JPH11114457A - 塗料等吹付け用スプレーガン - Google Patents

塗料等吹付け用スプレーガン

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JPH11114457A
JPH11114457A JP27678897A JP27678897A JPH11114457A JP H11114457 A JPH11114457 A JP H11114457A JP 27678897 A JP27678897 A JP 27678897A JP 27678897 A JP27678897 A JP 27678897A JP H11114457 A JPH11114457 A JP H11114457A
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pressure air
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武 阪本
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清彦 寺村
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 空気ノズルの詰り防止機能を確保した上で、
適度に粉砕した大理石、御影石等と着色セラミックスの
一種乃至数種と合成樹脂とを混合した混合材からなる塗
料による、多様な噴射パターンと多色模様の形成、作業
の能率化、塗料の経済的使用と環境汚染の防止、作業者
の健康安全管理等を可能とする多色模様形成用スプレー
ガンを提供する。 【解決手段】 高圧空気の噴射が作業開始の流出と同時
又は早く、また作業停止時等においては、塗料流出停止
と同時又は僅かに遅れるようにし、また塗料ノズル1 の
外周面に、数種の塗料に対応する数の噴射間隙19からな
る環状噴射ノズル18を形成して、空気ノズル2 へ供給す
る高圧空気とは別に調節した高圧空気を供給するように
した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として建造物の
内外壁表面、天井面、床面等への混合材、塗料等の吹付
けに使用される塗料等吹付け用スプレーガン、さらに詳
しくは、適度に粉砕した大理石、御影石等の自然石或は
粉砕した着色セラミックスの一種乃至数種と合成樹脂と
を塗料噴射ノズル内で混合した混合材或は塗料(以下、
単に塗料という)を噴射する一頭式の塗料等吹付け用ス
プレーガンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建造物の内外壁表面、天井面等へ
吹き付けられる塗料の色調は、一般に単一色であった
が、最近においては多色模様となる面を形成することの
要望が高くなっている。このような要望に応えるため
に、各種模様や図柄が印刷されたFRP積層体や、アル
ミニウムフレークや粉砕した天然石を混入する層を有す
るFRP構造体などが開発されているが、いずれの場合
も、製作コストが高くつくだけでなく、壁面への張り付
け作業において、方向性を正確にしかも継ぎ目等が外観
されないように実施することが要求されるようになり、
このような要求を充足するためには高い熟練度と煩雑な
作業が必要で己ずと作業能率が低くなり、したがって施
工面においても高コストとなる点に問題があった。
【0003】このような問題点を解決するために、内部
に高圧空気を噴射する空気ノズルを備え、塗料タンクか
ら供給される塗料を、前記空気ノズルからの高圧空気の
噴射による吸引作用によって塗料ノズルから壁面等へ吹
付けるようにした塗料噴射スプレーガンの複数機を横並
びに一体結合した構成とし、各塗料噴射スプレーガンの
各塗料タンクに区別して収容した異なる色彩の塗料を、
それぞれの塗料噴射スプレーガンの噴射口から同時に噴
射させて塗布するようにした多頭式スプレーガン(特開
昭59−210150号公報)が開発されたが、塗料が
異なる噴射口から個別に噴射されるために、異なる色
彩、混合材からなる塗料の事前の混合によって一色化す
ることは防止できるものの、外部での適当な混合ができ
ないことが起因していると思われるが、塗布面に仕上が
りムラが形成されて高級感のある豪華な塗布膜形成がで
きない点に致命的な問題があるだけでなく、塗装作業前
や塗装作業の中断時等において、塗料の落滴や空気ノズ
ル内への塗料の逆流による詰まりが生じ、塗料の落滴に
よる不経済、足場の汚れを招き、また頻繁に詰まり除去
作業を実行しなければならず、作業能率の低下の要因と
なっていた。
【0004】また上記の多頭式塗料等吹付け用スプレー
ガンは、異なる色彩の塗料の種類に対応する数の塗料タ
ンクとスプレーガンを結合一体化したものであることか
ら、同一部品の結合により製作できるとはいうものの、
例えば、三頭式であれば三機の塗料噴射スプレーガンを
形成するだけの部品の製作とその組み立てが必要である
ことから、製作・組立コストが高くなるだけでなく全体
重量が重くなり、タンク内の塗料の全部を消費する間の
連続的使用を困難とし、この点も作業能率の低下を増長
することとなっている。
【0005】そこでさらに、三室以上の塗料室を形成し
たタンク本体の下部に塗料の合流する塗料流入室を設け
た塗料タンクを、一機のスプレーガンに結合して、異な
る色彩の塗料を同一の噴射口から噴射させて多彩色塗膜
を形成するようにした一頭式塗料等吹付け用スプレーガ
ン(特開平5−177165号公報)も提案されている
が、スプレーガンを単一として同一の噴射口から複数の
塗料を混合して噴射することから、前記多頭式のスプレ
ーガンに比べると、製作コストの面及び全体重量の軽量
化がある程度解決されるものの、内部混合により一色化
されて目的とする多色模様の形成ができない。
【0006】特に、適度に粉砕した大理石、御影石等の
自然石或は粉砕した着色セラミックスの一種乃至数種と
合成樹脂とを混合した混合材からなる塗料を噴射して、
塗布面にバランスの良い多色模様の形成することは期待
することはできないとともに、前記と同様、塗装作業前
や塗装作業の中断時等において、塗料の落滴や空気ノズ
ル内への塗料の逆流による詰まりを解消することはでき
ないものであった。
【0007】また塗装作業前や塗装作業の中断時等の塗
料の落滴や空気ノズル内への塗料の逆流による詰まりを
解消するための手段として、ガンボディに装着された塗
料ノズルの後方同一軸線上に、塗料用弁として作用する
空気ノズルを先端に設け、内部にニードル弁を設けた、
高圧空気誘導管となるエアー噴出管(中空ロッド)を塗
料室に貫通させて配設し、塗料室に供給される単一の塗
料を、空気ノズルから噴射される高圧空気の吸引作用に
よって空気と共に塗料ノズルから噴射させるようにした
外部混合型のスプレーガンにおいて、前記ニードル弁の
後端部に、空気ノズルへ供給する高圧空気から分岐して
供給と大気解放に切り替えるバルブを介して供給する高
圧空気により後退し且つスプリングにより戻すようにピ
ストンを連結した前後移動可能手段と、中空ロッドの後
端部に固定された鍔体と前記ニードル弁の後端部との間
に所定距離の遊びを形成する手段との協動で作動する遅
延手段を具備させたスプレーガン構造(発明者・・阪本
武・・特開平2−4463号公報)が開発され、建造物
の内外壁表面、天井面等への塗料の吹付け作業に大きく
貢献している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記発明(特開平2−
4463号公報)の塗料等吹付け用スプレーガンの遅延
手段によれば、作業開始時において、中空ロッドに高圧
空気を供給すると同時にシリンダ内へ高圧空気が供給さ
れてピストンが後退し、まずニードル弁を開き、その後
退過程においてピストンが遊び分だけ後退した時点にお
いて中空ロッドを後退させ且つスプリングを圧縮するよ
うになることから、空気ノズルからの高圧空気の噴射の
後に塗料ノズル内へ塗料が流入することになる。
【0009】しかし、中空ロッド内とシリンダ内への高
圧空気の供給が一緒であるために、ピストンの動きが空
気ノズルに供給する空気圧と同圧の空気によるものとな
ることから、空気ノズルへの供給空気圧の高低及び中空
ロッドの支持部への塗料侵入等に移動抵抗の変化により
大きく影響を受けて移動も緩慢となる。
【0010】しかも、塗装作業の中断又は作業休憩のた
めに噴射停止をする時には、中空ロッド内とシリンダ内
への高圧空気の遮断が同時に行われて、スプリングの復
元によって戻る中空ロッドによる塗料の停止が遅れ、ま
た空気ノズルを閉塞しているニードル弁が前記スプリン
グの復元反動により僅かに後退して空気ノズルが僅かに
開くようになることに加えて、移動の緩慢さが作用する
と、塗料ノズル内から空気ノズル内への塗料の侵入や、
塗料ノズル内での塗料の堆積、固化が顕著となる。
【0011】したがって、このような遅延手段による塗
料の逆流、詰まり解消手段は、作業開始時の塗料の落滴
を解消することはできるが、作業中断、停止の都度必要
であった厄介な詰まり解除作業の解消には至らない点に
解決すべき課題があり、また前記塗料等吹付け用スプレ
ーガンは、適用できる塗料が一種に限定され、数種の塗
料と多様な噴射パターンによる多彩な塗布パターンを形
成するには至らない構成であるために、未だ需要者ニー
ズを充足するものではなかった。
【0012】本発明は、使用塗料が単一か数種かを問わ
ず、塗料ノズル内から空気ノズル内への塗料の浸入や、
塗料ノズル内での塗料の堆積、固化を確実に解消できる
塗料等吹付け用スプレーガンの提供を第一課題とし、特
に適度に粉砕した大理石、御影石等の自然石或は粉砕し
た着色セラミックスの一種乃至数種と合成樹脂とを混合
した混合材からなる塗料を噴射して、塗布面にバランス
の良い多色模様の形成と、各種の塗料の経済的使用と多
様な噴射パターンの形成を可能とし、同一の数種の噴射
材料であっても塗布面に形成される塗布模様パターンを
変更形成することもできる塗料等吹付け用スプレーガン
の提供を第二課題とするものであって、塗布面での塗料
の垂れも生じることなく、平滑且つ平均的な塗料層が形
成でき且つ連続的で能率的に作業を遂行でき、さらに
は、塗装作業の開始時、中断時及終了時等における塗料
ノズルからの塗料の落滴、塗料室内に残留する塗料の外
気接触よる固化の解消、噴射塗料及び塊の飛散を防止し
て、塗装作業の能率化、塗料の経済的使用と環境汚染の
防止、作業者の健康安全管理等を可能とすることができ
る塗料等吹付け用スプレーガンを提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、外周部を塗料
弁部(24)とした空気ノズル(2) を先端に備えた進退可能
な中空ロッド(3) 及び中空ロッド(3) 内において進退し
空気ノズル(2) の空気噴射口(22)を開閉するニードル弁
(6) からなり、前記空気ノズル(2) へ供給する高圧空気
とは別に供給するようにした高圧空気の供給・排気の切
り替えで作動するシリンダ機構により、塗装開始時には
塗料の塗料ノズル(1) 内への流出よりも僅かに早く空気
ノズル(2) から高圧空気が噴射され、且つ塗装中断又は
中止時等には塗料流出停止と同時又は僅かに遅れて高圧
空気の噴射が停止するように作動する遅延作動機構を具
備した噴射手段を、前記空気ノズル(2) の塗料弁部(24)
が当接する塗料用弁座(14)を内面に形成した塗料ノズル
(1) を装着したガンボディ(4) の単一の塗料流入室(40)
に貫通配設し、該塗料流入室(40)に供給した塗料を塗料
ノズル(1) から噴射させるようにしたことを特徴とする
塗料等吹付け用スプレーガンを要旨とする。
【0014】
【発明の作用及び効果】上記塗料等吹付け用スプレーガ
ンは、主として適度に粉砕した大理石、御影石等の自然
石或は粉砕した着色セラミックスの一種乃至数種と合成
樹脂とを混合した混合材からなる塗料を、その混合比率
を制御して圧送により直接単一の塗料流入室(40)に供給
して、空気ノズル(2) による開閉作用により塗料ノズル
(1) 内へ噴流状に流出させ、この流出した塗料を、塗料
流入室(40)を貫通する中空ロッド(3) 内に供給され且つ
中空ロッド(3) 内で進退するニードル弁(6) の開閉によ
り噴射される高圧空気によって、塗料ノズル(1) 内で混
合しながら塗布面へ向けて噴射し対象面に塗布するよう
に使用される。
【0015】この場合、塗料ノズル(1) からの塗料の噴
出は、中空ロッド(3) の先端の空気ノズル(2) の外周弁
部の、塗料ノズル(1) の内面の弁座への開閉により行わ
れ、また、高圧空気の空気ノズル(2) からの噴射は、中
空ロッド(3) 内において進退作動するニードル弁(6) の
開閉により行われる。
【0016】また中空ロッド(3) とニードル弁(6) の進
退は、各部品の支持母体となるガンボディ(4) の後方に
装備されたシリンダ(41)内を、中空ロッド(3) 内への供
給とは別経路からの高圧空気の供給、排気の切り替えに
より中空ロッド(3) に対してスライド自在に作動するピ
ストン(7) に、ニードル弁(6) の後端部が結合されてい
ることと、ニードル弁(6) に設けた後退規制用鍔部(61)
が、中空ロッド(3) に設けた弁後退規制のための縮径段
部(32)に当たることによる、中空ロッド(3) に対するニ
ードル弁(6) の一定寸法の後退を許容する構成によって
行われる。
【0017】さらに、空気ノズル(2) からの高圧空気の
噴射と塗料ノズル(1) からの塗料噴出は、ニードル弁
(6) の後端と、シリンダ(41)の後端開口部を塞ぐエンド
キャップ(10)に装着固定した塗料調節螺子(9) の先端と
の間の、ニードル弁(6) の進退ストロークの設定により
行うのである。
【0018】これらによって、塗料噴射の際には、ピス
トン(7) の後退によりニードル弁(6) の後退規制用鍔部
(61)が縮径段部(32)に当たることから、空気ノズル(2)
がニードル弁(6) の後退と同時に又はニードル弁(6) の
後退より僅かに遅れて後退するようになり、また塗料噴
出停止時においては、空気ノズル(2) が結合された前記
中空ロッド(3) の前進と同時又は前進よりも僅かに遅れ
てニードル弁(6) が作動し、高圧空気の噴射が停止する
ようになり、塗装作業の開始時、中断時及終了時等にお
ける塗料ノズル(1) からの塗料の落滴、空気ノズル(2)
の塗料による詰まりが完全に阻止されるとともに、塗料
ノズル(1) 内に残留する塗料の外気接触よる硬化の解
消、噴射塗料及び塊の飛散を防止して、塗装作業の能率
化、塗料の経済的使用と環境汚染の防止、作業者の健康
安全管理等を可能とすることができる塗料等吹付け用ス
プレーガンを提供することができる。
【0019】そして請求項2に記載のように、塗料ノズ
ル(1) の外周部に環状噴射ノズル(18)を被冠結合して、
塗料ノズル(1) の外周面と環状噴射ノズル(18)の内面と
の間に噴射間隙(19)を形成し、空気ノズル(2) に供給す
る高圧空気とは別に調節した高圧空気を噴射間隙(19)へ
供給するようにした環状噴射用アタッチメント(15)を具
備させることにより、塗料の噴射拡散パターンを変更す
ることができるとともに、請求項3に記載のように、塗
料流入室(40)を、数種の塗料の供給ができるようにする
ことによって、また請求項4に記載のように、環状噴射
ノズル(18)の噴射間隙(19)が、数種の塗料に対応する数
の噴射間隙(19)を同心円に形成し、それぞれの噴射間隙
(19)への高圧空気の供給を、空気量調節手段を備えた流
量調節通路から行うようにすることによって、塗料ノズ
ル(1) から噴射された塗料は、該塗料ノズル(1) の外周
面に形成した、数種の塗料に対応する数の噴射間隙(19)
を有する環状噴射ノズル(18)から、空気ノズル(2) へ供
給する高圧空気とは別に供給して個別に調節される高圧
空気の噴射とともに、塗料の種類に応じ且つ拡散噴流の
強さを形成して最適条件で噴射塗布することができる。
【0020】したがって、粉砕した大理石、御影石等の
自然石或は粉砕した着色セラミックスの一種乃至数種と
合成樹脂とを混合した混合材等の塗料を、その相乗的作
用により増強された噴射勢力によって、塗料の粒子の粗
い、細かいを問わず噴射させることができて、各種の使
用条件に対応させた良好な噴射塗布状態を形成すること
ができ、また塗布面にバランスの良い鮮明な多色模様の
形成と、各種の塗料の経済的使用及び多様な噴射パター
ンの形成の可能性を高め、塗布面に形成される天然石表
面に酷似する鮮明な多色の塗布模様パターン等を形成す
ることができることから、需要者ニーズを充足するとと
もに、噴射塗料及び塊の飛散の防止、塗装作業の能率
化、塗料の経済的使用、環境汚染防止、作業者の健康安
全管理等をさらに一段と良好となる。
【0021】
【発明の実施の形態】及び
【実施例】本発明に係る塗料等吹付け用スプレーガンの
実施例を図に基づいて説明すると、図1は実施例に係る
塗料等吹付け用スプレーガン本体の組立状態の半断面構
造図、図2は図1の塗料ノズル(1) 部分とガンボディ
(4) 及びロッドシリンダ(5)の軸線方向の分解部分断面
図、図3は図2のA−A線断面図、図4はガンボディ
(4) に貫通装備される各部品(空気ノズル(2) 、中空ロ
ッド(3) 、ニードル弁(6) 、ピストン(7) 、エンドキャ
ップ(10))の分解断面図、図5は仮想線で示した塗料ノ
ズル(1) に装着される環状噴射用アタッチメント(15)の
正面図と半断面図である。
【0022】上記本発明の実施例に係る塗料等吹付け用
スプレーガンは、図1乃至図5に示すように、部品を大
きく分けると、ガンボディ(4) 、ロッドシリンダ(5) 、
塗料ノズル(1) 、空気ノズル(2) 、中空ロッド(3) 、ニ
ードル弁(6) 、ピストン(7)、エンドキャップ(10)及び
環状噴射用アタッチメント(15)とから構成されており、
以下各構成部品及び関連する他の構成部品について詳細
に説明する。
【0023】前記ガンボディ(4) はアルミニウム部材か
らなり、図2に示すように、先端開口部の中心から後端
開口部に連続するの軸線方向に沿って、塗料ノズル装着
口(57)、塗料流入室(40)、ロッドシリンダ固定室(45)及
びシリンダ(41)とが順次形成された貫通状態となってい
る。
【0024】そして前記ガンボディ(4) の、先端開口部
外周部には前記ノズルベース(11)を螺着するため主体雄
螺子(11a) が、また前記塗料流入室(40)の周壁には三種
類の塗料を各別に直接接続するための三個の塗料供給口
(13)が、さらに前記ロッドシリンダ固定室(45)の内面に
ロッドシリンダ用空気供給通路(46)とホルダ固定雌螺子
(47b) 及び前記ロッドシリンダ用空気供給通路(46)に通
じる噴射用高圧空気供給口(44)が、また前記シリンダ(4
1)の周壁にはピストン(7) を摺動させるための高圧空気
の給・排気口(42)と排・給気口(43)及び後部開口端内側
にエンドキャップ(10)を螺着するキャップ固定用雌螺子
(48)が、それぞれ設けられている。
【0025】また塗料ノズル(1) はステンレス部材から
なり、ミキシング室(1a)の外周を先細りテーパ形状とす
るとともに、基端部にアタッチメント装着用雄螺子(13
a) 、前記ノズルベース(11)と結合するためのベース用
雄螺子(12a) 、内周の基端部に塗料用弁座(14)となる曲
面座が形成されており、真鍮部材からなるノズルベース
(11)の一端開口部に形成したノズル側雌螺子(11b) と結
合され、ノズルベース(11)の他端開口部に形成されたガ
ン側雌螺子(11c) をガンボディ(4) の主体雄螺子(11a)
と螺着結合される。
【0026】さらにロッドシリンダ(5) は真鍮部材から
なり、図2に示すように中心に後記中空ロッド(3) を摺
動自在に保持する保持穴(52)が貫通した円筒形状をして
おり、前記保持穴(52)の両端部内面にOリング(53)を嵌
めるシール用溝(54)が設けられ、両シール溝(54)の間に
は、中空ロッド用空気供給室(55)、これに通じる高圧空
気進入通孔(56)、前記ガンボディ(4) のロッドシリンダ
固定雌螺子(47b) と螺合するロッドシリンダ固定雄螺子
(47a) 及び取付用六角鍔部(58)が形成されており、常
時、前記ガンボディ(4) の噴射用高圧空気供給口(44)、
中空ロッド用空気供給室(55)及び後記中空ロッド(3) の
高圧空気通孔(31)を、中空ロッド用空気供給室(55)とこ
れに通じる高圧空気進入通孔(56)によって連通するよう
に構成されている。
【0027】また空気ノズル(2) はステンレス部材から
なり、先端部中心に空気用弁座(21)と噴射孔(22)とその
後方に連続する噴射空気通路孔(23)を貫通させ、先端部
外周部には前記塗料ノズル(1) の塗料用弁座(14)に当接
される塗料弁部(24)を、後端部外周にはロッド結合用雄
螺子(25a) が形成され、中空ロッド(3) の先端部に設け
た結合用雌螺子(33b) と接続されるようになっている。
【0028】中空ロッド(3) はステンレス部材からなる
中空体であって、先端部内面に前記結合用雌螺子(33b)
が、中間部壁に高圧空気通孔(31)とその後方内面に縮径
段部(32)が、また後端部に外径を僅かに小さくしてピス
トン(7) のボス部内面が当接する当り段部(33)とボス部
(72)を摺動自在に支持するピストン摺動軸部(34)がそれ
ぞれ形成されている。
【0029】ニードル弁(6) もステンレス材料からな
り、先端を前記空気ノズル(2) の空気用弁座(21)に当接
される空気用開閉尖体(62)とし、中間部に中空ロッド
(3) に対する後退移動を規制する前記縮径段部(32)に当
接される後退規制鍔部(61)を形成し、その後方に中空ロ
ッド(3) との気密シール用溝(66)を設けてOリング(53)
を嵌め、後端部には雄螺子軸(63)を形成した構成であ
る。
【0030】ピストン(7) は真鍮部材であって、前記シ
リンダ(41)内へ突出する中空ロッド(3) を包囲するカッ
プ形をしたピストン主体部(71)と、中空ロッド(3) の後
端部にニードル弁(6) の後端部と摺動自在となり前進付
勢バネ(8) を支持するボス部(72)とからなり、そのピス
トン主体部(71)の開口部外周に前記シリンダ(41)の内壁
との気密状態を維持するためのOリング(53)を嵌めるリ
ング溝(73)を、またボス部(72)の内面には中空ロッド
(3) との摺動を気密状態で行うためのOリング(53)を嵌
めるボス部リング溝(74)を形成し、またボス部(72)の後
端部の細径部外周に、前記ニードル弁(6) の後端部の雄
螺子軸(63)と螺合させる連結用ナット(64)と螺合するボ
ス部雄螺子(75)を一体に設けた構成とし、中空ロッド
(3) の当り段部(33)とボス部(72)の内面との間及び中空
ロッド(3) の後端部と後記連結用ナット(64)の内面との
間のそれぞれに、遅延用ギャップ(76)(図1参照)が形
成されるように前記各部を結合し、前記遅延用ギャップ
(76)を、ギャップ調節用ロックナット(65)で調節設定で
きる構成となっている。
【0031】またエンドキャップ(10)も真鍮部材からな
り、ガンボディ(4) の後端部に形成されているシリンダ
(41)の開口端の閉塞用雌螺子(48)に螺合する閉塞用雄螺
子(49a) によってガンボディ(4) に装着され、前記ピス
トン(7) のボス部(72)に一端部を支持して、前記エンド
キャップ(10)の内面とピストン(7) との間に前進付勢バ
ネ(8) を介装し、中心軸線上には前記ニードル弁(6) の
後端面に当接される塗料調節ネジ(9) と設定用ロックナ
ット(91)が設けられている。
【0032】なお、前進付勢バネ(8) の介在は、ピスト
ン(7) の前進動を助成して迅速化し、塗料ノズル(1) の
塗料用弁座(14)に塗料弁部(24)を確実に押し付けること
から最も好ましいが、中空ロッド(3) への高圧空気の供
給調節とは関係なく、独立して供給される高圧空気を給
・排気口(42)と排・給気口(43)を通してシリンダ(41)内
のピストン(7) を確実に作動させることから、前進付勢
バネ(8) を装備させなくても本願発明の目的を達成する
ことができる。
【0033】次に環状噴射用アタッチメント(15)を説明
すると、図5の仮想線で示した塗料ノズル(1) に装着さ
れる環状噴射用アタッチメント(15)の正面図と半断面図
に示すように、環状噴射用アタッチメント(15)は、胴体
部(16)と環状噴射ノズル(18)とを一体に形成した構成で
あって、前記胴体部(16)に、アタッチメント装着用雌螺
子(13b) と、圧力調節弁を介在しまたは介在しない高圧
空気供給経路と接続するために外周壁に設けた環状噴射
用高圧空気供給口(16a) 、環状空室(16b) を外周壁に設
け、また環状噴射ノズル(18)部は、前記胴体部(16)の環
状空室(16b) との仕切りとなり且つ前記テーパ円筒状の
外周面に密着する密着仕切り壁(20)と、既述した塗料ノ
ズル(1) のテーパ円筒状の外周面との間に均等に三分割
形成した環状の噴射間隙(19)、前記環状噴射用高圧空気
供給口(16a) から各噴射間隙(19)への通路に設けた個別
調節できる流量調節弁(16c) とを形成した構成となって
おり、そのアタッチメント装着用雌螺子(13b) を、塗料
ノズル(1) の根元部分に形成したアタッチメント装着用
雄螺子(13a) に螺着することにより結合される。
【0034】以上説明した本発明の実施例に係る塗料等
吹付け用スプレーガンは、その各部の構成説明と相互の
結合関係によっても明らかであるが、その組み立て手順
を簡単に説明すると、まず各部品のシール部分にはOリ
ング(53)を装着した後、以下の手順で行う。 1.ガンボディ(4) に中空ロッド(3) を結合する。 2.中空ロッド(3) 内へニードル弁(6) を通し、該ニー
ドル弁(6) の後端部に連結用ナット(64)を用いてピスト
ン(7) と連結してから、ニードル弁(6) を中空ロッド
(3) に保持させるとともに、ピストン(7) をシリンダ(4
1)内に納めて、中空ロッド(3) 内及びシリンダ(41)内へ
の高圧空気通路を確保する。 3.塗料調節ネジ(9) と設定用ロックナット(91)とを組
み込んだエンドキャップ(10)を、ピストン(7) との間に
前進付勢バネ(8) を介装させてガンボディ(4) のシリン
ダ(41)の開口部に取付ける。 4.中空ロッド(3) の先端部に空気ノズル(2) を装着す
る。 5.ガンボディ(4) の先端部にノズルベース(11)を固定
し、該ノズルベース(11)に塗料ノズル(1) を装着する。 6.塗料ノズル(1) に環状噴射用アタッチメント(15)
を、三分割形成した環状の噴射間隙(19)からなる環状噴
射間隙を形成するように組み立てる。
【0035】上記手順(必ずしも限定されない)で完成
した実施例に係る塗料等吹付け用スプレーガンは、単独
販売され且つ購入者において塗装環境に応じた支持構造
体として使用しても良いが、図6に高圧空気の配管を略
図的に示した本発明に係る塗料等吹付け用スプレーガン
の使用状態の全体説明図により、作業者の保持によって
塗布作業が実施できる塗料等吹付け用スプレーガン装置
として組み立てて使用する場合について説明する。この
説明においては、実施例に係る塗料等吹付け用スプレー
ガンを、単にスプレーガン(S) として表示する。
【0036】前記塗料等吹付け用スプレーガン装置は、
アルミニウム部材からなる左右一対の保持用把持体(D)
と、該保持用把持体(D) の相互を連結しスプレーガン
(S) を支持固定するステンレス製の支持基板(E) とから
なり、前記保持用把持体(D) のそれぞれの後端部には配
管用通路が、また一方の先端部にはスプレーガン(S) の
ニードル弁(6) と中空ロッド(3) の進退を制御するピス
トン(7) を作動させるためのシリンダ(41)への高圧空気
の切り替えを行う切替弁(F) が、他方の先端部には環状
噴射用アタッチメント(15)への高圧空気の供給を制御す
る供給制御弁(G)が設けられている。
【0037】また前記支持基板(E) には、環状噴射用ア
タッチメント(15)が切替弁(F) 及び供給制御弁(G) と横
並び状態となるようにスプレーガン(S) とフロースイッ
チ(K) を固定し、支持基板(E) に穿設した塗料供給配管
通し穴を通して、スプレーガン(S) のそれぞれの塗料供
給口(13)に圧送される塗料供給用配管(図示省略)す
る。
【0038】一方高圧空気供給源であるコンプレッサー
(C) からの高圧空気を、一方の保持用把持部(D) に形成
した分岐する空気通路に配管接続し、その分岐した一方
の通路を吹付け空気減圧弁(H) 及び絞り弁(I) を介して
スプレーガン(S) の噴射用高圧空気供給口(44)に配管接
続するとともに、分岐した他方の通路を前記切替弁(F)
を通してスプレーガン(S) のシリンダ(41)部分に配管接
続する。
【0039】またコンプレッサー(C) からの高圧空気
を、他方の保持用把持体(D) に形成した分岐する空気通
路に配管接続し、その分岐した一方の通路を環状噴射用
減圧弁(J) 及び前記フロースイッチ(K) を介して二股通
路から環状噴射用アタッチメント(15)の環状噴射用高圧
空気供給口(16a) のそれぞれに配管するとともに、分岐
した他方の通路を前記供給制御弁(G) を通してフロース
イッチ(K) に配管接続した構成として使用する。
【0040】上記塗料等吹付け用スプレーガン装置は、
予め高圧空気の圧力を設定するとともに、供給すべき塗
料の種類、例えば、適度に粉砕した大理石、御影石等の
自然石或は粉砕した着色セラミックスの一種乃至数種と
合成樹脂とを混合した、三種類の混合材からなる塗料を
準備した状態において、作業者が左右の手で保持用把持
体(D) を握り、環状噴射用アタッチメント(15)の環状噴
射ノズル(18)を塗装対象面方向へ向けて作業を開始す
る。その操作は握った手の親指で切替弁(F) 及び供給制
御弁(G) の押圧・解除により行う。
【0041】なお、噴射塗料の種類、塗布面の状態等に
応じて、異なる口径の塗料ノズル(1) 、空気ノズル(2)
、環状噴射用アタッチメント(15)を選択的に交換装着
して使用することは言うまでもない。
【0042】また上記構成され使用される塗料等吹付け
用スプレーガンは、いずれかの塗料供給を停止又は塗料
供給口(13)を蓋体で閉じれば、一色又は二色の塗料の噴
射に使用することができるとともに、二個の塗料供給口
(13)を蓋体で閉じて残った塗料供給口(13)に、共通の供
給口から複数種の塗料を供給するようにした分割塗料タ
ンクを装着すれば、重力供給タイプのスプレーガンとし
ても使用することができ、さらに必ずしも環状噴射用ア
タッチメント(15)を装着することなく使用することもで
きる。
【0043】この場合の塗料等吹付け用スプレーガン
は、専ら、塗装作業の開始時、中断時及終了時等におけ
る塗料ノズル(1) からの塗料の落滴、空気ノズル(2) の
塗料による詰まりが完全に阻止し、塗料ノズル(1) 内に
残留する塗料の外気接触よる硬化の解消、噴射塗料及び
塊の飛散を防止して、塗装作業の能率化、塗料の経済的
使用と環境汚染の防止、作業者の健康安全管理等を可能
とすることができるものである。
【0044】そして塗料ノズル(1) からの塗料の噴出
は、既述したように塗料ノズル(1) の内面を弁座として
前記中空ロッド(3) の先端の空気ノズル(2) の外周弁部
との開閉を、中空ロッド(3) の進退制御により行い、空
気ノズル(2) からの高圧空気の噴射はニードル弁(6) の
進退作動によって行い、環状噴射の調節は環状噴射用高
圧空気供給口(16a) から各噴射間隙(19)への通路に設け
た個別調節できる流量調節弁(16c) によって行う。
【0044】特に中空ロッド(3) とニードル弁(6) の進
退は、各部品の支持母体となるガンボディ(4) の後方に
装備されたシリンダ(41)内の、高圧空気の供給、排気と
前進付勢バネ(8) により行い、これによって前記空気ノ
ズル(2) からの高圧空気の噴射制御を、塗料噴射開始時
においてはニードル弁(6) の後退直線運動により中空ロ
ッド(3) を後退させて、空気ノズル(2) がニードル弁
(6) の後退と同時に又はニードル弁(6) の後退より僅か
に遅れて後退するようになり、また塗料噴出停止時にお
いては、空気ノズル(2) が結合された前記中空ロッド
(3) の前進と同時又は前進よりも僅かに遅れてニードル
弁(6) が作動し、高圧空気の噴射が停止するようになる
ことは既述した通りである。
【0045】なお図示省略したが、塗料ノズル(1) に環
状噴射用アタッチメント(15)を装着する場合において
は、塗料ノズル(1) の外周面又は環状噴射ノズル(18)の
内面に左右いずれかの一方向に設けた多数のスパイラル
溝によって、環状噴射ノズル(18)からの環状噴射がスパ
イラル状態の流れを形成する手段を併用し、或は高圧空
気の環状噴射ノズル(18)からの環状噴流を絞る状態に噴
射するようにして噴射方向直角断面形状を変形させる場
合には、塗布面の輪郭形状から食み出さない範囲に塗料
を調節塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る多色模様形成用スプレー
ガン本体の組立状態の半断面構造図である。
【図2】図1の塗料ノズル(1) とガンボディ(4) 及びと
ロッドシリンダ(5) の軸線方向分解図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図1おけるガンボディ(4) に貫通挿着される各
部品の内、塗料ノズル(1) とロッドシリンダ(5) を除
き、軸線方向に沿って分解して示した断面図である。
【図5】多色模様形成用スプレーガン本体の塗料ノズル
(1) に装着する環状噴射用アタッチメント(15)の正面図
と半断面図である。
【図6】本発明に係る多色模様形成用スプレーガンに高
圧空気の配管を略図的に示した使用状態の全体説明図で
ある。
【符号の説明】
(1) 塗料ノズル (2) 空気ノズル (3) 中空ロッド (4) ガンボディ (5) ロッドシリンダ (6) ニードル弁 (7) ピストン (8) 前進付勢バネ (9) 塗料調節ネジ (10) エンドキャップ (15) 環状噴射用アタッチメント (16) 胴体部 (18) 環状噴射ノズル (19) 噴射間隙 (20) 密着仕切り壁 (21) 空気用弁座 (22) 噴射孔 (23) 噴射空気通路孔 (24) 塗料弁部 (31) 高圧空気通孔 (32) 縮径段部 (33) 当り段部 (34) ピストン摺動軸部 (40) 塗料流入室 (41) シリンダ (42) 給・排気口 (43) 排・給気口 (44) 噴射用高圧空気供給口 (45) ロッドシリンダ固定室 (46) ロッドシリンダ用空気供給通路 (52) 保持穴 (53) Oリング (55) 中空ロッド用空気供給室 (56) 高圧空気進入通孔 (57) 塗料ノズル装着口 (61) 後退規制用鍔部 (62) 空気開閉用尖体 (63) 雄螺子軸 (64) 連結用ナット (76) 遅延用ギャップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部を塗料弁部(24)とした空気ノズル
    (2) を先端に備えた進退可能な中空ロッド(3) 及び中空
    ロッド(3) 内において進退し空気ノズル(2)の空気噴射
    口(22)を開閉するニードル弁(6) からなり、前記空気ノ
    ズル(2) へ供給する高圧空気とは別に供給するようにし
    た高圧空気の供給・排気の切り替えで作動するシリンダ
    機構により、塗装開始時には塗料の塗料ノズル(1) 内へ
    の流出よりも僅かに早く空気ノズル(2) から高圧空気が
    噴射され、且つ塗装中断又は中止時等には塗料流出停止
    と同時又は僅かに遅れて高圧空気の噴射が停止するよう
    に作動する遅延作動機構を具備した噴射手段を、前記空
    気ノズル(2) の塗料弁部(24)が当接する塗料用弁座(14)
    を内面に形成した塗料ノズル(1) を装着したガンボディ
    (4) の単一の塗料流入室(40)に貫通配設し、該塗料流入
    室(40)に供給した塗料を塗料ノズル(1) から噴射させる
    ようにしたことを特徴とする塗料等吹付け用スプレーガ
    ン。
  2. 【請求項2】 塗料ノズル(1) の外周部に環状噴射ノズ
    ル(18)を被冠結合して、塗料ノズル(1) の外周面と環状
    噴射ノズル(18)の内面との間に噴射間隙(19)を形成し、
    空気ノズル(2) に供給する高圧空気とは別に調節した高
    圧空気を噴射間隙(19)へ供給するようにした環状噴射用
    アタッチメント(15)を具備させた請求項1記載の塗料等
    吹付け用スプレーガン。
  3. 【請求項3】 塗料流入室(40)を、数種の塗料の供給が
    できるようにした請求項1又は2記載の塗料等吹付け用
    スプレーガン。
  4. 【請求項4】 環状噴射ノズル(18)の噴射間隙(19)が、
    数種の塗料に対応する数の噴射間隙(19)を同心円に形成
    し、それぞれの噴射間隙(19)への高圧空気の供給を、空
    気量調節手段を備えた流量調節通路から行うようにした
    請求項2又は3記載の塗料等吹付け用スプレーガン。
  5. 【請求項5】 前方に塗料ノズル装着口(57)が開口し、
    圧力又は重力による加圧手段により数種の塗料を供給す
    るようにした単一の塗料流入室(40)と、該塗料流入室(4
    0)の後方に、噴射用高圧空気供給通口(44)と連通する通
    路を確保してロッドシリンダ(5) を保持するためのロッ
    ドシリンダ固定室(45)及び前記噴射用高圧空気供給口(4
    4)とは別に調節した圧力空気を供給、排気するようにし
    たシリンダ(41)とを、同一軸線上に順次形成したガンボ
    ディ(4) とし、該ガンボディ(4) のロッドシリンダ固定
    室(45)に、噴射用高圧空気供給口(44)と連通する中空ロ
    ッド用空気供給室(55)を備えたロッドシリンダ(5) を気
    密状態で保持固定する一方、該ロッドシリンダ(5) に、
    外周壁に前記中空ロッド用空気供給室(55)と連通する高
    圧空気通孔(31)を又中空内部に縮経段部(32)をそれぞれ
    形成した中空ロッド(3) を中心軸線方向にスライド自在
    に保持させ、中空ロッド(3) 内には、先端を空気用開閉
    尖体(62)とし中間部に前記縮経段部(32)に当接される後
    退規制用鍔部(61)を形成したニードル弁(6) をスライド
    自在に保持し、前記中空ロッド(3)の先端に、中心を空
    気噴射口(22)とし周囲を塗料弁部(24)とした空気ノズル
    (2)を交換自在に装着するとともに、塗料ノズル装着口
    (57)に、外面を先細りのテーパ円筒状の外周面とし内面
    に塗料弁部(24)が当接する塗料用弁座(14)を形成した塗
    料ノズル(1) を装着し、またシリンダ(41)内にピストン
    (7) を設け、該ピストン(7) を、中空ロッド(3) に遅延
    用ギャップ(76)を確保して被冠した上でニードル弁(6)
    の後端部に連結固定し、シリンダ(41)の後端開口部を、
    ニードル弁(6)の進退ストロークを設定する調節ネジ(9)
    を具備したエンドキャップ(10)で閉塞し、また、空気
    ノズル(2) には、ガンボディ(4) への高圧空気とは異な
    る、圧力調節弁を介在する又はしない供給経路と接続す
    る環状噴射用高圧空気供給口(16a) から、流量調節通路
    を経て使用塗料の種類に対応した数に分割形成した噴射
    間隙(19)に高圧空気を供給し、これを環状噴射ノズル(1
    8)から噴射するようにした環状噴射用アタッチメント(1
    5)を交換自在に装備させたことを特徴とする外部混合型
    の塗料等吹付け用スプレーガン。
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