JPH11117672A - 管体の推進工法 - Google Patents
管体の推進工法Info
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- JPH11117672A JPH11117672A JP28090097A JP28090097A JPH11117672A JP H11117672 A JPH11117672 A JP H11117672A JP 28090097 A JP28090097 A JP 28090097A JP 28090097 A JP28090097 A JP 28090097A JP H11117672 A JPH11117672 A JP H11117672A
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- drum
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 誤差を抑えて先頭管体の移動距離を算出でき
て、精度良く計画軌道に沿わせて管体を推進させること
ができ、また、メンテナンスも容易となる管体の推進工
法を提供すること。 【解決手段】 本発明の推進工法は、測距装置31を利
用して先頭管体の移動距離を測定しつつ、制御装置によ
り、先頭管体の方向を調整可能な調整ジャッキを制御し
て、曲線部を含んだ計画軌道に沿うように、先頭管体を
推進させる。測距装置31は、トルク制御器36により
回転制御されるドラム35と、ドラムに巻かれたワイヤ
38と、ドラムの回転検知用の角度検出器37と、トル
ク制御器36を制御する張力調整装置41と、を備え
る。先頭管体の推進時、張力調整装置41によって一定
の張力でワイヤ38を繰り出させて、制御装置が、角度
検出器37からの信号を入力して、先頭管体の移動距離
を算出し、調整ジャッキを制御する。
て、精度良く計画軌道に沿わせて管体を推進させること
ができ、また、メンテナンスも容易となる管体の推進工
法を提供すること。 【解決手段】 本発明の推進工法は、測距装置31を利
用して先頭管体の移動距離を測定しつつ、制御装置によ
り、先頭管体の方向を調整可能な調整ジャッキを制御し
て、曲線部を含んだ計画軌道に沿うように、先頭管体を
推進させる。測距装置31は、トルク制御器36により
回転制御されるドラム35と、ドラムに巻かれたワイヤ
38と、ドラムの回転検知用の角度検出器37と、トル
ク制御器36を制御する張力調整装置41と、を備え
る。先頭管体の推進時、張力調整装置41によって一定
の張力でワイヤ38を繰り出させて、制御装置が、角度
検出器37からの信号を入力して、先頭管体の移動距離
を算出し、調整ジャッキを制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管体を計画軌道に
沿って自動的に曲線状に敷設できる推進工法に関する。
沿って自動的に曲線状に敷設できる推進工法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、測距装置を利用して先
頭管体の移動距離を測定しつつ、制御装置により、先頭
管体の方向を調整可能な調整ジャッキを制御して、先頭
管体を推進させる管体の推進工法としては、特開平8ー
35394号公報に記載されているものが知られてい
た。
頭管体の移動距離を測定しつつ、制御装置により、先頭
管体の方向を調整可能な調整ジャッキを制御して、先頭
管体を推進させる管体の推進工法としては、特開平8ー
35394号公報に記載されているものが知られてい
た。
【0003】上記公報記載の推進工法では、測距装置
が、巻取用モータで巻取可能な巻き尺を先頭管体に接続
させて構成されていた。そして、先頭管体の推進時に、
巻取用モータで巻き取られていた巻き尺を順次繰り出さ
せて、その繰り出した巻き尺の長さを先頭管体の推進距
離とするように、巻き尺の目盛りをフォトインタラプタ
等の読取器で読み取って、先頭管体の推進距離を算出し
ていた。
が、巻取用モータで巻取可能な巻き尺を先頭管体に接続
させて構成されていた。そして、先頭管体の推進時に、
巻取用モータで巻き取られていた巻き尺を順次繰り出さ
せて、その繰り出した巻き尺の長さを先頭管体の推進距
離とするように、巻き尺の目盛りをフォトインタラプタ
等の読取器で読み取って、先頭管体の推進距離を算出し
ていた。
【0004】しかし、従来の測距装置では、巻き尺が伸
びる虞れがあり、その場合には、先頭管体の移動距離の
算出に、誤差が生じ易くなってしまう。
びる虞れがあり、その場合には、先頭管体の移動距離の
算出に、誤差が生じ易くなってしまう。
【0005】また、巻き尺には、目盛りが付けてあるこ
とから、使用後には、次回の使用を考慮して、ていねい
に洗浄等する必要があり、巻き尺の長さ自体も長いこと
とあいまって、メンテナンスに手間がかかってしまう。
とから、使用後には、次回の使用を考慮して、ていねい
に洗浄等する必要があり、巻き尺の長さ自体も長いこと
とあいまって、メンテナンスに手間がかかってしまう。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、誤差を抑えて先頭管体の移動距離を算出できて、精
度良く計画軌道に沿わせて管体を推進させることがで
き、また、メンテナンスも容易となる管体の推進工法を
提供することを目的とする。
り、誤差を抑えて先頭管体の移動距離を算出できて、精
度良く計画軌道に沿わせて管体を推進させることがで
き、また、メンテナンスも容易となる管体の推進工法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る管体の推進
工法は、曲線部を含んだ計画軌道に沿うように複数の管
体を竪坑から推進させるにあたり、測距装置を利用して
先頭管体の移動距離を測定しつつ、制御装置により、先
頭管体の方向を調整可能な調整ジャッキを制御して、先
頭管体を推進させる管体の推進工法であって、前記測距
装置が、トルク制御器により回転制御されるドラムと、
該ドラムに巻き取られたワイヤと、前記ドラムの回転を
検知する角度検出器と、前記ワイヤの張力を一定にする
張力調整装置と、を備えて構成され、前記張力調整装置
が、繰り出した前記ワイヤの張力を検出する張力計と、
該張力計からの信号に基づいて、前記トルク制御器の作
動を制御して前記ドラムから繰り出されるワイヤの張力
を一定にする張力制御器と、から構成され、前記測距装
置を前記竪坑若しくは前記先頭管体に配置させ、前記ワ
イヤの先端を前記先頭管体若しくは前記竪坑に接続させ
て、先頭管体の推進時、前記張力調整装置によって一定
の張力で前記ワイヤを繰り出させて、前記ワイヤに伴う
前記ドラムの回転を前記角度検出器に検知させ、前記制
御装置が、前記角度検出器からの信号を入力して、前記
先頭管体の移動距離を算出し、前記調整ジャッキを制御
することを特徴とする。
工法は、曲線部を含んだ計画軌道に沿うように複数の管
体を竪坑から推進させるにあたり、測距装置を利用して
先頭管体の移動距離を測定しつつ、制御装置により、先
頭管体の方向を調整可能な調整ジャッキを制御して、先
頭管体を推進させる管体の推進工法であって、前記測距
装置が、トルク制御器により回転制御されるドラムと、
該ドラムに巻き取られたワイヤと、前記ドラムの回転を
検知する角度検出器と、前記ワイヤの張力を一定にする
張力調整装置と、を備えて構成され、前記張力調整装置
が、繰り出した前記ワイヤの張力を検出する張力計と、
該張力計からの信号に基づいて、前記トルク制御器の作
動を制御して前記ドラムから繰り出されるワイヤの張力
を一定にする張力制御器と、から構成され、前記測距装
置を前記竪坑若しくは前記先頭管体に配置させ、前記ワ
イヤの先端を前記先頭管体若しくは前記竪坑に接続させ
て、先頭管体の推進時、前記張力調整装置によって一定
の張力で前記ワイヤを繰り出させて、前記ワイヤに伴う
前記ドラムの回転を前記角度検出器に検知させ、前記制
御装置が、前記角度検出器からの信号を入力して、前記
先頭管体の移動距離を算出し、前記調整ジャッキを制御
することを特徴とする。
【0008】前記測距装置は、前記竪坑に配置させ、前
記ワイヤの先端は、前記先頭管体に接続させることが望
ましい。
記ワイヤの先端は、前記先頭管体に接続させることが望
ましい。
【0009】また、先頭管体と竪坑との間の前記ワイヤ
は、各管体に取り付けた回動自在のフリーローラに支持
させることが望ましい。
は、各管体に取り付けた回動自在のフリーローラに支持
させることが望ましい。
【0010】さらに、前記ワイヤは、前記ドラムに対し
て重なりをなくして平行に巻き付けておくことが望まし
い。
て重なりをなくして平行に巻き付けておくことが望まし
い。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る推進工法では、先頭管体の
推進時、ドラムに巻き取られたワイヤが繰り出されるこ
ととなるが、その際、測距装置の張力調整装置が、張力
計によってワイヤの張力を検出し、その検出信号の値に
応じて、張力制御器が、トルク制御器の作動を制御し
て、ドラムから繰り出されるワイヤの張力を一定とする
ように、ドラムの回転を調整する。
推進時、ドラムに巻き取られたワイヤが繰り出されるこ
ととなるが、その際、測距装置の張力調整装置が、張力
計によってワイヤの張力を検出し、その検出信号の値に
応じて、張力制御器が、トルク制御器の作動を制御し
て、ドラムから繰り出されるワイヤの張力を一定とする
ように、ドラムの回転を調整する。
【0012】そして、一定の張力で繰り出されるワイヤ
に伴うドラムの回転が、角度検出器で検知され、制御装
置が、その角度検出器からの信号を入力して、先頭管体
の移動距離を算出する。その際、ワイヤが一定の張力で
繰り出されているため、伸び等による長さのバラツキが
抑えられて、制御装置は、角度検出器からの検知信号に
基づき、正確に先頭管体の移動距離を算出できて、的確
に調整ジャッキを制御することとなる。
に伴うドラムの回転が、角度検出器で検知され、制御装
置が、その角度検出器からの信号を入力して、先頭管体
の移動距離を算出する。その際、ワイヤが一定の張力で
繰り出されているため、伸び等による長さのバラツキが
抑えられて、制御装置は、角度検出器からの検知信号に
基づき、正確に先頭管体の移動距離を算出できて、的確
に調整ジャッキを制御することとなる。
【0013】また、本発明に係る推進工法では、先頭管
体の推進時に繰り出す部材が、目盛りを有さないワイヤ
であり、目盛りを見えるように丁寧に洗浄しなくとも、
泥を落とす程度の洗浄で良く、さらに、汎用のワイヤを
使用できるため、容易に取り替えることができることと
あいまって、メンテナンスが容易となる。
体の推進時に繰り出す部材が、目盛りを有さないワイヤ
であり、目盛りを見えるように丁寧に洗浄しなくとも、
泥を落とす程度の洗浄で良く、さらに、汎用のワイヤを
使用できるため、容易に取り替えることができることと
あいまって、メンテナンスが容易となる。
【0014】したがって、本発明に係る推進工法では、
誤差を抑えて先頭管体の移動距離を算出できて、精度良
く計画軌道に沿わせて管体を推進させることができ、ま
た、メンテナンスも容易となる。
誤差を抑えて先頭管体の移動距離を算出できて、精度良
く計画軌道に沿わせて管体を推進させることができ、ま
た、メンテナンスも容易となる。
【0015】そして、測距装置を竪坑に配置させ、ワイ
ヤの先端を先頭管体に接続させるようにすれば、測距装
置を先頭管体に配置させて、ワイヤの先端を竪坑に接続
させる場合に比べて、測距装置と竪坑付近に配置される
制御装置とをつなぐ電線を長くしなくとも良い。
ヤの先端を先頭管体に接続させるようにすれば、測距装
置を先頭管体に配置させて、ワイヤの先端を竪坑に接続
させる場合に比べて、測距装置と竪坑付近に配置される
制御装置とをつなぐ電線を長くしなくとも良い。
【0016】また、先頭管体と竪坑との間のワイヤを、
各管体に取り付けた回動自在のフリーローラに支持させ
るように構成すれば、管体毎のワイヤの張力のバラツキ
を抑えることができることから、一層、誤差を抑えて先
頭管体の移動距離を算出できる。
各管体に取り付けた回動自在のフリーローラに支持させ
るように構成すれば、管体毎のワイヤの張力のバラツキ
を抑えることができることから、一層、誤差を抑えて先
頭管体の移動距離を算出できる。
【0017】さらに、ワイヤを、ドラムに対して重なり
をなくして平行に巻き付けておけば、ドラムの回転に伴
うワイヤの繰り出し長さを正確に対応させることができ
るため、一層、誤差を抑えて先頭管体の移動距離を算出
できる。
をなくして平行に巻き付けておけば、ドラムの回転に伴
うワイヤの繰り出し長さを正確に対応させることができ
るため、一層、誤差を抑えて先頭管体の移動距離を算出
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0019】実施形態の推進工法では、図1・2に示す
ように、元押しジャッキ19等を備えた推進装置Mを使
用して、曲線部を含んだ計画軌道に沿って、先頭管体1
を推進させるものであり、推進装置Mは、先頭管体1、
所定数の後続管体8・中押し管体12、元押しジャッキ
19、制御装置29、測距装置31、リフト装置45等
を備えて構成されている。
ように、元押しジャッキ19等を備えた推進装置Mを使
用して、曲線部を含んだ計画軌道に沿って、先頭管体1
を推進させるものであり、推進装置Mは、先頭管体1、
所定数の後続管体8・中押し管体12、元押しジャッキ
19、制御装置29、測距装置31、リフト装置45等
を備えて構成されている。
【0020】先頭管体1は、先頭の調整ジャッキ6
(A)の前部側に配置されて、刃口を備えた鋼管3やシ
ールド機等で構成された先導管2を配置させ、さらに、
先導管2の後部に、調整ジャッキ6Aを保護するために
覆う鋼板製で円筒状の覆い管4を固着させて、構成され
ている。
(A)の前部側に配置されて、刃口を備えた鋼管3やシ
ールド機等で構成された先導管2を配置させ、さらに、
先導管2の後部に、調整ジャッキ6Aを保護するために
覆う鋼板製で円筒状の覆い管4を固着させて、構成され
ている。
【0021】そして、この先頭管体1には、管体1の軸
方向を検出する角度検出センサ24が配置されるととも
に、図2に示すように、留め具5が固着されて、その留
め具5に測距装置31のワイヤ38の先端が接続されて
いる。角度検出センサ24は、ジャイロ等が使用され
て、管体1における水平方向の方位と鉛直方向の縦軸角
とを検知するように構成されている。
方向を検出する角度検出センサ24が配置されるととも
に、図2に示すように、留め具5が固着されて、その留
め具5に測距装置31のワイヤ38の先端が接続されて
いる。角度検出センサ24は、ジャイロ等が使用され
て、管体1における水平方向の方位と鉛直方向の縦軸角
とを検知するように構成されている。
【0022】調整ジャッキ6(6A・6B・6C)は、
それぞれ、管体1・8・12の相互の間に4つの油圧ジ
ャッキを配置させて構成されている。各油圧ジャッキの
配置位置は、管体1・8・12の端面相互における上下
左右の方向から45°ずれた配置位置としている。そし
て、調整ジャッキ6の各油圧ジャッキは、前方側の管体
1・8・12を直後の管体8・12に対して、所定方向
に向けるために、適宜、ピストンロッドを伸縮するよう
に作動され、それぞれの油圧ジャッキには、ピストンロ
ッドのストロークを検出可能な差動トランス等からなる
作動量検出センサ25が配置されている。これらの作動
量検出センサ25の信号によって、前方側の管体1・8
・12における直後の管体8・12に対する開口量が検
知される。
それぞれ、管体1・8・12の相互の間に4つの油圧ジ
ャッキを配置させて構成されている。各油圧ジャッキの
配置位置は、管体1・8・12の端面相互における上下
左右の方向から45°ずれた配置位置としている。そし
て、調整ジャッキ6の各油圧ジャッキは、前方側の管体
1・8・12を直後の管体8・12に対して、所定方向
に向けるために、適宜、ピストンロッドを伸縮するよう
に作動され、それぞれの油圧ジャッキには、ピストンロ
ッドのストロークを検出可能な差動トランス等からなる
作動量検出センサ25が配置されている。これらの作動
量検出センサ25の信号によって、前方側の管体1・8
・12における直後の管体8・12に対する開口量が検
知される。
【0023】後続管体8は、ヒューム管9と、ヒューム
管9の後部に固着されて調整ジャッキ6Bを覆う鋼板製
で円筒状の覆い管10と、から構成されている。
管9の後部に固着されて調整ジャッキ6Bを覆う鋼板製
で円筒状の覆い管10と、から構成されている。
【0024】中押し管体12は、2つのヒユーム管13
・16の間に複数の油圧ジャッキからなる中押しジャッ
キ14を配置させて構成されている。中押しジャッキ1
4は、ヒューム管13の後端に固着された鋼板製で円筒
状の覆い管15で覆われている。ヒューム管16の後部
には、調整ジャッキ6Cを覆う鋼板製で円筒状の覆い管
17が固着されている。この中押し管体12は、先頭管
体1を推進させる距離が長い場合に、元押しジャッキ1
9の推進力の補助のために使用されるものであり、先頭
管体1を推進させる計画軌道の距離、すなわち、ヒュー
ム管9・13の敷設距離が短い場合には、使用しない。
・16の間に複数の油圧ジャッキからなる中押しジャッ
キ14を配置させて構成されている。中押しジャッキ1
4は、ヒューム管13の後端に固着された鋼板製で円筒
状の覆い管15で覆われている。ヒューム管16の後部
には、調整ジャッキ6Cを覆う鋼板製で円筒状の覆い管
17が固着されている。この中押し管体12は、先頭管
体1を推進させる距離が長い場合に、元押しジャッキ1
9の推進力の補助のために使用されるものであり、先頭
管体1を推進させる計画軌道の距離、すなわち、ヒュー
ム管9・13の敷設距離が短い場合には、使用しない。
【0025】各後続管体8と中押し管体12のヒューム
管9・13・16の内周側には、図2・7に示すよう
に、ワイヤ38を摩擦抵抗少なく支持するための釣具5
1の取付用のナット50が埋設されている。
管9・13・16の内周側には、図2・7に示すよう
に、ワイヤ38を摩擦抵抗少なく支持するための釣具5
1の取付用のナット50が埋設されている。
【0026】釣具51は、ナット50に螺合させるボル
ト部52aを有した基部52と、基部52に軸支される
逆U字形状の枠体54と、割りピン58を挿入されて枠
体54に取り付けられる2本の支持軸57と、各支持軸
57にベアリングを介在させて支持される回動自在のフ
リーローラ55・56と、を備えて構成されている。釣
具51は、基部52のボルト部52aをナット50に螺
合させるとともにボルト部52aに螺合させておいたナ
ット53を締め付けることにより、各ヒューム管9・1
3・16に取り付けられている。59はワッシャであ
る。そして、ワイヤ38は、ローラ55・56間に配設
されている。なお、ワイヤ38をローラ55・56間に
配置させる際には、下方側の支持軸57の割りピン58
を抜いて、その下方側の支持軸57とローラ56とを枠
体54から外し、フリーローラ55の下側にワイヤ38
を配置させて、再度、ローラ56と支持軸57とを枠体
54に組み付ければ良い。
ト部52aを有した基部52と、基部52に軸支される
逆U字形状の枠体54と、割りピン58を挿入されて枠
体54に取り付けられる2本の支持軸57と、各支持軸
57にベアリングを介在させて支持される回動自在のフ
リーローラ55・56と、を備えて構成されている。釣
具51は、基部52のボルト部52aをナット50に螺
合させるとともにボルト部52aに螺合させておいたナ
ット53を締め付けることにより、各ヒューム管9・1
3・16に取り付けられている。59はワッシャであ
る。そして、ワイヤ38は、ローラ55・56間に配設
されている。なお、ワイヤ38をローラ55・56間に
配置させる際には、下方側の支持軸57の割りピン58
を抜いて、その下方側の支持軸57とローラ56とを枠
体54から外し、フリーローラ55の下側にワイヤ38
を配置させて、再度、ローラ56と支持軸57とを枠体
54に組み付ければ良い。
【0027】元押しジャッキ19は、図1〜4に示すよ
うに、竪坑V内の支持壁20に、複数の油圧ジャッキを
円筒状に配置させて構成されている。これらの油圧ジャ
ッキは、各ピストンロッドの先端を連結した円環状の押
板19aを移動させるように、各ピストンロッドが多段
式に伸びるものであり、作動時、後続管体8や中押し管
体12の長さ分のストロークを有して作動する。そし
て、元押しジャッキ19の内周側には、図3に示すよう
に、測距装置31とリフト装置45とが配設されてい
る。
うに、竪坑V内の支持壁20に、複数の油圧ジャッキを
円筒状に配置させて構成されている。これらの油圧ジャ
ッキは、各ピストンロッドの先端を連結した円環状の押
板19aを移動させるように、各ピストンロッドが多段
式に伸びるものであり、作動時、後続管体8や中押し管
体12の長さ分のストロークを有して作動する。そし
て、元押しジャッキ19の内周側には、図3に示すよう
に、測距装置31とリフト装置45とが配設されてい
る。
【0028】なお、元押しジャッキ19と中押しジャッ
キ14の各油圧ジャッキは、それぞれ、同期して作動さ
れる。そして、両ジャッキ14・19は、中押しジャッ
キ14を作動させ、その後、縮めた後、元押しジャッキ
19が作動される。また、元押しジャッキ19と中押し
ジャッキ14の各油圧ジャッキには、それぞれ、油圧ジ
ャッキのピストンロッドのストロークを検出可能な差動
トランスからなる元押し検出センサ27と中押し検出セ
ンサ26が配置されている。
キ14の各油圧ジャッキは、それぞれ、同期して作動さ
れる。そして、両ジャッキ14・19は、中押しジャッ
キ14を作動させ、その後、縮めた後、元押しジャッキ
19が作動される。また、元押しジャッキ19と中押し
ジャッキ14の各油圧ジャッキには、それぞれ、油圧ジ
ャッキのピストンロッドのストロークを検出可能な差動
トランスからなる元押し検出センサ27と中押し検出セ
ンサ26が配置されている。
【0029】また、竪坑Vの周囲には、図1に示すよう
に、調整ジャッキ6・中押しジャッキ14・元押しジャ
ッキ19の各油圧ジャッキを作動させるための図示しな
い油圧源22や、角度検出センサ24・方向調整センサ
25・中押し検出センサ26・元押し検出センサ27等
の信号を入力させ、各ジャッキ6・14・19の図示し
ない電磁弁を作動させて、各ジャッキ6・14・19の
作動をフィードバック制御する制御装置29が配置され
ている。
に、調整ジャッキ6・中押しジャッキ14・元押しジャ
ッキ19の各油圧ジャッキを作動させるための図示しな
い油圧源22や、角度検出センサ24・方向調整センサ
25・中押し検出センサ26・元押し検出センサ27等
の信号を入力させ、各ジャッキ6・14・19の図示し
ない電磁弁を作動させて、各ジャッキ6・14・19の
作動をフィードバック制御する制御装置29が配置され
ている。
【0030】測距装置31は、図5・6に示すように、
トルクモータやパウダブレーキ等のトルク制御器36に
より回転制御されるドラム35と、ドラム35に巻き取
られたワイヤ38と、ドラム35の回転を検知するエン
コーダ等の角度検出器37と、ワイヤ38の張力を一定
にする張力調整装置41と、を備えて構成されている。
トルクモータやパウダブレーキ等のトルク制御器36に
より回転制御されるドラム35と、ドラム35に巻き取
られたワイヤ38と、ドラム35の回転を検知するエン
コーダ等の角度検出器37と、ワイヤ38の張力を一定
にする張力調整装置41と、を備えて構成されている。
【0031】ドラム35は、ベース32に固着されたフ
レーム33・33に回動自在に支持されている。ドラム
35の前方側には、ワイヤ38をドラム35の外周面に
重ならずに平行に巻き取れるように、レベルワインダ等
の等ピッチ送り器34が配設されている。この等ピッチ
送り器34は、ドラム35と同期して回転するとともに
ドラム35の回転軸と平行なねじ棒34aと、ねじ棒3
4aと平行に配置されるガイドロッド34bと、ガイド
ブロック34cと、を備えて構成されている。ガイドブ
ロック34cは、ねじ棒34aに螺合するねじ孔34d
を備えるとともに、ガイドロッド34bを挿通させる挿
通孔34eを備え、さらに、ワイヤ38を挿通させる挿
通孔34fを備えている。そして、このガイドブロック
34cは、ドラム35の回転に伴ってねじ棒34dが回
転することにより、ワイヤ38を通す挿通孔34fを移
動させるものであり、ねじ棒34aとねじ孔34dとの
螺合状態によって、ドラム35の1回転に伴い、ワイヤ
38の1本分の太さ分、挿通孔34fをガイドロッド3
4bに沿って移動させるように構成されている。
レーム33・33に回動自在に支持されている。ドラム
35の前方側には、ワイヤ38をドラム35の外周面に
重ならずに平行に巻き取れるように、レベルワインダ等
の等ピッチ送り器34が配設されている。この等ピッチ
送り器34は、ドラム35と同期して回転するとともに
ドラム35の回転軸と平行なねじ棒34aと、ねじ棒3
4aと平行に配置されるガイドロッド34bと、ガイド
ブロック34cと、を備えて構成されている。ガイドブ
ロック34cは、ねじ棒34aに螺合するねじ孔34d
を備えるとともに、ガイドロッド34bを挿通させる挿
通孔34eを備え、さらに、ワイヤ38を挿通させる挿
通孔34fを備えている。そして、このガイドブロック
34cは、ドラム35の回転に伴ってねじ棒34dが回
転することにより、ワイヤ38を通す挿通孔34fを移
動させるものであり、ねじ棒34aとねじ孔34dとの
螺合状態によって、ドラム35の1回転に伴い、ワイヤ
38の1本分の太さ分、挿通孔34fをガイドロッド3
4bに沿って移動させるように構成されている。
【0032】なお、実施形態では、ワイヤ38は、7本
線6撚り共芯のステンレスワイヤとして、その径を0.
54φとし、ドラム35の巻き径が0.3mとして、ド
ラム35に対し、500mのワイヤ38が一重の平行巻
きされている。
線6撚り共芯のステンレスワイヤとして、その径を0.
54φとし、ドラム35の巻き径が0.3mとして、ド
ラム35に対し、500mのワイヤ38が一重の平行巻
きされている。
【0033】トルク制御器36と角度検出器37とは、
それぞれ、所定のフレーム33に取り付けられ、トルク
制御器36は、制御装置29の電源回路と後述する張力
調整装置41の張力制御器42とに電気的に接続されて
いる。また、角度検出器37は、ドラム35の回転角度
に応じた電気信号を制御装置29に出力するように構成
されている。
それぞれ、所定のフレーム33に取り付けられ、トルク
制御器36は、制御装置29の電源回路と後述する張力
調整装置41の張力制御器42とに電気的に接続されて
いる。また、角度検出器37は、ドラム35の回転角度
に応じた電気信号を制御装置29に出力するように構成
されている。
【0034】張力調整装置41は、ドラム35から繰り
出したワイヤ38の張力を検出するためのロードセル型
の張力計43と、張力計43からの信号に基づいて、ト
ルク制御器36の作動をフィードバック制御してドラム
35から繰り出されるワイヤ38の張力を一定にする張
力制御器42と、から構成されている。
出したワイヤ38の張力を検出するためのロードセル型
の張力計43と、張力計43からの信号に基づいて、ト
ルク制御器36の作動をフィードバック制御してドラム
35から繰り出されるワイヤ38の張力を一定にする張
力制御器42と、から構成されている。
【0035】なお、実施形態では、ワイヤ38の切断荷
重に対する安全率を2.5として、10Kgf の張力とな
るように、トルク制御器36を制御している。
重に対する安全率を2.5として、10Kgf の張力とな
るように、トルク制御器36を制御している。
【0036】また、測距装置31は、ドラム35等がベ
ース32に固定されたカバー40で覆われており、カバ
ー40の開口40aからワイヤ38が繰り出されてい
る。さらに、39は、ワイヤ38を案内する回動自在の
案内ローラである。
ース32に固定されたカバー40で覆われており、カバ
ー40の開口40aからワイヤ38が繰り出されてい
る。さらに、39は、ワイヤ38を案内する回動自在の
案内ローラである。
【0037】リフト装置45は、図3・4に示すよう
に、支持部材46に上下移動可能に支持されるととも
に、スライドして伸びる複数の移動板47と、測距装置
31を載せる載置台49と、を備えて構成されている。
載置台49は、最上段の移動台47Aにリンク機構48
を介して連結され、図示しない油圧モータによるリンク
機構48の作動により、図4に示すように、移動台47
Aの上面に配置されたり、移動台47Aの前方側に配置
されたりするように構成されている。また、各移動台4
7A・47B・47Cは、支持部材46に配置された図
示しない複数の油圧モータにより、順次、積み重なった
り、あるいは、図3に示す測距装置31の測定位置Yま
で、載置台49を上昇させるように構成されている。
に、支持部材46に上下移動可能に支持されるととも
に、スライドして伸びる複数の移動板47と、測距装置
31を載せる載置台49と、を備えて構成されている。
載置台49は、最上段の移動台47Aにリンク機構48
を介して連結され、図示しない油圧モータによるリンク
機構48の作動により、図4に示すように、移動台47
Aの上面に配置されたり、移動台47Aの前方側に配置
されたりするように構成されている。また、各移動台4
7A・47B・47Cは、支持部材46に配置された図
示しない複数の油圧モータにより、順次、積み重なった
り、あるいは、図3に示す測距装置31の測定位置Yま
で、載置台49を上昇させるように構成されている。
【0038】つぎに、実施形態の推進工法について説明
すると、まず、竪坑V内に、先頭管体1や調整ジャッキ
6Aを配置させて、測距装置31のワイヤ38の先端を
留め具5に連結し、元押しジャッキ19を作動させて、
先頭管体1を土中に推進させる。ついで、後方管体8の
長さ分のスペースが竪坑V内に空いたならば、竪坑V内
に後方管体8や調整ジャッキ6Bを配置させて、元押し
ジャッキ19を作動させ、所定のスペースが竪坑V内に
空いたならば、さらに、後方管体8あるいは中押し管体
12や調整ジャッキ6B・6Cを配置させて、元押しジ
ャッキ19を作動させ、順次、先頭管体1・後方管体8
・中押し管体12を推進させる。
すると、まず、竪坑V内に、先頭管体1や調整ジャッキ
6Aを配置させて、測距装置31のワイヤ38の先端を
留め具5に連結し、元押しジャッキ19を作動させて、
先頭管体1を土中に推進させる。ついで、後方管体8の
長さ分のスペースが竪坑V内に空いたならば、竪坑V内
に後方管体8や調整ジャッキ6Bを配置させて、元押し
ジャッキ19を作動させ、所定のスペースが竪坑V内に
空いたならば、さらに、後方管体8あるいは中押し管体
12や調整ジャッキ6B・6Cを配置させて、元押しジ
ャッキ19を作動させ、順次、先頭管体1・後方管体8
・中押し管体12を推進させる。
【0039】そして、管体8・12を竪坑V内に配置さ
せる際には、図4に示すように、まず、リフト装置45
の移動板47A・47B・47Cを下方に下げるととも
に移動板47Aを前方に伸ばし、さらに、リンク機構4
8を作動させて、隧道Tに侵入している管体8等のヒュ
ーム管9・16内の後部位置に、載置台49とともに測
距装置31を配置させる。ついで、載置台49を移動板
47(47A・47B・47C)ごと下方へ移動させ
て、測距装置31の下部におけるベース32の脚32a
間から抜き、測距装置31だけをヒューム管9・16内
の後部位置に配置させる。
せる際には、図4に示すように、まず、リフト装置45
の移動板47A・47B・47Cを下方に下げるととも
に移動板47Aを前方に伸ばし、さらに、リンク機構4
8を作動させて、隧道Tに侵入している管体8等のヒュ
ーム管9・16内の後部位置に、載置台49とともに測
距装置31を配置させる。ついで、載置台49を移動板
47(47A・47B・47C)ごと下方へ移動させ
て、測距装置31の下部におけるベース32の脚32a
間から抜き、測距装置31だけをヒューム管9・16内
の後部位置に配置させる。
【0040】その後、図4の二点鎖線の位置に、移動板
47A・47B・47Cと載置台49とを復帰させてお
き、竪坑V内に所定の管体8・12を配置させる。
47A・47B・47Cと載置台49とを復帰させてお
き、竪坑V内に所定の管体8・12を配置させる。
【0041】ついで、リフト装置45を上記と逆の順序
で作動させて、測距装置31を載置位置Xから図3に示
す測定位置Yまで復帰させる。
で作動させて、測距装置31を載置位置Xから図3に示
す測定位置Yまで復帰させる。
【0042】その後、新たに竪坑V内に配置させた管体
8・12の釣具51のフリーローラ55・56間に、下
方の割りピン58や支持軸57の着脱操作によって、ワ
イヤ38を通せば、支障なく、ワイヤ38を先頭管体1
に接続させた状態で、新たな管体8・12を推進させる
ことが可能となる。
8・12の釣具51のフリーローラ55・56間に、下
方の割りピン58や支持軸57の着脱操作によって、ワ
イヤ38を通せば、支障なく、ワイヤ38を先頭管体1
に接続させた状態で、新たな管体8・12を推進させる
ことが可能となる。
【0043】そして、この実施形態では、先頭管体1の
推進時、測定位置Yに配置された測距装置31がドラム
35に巻き取られたワイヤ38を繰り出し、測距装置3
1の張力調整装置41が、張力計43によってワイヤ3
8の張力を検出し、その検出信号の値に応じて、張力制
御器42が、トルク制御器36の作動を制御して、ドラ
ム35から繰り出されるワイヤ38の張力を一定とする
ように、ドラム35の回転を調整する。
推進時、測定位置Yに配置された測距装置31がドラム
35に巻き取られたワイヤ38を繰り出し、測距装置3
1の張力調整装置41が、張力計43によってワイヤ3
8の張力を検出し、その検出信号の値に応じて、張力制
御器42が、トルク制御器36の作動を制御して、ドラ
ム35から繰り出されるワイヤ38の張力を一定とする
ように、ドラム35の回転を調整する。
【0044】さらに、一定の張力で繰り出されるワイヤ
38に伴うドラム35の回転が、角度検出器37で検知
され、制御装置29が、その角度検出器37からの信号
を入力して、先頭管体1の移動距離を算出する。その
際、ワイヤ38が一定の張力で繰り出されているため、
伸び等による長さのバラツキが抑えられて、制御装置2
9は、角度検出器37からの検知信号に基づき、正確に
先頭管体1の移動距離を算出できて、的確に調整ジャッ
キ6Aを制御することとなる。また、ステンレスワイヤ
38は、殆ど、伸びがないが、一層、精度良く、移動距
離を算出する場合には、遂道T内の温度を測定して、線
膨張係数とともに、縦弾性係数も考慮して、移動距離を
算出しても良い。
38に伴うドラム35の回転が、角度検出器37で検知
され、制御装置29が、その角度検出器37からの信号
を入力して、先頭管体1の移動距離を算出する。その
際、ワイヤ38が一定の張力で繰り出されているため、
伸び等による長さのバラツキが抑えられて、制御装置2
9は、角度検出器37からの検知信号に基づき、正確に
先頭管体1の移動距離を算出できて、的確に調整ジャッ
キ6Aを制御することとなる。また、ステンレスワイヤ
38は、殆ど、伸びがないが、一層、精度良く、移動距
離を算出する場合には、遂道T内の温度を測定して、線
膨張係数とともに、縦弾性係数も考慮して、移動距離を
算出しても良い。
【0045】なお、制御装置29には、計画軌道の2次
元若しくは3次元の座標データが予め入力されており、
算出した先頭管体1の移動距離に基づき、角度検出セン
サ24からの入力値を計画軌道データと一致させるよう
に、調整ジャッキ6Aをフィードバック制御する。ま
た、後続の調整ジャッキ6B・6Cの制御は、制御装置
29が、調整ジャッキ6Aを制御した位置とその状態を
記憶しており、後続の管体8・12がその制御位置に配
置された際(この先頭管体1からその管体8・12まで
の距離は、先頭管体1の移動距離から、管体8・12自
体の全長(予め判明している)と各調整ジャッキ6A・
6B・6Cの油圧ジャッキの平均長さ(作動量検出セン
サ25により検知できる)と中押しジャッキ14のスト
ロークとの合計値を、減ずれば、算出できる)、制御装
置29が、その管体8・12自体の長さに応じて、調整
ジャッキ6B・6Cを制御させて、管体8・12を追従
させることとなる。
元若しくは3次元の座標データが予め入力されており、
算出した先頭管体1の移動距離に基づき、角度検出セン
サ24からの入力値を計画軌道データと一致させるよう
に、調整ジャッキ6Aをフィードバック制御する。ま
た、後続の調整ジャッキ6B・6Cの制御は、制御装置
29が、調整ジャッキ6Aを制御した位置とその状態を
記憶しており、後続の管体8・12がその制御位置に配
置された際(この先頭管体1からその管体8・12まで
の距離は、先頭管体1の移動距離から、管体8・12自
体の全長(予め判明している)と各調整ジャッキ6A・
6B・6Cの油圧ジャッキの平均長さ(作動量検出セン
サ25により検知できる)と中押しジャッキ14のスト
ロークとの合計値を、減ずれば、算出できる)、制御装
置29が、その管体8・12自体の長さに応じて、調整
ジャッキ6B・6Cを制御させて、管体8・12を追従
させることとなる。
【0046】また、計画軌道では、曲線部となっていて
も、その曲線部に推進された管体1・8・12の釣具5
1・51間のワイヤ38は、直線状となっており、その
誤差が大きい箇所では、制御装置29は、予めその箇所
の部位での誤差分を補正して、移動距離を算出する。す
なわち、図8に示すように、計画軌道の円弧の半径を
R、その円弧の長さをL、釣具51・51間の直線状の
ワイヤ38の距離をS、その距離Sの中心角をθとすれ
ば、 L=θ×R ……(1) S=2Rsin(θ/2) ……(2) θ=2sin-1(S/2R) ……(3) である。
も、その曲線部に推進された管体1・8・12の釣具5
1・51間のワイヤ38は、直線状となっており、その
誤差が大きい箇所では、制御装置29は、予めその箇所
の部位での誤差分を補正して、移動距離を算出する。す
なわち、図8に示すように、計画軌道の円弧の半径を
R、その円弧の長さをL、釣具51・51間の直線状の
ワイヤ38の距離をS、その距離Sの中心角をθとすれ
ば、 L=θ×R ……(1) S=2Rsin(θ/2) ……(2) θ=2sin-1(S/2R) ……(3) である。
【0047】そのため、例えば、Sが2.5mとして、
Rが50mとなる場合、(3) 式より、θ=2.865°
となり、その値と(1) ・(2) 式とから、 L/S=θ/2sin(θ/2) =1.0003 となり、その箇所での角度検出器37から算出した移動
データに、上記の値を乗じて、その箇所での誤差分を補
正しておけば良い。
Rが50mとなる場合、(3) 式より、θ=2.865°
となり、その値と(1) ・(2) 式とから、 L/S=θ/2sin(θ/2) =1.0003 となり、その箇所での角度検出器37から算出した移動
データに、上記の値を乗じて、その箇所での誤差分を補
正しておけば良い。
【0048】さらに、先頭管体1の移動距離を算出した
ならば、その値や先頭管体1の軌跡を、所定のモニタに
表示するように構成することが望ましい。
ならば、その値や先頭管体1の軌跡を、所定のモニタに
表示するように構成することが望ましい。
【0049】そしてまた、実施形態の推進工法では、先
頭管体1の推進時に繰り出す部材が、目盛りを有さない
ワイヤ38であり、ワイヤ38を繰り返して使用する場
合、目盛りを見えるように丁寧に洗浄しなくとも、泥を
落とす程度の洗浄で良く、さらに、汎用の撚り線等から
なるステンレスワイヤ38を使用できるため、容易に取
り替えることができることとあいまって、メンテナンス
が容易となる。
頭管体1の推進時に繰り出す部材が、目盛りを有さない
ワイヤ38であり、ワイヤ38を繰り返して使用する場
合、目盛りを見えるように丁寧に洗浄しなくとも、泥を
落とす程度の洗浄で良く、さらに、汎用の撚り線等から
なるステンレスワイヤ38を使用できるため、容易に取
り替えることができることとあいまって、メンテナンス
が容易となる。
【0050】したがって、実施形態の推進工法では、誤
差を抑えて先頭管体1の移動距離を算出できて、精度良
く計画軌道に沿わせて管体を推進させることができ、ま
た、メンテナンスも容易となる。
差を抑えて先頭管体1の移動距離を算出できて、精度良
く計画軌道に沿わせて管体を推進させることができ、ま
た、メンテナンスも容易となる。
【0051】そして、実施形態では、測距装置31を竪
坑Vに配置させ、ワイヤ38の先端を先頭管体1に接続
させており、測距装置31を先頭管体1に配置させて、
ワイヤ38の先端を竪坑Vに接続させる場合に比べて、
測距装置31と竪坑V付近に配置される制御装置29と
をつなぐ電線を長くしなくとも良い。
坑Vに配置させ、ワイヤ38の先端を先頭管体1に接続
させており、測距装置31を先頭管体1に配置させて、
ワイヤ38の先端を竪坑Vに接続させる場合に比べて、
測距装置31と竪坑V付近に配置される制御装置29と
をつなぐ電線を長くしなくとも良い。
【0052】また、先頭管体1と竪坑Vとの間のワイヤ
38を、各管体8・12に取り付けた回動自在のフリー
ローラ55・56に支持させるように構成すれば、管体
8・12毎のワイヤ38の張力のバラツキを抑えること
ができることから、一層、誤差を抑えて先頭管体1の移
動距離を算出できる。さらに、各管体8・12にフリー
ローラ55・56を有した釣具51を設ける構成では、
所定数ごとに釣具51を設ける場合に比べて、常に釣具
51を取り付けることから、付け忘れを防止でき、ま
た、計画軌道の曲線部の半径が大きい等の場合は、補正
値を乗じなくとも、不都合なく、先頭管体1を推進させ
ることができる。
38を、各管体8・12に取り付けた回動自在のフリー
ローラ55・56に支持させるように構成すれば、管体
8・12毎のワイヤ38の張力のバラツキを抑えること
ができることから、一層、誤差を抑えて先頭管体1の移
動距離を算出できる。さらに、各管体8・12にフリー
ローラ55・56を有した釣具51を設ける構成では、
所定数ごとに釣具51を設ける場合に比べて、常に釣具
51を取り付けることから、付け忘れを防止でき、ま
た、計画軌道の曲線部の半径が大きい等の場合は、補正
値を乗じなくとも、不都合なく、先頭管体1を推進させ
ることができる。
【0053】さらにまた、実施形態では、ワイヤ38
が、等ピッチ送り器34によって、予め、ドラム35に
対して重なりをなくして平行に巻き付けられており、ド
ラム35の回転に伴うワイヤ38の繰り出し長さを正確
に対応させることができることから、一層、誤差を抑え
て先頭管体1の移動距離を算出できる。
が、等ピッチ送り器34によって、予め、ドラム35に
対して重なりをなくして平行に巻き付けられており、ド
ラム35の回転に伴うワイヤ38の繰り出し長さを正確
に対応させることができることから、一層、誤差を抑え
て先頭管体1の移動距離を算出できる。
【図1】本発明の一実施形態の推進工法の実施状態を示
す概略平面図である。
す概略平面図である。
【図2】同実施形態の実施状態を示す概略縦断面図であ
る。
る。
【図3】同実施形態に使用する測距装置の作動時の状態
を示す竪坑付近の概略縦断面図である。
を示す竪坑付近の概略縦断面図である。
【図4】同実施形態に使用する測距装置の載置時の状態
を示す竪坑付近の概略縦断面図である。
を示す竪坑付近の概略縦断面図である。
【図5】同実施形態に使用する測距装置の概略縦断面図
である。
である。
【図6】同実施形態に使用する測距装置の概略横断面図
である。
である。
【図7】同実施形態に使用する釣具を示す図である。
【図8】同実施形態の移動距離の算出時の補正状況を説
明する図である。
明する図である。
1…先頭管体、 6…調整ジャッキ、 8…後続管体、 12…中押し管体、 29…制御装置、 31…測距装置、 35…ドラム、 36…トルク制御器、 37…角度検出器、 38…ワイヤ、 41…張力調整装置、 42…張力制御器、 43…張力計、 55・56…フリーローラ、 V…竪坑。
Claims (4)
- 【請求項1】 曲線部を含んだ計画軌道に沿うように複
数の管体を竪坑から推進させるにあたり、測距装置を利
用して先頭管体の移動距離を測定しつつ、制御装置によ
り、先頭管体の方向を調整可能な調整ジャッキを制御し
て、先頭管体を推進させる管体の推進工法であって、 前記測距装置が、トルク制御器により回転制御されるド
ラムと、該ドラムに巻き取られたワイヤと、前記ドラム
の回転を検知する角度検出器と、前記ワイヤの張力を一
定にする張力調整装置と、を備えて構成され、 前記張力調整装置が、繰り出した前記ワイヤの張力を検
出する張力計と、該張力計からの信号に基づいて、前記
トルク制御器の作動を制御して前記ドラムから繰り出さ
れるワイヤの張力を一定にする張力制御器と、から構成
され、 前記測距装置を前記竪坑若しくは前記先頭管体に配置さ
せ、前記ワイヤの先端を前記先頭管体若しくは前記竪坑
に接続させて、 先頭管体の推進時、前記張力調整装置によって一定の張
力で前記ワイヤを繰り出させて、前記ワイヤに伴う前記
ドラムの回転を前記角度検出器に検知させ、前記制御装
置が、前記角度検出器からの信号を入力して、前記先頭
管体の移動距離を算出し、前記調整ジャッキを制御する
ことを特徴とする管体の推進工法。 - 【請求項2】 前記測距装置を前記竪坑に配置させ、前
記ワイヤの先端を前記先頭管体に接続させることを特徴
とする請求項1記載の管体の推進工法。 - 【請求項3】 先頭管体と竪坑との間の前記ワイヤを、
各管体に取り付けた回動自在のフリーローラに支持させ
ることを特徴とする請求項1若しくは請求項2記載の管
体の推進工法。 - 【請求項4】 前記ワイヤを前記ドラムに対して重なり
をなくして平行に巻き付けておくことを特徴とする請求
項1乃至請求項3記載の管体の推進工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28090097A JP3168335B2 (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | 管体の推進工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28090097A JP3168335B2 (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | 管体の推進工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11117672A true JPH11117672A (ja) | 1999-04-27 |
JP3168335B2 JP3168335B2 (ja) | 2001-05-21 |
Family
ID=17631518
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28090097A Expired - Fee Related JP3168335B2 (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | 管体の推進工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007231635A (ja) * | 2006-03-01 | 2007-09-13 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 推進工法用位置計測方法及びその装置 |
JP2010190829A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 推進工法用測量装置 |
CN112943263A (zh) * | 2021-02-08 | 2021-06-11 | 中国铁建重工集团股份有限公司 | 一种顶管机及其管节间距测量装置 |
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---|---|---|---|---|
CN102094430B (zh) * | 2011-01-17 | 2012-01-25 | 中建市政建设有限公司 | 大直径钢管长距离顶进施工中的先导管装置及其施工方法 |
-
1997
- 1997-10-14 JP JP28090097A patent/JP3168335B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007231635A (ja) * | 2006-03-01 | 2007-09-13 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 推進工法用位置計測方法及びその装置 |
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JP2010190829A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 推進工法用測量装置 |
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