JPH11113080A - 座席用通信装置 - Google Patents

座席用通信装置

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JPH11113080A
JPH11113080A JP27444197A JP27444197A JPH11113080A JP H11113080 A JPH11113080 A JP H11113080A JP 27444197 A JP27444197 A JP 27444197A JP 27444197 A JP27444197 A JP 27444197A JP H11113080 A JPH11113080 A JP H11113080A
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seat
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microphone
transmitter
receiver
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Mitsuo Kitamoto
満雄 北本
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文吾 浅見
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Abstract

(57)【要約】 【課題】座席に装着するだけで着座者は簡易かつ快適に
通信を行うことができ、また、電波発生が電子機器へ影
響を及ぼしたり、あるいは盗聴のおそれがあるような場
所でも支障なく使用可能な座席用通信装置を提供する。 【解決手段】座席1に着脱自在なヘッドレスト体11
に、音声を入力するマイク30と、外部より受信した光
信号から得た音声を出力するスピーカ40と、音声を光
信号により受送信する受送信器50とを一体に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座席に着座した者
が通信を行うための座席用通信装置に関し、そのうち特
に、座席に任意に取り付けたり、取り外すことができる
座席用通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空間的なゆとりをもって配置した座席に
着座して会議を行ったり、あるいは乗り物内などある程
度の騒音がある中で座席に着座し会議を行うような場
合、お互いの音声を聞き取り易くする必要があった。そ
のため、着座者は、例えば各自ワイヤレスマイクを身に
付けたり、他人の音声を聞き易くするためにヘッドフォ
ンを装着したりすることが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の会議では、着座者は、通信手段であるワイヤレ
スマイクやヘッドフォンをいちいち身に付けなければな
らず、身体への取り付け及び取り外しが面倒であると共
に、長時間にわたる取り付け状態が疲れを招く一因とも
なっていた。従って、座席に着座したままの自然な状態
で、特に何も身に付けることなく、円滑に会議を行うこ
とができるような通信手段の開発が切望されていた。
【0004】また、通信手段としてワイヤレスマイクを
用いる場合は、その使用中に発生する電波が、例えば航
空機の電子機器に影響し、誤作動を引き起こすおそれが
あるため、航空機内では使用が制限されるという不都合
があった。更にまた、ワイヤレスマイクから出力された
電波が不当に傍受される盗聴のおそれもあった。
【0005】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、座席に装着するだけ
で着座者は簡易かつ快適に通信を行うことができ、ま
た、電波発生が電子機器へ影響を及ぼしたり、あるいは
盗聴のおそれがあるような場所でも支障なく使用可能な
座席用通信装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。 [1]座席(1)に着座した者が通信を行うための座席
用通信装置(10)において、座席(1)に着脱自在な
装置本体(11)に、音声を入力するマイク(30)
と、外部より受信した所定信号から得た音声を出力する
スピーカ(40)と、前記所定信号を入力すると共に前
記マイク(30)に入力された音声を別の所定信号とし
て出力する受送信器(50)とを一体に設けて成る座席
用通信装置(10)。
【0007】[2]前記装置本体(11)は、既存の座
席(1)の背ズリ(4)上端部に対し着脱自在なヘッド
レスト体(11)として形成され、該ヘッドレスト体
(11)は、背ズリ(4)上端部に被せるよう装着する
ための嵌入部(14)と、正面両側に広がる両サイド部
(13,13)とを有することを特徴とする[1]記載
の座席用通信装置(10)。
【0008】[3]前記ヘッドレスト体(11)の嵌入
部(14)に、該嵌入部(14)の内面より出没可能で
突出した際に背ズリ(4)上端部を押圧するストッパ部
材(25)を設けたことを特徴とする[2]記載の座席
用通信装置(10)。
【0009】[4]前記ヘッドレスト体(11)の両サ
イド部(13,13)を、それぞれ略水平方向に角度調
整可能に設け、前記スピーカ(40)を、前記両サイド
部(13,13)にそれぞれ内装したことを特徴とする
[2]または[3]記載の座席用通信装置(10)。
【0010】[5]前記マイク(30)は、前記ヘッド
レスト体(11)の所定箇所より前側に延出させたアー
ム(31)の先端に設けたことを特徴とする[1],
[2],[3]または[4]記載の座席用通信装置(1
0)。
【0011】[6]前記受送信器(50)は、外部より
前記所定信号である光信号を受光する受光素子(52)
と、前記マイク(30)に入力された音声を前記別の所
定信号である光信号に変換して出力する発光素子(5
1)とを有し、光信号を受送信するように構成したこと
を特徴とする[1],[2],[3],[4]または
[5]記載の座席用通信装置(10)。
【0012】次に前述した解決手段に基づく作用を説明
する。 [1]記載の座席用通信装置(10)によれば、座席
(1)に着脱自在な装置本体(11)に、マイク(3
0)、スピーカ(40)、それに受送信器(50)が一
体に設けられており、装置本体(11)を座席(1)に
装着すれば、着座者は、座席(1)に着座したままの自
然な状態で、通信機器を特に何も身に付けることなく、
簡易かつ快適に通信を行うことができる。ここで会議室
や乗り物内などに配置された複数の座席(1)に、それ
ぞれ前記装置本体を装着すれば、着座者間で円滑に会議
を行うことができる。
【0013】[2]記載の座席用通信装置(10)によ
れば、前記装置本体(11)は、既存の座席(1)の背
ズリ(4)上端部に対し着脱自在であるので、本装置
(10)のために特別な専用の座席(1)を用意するこ
となく、コストを抑えることができる。また、装置本体
はヘッドレスト体(11)として形成されるので、座席
(1)の座り心地が損なわれることがなく、却って着座
者の後頭部が支えられるため、頭部を楽な姿勢に長時間
保持することができる。
【0014】[3]記載の座席用通信装置(10)によ
れば、前記[2]に記載の通りヘッドレスト体(11)
は、その嵌入部(14)を座席(1)の背ズリ(4)上
端部に被せるようにして装着するが、嵌入部(14)の
内面よりストッパ部材(25)を突出させて背ズリ
(4)上端部を押圧することで、より確実かつ強固に装
着することができる。
【0015】[4]記載の座席用通信装置(10)によ
れば、前記[2]に記載の通りヘッドレスト体(11)
は、その正面両側に広がる両サイド部(13,13)を
有するが、前記両サイド部(13,13)にそれぞれス
ピーカ(40)を内装することにより、着座者はステレ
オ音声を聞き取ることができる。また、両サイド部(1
3,13)をそれぞれ略水平方向に角度調整すること
で、耳に対するスピーカ(40)の距離を任意に変える
ことができる。
【0016】[5]記載の座席用通信装置(10)によ
れば、前記マイク(30)を、ヘッドレスト体(11)
の所定箇所より前側に延出させたアーム(31)の先端
に設けたから、着座者は喋るときにマイク(30)を持
ったり予め身に付ける必要もない。ここでアーム(3
1)は可撓性のある材料で成形すればよく、マイク(3
0)を自由な位置に保持できるようにするとよい。
【0017】[6]記載の座席用通信装置(10)によ
れば、前記受送信器(50)は、音声を電波ではなく光
信号により受送信するため、電波により受送信する場合
の如く、例えば航空機の電子機器へ影響を及ぼすことが
なく、また盗聴のおそれもない。従って、本装置は、航
空機内などの他の電波発生により誤作動のおそれがある
乗り物内や、重要会議などの盗聴されては困るような状
況下でも使用することが可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する各種実施の形態を説明する。図1〜図13は本発明
の第1実施の形態を示している。本実施の形態に係る座
席用通信装置10は、座席1に着脱自在な装置本体であ
るヘッドレスト体11に、マイク30、スピーカ40、
それに受送信器50を一体に設けて成る。図13に示す
ように、座席用通信装置10は、例えばビジネスジェッ
ト機など、特別仕様の航空機内にあるVIP用会議室に
設置された座席1に使用される。
【0019】図1〜図3に示すように、座席1は、台座
2を介してフロア上に据え付けられた座ブトン3と、そ
の後端より立ち上がる背ズリ4とから成る。背ズリ4
は、座ブトン3の後端に図示省略したリクライニング機
構を介して、何段階かまたは無段階に角度調整可能に支
持されている。また、背ズリ4の上端部は、背ズリ4の
本体の横幅より狭く設定されたヘッドレスト部4aとし
て形成されている。
【0020】座席用通信装置10は、その装置本体であ
るヘッドレスト体11を、座席1の背ズリ4にあるヘッ
ドレスト部4aに被せるように装着して用いるものであ
る。ヘッドレスト体11は、その正面部12の両側に広
がる両サイド部13,13を有し、底面側には、ヘッド
レスト部4aに被せるよう装着するための嵌入部14が
形成されている。また、ヘッドレスト体11の背面部1
5の内部は、後述する通信関連機器を内装するための収
納空間15aとなっている。
【0021】図9〜図11に示すように、背面部15は
そのままフレーム20のベース部21により構成されて
おり、このベース部21内が収納空間15aとなってい
る。また、ベース部21の前面側には、前記嵌入部14
を形作るカバー部22が一体に固着されている。更に、
カバー部22の両脇には、サイド部13を保形するため
のサイド板23がヒンジ24を介して角度調整可能に連
結されている。
【0022】正面部12は、フレーム20のカバー部2
2正面側に発泡フォーム12aを被せるように成形し、
更に発泡フォーム12aの表面を表生地12bで被覆し
て成る。両サイド部13,13は、それぞれサイド板2
3の周囲を発泡フォーム13aで覆うように成形し、更
に発泡フォーム13aの表面を表生地13bで被覆して
成る。正面部12の発泡フォーム12aとサイド部13
の発泡フォーム13aは一体に連続しており、各表生地
12b,13bも一体に連続している。
【0023】ヘッドレスト体11の嵌入部14は、背ズ
リ4の上端にあるヘッドレスト部4aが丁度嵌入する大
きさに設定されている。また、図9及び図10に示すよ
うに、嵌入部14内には、その内面より出没可能で突出
した際にヘッドレスト部4aを局所的に押圧する抜け止
め用のストッパ部材25が設けられている。
【0024】詳しく言えばストッパ部材25は、ベース
部21に開設された取っ手孔21aに内装され、ストッ
パ部材25の後端が枢軸ピン26により枢支されてお
り、ストッパ部材25の先端が、カバー部22に開設さ
れた挿通孔22aから突出しヘッドレスト部4aを押圧
する抜止位置と、取っ手孔21a側に没入する着脱位置
とに回動するように設定されている。なお、ストッパ部
材25は必ずしも設ける必要はなく、例えば、嵌入部1
4をヘッドレスト部4aよりやや小さめに設定し、きつ
めに装着するようにして対処してもよい。
【0025】ヘッドレスト体の両サイド部は、サイド板
23のヒンジ24を中心として略水平方向に角度調整で
きるようになっている。この場合、ヒンジ24自体の摩
擦抵抗により、図6に示すように、サイド部13を正面
部12に対して所定の角度範囲内にて任意の角度位置に
保持できるが、より確実に所望の角度を保持するよう
に、例えばスプリングカプラや、ラチェット機構などの
係止手段を別途設けてもよい。
【0026】座席用通信装置10を構成するマイク30
は、座席1の着座者の音声を入力するものであり、かか
るマイク30は、ヘッドレスト体11の片側のサイド部
13下側より前方に延出させたアーム31の先端に設け
られている。アーム31は、例えば針金を芯にしてこれ
を合成樹脂で被覆するなど、可撓性のある材料で成形す
ればよく、マイク30を自由な位置に保持できるように
なっている。
【0027】スピーカ40は、外部より受信した所定信
号から得た音声を出力するものであり、かかるスピーカ
40は、ヘッドレスト体11の両サイド部13,13に
それぞれ内装されている。詳しく言えば、スピーカ40
は、サイド部13に内装されているサイド板23の先端
側に取り付けられている。すなわち、両サイド部13,
13をそれぞれ略水平方向に角度調整することで、耳に
対するスピーカ40の距離を任意に変えることができる
ように設定されている。
【0028】図12に示すように、座席用通信装置10
には、スイッチ32の操作時に、マイク30から入力さ
れた音声により送信用の搬送波を変調して送信信号とし
て受送信器50へ出力する変調器55と、受送信器50
からの受信信号内の受信用の搬送波を復調し、得られた
音声信号をスピーカ40に出力する復調器56とが設け
られている。変調器55や復調器56は、バッテリ53
などの他の通信関連機器と共に、ヘッドレスト体11の
背面部15内にある収納空間15aの適所に配設すると
よい。背面部15には開閉可能なカバー扉21bが設け
られている。
【0029】図13において、特別仕様の航空機内にあ
るVIP用会議室に配置された座席1に座席用通信装置
10はそれぞれ装着されており、複数の座席用通信装置
10間には、別の座席用通信装置10へ信号を送信する
ための光通信チャネルや、別の座席用通信装置10から
信号を受信するための光通信チャネルが設定され、それ
ぞれの光通信チャネルには、それぞれ異なる周波数の搬
送波が割り当てられている。
【0030】受送信器50は、ヘッドレスト体11にお
ける正面部12上端に配設された光アンテナであり、図
12に示すように、前記変調器55から出力された送信
信号を光信号(例えば近赤外線など)に変換して出力す
る発光素子51と、別の座席用通信装置10にある受送
信器50から光信号を受光して受信信号に変換して出力
する受光素子52とを有している。なお、図13に示す
座席用通信装置10の配置において、各受送信器50は
互いに光信号を受送信できる状態にある。
【0031】次に作用について説明する。前述した座席
用通信装置10によれば、ヘッドレスト体11に、マイ
ク30、スピーカ40、それに受送信器50が総て一体
に設けられており、ヘッドレスト体11を座席1のヘッ
ドレスト部4aに装着すれば、着座者は、座席1に着座
したままの自然な状態で、ヘッドフォンなど特に何も身
に付けることなく、簡易かつ快適に通信を行うことがで
きる。
【0032】ヘッドレスト体11は、その底面側にある
嵌入部14を座席1のヘッドレスト部4aに対し、上か
ら被せるようにして簡単に装着することができる。この
とき、図9において、取っ手孔21a内にあるストッパ
部材25を、その先端が挿通孔22aから嵌入部14内
に突出する抜止位置に回動させれば、ストッパ部材25
によりヘッドレスト部4aが押圧され、より確実かつ強
固に装着することができる。
【0033】ヘッドレスト体11を座席1から外すとき
は、先ずストッパ部材25を、その先端が取っ手孔21
a内に没入する着脱位置に戻してから上に持ち上げれ
ば、簡単にヘッドレスト部4aから取り外すことができ
る。このようにヘッドレスト体11は、既存の座席1の
ヘッドレスト部4aに対し着脱自在であるので、本装置
10のために特別な専用の座席を用意する必要はない。
【0034】また、座席用通信装置10の装置本体が座
席1と一体化するヘッドレスト体11として形成される
ため、ヘッドレスト体11を装着することで座席1の座
り心地が損なわれることはなく、却って着座者の後頭部
が支えられて、頭部を楽な姿勢に長時間保持することが
できる。
【0035】図13に示すように、複数の座席1に着座
している着座者間で会議を行う場合、着座者はそれぞれ
座席用通信装置10のスイッチ32をオンにした状態で
普通に会話すればよい。ここで着座者は、両サイド部1
3,13をそれぞれ略水平方向に角度調整することで、
耳に対するスピーカ40の距離を任意に変えることがで
きる。また、アーム31を適宜曲げてマイク30を最適
な位置に保持することができる。
【0036】マイク30に音声が入力されると、図12
に示した変調器55において、この音声信号により送信
用の搬送波が変調され、出力信号として受送信器50に
出力される。受送信器50では、前記出力信号により発
光素子を駆動して、光信号を別の座席用通信装置10に
おける受送信器50へ送信する。
【0037】別の座席用通信装置10における受送信器
50では、前記光信号を受光素子により受信して受信信
号を出力する。この受信信号は、その座席用通信装置1
0にある復調器56に入力されて、その受信信号内の受
信用の搬送波が復調され、得られた音声信号がスピーカ
40から出力される。これにより、各着座者は、お互い
に喋った内容をスピーカ40からの音声出力として聞く
ことができる。
【0038】このように受送信器50は、音声を電波で
はなく光信号により受送信するため、電波により受送信
する場合の如く、例えば航空機の電子機器へ影響を及ぼ
すことがなく、また盗聴のおそれもない。従って、本装
置10は、航空機内などの他の電波発生により誤作動の
おそれがある乗り物内や、重要会議などの盗聴されては
困るような状況下でも使用することが可能である。
【0039】もちろん、会議中においては、従来の如く
ワイヤレスマイクやヘッドフォンをいちいち身に付ける
必要はなく、座席用通信装置10を予め取り付けている
座席1にただ着座するだけで、周囲に騒音がある中でも
相手の音声を明瞭に聞くことができ、快適な状態で会議
を進行することができる。
【0040】図14〜図17は本発明の第2実施の形態
を示している。第2実施の形態を示す正面図は図4とほ
ぼ同様であり、背面図は図5とほぼ同様である。本実施
の形態に係る座席用通信装置10Aは、前記座席用通信
装置10と同様に、その装置本体であるヘッドレスト体
11Aを、座席1の背ズリ4に装着して用いるものであ
り、基本的な構成は座席用通信装置10と共通するが、
背ズリ4への装着態様が異なる。
【0041】すなわち、座席用通信装置10Aの底面側
には、背ズリ4のヘッドレスト部4aを前後から挟み込
むようにして装着する嵌入部17が形成されている。図
14及び図15に示すように、嵌入部17の両側は開口
しており、従って、嵌入部17の両側よりヘッドレスト
部4aの両端がはみ出すようになっても構わず、様々な
横幅のヘッドレスト部4aに対応できる。
【0042】正面部12及び両サイド部13,13は、
一体成形された発泡フォーム12a,13a内に、フレ
ーム板28の両端にヒンジ24を介してサイド板23を
連結したフレーム20Aを内装し、表生地12b,13
bを被覆して成る。この正面部12の上端側が、背面部
15を成すフレーム20Aの上端側に一体に固着されて
いる。
【0043】また、背面部15に対して正面部12に前
後方向の適度な弾性力を付加し、この弾性力を利用し
て、クリップの様に確実にヘッドレスト部4aを挟持で
きるように構成してもよい。また、座席用通信装置10
Aの背面部15には取っ手孔21cはあるが、抜け止め
用のストッパ部材25は設けられていない。もちろん、
別途ストッパ部材25を設けてもよい。なお、第1実施
の形態と同種の部位には同一符号を付して重複した説明
を省略する。
【0044】なお、本発明に係る座席用通信装置は、前
述した各種実施の形態に限定されるものではなく、例え
ば、装置本体をヘッドレスト体として形成しなくてもよ
い。また、受送信器は、光信号を受送信するものに限ら
ず、その他、各種電子機器にさほど影響を及ぼすことの
ない微弱電波を利用して通信するよう構成しても構わな
い。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る座席用通信装置によれば、
座席に着脱自在な装置本体に、マイク、スピーカ、それ
に受送信器が一体に設けられており、装置本体を座席に
装着すれば、着座者は座席に着座したままの自然な状態
で、ワイヤレスマイクやヘッドフォンなどの通信機器を
特に何も身に付けることなく、簡易かつ快適に通信を行
うことができる。
【0046】また、前記受送信器を光信号により受送信
するように構成すれば、航空機などの電子機器へ影響を
及ぼすことがなく、また盗聴のおそれもなく、従って、
航空機内などの他の電波発生により誤作動のおそれがあ
る乗り物内や、重要会議等の盗聴されては困るような状
況下でも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る座席用通信装置
を座席に装着した状態を示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る座席用通信装置
を座席に装着した状態を示す右側面図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る座席用通信装置
を座席に装着した状態を示す背面図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る座席用通信装置
を示す正面図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係る座席用通信装置
を示す背面図である。
【図6】本発明の第1実施の形態に係る座席用通信装置
を示す平面図である。
【図7】本発明の第1実施の形態に係る座席用通信装置
を示す底面図である。
【図8】本発明の第1実施の形態に係る座席用通信装置
を示す右側面図である。
【図9】図4のIX−IX線断面図である。
【図10】図4のX−X線断面図である。
【図11】本発明の第1実施の形態に係る座席用通信装
置を構成するフレームを示す斜視図である。
【図12】本発明の第1実施の形態に係る座席用通信装
置を構成する受送信器を示すブロック図である。
【図13】本発明の第1実施の形態に係る座席用通信装
置を利用して会議している様子を示す説明図である。
【図14】本発明の第2実施の形態に係る座席用通信装
置を示す右側面図である。
【図15】本発明の第2実施の形態に係る座席用通信装
置を示す平面図である。
【図16】本発明の第2実施の形態に係る座席用通信装
置を示す縦断面図である。
【図17】本発明の第2実施の形態に係る座席用通信装
置を示す横断面図である。
【符号の説明】
1…座席 3…座ブトン 4…背ズリ 4a…ヘッドレスト部 10…座席用通信装置 10A…座席用通信装置 11…ヘッドレスト体 11A…ヘッドレスト体 12…正面部 13…サイド部 14…嵌入部 15…背面部 15a…収納空間 17…嵌入部 20…フレーム 21…ベース部 21a…取っ手孔 22…カバー部 23…サイド板 24…ヒンジ 25…ストッパ部材 30…マイク 31…アーム 32…スイッチ 40…スピーカ 50…受送信器 51…発光素子 52…受光素子 55…変調器 56…復調器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座席に着座した者が通信を行うための座席
    用通信装置において、 座席に着脱自在な装置本体に、音声を入力するマイク
    と、外部より受信した所定信号から得た音声を出力する
    スピーカと、前記所定信号を入力すると共に前記マイク
    に入力された音声を別の所定信号として出力する受送信
    器とを一体に設けて成る座席用通信装置。
  2. 【請求項2】前記装置本体は、既存の座席の背ズリ上端
    部に対し着脱自在なヘッドレスト体として形成され、該
    ヘッドレスト体は、背ズリ上端部に被せるよう装着する
    ための嵌入部と、正面両側に広がる両サイド部とを有す
    ることを特徴とする請求項1記載の座席用通信装置。
  3. 【請求項3】前記ヘッドレスト体の嵌入部に、該嵌入部
    の内面より出没可能で突出した際に背ズリ上端部を押圧
    するストッパ部材を設けたことを特徴とする請求項2記
    載の座席用通信装置。
  4. 【請求項4】前記ヘッドレスト体の両サイド部を、それ
    ぞれ略水平方向に角度調整可能に設け、 前記スピーカを、前記両サイド部にそれぞれ内装したこ
    とを特徴とする請求項2または3記載の座席用通信装
    置。
  5. 【請求項5】前記マイクは、前記ヘッドレスト体の所定
    箇所より前側に延出させたアームの先端に設けたことを
    特徴とする請求項1,2,3または4記載の座席用通信
    装置。
  6. 【請求項6】前記受送信器は、外部より前記所定信号で
    ある光信号を受光する受光素子と、前記マイクに入力さ
    れた音声を前記別の所定信号である光信号に変換して出
    力する発光素子とを有し、光信号を受送信するように構
    成したことを特徴とする請求項1,2,3,4または5
    記載の座席用通信装置。
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