JPH11118817A - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents
回転速度検出装置付転がり軸受ユニットInfo
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- JPH11118817A JPH11118817A JP28694297A JP28694297A JPH11118817A JP H11118817 A JPH11118817 A JP H11118817A JP 28694297 A JP28694297 A JP 28694297A JP 28694297 A JP28694297 A JP 28694297A JP H11118817 A JPH11118817 A JP H11118817A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C41/00—Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
- F16C41/007—Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/723—Shaft end sealing means, e.g. cup-shaped caps or covers
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
- F16C19/18—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
- F16C19/181—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
- F16C19/183—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
- F16C19/184—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
- F16C19/186—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2326/00—Articles relating to transporting
- F16C2326/01—Parts of vehicles in general
- F16C2326/02—Wheel hubs or castors
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コストで造れる構造で、しかも、周囲に存
在する磁界の影響でセンサ１４ｂにノイズが発生するの
を防止する。 【解決手段】 合成樹脂製のカバー１３ｂにセンサ１４
ｂを包埋支持する。又、このカバー１３ｂに付着した磁
気遮蔽板２８により、外部に存在する磁界に基づく磁束
が、上記センサ１４ｂに達するのを防止する。
在する磁界の影響でセンサ１４ｂにノイズが発生するの
を防止する。 【解決手段】 合成樹脂製のカバー１３ｂにセンサ１４
ｂを包埋支持する。又、このカバー１３ｂに付着した磁
気遮蔽板２８により、外部に存在する磁界に基づく磁束
が、上記センサ１４ｂに達するのを防止する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明に係る回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットは、自動車の車輪を懸架装置
に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速
度を検出する為に利用する。
装置付転がり軸受ユニットは、自動車の車輪を懸架装置
に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速
度を検出する為に利用する。
【０００２】
【従来の技術】自動車の車輪を懸架装置に対して回転自
在に支持すると共に、アンチロックブレーキシステム
（ＡＢＳ）、或はトラクションコントロールシステム
（ＴＣＳ）を制御する為には、この車輪の回転速度を検
出する必要がある。この為に従来から、各種構造の回転
速度検出装置付転がり軸受ユニットが知られている。図
７は、特開昭６３−１６６６０１号公報に記載された回
転速度検出装置付転がり軸受ユニットを示している。
在に支持すると共に、アンチロックブレーキシステム
（ＡＢＳ）、或はトラクションコントロールシステム
（ＴＣＳ）を制御する為には、この車輪の回転速度を検
出する必要がある。この為に従来から、各種構造の回転
速度検出装置付転がり軸受ユニットが知られている。図
７は、特開昭６３−１６６６０１号公報に記載された回
転速度検出装置付転がり軸受ユニットを示している。
【０００３】回転輪は、ハブ１と内輪２とから構成して
いる。このうちのハブ１の外端部（外とは、自動車に装
着した場合に幅方向外側になる側を言う。図１、４、
７、８の左側。）には、車輪固定用のフランジ部３を設
け、中間部外周面には、内輪軌道４ａを形成している。
又、上記内輪２は、外周面に内輪軌道４ｂを有し、上記
ハブ１の中間部外周面に外嵌している。上記ハブ１の内
端部（内とは、自動車に装着した場合に幅方向中央側に
なる側を言う。図１、４、７、８の右側。）外周面に形
成した雄ねじ部５には、ナット６を螺合している。この
ナット６は、上記雄ねじ部５への螺合に伴って、上記内
輪２の内端面を押圧し、この内輪２をハブ１の外周面の
所定位置に固定する。
いる。このうちのハブ１の外端部（外とは、自動車に装
着した場合に幅方向外側になる側を言う。図１、４、
７、８の左側。）には、車輪固定用のフランジ部３を設
け、中間部外周面には、内輪軌道４ａを形成している。
又、上記内輪２は、外周面に内輪軌道４ｂを有し、上記
ハブ１の中間部外周面に外嵌している。上記ハブ１の内
端部（内とは、自動車に装着した場合に幅方向中央側に
なる側を言う。図１、４、７、８の右側。）外周面に形
成した雄ねじ部５には、ナット６を螺合している。この
ナット６は、上記雄ねじ部５への螺合に伴って、上記内
輪２の内端面を押圧し、この内輪２をハブ１の外周面の
所定位置に固定する。
【０００４】又、固定輪である外輪７の外周面には、図
示しない懸架装置に支持する為の外向フランジ状の取付
部８を、同じく内周面には複列の外輪軌道９ａ、９ｂ
を、それぞれ形成している。この外輪軌道９ａ、９ｂと
上記内輪軌道４ａ、４ｂとの間には、それぞれ複数個ず
つの転動体１０、１０を設けて、上記取付部８によって
懸架装置に支持された外輪７の内側に、ハブ１を回転自
在に支持している。尚、転動体１０、１０としては、図
示の様な玉を使用する他、重量の嵩む自動車用の場合に
は、テーパころを使用する場合もある。
示しない懸架装置に支持する為の外向フランジ状の取付
部８を、同じく内周面には複列の外輪軌道９ａ、９ｂ
を、それぞれ形成している。この外輪軌道９ａ、９ｂと
上記内輪軌道４ａ、４ｂとの間には、それぞれ複数個ず
つの転動体１０、１０を設けて、上記取付部８によって
懸架装置に支持された外輪７の内側に、ハブ１を回転自
在に支持している。尚、転動体１０、１０としては、図
示の様な玉を使用する他、重量の嵩む自動車用の場合に
は、テーパころを使用する場合もある。
【０００５】上記ナット６には円輪状のロータ部１１を
設けると共に、このロータ部１１の内側面に凹凸部１２
を形成している。この凹凸部１２によりこのナット６
が、ハブ１の回転に伴って次述するセンサ１４にパルス
的な出力を発生させる、トーンホイールとして機能す
る。又、外輪７の内端開口部に嵌合固定したカバー１３
にはセンサ１４を固定し、このセンサ１４の外端面を上
記凹凸部１２に対向させている。
設けると共に、このロータ部１１の内側面に凹凸部１２
を形成している。この凹凸部１２によりこのナット６
が、ハブ１の回転に伴って次述するセンサ１４にパルス
的な出力を発生させる、トーンホイールとして機能す
る。又、外輪７の内端開口部に嵌合固定したカバー１３
にはセンサ１４を固定し、このセンサ１４の外端面を上
記凹凸部１２に対向させている。
【０００６】上述した様な回転速度検出装置付転がり軸
受ユニットの場合、ハブ１の外端部に設けられたフラン
ジ部３に固定された車輪を、外輪７を支持した懸架装置
に対し、回転自在に支持できる。又、車輪の回転に伴っ
てハブ１の内端部に螺合した、ナット６と一体のロータ
部１１が回転すると、このロータ部１１内側面の凹凸部
１２と対向したセンサ１４の出力が変化する。このセン
サ１４の出力が変化する周波数は、車輪の回転速度に比
例する為、センサ１４の出力信号を図示しない制御器に
入力すれば、上記車輪の回転速度を求め、ＡＢＳやＴＣ
Ｓを適切に制御できる。
受ユニットの場合、ハブ１の外端部に設けられたフラン
ジ部３に固定された車輪を、外輪７を支持した懸架装置
に対し、回転自在に支持できる。又、車輪の回転に伴っ
てハブ１の内端部に螺合した、ナット６と一体のロータ
部１１が回転すると、このロータ部１１内側面の凹凸部
１２と対向したセンサ１４の出力が変化する。このセン
サ１４の出力が変化する周波数は、車輪の回転速度に比
例する為、センサ１４の出力信号を図示しない制御器に
入力すれば、上記車輪の回転速度を求め、ＡＢＳやＴＣ
Ｓを適切に制御できる。
【０００７】上述の図７に示した従来構造の場合には、
カバー１３を金属板に塑性加工を施す事により構成して
いる。これに対して、カバーを合成樹脂により構成し、
このカバーを射出成形する際に、このカバーの一部にセ
ンサを包埋支持する様に構成すれば、回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットの製作費の低廉化を図れる。この
様に合成樹脂製のカバーの一部にセンサを包埋支持した
構造として従来から知られているものに、欧州特許公開
ＥＰ ０ ５５７ ９３１ Ａ１に記載されたものがあ
る。この構造は、図８に示す様に、外輪７の内端開口部
を塞ぐ合成樹脂製のカバー１３ａ内に、センサ１４ａを
包埋している。上記カバー１３ａの開口端部外周面に
は、鋼板等、十分な剛性を有する金属板により、断面Ｌ
字形で全体を円環状に造られたスリーブ１５を固定して
いる。上述の様なカバー１３ａは、上記スリーブ１５を
外輪７の内端開口部に内嵌する事により、この外輪７に
固定する。この様な合成樹脂製のカバー１３ａを組み込
んだ構造の場合には、金属板製のカバーを組み込んだ構
造に比べて構成部材の組み合わせ作業を簡略化できて、
回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのコスト低減を
図れる。
カバー１３を金属板に塑性加工を施す事により構成して
いる。これに対して、カバーを合成樹脂により構成し、
このカバーを射出成形する際に、このカバーの一部にセ
ンサを包埋支持する様に構成すれば、回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットの製作費の低廉化を図れる。この
様に合成樹脂製のカバーの一部にセンサを包埋支持した
構造として従来から知られているものに、欧州特許公開
ＥＰ ０ ５５７ ９３１ Ａ１に記載されたものがあ
る。この構造は、図８に示す様に、外輪７の内端開口部
を塞ぐ合成樹脂製のカバー１３ａ内に、センサ１４ａを
包埋している。上記カバー１３ａの開口端部外周面に
は、鋼板等、十分な剛性を有する金属板により、断面Ｌ
字形で全体を円環状に造られたスリーブ１５を固定して
いる。上述の様なカバー１３ａは、上記スリーブ１５を
外輪７の内端開口部に内嵌する事により、この外輪７に
固定する。この様な合成樹脂製のカバー１３ａを組み込
んだ構造の場合には、金属板製のカバーを組み込んだ構
造に比べて構成部材の組み合わせ作業を簡略化できて、
回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのコスト低減を
図れる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】図８に示した様な、合
成樹脂製のカバー１３ａを組み込んだ回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットの場合には、このカバー１３ａの
周囲に磁界が存在すると、磁束の一部が図８に矢印で示
す様にカバー１３ａ内に入り込む事が避けられない。こ
の様にしてカバー１３ａ内に入り込んだ磁束は、センサ
１４ａの出力中にノイズを発生させる原因となり、車輪
の回転速度検出の精度を低下させる原因となる。これに
対して、前記図７に示した構造で、カバー１３を磁性金
属板により造れば、周囲に存在する磁界に基づくノイズ
の発生を防止できるが、上記カバー１３にセンサ１４を
支持固定する作業が面倒になり、回転速度検出装置付転
がり軸受ユニットのコストが嵩んでしまう。本発明の回
転速度検出装置付転がり軸受ユニットは、この様な事情
に鑑みて、低コストで、しかも周囲に存在する磁界の影
響を受けにくい構造を実現すべく発明したものである。
成樹脂製のカバー１３ａを組み込んだ回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットの場合には、このカバー１３ａの
周囲に磁界が存在すると、磁束の一部が図８に矢印で示
す様にカバー１３ａ内に入り込む事が避けられない。こ
の様にしてカバー１３ａ内に入り込んだ磁束は、センサ
１４ａの出力中にノイズを発生させる原因となり、車輪
の回転速度検出の精度を低下させる原因となる。これに
対して、前記図７に示した構造で、カバー１３を磁性金
属板により造れば、周囲に存在する磁界に基づくノイズ
の発生を防止できるが、上記カバー１３にセンサ１４を
支持固定する作業が面倒になり、回転速度検出装置付転
がり軸受ユニットのコストが嵩んでしまう。本発明の回
転速度検出装置付転がり軸受ユニットは、この様な事情
に鑑みて、低コストで、しかも周囲に存在する磁界の影
響を受けにくい構造を実現すべく発明したものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットは、前述した欧州特許公開ＥＰ
０ ５５７ ９３１ Ａ１に記載された回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットと同様に、固定側周面に固定
側軌道を有し、使用時に回転しない固定輪と、上記固定
側周面と対向する回転側周面に回転側軌道を有し、使用
時に回転する回転輪と、上記固定側軌道と回転側軌道と
の間に転動自在に設けられた複数の転動体と、上記回転
輪に固定され、円周方向に亙る磁気特性を交互に且つ等
間隔に変化させた円環状のトーンホイールと、上記固定
輪の端部開口の少なくとも一部を塞ぐ塞ぎ板部を有する
合成樹脂製のカバーと、このカバーの一部に保持された
状態で上記トーンホイールと対向するセンサとを備え
る。そして、上記カバーを、この固定輪に対し固定して
いる。特に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユ
ニットに於いては、上記カバーの一部に、上記センサ及
びこのセンサの近傍部分を覆う磁性金属板製の磁気遮蔽
板を被着している。そして、この磁気遮蔽板の一部端縁
を、磁性金属製の上記固定輪若しくはこの固定輪を支持
固定した磁性金属製の部材の一部に、当接若しくは近接
させている。
置付転がり軸受ユニットは、前述した欧州特許公開ＥＰ
０ ５５７ ９３１ Ａ１に記載された回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットと同様に、固定側周面に固定
側軌道を有し、使用時に回転しない固定輪と、上記固定
側周面と対向する回転側周面に回転側軌道を有し、使用
時に回転する回転輪と、上記固定側軌道と回転側軌道と
の間に転動自在に設けられた複数の転動体と、上記回転
輪に固定され、円周方向に亙る磁気特性を交互に且つ等
間隔に変化させた円環状のトーンホイールと、上記固定
輪の端部開口の少なくとも一部を塞ぐ塞ぎ板部を有する
合成樹脂製のカバーと、このカバーの一部に保持された
状態で上記トーンホイールと対向するセンサとを備え
る。そして、上記カバーを、この固定輪に対し固定して
いる。特に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユ
ニットに於いては、上記カバーの一部に、上記センサ及
びこのセンサの近傍部分を覆う磁性金属板製の磁気遮蔽
板を被着している。そして、この磁気遮蔽板の一部端縁
を、磁性金属製の上記固定輪若しくはこの固定輪を支持
固定した磁性金属製の部材の一部に、当接若しくは近接
させている。
【００１０】
【作用】上述の様に構成する本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットにより、車輪を回転自在に支持す
ると共に、この車輪の回転速度を検出する際の作用自体
は、前述した従来の回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットと同様である。特に、本発明の回転速度検出装置付
転がり軸受ユニットの場合には、センサ及びこのセンサ
の近傍部分を、磁性金属板製の磁気遮蔽板により覆って
いるので、周囲に磁界が存在した場合でも、この磁界か
らの磁束が上記磁気遮蔽板に遮られる。そして、この磁
気遮蔽板によって遮られた磁束は、磁性金属製の固定輪
若しくはこの固定輪を支持固定した磁性金属製の部材に
流れて上記センサにまでは達しない為、このセンサにノ
イズが発生しにくい。
付転がり軸受ユニットにより、車輪を回転自在に支持す
ると共に、この車輪の回転速度を検出する際の作用自体
は、前述した従来の回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットと同様である。特に、本発明の回転速度検出装置付
転がり軸受ユニットの場合には、センサ及びこのセンサ
の近傍部分を、磁性金属板製の磁気遮蔽板により覆って
いるので、周囲に磁界が存在した場合でも、この磁界か
らの磁束が上記磁気遮蔽板に遮られる。そして、この磁
気遮蔽板によって遮られた磁束は、磁性金属製の固定輪
若しくはこの固定輪を支持固定した磁性金属製の部材に
流れて上記センサにまでは達しない為、このセンサにノ
イズが発生しにくい。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１〜３は、本発明の実施の形態
の第１例を示している。尚、本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットの特徴は、回転速度検出装置を構
成するセンサ１４ｂに、カバー１３ｂの周囲に存在する
磁界から出る磁束が達するのを防止する為の構造にあ
る。転がり軸受ユニット部分の構造に就いては、前述の
図７に示した従来構造の第１例とほぼ同様である。この
為、転がり軸受ユニット部分に就いては、同等部分に同
一符号を付して、重複する説明を省略若しくは簡略に
し、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
の第１例を示している。尚、本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットの特徴は、回転速度検出装置を構
成するセンサ１４ｂに、カバー１３ｂの周囲に存在する
磁界から出る磁束が達するのを防止する為の構造にあ
る。転がり軸受ユニット部分の構造に就いては、前述の
図７に示した従来構造の第１例とほぼ同様である。この
為、転がり軸受ユニット部分に就いては、同等部分に同
一符号を付して、重複する説明を省略若しくは簡略に
し、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【００１２】固定輪である外輪７の内端開口部には合成
樹脂製のカバー１３ｂを被着して、この外輪７の内端開
口部を塞いでいる。このカバー１３ｂは、上記外輪７の
内端開口全体を塞ぐ、円板状の塞ぎ板部１６と、この塞
ぎ板部１６の外側面外周寄り部分に設けた筒部１７とを
有する。本例の場合には、この筒部１７の先端面（図１
の左端面）に、金属板製のスリーブ１５ａを包埋してい
る。このスリーブ１５ａは、ステンレス鋼板等の錆びに
くい金属板、或は軟鋼板の表面にクロムメッキ等の防錆
処理層を形成した金属板を、断面Ｌ字形で全体を円環状
に形成して成る。即ち、このスリーブ１５ａは、円筒部
１８と、この円筒部１８の内端縁から直径方向外方に折
れ曲がった、外向フランジ状の鍔部１９とを有する。こ
のうちの円筒部１８の先端部（図１の左端部）は、上記
筒部１７の先端面から露出している。一方、上記鍔部１
９は、この筒部１７の先端部に包埋している。尚、この
鍔部１９の外周縁は、上記カバー１３ｂの外周縁にまで
は達せず、このカバー１３ｂの内部に包埋している。
樹脂製のカバー１３ｂを被着して、この外輪７の内端開
口部を塞いでいる。このカバー１３ｂは、上記外輪７の
内端開口全体を塞ぐ、円板状の塞ぎ板部１６と、この塞
ぎ板部１６の外側面外周寄り部分に設けた筒部１７とを
有する。本例の場合には、この筒部１７の先端面（図１
の左端面）に、金属板製のスリーブ１５ａを包埋してい
る。このスリーブ１５ａは、ステンレス鋼板等の錆びに
くい金属板、或は軟鋼板の表面にクロムメッキ等の防錆
処理層を形成した金属板を、断面Ｌ字形で全体を円環状
に形成して成る。即ち、このスリーブ１５ａは、円筒部
１８と、この円筒部１８の内端縁から直径方向外方に折
れ曲がった、外向フランジ状の鍔部１９とを有する。こ
のうちの円筒部１８の先端部（図１の左端部）は、上記
筒部１７の先端面から露出している。一方、上記鍔部１
９は、この筒部１７の先端部に包埋している。尚、この
鍔部１９の外周縁は、上記カバー１３ｂの外周縁にまで
は達せず、このカバー１３ｂの内部に包埋している。
【００１３】又、上記筒部１７の先端面外径側半部は、
上記円筒部１８の外周面よりも直径方向外方に露出して
おり、この部分を、前記外輪７の内端面７ａに突き当て
自在としている。又、上記筒部１７の先端面で上記円筒
部１８の周囲部分に形成した係止溝２０にはＯリング２
１を係止して、この先端面と上記内端面７ａとの間をシ
ールしている。上記カバー１３ｂにより上記外輪７の内
端開口を塞ぐべく、上記スリーブ１５ａの円筒部１８を
この外輪７の内端部に内嵌固定し、上記筒部１７の先端
面外径側半部を上記外輪７の内端面７ａに突き当てた状
態で、後述するセンサ１４ｂと、内輪２の内端部に外嵌
固定したトーンホイール２２との位置関係（軸方向隙
間）が、所定通りに規制される。
上記円筒部１８の外周面よりも直径方向外方に露出して
おり、この部分を、前記外輪７の内端面７ａに突き当て
自在としている。又、上記筒部１７の先端面で上記円筒
部１８の周囲部分に形成した係止溝２０にはＯリング２
１を係止して、この先端面と上記内端面７ａとの間をシ
ールしている。上記カバー１３ｂにより上記外輪７の内
端開口を塞ぐべく、上記スリーブ１５ａの円筒部１８を
この外輪７の内端部に内嵌固定し、上記筒部１７の先端
面外径側半部を上記外輪７の内端面７ａに突き当てた状
態で、後述するセンサ１４ｂと、内輪２の内端部に外嵌
固定したトーンホイール２２との位置関係（軸方向隙
間）が、所定通りに規制される。
【００１４】尚、このトーンホイール２２は、軟鋼板等
の磁性金属板を断面Ｌ字形に折り曲げる事により全体を
円環状に形成した芯金２３と、この芯金２３の内側面に
全周に亙って添着した、円輪状の永久磁石２４とから成
る。この永久磁石２４は、ゴム中にフェライト等の強磁
性材の粉末を混入したゴム磁石等を、上記芯金２３に焼
き付け等で結合する事により造り、軸方向（図１の左右
方向）に亙って着磁すると共に、着磁方向を円周方向に
亙って交互に、且つ、等間隔で変化させている。従っ
て、上記永久磁石２４の内側面には、Ｓ極とＮ極とが交
互に、且つ、等間隔で配置されている。
の磁性金属板を断面Ｌ字形に折り曲げる事により全体を
円環状に形成した芯金２３と、この芯金２３の内側面に
全周に亙って添着した、円輪状の永久磁石２４とから成
る。この永久磁石２４は、ゴム中にフェライト等の強磁
性材の粉末を混入したゴム磁石等を、上記芯金２３に焼
き付け等で結合する事により造り、軸方向（図１の左右
方向）に亙って着磁すると共に、着磁方向を円周方向に
亙って交互に、且つ、等間隔で変化させている。従っ
て、上記永久磁石２４の内側面には、Ｓ極とＮ極とが交
互に、且つ、等間隔で配置されている。
【００１５】更に、上記カバー１３ｂを構成する筒部１
７の円周方向一部には厚肉部２５を形成し、この厚肉部
２５の一部で上記カバー１３ｂの直径方向に関して内径
寄り部分に、上記センサ１４ｂを包埋する事により保持
している。本例の場合、このセンサ１４ｂは、磁気抵抗
素子（ＭＲ素子）、ホール素子等の磁気検出素子と、こ
の磁気検出素子の検出信号の波形を整形する為のＩＣと
を一体としたものを使用している。一方、前記塞ぎ板部
１６の内側面には、上記センサ１４ｂの検出信号を取り
出す為のコネクタ２６を、このカバー１３ｂと一体に形
成している。上記センサ１４ｂの出力端子は、このコネ
クタ２６を構成するピン２７と、電気的に接続してい
る。尚、このコネクタ２６の基端部で上記塞ぎ板部１６
の内側面近傍部分の外周面の断面形状は円形としてい
る。
７の円周方向一部には厚肉部２５を形成し、この厚肉部
２５の一部で上記カバー１３ｂの直径方向に関して内径
寄り部分に、上記センサ１４ｂを包埋する事により保持
している。本例の場合、このセンサ１４ｂは、磁気抵抗
素子（ＭＲ素子）、ホール素子等の磁気検出素子と、こ
の磁気検出素子の検出信号の波形を整形する為のＩＣと
を一体としたものを使用している。一方、前記塞ぎ板部
１６の内側面には、上記センサ１４ｂの検出信号を取り
出す為のコネクタ２６を、このカバー１３ｂと一体に形
成している。上記センサ１４ｂの出力端子は、このコネ
クタ２６を構成するピン２７と、電気的に接続してい
る。尚、このコネクタ２６の基端部で上記塞ぎ板部１６
の内側面近傍部分の外周面の断面形状は円形としてい
る。
【００１６】更に、上記カバー１３ｂの一部で上記厚肉
部２５に整合する部分に磁気遮蔽板２８を被着して、上
記センサ１４ｂ及びこのセンサ１４ｂの近傍部分を覆っ
ている。この磁気遮蔽板２８は、軟鋼板等の磁性金属板
にプレス加工等を施す事により、図２に示す様な形状に
造っている。即ち、この磁気遮蔽板２８は、上記コネク
タ２６の基端部にがたつきなく外嵌自在な円環部２９
と、この円環部２９の一部外周縁から直径方向外方に突
出し、更に外方に向け直角に折れ曲がった遮蔽部３０
と、上記円環部２９の他部外周縁から直径方向外方に突
出した係止舌片３１とから成る。
部２５に整合する部分に磁気遮蔽板２８を被着して、上
記センサ１４ｂ及びこのセンサ１４ｂの近傍部分を覆っ
ている。この磁気遮蔽板２８は、軟鋼板等の磁性金属板
にプレス加工等を施す事により、図２に示す様な形状に
造っている。即ち、この磁気遮蔽板２８は、上記コネク
タ２６の基端部にがたつきなく外嵌自在な円環部２９
と、この円環部２９の一部外周縁から直径方向外方に突
出し、更に外方に向け直角に折れ曲がった遮蔽部３０
と、上記円環部２９の他部外周縁から直径方向外方に突
出した係止舌片３１とから成る。
【００１７】一方、この様な磁気遮蔽板２８を被着する
為のカバー１３ｂの一部で、上記厚肉部２５の外周面部
分には、それぞれが断面Ｌ字形である１対の係止突条３
２、３２から成る係止溝部３３を、上記カバー１３ｂと
一体に設けている。上記遮蔽部３０はこの係止溝部３３
に、内方から外方に（図１の右から左に）スライドさせ
る事により係合自在で、係合させた状態で上記遮蔽部３
０は、上記１対の係止突条３２、３２により、上記厚肉
部２５の外周面から離れる方向（図１、３の上方）に変
位する事を阻止される。又、上記カバー１３ｂを構成す
る前記塞ぎ板部１６の内面略中央部には、上記係止舌片
３１の先端縁を係合させる為の係止片３４を、やはり上
記カバー１３ｂと一体に設けている。この係止片３４
は、鉤形に形成したもので、上記遮蔽部３０を上記係止
溝部３３に係合させる際、係合作業の終了直前に上記係
止舌片３１の先端縁に押されて図１の下方に弾性変形
し、この係止舌片３１の通過を許容する。そして、この
係止舌片３１が通過し切った状態で弾性的に復元してこ
の係止舌片３１の先端縁と係合し、この係止舌片３１が
上記塞ぎ板部１６から離れる方向（図１の右方向）に変
位する事を阻止する。この様に、上記遮蔽部３０を上記
係止溝部３３に係合させ、上記係止舌片３１の先端縁と
上記係止片３４とを係合させた状態で、上記遮蔽部３０
の先端縁（図１〜２の左端縁）は、前記外輪７の内端面
７ａに、当接若しくは近接する。
為のカバー１３ｂの一部で、上記厚肉部２５の外周面部
分には、それぞれが断面Ｌ字形である１対の係止突条３
２、３２から成る係止溝部３３を、上記カバー１３ｂと
一体に設けている。上記遮蔽部３０はこの係止溝部３３
に、内方から外方に（図１の右から左に）スライドさせ
る事により係合自在で、係合させた状態で上記遮蔽部３
０は、上記１対の係止突条３２、３２により、上記厚肉
部２５の外周面から離れる方向（図１、３の上方）に変
位する事を阻止される。又、上記カバー１３ｂを構成す
る前記塞ぎ板部１６の内面略中央部には、上記係止舌片
３１の先端縁を係合させる為の係止片３４を、やはり上
記カバー１３ｂと一体に設けている。この係止片３４
は、鉤形に形成したもので、上記遮蔽部３０を上記係止
溝部３３に係合させる際、係合作業の終了直前に上記係
止舌片３１の先端縁に押されて図１の下方に弾性変形
し、この係止舌片３１の通過を許容する。そして、この
係止舌片３１が通過し切った状態で弾性的に復元してこ
の係止舌片３１の先端縁と係合し、この係止舌片３１が
上記塞ぎ板部１６から離れる方向（図１の右方向）に変
位する事を阻止する。この様に、上記遮蔽部３０を上記
係止溝部３３に係合させ、上記係止舌片３１の先端縁と
上記係止片３４とを係合させた状態で、上記遮蔽部３０
の先端縁（図１〜２の左端縁）は、前記外輪７の内端面
７ａに、当接若しくは近接する。
【００１８】上述の様に構成する本発明の回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットの場合には、上記カバー１３
ｂを合成樹脂製とする事によりコストの低減を図れる。
しかも、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニッ
トの場合には、前記センサ１４ｂを包埋した上記厚肉部
２５の外周面部分を、磁性金属板製の磁気遮蔽板２８の
遮蔽部３０により覆っているので、周囲に磁界が存在し
た場合でも、この磁界からの磁束が上記磁気遮蔽板２８
に遮られる。そして、この磁気遮蔽板２８によって遮ら
れた磁束は、軸受鋼等の磁性金属により造った外輪７に
流れて、上記センサ１４ｂにまでは達しない。この為、
周囲に磁界が存在した様な場合でも、このセンサ１４ｂ
にノイズが発生しにくくなり、車輪の回転速度検出を正
確に行なえる。又、図示の例の場合には、上記磁気遮蔽
板２８を、上記カバー１３ｂと別体とし、この磁気遮蔽
板２８を後からカバー１３ｂに付着する様に構成してい
る。この為、磁気遮蔽板２８を合成樹脂製のカバー１３
ｂの射出成形時に、このカバー１３ｂ内にインサートす
る場合に比べて、このカバー１３ｂの製造作業が面倒に
ならず、コスト低減効果が大きい。
装置付転がり軸受ユニットの場合には、上記カバー１３
ｂを合成樹脂製とする事によりコストの低減を図れる。
しかも、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニッ
トの場合には、前記センサ１４ｂを包埋した上記厚肉部
２５の外周面部分を、磁性金属板製の磁気遮蔽板２８の
遮蔽部３０により覆っているので、周囲に磁界が存在し
た場合でも、この磁界からの磁束が上記磁気遮蔽板２８
に遮られる。そして、この磁気遮蔽板２８によって遮ら
れた磁束は、軸受鋼等の磁性金属により造った外輪７に
流れて、上記センサ１４ｂにまでは達しない。この為、
周囲に磁界が存在した様な場合でも、このセンサ１４ｂ
にノイズが発生しにくくなり、車輪の回転速度検出を正
確に行なえる。又、図示の例の場合には、上記磁気遮蔽
板２８を、上記カバー１３ｂと別体とし、この磁気遮蔽
板２８を後からカバー１３ｂに付着する様に構成してい
る。この為、磁気遮蔽板２８を合成樹脂製のカバー１３
ｂの射出成形時に、このカバー１３ｂ内にインサートす
る場合に比べて、このカバー１３ｂの製造作業が面倒に
ならず、コスト低減効果が大きい。
【００１９】次に、図４〜６は、本発明の実施の形態の
第２例を示している。本例の場合には、磁性金属板製の
磁気遮蔽板２８ａを平板状に形成し、この磁気遮蔽板２
８ａの先端縁（図４、６の上端縁）を、外輪７を支持固
定する為、鋼等の磁性金属により造られたナックル３５
の一部に、当接若しくは近接させている。この為に本例
の場合には、上記磁気遮蔽板２８ａを矩形に形成し、両
側縁の中間部一端寄り（図４、６の下端寄り）部分に、
１対の係止切り欠き３６、３６を形成している。一方、
合成樹脂製のカバー１３ｃを構成する塞ぎ板部１６の内
側面の一部外径寄り部分には、それぞれが断面Ｌ字形で
ある１対の係止突条３２ａ、３２ａから成る係止溝部３
３ａを、上記カバー１３ｃと一体に設けている。上記磁
気遮蔽板２８ａはこの係止溝部３３ａに、直径方向外方
から直径方向内方に（図４、６の上から下に）スライド
させる事により係合自在で、係合させた状態で上記磁気
遮蔽板２８ａは、上記１対の係止突条３２ａ、３２ａに
より、上記塞ぎ板部１６の内側面から離れる方向（図
４、６の右方）に変位する事を阻止される。又、上記塞
ぎ板部１６の内面で直径方向中間部には、上記各係止切
り欠き３６、３６に係合する係止突起３７、３７を、や
はり上記カバー１３ｃと一体に設けている。これら各係
止突起３７、３７は、上記各係止切り欠き３６、３６に
見合う間隔で形成したもので、上記カバー１３ｃの直径
方向外方側を傾斜面とし、直径方向内方側を上記塞ぎ板
部１６の内側面に対し直角な面としている。
第２例を示している。本例の場合には、磁性金属板製の
磁気遮蔽板２８ａを平板状に形成し、この磁気遮蔽板２
８ａの先端縁（図４、６の上端縁）を、外輪７を支持固
定する為、鋼等の磁性金属により造られたナックル３５
の一部に、当接若しくは近接させている。この為に本例
の場合には、上記磁気遮蔽板２８ａを矩形に形成し、両
側縁の中間部一端寄り（図４、６の下端寄り）部分に、
１対の係止切り欠き３６、３６を形成している。一方、
合成樹脂製のカバー１３ｃを構成する塞ぎ板部１６の内
側面の一部外径寄り部分には、それぞれが断面Ｌ字形で
ある１対の係止突条３２ａ、３２ａから成る係止溝部３
３ａを、上記カバー１３ｃと一体に設けている。上記磁
気遮蔽板２８ａはこの係止溝部３３ａに、直径方向外方
から直径方向内方に（図４、６の上から下に）スライド
させる事により係合自在で、係合させた状態で上記磁気
遮蔽板２８ａは、上記１対の係止突条３２ａ、３２ａに
より、上記塞ぎ板部１６の内側面から離れる方向（図
４、６の右方）に変位する事を阻止される。又、上記塞
ぎ板部１６の内面で直径方向中間部には、上記各係止切
り欠き３６、３６に係合する係止突起３７、３７を、や
はり上記カバー１３ｃと一体に設けている。これら各係
止突起３７、３７は、上記各係止切り欠き３６、３６に
見合う間隔で形成したもので、上記カバー１３ｃの直径
方向外方側を傾斜面とし、直径方向内方側を上記塞ぎ板
部１６の内側面に対し直角な面としている。
【００２０】上記磁気遮蔽板２８ａを上述した様なカバ
ー１３ｃの塞ぎ板部１６の内面に被着するには、この磁
気遮蔽板２８ａを上記係止溝部３３ａに、このカバー１
３ｃの直径方向外方から内方に挿入する。この際、上記
各係止切り欠き３６、３６を設けた側を、挿入方向前側
に位置させる。この様にして上記磁気遮蔽板２８ａを上
記係止溝部３３ａに係合させると、係合作業の終段に於
いて上記磁気遮蔽板２８ａの挿入方向前側が、上記各係
止突起３７、３７に乗り上げて上記塞ぎ板部１６から離
れる方向に弾性変形する。そして、これら各係止突起３
７、３７と上記各係止切り欠き３６、３６とが整合した
状態で、上記磁気遮蔽板２８ａの挿入方向前側が弾性的
に復元し、これら各係止突起３７、３７と上記各係止切
り欠き３６、３６とが係合して、上記磁気遮蔽板２８ａ
が上記塞ぎ板部１６の直径方向外方に変位する事を阻止
する。この様に、上記磁気遮蔽板２８ａを上記係止溝部
３３ａに係合させ、上記各係止突起３７、３７と上記各
係止切り欠き３６、３６とを係合させた状態で、前記外
輪７を前記ナックル３５に支持固定すると、上記磁気遮
蔽板２８ａの先端縁（図４、６の上端縁）は、上記ナッ
クル３５に、当接若しくは近接する。
ー１３ｃの塞ぎ板部１６の内面に被着するには、この磁
気遮蔽板２８ａを上記係止溝部３３ａに、このカバー１
３ｃの直径方向外方から内方に挿入する。この際、上記
各係止切り欠き３６、３６を設けた側を、挿入方向前側
に位置させる。この様にして上記磁気遮蔽板２８ａを上
記係止溝部３３ａに係合させると、係合作業の終段に於
いて上記磁気遮蔽板２８ａの挿入方向前側が、上記各係
止突起３７、３７に乗り上げて上記塞ぎ板部１６から離
れる方向に弾性変形する。そして、これら各係止突起３
７、３７と上記各係止切り欠き３６、３６とが整合した
状態で、上記磁気遮蔽板２８ａの挿入方向前側が弾性的
に復元し、これら各係止突起３７、３７と上記各係止切
り欠き３６、３６とが係合して、上記磁気遮蔽板２８ａ
が上記塞ぎ板部１６の直径方向外方に変位する事を阻止
する。この様に、上記磁気遮蔽板２８ａを上記係止溝部
３３ａに係合させ、上記各係止突起３７、３７と上記各
係止切り欠き３６、３６とを係合させた状態で、前記外
輪７を前記ナックル３５に支持固定すると、上記磁気遮
蔽板２８ａの先端縁（図４、６の上端縁）は、上記ナッ
クル３５に、当接若しくは近接する。
【００２１】又、本例の場合には、トーンホイール２２
ａを、永久磁石を持たない、単なる磁性金属板製のもの
としている。このトーンホイール２２ａの一部には、直
径方向に長いスリット状の透孔３８を、円周方向に亙っ
て等間隔で多数形成する事により、円周方向に亙る磁気
特性を、交互に、且つ、等間隔で変化させている。これ
に合わせてセンサ１４ｃとして、磁気検出素子と永久磁
石３９とを組み合わせたものを使用している。上記トー
ンホイール２２ａが回転すると、上記永久磁石３９から
出てこのトーンホイール２２ａを通じて流れる磁束の密
度が変化し、上記磁気検出素子に基づく出力信号が変化
する。従って、この出力信号を利用して、車輪の回転速
度検出を行なえる。
ａを、永久磁石を持たない、単なる磁性金属板製のもの
としている。このトーンホイール２２ａの一部には、直
径方向に長いスリット状の透孔３８を、円周方向に亙っ
て等間隔で多数形成する事により、円周方向に亙る磁気
特性を、交互に、且つ、等間隔で変化させている。これ
に合わせてセンサ１４ｃとして、磁気検出素子と永久磁
石３９とを組み合わせたものを使用している。上記トー
ンホイール２２ａが回転すると、上記永久磁石３９から
出てこのトーンホイール２２ａを通じて流れる磁束の密
度が変化し、上記磁気検出素子に基づく出力信号が変化
する。従って、この出力信号を利用して、車輪の回転速
度検出を行なえる。
【００２２】上述の様に構成する本例の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットの場合には、上記カバー１３ｃ
の一部で上記センサ１４ｃを包埋した部分を、磁性金属
板製の磁気遮蔽板２８ａにより覆っているので、周囲に
磁界が存在した場合でも、この磁界からの磁束が上記磁
気遮蔽板２８ａに遮られて上記センサ１４ｃにまでは達
しない。そして、この磁気遮蔽板２８ａによって遮られ
た磁束は、炭素鋼等の磁性金属により造ったナックル３
５に流れて、上記センサ１４ｃにまでは達しない。この
為、周囲に磁界が存在した様な場合でも、このセンサ１
４ｃにノイズが発生しにくくなり、車輪の回転速度検出
を正確に行なえる。その他の構成及び作用は、前述した
第１例の場合と同様である。尚、図示の実施の形態は、
何れもセンサとしてアクティブセンサを用いた例を示し
たが、磁気センサであれば、アクティブセンサに限ら
ず、パッシブセンサを用いる事もできる。
置付転がり軸受ユニットの場合には、上記カバー１３ｃ
の一部で上記センサ１４ｃを包埋した部分を、磁性金属
板製の磁気遮蔽板２８ａにより覆っているので、周囲に
磁界が存在した場合でも、この磁界からの磁束が上記磁
気遮蔽板２８ａに遮られて上記センサ１４ｃにまでは達
しない。そして、この磁気遮蔽板２８ａによって遮られ
た磁束は、炭素鋼等の磁性金属により造ったナックル３
５に流れて、上記センサ１４ｃにまでは達しない。この
為、周囲に磁界が存在した様な場合でも、このセンサ１
４ｃにノイズが発生しにくくなり、車輪の回転速度検出
を正確に行なえる。その他の構成及び作用は、前述した
第１例の場合と同様である。尚、図示の実施の形態は、
何れもセンサとしてアクティブセンサを用いた例を示し
たが、磁気センサであれば、アクティブセンサに限ら
ず、パッシブセンサを用いる事もできる。
【００２３】
【発明の効果】以上に述べた通り本発明の回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットは、固定輪の端部開口を塞ぐ
と共にセンサを保持するカバーを合成樹脂製とする事に
よりコスト低減を図ると同時に、周囲に存在する磁界に
基づいてセンサにノイズが発生する事を有効に防止でき
る。この結果、安価でしかも高性能の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットの実現に寄与できる。
装置付転がり軸受ユニットは、固定輪の端部開口を塞ぐ
と共にセンサを保持するカバーを合成樹脂製とする事に
よりコスト低減を図ると同時に、周囲に存在する磁界に
基づいてセンサにノイズが発生する事を有効に防止でき
る。この結果、安価でしかも高性能の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットの実現に寄与できる。
【図１】本発明の実施の形態の第１例を示す断面図。
【図２】第１例に組み込む磁気遮蔽板の斜視図。
【図３】図１のＡ−Ａ断面図。
【図４】本発明の実施の形態の第２例を示す断面図。
【図５】図４のＢ−Ｂ断面図。
【図６】第２例に組み込む磁気遮蔽板の斜視図。
【図７】従来構造の第１例を示す断面図。
【図８】同第２例を示す断面図。
１ ハブ ２ 内輪 ３ フランジ部 ４ａ、４ｂ 内輪軌道 ５ 雄ねじ部 ６ ナット ７ 外輪 ７ａ 内端面 ８ 取付部 ９ａ、９ｂ 外輪軌道 １０ 転動体 １１ ロータ部 １２ 凹凸部 １３、１３ａ、１３ｃ、１３ｃ カバー １４、１４ａ、１４ｂ、１４ｃ センサ １５、１５ａ スリーブ １６ 塞ぎ板部 １７ 筒部 １８ 円筒部 １９ 鍔部 ２０ 係止溝 ２１ Ｏリング ２２、２２ａ トーンホイール ２３ 芯金 ２４ 永久磁石 ２５ 厚肉部 ２６ コネクタ ２７ ピン ２８、２８ａ 磁気遮蔽板 ２９ 円環部 ３０ 遮蔽部 ３１ 係止舌片 ３２、３２ａ 係止突条 ３３、３３ａ 係止溝部 ３４ 係止片 ３５ ナックル ３６ 係止切り欠き ３７ 係止突起 ３８ 透孔 ３９ 永久磁石
Claims (1)
- 【請求項１】 固定側周面に固定側軌道を有し、使用時
に回転しない固定輪と、上記固定側周面と対向する回転
側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回転輪
と、上記固定側軌道と回転側軌道との間に転動自在に設
けられた複数の転動体と、上記回転輪に固定され、円周
方向に亙る磁気特性を交互に且つ等間隔に変化させた円
環状のトーンホイールと、上記固定輪の端部開口の少な
くとも一部を塞ぐ塞ぎ板部を有する合成樹脂製のカバー
と、このカバーの一部に保持された状態で上記トーンホ
イールと対向するセンサとを備え、上記カバーを上記固
定輪に対し固定している回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットに於いて、上記カバーの一部に、上記センサ及
びこのセンサの近傍部分を覆う磁性金属板製の磁気遮蔽
板を被着し、この磁気遮蔽板の一部端縁を磁性金属製の
上記固定輪若しくはこの固定輪を支持固定した磁性金属
製の部材の一部に、当接若しくは近接させている事を特
徴とする回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28694297A JPH11118817A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28694297A JPH11118817A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11118817A true JPH11118817A (ja) | 1999-04-30 |
Family
ID=17710957
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28694297A Pending JPH11118817A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11118817A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004070221A1 (ja) * | 2003-02-03 | 2004-08-19 | Koyo Seiko Co., Ltd. | センサ組立体、シール装置および車両用転がり軸受装置 |
| WO2004072500A1 (ja) * | 2003-02-12 | 2004-08-26 | Koyo Seiko Co., Ltd. | センサ組立体、シール装置ならびに車両用転がり軸受装置 |
| CN100432674C (zh) * | 2003-02-12 | 2008-11-12 | 株式会社捷太格特 | 用于汽车的传感器部件、密封装置和滚动轴承设备 |
| US7556435B2 (en) * | 2005-02-21 | 2009-07-07 | Jtekt Corporation | Roller bearing apparatus, method of producing roller bearing apparatus and cover attached to roller bearing apparatus |
-
1997
- 1997-10-20 JP JP28694297A patent/JPH11118817A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004070221A1 (ja) * | 2003-02-03 | 2004-08-19 | Koyo Seiko Co., Ltd. | センサ組立体、シール装置および車両用転がり軸受装置 |
| US7336067B2 (en) | 2003-02-03 | 2008-02-26 | Jtekt Corporation | Sensor assembly, sealing device, and roller bearing apparatus for vehicles having integrated connector and ring |
| WO2004072500A1 (ja) * | 2003-02-12 | 2004-08-26 | Koyo Seiko Co., Ltd. | センサ組立体、シール装置ならびに車両用転がり軸受装置 |
| EP1610013A1 (en) * | 2003-02-12 | 2005-12-28 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Sensor assembly body, seal device, and rolling bearing device for motor vehicle |
| CN100432674C (zh) * | 2003-02-12 | 2008-11-12 | 株式会社捷太格特 | 用于汽车的传感器部件、密封装置和滚动轴承设备 |
| EP1610013A4 (en) * | 2003-02-12 | 2011-05-04 | Jtekt Corp | SENSOR ASSEMBLY BODY, SEALING DEVICE AND BEARING DEVICE FOR MOTOR VEHICLE |
| US7556435B2 (en) * | 2005-02-21 | 2009-07-07 | Jtekt Corporation | Roller bearing apparatus, method of producing roller bearing apparatus and cover attached to roller bearing apparatus |
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