JPH11116573A - テトラピラジノインドロポルフィラジン誘導体 - Google Patents

テトラピラジノインドロポルフィラジン誘導体

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JPH11116573A
JPH11116573A JP28210497A JP28210497A JPH11116573A JP H11116573 A JPH11116573 A JP H11116573A JP 28210497 A JP28210497 A JP 28210497A JP 28210497 A JP28210497 A JP 28210497A JP H11116573 A JPH11116573 A JP H11116573A
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JP
Japan
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compound
group
formula
solvent
butyl
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JP28210497A
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Masaru Matsuoka
賢 松岡
Zairin Tei
在倫 鄭
Okiyoshi Fukunishi
興至 福西
Hiroshi Takahashi
弘 高橋
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B47/00Porphines; Azaporphines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B47/00Porphines; Azaporphines
    • C09B47/04Phthalocyanines abbreviation: Pc
    • C09B47/06Preparation from carboxylic acids or derivatives thereof, e.g. anhydrides, amides, mononitriles, phthalimide, o-cyanobenzamide
    • C09B47/067Preparation from carboxylic acids or derivatives thereof, e.g. anhydrides, amides, mononitriles, phthalimide, o-cyanobenzamide from phthalodinitriles naphthalenedinitriles, aromatic dinitriles prepared in situ, hydrogenated phthalodinitrile
    • C09B47/0676Preparation from carboxylic acids or derivatives thereof, e.g. anhydrides, amides, mononitriles, phthalimide, o-cyanobenzamide from phthalodinitriles naphthalenedinitriles, aromatic dinitriles prepared in situ, hydrogenated phthalodinitrile having nitrogen atom(s) linked directly to the skeleton

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】光学的記録媒体、電子写真用感光材料、光プリ
ンター用感光材料などとして有用な化合物を提供する。 【解決手段】一般式[I] 【化1】 (式中、Rは、同一または相異なって、水素原子または
1-18アルキル基などをを表す。)で表される化合物お
よびそれらの塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なテトラピラ
ジノインドロポルフィラジン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、近赤外光ないし可視光を吸収する
材料であるシアニン系色素,スクアリリウム系色素,ナ
フトキノン系色素,フタロシアニン系色素は、光学的記
録媒体,電子写真,レーザープリンターなどへの応用が
期待されているが、フタロシアニン色素が耐久性および
近赤外線ないし、可視光の吸収性能において最も優れ、
従来より種々検討されている。特に、近年においては、
レーザ光に高感度に感応するフタロシアニン色素が、光
学的記録材料,レーザープリンター,LEDプリンター
などの光プリンター用感光材料として期待され、種々の
新しい化学構造のものが、提案されている。本発明に係
るテトラピラジノインドロポルフィラジン誘導体と類似
の構造を有する化合物は、多数提案されている。例え
ば、テトラピラジノポルフィラジンに置換基を導入した
ものとしては、式(A)
【0003】
【化2】
【0004】において、 (a)R1 =R2 =H〔Gal’pern,M.G,:
Luk’yanets.E.A.,Zh.Obshc
h.Khim.39(11),2536─41(196
9);Izv.Akad.Nauk SSSR,Se
r,Kim.,1973,(1976)〕 (b)R1 =R2 =CH3 (特開昭61−29118
7) (c)R1 =R2 =C2 5 〔日本化学会第56年会
(1988年)講演予稿集2XII,E35〕 (d)R1 =R2 =CONH2 〔SU−1132300
(1984)〕 (e)R1 ,R2 のいずれか一方が、t−Bu、他方が
H〔Gal’pern,M.G,:Luk’yanet
s.E.A.,Khim.Geterotsikl.S
oedin.,(6)858−9(1972);Iz
v.Akad.Nauk SSSR,Ser,Ki
m.,1973,(1976)〕 (f)R1 ,R2 のいずれか一方が、Clまたはフェニ
ル、他方がH(特開昭64−34791)などが例示で
きる。 また、本発明に係る縮合多環型テトラピラジノポルフィ
ラジン系化合物は、式(B)
【0005】
【化3】
【0006】において、 (g)Yが、置換基を有しないキノキサリン環であるも
の〔Gal’pern,M.G,:Luk’yanet
s.E.A.,Zh.Obshch.Khim.39
(11),2536─41(1969);41,254
9(1971),Freyer,Wolfgang,
Z.Chem.,26(6),217−18(198
6)〕 (h)Yが、チオフェン環、ピリジン環、イミダゾール
環であるポルフィラジン類化合物(特開昭61−291
187)などが報告されているが、これらは有機溶剤溶
解性,半導体レーザー感応性などにおいて、不十分であ
り、産業上、利用しにくい欠点があった。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、前記事情に
鑑みてなされたものであり、その目的は、フタロシアニ
ン類の基本構造であるベンゼン環をピラジノインドール
環に置き換えて、テトラピラジノインドロポルフィラジ
ンとし、さらに、それらに置換基を導入することによ
り、各種性能の改変された、新規なテトラピラジノイン
ドロポルフィラジン誘導体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、一
般式[I]
【0009】
【化4】
【0010】〔式中、Rは、同一または相異なって、水
素原子、C1-18アルキル基、C2-18アルケニル基、C
2-18アルキニル基またはC7-12アラルキル基を表し、こ
れらの基は、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロ
ゲン原子、C1-4 アルコキシ基、C1-4 アルキルカルボ
ニルオキシ基、C2-4 アルケニルカルボニルオキシ基ま
たはC1-4 アルコキシカルボニル基で置換されていても
よい。〕で表されるテトラピラジノインドロポルフィラ
ジン誘導体およびそれらの塩である。
【0011】上記一般式[I]において、Rは、水素原
子、メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチ
ル,イソブチル,s−ブチル,t−ブチル,n−アミ
ル,イソアミル,n−ヘキシル,4−メチル−2−ペン
チル,2−エチルブチル,n−ヘプチル,n−オクチ
ル,2−エチルヘキシル,n−ノニル,n−デカニル,
n−ドデシル,n−トリデカニル,ミリスチル,セチ
ル,ステアリル基等のC1-18アルキル基、ビニル,アリ
ル,1−ブテニル,2−ブテニル,3−ブテニル,ブタ
ジエニル,1−ペンテニル,2−ペンテニル,2−メチ
ル−1−ブテニル,2−メチル−2−ブテニル,1−ヘ
キセニル,2,3−ジメチル−2−ブテニル,1−ヘプ
テニル,1−オクテニル,1−ノネニル,1−デセニ
ル,オレイル基等のC2-18アルケニル基、エチニル,プ
ロパギル,1−ブチニル,2−ブチニル,1−ペンチニ
ル,1−ヘキシニル,1−ヘプチニル,1−オクチニ
ル,1−ノニニル,1−デシニル基等のC1-18アルキニ
ル基、ベンジル,フェネチル,ナフチルメチル基等のC
7-12アラルキル基、また、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
等のハロゲン原子、メトキシ,エトキシ,プロポキシ,
イソプロポキシ,ブトキシ基等のC1-4 アルコキシ基、
メチルカルボニルオキシ,エチルカルボニルオキシ,プ
ロピルカルボニルオキシ,ブチルカルボニルオキシ基等
のC1-4 アルキルカルボニルオキシ基、ビニルカルボニ
ルオキシ,アリルカルボニルオキシ基等のC2-4 アルケ
ニルカルボニルオキシ基、および、メトキシカルボニ
ル,エトキシカルボニル,プロポキシカルボニル,イソ
プロポキシカルボニル,ブトキシカルボニル基等のC
1-4 アルコキシカルボニル基等を表す。
【0012】また、本発明化合物の塩としては、式
[1] で表される化合物のLi,Na,Kなどのアルカ
リ金属の塩、Ca、Mg等のアルカリ土類金属の塩、S
n,Zr,Ta,Tl,Nb,Sc,V,Ti,Cr,
Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Mn,Mo,W,P
d,Au,Pt,Ga,Ge,Ru,Rh,In,V
O,TiO,ZrOなどの金属の塩(錯体)を挙げるこ
とができる。
【0013】なお、本発明の式 [I] で表される化合物
には、共役二重結合の位置の違いに由来する種々の互変
異性体が存在する。これらは全て本発明に含まれる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のテトラピラジノインドロ
ポルフィラジン誘導体は、Frank H.Mose
r,Arthur L.Thomas著「Phtalo
cyanines」(1983 CRC PRES
S);J.Chem.Soc.,911(1937);
J.Am.Chem.Soc.,85,668(196
3);Zh.Obshch.Khim.,39,253
6(1969);J.Heterocyclic Ch
em.,1403(1970)等に記載されている従来
公知の方法により、例えば、ボルナン〔2,3−b〕ピ
ラジンカルボニトリルの例などを参考にして製造するこ
とができる。
【0015】例えば、本発明のテトラピラジノインドロ
ポルフィラジン誘導体は、下記のスキーム1、スキーム
2、スキーム3およびスキーム4に示す方法によって製
造することができる。 1)スキーム1
【0016】
【化5】
【0017】(式中、Rは、前記と同じ意味を表す。)
【0018】4−t−ブチルシクロヘキサノンとn−ア
ルキルアミンとを、非極性溶媒中、酸の存在下、Dea
n−Starkトラップを備えた反応容器で水を除去し
ながら加熱還流して、4−t−ブチルシクロヘキシレナ
ミンを製造する。次いで、反応液を、適当な溶媒に溶解
した2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノピラジン溶液
中に滴下し、アルカリ条件下に室温で反応させることに
より、脱塩酸して、2,3−ジシアノ−5−n−アルキ
ル−8−t−ブチル−6,7,8,9−テトラヒドロピ
ラジノ[2,3−b]インドール(5)を得ることがで
きる。この反応に使用することのできる溶媒としては、
ベンゼン,トルエン, キシレン, エチルベンゼンなどの
芳香族炭化水素類、クロロホルム,ジクロロエタン,ト
リクロロエタン, 四塩化炭素,クロルベンゼン,o−ジ
クロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、p−ジクロロ
ベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類を挙げることがで
きる。また、用いることのできる酸としては、硫酸,p
−トルエンスルホン酸などを例示することができる。ま
た、用いることのできるアルカリとしては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等の水酸化物、ナトリウムエチ
ラート、カリウム t−ブチラートのような金属アルコ
ラート、DBU,ピリジン、トリエチルアミン等の有機
塩基等を例示することができる。
【0019】2)スキーム2
【0020】
【化6】
【0021】(式中、Rは前記と同じ意味を示す。)
【0022】化合物(5)を、N−ブロムスクシンイミ
ドと触媒量のベンゾイルパーオキサイドを用いて酸化す
ることにより、2,3−ジシアノ−5−n−アルキル−
8−t−ブチル−ピラジノ[2,3−b]インドール
(6)を製造することができる。
【0023】3)スキーム3
【0024】
【化7】
【0025】(式中、Rは前記と同じ意味を示す。) 化合物(6)を、例えば、エタノール等のアルコール溶
媒中で、DBU等のアルカリを作用させることにより、
目的化合物(7)を製造することができる。 4)スキーム4
【0026】
【化8】
【0027】(式中、Rは前記と同じ意味を示す。) 化合物(6)を、例えば、ベンゼン,トルエン, キシレ
, エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素類、クロロホ
ルム,ジクロロエタン,トリクロロエタン, 四塩化炭
素,クロルベンゼン,o−ジクロロベンゼン、m−ジク
ロロベンゼン、p−ジクロロベンゼンなどのハロゲン化
炭化水素溶媒中、MX(Xはハロゲン原子等を表す。)
で表される金属塩を、メタモリブデン酸アンモニウム等
の存在下に反応させることにより。化合物(8)を製造
することができる。
【0028】また、式 [1] で表される化合物に、Mg
O,VOX’3 (X’はハロゲン原子等を表す。)等の
金属酸化物,NaOH,KOH等の金属水酸化物,酢酸
銅,酢酸マンガン等の金属アセテート、ナトリウムメチ
ラート,ナトリウムエチラート,タリウムエチラート等
の金属アルコラート、塩化第1鉄,塩化亜鉛,塩化第2
鉄,塩化第1銅,塩化第2銅,ヨウ化第1銅,塩化コバ
ルト,塩化ニッケル,塩化白金酸,塩化インジウム,塩
化バナジウム,塩化クロム,4塩化チタン,塩化第1ス
ズ,塩化第2スズ,塩化ゲルマニウム,塩化ガリウム,
塩化パラジウム,塩化ルテニウム,臭素化ニッケル,塩
化マンガン,塩化モリブデン,塩化金等の金属ハロゲン
化物等を、例えば、キノリン.トリクロロベンゼン,ジ
クロロベンゼン,クロロナフタレンなどの高沸点不活性
溶媒中で、100−250℃に加熱して、所望により塩
基の存在下に反応させることにより、対応する式(1)
で表される化合物の金属塩を製造することができる。
【0029】
【実施例】次に合成例,実施例,試験例を挙げて、本発
明化合物を更に具体的に説明する。
【0030】合成例1 2,3−ジシアノ−5−n−ア
ルキル−8−t−ブチル−6,7,8,9−テトラヒド
ロピラジノ[2,3−b]インドール(5)の製造
【0031】
【化9】
【0032】Dean−Starkトラップを備えた反
応容器に、4−t−ブチルシクロヘキサノン10mmo
lのベンゼン溶液50mlを入れ、そこへ、n−アルキ
ルアミン10mmolおよびp−トルエンスルホン酸1
0mgを加え、6時間加熱還流した。次いで、得られた
反応液を、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノピラジ
ン5mmolのベンゼン溶液50ml中に5℃で滴下
し、さらにトリエチルアミン10mmolを添加して室
温で2時間攪拌した。反応液を濃縮して得られた残渣を
エタノールから再結晶することにより目的物を得ること
ができた。
【0033】n−アルキルアミンがn−アミルアミンの
場合 2,3−ジシアノ−5−n−アミル−8−t−ブチル−
6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[2,3−b]
インドール(5a) 淡黄色結晶 Y=84% m.p.155−156℃ m/z 349(M+ 1 H−NMR(CDCl3,δppm ): 0.89(3H,t,J=7.
2),1.09(9H,s),1.32(3H,m),1.58(3H,m),1.77(2H,m),2.2
8(1H,m),2.48(1H,m),2.88(1H,m),3.01(1H,m),3.08(1H,
m),4.19(1H,q,J=7.2),4.27(1H,q,J=7.2) 元素分析:計算値(C21275)C72.17,H7.79, N20.04 分析値 C72.01,H7.72, N20.10
【0034】n−アルキルアミンがn−ヘプチルアミン
の場合 2,3−ジシアノ−5−n−ヘプチル−8−t−ブチル
−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[2,3−
b]インドール(5b) 淡黄色結晶 Y=80% m.p.116−117℃ m/z 377(M+ 1 H−NMR(CDCl3,δppm ):0.89(3H,t,J=7.2),
1.09(9H,s),1.32(7H,m),1.59(3H,m),1.79(2H,m),2.27(1
H,m),2.48(1H,m),2.89(1H,m),3.02(1H,m),3.07(1H,m),
4.18(1H,q,J=7.2),4.26(1H,q,J=7.2) 元素分析:計算値(C23315)C73.17,H8.28, N18.55 分析値 C72.67,H8.26, N18.50
【0035】n−アルキルアミンがn−ノニルアミンの
場合 2,3−ジシアノ−5−n−ノニル−8−t−ブチル−
6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[2,3−b]
インドール(5c) 淡黄色結晶 Y=85% m.p.112−113℃ m/z 405(M+ 1 H−NMR(CDCl3,δppm ):0.88(3H,t,J=7.2),
1.02(9H,s),1,32(11H,m),1.59(3H,m),1.79(2H,m),2.27
(1H,m),2.48(1H,m),2.89(1H,m),3.02(1H,m),3.07(1H,m)
4.18(1H,q,J=7.2),4.26(1H,q,J=7.2) 元素分析:計算値(C25355)C74.04,H8.70, N17.27 分析値 C73.77,H8.59, N17.20
【0036】合成例2 2,3−ジシアノ−5−n−ア
ルキル−8−t−ブチル−ピラジノ[2,3−b]イン
ドール(6)の製造
【0037】
【化10】
【0038】2,3−ジシアノ−5−n−アルキル−8
−t−ブチル−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ
[2,3−b]インドール(5)を5mmol、N−ブ
ロムスクシンイミド10mmol、および触媒量のベン
ゾイルパーオキサイドを100mlの四塩化炭素に溶解
し、全容を12時間加熱還流した。冷却後、濃縮して得
られた残渣をエタノールから再結晶することにより目的
物を得た。
【0039】化合物(5a)を使用した場合 2,3−ジシアノ−5−n−アミル−8−t−ブチルピ
ラジノ[2,3−b]インドール(6a) 黄色結晶 Y=76% m.p.174−175℃ m/z 345(M+ 1 H−NMR(CDCl3,δppm ): 0.89(3H,t,J=6.
9),1.35(4H,m),1.45(9H,s),1.92(2H,m),4.45(2H,q,J=7.
2),7.55(1H,d,J=8.7),7.91(1H,d,J=8.7),8.43(1H,s)
元素分析:計算値(C21235)C73.02,H6.71, N2
0.27 分析値 C73.17,H6.56, N20.13
【0040】化合物(5b)を使用した場合 2,3−ジシアノ−5−n−ヘプチル−8−t−ブチル
ピラジノ[2,3−b]インドール(6b) 黄色結晶 Y=70% m.p.155−157℃ m/z 373(M+ 1 H−NMR(CDCl3,δppm ):0.86(3H,t,J=6.9),
1.26(4H,m),1.35(4H,m),1.45(9H,s),1.91(2H,m),4.47(2
H,q,J=7.2),7.54(1H,d,J=8.7),7.93(1H,d,J=8.7),8.44
(1H,s) 元素分析:計算値(C23275)C73.96,H7.29, N18.75 分析値 C74.81,H7.10, N19.03
【0041】化合物(5c)を使用した場合 2,3−ジシアノ−5−n−ノニル−8−t−ブチルピ
ラジノ[2,3−b]インドール(6c) 黄色結晶 Y=61% m.p.149−151℃ m/z 401(M+ 1 H−NMR(CDCl3,δppm ):0.87(3H,t,J=6.9),
1.25(8H,m),1.36(4H,m),1.46(9H,s),1.92(2H,m),4.48(2
H,q,J=7.2),7.55(1H,d,J=8.7),7.94(1H,d,J=8.7),8.44
(1H,s) 元素分析:計算値(C25315)C74.78,H7.78, N17.44 分析値 C74.85,H7.75, N17.45
【0042】実施例1 メタルフリーのテトラピラジノ
[2,3−b]インドロポルフィラジン(7)の製造
【0043】
【化11】
【0044】化合物(6)1mmolとDBU2mmo
lとをエタノール20mlに加え、48時間加熱還流し
た。反応が進行するに従い、テトラピラジノインドロポ
ルフィラジンの緑色の粒子が析出した。反応終了後、エ
タノール、3%塩酸水、水、エタノールの順に洗浄し
て、析出粉末をろ取した。得られた粉末をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム/ベンゼン=1
/1)で精製した。
【0045】化合物(6a)を使用した場合 テトラ(5−n−アミル−8−t−ブチル−2,3−ピ
ラジノ[2,3−b]インドロ)ポルフィラジン(7
a) 緑色粉体 Y=40% m.p.300℃up1 H−NMR(CDCl3,δppm ): -1.23(2H,br.
s),1.09(12H,t+t+t,J=7.2),1.63-1.78(52H,m),2.33(8H,
br.s),5.06(8H,br.t),7.71(4H,br.m),7.96(4H,br.m),9.
09(4H,br.m) IR(KBr,cm-1): 3350(br.hydrate),2950,286
4,1637,1495,1208,1152,1095,808,746,662 元素分析:計算値(C849420(6H2 O)) C67.63,H7.16, N18.78 分析値 C67.64,H6.70, N18.85
【0046】化合物(6b)を使用した場合 テトラ(5−n−ヘプチル−8−t−ブチル−2,3−
ピラジノ[2,3−b]インドロ)ポルフィラジン(7
b) 緑色粉体 Y=36% m.p.300℃up1 H−NMR(CDCl3,δppm ):1.01(2H,br.s),0.8
7(12H,br.t,J=7.2),1.31(24H,br.s),1.53(8H,br.s),1.7
1(36H,m),2.34(8H,br.m),5.10(8H,br.s),7.73(4H,br.
m),7.96(4H,br.m),9.13(4H,br.m) IR(KBr,cm-1): 3340(br.hydrate),2951,285
0,1637,1457,1208,1151,1095,807,751,668 元素分析:計算値(C92110 20(3H2 O)) C71.29,H7.54, N18.07 分析値 C71.13,H7.19, N17.95
【0047】化合物(6c)を使用した場合 テトラ(5−n−ノニル−8−t−ブチル−2,3−ピ
ラジノ[2,3−b]インドロ)ポルフィラジン(7
c) 緑色粉体 Y=37% m.p.300℃up1 H−NMR(CDCl3,δppm ):0.95(2H,br.s),0.9
2(12H,br.m),1.43(40H,br.m),1.60(8H,br.s),1.71(36H,
m),2.34(8H,br.m),5.09(8H,br.s),7.77(4H,br.m),7.99
(4H,br.m),9.13(4H,br.m) IR(KBr,cm-1): 3340(br.hydrate),2953,285
1,1637,1450,1151,804.747,664 元素分析:計算値(C100 126 20(5H2 O)) : C70.72,H8.07, N16.50 分析値 C70.84,H7.78, N16.45
【0048】実施例2 テトラピラジノ[2,3−b]
インドロポルフィラジナートメタル(8)の製造
【0049】
【化12】
【0050】化合物(6)1mmol、金属塩(CuC
lまたはCoCl2)0.25mmolを1,2−ジクロ
ロベンゼン5ml中に加え、触媒として7−モリブデン
酸−6−アンモニウム4水和物((NH4)6 Mo7 24
・4H2 O)の存在下に8時間加熱還流した。反応終了
後、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム/ベンゼン=3/1)
で精製した。
【0051】化合物(6a)を使用した場合 テトラ(5−n−アミル−8−t−ブチル−2,3−ピ
ラジノ[2,3−b]インドロ)ポルフィラジナート銅
(II)(8a) 緑色粉体 Y=77% m.p.300℃up1 H−NMR(CDCl3,δppm ): 0.99(12H,br.s),
1.65(60H,br.s),4.47(8H,br.s),7.48(4H,br.s),7.80(4
H,br.s),8.69(4H,br.s) IR(KBr,cm-1): 3346(br.hydrate),2950,284
9,1637,1457,1218,1154,1052,808.749,664 元素分析:計算値(C849220Cu(5H2O )) C65.70,H6.70, N18.25 分析値 C65.56,H6.34, N18.25
【0052】化合物(6b)を使用した場合 テトラ(5−n−ヘプチル−8−t−ブチル−2,3−
ピラジノ[2,3−b]インドロ)ポルフィラジナート
銅(II)(8b) 緑色粉体 Y=73% m.p.300℃up1 H−NMR(CDCl3,δppm ): 0.87(12H,br.t,J=
7.2),1.35(36H,br.s),1.63(40H,br.s),4.69(8H,br.s),
7.53(4H,br.m),7.89(4H,br.m),8.72(4H,br.m) IR(KBr,cm-1): 3348(br.hydrate),2947,286
3,1617,1457,1419,1219,1154,806.747,666 元素分析:計算値(C92108 20Cu(4 H2O )) C67.81,H7.17, N17.19 分析値 C68.01,H6.70, N17.24
【0053】化合物(6c)を使用した場合 テトラ(5−n−ノニル−8−t−ブチル−2,3−ピ
ラジノ[2,3−b]インドロ)ポルフィラジナート銅
(II)(8c) 緑色粉体 Y=75% m.p.300℃up1 H−NMR(CDCl3,δppm ): 0.86(12H,br.t,J=
7.2),1.31(44H,br.s),1.61(48H,br.s),4.65(8H,br.s),
7.52(4H,br.m),7.80(4H,br.m),8.69(4H,br.m) IR(KBr,cm-1): 3343(br.hydrate),2927,285
5,1635,1560,1481,1154,1123,808.749,670
【0054】化合物(6c)を使用した場合 テトラ(5−n−ノニル−8−t−ブチル−2,3−ピ
ラジノ[2,3−b]インドロ)ポルフィラジナートコ
バルト(II)(8d) 緑色粉体 Y=66% m.p.300℃up1 H−NMR(CDCl3,δppm ): 0.83(12H,br.m),
1.23-1.90(92H,br.m),5.00(8H,br.s),7.60-8.12(4H,br.
m),9.38(4H,br.m) IR(KBr,cm-1): 3340(br.hydrate),2950,285
5,1631,1560,1481,1219,1154,808.747,663
【0055】試験例1 以上のようにして製造した本発明化合物のUV−VIS
スペクトルの吸収バンドとlogεを第1表に表した。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】本発明のテトラピラジノインドロポルフ
ィラジン誘導体は、前記のように簡単な操作で容易に製
造することができ、熱的にも安定で、近赤外線に対して
強い吸収をもち、有機溶剤に対して、高い溶解性をもつ
ため、光学的記録媒体、電子写真用感光材料、レーザー
プリンター,LEDプリンターなどの光プリンター用感
光材料、バーコードリーダーなどに用いる近赤外感応性
染料、液晶材料と混合してゲストホスト型表示液晶パネ
ルなどのほか、酸化還元触媒、食品の鮮度維持剤として
利用することができる。また、大きなπ電子系を持ち、
強い会合性と分子内電荷移動型発色系を持つため、2次
および3次の非線形型光学材料としての利用可能性も有
している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[I] 【化1】 〔式中、Rは、同一または相異なって、水素原子、C
    1-18アルキル基,C2-18アルケニル基,C2-18アルキニ
    ル基またはC7-12アラルキル基を表し、これらの基は、
    ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、C
    1-4 アルコキシ基、C1-4 アルキルカルボニルオキシ
    基、C2-4 アルケニルカルボニルオキシ基またはC1-4
    アルコキシカルボニル基で置換されていてもよい。〕で
    表されるテトラピラジノインドロポルフィラジン誘導体
    およびそれらの塩。
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US7157611B2 (en) 2002-07-11 2007-01-02 Rohm And Haas Company Pyrazinoporphyrazines as markers for liquid hydrocarbons
KR100992947B1 (ko) * 2002-07-11 2010-11-08 롬 앤드 하스 캄파니 액체 탄화수소용 마커로 사용되는 피라지노포르피라진

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