JPH11115553A - 車両の情報機器搭載構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の車室内でコンピュータを使用で
きるように、その設置場所を工夫する。 【解決手段】 自動車のインストルメントパネル１に、
その上部が下部より前方に位置する向きの傾斜を持た
せ、このインストルメントパネル１の上部にパソコン４
を着脱可能に取付け、下部にＰＣカードドライブ５を取
付けた。また、このＰＣカードドライブ５に隣接させて
プリンタ６を取付けた。車内でパソコン４が操作でき、
必要に応じ、プリンタ６から出力もできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の室内でパ
ソコンが使用できるようにした、車両の情報機器搭載構
造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近来、情報機器の発展は目覚ましく、こ
れに関連して業務は時間に関わりなく行わねばならない
ことがある。一方、道路の混雑状況は日に増して悪化
し、自動車で移動するときには、それに要する時間が増
大する一途を辿る。このような状況から、運転者以外の
ものはいわゆるラップトップ型のパソコンを車内に持ち
込み、移動中にも仕事をすることがある。また運転をす
る者も、適当なところに駐車して仕事をする。

【０００３】この場合、パソコンとプリンタおよび他の
関連機器を使用するとき、それらを車内のどこに置く
か、またそれらの電源をどこから引くか等の問題が生ず
る。置き場所がないときには使用することができないこ
とになり、また電源の配線は適切に行わないとせっかく
入力した情報を無くしてしまうことにもなりかねない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこの点に鑑み
てなされたものであり、パソコン、プリンタその他の情
報機器を車両のインストルメントパネルに搭載するよう
にして、使用性を高めるとともに、機器相互間の配線な
らびに電源配線などを混乱なく引き回すことができるよ
うにした、車両の情報機器搭載構造を提供しようとする
ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項１に記載された発明に
おいては、自動車のインストルメントパネルに、その上
部が下部より車両前方に位置する向きの傾斜を持たせ、
該インストルメントパネルの上部にパソコンを着脱可能
に取付けると共に、下部にＰＣカードドライブを取付け
たことを特徴とする。

【０００６】また、請求項２に記載された発明において
は、自動車のインストルメントパネルに、その上部が下
部より車両前方に位置する向きの傾斜を持たせ、該イン
ストルメントパネルの上部にパソコンを着脱可能に取付
けると共に、下部にＰＣカードドライブを取付け、さら
に該ＰＣカードドライブに隣接させてプリンタを取付け
たことを特徴とする。

【０００７】このような構成とした本発明によれば、イ
ンストルメントパネルに向かってコンピュータおよびプ
リンタ等の操作を行うことになる。パソコンは着脱可能
であるので、車両を離れても使用できる。また、インス
トルメントパネルの下部が上部より後方に突出する状態
になるので、プリントアウトした用紙がフロアに落ちに
くい。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、イ
ンストルメントパネルの前面を示した図１、図１のＡ−
Ａ線に沿う断面を示した図２および図２のものを詳細に
記載した図３について説明する。図１において１はイン
ストルメントパネルであり、２は左側のフロントピラ
ー、３は図示しないステアリングシャフトが通る切欠き
である。図１および図２から明らかなように、インスト
ルメントパネル１は、その上部が下部より車両前方に位
置する向きの傾斜を持っており、このインストルメント
パネル１の上部に携帯用のパソコン（モバイルコンピュ
ータ）４を着脱可能に取付けると共に、その下部内側に
ＰＣカードドライブ５が取付けられている。また、ＰＣ
カードドライブ５に隣接したところには、プリンタ６が
取付けられている。携帯用のパソコンの電源電圧は通常
数ボルトであることから、インストルメントパネル１内
のヒューズボックスから後述のコネクタにその電源の接
続をしておく。

【０００９】インストルメントパネル１の一部で、ＰＣ
カードドライブ５の前部に位置するところにはＰＣカー
ドスロット７が設けられており（図１参照）、図２に示
すように携帯電話（ＰＨＳでもよい）８の一部を挿入し
て接続できるようにしてある。インストルメントパネル
１のプリンタ６を設けたところの下方には、下部をヒ
ンジにしたリッド９が設けられており、図２に示すよう
に、リッド９の内部に６連装のＣＤ−ＲＯＭドライブ１
０が設けられている。なお、図３中の１１はパソコン４
を吸着するマグネット、１２は入出力コードおよび電源
を接続するコネクタである。

【００１０】上記構成の装置においてパソコン４を使用
するためのソフトは、ＣＤ−ＲＯＭドライブ１０に搭載
するＣＤにより簡単に切換えることができる。この切換
えは、ナビゲーションシステム、顧客情報、オーディオ
などについて行う。また、パソコン４は、車両本体の情
報処理（出力制御、燃費計算、空調制御等）にも使用す
ることができ、ＰＣカードスロット７に挿入されるＰＣ
カードから外部情報、データ等を読み込むことができ
る。なお、ＰＣカードに記憶されるデータとしては、顧
客情報、ディジタルカメラによる画像などが考えられ
る。そしてＰＣカードスロット７にＰＨＳを接続してフ
ァクシミリ、電子メール等の入出力が可能となり、必要
に応じてプリンタ６を使用してプリントアウトすること
もできる。前述したようにパソコン４は携帯用であるこ
とから、車外に持ち出して使用することもできる。

【００１１】

【発明の効果】本発明は以上説明したように構成された
車両の情報機器搭載構造であるから、請求項１の発明に
よれば、車両内でさまざまなビジネス情報を、オフィス
と同環境で管理することができる。インストルメントパ
ネルの傾斜により、パソコンの視認性が良好になる。ま
た、請求項２の発明では、これに加えてプリンタが設け
られているので、入手情報あるいはこれを処理したもの
をプリントアウトすることができ、インストルメントパ
ネルの傾斜によってプリンタが斜め上方を向くことによ
ってプリント紙をフロアに落とさず回収できる。そして
ともに操作性が良好であり、ソフトを入換えればさまざ
まのニーズに答えた処理をすることができる。これらに
より、渋滞時間等を有効に活用することができる。イン
ストルメントパネルの一部を利用するので車両の走行に
支障を来すことがなく、配線の引き回しにも有利であ
り、かつ電源確保の心配もない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の正面を示す斜視図であ
る。

【図２】図１のＡ−Ａ線に沿う断面を示した断面図であ
る。

【図３】図１の一部を詳細に示した斜視図である。

【符号の説明】

１ インストルメントパネル ４ パソコン ５ ＰＣカードドライブ ６ プリンタ ７ ＰＣカードスロット １０ ＣＤ−ＲＯＭドライブ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車のインストルメントパネルに、そ
   の上部が下部より車両前方に位置する向きの傾斜を持た
   せ、該インストルメントパネルの上部にパソコンを着脱
   可能に取付けると共に、下部にＰＣカードドライブを取
   付けたことを特徴とする車両の情報機器搭載構造。
2. 【請求項２】 自動車のインストルメントパネルに、そ
   の上部が下部より車両前方に位置する向きの傾斜を持た
   せ、該インストルメントパネルの上部にパソコンを着脱
   可能に取付けると共に、下部にＰＣカードドライブを取
   付け、さらに該ＰＣカードドライブに隣接させてプリン
   タを取付けたことを特徴とする車両の情報機器搭載構
   造。