JPH11114974A - 温度制御機構を備えた金型洗浄装置 - Google Patents
温度制御機構を備えた金型洗浄装置Info
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- JPH11114974A JPH11114974A JP28347897A JP28347897A JPH11114974A JP H11114974 A JPH11114974 A JP H11114974A JP 28347897 A JP28347897 A JP 28347897A JP 28347897 A JP28347897 A JP 28347897A JP H11114974 A JPH11114974 A JP H11114974A
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Abstract
おいて、洗浄槽内に収容する電解洗浄液の洗浄力を高め
る。 【解決手段】 電解洗浄液を収容する洗浄槽内に被洗浄
物である合成樹脂成形用金型を浸漬し、該金型と、洗浄
槽内に浸漬した電極とに電流を供給して電解洗浄を行う
と共に、洗浄槽に設けた振動子より超音波振動を発生さ
せて超音波洗浄も組み合わせた金型洗浄装置において、
上記洗浄槽の外周面あるいは/および内周面に沿って、
発熱抵抗線を耐熱材で保護した面状ヒータあるいはベル
トヒータを取り付けて、洗浄槽の外周面あるいは/およ
び内周面に熱面を形成し、上記ヒータにより、電解洗浄
液の温度を30℃〜70℃の範囲に制御している。上記
ヒータに変えて投入型のヒータを用いている。あるい
は、温度制御した流体を循環させる温度制御用パイプを
洗浄槽内に配置している。
Description
成樹脂成形金型の洗浄装置に関し、詳しくは、金型の樹
脂成形面等に付着する樹脂カスやガス焼け等の付着物を
短時間で確実に除去することが出来るようにした金型洗
浄装置において、洗浄槽内に収容する電解洗浄液の温度
を最適温度に制御して、電解洗浄液による洗浄効果を向
上させるものである。
伴ってその内面に樹脂カスや、ガスによる焼け跡等の付
着物が付着し、これらの付着物は、後に樹脂成形する製
品の離型を悪くして、成形不良につながる等の不都合が
生じる。よって、成形用金型は定期的に取り外して洗浄
し、上記付着物を除去しなければならない。
て、本出願人は先に特開平7−214570号において
図14および図15に示す洗浄装置を提供している。こ
の洗浄装置は電解洗浄と超音波洗浄とを併用して金型の
洗浄を短時間で効率良く行うことができる利点を有する
ものである。図14および図15中において、1は洗浄
槽、2は洗浄槽内に着脱自在に挿入する金型保持カゴ、
3は洗浄槽内に吊り下げるプラス側電極であり、マイナ
ス極側となる上記金型保持カゴ2内に保持された金型5
との間に電流を流すと共に、洗浄槽1の底面に取り付け
た超音波振動子4により洗浄槽内の電解洗浄液を超音波
振動を発生させ、よって、電解洗浄と超音波洗浄とを併
用して、金型5の洗浄を行っている。
は電解洗浄と超音波洗浄とを併用しているため、極めて
効率良く短時間で金型の付着物を除去でき、洗浄効果が
優れた利点を有するものであるが、洗浄液の温度制御機
構を具備していないため、使用環境の温度条件によって
は洗浄効果が劣る場合があると共に、洗浄液の温度によ
っては金型表面に問題を発生させる場合がある。
に、60℃〜70℃まで加熱すると洗浄力が増加する
が、70℃を越えると、洗浄液として強アルカリ洗浄液
を用いているため、金型を形成する炭素鋼が強アルカリ
液と反応して、アリカリ焼と称する茶色いシミで金型表
面が覆われる問題が発生する。この洗浄装置を高温地域
で使用すると、洗浄液の温度が70℃以上に達する場合
があり、よって、洗浄液の温度を70℃を越えないよう
に制御する必要がある。
洗浄力が劣り、所要の洗浄効果を得るには洗浄時間が長
くかかる問題がある。また、気象条件によっては、洗浄
液を加熱しないと30℃に達しない場合が多い。
の強アルカリ溶液かなる電解洗浄液の温度を30℃〜7
0℃の範囲となるように制御して、洗浄力を高め、短時
間で効率よく金型の洗浄が行えるようにすることを課題
としている。
め、本発明は、第1に、電解洗浄液を収容する洗浄槽内
に被洗浄物である合成樹脂成形用金型を浸漬し、該金型
と、洗浄槽内に浸漬した電極とに電流を供給して電解洗
浄を行う金型洗浄装置において、上記洗浄槽の外周面あ
るいは/および内周面に沿って、発熱抵抗線を耐熱材で
保護した面状ヒータあるいはベルトヒータを取り付け
て、洗浄槽の外周面あるいは/および内周面に熱面を形
成し、上記ヒータにより、電解洗浄液の温度を30℃〜
70℃の範囲に制御していることを特徴とする温度制御
機構を備えた金型洗浄装置を提供している。
成ゴム、シリコンゴムシートの間に発熱抵抗線を配した
ものを用いていることが好ましい。上記ベルトヒータ
(テープヒータ)の場合は、洗浄槽の外周面あるいは/
および内周面に螺旋状に巻き付けて、熱面を構成するよ
うにしている。また、これらヒータにはサーモスタット
を取り付けていることが好ましい。
および内周面に沿ってヒータを取り付けて熱面を形成し
ておくと、該ヒータにより洗浄槽内に収容する電解洗浄
液の温度を洗浄力の強い30℃〜70℃の範囲に容易に
制御することができる。よって、金型の洗浄を効率よく
短時間で行うことができる。特に、熱面を形成して、面
状加熱を行うと、洗浄液の温度分布を均一化できると共
に、温度制御を迅速に行え、かつ、温度密度、精度とも
向上させることができる利点がある。また、洗浄槽の外
周面に沿って面状に取り付けるとスペースを取らず、洗
浄装置の大型化を防止できると共に、内周面に沿って取
り付けた場合もスペースをとらず洗浄槽内の洗浄容積を
減少しない利点がある。
容する洗浄槽内に被洗浄物である合成樹脂成形用金型を
浸漬し、該金型と、洗浄槽内に浸漬した電極とに電流を
供給して電解洗浄を行う金型洗浄装置において、上記電
解洗浄液を収容した洗浄槽の電解洗浄液の内部に、石
英、セラミック、ステンレス、チタン、あるいは、鉄や
真鍮にクロームメッキを施したパイプ型のヒータを着脱
自在に投入し、上記ヒータにより、電解洗浄液の温度を
30℃〜70℃の範囲に設定していることを特徴とする
温度制御機構を備えた金型洗浄装置を提供している。
液中に投入するタイプとすると、温度条件により必要に
応じてヒータを投入して電解洗浄液を所要温度に加熱す
ることができる。また、所要温度に達した後は洗浄槽か
ら取り出しておくと、洗浄時に邪魔にならず、使い勝手
を良くすることができる。
浄槽内に温度センサーを配置して、洗浄槽内に収容した
電解洗浄液の温度を検出すると共に、上記温度センサー
を制御装置に接続し、温度センサーで検出した温度に応
じて、上記ヒータをオン・オフ制御して、上記電解洗浄
液の温度を30℃〜70℃の範囲に自動制御するように
構成することが好ましい。また、制御装置にタイマーを
付設して、使用前日からタイマーでセットし、始業時間
には洗浄液の温度が30℃〜70℃の範囲の所要温度と
なるようにすることも好ましい。
洗浄槽内に被洗浄物である合成樹脂成形用金型を浸漬
し、該金型と、洗浄槽内に浸漬した電極とに電流を供給
して電解洗浄を行う金型洗浄装置において、上記洗浄槽
の内周面に沿って、温度制御用パイプを少なくとも1周
配管し、該温度制御用パイプを温度制御源と配管で接続
し、該温度制御源より温度制御したエア、水、油等の熱
媒体流体を洗浄槽内に循環させ、電解洗浄液の温度を3
0℃〜70℃の範囲に設定していることを特徴とする温
度制御機構を備えた金型洗浄装置を提供している。
温度制御用パイプに少なくとも1つの噴き出し口を設
け、該温度制御用パイプに供給する温風あるいは冷風を
電解洗浄液中に噴出させるようにしている。なお、温水
あるいは冷水は電解洗浄液中に噴出させずに、洗浄液中
を循環させた後に外部に放出してもよい。さらに温度制
御源へ循環させてもよい。
合には、60℃〜100℃の温水、あるいは100℃〜
200℃に加熱した温油を、ステンレス、鉄、チタンな
どの金属製のポンプを用い循環させている。また、温水
は、瞬間湯沸器方式あるいはボイラーで加熱した温水を
予備槽に一旦供給し、該予備槽より洗浄槽に供給するこ
とが好ましい。温風あるいは冷風は温風・冷風発生器で
発生させたものを用いている。
御パイプは底面側に沿って1周させた後に上面開口端か
ら突出させて配管と連続させても良いし、内周面に沿っ
て底面より上端まで螺旋状に巻き付けてもよい。また、
該パイプに噴き出し口を設けて、温風あるいは冷風を供
給する場合は、噴き出し口は1カ所でも良いし、所要間
隔をかけて複数個の噴き出し口を設けてもよい。
温度制御する場合も、洗浄槽内に温度センサーを配置し
て、洗浄槽内に収容した電解洗浄液の温度を検出すると
共に、上記温度センサーを制御装置に接続し、温度セン
サーに検出した温度に応じて、上記温度制御用パイプと
温度制御源とを接続する配管に介設したバルブを開閉
し、上記電解洗浄液の温度を30℃〜70℃の範囲に自
動制御することが好ましい。
満の時は加熱用の温度制御源より温水あるいは温風を供
給し、70℃を越える時は冷却用の温度制御源より冷水
あるいは冷風を供給する構成としている。即ち、洗浄槽
内に配管したパイプを加熱用あるいは冷却用に併用して
いる。
い、該外カバーにルーバーを設けている。即ち、洗浄槽
を外カバーで覆う場合には、該外カバーと洗浄槽の間に
熱が籠もって加熱するため、ルーバーを設けて放熱して
いる。
発生させる振動子を設けていることが好ましい。即ち、
洗浄槽内での金型の洗浄は電解洗浄のみでも効果がある
が、さらに超音波振動による洗浄を組み合わせると、洗
浄力が強めることができる。
酸化ナトリウムあるいは/および水酸化カリウム、ED
TAのアルカリ塩、グルコン酸ナトリウムを含むアルカ
リ溶液からなり、該電解洗浄液を循環あるいは洗浄層内
に貯留している。上記EDTA(エチレンジアミンテト
ラ酢酸)のアルカリ塩としては、EDTAのカルボン酸
基の水素原子の全部あるいは一部がアルカリ金属原子で
置換された化合物であり、具体例としては、EDTA2
ナトリウム塩、EDTA4ナトリウム塩を挙げることが
できる。
は、上記温度制御機構と共に、洗浄槽内の電解洗浄液を
振動させる上記超音波振動子と、内部に被洗浄物となる
金型を収容し、該金型と共に上記洗浄槽内に挿脱自在に
装着して上記電解洗浄液に浸漬されるメッシュ状の金属
製のカゴと、上記電解洗浄液内に挿脱自在に浸漬する電
極と、上記電極に陽極(+)を供給すると共に上記カゴを
介して金型に陰極(−)を供給する給電機構と、洗浄水を
洗浄槽の底面から排出してポンプで洗浄槽の上面へと戻
す循環配管と、洗浄槽の上面を作業時に閉鎖するカバ
ー、作業停止時に閉鎖する蓋を備えていることが好まし
い。さらに、上記循環配管には、ポンプの上流側に、内
部にろ布を備えた浄化タンクを介在させ、排出した電解
洗浄液を洗浄して上記循環用ポンプにより、洗浄槽内に
供給することが好ましい。なお、上記ろ布を備えた浄化
タンクはポンプの下流側に設ける場合もある。
態を参照して詳細に説明する。図1乃至図9が本発明の
金型洗浄装置の第1実施形態を示し、該洗浄装置は超音
波方式と電解方式の洗浄方法を併用して、金型5に付着
した樹脂等の付着物を短時間で確実に除去するようにし
ている。
の上部仕切板10a上の一側部に洗浄槽11を固定して
おり、他側部に電源器12、制御器13、循環ポンプ1
4の所要の駆動装置を搭載し、かつ、下部仕切板10b
上に浄化タンク16、電解用変換器17などを搭載し
て、フレーム10の外周面を外カバー18で閉鎖してい
る。
で、その外周面の略全面に沿ってシリコンゴムヒータか
らなる面状ヒータ15を取り付け、該面状ヒータ15を
上記制御器13を介して電源器12に接続し、所要時に
オンして洗浄槽11を介して内部に収容する電解洗浄液
20を60℃に加熱するようにしている。
ーシートの間に発熱抵抗線を配して一体化したもので、
厚さ約1.5mmで可撓性を有し、洗浄槽11の外面に
止具を用いて固定している。上記発熱抵抗線に通電する
ことにより約200度に加熱するものを用いている。
ムあるいは/および水酸化カリウムにグルコン酸ナトリ
ウム等を混合したアルカリ溶液を用いている。該電解洗
浄液20は洗浄槽11内に、被洗浄物である金型5の量
に応じて所要レベルまで収容しており、所要時に洗浄槽
11の底壁11aに設けた取出口11bより循環管30
に排出し、浄化タンク16内に導いて濾過した後、循環
ポンプ14で吸い上げて、洗浄槽11の上面開口へと投
入して循環させるようにしている。なお、電解洗浄液の
量は、洗浄槽11にゲージ(図示せず)を取り付けて制
御しても良いし、洗浄槽11の内周面にマーキングを施
して制御しても良い。
付けて、電解洗浄液20の温度を常時検出し、該検出値
を上記制御器13に入力し、検出値が上限設定値(本実
施形態では70℃に達すると、上記面状ヒータ15への
通電をオフしている。また、検出値が下限設定値(本実
施形態では50℃)に達すると、面状ヒータ15への通
電をオンしている。さらに、制御器13にはタイマー
(図示せず)を設置して、始業前から作動させて、始業
時には電解洗浄液20の温度が50℃〜70℃の範囲で
約60℃になっているようにしている。なお、電解洗浄
液の温度は上記範囲に限定されず、30℃〜70℃の範
囲であれば好適に使用できる。
面開口を囲む外周フランジ部の上面にジュラコンからな
る絶縁ベース21を取り付けている。該洗浄槽11の内
部には金属製の金型保持カゴ22を、その支持腕22a
を上記絶縁ベース21に吊り下げて着脱自在に吊り下げ
るようにしており、かつ、洗浄槽11内で、洗浄槽11
の底面、内周面にカゴ22が接触しないようにしてい
る。該金型保持カゴ22はパンチングメタルからなる底
部22bより上記支持腕22aを突設し、該支持腕22
aに設けた上部屈折部22cを絶縁ベース21上に載置
して取り付けている。其の際、上記絶縁ベース21の対
向する2辺上に取り付けたステンレス製の給電板23に
一部の支持腕22aを位置きめ載置している。なお、金
型保持カゴ22の支持腕22aは洗浄槽11の内面と接
触して通電しないように絶縁被覆を施しており、上記給
電板23との接触部分のみ絶縁被覆を設けていない。
ベース21内を貫通する長尺な通電ボルト24で絶縁ベ
ース21に固定し、通電ボルト24の下端をブスバー2
5に連結し、該ブスバー25を電解用変換器17のマイ
ナス側電極に接続している。上記ブスバー25は耐熱性
を有するチューブ26で外装している。
る2辺上に、同様の給電板27を取り付けて、前記マイ
ナス側給電板23と同様に、通電ボルト、ブスバー、電
解用交換気17のプラス側電極と接続している。この給
電板27上には、図5および、図9に示すように、洗浄
槽11の中央部に着脱自在に軸架する導電支持棒28の
両端が位置決め載置される。
間隔をあけて取付穴28aを設け、これら取付穴28a
に、上部縦軸29aの下端を横方向に2又に分岐させ、
これら分岐部29bの先端を下向きに屈曲させ、その下
端に円形の電極板29cを揺動可能に取り付けた電極材
29を上下長さ調整可能に取り付け、導電支持棒28に
間隔をあけて並列に吊り下げた電極板29cが金型およ
び保持カゴ22と接触しないようにしている。即ち、上
部縦軸29aの外周面にネジを形成しておき、該上部縦
軸29aを取付穴28aに挿入し、該上部縦軸29aに
蝶螺子34を締め付けて導電支持棒28に取り付けるこ
とにより、螺子締め位置を変えて、円形電極板29cの
高さを調節している。
と接続し、電流を交流から直流に変換して電解洗浄用の
上記電極と金型保持カゴ22に電流を供給している。な
お、電源器12と電解用変換器17とは一体として構成
したものを用いてもよい。上記のように、電極材29を
電解用変換器17のプラス側、上記金型保持カゴ22を
マイナス側に接続することにより、電解洗浄液20を介
して通電させて電解方式の洗浄を行うようにしている。
9a、分岐軸29bは鉄またはステンレス等により形成
し、円形の電極板29cはグラファイト(100%の炭
素を1500℃で焼結したもの)で形成している。ま
た、電極板29cの下面以外は表面を絶縁処理している
が、給電板27と接触させる導電棒28の両端は露出さ
せて電気接続がなされるようにしている。
波方式の洗浄を行う超音波を発生する振動子(図示せ
ず)を取り付け、該振動子を電源器22と接続し、洗浄
槽11内の電界洗浄液20に超音波振動を発生させるよ
うにしている。
カバー18にはルバー40を設け、フレーム内部に熱が
籠もらないようにして、洗浄槽11や超音波振動子の異
常加熱を防止している。さらに、外カバー18には電線
コードを引っかけるフック42を設け、電源器12と外
部電源(図示せず)とを接続するワイヤー43を引っか
けるようにしている。さらに、外カバー18には操作盤
および表示盤の取付用凹部45を設け、該凹部に各種表
示器41Aおよび作業時間設定用のタイマー等の操作器
41Bを設置しており、該表示用凹部45を透明カバー
46で開閉自在としている。さらにまた、外カバー18
には電極材29の設置ボックス47を着脱自在に保持す
る保持部(図示せず)を設け、使い勝手をよくしてい
る。
ース21には、作業時に、洗浄槽開口に向かってシュー
ト状に収縮する形状の幅広の樋48を着脱自在に取り付
けている。該樋48は耐アルカリ性のチタンやステンレ
ス製または樹脂製としており、金型や金型保持カゴを洗
浄槽11から持ち出す度に、金型やカゴに付着して持ち
出される洗浄液を樋48で受け止めて洗浄槽11へ戻す
ようにしている。さらに、作業時に、洗浄槽11より洗
浄液がオーバーフローしても、樋48により外部へ水漏
れを防止し、洗浄槽11へと戻るようにしている。
るカバー49を設けており、該カバーにガス排出管60
を接続している。該カバー49を洗浄槽に被せると、作
業時に発生するガスが拡散するのを防止できると共に、
外部へ排出することができる。また、作業停止時に被せ
ておくと、ゴミ等が洗浄槽11内に落下するのを防ぐこ
とができる。
に、まず、洗浄槽11に電解洗浄液20を投入し、つい
で、金型保持カゴ22に洗浄する金型5を搭載して洗浄
槽11内に取り付けるとともに、電極材29を洗浄槽1
1に取り付ける。其の際、金型保持カゴ22は給電板2
3と接続させると共に電極材29は給電板27と接続さ
せる。ついで、洗浄槽11の外周面に取り付けた面状ヒ
ータ15をオンして加熱し、洗浄槽11内の電解洗浄液
20を約60℃まで加熱する。なお、以後、面状ヒータ
15は、温度センサー19と制御器13とで、オン/オ
フが自動制御され、電解洗浄20を約60℃に保つ。
イマーを作動させて、給電板23、27から金型保持カ
ゴ22と電極材29とに通電し、電解洗浄液20を通し
て、金型保持カゴ22に保持された金型5の電解洗浄を
行う。このとき、電解用変換器17の電圧を調整し、出
力する直流電圧を設定している。
ると、通電が自動停止され洗浄作業を終了する。金型5
の付着物が完全に除去出来なかった場合には、再度、タ
イマー設定して洗浄作業を行う。
た本発明の洗浄装置は、超音波方式の洗浄方法により、
金型5の外部より樹脂カス等の付着物に振動を与えて付
着物を破壊すると共に、電解方式の洗浄方法により内部
より発生する水素ガスにより金型5から付着物を浮き上
がらせ、付着物を金型5より剥離して除去する。かつ、
其の際、電解洗浄液20を約60℃に加熱しているた
め、強い洗浄力を発揮させることができる。
変形例を示し、図10(A)では、面状ヒータ15にか
えてベルトヒータ15’を用いている。該ベルトヒータ
15’は第1実施形態と同様にシリコンゴムシートの間
に発熱抵抗体を通したものをベルト状に構成しており、
該ベルトヒータ15’を洗浄槽11の外周面に底面側よ
り上端にかけて螺旋状に巻き付けて熱面を形成してい
る。図10(B)は洗浄槽11の外周面に第1実施形態
と同様な面状ヒータ15を取り付けると共に、内周面の
底部側にベルトヒータ15’を一周巻き付け、洗浄槽1
1の内外両面より加熱している。
の電解洗浄液20内にパイプ形状の石英ヒータ50を必
要時に投入し、直接的に電解洗浄液を所要温度に加熱し
ている。この投げ込み型のヒータとしては、石英ヒータ
の他に、セラミック、ステンレス、チタン、あるいは、
鉄や真鍮にクロームメッキを施したパイプ型のヒータ等
が好適に用いられる。
の内周面に底面側より上端にかけて温度制御用のパイプ
52を螺旋状に巻き付けている。該パイプ52の底面側
先端は閉鎖端とし、洗浄槽11の上端開口より突出した
先端を配管53を介して温度制御源54に接続してい
る。パイプ52は一定間隔をあけて噴き出し口52aを
設けている。また、上記配管53には開閉バルブ55を
取り付け、制御器13により開閉を自動制御している。
上記温度制御源54は温風発生器からなり、発生させた
温風を配管53を通して洗浄槽11内のパイプ52に導
通し、電解洗浄液20内に温風を噴き出すようにしてい
る。
き出すことにより電解洗浄液を迅速に加熱できると共
に、電解洗浄液の量を増加させず、洗浄槽11より電解
洗浄液がフローすることを防止できる。
記温風に変えて温水を供給している。この場合には、洗
浄槽11内に噴き出し口を設けていない温度制御用パイ
プ52’を配管し、循環用配管56を介して温水発生器
57に接続している。
加熱しなくても70℃を越える場合には、上記温風ある
いは温水に変えて、冷風あるいは冷水を供給している。
また、上記温風発生器を温風と冷風とを選択的に発生さ
せることができる構成して、電解洗浄液の検出温度に応
じて、温風あるいは冷風を送るようにしてもよい。即
ち、電解洗浄液の温度が30℃未満の時は加熱用の温度
制御源より温水あるいは温風を供給し、70℃を越える
時は冷却用の温度制御源より冷水あるいは冷風を供給す
る構成としている。
に係る温度制御機構を備えた金型洗浄装置によると、洗
浄槽内に収容する電解洗浄液を30℃〜70℃、好まし
くは60℃の近傍に保持できるため、電解洗浄液の洗浄
力を高めることができ、その結果、金型に付着した樹脂
カス等の付着物を短時間に確実に除去することができ
る。
付けると、スペースを取ることなく洗浄液を所要温度に
保持できる。また、洗浄槽内に必要に応じて投入するヒ
ータを用いると、所要時に迅速に洗浄液を加熱すること
ができる。さらに、洗浄槽内に温度制御用パイプを取り
付けて、温風、温水、あるいは冷風、冷水を洗浄液中を
循環させる構成としても、洗浄液を所要温度に迅速に加
熱あるいは冷却することができる。
け、該温度センサーを制御器に接続して、温度センサー
の検出値に応じてヒータを自動制御すると、洗浄作業
中、洗浄液を所要温度に確実に保持することができる。
平面図である。
である。
す概略断面図である。
ある。
Claims (11)
- 【請求項1】 電解洗浄液を収容する洗浄槽内に被洗浄
物である合成樹脂成形用金型を浸漬し、該金型と、洗浄
槽内に浸漬した電極とに電流を供給して電解洗浄を行う
金型洗浄装置において、 上記洗浄槽の外周面あるいは/および内周面に沿って、
発熱抵抗線を耐熱材で保護した面状ヒータあるいはベル
トヒータを取り付けて、洗浄槽の外周面あるいは/およ
び内周面に熱面を形成し、 上記ヒータにより、電解洗浄液の温度を30℃〜70℃
の範囲に制御していることを特徴とする温度制御機構を
備えた金型洗浄装置。 - 【請求項2】 上記面状ヒータ、ベルトヒータとして、
合成ゴム、シリコンゴムシートの間に発熱抵抗線を配し
たものを用いている請求項1に記載の温度制御機構を備
えた金型洗浄装置。 - 【請求項3】 電解洗浄液を収容する洗浄槽内に被洗浄
物である合成樹脂成形用金型を浸漬し、該金型と、洗浄
槽内に浸漬した電極とに電流を供給して電解洗浄を行う
金型洗浄装置において、 上記電解洗浄液を収容した洗浄槽の電解洗浄液の内部
に、石英、セラミック、ステンレス、チタン、あるい
は、鉄や真鍮にクロームメッキを施したパイプ型のヒー
タを着脱自在に投入し、 上記ヒータにより、電解洗浄液の温度を30℃〜70℃
の範囲に自動制御していることを特徴とする温度制御機
構を備えた金型洗浄装置。 - 【請求項4】 上記洗浄槽内に温度センサーを配置し
て、洗浄槽内に収容した電解洗浄液の温度を検出すると
共に、上記温度センサーを制御装置に接続し、温度セン
サーに検出した温度に応じて、上記ヒータをオン・オフ
制御して、上記電解洗浄液の温度を30℃〜70℃の範
囲に設定している請求項1乃至請求項3のいずれか1項
に記載の温度制御機構を備えた金型洗浄装置。 - 【請求項5】 電解洗浄液を収容する洗浄槽内に被洗浄
物である合成樹脂成形用金型を浸漬し、該金型と、洗浄
槽内に浸漬した電極とに電流を供給して電解洗浄を行う
金型洗浄装置において、 上記洗浄槽の内周面に沿って、温度制御用パイプを少な
くとも1周配管し、該温度制御パイプの入口と出口を温
度制御源と配管で接続し、該温度制御源より温度制御し
たエア、水、油等の熱媒体流体を上記温度制御用パイプ
に流通させて、電解洗浄液の温度を30℃〜70℃の範
囲に設定していることを特徴とする温度制御機構を備え
た金型洗浄装置。 - 【請求項6】 上記温度制御用パイプに少なくとも1つ
の噴き出し口を設けると共に、該温度制御用パイプに温
風あるいは冷風を供給して電解洗浄液中に温風或いは冷
風を噴出させ、あるいは電解洗浄液中への噴き出し口は
設けずに電解洗浄液中を循環させた後に外部に排気し、
さらには、上記温度制御源に循環させている請求項5に
記載の温度制御機構を備えた金型洗浄装置。 - 【請求項7】 上記洗浄槽内に温度センサーを配置し
て、洗浄槽内に収容した電解洗浄液の温度を検出すると
共に、上記温度センサーを制御装置に接続し、温度セン
サーに検出した温度に応じて、上記温度制御用パイプと
温度制御源とを接続する配管に介設したバルブを開閉
し、上記電解洗浄液の温度を30℃〜70℃の範囲に設
定している請求項5または請求項6に記載の温度制御機
構を備えた金型洗浄装置。 - 【請求項8】 上記電解洗浄液の温度が30℃未満の時
は加熱用の温度制御源より温水あるいは温風を供給し、
70℃を越える時は冷却用の温度制御源より冷水あるい
は冷風を供給する構成としている請求項5乃至請求項7
のいずれか1項に記載の温度制御機構を備えた金型洗浄
装置。 - 【請求項9】 上記洗浄槽を外カバーで覆い、該外カバ
ーにルーバーを設けている請求項1乃至請求項8のいず
れか1項に記載の温度制御機構を備えた金型洗浄装置。 - 【請求項10】 上記洗浄槽内の電解洗浄液に超音波振
動を発生させる振動子を設けている請求項1乃至請求項
9のいずれか1項に記載の温度制御機構を備えた金型洗
浄装置。 - 【請求項11】 上記洗浄槽内に収容する電解洗浄液
は、水酸化ナトリウムあるいは/および水酸化カリウ
ム、EDTAのアルカリ塩、グルコン酸ナトリウムを含
むアルカリ溶液からなり、該電解洗浄液を循環あるいは
洗浄槽内に貯留している請求項1乃至請求項10のいず
れか1項に記載の温度制御機構を備えた金型洗浄装置。
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