JPH11111988A - 薄膜半導体装置の製造方法 - Google Patents

薄膜半導体装置の製造方法

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JPH11111988A
JPH11111988A JP26670497A JP26670497A JPH11111988A JP H11111988 A JPH11111988 A JP H11111988A JP 26670497 A JP26670497 A JP 26670497A JP 26670497 A JP26670497 A JP 26670497A JP H11111988 A JPH11111988 A JP H11111988A
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wiring
forming
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Yoshihiro Morimoto
佳宏 森本
Koji Suzuki
浩司 鈴木
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極配線として用いる高融点金属膜の表面を
前洗浄してからこれに接続される電極を形成することに
より、コンタクト抵抗の増大を防止した薄膜半導体装置
の製造方法を得る。 【解決手段】 透明基板21上にゲート電極23、ゲー
ト配線23’、窒化シリコン膜24、酸化シリコン膜2
5、およびシリコン膜26を形成する。シリコン膜26
を被う酸化シリコン膜29と窒化シリコン膜30を形成
する。これらを貫通するようにして、シリコン膜26表
面を露出する第1のコンタクト孔31とゲート配線2
3’表面を露出する第2のコンタクト孔32を形成す
る。第1の前洗浄として塩素系のプラズマエッチングに
よりゲート配線23’表面を洗浄し、続いて第2の前洗
浄として沸酸系エッチャントによるウェットエッチング
でシリコン膜26の表面を洗浄する。そしてアルミニウ
ム材料のスパッタリングとパターニングによりアルミニ
ウム電極33、34を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置など
の画素駆動素子として用いられる、薄膜トランジスタ
(TFT:Thin Film Transistor)の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、液晶表示パネルの表示用スイッ
チング素子として用いられるボトムゲート型薄膜トラン
ジスタの構造を示す断面図である。絶縁性の透明基板1
の表面に、高融点金属からなるゲート電極2と、同じく
高融点金属から成り素子間接続用に用いられるゲート配
線2’が配置される。このゲート電極2とゲート配線
2’は、両端部が透明基板1側で広くなるテーパー形状
を成す。ゲート電極2が配置された透明基板1上には、
窒化シリコン膜3を介して酸化シリコン膜4が積層され
る。窒化シリコン膜3は、透明基板1に含まれる不純物
が後述する活性層に浸入するのを阻止し、酸化シリコン
膜4は、ゲート絶縁膜として働く。酸化シリコン膜4上
には、ゲート電極2を横断して多結晶シリコン膜5が積
層される。この多結晶シリコン膜5が、薄膜トランジス
タの活性層となる。
【0003】多結晶シリコン膜5上には、酸化シリコン
等の絶縁材料からなるストッパ絶縁膜6が配置される。
このストッパ絶縁膜6に被われた多結晶シリコン膜5が
チャネル領域5cとなり、その他の多結晶シリコン膜5
がソース領域5s及びドレイン領域5dとなる。ストッ
パ6絶縁膜が形成された多結晶シリコン膜5上には、酸
化シリコン膜7及び窒化シリコン膜8が積層される。こ
の酸化シリコン膜7及び窒化シリコン膜8は、ソース領
域5s及びドレイン領域5dを含む多結晶シリコン膜5
を保護する。
【0004】ソース領域5s及びドレイン領域5d上の
酸化シリコン膜7及び窒化シリコン膜8の所定箇所に
は、第1のコンタクト孔9が形成される。ゲート配線
2’上の酸化シリコン膜4、7、窒化シリコン膜3、8
には第2のコンタクト孔9’が形成される。第1のコン
タクト孔9を通してソース領域5s及びドレイン領域5
dに接続されるアルミニウム電極10が、窒化シリコン
膜8上に配置される。同じく第2のコンタクト孔9’を
通してゲート配線2’に接続されるアルミニウム電極1
0’が窒化シリコン膜8上に配置される。これらのアル
ミニウム電極10、10’は、例えばアルミニウムのス
パッタリングとパターニングによって形成される。
【0005】アルミニウム電極10、10’が配置され
た窒化シリコン膜8上には、可視光に対して透明なアク
リル樹脂から成る平坦化膜11が積層される。この平坦
化膜11は、ゲート電極2やストッパ絶縁膜6による凹
凸を埋めて表面を平坦化する。ソース領域5s側のアル
ミニウム配線10上の平坦化膜11には、コンタクトホ
ール12が形成される。そして、このコンタクトホール
12を通してアルミニウム配線10に接続されるITO
(Indium-Tin-Oxide)膜から成る透明電極13が、平坦
化膜11上に広がるように配置される。この透明電極1
3が、液晶表示パネルの表示電極を構成する。
【0006】以上の薄膜トランジスタにおいては、ドレ
イン側のアルミニウム電極10に供給される映像情報
が、ゲート電極2に印加される走査制御信号に応答して
透明電極13に印加される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の薄膜トランジス
タにおいては、アルミニウム電極10、10’を形成す
る際、電極10とソース・ドレイン領域5s、5dとの
コンタクト抵抗の増大を避けるため、スパッタリングの
直前に半導体膜5表面を沸酸系のエッチャントで洗浄処
理する工程を行っていた。しかしながら、ゲート配線
2’に関しては何ら格別の処理を行うことなくアルミニ
ウム電極10’を形成していた。その結果、製造ばらつ
きによってゲート配線2’とアルミニウム電極10’と
のコンタクト抵抗が極端に大きくなるロットが出現し、
これが装置の製造歩留まりを低下させるという欠点を有
していた。
【0008】この原因は、ゲート配線2’の高融点金属
表面に、沸酸系のエッチャントでは除去できない酸化物
(酸化クロム等)が被着しているためと推定している。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる従来の課
題に鑑みなされたもので、高融点金属から成るゲート配
線の表面を塩素系のプラズマエッチングによって前洗浄
を行うことを第1の骨子とするものである。この製造方
法によれば、ゲート配線の表面を清浄化できるので、コ
ンタクト抵抗の増大を防止することができる。更に、本
発明は高融点金属表面を洗浄する第1の前洗浄を先に行
い、半導体膜のポリシリコン表面を洗浄する第2の前洗
浄を後に行うことを第2の骨子とするものである。この
製造方法によれば、第1の前洗浄でポリシリコン表面に
形成させるシリコン酸化物を第2の前洗浄で除去できる
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態を図
面を参照しながら詳細に説明する。図1乃至図3は、本
発明によるボトムゲート型薄膜トランジスタの製造方法
を示す工程別の断面図である。 (a)第1工程 絶縁性の透明基板21の表面(第1主面)上に、クロム
やモリブデン等の高融点金属をスパッタリングして膜厚
が1000乃至2000Åの高融点金属膜22を形成す
る。この高融点金属膜22を所定のパターン形状にパタ
ーニングしてゲート電極23とゲート配線23’を形成
する。ゲート配線23’は、同一の絶縁基板21上に形
成される多数の回路素子間を接続するために、絶縁基板
21上を延在させたものである。このパターニング処理
では、ウェットエッチャントによるテーパーエッチング
により、ゲート電極23が、両端部を透明基板21側で
広くするテーパー形状(台形状)に形成される。(図1
(A)参照)。 (b)第2工程 透明基板21上にゲート電極23を被って膜厚が500
〜1500Åの窒化シリコン及び膜厚が1000〜20
00Åの酸化シリコンをプラズマCVD法により順次積
層し、窒化シリコン膜24及び酸化シリコン膜25を形
成する。続いて酸化シリコン膜25上に、同じくプラズ
マCVD法により膜厚が300〜800Åのシリコンを
積層し、非晶質のシリコン膜26を形成する。全体に4
00乃至500度の加熱処理を与えてシリコン膜26中
に含まれる余分な水素イオンを除去する。そして、エキ
シマレーザー40をシリコン膜26に照射し、非晶質状
態のシリコンが融解するまで加熱する。これにより、シ
リコンが結晶化し、多結晶状態となる。この多結晶状態
のシリコン膜26が、薄膜トランジスタの活性層となる
(図1(B)参照)。 (c)第3工程 シリコン膜26上に膜厚が1000〜2000Åの酸化
シリコンを積層し、酸化シリコン膜27を形成する。そ
して、この酸化シリコン膜27をゲート電極23に応じ
てパターニングし、ゲート電極23に重なるストッパ絶
縁膜28を形成する。このストッパ絶縁膜28の形成に
おいては、酸化シリコン膜27を被うホトレジスト膜を
形成し、そのレジスト膜を透明基板21の裏面側(第2
主面側)からゲート電極23をマスクとして露光するこ
とにより、酸化シリコン膜27の上部にレジストマスク
をマスクずれなく形成し、そして沸酸系のウェットエッ
チャントにより酸化シリコン膜27をパターニングする
ことにより行われる。裏面露光で行えば、ゲート配線2
3’の上部にもストッパ絶縁膜28’が形成される。
(図1(C)参照)。 (d)第4工程 ストッパ絶縁膜28が形成されたシリコン膜26に対
し、ストッパ絶縁膜28を形成したレジストマスクを除
去あるいは残した状態で、形成すべきトランジスタのタ
イプに対応するP型あるいはN型のイオンを注入する。
即ち、Pチャネル型のトランジスタを形成する場合に
は、ボロン(B)等のP型イオンを注入し、Nチャネル
型のトランジスタを形成する場合には、リン(P)等の
N型イオンを注入する。この注入においては、ストッパ
絶縁膜28で被われた領域を除いてシリコン膜26にP
型あるいはN型の導電性を示す領域が形成される。これ
らの領域が、ゲート電極23の両側でソース領域26s
及びドレイン領域26dとなる。また、ストッパ絶縁膜
28で被われた領域がチャンネル領域26cとなる(図
1(D)参照)。 (e)第5工程 所定の導電型の不純物イオンが注入されたシリコン膜2
6にエキシマレーザー41を照射し、シリコンが融解し
ない程度に加熱する。これにより、シリコン膜26内の
不純物イオンが活性化される。そして、ホトエッチング
により先ず素子間接続用のゲート配線23’上のストッ
パ絶縁膜28’だけを選択的に除去する。更に、ホトエ
ッチングによりゲート電極23の両側に所定の幅を残し
てシリコン膜26を島状にパターニングし、各トランジ
スタを分離独立させる(図2(A)参照)。 (f)第6工程 酸化シリコン膜25上にシリコン膜26を被ってプラズ
マCVD法により酸化シリコン及び窒化シリコンを再度
積層し、酸化シリコン膜29及び窒化シリコン膜30を
順次形成し、次いで400〜600度の熱処理によって
酸化シリコン膜29及び窒化シリコン膜30のアニール
処理を行う。この熱処理は、同時に窒化シリコン膜30
中に含まれる水素イオンを酸化シリコン膜29を通して
シリコン膜26中に拡散することを兼ねている。拡散し
た水素イオンはシリコン膜26中のダングリングボンド
を中和する。
【0011】そして、ソース領域26s及びドレイン領
域26dとなるシリコン膜26上に第1のコンタクト孔
31を、ゲート配線23’上に、酸化シリコン膜25、
29及び窒化シリコン膜24、30を貫通する第2のコ
ンタクト孔32を形成する。これらのコンタクト孔3
1、32の形成は、窒化シリコン膜30を被うホトレジ
スト膜を形成し、露光、現像によりレジストマスクを形
成し、該レジストマスクにより各絶縁膜を順次ウェット
エッチングにより除去することによって行われる。第1
と第2のコンタクト孔31、32を形成する際の膜厚の
差が大きければ各々個別に開口し、膜厚の差が小さけれ
ば同一工程により1回の処理で開口する。
【0012】第1と第2のコンタクト孔31、32を形
成した後、本発明の特徴とするように、第1の前洗浄と
して塩素系のプラズマエッチングによりゲート配線2
3’表面に形成された酸化物を除去する。この第1の前
洗浄では、エッチングガスとしてCl2+O2、又はH
Cl+O2を供給し、数秒〜数10秒間の処理を行う。
第1の前洗浄の後、第2の前洗浄として沸酸系のウェッ
トエッチングによりシリコン膜26の表面に形成された
酸化物を除去する。この第2の前処理では、沸酸:純水
=1:5程度の沸酸緩衝液を用い、エッチング時間を数
秒〜数十秒とする。
【0013】上記の第1の前洗浄では、酸素ガスを供給
するので、第1のコンタクト孔31内部のシリコン膜2
6表面にシリコン酸化物を形成する。しかし、次の第2
の前洗浄を沸酸系のエッチャントで行うので、シリコン
膜26表面の自然酸化膜と共に容易に除去できる。(図
2(B)参照)。 (g)第7工程 第1と第2のコンタクト孔31、32部分に、シリコン
膜26のドレイン領域26dに接続されるアルミニウム
等の金属からなる電極33とゲート電極23’に接続さ
れる電極34を形成する。このアルミニウム電極33、
34の形成は、再度酸化物が生じることがないように上
記第1と第2の前処理を行った後ある一定時間内に実施
され、例えば、窒化シリコン膜30上にスパッタリング
した膜厚0.6〜1.0μのアルミニウムをパターニン
グすることで形成される。ここで、ドレイン領域26d
に接続される電極33は、トランジスタの配列方向に沿
って連続してドレイン配線を形成する。ソース領域26
s上のコンタクトホール34は前記アルミニウムを除去
する(図2(C)参照)。
【0014】また、アルミニウム電極33とシリコン膜
26とのコンタクト抵抗を減じるためにアルミとシリコ
ンとの界面にチタン(Ti)、モリブデン(Mo)等の
高融点金属を設ける場合は、窒化シリコン膜30上に膜
厚500〜1000オングストロームの高融点金属と膜
厚0.6〜1.0μのアルミニウムを連続スパッタリン
グし、これらを順次ウェットエッチングすることによっ
てアルミニウム電極33、34を形成する。ソース領域
26s側の第1のコンタクト孔32には前記高融点金属
すら残っておらず、第2のコンタクト孔32ではアルミ
ニウム電極34が前記高融点金属を介してゲート配線2
3’に接続される。 (h)第8工程 アルミニウム電極33、34が形成された窒化シリコン
膜30上にアクリル樹脂溶液を塗布し、焼成して膜厚
1.0〜1.5μの平坦化膜35を形成する。この平坦
化膜35は、ストッパ絶縁膜26やアルミニウム電極3
3、34による凹凸を埋めて表面を平坦化する。そし
て、ソース領域26s上に平坦化膜35を貫通する第3
のコンタクト孔36を形成し、この第3のコンタクト孔
36部分に、ソース領域26sに接続されるITO等か
らなる透明電極37を形成する。この透明電極37の形
成は、例えば、平坦化膜35上にスパッタリングした膜
厚700〜1000オングストロームのITO膜をパタ
ーニングすることで形成される(図3参照)。
【0015】本実施の形態によれば、以下の作用効果を
得ることができる。 (1)第2のコンタクト孔32内部のゲート配線23’
表面に形成された酸化物を第1の前洗浄によって除去し
たので、アルミニウム電極34とゲート配線23’との
コンタクト抵抗が増大する不具合を防止し、もって装置
の製造歩留まりを向上できる。
【0016】(2)第1の前洗浄を先に行い、次いで第
2の前洗浄を行う順番とすることにより、第1の前洗浄
によって飛散した酸化物が第1のコンタクト孔31内に
再付着してアルミニウム電極33とドレイン領域26d
とのコンタクト抵抗が増大する不具合を防止できる。
尚、本発明は、以上に説明したボトムゲート型薄膜トラ
ンジスタについてだけでなく、多結晶シリコン膜26に
対してゲート電極23が上部に位置するトップゲート型
の薄膜トランジスタについても同様に実施することがで
きる。以下に本発明の他の実施の形態として、トップゲ
ート型薄膜トランジスタに応用した例を図4、図5を用
いて簡潔に説明する。 (a)第1工程 絶縁性の透明基板21上に、プラズマCVD法により窒
化シリコン膜24及び酸化シリコン膜25を順次積層
し、形成する。さらに、同じくプラズマCVD法により
シリコンを積層し、非晶質のシリコン膜26を形成す
る。そして、エキシマレーザー40によりシリコン膜2
6を加熱し、シリコン膜26を多結晶状態とする(図4
(A)参照)。 (b)第2工程 トランジスタの形成位置に対応し、多結晶化されたシリ
コン膜26を所定の形状にパターニングする。プラズマ
CVD法によりシリコン膜26を被うようにゲート絶縁
膜となる酸化シリコン膜25aを積層する。そして、ク
ロムやモリブデン等の高融点金属をスパッタリングして
高融点金属膜22を形成し、この高融点金属膜22を所
定の形状にパターニングして、ゲート電極23とゲート
配線23’を形成する(図4(B)参照)。 (c)第3工程 ゲート電極23をマスクとし、形成すべきトランジスタ
のタイプに対応するP型あるいはN型のイオンをシリコ
ン膜26へ注入して、ソース領域26s及びドレイン領
域26dを形成する。そして、シリコン膜26にエキシ
マレーザー41を照射してシリコン膜26内の不純物イ
オンを活性化させる(図4(C)参照)。 (d)第4工程 酸化シリコン膜25a上にゲート電極23、ゲート配線
23’を被ってプラズマCVD法により酸化シリコン膜
29及び窒化シリコン膜30を順次形成する。そして、
基板全体を窒素雰囲気中で加熱処理することにより、窒
化シリコン膜30に含まれる水素イオンを酸化シリコン
膜29、25aを通してシリコン膜26へ導入する。こ
れにより、シリコン膜26中のダングリングボンドが水
素イオンによって補われる。
【0017】そして、ソース領域26s及びドレイン領
域26dとなるシリコン膜26上に、酸化シリコン膜2
5a、29及び窒化シリコン膜30を貫通する第1のコ
ンタクト孔31を形成し、ゲート配線23’上には酸化
シリコン膜29及び窒化シリコン膜30を貫通する第2
のコンタクト孔32を形成する。その後、ゲート配線2
3’表面を清浄化するための第1の前洗浄を塩素系プラ
ズマエッチングよって行い、次いでシリコン膜26表面
を清浄化する第2の前洗浄を沸酸系エッチャントによっ
て行う(図4(D)参照)。 (e)第5工程 アルミニウム材料のスパッタリングとパターニングによ
り、ドレイン領域26d側の第1のコンタクト孔31部
分に、シリコン膜26に接続されるアルミニウム電極3
3を形成し、第2のコンタクト孔32部分にはゲート配
線23’に接続されるアルミニウム電極34を形成する
(図5(A)参照)。 (f)第6工程 アルミニウム電極33、34が形成された窒化シリコン
膜30上にアクリル樹脂溶液を塗布し、焼成して平坦化
膜35を形成する。そして、ソース領域26s上の平坦
化膜35に第3のコンタクト孔36を形成し、この第3
のコンタクト孔36部分に、ソース領域26sに接続さ
れるITO等からなる透明電極37を形成して、トップ
ゲート型TFT装置を得る。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明によれ
ば、第2のコンタクト孔32内部のゲート配線23’表
面に形成された酸化物を第1の前洗浄によって洗浄した
ので、アルミニウム電極34とゲート配線23’とのコ
ンタクト抵抗が増大する不具合を防止し、もって装置の
製造歩留まりを向上できる利点を有する。
【0019】また、第1の前洗浄を先に行い、次いで第
2の前洗浄を行う順番とすることにより、第1の前洗浄
によってシリコン膜26表面に形成されるシリコン酸化
物を、同じくシリコン膜26表面に形成されている自然
酸化膜と共に容易に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための断面図である。
【図2】本発明を説明するための断面図である。
【図3】本発明を説明するための断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を説明するための断面
図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を説明するための断面
図である。
【図6】従来例を説明するための断面図である。
【符号の説明】
21・・・・・透明基板 23・・・・・ゲート電極 23’・・・・ゲート配線 26・・・・・シリコン膜 26s・・・・ソース領域 26d・・・・ドレイン領域 28・・・・・ストッパ絶縁膜 31・・・・・第1のコンタクト孔 32・・・・・第2のコンタクト孔 33、34・・電極 37・・・・・透明電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板の上に、ゲート絶縁膜を挟んで
    半導体膜とゲート電極とを配置し、前記半導体膜にソー
    ス・ドレイン領域及びチャネル領域を形成した薄膜トラ
    ンジスタを具備する薄膜半導体装置の製造方法であっ
    て、 高融点金属から成るゲート電極及び前記高融点金属から
    成る配線を形成する工程と、 前記半導体膜の上に絶縁膜を形成する工程と、 前記半導体層の上部に第1のコンタクト孔を、前記配線
    の上部に第2のコンタクト孔を形成する工程と、 前記第2のコンタクト孔の内部に露出した前記高融点金
    属の表面を、塩素系のプラズマ処理によって前洗浄を行
    う工程と、、 前記第1と第2のコンタクト孔を通して前記半導体層と
    前記配線に各々接続する電極を形成する工程と、を具備
    することを特徴とする、薄膜半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 絶縁基板の上に、ゲート絶縁膜を挟んで
    半導体膜とゲート電極とを配置し、前記半導体膜にソー
    ス・ドレイン領域及びチャネル領域を形成した薄膜トラ
    ンジスタを具備する薄膜半導体装置の製造方法であっ
    て、 高融点金属から成るゲート電極及び前記高融点金属から
    成る配線を形成する工程と、 前記半導体膜の上に絶縁膜を形成する工程と、 前記半導体層の上部に第1のコンタクト孔を、前記配線
    の上部に第2のコンタクト孔を形成する工程と、 前記第1と第2のコンタクト孔の内部を、前記配線の高
    融点金属表面を清浄化する第1の前洗浄を行い、次いで
    前記半導体層の表面を洗浄する第2の前洗浄を行う工程
    と、 前記第1と第2のコンタクト孔を通して前記半導体層と
    前記配線に各々接続する、電極を形成する工程と、を具
    備することを特徴とする、薄膜半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の前洗浄が塩素系のプラズマエ
    ッチングであることを特徴とする請求項2記載の薄膜半
    導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の前洗浄が沸酸系のウェットエ
    ッチングであることを特徴とする請求項2記載の薄膜半
    導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1と第2のコンタクト孔を同時に
    形成することを特徴とする請求項2記載の薄膜半導体装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1と第2のコンタクト孔を各々個
    別に形成することを特徴とする請求項2記載の薄膜半導
    体装置の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7618898B2 (en) 2004-03-31 2009-11-17 Nec Corporation Method and apparatus for forming contact hole

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7618898B2 (en) 2004-03-31 2009-11-17 Nec Corporation Method and apparatus for forming contact hole

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