JPH11115763A - 手押し車 - Google Patents

手押し車

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JPH11115763A
JPH11115763A JP9280253A JP28025397A JPH11115763A JP H11115763 A JPH11115763 A JP H11115763A JP 9280253 A JP9280253 A JP 9280253A JP 28025397 A JP28025397 A JP 28025397A JP H11115763 A JPH11115763 A JP H11115763A
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leg
rod
rear leg
front leg
pivoting means
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Kaoru Miyagi
薫 宮城
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 シルバーカー又は老人車と呼称されている手
押し車に関し、時に、前後方向及び幅方向の双方向に折
り込み可能な手押し車を提供する。 【解決手段】 前脚12と、後脚14と、押棒15と、
一端を後脚14へ中間部を前脚12へ枢着手段16、1
7によって枢着されている座杆18と、一端が左右の前
脚12に対して枢動可能に装着されている前脚連結部材
21と、一端が左右の後脚14に対して枢動可能に装着
されている後脚連結部材24と、下端部が前記前脚連結
部材21の各剛性部材20の中心位置よりも枢着手段1
9側に近い部分に枢着され上端部が前記座杆18の前記
枢着手段16と枢着手段17の間に枢着されている牽引
杆25と、下端部が一方の後脚14へ枢着され上端部が
他方の後脚へ枢着され概ねX形状に配置される開閉杆2
7と、から構成されており、前記後脚14の上端部が前
脚12に対してスライダー部材44、44aを介して滑
動する状態に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通常、シルバーカ
ー又は老人車と呼称されている手押し車に関し、特に、
前後方向及び幅方向の双方向に折り込み可能な手押し車
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特に脚腰等が幾分弱くなった年配
者が路上を安全に歩行するための補助具としての手押し
車(通常、シルバーカー又は老人車と呼称されている)
は近年多くの種類が発表されている。例えば、安全に路
上を歩行出来るための歩行補助機能を具備する以外に、
歩行中疲れたときにはどこでも腰を降ろすことが可能な
ように着座可能な備えたもの、ショッピングカーとして
も使用出来るように買い物を収納出来るスペースを備え
たもの、等がある。
【0003】これらの手押し車は、多くの場合、不使用
時には、これを僅かなスペースへ収納可能なように折り
畳みが出来る構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、これまでの
手押し車では、これを折り畳むとき、前後方向への折り
畳みは可能であるが、幅方向への折り畳みはほとんど出
来なかった。それは、この手押し車の使用者が、ベビー
カーの場合と異なり、体重が幼児に比較して重いため、
機構全体をかなりの重量まで耐え得るようにしなけらば
ならなず、更に上述のような種々の機能を合わせ持たせ
る必要があるため、前後方向への折り畳みに加えて、幅
方向への折り畳み機能を持たせることは、機構的にあま
り複雑になり、また、重量的にも重くなり、実用に適さ
ないからである。
【0005】その結果、これまでの手押し車において
は、収納時又は持ち運び時にその前後方向への折り畳み
は出来ても、幅方向への折り畳みが出来ず、物置や玄関
等の収納スペース又は車両等の持ち運びスペースをより
少なく出来るようにすることが大きな課題となってい
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本件発明における
手押し車においては、かかる課題を解消するため、前脚
12と、後脚14と、押棒15と、一端を後脚14へ中
間部を前脚12へ枢着手段16、17によって枢着され
ている座杆18と、一端が左右の前脚12に対して枢動
可能に装着され他端が枢着手段19の回りに互いに回動
自在に支持されている一対の剛性部材20からなる前脚
連結部材21と、一端が左右の後脚14に対して枢動可
能に装着され他端が枢着手段22の回りに互いに回動自
在に支持されている一対の剛性部材23からなる後脚連
結部材24と、下端部が前記前脚連結部材21の各剛性
部材20の中心位置よりも枢着手段19側に近い部分に
枢着され上端部が前記座杆18の前記枢着手段16と枢
着手段17の間に枢着されている牽引杆25と、下端部
が一方の後脚14へ枢着され上端部が他方の後脚へ枢着
され中間部が枢着手段26によって回動可能に連結され
ている概ねX形状に配置されている開閉杆27と、一端
が該開閉杆27の各々の枢着手段26より上方の部分に
枢動自在に連結され他端が枢着手段28の回りに互いに
回動自在に支持されている一対の操作杆29と、から構
成され、前記後脚14の上端部が前脚12に対してスラ
イダー部材44、44aを介して滑動する状態に配置さ
れている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例につき図面
を参照しながら述べる。図において、図1〜図6は本件
発明の第1の具体的な実施例を、図7〜図9は本件発明
の第2の具体的な実施例を示している。以下の説明にお
いては、本件発明の手押し車の前方又は後方から見てそ
の構造が実質的に左右対称となっているため、必要な場
合以外は、一方の構成のみについて述べる。また、その
ため、前後方向からの違いがより明確になるように図3
及び図9においては、図面の中心線から左側には本件発
明の手押し車を前方から見た構造を示し、右側には本件
発明の手押し車を後方から見た構造を示している。
【0008】初めに本件発明にかかる手押し車の第1の
実施例について述べる。第1の実施例にかかる手押し車
10の拡開状態を示す図1、折り畳み時を示す図2、及
び図1を前後方向から見た図を示す図3を参照すると、
この手押し車10は、概括的には、下端に前輪11を備
えた前脚12と、下端に後輪13を備えた後脚14と、
押棒15と、一端を後脚14へ中間部を前脚12へそれ
ぞれピン等の枢着手段16、17によって枢着されてい
る座杆18と、一端が左右の前脚12に対して枢動可能
に装着され他端がピン等の枢着手段19(図3参照)の
回りに互いに回動自在に支持されている一対の剛性部材
20からなる前脚連結部材21と、同様に一端が左右の
後脚14に対して枢動可能に装着され他端がピン等の枢
着手段22の回りに互いに回動自在に支持されている一
対の剛性部材23からなる後脚連結部材24と、図面に
おいて下端部が前記前脚連結部材21の各剛性部材20
の中心位置よりも他端側即ち枢着手段19側に近い部分
に枢着され上端部が前記座杆18の前記枢着手段16、
17の間に枢着されている牽引杆25と、下端部が一方
の後脚14へ枢着され上端部が他方の後脚へ枢着され中
間部がピン等の枢着手段26によって回動可能に連結さ
れている概ねX形状に配置されている開閉杆27と、一
端が該開閉杆27の各々の枢着手段26より上方の部分
に枢動自在に連結され他端がピン等の枢着手段28の回
りに互いに回動自在に支持されている一対の操作杆29
と、から構成されている。
【0009】前脚12(実施例においては例えば円形断
面のパイプ部材により構成されているが、これに限定さ
れるものではなく、矩形断面のパイプ部材、平板部材又
は丸棒部材その他の形状のものによっても構成可能であ
る。前脚以外の他の部材についても同様である。)の下
端に取り付けられている前輪11は、手押し車10の操
作者がその操作を容易に行えるように、公知のキャスタ
ー手段30及びキャスター止め手段31を介して該前脚
12へ装着されている。なお、このキャスター手段30
には必要に応じてばね等の弾性体が装備され公知の様に
歩行時の振動を吸収するように構成されることも出来
る。なお、図面においては前輪11は片側に2個、全体
で4個装備されているが、これに限定されるものでな
い。
【0010】この前脚12は、図1において、キャスタ
ー手段30内に埋め込まれている下方端部から僅かに真
直に伸びた後、後方上方に向かって枢着手段17の付近
まで真直に伸び、更にその箇所から上方に向かって上方
先端部まで真直に伸びている。この前脚12の上方先端
部は適当な密栓32によって閉じられている。
【0011】該前脚12の上方部分には好ましくはプラ
スチック材料によって一体的に成形されている押棒位置
調整部材33が取り付けてある。この押棒位置調整部材
33には、図4に概括的に示すように、押棒15が貫通
する第1孔34と、前脚12の上端部が受け入れられて
いる第2孔35と、が長手方向軸線方向に互いに平行に
形成されている。更に該第2孔35の内側部分には内部
が空洞の平坦面36が形成されている。この平坦面36
には、例えば断面がコ字形の金具37がピン等の枢着手
段によって前記開閉杆27の上端部と一緒に枢動可能に
装着されている。この押棒位置調整部材33には更に前
脚12が貫通する孔35に対して2個の孔38、39が
その上下方向に離されて設けてある。孔38は図4の溝
40を介して第1孔34まで連通しており、この孔38
には押棒位置調整ねじ41が螺合している。このねじ4
1は、前脚12の上端部付近に設けた穴42を介して押
棒15まで伸びている。一方、別の孔39には止めねじ
(図示なし)が嵌合し、当該ねじが前脚12の前記穴4
2の下方に設けた穴43まで伸び、該押棒位置調整部材
33を前脚12へ固着している。
【0012】下端に公知の方法にて後輪13を備えた後
脚14は、図1又は図2にて見るように側面から見た場
合にはほぼ真直に伸びているが、図3にて見るように後
方から見た場合には下方部分が幾分手押し車10の内側
に接近する形状を有する部材により形成されている。該
後脚14の上端部は、例えばプラスチック材料によって
一体的に成形されたスライダー部材44にピン等の枢着
手段45によって枢動可能に装着されている。このスラ
イダー部材44は、前記前脚12の上方の直線部分を滑
動するように該前脚12が貫通する孔を有しており、該
スライダー部材44の滑動位置に応じて後脚14が該枢
着手段45の周りを枢動する。なお後輪13は片側に1
個、全体で2個装備されているが、これに限定されるも
のでないことは前輪11の場合と同様である。
【0013】押棒15は、例えば、図5及び図6に詳細
に示しているように、左右一対の外方杆46と、該外方
杆46内を長手方向に滑動可能な一対の内方杆47と、
該内方杆47の上端部に対して円周方向に回転可能な例
えばプラスチック材料によって形成されている回転部材
48と、下端部が該回転部材48にピン49によって固
定されておりかつそこから上方に伸長しその後水平方向
に概ね90度に曲げられている一対のハンドル部分50
と、該一対のハンドル部分50の水平方向に伸びている
部分を互いに連結している連結杆51と、により構成さ
れている。
【0014】外方杆46の下端部には保持部材52がピ
ン等の固定手段53によって固定されている。この保持
部材52は例えばプラスチック材料によって形成されか
つ前記前脚12の上方の直線部分を包囲する穴を有し、
これにより該押棒15が前脚12に対して関係づけられ
ている。外方杆46の上端部は、前記押棒位置調整部材
33の第1孔34に受けいれられている。
【0015】内方杆47はその上方部分が回転部材48
に収容されており、一方、下方部分は外方杆46内に滑
動可能に収容されている。外方杆46と内方杆47には
互いに一定の間隔をおいて複数の穴54が設けてあり、
この穴54に前記押棒位置調整部材33のねじ41が螺
合することにより、ハンドル部分50の位置を上下に調
節することが出来るようになっている。
【0016】回転部材48には円周方向にほぼ90度に
わたり溝55が形成されている。この溝55には内方杆
47の上端部に設けた突出部56が嵌合しており、これ
によりハンドル部分50が内方杆47の周りをほぼ90
度にわたり回動出来るようになっている。
【0017】図5及び図6に詳細に示すように、ハンド
ル部分50は、前述のようにして垂直部分が前記ピン4
9により回転部材48へ固着されている。一方、水平部
分は連結杆51によって互いに枢動可能に連結されてお
り、該連結杆51を前方に押せば一対のハンドル部分5
0の水平部分が互いに水平位置にて直線状態に配置され
るようになる。もし、連結杆51を後方に引けば一対の
ハンドル部分50の水平部分が互いに後方に回動し、突
出部56が回転部材48の溝55内を図5の位置から外
側へ向かって移動することになる。
【0018】一端を後脚14へ中間部を前脚12へそれ
ぞれピン等の枢着手段16、17によって枢着されてい
る座杆18は、使用者が適宜腰を下ろすことが出来る座
部更にはショッピングバッグ等が取り付けられる。
【0019】一端が左右の前脚12に対して、断面が概
ねコ字形をなす連結部材60によって枢動可能に装着さ
れ、他端がピン等の枢着手段19(図3参照)の回りに
互いに回動自在に支持されている一対の剛性部材20か
らなる前脚連結部材21は、手押し車10の前脚下部の
構造的な安定性を提供しており、また図面において下端
部が該前脚連結部材21の各剛性部材20の中心位置よ
りも他端側即ち枢着手段22側に近い部分に枢着され上
端部が前記座杆18の前記枢着手段16、17の間に枢
着されている牽引杆25は手押し車10の前後方向の構
造的な安定性を提供している。
【0020】一端が左右の後脚14に対して枢動可能に
装着され他端がピン等の枢着手段22の回りに互いに回
動自在に支持されている一対の剛性部材23からなる後
脚連結部材24には、その枢着手段22を保持している
把持部材61が取り付けてある。この把持部材61を上
下移動することにより後脚連結部材24が移動出来るよ
うになっている。この後脚連結部材24は手押し車10
の後脚下部の構造的な安定性を提供している。
【0021】下端部が一方の後脚14へ枢着され上端部
が他方の後脚へ取り付けられている押棒位置調整部材3
3の金具37へ枢着され中間部がピン等の枢着手段26
によって回動可能に連結されている概ねX形状に配置さ
れている開閉杆27は、手押し車10の左右の幅方向の
構造的な安定性を図り同時に手押し車10の捩れを防止
する作用を提供している。
【0022】一端が該開閉杆27の各々の枢着手段26
より上方の部分に枢動自在に連結され他端がピン等の枢
着手段28の回りに互いに回動自在に支持されている一
対の操作杆29は、前記X形状に配置されている開閉杆
27の構造的な補強を図ると共に、該開閉杆27の折り
畳み作用を引き起こす機能を提供している。即ち、前記
開閉杆27に枢着されている該操作杆29の一端部の位
置が、他端の枢着手段28の位置よりも低い位置にある
とき(図3参照)には、開閉杆27は完全に拡開された
状態であり、該枢着手段28の位置がいわゆるデッドポ
イントを越えているため、開閉杆27は折り畳み位置に
復帰することが出来ないロック位置である。
【0023】図3に示すように、枢着手段28の位置が
いわゆるデッドポイントを越えている時には、開閉杆2
7は完全にX形状に配置されており、そのため後脚14
の上端部を支持しているスライダー部材44が前脚12
の上方の直線部分を最上部までスライドし、かつ前脚連
結部材21及び後脚連結部材24が完全に幅方向に完全
に伸びきっており、本件発明の装置は極めて安定した拡
開状態に保持されている。この状態では前後方向及び幅
方向更には捩れ方向への変形は完全に防止されており、
使用者は安全にこの装置を操縦出来る。
【0024】本件発明の装置を折り畳む時には以下の手
順による。初めに操作杆29の把持部材62を図3のロ
ック位置から上方へ移動し、該操作杆29のピン28の
位置を上方の折り畳み可能位置まで引き上げる。これに
より操作杆29がX形状に配置されている開閉杆27を
ピン26の周りに回転させ、左右の前脚12の上方部及
び左右の後脚14の下方部を互いに接近可能とする。こ
れと同時に上方の該把持部材62に対してベルト等の可
撓性の連結部材63によって連結されており該上方の把
持部材62の上方移動に連動して上方移動する後脚連結
部材24の中間のピン22が上方に移動し左右の後脚1
4の下方部が互いに接近することを可能とする。
【0025】次いで連結杆51を進行方向後方へ引き戻
し、押棒15のハンドル部分50を内方杆47の周りに
後方へ回転する。この結果、ハンドル部分50のピン4
9が回転部材48の溝55内部を回動する。このため、
押棒15が互いに中心方向へ接近し同時に前脚12が互
いに中心方向へ接近し、よって該X形状に配置されてい
る開閉杆27がピン26の周りに回転し、相対的に、座
杆18を支持している後脚14の枢着手段16の位置が
降下し、かつ、座杆18を支持している前脚12の枢着
手段17の位置が上昇する。そのため該座杆18が、図
2に示すように立ち上がる。その結果、牽引杆25が剛
性部材20の押し込みピン19の位置を下降する。こう
して、左右の前脚12及び後脚14が互いに接近する。
【0026】同時にまた、開閉杆27のピン26の周り
の回転により、後脚14の上端のスライダー部材44が
前脚12の上方の直線部分を下方へ向かってスライドす
る。このため、前輪11及び後輪13が互いに接近す
る。
【0027】その結果、本件発明の装置は、前後方向及
び幅方向に同時に折り込まれ、最後に図2に示す位置を
とる。この位置では、前輪11及び後輪13が互いに前
後方向及び幅方向に接近しているが、共に同一面上に配
置されているので、その自立性は完全に保証されてお
り、折り畳みと同時に装置が転倒することは無い。
【0028】一方、図2に示す折り畳み位置から図1又
は図3に示す拡開位置にする場合には、単に押棒15の
ハンドル部分50を内方杆47の周りに前方へ回動す
る。これにより、開閉杆27、前脚連結部材21、後脚
連結部材24、牽引棒25、座杆18等が拡開作業と反
対の動作を行うことにより本件発明装置は迅速に拡開位
置を獲得するのである。拡開作業が完了した時点で把持
部材62を下方に押し込み、ロック作業を行う。なお、
該把持部材62へベルト63によって連結されている把
持部材61は、剛性部材23の自重により、その中央連
結部分が後脚14へ枢着されている両側方端よりも下方
へ迅速に降下し自動的にロック位置を獲得するのであ
る。
【0029】図7〜図9には本件発明の第2の実施例が
記されている。この実施例において、図7〜図9はそれ
ぞれ第1実施例の図1〜図3に対応している。これらの
図から分かるように第2実施例と第1実施例とはほとん
ど同一の部材が同様に使用されているので、以下の説明
においては、第1実施例と同一部材には同一の符号に
“a”を付して説明する。第2実施例が第1実施例と大
きく異なる点は、第1実施例では、折り畳み作業及び拡
開作業時に、後脚14の上端部へ枢着されたスライダー
部材44が前脚12の上方直線部分をスライドするが、
第2実施例においては、反対に前脚12aの上方直線部
分に枢着されたスライダー部材44aに対して、後脚1
4aの上端部が該スライダー部材44aの内部の溝70
をスライドする点である。その他の構成は実質的に同一
である。
【0030】図7に示すように、内部に後脚14aが自
由に滑動出来る溝70を有するスライダー部材44aが
枢着手段45aによって前脚12aの上方直線部の所定
位置へ枢着されている。拡開時にはこの溝70内を後脚
14aが完全にその上端部まで滑動し、その位置にて静
止している。これにより本件発明装置の安定性を保証し
ている。一方、図8に示す折り畳み時には、この溝70
内を後脚14aが下方へ滑動し、その折り込み作業を迅
速に達成している。その他の部分及び要素の構成及び動
作は、先に述べた第1実施例の場合と実質的に同一であ
る。
【0031】上記第1実施例において、押棒15を構成
しているハンドル部分50が互いに内方へ曲げてありそ
の端部を連結杆51によって連結しており、該ハンドル
部分50を回転することにより拡開折り込み作業を行っ
ているが、これは必須事項ではない。即ち、ハンドル部
分50を内方へ曲げることなく、第2実施例に示すよう
に単に前方へ曲げ、左右のハンドル部分を連結せず、該
ハンドル部分を内方杆47へ固定する場合にも、同様の
効果を達成することが出来る。勿論ハンドル部分50の
曲げ方向は後方であってもよい。これらの場合には、そ
のハンドル部分の前方又は後方へ曲がっている上方部分
を直接互いに接近するように中央方向へ両側から押し込
むことにより、装置の折り畳み作業が達成出来、更に該
ハンドル部分の前方又は後方へ曲がっている上方部分を
直接互いに離反するように幅方向に外方へ向かって押し
拡げることにより、装置の拡開作業が達成出来ること
は、当業者によっては容易に理解される所である。従っ
て第1実施例の押棒と第2実施例の押棒とは自由に代替
出来る。更にまた、これ以外の公知の押棒機構も自由に
使用出来ることは当業者に理解出来よう。
【0032】また、押棒の高さ調整は、図4において、
ねじ41を抜き出し、内方杆47を必要な高さまで引き
上げ、その後、該ねじ41を再度セットすることによ
り、容易に達成出来る。また、前述のように前輪へのキ
ャスター機能も具備しており、更に図示ていないが、公
知の制動装置又は静止装置を具備することも、必要に応
じて容易に装着出来る。
【0033】
【発明の効果】本件装置においては、後脚14の上端部
が前脚12に対してスライダー部材44、44aを介し
て滑動する状態に配置することにより、前後方向のみな
らず、幅方向への折り込みも可能としたのでその収納ス
ペースを極めて狭くすることが出来る。
【0034】また、折り込み拡開機構が最小限の要素に
より達成出来るようにしたので、全体の重量が少なくな
り、また折り込み及び拡開機構が非常にスムースに達成
出来るようになり、使用者にとって非常に取り扱い易い
手押し車を提供することに成功した。
【0035】更に、本件発明を前後方向及び幅方向へ折
り畳んだ状態でも、前輪及び後輪が常に面に対して接触
しているので、直立状態を保持出来、収納場所への収納
及びそこからの取り出し、更には折り畳み及び拡開作業
を容易に達成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の第1実施例の拡開状態を示す側面図
である。
【図2】本件発明の第1実施例の折り畳み状態を示す側
面図である。
【図3】本件発明の第1実施例の拡開状態を示す図であ
り、左半分が前方から見た図であり、右半分が後方から
見た図である。
【図4】本件発明の第1実施例の押棒の斜視図である。
【図5】本件発明の第1実施例の押棒の拡開状態を示す
図である。
【図6】本件発明の第1実施例である押棒のハンドル部
分を折り畳んだ状態を示す図である。
【図7】本件発明の第2実施例の拡開状態を示す側面図
である。
【図8】本件発明の第2実施例の折り畳み状態を示す側
面図である。
【図9】本件発明の第2実施例の拡開状態を示す図であ
り、左半分が前方から見た図であり、右半分が後方から
見た図である。
【符号の説明】
10、10a:手押し車 12、12a:
前脚 14、14a:後脚 15、15a:
押棒 18,18a:座杆 20、20a:
剛性部材 21,21a:前脚連結部材 23、23a:
剛性部材 24、24a:後脚連結部材 25、25a:
牽引棒 27,27a:開閉杆 29、29a:
操作杆 33、33a:押棒位置調整部材 44、44a:
スライダー部材 45、45a:枢着手段 46、46a:
外方杆 47、47a:内方杆 48、48a:
回転部材 50、50a:ハンドル部分 51、51a:
連結杆 52、52a:保持部材 53、53a:
固定手段 55、55a:溝 56、56a:
突出部 60、60a:連結部材 61、61a:
把持部材 62、62a:把持部材 63、63a:
連結部材 70:溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前脚12と、後脚14と、押棒15と、
    一端を後脚14へ中間部を前脚12へ枢着手段16、1
    7によって枢着されている座杆18と、一端が左右の前
    脚12に対して枢動可能に装着され他端が枢着手段19
    の周りに互いに回動自在に支持されている一対の剛性部
    材20からなる前脚連結部材21と、一端が左右の後脚
    14に対して枢動可能に装着され他端が枢着手段22の
    回りに互いに回動自在に支持されている一対の剛性部材
    23からなる後脚連結部材24と、下端部が前記前脚連
    結部材21の各剛性部材20の中心位置よりも枢着手段
    19側に近い部分に枢着され上端部が前記座杆18の前
    記枢着手段16と枢着手段17の間に枢着されている牽
    引杆25と、下端部が一方の後脚14へ枢着され上端部
    が他方の後脚へ枢着され中間部が枢着手段26によって
    回動可能に連結されている概ねX形状に配置されている
    開閉杆27と、一端が該開閉杆27の各々の枢着手段2
    6より上方の部分に枢動自在に連結され他端が枢着手段
    28の周りに互いに回動自在に支持されている一対の操
    作杆29と、から構成され、 前記後脚14の上端部が前脚12に対してスライダー部
    材44、44aを介して滑動する状態に配置されている
    ことを特徴とする手押し車。
  2. 【請求項2】 請求項1において、スライダー部材44
    が後脚14の上端部に枢着されており、該スライダー部
    材44が前脚12に沿って滑動することを特徴とする手
    押し車。
  3. 【請求項3】 請求項1において、スライダー部材44
    aが前脚12に枢着されており、後脚14の上端部が該
    スライダー部材44a内部の溝70に沿って滑動するこ
    とを特徴とする手押し車。
  4. 【請求項4】 請求項1において、操作杆29及び後脚
    連結部材24を操作した後、押棒15を互いに接近する
    ことにより前後方向及び幅方向の折り畳みを同時に可能
    とすることを特徴とする手押し車。
  5. 【請求項5】 操作杆29の枢着手段28と後脚連結部
    材24の枢着手段22とが上方への移動を連動して行え
    るように互いに連結されていることを特徴とする手押し
    車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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