JPH11114582A - 殺菌水発生装置 - Google Patents

殺菌水発生装置

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JPH11114582A
JPH11114582A JP29326397A JP29326397A JPH11114582A JP H11114582 A JPH11114582 A JP H11114582A JP 29326397 A JP29326397 A JP 29326397A JP 29326397 A JP29326397 A JP 29326397A JP H11114582 A JPH11114582 A JP H11114582A
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JP
Japan
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ozone
water
generator
inner cylinder
cylinder body
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Application number
JP29326397A
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English (en)
Inventor
Saburo Tamura
三郎 田村
Takashi Seki
崇 関
Shizuyo Sugawara
静代 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAMURA KINZOKU SEISAKUSHO KK
Original Assignee
TAMURA KINZOKU SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトでかつ効率良くオゾン水やオゾン
殺菌処理水を発生させることができる殺菌水発生装置の
提供にある。 【解決手段】 高圧側の内筒体5と内筒体5に遊嵌状に
外嵌されて外面側が低圧側となる誘導体としての外筒体
6とを有しかつ内外筒体5,6間がオゾンを生成する断
面円環状の放電空間7とされるオゾン発生体1と、オゾ
ン発生体1の内筒体5にオゾン生成用の除湿空気を供給
する空気除湿器67と、オゾン発生体1にて生成されたオ
ゾンと水とを混合溶存してオゾンガス混合水を形成する
混合器2と、を備える。オゾン発生体1の外筒体6の外
周側に設けられる冷却水用通路25に、オゾンガス混合水
を流して、該冷却水用通路25からのオゾンガス混合水を
分離室3に供給して、オゾン水と排ガスとに分離してオ
ゾン水を外部に排出する。オゾン分解処理室4にて、オ
ゾン水中のオゾンを分解してオゾン殺菌処理水を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺菌水発生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】オゾンは、一般に、酸素または空気中で
放電を行うことによって生成され、殺菌力、強い酸化分
解力等を有する。そのため、野菜や果物等の食料品等の
消毒用や残留農薬分解用としてオゾン水を使用する場合
があった。そして、オゾン水を形成する場合、オゾンを
生成した後、このオゾンと水とを混合溶存する必要があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のオゾ
ン発生体では、大型であったり、短時間に発生効率が比
較的悪くなり、一般家庭やレストラン等に設置して、オ
ゾン発生体から生成されるオゾンを使用してオゾン水を
連続的に形成することは困難であった。また、近年、水
道水に水質の悪化とともに多量の塩素投入が行われ、残
留塩素が含まれることになってこの残留塩素が有機物と
反応する。そのため、発癌物質のトリハロメタン生成等
が問題化している。従って、飲料用等として水を飲む場
合、確実に滅菌され、かつ、残留塩素等の有害物質が取
り除かれているものが好ましく、オゾンの優れた殺菌力
で殺菌(滅菌)し、かつ、この有害物質をも分解低減化
された水(オゾン殺菌処理水)を、家庭等で簡単に得る
ことが望まれていた。
【0004】そこで、本発明では、コンパクトで連続的
に効率良くオゾン水及び/又はオゾン殺菌処理水を形成
することができる殺菌水発生装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る第1の殺菌水発生装置は、オゾン発
生体にて生成されるオゾンを、水と混合溶存させてオゾ
ン水及び/又はオゾン殺菌処理水を発生させる殺菌水発
生装置であって、上記オゾン発生体が、一端側から導入
された空気が他端側へ流れる高圧側の内筒体と、外面側
が低圧側となると共に該内筒体に遊嵌状に外嵌される誘
導体としての外筒体と、を備え、該内外筒体間を、該内
筒体の他端側から排出される空気が導入されてオゾンを
生成する断面円環状の放電空間としたものである。
【0006】第2の殺菌水発生装置は、オゾン発生体に
て生成されるオゾンを、水と混合溶存させてオゾン水及
び/又はオゾン殺菌処理水を発生させる殺菌水発生装置
であって、上記オゾン発生体が、一端側から導入された
空気が他端側へ流れる高圧側の内筒体と、外面側が低圧
側となると共に該内筒体に遊嵌状に外嵌される誘導体と
しての外筒体と、を備え、該内外筒体間を、該内筒体の
他端側から排出される空気が導入されてオゾンを生成す
る断面円環状の放電空間とし、かつ、該外筒体の外周側
に、該外筒体を冷却するための冷却水用通路を設けたも
のである。
【0007】第3の殺菌水発生装置は、高圧側の内筒体
と該内筒体に遊嵌状に外嵌されて外面側が低圧側となる
誘導体としての外筒体とを有し該内外筒体間がオゾンを
生成する断面円環状の放電空間とされるオゾン発生体
と、該オゾン発生体の内筒体内にオゾン生成用の除湿空
気を供給する空気除湿器と、上記オゾン発生体にて生成
されたオゾンと水とを混合溶存してオゾンガス混合水を
形成する混合器と、上記オゾン発生体の外筒体の外周側
に設けられて該混合器のオゾンガス混合水が該外筒体の
外周に沿って流れる冷却水用通路と、該冷却水用通路か
らのオゾンガス混合水をオゾン水と排ガスとに分離する
分離室と、オゾン水中のオゾンを分解してオゾン殺菌処
理水を形成するオゾン分解処理室と、を備えたものであ
る。
【0008】第4の殺菌水発生装置は、オゾンを生成す
るオゾン発生体と、オゾンと水とが混合溶存されたオゾ
ンガス混合水をオゾン水と排ガスとに分離する分離室
と、オゾン水中のオゾンを分解してオゾン殺菌処理水を
形成するオゾン分解処理室と、該オゾン分解処理室から
のオゾン殺菌処理水と上記分離室からのオゾン水とを択
一的に排出可能な切換機構と、を設けたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳説する。
【0010】図1は本発明に係る殺菌水発生装置を示
し、この装置は、オゾン発生体1にて生成されるオゾン
を、水と混合溶存させてオゾン水及び/又はオゾン殺菌
処理水を発生させるものであり、該オゾン発生体1と、
オゾンと水とを混合溶存させる混合器2と、該混合器2
にて形成されたオゾンガス混合水をオゾンと排ガスとに
分離する分離室3と、オゾン水中のオゾンを分解してオ
ゾンを含まない滅菌水(オゾン殺菌処理水)を形成する
オゾン分解処理室4と、を備える。なお、本発明におい
て、「殺菌水」とは、オゾンが溶存して殺菌等の作用を
なす水(いわゆるオゾン水)、及び、そのオゾン水から
オゾンを除去して殺菌等された後の水(いわゆるオゾン
殺菌処理水)の両方を含むものと、定義する。
【0011】しかして、オゾン発生体1は、円筒状の高
圧側の内筒体5と、外面側が低圧側となると共に該内筒
体5に遊嵌状に外嵌される誘導体としての円筒状の外筒
体6と、を備え、該内外筒体5,6との間に、断面円環
状の放電空間(オゾン反応通路)7(図2参照)が形成
される。この場合、内筒体5は、例えば、ステンレス鋼
等からなり、第1筒部8と、該第1筒部8に外嵌される
第2筒部9とを備え、該第1筒部8の一端側、つまり、
下端側に高圧側電極10aが連設されている。なお、第2
筒部9は、その長さ寸法が第1筒部8の長さ寸法より短
く設定され、第1筒部8の中央部乃至上端部を被覆して
いる。
【0012】また、第1筒部8の下端が、オゾン発生体
1にて生成されたオゾンを排出するガス出口11とオゾン
発生体1に乾燥した空気を導入する導入口12とを有する
基部13に、挿入固着され、この基部13の下端から上記高
圧側電極10aが立設されている。なお、この実施の形態
では、内筒体5を、2つの筒体を備えたものから形成し
ているが、一個の筒体をもってこの内筒体5を形成して
もよい。即ち、第2筒部9を構成する筒体を省略して、
第1筒部8を構成する筒体のみとして、この第1筒部8
に対応する一個の筒体の中央部乃至上端部を、第2筒部
9に対応するように膨出させて、膨出部を形成して、こ
の膨出部と外筒体6との間をもって放電空間7としても
よい。
【0013】そして、外筒体6は、ガラス体からなり、
その外面に低圧側電極10bが連設され、上方開口部が半
球形状の蓋部14にて施蓋され、その下端部が、上記基部
13の孔部15に挿入状とされ、第1筒部8と外筒体6で形
成される隙間が、この孔部15を介してガス出口11に連通
連結される。また、第1筒部8には、第2筒部9の上端
側と下端側とに対応してゴムやプラスチック等からなる
パッキン16が嵌合されている。
【0014】パッキン16は、図3に示すように、外周面
17に所定ピッチで突起部18…が設けられて、この突起部
18…が外筒体6の内周面に圧接し、これにより、断面円
環状の放電空間7が確保される。即ち、この外周面17と
外筒体6の内周面との間に、周方向に沿って所定ピッチ
で間隙部19…が設けられ、放電空間7が、内筒体5の上
方開口部とガス出口11とに連通される。
【0015】従って、内筒体5と外筒体6との間に形成
される放電空間7を通過する空気が印加された電圧で反
応してオゾンを生成する。即ち、内筒体5の一端側、つ
まり、下端側から入った空気が該内筒体5の他端側(上
端側)から放電空間7に入って、この放電空間7を流
れ、ここでオゾンが生成され、この生成されたオゾンが
一端側(下端側)から排出される。
【0016】なお、外筒体6の外周面(外面)に、該外
筒体6と内筒体5にて形成される放電空間7に対応する
長手方向の範囲に、ステンレス等の金属製の網状体や巻
付体や金属メッキを被覆するようにするのが好ましく、
これによって、効率よくオゾンを発生することができる
が、勿論、この網状体や巻付体等の被覆を省略してもよ
い。
【0017】しかして、オゾン発生体1は、上記分離室
3に挿入されるが、分離室3は、側壁20と底壁21とを備
えたケーシングにて形成され、この底壁21に、混合器2
からのオゾンガス混合水が注入される注入口22と、この
分離室3からオゾン水を排出するオゾン水出口23とが設
けられる。また、底壁21には、該オゾン発生体1が遊嵌
状に挿通される筒体24が立設され、この筒体24に上記注
入口22が連通される。
【0018】従って、筒体24の内周面とオゾン発生体1
の外筒体6の外周面とに形成される隙間が冷却水用通路
25となって、注入口22に入ったオゾンガス混合水がこの
分離室3に入る。そして、この分離室3に入ったオゾン
ガス混合水は、ここで、オゾン水と排ガスとに分離さ
れ、オゾン水がオゾン水出口23から排出される。なお、
外筒体6の蓋部14に傘部材27を設け、冷却水用通路25の
上方開口部からのオゾンガス混合水を分離室3に供給す
る混合水入り口26を形成している。この場合、傘部材27
を勿論省略することも可能である。
【0019】また、分離室3の上方には、オゾン分解処
理室4が設けられるが、このオゾン分解処理室4は、上
壁30を有する筒状体31と、該筒状体31内に収納される活
性炭等からなるオゾン分解材32と、からなり、分離室3
からのオゾン水中のオゾンを分解する。即ち、ここで、
オゾン水中のオゾンが分解されて、このオゾン分解材32
から滅菌水(オゾン殺菌処理水)が排出される。なお、
オゾン分解材32は、オゾン分解材収納体33に収納され、
この収納体33の外面と筒状体31の内面とで、オゾン殺菌
処理水通路34が形成される。即ち、オゾン殺菌処理水
は、オゾン分解材収納体33の上方からこの通路34に入っ
て、オゾン分解処理室4の下端部に設けられた処理水出
口35から排出される。
【0020】ところで、筒状体31の上壁30には、開口部
36が設けられ、この開口部36には、排ガス処理部材37が
連設されている。即ち、排ガス処理部材37は、排ガス処
理用の活性炭38と、該活性炭38を保持する枠体39と、を
備え、オゾン水として溶存されなかった排ガスが、分離
室3のオゾン分解材32、開口部36を介して排ガス処理部
材37に入って清浄化され、この排ガス処理部材37から大
気に開放される。なお、活性炭38としては、例えば、Mo
O2が75%で、CuO とAg2Oが25%のものを使用する。
【0021】次に、オゾンと水とを混合溶存する混合器
2は、エジェクターからなり、オゾン導入口41と水導入
口42とを備える。そして、オゾン導入口41と上記ガス出
口11とが、電磁弁43と逆止弁44を有する流路45にて連通
連結され、また、水導入口42は、電磁弁47と流量検出器
48とを有する流路49にて給水接続部46に接続される。給
水接続部46は、給水入り口50と給水出口51とを有する筒
体52と、該筒体52に内装されるフィルタ53と、を備え、
給水入り口50から入った水がフィルタ53にて濾過され
て、異物が除去され、給水出口51から上記流路49に入
る。なお、混合器2の出口57と、分離室3の注入口22と
は、配管58にて連通連結されている。
【0022】また、給水接続部46には、温度検出器54が
付設され、給水の温度が制御される。即ち、温度検出器
54と、流路45の電磁弁43と、流路49の電磁弁47と、オゾ
ン発生体1の電極10a,10bとが、制御器56に接続さ
れ、この制御器56にて、溶存オゾン濃度の低下によるオ
ゾン水の殺菌能力の低下を防止する。
【0023】即ち、高温給水時(例えば、40℃以上)に
は、溶存オゾン濃度が低下し、殺菌能力の低下を生じる
ため、電磁弁47を閉状態としてこの装置の運転を停止し
たり、また、流量検出器48にて、混合器2の能力の低下
及び通水量過多を検出し、つまり、溶存オゾン濃度通水
時を監視し、異常時に、電磁弁47を閉状態としてこの装
置の運転を停止する。なお、電磁弁43及び逆止弁44は、
吐水口が塞がれた場合に、放電空間7に逆流する水の浸
入を防止する為に設けられ、このような場合に、流量検
出器48が通水停止を検出し、電磁弁47を閉じ、この装置
の運転を停止する。なお、電磁弁47を設けずに、熱水防
止弁等によって熱水の浸入を防止したり、警報表示を行
ったりしてもよい。
【0024】しかして、上記オゾン水出口23と処理水出
口35とは、切換機構60に接続される。切換機構60は、切
換弁61と収束・拡散水切換弁62付水排出口59とを備え
る。切換弁61とオゾン水出口23とが配管63にて接続さ
れ、切換弁61と処理水出口35とが配管64にて接続され、
切換弁61と水排出口59とが配管65にて接続される。
【0025】即ち、切換弁61を切り換えることによっ
て、オゾン水出口23からのオゾン水を水排出口59に供給
し、この水排出口59の収束・拡散水切換弁62を切り換え
て収束水又は拡散水として、オゾン水を排出したり、処
理水出口35からのオゾン殺菌処理水を水排出口59に供給
し、この水排出口59の収束・拡散水切換弁62を切り換え
て収束水又は拡散水として、オゾン殺菌処理水を排出す
る。従って、この切換機構60にて、オゾン水とオゾン殺
菌処理水とを選択的に排出可能とされる。
【0026】ところで、導入口12には、空気が導入され
るが、この場合の空気としては、乾燥しているのが好ま
しく、この装置では、空気除湿器67にて除湿された空気
がこの導入口12に導入される。
【0027】空気除湿器67は、ケーシング68と該ケーシ
ング68に収納される空気除湿剤69とを備え、該ケーシン
グ68の上壁に設けられた空気取り入れ口70から空気がこ
の空気除湿器67に導入され、該空気除湿剤69にて除湿さ
れて乾燥した状態の空気が、ケーシング68の下壁に設け
られた空気出口71から排出される。そして、空気出口71
とオゾン発生体1の導入口12とが配管72にて接続され、
空気出口71から排出された乾燥状態の空気が配管72を介
して導入口12に導入される。なお、空気除湿剤69として
は、例えば、シリカゲルが使用される。
【0028】また、オゾン発生体1と分離室3とオゾン
分解処理室4と混合器2と制御器56と空気除湿器67等は
筐体75に収納され、この装置全体のコンパクト化が図ら
れ、この筐体75が、例えば、家庭の台所やレストランの
厨房等に取り付けられる。
【0029】次に上述の如く構成された殺菌水発生装置
にて、オゾン水又はオゾンにて滅菌された滅菌水(オゾ
ン水殺菌処理水)を形成する方法を説明する。筐体75に
設けられる図示省略のスイッチをオン状態とする。スイ
ッチがオン状態となれば、制御器56が作動し、電磁弁47
を開状態として混合器2に給水(通水)される。この場
合、水はフィルタ53にて異物が除去された状態となる。
通水されれば、流量検出器48がこの通水を検出して、オ
ゾン発生体1が通電され、また、空気除湿器67を通過し
て乾燥状態となった空気(除湿空気)が導入口12からオ
ゾン発生体1の内筒体5内に入り、この内筒体5から放
電空間7に入る。そして、放電空間7を通過する除湿空
気を、印加された電圧で反応させオゾンを生成する。な
お、除湿空気は、混合器2により生じる通水負圧力で吸
引される。
【0030】そして、生成されたオゾンはオゾンガスと
して流路45を介して混合器2に入り、ここで、通路49を
介してこの混合器2に入った水と混合溶存され、オゾン
ガス混合水となる。このオゾンガス混合水は、配管58を
介して注入口22に入り、この注入から、冷却水用通路25
を通過して分離室3内に入る。即ち、オゾンガス混合水
にてオゾン発生体1を有効に冷却することができる。
【0031】オゾンガス混合水は、分離室3内でオゾン
水と排ガスに分離され、殺菌水としてのオゾン水のみが
オゾン水出口23から切換弁61に供給される。また、オゾ
ン分解処理室4に入ったオゾン水のオゾンはここで分解
され、このオゾン分解処理室4の処理水出口35から殺菌
水としてのオゾン殺菌処理水が切換弁61に供給される。
【0032】従って、切換弁61には、オゾン水とオゾン
殺菌処理水が供給されており、オゾン水を使用する場
合、該切換弁61をオゾン水排出状態に切り換え、また、
オゾン殺菌処理水を使用する場合、該切換弁61をオゾン
殺菌処理水排出状態に切り換え、水排出口59の収束・拡
散水切換弁62を収束状態又は拡散状態に切り換えてオゾ
ン水又はオゾン殺菌処理水を排出させることができる。
そして、オゾン水は、脱臭や殺菌等に利用され、オゾン
殺菌処理水は、改質処理水として利用される。
【0033】このように、所望によりオゾン水又はオゾ
ン殺菌処理水を排出することができ、オゾン水を消毒用
の水として使用して、手を洗ったり、果物や野菜等の食
物等を洗ったりすることができ、オゾン殺菌処理水を飲
料用や料理用等の水として使用することができ、至便で
ある。
【0034】なお、オゾン発生体1は、その内外筒体
5,6の内外径寸法や長さ寸法、又は、印加電圧等は自
由に設定できる。例えば、放電空間7の隙間寸法sを、
0.8 mm〜1.5mm とし、かつ、印加電圧を、8000V〜1200
0 Vで周波数を約10KHz と設定するのが、コンパクト化
を図ると共に、オゾン発生効率を高める上で好ましい。
【0035】また、オゾン発生体1を冷却する冷却水
は、上述の実施の形態では、混合器2で形成されたオゾ
ンガス混合水(つまり、オゾンガスと混合溶存した後の
水)を使用したが、オゾンガスと混合溶存させる前の水
を冷却水として使用することも可能である。即ち、冷却
水用通路25に、オゾンガスと混合溶存させる前の水を供
給し、この冷却水用通路25を通過した水を混合器2に供
給し、この混合器2にてオゾンガスと混合溶存されてな
るオゾンガス混合水を分離室3に供給するようにすれば
よい。
【0036】さらに、図4に示すように、オゾン分解処
理室4の開口部36に、気水分離用のフロート弁80を設
け、該オゾン分解処理室4からのオゾン分解処理水が排
ガス処理部材37に浸入するのを防止するようにしてもよ
い。即ち、このフロート弁80は、開口部36からオゾン分
解処理水が排ガス処理部材37側へ浸入しようとすれば、
仮想線のように排ガス処理部材37側に上昇し、排ガス処
理部材37の排ガス浸入口を施蓋し、該排ガス処理部材37
へは、該オゾン分解処理水を浸入させない。従って、こ
のフロート弁80にて排ガスのみが排ガス処理部材37へ供
給されることになる。なお、フロート弁80が上昇してい
ない状態では、開口部36と排ガス処理部材37の排ガス浸
入口との間に気体(排ガス)通過用の通路が該フロート
弁80の外面側に形成される。
【0037】また、切換機構60を省略して、オゾン水出
口23及び処理水出口35に夫々別個の水排出口を連設し、
各水排出口の開閉操作で、オゾン水とオゾン滅菌処理水
とを夫々の水排出口から吐出(排出)するように設定す
るも可能である。さらに、オゾン分解処理室4を省略し
てオゾン水のみを形成する装置であっても、分離室3を
省略してオゾン殺菌処理水のみを形成する装置であって
もよい。また、オゾン分解処理室4を省略した場合、オ
ゾン水と水道水との手動切換え可能なものとすることが
できる。ところで、上述の実施の形態では、分離室3が
下方にオゾン分解処理室4が上方に設けられているが、
逆に、分離室3を上方にオゾン分解処理室4を下方に設
けてもよい。なお、本発明に於いて、「排ガス」は、残
オゾン(廃オゾン)を含む気体であって、空気(O2
2 )をも含んでいる。
【0038】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0039】請求項1によれば、オゾン発生体1のコン
パクト化を図れて、オゾン発生体1からオゾンを確実に
生成することができ、これによって、消毒用等に使用す
るオゾン水やオゾンにて殺菌されたオゾン殺菌処理水を
簡単に形成することができる。特に、オゾン殺菌処理水
は、オゾンの優れた殺菌力で確実に滅菌され、しかも、
残留塩素等の有害物質が分解低減され、安全である。
【0040】請求項2によれば、請求項1と同様の効果
を奏すると共に、冷却水用通路25を通過する冷却水によ
って、より効率良く連続的にオゾン水やオゾン殺菌処理
水を形成することができる。
【0041】請求項3によれば、装置全体のコンパクト
化を図ると共に、効率良くオゾン水やオゾンにて滅菌さ
れたオゾン殺菌処理水を形成することができ、家庭の台
所やレストランの厨房等に簡単に設置することができ、
これらの水を料理等に使用することができる。しかも、
オゾン発生体1に供給される空気は除湿されており、こ
のオゾン発生体1から効率良くオゾンを発生させること
ができる。
【0042】請求項4によれば、オゾン水又はオゾンに
て滅菌されたオゾン殺菌処理水の何方か一方を所望によ
り簡単に切り換えて排出(取り出す)ことができ、至便
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る殺菌水発生装置の簡略図である。
【図2】オゾン発生体の要部断面図である。
【図3】オゾン発生体の他の要部断面図である。
【図4】他の殺菌水発生装置の要部簡略図である。
【符号の説明】
1 オゾン発生体 2 混合器 3 分離室 4 オゾン分解処理室 5 内筒体 6 外筒体 7 放電空間 25 冷却水用通路 60 切換機構 67 空気除湿器
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/78 C02F 1/78

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オゾン発生体1にて生成されるオゾン
    を、水と混合溶存させてオゾン水及び/又はオゾン殺菌
    処理水を発生させる殺菌水発生装置であって、上記オゾ
    ン発生体1が、一端側から導入された空気が他端側へ流
    れる高圧側の内筒体5と、外面側が低圧側となると共に
    該内筒体5に遊嵌状に外嵌される誘導体としての外筒体
    6と、を備え、該内外筒体5,6間を、該内筒体5の他
    端側から排出される空気が導入されてオゾンを生成する
    断面円環状の放電空間7としたことを特徴とする殺菌水
    発生装置。
  2. 【請求項2】 オゾン発生体1にて生成されるオゾン
    を、水と混合溶存させてオゾン水及び/又はオゾン殺菌
    処理水を発生させる殺菌水発生装置であって、上記オゾ
    ン発生体1が、一端側から導入された空気が他端側へ流
    れる高圧側の内筒体5と、外面側が低圧側となると共に
    該内筒体5に遊嵌状に外嵌される誘導体としての外筒体
    6と、を備え、該内外筒体5,6間を、該内筒体5の他
    端側から排出される空気が導入されてオゾンを生成する
    断面円環状の放電空間7とし、かつ、該外筒体6の外周
    側に、該外筒体6を冷却するための冷却水用通路25を設
    けたことを特徴とする殺菌水発生装置。
  3. 【請求項3】 高圧側の内筒体5と該内筒体5に遊嵌状
    に外嵌されて外面側が低圧側となる誘導体としての外筒
    体6とを有し該内外筒体5,6間がオゾンを生成する断
    面円環状の放電空間7とされるオゾン発生体1と、該オ
    ゾン発生体1の内筒体5内にオゾン生成用の除湿空気を
    供給する空気除湿器67と、上記オゾン発生体1にて生成
    されたオゾンと水とを混合溶存してオゾンガス混合水を
    形成する混合器2と、上記オゾン発生体1の外筒体6の
    外周側に設けられて該混合器2のオゾンガス混合水が該
    外筒体6の外周に沿って流れる冷却水用通路25と、該冷
    却水用通路25からのオゾンガス混合水をオゾン水と排ガ
    スとに分離する分離室3と、オゾン水中のオゾンを分解
    してオゾン殺菌処理水を形成するオゾン分解処理室4
    と、を備えたことを特徴とする殺菌水発生装置。
  4. 【請求項4】 オゾンを生成するオゾン発生体1と、オ
    ゾンと水とが混合溶存されたオゾンガス混合水をオゾン
    水と排ガスとに分離する分離室3と、オゾン水中のオゾ
    ンを分解してオゾン殺菌処理水を形成するオゾン分解処
    理室4と、該オゾン分解処理室4からのオゾン殺菌処理
    水と上記分離室3からのオゾン水とを択一的に排出可能
    な切換機構60と、を設けたことを特徴とする殺菌水発生
    装置。
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