JPH1111274A - 車両用自動ブレーキ装置 - Google Patents

車両用自動ブレーキ装置

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JPH1111274A
JPH1111274A JP16408397A JP16408397A JPH1111274A JP H1111274 A JPH1111274 A JP H1111274A JP 16408397 A JP16408397 A JP 16408397A JP 16408397 A JP16408397 A JP 16408397A JP H1111274 A JPH1111274 A JP H1111274A
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JP
Japan
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vehicle
brake
speed
target
deceleration
Prior art date
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JP16408397A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hakata
浩 博田
Yoshihiro Sasaki
義弘 佐々木
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動ブレーキ制御時における迅速な減速を確
保しつつ、車両の振動的な減速によって乗員が抱く違和
感を解消することができる車両用自動ブレーキ装置を提
供すること。 【解決手段】 自車速度を検出する速度検出手段42
と、自車と前方障害物との接触を回避するとき等に目標
減速度を設定する目標減速度設定手段31と、速度検出
手段42より検出された自車速度と目標減速度設定手段
31により設定された目標減速度とから所定時間後の目
標速度を設定する目標速度設定手段43と、自車の実際
の速度が前記所定時間後に前記目標速度となるように、
自車における各車輪のブレーキ圧を自動的に制御する油
圧制御手段44とを装備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用自動ブレーキ
装置に関し、より詳細には、自車と前方障害物との接触
を回避するとき等に用いられる車両用自動ブレーキ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、車両のブレーキ油圧経路の要部
を概略的に示したブロック図である。図中1は、運転者
によるブレーキペダル2の踏込力に応じたブレーキ圧を
発生させるマスタシリンダであって、マスタシリンダ1
で発生したブレーキ圧は、P&B(プロポーショニング
&バイパス)バルブ3を経て、最初のアクチュエータ部
19に供給された後、次段のアクチュエータ部20を介
して、各車輪のホイールシリンダ13、14、15、1
6に供給されるようになっている。
【0003】アクチュエータ部19は、マスタシリンダ
1とホイールシリンダ13、…とを連通/遮断する第1
のバルブ5と、アキュムレータ4からの油圧をホイール
シリンダ13、…に導く第2のバルブ6と、ブレーキ制
御で不要になった油圧をマスタシリンダ1に排出する第
3のバルブ7とを備えている。
【0004】第2のバルブ6とマスタシリンダ1との間
には、モータ駆動式の油ポンプ17と、油ポンプ17か
ら吐出される油圧を蓄圧して一定圧に保持するためのア
キュムレータ4とが介装されている。
【0005】そして、第1のバルブ5が開いている状態
のときは、ブレーキペダル2の踏込力に応じたブレーキ
制御が、ホイールシリンダ13、…に行なわれ、一方、
第1のバルブ5が閉じている状態のときには、アキュム
レータ4の圧力が第2のバルブ6を介してホイールシリ
ンダ13、…に加えられ、3ポジションバルブ8、9、
10、11の制御により増圧、保持、減圧の3モードが
選択され、ホイールシリンダ13、…の油圧が制御され
る。
【0006】アクチュエータ部20は、各車輪毎に設け
られた3ポジションバルブ8、…を備えており、ABS
作動時にはバルブ8、…のモード選択によりホイールシ
リンダ13、…に印加されるブレーキ圧が制御されて各
車輪がロックしないようになっている。アクチュエータ
部20は、3ポジションバルブ8、…の他にモータ駆動
式の油ポンプ18とリザーバタンク12とを備えてい
る。
【0007】図6は、従来における車両用自動ブレーキ
装置の要部を概略的に示したブロック図である。目標減
速度設定手段31、及び減速度検出手段32が油圧制御
手段33に接続され、油圧制御手段33がアクチュエー
タ部19、20に接続されている。
【0008】目標減速度設定手段31は、自車と前方障
害物との距離及び相対速度の信号を取り込んで目標減速
度を設定するものであり、減速度検出手段32は、自車
の実際の減速度を検出するものである。また、油圧制御
手段33は、前記自車の実際の減速度が目標減速度設定
手段31より設定された目標減速度となるように、アク
チュエータ部19、20に装備されているバルブ5〜1
1を制御するものである。
【0009】上記したように、従来より、この種車両用
自動ブレーキ装置としては、自車の実際の減速度が前記
自車と前方障害物との接触を回避するとき等に設定され
る目標減速度となるように、各車輪のブレーキ圧を自動
的に制御するものがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術では、速度の微分値であり、比較的変化の大きい減
速度を目標として自車のブレーキ制御を行なっているた
め、該ブレーキ制御のばらつきが大きくなり、車両の減
速が振動的なものとなってしまい、乗員に違和感を抱か
せるといった課題がある。
【0011】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、自動ブレーキ制御時における迅速な減速を確保し
つつ、車両の振動的な減速によって乗員が抱く違和感を
解消することができる車両用自動ブレーキ装置を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係る車両用自動ブレーキ装置
(1)は、自車速度を検出する速度検出手段と、自車と
前方障害物との接触を回避するとき等に目標減速度を設
定する目標減速度設定手段と、前記速度検出手段により
検出された前記自車速度と前記目標減速度設定手段によ
り設定された目標減速度とから所定時間後の目標速度を
設定する目標速度設定手段と、前記自車の実際の速度が
前記所定時間後に前記目標速度となるように、前記自車
における各車輪のブレーキ圧を自動的に制御する油圧制
御手段とを備えていることを特徴としている。
【0013】上記車両用自動ブレーキ装置(1)によれ
ば、前記自車の実際の速度が前記所定時間後に前記目標
速度となるように、前記自車における各車輪のブレーキ
圧を自動的に制御することにより、自動ブレーキ制御時
での迅速な減速を確保することができる。また、従来技
術で目標としていた減速度と比較して、その変化のばら
つきが小さい速度を目標としているので、ブレーキ制御
のばらつきを低減させることができる。従って、自動ブ
レーキ制御時における迅速な減速を確保しつつ、車両の
振動的な減速によって乗員が抱く違和感を解消すること
ができる。
【0014】また、本発明に係る車両用自動ブレーキ装
置(2)は、上記車両用自動ブレーキ装置(1)におい
て、前記目標速度に緩衝領域が設けられていることを特
徴としている。
【0015】上記車両用自動ブレーキ装置(2)によれ
ば、前記目標速度に緩衝領域が設けられているので、頻
繁に前記自車における各車輪のブレーキ増圧・減圧の切
換が行なわれることを防止することができる。
【0016】例えば、前記自車の速度が目標速度未満に
なったからといって、直ちにブレーキ圧を減少させた
り、前記速度が目標速度超過になったからといって、直
ちにブレーキ圧を増大させたりすると、乗員に違和感を
抱かせる程に、車両の減速が振動的なものとなってしま
うことも起こり得るが、上記したように前記緩衝領域を
設け、前記切換が頻繁に行なわれることを防止すること
によって、その問題は解消される。
【0017】また、本発明に係る車両用自動ブレーキ装
置(3)は、上記車両用自動ブレーキ装置(1)又は
(2)において、前記油圧制御手段におけるブレーキ制
御に対し、運転者によるブレーキペダルの踏込力に応じ
たブレーキ制御が優先されることを特徴としている。
【0018】上記車両用自動ブレーキ装置(3)によれ
ば、運転者がブレーキングを行なった場合、すなわちブ
レーキペダルを踏み込んだ場合には、前記油圧制御手段
によるブレーキ制御を行なうのではなく、運転者による
ブレーキペダルの踏込力に応じたブレーキ制御を行なう
ので、運転者の意志を優先するものとすることができ
る。
【0019】従って、運転者がブレーキングを行なって
いるにも関わらず、自動的にブレーキ制御が行なわれ、
運転者の意志にそぐわない減速状態となり、運転者が混
迷するといった事態の発生を回避することができる。
【0020】また、本発明に係る車両用自動ブレーキ装
置(4)は、上記車両用自動ブレーキ装置(1)又は
(2)において、通常は、前記油圧制御手段における制
御に対し、運転者によるブレーキペダルの踏込力に応じ
たブレーキ制御が優先され、運転者によるブレーキペダ
ルの踏込力に応じて発生した減速度が、前記目標減速度
よりも小さい場合には、運転者によるブレーキペダルの
踏込力に応じたブレーキ制御に対し、前記油圧制御手段
におけるブレーキ制御が優先されるように構成されてい
ることを特徴としている。
【0021】上記車両用自動ブレーキ装置(4)によれ
ば、通常は、運転者がブレーキングを行なった場合、す
なわちブレーキペダルを踏み込んだ場合には、前記油圧
制御手段によるブレーキ制御を行なうのではなく、運転
者によるブレーキペダルの踏込力に応じたブレーキ制御
が行なわれるので、運転者の意志を優先するものとする
ことができる。
【0022】従って、運転者がブレーキングを行なって
いるにも関わらず、自動的にブレーキ制御が行なわれ、
運転者の意志にそぐわない減速状態となり、運転者が混
迷するといった事態の発生を回避することができる。
【0023】また、運転者によるブレーキペダルの踏込
力に応じて発生した減速度が、前記目標減速度よりも小
さい場合には、運転者によるブレーキペダルの踏込力に
応じたブレーキ制御を行なうのではなく、前記油圧制御
手段によるブレーキ制御が行なわれるので、緊急時のパ
ニックブレーキング等による減速不足から発生し得る危
険な状態を回避することができる。
【0024】また、本発明に係る車両用自動ブレーキ装
置(5)は、上記車両用自動ブレーキ装置(4)におい
て、前記目標減速度に緩衝領域が設けられていることを
特徴としている。
【0025】上記車両用自動ブレーキ装置(5)によれ
ば、前記目標減速度に緩衝領域が設けられているので、
頻繁に運転者によるブレーキペダルの踏込力に応じた制
御と前記油圧制御手段における制御との切換が行なわれ
ることを防止することができる。
【0026】例えば、運転者によるブレーキペダルの踏
込力に応じて発生する減速度が、前記目標減速度よりも
小さくなったからといって、直ちに前記油圧制御手段に
よって自動的にブレーキ制御を行なったり、運転者によ
るブレーキペダルの踏込力に応じて発生する減速度が、
前記目標減速度よりも大きくなったからといって、直ち
に運転者によるブレーキペダルの踏込力に応じたブレー
キ制御を行なったりすると、起動しているブレーキ制御
が、運転者の意志によるものであるのか、自動的に行な
われているものであるのかを運転者自身が認識すること
ができず、運転者が混迷してしまうことも起こり得る
が、上記したように前記緩衝領域を設け、前記切換が頻
繁に行なわれることを防止することによって、その問題
は解消される。
【0027】また、本発明に係る車両用自動ブレーキ装
置(6)は、上記車両用自動ブレーキ装置(1)〜
(5)のいずれかにおいて、前記油圧制御手段における
ブレーキ制御に対し、ABSにおけるブレーキ制御が優
先されるように構成されていることを特徴としている。
【0028】上記車両用自動ブレーキ装置(6)によれ
ば、ABS作動時は、ABSに装備された油圧制御手段
によるブレーキ制御が行なわれるので、油圧の掛け過ぎ
により車輪がロックしてしまい、車両の走行が不安定に
なるといった事態の発生を回避することができる。従っ
て、所定減速度以上での制御にも対応することができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用自動ブ
レーキ装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図
2は、実施の形態(1)に係る車両用自動ブレーキ装置
の要部を概略的に示したブロック図である。ここでは、
図1に示した自動ブレーキ装置と同様の構成について
は、その説明を省略する。
【0030】目標減速度設定手段31、及び速度検出手
段42が目標速度設定手段43に接続され、速度検出手
段42、及び目標速度設定手段43が油圧制御手段44
に接続され、油圧制御手段44がアクチュエータ部1
9、20に接続されている。
【0031】速度検出手段42は、自車の実際の速度を
検出するものであり、目標速度設定手段43は、速度検
出手段42により検出された前記自車の実際の速度と目
標減速度設定手段31により設定された目標減速度とか
ら所定時間後の目標速度を設定するものである。また、
油圧制御手段44は、前記自車の実際の速度が前記所定
時間後に前記目標速度となるように、アクチュエータ部
19、20に装備されているバルブ5〜11(図1)を
制御するものである。
【0032】上記実施の形態(1)に係る車両用自動ブ
レーキ装置によれば、前記自車の実際の速度が前記所定
時間後に前記目標速度となるように、アクチュエータ部
19、20に装備されているバルブ5〜11を制御し、
前記自車における各車輪のホイールシリンダ13、…の
油圧を自動的に調整することにより、自動ブレーキ制御
時での迅速な減速を確保することができる。また、従来
技術で目標としていた減速度と比較して、その変化のば
らつきが小さい速度を目標としているので、ブレーキ制
御のばらつきを低減させることができる。従って、自動
ブレーキ制御時での迅速な減速を確保しつつ、車両の振
動的な減速によって乗員が抱く違和感を解消することが
できる。
【0033】また、前記目標速度に緩衝領域を設けるこ
とにより、頻繁にホイールシリンダ13、…の油圧にお
ける増圧・減圧の切換が行なわれることを防止すること
ができる。例えば、前記自車の速度が目標速度未満にな
ったからといって、直ちにブレーキ圧を減少させたり、
前記速度が目標速度超過になったからといって、直ちに
ブレーキ圧を増大させたりすると、乗員に違和感を抱か
せる程に、車両の減速が振動的なものになってしまうと
いったことも起こり得るが、上記したように前記緩衝領
域を設け、前記切換が頻繁に行なわれることを防止する
ことによって、その問題は解消される。
【0034】図3(a)は、実施の形態(2)に係る車
両用自動ブレーキ装置の要部を概略的に示したブロック
図である。ここでは、図2に示した車両用自動ブレーキ
装置と同様の構成については、その説明を省略する。速
度検出手段42、及び目標速度設定手段43が油圧制御
手段44aに接続され、油圧制御手段44aがアクチュ
エータ部19、20に接続されている。また、油圧制御
手段44aは、前記自車の実際の速度が前記所定時間後
に前記目標速度となるように、アクチュエータ部19、
20に装備されているバルブ5〜11(図1)を制御す
るものである。
【0035】図中45は、ブレーキペダル2が運転者に
よって踏み込まれているか否かを判断するブレーキペダ
ルON判断手段を示しており、ブレーキペダルON判断
手段45は、優先権制御手段46に接続され、優先権制
御手段46は、油圧制御手段44aに接続されている。
【0036】実施の形態(2)に係る車両用自動ブレー
キ装置における優先権制御手段46の動作を図3(b)
に示したフローチャートに基づいて説明する。まずステ
ップ1において、ブレーキペダルON判断手段45から
の信号を取り込んで、ブレーキペダル2(図1)が踏み
込まれているか否かを判断する。ブレーキペダル2が踏
み込まれていれば、ステップ2に移り、油圧制御手段4
4aに中止信号を出力し、その制御を中止させる。一
方、ブレーキペダル2が踏み込まれていなければ、ステ
ップ3に移り、油圧制御手段44aに実行信号を出力
し、その制御を実行させる。
【0037】上記実施の形態(2)に係る車両用自動ブ
レーキ装置によれば、運転者がブレーキングを行なった
場合、すなわちブレーキペダル2を踏み込んだ場合に
は、油圧制御手段44aによるブレーキ制御を行なうの
ではなく、運転者によるブレーキペダル2の踏込力に応
じたブレーキ制御を行なうので、運転者の意志を優先す
るものとすることができる。
【0038】従って、運転者がブレーキングを行なって
いるにも関わらず、自動的にブレーキ制御が行なわれ、
運転者の意志にそぐわない減速状態となり、運転者が混
迷するといった事態の発生を回避することができる。
【0039】図4(a)は、実施の形態(3)に係る車
両用自動ブレーキ装置の要部を概略的に示したブロック
図である。ここでは、図2に示した車両用自動ブレーキ
装置と同様の構成については、その説明を省略する。速
度検出手段42、及び目標速度設定手段43が油圧制御
手段44bに接続され、油圧制御手段44bがアクチュ
エータ部19、20に接続されている。また、油圧制御
手段44bは、前記自車の実際の速度が前記所定時間後
に前記目標速度となるように、アクチュエータ部19、
20に装備されているバルブ5〜11(図1)を制御す
るものである。
【0040】図中47は、運転者によるブレーキペダル
2(図1)の踏込力に応じて生じる減速度を検出するブ
レーキペダル減速度検出手段を示しており、ブレーキペ
ダル減速度検出手段47及び目標減速度設定手段31
は、優先権制御手段48に接続され、優先権制御手段4
8は、油圧制御手段44bに接続されている。
【0041】実施の形態(3)に係る車両用自動ブレー
キ装置における優先権制御手段48の動作を図4(b)
に示したフローチャートに基づいて説明する。まずステ
ップ11において、ブレーキペダル減速度検出手段47
からの減速度を示した信号と、目標減速度設定手段31
からの目標減速度を示した信号とを取り込んで、ブレー
キペダル2の踏込力による減速度が、前記目標減速度以
上であるか否かを判断する。前記目標減速度以上であれ
ば、ステップ12に移り、油圧制御手段44bに中止信
号を出力し、その制御を中止させる。一方、前記目標減
速度以上でなければ(但し、ブレーキペダル2が踏み込
まれていない場合も含む)、ステップ13に移り、油圧
制御手段44bに実行信号を出力し、その制御を実行さ
せる。
【0042】上記実施の形態(3)に係る車両用自動ブ
レーキ装置によれば、通常、運転者がブレーキングを行
なった場合、すなわちブレーキペダル2を踏み込んだ場
合には、油圧制御手段44bによるブレーキ制御を行な
うのではなく、運転者によるブレーキペダル2の踏込力
に応じたブレーキ制御を行なうので、運転者の意志を優
先するものとすることができる。
【0043】従って、運転者がブレーキングを行なって
いるにも関わらず、自動的にブレーキ制御が行なわれ、
運転者の意志にそぐわない減速状態となり、運転者が混
迷するといった事態の発生を回避することができる。
【0044】また、運転者によるブレーキペダル2の踏
込力に応じて発生した減速度が、前記目標減速度よりも
小さい場合には、運転者によるブレーキペダル2の踏込
力に応じたブレーキ制御を行なうのではなく、油圧制御
手段44bによるブレーキ制御を行なうので、緊急時の
パニックブレーキング等による減速不足から発生し得る
危険な状態を回避することができる。
【0045】また、前記目標減速度に緩衝領域を設ける
ことにより、頻繁に運転者によるブレーキペダル2の踏
込力に応じたブレーキ制御と油圧制御手段44bにおけ
るブレーキ制御との切換が行なわれることを防止するこ
とができる。例えば、運転者によるブレーキペダル2の
踏込力に応じて発生する減速度が、前記目標減速度より
も小さくなったからといって、直ちに油圧制御手段44
bによって自動的にブレーキ制御を行なったり、運転者
によるブレーキペダル2の踏込力に応じて発生する減速
度が、前記目標減速度よりも大きくなったからといっ
て、直ちに運転者によるブレーキペダル2の踏込力に応
じたブレーキ制御を行なったりすると、起動しているブ
レーキ制御が、運転者の意志によるものであるのか、自
動的に行なわれているものであるのかを運転者自身が認
識することができず、運転者が混迷してしまうといった
ことも起こり得るが、上記したように前記緩衝領域を設
け、前記切換が頻繁に行なわれることを防止することに
よって、その問題は解消される。
【0046】図5(a)は、実施の形態(4)に係る車
両用自動ブレーキ装置の要部を概略的に示したブロック
図である。ここでは、図2に示した車両用自動ブレーキ
装置と同様の構成については、その説明を省略する。速
度検出手段42、及び目標速度設定手段43が油圧制御
手段44cに接続され、油圧制御手段44cがアクチュ
エータ部19、20に接続されている。また、油圧制御
手段44cは、前記自車の実際の速度が前記所定時間後
に前記目標速度となるように、アクチュエータ部19、
20に装備されているバルブ5〜11(図1)を制御す
るものである。
【0047】図中49は、ABSが作動しているか否か
を判断するABS作動判断手段を示しており、ABS作
動判断手段49は、優先権制御手段50に接続され、優
先権制御手段50は、油圧制御手段44cに接続されて
いる。
【0048】実施の形態(4)に係る車両用自動ブレー
キ装置における優先権制御手段50の動作を図5(b)
に示したフローチャートに基づいて説明する。まずステ
ップ21において、ABS作動判断手段49からの信号
を取り込んで、ABSが作動しているか否かを判断す
る。ABSが作動していれば、ステップ22に移り、油
圧制御手段44cに中止信号を出力し、その制御を中止
させる。一方、ABSが作動していなければ、ステップ
23に移り、油圧制御手段44cに実行信号を出力し、
その制御を実行させる。
【0049】上記実施の形態(4)に係る車両用自動ブ
レーキ装置によれば、ABS作動時は、ABSによるブ
レーキ制御を行なうので、油圧の掛け過ぎにより車輪が
ロックしてしまい、車両の走行が不安定になるといった
事態の発生を回避することができる。従って、所定減速
度以上での制御にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両のブレーキ油圧経路の要部を概略的に示し
たブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態(1)に係る車両用自動ブ
レーキ装置の要部を概略的に示したブロック図である。
【図3】(a)は実施の形態(2)に係る車両用自動ブ
レーキ装置の要部を概略的に示したブロック図であり、
(b)は実施の形態(2)に係る車両用自動ブレーキ装
置における優先権制御手段の動作を示したフローチャー
トである。
【図4】(a)は実施の形態(3)に係る車両用自動ブ
レーキ装置の要部を概略的に示したブロック図であり、
(b)は実施の形態(3)に係る車両用自動ブレーキ装
置における優先権制御手段の動作を示したフローチャー
トである。
【図5】(a)は実施の形態(4)に係る車両用自動ブ
レーキ装置の要部を概略的に示したブロック図であり、
(b)は実施の形態(4)に係る車両用自動ブレーキ装
置における優先権制御手段の動作を示したフローチャー
トである。
【図6】従来における車両用自動ブレーキ装置の要部を
概略的に示したブロック図である。
【符号の説明】
1 マスタシリンダ 2 ブレーキペダル 3 P&Bバルブ 4 アキュムレータ 5 第1のバルブ 6 第2のバルブ 7 第3のバルブ 8、9、10、11 3ポジションバルブ 12 リザーバタンク 13、14、15、16 ホイールシリンダ 17、18 油ポンプ 19、20 アクチュエータ部 31 目標減速度設定手段 32 減速度検出手段 33、44、44a、44b、44c 油圧制御手段 42 速度検出手段 43 目標速度設定手段 45 ブレーキペダルON判断手段 46、48、50 優先権制御手段 47 ブレーキペダル減速度検出手段 49 ABS作動判断手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車速度を検出する速度検出手段と、 自車と前方障害物との接触を回避するとき等に目標減速
    度を設定する目標減速度設定手段と、 前記速度検出手段により検出された前記自車速度と前記
    目標減速度設定手段により設定された目標減速度とから
    所定時間後の目標速度を設定する目標速度設定手段と、 前記自車の実際の速度が前記所定時間後に前記目標速度
    となるように、前記自車における各車輪のブレーキ圧を
    自動的に制御する油圧制御手段とを備えていることを特
    徴とする車両用自動ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記目標速度に緩衝領域が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の車両用自動ブレーキ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記油圧制御手段におけるブレーキ制御
    に対し、運転者によるブレーキペダルの踏込力に応じた
    ブレーキ制御が優先されることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の車両用自動ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 通常は、前記油圧制御手段における制御
    に対し、運転者によるブレーキペダルの踏込力に応じた
    ブレーキ制御が優先され、 運転者によるブレーキペダルの踏込力に応じて発生した
    減速度が、前記目標減速度よりも小さい場合には、 運転者によるブレーキペダルの踏込力に応じたブレーキ
    制御に対し、前記油圧制御手段におけるブレーキ制御が
    優先されるように構成されていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の車両用自動ブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 前記目標減速度に緩衝領域が設けられて
    いることを特徴とする請求項4記載の車両用自動ブレー
    キ装置。
  6. 【請求項6】 前記油圧制御手段におけるブレーキ制御
    に対し、ABS(Anti lock Brake System)におけるブ
    レーキ制御が優先されるように構成されていることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の車両用自
    動ブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005343248A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Advics:Kk 駐車補助ブレーキ制御装置

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