JPH11115667A - 助手席用エアバッグ装置 - Google Patents

助手席用エアバッグ装置

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JPH11115667A
JPH11115667A JP9288737A JP28873797A JPH11115667A JP H11115667 A JPH11115667 A JP H11115667A JP 9288737 A JP9288737 A JP 9288737A JP 28873797 A JP28873797 A JP 28873797A JP H11115667 A JPH11115667 A JP H11115667A
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airbag
inner bag
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inflator
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/23Inflatable members
    • B60R21/231Inflatable members characterised by their shape, construction or spatial configuration
    • B60R21/2334Expansion control features
    • B60R21/2346Soft diffusers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグの乗員側への展開速度を低減させ
ることができる助手席用エアバッグ装置を提供する。 【解決手段】 エアバッグ29内に、ガスの流れを制御
するインナバッグ31を配設する。インナバッグ31の
両側部のみに排気口33を形成する。インフレータ26
の作動時に、インナバッグ31が膨脹展開された後、こ
の排気口33を介してエアバッグ29内に、車両幅方向
へガスが供給されて、エアバッグ29が展開されるよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の車両
において助手席の乗員を保護するための助手席用エアバ
ッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の助手席用エアバッグ装置
としては、例えば特開平5−262195号公報に記載
されているような構成のものが知られている。
【0003】この従来装置においては、ケース内にエア
バッグが折り畳み状態で収容されている。また、エアバ
ッグ内にはガスの流れを制御するインナバッグが配置さ
れ、そのインナバッグの胴部の上下及び左右位置には複
数の排気口が形成されている。そして、インフレータの
作動時に、インナバッグが膨脹展開されるとともに、こ
れらの排気口からエアバッグ内にガスが供給されて、エ
アバッグが展開されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
助手席用エアバッグ装置においては、前記複数の排気口
がインフレータのガス噴出口と対向する位置に形成され
ている。このため、インフレータからのガスが、インナ
バッグ内に十分滞留する以前に、排気口からエアバッグ
内に流出し始める。よって、エアバッグ内にインナバッ
グを配設したにも拘らず、エアバッグの乗員側への展開
速度を有効に低減させることができず、エアバッグが十
分に伸張されないで、折り畳み状態のままケース外へ突
出されるおそれがあって、乗員に対する保護機能が充分
でないという問題があった。
【0005】また、この従来装置においては、インナバ
ッグの幅寸法がケースの幅寸法とほぼ同程度となるよう
に形成されている。このため、前述したように、複数の
排気口がインフレータのガス噴出口と対向配置されるこ
とも相俟って、インナバッグの膨脹展開時に、エアバッ
グが幅方向へ強制的に展開されることはなく、この構成
からもエアバッグの展開速度の低減効果が低いという問
題があった。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、エアバッグの乗員側への展開速度を低減
させることができる助手席用エアバッグ装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、インフレータのガス
噴出口からのガスが内部に噴出されるインナバッグをエ
アバッグ内に備えた助手席用エアバッグ装置において、
前記インナバッグのガス噴出口と対応する部分に閉塞部
を形成するとともに、その閉塞部の両端に側方へ向かっ
て開口する排気口を形成し、この排気口を介してエアバ
ッグ内にガスを供給するようにしたことをその要旨とす
る。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の助手席用エアバッグ装置において、前記閉塞部がほ
ぼ円筒状をなすとともに、その閉塞部の両端に側壁を設
け、その側壁に排気口を形成したことをその要旨とす
る。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載の助手席用エアバッグ装置において、前記排
気口は前記側壁の中央部に形成されたことをその要旨と
する。
【0010】請求項4に記載の発明では、インフレータ
のガス噴出口からのガスが内部に噴出されるインナバッ
グをエアバッグ内に備えた助手席用エアバッグ装置にお
いて、前記インナバッグのガス噴出口と対応する部分に
閉塞部を形成するとともに、その閉塞部の両端に側壁を
突出形成し、その側壁の先端縁をエアバッグの内側に接
合して、閉塞部の両端と側壁との間に側方へ向かって開
口する排気口を形成し、この排気口を介してエアバッグ
内にガスを供給するようにしたことをその要旨とする。
【0011】上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の
構成によれば、インフレータから噴出されたガスが、一
旦インナバッグ内に滞留された後、両側の排気口から車
両幅方向に流出されて、エアバッグ内に供給される。こ
のため、エアバッグの乗員側への展開速度が低減され、
エアバッグが折り畳み状態のままケース外へ突出される
のが防止される。
【0012】特に、請求項3に記載の構成によれば、閉
塞部が膨らんで、ガスがインナバッグ内に確実に滞留さ
れる。また、請求項4に記載の構成によれば、インナバ
ッグを一枚の基布にて構成することができ、インナバッ
グの製造の容易化を図ることができるようになる。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の助手席用エアバッグ装置において、側壁の先端縁
を、閉塞部のエアバッグへの接合部よりも内側において
エアバッグに接合したことをその要旨とする。
【0014】こうした構成によれば、インフレータから
噴出されたガスによりインナバッグがパラシュート状に
膨張するため、ガスがインナバッグ内に確実に滞留され
る。請求項6に記載の発明では、インフレータのガス噴
出口からのガスが内部に噴出されるインナバッグをエア
バッグ内に備えた助手席用エアバッグ装置において、前
記インナバッグのガス噴出口と対応する部分に閉塞部を
形成するとともに、その閉塞部の両端に側方に向かって
開口する排気口を形成し、この排気口を介してエアバッ
グ内にガスを供給するように構成し、インナバッグの幅
寸法をそのインナバッグ部分のエアバッグの幅寸法より
も大きくなるように設定したことをその要旨とする。
【0015】こうした構成によれば、インフレータの作
動時にインナバッグの膨脹展開に伴って、エアバッグが
車両幅方向へ強制的に展開される。そのため、エアバッ
グの乗員側への展開速度が確実に低減される。
【0016】請求項7に記載の発明では、請求項6に記
載の助手席用エアバッグ装置において、前記インナバッ
グの幅寸法をエアバッグの最大幅寸法と同程度となるよ
うに設定したことをその要旨とする。
【0017】こうした構成によれば、インフレータの作
動時に、インナバッグの膨脹展開によって車両幅方向へ
強制的に展開されるエアバッグの車両幅方向への展開量
がより多くなり、エアバッグの乗員側への展開速度がよ
り確実に低減される。
【0018】請求項8に記載の発明では、請求項6また
は7に記載の助手席用エアバッグ装置において、前記エ
アバッグを乗員側に向かって幅広のほぼ四角錐状に形成
し、インナバッグの幅寸法をエアバッグの展開状態にお
ける対応位置の幅寸法よりも大きくなるように設定した
ことをその要旨とする。
【0019】こうした構成によれば、エアバッグの容量
を増大することなく、エアバッグの乗員側への展開速度
を確実に低減させることができるようになる。請求項9
に記載の発明では、請求項8に記載の助手席用エアバッ
グ装置において、前記インナバッグは、1枚の基布を中
央部で折り返し、両側端の開口部及び基端のインフレー
タ取付部を除く両側縁を接合して、ほぼT字状に形成し
たことをその要旨とする。
【0020】こうした構成によれば、インナバッグ上に
おいて基布の接合部を少なくすることができるととも
に、最もガス圧がかかる部分に接合部を無くすことがで
きるため、インナバッグの耐圧性能が向上される。ま
た、インナバッグの基布の裁断形状を単純にすることが
できるとともに、接合箇所を減少させることができるた
め、インナバッグを容易かつ安価に製造することができ
るようになる。
【0021】請求項10に記載の発明では、請求項9に
記載の助手席用エアバッグ装置において、前記インナバ
ッグの中央折り返し部の両側部を、その折り返し部側か
ら開口部を残して接合したことをその要旨とする。
【0022】こうした構成によれば、簡単な構成でイン
ナバッグ内にガスの淀みを形成することができるため、
インフレータから噴出されたガスをインナバッグ内で滞
留させることができ、エアバッグの展開速度が有効に低
減される。
【0023】請求項11に記載の発明では、エアバッグ
内にガスの流れを制御するインナバッグを備え、フロン
トガラスと対面するインストルメントパネルの上面に配
設される助手席用エアバッグ装置において、前記インナ
バッグを側壁を有する袋状に形成し、インナバッグのフ
ロントガラスとの対向面には排気口を形成し、この排気
口を介してエアバッグ内にガスを供給するようにしたこ
とをその要旨とする。
【0024】こうした構成によれば、インフレータから
噴出されたガスが、一旦インナバッグ内に滞留された
後、排気口からフロントガラス側に向かって流出されて
エアバッグ内に供給される。このため、エアバッグがフ
ロントガラスに沿って安定して展開され、エアバッグの
乗員側への展開速度が低減される。また、排出口からの
ガスの流出速度が下がり、フロントガラスへの衝撃荷重
も低減されて、乗員の保護性能が向上される。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下に、この発明の第1の実施形態
を、図1〜図4に基づいて説明する。
【0026】図1〜図3に示すように、この実施形態の
助手席用エアバッグ装置21は、自動車等の車両におい
て、フロントガラス22と対面するインストルメントパ
ネル23の上部に固定配置される。なお、23aはイン
ストルメントパネル23の表皮、34は助手席用エアバ
ッグ装置21を覆うカバーを示す。エアバッグ装置21
のケース24は上面を開口したほぼ箱型に形成され、そ
の底部には複数の挿通孔25が透設されている。ケース
24内にはガスを噴射するための円筒状のインフレータ
26が配設され、その外面には複数のネジ27が突設さ
れている。そして、これらのネジ27をケース24の挿
通孔25に挿通するとともに、各ネジ27にナット28
を螺合することにより、インフレータ26がケース24
内に固定されている。インフレータ26は、インフレー
タケース26a内にガス発生剤(図示略)を収容してな
り、衝突時にガス発生剤が熱分解されてその分解ガスが
インフレータケース26aのガス噴出口26bから噴出
される。ガス噴出口26bは、インフレータケース26
aの上部中央に形成されている。
【0027】前記インフレータ26と対向するように、
ケース24内にはエアバッグ29が所定の折り畳み状態
で収納されている。このエアバッグ29は乗員側に向か
って幅広のほぼ四角錐状となるように形成され、その基
端の取付部29aには複数の挿通孔30が形成されてい
る。エアバッグ29内には、ガスの流れを制御するため
のインナバッグ31が配設されている。このインナバッ
グ31はケース24の開口面に沿って車両幅方向に延び
る略円筒状の閉塞部としての胴部31cと、その胴部3
1cの両端を閉鎖する側壁31aとにより構成され、胴
部31cから延びる取付部31bには複数の挿通孔32
が形成されている。そして、胴部31cは前記噴出口2
6bを間隔をおいて閉塞する位置に配置される。また、
両側壁31aの中央部には側方に向かって開口する小さ
めの排気口33が形成され、この排気口33を介してエ
アバッグ29内にガスが供給されるようになっている。
【0028】そして、図3及び図4に示すように、イン
フレータ26をケース24に固定する際に、インフレー
タ26上のネジ27をエアバッグ29及びインナバッグ
31の挿通孔30,32に挿通することにより、エアバ
ッグ29及びインナバッグ31の取付部29a,31b
がインフレータ26とケース24との間に挟着固定され
ている。
【0029】次に、前記のように構成された助手席用エ
アバッグ装置の動作を説明する。さて、この助手席用エ
アバッグ装置において、車両の衝突に伴い、インフレー
タ26の噴出口26aからガスが噴出すると、そのガス
はインナバッグ31内に供給されて、その内部に一旦滞
留される。これにより、先ず小容量のインナバッグ31
の内部圧力が高められて、そのインナバッグ31が膨脹
展開され、ケース24の開口面を覆うドア34が開放さ
れる。
【0030】その後、インナバッグ31内のガスが、両
側壁31aの排気口33を介して車両幅方向に流出さ
れ、外側のエアバッグ29内に供給される。これによ
り、図3及び図4に示すように、エアバッグ29が左右
両側方及び乗員側に向かって展開される。その際、イン
ナバッグ31の両側壁31aのみに側方へ向かって開口
する小さめの排気口33が形成されるとともに、噴出口
26aとの対向部分は胴部31cによって閉塞されてい
るため、噴出口26aからのガスは前記のようにインナ
バッグに一旦滞留されて、エアバッグ29内への流出が
規制され、エアバッグ29は遅い速度で展開される。こ
のため、エアバッグ29が折り畳み状態のままケース2
4外へ突出されたりするおそれがなく、乗員保護機能が
向上する。
【0031】前記の第1の実施形態によって期待できる
効果について、以下に記載する。 ・ この実施形態においては、インナバッグ31のガス
噴出口26bと対向する部分が閉塞されて、両側部のみ
に排気口33が形成され、この排気口33を介してエア
バッグ29内にガスが供給されるようになっている。こ
のため、インフレータ26から噴出されたガスは、一旦
インナバッグ31内に滞留された後、両側の排気口33
から車両幅方向に流出されて、エアバッグ29内に供給
される。従って、エアバッグ29の乗員側への展開速度
を低減させることができ、乗員保護機能を向上させるこ
とができる。
【0032】・ この実施形態においては、インナバッ
グ31の両側部のみに排気口33が形成されている。こ
のため、インフレータ26からのガスの噴出性能を変更
することなく、インナバッグ31の排気口33の大きさ
を変更することにより、エアバッグ29内へのガスの供
給速度を変えることができて、エアバッグ29の展開速
度を容易に調整することができる。
【0033】・ この実施形態においては、排気口33
が両側壁31aの中央部に形成されているため、インナ
バッグ31内にガスが供給された場合、胴部31cが大
きく膨らむことができる。このため、ガスをインナバッ
グ31内において有効に滞留させることができる。
【0034】・ この実施形態においては、インフレー
タ26の作動時に、先ず小容量のインナバッグ31が膨
脹展開して、その内部圧力が高くなる。このため、ケー
ス24の開口面を覆うカバー34を容易に開放させるこ
とができる。
【0035】(第2の実施形態)次に、この発明の第2
の実施形態を、図5〜図9に基づいて説明する。なお、
以降の各実施形態おいて、前記第1の実施形態と同一又
は近似する構成については、図面に同一の符号を付け
て、それらの詳細な説明を省略する。
【0036】さて、この第2の実施形態では、エアバッ
グ29が前記第1の実施形態とほぼ同様に形成されてい
るが、インナバッグ31の構成が第1の実施形態と相違
している。すなわち、この実施形態においては、図7に
示すように、インナバッグ31の基布37の閉塞部を構
成する胴体部38の左右両端中央部に台形状の側壁部3
9が突出され、胴体部38の両側縁が斜状に張出してい
る。すなわち、インナバッグ31は、一枚の基布37に
よって構成されている。
【0037】そして、図8及び図9に示すように、イン
ナバッグ31の基布37がエアバッグ29内に挿入され
た状態で、胴体部38の上下接合部38aが縫い目40
にてエアバッグ29の取付部29aに縫い付けられてい
る。また、両側壁部39の先端縁39aが、胴体部38
の上下接合部38aの両端部を結ぶ線L1よりも内側の
部分で、縫い目41にてエアバッグ29に縫い付けられ
ている。これにより、インナバッグ31の両側におい
て、側壁部39の両側縁と胴体部38の両端との間に側
方へ向かって排気口としての開口部42が形成されてい
る。
【0038】このため、インフレータ26からガスが発
生した場合には、そのガスがインナバッグ31内に供給
されて、その内部に一旦滞留され、インナバッグ31が
ほぼパラシュート状に膨脹展開される。その後、インナ
バッグ31内のガスが、両側の開口部42から車両幅方
向へ上下に分かれて流出され、エアバッグ29内に供給
される。これにより、エアバッグ29が左右両側方及び
乗員側に向かって展開される。
【0039】その際、インナバッグ31がほぼパラシュ
ート状に膨脹展開されているとともに、その両側の開口
部42から車両幅方向へ上下に分かれてガスが流出され
るため、エアバッグ29内へのガスの流出が十分に規制
されて、エアバッグ29の展開速度は効果的に低減され
る。
【0040】したがって、この第2の実施形態において
は、前述した第1の実施形態とほぼ同様の効果のほか
に、次のような特有の効果を発揮させることができる。 ・ この実施形態においては、インナバッグ31の左右
両端中央部に突出形成した側壁部39の先端縁39a
が、インナバッグ31におけるエアバッグ29への上下
接合部38aの両端部を結ぶ線L1よりも内側の部分に
おいて、エアバッグ29に接合されている。このため、
インフレータ26から噴出されたガスにより、インナバ
ッグ31がパラシュート状に膨脹する。したがって、ガ
スは、一旦インナバッグ31内に滞留された後、両側の
開口部42から車両幅方向へ上下に分かれて流出され
て、エアバッグ29内に供給される。従って、エアバッ
グ29の乗員側への展開速度を有効に低減させることが
できて、乗員の保護性能を効果的に発揮させることがで
きる。
【0041】・ この実施形態においては、インナバッ
グ31が一枚の基布37によって構成されているため、
インナバッグ31の製造の容易化を図ることができる。 (第3の実施形態)次に、この発明の第3の実施形態
を、図10〜図12に基づいて説明する。
【0042】さて、この第3の実施形態では、エアバッ
グ29が第1の実施形態と同様に、乗員側に向かって幅
広のほぼ四角錐状に形成されているが、インナバッグ3
1の構成が第1の実施形態と相違している。すなわち、
この実施形態のインナバッグ31は、図11に示すよう
に、1枚の基布45を中央部で折り返し、両側端の排気
口としての開口部46及び基端のインフレータ取付部4
7を除く両側縁を、縫い目48にて縫い合わせることに
より、平面形ほぼT字状に形成されている。このため、
インナバッグ31の折り返し部に閉塞部としての胴部3
1cが形成され、その両端に前記開口部46が側方を向
いて形成されている。また、インナバッグ31のインフ
レータ取付部47には、前記第1の実施形態と同様に、
インフレータ26上のネジ27を挿通するための複数の
挿通孔49が形成されている。
【0043】そして、図10に示すように、このインナ
バッグ31はケース24内に組み付られた状態で膨脹展
開されたとき、ケース24の開口面に沿って車両幅方向
へ筒状に延長配置されるようになっている。また、この
インナバッグ31の膨脹展開状態における胴部31cの
幅寸法W1は、ケース24の開口面の幅寸法W2よりも
大きくなるとともに、エアバッグ29の最大幅寸法W3
と同程度となり、しかも、エアバッグ29の展開状態に
おける対応位置の幅寸法W4よりも大きくなるように設
定されている。
【0044】このため、インフレータ26からガスが発
生した場合には、そのガスがインナバッグ31内に供給
されて、その内部に一旦滞留され、インナバッグ31が
車両幅方向へ筒状に延びるように膨脹展開される。その
際、インナバッグ31の幅寸法W1が、ケース24の幅
寸法W2よりも大きくなるとともに、エアバッグ29の
最大幅寸法W3と同程度となるように設定されているの
で、長い筒状のインナバッグ31の膨脹展開に伴って、
エアバッグ29が先ず車両幅方向へ強制的に展開され
る。すなわち、通常エアバッグ29は図10に鎖線で示
すように、乗員側に向かって幅広のほぼ四角錐状に展開
されるように形成されているにも拘らず、同図に実線で
示すように、車両幅方向へ強制的に延長展開される。
【0045】その後、インナバッグ31内のガスが、両
側の開口部46から車両幅方向へ流出されて、エアバッ
グ29内に供給される。これにより、エアバッグ29が
乗員側に向かって展開される。このように、エアバッグ
29は先ず車両幅方向へ強制的に展開された後に乗員側
へ展開されるため、エアバッグ29の乗員側への展開速
度が効果的に低減される。しかも、インナバッグ31内
のガスがエアバッグ29内に供給されるとき、インナバ
ッグ31における開口部46付近の両端部が、対応する
エアバッグ29の内壁を押圧した状態になる。そのた
め、両開口部46からエアバッグ29内に流出するガス
の量が規制され、エアバッグ29の展開速度が好適に低
減される。
【0046】ちなみに、従来のエアバッグ装置において
は、図12に示すように、インナバッグ31の幅寸法W
1が、ケース24の幅寸法W2とほぼ同一になるととも
に、エアバッグ29の展開状態における対応位置の幅寸
法W4及び最大幅寸法W3よりも小さくなるように設定
されている。このため、インナバッグ31の膨脹展開時
に、エアバッグ29が車両幅方向へ強制的に展開される
ことはなく、エアバッグ29の展開速度の低減効果を十
分に期待することはできない。
【0047】従って、この第3の実施形態においては、
前述した第1の実施形態とほぼ同様の効果のほかに、次
のような特有の効果を発揮させることができる。 ・ この実施形態においては、インナバッグ31がケー
ス24の開口面に沿って車両幅方向に延びる筒状に形成
され、インナバッグ31の幅寸法W1がケース24の幅
寸法W2よりも大きくなるように設定されている。この
ため、インフレータ26の作動時に、筒状のインナバッ
グ31の膨脹展開に伴って、エアバッグ29が車両幅方
向へ強制的に展開される。従って、エアバッグ29の乗
員側への展開速度を確実に低減させることができる。
【0048】・ この実施形態においては、インナバッ
グ31の幅寸法W1がエアバッグ29の最大幅寸法W3
と同程度となるように設定されている。このため、長い
筒状のインナバッグ31の膨脹展開により、エアバッグ
29を車両幅方向へ強制的に展開させることができて、
エアバッグ29の乗員側への展開速度をいっそう確実に
低減させることができる。
【0049】・ この実施形態においては、インナバッ
グ31内のガスがエアバッグ29内に供給されるとき、
インナバッグ31における開口部46付近の両端部が、
対応するエアバッグ29の内壁を押圧した状態になるた
め、両開口部46からエアバッグ29内に流出するガス
の量が規制される。したがって、エアバッグ29の展開
速度をより好適に低減することができる。
【0050】・ この実施形態においては、エアバッグ
29が乗員側に向かって幅広のほぼ四角錐状に形成され
ている。そして、インナバッグ31の幅寸法W1がエア
バッグ29の展開状態における対応位置の幅寸法W4よ
りも大きくなるように設定されている。このため、エア
バッグ29の容量を増大することなく、エアバッグ29
の乗員側への展開速度を確実に低減させることができ
る。
【0051】・ この実施形態においては、インナバッ
グ31が、1枚の基布45を中央部で折り返し、両側端
の開口部46及び基端のインフレータ取付部47を除く
両側縁を縫製等にて接合することにより、ほぼT字状に
形成されている。このため、インナバッグ31上におい
て基布45の接合部を少なくすることができるととも
に、最もガス圧がかかる部分に接合部を無くすことがで
きて、インナバッグ31の耐圧性能を向上させることが
できる。また、インナバッグ31の基布45の裁断形状
を単純にすることができるとともに、接合箇所を減少さ
せることができて、インナバッグ31を容易かつ安価に
製造することができる。
【0052】(第4の実施形態)次に、この発明の第4
の実施形態を、図13及び図14に基づいて説明する。
さて、この第4の実施形態では、インナバッグ31の構
成が前記第1の実施形態と相違している。すなわち、こ
の実施形態のインナバッグ31は、ほぼ三角形の側壁3
1aを有する袋状に形成されている。そして、このイン
ナバッグ31は、インフレータ26からのガスにより膨
脹展開されたとき、図14に示すように、フロントガラ
ス22と、インストルメントパネル23の上面と、イン
ストルメントパネル23の乗員側端縁を通る垂直面F1
とによって形成される空間内に配置されるようになって
いる。また、この実施形態では、インナバッグ31のフ
ロントガラス22との対向面のみに、複数の排気口33
が形成されている。
【0053】このため、インフレータ26からガスが発
生した場合には、そのガスがインナバッグ31内に供給
されて、その内部に一旦滞留され、インナバッグ31が
膨脹展開される。その後、インナバッグ31内のガス
が、排気口33からフロントガラス22側に向かって流
出されて、エアバッグ29内に供給される。これによ
り、エアバッグ29がフロントガラス22に沿って上方
に展開されるとともに、乗員側に向かって遅い速度で展
開される。
【0054】従って、この第4の実施形態においては、
前述した第1の実施形態とほぼ同様の効果のほかに、次
のような特有の効果を発揮させることができる。 ・ この実施形態においては、インナバッグ31が側壁
31aを有する袋状に形成されている。そして、インナ
バッグ31のフロントガラス22との対向面には排気口
33が形成され、この排気口33を介してエアバッグ2
9内にガスが供給されるようになっている。このため、
インフレータ26から噴出されたガスは、一旦インナバ
ッグ31内に滞留された後、排気口33からフロントガ
ラス22側に向かって流出されて、エアバッグ29内に
供給される。従って、エアバッグ29をフロントガラス
22に沿って安定して展開させることができて、エアバ
ッグ29の乗員側への展開速度を低減させることができ
る。また、排出口33からのガスの流出速度を下げるこ
とができるので、フロントガラス22への衝撃荷重の低
減を図ることもでき、乗員の保護性能を向上させること
ができる。
【0055】・ この実施形態においては、図14に示
すように、エアバッグ29がフロントガラス22に当接
した状態で展開する。すなわち、エアバッグ29の車両
前方方向にエアバッグ29が逃げる空間がないため、乗
員がエアバッグ29に拘束された際に、乗員からの荷重
をフロントガラス22によって即座に支持することがで
き、より良い乗員保護性能を得ることができる。
【0056】(その他の実施形態)次に、前記第1〜第
4の実施形態と異なったインナバッグ31の構成を、図
15及び図16に基づいて説明する。
【0057】さて、図15に示す構成は、第2の実施形
態を変更したものである。この構成においては、インナ
バッグ31の基布37が、胴体部38とその左右両端縁
全体から突出された台形状の側壁部39とにより、ほぼ
八角形状に形成されている。そして、前記第2の実施形
態と同様に、このインナバッグ31の基布37がエアバ
ッグ29内に挿入された状態で、胴体部38の上下接合
部38aが縫い目40にてエアバッグ29の取付部29
aに縫い付けられる。また、両側壁部39の先端縁39
aが、胴体部38の上下接合部38aの両端部を結ぶ線
L1よりも内側の部分で、縫い目41にてエアバッグ2
9に縫い付けられようになっている。
【0058】このため、インフレータ26からガスが発
生した場合には、そのガスがインナバッグ31内に供給
されて、その内部に一旦滞留され、インナバッグ31が
前述した第2の実施形態の場合よりも大きなパラシュー
ト状に膨脹展開される。そして、このインナバッグ31
内のガスが、両側の開口部42から車両幅方向へ上下に
分かれて流出され、エアバッグ29内に供給される。従
って、この構成においても、第2の実施形態とほぼ同様
に、エアバッグ29の乗員側への展開速度を有効に低減
させることができる。
【0059】図16に示す構成は、第3の実施形態を変
更したものである。この構成においては、インナバッグ
31が第3の実施形態と同様に、折り返し部に胴部31
cが形成されるように1枚の基布45を中央部で折り返
し、両側端の排気口としての開口部46及び基端のイン
フレータ取付部47を除く両側縁を、縫い目48にて縫
い合わせることにより、平面形ほぼT字状に形成されて
いる。さらに、この実施形態では、インナバッグ31の
中央折り返し部の両側部がその折り返し部側から開口部
46を残して、縫い目52にて縫い合わされている。
【0060】このため、インナバッグ31の膨脹展開時
には、両側部の縫い目52の内側においてガスの淀みが
形成され、開口部46からエアバッグ29内へのガスの
流出が規制される。従って、前述した第3の実施形態の
構成に比較して、エアバッグ29の乗員側への展開速度
を一層低減させることができる。
【0061】なお、この実施形態は、次のように変更し
て具体化することも可能であり、このように構成した場
合でも、前述した実施形態とほぼ同様の効果を発揮させ
ることができる。
【0062】・ 第1の実施形態において、インナバッ
グ31の側面形状を三角形等の他の形状に変更するこ
と。 ・ 第3の実施形態において、インナバッグ31の幅寸
法を、エアバッグ29の最大幅よりも大きく形成するこ
と。または、インナバッグ31の幅寸法を、図10に示
すエアバッグ29の通常展開状態におけるインナバッグ
31の対応位置の幅寸法W4よりも大きく、エアバッグ
29の最大幅寸法W3よりも小さく形成すること。
【0063】・ 第4の実施形態において、インナバッ
グ31の側面形状を円形等の他の形状に変更すること。 ・ 第4の実施形態において、排気口33の数や大きさ
を変更して、エアバッグ29の展開速度を調整するこ
と。
【0064】・ 第2の実施形態、第3の実施形態、図
15の構成及び図16の構成において、縫い目40,4
1,48,52による縫製に代えて、基布37,45の
所定接合部を、接着剤等により接合固定するように構成
すること。あるいは、第1,第4の実施形態において、
インナバッグ31の接合固定構成をエアバッグ29に対
する縫製により行ったり、接着により行ったりするこ
と。
【0065】・ 各実施形態において、エアバッグ29
及びインナバッグ31を、ケース24の開口縁等の他の
部分に取り付けるように構成すること。 ・ 第1〜第3の実施形態において、車両に対するエア
バッグ装置21の搭載位置を、インストルメントパネル
23の乗員側端部等に変更すること。
【0066】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1〜4のいず
れか1項に記載の構成によれば、インフレータから噴出
されたガスが、一旦インナバッグ内に滞留された後、両
側の排気口から車両幅方向に流出されて、エアバッグ内
に供給される。このため、エアバッグの乗員側への展開
速度を低減させることができ、エアバッグが折り畳み状
態のままケース外へ突出されて乗員に接触するのを防止
することができる。
【0067】また、この発明によれば、インナバッグの
両側部に形成した排気口の大きさを変更することによ
り、エアバッグ内へのガスの供給量を変えることができ
て、エアバッグの展開速度を容易に調整することができ
る。さらに、インフレータの作動時には、先ず小容量の
インナバッグの内部圧力が高くなるので、ケースの開口
面を覆うドアを容易に開放させることができる。
【0068】請求項3に記載の発明によれば、閉塞部が
膨らんで、ガスがインナバッグ内に確実に滞留されるた
め、エアバッグの乗員側への展開速度をより確実に低減
させることができる。
【0069】請求項4に記載の発明によれば、インナバ
ッグを一枚の基布にて構成することができ、インナバッ
グの製造の容易化を図ることができる。請求項5に記載
の発明によれば、インフレータから噴出されたガスによ
りインナバッグがパラシュート状に膨張するため、ガス
をインナバッグ内に確実に滞留させることができ、エア
バッグの乗員側への展開速度をより確実に低減させるこ
とができる。
【0070】請求項6に記載の発明によれば、インフレ
ータの作動時にインナバッグの膨脹展開に伴って、エア
バッグを車両幅方向へ強制的に展開させることができ、
エアバッグの乗員側への展開速度を確実に低減させるこ
とができる。
【0071】請求項7に記載の発明によれば、インフレ
ータの作動時に、インナバッグの膨脹展開によって車両
幅方向へ強制的に展開されるエアバッグの車両幅方向へ
の展開量をより多くすることができ、エアバッグの乗員
側への展開速度をより確実に低減させることができる。
【0072】請求項8に記載の発明によれば、エアバッ
グの容量を増大することなく、エアバッグの乗員側への
展開速度を確実に低減させることができる。請求項9に
記載の発明によれば、インナバッグ上において基布の接
合部を少なくすることができるとともに、最もガス圧が
かかる部分に接合部を無くすことができるため、インナ
バッグの耐圧性能を向上させることができる。また、イ
ンナバッグの基布の裁断形状を単純にすることができる
とともに、接合箇所を減少させることができるため、イ
ンナバッグを容易かつ安価に製造することができる。
【0073】請求項10に記載の発明によれば、簡単な
構成でインナバッグ内にガスの淀みを形成することがで
きるため、インフレータから噴出されたガスをインナバ
ッグ内で滞留させることができ、エアバッグの展開速度
を有効に低減させることができる。
【0074】請求項11に記載の発明によれば、インフ
レータから噴出されたガスが、一旦インナバッグ内に滞
留された後、排気口からフロントガラス側に向かって流
出されてエアバッグ内に供給される。このため、エアバ
ッグをフロントガラスに沿って安定して展開させること
ができ、エアバッグの乗員側への展開速度を低減させる
ことができる。また、排出口からのガスの流出速度を下
げることができるので、フロントガラスへの衝撃荷重の
低減を図ることもでき、乗員の保護性能を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態を示す助手席用エアバッグ装
置の斜視図。
【図2】 同エアバッグ装置のインナバッグを拡大して
示す斜視図。
【図3】 エアバッグ装置の縦断面図。
【図4】 エアバッグ装置の横断面図。
【図5】 第2の実施形態を示す助手席用エアバッグ装
置の斜視図。
【図6】 同エアバッグ装置のインナバッグを拡大して
示す斜視図。
【図7】 インナバッグの基布を示す平面図。
【図8】 インナバッグをエアバッグ内に縫い付けた状
態を示す断面図。
【図9】 図8の9−9線における断面図。
【図10】 第3の実施形態を示す助手席用エアバッグ
装置の横断面図。
【図11】 同エアバッグ装置のインナバッグを示す斜
視図。
【図12】 通常のエアバッグ装置を示す横断面図。
【図13】 第4の実施形態を示す助手席用エアバッグ
装置の斜視図。
【図14】 同エアバッグ装置の縦断面図。
【図15】 インナバッグの基布の異なった構成を示す
平面図。
【図16】 インナバッグの異なった構成を示す斜視
図。
【符号の説明】
21…助手席用エアバッグ装置、22…フロントガラ
ス、23…インストルメントパネル、24…ケース、2
6…インフレータ、29…エアバッグ、31…インナバ
ッグ、31a…側壁、31c…胴部、33…排気口、3
4…ドア、37…基布、39…側壁部、42…排気口と
しての開口部、45…基布、46…排気口としての開口
部、47…インフレータ取付部、48…縫い目、52…
縫い目、W1,W2,W3,W4…幅寸法。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インフレータのガス噴出口からのガスが
    内部に噴出されるインナバッグをエアバッグ内に備えた
    助手席用エアバッグ装置において、 前記インナバッグのガス噴出口と対応する部分に閉塞部
    を形成するとともに、その閉塞部の両端に側方へ向かっ
    て開口する排気口を形成し、この排気口を介してエアバ
    ッグ内にガスを供給するようにした助手席用エアバッグ
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の助手席用エアバッグ装
    置において、 前記閉塞部がほぼ円筒状をなすとともに、その閉塞部の
    両端に側壁を設け、その側壁に排気口を形成した助手席
    用エアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の助手席用エア
    バッグ装置において、 前記排気口は前記側壁の中央部に形成された助手席用エ
    アバッグ装置。
  4. 【請求項4】 インフレータのガス噴出口からのガスが
    内部に噴出されるインナバッグをエアバッグ内に備えた
    助手席用エアバッグ装置において、 前記インナバッグのガス噴出口と対応する部分に閉塞部
    を形成するとともに、その閉塞部の両端に側壁を突出形
    成し、その側壁の先端縁をエアバッグの内側に接合し
    て、閉塞部の両端と側壁との間に側方へ向かって開口す
    る排気口を形成し、この排気口を介してエアバッグ内に
    ガスを供給するようにした助手席用エアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の助手席用エアバッグ装
    置において、 側壁の先端縁を、閉塞部のエアバッグへの接合部よりも
    内側においてエアバッグに接合した助手席用エアバッグ
    装置。
  6. 【請求項6】 インフレータのガス噴出口からのガスが
    内部に噴出されるインナバッグをエアバッグ内に備えた
    助手席用エアバッグ装置において、 前記インナバッグのガス噴出口と対応する部分に閉塞部
    を形成するとともに、その閉塞部の両端に側方に向かっ
    て開口する排気口を形成し、この排気口を介してエアバ
    ッグ内にガスを供給するように構成し、インナバッグの
    幅寸法をそのインナバッグ部分のエアバッグの幅寸法よ
    りも大きくなるように設定した助手席用エアバッグ装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の助手席用エアバッグ装
    置において、 前記インナバッグの幅寸法をエアバッグの最大幅寸法と
    同程度となるように設定した助手席用エアバッグ装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の助手席用エア
    バッグ装置において、 前記エアバッグを乗員側に向かって幅広のほぼ四角錐状
    に形成し、インナバッグの幅寸法をエアバッグの展開状
    態における対応位置の幅寸法よりも大きくなるように設
    定した助手席用エアバッグ装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の助手席用エアバッグ装
    置において、 前記インナバッグは、1枚の基布を中央部で折り返し、
    両側端の開口部及び基端のインフレータ取付部を除く両
    側縁を接合して、ほぼT字状に形成した助手席用エアバ
    ッグ装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の助手席用エアバッグ
    装置において、 前記インナバッグの中央折り返し部の両側部を、その折
    り返し部側から開口部を残して接合した助手席用エアバ
    ッグ装置。
  11. 【請求項11】 エアバッグ内にガスの流れを制御する
    インナバッグを備え、フロントガラスと対面するインス
    トルメントパネルの上面に配設される助手席用エアバッ
    グ装置において、 前記インナバッグを側壁を有する袋状に形成し、インナ
    バッグのフロントガラスとの対向面には排気口を形成
    し、この排気口を介してエアバッグ内にガスを供給する
    ようにした助手席用エアバッグ装置。
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