JPH11115500A - 自動車用ウェザストリップおよびその製造方法 - Google Patents
自動車用ウェザストリップおよびその製造方法Info
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- JPH11115500A JPH11115500A JP9297707A JP29770797A JPH11115500A JP H11115500 A JPH11115500 A JP H11115500A JP 9297707 A JP9297707 A JP 9297707A JP 29770797 A JP29770797 A JP 29770797A JP H11115500 A JPH11115500 A JP H11115500A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber layer
- main seal
- weather strip
- solid rubber
- seal portion
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- Molding Of Porous Articles (AREA)
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- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ウェザストリップの筒状メインシール部を予
め屈曲等に必要な形状に変形させて形成し、シール性の
向上を図ると共に、効率的な製造を図る。 【解決手段】 発泡ゴムにより形成した筒状メインシー
ル部2の内面の一部にソリッドゴム層5を形成すると共
に、押出し成形時の上記ソリッドゴム層保有部6の発泡
ゴム層7とソリッドゴム層5の膨張率の差によって、メ
インシール部2のソリッドゴム層保有部6を隣接する他
の部分8より曲率半径を小さくして、メインシール部2
を一部外方に突出するように変形させる。
め屈曲等に必要な形状に変形させて形成し、シール性の
向上を図ると共に、効率的な製造を図る。 【解決手段】 発泡ゴムにより形成した筒状メインシー
ル部2の内面の一部にソリッドゴム層5を形成すると共
に、押出し成形時の上記ソリッドゴム層保有部6の発泡
ゴム層7とソリッドゴム層5の膨張率の差によって、メ
インシール部2のソリッドゴム層保有部6を隣接する他
の部分8より曲率半径を小さくして、メインシール部2
を一部外方に突出するように変形させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用ウェザスト
リップに係り、詳しくはメインシール部の断面を部分的
に変えることによりシール性を向上させたウェザストリ
ップに関するものである。
リップに係り、詳しくはメインシール部の断面を部分的
に変えることによりシール性を向上させたウェザストリ
ップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の開閉部に取付けられるウェザス
トリップのうち、例えば図3に示すようにトランクルー
ムの開口周縁部に取着されるウェザストリップWでは、
図1(B)に示すようにトランクルームのボディフラン
ジに嵌着される逆U字状の取付基部1と、ラゲッジドア
LDの閉止時にこのドアとボディの間に介在し、これら
の間隙をシールする中空円筒状のメインシール部2′と
を備えたものがよく知られている。
トリップのうち、例えば図3に示すようにトランクルー
ムの開口周縁部に取着されるウェザストリップWでは、
図1(B)に示すようにトランクルームのボディフラン
ジに嵌着される逆U字状の取付基部1と、ラゲッジドア
LDの閉止時にこのドアとボディの間に介在し、これら
の間隙をシールする中空円筒状のメインシール部2′と
を備えたものがよく知られている。
【0003】しかし、図2に示すように、ウェザストリ
ップWが縦に屈曲されるトルーフ部Tでは、この屈曲に
よって上記中空のメインシール部2′が扁平に変形する
ことから高さ方向に「ひけ」が生じ、シール切れを起こ
すという問題がある。
ップWが縦に屈曲されるトルーフ部Tでは、この屈曲に
よって上記中空のメインシール部2′が扁平に変形する
ことから高さ方向に「ひけ」が生じ、シール切れを起こ
すという問題がある。
【0004】このシール切れの対策としては、チューブ
状の詰めゴムをこのメインシールの屈曲部に挿入する方
法が従来とられているが、上記チューブ状詰めゴムにエ
アを封入してメインシール部の内面に接着し止める工程
があると共に、このエア封入にも長さ的な制限が伴うこ
とから工程やコスト的に不利な面が多く、また詰めゴム
の端部では一般部との境目でメインシール部の弾力が急
変することから、やはりシール切れが生じやすいという
問題がある。
状の詰めゴムをこのメインシールの屈曲部に挿入する方
法が従来とられているが、上記チューブ状詰めゴムにエ
アを封入してメインシール部の内面に接着し止める工程
があると共に、このエア封入にも長さ的な制限が伴うこ
とから工程やコスト的に不利な面が多く、また詰めゴム
の端部では一般部との境目でメインシール部の弾力が急
変することから、やはりシール切れが生じやすいという
問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の如き実
状に対処し、メインシールの一部に新規な構成を見出す
ことにより、ウェザストリップが屈曲される部位におい
ても良好なシール性を確保すると共に、製造面でも工数
やコスト的に有利なウェザストリップを提供することを
目的とするものである。
状に対処し、メインシールの一部に新規な構成を見出す
ことにより、ウェザストリップが屈曲される部位におい
ても良好なシール性を確保すると共に、製造面でも工数
やコスト的に有利なウェザストリップを提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の自動
車用ウェザストリップの特徴は、ドアフレームのリテー
ナやボディ側フランジ等に取着される取付基部と、ドア
閉止時にドアとボディの間に介在しこれらの間隙をシー
ルする筒状のメインシール部とを備え、上記メインシー
ル部を発泡ゴムにより形成したウェザストリップにおい
て、上記筒状メインシール部の内面の一部にソリッドゴ
ム層を一体に形成すると共に、メインシール部のこのソ
リッドゴム層保有部の曲率半径を隣接する他の部分より
小ならしめて形成したところにある。また、上記本発明
のウェザストリップにおいて、上記メインシール部のソ
リッドゴム層をウェザストリップの長手方向で漸次薄肉
に形成することも好適である。
車用ウェザストリップの特徴は、ドアフレームのリテー
ナやボディ側フランジ等に取着される取付基部と、ドア
閉止時にドアとボディの間に介在しこれらの間隙をシー
ルする筒状のメインシール部とを備え、上記メインシー
ル部を発泡ゴムにより形成したウェザストリップにおい
て、上記筒状メインシール部の内面の一部にソリッドゴ
ム層を一体に形成すると共に、メインシール部のこのソ
リッドゴム層保有部の曲率半径を隣接する他の部分より
小ならしめて形成したところにある。また、上記本発明
のウェザストリップにおいて、上記メインシール部のソ
リッドゴム層をウェザストリップの長手方向で漸次薄肉
に形成することも好適である。
【0007】そして、これら本発明ウェザストリップの
製造方法においては、上記筒状メインシール部の内面に
ソリッドゴム層を形成するに際し、押出し成形時の上記
ソリッドゴム層保有部の発泡ゴム層とソリッドゴム層の
膨張率の差によって、メインシール部のソリッドゴム層
保有部を隣接する他の部分より曲率半径を小さくして形
成することが可能である。
製造方法においては、上記筒状メインシール部の内面に
ソリッドゴム層を形成するに際し、押出し成形時の上記
ソリッドゴム層保有部の発泡ゴム層とソリッドゴム層の
膨張率の差によって、メインシール部のソリッドゴム層
保有部を隣接する他の部分より曲率半径を小さくして形
成することが可能である。
【0008】
【作用】上記本発明のウェザストリップおよびその製造
方法では、屈曲される部位に対しソリッドゴム層をメイ
ンシール部の内面に形成し、この屈曲部位のメインシー
ル部を内外の膨張差によって予め曲げの外側に突出する
ような形状に形成することが可能であり、このメインシ
ール部の部分的な変形で一般の部分と差を生じさせ、こ
れを「ひけ」の生じる部分に対応させることにより、屈
曲部においてもウェザストリップのシール性を良好に保
つことが可能となる。
方法では、屈曲される部位に対しソリッドゴム層をメイ
ンシール部の内面に形成し、この屈曲部位のメインシー
ル部を内外の膨張差によって予め曲げの外側に突出する
ような形状に形成することが可能であり、このメインシ
ール部の部分的な変形で一般の部分と差を生じさせ、こ
れを「ひけ」の生じる部分に対応させることにより、屈
曲部においてもウェザストリップのシール性を良好に保
つことが可能となる。
【0009】しかも、上記メインシール部の形状は、ウ
ェザストリップの押出し成形時に発泡ゴムからなるメイ
ンシール部の内側にソリッドゴム層を部分的に形成する
ことにより、発泡ゴムの発泡とソリッドゴムの非発泡に
よる膨張率の差によって自動的に形成されるものであ
り、これによりウェザストリップを工数を少なくして低
コストにて製造することが可能となる。そして、上記ソ
リッドゴム層を長手方向の端部などで漸次薄肉に形成す
ることにより、上記メインシール部の変形を徐々に変化
するものとし、これにより一般部との境目のシール切れ
を防止することが可能である。
ェザストリップの押出し成形時に発泡ゴムからなるメイ
ンシール部の内側にソリッドゴム層を部分的に形成する
ことにより、発泡ゴムの発泡とソリッドゴムの非発泡に
よる膨張率の差によって自動的に形成されるものであ
り、これによりウェザストリップを工数を少なくして低
コストにて製造することが可能となる。そして、上記ソ
リッドゴム層を長手方向の端部などで漸次薄肉に形成す
ることにより、上記メインシール部の変形を徐々に変化
するものとし、これにより一般部との境目のシール切れ
を防止することが可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下さらに添付図面を参照して、
本発明の実施の形態を説明する。
本発明の実施の形態を説明する。
【0011】図1(A)は本発明実施形態のウェザスト
リップのトルーフ部の断面図、同図(B)は同ウェザス
トリップの一般部の断面図、図2はトルーフ部を有する
トランク用ウェザストリップの斜視図、図3は自動車の
ウェザストリップの位置を示す側面図である。
リップのトルーフ部の断面図、同図(B)は同ウェザス
トリップの一般部の断面図、図2はトルーフ部を有する
トランク用ウェザストリップの斜視図、図3は自動車の
ウェザストリップの位置を示す側面図である。
【0012】上記実施形態のウェザストリップWは、図
2、図3に示すようにトルーフ部Tを有するトランクル
ーム用のものであり、トランクルームのボディフランジ
(図示せず)に嵌着される逆U字状の取付基部1と、ラ
ゲッジドアLDの閉止時にこのドアLDとボディとの間
に介在し、これらの間隙をシールする中空筒状のメイン
シール部2、2′と、ボディの一部に当接する舌片状の
水切りリップ3とを備え、上記取付基部1の内部にはイ
ンサート金具4が埋設されている。
2、図3に示すようにトルーフ部Tを有するトランクル
ーム用のものであり、トランクルームのボディフランジ
(図示せず)に嵌着される逆U字状の取付基部1と、ラ
ゲッジドアLDの閉止時にこのドアLDとボディとの間
に介在し、これらの間隙をシールする中空筒状のメイン
シール部2、2′と、ボディの一部に当接する舌片状の
水切りリップ3とを備え、上記取付基部1の内部にはイ
ンサート金具4が埋設されている。
【0013】また、上記メインシール部2、2′と水切
りリップ3は発泡ゴムによって構成されると共に、上記
取付基部1はソリッドゴムによって構成され、これら各
部は同時押出成形によって作製されている。
りリップ3は発泡ゴムによって構成されると共に、上記
取付基部1はソリッドゴムによって構成され、これら各
部は同時押出成形によって作製されている。
【0014】かかるウェザストリップの前記トルーフ部
Tに相当する部分では、上記筒状メインシール部2の内
面上部に、図1(A)に示すようにソリッドゴム層5が
一体に形成されると共に、メインシール部2のソリッド
ゴム層保有部6が、この部分を構成する発泡ゴム層7と
ソリッドゴム層5の成形時の膨張差によって、隣接する
他の部分8よりも曲率半径を小さくして、同図(B)に
示すメインシール部一般部2′より所要高くなるように
形成されている。また、上記ソリッドゴム層5は、ウェ
ザストリップの長手方向の端部などで漸次薄肉になるよ
うに形成されている。
Tに相当する部分では、上記筒状メインシール部2の内
面上部に、図1(A)に示すようにソリッドゴム層5が
一体に形成されると共に、メインシール部2のソリッド
ゴム層保有部6が、この部分を構成する発泡ゴム層7と
ソリッドゴム層5の成形時の膨張差によって、隣接する
他の部分8よりも曲率半径を小さくして、同図(B)に
示すメインシール部一般部2′より所要高くなるように
形成されている。また、上記ソリッドゴム層5は、ウェ
ザストリップの長手方向の端部などで漸次薄肉になるよ
うに形成されている。
【0015】このようなウェザストリップの製造方法
は、上記筒状メインシール部2の内面にソリッドゴム層
5を形成するに際し、押出し成形時のソリッドゴム層保
有部6の発泡ゴム層7とソリッドゴム層5の膨張率の差
を利用するものであり、ソリッドゴム層5を膨張させず
に発泡ゴム層7を膨張させることにより、上記の如くゴ
ム層保有部6の曲率半径を隣接する他の部分8より小さ
くなるように形成する。
は、上記筒状メインシール部2の内面にソリッドゴム層
5を形成するに際し、押出し成形時のソリッドゴム層保
有部6の発泡ゴム層7とソリッドゴム層5の膨張率の差
を利用するものであり、ソリッドゴム層5を膨張させず
に発泡ゴム層7を膨張させることにより、上記の如くゴ
ム層保有部6の曲率半径を隣接する他の部分8より小さ
くなるように形成する。
【0016】また、ソリッドゴム層5を端部などで漸次
薄肉に形成する方法は、このソリッドゴム層5を形成す
るための押出し成形金型の吐出口を徐々に小さくまたは
大きく変化させる方法がある。
薄肉に形成する方法は、このソリッドゴム層5を形成す
るための押出し成形金型の吐出口を徐々に小さくまたは
大きく変化させる方法がある。
【0017】一方、図4は本発明実施形態のドア用のウ
ェザストリップを示す断面図であり、同一部材は同一符
号が記されている。図4、図5に示すようにこのウェザ
ストリップにおいては、ドアの進入軌跡やその他の必要
箇所に応じて、メインシール部2を、前述の如く内面に
一体形成したソリッドゴム層5によって、一般部2′に
比べ部分的に斜め上方に突出する形状に変形させてい
る。
ェザストリップを示す断面図であり、同一部材は同一符
号が記されている。図4、図5に示すようにこのウェザ
ストリップにおいては、ドアの進入軌跡やその他の必要
箇所に応じて、メインシール部2を、前述の如く内面に
一体形成したソリッドゴム層5によって、一般部2′に
比べ部分的に斜め上方に突出する形状に変形させてい
る。
【0018】図6は上記ウェザストリップのソリッドゴ
ム層5を備えるメインシール部2と一般部2′、および
ソリッドゴム層が漸次薄肉に形成される部分9の配設関
係を示す図であり、このように本発明のウェザストリッ
プは、型継ぎ部10を除き上記各部2、2′、9を連続
して押出し成形しうる。
ム層5を備えるメインシール部2と一般部2′、および
ソリッドゴム層が漸次薄肉に形成される部分9の配設関
係を示す図であり、このように本発明のウェザストリッ
プは、型継ぎ部10を除き上記各部2、2′、9を連続
して押出し成形しうる。
【0019】しかして、上記本発明の各実施形態のウェ
ザストリップおよびその製造方法では、屈曲される部位
やその他の部位に対し予めソリッドゴム層5をメインシ
ール部2の内面に形成し、この屈曲部位のメインシール
部2を内外の膨張差によって外方に突出するような形状
に形成することが可能であり、このメインシール部2の
部分的な変形で一般の部分2′と差を生じさせ、これを
「ひけ」等の生じる部分に対応させることにより、屈曲
部やその他必要箇所のウェザストリップのシール性を良
好に保つことが可能となる。
ザストリップおよびその製造方法では、屈曲される部位
やその他の部位に対し予めソリッドゴム層5をメインシ
ール部2の内面に形成し、この屈曲部位のメインシール
部2を内外の膨張差によって外方に突出するような形状
に形成することが可能であり、このメインシール部2の
部分的な変形で一般の部分2′と差を生じさせ、これを
「ひけ」等の生じる部分に対応させることにより、屈曲
部やその他必要箇所のウェザストリップのシール性を良
好に保つことが可能となる。
【0020】しかも、上記メインシール部2の形状は、
ウェザストリップの押出し成形時に発泡ゴムからなるメ
インシール部2の内側にソリッドゴム層5を部分的に形
成することにより、発泡ゴムの発泡とソリッドゴムの非
発泡による膨張率の差によって自動的に形成されるもの
であり、これによりウェザストリップを工数を少なくし
て低コストにて製造することが可能となる。そして、上
記ソリッドゴム層5を長手方向端部などで漸次薄肉に形
成することにより、上記メインシール部2の変形を徐々
に変化するものとし、これにより一般部2′との境目の
シール切れを防止することが可能である。
ウェザストリップの押出し成形時に発泡ゴムからなるメ
インシール部2の内側にソリッドゴム層5を部分的に形
成することにより、発泡ゴムの発泡とソリッドゴムの非
発泡による膨張率の差によって自動的に形成されるもの
であり、これによりウェザストリップを工数を少なくし
て低コストにて製造することが可能となる。そして、上
記ソリッドゴム層5を長手方向端部などで漸次薄肉に形
成することにより、上記メインシール部2の変形を徐々
に変化するものとし、これにより一般部2′との境目の
シール切れを防止することが可能である。
【0021】また、上記ソリッドゴム層5はメインシー
ル部2の内面において、周方向の任意の位置に形成する
ことが可能であり、さらにソリッドゴム層5の幅を調整
することにより、メインシール部2の形状を自在に変形
させて製造することが可能である。そして、上記ソリッ
ドゴム層5は、メインシール部2の内面に形成されるこ
とから見栄え上も何ら影響がなく、また従来のチューブ
のように長さ的な制約もなく自在に形成することが可能
である。
ル部2の内面において、周方向の任意の位置に形成する
ことが可能であり、さらにソリッドゴム層5の幅を調整
することにより、メインシール部2の形状を自在に変形
させて製造することが可能である。そして、上記ソリッ
ドゴム層5は、メインシール部2の内面に形成されるこ
とから見栄え上も何ら影響がなく、また従来のチューブ
のように長さ的な制約もなく自在に形成することが可能
である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のウェザス
トリップは、発泡ゴムにより形成した筒状メインシール
部の内面の一部にソリッドゴム層を形成すると共に、押
出し成形時の上記ソリッドゴム層保有部の発泡ゴム層と
ソリッドゴム層の膨張率の差によって、メインシール部
のソリッドゴム層保有部を隣接する他の部分より曲率半
径を小さくして、メインシール部を一部外方に突出する
ように変形させるものであり、このメインシール部の部
分的な変形で一般の部分と差を生じさせることにより、
屈曲部等の必要箇所の形状にメインシール部を適応せし
めてシール性を向上させることが可能である。
トリップは、発泡ゴムにより形成した筒状メインシール
部の内面の一部にソリッドゴム層を形成すると共に、押
出し成形時の上記ソリッドゴム層保有部の発泡ゴム層と
ソリッドゴム層の膨張率の差によって、メインシール部
のソリッドゴム層保有部を隣接する他の部分より曲率半
径を小さくして、メインシール部を一部外方に突出する
ように変形させるものであり、このメインシール部の部
分的な変形で一般の部分と差を生じさせることにより、
屈曲部等の必要箇所の形状にメインシール部を適応せし
めてシール性を向上させることが可能である。
【0023】しかも、上記メインシール部の形状は、ウ
ェザストリップの押出し成形時に発泡ゴムからなるメイ
ンシール部の内側にソリッドゴム層を部分的に形成する
ことにより、発泡ゴムの発泡とソリッドゴムの非発泡に
よる膨張率の差によって自動的に形成されるものであ
り、これにより上記ウェザストリップを工数を少なくし
て低コストにて製造することが可能となる。そして、上
記ソリッドゴム層を長手方向端部などで漸次薄肉に形成
することにより、上記メインシール部の変形を徐々に変
化するものとし、これにより一般部との境目のシール切
れを防止することが可能である。
ェザストリップの押出し成形時に発泡ゴムからなるメイ
ンシール部の内側にソリッドゴム層を部分的に形成する
ことにより、発泡ゴムの発泡とソリッドゴムの非発泡に
よる膨張率の差によって自動的に形成されるものであ
り、これにより上記ウェザストリップを工数を少なくし
て低コストにて製造することが可能となる。そして、上
記ソリッドゴム層を長手方向端部などで漸次薄肉に形成
することにより、上記メインシール部の変形を徐々に変
化するものとし、これにより一般部との境目のシール切
れを防止することが可能である。
【0024】また、上記ソリッドゴム層はメインシール
部の内面において、周方向の任意の位置に形成すること
が可能であり、さらにソリッドゴム層の幅を調整するこ
とにより、メインシール部の形状を自在に変形させて製
造することが可能である。そしてさらに、上記ソリッド
ゴム層は、メインシール部の内面に形成されることから
見栄え上も何ら影響がなく、また従来のチューブのよう
に長さ的な制約もなく自在に形成することが可能であ
る。
部の内面において、周方向の任意の位置に形成すること
が可能であり、さらにソリッドゴム層の幅を調整するこ
とにより、メインシール部の形状を自在に変形させて製
造することが可能である。そしてさらに、上記ソリッド
ゴム層は、メインシール部の内面に形成されることから
見栄え上も何ら影響がなく、また従来のチューブのよう
に長さ的な制約もなく自在に形成することが可能であ
る。
【図1】(A)本発明実施形態ウェザストリップのソリ
ッドゴム層を有する部分の断面図である。 (B)同ウェザストリップの一般部の断面図である。
ッドゴム層を有する部分の断面図である。 (B)同ウェザストリップの一般部の断面図である。
【図2】トルーフ部を有するトランク用ウェザストリッ
プの斜視図である。
プの斜視図である。
【図3】自動車のトランク用ウェザストリップの位置を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図4】(A)本発明第2実施形態のドア用ウェザスト
リップのソリッドゴム層を有する部分の断面図である。 (B)同ウェザストリップの一般部の断面図である。
リップのソリッドゴム層を有する部分の断面図である。 (B)同ウェザストリップの一般部の断面図である。
【図5】同ウェザストリップとドアとを示す断面図であ
る。
る。
【図6】同ウェザストリップのソリッドゴム層を有する
部分等の配置例を示す図である。
部分等の配置例を示す図である。
1 取付基部 2 メインシール部 2′ メインシール部一般部 3 水切りリップ 4 インサート金具 5 ソリッドゴム層 6 ソリッドゴム層保有部 7 発泡ゴム層 8 隣接他部 9 ソリッドゴム層徐変部 10 型継ぎ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:30
Claims (3)
- 【請求項1】 ドアフレームのリテーナやボディ側フラ
ンジ等に取着される取付基部と、ドア閉止時にドアとボ
ディの間に介在しこれらの間隙をシールする筒状のメイ
ンシール部とを備え、上記メインシール部を発泡ゴムに
より形成したウェザストリップにおいて、上記筒状メイ
ンシール部の内面の一部にソリッドゴム層を一体に形成
すると共に、メインシール部のこのソリッドゴム層保有
部の曲率半径を隣接する他の部分より小ならしめて形成
したことを特徴とする自動車用ウェザストリップ。 - 【請求項2】 上記メインシール部のソリッドゴム層を
ウェザストリップの長手方向で漸次薄肉に形成した請求
項1記載の自動車用ウェザストリップ。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のウェザストリッ
プの製造方法において、上記筒状メインシール部の内面
にソリッドゴム層を形成するに際し、押出し成形時の上
記ソリッドゴム層保有部の発泡ゴム層とソリッドゴム層
の膨張率の差によって、メインシール部のソリッドゴム
層保有部を隣接する他の部分より曲率半径を小さくして
形成することを特徴とする自動車用ウェザストリップの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9297707A JPH11115500A (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | 自動車用ウェザストリップおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9297707A JPH11115500A (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | 自動車用ウェザストリップおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11115500A true JPH11115500A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17850131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9297707A Withdrawn JPH11115500A (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | 自動車用ウェザストリップおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11115500A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009280193A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-12-03 | Toyoda Gosei Co Ltd | 自動車用ウエザストリップ |
JP2010188850A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | 自動車用ウエザーストリップ |
-
1997
- 1997-10-14 JP JP9297707A patent/JPH11115500A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009280193A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-12-03 | Toyoda Gosei Co Ltd | 自動車用ウエザストリップ |
JP2010188850A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | 自動車用ウエザーストリップ |
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Legal Events
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