を増幅する希
土類元素添加ファイバを備え、それぞれの励起光源の強
度は異なることとしてもよい。この場合には、希土類元
素添加ファイバ自体の波長利得特性を互いに異ならせる
必要はなく。光増幅器全体として分割された波長毎の利
得が略等しくなるように励起光強度を設定すればよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に係る広帯域光
出力装置について説明する。同一要素又は同一機能を有
する要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明
は省略する。
【0015】図1は、実施の形態に係る広帯域光出力装
置を示す。本広帯域光出力装置は、広帯域の白色光を出
力する光源1と、光源1からの光を複数の波長帯毎に分
割する第1光カプラ2と、複数の波長帯に分割されたそ
れぞれの光を異なる波長利得特性でそれぞれ増幅する複
数の光増幅器3A,3Bと、複数の光増幅器3A,3B
の出力を合成する第2光カプラ4とを備える。なお、本
広帯域光出力装置は、必要に応じて第2カプラ4の後段
側に光学フィルタ5を接続し、出力光中の不要な波長成
分を除去又は減衰させる。なお、光学フィルタ5は、第
2カプラ4の前段側に配置してもよい。
【0016】第1光カプラ2は広帯域の光を波長毎に分
割し、それぞれの光増幅器3A,3Bは異なる波長利得
特性で分割された光を増幅し、第2光カプラ4は増幅さ
れた複数波長の光を合成する。したがって、第2光カプ
ラからは高パワーの広帯域光が出力される。
【0017】広帯域光源1は、狭帯域のコヒーレント光
を出力する狭帯域光源1aと、狭帯域光源1aから出力
された狭帯域光の帯域を広げる非線形光ファイバ1bと
を備えている。狭帯域光源1aは、従来から知られるモ
ードロック光ファイバレーザであり、例えば、「Electr
onics Letter vol.31(1995)p.37
7」に記載されている。この狭帯域光源1aは、偏波保
持エルビウム添加ファイバEDF、偏波保持分散シフト
ファイバ、光アイソレータ、誘電体変調器、光学フィル
タによって形成された光リングを備える。光リング中を
周回する光の位相を変調器によって自己帰還させると、
光リングをキャビティとするレーザパルス光が生成され
る。光リングから出力されたレーザパルス光は、分散を
減少させる特性を有する光ファイバ中を通過させられる
ことによって狭幅化され、これを光増幅器で増幅して、
極狭、高出力、高繰返しのレーザパルス光が狭帯域光源
1aから出力される。
【0018】狭帯域光源1aからの狭帯域レーザパルス
光が入力される非線形光ファイバ1bは、分散値が大き
く非線形性の高い光ファイバであり、入力光の波長帯域
を広げて出力する。非線形光ファイバ1bから出力され
る光は、所謂スーパーコンティニウム光と呼称され、そ
の波長帯域が100nm以上であり、分散値を調整する
ことにより200nm以上、すなわち、レーザ発振波長
の前後100nm程度にわたる広い波長帯域の白色光で
ある。なお、非線形光ファイバ1bとしては、コアとク
ラッドの比屈折率を高めたファイバや、分散シフトファ
イバ、分散フラットファイバ等を用いることができる。
【0019】図2は、非線形光ファイバ1bに入力され
る入力光X及び非線形光ファイバ1bから出力される出
力光Yの波長−強度特性を示すグラフである。入力光X
は中心波長λ0の狭帯域レーザパルス光であり、出力光
Yは中心波長をλ0として波長帯域200nm以上の広
帯域レーザパルス光である。
【0020】第1カプラ2は、波長λ1から波長略λ0
での波長帯域Δλ1、及び波長略λ0から波長λ2までの
波長帯域Δλ2毎に出力光Yを分割する。光増幅器3
A,3Bはそれぞれ波長帯域Δλ1及びΔλ2成分を増幅
する。波長帯域Δλ1及びΔλ2は、それぞれ少なくとも
30nm以上である。本広帯域光出力装置においては、
個々の光増幅器3A,3Bの増幅帯域は、出力光Yの波
長帯域よりも狭いが、第2カプラ4によって増幅された
それぞれの波長帯域の光を合波するため、広い波長帯域
にわたって高強度の出力光を得ることができる。
【0021】なお、本実施の形態においては増幅部AM
Pに2つの光増幅器3A,3Bを用いたが、これは図3
に示すように3つ以上であってもよい。この場合、第1
カプラ2は、入力光Yを3つの波長帯域に分割し、各光
増幅器3A,3B,3Cは分割されたそれぞれの波長帯
域毎の成分を増幅し、第2カプラ4は増幅された成分を
合成して出力する。
【0022】上記光増幅器3A,3B,3Cの波長利得
特性には種々の組合わせが考えられる。基本的には、図
1に示すような2つの光増幅器3A,3Bを並列接続し
て用いる場合、図3に示すように各増幅器内の波長帯域
Δλ1及びΔλ2内の利得係数が略等しくなるように波長
利得特性を設定すればよい。この場合、図4に示すよう
に、増幅された各波長帯域Δλ1及びΔλ2を合成した出
力光の強度は、波長λ1からλ2にわたる広い波長帯域に
おいて略一定となる。同様に、n個の光増幅器を並列接
続して用いる場合、第1カプラ2ではn個の波長帯域
(Δλ1,Δλ2,・・・Δλn)に広帯域入力光Yを分割
し、各増幅器内の波長帯域(Δλ1,Δλ2,・・・Δ
λn)内の増幅利得係数が略等しくなるように波長利得
特性を設定すればよい。
【0023】2つの光増幅器3A,3Bを並列接続した
場合において、各増幅器内の波長帯域Δλ1及びΔλ2
の利得係数が大きく異なる場合、増幅された各波長帯域
Δλ1及びΔλ2を合成した出力光の強度は、一方の波長
帯域内の出力光強度が他方と大きく異なることとなる。
この場合には、図1に示したように第2光カプラ4の後
段又は前段側に前記一方の波長帯域内の成分を選択的に
減衰させる光フィルタ5を挿入し、最終的な出力光強度
が広波長帯域にわたって略一定、すなわち、広帯域光の
波長帯域内の出力光強度偏差が2dB以下となるように
する。なお、上述の光増幅器3A,3B,3Cとして
は、光ファイバ増幅器が好ましい。
【0024】図6は、光ファイバ増幅器である光増幅器
3Aの構成を示す。光ファイバ増幅器3Aは、励起光
(ポンプ光)を出力する励起光源3A1と、励起光及び
第1カプラからの特定波長帯域の信号光を合成する光合
分波器(WDM)3A2と、WDM3A2から出力される
励起光及び信号光が共に導入される増幅ファイバ3A3
とを備える。増幅ファイバ3A3は、希土類元素が添加
されたシリカガラスからなるファイバであって、これを
通過する信号光を増幅させて出力する。なお、上述の残
りの光増幅器3B,3Cが光ファイバ増幅器である場
合、その構成は光増幅器3Aの構成と比較して、その波
長利得特性が異なる点のみが異なり、他の構成は同一で
ある。
【0025】次に、図1に示した光増幅器3A,3Bと
して光ファイバ増幅器を用い、第1光カプラ2によって
分割されたそれぞれの入力光波長帯域Δλ1,Δλ2にお
ける各増幅器3A,3Bの利得係数を略等しくした第1
例について説明する。第1光増幅器3Aとしては、その
増幅ファイバに希土類元素としてエルビウム(Er)を
添加したEr添加光ファイバ増幅器(EDFA)を用い
る。第2光増幅器3Bとしては、その増幅ファイバに希
土類元素としてErを添加したEDFAを用いる。但
し、第2光増幅器3Bの励起光源から増幅ファイバに導
入される励起光の強度(1w以上)は、第1光増幅器3
Aの強度(1w未満)それよりも高く設定され、第2光
増幅器3Bは高励起EDFAを構成する。第1光増幅器
3Aの利得帯域は 1520〜1560nm(≒Δλ
1)に渡り、第2光増幅器3Bのそれは1550nm〜
1610nm(≒Δλ2)に及ぶ。この場合、2つの光
増幅器3A,3Bの合成出力は、波長1520〜161
0nmにわたり、単独の増幅器では実現できなかった波
長帯域の増幅が可能となる。なお、増幅ファイバとして
は、コアにフッ素(F)及びErが共添加されたシリカ
ガラスからなるものを用いることが好ましい。
【0026】次に、図1に示した光増幅器3A,3Bと
して光ファイバ増幅器を用い、第1光カプラ2によって
分割されたそれぞれの入力光波長帯域Δλ1,Δλ2にお
ける各増幅器3A,3Bの利得係数を異ならせた第2例
について説明する。本例では、上記第1例の第2光増幅
器3Bを高励起EDFAを、増幅ファイバとしてErを
添加したテルライト(Te)系ファイバを用いたEDF
Aに変更したものである。第2光増幅器3Bの利得帯域
は、1530nm〜1610nm(>Δλ2)にわた
り、これら2つの光増幅器3A,3Bの出力を合成する
ことで、波長1520nm〜1610nmの波長帯域内
において高出力のレーザ光を得ることが可能となる。本
例では第1増幅器と第2増幅器の利得が重畳する波長範
囲が大きいので、当該波長重複領域では合成された光出
力が大きくなり、最終的な出力光強度の波長依存性が平
坦とならない。そこで、本例では図1に示したように、
上記重複波長領域内の光出力強度を減衰させる光フィル
タ5を用いて、出力光強度の平坦性を向上させる。
【0027】次に、図1に示した光増幅器3A,3Bと
して光ファイバ増幅器を用い、第1光カプラ2によって
分割されたそれぞれの入力光波長帯域Δλ1,Δλ2にお
ける各増幅器3A,3Bの利得帯域を大きく異ならせた
第3例について説明する。第1光増幅器3Aをプラセオ
ジウム(Pr)を添加したシリガラスからなる増幅ファ
イバを用いた光ファイバ増幅器とし、第2光増幅器をE
DFAとする。
【0028】Prを添加したファイバを用いた光増幅器
3Aは、1.3μm帯の波長(1.25〜1.35n
m)成分に対し増幅感度を有する(例えば「OAA,TuA5-
1参照」)。一方、EDFA3Bは、1.5μmの波長
成分に増幅感度を有する。したがって、これらの光増幅
器3A,3Bを組合わせることにより、波長1.3μm
帯(≒Δλ1)と、1.55μm帯(≒Δλ2)両方の
波長帯域の光を増幅することができる。
【0029】なお、波長1.3μm帯においては、Pr
を添加したファイバを用いた光増幅器3Aに代えて、半
導体光増幅器を用いることもできる。半導体光増幅器
は、小型、低価格、高信頼性を兼ね備えたデバイスであ
る。半導体光増幅器は、半導体中に反転分布を形成して
おき、この状態に外部からトリガー光を入射させると、
このトリガーが引き金となって、レーザ発振が生ずる現
象を利用するものである。したがって、このような光増
幅器3A,3Bを組合わせることによっても、波長1.
3μm帯(≒Δλ1)と、1.55μm帯(≒Δλ2)
両方の波長帯域の光を増幅することができる。なお、
1.55μm帯については、第1及び第2例と同様に複
数の増幅器を組合わせることも可能である。
【0030】さらに、波長1.3μm帯と1.55μm
帯との間の波長帯域は、ラマン増幅器を用いて増幅する
ことができる。光ファイバ中に励起光を入力しておく
と、ラマン周波数だけ離れた波長域にストークス光が現
われる。ストークス光の波長域に一致した信号光を入力
すると、この信号光に励起光からエネルギーが伝播して
信号光が増幅される。ラマン増幅器はこの現象を利用し
て信号光を増幅する光増幅器である。
【0031】すなわち、図3に示した光増幅器3A,3
B,3Cとして、それぞれ、上記1.3μm帯光増幅
器、ラマン増幅器、1.5μm帯増幅器を用い、第1光
カプラ2が入力光Yを波長帯域Δλ1,Δλ2,Δλ3
に分割して出力する。ラマン増幅器における励起光とし
て1.06μmのYAGレーザ光を用い、これを光ファ
イバに導入すると、波長1.3μm帯及び、波長1.4
〜1.5μm帯の光を増幅することができる。この場
合、1.4μm帯の光を増幅するラマン増幅器と、上記
1.3μm帯光増幅器及び1.5μm帯増幅器とが組み
合わせられているので、1.3μm〜1.6μmの広帯
域コヒーレント光源1からの微弱光を増幅することがで
きる。
【0032】なお、光増幅器における波長利得特性を異
ならせるためには、希土類元素と共に添加される例えば
アルミニウム(Al)やリン(P)等の共添加物の比率
を変える、又は添加される希土類元素の種類や比率を変
えれてもよい。これにより、希土類元素が添加された増
幅ファイバ自体の波長利得特性が可変し、各光増幅器に
おける波長利得特性を異ならせることができ、広帯域光
を出力することができる。また、上記光増幅器の一方の
利得帯域は1.5μm以上1.65μm以下である。さ
らに、各光増幅器における利得は、第2光カプラ4によ
る光合成後のパワーが略等しくなるように設定されるこ
とが望ましいが、光増幅器の波長利得特性を種々異なら
せることにより所望のスペクトル分布の広帯域光を得る
こともできる。
【0033】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る広
帯域光出力装置においては、第1光カプラは広帯域光を
波長毎に分割し、それぞれの光増幅器は異なる波長利得
特性で分割された光を増幅し、第2光カプラは増幅され
た複数波長の光を合成するため、高パワーの広帯域光を
出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る広帯域光出力装置を示す図。
【図2】非線形ファイバへの入出力光の波長−強度特性
を示すグラフ。
【図3】実施の形態に係る広帯域光出力装置の増幅部を
示す図。
【図4】個々の増幅器における波長−利得係数特性を示
すグラフ。
【図5】出力光の波長−出力光強度特性を示すグラフ。
【図6】光ファイバ増幅器を示す図。
【符号の説明】
1…広帯域光源、2…第1カプラ、3A,3B…光増幅
器、4…第2カプラ、5…光学フィルタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広帯域の光を出力する光源と、前記光源
    からの光を複数の波長帯毎に分割する第1光カプラと、
    複数の波長帯に分割されたそれぞれの前記光を異なる波
    長利得特性でそれぞれ増幅する複数の光増幅器と、複数
    の前記光増幅器の出力を合成する第2光カプラとを備え
    ることを特徴とする広帯域光出力装置。
  2. 【請求項2】 前記光源は、入力光の波長帯域よりも広
    い波長帯域の光を出力する非線形光ファイバを含み、前
    記非線形光ファイバの出力端は前記第1光カプラの入力
    端に結合していることを特徴とする請求項1に記載の広
    帯域光出力装置。
  3. 【請求項3】 それぞれの前記光増幅器は、励起光源か
    らの励起光によって入力光を増幅する希土類元素添加フ
    ァイバを備え、それぞれの前記励起光源の強度は異なる
    ことを特徴とする請求項2に記載の広帯域光出力装置。
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