JPH11116532A - カルボン酸シクロドデシルの製造方法 - Google Patents
カルボン酸シクロドデシルの製造方法Info
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- JPH11116532A JPH11116532A JP9280189A JP28018997A JPH11116532A JP H11116532 A JPH11116532 A JP H11116532A JP 9280189 A JP9280189 A JP 9280189A JP 28018997 A JP28018997 A JP 28018997A JP H11116532 A JPH11116532 A JP H11116532A
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- cyclododecene
- carboxylic acid
- catalyst
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、部分金属置換ヘテロポリ酸触媒の
存在下、カルボン酸をシクロドデセンに付加させる方法
において、収率を向上させることができる工業的に有利
なカルボン酸シクロドデシルの製造方法を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 本発明は、部分金属置換ヘテロポリ酸の
存在下、反応系中の原料成分(シクロドデセンとカルボ
ン酸との和)に対する水分含有率を1重量%以下に抑え、
かつシクロドデセンに対するカルボン酸の仕込量を5〜1
00倍モルにして、カルボン酸をシクロドデセンに付加さ
せることを特徴とするカルボン酸シクロドデシルの製造
方法によって達成される。
存在下、カルボン酸をシクロドデセンに付加させる方法
において、収率を向上させることができる工業的に有利
なカルボン酸シクロドデシルの製造方法を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 本発明は、部分金属置換ヘテロポリ酸の
存在下、反応系中の原料成分(シクロドデセンとカルボ
ン酸との和)に対する水分含有率を1重量%以下に抑え、
かつシクロドデセンに対するカルボン酸の仕込量を5〜1
00倍モルにして、カルボン酸をシクロドデセンに付加さ
せることを特徴とするカルボン酸シクロドデシルの製造
方法によって達成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカルボン酸シクロド
デシルの新規製造方法に関するものである。カルボン酸
シクロドデシルは、化学製品の出発原料または中間体と
して有用なエステルであり、例えば、加水分解すること
によって、ナイロン等の原料となるシクロドデカノール
への誘導が可能である等、工業的用途を種々有してい
る。
デシルの新規製造方法に関するものである。カルボン酸
シクロドデシルは、化学製品の出発原料または中間体と
して有用なエステルであり、例えば、加水分解すること
によって、ナイロン等の原料となるシクロドデカノール
への誘導が可能である等、工業的用途を種々有してい
る。
【0002】
【従来の技術】ヘテロポリ酸触媒によるカルボン酸のオ
レフィンへの付加反応によって、カルボン酸エステルを
得る方法は既に知られている。例えば、特公昭56-30334
号公報には、特定量の水(脂肪族カルボン酸と水との和
に対して0.01〜5重量%)の存在下でリンタングステン酸
やリンモリブデン酸あるいはその酸性金属塩等のヘテロ
ポリ酸を触媒として用いる方法が、また、特開平4-2269
40号公報にはヘテロポリ酸の結晶水を3以下に調整した
触媒の使用が開示されている。しかしながら、これらの
方法において、原料となるオレフィンは、エチレン、プ
ロピレン、シクロヘキセン等の比較的炭素数の少ないオ
レフィンに限定されており、炭素数の多いシクロドデセ
ンについては検討されていなかった。実際、上記先行技
術に記載されている方法でカルボン酸のシクロドデセン
への付加反応によるエステル製造を試みたところ、収率
が極めて低かった。
レフィンへの付加反応によって、カルボン酸エステルを
得る方法は既に知られている。例えば、特公昭56-30334
号公報には、特定量の水(脂肪族カルボン酸と水との和
に対して0.01〜5重量%)の存在下でリンタングステン酸
やリンモリブデン酸あるいはその酸性金属塩等のヘテロ
ポリ酸を触媒として用いる方法が、また、特開平4-2269
40号公報にはヘテロポリ酸の結晶水を3以下に調整した
触媒の使用が開示されている。しかしながら、これらの
方法において、原料となるオレフィンは、エチレン、プ
ロピレン、シクロヘキセン等の比較的炭素数の少ないオ
レフィンに限定されており、炭素数の多いシクロドデセ
ンについては検討されていなかった。実際、上記先行技
術に記載されている方法でカルボン酸のシクロドデセン
への付加反応によるエステル製造を試みたところ、収率
が極めて低かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、即ち、部分
金属置換ヘテロポリ酸触媒の存在下、カルボン酸をシク
ロドデセンに付加させる方法において、収率を向上させ
ることができる工業的に有利なカルボン酸シクロドデシ
ルの製造方法を提供するものである。
金属置換ヘテロポリ酸触媒の存在下、カルボン酸をシク
ロドデセンに付加させる方法において、収率を向上させ
ることができる工業的に有利なカルボン酸シクロドデシ
ルの製造方法を提供するものである。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明は、部分金属置換
ヘテロポリ酸触媒の存在下、反応系中の原料成分(シク
ロドデセンとカルボン酸との和)に対する水分含有率を
1重量%以下に抑え、かつシクロドデセンに対するカルボ
ン酸の仕込量を5〜100倍モルにして、カルボン酸をシク
ロドデセンに付加させることを特徴とするカルボン酸シ
クロドデシルの製造方法によって達成される。
ヘテロポリ酸触媒の存在下、反応系中の原料成分(シク
ロドデセンとカルボン酸との和)に対する水分含有率を
1重量%以下に抑え、かつシクロドデセンに対するカルボ
ン酸の仕込量を5〜100倍モルにして、カルボン酸をシク
ロドデセンに付加させることを特徴とするカルボン酸シ
クロドデシルの製造方法によって達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において使用される部分金
属置換ヘテロポリ酸とは、H3PW12O40、H3PMo 12O40、H4S
iW12O40、H4SiMo12O40等のヘテロポリ酸中のプロトンの
一部を金属イオンで置換したものである。置換でき得る
金属イオンとしては、IA族(K, Rb,Cs)、IIA族(Mg,
Ca, Sr, Ba)、IIIA族(Al, Ga, In)、IVA族(S
n,Pb)、IB族(Cu, Ag, Au)、IIB族(Zn, Cd)、II
IB族(Y, ランタノイド)、IVB族(Ti, Zr, Hf)、V
III族(Fe, Co, Ni, Ru, Rh, Pd, Os, Ir,Pt)
の各金属イオンが挙げられるが、特に、IIIA族、IVA
族、IB族、IIIB族、IVB族の各金属イオンが好ましい。
属置換ヘテロポリ酸とは、H3PW12O40、H3PMo 12O40、H4S
iW12O40、H4SiMo12O40等のヘテロポリ酸中のプロトンの
一部を金属イオンで置換したものである。置換でき得る
金属イオンとしては、IA族(K, Rb,Cs)、IIA族(Mg,
Ca, Sr, Ba)、IIIA族(Al, Ga, In)、IVA族(S
n,Pb)、IB族(Cu, Ag, Au)、IIB族(Zn, Cd)、II
IB族(Y, ランタノイド)、IVB族(Ti, Zr, Hf)、V
III族(Fe, Co, Ni, Ru, Rh, Pd, Os, Ir,Pt)
の各金属イオンが挙げられるが、特に、IIIA族、IVA
族、IB族、IIIB族、IVB族の各金属イオンが好ましい。
【0006】ヘテロポリ酸中のプロトンの金属イオンに
よる置換は、ヘテロポリ酸の水溶液又はアルコール溶液
に、当該金属塩を溶解した水溶液又はアルコール溶液を
所定量滴下、混合し、常圧又は減圧下に常温〜100℃で
乾燥することによって成し遂げられる。上記金属塩とし
ては、例えば、ハロゲン化物、酢酸塩、硝酸塩、アルコ
キシド(エトキシド、イソプロポキシド、n-ブトキシド
等)等が挙げられる。
よる置換は、ヘテロポリ酸の水溶液又はアルコール溶液
に、当該金属塩を溶解した水溶液又はアルコール溶液を
所定量滴下、混合し、常圧又は減圧下に常温〜100℃で
乾燥することによって成し遂げられる。上記金属塩とし
ては、例えば、ハロゲン化物、酢酸塩、硝酸塩、アルコ
キシド(エトキシド、イソプロポキシド、n-ブトキシド
等)等が挙げられる。
【0007】部分金属置換ヘテロポリ酸の有するプロト
ンに対する金属イオンの置換率は、好ましくは5〜95%、
更に好ましくは10〜90%である。5%より小さいと反応液
に対するヘテロポリ酸の不溶化効果がなくなり、また95
%より大きいと反応に寄与するヘテロポリ酸中のプロト
ンの含有量が少なくなり、十分な活性が得られなくなり
好ましくない。部分金属置換ヘテロポリ酸の具体的な例
としては、H2.0Sn0.5PW12O40、H0.5Cu1.25PW12O40、H
0.5Al0.83PW12O40、H0.5La0.83PW12O40、H0.6Sn1 .2PW12
O40、H0.5Ti0.63PW12O40、H2.5Ti0.13PW12O40、H1.1Zr
0.48PW12O40、H2.5Zr0.13PW12O40などが挙げられる。さ
らに、これらのヘテロポリ酸は通常行われる方法で、担
体等に担持した形態で使用することも出来る。
ンに対する金属イオンの置換率は、好ましくは5〜95%、
更に好ましくは10〜90%である。5%より小さいと反応液
に対するヘテロポリ酸の不溶化効果がなくなり、また95
%より大きいと反応に寄与するヘテロポリ酸中のプロト
ンの含有量が少なくなり、十分な活性が得られなくなり
好ましくない。部分金属置換ヘテロポリ酸の具体的な例
としては、H2.0Sn0.5PW12O40、H0.5Cu1.25PW12O40、H
0.5Al0.83PW12O40、H0.5La0.83PW12O40、H0.6Sn1 .2PW12
O40、H0.5Ti0.63PW12O40、H2.5Ti0.13PW12O40、H1.1Zr
0.48PW12O40、H2.5Zr0.13PW12O40などが挙げられる。さ
らに、これらのヘテロポリ酸は通常行われる方法で、担
体等に担持した形態で使用することも出来る。
【0008】さらに、上記で得られた部分金属置換ヘテ
ロポリ酸は、150〜350℃の温度で、0.1〜5時間程度熱処
理することによって、反応触媒として使用される。
ロポリ酸は、150〜350℃の温度で、0.1〜5時間程度熱処
理することによって、反応触媒として使用される。
【0009】本発明で用いられるカルボン酸については
特に制限はなく、例えば、蟻酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸等の脂肪族一塩基カルボン酸、安息香酸等の芳香族
一塩基カルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸
等の脂肪族二塩基カルボン酸、o-フタル酸、m-フタル
酸、p-フタル酸等の芳香族二塩基カルボン酸等が挙げら
れる。
特に制限はなく、例えば、蟻酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸等の脂肪族一塩基カルボン酸、安息香酸等の芳香族
一塩基カルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸
等の脂肪族二塩基カルボン酸、o-フタル酸、m-フタル
酸、p-フタル酸等の芳香族二塩基カルボン酸等が挙げら
れる。
【0010】本発明における、シクロドデセンに対する
カルボン酸のモル比は、好ましくは5〜100倍モル、更に
好ましくは5〜20倍モルである。モル比が5倍モルよりも
小さくなるとエステル収率が著しく減少し、また100倍
モルよりも大きくなると生産性が低くなるので好ましく
ない。
カルボン酸のモル比は、好ましくは5〜100倍モル、更に
好ましくは5〜20倍モルである。モル比が5倍モルよりも
小さくなるとエステル収率が著しく減少し、また100倍
モルよりも大きくなると生産性が低くなるので好ましく
ない。
【0011】本発明における反応温度は、好ましくは30
〜200℃、更に好ましくは60〜150℃である。反応圧力
は、特に制限はないが、好ましくは1〜100kg/cm2、更に
好ましくは1〜20kg/cm2である。
〜200℃、更に好ましくは60〜150℃である。反応圧力
は、特に制限はないが、好ましくは1〜100kg/cm2、更に
好ましくは1〜20kg/cm2である。
【0012】本発明においては、反応系中の原料成分
(シクロドデセンとカルボン酸との和)に対する水分含
有率を1重量%以下にすることが必要である。これよりも
水分含有率が高くなると、エステル収率が著しく低下す
るので好ましくない。原料として使用されるカルボン酸
及びシクロドデセンの水分含有率は、通常0.1重量%以下
であるので、そのまま使用しても反応系中の水分含有率
が1重量%を越えることはないが、場合によってはあらか
じめ乾燥処理して水分含有率を低下させたものを用いる
ことも出来る。
(シクロドデセンとカルボン酸との和)に対する水分含
有率を1重量%以下にすることが必要である。これよりも
水分含有率が高くなると、エステル収率が著しく低下す
るので好ましくない。原料として使用されるカルボン酸
及びシクロドデセンの水分含有率は、通常0.1重量%以下
であるので、そのまま使用しても反応系中の水分含有率
が1重量%を越えることはないが、場合によってはあらか
じめ乾燥処理して水分含有率を低下させたものを用いる
ことも出来る。
【0013】本発明は、回分式、連続方式等、一般的に
用いられている方法で行われる。触媒は、固定床、流動
床のいずれかの状態で使用される。
用いられている方法で行われる。触媒は、固定床、流動
床のいずれかの状態で使用される。
【0014】
【実施例】以下に実施例を用いて、本発明を具体的に説
明する。
明する。
【0015】(触媒調製) 触媒1;H2.0Sn0.5PW12O40 ヘテロポリ酸H3PW12O40・nH2Oを300℃で2時間脱水処理
した無水H3PW12O40 17.8g(6.18mmol)をH2O 150mlに溶
解した。この水溶液にSnCl2・2H2O 0.29g(1.54mmol)を
H2O 50mlに溶解した水溶液を滴下した。得られた混合
水溶液より水分を減圧留去した後、得られた固体成分を
100℃で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350℃で
2時間熱処理した後、触媒として反応に使用した。
した無水H3PW12O40 17.8g(6.18mmol)をH2O 150mlに溶
解した。この水溶液にSnCl2・2H2O 0.29g(1.54mmol)を
H2O 50mlに溶解した水溶液を滴下した。得られた混合
水溶液より水分を減圧留去した後、得られた固体成分を
100℃で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350℃で
2時間熱処理した後、触媒として反応に使用した。
【0016】触媒2;H0.5Cu1.25PW12O40 ヘテロポリ酸H3PW12O40・nH2Oを300℃で2時間脱水処理
した無水H3PW12O40 21.5g(7.47mmol)をH2O 150mlに溶
解した。この水溶液にCu(OCOCH3)2・H2O 1.86g(9.34mm
ol)をH2O 50mlに溶解した水溶液を滴下した。得られた
混合水溶液より水分を減圧留去した後、得られた固体成
分を100℃で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350
℃で2時間熱処理した後、触媒として反応に使用した。
した無水H3PW12O40 21.5g(7.47mmol)をH2O 150mlに溶
解した。この水溶液にCu(OCOCH3)2・H2O 1.86g(9.34mm
ol)をH2O 50mlに溶解した水溶液を滴下した。得られた
混合水溶液より水分を減圧留去した後、得られた固体成
分を100℃で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350
℃で2時間熱処理した後、触媒として反応に使用した。
【0017】触媒3;H0.5Al0.83PW12O40 ヘテロポリ酸H3PW12O40・nH2Oを300℃で2時間脱水処理
した無水H3PW12O40 21.8g(7.56mmol)をH2O 150mlに溶
解した。この水溶液にAlCl3・6H2O 1.52g(6.30mmol)を
H2O 50mlに溶解した水溶液を滴下した。得られた混合
水溶液より水分を減圧留去した後、得られた固体成分を
100℃で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350℃で
2時間熱処理した後、触媒として反応に使用した。
した無水H3PW12O40 21.8g(7.56mmol)をH2O 150mlに溶
解した。この水溶液にAlCl3・6H2O 1.52g(6.30mmol)を
H2O 50mlに溶解した水溶液を滴下した。得られた混合
水溶液より水分を減圧留去した後、得られた固体成分を
100℃で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350℃で
2時間熱処理した後、触媒として反応に使用した。
【0018】触媒4;H0.5La0.83PW12O40 ヘテロポリ酸H3PW12O40・nH2Oを300℃で2時間脱水処理
した無水H3PW12O40 22.3g(7.75mmol)をH2O 150mlに溶
解した。この水溶液にLa(NO3)3・6H2O 2.80g(6.46mmo
l)をH2O 50mlに溶解した水溶液を滴下した。得られた
混合水溶液より水分を減圧留去した後、得られた固体成
分を100℃で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350
℃で2時間熱処理した後、触媒として反応に使用した。
した無水H3PW12O40 22.3g(7.75mmol)をH2O 150mlに溶
解した。この水溶液にLa(NO3)3・6H2O 2.80g(6.46mmo
l)をH2O 50mlに溶解した水溶液を滴下した。得られた
混合水溶液より水分を減圧留去した後、得られた固体成
分を100℃で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350
℃で2時間熱処理した後、触媒として反応に使用した。
【0019】触媒5;H0.6Sn1.2PW12O40 ヘテロポリ酸H3PW12O40・nH2Oを300℃で2時間脱水処理
した無水H3PW12O40 17.3g(6.01mmol)をH2O 150mlに溶
解した。この水溶液にSnCl2・2H2O 1.63g(7.21mmol)を
H2O 50mlに溶解した水溶液を滴下した。得られた混合
水溶液より水分を減圧留去した後、得られた固体成分を
100℃で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350℃で
2時間熱処理した後、触媒として反応に使用した。
した無水H3PW12O40 17.3g(6.01mmol)をH2O 150mlに溶
解した。この水溶液にSnCl2・2H2O 1.63g(7.21mmol)を
H2O 50mlに溶解した水溶液を滴下した。得られた混合
水溶液より水分を減圧留去した後、得られた固体成分を
100℃で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350℃で
2時間熱処理した後、触媒として反応に使用した。
【0020】触媒6;H0.5Ti0.63PW12O40 ヘテロポリ酸H3PW12O40・nH2Oを300℃で2時間脱水処理
した無水H3PW12O40 21.7g(7.53mmol)をエタノール150m
lに溶解した。このエタノール溶液にTi(iso-OC3H7)4
1.34g(4.70mmol)をエタノール50mlに溶解したエタノー
ル溶液を滴下した。得られた混合エタノール溶液よりエ
タノールを減圧留去した後、得られた固体成分を100℃
で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350℃で2時間
熱処理した後、触媒として反応に使用した。
した無水H3PW12O40 21.7g(7.53mmol)をエタノール150m
lに溶解した。このエタノール溶液にTi(iso-OC3H7)4
1.34g(4.70mmol)をエタノール50mlに溶解したエタノー
ル溶液を滴下した。得られた混合エタノール溶液よりエ
タノールを減圧留去した後、得られた固体成分を100℃
で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350℃で2時間
熱処理した後、触媒として反応に使用した。
【0021】 触媒7;H2.5Ti0.13PW12O40ヘテロポリ酸H3PW12O40・nH2
Oを300℃で2時間脱水処理した無水H3PW12O40 18.2g(6.
31mmol)をエタノール150mlに溶解した。このエタノール
溶液にTi(iso-OC3H7)4 0.22g(0.79mmol)をエタノール5
0mlに溶解したエタノール溶液を滴下した。得られた混
合エタノール溶液よりエタノールを減圧留去した後、得
られた固体成分を100℃で12時間乾燥した。乾燥後の粉
末を空気中350℃で2時間熱処理した後、触媒として反応
に使用した。
Oを300℃で2時間脱水処理した無水H3PW12O40 18.2g(6.
31mmol)をエタノール150mlに溶解した。このエタノール
溶液にTi(iso-OC3H7)4 0.22g(0.79mmol)をエタノール5
0mlに溶解したエタノール溶液を滴下した。得られた混
合エタノール溶液よりエタノールを減圧留去した後、得
られた固体成分を100℃で12時間乾燥した。乾燥後の粉
末を空気中350℃で2時間熱処理した後、触媒として反応
に使用した。
【0022】触媒8;H1.1Zr0.48PW12O40 ヘテロポリ酸H3PW12O40・nH2Oを300℃で2時間脱水処理
した無水H3PW12O40 20.9g(7.25mmol)をエタノール150m
lに溶解した。このエタノール溶液にZr(iso-OC3H7)4
1.13g(3.43mmol)をエタノール50mlに溶解したエタノー
ル溶液を滴下した。得られた混合エタノール溶液よりエ
タノールを減圧留去した後、得られた固体成分を100℃
で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350℃で2時間
熱処理した後、触媒として反応に使用した。
した無水H3PW12O40 20.9g(7.25mmol)をエタノール150m
lに溶解した。このエタノール溶液にZr(iso-OC3H7)4
1.13g(3.43mmol)をエタノール50mlに溶解したエタノー
ル溶液を滴下した。得られた混合エタノール溶液よりエ
タノールを減圧留去した後、得られた固体成分を100℃
で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350℃で2時間
熱処理した後、触媒として反応に使用した。
【0023】触媒9;H2.5Zr0.13PW12O40 ヘテロポリ酸H3PW12O40・nH2Oを300℃で2時間脱水処理
した無水H3PW12O40 17.8g(6.19mmol)をエタノール150m
lに溶解した。このエタノール溶液にZr(iso-OC3H7)4
0.25g(0.77mmol)をエタノール50mlに溶解したエタノー
ル溶液を滴下した。得られた混合エタノール溶液よりエ
タノールを減圧留去した後、得られた固体成分を100℃
で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350℃で2時間
熱処理した後、触媒として反応に使用した。
した無水H3PW12O40 17.8g(6.19mmol)をエタノール150m
lに溶解した。このエタノール溶液にZr(iso-OC3H7)4
0.25g(0.77mmol)をエタノール50mlに溶解したエタノー
ル溶液を滴下した。得られた混合エタノール溶液よりエ
タノールを減圧留去した後、得られた固体成分を100℃
で12時間乾燥した。乾燥後の粉末を空気中350℃で2時間
熱処理した後、触媒として反応に使用した。
【0024】実施例1 内容積15mlのガラス製アンプル管に触媒1 0.80g、シ
クロドデセン1.66g(10mmol)、酢酸6.01g(100mmol)を加
えた後、アンプル管を封入した(このとき、原料成分中
の水分含有率は殆ど0重量%)。このアンプル管をステン
レス製圧力容器内に密封し、90℃で4時間攪拌して反応
させた。反応後、触媒をろ別し、得られた反応液に水20
mlを加えた後、ヘキサンで抽出し、ヘキサン中の反応生
成物をガスクロマトグラフィーで分析した。その結果、
原料シクロドデセンと反応生成物である酢酸シクロドデ
シル以外の有機物は検出されなかった。このときの酢酸
シクロドデシルの収率は25.5%であった。
クロドデセン1.66g(10mmol)、酢酸6.01g(100mmol)を加
えた後、アンプル管を封入した(このとき、原料成分中
の水分含有率は殆ど0重量%)。このアンプル管をステン
レス製圧力容器内に密封し、90℃で4時間攪拌して反応
させた。反応後、触媒をろ別し、得られた反応液に水20
mlを加えた後、ヘキサンで抽出し、ヘキサン中の反応生
成物をガスクロマトグラフィーで分析した。その結果、
原料シクロドデセンと反応生成物である酢酸シクロドデ
シル以外の有機物は検出されなかった。このときの酢酸
シクロドデシルの収率は25.5%であった。
【0025】実施例2、比較例1〜2 実施例1において、原料成分(シクロドデセンとカルボ
ン酸との和)に対する水分の含有率を変えたこと以外
は、実施例1と同様な方法で反応を行った。結果を表1に
示す。
ン酸との和)に対する水分の含有率を変えたこと以外
は、実施例1と同様な方法で反応を行った。結果を表1に
示す。
【0026】実施例3、比較例3〜4 実施例1において、酢酸/シクロドデセンのモル比を変え
たこと以外は、実施例1と同様な方法で反応を行った。
結果を表1に示す。
たこと以外は、実施例1と同様な方法で反応を行った。
結果を表1に示す。
【0027】実施例4〜11 実施例1において、触媒の種類を変えたこと以外は、実
施例1と同様な方法で反応を行った。結果を表1に示す。
施例1と同様な方法で反応を行った。結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明により、部分金属置換ヘテロポリ
酸触媒の存在下、カルボン酸をシクロドデセンに付加さ
せる方法において、収率を向上させることができる工業
的に有利なカルボン酸シクロドデシルの製造方法を提供
することが出来る。
酸触媒の存在下、カルボン酸をシクロドデセンに付加さ
せる方法において、収率を向上させることができる工業
的に有利なカルボン酸シクロドデシルの製造方法を提供
することが出来る。
Claims (1)
- 【請求項1】部分金属置換ヘテロポリ酸触媒の存在下、
原料成分(シクロドデセンとカルボン酸との和)に対す
る水分含有率を1重量%以下に抑え、かつシクロドデセン
に対するカルボン酸の仕込量を5〜100倍モルにして、カ
ルボン酸をシクロドデセンに付加させることを特徴とす
るカルボン酸シクロドデシルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9280189A JPH11116532A (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | カルボン酸シクロドデシルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9280189A JPH11116532A (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | カルボン酸シクロドデシルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11116532A true JPH11116532A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17621547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9280189A Pending JPH11116532A (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | カルボン酸シクロドデシルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11116532A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012506895A (ja) * | 2008-10-29 | 2012-03-22 | シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー | アシル化された二級アルコールアルコキシラートおよび二級アルコールアルコキシラートの調製方法 |
-
1997
- 1997-10-14 JP JP9280189A patent/JPH11116532A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012506895A (ja) * | 2008-10-29 | 2012-03-22 | シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー | アシル化された二級アルコールアルコキシラートおよび二級アルコールアルコキシラートの調製方法 |
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