JPH11111782A - 半導体装置用テープキャリア及びそのテープキャリアを使用した半導体装置 - Google Patents

半導体装置用テープキャリア及びそのテープキャリアを使用した半導体装置

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JPH11111782A
JPH11111782A JP27563997A JP27563997A JPH11111782A JP H11111782 A JPH11111782 A JP H11111782A JP 27563997 A JP27563997 A JP 27563997A JP 27563997 A JP27563997 A JP 27563997A JP H11111782 A JPH11111782 A JP H11111782A
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JP
Japan
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semiconductor device
tape carrier
inner lead
cobalt
gold
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Pending
Application number
JP27563997A
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English (en)
Inventor
Satoshi Chinda
聡 珍田
Osamu Yoshioka
修 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11111782A publication Critical patent/JPH11111782A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/50Tape automated bonding [TAB] connectors, i.e. film carriers; Manufacturing methods related thereto

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インナーリードとパッドをバンプなしで直接
接合することができると共に、接合の信頼性を長期間維
持することができる半導体装置用テープキャリア及びそ
のテープキャリアを使用した半導体装置を提供するこ
と。 【解決手段】 半導体素子の電極との接合面に金/パラ
ジウム16、15が成膜されているインナーリード19
と、前記インナーリードに連設され、外部配線基板と接
合されるアウターリード17を、可撓性絶縁フィルム1
3上にパターン形成し、さらに、前記半導体素子の電極
と前記インナーリード自体とを直接接合するために、ニ
ッケル合金、コバルト又はコバルト合金14を、前記金
/パラジウムの下地として成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子を搭載
する半導体装置用テープキャリア及びそのテープキャリ
アを使用した半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】銅箔とポリイミド等の耐熱性テープが貼
り合わされた可撓性絶縁フィルムから成る半導体装置用
テープキャリアは、大量生産に優れ、可撓性があり、薄
く、軽量であるため、液晶画面の駆動用ICや小型計算
機の論理LSIは元より、最近ではCPU、ASIC等
の大型論理回路半導体チップやメモリチップの搭載用に
まで適用が拡大している。
【0003】この半導体装置用テープキャリアに設けら
れた半導体素子との電気的接合を行うリード(インナー
リード)と半導体素子の電極との接合方法は、一般的に
はテープオートメーテッドボンディング(TAB)法が
用いられている。このTAB法は、先ず半導体素子の電
極であるアルミニウムで成るパッド上に金で成るバンプ
と称する突起を形成し、次に全てのバンプとインナーリ
ードとを正確にアライメントして、ダイヤモンド等の硬
質ツールで一括熱圧着する方法である。
【0004】このTAB法を用いる場合は、インナーリ
ードに錫めっき、金/ニッケルの2層めっき(例えば、
特開平5−347329号公報参照)又はパラジウム/
ニッケルの2層めっき(例えば、特開平6−13434
号公報参照)を施している。錫めっきの場合は、パッド
上に形成したバンプと金一錫共晶合金を形成して接合す
る。また、金/ニッケルめっきの場合は、金一金接合と
なり、高信頼性を有する接合が可能となる。下地である
ニッケルめっきは、インナーリードの素材である銅と最
表面の金めっきとの熱拡散防止バリアの役割を持つ。
【0005】このTAB法は、接合時間が短く、テープ
材のまま作業ができるため、大量生産に適しているが、
接合パッド数が数百個にもなると、あるいはパッドとイ
ンナーリードのピッチが狭くなると、バッドとインナー
リードの全数の正確なアライメントが困難になり、また
テープ材や接合ツールの平坦性も接合に大きく影響す
る。また、バンプは、一般にはダイシングによって切断
する前の配線を描画したLSIウェハにフォトレジスト
を厚塗りし、露光、現像、電解金めっき、レジスト剥
膜、金焼鈍等の10工程以上の長い工程を経て作製され
るので、多大なコストと製造時間を費やすことになる。
【0006】また、別の接合方法として、シングルポイ
ントボンディング法、即ち上述したようにパッド上にバ
ンプを形成した後、全てのバンプとインナーリードとを
正確にアライメントしてインナーリードを1本ずつツー
ルで叩いて接合する方法もある。しかし、このシングル
ポイントボンディング法も、基本的にはバンプが必要で
あるため、TAB法と同様の欠点がある。インナーリー
ドに金/ニッケルの2層めっきしたTAB用テープキャ
リアによれば、ボンディング条件の適正化を図ることに
より、インナーリードをパッドに直接シングルポイント
ボンディングすることは可能であるが、ボンディング後
にエージング試験をすると、薄い金を通して下地のニッ
ケルが拡散し、パッドとの接合部が汚染され、インナー
リードの接合力が小さくなるという欠点がある。
【0007】そこで、上記TAB法に代わる接合方法と
して、リードフレームを用いたICの組立法ではごく一
般的な金ワイヤボンディング法が提案されている。この
金ワイヤボンディング法は、従来はフレーム材を300
°C以上に加熱して接合する熱圧着が中心であったが、
現在はヒートダメージを低減させる目的から、フレーム
材を200°C程度に加熱して接合する超音波併用熱圧
着が採用されている。
【0008】この金ワイヤボンディング法によれば、パ
ッドにバンプを設けずに、インナーリードを金ワイヤの
ように打ち込み接合することができるので、上記欠点を
解消することができる。さらに、上述したように薄形で
大量生産向きである半導体装置用テープキャリアを、硬
質のリードフレームやガラエポ基板の代替に用いること
も可能になるという利点が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の半導体
装置用テープキャリアに設けられたインナーリードと半
導体素子のパッドとの接合を金ワイヤボンディング法に
より行うには、以下の問題がある。即ち、この金ワイヤ
ボンディング法で用いられている超音波併用熱圧着によ
りインナーリードを接合することは、リードフレームの
ような剛性の高い基材に対しては容易であるが、可撓性
絶縁フィルムから成る半導体装置用テープキャリアのよ
うなリードフレームに比較して軟質な基材に対しては、
荷重や超音波出力が吸収されやすいため比較的難しい。
【0010】従って、本発明の目的は、インナーリード
とパッドをバンプなしで直接接合することができると共
に、接合の信頼性を長期間維持することができる半導体
装置用テープキャリア及びそのテープキャリアを使用し
た半導体装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を実
現するため、半導体素子の電極との接合面に金/パラジ
ウムが成膜されているインナーリードと、前記インナー
リードに連設され、外部配線基板と接合されるアウター
リードを、可撓性絶縁フィルム上にパターン形成した半
導体装置用テ−プキャリアにおいて、前記インナーリー
ドは、前記半導体素子の電極と直接接合されるために、
ニッケル合金、コバルト又はコバルト合金が、前記金/
パラジウムの下地として成膜されていることを特徴とす
る半導体装置用テープキャリアを提供する。
【0012】また、本発明は、上記目的を実現するた
め、半導体素子の電極との接合面に金/パラジウムが成
膜されているインナーリードと、前記インナーリードに
連設され、外部配線基板と接合されるアウターリード
を、可撓性絶縁フィルム上にパターン形成した半導体装
置用テ−プキャリアを使用した半導体装置において、前
記半導体装置用テ−プキャリアは、半導体素子を搭載し
ており、前記インナーリードは、ニッケル合金、コバル
ト又はコバルト合金が、前記金/パラジウムの下地とし
て成膜されていて前記半導体素子の電極と直接接合され
ていることを特徴とする半導体装置を提供する。
【0013】上記構成によれば、最下層のニッケル合
金、コバルト又はコバルト合金の膜は、インナーリード
からの銅の熱拡散防止及び接合時の応力吸収防止の作用
を持ち、中間層のパラジウムの膜は、耐酸化性の改善と
最下層からのニッケルの熱拡散防止の作用を持ち、最表
層の金の膜は、接合の作用を持つ。従って、インナーリ
ードとパッドをバンプなしで直接接合することができ、
しかも加熱処理を加えても接合部の元素拡散が起きず、
接合の信頼性を長期にわたって維持することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の半導体装置用テ
ープキャリアの第1の実施形態を示す断面側面図であ
る。この半導体装置用テープキャリア10は、銅箔11
とポリイミド等の耐熱性テープ12が貼り合わされた可
撓性絶縁フィルム13の表面に、ニッケル合金、コバル
ト又はコバルト合金がめっきされてニッケル合金、コバ
ルト又はコバルト合金めっき膜14が形成され、その表
面にパラジウムがめっきされてパラジウムめっき膜15
が形成され、さらに、その表面に金がめっきされて金め
っき膜16が形成された構成となっている。即ち、金/
パラジウムの2層めっきの下地として、ニッケル合金、
コバルト又はコバルト合金がめっきされている。
【0015】耐熱性テープ12間には、アウターリード
17が形成され、半導体素子の載置部18には、インナ
ーリード19が形成された構成となっている。そして、
インナーリード19の先端が、半導体素子の載置部18
に予め開けられている半導体素子のサイズよりやや大き
なホール(デバイスホール)18a内に突出する構造と
なっている。
【0016】ここで、下地に純ニッケルではなくニッケ
ル合金を用いた理由は、半導体素子の電極であるアルミ
ニウムで成るパッドとの接合時の応力吸収を避けるため
には、薄くても硬度の高いものが望ましいからである。
このニッケル合金としては、例えば、ニッケル−リン、
ニッケル−ホウ素、ニッケル−モリブデン、ニッケル−
タングステン、ニッケル−モリブデン−タングステン等
が用いられる。例えば、ニッケル−リンはめっき直後の
硬さがHv500以上となる。また、コバルト合金とし
ては、例えば、コバルト−リン、コバルト−ホウ素、コ
バルト−モリブデン等が用いられる。これらのめっき膜
は、非晶質構造を取ることにより、めっき膜の内部歪が
増大する結果、硬い皮膜となるのである。
【0017】これらのめっき方法としては、電解めっき
法により行っても良いが、無電解めっき法で行っても何
ら差し支えない。しかし、電解めっき法の析出効率は5
0%以下であることが多く、無電解めっき法の析出速度
はさらに遅いので、めっきに時間を費やす。そこで、電
解めっき法で析出効率の高いニッケル又はコバルトを析
出させた後に、電解めっき法若しくは無電解めっき法で
上記ニッケル合金又はコバルト合金を薄く析出させるこ
とにより、めっき時間の短縮を図ることができる。
【0018】ニッケル合金、コバルト又はコバルト合金
めっき膜14の厚さは、銅箔11のパターンからの銅の
熱拡散を防止するためには少なくとも0.5μmは必要
であるが、比較的硬いめっき膜であるため、3μm以上
になると半導体装置用テープキャリア10の特長である
可撓性を損なうことがあるので、0.5μm〜2μm程
度が望ましい。パラジウムめっき膜15の厚さは、ニッ
ケル合金、コバルト又はコバルト合金めっき膜14より
さらに硬いめっき膜であり、また高価であるため、薄い
方が良いが、0.05μmより薄いと十分な接合性が望
めず、また膜厚の制御及び品質保証が難しいことから、
0.05μm〜0.2μm程度が望ましい。
【0019】金めっき膜16の厚さは、パラジウムめっ
き膜15よりさらに高価であるため、薄い方が良いが、
0.005μmより薄いと膜厚の制御及び品質保証が難
しいことから、0.005μm〜0.1μm程度が望ま
しい。また、ニッケル又はコバルトを析出させた後に、
上記ニッケル合金又はコバルト合金を薄く析出させる場
合は、ニッケル又はコバルトめっき膜の厚さは0.5μ
m〜1μm程度、ニッケル合金又はコバルト合金めっき
膜14の厚さは0.1μm〜1μm程度が望ましい。
【0020】各めっき膜14、15、16の作用は、最
下層のニッケル合金、コバルト又はコバルト合金めっき
膜14は、インナーリード19からの銅の熱拡散を防止
すると共に半導体素子の電極であるアルミニウムで成る
パッドとの接合時の応力吸収を防止し、中間層のパラジ
ウムめっき膜15は、耐酸化性を改善すると共に最下層
からのニッケルの熱拡散を防止し、最表層の金めっき膜
16は、パッドと接合する。
【0021】これによりパッドヘのインナーリード19
の直接接合が可能となリ、しかも加熱工程を経てもニッ
ケル合金、コバルト又はコバルト合金めっき膜14やパ
ラジウムめっき膜15が拡散防止バリアとなり、接合部
の信頼性が長期にわたって安定する。
【0022】このような構成の半導体装置用テープキャ
リア10及び従来の半導体装置用テープキャリアを実際
に作製して比較した結果を以下に示す。 [実施例1]先ず、ポリイミド製耐熱性テープ12に銅
箔11を耐熱接着剤で貼合わせて可撓性絶縁フィルム1
3を作製した。そして、この可撓性絶縁フィルム13の
銅箔11の表面に、感光性レジストを薄く均一に塗布し
た後、露光、現像、エッチング、レジスト剥膜等の工程
を経て、所望の形状の微細パターンを形成した。
【0023】次に、この微細パターンが形成された可撓
性絶縁フィルム13のめっき不要部に耐薬品性のレジス
トをスクリーン印刷法で塗布した後、露出している銅リ
ード(リード幅50μm、ピッチ90μm)を脱脂及び
酸洗により清浄化した。そして、可撓性絶縁フィルム1
3の表面に電気めっきでニッケル−リン合金めっき膜1
4を約2μm析出させた。めっき液組成はNiSO4
6H2 0:160g/l、NiCl2 ・6H2 0:40
g/l、H3 PO3 :6g/l、めっき液温は55°
C、電流密度は6A/dm2 とした。
【0024】そして、そのニッケル−リン合金めっき膜
14の上に電気めっきでパラジウムめっき膜15を約
0.2μm析出させた。さらに、そのパラジウムめっき
膜15の上に電気めっきで金めっき膜16を約0.05
μm析出させて半導体装置用テープキャリア10を作製
した。このようにして作製した半導体装置用テープキャ
リア10に半導体素子を搭載し、半導体装置用テープキ
ャリア10に設けられたインナーリードと半導体素子の
電極とを接合した。図2は、その接合状態を示す断面側
面図である。
【0025】半導体装置用テープキャリア10をシング
ルポイントボンダ(九州松下電器製、商品名SB10N
−T)にセットし、半導体素子1のパッド2とインナー
リード19の先端を正確にアライメントして、インナー
リード19を1本ずつ叩いて接合した。接合条件は、荷
重50gf、超音波出力0.3W、発振時間20msと
した。
【0026】そして、先ず、インナーリード19とパッ
ド2との接合部をリフトオフし、接合部の接合強度を測
定した。その結果、接合部の接合強度は20gf以上で
あった。次に、接合したサンプルを150°Cの恒温槽
中に最長500hr保持し、約100hr毎に取り出し
て接合部の接合強度を測定した。その結果、接合部の接
合強度は500hr経過後も20gf以上を保ってい
た。
【0027】[実施例2]実施例1で使用した可撓性絶
縁フィルム13の銅箔11の微細パターンのうち、めっ
き必要部のみを露出させて清浄化した後、可撓性絶縁フ
ィルム13の表面に無電解ニッケル−リンめっき液(上
村工業製、商品名ニムデンSX)を用いてニッケル−リ
ン合金めっき膜14を約2μm析出させた。
【0028】そして、そのニッケル−リン合金めっき膜
14の上に無電解パラジウムめっき液(日本高純度化学
製、商品名ネオパラブライト)を用いてパラジウムめっ
き膜15を約0.2μm析出させた。さらに、そのパラ
ジウムめっき膜15の上に無電解金めっき液(日本高純
度化学製、商品名IM−GOLD)を用いて金めっき膜
16を約0.05μm析出させて半導体装置用テープキ
ャリア10を作製した。
【0029】このようにして作製した半導体装置用テー
プキャリア10を実施例1と同様に、シングルポイント
ボンディングして接合部をリフトオフし、接合部の接合
強度を測定した。その結果、接合部の接合強度は20g
f以上であった。次に、接合したサンプルを150°C
の恒温槽中に最長500hr保持し、約100hr毎に
取り出して接合部の接合強度を測定した。その結果、接
合部の接合強度は500hr経過後も20gf以上を保
っていた。
【0030】[実施例3]実施例1で使用した可撓性絶
縁フィルム13の銅箔11の微細パターンのうち、めっ
き必要部のみを露出させて清浄化した後、可撓性絶縁フ
ィルム13の表面に電解ニッケルめっきのワット浴を用
いてニッケルめっき膜を約1μm析出させ、そのニッケ
ルめっき膜の上に電解ニッケル−リンめっき液(上村工
業製、商品名ニムデンSX)を用いてニッケル−リン合
金めっき膜14を約0.5μm析出させた。
【0031】そして、そのニッケル−リン合金めっき膜
14の上に電気めっきでパラジウムめっき膜15を約
0.2μm析出させた。さらに、そのパラジウムめっき
膜15の上に電気めっきで金めっき膜16を約0.05
μm析出させて半導体装置用テープキャリア10を作製
した。
【0032】このようにして作製した半導体装置用テー
プキャリア10を実施例1と同様に、シングルポイント
ボンディングして接合部をリフトオフし、接合部の接合
強度を測定した。その結果、接合部の接合強度は20g
f以上であった。次に、接合したサンプルを150°C
の恒温槽中に最長500hr保持し、約100hr毎に
取り出して接合部の接合強度を測定した。その結果、接
合部の接合強度は500hr経過後も20gf以上を保
っていた。
【0033】[比較例]実施例1で使用した可撓性絶縁
フィルム13の銅箔11の微細パターンのうち、めっき
必要部のみを露出させて清浄化した後、可撓性絶縁フィ
ルム13の表面に電解めっき法でニッケルめっき膜を約
2μm析出させ、そのニッケルめっき膜の上に電解めっ
き法で金めっき膜を0.05μm析出させて半導体装置
用テープキャリアを作製した。
【0034】このようにして作製した半導体装置用テー
プキャリアを実施例1と同様に、シングルポイントボン
ディングして接合部をリフトオフし、接合部の接合強度
を測定した。その結果、接合部の接合強度は20gf以
上であった。次に、接合したサンプルを150°Cの恒
温槽中に最長500hr保持し、約100hr毎に取り
出して接合部の接合強度を測定した。その結果、接合部
の接合強度は最初の100hr経過後にすでに5gf以
下となった。以上の各実施例と比較例を比較すると、各
実施例のインナーリード構造は、パッドを直接シングル
ポイントボンディングする際に、接合信頼性を増大させ
ることが明白になった。
【0035】図3は、本発明の半導体装置用テープキャ
リアの第2の実施形態を示す断面側面図である。この半
導体装置用テープキャリア20は、基本的には第1の実
施形態の半導体装置用テープキャリア10と同一構成で
あるが、ソルダーレジスト21がポリイミド耐熱性テー
プ12上の配線層を保護するために設けられている構成
において相違している。
【0036】尚、上述した各実施形態において、パラジ
ウムめっき膜15自体も半導体素子のパッドと直接接合
することが可能であるため、金めっき膜16を省略する
こともできる。このような半導体装置用テープキャリア
を用いて、実施例1に示した熱処理試験を行った場合、
少なくとも300hrまでは接合部の接合強度は20g
f以上を示した。
【0037】上述した各実施形態により、以下の効果を
得ることができる。半導体素子の電極上に金のバンプを
予め設けておく必要がないため、高価で時間のかかるウ
ェハバンプ製造工程をすべて省略することができる。従
来の剛性の高いリードフレームに比較して、薄くて可撓
性のあるテープ材であるため、パッケージが薄形化で
き、狭いすき間や湾曲した搭載部、折曲げた裏側の基板
等へのパッケージの搭載が可能になる。
【0038】金ワイヤボンディングの場合は、接合部の
耐湿性を維持する目的から、レジンによるトランスファ
モールドが必要となるが、シングルポイントボンディン
グの場合は、より組み立ての簡単なポッティングレジン
封止で良いため、コストを低減させることができる。さ
らに、金ワイヤをボンディングする場合のようなワイヤ
のループが無いので、パッケージの薄形化を一層図るこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、イ
ンナーリードとパッドをバンプなしで直接接合すること
ができると共に、接合の信頼性を長期間維持することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置用テープキャリアの第1の
実施形態を示す断面側面図である。
【図2】図1に示す半導体装置用テープキャリアに設け
られたインナーリードと半導体素子の電極とを接合した
状態を示す断面側面図である。
【図3】本発明の半導体装置用テープキャリアの第2の
実施形態を示す断面側面図である。
【符号の説明】
10、20 半導体装置用テープキャリア 11 銅箔 12 耐熱性テープ 13 可撓性絶縁フィルム 14 ニッケル合金、コバルト又はコバルト合金めっ
き膜 15 パラジウムめっき膜 16 金めっき膜 17 アウターリード 18 半導体素子の載置部 18a ホール(デバイスホール) 19 インナーリード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子の電極との接合面に金/パラ
    ジウムが成膜されているインナーリードと、前記インナ
    ーリードに連設され、外部配線基板と接合されるアウタ
    ーリードを、可撓性絶縁フィルム上にパターン形成した
    半導体装置用テ−プキャリアにおいて、 前記インナーリードは、前記半導体素子の電極と直接接
    合されるために、ニッケル合金、コバルト又はコバルト
    合金が、前記金/パラジウムの下地として成膜されてい
    ることを特徴とする半導体装置用テープキャリア。
  2. 【請求項2】 半導体素子の電極との接合面にパラジウ
    ムが成膜されているインナーリードと、前記インナーリ
    ードに連設され、外部配線基板と接合されるアウターリ
    ードを、可撓性絶縁フィルム上にパターン形成した半導
    体装置用テ−プキャリアにおいて、 前記インナーリードは、前記半導体素子の電極と直接接
    合されるために、ニッケル合金、コバルト又はコバルト
    合金が、前記パラジウムの下地として成膜されているこ
    とを特徴とする半導体装置用テープキャリア。
  3. 【請求項3】 半導体素子の電極との接合面に金/パラ
    ジウムが成膜されているインナーリードと、前記インナ
    ーリードに連設され、外部配線基板と接合されるアウタ
    ーリードを、可撓性絶縁フィルム上にパターン形成した
    半導体装置用テ−プキャリアを使用した半導体装置にお
    いて、 前記半導体装置用テ−プキャリアは、半導体素子を搭載
    しており、前記インナーリードは、ニッケル合金、コバ
    ルト又はコバルト合金が、前記金/パラジウムの下地と
    して成膜されていて前記半導体素子の電極と直接接合さ
    れていることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体素子の電極との接合面にパラジウ
    ムが成膜されているインナーリードと、前記インナーリ
    ードに連設され、外部配線基板と接合されるアウターリ
    ードを、可撓性絶縁フィルム上にパターン形成した半導
    体装置用テ−プキャリアを使用した半導体装置におい
    て、 前記半導体装置用テ−プキャリアは、半導体素子を搭載
    しており、前記インナーリードは、ニッケル合金、コバ
    ルト又はコバルト合金が、前記パラジウムの下地として
    成膜されていて前記半導体素子の電極と直接接合されて
    いることを特徴とする半導体装置。
JP27563997A 1997-10-08 1997-10-08 半導体装置用テープキャリア及びそのテープキャリアを使用した半導体装置 Pending JPH11111782A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6891198B2 (en) 2002-06-20 2005-05-10 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. Film carrier tape for mounting an electronic part
CN112845131A (zh) * 2020-12-31 2021-05-28 深圳市诚亿自动化科技有限公司 一种柔性屏检测bump偏位的装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6891198B2 (en) 2002-06-20 2005-05-10 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. Film carrier tape for mounting an electronic part
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