JPH11111858A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH11111858A
JPH11111858A JP9268268A JP26826897A JPH11111858A JP H11111858 A JPH11111858 A JP H11111858A JP 9268268 A JP9268268 A JP 9268268A JP 26826897 A JP26826897 A JP 26826897A JP H11111858 A JPH11111858 A JP H11111858A
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forming
pair
conductive pattern
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transistors
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JP9268268A
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Atsushi Tsuji
篤史 辻
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、α線等の放射線の照射によるソフ
トエラーの発生を防止することができる半導体装置及び
その半導体装置を工程数を増加させることなく容易に作
製することができる製造方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 情報保持トランジスタTr11、Tr1
2の各記憶ノード部N1、N2間を接続するキャパシタ
C11は、LIC13、16をなす第2導電パターン1
13aをシリコン酸化膜114を介して覆っているキャ
パシタ電極115aから構成されているが、コンタクト
ホール中心部のタングステンプラグ111a表面にV字
状の溝が形成されてシーム形状をなしていることから、
第2導電パターン113a、シリコン酸化膜114、及
びキャパシタ電極115aも、下地をなすタングステン
プラグ111a表面のシーム形状に対応して、タングス
テンプラグ111a上方におけるそれぞれの表面がシー
ム形状をなしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置及びその
製造方法に係り、特にα線等によるソフトエラー耐性を
施したSRAM(Static Random Access Memory )等の
半導体メモリ装置及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体装置においては、多層配線
の各配線層間を接続するコンタクトをとる際に、層間絶
縁膜を薄くすることが可能でコンタクトホールのアスペ
クト比が充分に小さい場合には、アルミニウム等を直接
スパッタすることにより、コンタクトホールを埋め込む
導電パターンを形成している。しかし、最近の非常に微
細化され、配線間隔等も狭くなった半導体装置において
は、下部配線層が非常に薄い導電パターンであっても、
上部配線層との間の層間絶縁膜が薄い場合には、その段
差を忠実に反映してしまうため、どうしても層間絶縁膜
の平坦化を行うことが必要となってしまう。
【0003】こうした平坦化を行うことにより、層間絶
縁膜の膜厚は非常に厚いものとなってしまうため、コン
タクトホールのアスペクト比が大きくなり、アルミニウ
ム等を直接スパッタして導電パターンを形成する際に、
良好なカバレッジを得ることが厳しくなるという問題が
生じる。そのため、最近の半導体装置においては、アス
ペクト比の大きくなってしまったコンタクトホールを先
ずタングステン層によって埋め込むことによりタングス
テンプラグを形成し、このタングステンプラグによって
上部導電パターンと下部導電パターンとを接続するよう
にしている。
【0004】以下、このようなタングステンプラグを用
いた従来の半導体メモリ装置の製造方法を、図20〜図
26に示す工程断面図を用いて説明する。先ず、図20
に示されるように、例えばシリコン基板などの半導体基
板201上に、ゲート絶縁膜(図示せず)を介して、ポ
リシリコン層、タングステンシリサイド層、及びシリコ
ン酸化膜を順に積層した後、所定の形状にパターニング
して、積層されたポリシリコン層202及びタングステ
ンシリサイド層203からなるポリサイド構造のゲート
電極等をなす第2導電パターン204及びこの第1導電
パターン204上のシリコン酸化膜205を形成する。
【0005】続いて、これら第1導電パターン204及
びシリコン酸化膜205の側面に例えばシリコン酸化膜
からなるサイドウォール層206を形成すると共に、シ
リコン酸化膜205をマスクとする不純物イオンの注入
並びにシリコン酸化膜205及びサイドウォール層20
6をマスクとする不純物イオンの注入により、半導体基
板201表面に不純物領域(図示せず)を形成する。こ
うして、半導体基板201表面の不純物領域に挟まれた
チャネル領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲー
ト電極をなす第1導電パターン204からなるトランジ
スタを形成する。
【0006】続いて、この第1導電パターン204を覆
うように、基体全面にシリコン窒化膜207及びシリコ
ン酸化膜からなる層間絶縁膜208を順に堆積した後、
リソグラフィ法を用いて、層間絶縁膜208上にレジス
トパターン(図示せず)を形成し、このレジストパター
ンをマスクにした異方性エッチング法により、層間絶縁
膜208及びシリコン窒化膜207をエッチング加工す
る。こうして、トランジスタの不純物領域をなす半導体
基板201上にコンタクトホール209を開口する。
【0007】次いで、図21に示されるように、スパッ
タリング法を用いて、基体全面に例えば厚さ30nmの
チタン膜と厚さ70nmのチタンナイトライド膜を順に
積層したチタン/チタンナイトライド膜210を成膜す
る。こうして、次に形成するタングステン層とコンタク
トホール209底面の半導体基板201との密着性を良
くし、コンタクト抵抗の増大を抑えるために、コンタク
トホール209内の側壁及び底面に沿って、チタン/チ
タンナイトライド膜210を形成する。
【0008】続いて、CVD(Chemical Vapor Deposit
ion ;化学的気相成長)法を用いて、基体全面に例えば
厚さ600nmのタングステン層211を堆積し、コン
タクトホール209内をチタン/チタンナイトライド膜
210を介して埋め込んでしまう。
【0009】次いで、図22に示されるように、このタ
ングステン層211をエッチバックし、チタン/チタン
ナイトライド膜210表面が露出した段階においてエッ
チングを一旦ストップする。こうして、コンタクトホー
ル209内にチタン/チタンナイトライド膜210を介
してタングステン層211を残存させる。
【0010】次いで、図23に示されるように、タング
ステン層211及び露出したチタン/チタンナイトライ
ド膜210を更にエッチバックし、層間絶縁膜208表
面が露出した段階においてエッチングをストップする。
こうして、コンタクトホール209内に埋め込まれ、コ
ンタクトホール209底面の半導体基板201にチタン
/チタンナイトライド膜210を介して接続するタング
ステン層211からなるタングステンプラグ211aを
形成する。
【0011】次いで、図24に示されるように、スパッ
タ法を用いて、タングステンプラグ211aを含む基体
全面に、チタンナイトライド膜212を堆積する。次い
で、図25に示されるように、このチタンナイトライド
膜212を所定の形状にパターンニングして、第2導電
パターン212aを形成する。こうして、タングステン
プラグ211aにより半導体基板201表面の不純物領
域と第2導電パターン212aとが接続される半導体メ
モリ装置を作製する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
半導体メモリ装置においては、半導体装置中のシリコン
酸化膜やシリコン基板にα線等の放射線が照射すると、
イオン化したシリコンや電子が発生する。このイオン化
したシリコンや電子がゲート酸化膜等に注入されること
により、記憶保持状態で電位が反転するなどのソフトエ
ラーが引き起こされる。そして、このソフトエラーに対
する対策としては、回路中にキャパシタを組み込み、発
生した電荷を取り込むようにすることが行われている。
しかし、上記従来の半導体メモリ装置の製造方法におい
て、このこのソフトエラーの発生を防止するためのキャ
パシタを別のプロセスで形成する場合には、工程数が増
えるなど多くの問題が生じる。
【0013】そこで本発明は、上記問題点を鑑みてなさ
れたものであり、α線等の放射線の照射によるソフトエ
ラーの発生を防止することができる半導体装置及びその
半導体装置を工程数を増加させることなく容易に作製す
ることができる製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係る半導体装置及びその製造方法によって達成され
る。即ち、請求項1に係る半導体装置は、半導体基板上
に絶縁膜を介して導電パターンが形成されており、絶縁
膜に開口されたコンタクトホールに埋め込まれたプラグ
層によって半導体基板と導電パターンとが接続されてい
る半導体装置において、プラグ層表面がシーム形状をな
しており、このプラグ層上方の導電パターン上に誘電体
膜を介してキャパシタ電極が形成されていることを特徴
とする。
【0015】このように請求項1に係る半導体装置にお
いては、プラグ層に接続する導電パターン、この導電パ
ターンを覆っているキャパシタ電極、及びこれら導電パ
ターンとキャパシタ電極との間に介在している誘電体膜
からキャパシタを構成すると共に、プラグ層表面がシー
ム形状をなしていることから、このプラグ層上方の第2
導電パターン、誘電体膜、及びキャパシタ電極のそれぞ
れの表面がシーム形状をなすことになるため、キャパシ
タ容量が大きくなる。従って、α線等の放射線の照射に
よって発生した電荷をこのキャパシタに取り込むことが
可能になり、半導体装置のソフトエラーに対する耐性が
向上する。
【0016】また、請求項2に係る半導体装置は、上記
請求項1に係る半導体装置において、一対の情報保持ト
ランジスタと一対の負荷トランジスタとから構成される
フリップフロップ回路、及びこのフリップフロップ回路
と入出力線とを接続する一対の選択トランジスタを有
し、一対の情報保持トランジスタの各記憶ノード部をな
している導電パターンが誘電体膜を介してキャパシタ電
極により覆われ、記憶ノード間にキャパシタが形成され
ている構成とすることにより、この6トランジスタ型の
SRAMの各記憶ノード部間を接続するキャパシタを構
成する導電パターン、誘電体膜、及びキャパシタ電極の
プラグ層上方におけるそれぞれの表面がシーム形状をな
すことになるため、キャパシタ容量が大きくなる。従っ
て、SRAMを高集積化した場合においても、α線等の
放射線の照射によるソフトエラーに対する耐性が向上す
る。
【0017】また、請求項3に係る半導体装置は、上記
請求項1に係る半導体装置において、一対の情報保持ト
ランジスタと一対の負荷トランジスタとから構成される
フリップフロップ回路、及びこのフリップフロップ回路
と入出力線とを接続する一対の選択トランジスタを有
し、一対の情報保持トランジスタの各記憶ノード部をな
している導電パターン及び一対の情報保持トランジスタ
に接続する接地線をなしている導電パターンが誘電体膜
を介してキャパシタ電極により覆われ、記憶ノード−接
地間にキャパシタが形成されている構成とすることによ
り、6トランジスタ型のSRAMの各記憶ノード部と接
地線との間を接続するキャパシタを構成する導電パター
ン、誘電体膜、及びキャパシタ電極のプラグ層上方にお
けるそれぞれの表面がシーム形状をなすことになるた
め、キャパシタ容量が大きくなる。従って、SRAMを
高集積化した場合においても、α線等の放射線の照射に
よるソフトエラーに対する耐性が向上する。
【0018】また、請求項4に係る半導体装置は、上記
請求項1に係る半導体装置において、一対の情報保持ト
ランジスタと一対の負荷トランジスタとから構成される
フリップフロップ回路、及びこのフリップフロップ回路
と入出力線とを接続する一対の選択トランジスタを有
し、一対の情報保持トランジスタの各記憶ノード部をな
している導電パターン及び一対の負荷トランジスタに接
続する電源線をなしている導電パターンが誘電体膜を介
してキャパシタ電極により覆われ、記憶ノード−電源間
にキャパシタが形成されている構成とすることにより、
6トランジスタ型のSRAMの各記憶ノード部と電源線
との間を接続するキャパシタを構成する導電パターン、
誘電体膜、及びキャパシタ電極のプラグ層上方における
それぞれの表面がシーム形状をなすことになるため、キ
ャパシタ容量が大きくなる。従って、SRAMを高集積
化した場合においても、α線等の放射線の照射によるソ
フトエラーに対する耐性が向上する。
【0019】また、請求項5に係る半導体装置は、上記
請求項1に係る半導体装置において、一対の情報保持ト
ランジスタと一対の負荷トランジスタとから構成される
フリップフロップ回路、及びこのフリップフロップ回路
と入出力線とを接続する一対の選択トランジスタを有
し、一対の情報保持トランジスタの各記憶ノード部をな
している導電パターン、接地線をなしている導電パター
ン、及び電源線をなしている導電パターンが誘電体膜を
介してキャパシタ電極により覆われ、記憶ノード間、記
憶ノード−接地間、及び記憶ノード−電源間にそれぞれ
キャパシタが形成されている構成とすることにより、6
トランジスタ型のSRAMの各記憶ノード部間を接続す
るキャパシタ、各記憶ノード部と接地線との間を接続す
るキャパシタ、及び各記憶ノード部と電源線との間を接
続するキャパシタをそれぞれ構成する導電パターン、誘
電体膜、及びキャパシタ電極のプラグ層上方におけるそ
れぞれの表面がシーム形状をなすことになるため、キャ
パシタ容量が大きくなる。従って、上記請求項2〜4に
係る半導体装置における作用を総合した作用を奏して、
SRAMを高集積化した場合においても、α線等の放射
線の照射によるソフトエラーに対する耐性が向上する。
【0020】なお、上記の半導体装置において、プラグ
層は高融点金属層、特にタングステン層からなることが
好適である。
【0021】更に、請求項8に係る半導体装置の製造方
法は、半導体基板上に絶縁膜を形成した後、この絶縁膜
を選択的にエッチングして、半導体基板を露出させるコ
ンタクトホールを開口する第1の工程と、基体全面に所
定の厚さの金属層を堆積した後、この金属層を絶縁膜が
露出するまでエッチバックして、コンタクトホールを埋
め込んだ金属層からなるプラグ層を形成すると共に、コ
ンタクトホール中心部のプラグ層表面にV字状の溝を形
成し、プラグ層表面がシーム形状をなすようにする第2
の工程と、表面がシーム形状をなすプラグ層及び前記絶
縁膜上に、導電パターンを形成する第3の工程と、導電
パターン上に、誘電体膜を介してキャパシタ電極を形成
する第4の工程と、を有することを特徴とする。
【0022】このように請求項8に係る半導体装置の製
造方法においては、半導体基板上にコンタクトホールを
開口し、例えば通常の場合よりも薄く堆積した金属層を
エッチバックすることにより、この金属層をコンタクト
ホールを埋め込んでプラグ層を形成すると共に、コンタ
クトホール中心部のプラグ層表面にV字状の溝を形成
し、プラグ層表面がシーム形状をなすようにする。更
に、この表面がシーム形状をなすプラグ層及び絶縁膜上
に、導電パターン、誘電体膜、及びキャパシタ電極を順
に形成することにより、これら導電パターン、誘電体
膜、及びキャパシタ電極のプラグ層上方におけるそれぞ
れの表面がシーム形状をなすようにする。このため、特
に工程数を増加させることなく、全てのプラグ層に接続
する容量の大きいキャパシタが容易に形成される。従っ
て、α線等の放射線の照射によって発生した電荷を取り
込むことが可能な大容量のキャパシタを有し、ソフトエ
ラーに対する高い耐性をもつ半導体装置が容易に作製さ
れる。
【0023】また、請求項9に係る半導体装置の製造方
法は、上記請求項8に係る半導体装置の製造方法におい
て、一対の情報保持トランジスタと一対の負荷トランジ
スタとから構成されるフリップフロップ回路及びこのフ
リップフロップ回路と入出力線とを接続する一対の選択
トランジスタを形成する工程を有し、前記第3の工程
が、表面がシーム形状をなすプラグ層及び絶縁膜上に導
電層を形成した後、この導電層をパターニングして一対
の情報保持トランジスタの各記憶ノード部をなす導電パ
ターンを形成する工程であり、前記第4の工程が、一対
の情報保持トランジスタの各記憶ノード部をなす導電パ
ターン上に、誘電体膜を介してキャパシタ電極を形成す
る工程である構成とすることにより、表面がシーム形状
をなすプラグ層及び絶縁膜上に、各記憶ノード部をなす
導電パターン、誘電体膜、及びキャパシタ電極を順に形
成して、これら導電パターン、誘電体膜、及びキャパシ
タ電極のプラグ層上方におけるそれぞれの表面がシーム
形状をなすようにするため、特に工程数を増加させるこ
となく、6トランジスタ型のSRAMの各記憶ノード部
間を接続する容量の大きいキャパシタが容易に形成され
る。従って、α線等の放射線の照射によって発生した電
荷を取り込むことが可能な大容量のキャパシタを有し、
ソフトエラーに対する高い耐性をもつSRAMが容易に
作製される。
【0024】また、請求項10に係る半導体装置の製造
方法は、上記請求項8に係る半導体装置の製造方法にお
いて、一対の情報保持トランジスタと一対の負荷トラン
ジスタとから構成されるフリップフロップ回路及びこの
フリップフロップ回路と入出力線とを接続する一対の選
択トランジスタを形成する工程を有し、前記第3の工程
が、表面がシーム形状をなすプラグ層及び絶縁膜上に導
電層を形成した後、この導電層をパターニングして一対
の情報保持トランジスタの各記憶ノード部をなす導電パ
ターン及び一対の情報保持トランジスタに接続する接地
線をなす導電パターンを形成する工程であり、前記第4
の工程が、一対の情報保持トランジスタの各記憶ノード
部をなす導電パターン及び一対の情報保持トランジスタ
に接続する接地線をなす導電パターン上に、誘電体膜を
介してキャパシタ電極を形成する工程である構成とする
ことにより、表面がシーム形状をなすプラグ層及び絶縁
膜上に、各記憶ノード部及び接地線をなす導電パター
ン、誘電体膜、及びキャパシタ電極を順に形成して、こ
れら導電パターン、誘電体膜、及びキャパシタ電極のプ
ラグ層上方におけるそれぞれの表面がシーム形状をなす
ようにするため、特に工程数を増加させることなく、6
トランジスタ型のSRAMの各記憶ノード部と接地線と
の間を接続する容量の大きいキャパシタが容易に形成さ
れる。従って、α線等の放射線の照射によって発生した
電荷を取り込むことが可能な大容量のキャパシタを有
し、ソフトエラーに対する高い耐性をもつSRAMが容
易に作製される。
【0025】また、請求項11に係る半導体装置の製造
方法は、上記請求項8に係る半導体装置の製造方法にお
いて、一対の情報保持トランジスタと一対の負荷トラン
ジスタとから構成されるフリップフロップ回路及びこの
フリップフロップ回路と入出力線とを接続する一対の選
択トランジスタを形成する工程を有し、前記第3の工程
が、表面がシーム形状をなすプラグ層及び絶縁膜上に導
電層を形成した後、この導電層をパターニングして一対
の情報保持トランジスタの各記憶ノード部をなす導電パ
ターン及び一対の負荷トランジスタに接続する電源線を
なす導電パターンを形成する工程であり、前記第4の工
程が、一対の情報保持トランジスタの各記憶ノード部を
なす導電パターン及び一対の情報保持トランジスタに接
続する電源線をなす導電パターン上に、誘電体膜を介し
てキャパシタ電極を形成する工程である構成とすること
により、表面がシーム形状をなすプラグ層及び絶縁膜上
に、各記憶ノード部及び電源線をなす導電パターン、誘
電体膜、及びキャパシタ電極を順に形成して、これら導
電パターン、誘電体膜、及びキャパシタ電極のプラグ層
上方におけるそれぞれの表面がシーム形状をなすように
するため、特に工程数を増加させることなく、6トラン
ジスタ型のSRAMの各記憶ノード部と電源線との間を
接続する容量の大きいキャパシタが容易に形成される。
従って、α線等の放射線の照射によって発生した電荷を
取り込むことが可能な大容量のキャパシタを有し、ソフ
トエラーに対する高い耐性をもつSRAMが容易に作製
される。
【0026】また、請求項12に係る半導体装置の製造
方法は、上記請求項8に係る半導体装置の製造方法にお
いて、一対の情報保持トランジスタと一対の負荷トラン
ジスタとから構成されるフリップフロップ回路及びこの
フリップフロップ回路と入出力線とを接続する一対の選
択トランジスタを形成する工程を有し、前記第3の工程
が、表面がシーム形状をなすプラグ層及び絶縁膜上に導
電層を形成した後、この導電層をパターニングして一対
の情報保持トランジスタの各記憶ノード部をなす導電パ
ターン、一対の情報保持トランジスタに接続する接地線
をなす導電パターン、及び一対の負荷トランジスタに接
続する電源線をなす導電パターンを形成する工程であ
り、前記第4の工程が、一対の情報保持トランジスタの
各記憶ノード部をなす導電パターン、一対の情報保持ト
ランジスタに接続する接地線をなす導電パターン、及び
一対の情報保持トランジスタに接続する電源線をなす前
記導電パターン上に、誘電体膜を介してキャパシタ電極
を形成する工程である構成とすることにより、表面がシ
ーム形状をなすプラグ層及び絶縁膜上に、各記憶ノード
部、接地線、及び電源線をなす導電パターン、誘電体
膜、及びキャパシタ電極を順に形成して、これら導電パ
ターン、誘電体膜、及びキャパシタ電極のプラグ層上方
におけるそれぞれの表面がシーム形状をなすようにする
ため、特に工程数を増加させることなく、6トランジス
タ型のSRAMの各記憶ノード部間を接続する容量の大
きいキャパシタ、各記憶ノード部と接地線との間を接続
する容量の大きいキャパシタ、及び各記憶ノード部と電
源線との間を接続する容量の大きいキャパシタが容易に
形成される。従って、上記請求項9〜11に係る半導体
装置の製造方法を総合した作用を奏して、α線等の放射
線の照射によって発生した電荷を取り込むことが可能な
大容量のキャパシタを有し、ソフトエラーに対する高い
耐性をもつSRAMが容易に作製される。
【0027】なお、上記の半導体装置の製造方法におい
て、表面がシーム形状をなすプラグ層及び前記絶縁膜上
に、ポリシリコン層からなる導電パターンを形成した
後、このポリシリコン層からなる導電パターンを酸化し
てシリコン酸化膜を形成し、このシリコン酸化膜上に、
キャパシタ電極を形成する工程であってもよい。
【0028】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、基体全面に所定の厚さの金属層を堆積した後、この
金属層をエッチバックして、コンタクトホールを埋め込
んだ金属層からなるプラグ層を形成する際に、この金属
層として高融点金属層、特にタングステン層を用いるこ
とが好適である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
る6トランジスタ型のSRAMを示す回路図、図2は図
1に示すSRAMのレイアウト図、図3は図2に示すS
RAMの一部断面図、図4〜図11はそれぞれ図3のS
RAMの製造方法を説明するための工程断面図である。
【0030】図1に示されるように、一対の情報保持ト
ランジスタTr11、Tr12及び一対の負荷トランジ
スタTr21、Tr22を有し、情報保持トランジスタ
Tr11と負荷トランジスタTr21とからなるインバ
ータ回路と情報保持トランジスタTr12と一対の負荷
トランジスタTr22とからなるインバータ回路とが組
み合わされたフリップフロップ回路を構成している。こ
こで、情報保持トランジスタTr11、Tr12と負荷
トランジスタTr21、Tr22との接続点である情報
保持トランジスタTr11、Tr12の各記憶ノード部
N1、N2は、図中において破線で示している。
【0031】そして、情報保持トランジスタTr11の
記憶ノード部N1は、図2に示されるように、情報保持
トランジスタTr11のノードコンタクト部11、負荷
トランジスタTr21のノードコンタクト部12、及び
これらのノードコンタクト部11、12を接続するLI
C(Local Inter Connect )13からなり、このLIC
13は情報保持トランジスタTr12及び負荷トランジ
スタTr22のゲート電極に接続されている。同様に、
情報保持トランジスタTr12の記憶ノード部N2は、
情報保持トランジスタTr12のノードコンタクト部1
4、負荷トランジスタTr22のノードコンタクト部1
5、及びこれらのノードコンタクト部14、15を接続
するLIC16からなり、このLIC16は情報保持ト
ランジスタTr11及び負荷トランジスタTr21のゲ
ート電極に接続されている。
【0032】また、情報保持トランジスタTr11、T
r12の各一端は、図1及び図2に示されるように、G
ND(接地)コンタクト部17、18及びGND線19
を介して接地されており、負荷トランジスタTr21、
Tr22の各一端は、電源コンタクト部20、21及び
電源線22を介して電源VCCに接続されている。
【0033】また、情報保持トランジスタTr11、T
r12の各記憶ノード部N1、N2は、図1及び図2に
示されるように、一対の選択トランジスタTr31、T
r32にそれぞれ接続され、これらの選択トランジスタ
Tr31、Tr32はビットコンタクト部23、24を
介してビット線25及び反転ビット線26にそれぞれ接
続されている。また、これらの選択トランジスタTr3
1、Tr32のゲート電極は、それぞれワード線27に
接続されている。
【0034】そして、図1に示されるように、情報保持
トランジスタTr11、Tr12の各記憶ノード部N
1、N2間には、キャパシタC11が設けられている。
即ち、図2に示されるように、図中の太線Aで囲む領域
にキャパシタ電極が形成されており、情報保持トランジ
スタTr11、Tr12の各記憶ノード部N1、N2を
構成するLIC13、16及びこれらLIC13、16
を誘電体膜を介して覆っているキャパシタ電極により各
記憶ノード部N1、N2間を接続するキャパシタC11
が形成されている点に本実施形態の特徴がある。
【0035】次に、図2に示すSRAMのうち、特に図
1に示す情報保持トランジスタTr11、Tr12の各
記憶ノード部N1、N2間を接続するキャパシタC11
の構造を、図3を用いて説明する。例えばシリコン基板
などの半導体基板101表面のソース/ドレイン領域を
なす不純物領域(図示せず)に挟まれたチャネル領域上
には、ゲート絶縁膜(図示せず)を介して、順に積層さ
れたポリシリコン層102及びタングステンシリサイド
層103からなるポリサイド構造のゲート電極等をなす
第1導電パターン104が形成されている。また、この
第1導電パターン104上には、シリコン酸化膜105
が形成されており、これら第1導電パターン104及び
シリコン酸化膜105側面には、例えばシリコン酸化膜
からなるサイドウォール層106が形成されている。
【0036】こうして、半導体基板101表面のソース
/ドレイン領域をなす不純物領域に挟まれたチャネル領
域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極をな
す第1導電パターン104からなる例えば情報保持トラ
ンジスタTr11が形成されている。なお、他の情報保
持トランジスタTr12、負荷トランジスタTr21、
Tr22、選択トランジスタTr31、Tr32も同様
の構造をなして形成されている。
【0037】また、この情報保持トランジスタTr11
を覆うように、シリコン窒化膜107及びシリコン酸化
膜からなる層間絶縁膜108が堆積されている。そし
て、上記図2に示す情報保持トランジスタTr11のノ
ードコンタクト部11において、半導体基板101上の
層間絶縁膜108及びシリコン窒化膜107が選択的に
エッチング除去されてコンタクトホールが開口され、こ
のコンタクトホール内に厚さ30nmのチタン膜と厚さ
70nmのチタンナイトライド膜を順に積層したチタン
/チタンナイトライド膜110を介して埋め込まれてい
るタングステン層からなるタングステンプラグ111a
が形成されている。ここで、コンタクトホール中心部の
タングステンプラグ111a表面にV字状の溝が形成さ
れ、このタングステンプラグ111a表面がシーム形状
をなしている点に本実施形態の特徴がある。
【0038】また、この表面がシーム形状をなすタング
ステンプラグ111a上には、低抵抗化したポリシリコ
ン層からなり、下地をなすタングステンプラグ111a
の表面形状に対応して表面がシーム形状をなしている第
2導電パターン113aが形成されている。この第2導
電パターン113aは、上記図1及び図2に示す情報保
持トランジスタTr11の記憶ノード部N1を構成する
LIC13をなしている。そして、この第2導電パター
ン113aは、同時に情報保持トランジスタTr12の
記憶ノード部N2を構成するLIC16や電源線22及
びGND線19等をなしている。なお、この場合、低抵
抗化したポリシリコン層からなる第2導電パターン11
3aの代わりに、TiN膜等の金属系膜からなる第2導
電パターンであってもよい。
【0039】また、この第2導電パターン113a上
に、誘電体膜としてのシリコン酸化膜114を介して、
低抵抗化したポリシリコン層からなるキャパシタ電極1
15aが形成されている。これらシリコン酸化膜114
及びキャパシタ電極115aも、下地をなす第2導電パ
ターン113aの表面形状に対応して、タングステンプ
ラグ111a上方における表面がそれぞれシーム形状を
なしている。
【0040】そして、このキャパシタ電極115aは、
上記図2中の太線Aで囲む領域に拡がり、情報保持トラ
ンジスタTr11、Tr12の各記憶ノード部N1、N
2を構成するLIC13、16をなす第2導電パターン
113aをシリコン酸化膜114を介して覆っているた
め、上記図1に示す各記憶ノード部N1、N2間を接続
するキャパシタC11が形成されている。
【0041】このように、上記図1に示す情報保持トラ
ンジスタTr11、Tr12の各記憶ノード部N1、N
2間を接続するキャパシタC11は、各記憶ノード部N
1、N2を構成するLIC13、16をなす第2導電パ
ターン113a、この第2導電パターン113aを覆っ
ているキャパシタ電極115a、及びこれら第2導電パ
ターン113aとキャパシタ電極115aとの間に介在
しているシリコン酸化膜114から構成されているが、
ここで、コンタクトホール中心部のタングステンプラグ
111a表面にV字状の溝が形成されてシーム形状をな
していることから、その上方に形成されている第2導電
パターン113a、シリコン酸化膜114、及びキャパ
シタ電極115aも、下地をなすタングステンプラグ1
11aの表面形状に対応して、タングステンプラグ11
1a上方における表面がそれぞれシーム形状をなしてい
る点に本実施形態の特徴がある。
【0042】次に、図3に示すSRAMの一部、即ち図
1に示す情報保持トランジスタTr11、Tr12の各
記憶ノード部N1、N2間を接続するキャパシタC11
の製造方法を、図4〜図11に示す工程断面図を用いて
説明する。先ず、図4に示されるように、例えばシリコ
ン基板などの半導体基板101上に、ゲート絶縁膜(図
示せず)を介して、ポリシリコン層、タングステンシリ
サイド層、及びシリコン酸化膜を順に積層した後、所定
の形状にパターニングして、積層されたポリシリコン層
102及びタングステンシリサイド層103からなるポ
リサイド構造のゲート電極等をなす第1導電パターン1
04及びこの第1導電パターン104上のシリコン酸化
膜105を形成する。
【0043】続いて、これら第1導電パターン104及
びシリコン酸化膜105の側面に例えばシリコン酸化膜
からなるサイドウォール層106を形成すると共に、シ
リコン酸化膜105をマスクとする不純物イオンの注入
並びにシリコン酸化膜105及びサイドウォール層10
6をマスクとする不純物イオンの注入により、半導体基
板101表面にソース/ドレイン領域をなす不純物領域
(図示せず)を形成する。
【0044】こうして、半導体基板101表面の不純物
領域に挟まれたチャネル領域上にゲート絶縁膜を介して
形成されたゲート電極をなす第1導電パターン104か
らなる情報保持トランジスタTr11を形成する。な
お、同様にした、他の情報保持トランジスタTr12、
負荷トランジスタTr21、Tr22、選択トランジス
タTr31、Tr32も形成される。
【0045】続いて、第1導電パターン104を覆うよ
うに、基体全面にシリコン窒化膜107及びシリコン酸
化膜からなる層間絶縁膜108を堆積する。続いて、リ
ソグラフィ法を用いて、層間絶縁膜108上にレジスト
パターン(図示せず)を形成し、このレジストパターン
をマスクにした異方性エッチング法により、層間絶縁膜
108及びシリコン窒化膜107をエッチング加工す
る。こうして、情報保持トランジスタTr11の不純物
領域をなす半導体基板101上にコンタクトホール10
9を開口する。
【0046】次いで、図5に示されるように、例えばス
パッタリング法を用いて、基体全面に厚さ30nmのチ
タン膜と厚さ70nmのチタンナイトライド膜を順に積
層したチタン/チタンナイトライド膜110を成膜す
る。こうして、コンタクトホール109内の側壁及び底
面に沿って、チタン/チタンナイトライド膜110を形
成する。なお、このチタン/チタンナイトライド膜11
0は、次に形成するタングステン層とコンタクトホール
109底面の半導体基板101との密着性を良くし、コ
ンタクト抵抗の増大を抑えるために設けるものである。
【0047】続いて、例えばCVD法を用いて、基体全
面に厚さ400nmのタングステン層111を堆積し、
コンタクトホール109内をチタン/チタンナイトライ
ド膜110を介して埋め込んでしまう。なお、このと
き、タングステン層111の厚さを400nmとしたの
は、一方において、上記従来技術の場合の例えば厚さ6
00nmよりも薄くすることにより、次の工程において
タングステン層111をエッチバックする際にコンタク
トホール109中心部のタングステン層111表面にV
字状の溝が形成されてシーム形状をなすようにするため
であり、他方において、余りに薄くなりすぎてコンタク
トホール内のタングステン層111内部に鬆(す)と呼
ばれる空洞部が形成されことがないようにするためであ
る。
【0048】次いで、図6に示されるように、通常の場
合よりも薄めの厚さ400nmに成膜したタングステン
層111をエッチバックし、チタン/チタンナイトライ
ド膜110表面が露出した段階においてエッチングを一
旦ストップする。こうして、コンタクトホール109内
にチタン/チタンナイトライド膜110を介してタング
ステン層111を残存させると共に、コンタクトホール
109中心部のタングステン層111表面にV字状の溝
112を形成して、このタングステン層111表面がシ
ーム形状をなすようにする。
【0049】次いで、図7に示されるように、タングス
テン層111及び露出したチタン/チタンナイトライド
膜110を更にエッチバックし、層間絶縁膜108表面
が露出した段階においてエッチングをストップする。こ
うして、コンタクトホール109底面の半導体基板10
1にチタン/チタンナイトライド膜110を介して接続
するタングステン層111からなるタングステンプラグ
111aをコンタクトホール109内に埋め込むと共
に、コンタクトホール109中心部のタングステンプラ
グ111a表面にV字状の溝112を形成して、このタ
ングステンプラグ111a表面がシーム形状をなすよう
にする。
【0050】次いで、図8に示されるように、表面がシ
ーム形状をなすタングステンプラグ111aを含む基体
全面に、低抵抗化したポリシリコン層113を堆積す
る。このとき、このポリシリコン層113は、タングス
テンプラグ111a表面のV字状の溝112に沿って形
成されるため、下地をなすタングステンプラグ111a
の表面形状に対応して、その表面がシーム形状をなすこ
とになる。
【0051】次いで、図9に示されるように、この低抵
抗化したポリシリコン層113を所定の形状にパターン
ニングして、上記図1及び図2に示す情報保持トランジ
スタTr11の記憶ノード部N1を構成するLIC13
となる第2導電パターン113aを形成する。このと
き、この第2導電パターン113aにより、情報保持ト
ランジスタTr12の記憶ノード部N2を構成するLI
C16や、電源線22及びGND線19等も同時に形成
する。そして、タングステンプラグ111a上における
第2導電パターン113aの表面はシーム形状をなすこ
とになる。
【0052】なお、この場合、基体全面に、低抵抗化し
たポリシリコン層113を堆積し、このポリシリコン層
113をパターンニングして第2導電パターン113a
を形成する代わりに、TiN膜等の金属系膜を基体全面
に堆積し、この金属系膜をパターンニングして第2導電
パターンを形成してもよい。
【0053】続いて、例えばCVD法を用いて、この第
2導電パターン113aを含む基体全面に、誘電体膜と
してのシリコン酸化膜114を堆積する。そして、この
シリコン酸化膜114も、タングステンプラグ111a
上方の第2導電パターン113a上におけるその表面は
シーム形状をなしている。なお、この場合、基体全面に
シリコン酸化膜114を堆積する代わりに、ポリシリコ
ン層からなる第2導電パターン113aの表面層を酸化
して、シリコン酸化膜を形成してもよい。
【0054】次いで、図10に示されるように、基体全
面に、低抵抗化したポリシリコン層115を堆積する。
このとき、このポリシリコン層115は、タングステン
プラグ111a上方のシリコン酸化膜114上におい
て、その表面がシーム形状をなすことになる。
【0055】次いで、図11に示されるように、リソグ
ラフィ法を用いて、上記図2中の太線Aで囲む領域の層
間絶縁膜108上にレジストパターン(図示せず)を形
成し、このレジストパターンをマスクにした異方性エッ
チング法により、ポリシリコン層115及びシリコン酸
化膜114をエッチング加工する。こうして、低抵抗化
したポリシリコン層115からなるキャパシタ電極11
5aを形成する。このとき、このキャパシタ電極115
aは、タングステンプラグ111a上方のシリコン酸化
膜114上において、その表面がシーム形状をなしてい
る。
【0056】また、このキャパシタ電極115aは、上
記図2中の太線Aで囲む領域に拡がり、情報保持トラン
ジスタTr11、Tr12の各記憶ノード部N1、N2
を構成するLIC13、16をなす第2導電パターン1
13aをシリコン酸化膜114を介して覆っているた
め、上記図1に示す各記憶ノード部N1、N2間を接続
するキャパシタC11が形成されることになる。
【0057】このようにして、通常の場合よりも薄めの
厚さ400nmに成膜したタングステン層111をエッ
チバックして、コンタクトホール109内にチタン/チ
タンナイトライド膜110を介してタングステン層11
1を埋め込む際に、コンタクトホール109中心部のタ
ングステン層111表面にV字状の溝112を形成し、
このタングステン層111表面がシーム形状をなすよう
にすることにより、タングステンプラグ111a上方に
形成する第2導電パターン113a、シリコン酸化膜1
14、及びキャパシタ電極115aも、下地をなすタン
グステンプラグ111aの表面形状に対応して、表面が
それぞれシーム形状をなすようにして、上記図1に示す
情報保持トランジスタTr11、Tr12の各記憶ノー
ド部N1、N2間を接続するキャパシタC11を作製す
る。
【0058】以上のように本実施形態によれば、情報保
持トランジスタTr11、Tr12の各記憶ノード部N
1、N2を構成するLIC13、16をなす第2導電パ
ターン113a、この第2導電パターン113aを上記
図2中の太線Aで示されるように覆っているキャパシタ
電極115a、及びこれら第2導電パターン113aと
キャパシタ電極115aとの間に介在しているシリコン
酸化膜114から各記憶ノード部N1、N2間を接続す
るキャパシタC11を構成すると共に、タングステンプ
ラグ111a上方に形成されている第2導電パターン1
13a、シリコン酸化膜114、及びキャパシタ電極1
15aのそれぞれの表面が、下地をなすタングステンプ
ラグ111aの表面形状に対応してシーム形状をなして
いることにより、キャパシタC11の容量を大きくする
ことが可能になる。このため、SRAMを高集積化した
場合においても、α線等の放射線の照射によるソフトエ
ラーに対する耐性を向上させることができる。
【0059】また、情報保持トランジスタTr11の不
純物領域をなす半導体基板101上にコンタクトホール
109を開口した後、通常の場合よりも薄くした厚さ4
00nmのタングステン層111を堆積して、このタン
グステン層111によりコンタクトホール109内をチ
タン/チタンナイトライド膜110を介して埋め込み、
続いてこのタングステン層111をエッチバックして、
チタン/チタンナイトライド膜110表面が露出した段
階においてエッチングを一旦ストップし、更にタングス
テン層111及び露出したチタン/チタンナイトライド
膜110を更にエッチバックすることにより、コンタク
トホール109中心部のタングステンプラグ111a表
面にV字状の溝112を形成して、このタングステンプ
ラグ111a表面がシーム形状をなすようにすることが
可能になる。そして、この表面がシーム形状をなすタン
グステンプラグ111a上に、低抵抗化したポリシリコ
ン層113からなり、情報保持トランジスタTr11、
Tr12の各記憶ノード部N1、N2とを構成するLI
C13、LIC16となる第2導電パターン113a、
シリコン酸化膜114、及び低抵抗化したポリシリコン
層115からなり、LIC13、16をなす第2導電パ
ターン113aを覆っているキャパシタ電極115aを
形成する際に、これら第2導電パターン113a、シリ
コン酸化膜114、及びキャパシタ電極115aも、下
地をなすタングステンプラグ111aの表面形状に対応
して表面がそれぞれシーム形状をなすようにすることが
可能になる。従って、特に工程数を増加させることな
く、情報保持トランジスタTr11、Tr12の各記憶
ノード部N1、N2間を接続する容量の大きいキャパシ
タC11を形成して、α線等の放射線の照射によるソフ
トエラーに対する耐性の高いSRAMを容易に作製する
ことができる。
【0060】(第2の実施形態)図12は本発明の第2
の実施形態に係る6トランジスタ型のSRAMを示す回
路図、図13は図12に示すSRAMのレイアウト図、
図14は図13に示すSRAMの一部断面図である。な
お、上記図1〜図3に示すSRAMの構成要素と同一の
要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0061】上記第1の実施形態においては、図1に示
されるように、情報保持トランジスタTr11、Tr1
2の各記憶ノード部N1、N2間にキャパシタC11が
設けられている点、即ち図2中の太線Aで囲む領域に形
成されたキャパシタ電極が情報保持トランジスタTr1
1、Tr12の各記憶ノード部N1、N2を構成するL
IC13、16を誘電体膜を介して覆っている点に特徴
があった。しかし、本実施形態においては、図12に示
されるように、情報保持トランジスタTr11、Tr1
2の各記憶ノード部N1、N2とGND線19との間に
それぞれキャパシタC21、C22が設けられている点
に特徴がある。即ち、図13中の太線Bで囲む領域にキ
ャパシタ電極が形成されており、このキャパシタ電極が
情報保持トランジスタTr11、Tr12の各記憶ノー
ド部N1、N2を構成するLIC13、16及び情報保
持トランジスタTr11、Tr12の各一端を接地させ
ているGND線19を誘電体膜を介して覆っている点に
特徴がある。
【0062】次に、図13に示すSRAMのうち、特に
図12に示す情報保持トランジスタTr11の記憶ノー
ド部N1とGND線19との間を接続するキャパシタC
21の構造を、図14を用いて説明する。但し、このキ
ャパシタC21の構造は、上記図3に示したキャパシタ
C11と基本的には同様の構造をなしているため、キャ
パシタC11と共通する点についての説明は省略する。
【0063】上記図12に示す情報保持トランジスタT
r11のノードコンタクト部11の半導体基板101上
に開口されたコンタクトホール内にチタン/チタンナイ
トライド膜110を介してタングステン層からなるタン
グステンプラグ111aが埋め込まれているが、コンタ
クトホール中心部のタングステンプラグ111a表面に
はV字状の溝が形成され、このタングステンプラグ11
1a表面がシーム形状をなしている。
【0064】また、この表面がシーム形状をなすタング
ステンプラグ111a上には、低抵抗化したポリシリコ
ン層からなり、下地をなすタングステンプラグ111a
の表面形状に対応して表面がシーム形状をなしている第
2導電パターン113aが形成され、上記図12及び図
13に示す情報保持トランジスタTr11の記憶ノード
部N1を構成するLIC13をなしている。そして、こ
の第2導電パターン113aは、同時に情報保持トラン
ジスタTr12の記憶ノード部N2を構成するLIC1
6や電源線22及びGND線19等をなしている。
【0065】また、この第2導電パターン113a上に
は、誘電体膜としてのシリコン酸化膜114を介して、
低抵抗化したポリシリコン層からなり、タングステンプ
ラグ111a上方における表面がシーム形状をなしてい
るキャパシタ電極115bが形成されている。そして、
このキャパシタ電極115bは、上記図3に示したキャ
パシタ電極115aとは異なり、上記図13中の太線B
で囲む領域に拡がって、情報保持トランジスタTr1
1、Tr12の各記憶ノード部N1、N2を構成するL
IC13、16及びGND線19をなす第2導電パター
ン113aをシリコン酸化膜114を介して覆っている
ため、上記図12に示す情報保持トランジスタTr11
の記憶ノード部N1とGND線19との間を接続するキ
ャパシタC21が形成されている。
【0066】このように、上記図12に示す情報保持ト
ランジスタTr11の記憶ノード部N1とGND線19
との間を接続するキャパシタC21は、記憶ノード部N
1を構成するLIC13及びGND線19をなす第2導
電パターン113a、この第2導電パターン113aを
覆っているキャパシタ電極115b、並びにこれら第2
導電パターン113aとキャパシタ電極115bとの間
に介在しているシリコン酸化膜114から構成されてい
るが、ここで、コンタクトホール中心部のタングステン
プラグ111a表面にV字状の溝が形成されてシーム形
状をなしていることから、その上方に形成されている第
2導電パターン113a、シリコン酸化膜114、及び
キャパシタ電極115bも、下地をなすタングステンプ
ラグ111aの表面形状に対応して、タングステンプラ
グ111a上方における表面がそれぞれシーム形状をな
している点に本実施形態の特徴がある。
【0067】なお、図12に示す情報保持トランジスタ
Tr12の記憶ノード部N2とGND線19との間を接
続するキャパシタC22の構造は、上記キャパシタC2
1の構造と同様であるため、その説明は省略する。
【0068】また、これらキャパシタC21、C22の
製造方法も、上記第1の実施形態において図4〜図11
に示す工程断面図を用いて説明したキャパシタC11の
製造方法と同様であるため、その説明は省略する。
【0069】以上のように本実施形態によれば、情報保
持トランジスタTr11、Tr12の各記憶ノード部N
1、N2を構成するLIC13、16及びGND線19
をなす第2導電パターン113a、この第2導電パター
ン113aを上記図13中の太線Bで示されるように覆
っているキャパシタ電極115b、並びにこれら第2導
電パターン113aとキャパシタ電極115bとの間に
介在しているシリコン酸化膜114から各記憶ノード部
N1、N2とGND線19との間を接続するキャパシタ
C21、C22を構成すると共に、タングステンプラグ
111a上方に形成されている第2導電パターン113
a、シリコン酸化膜114、及びキャパシタ電極115
bのそれぞれの表面がシーム形状をなしていることによ
り、キャパシタC21、C22の容量を大きくすること
が可能になる。このため、SRAMを高集積化した場合
においても、α線等の放射線の照射によるソフトエラー
に対する耐性を向上させることができる。
【0070】また、上記第1の実施形態の場合と同様に
して、タングステンプラグ111a表面がV字状の溝を
もったシーム形状をなすようにすることが可能になるこ
とから、この表面がシーム形状をなすタングステンプラ
グ111a上に、情報保持トランジスタTr11、Tr
12の各記憶ノード部N1、N2とを構成するLIC1
3、LIC16及びGND線19となる第2導電パター
ン113a、シリコン酸化膜114、及びLIC13、
16及びGND線19をなす第2導電パターン113a
を覆っているキャパシタ電極115bを形成する際に、
これら第2導電パターン113a、シリコン酸化膜11
4、及びキャパシタ電極115bも、下地をなすタング
ステンプラグ111aの表面形状に対応して表面がそれ
ぞれシーム形状をなすようにすることが可能になる。従
って、特に工程数を増加させることなく、情報保持トラ
ンジスタTr11、Tr12の各記憶ノード部N1、N
2とGND線19との間を接続するキャパシタC21、
C22を形成して、α線等の放射線の照射によるソフト
エラーに対する耐性の高いSRAMを容易に作製するこ
とができる。
【0071】(第3の実施形態)図15は本発明の第2
の実施形態に係る6トランジスタ型のSRAMを示す回
路図、図16は図15に示すSRAMのレイアウト図、
図17は図16に示すSRAMの一部断面図である。な
お、上記図1〜図3に示すSRAMの構成要素と同一の
要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0072】上記第1の実施形態においては、図1に示
されるように、情報保持トランジスタTr11、Tr1
2の各記憶ノード部N1、N2間にキャパシタC11が
設けられている点、即ち図2中の太線Aで囲む領域に形
成されたキャパシタ電極が情報保持トランジスタTr1
1、Tr12の各記憶ノード部N1、N2を構成するL
IC13、16を誘電体膜を介して覆っている点に特徴
があった。しかし、本実施形態においては、図15に示
されるように、情報保持トランジスタTr11、Tr1
2の各記憶ノード部N1、N2と電源線22との間にそ
れぞれキャパシタC31、C32が設けられている点に
特徴がある。即ち、図16中の太線Cで囲む領域にキャ
パシタ電極が形成されており、このキャパシタ電極が情
報保持トランジスタTr11、Tr12の各記憶ノード
部N1、N2を構成するLIC13、16及び負荷トラ
ンジスタTr21、Tr22の各一端を電源VCCに接続
している電源線22を誘電体膜を介して覆っている点に
特徴がある。
【0073】次に、図16に示すSRAMのうち、特に
図15に示す情報保持トランジスタTr11の記憶ノー
ド部N1と電源線22との間を接続するキャパシタC3
1の構造を、図17を用いて説明する。但し、このキャ
パシタC31の構造は、上記図3に示したキャパシタC
11と基本的には同様の構造をなしているため、キャパ
シタC11と共通する点についての説明は省略する。
【0074】上記図16に示す負荷トランジスタTr2
1のノードコンタクト部12の半導体基板101上に開
口されたコンタクトホール内にチタン/チタンナイトラ
イド膜110を介してタングステン層からなるタングス
テンプラグ111aが埋め込まれているが、コンタクト
ホール中心部のタングステンプラグ111a表面にはV
字状の溝が形成され、このタングステンプラグ111a
表面がシーム形状をなしている。
【0075】また、この表面がシーム形状をなすタング
ステンプラグ111a上には、低抵抗化したポリシリコ
ン層からなり、下地をなすタングステンプラグ111a
の表面形状に対応して表面がシーム形状をなしている第
2導電パターン113aが形成され、上記図15及び図
16に示す情報保持トランジスタTr11の記憶ノード
部N1を構成するLIC13をなしている。そして、こ
の第2導電パターン113aは、同時に情報保持トラン
ジスタTr12の記憶ノード部N2を構成するLIC1
6や電源線22及びGND線19等をなしている。
【0076】また、この第2導電パターン113a上に
は、誘電体膜としてのシリコン酸化膜114を介して、
低抵抗化したポリシリコン層からなり、タングステンプ
ラグ111a上方における表面がシーム形状をなしてい
るキャパシタ電極115cが形成されている。そして、
このキャパシタ電極115cは、上記図3に示したキャ
パシタ電極115aと異なり、上記図16中の太線Cで
囲む領域に拡がり、情報保持トランジスタTr11、T
r12の各記憶ノード部N1、N2を構成するLIC1
3、16及び電源線22をなす第2導電パターン113
aをシリコン酸化膜114を介して覆っているため、上
記図15に示す情報保持トランジスタTr11の記憶ノ
ード部N1と電源線22との間を接続するキャパシタC
31が形成されている。
【0077】このように、上記図15に示す情報保持ト
ランジスタTr11の記憶ノード部N1と電源線22と
の間を接続するキャパシタC31は、記憶ノード部N1
を構成するLIC13及び電源線22をなす第2導電パ
ターン113a、この第2導電パターン113aを覆っ
ているキャパシタ電極115c、並びにこれら第2導電
パターン113aとキャパシタ電極115cとの間に介
在しているシリコン酸化膜114から構成されている
が、ここで、コンタクトホール中心部のタングステンプ
ラグ111a表面にV字状の溝が形成されてシーム形状
をなしていることから、その上方に形成されている第2
導電パターン113a、シリコン酸化膜114、及びキ
ャパシタ電極115cも、下地をなすタングステンプラ
グ111aの表面形状に対応して、タングステンプラグ
111a上方における表面がそれぞれシーム形状をなし
ている点に本実施形態の特徴がある。
【0078】なお、図15に示す情報保持トランジスタ
Tr12の記憶ノード部N2と電源線22との間を接続
するキャパシタC32の構造は、上記キャパシタC31
の構造と同様であるため、その説明は省略する。
【0079】また、これらキャパシタC31、32の製
造方法も、上記第1の実施形態において図4〜図11に
示す工程断面図を用いて説明したキャパシタC11の製
造方法と同様であるため、その説明は省略する。
【0080】以上のように本実施形態によれば、情報保
持トランジスタTr11、Tr12の各記憶ノード部N
1、N2を構成するLIC13、16及び電源線22を
なす第2導電パターン113a、この第2導電パターン
113aを上記図16中の太線Cで示されるように覆っ
ているキャパシタ電極115c、並びにこれら第2導電
パターン113aとキャパシタ電極115cとの間に介
在しているシリコン酸化膜114から各記憶ノード部N
1、N2と電源線22との間を接続するキャパシタC3
1、C32を構成すると共に、タングステンプラグ11
1a上方に形成されている第2導電パターン113a、
シリコン酸化膜114、及びキャパシタ電極115cの
それぞれの表面がシーム形状をなしていることにより、
キャパシタC31、C32の容量を大きくすることが可
能になる。このため、SRAMを高集積化した場合にお
いても、α線等の放射線の照射によるソフトエラーに対
する耐性を向上させることができる。
【0081】また、上記第1の実施形態の場合と同様に
して、タングステンプラグ111a表面がV字状の溝を
もったシーム形状をなすようにすることが可能になるこ
とから、この表面がシーム形状をなすタングステンプラ
グ111a上に、情報保持トランジスタTr11、Tr
12の各記憶ノード部N1、N2とを構成するLIC1
3、LIC16及び電源線22となる第2導電パターン
113a、シリコン酸化膜114、並びにLIC13、
16及び電源線22をなす第2導電パターン113aを
覆っているキャパシタ電極115cを形成する際に、こ
れら第2導電パターン113a、シリコン酸化膜11
4、及びキャパシタ電極115cも、下地をなすタング
ステンプラグ111aの表面形状に対応して表面がそれ
ぞれシーム形状をなすようにすることが可能になる。従
って、特に工程数を増加させることなく、情報保持トラ
ンジスタTr11、Tr12の各記憶ノード部N1、N
2と電源線22との間を接続するキャパシタC31、C
32を形成して、α線等の放射線の照射によるソフトエ
ラーに対する耐性の高いSRAMを容易に作製すること
ができる。
【0082】(第4の実施形態)図18は本発明の第2
の実施形態に係る6トランジスタ型のSRAMを示す回
路図、図19は図18に示すSRAMのレイアウト図、
図20は図19に示すSRAMの一部断面図である。な
お、上記図1〜図3に示すSRAMの構成要素と同一の
要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0083】上記第1の実施形態においては、図1に示
されるように、情報保持トランジスタTr11、Tr1
2の各記憶ノード部N1、N2間にキャパシタC11が
設けられている点、即ち図2中の太線Aで囲む領域に形
成されたキャパシタ電極が情報保持トランジスタTr1
1、Tr12の各記憶ノード部N1、N2を構成するL
IC13、16を誘電体膜を介して覆っている点に特徴
があった。しかし、本実施形態においては、図18に示
されるように、情報保持トランジスタTr11、Tr1
2の各記憶ノード部N1、N2間のキャパシタC11の
他に、各記憶ノード部N1、N2とGND線19との間
にキャパシタC21、C22が設けられ、各記憶ノード
部N1、N2と電源線22との間にキャパシタC31、
C32が設けられている点に特徴がある。即ち、図19
中の太線Dで囲む領域にキャパシタ電極が形成されてお
り、このキャパシタ電極が情報保持トランジスタTr1
1、Tr12の各記憶ノード部N1、N2を構成するL
IC13、16、情報保持トランジスタTr11、Tr
12の各一端を接地させているGND線19、及び負荷
トランジスタTr21、Tr22の各一端を電源VCC
接続している電源線22を誘電体膜を介して覆っている
点に特徴がある。
【0084】なお、図18に示す情報保持トランジスタ
Tr11、Tr12の各記憶ノード部N1、N2間を接
続するキャパシタC11、各記憶ノード部N1、N2と
GND線19との間を接続するキャパシタC21、C2
2、及び各記憶ノード部N1、N2と電源線22との間
を接続するキャパシタC31、C32の構造は、上記図
3、図14、図17に示すキャパシタC11、C21、
C31の構造と同様であるため、その説明は省略する。
【0085】また、これらキャパシタC11、C21、
C22、C31、C32の製造方法も、上記第1の実施
形態において図4〜図11に示す工程断面図を用いて説
明したキャパシタC11の製造方法と同様であるため、
その説明は省略する。
【0086】以上のように本実施形態によれば、情報保
持トランジスタTr11、Tr12の各記憶ノード部N
1、N2を構成するLIC13、16、GND線19、
及び電源線22をなす第2導電パターン113a、この
第2導電パターン113aを上記図19中の太線Dで示
されるように覆っているキャパシタ電極115d、並び
にこれら第2導電パターン113aとキャパシタ電極1
15dとの間に介在しているシリコン酸化膜114から
各記憶ノード部N1、N2間を接続するキャパシタC1
1、各記憶ノード部N1、N2とGND線19との間を
接続するキャパシタC21、C22、各記憶ノード部N
1、N2と電源線22との間を接続するキャパシタC3
1、C32を構成すると共に、タングステンプラグ11
1a上方に形成されている第2導電パターン113a、
シリコン酸化膜114、及びキャパシタ電極115dの
それぞれの表面がシーム形状をなしていることにより、
キャパシタC11、C21、C22、C31、C32の
容量を大きくすることが可能になる。このため、上記第
1〜第3の実施形態の効果を総合した効果を奏し、SR
AMを高集積化した場合においても、α線等の放射線の
照射によるソフトエラーに対する耐性を向上させること
ができる。
【0087】また、上記第1の実施形態の場合と同様に
して、タングステンプラグ111a表面がV字状の溝を
もったシーム形状をなすようにすることが可能になるこ
とから、この表面がシーム形状をなすタングステンプラ
グ111a上に、情報保持トランジスタTr11、Tr
12の各記憶ノード部N1、N2とを構成するLIC1
3、LIC16、GND線19、及び電源線22となる
第2導電パターン113a、シリコン酸化膜114、並
びにLIC13、16、GND線19、及び電源線22
をなす第2導電パターン113aを覆っているキャパシ
タ電極115dを形成する際に、これら第2導電パター
ン113a、シリコン酸化膜114、及びキャパシタ電
極115dも、下地をなすタングステンプラグ111a
の表面形状に対応して表面がそれぞれシーム形状をなす
ようにすることが可能になる。従って、特に工程数を増
加させることなく、各記憶ノード部N1、N2間を接続
するキャパシタC11、各記憶ノード部N1、N2とG
ND線19との間を接続するキャパシタC21、C2
2、各記憶ノード部N1、N2と電源線22との間を接
続するキャパシタC31、C32を形成して、α線等の
放射線の照射によるソフトエラーに対する耐性の高いS
RAMを容易に作製することができる。
【0088】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
る半導体装置及びその製造方法によれば、次のような効
果を奏することができる。即ち、請求項1に係る半導体
装置によれば、プラグ層に接続する導電パターン、この
導電パターンを覆っているキャパシタ電極、及びこれら
導電パターンとキャパシタ電極との間に介在している誘
電体膜からキャパシタを構成すると共に、プラグ層表面
がシーム形状をなしていることから、このプラグ層上方
の第2導電パターン、誘電体膜、及びキャパシタ電極の
それぞれの表面がシーム形状をなすことになるため、キ
ャパシタ容量が大きくなる。従って、α線等の放射線の
照射によって発生した電荷をこのキャパシタに取り込む
ことが可能になり、高集積化された半導体装置で必ず問
題となるソフトエラーに対する耐性を向上することがで
きる。
【0089】また、請求項2に係る半導体装置によれ
ば、上記請求項1に係る発明を6トランジスタ型のSR
AMの各記憶ノード部間を接続するキャパシタに適用
し、この6トランジスタ型のSRAMの各記憶ノード部
間を接続するキャパシタを構成する導電パターン、誘電
体膜、及びキャパシタ電極のプラグ層上方におけるそれ
ぞれの表面がシーム形状をなすようにすることにより、
キャパシタ容量を大きくして、SRAMを高集積化した
場合においても、α線等の放射線の照射によるソフトエ
ラーに対する耐性を向上することができる。
【0090】また、請求項3に係る半導体装置によれ
ば、上記請求項1に係る発明を6トランジスタ型のSR
AMに適用し、この6トランジスタ型のSRAMの各記
憶ノード部と接地線との間を接続するキャパシタを構成
する導電パターン、誘電体膜、及びキャパシタ電極のプ
ラグ層上方におけるそれぞれの表面がシーム形状をなす
ようにすることにより、キャパシタ容量を大きくして、
SRAMを高集積化した場合においても、α線等の放射
線の照射によるソフトエラーに対する耐性を向上するこ
とができる。
【0091】また、請求項4に係る半導体装置によれ
ば、上記請求項1に係る発明を6トランジスタ型のSR
AMに適用し、この6トランジスタ型のSRAMの各記
憶ノード部と電源線との間を接続するキャパシタを構成
する導電パターン、誘電体膜、及びキャパシタ電極のプ
ラグ層上方におけるそれぞれの表面がシーム形状をなす
ようにすることにより、キャパシタ容量を大きくして、
SRAMを高集積化した場合においても、α線等の放射
線の照射によるソフトエラーに対する耐性を向上するこ
とができる。
【0092】また、請求項5に係る半導体装置によれ
ば、上記請求項1に係る発明を6トランジスタ型のSR
AMに適用し、この6トランジスタ型のSRAMの各記
憶ノード部間を接続するキャパシタ、各記憶ノード部と
接地線との間を接続するキャパシタ、各記憶ノード部と
電源線との間を接続するキャパシタをそれぞれ構成する
導電パターン、誘電体膜、及びキャパシタ電極のプラグ
層上方におけるそれぞれの表面がシーム形状をなすよう
にすることにより、キャパシタ容量を大きくして、上記
請求項2〜4に係る発明の効果を総合した効果を奏し、
SRAMを高集積化した場合においても、α線等の放射
線の照射によるソフトエラーに対する耐性を向上するこ
とができる。
【0093】更に、請求項8に係る半導体装置の製造方
法によれば、半導体基板上にコンタクトホールを開口
し、例えば通常の場合よりも薄く堆積した金属層をエッ
チバックすることにより、この金属層をコンタクトホー
ルを埋め込んでプラグ層を形成すると共に、コンタクト
ホール中心部のプラグ層表面にV字状の溝を形成し、プ
ラグ層表面がシーム形状をなすようにし、更にこの表面
がシーム形状をなすプラグ層及び絶縁膜上に、導電パタ
ーン、誘電体膜、及びキャパシタ電極を順に形成するこ
とにより、これらの導電パターン、誘電体膜、及びキャ
パシタ電極のプラグ層上方におけるそれぞれの表面がシ
ーム形状をなすため、特に工程数を増加させることな
く、全てのプラグ層に接続する容量の大きいキャパシタ
を容易に形成することができる。従って、α線等の放射
線の照射によって発生した電荷を取り込むことが可能な
大容量のキャパシタを有し、高集積化された半導体装置
で必ず問題となるソフトエラーに対する高い耐性をもつ
半導体装置を容易に作製することができる。
【0094】また、請求項9に係る半導体装置の製造方
法によれば、上記請求項8に係る発明を6トランジスタ
型のSRAMの製造方法に適用し、6トランジスタ型の
SRAMの各記憶ノード部間を接続するキャパシタを形
成する際に、表面がシーム形状をなすプラグ層及び絶縁
膜上に、各記憶ノード部をなす導電パターン、誘電体
膜、及びキャパシタ電極を順に形成して、これらの導電
パターン、誘電体膜、及びキャパシタ電極のプラグ層上
方におけるそれぞれの表面がシーム形状をなすようにす
ることにより、特に工程数を増加させることなく、6ト
ランジスタ型のSRAMの各記憶ノード部間を接続する
容量の大きいキャパシタを容易に形成することができ
る。従って、α線等の放射線の照射によって発生した電
荷を取り込むことが可能な大容量のキャパシタを有し、
ソフトエラーに対する高い耐性をもつSRAMを容易に
作製することができる。
【0095】また、請求項10に係る半導体装置の製造
方法によれば、上記請求項8に係る発明を6トランジス
タ型のSRAMの製造方法に適用し、6トランジスタ型
のSRAMの各記憶ノード部と接地線との間を接続する
キャパシタを形成する際に、表面がシーム形状をなすプ
ラグ層及び絶縁膜上に、各記憶ノード部及び接地線をな
す導電パターン、誘電体膜、並びにキャパシタ電極を順
に形成して、これらの導電パターン、誘電体膜、及びキ
ャパシタ電極のプラグ層上方におけるそれぞれの表面が
シーム形状をなすようにすることにより、特に工程数を
増加させることなく、6トランジスタ型のSRAMの各
記憶ノード部と接地線との間を接続する容量の大きいキ
ャパシタを容易に形成することができる。従って、α線
等の放射線の照射によって発生した電荷を取り込むこと
が可能な大容量のキャパシタを有し、ソフトエラーに対
する高い耐性をもつSRAMを容易に作製することがで
きる。
【0096】また、請求項11に係る半導体装置の製造
方法によれば、上記請求項8に係る発明を6トランジス
タ型のSRAMの製造方法に適用し、6トランジスタ型
のSRAMの各記憶ノード部と電源線との間を接続する
キャパシタを形成する際に、表面がシーム形状をなすプ
ラグ層及び絶縁膜上に、各記憶ノード部及び電源線をな
す導電パターン、誘電体膜、並びにキャパシタ電極を順
に形成して、これらの導電パターン、誘電体膜、及びキ
ャパシタ電極のプラグ層上方におけるそれぞれの表面が
シーム形状をなすようにすることにより、特に工程数を
増加させることなく、6トランジスタ型のSRAMの各
記憶ノード部と電源線との間を接続する容量の大きいキ
ャパシタを容易に形成することができる。従って、α線
等の放射線の照射によって発生した電荷を取り込むこと
が可能な大容量のキャパシタを有し、ソフトエラーに対
する高い耐性をもつSRAMを容易に作製することがで
きる。
【0097】また、請求項12に係る半導体装置の製造
方法によれば、上記請求項8に係る発明を6トランジス
タ型のSRAMの製造方法に適用し、6トランジスタ型
のSRAMの各記憶ノード部間を接続するキャパシタ、
各記憶ノード部と接地線との間を接続するキャパシタ、
及び各記憶ノード部と電源線との間を接続するキャパシ
タを形成する際に、表面がシーム形状をなすプラグ層及
び絶縁膜上に、各記憶ノード部、接地線、及び電源線を
なす導電パターン、誘電体膜、並びにキャパシタ電極を
順に形成して、これらの導電パターン、誘電体膜、及び
キャパシタ電極のプラグ層上方におけるそれぞれの表面
がシーム形状をなすようにすることにより、特に工程数
を増加させることなく、6トランジスタ型のSRAMの
各記憶ノード部間を接続する容量の大きいキャパシタ、
各記憶ノード部と接地線との間を接続する容量の大きい
キャパシタ、及び各記憶ノード部と電源線との間を接続
する容量の大きいキャパシタを容易に形成することがで
きる。従って、α線等の放射線の照射によって発生した
電荷を取り込むことが可能な大容量のキャパシタを有
し、ソフトエラーに対する高い耐性をもつSRAMを容
易に作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る6トランジスタ
型のSRAMを示す回路図である。
【図2】図1に示すSRAMのレイアウト図である。
【図3】図2のSRAMの一部断面図である。
【図4】図3のSRAMの製造方法を説明するための工
程断面図(その1)である。
【図5】図3のSRAMの製造方法を説明するための工
程断面図(その2)である。
【図6】図3のSRAMの製造方法を説明するための工
程断面図(その3)である。
【図7】図3のSRAMの製造方法を説明するための工
程断面図(その4)である。
【図8】図3のSRAMの製造方法を説明するための工
程断面図(その5)である。
【図9】図3のSRAMの製造方法を説明するための工
程断面図(その6)である。
【図10】図3のSRAMの製造方法を説明するための
工程断面図(その7)である。
【図11】図3のSRAMの製造方法を説明するための
工程断面図(その8)である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る6トランジス
タ型のSRAMを示す回路図である。
【図13】図12に示すSRAMのレイアウト図であ
る。
【図14】図13のSRAMの一部断面図である。
【図15】本発明の第3の実施形態に係る6トランジス
タ型のSRAMを示す回路図である。
【図16】図15に示すSRAMのレイアウト図であ
る。
【図17】図16のSRAMの一部断面図である。
【図18】本発明の第4の実施形態に係る6トランジス
タ型のSRAMを示す回路図である。
【図19】図18に示すSRAMのレイアウト図であ
る。
【図20】従来のタングステンプラグを用いる半導体装
置の製造方法を説明するための工程断面図(その1)で
ある。
【図21】従来のタングステンプラグを用いる半導体装
置の製造方法を説明するための工程断面図(その2)で
ある。
【図22】従来のタングステンプラグを用いる半導体装
置の製造方法を説明するための工程断面図(その3)で
ある。
【図23】従来のタングステンプラグを用いる半導体装
置の製造方法を説明するための工程断面図(その4)で
ある。
【図24】従来のタングステンプラグを用いる半導体装
置の製造方法を説明するための工程断面図(その5)で
ある。
【図25】従来のタングステンプラグを用いる半導体装
置の製造方法を説明するための工程断面図(その6)で
ある。
【符号の説明】
Tr11、Tr12…情報保持トランジスタ、Tr2
1、Tr22…負荷トランジスタ、Tr31、Tr32
…選択トランジスタ、N1…情報保持トランジスタTr
11の記憶ノード部、N2…情報保持トランジスタTr
12の記憶ノード部、VCC…電源、C11、C21、C
22、C31、C32…キャパシタ、11…情報保持ト
ランジスタTr11のノードコンタクト部、12…負荷
トランジスタTr21のノードコンタクト部、13…L
IC、14…情報保持トランジスタTr12のノードコ
ンタクト部、15…負荷トランジスタTr22のノード
コンタクト部、16…LIC、17、18…GNDコン
タクト部、19…GND線、20、21…電源コンタク
ト部、22…電源線、23、24…ビットコンタクト
部、25…ビット線、26…反転ビット線、27…ワー
ド線、101…半導体基板、102…ポリシリコン層、
103…タングステンシリサイド層、104…第1導電
パターン、105…シリコン酸化膜、106…サイドウ
ォール層、107…シリコン窒化膜、108…層間絶縁
膜、109…コンタクトホール、110…チタン/チタ
ンナイトライド膜、111…タングステン層、111a
…タングステンプラグ、112…V字状の溝、113…
ポリシリコン層、113a…第2導電パターン、114
…誘電体膜、115…ポリシリコン層、115a、11
5b、115c、115d…キャパシタ電極、201…
半導体基板、202…ポリシリコン層、203…タング
ステンシリサイド層、204…第1導電パターン、20
5…シリコン酸化膜、206…サイドウォール層、20
7…シリコン窒化膜、208…層間絶縁膜、209…コ
ンタクトホール、210…チタン/チタンナイトライド
膜、211…タングステン層、211a…タングステン
プラグ、213…チタンナイトライド膜、213a…第
2導電パターン。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に絶縁膜を介して導電パタ
    ーンが形成されており、前記絶縁膜に開口されたコンタ
    クトホールに埋め込まれたプラグ層によって前記半導体
    基板と前記導電パターンとが接続されている半導体装置
    において、 前記プラグ層表面がシーム形状をなしており、 前記プラグ層上方の前記導電パターン上に誘電体膜を介
    してキャパシタ電極が形成されていることを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 一対の情報保持トランジスタと一対の負
    荷トランジスタとから構成されるフリップフロップ回
    路、及び前記フリップフロップ回路と入出力線とを接続
    する一対の選択トランジスタを有し、 前記一対の情報保持トランジスタの各記憶ノード部をな
    している前記導電パターンが前記誘電体膜を介して前記
    キャパシタ電極により覆われ、記憶ノード間にキャパシ
    タが形成されていることを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 一対の情報保持トランジスタと一対の負
    荷トランジスタとから構成されるフリップフロップ回
    路、及び前記フリップフロップ回路と入出力線とを接続
    する一対の選択トランジスタを有し、 前記一対の情報保持トランジスタの各記憶ノード部をな
    している前記導電パターン及び前記一対の情報保持トラ
    ンジスタに接続する接地線をなしている前記導電パター
    ンが前記誘電体膜を介して前記キャパシタ電極により覆
    われ、記憶ノード−接地間にキャパシタが形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 一対の情報保持トランジスタと一対の負
    荷トランジスタとから構成されるフリップフロップ回
    路、及び前記フリップフロップ回路と入出力線とを接続
    する一対の選択トランジスタを有し、 前記一対の情報保持トランジスタの各記憶ノード部をな
    している前記導電パターン及び前記一対の負荷トランジ
    スタに接続する電源線をなしている前記導電パターンが
    前記誘電体膜を介して前記キャパシタ電極により覆わ
    れ、記憶ノード−電源間にキャパシタが形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 一端が接地線に接続されている一対の情
    報保持トランジスタと一端が電源線に接続されている一
    対の負荷トランジスタとから構成されるフリップフロッ
    プ回路、及び前記フリップフロップ回路と入出力線とを
    接続する一対の選択トランジスタを有し、 前記一対の情報保持トランジスタの各記憶ノード部をな
    している前記導電パターン、前記接地線をなしている前
    記導電パターン、及び前記電源線をなしている前記導電
    パターンが前記誘電体膜を介して前記キャパシタ電極に
    より覆われて、記憶ノード間、記憶ノード−接地間、及
    び記憶ノード−電源間にそれぞれキャパシタが形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記プラグ層が、高融点金属からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記高融点金属が、タングステンである
    ことを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板上に絶縁膜を形成した後、前
    記絶縁膜を選択的にエッチングして、前記半導体基板を
    露出させるコンタクトホールを開口する第1の工程と、 基体全面に所定の厚さの金属層を堆積した後、前記金属
    層を前記絶縁膜が露出するまでエッチバックして、前記
    コンタクトホールを埋め込んだ前記金属層からなるプラ
    グ層を形成すると共に、前記コンタクトホール中心部の
    前記プラグ層表面にV字状の溝を形成し、前記プラグ層
    表面がシーム形状をなすようにする第2の工程と、 前記表面がシーム形状をなすプラグ層及び前記絶縁膜上
    に、導電パターンを形成する第3の工程と、 前記導電パターン上に、誘電体膜を介してキャパシタ電
    極を形成する第4の工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 一対の情報保持トランジスタと一対の負
    荷トランジスタとから構成されるフリップフロップ回
    路、及び前記フリップフロップ回路と入出力線とを接続
    する一対の選択トランジスタを形成する工程を有し、 前記第3の工程が、前記表面がシーム形状をなすプラグ
    層及び前記絶縁膜上に導電層を形成した後、前記導電層
    をパターニングして、前記一対の情報保持トランジスタ
    の各記憶ノード部をなす導電パターンを形成する工程で
    あり、 前記第4の工程が、前記一対の情報保持トランジスタの
    各記憶ノード部をなす導電パターン上に、誘電体膜を介
    してキャパシタ電極を形成する工程であることを特徴と
    する請求項8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 一対の情報保持トランジスタと一対の
    負荷トランジスタとから構成されるフリップフロップ回
    路、及び前記フリップフロップ回路と入出力線とを接続
    する一対の選択トランジスタを形成する工程を有し、 前記第3の工程が、前記表面がシーム形状をなすプラグ
    層及び前記絶縁膜上に導電層を形成した後、前記導電層
    をパターニングして、前記一対の情報保持トランジスタ
    の各記憶ノード部をなす導電パターン及び前記一対の情
    報保持トランジスタに接続する接地線をなす導電パター
    ンを形成する工程であり、 前記第4の工程が、前記一対の情報保持トランジスタの
    各記憶ノード部をなす導電パターン及び前記一対の情報
    保持トランジスタに接続する接地線をなす導電パターン
    上に、誘電体膜を介してキャパシタ電極を形成する工程
    であることを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 一対の情報保持トランジスタと一対の
    負荷トランジスタとから構成されるフリップフロップ回
    路、及び前記フリップフロップ回路と入出力線とを接続
    する一対の選択トランジスタを形成する工程を有し、 前記第3の工程が、前記表面がシーム形状をなすプラグ
    層及び前記絶縁膜上に導電層を形成した後、前記導電層
    をパターニングして、前記一対の情報保持トランジスタ
    の各記憶ノード部をなす導電パターン及び前記一対の負
    荷トランジスタに接続する電源線をなす導電パターンを
    形成する工程であり、 前記第4の工程が、前記一対の情報保持トランジスタの
    各記憶ノード部をなす導電パターン及び前記一対の情報
    保持トランジスタに接続する電源線をなす導電パターン
    上に、誘電体膜を介してキャパシタ電極を形成する工程
    であることを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 一対の情報保持トランジスタと一対の
    負荷トランジスタとから構成されるフリップフロップ回
    路、及び前記フリップフロップ回路と入出力線とを接続
    する一対の選択トランジスタを形成する工程を有し、 前記第3の工程が、前記表面がシーム形状をなすプラグ
    層及び前記絶縁膜上に導電層を形成した後、前記導電層
    をパターニングして、前記一対の情報保持トランジスタ
    の各記憶ノード部をなす導電パターン、前記一対の情報
    保持トランジスタに接続する接地線をなす導電パター
    ン、及び前記一対の負荷トランジスタに接続する電源線
    をなす導電パターンを形成する工程であり、 前記第4の工程が、前記一対の情報保持トランジスタの
    各記憶ノード部をなす導電パターン、前記一対の情報保
    持トランジスタに接続する接地線をなす導電パターン、
    及び前記一対の情報保持トランジスタに接続する電源線
    をなす導電パターン上に、誘電体膜を介してキャパシタ
    電極を形成する工程であることを特徴とする請求項8記
    載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第3の工程が、前記プラグ層及び
    前記絶縁膜上に、ポリシリコン層からなる導電パターン
    を形成する工程であり、 前記第4の工程が、前記ポリシリコン層からなる導電パ
    ターンを酸化してシリコン酸化膜を形成した後、前記シ
    リコン酸化膜上にキャパシタ電極を形成する工程である
    ことを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記第2の工程における前記金属層
    が、高融点金属層であることを特徴とする請求項8記載
    の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記高融点金属層が、タングステン層
    であることを特徴とする請求項14記載の半導体装置の
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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