JPH11114107A - ゴルフクラブヘッド及びその製法 - Google Patents
ゴルフクラブヘッド及びその製法Info
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- JPH11114107A JPH11114107A JP9303798A JP30379897A JPH11114107A JP H11114107 A JPH11114107 A JP H11114107A JP 9303798 A JP9303798 A JP 9303798A JP 30379897 A JP30379897 A JP 30379897A JP H11114107 A JPH11114107 A JP H11114107A
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Abstract
ないゴルフクラブヘッド及びその製法を提供することに
ある。 【解決手段】 中空のメタルウッド型のゴルフクラブヘ
ッドに於て、ヘッド本体1のソール部4のトウ−ヒール
方向の中間に前後方向の橋絡片部13を残して第1開口部
11・第2開口部12を形成する。第1蓋板部2と第2蓋板
部3を第1・第2開口部11,12の開口端縁に溶接して施
蓋する。
Description
ド及びその製法に関する。
ラブヘッドは、ソール部又はクラウン部の略全面に渡っ
て開口部を有するヘッド本体と、この開口部を施蓋する
蓋板部とを、各々鋳込みによって形成し、形成した金属
製のヘッド本体の開口端縁に蓋板部を溶接し施蓋して作
製されたものであった。
を打球したときに最も衝撃力が加わるのはフェイス打球
部(フェイス面)であるため、このゴルフクラブヘッド
は、そのフェイス面近傍の溶接部分に強い衝撃荷重が加
わって溶接部に亀裂を生ずることがあった。特に、ソー
ル部を溶接するケースでは、インパクトの衝撃力がソー
ル部分のフェイス寄り部分に大きく加わり、この部分の
溶接部が外れるケースが多く見られた。
て溶接部に割れを生じないゴルフクラブヘッド及びその
製法を提供することを目的とする。
めに、本発明に係るゴルフクラブヘッドは、中空のメタ
ルウッド型のゴルフクラブヘッドに於て、ヘッド本体の
ソール部のトウ−ヒール方向の中間に前後方向の橋絡片
部を残してソール部のトウ部寄りとヒール部寄りに第1
開口部・第2開口部を形成し、第1蓋板部と第2蓋板部
を上記第1・第2開口部の開口端縁に溶接して施蓋した
ものである。
ブヘッドに於て、ヘッド本体のクラウン部のトウ−ヒー
ル方向の中間に前後方向の橋絡片部を残してクラウン部
のトウ部寄りとヒール部寄りに第1開口部・第2開口部
を形成し、第1蓋板部と第2蓋板部を上記第1・第2開
口部の開口端縁に溶接して施蓋したものである。
幅寸法W1 を、フェイス面のトウ−ヒール方向の幅寸法
W2 の25%〜60%に設定したものである。
製法は、ロストワックス法にて中空のメタルウッド型の
ゴルフクラブヘッドを作製する製法に於て、ソール部の
略全面に渡って開口部を有するヘッド本体、該開口部の
所定位置に対応する前後方向の橋絡片部、該橋絡片部よ
りもトウ部側の第1開口部と橋絡片部よりもヒール部側
の第2開口部を夫々施蓋するための第1蓋板部と第2蓋
板部を、各々ワックスにて形成し、次に、フェイス面の
トウ−ヒール方向の中間部位に対応する上記開口部のフ
ェイス面側とバックフェイス側の開口端縁に上記橋絡片
部の両端を橋絡状に融着して上記ヘッド本体に一体化
し、その後、ワックスにて形成した橋絡片部が一体化し
たヘッド本体及び上記第1・第2蓋板部を夫々耐火物で
被覆すると共にワックスを溶融流失させ、該各耐火物を
加熱して各鋳型を焼成し、該各鋳型に溶湯を注湯して橋
絡片部が一体化した金属製のヘッド本体及び第1・第2
蓋板部を成型し、該第1・第2蓋板部をヘッド本体の上
記第1・第2開口部の開口端縁に溶接するものである。
ウッド型のゴルフクラブヘッドを作製する製法に於て、
クラウン部の略全面に渡って開口部を有するヘッド本
体、該開口部の所定位置に対応する前後方向の橋絡片
部、該橋絡片部よりもトウ部側の第1開口部と橋絡片部
よりもヒール部側の第2開口部を夫々施蓋するための第
1蓋板部と第2蓋板部を、各々ワックスにて形成し、次
に、フェイス面のトウ−ヒール方向の中間部位に対応す
る上記開口部のフェイス面側とバックフェイス側の開口
端縁に上記橋絡片部の両端を橋絡状に融着して上記ヘッ
ド本体に一体化し、その後、ワックスにて形成した橋絡
片部が一体化したヘッド本体及び上記第1・第2蓋板部
を夫々耐火物で被覆すると共にワックスを溶融流失さ
せ、該各耐火物を加熱して各鋳型を焼成し、該各鋳型に
溶湯を注湯して橋絡片部が一体化した金属製のヘッド本
体及び第1・第2蓋板部を成型し、該第1・第2蓋板部
をヘッド本体の上記第1・第2開口部の開口端縁に溶接
するものである。
づき、本発明を詳説する。
ドの実施の一形態を示す底面図及び断面背面図である。
このゴルフクラブヘッドは中空のメタルウッド型であ
り、ソール部4のトウ−ヒール方向の中間に前後方向の
橋絡片部13を残して、ソール部4のトウ部5寄りに第1
開口部11が形成されると共に、ソール部4のヒール部6
寄りに第2開口部12が形成されている(図5参照)。そ
して、第1開口部11と第2開口部12が夫々第1蓋板部2
と第2蓋板部3にて施蓋されている。なお、ヘッド本体
1に於て、7はフェイス面、8はバックフェイス、9は
クラウン部、10はネック部である。
トワックス法にて作製される。即ち、図3と図4に示す
如く、ソール部4の略全面に渡って開口部Cを有するヘ
ッド本体1a、開口部Cの所定位置に対応する前後方向
の橋絡片部13a、橋絡片部13aよりもトウ部5側に対応
する第1蓋板部2a、橋絡片部13aよりもヒール部6側
に対応する第2蓋板部3aを、各々ワックスにて形成す
る。なお、ヘッド本体1aの開口部Cの開口端縁16には
内鍔部15が設けられている。
a及び橋絡片部13aに於て、図4と図5に示すように、
フェイス面7のトウ−ヒール方向の中間部位に対応する
開口部Cのフェイス面7側とバックフェイス8側の開口
端縁16に、橋絡片部13aの両端を橋絡状に融着してヘッ
ド本体1aに一体化する。これによって、橋絡片部13a
よりもトウ部5側に第1開口部11が形成されると共に、
橋絡片部13aよりもヒール部6側に第2開口部12が形成
される。このとき、フェイス面7近傍の橋絡片部13aの
端部の幅寸法W1 は、フェイス面7のトウ−ヒール方向
の幅寸法W2 の25%〜60%に設定されている。
本体1a及び第1・第2蓋板部2a,3aを夫々耐火物
で被覆すると共に内部のワックスを溶融流失させ、各耐
火物を加熱して各鋳型を焼成する。そして、各鋳型に溶
湯(例えばチタンやステンレスやアルミ等)を注湯する
ことによって、図6に示す如く、橋絡片部13が一体化し
た金属製のヘッド本体1及び第1・第2蓋板部2,3が
成型される。
部13が一体化した)ヘッド本体1の第1・第2開口部1
1,12の開口端縁───即ち、開口端縁16と橋絡片部13
の側端縁17───に溶接し、溶接部の盛り上がりや変色
等を除去する切削・研磨等の加工を行って図1と図2に
示す完成品の状態に仕上げる。
は、ヘッド本体1と橋絡片部13とが一体成型されたもの
であり、(上述したように)フェイス面7近傍の橋絡片
部13の端部の幅寸法W1 が、フェイス面7のトウ−ヒー
ル方向の幅寸法W2 の25%〜60%に設定されている。つ
まり、ソール部4に於て、フェイス面7寄りでかつトウ
−ヒール方向の中間位置にインパクトの衝撃が最もかか
るため、この部位から溶接部を無くして溶接部割れを防
止している。
がフェイス面7の上記幅寸法W2 の25%未満であると、
フェイス面7寄りでかつトウ−ヒール方向の中間位置に
まで溶接部が設けられてしまい、打球時の衝撃にて溶接
割れが発生し易くなる。また、橋絡片部13の端部の幅寸
法W1 がフェイス面7の幅寸法W2 の60%を越えると、
鋳型の作製に於て、中子の保持が困難となる。
の他の実施の形態を示し、このものは、ヘッド本体1の
クラウン部9のトウ−ヒール方向の中間に前後方向の橋
絡片部13を残してクラウン部9のトウ部寄りとヒール部
6寄りに第1開口部11・第2開口部12を形成し、第1蓋
板部2と第2蓋板部3を第1・第2開口部11,12の開口
端縁に溶接して施蓋したものである。
作製される。つまり、図8に示すように、クラウン部9
の略全面に渡って開口部Cを有するヘッド本体1a及び
橋絡片部13a、第1・第2蓋板部2a,3aをワックス
にて形成し、フェイス面7のトウ−ヒール方向の中間位
置に対応する開口部Cのフェイス面7側とバックフェイ
ス8側の開口端縁16に(仮想線で示す如く)橋絡片部13
aの両端を橋絡状に融着してヘッド本体1aに一体化す
る。
部13aが一体化したヘッド本体1a及び第1・第2蓋板
部2a,3aをもとにして(上述と同様に)鋳型を作
り、図9に示す如く、橋絡片部13aが一体化した金属製
のヘッド本体1及び第1・第2蓋板部2,3を成型す
る。この場合も、フェイス面7近傍の橋絡片部13の幅寸
法W1 は、フェイス面7のトウ−ヒール方向の幅寸法W
2 の25%〜60%である。そして、第1・第2蓋板部2,
3を第1・第2開口部11,12の開口端縁に溶接し、溶接
部の切削・研磨等の加工を行って図7に示す完成品の状
態に仕上げる。
に於て、フェイス面7寄りでかつトウ−ヒール方向の中
間位置に溶接部が無いため、インパクトの大きな衝撃が
加わっても溶接部割れを生じず、クラブヘッドとしての
機能を長期間維持できる。
の本発明実施品をチタンにて10個作り、50m/sec の速度
でゴルフボールを各1000回ずつ実際に打撃したところ、
溶接部に亀裂を生じないことが判明した。(なお、従来
のクラブヘッドでは、正常な溶接ならば問題はないが、
中には5回程度の打撃にて亀裂を生じることがあっ
た。)
に記載する効果を奏する。
衝撃を受けるソール部4のフェイス面7寄りでかつトウ
−ヒール方向の中間位置に溶接部が無いため、溶接部割
れが生じ難くなり、ゴルフクラブヘッドとしての十分な
機能を長期間維持することができる。
衝撃を受けるクラウン部9のフェイス面7寄りでかつト
ウ−ヒール方向の中間位置に溶接部が無いため、溶接部
割れが生じ難くなり、ゴルフクラブヘッドとしての十分
な機能を長期間維持することができる。
防止でき、かつ、ヘッド本体の作製が容易となる。
衝撃を受けるソール部4のフェイス面7寄りでかつトウ
−ヒール方向の中間位置に溶接部が無いゴルフクラブヘ
ッドを作製することができ、溶接部割れを確実に防止す
ることができる。また、容易に作製できて、品質のばら
つきも生じ難い。
衝撃を受けるクラウン部9のフェイス面7寄りでかつト
ウ−ヒール方向の中間位置に溶接部が無いゴルフクラブ
ヘッドを作製することができ、溶接部割れを確実に防止
することができる。また、容易に作製できて、品質のば
らつきも生じ難い。
示す底面図である。
である。
蓋板部を示す説明図である。
示す底面図である。
第1・第2蓋板部を示す説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 中空のメタルウッド型のゴルフクラブヘ
ッドに於て、ヘッド本体1のソール部4のトウ−ヒール
方向の中間に前後方向の橋絡片部13を残してソール部4
のトウ部5寄りとヒール部6寄りに第1開口部11・第2
開口部12を形成し、第1蓋板部2と第2蓋板部3を上記
第1・第2開口部11,12の開口端縁に溶接して施蓋した
ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 - 【請求項2】 中空のメタルウッド型のゴルフクラブヘ
ッドに於て、ヘッド本体1のクラウン部9のトウ−ヒー
ル方向の中間に前後方向の橋絡片部13を残してクラウン
部9のトウ部5寄りとヒール部6寄りに第1開口部・第
2開口部11,12を形成し、第1蓋板部2と第2蓋板部3
を上記第1・第2開口部11,12の開口端縁に溶接して施
蓋したことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 - 【請求項3】 フェイス面7近傍の橋絡片部13の端部の
幅寸法W1 を、フェイス面7のトウ−ヒール方向の幅寸
法W2 の25%〜60%に設定した請求項1又は2記載のゴ
ルフクラブヘッド。 - 【請求項4】 ロストワックス法にて中空のメタルウッ
ド型のゴルフクラブヘッドを作製する製法に於て、ソー
ル部4の略全面に渡って開口部Cを有するヘッド本体1
a、該開口部Cの所定位置に対応する前後方向の橋絡片
部13a、該橋絡片部13aよりもトウ部5側の第1開口部
11と橋絡片部13aよりもヒール部6側の第2開口部12を
夫々施蓋するための第1蓋板部2aと第2蓋板部3a
を、各々ワックスにて形成し、次に、フェイス面7のト
ウ−ヒール方向の中間部位に対応する上記開口部Cのフ
ェイス面7側とバックフェイス8側の開口端縁16に上記
橋絡片部13aの両端を橋絡状に融着して上記ヘッド本体
1aに一体化し、その後、ワックスにて形成した橋絡片
部13aが一体化したヘッド本体1a及び上記第1・第2
蓋板部2a,3aを夫々耐火物で被覆すると共にワック
スを溶融流失させ、該各耐火物を加熱して各鋳型を焼成
し、該各鋳型に溶湯を注湯して橋絡片部13が一体化した
金属製のヘッド本体1及び第1・第2蓋板部2,3を成
型し、該第1・第2蓋板部2,3をヘッド本体1の上記
第1・第2開口部11,12の開口端縁に溶接することを特
徴とするゴルフクラブヘッドの製法。 - 【請求項5】 ロストワックス法にて中空のメタルウッ
ド型のゴルフクラブヘッドを作製する製法に於て、クラ
ウン部9の略全面に渡って開口部Cを有するヘッド本体
1a、該開口部Cの所定位置に対応する前後方向の橋絡
片部13a、該橋絡片部13aよりもトウ部5側の第1開口
部11と橋絡片部13aよりもヒール部6側の第2開口部12
を夫々施蓋するための第1蓋板部2aと第2蓋板部3a
を、各々ワックスにて形成し、次に、フェイス面7のト
ウ−ヒール方向の中間部位に対応する上記開口部Cのフ
ェイス面7側とバックフェイス8側の開口端縁16に上記
橋絡片部13aの両端を橋絡状に融着して上記ヘッド本体
1aに一体化し、その後、ワックスにて形成した橋絡片
部13aが一体化したヘッド本体1a及び上記第1・第2
蓋板部2a,3aを夫々耐火物で被覆すると共にワック
スを溶融流失させ、該各耐火物を加熱して各鋳型を焼成
し、該各鋳型に溶湯を注湯して橋絡片部13が一体化した
金属製のヘッド本体1及び第1・第2蓋板部2,3を成
型し、該第1・第2蓋板部2,3をヘッド本体1の上記
第1・第2開口部11,12の開口端縁に溶接することを特
徴とするゴルフクラブヘッドの製法。
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---|---|---|---|
JP30379897A JP3729306B2 (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | ゴルフクラブヘッド及びその製法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30379897A JP3729306B2 (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | ゴルフクラブヘッド及びその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11114107A true JPH11114107A (ja) | 1999-04-27 |
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Family
ID=17925435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30379897A Expired - Fee Related JP3729306B2 (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | ゴルフクラブヘッド及びその製法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3729306B2 (ja) |
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1997
- 1997-10-16 JP JP30379897A patent/JP3729306B2/ja not_active Expired - Fee Related
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