JPH11113288A - パチンコ機における同期モータの駆動回路 - Google Patents

パチンコ機における同期モータの駆動回路

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JPH11113288A
JPH11113288A JP9281154A JP28115497A JPH11113288A JP H11113288 A JPH11113288 A JP H11113288A JP 9281154 A JP9281154 A JP 9281154A JP 28115497 A JP28115497 A JP 28115497A JP H11113288 A JPH11113288 A JP H11113288A
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transistor
synchronous motor
push
transistors
potential
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JP9281154A
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English (en)
Inventor
Takaaki Ichihara
高明 市原
Hidetoshi Adachi
秀俊 足立
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Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズ等による駆動用の制御信号が乱された
場合に、同期モータドライブ用に関わる4つのトランジ
スタの破損を確実に防止できるパチンコ機における同期
モータの駆動回路を提供する。 【解決手段】 プッシュプル接続した2つのトランジス
タ(TR1,TR3)(TR2,TR4)で1組のプッ
シュプル回路を構成すると共に、4つのトランジスタで
2組のプッシュプル回路を形成し、2組のプッシュプル
回路の間に同期モータM1をH型ブリッジ接続する。2
組のプッシュプル回路を交互に駆動して同期モータM1
に交番電流を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、パチンコ
機に配備される各駆動要素の駆動源として用いられる同
期モータを動作するための駆動回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機には、発射装置の駆動源、セ
ーフ球検出機構の駆動源、賞品球排出装置の駆動源、遊
技盤面に配設された役物の駆動源等にモータが使用され
ている。これらのうち、賞品球排出装置は、払い出す賞
品球の数を確認して制御する必要があるため、パルスモ
ータが使用されている。しかしながら、発射装置の駆動
源、セーフ球検出機構の駆動源、遊技盤面に配設された
役物の駆動源等については、一定回転数で回転し続けれ
ばよいことから、必ずしも高価であるパルスモータを用
いる必要はなく、例えば、パルスモータよりも安価な同
期モータを用いてもよい。
【0003】特公平5−59749号には、パチンコ機
の打球発射装置の駆動源として同期モータを用い、発振
回路からの周波数信号によって同期モータを制御する同
期モータの駆動制御回路が記載されている。
【0004】このものは、2つのナンドゲートの出力に
よって6つのスイッチング用のトランジスタをオンオフ
制御し、最終的に、このうちの4個を用いて2個ずつ2
組として一方の組のトランジスタがオンしているとき、
他方の組のトランジスタがオフするようにし、各組のト
ランジスタを所定の周期で交互にオンオフ動作すること
により、同期モータに交番電流を流すようにしたもので
ある。
【0005】ところで同期モータに交番電流を流すと、
電流の流す向きを逆転する際に、同期モータを構成する
コイルの誘導作用により、電流を維持しようとするよう
に誘起電力が発生することから、この誘導電力の消滅を
待つ必要があり、このために電流の流す向きを瞬時に転
換することができない。
【0006】従って、上記の駆動回路は、ナンドゲート
の前段にタイミング設定回路をそれぞれ設け、ナンドゲ
ートからの出力をある時間だけ(誘導電力が消滅する時
間)遅らせている。
【0007】このように、同期モータに発生する誘起電
力の消滅時間を考慮に入れると、トランジスタの駆動制
御タイミングを決定するには、使用する同期モータの定
格特性によって誘起電力の消滅時間が変わるので、遅延
時間を決定するための積分回路等も必要であり、しかも
精度も要求されるので、容易ではない。
【0008】また、上記従来の駆動回路は、ノイズ等に
よりナンドゲートの出力信号のタイミングが狂いやす
く、2つのナンドゲートの出力信号が双方共にオンした
場合には、6つのトランジスタの全てがオンし、ドライ
ブ用の4つのトランジスタに多大な電流が流れ、トラン
ジスタを破損する虞れがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ノイ
ズ等による駆動用の制御信号が乱された場合に、同期モ
ータドライブ用に関わる4つのトランジスタの破損を確
実に防止できるパチンコ機における同期モータの駆動回
路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のパチンコ機にお
ける同期モータの駆動回路は、上記課題を解決するため
に、プッシュプル接続した2つのトランジスタで1組の
プッシュプル回路を構成すると共に、4つのトランジス
タで2組のプッシュプル回路を形成し、前記2組のプッ
シュプル回路の間に同期モータをH型ブリッジ接続し、
前記2組のプッシュプル回路を交互に駆動して前記同期
モータに交番電流を供給することを特徴とする。
【0011】また、請求項2に記載のものは、上記の同
期モータの駆動回路において、前記2組のプッシュプル
回路の電源供給ライン側に接続された2つのトランジス
タと前記同期モータの2つのモータ接続端子との間に、
前記電源供給ライン側に接続された2つのトランジスタ
に対してそれぞれダイオードを順方向バイアスに直列接
続したことを特徴とする。
【0012】さらに、請求項3に記載のものは、前記2
組のプッシュプル回路の各トランジスタにダイオードを
逆方向バイアスにそれぞれ並列接続したことを特徴とす
るものである。
【0013】請求項4に記載のものは、前記2組のプッ
シュプル回路を交互に駆動するために印加する互いに逆
相のトリガ信号を制御用コンピュータにより生成するこ
とを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にお
けるパチンコ機に配備された電気系統の一部を示す要部
ブロック図である。電源回路1は、交流24V電源2に
接続されており、交流24Vを基にしてモータ用の直流
電源Vdd(直流34V)を生成すると共に、直流電源
Vddを基にして安定した一定電圧の制御用電源Vcc
(直流5V)を生成する。
【0015】主制御装置3は、図示していないがCP
U、ROM、RAMを含む一個の集積回路で構成されて
いる。図1においては図示を省略しているが、主制御装
置3には、図柄表示装置、ランプ、賞品球排出装置、セ
グメント表示器、カードユニット、入賞装置等の各駆動
要素並びに各検出スイッチに連絡されている。
【0016】図1に示すように、主制御装置3には同期
モータ駆動回路4を介して同期モータM1が接続されて
おり、主制御装置3からの制御出力(第1駆動信号及び
第2駆動信号)により、同期モータM1に対して所定の
周期で交番電流を流すことにより駆動するよう構成され
ている。
【0017】同期モータ駆動回路4は、概略として主制
御装置3から出力される第1駆動信号と第2駆動信号と
を各々入力するための2つの信号入力端子IN1、IN
2と、同期モータM1を接続する2つのモータ用接続端
子MO1,MO2と、モータ用の供給電源Vddを接続
する電源供給端子及び接地端子を備える。
【0018】同期モータM1は、例えば、シンクロナス
モータのように、交番電流の周期に同期して回転するも
のである。本実施形態では、図示しない遊技盤面に配備
された各入賞口に入賞したセーフ球を1球毎に検出する
セーフ球検出機構の駆動源としての球切りモータに同期
モータM1を用いている。
【0019】なお、セーフ球検出機構については、周知
であるが、概略を説明すると、球切りモータのモータ軸
と一体にセーフ球を1球だけ受ける球受部を有する球切
カムが固着されており、球切りモータの駆動により球切
りカムが、定速で回転して誘導樋内に整列待機している
セーフ球を1球ずつ球受部に受け入れ、検出位置に移送
してセーフ球検出スイッチにより検出した後、球受部か
ら落下排出する。
【0020】図2は、同期モータ駆動回路4の要部ブロ
ック図であり、図3は、同期モータ駆動回路4の具体的
な回路図である。図2に示すように、同期モータ駆動回
路4は、概略として、モータ用の供給電源Vddとアー
ス接地GND間に接続されると共に2つのモータ用接続
端子MO1,MO2を備えたスイッチング回路5、モー
タ用の供給電源Vddとアース接地GND間に接続され
ると共に2つのモータ用接続端子MO1,MO2に対し
てスイッチング回路5と並列に接続された誘起電圧消去
回路6及びスイッチング回路5に対してそれぞれコレク
タ接続されるとともに、各エミッタがアース接地GND
に接続された2つのトランジスタTR5及びTR6によ
り構成されている。
【0021】トランジスタTR5のベースは、図1の主
制御装置3からの第1駆動信号を入力する信号入力端子
IN1に接続される一方、トランジスタTR6のベース
が、主制御装置3からの第2駆動信号を入力する信号入
力端子IN2に接続されている。
【0022】図3に示すように、スイッチング回路5
は、H型ブリッジ状に接続された4個のトランジスタT
R1〜TR4を主要素とし、互いに対角位置にあるトラ
ンジスタTR1及びTR4を一方のペアとし、同じく互
いに対角位置にあるトランジスタTR2及びTR3を他
方のペアとして、各ペアのトランジスタのオンオフ状態
を所定周期毎に交互に切り換えることにより、2つのモ
ータ用接続端子MO1,MO2に接続された同期モータ
M1に対して所定周期で交番電流を流す。
【0023】トランジスタTR5は、主制御装置3から
の第1駆動信号に応じて、スイッチング回路5における
トランジスタのTR1及びTR3のオンオフ状態をトリ
ガする。また、トランジスタTR6は、第2駆動信号に
応じてスイッチング回路におけるトランジスタのTR2
及びTR4のオンオフ状態をトリガする。
【0024】図5は、同期モータ駆動回路4に配備され
た各トランジスタTR1〜TR6のオンオフ動作を示す
タイミングチャートである。トランジスタ5に入力され
る第1駆動信号とトランジスタTR6に入力される第2
駆動信号との関係は、一方がオンの時に他方がオフとな
るように互いに逆位相の関係にあり、かつ各駆動信号の
オンオフ状態が所定周期毎に交互に切り換わる。
【0025】また、図3に示すように、誘起電圧消去回
路6は、H型ブリッジ状に、供給電源Vddとアース接
地GND間に逆方向バイアスに接続された4個のダイオ
ードD5〜D8により構成され、互いに対角位置にある
ダイオードD5及びD8を一方のペアとし、同じく互い
に対角位置にあるダイオードD6及びD7を他方のペア
として、2つのモータ用接続端子MO1,MO2に接続
された同期モータM1に対して所定周期で流れる交番電
流の方向が逆転する時に、各ペアのダイオードがオンす
ることにより、同期モータM1において発生する誘導起
電力を消去する。
【0026】次に、図3を用いてより具体的に同期モー
タ駆動回路4を説明する。同期モータ駆動回路4は、モ
ータ用の供給電源Vddに接続された供給電源ラインL
1及びアース接地GNDに接続された接地ラインL2を
有する。供給電源ラインL1の一端から他端に向けて、
即ち、図3において左方から右方に向けて、供給電源ラ
インL1上には、6つの接続点P11〜P16が設けら
れる一方、接地ラインL2上には、6つの接続点P21
〜P26が設けられている。
【0027】供給電源ラインL1と接地ラインL2との
間には、接続点P13と接続点P23との間に、直列に
接続されたダイオードD5及びダイオードD7が、供給
電源Vddとアース接地GND間に逆方向バイアスに接
続されている。また、接続点P14と接続点P24との
間に、直列に接続されたダイオードD6及びダイオード
D8が、供給電源Vddとアース接地GND間に逆方向
バイアスに接続されている。そして、ダイオードD5と
ダイオードD7との接続点P31には一方のモータ用接
続端子MO1が設けられる一方、ダイオードD6とダイ
オードD8との接続点P32には他方のモータ用接続端
子MO2が設けられている。なお、ダイオードD5〜D
8により、前記の誘起電圧消去回路6が構成される。ま
た、同期モータM1は、モータ用接続端子MO1とモー
タ用接続端子MO2間に接続されている。
【0028】供給電源ラインL1上の接続点P12に
は、NPN型トランジスタからなるトランジスタTR3
のコレクタが接続され、このトランジスタTR3のエミ
ッタにダイオードD1のアノードが接続され(ダイオー
ドD1が順方向バイアスに接続され)、ダイオードD1
のカソードには、PNP型トランジスタからなるトラン
ジスタTR1のエミッタが接続され、このトランジスタ
TR1のコレクタが、接地ラインL2上の接続点P22
に接続されている。そして、ダイオードD1のカソード
とPNP型トランジスタからなるトランジスタTR1の
エミッタとの間には接続点P33が設けられ、接続点P
33が接続ラインL3を通じて一方のモータ用接続端子
MO1に接続されている。
【0029】また、供給電源ラインL1上の接続点P1
5には、NPN型トランジスタからなるトランジスタT
R4のコレクタが接続され、このトランジスタTR4の
エミッタにダイオードD2のアノードが接続され(ダイ
オードD2が順方向バイアスに接続され)、ダイオード
D2のカソードには、PNP型トランジスタからなるト
ランジスタTR2のエミッタが接続され、このトランジ
スタTR2のコレクタが、接地ラインL2上の接続点P
25に接続されている。そして、ダイオードD2のカソ
ードとPNP型トランジスタからなるトランジスタTR
2のエミッタとの間には接続点P34が設けられ、接続
点P34が接続ラインL4を通じて他方のモータ用接続
端子MO2に接続されている。なお、トランジスタTR
1〜TR4及びダイオードD1〜D2により、前記のス
イッチング回路5が構成されている。
【0030】前記のトランジスタTR5及びトランジス
タTR6は、スイッチング回路5の前段にそれぞれ設け
られている。
【0031】供給電源ラインL1上の一端の接続点P1
1には、抵抗R1の一端が接続され、この抵抗R1の他
端には、NPN型トランジスタからなるトランジスタT
R5のコレクタが接続され、このトランジスタTR5の
エミッタが、接地ラインL2の一端の接続点P21に接
続されている。そして、抵抗R1とNPN型トランジス
タからなるトランジスタTR5のコレクタとの間には、
接続点P41及び接続点P42がそれぞれ設けられ、接
続点P41にトランジスタTR3のベースが接続され、
接続点P42にトランジスタTR1のベースが接続され
ている。
【0032】また、供給電源ラインL1上の他端の接続
点P16には、抵抗R2の一端が接続され、この抵抗R
2の他端には、NPN型トランジスタからなるトランジ
スタTR4のコレクタが接続され、このトランジスタT
R4のエミッタが、接地ラインL2の他端の接続点P2
6に接続されている。そして、抵抗R2とNPN型トラ
ンジスタからなるトランジスタTR6のコレクタとの間
には、接続点P43及び接続点P44がそれぞれ設けら
れ、接続点P43にトランジスタTR4のベースが接続
され、接続点P44にトランジスタTR2のベースが接
続されている。
【0033】上記したトランジスタTR1及びトランジ
スタTR3は、一方がオンした時には他方が必ずオフと
なるようプッシュプル接続されており、1組のプッシュ
プル回路を構成している。また、トランジスタTR2及
びトランジスタTR4も同様に、一方がオンした時には
他方が必ずオフとなるようプッシュプル接続されてお
り、もう1組のプッシュプル回路を構成している。
【0034】なお、前述のダイオードD1は、トランジ
スタTR5がオンするタイミングに応じて、瞬時にトラ
ンジスタTR3をオフに転換させるよう作用する。ま
た、ダイオードD2は、トランジスタTR6がオンする
タイミングに応じて、瞬時にトランジスタTR4をオフ
に転換させるように作用する。
【0035】次に、図3乃至図4の回路図を参照して同
期モータ駆動回路4の動作を説明する。なお、同期モー
タ駆動回路4には、主制御装置3から駆動信号が入力さ
れておらず、したがって駆動回路4には電流が流れてい
ないものとする。
【0036】この状態では、NPN型トランジスタTR
5のコレクタには、供給電源電圧Vddが印加されてい
る。また、NPN型トランジスタTR4のベースにも、
供給電源電圧Vddが印加されている。さらに、NPN
型トランジスタTR3のエミッタ、PNP型トランジス
タTR1のエミッタ、NPN型トランジスタTR4のエ
ミッタ及びPNP型トランジスタTR2のエミッタは、
接続点P33、モータ用接続端子MO1、同期モータM
1、モータ用接続端子MO2、接続点P34により通じ
ており、全て同じ電位Veである。そして、この電位V
eは、アース接地GNDの電位0よりも大きく、かつ供
給電源電圧Vddよりも小さい。即ち、0≦Ve≦Vd
dである。
【0037】まず、同期モータ駆動回路4に図1の主制
御装置3からの第1駆動信号(オン)が信号入力端子I
N1に入力されるものとする。なお、第1駆動信号が信
号入力端子IN1に入力されている間は、第2駆動信号
は、オフされている。
【0038】第1駆動信号は、信号入力端子IN1を通
じてNPN型トランジスタTR5のベースに印加され、
NPN型トランジスタTR5がオンとなる。なお、この
時、第2駆動信号はオフされているので、NPN型トラ
ンジスタTR6は、オフ状態を維持している。
【0039】NPN型トランジスタTR5がオンする
と、供給電源ラインL1、抵抗R1、トランジスタTR
5、接地ラインL2を経由して供給電源Vddからアー
ス接地GNDに向けて電流i1が流れる。
【0040】抵抗R1に電流i1が流れることにより、
NPN型トランジスタTR3のベースを接続した接続点
P41及びPNP型トランジスタTR1のベースを接続
した接続点P42の電位が、電位Vddより降下して電
位Vb1(0.3V程度)となる。そして、この電位V
b1は、アース接地GNDの電位0よりも大きく、かつ
接続点P33の電位Veよりも小さい。即ち、0≦Vb
1≦Veである。
【0041】この状態をNPN型トランジスタTR3に
ついて考察すると、トランジスタTR3のベースの電位
Vb1がエミッタの電位Veよりも小さいので、NPN
型トランジスタTR3は、オフ状態を維持する。一方、
PNP型トランジスタTR1について考察すると、トラ
ンジスタTR1のベースの電位Vb1がエミッタの電位
Veよりも小さいので、PNP型トランジスタTR1は
オンとなる。
【0042】また、NPN型トランジスタTR4につい
て考察すると、抵抗R2にはほとんど電流が流れていな
いから、トランジスタTR4のベースの電位はほぼ供給
電源電圧Vddであり、トランジスタTR4のエミッタ
の電位Veよりも大きいので、PNP型トランジスタT
R1がオンとなると同時にNPN型トランジスタTR4
がオンとなる。
【0043】一方、PNP型トランジスタTR2につい
て考察すると、トランジスタTR2のベースの電位も供
給電源電圧Vddであり、トランジスタTR2のベース
の電位がエミッタの電位Veよりも大きいので、PNP
型トランジスタTR2は、オフ状態を維持する。
【0044】従って、NPN型トランジスタTR5がオ
ンすると、互いに対角位置にあるPNP型トランジスタ
TR1とNPN型トランジスタTR4とが一方のペアと
なり同時にオンし、この時には、同じく互いに対角位置
にあるPNP型トランジスタTR2とNPN型トランジ
スタTR3とが他方のペアとなりオフ状態を維持する。
従って、供給電源ラインL1、トランジスタTR4、ダ
イオードD2、接続点P34、モータ用接続端子MO
2、同期モータM1、モータ用接続端子MO1、接続点
P33、トランジスタTR1、接地ラインL2を経由し
て供給電源Vddからアース接地GNDに向けて電流I
1が流れる。即ち、同期モータM1には、図3において
右側のモータ用接続端子MO2から左側のモータ用接続
端子MO1に向く電流I1が流れる。
【0045】なお、NPN型トランジスタTR4のベー
スには、抵抗R2を経由してベース電流が流れる。ベー
ス電流は微小電流であるため、ベース電流が抵抗R2を
流れることによるNPN型トランジスタTR4のベース
電位の電圧降下は僅かである。よって、PNP型トラン
ジスタTR2のベース電位の電圧降下も僅かであるか
ら、トランジスタTR2のベースの電位がエミッタの電
位Veよりも大きい状態に変化はなく、PNP型トラン
ジスタTR2は、オフ状態を維持する。
【0046】また、PNP型トランジスタTR4のエミ
ッタの電位は、ダイオードD2がオンすることにより、
アノード−カソード間で0.6V程度電位差が生じるの
で、接続点P34の電位よりも高い。
【0047】図5に示すように、第1駆動信号は所定時
間の間継続してオン状態を維持して入力され、第1駆動
信号がオフされると同期して第2駆動信号がオンされ
る。
【0048】第1駆動信号がオフされることにより、ト
ランジスタTR5がオフし、抵抗R1を流れる電流i1
が消滅し、NPN型トランジスタTR3のベースを接続
した接続点P41及びPNP型トランジスタTR1のベ
ースを接続した接続点P42の電位が、再び供給電源電
圧Vddに上昇する。
【0049】PNP型トランジスタTR1について考察
すると、トランジスタTR1のベースの電位Vddがエ
ミッタの電位Veよりも大きくなるので、PNP型トラ
ンジスタTR1はオフする。
【0050】一方、第1駆動信号がオフするのと同時に
第2駆動信号がオンすることにより、NPN型トランジ
スタTR6がオンする。すると、供給電源ラインL1、
抵抗R2、トランジスタTR6、接地ラインL2を経由
して供給電源Vddからアース接地GNDに向けて電流
i2が流れる。
【0051】抵抗R2に電流i2が流れることにより、
NPN型トランジスタTR4のベースを接続した接続点
P43及びPNP型トランジスタTR2のベースを接続
した接続点P44の電位が、電位Vddより降下して電
位Vb2(0.3V程度)となる。
【0052】一方、PNP型トランジスタTR1がオフ
することにより、トランジスタTR1を流れる電流I1
は消滅する。しかしながら、同期モータM1に流れる電
流I1が消滅しようとする時、同期モータM1を構成す
るコイルの誘導作用により同期モータM1に誘起電圧が
発生する。この誘起電圧により、右側のモータ用接続端
子MO2の電位がアース接地GND(0V)よりも下が
り(−0.6V程度)、左側のモータ用接続端子MO1
の電位が、供給電源電圧Vddよりも上がる(Vdd+
0.6V程度)。
【0053】この状態において、NPN型トランジスタ
TR4及びダイオードD2について考察すると、NPN
型トランジスタTR4のベース電位Vb2が0.3V程
度であり、ダイオードD2のカソードが接続されている
接続点P34の電位は、モータ用接続端子MO2の電位
と同じ電位であるから−0.6V程度であり、NPN型
トランジスタTR4のベースと接続点P34との電位差
Vbkは、0.9V程度となる。
【0054】トランジスタTR4がオンするための条件
が、ベース−エミッタ間の電位差が0.6V程度必要で
あり、ダイオードD2がオンするための条件がアノード
−カソード間の電位差が0.6V程度必要であることか
ら、トランジスタTR4及びダイオードD2が共にオン
するためには、トランジスタTR4のベースとダイオー
ドD2のカソード間の電位差が1.2V程度必要である
ことが条件となる。
【0055】前記の条件により、NPN型トランジスタ
TR4のベースと接続点P34との電位差Vbkが、
0.9V程度となると、トランジスタTR4及びダイオ
ードD2が共にオフとなる。
【0056】一方、同期モータM1において発生した誘
起電圧により、右側のモータ用接続端子MO2の電位が
アース接地GND(0V)よりも0.6V程度下がる
と、ダイオードD8がオンし、同時に、左側のモータ用
接続端子MO1の電位が、供給電源電圧Vddより0.
6V程度上がると、ダイオードD5がオンし、同期モー
タM1において発生した誘起電圧が消去され、同期モー
タM1に流れる電流が消滅する。
【0057】すなわち、トランジスタTR5をオフし、
同時にトランジスタTR6をオンすると、瞬時にPNP
型トランジスタTR1とNPN型トランジスタTR4と
ダイオードD2がオフすると共に、同期モータM1にお
いて発生する誘起電圧も消去される。
【0058】そして、同期モータM1において発生する
誘起電圧が消去された瞬間に、NPN型トランジスタT
R3のエミッタ、PNP型トランジスタTR1のエミッ
タ、NPN型トランジスタTR4のエミッタ及びPNP
型トランジスタTR2のエミッタは、接続点P33、モ
ータ用接続端子MO1、同期モータM1、モータ用接続
端子MO2、接続点P34により通じているから、全て
同じ電位Veに復帰する。そして、この電位Veは、ア
ース接地GNDの電位0よりも大きく、かつ供給電源電
圧Vddよりも小さい。即ち、0≦Ve≦Vddであ
る。
【0059】この状態をNPN型トランジスタTR4に
ついて考察すると、トランジスタTR4のベースの電位
Vb2がエミッタの電位Veよりも小さいので、NPN
型トランジスタTR4は、オフ状態を維持する。一方、
PNP型トランジスタTR2について考察すると、トラ
ンジスタTR2のベースの電位Vb2がエミッタの電位
Veよりも小さいので、PNP型トランジスタTR2は
オンとなる。
【0060】また、NPN型トランジスタTR3につい
て考察すると、抵抗R1にはほとんど電流が流れていな
いから、トランジスタTR3のベースの電位は、ほぼ供
給電源電圧VddであってトランジスタTR3のエミッ
タの電位Veよりも大きいので、PNP型トランジスタ
TR2がオンとなると同時にNPN型トランジスタTR
3がオンとなる。
【0061】一方、PNP型トランジスタTR1につい
て考察すると、トランジスタTR1のベースの電位も供
給電源電圧Vddであり、トランジスタTR1のベース
の電位がエミッタの電位Veよりも大きいので、PNP
型トランジスタTR1は、オフ状態を維持する。
【0062】従って、NPN型トランジスタTR6がオ
ンし、これに伴って、PNP型トランジスタTR1とN
PN型トランジスタTR4とダイオードD2がオフする
と共に、同期モータM1において発生する誘起電圧が消
去された瞬間に、互いに対角位置にあるPNP型トラン
ジスタTR2とNPN型トランジスタTR3とが他方の
ペアとなり同時にオンし、この時には、同じく互いに対
角位置にあるPNP型トランジスタTR1とNPN型ト
ランジスタTR4とが一方のペアとなりオフ状態を維持
する。従って、供給電源ラインL1、トランジスタTR
3、ダイオードD1、接続点P33、モータ用接続端子
MO1、同期モータM1、モータ用接続端子MO2、接
続点P34、トランジスタTR2、接地ラインL2を経
由して供給電源Vddからアース接地GNDに向けて電
流I2が流れる。即ち、同期モータM1には、図3にお
いて左側のモータ用接続端子MO1から右側のモータ用
接続端子MO2に向く電流I2が流れる。
【0063】なお、NPN型トランジスタTR3のベー
スには、抵抗R1を経由してベース電流が流れる。ベー
ス電流は微小電流であるため、ベース電流が抵抗R1を
流れることによるNPN型トランジスタTR3のベース
電位の電圧降下は僅かである。よって、PNP型トラン
ジスタTR1のベース電位の電圧降下も僅かであるか
ら、トランジスタTR1のベースの電位がエミッタの電
位Veよりも大きい状態に変化はなく、PNP型トラン
ジスタTR1は、オフ状態を維持する。
【0064】また、PNP型トランジスタTR3のエミ
ッタの電位は、ダイオードD1がオンすることにより、
アノード−カソード間で0.6V程度電位差が生じるの
で、接続点P33の電位よりも高い。
【0065】そして、図5に示すように、第2駆動信号
は所定時間の間継続してオン状態を維持して入力され、
第2駆動信号がオフされると同期して再び第1駆動信号
がオンされる。
【0066】前述の第1駆動信号をオフし同時に第2駆
動信号をオンした場合について説明したのと同様の理由
により、第2駆動信号がオフされることにより、NPN
型トランジスタTR6がオフし、抵抗R2を流れる電流
i2が消滅することによりPNP型トランジスタTR2
がオフし、同時に第1駆動信号がオンすることにより、
NPN型トランジスタTR5がオンし、これにより抵抗
R1に電流i1が流れ、NPN型トランジスタTR3の
ベースを接続した接続点P41及びPNP型トランジス
タTR1のベースを接続した接続点P42の電位が、電
位Vddより降下して電位Vb1(0.3V程度)とな
ってトランジスタTR3及びダイオードD1が共にオフ
し、同期モータM1に発生した誘起電圧は、同時にダイ
オードD7及びダイオードD6がオンして消去される。
なお、同期モータM1に発生した誘起電圧が消去された
瞬間からの回路動作は、前述のトランジスタTR5をオ
ンした時の動作と同様である。
【0067】トランジスタTR1及びTR4を一方のペ
アとし、トランジスタTR2及びTR3を他方のペアと
し、第1駆動信号に応じてトランジスタTR5がオンし
た時に、一方のペアのトランジスタTR1及びTR4を
オンすると共に、他方のペアのトランジスタTR2及び
TR3をオフし、第2駆動信号に応じてトランジスタT
R6した時に、一方のペアのトランジスタTR1及びT
R4をオフすると共に、他方のペアのトランジスタTR
2及びTR3をオンする動作を所定の周期で交互に繰り
返すことにより、2つのモータ用接続端子MO1,MO
2に接続された同期モータM1に対して所定周期で交番
電流I1,I2を流す。
【0068】同期モータ駆動回路4は、同期モータM1
に所定の周期で交互に交番電流を流すためのスイッチン
グ回路5の2組のトランジスタTR1及びTR4とTR
2及びTR3とがオンオフ切り換え動作する際に、瞬時
に誘起電圧消去回路6により同期モータに発生する誘起
電圧を消去するので、同期モータに流れている電流を瞬
時に消滅させることができ、この結果、スイッチング回
路5の2組のトランジスタTR1及びTR4とTR2及
びTR3の切換タイミングに遅延時間を設ける必要がな
く、制御タイミングも所定の周期で交互に切り換えれば
よいため単純である。
【0069】スイッチング回路5の供給電源電圧Vdd
に対して、直接コレクタ接続されるNPN型トランジス
タTR3及びTR4の各エミッタと各モータ用接続端子
MO1及びMO2との間に、順方向バイアスでダイオー
ドD1及びD2をそれぞれ接続したので、スイッチング
回路5の2組のトランジスタTR1及びTR4とTR2
及びTR3とがオンオフ切り換え動作する際に、同期モ
ータM1において発生する誘起電圧による各モータ用接
続端子の電位上昇並びに電位降下に関係なく、瞬時にN
PN型トランジスタTR3及びTR4をオフすることが
できると共に、トランジスタTR3及びTR4を保護す
ることができる。
【0070】また、ノイズ等により第1駆動信号と第2
駆動信号とのタイミングが乱された場合、トランジスタ
TR5とトランジスタTR6とが共にオンとなる場合が
考えられる。
【0071】この場合、図3において、供給電源ライン
L1、抵抗R1、トランジスタTR5、接地ラインL2
を経由して供給電源Vddからアース接地GNDに向け
て電流i1が流れ、供給電源ラインL1、抵抗R2、ト
ランジスタTR6、接地ラインL2を経由して供給電源
Vddからアース接地GNDに向けて電流i2が流れ
る。
【0072】従って、前述したように、NPN型トラン
ジスタTR3は、オフ状態を維持する一方、PNP型ト
ランジスタTR1は能動化し、NPN型トランジスタT
R4はオフ状態を維持する一方、PNP型トランジスタ
TR2は能動化するが、NPN型トランジスタTR3及
びTR4がオフであるので、結果としてトランジスタT
R1〜TR4には電流は流れない。よって、ノイズ等に
よりトランジスタTR5とトランジスタTR6とが共に
オンとなる場合でも、ドライブ用のトランジスタTR1
〜TR4に電流が流れないので、4つのトランジスタT
R1〜TR4の破損を確実に防止することができる。
【0073】図6は、主制御装置3に配備されたCPU
による第1駆動信号及び第2駆動信号の出力切換処理を
示すフローチャートである。なお、この処理は、同期モ
ータM1の動作開始条件の成立を以て実行される。本実
施形態では、同期モータM1を球切りモータに使用して
おり、電源投入直後から一定回転数で球切りモータを回
転させるので、電源投入直後、主制御装置3が遊技制御
等の各処理に必要なフラグや記憶領域の初期化処理(図
示せず)を行った時点で、開始条件が成立する。また、
この処理は、所定の処理周期で遊技制御等の各処理と略
並列的に実行される。
【0074】なお、初期化処理によりタイマTは0セッ
トされ、切換フラグがリセットされている。初期化処理
完了直後、初めて駆動信号の出力切換処理を行う場合、
CPUは、タイマアップか否かの判別を真と判別し(ス
テップS01)、タイマTに所定の回転数に対応する駆
動信号のオン時間をセットし(ステップS02)、切換
フラグがリセットされているか否かを判別し(ステップ
S03)、切換フラグがリセットされている結果、真と
判別してステップS04に移行する。
【0075】CPUは、第1駆動信号の出力データをオ
ンし(ステップS04)、第2駆動信号の出力データを
オフし(ステップS05)、切換フラグをセットし(ス
テップS06)、今回周期の処理を終える。
【0076】次周期の処理では、タイマTにオン時間が
セットされるている結果、CPUは、ステップS01を
偽と判別し、タイマTにセットされたオン時間の減算を
行い(ステップS10)、この周期の処理を終える。そ
して、タイマTにセットされたオン時間が経過するまで
の間、CPUは、ステップS01、ステップS10の処
理を所定の処理周期で繰り返す。この結果、主制御装置
3から、オン時間の間、第1駆動信号(オン信号)及び
第2駆動信号(オフ信号)が出力される。
【0077】タイマTにセットされたオン時間が経過す
ると、タイマTの値が0となる結果、CPUは、ステッ
プS01を真と判別し、再び、タイマTに所定の回転数
に対応する駆動信号のオン時間をセットし(ステップS
02)、切換フラグがリセットされているか否かを判別
し(ステップS03)、切換フラグがセットされている
結果、偽と判別してステップS07に移行する。
【0078】CPUは、第1駆動信号の出力データをオ
フし(ステップS07)、第2駆動信号の出力データを
オンし(ステップS08)、切換フラグをリセットし
(ステップS09)、今回周期の処理を終える。
【0079】次周期の処理では、タイマTにオン時間が
セットされるている結果、CPUは、ステップS01を
偽と判別し、タイマTにセットされたオン時間の減算を
行う。そして、タイマTにセットされたオン時間が経過
するまでの間、CPUは、ステップS01、ステップS
10の処理を所定の処理周期で繰り返す。この結果、主
制御装置3から、オン時間の間、第1駆動信号(オフ信
号)及び第2駆動信号(オン信号)が出力される。そし
て、タイマTにセットされたオン時間が経過すると、C
PUは、ステップS01を真と判別し、再び、タイマT
に所定の回転数に対応する駆動信号のオン時間をセット
し(ステップS02)、切換フラグがリセットされてい
る結果、再び、ステップS04乃至ステップS06の処
理を行う。
【0080】すなわち、タイマTにセットされたオン時
間が経過する毎に、切換フラグのリセット/セットの別
により、第1駆動信号(オン信号)及び第2駆動信号
(オフ信号)と第1駆動信号(オフ信号)及び第2駆動
信号(オン信号)とを交互に切り換える。
【0081】以上のように、パチンコ機の主制御装置3
により、同期モータM1の駆動信号を切換出力するよう
にしたので、周波数設定の基となる発振回路や駆動波形
を作成するための論理回路を不要とすることができ、同
期モータ駆動回路4を単純化できる。
【0082】また、本実施形態では、同期モータ駆動回
路4を用いることにより同期モータM1をセーフ球検出
機構の駆動源として用いることを可能としているが、セ
ーフ球検出機構の駆動源に限らず、一定回転数で回転し
続けるための駆動源であれば同期モータ駆動回路4を用
いることにより同期モータM1を駆動源に適用すること
ができ、例えば、打球発射装置の駆動源や遊技盤に配備
される各種役物の駆動源に用いてもよい。
【0083】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、ノイズ
等による駆動用の制御信号が乱された場合でも、同期モ
ータドライブ用に関わる4つのトランジスタの破損を確
実に防止することができる。
【0084】請求項2に記載の構成によれば、2組のプ
ッシュプル回路のトランジスタがオンオフ切り換え動作
する際に、同期モータにおいて発生する誘起電圧による
各モータ用接続端子の電位上昇並びに電位降下に関係な
く、瞬時に電源供給ライン側の各トランジスタをオフす
ることができると共に、これら2つのトランジスタを保
護することができる。
【0085】請求項3に記載の構成によれば、2組のプ
ッシュプル回路のトランジスタがオンオフ切り換え動作
する際に、同期モータにおいて発生する誘起電圧を消去
するので、同期モータに流れている電流を瞬時に消滅さ
せることができ、この結果、交番電流を流すためのプッ
シュプル回路の切換タイミングに遅延時間を設ける必要
がなく、制御タイミングも所定の周期で交互に切り換え
ればよいため単純である。
【0086】請求項4に記載の構成によれば、パチンコ
機の主制御装置により、同期モータM1の駆動信号を切
換出力するようにしたので、周波数設定の基となる発振
回路や駆動波形を作成するための論理回路を不要とする
ことができ、同期モータ駆動回路を単純化でき、切換タ
イミングの変更も簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるパチンコ機に配備
された電気系統の一部を示す要部ブロック図
【図2】同期モータ駆動回路の要部ブロック図
【図3】同期モータ駆動回路の動作を説明するための具
体的な回路図
【図4】同期モータ駆動回路の動作を説明するための別
の具体的な回路図
【図5】同期モータ駆動回路に配備された各トランジス
タTRのオンオフ動作を示すタイミングチャート
【図6】主制御装置に配備されたCPUによる第1駆動
信号及び第2駆動信号の出力切換処理を示すフローチャ
ート
【符号の説明】
1 電源回路 2 交流電源 3 主制御装置 4 同期モータ駆動回路 5 スイッチング回路 6 誘起電圧消去回路 M1 同期モータ TR1 PNP型トランジスタ(一方の組のプッシュプ
ル回路) TR2 PNP型トランジスタ(他方の組のプッシュプ
ル回路) TR3 NPN型トランジスタ(一方の組のプッシュプ
ル回路) TR4 NPN型トランジスタ(他方の組のプッシュプ
ル回路) TR5 トランジスタ TR6 トランジスタ D1 ダイオード D2 ダイオード D5 ダイオード D6 ダイオード D7 ダイオード D8 ダイオード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プッシュプル接続した2つのトランジス
    タで1組のプッシュプル回路を構成すると共に、4つの
    トランジスタで2組のプッシュプル回路を形成し、前記
    2組のプッシュプル回路の間に同期モータをH型ブリッ
    ジ接続し、前記2組のプッシュプル回路を交互に駆動し
    て前記同期モータに交番電流を供給することを特徴とす
    るパチンコ機における同期モータの駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記2組のプッシュプル回路の電源供給
    ライン側に接続された2つのトランジスタと前記同期モ
    ータの2つのモータ接続端子との間に、前記電源供給ラ
    イン側に接続された2つのトランジスタに対してそれぞ
    れダイオードを順方向バイアスに直列接続したことを特
    徴とする請求項1に記載のパチンコ機における同期モー
    タの駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記2組のプッシュプル回路の各トラン
    ジスタにダイオードを逆方向バイアスにそれぞれ並列接
    続したことを特徴とする請求項2に記載のパチンコ機に
    おける同期モータの駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記2組のプッシュプル回路を交互に駆
    動するために印加する互いに逆相のトリガ信号を制御用
    コンピュータにより生成することを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1つに記載のパチンコ機における同期モ
    ータの駆動回路。
JP9281154A 1997-09-30 1997-09-30 パチンコ機における同期モータの駆動回路 Withdrawn JPH11113288A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010531771A (ja) * 2007-07-02 2010-09-30 コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 自動車の制動装置のアクチュエータの制御

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010531771A (ja) * 2007-07-02 2010-09-30 コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 自動車の制動装置のアクチュエータの制御
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