JPH11114869A - スライド開閉式チャック装置におけるチャック開度検出装置 - Google Patents

スライド開閉式チャック装置におけるチャック開度検出装置

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JPH11114869A
JPH11114869A JP30665397A JP30665397A JPH11114869A JP H11114869 A JPH11114869 A JP H11114869A JP 30665397 A JP30665397 A JP 30665397A JP 30665397 A JP30665397 A JP 30665397A JP H11114869 A JPH11114869 A JP H11114869A
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chuck
chucks
opening
guide rail
displacement
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JP30665397A
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Hiroshi Sakamoto
宏 坂本
Toshio Shinpo
敏夫 新保
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NEW ERAA KK
Amitec Corp
Original Assignee
NEW ERAA KK
Amitec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに逆方向にリニア変位する1対のチャッ
クの変位を直接的に検出することにより、チャック開度
を正確に検出し、かつ、装置の構成を簡単化する。 【解決手段】 ガイドレールに沿ってスライド可能に配
置された1対のチャックと、リニアアクチュエータと、
このリニアアクチュエータの直線運動を前記各チャック
の互いに逆方向のスライド運動に変換して該各チャック
を移動させる運動変換機構とを具備するスライド開閉式
チャック装置において、前記1対のチャックのうちの少
なくとも一方の変位を直接的に検出する検出部を、前記
ガイドレールの構造体の側に配置してなることを特徴と
するチャック開度検出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、1対のフィンガ
ーを互いに逆方向にスライド開閉することにより、物品
の把持、移動等の操作を行うスライド開閉式チャック装
置に関し、特にその連続的なスライド開閉位置を検出で
きるようにしたチャック開度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロボット等のハンドとして使用されるス
ライド開閉式チャック装置は従来より知られており、一
般的には、ガイドレールに沿ってスライド可能に配置さ
れた1対のチャックと、エアシリンダ等のリニアアクチ
ュエータと、このリニアアクチュエータの直線運動を各
チャックの互いに逆方向のスライド運動に変換して該各
チャックを移動させる運動変換機構とを具備している。
ここで、ロボットハンド制御のためには、チャックの開
閉を適切に検出する必要がある。そのために、従来のチ
ャック開閉検出装置は、リニアアクチュエータとして使
用するシリンダ内においてピストンに連動するように永
久磁石を配置しておき、装置ケーシングの外側の所定箇
所にリードスイッチを配置し、ピストンの所定位置に対
応して該リードスイッチからオン/オフ出力を得るよう
にしている。また、リニア変位を検出する一般的なセン
サは、従来より種々知られているが、従来公知のリニア
センサは、いずれも、1つのリニア運動に基づくリニア
変位を検出するものであり、互いに逆方向のリニア変位
に基づく開度を検出するものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
チャック開閉検出装置では、シリンダ内に永久磁石を設
ける構成であるため、シリンダのサイズ(特にたて方向
の長さ)が大きくなってしまうという問題があった。ま
た、リードスイッチそれ自体のサイズも一般に大きなも
のであるので、これによってシリンダ周辺の装置構成
(特にたて方向の長さ)が大きくなってしまうという問
題があった。また、リードスイッチでは、オン/オフに
よる2位置の検出しか行えず、チャック開度を連続的に
検出することはできなかった。また、シリンダの直線運
動を1対のチャックの逆方向の運動に変換する運動変換
機構は、運動方向の直角方向への変換かつ互いに逆向き
の2方向への変換というという特殊な構造であるため、
機構のガタツキが有り、シリンダのストローク位置が必
ずしもチャックの正確なスライド位置に対応していると
は限らないので、位置検出精度に問題があった。特に、
チャック開度の中間的な位置を正確に検出することは、
シリンダストローク位置検出によっては困難であった。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、互いに逆
方向にリニア変位する1対のチャックの変位を直接的に
検出することにより、チャック開度を正確に検出するこ
とができ、しかも、装置の構成(特にリニアアクチュエ
ータのたて方向のサイズ)をそれほど大きくすることの
ない、スライド開閉式チャック装置におけるチャック開
度検出装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明に係るチャック
開度検出装置は、ガイドレールに沿ってスライド可能に
配置された1対のチャックと、リニアアクチュエータ
と、このリニアアクチュエータの直線運動を前記各チャ
ックの互いに逆方向のスライド運動に変換して該各チャ
ックを移動させる運動変換機構とを具備するスライド開
閉式チャック装置において、前記1対のチャックのうち
の少なくとも一方の変位を直接的に検出する検出部を、
前記ガイドレールの構造体の側に配置してなることを特
徴とするものである。このように、チャックの変位を直
接的に検出する検出部を、ガイドレールの構造体の側に
配置してなることにより、リニアアクチュエータの側に
検出装置を設ける必要がなくなるため、リニアアクチュ
エータのサイズ(特にシリンダのたて方向のサイズ)を
従来よりも小型化することができる。また、チャックの
変位を直接的に検出するため、運動変換機構のガタツキ
の影響を受けることなく、正確なチャック開度の検出を
行うことができる。
【0005】この発明によれば、前記検出部は、前記チ
ャックの所定の閉位置からの開度を示す変位データを得
るものであり、1個のチャックについて検出した前記変
位データを2倍にすることにより、2つのチャック間の
開度を示すデータを得るようにすることができる。これ
により、互いに逆方向にリニア変位する1対のチャック
の変位に基づく該チャックの開度を検出することができ
る。また、この発明によれば、前記検出部は、前記チャ
ックの所定の閉位置からの開度を示す変位データを得る
ものであり、各チャックについて検出した前記変位デー
タを加算にすることにより、2つのチャック間の開度を
示すデータを得るようにすることができる。これによっ
ても、互いに逆方向にリニア変位する1対のチャックの
変位に基づく該チャックの開度を検出することができ
る。検出部において採用する検出原理は、電磁誘導式位
置検出原理や、光学式位置検出原理、磁気式位置検出原
理、など適宜のものを用いることがてぎる。
【0006】一例として、前記ガイドレールの構造体の
側に配置された複数の1次及び2次コイルを有し、該各
コイルは、前記ガイドレールにおけるチャックの全移動
範囲における所定の複数の異なる位置に対応してそれぞ
れ配置されてなり、前記チャックの側面を構成している
所定の磁気応答物質の近接に応じて前記1次及び2次コ
イル間の誘導結合が変化することにより、前記チャック
の開度に応じた誘導出力信号を2次コイルから生じるよ
うにしてなる誘導原理に従う構成を採用するこことがで
きる。この場合において、前記コイルは、第1及び第2
のグループに分類されていて、第1のグループにおける
誘導結合の合成は、前記チャックの全ストロークにわた
る変位に対して所定の第1の関数に従う特性を示し、第
2のグループにおける誘導結合の合成は、前記チャック
の全ストロークにわたる変位に対して所定の第2の関数
に従う特性を示すように、各コイルの配置が設定されて
いるものを用いるとよい。これにより、互いに逆方向に
変位する1対のチャック間の開度を一挙に検出すること
ができる。ここで、第1の関数をサイン関数、第2の関
数をコサイン関数となるような関係で、各コイルの配置
を設定すれば、回転型のレゾルバと同様の出力信号構成
の検出信号を得ることができるものとなり、検出信号が
扱い易いものとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明しよう。図1は、この発明
に係るチャック開度検出装置を具えたスライド開閉式チ
ャック装置の一実施例の外観を示す概略斜視図であり、
1対のチャック3L,3Rがガイドレール2に沿ってス
ライド可能に配置されている。ガイドレール2は、その
構造体の中央に設けられた1本のガイド溝からなってい
て、このガイド溝内にチャック3L,3Rがはめこまれ
ていてスライド自在となっている。ガイドレール2にお
いて、その構造体の上面2aは、ガイド溝の両側にそれ
ぞれ位置しており、従来は、ここには何も配置されてい
ない空きスペースであった。本発明では、点線で示すよ
うに、このガイドレール2の構造体の上面2aに、検出
部1を設けるものとしている。なお、図1では、ガイド
溝の両側に有るガイドレール2の構造体の上面2aにそ
れぞれ検出部1を設けるように点線で図示しているが、
必ずしもこの点線図示の範囲すべてにわたって検出部1
を設ける必要はなく、必要な範囲または部分でみ検出部
1を設けるようにすればよい。
【0008】検出部1の詳細例の説明の前に、参考のた
めに、チャック装置それ自体の構成について図2に示す
縦断面図により説明する。なお、このようなチャック装
置それ自体は公知であるため、図2に示す構成に限ら
ず、他のどのような構成を使用してもよい。リニアアク
チュエータは、例えばエアシリンダからなり、4はシリ
ンダ本体、5はピストン、6はピストンロッドである。
このピストンロッド6の直線運動を前記各チャック3
L,3Rの互いに逆方向のスライド運動に変換して該各
チャック3L,3Rを移動させる運動変換機構は、右リ
ンク機構と左リンク機構とからなる。右リンク機構につ
いて説明すると、所定位置に設けられた軸8Rに枢支さ
れたレバー9Rの一端の凹部がピストンロッド6の先端
に設けられた軸7に嵌合し、該レバー9Rの他端の凹部
が右チャック3Rの下部に設けられた軸10Rに嵌合し
ている。左リンク機構も同様に部材8L,9L,10L
からなる。この構成によって、ピストンロッド6の上下
動に応じて、左右のチャック3L,3Rが横方向に互い
に逆向きにスライドする。例えば、図示のチャック位置
が最も開いている状態であり、この位置からピストンロ
ッド6が下向きに動くと、右チャック3Rは図示の左方
向に、左チャック3Lは図示の右方向に、それぞれ動
き、チャック3L,3Rが閉じられる。その後、ピスト
ンロッド6が上向きに動くと、上記とは逆向きにチャッ
ク3L,3Rが動き、開かれることになる。各チャック
3L,3Rの摺動面においては、多数のボールが設けら
れていて、ガイドレール2に対して滑らかにスライドし
得るようになっている。
【0009】図3は、検出部1の具体例を示すもので、
誘導型位置検出原理に基づきリニア位置検出を行うもの
である。図3(a)は平面図、(b)は側面図、(c)
は端面図である。1つのチャック3L,3Rの少なくと
も側面を鉄のような磁性体または銅のような導電体(こ
れらを総称して磁気応答物質ということにする)によっ
て構成し(チャック3L,3Rの全体が元々鉄のような
磁性体からなっている場合はそれをそのまま使用すれば
よい)、交流磁場に対する誘導係数を変化させる特性
(つまり磁気応答特性)をもたせる。すなわち、磁性体
の場合はパーミアンスを制御するよう作用し、導電体の
場合は渦電流損により誘導を制御することとなる。
【0010】ガイドレール2のガイド溝の両側に有るガ
イドレール構造体の上面2aにおいて、一方の側の上面
2aにはサイン関数生成用のコイルグループ11s〜1
4sが設けられ、一方の側の上面2aにはコサイン関数
生成用のコイルグループ11c〜15cが設けられてい
る。各コイルグループにおける個々の1次及び2次コイ
ルは、ガイドレール2におけるチャック3L,3Rの全
移動範囲における所定の複数の異なる位置に対応してそ
れぞれ配置されてなり、チャック3L,3Rの側面を構
成している所定の磁気応答物質の近接に応じて各1次及
び2次コイル間の誘導結合が変化することにより、チャ
ック3L,3Rの開度に応じた誘導出力信号を2次コイ
ルから生じるようになっている。ここで、各コイルを2
つのグループに分類した理由は、第1のグループにおけ
る各コイル11s〜14sの誘導結合の合成が、チャッ
ク3L,3Rの全ストロークにわたる変位に対して所定
の第1の関数(つまりサイン関数)に従う特性を示すよ
うにし、第2のグループの各コイル11c〜15cにお
ける誘導結合の合成が、チャック3L,3Rの全ストロ
ークにわたる変位に対して所定の第2の関数(つまりコ
サイン関数)に従う特性を示すようにし、各グループ毎
にチャック開度に相関する所定の関数を一括的に合成し
て出力しうるようにしたためである。
【0011】各グループのコイル配置例について、図4
の説明図によって更に詳しく説明する。一例として、1
つのチャック3L,3Rが動き得る範囲全体をそれぞれ
Wとし、1つのチャック3L,3Rの全長を6W/10
とする。その場合、1つのチャック3L,3Rの1スト
ローク長は4W/10であり、両方のチャック3L,3
Rを合わせた全1ストローク長は8W/10となる。1
つのチャック3L,3Rの全移動範囲Wを10分割し
て、各分割位置に0〜9の番地を便宜上付けるとする。
なお、番地0はチャック開度が0(つまり全閉)のとき
の各チャック3L,3Rの対向する端部の位置にそれぞ
れ対応する分割位置とし、番地9はチャック開度が全開
のときの各チャック3L,3Rの対向していいない端部
の位置にそれぞれ対応する分割位置とする。すなわち、
全閉位置から全開位置に向かって図示のように0から9
までの番地を便宜上割り振って考えることとする。図4
で各コイルの配置を○印で示し、そのコイル巻線の巻き
方向をP,Nで区別するものとする。つまり、PとNは
逆相である。なお、巻数はそれぞれ同数であるとする
が、設計上の調整のために適宜巻数を変化させてもよ
い。なお、まず、レゾルバタイプの出力を得る例につい
て説明するものとし、その場合は、各1次コイルは同相
の交流信号で励磁するものとするので、P,Nで示す巻
き方向の相違は各2次コイルについて適用されるものと
する。なお、各コイル11s〜14s,11c〜15c
は、それぞれ同位置に1次及び2次コイルが設けられて
いるとする。
【0012】以上のような前提において、サイン関数生
成用のコイルグループ11s〜14sにおいては、4つ
の所定位置にそれぞれコイル11s〜14sが配置され
る。つまり、コイル11sは左チャック3Lの移動範囲
における番地9に配置されてその2次コイルの巻き方向
はNであり、コイル12sは左チャック3Lの移動範囲
における番地1に配置されてその2次コイルの巻き方向
はNであり、コイル13sは右チャック3Rの移動範囲
における番地0に配置されてその2次コイルの巻き方向
はPであり、コイル14sは右チャック3Rの移動範囲
における番地8に配置されてその2次コイルの巻き方向
はPである。これによって、サイン関数生成用のコイル
グループ11s〜14sの各2次コイル出力を加算合成
すると、図4の右側に示したように、チャック3L,3
Rの全閉位置から全開位置までの全ストローク範囲に対
応して、サイン関数の誘導出力レベル特性を示す交流出
力信号(便宜上、これをsinθsinωtで示す)が
得られる。
【0013】一方、コサイン関数生成用のコイルグルー
プ11c〜15cにおいては、5つの所定位置にそれぞ
れコイル11c〜15cが配置される。つまり、コイル
11cは左チャック3Lの移動範囲における番地5に配
置されてその2次コイルの巻き方向はPであり、コイル
12cは左チャック3Lの移動範囲における番地2に配
置されてその2次コイルの巻き方向はNであり、コイル
13cは左チャック3Lの移動範囲における番地0に配
置されてその2次コイルの巻き方向はPであり、コイル
14cは右チャック3Rの移動範囲における番地1に配
置されてその2次コイルの巻き方向はPであり、コイル
15cは右チャック3Rの移動範囲における番地3に配
置されてその2次コイルの巻き方向はNである。これに
よって、コサイン関数生成用のコイルグループ11c〜
15cの各2次コイル出力を加算合成すると、図4の右
側に示したように、チャック3L,3Rの全閉位置から
全開位置までの全ストローク範囲に対応して、コサイン
関数の誘導出力レベル特性を示す交流出力信号(便宜
上、これをcosθsinωtで示す)が得られる。
【0014】以上の構成によって、チャック3L,3R
の全閉位置から全開位置までの全ストローク範囲に対応
して、サイン関数生成用のコイルグループ11s〜14
sの2次コイル合成出力信号としてsinθsinωt
で代表的に表わせるサイン相出力信号が得られ、コサイ
ン関数生成用のコイルグループ11c〜15cの2次コ
イル合成出力信号としてcosθsinωtで代表的に
表わせるコサイン相出力信号が得られる。ここで、概
ね、チャック3L,3Rの全閉位置から全開位置までの
全ストローク範囲が、θ=0度から360度までの位相
角に対応している。よって、この2相の位置検出出力信
号sinθsinωt及びcosθsinωtは、従来
より公知のレゾルバ出力信号と同じ形態であり、公知の
レゾルバ位相検出装置を用いてθの測定を行うことがで
きる。そうすれば、チャック3L,3Rの全閉位置から
全開位置までの全ストローク範囲が、θ=0度から36
0度までの位相角θに対応するアブソリュート値で連続
的に検出することができる。なお、そのような公知のレ
ゾルバ出力位相検出装置としては、例えば特開平9−1
26809号公報に示されたようなものを使用すること
ができる。また、位相角θの検出値はディジタルデータ
でもアナログデータでも得ることができる。
【0015】なお、以上の実施例において、各コイルグ
ループ11s〜14s,11c〜15cの1次コイルと
2次コイルの関係を逆にして、図4に示すような巻き方
向P,Nで巻かれる方を1次コイルとするようにしても
よい。その場合は、例えば、各コイルグループ11s〜
14sと11c〜15cを電気角で90度ずれた交流信
号で励磁し、各2次コイル出力信号を加算合成するよう
にする。そうすると、サイン関数用コイルグループ11
s〜14sの合成出力としてsinθcosωtが得ら
れ、コサイン関数用コイルグループ11c〜15cの合
成出力としてcosθsinωtが得られることにな
り、両者を加算合成すると、sin(ωt+θ)が得ら
れる。故に、その電気的位相角θを測定することによ
り、チャック3L,3Rの全閉位置から全開位置までの
全ストローク範囲を、θ=0度から360度までの位相
角θに対応するアブソリュート値で検出することができ
る。
【0016】なお、図3の(c)において点線で示すよ
うに、各コイル11s〜14s,11c〜15cを配置
した箇所は、適当なカバー16で保護するものとする。
図5は、本発明の別の実施例を示すもので、チャック3
Lの側面に所定のパターンで磁性体又は導電体のパター
ン20を設けた例を示す。チャック3Lの全体が元々磁
性体からなっている場合は導電体のパターン20とする
のがよい。このパターンは、例えば、チャック3Lの側
面の約半分の範囲に設けられた導電体20からなる。ガ
イドレール2の構造体の上面2aにおいて、所定の範囲
で複数の1次及び2次コイル21〜26を設け、導電体
20のパターンの近接に応じたレベルを持つ誘導出力信
号を生じるようにする。この導電体20のパターンによ
ってかつ各コイル21〜26のコイル巻数の適切な設定
によって、各コイル21〜26の配置箇所における誘導
出力がそれぞれ適切なレベルで、cosθ,sinθ,
−cosθ,−sinθとなるようにすることができ
る。従って、レゾルバと同様に、各1次コイルを同相励
磁し、サイン相(sinθ及び−sinθの変化の相)
の2次出力を合成し、コサイン相(cosθ及び−co
sθの変化の相)の2次出力を合成するようにすれば、
前記と同様の、2相の位置検出出力信号sinθsin
ωt及びcosθsinωtを得ることができる。従っ
て、レゾルバと同様に、θを測定して、チャック3Lの
変位つまり開度をアブソリュートで検出することができ
る。なお、この場合、θは、1つのチャック3Lの変位
xに対応しているので、同様の検出装置をもう一方のチ
ャック3Rについても設け、両者の検出出力θつまりx
を加算すれば、両者の間隔つまり真の開度を求めること
ができる。しかし、これに限らず、1つのチャック3L
の変位xのみをチャック開度検出信号として用いてもよ
い。その場合、必要に応じて、1つのチャック3Lの変
位xの検出値を2倍にすれば、2つのチャック3L,3
Rの間隔に対応する値を得ることができる。
【0017】図6は、本発明の更に別の実施例を示すも
ので、チャック3Lの側面に所定の光学式コードパター
ン30を設け、ガイドレール2の構造体の上面2aの所
定の位置に光学式センサ31(例えば発光素子と受光素
子を含む)を設けた例を示す。光学式コードパターン3
0の反射光を光学式センサ31で検知し、チャック3L
の変位に応じたエンコード出力を生じる。この場合も、
もう一方のチャック3Rに対応して同様の光学式検出器
を設けて両者のエンコード出力を加算するようにしても
よいし、あるいは、1つのチャック3Lの変位に応じた
エンコード出力のみを用いてもよい。図6の例におい
て、パターン30を磁気パターンとし、センサ31を磁
気センサとしてもよい。
【0018】図7は、本発明の更に別の実施例を示す平
面図で、ガイドレール2の両端に設けられた近接検出装
置32,33を設けた例を示す。各チャック3L,3R
は磁性体からなっており、各チャック3L,3Rの端部
の近接検出装置32,33に対する近接量に応じて、変
位xの検出信号を得る。この場合も、近接検出装置3
2,33の出力信号を加算する。あるいは、近接検出装
置32又は33のみを設けてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上の通り、この発明によれば、互いに
逆方向にリニア変位する1対のチャックの変位を直接的
に検出することにより、チャック開度を正確に検出する
ことができ、しかも、装置の構成(特にリニアアクチュ
エータのたて方向のサイズ)をそれほど大きくすること
のない、スライド開閉式チャック装置におけるチャック
開度検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るチャック開度検出装置を具え
たスライド開閉式チャック装置の一実施例の外観を示す
斜視図。
【図2】 チャック装置の構成例を示す縦断面図。
【図3】 図1における検出部の具体例を示す図で、
(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は端面図。
【図4】 図3におけるコイル配置例の説明図。
【図5】 この発明に係るチャック開度検出装置の他の
実施例を示す略図。
【図6】 この発明に係るチャック開度検出装置の更に
他の実施例を示す略図。
【図7】 この発明に係るチャック開度検出装置の更に
他の実施例を示す平面略図。
【符号の説明】
1 検出部 11s〜14s,11c〜15c コイル 2 ガイドレール 3L,3R チャック 4 シリンダ本体 5 ピストン 6 ピストンロッド 8R,9R,10R,8L,9L,10L 運動変換機

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドレールに沿ってスライド可能に配
    置された1対のチャックと、リニアアクチュエータと、
    このリニアアクチュエータの直線運動を前記各チャック
    の互いに逆方向のスライド運動に変換して該各チャック
    を移動させる運動変換機構とを具備するスライド開閉式
    チャック装置において、 前記1対のチャックのうちの少なくとも一方の変位を直
    接的に検出する検出部を、前記ガイドレールの構造体の
    側に配置してなることを特徴とするチャック開度検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記検出部は、前記チャックの所定の閉
    位置からの開度を示す変位データを得るものであり、1
    個のチャックについて検出した前記変位データを2倍に
    することにより、2つのチャック間の開度を示すデータ
    を得るようにした請求項1に記載のチャック開度検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記検出部は、前記チャックの所定の閉
    位置からの開度を示す変位データを得るものであり、各
    チャックについて検出した前記変位データを加算にする
    ことにより、2つのチャック間の開度を示すデータを得
    るようにした請求項1に記載のチャック開度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記検出部は、前記チャックの側面を磁
    気応答部材によって構成し、該チャック側面に面する側
    の前記ガイドレールの構造体の上面において1次コイル
    と2次コイルとを配置してなる誘導型のリニア位置検出
    装置からなる請求項1乃至3のいずれかに記載のチャッ
    ク開度検出装置。
  5. 【請求項5】 前記検出部は、前記チャックの側面に設
    けられた光学式コードパターンと、該チャック側面に面
    する側の前記ガイドレールの構造体の上面に配置された
    光学式検出器とにより構成される光学式エンコーダから
    なる請求項1乃至3のいずれかに記載のチャック開度検
    出装置。
  6. 【請求項6】 前記検出部は、前記チャックの側面に設
    けられた磁気パターンと、該チャック側面に面する側の
    前記ガイドレールの構造体の上面に配置された磁気検出
    器とにより構成される請求項1乃至3のいずれかに記載
    のチャック開度検出装置。
  7. 【請求項7】 前記検出部は、前記ガイドレールの端部
    に設けられた近接検出装置からなり、前記チャックの変
    位を近接検出装置に対する近接量にて検出する請求項1
    乃至3のいずれかに記載のチャック開度検出装置。
  8. 【請求項8】 ガイドレールに沿ってスライド可能に配
    置された1対のチャックと、リニアアクチュエータと、
    このリニアアクチュエータの直線運動を前記各チャック
    の互いに逆方向のスライド運動に変換して該各チャック
    を移動させる運動変換機構とを具備するスライド開閉式
    チャック装置において、 前記ガイドレールの構造体の側に配置された複数の1次
    及び2次コイルを有し、該各コイルは、前記ガイドレー
    ルにおけるチャックの全移動範囲における所定の複数の
    異なる位置に対応してそれぞれ配置されてなり、前記チ
    ャックの側面を構成している所定の磁気応答物質の近接
    に応じて前記1次及び2次コイル間の誘導結合が変化す
    ることにより、前記チャックの開度に応じた誘導出力信
    号を2次コイルから生じるようにしてなるチャック開度
    検出装置。
  9. 【請求項9】 前記コイルは、第1及び第2のグループ
    に分類されていて、第1のグループにおける誘導結合の
    合成は、前記チャックの全ストロークにわたる変位に対
    して所定の第1の関数に従う特性を示し、第2のグルー
    プにおける誘導結合の合成は、前記チャックの全ストロ
    ークにわたる変位に対して所定の第2の関数に従う特性
    を示すように、各コイルの配置が設定されていることを
    特徴とする請求項8に記載のチャック開度検出装置。
JP30665397A 1997-10-20 1997-10-20 スライド開閉式チャック装置におけるチャック開度検出装置 Pending JPH11114869A (ja)

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