JPH11117886A - 電動圧縮機 - Google Patents

電動圧縮機

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JPH11117886A
JPH11117886A JP28202597A JP28202597A JPH11117886A JP H11117886 A JPH11117886 A JP H11117886A JP 28202597 A JP28202597 A JP 28202597A JP 28202597 A JP28202597 A JP 28202597A JP H11117886 A JPH11117886 A JP H11117886A
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JP
Japan
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coil bobbin
oil
refrigerant
refrigerating machine
compressor
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Application number
JP28202597A
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English (en)
Inventor
Kazuo Shibata
一夫 柴田
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍機油が混合しているガス冷媒からの冷媒
と冷凍機油の分離が効率よく行えると共に吐油が低減
し、信頼性の向上した電動圧縮機を提供する。 【解決手段】 密閉容器32内の下部と上部に圧縮機部
34と電動機部33とを回転軸35で連結するようにし
て設け、電動機部33の固定子46を放射状に設けた複
数の歯部鉄心51に巻線52を施したコイルボビン53
を挿入するよう構成し、圧縮機部34の吐出口45より
吐出された冷凍機油が混合しているガス冷媒から油を分
離し、密閉容器32外に導出するようにしたもので、コ
イルボビン53が冷媒と冷凍機油44とを分離する多数
の小孔56でなる油分離機構57を備え、さらにコイル
ボビン53の下部が吐出口45より下方となる位置まで
延在して囲うようになっている。これにより、油分離機
構57で効率よく冷媒と冷凍機油の分離が行え、冷凍機
油の流れが円滑になって信頼性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば冷凍機や空
気調和機等に用いられる電動圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動圧縮機は、図8及び図9に示
すように構成されている。すなわち、図8は縦断面図で
あり、図9は電動機部のコイルボビンを示す図で、図9
(a)は上面図、図9(b)は正面図、図9(c)は側
面図であり、図8及び図9において、1は電動圧縮機で
あり、2は密閉容器で、その内部には上部に電動機部3
を配し下部に圧縮機部4を配するようにして両部が回転
軸5により直結されている。なお、6は密閉容器2の頂
部に容器内外を連通するように固定された吐出パイプで
あり、7はアキュムレータである。
【0003】電動機部3は、密閉容器2に圧入された固
定子8と、回転軸5に固着され固定子8内で回転する回
転子9と、回転子9の上方を所定距離を隔てて覆うよう
回転軸5の上端部に固着された回転円板10とを設けて
構成されている。固定子8には継鉄部鉄心11に中心方
向に向けて設けられた複数の歯部鉄心12が周方向に所
定ピッチで配されており、歯部鉄心12には巻線13を
施したコイルボビン14が挿入されている。コイルボビ
ン14は合成樹脂製の射出成形品で、角筒状の巻芯15
と、この巻芯15の両端部に固着された鍔16a,16
bによって構成されている。また回転子9には軸方向に
貫通するようガス孔17が形成されている。
【0004】一方、圧縮機部4は、回転軸5を主軸受1
8と副軸受19とで回転支持し、また回転軸5に形成さ
れた複数の偏心部20にそれぞれ挿嵌したロータ21を
シリンダ22内で偏心回転させるようにした回転圧縮機
構23を備えている。さらに圧縮機部4は、その上部で
ある回転軸5の主軸受18の外面に、圧縮ガスを吐出す
る吐出口25が設けられている。そして、回転圧縮機構
23が作動することにより、アキュムレータ7からの冷
媒を各シリンダ22内に吸込んで圧縮し、その圧縮され
た冷媒ガスが吐出口25から密閉容器2内に吐出される
ようになっている。この時、密閉容器2の下部に貯溜し
ている冷凍機油24は、回転軸5内に形成されたオイル
ポンプ(図示せず)によって、回転圧縮機構23の各摺
動部に給油される。
【0005】このように構成されているので、冷媒が回
転圧縮機構23で圧縮される際、各摺動部を潤滑した冷
凍機油24がシリンダ22内で冷媒と混合するため、吐
出口25から密閉容器2内に吐出されるガス冷媒は冷凍
機油24が混合したものとなる。そして、実線矢印Aで
示すように、主に回転子9のガス孔17と、回転子9と
固定子8との間の間隙、さらにコイルボビン14に施さ
れた巻線13の隣接するもの同士の間を上方に向けて流
れる。そして混合圧縮ガスは、回転子9の上方に設けら
れた回転円板10に当たり、回転円板10の外縁から外
方に向けて飛ばされ、コイルボビン14等に打ち当たっ
て冷媒と冷凍機油24とに分離される。分離された冷媒
ガスは、白抜き矢印Bで示すように吐出パイプ6に流れ
込み、図示しない冷凍サイクルの管路に流れ出る。ま
た、分離後の冷凍機油24は、コイルボビン14と歯部
鉄心12の隙間や、密閉容器2と継鉄部鉄心11との隙
間等を破線矢印Cで示すように流れ下り、密閉容器2の
下部に戻る。
【0006】しかしながら上記の従来技術においては、
回転円板10から飛ばされた冷凍機油24が混合したガ
ス冷媒は、コイルボビン14などに打ち当たって冷媒と
冷凍機油24とが分離されるが、コイルボビン14は合
成樹脂製の射出成形品であるので表面が平滑で抵抗が少
なく、そのため冷媒と冷凍機油24との分離が十分に行
われない。この結果、電動圧縮機1から吐出パイプ6を
通じて冷凍サイクルに導出される冷媒には多くの冷凍機
油24を含み、冷凍サイクルでの吐油の増加を招いてい
た。また、分離後に密閉容器2の下部に戻る冷凍機油2
4の戻り経路が、コイルボビン14と歯部鉄心12の隙
間や、密閉容器2と継鉄部鉄心11との隙間等の狭い隙
間であるため戻りが円滑に行われず、運転性能の信頼性
が低いものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような状況に鑑
みて本発明はなされたもので、冷凍機油が混合している
ガス冷媒における冷媒と冷凍機油の分離を効率よく行う
ことができると共に吐油が低減し、さらに貯溜部に冷凍
機油が円滑かつ素早く戻る信頼性の向上した電動圧縮機
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電動圧縮機は、
密閉容器内の下部に圧縮機部、上部に電動機部を配置
し、かつこれら圧縮機部と電動機部とを回転軸で連結す
ると共に、電動機部の固定子を放射状に複数設けられた
歯部鉄心に巻線を施したコイルボビンを挿入するように
して構成し、さらに圧縮機部の吐出口から吐出された冷
凍機油が混合した冷媒をコイルボビンに衝突させてから
密閉容器外に導出するようにした電動圧縮機において、
コイルボビンが、冷媒と冷凍機油とを分離する油分離機
構を備えていることを特徴とするものであり、さらに、
油分離機構が、多数の小孔を備えて形成されていること
を特徴とするものであり、さらに、油分離機構が、多数
の小凹凸部を備えて形成されていることを特徴とするも
のであり、さらに、油分離機構が、メッシュ状部によっ
て形成されていることを特徴とするものであり、さら
に、油分離機構が、コイルボビンを切り欠いてなる切り
込みによって形成されていることを特徴とするものであ
り、さらに、コイルボビンは、下部が吐出口より下方と
なる位置まで延在し、かつ該吐出口を囲うように設けら
れていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図7を参照して説明する。図1は縦断面図であり、
図2は回転子を除いて示す電動機部の横断面図であり、
図3はコイルボビンを示す図で、図3(a)は上面図、
図3(b)は正面図、図3(c)は側面図であり、図4
はコイルボビンの第1の変形形態を示す図で、図4
(a)は正面図、図4(b)は拡大して示す要部の部分
断面図であり、図5はコイルボビンの第2の変形形態を
示す図で、図5(a)は正面図、図5(b)は拡大して
示す要部の部分断面図であり、図6はコイルボビンの第
3の変形形態を示す正面図であり、図7はコイルボビン
の第4の変形形態を示す図で、図7(a)は正面図、図
7(b)は上面図である。
【0010】図1乃至図3において、31は電動圧縮機
で、円筒状の密閉容器32の内部に、上部に電動機部3
3を配し、下部に圧縮機部34を配するよう収納し、こ
れら電動機部33及び圧縮機部34は回転軸35によっ
て連結されている。また密閉容器32の頂部には、容器
内外を連通するように吐出パイプ36が固定されてお
り、この吐出パイプ36の外部に延出した先端部分に
は、吐出された冷媒が流れる図示しない冷凍サイクルの
管路が接続される。さらに密閉容器32の側壁下部に
は、アキュムレータ37が接続されていて、このアキュ
ムレータ37を介して冷凍サイクルを通流した冷媒が圧
縮機部34に吸い込まれるようになっている。
【0011】そして、圧縮機部34は、回転軸35を密
閉容器32の中間部の側壁に固定した主軸受38と、主
軸受38にシリンダ39を間に介して固着した副軸受4
0とで回転支持しており、回転軸35には主軸受38と
副軸受40との間に上下に2つの偏心部41が形成され
ている。また、各偏心部41にはそれぞれロータ42が
挿嵌されていて、これらのロータ42と各シリンダ39
とベーン80とで圧縮室を構成し、ロータ42がシリン
ダ39内で偏心回転することにより、回転圧縮機構43
が構成されるようになっている。
【0012】さらに圧縮機部34は、その上部となる回
転軸35の主軸受38の外面に各シリンダ39から吐出
されたガス冷媒を集めて密閉容器32内に吐出する吐出
口45が設けられている。そして、回転圧縮機構43が
作動することにより、アキュムレータ37からの冷媒が
各シリンダ39内に吸い込まれて圧縮され、その圧縮さ
れたガス冷媒が吐出口45から密閉容器32内に吐出さ
れる。
【0013】一方、電動機部33は、密閉容器32の内
上部に固定された固定子46と、この固定子46内で回
転軸35に固定され所定間隙を設けて回転する回転子4
7と、この回転子47の上方を所定距離を隔てて覆うよ
う回転軸35の上端部に固着された回転円板48とを設
けて構成されている。固定子46は略円筒状に形成され
た継鉄部鉄心49を備え、その外面部分を密閉容器32
の内上部に圧入するようにしている。さらに、継鉄部鉄
心49の内面には、歯部リング50の外表面に周方向に
所定ピッチで放射状に配された複数の歯部鉄心51の外
端部分が取り付けられている。
【0014】また歯部鉄心51には、巻線52を施した
コイルボビン53が挿入されている。コイルボビン53
は合成樹脂製の射出成形品で、角筒状の巻芯54と、こ
の巻芯54の両端部に固着された鍔55a,55bによ
って構成されている。さらにコイルボビン53は、片方
の内方側に位置する鍔55aの上部に多数の小孔56を
貫通形成してなる冷媒と冷凍機油44とを分離する油分
離機構57が設けられている。そして、コイルボビン5
3は、歯部鉄心51に挿入された状態で下部が圧縮機部
34に設けられた吐出口45を囲うように、下端縁が吐
出口45より下方に位置するように設けられている。
【0015】また回転子47は、回転軸35に継鉄部鉄
心58を焼き嵌め固定し、継鉄部鉄心58の内部に複数
個の永久磁石59を配し、さらに上端と下端にリベット
60により端板61を固定するようにして構成されてい
る。そして端板61と継鉄部鉄心58には、軸方向に貫
通するようガス孔62が形成されている。なお、63は
密閉容器32の上部に容器壁を気密に貫通するよう設け
られた電源端子部で、これの外側端子64には図示しな
い電源が接続され、また内側端子65には巻線52の対
応する口出し線が66が接続されて、所要とする電力の
給電が行われるようになっている。
【0016】このように構成されているので、電動機部
33に電力を供給し起動すると、回転軸35を介して圧
縮機部34が回転駆動される。これにともない圧縮機部
34では、回転圧縮機構43に冷媒が吸い込まれ、ロー
タ42の偏心回転により圧縮室内で圧縮され、吐出口4
5から密閉容器32内に吐出される。この時、密閉容器
32の下部に貯溜している冷凍機油44は、回転軸35
内に形成されたオイルポンプ(図示せず)によって、回
転圧縮機構43の各摺動部に給油される。
【0017】従って、冷媒が回転圧縮機構43で圧縮さ
れる際、各摺動部を潤滑した冷凍機油44がシリンダ3
9内で冷媒と混合するため、吐出口45から密閉容器3
2内に吐出されるガス冷媒は冷凍機油44が混合したも
のとなる。そして、実線矢印Xで示すように、コイルボ
ビン53の下部が吐出口45を囲うように設けられてい
るので、コイルボビン53の囲う空間内から、主に回転
子47のガス孔62と、回転子47と固定子46との間
の間隙を上方に向けて流れる。
【0018】そして冷凍機油が混合しているガス冷媒
は、回転子47の上方に設けられた回転円板48に当た
り、回転円板48の下面に沿って流れて外縁から外方に
向けて飛ばされる。飛ばされたガス冷媒は、コイルボビ
ン53の鍔55aの上部に設けられた多数の小孔56に
より形成された油分離機構57に打ち当たり、冷媒と冷
凍機油44とに分離される。分離された冷媒ガスは、白
抜き矢印Yで示すように吐出パイプ36に流れ込み、図
示しない冷凍サイクルの管路に流れ出る。また、分離後
の冷凍機油44は、コイルボビン53に施された巻線5
2の隣接するもの同士の間やコイルボビン53と歯部鉄
心51の隙間、密閉容器32と固定子46の継鉄部鉄心
49との隙間等を破線矢印Zで示すように流れ下り、密
閉容器32の下部に戻る。
【0019】以上のように、冷凍機油が混合しているガ
ス冷媒は、回転円板48から飛ばされ、コイルボビン5
3に打ち当たり冷媒と冷凍機油44とに分離されるが、
コイルボビン53のガス冷媒が打ち当たる鍔55aには
油分離機構57が設けられているため、その多数の小孔
56が形成された凹凸状の面に当たることで、また小孔
56を通過することで効率よく冷媒と冷凍機油44との
分離が行われる。そして分離された冷媒に含まれる冷凍
機油44の比率も非常に小さなものとなる。さらに、コ
イルボビン53の鍔55a下部が吐出口45を囲うよう
に設けられているので、吐出口45から出た冷凍機油が
混合しているガス冷媒は、鍔55a下部により形成され
た空間内から外方に流れ難くなり、主に回転子47のガ
ス孔62と、回転子47と固定子46との間の間隙に効
率よく流れ込み、ガス孔62や間隙を上方に向けて流れ
ることになる。そしてまた、分離された冷凍機油44
は、隣接するコイルボビン53の巻線52同士の間を、
上方に向けて流れる分離前の冷凍機油が混合しているガ
ス冷媒と直接対向することなく、貯溜部32aに円滑か
つ素早く流れ戻ることになる。
【0020】なお、上記の実施形態のおいて、コイルボ
ビン53に設けた油分離機構57は多数の小孔56によ
り形成したものであるが、これに限るものではなく次の
ように構成してもよい。先ず、図4によりコイルボビン
の第1の変形形態を説明する。コイルボビン53aは、
合成樹脂製の射出成形品で、角筒状の巻芯54と、この
巻芯54の内方側端部に固着された鍔67と図示しない
外方側端部に固着された鍔によって構成されている。コ
イルボビン53aの内方側に位置する鍔67の上部には
多数の小孔56が貫通形成されていると共に、その周囲
に半球面を有するエンボス68を形成してなる冷媒と冷
凍機油とを分離する油分離機構69が設けられている。
このため、エンボス68でなる小凹凸部に、冷凍機油が
混合しているガス冷媒が当たり、また小孔56を通過す
ることになり、効率的な分離が実現し、このように形成
されたコイルボビン53aを用いて構成したものにおい
ても、上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。
【0021】次に、図5によりコイルボビンの第2の変
形形態を説明する。コイルボビン53bは、合成樹脂製
の射出成形品で、角筒状の巻芯54と、この巻芯54の
内方側端部に固着された鍔70と図示しない外方側端部
に固着された鍔によって構成されている。コイルボビン
53bの内方側に位置する鍔70の上部には多数の小孔
56が貫通形成されていると共に、その周囲に半球面を
有するディンプル71を形成してなる冷媒と冷凍機油と
を分離する油分離機構72が設けられている。このた
め、ディンプル71でなる小凹凸部に、冷媒が混合して
いる冷凍機油の混合圧縮ガスが当たり、また小孔56を
通過することになり、効率的な分離が実現し、このよう
に形成されたコイルボビン53bを用いて構成したもの
においても、上記実施形態と同様の作用、効果が得られ
る。
【0022】次に、図6によりコイルボビンの第3の変
形形態を説明する。コイルボビン53cは、合成樹脂製
の射出成形品で、角筒状の巻芯54と、この巻芯54の
内方側端部に固着された鍔73と図示しない外方側端部
に固着された鍔によって構成されている。コイルボビン
53cの内方側に位置する鍔73の上部には、開口部分
74に網目の細かい網75を設けメッシュ状部とした冷
媒と冷凍機油とを分離する油分離機構76が設けられて
いる。このため、開口部分74の網75に、冷凍機油が
混合しているガス冷媒が当たり、通過することになり、
効率的な分離が実現し、このように形成されたコイルボ
ビン53cを用いて構成したものにおいても、上記実施
形態と同様の作用、効果が得られる。
【0023】次に、図7によりコイルボビンの第4の変
形形態を説明する。コイルボビン53dは、合成樹脂製
の射出成形品で、角筒状の巻芯54と、この巻芯54の
両端部に固着された鍔77,55bによって構成されて
いる。コイルボビン53cの内側に位置する鍔77の上
部の中央部分には、上端から所定の幅で巻芯54の近傍
まで切り欠いてなる切り込み78によりなる冷媒と冷凍
機油とを分離する油分離機構79が設けられている。こ
のため、切り込み78に冷凍機油が混合しているガス冷
媒が当たり、通過することになり、効率的な分離が実現
し、このように形成されたコイルボビン53dを用いて
構成したものにおいても、上記実施形態と同様の作用、
効果が得られる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、圧縮機部から吐出された冷凍機油が混合して
いるガス冷媒における冷媒と冷凍機油の分離を効率よく
行うことができ、さらに分離され吐出パイプから外部に
送出される冷媒中への冷凍機油の混入が少なくできて吐
油が低減し、また分離後、貯溜部に冷凍機油が円滑に、
かつ素早く戻ることになって信頼性が向上する等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の一実施形態の回転子を除いて示す電動
機部の横断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るコイルボビンを示す
図で、図3(a)は上面図、図3(b)は正面図、図3
(c)は側面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るコイルボビンの第1
の変形形態を示す図で、図4(a)は正面図、図4
(b)は拡大して示す要部の部分断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るコイルボビンの第2
の変形形態を示す図で、図5(a)は正面図、図5
(b)は拡大して示す要部の部分断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るコイルボビンの第3
の変形形態を示す正面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るコイルボビンの第4
の変形形態を示す図で、図7(a)は正面図、図7
(b)は上面図である。
【図8】従来例の縦断面図である。
【図9】従来例に係るコイルボビンを示す図で、図9
(a)は上面図、図9(b)は正面図、図9(c)は側
面図である。
【符号の説明】
32…密閉容器 33…電動機部 34…圧縮機部 35…クランク軸 44…冷凍機油 45…吐出口 46…固定子 51…歯部鉄心 52…巻線 53,53a,53b,53c,53d…コイルボビン 56…小孔 57,69,72,76,79…油分離機構 68…エンボス 71…ディンプル 75…網 78…切り込み
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内の下部に圧縮機部、上部に電
    動機部を配置し、かつこれら圧縮機部と電動機部とを回
    転軸で連結すると共に、前記電動機部の固定子を放射状
    に複数設けられた歯部鉄心に巻線を施したコイルボビン
    を挿入するようにして構成し、さらに前記圧縮機部の吐
    出口から吐出された冷凍機油が混合した冷媒をコイルボ
    ビンに衝突させてから前記密閉容器外に導出するように
    した電動圧縮機において、前記コイルボビンが、前記冷
    媒と冷凍機油とを分離する油分離機構を備えていること
    を特徴とする電動圧縮機。
  2. 【請求項2】 油分離機構が、多数の小孔を備えて形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の電動圧縮
    機。
  3. 【請求項3】 油分離機構が、多数の小凹凸部を備えて
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の電動圧
    縮機。
  4. 【請求項4】 油分離機構が、メッシュ状部によって形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の電動圧縮
    機。
  5. 【請求項5】 油分離機構が、コイルボビンを切り欠い
    てなる切り込みによって形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の電動圧縮機。
  6. 【請求項6】 コイルボビンは、下部が吐出口より下方
    となる位置まで延在し、かつ該吐出口を囲うように設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の電動圧縮
    機。
JP28202597A 1997-10-15 1997-10-15 電動圧縮機 Pending JPH11117886A (ja)

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JP28202597A JPH11117886A (ja) 1997-10-15 1997-10-15 電動圧縮機

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101164322B1 (ko) 2009-02-20 2012-07-09 산요덴키가부시키가이샤 밀폐형 회전압축기

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