JPH11117968A - ブレーキ動作確認装置 - Google Patents

ブレーキ動作確認装置

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JPH11117968A
JPH11117968A JP28378397A JP28378397A JPH11117968A JP H11117968 A JPH11117968 A JP H11117968A JP 28378397 A JP28378397 A JP 28378397A JP 28378397 A JP28378397 A JP 28378397A JP H11117968 A JPH11117968 A JP H11117968A
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levers
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Shoichi Nakao
彰一 中尾
Yasushi Onishi
康史 大西
俊成 ▲高▼橋
Toshinari Takahashi
Takashi Kitamura
崇 北村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ装置の異常動作を瞬時に検出できる
とともに、既設稼動中の電動機械にも容易に取付けるこ
とができるブレーキ動作確認装置の提供。 【解決手段】 ブレーキばね7a、7bの弾性力を利用
してブレーキばね7a、7bとブレーキレバー4a、4
bとによりそれぞれ挟持される第1のブラケット11お
よび第2のブラケット13と、第1のブラケット11に
取付けられるスイッチ本体12と、第2のブラケット1
3に取付けられ、スイッチ本体12を作動させる作動体
14とを備え、スイッチ本体12および作動体14がブ
レーキレバー4a、4bの動作に同期して変位すること
によってブレーキレバー4a、4bの移動量を検出し、
回転中にブレーキレバー4a、4bが閉じたとき、ある
いは始動中にブレーキレバー4a、4bが所定寸法まで
開かないとき、スイッチ本体12がONしないので回転
軸1と一体に回転する電動機が直ちに停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸と一体的に
回転するブレーキドラムに摩擦制動用ブレーキシューを
押付けて制動力を加えるブレーキレバーを有し、回転中
はブレーキシューをブレーキドラムから離して制動状態
を開放するようにしたブレーキ動作確認装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動機などの電動機械の回転軸
に取付けられたドラム式のブレーキ装置では、回転軸と
一体的に回転するブレーキドラムと、このブレーキドラ
ムの両側にそれぞれ回動可能に設けられる一対のブレー
キレバーと、これらのブレーキレバーの内側に装着さ
れ、前記のブレーキドラムに当接可能な一対のブレーキ
シューと、前記のブレーキレバーを閉じる方向に弾性力
を付与するブレーキばねと、このブレーキばねの弾性力
に抗して前記のブレーキレバーを押し開く電磁コイルな
どを有する開放手段とを備えている。
【0003】このようなブレーキ装置にあっては、電動
機械の停止時にブレーキばねによりブレーキレバーを閉
じる方向に弾性力が付与されることから、各ブレーキレ
バーに設けられるブレーキシューがブレーキドラムに当
接する結果、このブレーキドラムが制動される。そし
て、電動機械の運転時に電磁コイルに電流が流れると
き、この電磁コイルの部分で電磁力が発生してブレーキ
レバーが外側へ押し開かれる。これに伴い、ブレーキシ
ューがそれぞれブレーキドラムから離隔するので、この
ブレーキドラムの制動状態が解除される。その後、前記
の電磁コイルに流れる電流を遮断するとき、前述したよ
うに再びブレーキドラムが制動される。
【0004】しかしながら、上記のブレーキ装置では、
ブレーキシューの比較的微小な動きで制動動作と開放動
作が行われるので、ブレーキ機構や電磁コイルの故障な
どに伴ってブレーキシューが必要量だけ開かない場合、
電動機械の起動時に通電されたにも拘らず、ブレーキド
ラムが回転不能であったり、あるいは電動機械の運転中
にブレーキドラムとブレーキシューとが接触して発熱、
発煙等の事故が発生することがある。
【0005】そこで、例えば特開昭55−177533
号公報、特開昭62−200041号公報および実開昭
63−157079号公報に記載されているように、発
煙や発熱を検出するセンサを取付け、このセンサにより
異常を検出したとき電動機械への通電を止めて停止させ
るものが提案されている。
【0006】また、ブレーキレバーの動きやブレーキシ
ューの摩耗量を検出するセンサを取付けて、これらのブ
レーキレバーの動きやブレーキシューの摩耗量等で異常
を検出するものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来技術のうち、発煙や発熱を検出するセンサを設けたも
のでは、発生した異常がしばらく継続して発熱や発煙等
の現象に至った後、はじめて前記のセンサにより異常を
検出するようになっているので、二次的な事故として電
動機械、ブレーキドラムおよびブレーキシューなどの機
器が損傷して、この時点で電動機械への通電を止めても
すぐに復帰できないことが懸念される。
【0008】また、ブレーキレバーの動きやブレーキシ
ューの摩耗量を検出するセンサを設けたものでは、これ
らのセンサを既設の電動機械に現場で追加して取付ける
際に、センサを取付ける場所の選定、センサの構造に合
わせて取付個所に施す加工処理、取付穴の穿孔やねじ穴
の加工、センサの検知感度の調整などの作業が必要であ
り、すなわち多大の作業時間がかかるという問題があ
る。
【0009】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、ブレーキ装置の
正常動作や異常動作を瞬時に検出できるとともに、既設
稼動中の電動機械にも容易に取付けることのできるブレ
ーキ動作確認装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係わる発明は、回転軸と一体的
に回転するブレーキドラムと、このブレーキドラムの両
側にそれぞれ回動可能に設けられる一対のブレーキレバ
ーと、これらのブレーキレバーに装着され、前記ブレー
キドラムに当接可能な一対のブレーキシューと、前記ブ
レーキレバーを閉じる方向に弾性力を付与するブレーキ
ばねと、このブレーキばねの弾性力に抗して前記ブレー
キレバーを押し開く開放手段とを備えたブレーキ装置の
動作を確認するブレーキ動作確認装置において、前記ブ
レーキレバーの動作に同期して変位する検出スイッチを
設け、この検出スイッチにより前記ブレーキレバーの移
動量を検出して異常動作を確認するとともに、前記検出
スイッチは、それぞれの一端が前記ブレーキばねの弾性
力を利用してこのブレーキばねと前記ブレーキレバーと
により挟持される第1のブラケットおよび第2のブラケ
ットと、前記第1のブラケットに設けられるスイッチ本
体と、前記第2のブラケットに設けられ、前記スイッチ
本体を作動させる作動体とを含む構成にしてある。
【0011】上記のように構成した本発明の請求項1に
係わる発明では、検出スイッチがブレーキレバーの動作
に同期して変位することによりブレーキレバーの移動量
を検出して異常動作を確認するので、ブレーキ機構や電
磁コイルの故障などに伴って前記のブレーキシューが必
要量だけ開かない場合、このブレーキ装置の異常動作を
瞬時に検出できる。また、電動機械に装着する際、スイ
ッチ本体および作動体がそれぞれ設けられる第1のブラ
ケットおよび第2のブラケットを、ブレーキばねの弾性
力を利用してブレーキばねとブレーキレバーとの間には
さみ付けて支持するのみで済むので、既設稼動中の電動
機械にも容易に取付可能なブレーキ動作確認装置が得ら
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のブレーキ動作確認
装置の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発
明の第1の実施形態に係るブレーキ動作確認装置を備え
たブレーキ装置の平面図、図2は図1のうちのブレーキ
動作確認装置の部分を示す平面図、図3は本実施形態の
ブレーキ動作確認装置の正面図、図4は本実施形態のブ
レーキ動作確認装置の取付位置を逆にした状態を示す正
面図である。
【0013】図1に示すブレーキ装置は、回転軸1と一
体的に回転するブレーキドラム2と、このブレーキドラ
ム2の両側にそれぞれ設けられ、支点ピン3a、3bを
中心として回動する一対のブレーキレバー4a、4b
と、これらのブレーキレバー4a、4bに装着され、ブ
レーキドラム2に当接可能な一対のブレーキシュー5
a、5bと、一対のブレーキレバー4a、4bの各一端
を貫通するブレーキロッド6と、このブレーキロッド6
の両側に設けられ、ブレーキレバー4a、4bを閉じる
方向に弾性力を付与するブレーキばね7a、7bと、ブ
レーキロッド6の両端に螺合し、ばね座8a、8bを介
してブレーキばね7a、7bと当接するナット9a、9
bと、ブレーキばね7a、7bの弾性力に抗してブレー
キレバー4a、4bを押し開く開放手段10とを有して
いる。この開放手段10は電磁コイル10aを有し、こ
の電磁コイル10a内では、ブレーキレバー4a、4b
にそれぞれ連結される図示しない左右2個のコアがわず
かの隙間で近接している。
【0014】このブレーキ装置では、電磁コイル10a
が励磁されたとき、前記の2個のコアはブレーキばね7
a、7bの圧縮力より大きな力で互いに吸引し合って隙
間がなくなり、その結果、各一端の支点ピン3a、3b
を中心としてブレーキレバー4a、4bが回転し、この
ブレーキレバー4a、4bの一端側(図1の下側)が開
いて一対のブレーキシュー5a、5bがブレーキドラム
2から離れるため、このブレーキドラム2が回転可能と
なる。
【0015】そして、本実施形態のブレーキ動作確認装
置は、図2および図3に示すように、第1のブラケット
11と、この第1のブラケット11に取付けられるスイ
ッチ本体12と、第1のブラケット11とは異なる第2
のブラケット13と、この第2のブラケット13に取付
けられ、スイッチ本体11を作動させる作動体14とを
備え、これらのスイッチ本体12および作動体14によ
って、ブレーキレバー4a、4bの動作に同期して変位
する検出スイッチが構成されている。また、第1のブラ
ケット11および第2のブラケット13の配置を図3に
示す状態から図4に示す状態へ一対のブレーキレバー4
a、4bに対し入れ替えることにより、作動体14の調
整位置を変更可能である。
【0016】上述した第1のブラケット11の一端を直
角に折曲げることにより、図2に示すように折曲げ部1
1aが形成されるとともに、この折曲げ部11aにはブ
レーキロッド6と係合する図示しない切欠きが設けられ
ており、この折曲げ部11aは、ブレーキばね7aとブ
レーキレバー4aとの間にはさみ込まれた状態でばね力
により支持されている。また、上述した第2のブラケッ
ト13の一端にも同様の折曲げ部13aが形成されてい
る。
【0017】第1のブラケット11にはブレーキばね7
aの圧縮量を表示する目盛板15が設けられ、この目盛
板15および第1のブラケット11は共通の取付ねじ1
6でブレーキレバー4aに対して取付けられている。同
様に、第2のブラケット13にもブレーキばね7bの圧
縮量を表示する目盛板15が設けられ、この目盛板15
および第2のブラケット13も共通の取付ねじ16でブ
レーキレバー4bに対して取付けられている。
【0018】さらに、第2のブラケット13の先端に
は、2つのナット17が螺合するねじ部13bが設けら
れ、前記の2つのナット17により平板状の作動体14
が挟持されており、前記のねじ部13bおよび2つのナ
ット17によって、スイッチ本体12に対する作動体1
4の位置を調整する位置調整手段が構成されている。こ
の位置調整手段では、ブレーキレバー4a、4bの一端
が開いてブレーキドラム2が回転できる必要寸法だけブ
レーキシュー5a、5bが離れたとき、スイッチ本体1
2と作動体14との間に形成されるギャップgがなくな
り、スイッチ本体12がONするように当初の寸法を調
整している。
【0019】この第1の実施形態にあっては、図示しな
い電動機のブレーキ装置に取付ける際、このブレーキ装
置が既設の目盛板15を有する場合には、この目盛板1
5を取付けるためブレーキレバー4aに既に設けられた
図示しないねじ穴に合わせて、第1のブラケット11に
図示しない貫通穴を穿設して、このブラケット11にス
イッチ本体12を取付けるとともに、折曲げ部11aを
ブレーキばね7aとブレーキレバー4aとの間にはさみ
込むことにより、第1のブラケット11をブレーキレバ
ー4aに装着した後、目盛板15と第1のブラケット1
1とを共通の取付ねじ16でブレーキレバー4aに対し
て取付ける。同様にして、第2のブラケット13をブレ
ーキレバー4bに装着した後、目盛板15と第2のブラ
ケット13とを共通の取付ねじ16でブレーキレバー4
bに対して取付ける。
【0020】次いで、第2のブラケット13の先端のね
じ部13bに螺合する2つのナット17を適宜移動させ
ることにより、これらのナット17により挟持される作
動体14とスイッチ本体12との間に形成されるギャッ
プgを所定寸法に調整する。
【0021】このようにしてブレーキ装置に本実施形態
のブレーキ動作確認装置を取付けた後、開放手段10の
作動時にブレーキレバー4a、4bの一端が開いてブレ
ーキドラム2が回転できる必要寸法だけブレーキシュー
5a、5bが離れたとき、前記のギャップgがなくな
り、すなわち作動体14がスイッチ本体12を押してO
Nさせるため、図示しない電動機の電気保持回路が閉成
される。これによって、電動機が起動し始めるとき、ス
イッチ12とは別の図示しないスタート回路から電動機
に通電すると同時に、電磁コイル10aを励磁してブレ
ーキ装置を開放する。このとき、ブレーキ装置が正常に
動作して制動力が開放されればスイッチ12がONとな
って、電動機が回転し続けられる回路が閉成される。
【0022】一方、何らかの原因でブレーキレバー4
a、4bの一端が所定寸法まで開かないとき、スイッチ
本体12がONしないので、電動機が回転し続けられる
回路が閉成されずスタート回路のスイッチが切れて電動
機が直ちに停止する。また、電動機の回転中に何らかの
原因でブレーキレバー4a、4bがブレーキばね7a、
7bにより押されて閉じたときも、スイッチ本体12が
OFFして電動機への電気保持回路が解除されるので電
動機が直ちに停止する。
【0023】このように構成した第1の実施形態では、
スイッチ本体12および作動体14がブレーキレバー4
a、4bの動作に同期して変位することによりブレーキ
レバー4a、4bの移動量を検出するので、ブレーキ装
置の正常動作や異常動作を瞬時に検出できる。
【0024】また、本実施形態では、スイッチ本体12
および作動体14をそれぞれ第1のブラケット11およ
び第2のブラケット13に取付けて、これらの両方のブ
ラケット11、13をブレーキばね7a、7bの圧縮力
を利用してこのブレーキばね7a、7bとブレーキレバ
ー4a、4bとの間にはさみ付けて支持するので、既設
稼動中の電動機にも容易に取付けできる。
【0025】また、本実施形態では、第1のブラケット
11の折曲げ部11aをブレーキばね7aとブレーキレ
バー4aとの間にはさみ込まれた状態でばね力により支
持されており、しかも折曲げ部11aにブレーキロッド
6と係合する図示しない切欠きが設けられているため、
第1のブラケット11を安定した状態で支持できる。さ
らに、第2のブラケット13も同様であり安定した状態
で支持できる。
【0026】また、本実施形態では、ブレーキばね7
a、7bの圧縮量を表示する目盛板15が既設である場
合、ブレーキレバー4a、4bに既に設けられた図示し
ないねじ穴に合わせて、ブラケット11、13に図示し
ない貫通穴を穿設して、目盛板15とブラケット11、
13とを共通の取付ねじ16でブレーキレバー4a、4
bに対して取付けるので、既設の電動機に対して余計な
ねじ穴の加工を要せずに、安定した状態でブラケット1
1、13を支持できる。
【0027】また、本実施形態では、第2のブラケット
13のねじ部13bに螺合する2つのナット17を適宜
移動させることにより、作動体14とスイッチ本体12
との間に形成されるギャップgを容易に調整できる。こ
のとき、作動体14をセットする位置が決まったら、ナ
ット17を固く締付けるためにスパナ等の工具を使う必
要があるが、図3に示す状態では、電動機械の構造や既
設の現場の設置条件などによって前記の工具を使うのに
障害となる場合、第1のブラケット11および第2のブ
ラケット13の配置を図4に示す状態へ一対のブレーキ
レバー4a、4bに対し入れ替えることにより、作動体
14の調整位置を変更可能であり、電動機の構造や既設
の現場の設置条件などに合わせて、ブラケット11、1
3の配置を選択できる。
【0028】なお、本実施形態では、第1のブラケット
11および第2のブラケット13の配置を図3に示す状
態から図4に示す状態へ左右反転する場合を例示した
が、図5に示すように、電動機の構造や既設の現場の設
置条件などに合わせて、第1のブラケット11および第
2のブラケット13の取付形状を変更してもよい。
【0029】図6は本発明の第2の実施形態に係るブレ
ーキ動作確認装置を示す正面図である。なお、図6にお
いて前述した図1〜図5に示すものと同等のものには同
一符号を付してある。そして、本実施形態のブレーキ動
作確認装置は、前述した図1〜図5に示す第1の実施形
態に比べて、一方のブレーキレバー4a側に、第1のブ
ラケット18と、2つのブレーキばね7a、7b間に介
設される中間ばね座19と、外側のばね座20を介して
ブレーキばね7a、7bを圧縮するナット21と、この
ナット21と他のナット22との間で挟持される平板状
の第2のブラケット23と、この第2のブラケット23
に螺合し、頭部がスイッチ本体12と対向するボルト2
4とを備え、他方のブレーキレバー4b側に、ブレーキ
ロッド6の回転を阻止する回り止め25を備えた点が主
として異なっており、その他の構成は基本的に同様であ
る。
【0030】この第2の実施形態にあっては、第1のブ
ラケット18の下側にスイッチ本体12を取付けるとと
もに、第1のブラケット18の一端をブレーキばね7a
とブレーキレバー4aとの間にはさみ込むことにより、
第1のブラケット18をブレーキレバー4aに装着し、
同様に、第2のブラケット23をナット21、22によ
り挟持した後、目盛板15と第1のブラケット18とを
共通の取付ねじ16でブレーキレバー4aに対して取付
ける。次いで、第2のブラケット23の先端に螺合する
ボルト24を適宜回転させることにより、ボルト24の
頭部とスイッチ本体12との間に形成されるギャップg
を所定寸法に調整する。
【0031】このように構成した第2の実施形態でも、
ブレーキレバー4a側に設けたスイッチ本体12および
ボルト24がブレーキレバー4aの動作に同期して変位
することによりブレーキレバー4aの移動量を検出する
ので、ブレーキ装置の正常動作や異常動作を瞬時に検出
できる。
【0032】また、本実施形態でも、スイッチ本体12
が取付けられる第1のブラケット18をブレーキばね7
aの圧縮力を利用してこのブレーキばね7aとブレーキ
レバー4aとの間にはさみ付けて支持し、ボルト24が
取付けられる第2のブラケット23をナット21、22
間にはさみ付けて支持するようになっているので、既設
稼動中の電動機に容易に取付けできる。
【0033】また特に、本実施形態では、設置条件など
によって他方のブレーキレバー4bの近傍に障害物が存
在する場合であっても、何ら支障なく一方のブレーキレ
バー4a側に当該ブレーキ動作確認装置の取付を行える
とともに、ボルト24の頭部とスイッチ本体12との間
に形成されるギャップgの調整を行える。
【0034】なお、この第2の実施形態では、第2のブ
ラケット23の先端に螺合するボルト24により、スイ
ッチ本体12を作動させる作動体が構成されており、こ
れらのスイッチ本体12およびボルト24によって、ブ
レーキレバー4aの動作に同期して変位する検出スイッ
チが構成されている。
【0035】図7は本発明の第3の実施形態に係るブレ
ーキ動作確認装置を示す正面図である。なお、図7にお
いて前述した図1〜図6に示すものと同等のものには同
一符号を付してある。
【0036】図7に示す本実施形態のブレーキ動作確認
装置では、前述した図6に示す第2の実施形態に比べ
て、1個のみのブレーキばね26とブレーキレバー4a
との間に一端が挟持される第1のブラケット27と、ば
ね座28に当接するナット21とは異なる一対のナット
30により一端が挟持され、中間部が折曲げられて他端
側がスイッチ本体12と対向する折曲げ板29とを備え
た点が主として異なっており、その他の構成は基本的に
同様である。
【0037】この第3の実施形態にあっても、前述した
図6に示す第2の実施形態と同様の効果を得ることがで
きる。
【0038】なお、この第3の実施形態では、スイッチ
本体12と折曲げ板29とによってブレーキレバー4a
の動作に同期して変位する検出スイッチが構成されてい
る。
【0039】さらに、本実施形態では、ブレーキロッド
6の長さの余裕があり折曲げ板29を用いることができ
たが、ブレーキロッド6の長さの余裕がない場合には、
折曲げ板29の代わりに、図6に示す第2の実施形態で
説明したように平板状のブラケット23と、このブラケ
ット23に螺合するボルト24とを備えることもでき
る。これによって、既設のブレーキロッドやブレーキば
ねをそのまま利用して動作確認装置を追加して取付でき
る。
【0040】さらに、本実施形態では、既設部品のばね
座28を使用しているが、本実施形態のブレーキ動作確
認装置を取付ける前の既設のブレーキ装置では、同等の
ばね座がブレーキレバー4a側にも使用されていた。そ
こで、このばね座を外した場所に第1のブラケット27
を設けたとき、ブレーキばね26とブレーキレバー4a
とにはさまれるブラケット27の板厚d1を既設のばね
座の板厚(すなわちばね座28の板厚d1)と同等に設
定した。これにより、第1のブラケット27の取付前と
取付後とを比べてブレーキばね26の位置は変わらない
ので既設の目盛板15をそのまま使用できる。
【0041】さらに、前述した図7に示すように第1の
ブラケット27の板厚d1を既設のばね座の板厚と同等
に設定する代わりに、図8に示すように、ばね座8aに
ブレーキばね7aの一端がはめ込まれる凹部31を設け
てもよい。図9に示す既設のブレーキ装置では、ブレー
キレバー4aに、ブレーキばね7aの一端がはめ込まれ
る凹部32が設けられているが、図8に示す第1のブラ
ケット11をブレーキばね7aとブレーキレバー4aと
間にはさむことによって、ブレーキばね7aが寸法d2
(凹部32の深さ寸法と第1のブラケット11の折曲げ
部11aの板厚との和)移動する。そこで、新設のばね
座8aに設けられる凹部31の深さを前記の寸法d2と
同等に設定することにより、既設の目盛板15に設けら
れる目盛線の合わせ位置は変わらないので、既設の目盛
板15がそのまま使用できる。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、ブ
レーキ装置の正常動作や異常動作を瞬時に検出できると
ともに、既設稼動中の電動機械にも容易に取付けること
ができる。したがって、ブレーキ装置の異常発生時にブ
レーキ装置自体や電動機械で二次的な事故が生じること
を防止できるばかりか、既設のブレーキ装置にも適用可
能であり汎用性に富む動作確認装置が得られるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るブレーキ動作確
認装置を備えたブレーキ装置の平面図である。
【図2】図1のうちのブレーキ動作確認装置の部分を示
す平面図である。
【図3】本実施形態のブレーキ動作確認装置の正面図で
ある。
【図4】本実施形態のブレーキ動作確認装置の取付位置
を逆にした状態を示す正面図である。
【図5】本実施形態のブレーキ動作確認装置の取付形状
の変形例を説明する正面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るブレーキ動作確
認装置を示す正面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るブレーキ動作確
認装置を示す正面図である。
【図8】ばね座にブレーキばねの一端がはめ込まれる凹
部を設けた場合を示す図である。
【図9】既設のブレーキ装置の要部を示す図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 ブレーキドラム 4a、4b ブレーキレバー 5a、5b ブレーキシュー 6 ロッド 7a、7b ブレーキばね 8a、8b ばね座 10 開放手段 10a 電磁コイル 11 第1のブラケット 11a 折曲げ部 12 スイッチ本体 13 第2のブラケット 13a 折曲げ部 14 作動体 15 目盛板 16 取付ねじ 17 ナット 18 第1のブラケット 19 中間ばね座 20 ばね座 21、22 ナット 23 第2のブラケット 24 ナット 26 ブレーキばね 27 第1のブラケット 28 既設のばね座 29 折曲げ板 30 ナット 31 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼橋 俊成 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 北村 崇 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と一体的に回転するブレーキドラ
    ムと、このブレーキドラムの両側にそれぞれ回動可能に
    設けられる一対のブレーキレバーと、これらのブレーキ
    レバーに装着され、前記ブレーキドラムに当接可能な一
    対のブレーキシューと、前記ブレーキレバーを閉じる方
    向に弾性力を付与するブレーキばねと、このブレーキば
    ねの弾性力に抗して前記ブレーキレバーを押し開く開放
    手段とを備えたブレーキ装置の動作を確認するブレーキ
    動作確認装置において、 前記ブレーキレバーの動作に同期して変位する検出スイ
    ッチを設け、この検出スイッチにより前記ブレーキレバ
    ーの移動量を検出して異常動作を確認するとともに、 前記検出スイッチは、それぞれの一端が前記ブレーキば
    ねの弾性力を利用してこのブレーキばねと前記ブレーキ
    レバーとにより挟持される第1のブラケットおよび第2
    のブラケットと、前記第1のブラケットに設けられるス
    イッチ本体と、前記第2のブラケットに設けられ、前記
    スイッチ本体を作動させる作動体とを含むことを特徴と
    するブレーキ動作確認装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のブラケットおよび第2のブラ
    ケットの配置を前記一対のブレーキレバーに対し入れ替
    えて、前記作動体の調整位置を変更するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載のブレーキ動作確認装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のブラケットを、前記ブレーキ
    レバーの一方に配置した少なくとも1個の前記ブレーキ
    ばねの弾性力で押し付けて支持し、前記第2のブラケッ
    トを、前記ブレーキレバーおよび前記ブレーキばねを貫
    通するブレーキロッドの端部に配置したことを特徴とす
    る請求項1記載のブレーキ動作確認装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のブラケットを、前記ブレーキ
    レバーの一方に配置した少なくとも1個の前記ブレーキ
    ばねの弾性力で押し付けて支持し、前記第2のブラケッ
    トを、前記ブレーキレバーおよび前記ブレーキばねを貫
    通するブレーキロッドの端部に配置するとともに、前記
    作動体の位置を調整する位置調整手段を設けたことを特
    徴とする請求項1記載のブレーキ動作確認装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のブラケットおよび第2のブラ
    ケットの各一端に折曲げ部を設けて、これらの折曲げ部
    を前記ブレーキレバーとブレーキばねとの間に嵌合して
    支持するようにしたことを特徴とする請求項1記載のブ
    レーキ動作確認装置。
  6. 【請求項6】 前記ブレーキばねの圧縮量を表示する目
    盛板を設け、前記ブレーキレバーに加工されたねじ穴の
    位置に合わせて前記第1のブラケットおよび第2のブラ
    ケットに穴を穿設し、前記目盛板と前記第1のブラケッ
    トおよび第2のブラケットのそれぞれとを共通の取付ね
    じで前記ブレーキレバーに対して取付けるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載のブレーキ動作確認装置。
  7. 【請求項7】 前記ブレーキばねとブレーキレバーとの
    間にはさまれる前記第1のブラケットおよび第2のブラ
    ケットの各板厚を、前記ブレーキばねおよびブレーキレ
    バーの間に設けられた既設のばね座の板厚と同等に設定
    し、前記ブレーキばねの圧縮量を表示する既設の目盛板
    がそのまま使用できる構造としたことを特徴とする請求
    項1記載のブレーキ動作確認装置。
  8. 【請求項8】 前記ブレーキばねの一端がはめ込まれる
    凹部を有するばね座を設け、前記ブレーキばねの圧縮量
    を表示する既設の目盛板がそのまま使用できる構造とし
    たことを特徴とする請求項1記載のブレーキ動作確認装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008308337A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Inventio Ag ブレーキ装置を備えるエレベータ駆動装置および駆動方法
CN106151314A (zh) * 2016-08-09 2016-11-23 宁波如意股份有限公司 一种制动器
CN106241637A (zh) * 2015-11-09 2016-12-21 大冶市星云机电科技研究所 厢式电梯制动装置
CN106241638A (zh) * 2015-11-09 2016-12-21 大冶市星云机电科技研究所 一种厢式电梯制动装置

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