JPH11114026A - 散剤監査装置 - Google Patents

散剤監査装置

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Publication number
JPH11114026A
JPH11114026A JP9321896A JP32189697A JPH11114026A JP H11114026 A JPH11114026 A JP H11114026A JP 9321896 A JP9321896 A JP 9321896A JP 32189697 A JP32189697 A JP 32189697A JP H11114026 A JPH11114026 A JP H11114026A
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JP
Japan
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reading
code
identification code
powder
sensor
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Application number
JP9321896A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Kamioka
文明 上岡
Touji Kiyama
東児 木山
Rika Kawaguchi
理嘉 川口
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AIN DENSHI KK
HIROKEI KK
ONION KK
Original Assignee
AIN DENSHI KK
HIROKEI KK
ONION KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 散剤の調合における人為的ミスを排除し、調
合を正確かつ迅速に行う。 【解決手段】 散剤容器の底部に識別コードを取付け、
散剤容器を読取センサ13上に載置し、識別コードを読
取つて薬剤名を判別し、散剤容器から調合量分取出して
電子天秤で計量し、計量入力ボタン18を押して入力す
る。入力された薬剤名、調合量は、液晶表示器20に表
示され、全部の散剤について調合が完了した後にプリン
トボタン24を押し、プリンタ23により調合記録を印
刷する。識別コードが円形を放射状に等分割した扇形領
域を単位として2進数のデータを表示するマーカーで形
成されたサークルコードで、読取センサ13がサークル
コードのマーカー数と同数又は2倍の数であり、これら
がサークルコードと同心状になるように等間隔に配置さ
れている。これにより、識別コードの向き、汚れ等に関
係なく、読取センサ13で識別コードを正確に読取り得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院の薬局、調剤
薬局等において散剤を調合する際に使用する散剤監査装
置に関し、詳細には、医師の処方箋通りに散剤を調合し
たことを確認するための調合記録を作成する散剤監査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院の薬局、調剤薬局等においては、散
剤の調合を医師の処方箋通りに正確に行うために、作業
者の誤解、錯誤等の人為的ミスを排除する体制に整備す
ることが要望されている。散剤の調合は、医師の処方箋
に従つて所定の散剤を順次選択して計量し、乳鉢等に入
れて撹拌混合して各散剤を均一に調合し、服用数に均等
割りして分包することにより行なわれている。ところ
が、作業者が医師の処方箋を読み間違えたり、散剤の種
類を間違えたりすることが皆無とはいえない。これらの
誤解、錯誤等を排除するためには、調合完了後に医師の
処方箋と照合し確認することが必要であるが、作業者の
記憶にたよらざるを得ないため、客観的に確認し得ない
という問題点があつた。
【0003】そこで、調合内容を客観的に確認するため
に、調合毎に散剤の種類、調合量等を記録し、調合記録
を作成する散剤監査装置が一部の病院の薬局、調剤薬局
等に導入されている。この散剤監査装置は、各散剤容器
に薬剤名を識別する識別コードとしてバーコードを取付
け、このバーコードを読取器で光学的に読取り、読取ら
れたバーコードから薬剤名をパソコン等の制御演算手段
で判別して記録し、散剤容器から散剤を取り出して計量
器で調合量分を計量し、この計量値を制御演算手段に記
録し、全部の散剤を調合した後に印刷器により調合記録
を印刷するようになつている。この印刷物を医師の処方
箋と照合し、調合されたものが医師の処方箋通りである
ことを確認し、医師の処方箋と一緒にして保管する。な
お、予めバーコードに対応した薬剤名を制御演算手段に
登録しておき、調合毎に医師の処方箋に記載された患者
名、服用数等の基礎的記録事項をキーボード等により制
御演算手段に入力して記録する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
散剤監査装置については、散剤容器に取付けられた識別
コードが直線を平行に配置したマーカーでデータを表示
したバーコードであり、読取器の読取センサが一方向か
ら直線状に走査するものであることから、バーコードと
読取センサの走査方向とが合致しなければバーコードを
読取ることができない。そのため、読取作業を複数回繰
り返す必要があり、読取作業を迅速に行い難いという問
題点がある。
【0005】また、バーコードが前記のように直線で表
示されたものであるため、直線状に汚れが付いた場合に
は汚れた部位を1つのマーカーと誤認し、本来のデータ
とは異なるものを読取る恐れがあり、必ずしも読取りが
正確であるとはいい難いという問題点がある。
【0006】さらに、汎用の読取器、制御演算手段、印
刷器等を組合わせて構成され、非常に高価であるため、
特に小規模の調剤薬局等への導入が困難な状況である。
【0007】本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、その課題は、散剤の調合を正確かつ迅速に行
い得る安価な散剤監査装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では、識別コードを円形を放射状に等分割し
た扇形領域を単位として2進数のデータを表示するマー
カーで形成されたサークルコードとし、読取手段の読取
センサを一方向から円形状に走査するようになつてい
る。これにより、識別コードの向きに関係なく、読取セ
ンサで識別コードを読取つて散剤の種類を記録する。マ
ーカーに直線状の汚れが付着したとしても、汚れた部位
をマーカーと誤認することがなく、識別コードを正確に
読取る。
【0009】また、本発明では、読取手段、制御演算手
段及び印刷手段を本体ケースに一体に収納し、読取手段
の読取センサを本体ケースの上部に配置し、読取センサ
の上方に散剤容器を載置するテーブルを設け、散剤容器
の底部に識別コードを取付ることにより、散剤監査装置
をコンパクトな構造としている。また、散剤容器をテー
ブル上に載置することにより読取センサが識別コードを
走査し、識別コードを読取る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の散剤監査装置は、散剤容
器に取付けられた識別コードと、この識別コードを読取
つて識別コード信号を出力する読取手段と、散剤の調合
量を計量して調合量信号を出力する計量手段と、入力さ
れた識別コード信号に基いて薬剤名を記録するととも
に、計量信号に基いて散剤の調合量を記録する制御演算
手段と、制御演算手段に記録された調合情報を印刷する
印刷手段とを備えてなるものであつて、識別コードが円
形を放射状に等分割された複数の扇形領域を単位として
2進数のデータを示すマーカーで形成されたサークルコ
ードであり、読取手段が識別コードを円形状に走査する
読取センサを有し、読取センサからの検出信号に基いて
識別コード信号を判別し出力するようになつている。
【0011】識別コードは、一対の対角位置のマーカー
を同一データにして2個のスタートマーカーが形成さ
れ、他の対の対角位置のマーカーが互いに反転データに
形成されるとともに、スタートマーカー間の一方のマー
カー群が他方のマーカー群より小さいデータに形成さ
れ、小さいデータに形成された前記マーカー群でコード
表示されていてもよい。その際、読取手段は、読取セン
サからの検出信号に基いて各対角位置のマーカー毎にそ
のデータの排他的論理和を演算して2個のスタートマー
カーを判別し、一方のスタートマーカーから他方のスタ
ートマーカーまでのデータと他方のスタートマーカーか
ら一方のスタートマーカーまでのデータとを比較し、小
さい方のデータを識別コード信号として出力するように
なつている。また、読取手段は、一方のスタートマーカ
ーから他方のスタートマーカーまでの2進数のデータと
他方のスタートマーカーから一方のスタートマーカーま
での2進数のデータとをそれぞれ10進数に変換して比
較し、小さい方のデータを識別コード信号として出力す
るようになつていてもよい。
【0012】前記散剤監査装置において、サークルコー
ドが光を反射するように形成され、読取手段の読取セン
サが発光器と受光器とからなるものでもよい。その際、
読取手段は、1個の読取センサが回転するように設けら
れていてもよいが、サークルコードのマーカーと同数の
読取センサが等間隔に円形状に固定配置されていること
が好ましい。また、読取手段は、サークルコードのマー
カーの2倍の数の読取センサが等間隔に円形状に固定配
置され、1つ置きの読取センサを第1センサ群とし、残
りのセンサを第2センサ群とし、第1センサ群の走査及
び第2センサ群の走査により個別にサークルコードのデ
ータを読取るようになつていることがさらに好ましい。
これにより、仮に一方のセンサ群の各読取センサがサー
クルコードの各マーカー境界線に対向しているとして
も、他方のセンサ群の各読取センサがサークルコードの
各マーカーに対向していることから、他方のセンサ群に
よりサークルコードのデータを読取ることができ、読取
りミスを抑制し得る。
【0013】前記散剤監査装置において、識別コードが
散剤容器の底部に取付けられ、読取手段の読取センサが
識別コードを下向きにして散剤容器を載置し、識別コー
ドを下方から走査するようになつていてもよい。これに
より、散剤容器と読取センサとを両手に持つて対向させ
る必要がなく、散剤容器を読取センサ上に載置すること
により識別コードを読取ることができ、読取作業を単純
化し得る。特に、読取手段、制御演算手段及び印刷手段
を本体ケースに一体に収納し、読取手段の読取センサを
本体ケースの上部に配置し、読取センサの上方に散剤容
器を載置するテーブルを設け、散剤容器の底部に設けら
れた識別コードを読取センサで走査するようになつてい
ることが好ましい。これにより、読取作業をさらに単純
化し得るとともに、散剤監査装置をコンパクト化し得
る。
【0014】前記散剤監査装置において、散剤容器の底
部に取付けられた識別コードと読取手段の読取センサと
を同心状に位置決めする位置決め手段が設けられている
ことが好ましい。位置決め手段としては、識別コードの
中心に設けられた円錐台状凹部と、読取センサの中心に
設けられた円錐台状凸部とからなるものが好ましい。こ
れにより、識別コードと読取センサとを接近させて前記
凹部と凸部とが係合した後、自動的に同心状に位置決め
する。
【0015】前記散剤監査装置において、読取センサの
走査可能範囲内に識別コードが接近した時に読取センサ
の走査を開始させる読取作動スイツチが設けられている
ことが好ましい。これにより、読取センサを無駄なく作
動させるとともに、識別コードの読取りを正確になし得
る。特に、読取センサが発光器と受光器とからなる光学
式のものである場合には、読取時以外は発光器が消灯
し、読取時には点灯するが識別コード及び散剤容器で覆
われるため、発光器の光による作業者への悪影響を防止
し得る。
【0016】読取作動スイツチは、位置決め手段と同一
位置に設けられていることが好ましい。これにより、識
別コードと読取センサとが位置決めされた時に読取セン
サが走査開始するため、識別コードを正確に読取る。ま
た、読取作動スイツチとしては、近接スイツチが好まし
く、例えば磁石と磁気式センサからなるものでもよい。
その際、磁石が識別コードの側に設けられ、磁気式セン
サが読取センサの側に設けられていてもよい。
【0017】前記散剤監査装置において、識別コードを
散剤容器の底部に取付ける取付台を設けてもよい。この
取付台は、その底部側に識別コードを取付ける凹部を形
成したものが好ましく、識別コードの汚れを防止し得
る。取付台の凹部を円筒状とし、その中央に下部端面が
取付台の底部端面と同一面となるように円柱を設け、こ
の円柱の下部端面側に位置決め用の円錐台状凹部を形成
したものでもよい。その際、読取手段の読取センサの側
に前記円錐台状凹部と係合する円錐台状凸部を設けるこ
とにより、識別コードと読取センサとの位置決めを円滑
に行い得る。また、前記円柱内の円錐台状凹部の上部に
磁石を設け、読取センサの円錐台状凸部の下方に磁気式
センサを設けることにより、読取作動スイツチをコンパ
クトに配置し得る。これにより、散剤監査装置をコンパ
クト化し得るとともに、読取作業を単純化し、迅速化し
得る。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を図に基いて説明する。図2
及び図3において、1は散剤監査装置本体、2は本体ケ
ース、3はシートキーである。シートキー3は、データ
の設定/登録に使用するキーで、薬剤登録兼用PNキー
4、薬剤名兼用Rpキー5、極量兼用NAMEキー6、
ENTキー7、AC兼用CLキー8、↑キー9、↓キー
10等の機能キー11と、カタカナ、アルフアベツト、
数値等を兼用する文字・記号キー12とからなつてお
り、キー信号を出力するようになつている。13は読取
センサで、図5に示すように散剤容器Wをテーブル14
上に載置した時に散剤容器Wの底部に取付台15を介し
て貼着されたコードラベル16のサークルコードを光学
的に読み取つて、検出信号を図1に示すように制御演算
基板17に出力するようになつている。読取センサ13
の具体的構造及び作用は、取付台15、コードラベル1
6等の説明と併せて後述する。18は計量入力ボタン
で、後述する電子天秤19からの計量信号を入力するよ
うになつている。20は液晶表示器で、図6に示す薬剤
登録画面データフオーマツト(以下、薬剤登録画面とい
う)21と図7に示す散剤画面データフオーマツト(以
下、散剤画面という)22の2種類の画面データフオー
マツトを2ライン分表示するようになつている。23は
公知のプリンタ、24はプリンタを作動するプリントボ
タン、25は電子天秤接続コンセント、26は電源スイ
ツチである。
【0019】制御演算基板17は、図2及び図3に図示
されていないが、本体ケース2内に収納されており、図
1に示すようにシートキー3、読取センサ13、電子天
秤19、液晶表示器20、プリンタ23等と電気的に接
続されている。そして、シートキー3、読取センサ1
3、電子天秤19等の入力手段からの入力信号を所定の
プログラムに従って演算処理し、演算結果を液晶表示器
20、プリンタ23等に表示するようになっている。例
えば、図6と図7に示す薬剤登録画面21と散剤画面2
2の2種類の画面が記録されており、電源スイツチ26
をオンした時に散剤画面22を液晶表示器20に2ライ
ン分表示し、薬剤登録兼用PNキー4をピツという音が
するまで押した時に薬剤登録画面21に切替えるように
プログラムされている。なお、このプログラムの内容、
制御演算基板17の作用等は、図1に示す散剤監査装置
27の操作方法との関連において後述する。
【0020】散剤監査本体1は、前記のように構成され
ており、電子天秤接続コンセント25に計量値を電気信
号として出力する公知の電子天秤19を接続することに
より図1の散剤監査装置27を構成するようになつてい
る。散剤監査装置27を使用して散剤の調合を行う際、
後述するように散剤容器Wの底部に取付台15を介して
コードラベル16が取付けられている。そして、予め薬
剤名の登録操作により薬剤名等を登録しておき、調合記
録の作成操作により調合内容を記録する。
【0021】薬剤名の登録操作は、図8に示す手順によ
り行なわれる。すなわち、電源スイツチ26を入れた時
には液晶表示器20の画面に散剤画面22が表示されて
いるが、これを薬剤登録画面21に切替える。この切替
えは、薬剤登録兼用PNキー4をピツという音がするま
で押すことにより行われる。画面が切替わつた後、散剤
容器Wをテーブル14上に載置する。ピツという音がし
た時にコードラベル16のサークルコードの読み取りが
完了し、薬剤登録画面の薬剤コード表示部28にサーク
ルコードのデータが薬剤コードとして10進数で表示さ
れる。登録済みの場合には、登録されている薬剤名と極
量がそれぞれ薬剤名表示部29と極量表示部30に表示
される。薬剤名、極量が登録されていない場合及び変更
する場合には、これらを設定する。薬剤名の設定は、薬
剤名兼用Rpキー5を押し、↓キー10でカタカナ、ア
ルフアベツト及び数値を選択し、文字・記号キー12で
1文字入力する毎にENTキー7を押して薬剤名を入力
し、入力終了後ENTキー7をピツという音がするまで
押すことにより行う。薬剤名の設定時及び設定完了時に
は、薬剤名が薬剤名表示部29に表示される。極量の設
定は、極量兼用NAMEキー6を押した後、文字・記号
キー12で数値を順次入力し、入力終了後にENTキー
7をピツという音がするまで押すことにより行なう。極
量の設定時及び設定完了時には、極量が極量表示部30
に表示される。なお、薬剤名、極量の設定において、A
C兼用CLキー8を押すことにより1文字削除でき、A
C兼用CLキー8を1秒以上押すことにより全部削除す
ることができる。
【0022】以上のように薬剤コード、薬剤名、極量を
設定した後、これらを登録する。この登録は、散剤登録
兼用PNキー4をピツという音がするまで押すことによ
り行なわれる。これにより、登録が完了し、液晶表示器
20には新しい薬剤登録画面21が表示される。他の散
剤容器Wについても前記同様の操作をし、薬剤コード、
薬剤名、極量を登録する。全部の散剤容器Wについての
登録が完了した後、↑キー9をピツという音がするまで
押すことにより、液晶表示器20の画面が散剤画面22
に切替わる。
【0023】調合記録の作成操作は、図9に示す手順で
行なわれる。すなわち、液晶表示器20の画面には、電
源スイツチ26を入れた時及び薬剤登録操作完了時に図
7に示す散剤画面22の2ライン分が表示されている。
最初に、調合作業者のイニシヤル名を設定する。イニシ
ヤル名の設定は、極量兼用NAMEキー6を押し、文字
・記号キー12を押してアルフアベツトを入力し、1文
字入力毎にENTキー7を押す。2文字目を入力した
後、ENTキー7を押してピツという音がした時に完了
する。設定時及び設定完了時には、2文字のイニシヤル
名がイニシヤルネーム表示部31に表示される。文字の
入力ミスの場合には、入力の終了後にENTキー7を押
してピツという音がした後、極量兼用NAMEキー6か
らやり直すことにより訂正する。次に、処方箋記載のR
pデータ(1日の服用回数×服用日数)を設定する。R
pデータの設定は、薬剤名兼用Rpキー5を押し、文字
・記号キー12で一日の服用回数を数値入力した後、服
用日数を数値入力する。所定の入力終了後、ENTキー
7を押しピツという音がした時に完了する。設定時及び
設定完了時には、RpデータがRp表示部32に表示さ
れる。文字の入力ミスの場合には、入力の終了後にEN
Tキー7を押してピツという音がした後、薬剤名兼用R
pキー5からやり直すことにより訂正する。Rpデータ
の設定に続いてPNデータ(患者名)を設定する。PN
データの設定は、薬剤登録兼用PNキー4を押し、文字
・記号キー12でアルフアベツトを入力し、1文字毎に
ENTキー7を押し、全部の文字を入力した後にENT
キー7をピツという音がするまで押すことにより行う。
設定時及び設定完了時には、患者名がPN表示部33に
表示される。1文字を削除する場合には、AC兼用CL
キー8を押し、全部を削除する場合には1秒以上押すこ
とにより行う。
【0024】イニシアルネーム、Rpデータ、PNデー
タ等の基本データを設定した後、散剤容器Wをテーブル
14上に載置き、薬剤名を設定する。ピツという音がし
た時にコードラベル16のサークルコードのデータを読
取る。そして、読取られたサークルコードのデータが登
録された薬剤コードと比較され、サークルコードのデー
タに対応する薬剤名が薬剤名表示部34に表示される。
薬剤名の設定が終了した後、散剤容器Wから散剤を取り
出し、所定の調合量を電子天秤19で計量し、電子天秤
19の安定マークを確認して計量入力ボタン18を押
す。ピツという音がした時に調合量が設定され、計量デ
ータ表示部35に表示される。以後同様にして、各散剤
容器Wの薬剤名、調合量を設定する。
【0025】以上の操作過程において、常時薬剤重量の
合計が自動的にトータル重量表示部36に表示され、1
パツク当たりの重量すなわちトータル重量をRpデータ
で割つた数値が自動的に1パツク重量表示部37に表示
される。また、これらの数値は各薬剤の調合量が修正さ
れる毎に自動的に修正される。極量が登録されている薬
剤については、調合量が極量を超えた時にブザーにより
警報するようになつている。ブザーが鳴つた場合には、
調合を中止し、処方箋を再確認する。そして、処方箋を
読み間違えていない場合には、処方箋の記載に誤りがあ
ることになり、調合を中止する。処方箋を読み間違えて
いる場合には、調合をやり直す。全部の散剤について調
合が終了した後、プリントボタン24を押す。プリンタ
ー23が作動し、散剤画面22に設定された調合内容す
なわち調合記録を紙等に印刷する。この印刷物の調合記
録を処方箋と照合し、調合の適否を再確認する。
【0026】引き続いて他の患者の散剤を調合する場合
には、AC兼用CLキー8を1秒以上押し、前の散剤画
面22をクリアする。そして、Rpデータの設定から前
記と同様に順次操作し、全部の散剤の調合が終了した
後、プリントボタン18を押す。プリンター23が作動
し、散剤画面22を印刷し、調合記録を作成する。
【0027】以上のようにして散剤の調合過程を液晶表
示器20に表示される散剤画面22で確認しながら記録
し、調合完了までの調合内容すなわち調合記録を印刷
し、印刷物を処方箋と照合し、調合の適否を再確認す
る。そして、調合記録を処方箋と一体にして保管するこ
とにより、いつでも調合記録と処方箋とを照合し得る。
【0028】次に、コードラベル16、取付台15、読
取センサ13及びこれらの付属部材等について、図4、
図5及び図10〜18に基いて説明する。図11〜13
に示すコードラベル16は、10進数で示す70、54
及び55を2進数で表示したサークルコード40を白黒
で紙に印刷し、光学的に読み取り得るように形成されて
おり、図5、図14及び図15に示すように取付台15
に貼着して使用するようになつている。
【0029】これらのコードラベルのサークルコード4
0を図10に概念的に示すサークルコードに基いて説明
する。図10に示すサークルコード40は、円形を放射
状に等分割して形成された18個の扇形領域を2進数の
データすなわち「0」と「1」で表示してマーカーが形
成され、2個のマーカーがそれぞれ第1スタートマーカ
ー41と第2スタートマーカー42とになつている。各
スタートマーカー41、42は対角位置にあり、第1ス
タートマーカー41から左回りに第2スタートマーカー
42までの第1マーカー群43及び第2スタートマーカ
ー42から第1スタートマーカー41までの第2マーカ
ー群44にそれぞれ8ビツトのデータが表示されてい
る。第1マーカー群43の各マーカーと第2マーカー群
44の各マーカーとは、対角位置にあるマーカー同志が
反転データに設定されており、両者の排他的論理和が
「1]となるようになつている。そして、第1マーカー
群43には10進数で1から100までの数字に対応し
た薬剤コードが表示され、第2マーカー群44には10
進数で155から254までの数字に対応したチエツク
コードが表示されている。図10のサークルコード40
は、第1マーカー群43のデータが8ビツトの0100
0110で10進数の70を表示し、第2マーカー群4
4のデータが10111001で10進数の185を表
示している。そして、第1マーカー群43と第2マーカ
ー群44との排他的論理和は、それぞれ「1」となつて
いる。従つて、サークルコード40を読取センサ13で
検出した検出信号について前記演算処理することにより
検出信号の適否を判別することができる。以上のよう
に、第1マーカー群43と第2マーカー群44のデータ
とは、読取センサ13による読み取りミスを未然に防止
し得るように設定されている。
【0030】各スタートマーカー41、42について
は、各マーカー群43、44のマーカーと区別するため
に、同一データが設定されている。すなわち、読取セン
サ13の検出信号について各対角位置のマーカーの排他
的論理和を演算処理した際、各マーカー群43、44に
ついては排他的論理和が「1」となり、スタートマーカ
ー41、42にっいては「0」となることから、スター
トマーカーを判別することができる。なお、いずれが第
1スタートマーカー41であるかの判別は、各マーカー
群43、44のデータの比較により判別するが、この点
については読取センサ13の説明において後述する。ま
た、各スタートマーカー41、42は、データのパリテ
イを兼用しており、第1マーカー群43の各マーカーの
データが「1」であるものの数が奇数の場合には
「0」、偶数である場合には「1」に設定されている。
図10に示すサークルコード40については、第1マー
カー群43、44におけるデータが「1」であるマーカ
ーの数が3個であることから、各スタートマーカー4
1、42のデータは「0]に設定されている。
【0031】図11に示すコードラベル16は、図10
に示すサークルコード40をデータ「0」のマーカーを
白で表示し、データ「1」のマーカーを黒で表示し、紙
に印刷して光学的に読み取り得るようにしたものであ
る。また、このコードラベル16は、中心に穴を有し、
この穴の周囲を黒く印刷し、外形を円形に形成されてお
り、取付台15に取付けて使用するようになつている。
図12に示すコードラベル16は、10進数の54を表
示するサークルコード40が印刷されており、このサー
クルコードの第1マーカー群43のデータが2進数の8
ビツトで00110110と表示され、第2マーカー群
44のデータが11001001と表示されている。こ
のサークルコード40における第1スタートマーカー4
1と第2スタートマーカー42とは、第1マーカー群4
3におけるデータ「1」のマーカー数すなわち黒のマー
カー数が4個の偶数であることから、黒で表示されてい
る。図13に示すコードラベル16は、10進数で55
を表示するサークルコード40が印刷されており、この
サークルコードの第1マーカー群43のデータが001
10111と表示され、第2マーカー群44のデータが
11001000と表示されている。第1マーカー群4
3のデータ「1」のマーカー数が5個の奇数であること
から、各スタートマーカー41、42は白で表示されて
いる。なお、本実施例におけるサークルコード40は、
前記したように薬剤コードが10進数で1から100ま
でが用意されており、それぞれ図11〜13に示すコー
ドラベル16と同様にして形成されている。
【0032】図11〜13に示すコードラベル16は、
図5及び図15に示すように取付台15に貼着し、この
取付台15を散剤容器Wの底部に取付けて使用される。
取付台15は、図5、図14及び図15に示すように外
形が円盤状になつており、底部側にコードラベル16を
取付ける円筒状凹部45が形成され、底部側の中央に下
部端面が取付台15の底部端面と同一面となるように円
柱46が設けられ、この円柱46の下部端面側の中央に
位置決め用の円錐台状凹部47が形成されている。円筒
状凹部45がコードラベル16の外形より幾分大径で、
円柱46がコードラベル16の中央の穴よりも幾分小径
になつており、コードラベル16の中央の穴を取付台の
円柱46に通して円筒状凹部45に貼着するようになつ
ている。これにより、コードラベル16を取付台15に
同心状に取付けることができる。円錐台状凹部47は、
取付台15をテーブル14上に載置する際にテーブル1
4の中央に形成された位置決め用の円錐台状凸部48と
係合し、取付台15と読取センサ13とを同心状に位置
決めする位置決め手段を構成している。
【0033】取付台の円柱46には貫通穴が形成されて
おり、この貫通穴内に磁石49が設けられている。この
磁石49は、図4及び図5に示すようにテーブル14の
中央いいかえれば位置決め用の円錐台状凸部48の直下
に設けられたホール素子等の磁気式センサ50を作動す
るものである。この磁気式センサ50がオンした時に読
取センサ13の走査を開始するようになつており、磁石
49と磁気式センサ50とで読取作動スイツチを構成し
ている。また、磁石49と磁気式センサ50とは、取付
台の円錐台状凹部47がテーブルの円錐台状凸部48に
係合して位置決めされる直近で磁気式センサ50がオン
するように、両者の距離が設定されている。これによ
り、取付台15いいかえればコードラベル16の位置決
めと読取センサ13の走査とがほぼ同時に行なわれるよ
うになつている。
【0034】読取センサ13は、第1発光素子51と第
1受光素子52とを対とする18対からなる第1センサ
群53と、第2発光素子54と第2受光素子55とを対
とする18対からなる第2センサ群56とを備えてい
る。第1発光素子51と第2発光素子54とは、LED
等からなり、図4に示すように同一円周上に等間隔に交
互に配置されている。第1受光素子52と第2受光素子
55とはホトトランジスタ等からなり、図4に示すよう
に各発光素子51、54の内方における同一円周上に等
間隔に交互に配置されている。各センサ群53、56の
上方には、テーブル14がテーブル支持体53を介して
本体ケース2に設けられ、このテーブル14には各発光
素子51、54及び受光素子52、55に対応して発光
素子用スリットと受光素子用スリットが形成されてい
る。テーブル14は、透光用のスリツトが形成されたい
わゆるスリツト板からなつている。各発光素子51、5
4の光は、図5に示すように発光素子用スリットを通つ
てコードラベル16に投射し、コードラベル16による
反射光が受光素子用スリットを通り受光素子52、55
に入射するようになつている。
【0035】第1センサ群53と第2センサ群56と
は、図16及び図17に示すように、制御演算基板17
からの信号により作動し、それぞれ独立してコードラベ
ルのサークルコード40を走査し、サークルコード40
のデータコードを検出するようになつている。すなわ
ち、第1センサ群53は、18個の第1発光素子51が
第発光素子制御信号64により一定周期で同時にオン・
オフし点滅するようになつている。第1受光素子52
は、第1受光素子切替スイツチ58がオンの時に入射光
に応じた電圧等の第1アナログ信号68を検出し、この
第1アナログ信号68を第1AMP60で増幅し、第1
コンパレータ62で基準値と比較し、「0」または
「1」の第1デジタル信号70に変換して制御演算基板
17に出力するようになつている。第1受光素子切替ス
イツチ58は、第1受光素子52のそれぞれに対応した
18個が設けられており、第1発光素子51のオンの間
に第1受光素子切替信号66により1個づつが順番にオ
ン・オフし、第1発光素子51の点灯している間に第1
受光素子52の1個がオン状態となるようになつてい
る。これにより、第1受光素子52は、第1発光素子5
1が18回オン・オフする間に順番に1回づつオン・オ
フし、サークルコード40の各マーカーのデータを検出
することになる。第2センサ群56は、第1センサ群5
3と同様に、18個の第2発光素子54が第2発光制御
信号65により同時に点滅し、第2受光素子55が第2
受光素子切替信号67による第2受光素子切替スイツチ
59の作動によりオン・オフし、第2受光素子55から
の第2アナログ信号69を第2AMP61で増幅し、第
2コンパレータ63で第2デジタル信号71に変換して
制御演算基板17に出力するようになつている。これに
より、サークルコード40の各マーカーのデータを検出
することになる。
【0036】第1発光素子51、第1受光素子52、第
2発光素子54及び第2受光素子55の動作関係を図1
7により説明する。第1発光制御信号64は、オン・オ
フ時間が同一のパルス信号で、オン信号の時に第1発光
素子51を全部点灯し、オフ信号の時に全部消灯するよ
うになつている。第1受光素子切替信号66は、第1発
光制御信号64よりも2分の1遅れてオン信号となり、
第1発光制御信号64のオフ信号と同時にオフ信号とな
るパルス信号で、オン時間を1とすればオフ時間が3に
設定されている。そして、オン信号時に1個の第1受光
素子切替スイツチ58をオンし、第1受光素子切替スイ
ツチ58を1個づつ順番にオンするようになつている。
これにより、第1受光素子52が1個づつ順番にオンす
ることになる。一方、第2発光制御信号65は、第1発
光制御信号64と同一のパルス信号であるが、第1発光
制御信号64と半ピツチ位相が遅れており、第2発光制
御信号65のオフ信号時にオン信号となつている。そし
て、オン信号時に第2発光素子54を全部点灯し、オフ
信号時に全部消灯するようになつている。第2受光素子
切替信号67は、第1受光素子切替信号66と同一のパ
ルス信号で、第2発光制御信号65よりも2分の1遅れ
てオン信号となり、第2発光制御信号65のオフ信号と
同時にオフ信号となつている。そして、オン信号時に1
個の第2受光素子切替スイツチ59をオンし、第2受光
素子切替スイツチ59を1個づつ順番にオンするように
なつている。これにより、第2受光素子55が1個づつ
順番にオンすることになる。
【0037】各発光制御信号64、65及び各受光素子
切替信号66、67が前記のようになつていることか
ら、第1発光素子51が全部点灯し、第1受光素子52
の1個がオンし、第2発光素子54が全部点灯し、第2
受光素子55の1個がオンするという順番を繰り返す。
そして、第1受光素子52は、オンの時に第2発光素子
54が消灯していることから、第2発光素子54に基く
反射光の影響を受けることがなく、対応する第1発光素
子51に基く反射光を検出し得る。また、第2受光素子
55についても同様であり、第1発光素子51に基く反
射光の影響を受けることがなく、対応する第2発光素子
54に基く反射光を検出し得る。
【0038】ところで、各受光素子52、55で検出さ
れたアナログ信号68、69は、それぞれデジタル信号
70、71に変換され制御演算基板17に出力される
が、制御演算基板17により所定のプログラムで演算処
理され、サークルコード40のデータコードが読取られ
る。この演算処理は、例えば図18に示すフローチヤー
トに従つて行なわれる。磁石49と磁気式センサ50か
らなる読取作動スイツチがオンすると、読取センサ13
が作動開始する。第1センサ群53については、第1発
光制御信号64及び第1受光素子切替信号66により第
1発光素子51が一斉に点滅し、第1受光素子52が1
個づつ順番にオンし、その検出信号が第1デジタル信号
70として順次制御演算基板17に出力される。これら
の第1デジタル信号70について、第1受光素子52の
対角位置にあるもの同志のデジタル信号70の排他的論
理和を演算し、「1」となるものの数が偶数(0)か奇
数(1)かを判別する。そして、偶数である場合には、
第1受光素子52による検出信号が正しく、サークルコ
ード40のデータコードが正確に読取られたものと判断
する。奇数の場合には、誤りであると判断し、ブザー等
で知らせるようになつている。次に、排他的論理和が
「0」となるものが1個か否かを判別し、1個である場
合には読取りが正しく行なわれたものと判断するととも
に、「0」となる第1受光素子52がサークルコードの
第1スタートマーカー41及び第2スタートマーカー4
2に対応していると判断する。そして、各スタートマー
カー41、42間のデータを10進数に変換し、その大
小を比較する。小さい方をサークルコード40の薬剤コ
ードとして読取るとともに、第1スタートマーカー41
と第2スタートマーカー42とを判別し、読取動作を終
了する。また、1個以外である場合には、サークルコー
ド40の読取りに誤りがあると判断し、ブザー等で知ら
せるようになつている。
【0039】例えば、図11に示すコードラベルのサー
クルコード40については、第1センサ群53による走
査によつて図17に示す第1アナログ信号68及び第1
デジタル信号70が得られる。第1アナログ信号68
は、サークルコード40の白のマーカーに対して山部と
なり、黒のマーカーに対して谷部となつている。そし
て、第1デジタル信号70は、第1アナログ信号68の
谷部が山部となりデータ「1」を示し、第1アナログ信
号68の山部が谷部となりデータ「0」を示している。
サークルコードの第1スタートマーカー41及び第2ス
タートマーカー42は、第1デジタル信号70において
図17に示す位置のものとなる。そして第1スタートマ
ーカー41から第2スタートマーカー42までのデータ
コードは、2進数の8ビツトで01000110と表示
され、10進数に変換すれば70となる。また、第2ス
タートマーカー42から第1スタートマーカー41まで
のコードデータは、10111001と表示され、10
進数で185となる。すなわち、前者の数字が後者より
も小さく、前者が薬剤コードとして読取られる。
【0040】第2センサ群56についても同様に図18
に示すフローチヤートに従つて動作し、検出の正誤、各
スタートマーカー41、42の位置を判別し、各スター
トマーカー41、42間のデータの大小の判別により薬
剤コードを読取るようになつている。そして、図11に
示すコードラベルのサークルコード40については、図
17に示すように第2アナログ信号69及び第2デジタ
ル信号71が得られ、第1スタートマーカー41と第2
スタートマーカー42の位置及び薬剤コードが読取られ
る。
【0041】以上において、第1センサ群53と第2セ
ンサ群56とで別々にサークルコード40を走査して薬
剤コードを読取るが、いずれか一方による読取りが不可
能な場合には他方による読取りにより薬剤コードを読取
るようになつている。すなわち、例えば第1発光素子5
1と第1受光素子52がサークルコード40の各マーカ
ーの境界線に対向している場合には、第2発光素子54
と第2受光素子55とがサークルコード40の各マーカ
ーに適切に対向しており、第1センサ群53による読取
りが不可能であつても第2センサ群56により読取るこ
とができる。この場合には、第2センサ群56によるも
のを薬剤コードとして読取る。なお、各センサ群53、
56により読取つたデータコードは、サークルコード4
0の各スタートマーカー41、42がパリテイを兼用し
ていることから、誤りがなく常に同一となる。
【0042】調合作業時における薬剤コードの読取操作
は、前記したようにコードラベル16を貼着した取付台
15を散剤容器Wの底部に取付け、この散剤容器Wをテ
ーブル14上に載置することにより自動的に行なわれ
る。すなわち、散剤容器Wをテーブル14上に載置する
際、取付台の円錐台状凹部47がテーブルの円錐台状凸
部48に係合し、取付台15をテーブル14に同心状に
位置決めする。これにより、コードラベルのサークルコ
ード40が読取センサ13に同心状に配置されることに
なる。その際、取付台の磁石49がテーブルの磁気式セ
ンサ50に接近し、磁気式センサ50をオンする。すな
わち、読取作動スイツチがオンする。これにより、第1
センサ群53及び第2センサ群56による走査が開始
し、図16〜18に示すようにしてサークルコード40
のデータコードを読取る。そして、読取りが完了した時
にピツという音により知らせる。以上のように、散剤容
器Wをテーブル14上に載置することにより、自動的に
薬剤コードを読取ることができ、読取作業を簡便に行う
ことができる。なお、本実施例においては読取センサ1
3と制御演算基板17とで読取手段が構成されている
が、読取処理用の制御演算基板を別途用意して読取手段
を構成するようになつていてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、識別コードがサークル
コードであることから、識別コードの向きに関係なく読
取ることができ、また汚れの影響を受け難いため、薬剤
のデータコードを従来よりもはるかに迅速かつ正確に読
取り得る。これにより、散剤の調合作業を迅速かつ正確
に行い、作業者の誤解、錯誤等の人為的ミスを早期に発
見し、前記人為的ミスを極力排除し得る。また、次に述
べる種々の効果を奏することが期待される。 サークルコードが対角位置の1対のマーカーをスタ
ートマーカーとし、これらのスタートマーカーを同一デ
ータとし、他の対のマーカーを反転データとしている場
合には、スタートマーカー間の一方のマーカー群により
コード表示し、他方のマーカー群によりチエツクコード
を表示することになる。これにより、コード表示の読取
りミスを未然に防ぐことができる。また、スタートマー
カーをパリテイに兼用することにより、さらに確実に読
取り得る。 読取センサが発光器と受光器とからなり、これらを
サークルコードのマーカーと同数等間隔に配置したもの
である場合には、読取手段の構造がコンパクトになり、
読取りを迅速に行い得る。 その際、読取センサが発光器と受光器とをサークル
コードのマーカーの2倍の数を等間隔に配置し、1つ置
きの発光器と受光器とを第1センサ群とし、残りのもの
を第2センサ群としたものである場合には、各センサ群
が別個に読取ることができる。これにより、一方のセン
サ群がサークルコードのマーカー境界線に対向し、読取
りが不可能であつたとしても、他方のセンサ群がサーク
ルコードのマーカーに適切に対向することから、これに
より正確に読取ることができる。 読取手段がサークルコードを散剤容器の底部に取付
け、サークルコードを下向きにして散剤容器を載置し、
サークルコードを下方から読取センサで走査するものて
ある場合には、読取操作を片手で行うことができ、それ
だけ簡便かつ迅速に調合作業を行い得る。 特に、読取手段、制御演算手段、印刷手段を本体ケ
ースに一体に収納し、本体ケースの上部に散剤容器を載
置するテーブルを設けたものである場合には、散剤監査
装置が全体としてコンパクトになり、従来のような広い
設置空間を必要としない。また、読取操作のみではなく
他の操作をも簡便に行い得る。従つて、調合作業をさら
に効率良く行い得る。 読取センサと散剤容器の底部に取付けられたサーク
ルコードとを同心状に位置決めする手段を設けたもので
ある場合には、さらに迅速かつ正確に読取操作を行ない
得る。特に、位置決め手段が円錐台状凹部と円錐台状凸
部とからなるものである場合には、両者の係合が円滑に
行なわれ、迅速に位置決めし得る。 サークルコードが読取センサの読取可能範囲に接近
した時に読取センサの走査を開始させる読取作動スイツ
チが設けられている場合には、読取センサを効率良く作
動させ得る。特に、読取センサが発光器と受光器とから
なるものである場合には、読取操作時にのみ発光器が点
灯し、他の操作時には消灯するため、発光器の光線によ
る作業者への悪影響を防止し得る。 読取作動スイツチを位置決め手段と同一位置に設け
ている場合には、サークルコードと読取センサとが位置
決めされると同時に読取センサの走査が開始するため、
読取操作を迅速に行ない得る。 読取作動スイツチが磁石と磁気式センサからなる場
合には、読取センサの読取可能範囲内にサークルコード
が接近した時に読取作動スイツチがオンするように磁石
と磁気式センサの距離を設定することができ、読取作動
スイツチの作動時期を容易に設定し得る。これにより、
読取センサの読取りミスを防止し得る。 ▲10▼ 底部側にコードラベルを取付ける凹部が形成
された取付台が設けられている場合には、コードラベル
を汚損から守ることができ、読取りミスを防止し得る。
また、取付台に位置決め手段、読取作動スイツチ等を組
み込み易く、読取操作をより簡便化し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の概念的な説明図で、ブロツク
図で示す。
【図2】本発明の実施例の散剤監査装置本体の平面図で
ある。
【図3】同じく散剤監査装置本体の右側面図である。
【図4】同じく散剤監査装置本体の要部である読取セン
サの拡大平面図である。
【図5】図4のX−X線に沿う断面図である。
【図6】本発明の実施例の散剤監査装置における薬剤登
録画面データフオーマツト(薬剤登録画面)の説明図で
ある。
【図7】同じく散剤監査装置における散剤画面データフ
オマツト(散剤画面)の説明図である。
【図8】同じく散剤監査装置による薬剤登録操作の手順
を説明する薬剤登録フロー図である。
【図9】同じく散剤監査装置による調合記録の作成操作
の手順を説明する調合記録作成フロー図である。
【図10】同じく散剤監査装置に使用するコードラベル
のサークルコードの概念的な説明図である。
【図11】同じく散剤監査装置に使用するコードラベル
の正面図で、10進数の70を示すサークルコードが白
黒で印刷されている。
【図12】同じく散剤監査装置に使用するコードラベル
の正面図で、10進数の54を示すサークルコードが白
黒で印刷されている。
【図13】同じく散剤監査装置に使用するコードラベル
の正面図で、10進数の55を示すサークルコードが白
黒で印刷されている。
【図14】同じく散剤監査装置に使用する取付台の底面
図である。
【図15】同じく散剤監査装置に使用する取付台のY−
Y線に沿う断面図である。
【図16】同じく散剤監査装置における要部である読取
センサの作動回路のブロツク図である。
【図17】同じく散剤監査装置における読取センサの動
作を説明するタイムチヤートである。
【図18】同じく散剤監査装置におけるサークルコード
の読取動作を説明するフローチヤートである。
【符号の説明】
1 散剤監査装置本体 2 本体ケース 13 読取センサ 14 テーブル 15 取付台 16 コードラベル 17 制御演算基板 19 電子天秤 20 液晶表示器 24 プリンタ 27 散剤監査装置 40 サークルコー
ド 41 第1スタートマーカー 42 第2スタート
マーカー 43 第1マーカー群 44 第2スタート
マーカー 45 取付台の円筒状凹部 47 位置決め用の
円錐台状凹部 48 位置決め用の円錐台状凸部 49 磁石 50 磁気式センサ 51 第1発光素子 52 第1受光素子 53 第1センサ群 54 第2発光素子 55 第2受光素子 56 第2センサ群 W 散剤容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木山 東児 広島県東広島市西条町寺家2179 (72)発明者 川口 理嘉 広島県廿日市市四季ケ丘4丁目5−26

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 散剤容器に取付けられた識別コードと、
    この識別コードを読取つて識別コード信号を出力する読
    取手段と、散剤の調合量を計量して計量信号を出力する
    計量手段と、入力された識別コード信号に基いて薬剤名
    を記録するとともに、計量信号に基いて散剤の調合量を
    記録する制御演算手段と、制御演算手段に記録された調
    合情報を印刷する印刷手段とを備えてなる散剤監査装置
    において、識別コードが円形を放射状に等分割された複
    数の扇形領域を単位として2進数のデータを示すマーカ
    ーで形成されたサークルコードであり、読取手段が識別
    コードを円形状に走査する読取センサを有し、読取セン
    サからの検出信号に基いて識別コード信号を判別し出力
    するようになつていることを特徴とする散剤監査装置。
  2. 【請求項2】 識別コードは、一対の対角位置のマーカ
    ーを同一データにして2個のスタートマーカーが形成さ
    れ、他の対の対角位置のマーカーを互いに反転したデー
    タに形成するとともに、スタートマーカー間の一方のマ
    ーカー群が他方のマーカー群より小さいデータに形成さ
    れ、小さいデータに形成された前記マーカー群でコード
    表示されてなり、読取手段は、読取センサからの検出信
    号に基いて各対角位置のマーカー毎にそのデータの排他
    的論理和を演算して2個のスタートマーカーを判別し、
    一方のスタートマーカーから他方のスタートマーカーま
    でのデータと他方のスタートマーカーから一方のスター
    トマーカーまでのデータとを比較し、小さい方のデータ
    を識別コード信号として出力するようになつている請求
    項1記載の散剤監査装置。
  3. 【請求項3】 識別コードが光を反射するように形成さ
    れたサークルコードで、読取手段が発光器と受光器とか
    らなる読取センサを有し、この読取センサがサークルコ
    ードのマーカーと同数等間隔に配置されている請求項1
    又は2記載の散剤監査装置。
  4. 【請求項4】 識別コードが光を反射するように形成さ
    れたサークルコードで、読取手段が発光器と受光器とか
    らなる読取センサを有し、この読取センサがサークルコ
    ードのマーカーの2倍の数が等間隔に配置され、1つ置
    きの読取センサを第1センサ群とし、残りの読取センサ
    を第2センサ群とし、第1センサ群の走査及び第2セン
    サ群の走査により個別に識別コードのデータを読取るよ
    うになつている請求項1又は2記載の散剤監査装置。
  5. 【請求項5】 識別コードが散剤容器の底部に取付けら
    れ、読取手段が識別コードを下向きにして散剤容器を載
    置し、識別コードを下方から読取センサで走査するよう
    になつている請求項1〜4のいずれか1項記載の散剤監
    査装置。
  6. 【請求項6】 読取手段、制御演算手段及び印刷手段が
    本体ケースに一体に収納されてなり、読取手段の読取セ
    ンサが本体ケースの上部に配置され、読取センサの上方
    に散剤容器を載置するテーブルが設けられ、散剤容器の
    底部に取付けられた識別コードを読取センサで走査する
    ようになつている請求項1〜5のいずれか1項記載の散
    剤監査装置。
  7. 【請求項7】 散剤容器の底部に取付けられた識別コー
    ドと読取手段の読取センサとを同心状に位置決めする位
    置決め手段が設けられている請求項1〜6のいずれか1
    項記載の散剤監査装置。
  8. 【請求項8】 位置決め手段は、識別コードの中心に設
    けられた円錐台状凹部と、読取センサの中心に設けられ
    た円錐台状凸部とからなり、前記凹部と凸部との係合に
    より位置決めするようになつている請求項7記載の散剤
    監査装置。
  9. 【請求項9】 読取センサの読取可能範囲に識別コード
    が接近した時に走査開始させる読取作動スイツチが設け
    られている請求項1〜8のいずれか1項記載の散剤監査
    装置。
  10. 【請求項10】 読取作動スイツチは、位置決め手段と
    同一位置に設けられている請求項7〜9のいずれか1項
    記載の散剤監査装置。
  11. 【請求項11】 読取作動スイツチは、磁石と磁気式セ
    ンサとからなり、磁石が識別コードの側に設けられ、磁
    気式センサが読取センサの側に設けられている請求項9
    又は10記載の散剤監査装置。
  12. 【請求項12】 識別コードを散剤容器の底部に取付け
    る取付台が設けられ、この取付台は底部側に識別コード
    を取付ける凹部が形成されている請求項1〜11のいず
    れか1項記載の散剤監査装置。
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