JPH11114750A - 眼鏡用プラスチックレンズに長穴を開ける方法、及びそれに使用する長穴穿孔用ジグ - Google Patents

眼鏡用プラスチックレンズに長穴を開ける方法、及びそれに使用する長穴穿孔用ジグ

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JPH11114750A
JPH11114750A JP32975597A JP32975597A JPH11114750A JP H11114750 A JPH11114750 A JP H11114750A JP 32975597 A JP32975597 A JP 32975597A JP 32975597 A JP32975597 A JP 32975597A JP H11114750 A JPH11114750 A JP H11114750A
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jig
lens
drilling
drill
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Kaoru Horikawa
馨 堀川
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HORIKAWA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リムレス眼鏡において、テンプル等の取り付
けのため、簡単に且つ確実に真円以外のレンズ穴、特に
長穴を開けることができる長穴穿孔用ジグを提供するこ
と。 【解決手段】 プラスチックレンズRに長穴Hを穿孔す
るために使用される板状のジグ1であって、該ジグ1に
おいては、レンズ当接側にレンズRに対して位置決めの
ために挿入される突起体11が突設され、且つ突起体1
1に重なる位置にドリルAを案内するための案内穴12
が設けられている長穴穿孔用ジグ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はリムレス眼鏡のレ
ンズの穴開けに関し、更に詳しくは、リムレス眼鏡のレ
ンズに対する長穴を開ける方法及びそれに使用する簡単
なジクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、眼鏡はフィット性、装着性等の機
能的に優れたもの、及び美的観点から美しいものが求め
られてきた。現在、眼鏡には、レンズの周囲を固定する
ためのリム枠を有するものと、リム枠がないもの、いわ
ゆるリムレス眼鏡がある。
【0003】リム枠を使ったものは、レンズの主として
上半分又は全周囲を、リム枠で取り囲んで固定するもの
であり、剛体化したリム枠にレンズが囲まれて比較的強
度に優れている。この場合、リム枠に、テンプルP3を
レンズに回動可能に取付けるためのテンプルブラケット
(通常これを「智」という。)P1や2つのレンズ間を
連結するためのブリッジP2等の部品要素Pが取り付け
られている。
【0004】一方、リムレス眼鏡は、視野が明るいこと
から、年配者用として適しており、またスポーテイな美
観を備えるものとして若者にも人気がある。しかし、こ
のリムレス眼鏡では、テンプルブラケットP1やブリッ
ジP2等の部品要素Pを取り付けるべき強固なリム枠が
ないので、それらをレンズに直接取付ける必要がある。
【0005】例えば、テンプルブラケットP1等の部品
要素PをレンズRに取り付けるには、レンズに穴を開け
て、それにテンプルブラケットの端を嵌め込むことで取
り付けられる。このような眼鏡は、いわゆるツーポイン
ト眼鏡といわれており、レンズRに穴を開け易くするた
め、レンズの材質としてはプラスチックレンズが使用さ
れている。ツーポイント眼鏡には、テンプルブラケット
P1の端を、レンズ穴に挿入すると同時に、レンズRの
端面にも当接させて回動しないように取り付ける構造の
ものと、テンプルブラケットP1の端をレンズ穴Hに挿
入することだけで固定する構造のものとがある。
【0006】後者は、図15に示すように、極めてシン
プルであり、近年、人気が出てきているが、レンズRの
穴を真円以外の形状とする必要がある。すなわち、レン
ズRに対してテンプルブラケットP1(又はブリッジP
2)が動かないように、特に回動しないように、レンズ
の穴を多角形、長孔(ダルマ穴、楕円等を含む)等の真
円以外の形状に加工しなければならない。そして、この
真円以外の形状に加工されたレンズ穴Hと同様な形状に
ブリッジの嵌入部を形成するのである。このようなレン
ズ穴とテンプルブラケットP1との関係では、レンズ穴
に、一旦テンプルブラケットP1の一端が嵌入された後
は、レンズRに対して確実に固定され回動しない。
【0007】ところで、このような2ポイント型のリム
レス眼鏡においては、レンズRを真円以外の形状に加工
を行うことが必要であるが、この加工が極めて面倒で且
つ熟練を要する。真円以外の形状のレンズ穴を開けるに
は、レンズに先ず、ボール盤を使って穴開け工具(ドリ
ル)で単独の穴(第1の穴)を開ける。次に、ヤスリ等
で再加工して第1の穴を拡大し長穴等とするのである。
このようなヤスリ等の再加工では、熟練者によっても、
歪んだ長穴や穴角度の異なる長穴が形成され、更にま
た、その穴を常に一定の形状にすることは殆ど不可能で
ある。
【0008】テンプルブラケットを左右均等に取り付け
るには、左右のレンズに全く同様な形状の穴を開ける必
要がある。レンズ穴の形が不規則になることは、眼鏡の
組み立てのバランスを崩すため致命的な欠陥となり、是
非避けなければならない。一方、第1の穴にヤスリを挿
入して拡大するとレンズが欠けることもある。その場合
は、レンズは2度と使用不能となり極めて不経済であ
る。眼鏡の流通機構の関係上、眼鏡の小売店にて上記の
ようなレンズ穴の加工を必要とするので、レンズ穴が、
より簡単で確実に形成されることが強く望まれている。
この発明は、これらの要請を背景に、開発されたもので
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の問
題点の解決を意図したものである。即ち、この発明の目
的は、リムレス眼鏡において、テンプル等の部品要素の
取り付けのため、簡単に且つ確実に真円以外のレンズ
穴、特に長穴を開けることができる穴開け方法を提供す
ることであり、更なる目的は、それに使用する長穴穿孔
用ジグを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明者等
は、このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、
リムレス眼鏡において、ジグ(治具)を使うとによって
第1の穴に連絡した状態で第2の穴が正確に形成できる
ことを見出し、この知見により、本発明を完成させるに
至ったのである。
【0011】即ち、本発明は、(1)、プラスチックレ
ンズに長穴を穿孔するために使用される板状のジグであ
って、該ジグにおいては、レンズ当接側にレンズに対し
て位置決めのために挿入される突起体が突設され、且つ
突起体に重なる位置に穴開け工具を案内するための案内
穴が設けられている長穴穿孔用ジグに存する。
【0012】そして、(2)、レンズ側がレンズ曲面に
当接するためのほぼ同様な曲面に形成されている上記
(1)の長穴穿孔用ジグに存する。
【0013】そしてまた、(3)、前記突起体と案内穴
の周囲とが単独の金属スリーブで形成されている上記
(1)の長穴穿孔用ジグに存する。
【0014】そしてまた、(4)、案内穴の延長上に穴
開け工具を案内するための延長案内部が形成されている
上記(1)の長穴穿孔用ジグに存する。
【0015】そしてまた、(5)、案内穴の周囲に金属
製の補強用スリーブを備えた上記(1)の長穴穿孔用ジ
グに存する。
【0016】そしてまた、(6)、ジグがプラスチック
で形成されている上記(1)の長穴穿孔用ジグに存す
る。
【0017】そしてまた、(7)、プラスチックがポリ
カーボネートである上記(6)の長穴穿孔用ジグに存す
る。
【0018】そしてまた、(8)、ジグがプラスチック
で形成されており、案内穴の周囲に取り外し自在な金属
製の補強用スリーブを備えた上記(1)の長穴穿孔用ジ
グに存する。
【0019】そしてまた、(9)、ジグにレンズに対す
る位置合わせのための基準線が設けられている上記
(1)の長穴穿孔用ジグに存する。
【0020】そしてまた、(10)、プラスチックレン
ズに長穴を穿孔するために使用されるプラスチック製の
板状のジグであって、該ジグにおいては、レンズ当接側
にレンズに対して位置決めのために挿入される突起体が
突設され、該突起体と重なる位置に穴開け工具を案内す
るための案内穴が設けられ、該案内穴の周囲には金属製
の補強用スリーブが備えられ、ジグを横断する方向にレ
ンズに対する位置合わせのための基準線が設けられてい
る長穴穿孔用ジグに存する。
【0021】そしてまた、(11)、プラスチックレン
ズに長孔を穿孔するために使用されるプラスチック製の
板状のジグであって、該ジグにおいては、レンズ当接側
にレンズに対して位置決めのために挿入される突起体が
突設され、該突起体と重なる位置にドリルを案内するた
めの案内穴が設けられ、該突起体と案内穴の周囲とが単
独の金属スリーブで形成され、ジグを横断する方向にレ
ンズに対する位置合わせのための基準線が設けられてい
る長穴穿孔用ジグに存する。
【0022】そしてまた、(12)、眼鏡用プラスチッ
クレンズにドリルを使って長穴を開ける方法であって、
該プラスチックレンズに第1の穴を穿孔した後、第1の
穴と異なった位置を中心とする第2の穴を穿孔し、第1
の穴と第2の穴の連絡された長穴を形成する穴開け方法
に存する。。
【0023】そしてまた、(13)、第2の穴を穿孔す
るに際し、第1の穴によって仮固定されたジグを使い、
該ジグに設けられた案内穴に沿って第2の穴を穿孔する
上記(12)の穴開け方法に存する。
【0024】そしてまた、(14)、下記の各工程を、
順次、経ることによって眼鏡用プラスチックレンズに長
穴を開ける方法に存する。 1.プラスチックレンズに第1の穴を穿孔する工程 2.前記第1の穴にジグを挿入することにより固定する
工程 3.固定した状態のプラスチックレンズにドリルで前記
ジグの案内により第1の穴と連絡する第2の穴を穿孔す
る工程。
【0025】
【作用】レンズに第1の穴が開けられた後、レンズはジ
グにより位置決めされる。その後、ジグに穴開け工具で
あるドリルが案内されて第2の穴が開けられる。結果的
に、第1の穴と第2の穴が連絡された長穴が正確に形成
される。
【0026】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕この発明の実施例を図面を参照し
ながら以下に説明する。図1は、この発明の第1の実施
の形態であるジグ1を示した図であり、(A)は平面
図、(B)は断面図を示す。
【0027】本発明のジグ(治具)は、プラスチックレ
ンズRに長孔Hを設けるためのプラスチック製の透明又
は半透明の板状体で成形されている。プラスチックの材
質としては、ポリカーボネート、ポリエーテルサルホ
ン、ポリサルフォン、アクリル、ナイロン、ポリスチレ
ン、ABS樹脂、AS樹脂等が採用されるが、耐熱性の
観点から、ポリカーボネート,ポリエーテルサルホン及
びポリサルフォンを使うと好適である。
【0028】ジグ1のレンズ当接側には、レンズ穴に挿
入してレンズRを位置決めするための円筒状の突起体1
1が形成され、またジグ1には、穴開け工具(すなわ
ち、ツイストドリルA)を案内するための円形の案内穴
12が設けられている。案内穴12は、ドリルAの径と
略同じ径穴に形成されており、ドリルAを正確に案内穴
12に沿って案内することができる。
【0029】突起体11の中心は、案内穴12の中心と
一定の距離離れた位置にあり、且つその離れた距離が、
突起体11と案内穴12のそれぞれの半径の合計より小
さいので、案内穴12から突起体11を見た場合、突起
体11の一部が顔を出した状態となる。すなわち突起体
に重なる位置にドリルを案内するための案内穴が設けら
れていることになる。そのため、後述するように、ドリ
ルを案内穴に沿って下降することにより、第1のレンズ
穴H1に連絡した第2の穴H2を形成し、結果的に両穴
による長穴、すなわちダルマ穴Hを開けることができ
る。
【0030】突起体11は、レンズRの第1の穴H1の
径とほぼ同様の径に形成され、この穴H1に仮に挿入さ
れることでレンズが正確に位置決めされる。ジグ1は、
下面がレンズRに沿った曲面16に形成されており、こ
の曲面16にレンズRが当接される。そのため、レンズ
Rは、このジグ1によってより確実に位置決め保持され
るのである。このようなジグ1を利用して、レンズRに
穴を開けるのであるが、以下、その穴開け方法を示す。
【0031】図2は、ジグ1を使った穴開け方法を示
す。先ず、レンズRの端から所定の距離の位置に第1の
穴H1を開ける。この場合、受け台Bを使ってその上に
レンズRの一部を乗せて保持し、回転するドリルAによ
り穿孔する〔図2(A)参照〕。尚、受け台Bにはドリ
ルAの逃がし空間が形成されている。ここで使用される
受け台Bは、プラスチックのレンズRに傷を付けないよ
うにプラスチックで出来ているが、特にポリアセタール
が好ましい。
【0032】次に、レンズRに開けられた第1の穴H1
にジグの突起体11を挿入する〔図2(B)参照〕。こ
のことによって、ジグはレンズの第1の穴H1に仮固定
され、レンズRとジグ1とが相互に位置決めされる。突
起体11が第1の穴H1に挿入された後、ジグの案内穴
12をドリルAの真下に位置合わせするが、この時、ジ
グ1を受け台Bと共にスライドさせるか、又はドリルA
を移動させるかによって行う。一旦、位置合わせした後
は、指等でジグ1の端部(図でいう右端)を掴んで固定
しておくと良い。次に、ドリルAを下ろしていくと、ド
リルAの先端は案内穴12に沿って案内されて真下に移
動する。
【0033】ドリルAの先端が案内穴12を通り過ぎる
と、突起体11の底面に当接する。なおもドリルAを下
降させると突起体11の一部が削られながら同時にレン
ズRに第2の穴H2が形成されていく〔図2(C)参
照〕。ドリル先端がレンズRを突き抜けた時点で第2の
穴H2の穿孔が完了し、第1の穴H1に連絡されたダマ
ル穴Hが形成される。
【0034】突起体11は第1の穴H1の位置にあり、
ジグの案内穴12の中心は、突起体11の軸線より一定
距離離れているので、レンズRに対して案内穴12の延
長線上に開けられる穴、すなわち第2の穴H2も第1の
穴H1と軸線が一定距離離れた穴となる。当然、突起体
11が削られる範囲は、第1の穴H1と第2の穴H2の
共通の部分である。このようにジグ1を使って開けられ
た穴は、第1の穴H1と、それに連絡される第2の穴H
2とよりなる長穴H、すなわちダルマ穴となる。使用さ
れたジグは、使い捨てとすることができる。
【0035】図3は、レンズRに開けられた穴を示し、
(A)は第1の穴H1、(B)は第1の穴H1と第2の
穴H2とが連絡した長穴H、及びその拡大図を示す。こ
のダルマ穴Hに、テンプルブラケットP1等の部品要素
Pの端部を同様なダルマ穴に形成して嵌め込むのであ
る。
【0036】図4は、ジグ1を使った他の穴開け方法を
示す。先ず、レンズRの端から所定の距離の位置に第1
の穴H1を開ける〔図4(A)参照〕。この場合、受け
台Bの表面とジグの曲面16とがそれぞれレンズRの上
下表面の曲面(カーブ)に対応するように形成されてい
るので、レンズRは両者の間で確実に保持される。次
に、レンズRに開けられた第1の穴H1にジグの突起体
11を挿入した後、ジグの案内穴12をドリルAの真下
に位置合わせする〔図4(B)参照〕。そしてドリルA
を下降させると、ドリルAの先端が案内穴12に案内さ
れながら、レンズと突起体11の一部を切削していく
〔図4(C)参照〕。レンズRに第2の穴H2が穿孔さ
れた時点で、第1の穴H1と連絡したダルマ穴Hの形成
が完了する。
【0037】〔第2の実施の形態〕図5は、この発明の
第2の実施の形態であるジグ1を示した図であり、
(A)は平面図、(B)は断面図を示す。このジグ1
は、第1の実施の形態のようにレンズRとの当接面が曲
面になっていなく真っ直ぐな当接面となっている。従っ
て、ジグ1は通常、射出成形で作られるが、金型コスト
が低いことが利点である。このジグ1には、長手方向に
横断する方向にレンズに対する位置合わせのための基準
線Lが設けられており、この基準線Lを、レンズに仮に
記されている基準のラインと平行に合わせることにより
長穴Hの角度がより正確に可能となる。
【0038】〔第3の実施の形態〕図6は、この発明の
第3の実施の形態であるジグ1を示した図であり、
(A)は平面図、(B)は断面図を示す。このジグ1
は、第1の実施の形態のジグ1を半分に割ったような形
となっている。そして案内穴12の延長にジグの端面1
5が対応するように形成されている。この端面15は前
記の基準線Lと同じ役目を行う。
【0039】〔第4の実施の形態〕図7は、この発明の
第4の実施の形態であるジグ1を示した図であり、
(A)は平面図、(B)は断面図を示す。このジグ1
は、レンズRの端面との当接面13を備えており、該当
接面13が曲面状に形成されている。そのため、このジ
グ1の突起体11をレンズRの第1の穴H1に挿入した
場合、レンズRの端面がこの当接面13に当たって、レ
ンズRの突起体11を中心とした回動が全く生じない。
【0040】〔第5の実施の形態〕図8は、この発明の
第5の実施の形態であるジグ1を示した図であり、
(A)は平面図、(B)は断面図を示す。このジグ1
は、案内穴12と突起体11体とがジグ1の長さ方向と
垂直方向に並んで設けられている例である。従って、こ
のジグ1を使うことによって形成されるレンズRの穴
は、第1の穴H1及び第2の穴H2が、眼鏡のレンズR
でいう上下方向に並んだダルマ穴Hとなる。
【0041】〔第6の実施の形態〕図9は、この発明の
第6の実施の形態であるジグ1を示した図であり、
(A)は平面図、(B)は断面図を示す。このジグ1
は、ドリルAの案内をより的確にするため案内穴12の
延長線上に肉厚の延長案内部14を形成したものであ
る。従って、ドリルAの振れが殆ど無くなり、第1の穴
H1に対して正確な位置に第2の穴H2がより的確に穿
孔される。
【0042】〔第7の実施の形態〕図10は、この発明
の第7の実施の形態であるジグ1を示した図であり、
(A)は平面図、(B)は断面図を示す。このジグ1
は、案内穴12の内周に補強のための補強スリーブ2を
装着したものである。この補強スリーブ2は、ジグ本体
より硬い材料、例えば、金属、セラミック等により成形
される。そのため、穴開け工具であるドリルAによっ
て、案内穴12が不用意に削られたり、案内穴12の周
囲が摩擦熱で変形することが殆どなく、ドリルAの案内
が常に正確に行われる。また、この補強スリーブ2は、
案内穴12に取り外し自在とすることにより、、別の同
様なジグ1に転用が可能である。
【0043】〔第8の実施の形態〕図11は、この発明
の第8の実施の形態であるジグ1を示した図であり、
(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は底面図を示
す。このジグ1は、前記突起体11と案内穴12の周囲
が単独の金属スリーブ3で形成されているものである。
ここで、金属スリーブ3は図12に示すように、長円形
の平板部31と脚部32とよりなり、平板部31には案
内穴33が設けられ、案内穴33の周囲に脚部32が立
設された形をしている。案内穴33の延長に脚部32の
内側曲面(円弧状の曲面)32Aが形成されることにな
る。
【0044】脚部32は、一部が軸方向に欠損した円柱
状をしており、案内穴33からドリルAを挿通した場
合、ドリルAを脚部32の内側曲面32Aにて案内する
ことができる。このジグ1は、レンズに穴を穿孔する際
に生ずるドリルとの摩擦熱によって、案内穴や突起体の
領域に変形が起こらないようにしたものである。尚、こ
の金属スリーブ3は、ジグ1に平板部31が一定の長さ
埋め込まれて固定されており、回動することはない。
【0045】図13は、ジグ1を使った穴開け方法を示
す。先ず、レンズRの端から所定の距離の位置に第1の
穴H1を開ける〔図13(A)参照〕。この場合、受け
台Bを使ってその上にレンズRの一部を乗せて保持し、
ドリルA等により穿孔する。
【0046】次に、レンズRに開けられた第1の穴H1
にジグ1の突起、すなわち、金属スリーブ3の脚部32
を挿入する〔図13(B)参照〕。金属スリーブ3の脚
部32が第1の穴H1に挿入された後、案内穴33をド
リルAの真下に位置決めするが、この時、ジグ1を受け
台Bと共にスライドさせるか、又はドリルAを移動させ
るかによって行う。次にドリルAを下降していくと、ド
リルAの先端は案内穴33に沿って案内されて真下に移
動する。
【0047】ドリルAの先端が案内穴33を通り過ぎる
と、レンズRの表面に達する。なおもドリルAを下降さ
せると、ドリルAは金属スリーブ3の脚部32の内側曲
面32Aに沿って案内されながら、同時にレンズRに第
2の穴H2が形成されていく〔図13(C)参照〕。ド
リル端がレンズRを突き抜けた時点で第2の穴H2の穿
孔が完了し、結果的にダルマ穴Hが形成される。
【0048】金属スリーブ3の脚部32は第1の穴H1
に挿入され、その状態で脚部32に沿ってドリルAを使
って形成された第2の穴H2は、第1の穴H1と軸線が
一定距離離れた穴H2となる。このようにジグ1を使っ
て開けられた穴は第1の穴H1と、それに連絡される第
2の穴H2とよりなるダルマ穴Hとなる。
【0049】図14は、ジグ1を使った他の穴開け方法
を示す。この場合、受け台Bの表面とジグ1の下面とが
それぞれレンズRの上下表面のカーブに対応するように
形成されているので、レンズRは両者の間で確実に保持
される。詳しくは上記図13で示した通りである。
【0050】以上、本発明を説明してきたが、この発明
は実施例にのみ限定されるものではなく、その本質から
逸脱しない範囲で、以下に例示するような種々の変形例
が可能なことはいうまでもない。上記実施の形態の、ジ
グ1の下面に曲面(カーブ)は、レンズの種類によって
異なるものが採用される。
【0051】ジグの突起体と案内穴との間隔の取り方に
より、レンズの第1の穴と第2の穴との間隔が決まり、
結果的にダルマ穴の形状が異なってくる。ジグに設けた
基準線は、必ずしも必要ではないが、設ける場合は、案
内穴の延長でなくても、レンズの仮のラインとの対応が
可能であればどの位置でもよい。また、第1の実施の形
態から第6の実施の形態におけるジグは、使い捨てされ
ることが好ましい。また、第7の実施の形態及び第8の
実施の形態におけるジグは、繰り返して何度も使用され
ることが好ましい。
【0052】
【発明の効果】この発明のジグによれば、レンズRに対
して簡単に且つ正確に第1の穴に隣接した第2の穴を穿
孔することができ、結果的に正確なダルマ穴を簡単に形
成することができる。しかも、レンズの形に影響されず
使用することができる。そして、ジグは使い捨てとする
こともでき、また、連続使用とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のジグの第1の実施の形態を示す
ものであり(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は
底面を示す。
【図2】図2は、ジグを使った穴開け方法を示す。
【図3】図3は、レンズに開けられた穴を示し、(A)
は第1の穴H1、(B)は第2の穴H2を示す。
【図4】図4は、ジグを使った他の穴開け方法を示す。
【図5】図5は本発明のジグの第2の実施の形態を示す
ものであり(A)は平面図、(B)は断面図を示す。
【図6】図6は本発明のジグの第3の実施の形態を示す
ものであり(A)は平面図、(B)は断面図を示す。
【図7】図7は本発明のジグの第4の実施の形態を示す
ものであり(A)は平面図、(B)は断面図を示す。
【図8】図8は本発明のジグの第5の実施の形態を示す
ものであり(A)は平面図、(B)は断面図を示す。
【図9】図9は本発明のジグの第6の実施の形態を示す
ものであり(A)は平面図、(B)は断面図を示す。
【図10】図10は本発明のジグの第7の実施の形態を
示すものであり(A)は平面図、(B)は断面図を示
す。
【図11】図11は本発明のジグの第8の実施の形態を
示すものであり(A)は平面図、(B)は断面図、
(C)は底面図を示す。示す。
【図12】図12は、図11のジグにおける金属スリー
ブの斜視図を示す。
【図13】図13は、ジグを使った穴開け方法を示す。
【図14】図14は、ジグを使った他の穴開け方法を示
す。
【図15】図15は、ツーポイント眼鏡を示し、(A)
は、眼鏡全体の斜視図、(B)は、テンプルブラケット
とレンズの取付け部分の拡大図、(C)は、ブリッジと
レンズの取付け部分の拡大図である。
【符号の説明】
1…ジグ 11…突起体 12…案内穴 13…当接面 14…延長案内部 15…端面 16…曲面 2…補強スリーブ 3…金属スリーブ 31…平板部 32…脚部 32A…内側曲面 33…案内穴 A…ドリル(ツイストドリル) B…受け台 H…長穴(ダルマ穴) H1…第1の穴 H2…第2の穴 L…基準線 P…部品要素 P1…テンプルブラケット P2…ブリッジ P3…テンプル R…レンズ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックレンズに長穴を穿孔するた
    めに使用される板状のジグであって、該ジグにおいて
    は、レンズ当接側にレンズに対して位置決めのために挿
    入される突起体が突設され、且つ突起体に重なる位置に
    ドリルを案内するための案内穴が設けられていることを
    特徴とする長穴穿孔用ジグ。
  2. 【請求項2】 レンズ側がレンズ曲面に当接するための
    ほぼ同様な曲面に形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の長穴穿孔用ジグ。
  3. 【請求項3】 前記突起体と案内穴の周囲とが単独の金
    属スリーブで形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の長穴穿孔用ジグ。
  4. 【請求項4】 案内穴の延長上にドリルを案内するため
    の延長案内部が形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の長穴穿孔用ジグ。
  5. 【請求項5】 案内穴の周囲に金属製の補強用スリーブ
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の長穴穿孔用ジ
    グ。
  6. 【請求項6】 ジグがプラスチックで形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の長穴穿孔用ジグ。
  7. 【請求項7】 プラスチックがポリカーボネートである
    ことを特徴とする請求項6記載の長穴穿孔用ジグ。
  8. 【請求項8】 ジグがプラスチックで形成されており、
    案内穴の周囲に取り外し自在な金属製の補強用スリーブ
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の長穴穿孔用ジ
    グ。
  9. 【請求項9】 ジグにレンズに対する位置合わせのため
    の基準線が設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の長穴穿孔用ジグ。
  10. 【請求項10】 プラスチックレンズに長穴を穿孔する
    ために使用されるプラスチック製の板状のジグであっ
    て、該ジグにおいては、レンズ当接側にレンズに対して
    位置決めのために挿入される突起体が突設され、該突起
    体と重なる位置にドリルを案内するための案内穴が設け
    られ、該案内穴の周囲には金属製の補強用スリーブが備
    えられ、ジグを横断する方向にレンズに対する位置合わ
    せのための基準線が設けられていることを特徴とする長
    穴穿孔用ジグ。
  11. 【請求項11】 プラスチックレンズに長孔を穿孔する
    ために使用されるプラスチック製の板状のジグであっ
    て、該ジグにおいては、レンズ当接側にレンズに対して
    位置決めのために挿入される突起体が突設され、該突起
    体と重なる位置にドリルを案内するための案内穴が設け
    られ、該突起体と案内穴の周囲とが単独の金属スリーブ
    で形成され、ジグを横断する方向にレンズに対する位置
    合わせのための基準線が設けられていることを特徴とす
    る長穴穿孔用ジグ。
  12. 【請求項12】 眼鏡用プラスチックレンズにドリルを
    使って長穴を開ける方法であって、該プラスチックレン
    ズに第1の穴を穿孔した後、第1の穴と異なった位置を
    中心とする第2の穴を穿孔し、第1の穴と第2の穴の連
    絡された長穴を形成することを特徴とする穴開け方法。
  13. 【請求項13】 第2の穴を穿孔するに際し、第1の穴
    によって仮固定されたジグを使い、該ジグに設けられた
    案内穴に沿って第2の穴を穿孔することを特徴とする請
    求項12記載の穴開け方法。
  14. 【請求項14】 下記の各工程を、順次、経ることによ
    って眼鏡用プラスチックレンズに長穴を開ける方法。 1.プラスチックレンズに第1の穴を穿孔する工程。 2.前記第1の穴にジグを挿入することによりプラスチ
    ックレンズを位置決め固定する工程。 3.位置決め固定した状態のプラスチックレンズにドリ
    ルで前記ジグの案内により第1の穴と連絡する第2の穴
    を穿孔する工程。
JP32975597A 1997-10-14 1997-10-14 眼鏡用プラスチックレンズに長穴を開ける方法、及びそれに使用する長穴穿孔用ジグ Pending JPH11114750A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002244084A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Fukui Megane Kogyo Kk リムレスメガネ
KR100606233B1 (ko) * 2001-08-15 2006-07-28 유에이치티 가부시키가이샤 천공장치용 작업테이블 및 그 천공장치
JP2007007849A (ja) * 2005-06-27 2007-01-18 Waertsilae Schweiz Ag 深穴穴あけ工具、穴あけ方法および深穴穴あけ工具を用いて製造される被加工品
JP2016168668A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 翼形部用の加工工具位置決めテンプレート

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