JPH11111646A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents
半導体装置の製造方法及び半導体装置Info
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- JPH11111646A JPH11111646A JP27017597A JP27017597A JPH11111646A JP H11111646 A JPH11111646 A JP H11111646A JP 27017597 A JP27017597 A JP 27017597A JP 27017597 A JP27017597 A JP 27017597A JP H11111646 A JPH11111646 A JP H11111646A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は半導体チップの回路形成面に保護用の
樹脂が形成された半導体装置の製造方法及び半導体装置
に関し、均一の膜厚を有した樹脂を低コストでかつ効率
よく形成することを課題とする。 【解決手段】スクライブラインSL及び電極部14を除
き半導体チップ12を保護する樹脂膜20となる液状樹
脂20Aを一括してスクリーン印刷法を用いて印刷する
スクリーン印刷工程と、予備加熱を行なうことにより液
状樹脂2Aを半固化樹脂20Bとする予備加熱工程と、
半導体チップ12の電極部14上にスタッドバンプ16
を形成する端子形成工程と、半固化樹脂20Bを加熱し
溶融することにより半導体チップ12上に樹脂膜20を
形成する樹脂充填工程と、ウェーハ30をスクライビン
グして個々の半導体チップ12に分離するスクライビン
グ工程とを有する。
樹脂が形成された半導体装置の製造方法及び半導体装置
に関し、均一の膜厚を有した樹脂を低コストでかつ効率
よく形成することを課題とする。 【解決手段】スクライブラインSL及び電極部14を除
き半導体チップ12を保護する樹脂膜20となる液状樹
脂20Aを一括してスクリーン印刷法を用いて印刷する
スクリーン印刷工程と、予備加熱を行なうことにより液
状樹脂2Aを半固化樹脂20Bとする予備加熱工程と、
半導体チップ12の電極部14上にスタッドバンプ16
を形成する端子形成工程と、半固化樹脂20Bを加熱し
溶融することにより半導体チップ12上に樹脂膜20を
形成する樹脂充填工程と、ウェーハ30をスクライビン
グして個々の半導体チップ12に分離するスクライビン
グ工程とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法及び半導体装置に係り、特に半導体チップの回路形成
面に保護用の樹脂が形成された半導体装置の製造方法及
び半導体装置に関する。近年、半導体装置の実装密度を
向上させるため、パッケージの小型化,薄型化の技術が
急速に進んでおり、このためパッケージ形状を半導体チ
ップの大きさに近づけるリアルチップサイズ化が図られ
ている。
法及び半導体装置に係り、特に半導体チップの回路形成
面に保護用の樹脂が形成された半導体装置の製造方法及
び半導体装置に関する。近年、半導体装置の実装密度を
向上させるため、パッケージの小型化,薄型化の技術が
急速に進んでおり、このためパッケージ形状を半導体チ
ップの大きさに近づけるリアルチップサイズ化が図られ
ている。
【0002】このパッケージのリアルチップサイズ化に
伴い、通常のパッケージのようにチップ周辺で内部配線
を行なうことができなくなり、このため半導体チップ上
に配線を行なう必要が生じる。このように、半導体チッ
プ上に配線を行なう場合、この配線が行なわれる面(回
路形成面)を保護する必要が生じる。このため、半導体
チップの回路形成面には、形成された配線及び回路の保
護を目的として樹脂膜が形成されている。
伴い、通常のパッケージのようにチップ周辺で内部配線
を行なうことができなくなり、このため半導体チップ上
に配線を行なう必要が生じる。このように、半導体チッ
プ上に配線を行なう場合、この配線が行なわれる面(回
路形成面)を保護する必要が生じる。このため、半導体
チップの回路形成面には、形成された配線及び回路の保
護を目的として樹脂膜が形成されている。
【0003】上記のように、樹脂膜は半導体チップに形
成された配線及び回路の保護するものであるため、信頼
性の高い製造方法が望まれており、また生産性の向上の
面からは効率の良い製造方法が望まれている。
成された配線及び回路の保護するものであるため、信頼
性の高い製造方法が望まれており、また生産性の向上の
面からは効率の良い製造方法が望まれている。
【0004】
【従来の技術】従来、リアルチップサイズ化に対応した
半導体装置の製造方法において、半導体チップに樹脂膜
を形成する方法としては、スピンコート法或いはポッテ
ィング法が一般的に用いられていた。このスピンコート
法及びポッティング法は、共にウェーハを個々の半導体
チップにスクライビング(分割)する前に実施されるも
のである。
半導体装置の製造方法において、半導体チップに樹脂膜
を形成する方法としては、スピンコート法或いはポッテ
ィング法が一般的に用いられていた。このスピンコート
法及びポッティング法は、共にウェーハを個々の半導体
チップにスクライビング(分割)する前に実施されるも
のである。
【0005】スピンコート法は、ウェーハをスピンコー
トを行なう装置(スピンコータ)に水平に装着すると共
に、装着されたウェーハ上に樹脂膜となる樹脂を滴下す
る。そして、このウェーハを高速回転させことにより、
ウェーハ上に樹脂膜を形成する方法である。また、ポッ
ティング法は、ウェーハを回転させることなく樹脂膜を
形成するものであり、ディスペンサーを用いてウェーハ
に液状樹脂を滴下することにより樹脂膜を形成する方法
である。
トを行なう装置(スピンコータ)に水平に装着すると共
に、装着されたウェーハ上に樹脂膜となる樹脂を滴下す
る。そして、このウェーハを高速回転させことにより、
ウェーハ上に樹脂膜を形成する方法である。また、ポッ
ティング法は、ウェーハを回転させることなく樹脂膜を
形成するものであり、ディスペンサーを用いてウェーハ
に液状樹脂を滴下することにより樹脂膜を形成する方法
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、スピンコー
ト法を用いてウェーハ上に樹脂膜を形成する方法では、
厚膜化が難しく、また成膜に要するコストが高くなると
いう問題点があった。即ち、高速回転を行なうウェーハ
に対し樹脂を滴下する方法では、膜厚が薄くなる傾向が
ある。よって、このスピンコート法はウェーハ上にレジ
スト膜を形成する場合においては有効であるが、半導体
チップの保護を行なうためある程度の厚さを必要とする
場合には、十分な膜厚を実現することができない。
ト法を用いてウェーハ上に樹脂膜を形成する方法では、
厚膜化が難しく、また成膜に要するコストが高くなると
いう問題点があった。即ち、高速回転を行なうウェーハ
に対し樹脂を滴下する方法では、膜厚が薄くなる傾向が
ある。よって、このスピンコート法はウェーハ上にレジ
スト膜を形成する場合においては有効であるが、半導体
チップの保護を行なうためある程度の厚さを必要とする
場合には、十分な膜厚を実現することができない。
【0007】また、スピンコート法ではウェーハを回転
させる必要があるため、スピンコータにはスピンモー
タ,カップ等が設けられている。よって、スピンコータ
の設備コストが樹脂膜の形成コストに反映されてしま
い、結果として成膜に要するコストは高くなってしま
う。一方、ポッティング法を用いてウェーハ上に樹脂膜
を形成する方法では、ウェーハを回転させないため前記
のスピンコート法に比べてコストメリットはあるもの
の、膜厚のコントロールが困難で、また濡れ不足が発生
するという問題点があった。
させる必要があるため、スピンコータにはスピンモー
タ,カップ等が設けられている。よって、スピンコータ
の設備コストが樹脂膜の形成コストに反映されてしま
い、結果として成膜に要するコストは高くなってしま
う。一方、ポッティング法を用いてウェーハ上に樹脂膜
を形成する方法では、ウェーハを回転させないため前記
のスピンコート法に比べてコストメリットはあるもの
の、膜厚のコントロールが困難で、また濡れ不足が発生
するという問題点があった。
【0008】即ち、ディスペンサーを用いてウェーハに
液状樹脂を滴下する方法では、膜厚のコントロールはデ
ィスペンサーからの樹脂の滴下量により行なうが、一定
量の樹脂を滴下しても、これがウェーハの全面に均一に
流れる場合は少なく、どうしても樹脂の滴下位置から離
間した位置における膜厚が、樹脂の滴下位置の膜厚に比
べて薄くなる傾向がある。このため、ウェーハ全面にお
いて樹脂膜の厚さを均一とすることが困難であった。ま
た、樹脂がウェーハ全面に行き渡らない場合が生じ、こ
の場合には濡れ不足が発生してしまう。
液状樹脂を滴下する方法では、膜厚のコントロールはデ
ィスペンサーからの樹脂の滴下量により行なうが、一定
量の樹脂を滴下しても、これがウェーハの全面に均一に
流れる場合は少なく、どうしても樹脂の滴下位置から離
間した位置における膜厚が、樹脂の滴下位置の膜厚に比
べて薄くなる傾向がある。このため、ウェーハ全面にお
いて樹脂膜の厚さを均一とすることが困難であった。ま
た、樹脂がウェーハ全面に行き渡らない場合が生じ、こ
の場合には濡れ不足が発生してしまう。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、均一の膜厚を有した樹脂を低コストでかつ効率よ
く形成しうる半導体装置の製造方法及び半導体装置を提
供することを目的とする。
あり、均一の膜厚を有した樹脂を低コストでかつ効率よ
く形成しうる半導体装置の製造方法及び半導体装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、次に述べ
る手段を講じることにより解決することができる。請求
項1記載の発明に係る半導体装置の製造方法では、スク
ライブラインにより画成されると共に夫々電極部を有す
る複数の半導体チップが形成されたウェーハ上に、前記
スクライブライン及び電極部を除き前記半導体チップを
保護する樹脂を一括してスクリーン印刷法を用いて印刷
するスクリーン印刷工程と、予備加熱を行なうことによ
り、前記スクリーン印刷工程で印刷された前記樹脂を半
固化し、前記樹脂の印刷形状を維持させる予備加熱工程
と、前記予備加熱工程の終了後、前記半導体チップの電
極部上に外部接続端子を形成する端子形成工程と、前記
予備加熱工程において半固化した前記樹脂を加熱し溶融
することにより、少なくとも前記半導体チップ上に樹脂
充填を行なう樹脂充填工程と、前記ウェーハを前記スク
ライブライン位置においてスクライビングすることによ
り、個々の半導体チップに分離するスクライビング工程
とを有することを特徴とするものである。
る手段を講じることにより解決することができる。請求
項1記載の発明に係る半導体装置の製造方法では、スク
ライブラインにより画成されると共に夫々電極部を有す
る複数の半導体チップが形成されたウェーハ上に、前記
スクライブライン及び電極部を除き前記半導体チップを
保護する樹脂を一括してスクリーン印刷法を用いて印刷
するスクリーン印刷工程と、予備加熱を行なうことによ
り、前記スクリーン印刷工程で印刷された前記樹脂を半
固化し、前記樹脂の印刷形状を維持させる予備加熱工程
と、前記予備加熱工程の終了後、前記半導体チップの電
極部上に外部接続端子を形成する端子形成工程と、前記
予備加熱工程において半固化した前記樹脂を加熱し溶融
することにより、少なくとも前記半導体チップ上に樹脂
充填を行なう樹脂充填工程と、前記ウェーハを前記スク
ライブライン位置においてスクライビングすることによ
り、個々の半導体チップに分離するスクライビング工程
とを有することを特徴とするものである。
【0011】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の半導体装置の製造方法において、前記スクラ
イビング工程を、前記予後加熱工程を実施した後で、前
記樹脂充填工程を実施する前に実施することを特徴とす
るものである。また、請求項3記載の発明では、前記請
求項1または2記載の半導体装置の製造方法において、
前記スクリーン印刷工程で用いるマスクを前記ウェーハ
に配設する前に、前記マスクに形成されたマスクパター
ンに対応したパターンを有すると共に弾性を有した緩衝
フィルムを前記ウェーハ上に配設することを特徴とする
ものである。
項1記載の半導体装置の製造方法において、前記スクラ
イビング工程を、前記予後加熱工程を実施した後で、前
記樹脂充填工程を実施する前に実施することを特徴とす
るものである。また、請求項3記載の発明では、前記請
求項1または2記載の半導体装置の製造方法において、
前記スクリーン印刷工程で用いるマスクを前記ウェーハ
に配設する前に、前記マスクに形成されたマスクパター
ンに対応したパターンを有すると共に弾性を有した緩衝
フィルムを前記ウェーハ上に配設することを特徴とする
ものである。
【0012】また、請求項4記載の発明に係る半導体装
置の製造方法では、スクライブラインにより画成される
と共に夫々電極部を有する複数の半導体チップが形成さ
れたウェーハを、前記スクライブライン位置においてス
クライビングすることにより、前記半導体チップを分離
するスクライビング工程と前記スクライビング工程で分
離された複数の半導体チップをチップトレーに装着する
ことにより位置決めし、該位置決めされた前記半導体チ
ップ上に、前記電極部を除き前記半導体チップを保護す
る樹脂を一括してスクリーン印刷法を用いて印刷するス
クリーン印刷工程と、予備加熱を行なうことにより、前
記スクリーン印刷工程で印刷された前記樹脂を半固化
し、前記樹脂の印刷形状を維持させる予備加熱工程と、
前記予備加熱工程の終了後、前記半導体チップの電極部
上に外部接続端子を形成する端子形成工程と、前記予備
加熱工程において半固化した前記樹脂を加熱し溶融する
ことにより、少なくとも前記半導体チップ上に樹脂充填
を行なう樹脂充填工程とを有することを特徴とするもの
である。
置の製造方法では、スクライブラインにより画成される
と共に夫々電極部を有する複数の半導体チップが形成さ
れたウェーハを、前記スクライブライン位置においてス
クライビングすることにより、前記半導体チップを分離
するスクライビング工程と前記スクライビング工程で分
離された複数の半導体チップをチップトレーに装着する
ことにより位置決めし、該位置決めされた前記半導体チ
ップ上に、前記電極部を除き前記半導体チップを保護す
る樹脂を一括してスクリーン印刷法を用いて印刷するス
クリーン印刷工程と、予備加熱を行なうことにより、前
記スクリーン印刷工程で印刷された前記樹脂を半固化
し、前記樹脂の印刷形状を維持させる予備加熱工程と、
前記予備加熱工程の終了後、前記半導体チップの電極部
上に外部接続端子を形成する端子形成工程と、前記予備
加熱工程において半固化した前記樹脂を加熱し溶融する
ことにより、少なくとも前記半導体チップ上に樹脂充填
を行なう樹脂充填工程とを有することを特徴とするもの
である。
【0013】また、請求項5記載の発明では、前記請求
項4記載の半導体装置の製造方法において、前記スクリ
ーン印刷工程で用いるマスクを前記半導体チップに配設
する前に、前記マスクに形成されたマスクパターンに対
応したパターンを有すると共に弾性を有した緩衝フィル
ムを前記半導体チップ上に配設することを特徴とするも
のである。
項4記載の半導体装置の製造方法において、前記スクリ
ーン印刷工程で用いるマスクを前記半導体チップに配設
する前に、前記マスクに形成されたマスクパターンに対
応したパターンを有すると共に弾性を有した緩衝フィル
ムを前記半導体チップ上に配設することを特徴とするも
のである。
【0014】また、請求項6記載の発明では、回路形成
面に設けられた電極部に外部接続端子が形成された半導
体チップと、前記回路形成面に配設されており、前記半
導体チップを保護する膜状の樹脂とを具備する半導体装
置において、前記樹脂を、前記外部接続端子のみを露出
させた状態で前記回路形成面の全面に形成すると共に、
前記回路形成面の中央部分における前記樹脂の膜厚(t
1)を、前記回路形成面の外周部分における前記樹脂の
膜厚(t2)に比べて厚くなるよう(t1>t2)構成
したことを特徴とするものである。
面に設けられた電極部に外部接続端子が形成された半導
体チップと、前記回路形成面に配設されており、前記半
導体チップを保護する膜状の樹脂とを具備する半導体装
置において、前記樹脂を、前記外部接続端子のみを露出
させた状態で前記回路形成面の全面に形成すると共に、
前記回路形成面の中央部分における前記樹脂の膜厚(t
1)を、前記回路形成面の外周部分における前記樹脂の
膜厚(t2)に比べて厚くなるよう(t1>t2)構成
したことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項7記載の発明では、回路形成
面に設けられた電極部に外部接続端子が形成された半導
体チップと、前記回路形成面に配設されており、前記半
導体チップを保護する膜状の樹脂とを具備する半導体装
置において、前記樹脂を半固化状態とすると共に、前記
回路形成面の前記電極を除く位置に配設したことを特徴
とするものである。
面に設けられた電極部に外部接続端子が形成された半導
体チップと、前記回路形成面に配設されており、前記半
導体チップを保護する膜状の樹脂とを具備する半導体装
置において、前記樹脂を半固化状態とすると共に、前記
回路形成面の前記電極を除く位置に配設したことを特徴
とするものである。
【0016】更に、請求項8記載の発明では、前記請求
項6または7記載の半導体装置において、前記外部接続
端子を、スタッドバンプ,半田ボール,金ボール,或い
はTAB(Tape Automated Bonding)の内、いずれか一つ
により構成したことを特徴とするものである。
項6または7記載の半導体装置において、前記外部接続
端子を、スタッドバンプ,半田ボール,金ボール,或い
はTAB(Tape Automated Bonding)の内、いずれか一つ
により構成したことを特徴とするものである。
【0017】上記した各手段は、次のように作用する。
請求項1記載の発明に係る半導体装置の製造方法では、
先ず、スクリーン印刷工程を実施することにより、ウェ
ーハ上のスクライブライン及び電極部の形成位置を除き
半導体チップを保護する樹脂を形成する。この際、スク
リーン印刷法を用いてウェーハに樹脂を一括してスクリ
ーン印刷する。
請求項1記載の発明に係る半導体装置の製造方法では、
先ず、スクリーン印刷工程を実施することにより、ウェ
ーハ上のスクライブライン及び電極部の形成位置を除き
半導体チップを保護する樹脂を形成する。この際、スク
リーン印刷法を用いてウェーハに樹脂を一括してスクリ
ーン印刷する。
【0018】スクリーン印刷法では、印刷する樹脂の膜
厚は、用いるマスクの厚さによりコントロールすること
ができ、またウェーハの全面において印刷される樹脂の
膜厚を均一とすることができる。更に、ウェーハに形成
された複数の半導体チップに対し、配設位置を選定しつ
つ(即ち、スクライブライン及び電極部を除き)、樹脂
を一括的に配設することができる。よって、所望する膜
厚を有した樹脂を低コストでかつ効率良く形成すること
が可能となる。
厚は、用いるマスクの厚さによりコントロールすること
ができ、またウェーハの全面において印刷される樹脂の
膜厚を均一とすることができる。更に、ウェーハに形成
された複数の半導体チップに対し、配設位置を選定しつ
つ(即ち、スクライブライン及び電極部を除き)、樹脂
を一括的に配設することができる。よって、所望する膜
厚を有した樹脂を低コストでかつ効率良く形成すること
が可能となる。
【0019】続いて、予備加熱工程を実施し、スクリー
ン印刷工程において印刷された樹脂に予備加熱を行なう
ことにより、この樹脂を半固化する。このように、樹脂
を半固化することにより、樹脂の印刷形状を維持させる
ことが可能となり(即ち、樹脂が流動することが抑制さ
れ)、予備加熱工程以降の各工程におけるウェーハの取
り扱いが容易となる。
ン印刷工程において印刷された樹脂に予備加熱を行なう
ことにより、この樹脂を半固化する。このように、樹脂
を半固化することにより、樹脂の印刷形状を維持させる
ことが可能となり(即ち、樹脂が流動することが抑制さ
れ)、予備加熱工程以降の各工程におけるウェーハの取
り扱いが容易となる。
【0020】続いて実施される端子形成工程では、半導
体チップの電極部上に外部接続端子を形成する。この
際、予備加熱工程において樹脂の流動が抑制されている
ため、樹脂が流動して電極部を覆ってしまうようなこと
はなく、確実に電極部上に外部接続端子を形成すること
ができる。続いて実施される樹脂充填工程では、予備加
熱工程において半固化した樹脂を再加熱し溶融すること
により、少なくとも半導体チップ上に樹脂充填を行な
う。これにより、各半導体チップは樹脂により覆われ保
護された状態となる。
体チップの電極部上に外部接続端子を形成する。この
際、予備加熱工程において樹脂の流動が抑制されている
ため、樹脂が流動して電極部を覆ってしまうようなこと
はなく、確実に電極部上に外部接続端子を形成すること
ができる。続いて実施される樹脂充填工程では、予備加
熱工程において半固化した樹脂を再加熱し溶融すること
により、少なくとも半導体チップ上に樹脂充填を行な
う。これにより、各半導体チップは樹脂により覆われ保
護された状態となる。
【0021】また、再加熱により溶融した樹脂は流動性
を有した状態となるため、電極部及び外部接続端子の形
成位置にも流動し、外部接続端子の一部を露出させた状
態で電極部及び外部接続端子を封止する。これにより、
樹脂は電極部を含め半導体チップを保護した状態とな
る。スクライビング工程では、ウェーハをスクライブラ
イン位置においてスクライビングすることにより、個々
の半導体チップに分離する。この際、スクライブライン
位置には樹脂が配設されていないため、スクライビング
に用いるカッター(ブレード)に目詰まりが発生するこ
とを防止することができる。
を有した状態となるため、電極部及び外部接続端子の形
成位置にも流動し、外部接続端子の一部を露出させた状
態で電極部及び外部接続端子を封止する。これにより、
樹脂は電極部を含め半導体チップを保護した状態とな
る。スクライビング工程では、ウェーハをスクライブラ
イン位置においてスクライビングすることにより、個々
の半導体チップに分離する。この際、スクライブライン
位置には樹脂が配設されていないため、スクライビング
に用いるカッター(ブレード)に目詰まりが発生するこ
とを防止することができる。
【0022】また、請求項2記載の発明によれば、予後
加熱工程を実施した後で、樹脂充填工程を実施する前に
スクライビング工程を実施することにより、不良半導体
チップをこの時点で除去することができるため、正常な
半導体チップにのみ樹脂充填工程を実施し、不良半導体
チップに対しては樹脂充填工程を実施しないため、製造
効率の向上を図ることができる。
加熱工程を実施した後で、樹脂充填工程を実施する前に
スクライビング工程を実施することにより、不良半導体
チップをこの時点で除去することができるため、正常な
半導体チップにのみ樹脂充填工程を実施し、不良半導体
チップに対しては樹脂充填工程を実施しないため、製造
効率の向上を図ることができる。
【0023】また、請求項3及び請求項5記載の発明に
よれば、スクリーン印刷工程で用いるマスクをウェーハ
或いは半導体チップに配設する前に、このマスクに形成
されたマスクパターンに対応したパターンを有すると共
に弾性を有した緩衝フィルムをウェーハ或いは半導体チ
ップ上に配設することにより、スクリーン印刷工程の実
施時において半導体チップに印加される印圧を軽減する
ことができる。これにより、スクリーン印刷工程におい
て、半導体チップにダメージ(損傷)が発生することを
防止することができる。
よれば、スクリーン印刷工程で用いるマスクをウェーハ
或いは半導体チップに配設する前に、このマスクに形成
されたマスクパターンに対応したパターンを有すると共
に弾性を有した緩衝フィルムをウェーハ或いは半導体チ
ップ上に配設することにより、スクリーン印刷工程の実
施時において半導体チップに印加される印圧を軽減する
ことができる。これにより、スクリーン印刷工程におい
て、半導体チップにダメージ(損傷)が発生することを
防止することができる。
【0024】また、請求項4記載の発明に係る半導体装
置の製造方法によれば、スクリーン印刷工程を実施する
前にスクライビング工程を実施することにより、不良半
導体チップを樹脂を配設する前の時点で除去することが
できる。これにより、正常な半導体チップに対してのみ
樹脂の配設を行なうことができるため、材料歩留りの向
上を図ることができると共に、製造効率の向上を図るこ
とができる。
置の製造方法によれば、スクリーン印刷工程を実施する
前にスクライビング工程を実施することにより、不良半
導体チップを樹脂を配設する前の時点で除去することが
できる。これにより、正常な半導体チップに対してのみ
樹脂の配設を行なうことができるため、材料歩留りの向
上を図ることができると共に、製造効率の向上を図るこ
とができる。
【0025】また、請求項6記載の発明によれば、半導
体チップの回路形成面に配設される樹脂を、回路形成面
の全面に形成したことにより、この樹脂により半導体チ
ップの回路形成面の保護を図ることができる。また、回
路形成面の中央部分における樹脂の膜厚(t1)は、回
路形成面の外周部分における樹脂の膜厚(t2)に比べ
て厚くなるよう(t1>t2)構成することにより、特
に外部からの影響を受けやすい回路形成面の中央部分に
おける樹脂の膜厚が厚いため、上記の影響(例えば、ス
トレス,水分,α線,汚染)が半導体チップに及ぶこと
を確実に防止することができる。
体チップの回路形成面に配設される樹脂を、回路形成面
の全面に形成したことにより、この樹脂により半導体チ
ップの回路形成面の保護を図ることができる。また、回
路形成面の中央部分における樹脂の膜厚(t1)は、回
路形成面の外周部分における樹脂の膜厚(t2)に比べ
て厚くなるよう(t1>t2)構成することにより、特
に外部からの影響を受けやすい回路形成面の中央部分に
おける樹脂の膜厚が厚いため、上記の影響(例えば、ス
トレス,水分,α線,汚染)が半導体チップに及ぶこと
を確実に防止することができる。
【0026】また、回路形成面の外周部分、即ち外部接
続端子の形成部分においては樹脂の膜厚は薄いため、外
部接続端子を樹脂から確実に露出させることができ、実
装性を向上させることができる。また、請求項7記載の
発明によれば、半導体チップに設けられた半固化状態の
樹脂は、半導体装置を実装基板に実装する際に印加され
る熱で加熱溶融する。そして、加熱溶融した樹脂は電極
部及び外部接続端子の形成位置に流動し、外部接続端子
の一部を露出させた状態で電極部及び外部接続端子を封
止する。これにより、樹脂は電極部を含め半導体チップ
を保護した状態となる。
続端子の形成部分においては樹脂の膜厚は薄いため、外
部接続端子を樹脂から確実に露出させることができ、実
装性を向上させることができる。また、請求項7記載の
発明によれば、半導体チップに設けられた半固化状態の
樹脂は、半導体装置を実装基板に実装する際に印加され
る熱で加熱溶融する。そして、加熱溶融した樹脂は電極
部及び外部接続端子の形成位置に流動し、外部接続端子
の一部を露出させた状態で電極部及び外部接続端子を封
止する。これにより、樹脂は電極部を含め半導体チップ
を保護した状態となる。
【0027】また、実装時に印加される熱を利用して半
固化状態の樹脂を溶融するため、実装処理と同時に樹脂
充填処理を行なうことができ、半導体装置の製造効率を
向上させることができる。更に、請求項8記載の発明の
ように、外部接続端子は、スタッドバンプ,半田ボー
ル,金ボール,或いはTAB(Tape Automated Bonding)
の内、いずれを用いることが可能である。
固化状態の樹脂を溶融するため、実装処理と同時に樹脂
充填処理を行なうことができ、半導体装置の製造効率を
向上させることができる。更に、請求項8記載の発明の
ように、外部接続端子は、スタッドバンプ,半田ボー
ル,金ボール,或いはTAB(Tape Automated Bonding)
の内、いずれを用いることが可能である。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1及び図2は、本発明の一実
施例である半導体装置10を示している。図1は半導体
装置10の側断面を示しており、また図2は半導体装置
10が実装基板22に実装された状態を示している。こ
の半導体装置10は、大略すると半導体チップ12,電
極部14,スタッドバンプ16,絶縁膜18,及び樹脂
膜20等により構成されている。
て図面と共に説明する。図1及び図2は、本発明の一実
施例である半導体装置10を示している。図1は半導体
装置10の側断面を示しており、また図2は半導体装置
10が実装基板22に実装された状態を示している。こ
の半導体装置10は、大略すると半導体チップ12,電
極部14,スタッドバンプ16,絶縁膜18,及び樹脂
膜20等により構成されている。
【0029】半導体チップ12はいわゆるベアチップで
あり、図1における上面である回路形成面26には複数
の電極部14が形成されている。また、回路形成面26
には、例えば窒化膜等の絶縁膜18が形成されており、
電極部14の形成位置を除き回路形成面26を電気的に
絶縁している。また、電極部14の上部には外部接続端
子として機能するスタッドバンプ16が形成されてい
る。このスタッドバンプ16は、ワイヤボンディング技
術を利用して、電極部14上に立設形成されている。本
実施例では、電極部14の材質としてアルミニウムが選
定されており、またスタッドバンプ16の材質としては
金(Au)が選定されている。これにより、スタッドバ
ンプ16を直接電極部14上にボンディングすることが
できる。
あり、図1における上面である回路形成面26には複数
の電極部14が形成されている。また、回路形成面26
には、例えば窒化膜等の絶縁膜18が形成されており、
電極部14の形成位置を除き回路形成面26を電気的に
絶縁している。また、電極部14の上部には外部接続端
子として機能するスタッドバンプ16が形成されてい
る。このスタッドバンプ16は、ワイヤボンディング技
術を利用して、電極部14上に立設形成されている。本
実施例では、電極部14の材質としてアルミニウムが選
定されており、またスタッドバンプ16の材質としては
金(Au)が選定されている。これにより、スタッドバ
ンプ16を直接電極部14上にボンディングすることが
できる。
【0030】また、半導体チップ12の回路形成面26
上には、樹脂膜20が配設されている。この樹脂膜20
の材質は、例えばポリイミド樹脂,エポキシ樹脂,或い
はシリコーン樹脂等の熱硬化性或いは熱可塑性を有した
絶縁樹脂が選定されている。また、樹脂膜20の膜厚
は、例えば20〜50μm程度の比較的厚い寸法に形成
されている。
上には、樹脂膜20が配設されている。この樹脂膜20
の材質は、例えばポリイミド樹脂,エポキシ樹脂,或い
はシリコーン樹脂等の熱硬化性或いは熱可塑性を有した
絶縁樹脂が選定されている。また、樹脂膜20の膜厚
は、例えば20〜50μm程度の比較的厚い寸法に形成
されている。
【0031】このように、樹脂膜20の膜厚を比較的厚
く設定した構成としたのは、半導体チップ12を外部か
ら印加される種々の悪影響から保護するためである。即
ち、樹脂膜12はストレス,水分,α線,塵埃等(悪影
響)から半導体チップ12(特に、回路形成面26)を
保護する機能を奏するものであるため、その厚さが大で
ある程保護機能が高くなる。よって、本実施例では樹脂
膜20の厚ささを比較的厚く設定している。
く設定した構成としたのは、半導体チップ12を外部か
ら印加される種々の悪影響から保護するためである。即
ち、樹脂膜12はストレス,水分,α線,塵埃等(悪影
響)から半導体チップ12(特に、回路形成面26)を
保護する機能を奏するものであるため、その厚さが大で
ある程保護機能が高くなる。よって、本実施例では樹脂
膜20の厚ささを比較的厚く設定している。
【0032】また、回路形成面26の中央部分(図中、
矢印Aで示す)における樹脂膜20の膜厚t1は、回路
形成面26の外周部分(図中、矢印Bで示す)における
樹脂膜20の膜厚t2に比べて厚くなるよう(t1>t
2)構成している。具体的には、、中央部分Aの膜厚t
1は20〜100μmとされており、また外周部分Bの
膜厚t2は10〜50μmとされている。
矢印Aで示す)における樹脂膜20の膜厚t1は、回路
形成面26の外周部分(図中、矢印Bで示す)における
樹脂膜20の膜厚t2に比べて厚くなるよう(t1>t
2)構成している。具体的には、、中央部分Aの膜厚t
1は20〜100μmとされており、また外周部分Bの
膜厚t2は10〜50μmとされている。
【0033】この構成とすることにより、特に外部から
の影響を受けやすい回路形成面26の中央部分における
樹脂膜20の膜厚が厚いため、上記したストレス,水
分,α線,汚染等による悪影響が半導体チップ12に及
ぶことを確実に防止することができる。また、回路形成
面26の外周部分、即ち外部接続端子となるスタッドバ
ンプ16の形成部分においては樹脂膜20の膜厚は薄い
ため、スタッドバンプ16を樹脂膜20から確実に露出
させることができ、半導体装置10の実装性を向上させ
ることができる。
の影響を受けやすい回路形成面26の中央部分における
樹脂膜20の膜厚が厚いため、上記したストレス,水
分,α線,汚染等による悪影響が半導体チップ12に及
ぶことを確実に防止することができる。また、回路形成
面26の外周部分、即ち外部接続端子となるスタッドバ
ンプ16の形成部分においては樹脂膜20の膜厚は薄い
ため、スタッドバンプ16を樹脂膜20から確実に露出
させることができ、半導体装置10の実装性を向上させ
ることができる。
【0034】図2は、上記構成とされた半導体装置10
を実装基板22に実装した状態を示してる。同図に示さ
れるように、半導体装置10は実装基板22にフリップ
チップ実装される。実装基板22のスタッドバンプ16
の形成位置に対応する位置にはランド24が形成されて
いる。半導体装置10を実装基板22に実装する際、ス
タッドバンプ16をランド24に接合するために加熱処
理が行われるが、この加熱処理により樹脂膜20は実装
基板22に接合する。即ち、樹脂膜20は半導体装置1
0と実装基板22との間に介装された状態となる。
を実装基板22に実装した状態を示してる。同図に示さ
れるように、半導体装置10は実装基板22にフリップ
チップ実装される。実装基板22のスタッドバンプ16
の形成位置に対応する位置にはランド24が形成されて
いる。半導体装置10を実装基板22に実装する際、ス
タッドバンプ16をランド24に接合するために加熱処
理が行われるが、この加熱処理により樹脂膜20は実装
基板22に接合する。即ち、樹脂膜20は半導体装置1
0と実装基板22との間に介装された状態となる。
【0035】このように、樹脂膜20が半導体装置10
と実装基板22との間に介装されることにより、実装状
態において樹脂膜20はアンダーフィルレジンと同等の
機能を奏することとなる。よって、半導体チップ12と
実装基板22の熱膨張差に起因し、スタッドバンプ16
の接合位置に応力が印加されバンプ剥離が発生すること
を防止でき、実装信頼性の向上を図ることができる。
と実装基板22との間に介装されることにより、実装状
態において樹脂膜20はアンダーフィルレジンと同等の
機能を奏することとなる。よって、半導体チップ12と
実装基板22の熱膨張差に起因し、スタッドバンプ16
の接合位置に応力が印加されバンプ剥離が発生すること
を防止でき、実装信頼性の向上を図ることができる。
【0036】続いて、上記構成とされた半導体装置10
の製造方法について説明する。図3は、本発明の第1実
施例である半導体装置10の製造方法を製造手順に沿っ
て説明するための図である。本実施例に係る製造方法
は、スクリーン印刷工程,予備加熱工程,端子形成工
程,樹脂充填工程,スクライビング工程を有している。
以下、各工程について説明する。
の製造方法について説明する。図3は、本発明の第1実
施例である半導体装置10の製造方法を製造手順に沿っ
て説明するための図である。本実施例に係る製造方法
は、スクリーン印刷工程,予備加熱工程,端子形成工
程,樹脂充填工程,スクライビング工程を有している。
以下、各工程について説明する。
【0037】図3(A)は、ウェーハ30を示してい
る。このウェーハ30は、図示しない別工程において回
路形成面26に回路形成されることにより、複数の半導
体チップ12が形成されている。また、回路形成面26
の所定位置には電極部14が形成されると共に、この電
極形成部14をのぞく位置には絶縁膜14が形成されて
いる。
る。このウェーハ30は、図示しない別工程において回
路形成面26に回路形成されることにより、複数の半導
体チップ12が形成されている。また、回路形成面26
の所定位置には電極部14が形成されると共に、この電
極形成部14をのぞく位置には絶縁膜14が形成されて
いる。
【0038】電極部14は、後述する端子形成工程にお
いてスタッドバンプ16が形成されるものであり、本実
施例ではアルミニウム(Al)により形成されている。
また、絶縁膜14は例えば窒化膜であり、回路形成面2
6を電気的に絶縁するカバー膜として機能するものであ
り、ウェーハ30の最終形成工程において形成されるも
のである。
いてスタッドバンプ16が形成されるものであり、本実
施例ではアルミニウム(Al)により形成されている。
また、絶縁膜14は例えば窒化膜であり、回路形成面2
6を電気的に絶縁するカバー膜として機能するものであ
り、ウェーハ30の最終形成工程において形成されるも
のである。
【0039】このウェーハ30には、先ずスクリーン印
刷工程が実施される。図3(B)は、スクリーン印刷工
程を実施している様子を示す図である。このスクリーン
印刷工程では、周知のスクリーン印刷装置を用い、先ず
ウェーハ30上にマスク32を位置決めして装着する。
この位置決めは、例えば画像認識を行なうことにより実
施する。
刷工程が実施される。図3(B)は、スクリーン印刷工
程を実施している様子を示す図である。このスクリーン
印刷工程では、周知のスクリーン印刷装置を用い、先ず
ウェーハ30上にマスク32を位置決めして装着する。
この位置決めは、例えば画像認識を行なうことにより実
施する。
【0040】マスク30には、前記した電極部14の形
成位置及びウェーハ30を個々の半導体チップ12に分
割する位置であるスクライブライン(図中、破線SLで
示す位置)を除く位置に予め開口部が形成されている。
そして、マスク30に液状樹脂20Aを装填した上で、
スキージ34を図3(A)に矢印で示す印刷方向に移動
させ、液状樹脂20Aをマスク30を介してウェーハ3
0上に印刷する。この液状樹脂20Aは後に樹脂膜20
となるものであり、例えばポリイミド樹脂,エポキシ樹
脂,シリコーン樹脂等の所定の粘度を有した熱硬化性或
いは熱可塑性樹脂が選定されている。
成位置及びウェーハ30を個々の半導体チップ12に分
割する位置であるスクライブライン(図中、破線SLで
示す位置)を除く位置に予め開口部が形成されている。
そして、マスク30に液状樹脂20Aを装填した上で、
スキージ34を図3(A)に矢印で示す印刷方向に移動
させ、液状樹脂20Aをマスク30を介してウェーハ3
0上に印刷する。この液状樹脂20Aは後に樹脂膜20
となるものであり、例えばポリイミド樹脂,エポキシ樹
脂,シリコーン樹脂等の所定の粘度を有した熱硬化性或
いは熱可塑性樹脂が選定されている。
【0041】また、スクリーン印刷で用いられるマスク
32としては、メッシュ版またはメタル版が一般的であ
る。ところで、スクリーン印刷法では、マスク32上で
スキージ34を走査させることにより印刷を行なう方法
であるため、印圧がマスク32を介して回路形成面26
に印加されてしまう。よって、本実施例のように回路形
成面26が非常に微弱であるウェーハ30である場合に
は、この印圧印加により回路形成面26にダメージを受
けることが懸念される。
32としては、メッシュ版またはメタル版が一般的であ
る。ところで、スクリーン印刷法では、マスク32上で
スキージ34を走査させることにより印刷を行なう方法
であるため、印圧がマスク32を介して回路形成面26
に印加されてしまう。よって、本実施例のように回路形
成面26が非常に微弱であるウェーハ30である場合に
は、この印圧印加により回路形成面26にダメージを受
けることが懸念される。
【0042】このダメージに対しては、上記したマスク
の種類の内、メッシユ版の方がメタル版に対して有利で
あることが知られている。しかるに、本発明者がメッシ
ユ版及びメタル版の双方のマスク32を用いてウェーハ
30に対し液状樹脂20Aのスクリーン印刷を行なった
ところ、マスクの種類によるダメージの影響は見られな
かった。よって、ウェーハ30に対し液状樹脂20Aを
スクリーン印刷する際、マスク32の種類はメッシユ版
及びメタル版の双方の使用が可能である。
の種類の内、メッシユ版の方がメタル版に対して有利で
あることが知られている。しかるに、本発明者がメッシ
ユ版及びメタル版の双方のマスク32を用いてウェーハ
30に対し液状樹脂20Aのスクリーン印刷を行なった
ところ、マスクの種類によるダメージの影響は見られな
かった。よって、ウェーハ30に対し液状樹脂20Aを
スクリーン印刷する際、マスク32の種類はメッシユ版
及びメタル版の双方の使用が可能である。
【0043】尚、本実施例において、メッシユ版のマス
ク32を用いた時の印刷条件は、印刷スキージ押し込み
量0.1〜1.0mm,印刷スキージ速度5〜50mm
/sec,クリアランス1.0〜5.0mmとした。ま
た、メタル版のマスク32を用いた時の印刷条件は、印
刷スキージ押し込み量0〜0.5mm,印刷スキージ速
度5〜30mm/sec,クリアランス0〜1.0mm
とした。
ク32を用いた時の印刷条件は、印刷スキージ押し込み
量0.1〜1.0mm,印刷スキージ速度5〜50mm
/sec,クリアランス1.0〜5.0mmとした。ま
た、メタル版のマスク32を用いた時の印刷条件は、印
刷スキージ押し込み量0〜0.5mm,印刷スキージ速
度5〜30mm/sec,クリアランス0〜1.0mm
とした。
【0044】上記のように、スクリーン印刷工程を実施
することにより、ウェーハ30上のスクライブラインS
L及び電極部14の形成位置を除き液状樹脂20Aが印
刷される。この際、スクリーン印刷法では、ウェーハ3
0上における樹脂膜20の配設位置に液状樹脂20Aを
一括的に配設できるため、効率良くまた低コストで液状
樹脂20Aの配設を行なうことができる。
することにより、ウェーハ30上のスクライブラインS
L及び電極部14の形成位置を除き液状樹脂20Aが印
刷される。この際、スクリーン印刷法では、ウェーハ3
0上における樹脂膜20の配設位置に液状樹脂20Aを
一括的に配設できるため、効率良くまた低コストで液状
樹脂20Aの配設を行なうことができる。
【0045】また、スクリーン印刷法では、印刷する液
状樹脂20Aの膜厚をマスク32の厚さにより容易にコ
ントロールすることができ、また印刷される液状樹脂2
0Aの膜厚をウェーハ30の全面において容易に均一化
することができる。よって、半導体チップ12を保護す
るため20〜50μmと比較的厚い寸法を要する樹脂膜
20(液状樹脂20A)であっても、スクリーン印刷法
を用いることにより容易に上記所定の膜厚を実現するこ
とができる。
状樹脂20Aの膜厚をマスク32の厚さにより容易にコ
ントロールすることができ、また印刷される液状樹脂2
0Aの膜厚をウェーハ30の全面において容易に均一化
することができる。よって、半導体チップ12を保護す
るため20〜50μmと比較的厚い寸法を要する樹脂膜
20(液状樹脂20A)であっても、スクリーン印刷法
を用いることにより容易に上記所定の膜厚を実現するこ
とができる。
【0046】また、スクリーン印刷法は、従来用いられ
ていたスピンコート法のようにウェーハを回転させる必
要がないため、スピンコート法に比べて設備コストの低
減を図ることができ、よって成膜に要するコストを低減
することができる。更に、スクリーン印刷法は、従来用
いられていたポッティング法のように、液状樹脂20A
がウェーハ30の全面に行き渡らないということもな
く、よって濡れ不足が発生するようなこともない。
ていたスピンコート法のようにウェーハを回転させる必
要がないため、スピンコート法に比べて設備コストの低
減を図ることができ、よって成膜に要するコストを低減
することができる。更に、スクリーン印刷法は、従来用
いられていたポッティング法のように、液状樹脂20A
がウェーハ30の全面に行き渡らないということもな
く、よって濡れ不足が発生するようなこともない。
【0047】上記したスクリーン印刷工程が終了する
と、マスク32をウェーハ30から取り外すと共に、予
備加熱工程が実施される。図3(C)は、予備加熱工程
を説明するための図である。予備加熱工程では、スクリ
ーン印刷工程において印刷された液状樹脂20Aに予備
加熱を行なうことにより、この液状樹脂20Aを半固化
樹脂20Bを形成する。前記したように、液状樹脂20
Aは所定の粘度を有するものの、そのままの状態では経
時的に流動して印刷形状から変形してしまう。
と、マスク32をウェーハ30から取り外すと共に、予
備加熱工程が実施される。図3(C)は、予備加熱工程
を説明するための図である。予備加熱工程では、スクリ
ーン印刷工程において印刷された液状樹脂20Aに予備
加熱を行なうことにより、この液状樹脂20Aを半固化
樹脂20Bを形成する。前記したように、液状樹脂20
Aは所定の粘度を有するものの、そのままの状態では経
時的に流動して印刷形状から変形してしまう。
【0048】このように液状樹脂20Aが流動すると、
電極部14がこの液状樹脂20Aにより覆われてしま
い、後に実施される端子形成工程においてスタッドバン
プ16を電極部14上に形成するのが困難となってしま
う。しかるに、予備加熱工程を実施し液状樹脂20Aを
半固化樹脂20Bとすることにより、印刷形状を維持さ
せることが可能となり(即ち、樹脂が流動することが抑
制され)、予備加熱工程以降の各工程におけるウェーハ
30の取り扱いが容易となる。
電極部14がこの液状樹脂20Aにより覆われてしま
い、後に実施される端子形成工程においてスタッドバン
プ16を電極部14上に形成するのが困難となってしま
う。しかるに、予備加熱工程を実施し液状樹脂20Aを
半固化樹脂20Bとすることにより、印刷形状を維持さ
せることが可能となり(即ち、樹脂が流動することが抑
制され)、予備加熱工程以降の各工程におけるウェーハ
30の取り扱いが容易となる。
【0049】上記した予備加熱工程が終了すると、続い
て端子形成工程が実施される。図3(D)は、端子形成
工程を説明するための図である。この端子形成工程で
は、半導体チップ12の電極部14上に外部接続端子と
なるスタッドバンプ16を形成する。本実施例では、ス
タッドバンプ16を形成するのにワイヤボンディング技
術を利用している。よって、ワイヤボンディングに設け
られたキャピラリ(図示せず)を用いてワイヤを電極部
14にボンディングし、続いてキャピラリを上動させて
ワイヤを引きちぎることにより、スタッドバンプ16が
形成される。このように、ワイヤボンディング技術を用
いてスタッドバンプ16を形成することにより、効率よ
くスタッドバンプ16を形成することができる。
て端子形成工程が実施される。図3(D)は、端子形成
工程を説明するための図である。この端子形成工程で
は、半導体チップ12の電極部14上に外部接続端子と
なるスタッドバンプ16を形成する。本実施例では、ス
タッドバンプ16を形成するのにワイヤボンディング技
術を利用している。よって、ワイヤボンディングに設け
られたキャピラリ(図示せず)を用いてワイヤを電極部
14にボンディングし、続いてキャピラリを上動させて
ワイヤを引きちぎることにより、スタッドバンプ16が
形成される。このように、ワイヤボンディング技術を用
いてスタッドバンプ16を形成することにより、効率よ
くスタッドバンプ16を形成することができる。
【0050】尚、本実施例では、スタッドバンプ16の
材質を金(Au)に選定すると共に、電極部14の材質
をアルミニウムに選定している。また、前記のように予
備加熱工程を実施することにより、半固化樹脂20Bは
印刷形状を維持し流動が抑制されているため、半固化樹
脂20Bが電極部14を覆ってしまうようなことはな
く、確実に電極部14上にスタッドバンプ16を形成す
ることができる。
材質を金(Au)に選定すると共に、電極部14の材質
をアルミニウムに選定している。また、前記のように予
備加熱工程を実施することにより、半固化樹脂20Bは
印刷形状を維持し流動が抑制されているため、半固化樹
脂20Bが電極部14を覆ってしまうようなことはな
く、確実に電極部14上にスタッドバンプ16を形成す
ることができる。
【0051】更に、上記したワイヤボンディング技術を
利用してスタッドバンプ16を形成した場合には、スタ
ッドバンプ16の高さにバラツキが発生することが考え
られるが、これはスタッドバンプ16の頭頂部に対しレ
ベリング処理を行なうことにより解決することができ
る。上記した端子形成工程が終了すると、続いて樹脂充
填工程及びスクライビング工程が実施される。図3
(E)は、樹脂充填工程及びスクライビング工程を説明
するための図である。
利用してスタッドバンプ16を形成した場合には、スタ
ッドバンプ16の高さにバラツキが発生することが考え
られるが、これはスタッドバンプ16の頭頂部に対しレ
ベリング処理を行なうことにより解決することができ
る。上記した端子形成工程が終了すると、続いて樹脂充
填工程及びスクライビング工程が実施される。図3
(E)は、樹脂充填工程及びスクライビング工程を説明
するための図である。
【0052】樹脂充填工程では、予備加熱工程において
半固化した半固化樹脂20Bを再加熱することにより溶
融し、半導体チップ12上に樹脂充填を行なう。これに
より、樹脂膜20が形成され、ウェーハ30のに形成さ
れた複数の各半導体チップ12は樹脂膜20により覆わ
れ保護された状態となる(尚、スクライブラインSLは
露出される)。
半固化した半固化樹脂20Bを再加熱することにより溶
融し、半導体チップ12上に樹脂充填を行なう。これに
より、樹脂膜20が形成され、ウェーハ30のに形成さ
れた複数の各半導体チップ12は樹脂膜20により覆わ
れ保護された状態となる(尚、スクライブラインSLは
露出される)。
【0053】また、再加熱により溶融した半固化樹脂2
0Bは流動性を有した状態となるため、電極部14及び
スタッドバンプ16の形成位置にも流動し、樹脂膜20
はスタッドバンプ16の上部所定部分を露出させた状態
で電極部14及びスタッドバンプ16を樹脂封止する。
これにより、樹脂膜20は、電極部14及びスタッドバ
ンプ16の一部を含め半導体チップ12の回路形成面2
6の全面を保護した状態となる。
0Bは流動性を有した状態となるため、電極部14及び
スタッドバンプ16の形成位置にも流動し、樹脂膜20
はスタッドバンプ16の上部所定部分を露出させた状態
で電極部14及びスタッドバンプ16を樹脂封止する。
これにより、樹脂膜20は、電極部14及びスタッドバ
ンプ16の一部を含め半導体チップ12の回路形成面2
6の全面を保護した状態となる。
【0054】また、前記したように、スクリーン印刷工
程で液状樹脂20Aが形成される部位は電極部12を除
いた位置であるため、樹脂充填工程で再加熱により溶融
した半固化樹脂20Bは、電極部12の形成位置に向け
流れることとなる。このため、形成される樹脂膜20
は、回路形成面26の中央部分における膜厚が、回路形
成面26の外周部分(即ち、電極部12の形成位置近
傍)における膜厚に比べて厚くなる。具体的には、図1
を用いて説明したように、回路形成面26の中央部分A
の膜厚t1は20〜100μmとなり、また外周部分B
の膜厚t2は10〜50μmとなる。
程で液状樹脂20Aが形成される部位は電極部12を除
いた位置であるため、樹脂充填工程で再加熱により溶融
した半固化樹脂20Bは、電極部12の形成位置に向け
流れることとなる。このため、形成される樹脂膜20
は、回路形成面26の中央部分における膜厚が、回路形
成面26の外周部分(即ち、電極部12の形成位置近
傍)における膜厚に比べて厚くなる。具体的には、図1
を用いて説明したように、回路形成面26の中央部分A
の膜厚t1は20〜100μmとなり、また外周部分B
の膜厚t2は10〜50μmとなる。
【0055】上記した樹脂充填工程が終了すると、続い
てスクライビング工程が実施され、ウェーハ30をスク
ライブラインSLに沿ってスクライビングする。これに
より、ウェーハ30は個々の半導体チップ12に分離す
る。この際、スクライブラインSLには樹脂膜20が配
設されていないため、スクライビングに用いるカッター
(ブレード)に目詰まりが発生することを防止すること
ができる。
てスクライビング工程が実施され、ウェーハ30をスク
ライブラインSLに沿ってスクライビングする。これに
より、ウェーハ30は個々の半導体チップ12に分離す
る。この際、スクライブラインSLには樹脂膜20が配
設されていないため、スクライビングに用いるカッター
(ブレード)に目詰まりが発生することを防止すること
ができる。
【0056】次に、本発明の第2実施例である半導体装
置10の製造方法について説明する。図4は、本発明の
第2実施例である半導体装置10の製造方法を製造手順
に沿って説明するための図である。尚、図4において、
図3に示した構成と同一構成については、同一符号を付
してその説明を省略する。本実施例に係る半導体装置1
0の製造方法において、図4(A)〜(C)に示すスク
リーン印刷工程,及び予備加熱工程は、前記した第1実
施例に係る製造方法と同一であるため、その説明を省略
する。
置10の製造方法について説明する。図4は、本発明の
第2実施例である半導体装置10の製造方法を製造手順
に沿って説明するための図である。尚、図4において、
図3に示した構成と同一構成については、同一符号を付
してその説明を省略する。本実施例に係る半導体装置1
0の製造方法において、図4(A)〜(C)に示すスク
リーン印刷工程,及び予備加熱工程は、前記した第1実
施例に係る製造方法と同一であるため、その説明を省略
する。
【0057】本実施例に係る製造方法では、図4(D)
に示すように、予後加熱工程を実施した後で、樹脂充填
工程を実施する前(具体的には、端子形成工程を実施す
る直前)にスクライビング工程を実施することを特徴と
している。即ち、図4(C)に示されるように、予後加
熱工程を実施することにより半固化樹脂20Bを形成す
ると、続いてスクライビング工程が実施され、ウェーハ
30は個々の半導体チップ12に分離される。
に示すように、予後加熱工程を実施した後で、樹脂充填
工程を実施する前(具体的には、端子形成工程を実施す
る直前)にスクライビング工程を実施することを特徴と
している。即ち、図4(C)に示されるように、予後加
熱工程を実施することにより半固化樹脂20Bを形成す
ると、続いてスクライビング工程が実施され、ウェーハ
30は個々の半導体チップ12に分離される。
【0058】上記のようにスクライビング工程において
分離された半導体チップ12は、図4(E)に示される
ようにチップトレー36に形成された装着部38内に装
着されるが、このチップトレー36への装着前におい
て、各半導体チップ12に対して例えば外観テスト,電
気的動作テスト等の試験が行なわれる。そして、不良と
なった半導体チップ(不良半導体チップ)に関しては除
去処理が行なわれる。よって、チップトレー36に装着
される半導体チップ12は良品のみとなる。
分離された半導体チップ12は、図4(E)に示される
ようにチップトレー36に形成された装着部38内に装
着されるが、このチップトレー36への装着前におい
て、各半導体チップ12に対して例えば外観テスト,電
気的動作テスト等の試験が行なわれる。そして、不良と
なった半導体チップ(不良半導体チップ)に関しては除
去処理が行なわれる。よって、チップトレー36に装着
される半導体チップ12は良品のみとなる。
【0059】従って、続いて実施される端子形成工程及
び樹脂充填工程では、良品である半導体チップ12に対
してのみ各工程の処理が実施されることとなり、製造効
率及びするープットの向上を図ることができる。また、
端子形成工程以降は、半導体チップ12はチップトレー
36に装着された状態で各工程が実施されるため、個々
の半導体チップ12に分離してもその後の取り扱いが面
倒となるようなことはない。また、チップトレー36に
装着した状態での出荷も可能である。
び樹脂充填工程では、良品である半導体チップ12に対
してのみ各工程の処理が実施されることとなり、製造効
率及びするープットの向上を図ることができる。また、
端子形成工程以降は、半導体チップ12はチップトレー
36に装着された状態で各工程が実施されるため、個々
の半導体チップ12に分離してもその後の取り扱いが面
倒となるようなことはない。また、チップトレー36に
装着した状態での出荷も可能である。
【0060】更に、図4(D)に示される状態、即ち半
固化樹脂20Bが形成された状態の半導体チップ12を
製品として出荷することも可能である。この構成とされ
た半導体装置は、半固化状態の半固化樹脂20Bが設け
られた状態で出荷されるため、樹脂膜20を形成するた
めの半固化樹脂20Bに対する加熱処理は、半導体装置
を実装基板に実装する際印加される熱により実施され
る。
固化樹脂20Bが形成された状態の半導体チップ12を
製品として出荷することも可能である。この構成とされ
た半導体装置は、半固化状態の半固化樹脂20Bが設け
られた状態で出荷されるため、樹脂膜20を形成するた
めの半固化樹脂20Bに対する加熱処理は、半導体装置
を実装基板に実装する際印加される熱により実施され
る。
【0061】即ち、半導体装置を実装基板に実装する際
印加される熱により半固化樹脂20Bは加熱溶融し、こ
の溶融した半固化樹脂20Bは電極部14及スタッドバ
ンプ16の形成位置に流動し回路形成面26(電極部1
4及びスタッドバンプ16の一部を含む)を封止し樹脂
膜20を形成する。これにより、樹脂膜20は、半導体
チップ12の回路形成面26を保護した状態となる。
印加される熱により半固化樹脂20Bは加熱溶融し、こ
の溶融した半固化樹脂20Bは電極部14及スタッドバ
ンプ16の形成位置に流動し回路形成面26(電極部1
4及びスタッドバンプ16の一部を含む)を封止し樹脂
膜20を形成する。これにより、樹脂膜20は、半導体
チップ12の回路形成面26を保護した状態となる。
【0062】また、実装時に印加される熱を利用して半
固化樹脂20Bを溶融するため、実装処理と同時に樹脂
充填処理を行なうことができ、半導体装置の製造と製造
を含めた効率を向上させることができる。次に、本発明
の第3実施例である半導体装置10の製造方法について
説明する。図5は、本発明の第3実施例である半導体装
置10の製造方法を製造手順に沿って説明するための図
である。尚、図5において、図3に示した構成と同一構
成については、同一符号を付してその説明を省略する。
固化樹脂20Bを溶融するため、実装処理と同時に樹脂
充填処理を行なうことができ、半導体装置の製造と製造
を含めた効率を向上させることができる。次に、本発明
の第3実施例である半導体装置10の製造方法について
説明する。図5は、本発明の第3実施例である半導体装
置10の製造方法を製造手順に沿って説明するための図
である。尚、図5において、図3に示した構成と同一構
成については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0063】本実施例に係る半導体装置10の製造方法
は、スクリーン印刷工程を実施する前に、ウェーハ30
に対しスクライビング工程を実施し、個々の半導体チッ
プ12に分離しておくことを特徴とするものである。従
って、スクリーン印刷工程以降の各工程において、半導
体チップ12はチップトレー36に装着した状態で取り
扱われる。従って、スクリーン印刷工程を実施する前に
スクライビング工程を実施しても、その後の工程処理が
面倒となるようなことはない。
は、スクリーン印刷工程を実施する前に、ウェーハ30
に対しスクライビング工程を実施し、個々の半導体チッ
プ12に分離しておくことを特徴とするものである。従
って、スクリーン印刷工程以降の各工程において、半導
体チップ12はチップトレー36に装着した状態で取り
扱われる。従って、スクリーン印刷工程を実施する前に
スクライビング工程を実施しても、その後の工程処理が
面倒となるようなことはない。
【0064】上記のように、本実施例に係る半導体装置
の製造方法では、スクリーン印刷工程を実施する前にス
クライビング工程を実施するため、不良半導体チップを
樹脂を配設する前の時点(即ち、スクリーン印刷工程
前)で認識し除去することができる。これにより、正常
な半導体チップ12に対してのみスクリーン印刷工程以
降の処理を行なうことができるため、不良半導体装置に
液状樹脂20Aが印刷されることを防止でき、材料歩留
りの向上を図ることができる。
の製造方法では、スクリーン印刷工程を実施する前にス
クライビング工程を実施するため、不良半導体チップを
樹脂を配設する前の時点(即ち、スクリーン印刷工程
前)で認識し除去することができる。これにより、正常
な半導体チップ12に対してのみスクリーン印刷工程以
降の処理を行なうことができるため、不良半導体装置に
液状樹脂20Aが印刷されることを防止でき、材料歩留
りの向上を図ることができる。
【0065】尚、スクリーン印刷工程以降の各工程で実
施される処理は、半導体チップ12がチップトレー36
に装着されていることを除き前記した第1実施例に係る
製造方法と同様であるため、その説明は省略する。続い
て、スクリーン印刷工程の各実施例について、図6乃至
図8を用いて説明する。尚、図6乃至図8において、図
3に示した構成と対応する構成については、同一符号を
付してその説明を省略する。
施される処理は、半導体チップ12がチップトレー36
に装着されていることを除き前記した第1実施例に係る
製造方法と同様であるため、その説明は省略する。続い
て、スクリーン印刷工程の各実施例について、図6乃至
図8を用いて説明する。尚、図6乃至図8において、図
3に示した構成と対応する構成については、同一符号を
付してその説明を省略する。
【0066】図6は、一般に行なわれている1本のスキ
ージ34のみを用いてスクリーン印刷を行なう時に発生
する問題点を説明するための図である。同図に示される
ように、1本のスキージ34のみを用い、1回だけスキ
ージ34を走査させててスクリーン印刷を行なう方法で
は、印刷される液状樹脂20Aの粘度が低いと、マスク
32の開口内に装填される液状樹脂20Aの厚さにバラ
ツキが発生したり、またスキージ34とマスク32との
当接位置で液状樹脂20Aにローリング現状が発生す
る。
ージ34のみを用いてスクリーン印刷を行なう時に発生
する問題点を説明するための図である。同図に示される
ように、1本のスキージ34のみを用い、1回だけスキ
ージ34を走査させててスクリーン印刷を行なう方法で
は、印刷される液状樹脂20Aの粘度が低いと、マスク
32の開口内に装填される液状樹脂20Aの厚さにバラ
ツキが発生したり、またスキージ34とマスク32との
当接位置で液状樹脂20Aにローリング現状が発生す
る。
【0067】このように、印刷される液状樹脂20Aの
厚さにバラツキが発生すると、各半導体チップ12毎に
樹脂膜20の厚さが異なり、製造される半導体装置10
の信頼性が低下する。また、液状樹脂20Aにローリン
グ現状が発生すると、液状樹脂20A内にボイド40が
発生し、加熱処理を実施する際にこのボイド40が膨張
し、樹脂膜20に亀裂が発生する等して半導体チップ1
2を確実に保護することができなくなってしまう。本発
明者の実験では、このボイド40は、特に印刷された液
状樹脂20Aの表面近傍に多発する。
厚さにバラツキが発生すると、各半導体チップ12毎に
樹脂膜20の厚さが異なり、製造される半導体装置10
の信頼性が低下する。また、液状樹脂20Aにローリン
グ現状が発生すると、液状樹脂20A内にボイド40が
発生し、加熱処理を実施する際にこのボイド40が膨張
し、樹脂膜20に亀裂が発生する等して半導体チップ1
2を確実に保護することができなくなってしまう。本発
明者の実験では、このボイド40は、特に印刷された液
状樹脂20Aの表面近傍に多発する。
【0068】図7及び図8は、上記の問題点を解決する
ためのスクリーン印刷方法を示している。図7に示すス
クリーン印刷方法は、スキージ34に加えてローラ42
を設け、このローラ42をスキージ34の配設位置に対
し走査方向前方に配設したことを特徴とするものであ
る。この方法では、スキージ34がマスク32上を走査
する前にローラ42がマスク32上を走査し、このロー
ラ42により液状樹脂20Aはマスク32の開口部内に
押圧された状態で充填される。この状態において、マス
ク32に充填された液状樹脂20Aの上面にはある程度
のバラツキがあり、またボイド40が発生している。
ためのスクリーン印刷方法を示している。図7に示すス
クリーン印刷方法は、スキージ34に加えてローラ42
を設け、このローラ42をスキージ34の配設位置に対
し走査方向前方に配設したことを特徴とするものであ
る。この方法では、スキージ34がマスク32上を走査
する前にローラ42がマスク32上を走査し、このロー
ラ42により液状樹脂20Aはマスク32の開口部内に
押圧された状態で充填される。この状態において、マス
ク32に充填された液状樹脂20Aの上面にはある程度
のバラツキがあり、またボイド40が発生している。
【0069】しかるに、ローラ42の走査後にスキージ
34がマスク32に充填された液状樹脂20Aをかき取
るため、液状樹脂20Aの上面を平坦化することがで
き、半導体チップ12に形成される樹脂膜20の均一化
を図ることができる。また、液状樹脂20Aの表面近傍
にボイド40が発生したとしても、このボイド40はス
キージ34によりかき取られる。これにより、スクリー
ン印刷工程後に実施される加熱処理において、樹脂膜2
0に亀裂等が発生することを防止することができ、半導
体装置10の信頼性を向上させることができる。
34がマスク32に充填された液状樹脂20Aをかき取
るため、液状樹脂20Aの上面を平坦化することがで
き、半導体チップ12に形成される樹脂膜20の均一化
を図ることができる。また、液状樹脂20Aの表面近傍
にボイド40が発生したとしても、このボイド40はス
キージ34によりかき取られる。これにより、スクリー
ン印刷工程後に実施される加熱処理において、樹脂膜2
0に亀裂等が発生することを防止することができ、半導
体装置10の信頼性を向上させることができる。
【0070】また、図8に示すスクリーン印刷方法は、
スキージ34に加えて更にもう1本のスキージ44を設
けたことを特徴とするものである。このスキージ44
は、スキージ34の配設位置に対し走査方向前方に配設
されている。この方法では、スキージ34がマスク32
上を走査する前にスキージ44がマスク32上を走査す
るため、図7を用いて説明したスクリーン印刷方法と同
様に、液状樹脂20Aの上面を平坦化することができ半
導体チップ12に形成される樹脂膜20の均一化を図る
ことができると共に、樹脂膜20にボイド40に起因し
て亀裂等が発生することを防止することができ、半導体
装置10の信頼性を向上させることができる。
スキージ34に加えて更にもう1本のスキージ44を設
けたことを特徴とするものである。このスキージ44
は、スキージ34の配設位置に対し走査方向前方に配設
されている。この方法では、スキージ34がマスク32
上を走査する前にスキージ44がマスク32上を走査す
るため、図7を用いて説明したスクリーン印刷方法と同
様に、液状樹脂20Aの上面を平坦化することができ半
導体チップ12に形成される樹脂膜20の均一化を図る
ことができると共に、樹脂膜20にボイド40に起因し
て亀裂等が発生することを防止することができ、半導体
装置10の信頼性を向上させることができる。
【0071】続いて、スクリーン印刷工程で用いるマス
ク32の実施例について、図9乃至図11を用いて説明
する。尚、図9乃至図11において、図3に示した構成
と対応する構成については、同一符号を付してその説明
を省略する。図9は、一般なマスク32を用いてスクリ
ーン印刷を行なう時に発生する問題点を説明するための
図である。図9(A)に示されるように、スクリーン印
刷を行なう場合、マスク32には開口部21が形成され
ており、一般的には開口部21はマスク32を貫通する
孔とされていた。
ク32の実施例について、図9乃至図11を用いて説明
する。尚、図9乃至図11において、図3に示した構成
と対応する構成については、同一符号を付してその説明
を省略する。図9は、一般なマスク32を用いてスクリ
ーン印刷を行なう時に発生する問題点を説明するための
図である。図9(A)に示されるように、スクリーン印
刷を行なう場合、マスク32には開口部21が形成され
ており、一般的には開口部21はマスク32を貫通する
孔とされていた。
【0072】しかるに、この構成のマスク32では、ス
クリーン印刷を行ないマスク32をウェーハ30から取
り外した際、図9(B)に示すように、液状樹脂20A
の一部がマスク32の開口部21近傍に回り込んで付着
する現象が発生する(これを付着樹脂46という)。こ
のように、マスク32に付着樹脂46が付着すると、次
回のスクリーン印刷時に付着樹脂46がウェーハ30に
付着し、適正な液状樹脂20Aの印刷処理ができなくな
ってしまう。また、これを防止するには、マスク32に
付着した液状樹脂20Aを洗浄する処理が必要となり、
半導体装置10の製造工程が複雑化してしまう。
クリーン印刷を行ないマスク32をウェーハ30から取
り外した際、図9(B)に示すように、液状樹脂20A
の一部がマスク32の開口部21近傍に回り込んで付着
する現象が発生する(これを付着樹脂46という)。こ
のように、マスク32に付着樹脂46が付着すると、次
回のスクリーン印刷時に付着樹脂46がウェーハ30に
付着し、適正な液状樹脂20Aの印刷処理ができなくな
ってしまう。また、これを防止するには、マスク32に
付着した液状樹脂20Aを洗浄する処理が必要となり、
半導体装置10の製造工程が複雑化してしまう。
【0073】図10及び図11は、上記の問題点を解決
するためのマスク32A,32Bを示している。図10
に示すマスク32Aは、マスク32Aの開口部21近傍
でウェーハ30と対向する位置に、段差部48を形成し
たことを特徴とするものである。このように、段差部4
8を形成することにより、ウェーハ30と対向する開口
部21の面積を広くすることができ、印刷時にマスク3
2に回り込もうとする液状樹脂20Aを段差部48に逃
がすことができる(図10(B)に示す)。
するためのマスク32A,32Bを示している。図10
に示すマスク32Aは、マスク32Aの開口部21近傍
でウェーハ30と対向する位置に、段差部48を形成し
たことを特徴とするものである。このように、段差部4
8を形成することにより、ウェーハ30と対向する開口
部21の面積を広くすることができ、印刷時にマスク3
2に回り込もうとする液状樹脂20Aを段差部48に逃
がすことができる(図10(B)に示す)。
【0074】よって、次回のスクリーン印刷時に段差部
48内の液状樹脂20Aが直接ウェーハ30と接触し付
着することを防止でき、よって適正な液状樹脂20Aの
印刷処理を行なうことが可能となる。また、マスク32
に付着した液状樹脂20Aに対する洗浄処理の頻度を長
くすることができ、洗浄処理の回数低減を図ることがで
きる。
48内の液状樹脂20Aが直接ウェーハ30と接触し付
着することを防止でき、よって適正な液状樹脂20Aの
印刷処理を行なうことが可能となる。また、マスク32
に付着した液状樹脂20Aに対する洗浄処理の頻度を長
くすることができ、洗浄処理の回数低減を図ることがで
きる。
【0075】一方、図11に示すマスク32Bは、マス
ク32Aの開口部21近傍でウェーハ30と対向する位
置に段差部を形成すると共に、この段差部に弾性部材5
0を配設したことを特徴とするものである。この弾性部
材50は、液状樹脂20Aが付着し難くかつ弾性変形可
能な、例えばシリコーンゴムにより形成されている。こ
のように、マスク32Aの開口部21近傍に弾性部材5
0を設けることにより、スキージ34により印圧が印加
された際、マスク32Aと共に弾性部材50は図11
(A)に示されるように湾曲形成し、弾性部材50はウ
ェーハ30に密着した状態となる。
ク32Aの開口部21近傍でウェーハ30と対向する位
置に段差部を形成すると共に、この段差部に弾性部材5
0を配設したことを特徴とするものである。この弾性部
材50は、液状樹脂20Aが付着し難くかつ弾性変形可
能な、例えばシリコーンゴムにより形成されている。こ
のように、マスク32Aの開口部21近傍に弾性部材5
0を設けることにより、スキージ34により印圧が印加
された際、マスク32Aと共に弾性部材50は図11
(A)に示されるように湾曲形成し、弾性部材50はウ
ェーハ30に密着した状態となる。
【0076】従って、ウェーハ30とマスク32Aとの
間に間隙は存在しない状態となり、よって液状樹脂20
Aがマスク32に回り込むことを防止することができ
る。更に、上記したように弾性部材50は、液状樹脂2
0Aが付着し難い材質に選定されている。従って、液状
樹脂20Aが弾性部材50に付着することはなく、既定
量の液状樹脂20Aをウェーハ30に確実に印刷するこ
とができる。
間に間隙は存在しない状態となり、よって液状樹脂20
Aがマスク32に回り込むことを防止することができ
る。更に、上記したように弾性部材50は、液状樹脂2
0Aが付着し難い材質に選定されている。従って、液状
樹脂20Aが弾性部材50に付着することはなく、既定
量の液状樹脂20Aをウェーハ30に確実に印刷するこ
とができる。
【0077】続いて、スクリーン印刷工程において、マ
スク32に加え緩衝フィルム52を用いた実施例につい
て、図12を用いて説明する。尚、図12において、図
3に示した構成と対応する構成については、同一符号を
付してその説明を省略する。上記した各実施例における
スクリーン印刷工程では、ウェーハ30上に直接マスク
32を装着してスクリーン印刷を行なう構成としてい
た。この構成では、スキージ34を走査させる際に印圧
が直接的にウェーハ30に印加され、回路形成面26に
ダメージを与えるおそれがある。また、ウェーハ30上
に直接マスク32を装着する構成では、ウェーハ30と
マスク32との間に間隙が発生し(電極部14の突出等
に起因する)、印刷時に液状樹脂20Aがマスク32の
裏側に回り込むおそれがある。
スク32に加え緩衝フィルム52を用いた実施例につい
て、図12を用いて説明する。尚、図12において、図
3に示した構成と対応する構成については、同一符号を
付してその説明を省略する。上記した各実施例における
スクリーン印刷工程では、ウェーハ30上に直接マスク
32を装着してスクリーン印刷を行なう構成としてい
た。この構成では、スキージ34を走査させる際に印圧
が直接的にウェーハ30に印加され、回路形成面26に
ダメージを与えるおそれがある。また、ウェーハ30上
に直接マスク32を装着する構成では、ウェーハ30と
マスク32との間に間隙が発生し(電極部14の突出等
に起因する)、印刷時に液状樹脂20Aがマスク32の
裏側に回り込むおそれがある。
【0078】上記の問題点を解決するため、本実施例で
は図12(A)に示されるように、先ずウェーハ30上
に緩衝フィルム52を装着する。この緩衝フィルム52
は弾性を有した樹脂フィルムであり、マスク32に形成
された印刷パターンと略同一のパターンが形成されてい
る。従って、ウェーハ30上に緩衝フィルム52を装着
することにより、スクライブラインSL及び電極部14
は緩衝フィルム52に覆われた状態となる。
は図12(A)に示されるように、先ずウェーハ30上
に緩衝フィルム52を装着する。この緩衝フィルム52
は弾性を有した樹脂フィルムであり、マスク32に形成
された印刷パターンと略同一のパターンが形成されてい
る。従って、ウェーハ30上に緩衝フィルム52を装着
することにより、スクライブラインSL及び電極部14
は緩衝フィルム52に覆われた状態となる。
【0079】緩衝フィルム52の装着が終了すると、続
いて図12(B)に示すように、緩衝フィルム52が装
着されたウェーハ30上にマスク32が装着される。こ
の状態におて、緩衝フィルム52とマスク32は重ね合
わされた状態となる。続いて、図12(C)に示すよう
に、スキージ34を用いて液状樹脂20Aをウェーハ3
0上にスクリーン印刷する。この際、緩衝フィルム52
は弾性を有しているため、スキージ32の走査により印
加される印圧を弾性変形することにより吸収し、ウェー
ハ30に印加されることを防止することができる。よっ
て、スクリーン印刷時にウェーハ30にダメージ(損
傷)が発生することを防止することができる。
いて図12(B)に示すように、緩衝フィルム52が装
着されたウェーハ30上にマスク32が装着される。こ
の状態におて、緩衝フィルム52とマスク32は重ね合
わされた状態となる。続いて、図12(C)に示すよう
に、スキージ34を用いて液状樹脂20Aをウェーハ3
0上にスクリーン印刷する。この際、緩衝フィルム52
は弾性を有しているため、スキージ32の走査により印
加される印圧を弾性変形することにより吸収し、ウェー
ハ30に印加されることを防止することができる。よっ
て、スクリーン印刷時にウェーハ30にダメージ(損
傷)が発生することを防止することができる。
【0080】また、スキージ32の走査により印加され
る印圧により、スクリーン印刷時に緩衝フィルム52は
ウェーハ30に密着した状態となる。即ち、マスク32
とウェーハ30との間に形成される間隙が緩衝フィルム
52により埋められた状態となる。これにより、印刷時
に液状樹脂20Aがマスク32の裏側に回り込むことを
防止でき、図12(D)に示されるように、マスク32
をウェーハ30から取り外した状態において、液状樹脂
20Aがマスク32に付着することを確実に防止するこ
とができる。
る印圧により、スクリーン印刷時に緩衝フィルム52は
ウェーハ30に密着した状態となる。即ち、マスク32
とウェーハ30との間に形成される間隙が緩衝フィルム
52により埋められた状態となる。これにより、印刷時
に液状樹脂20Aがマスク32の裏側に回り込むことを
防止でき、図12(D)に示されるように、マスク32
をウェーハ30から取り外した状態において、液状樹脂
20Aがマスク32に付着することを確実に防止するこ
とができる。
【0081】続いて、端子形成工程において電極部14
上に形成される外部接続端子の実施例について、図13
乃至図16を用いて説明する。図13に示す半導体装置
10は、前記した各実施例と同様に、電極14上にスタ
ッドバンプ16を形成し、これを外部接続端子として用
いたものである。前記したように、電極部14の材質と
してアルミニウムを用いると共に、スタッドバンプ16
の材質として金(Au)を用いることにより、スタッド
バンプ16を電極14上に直接形成することができる。
上に形成される外部接続端子の実施例について、図13
乃至図16を用いて説明する。図13に示す半導体装置
10は、前記した各実施例と同様に、電極14上にスタ
ッドバンプ16を形成し、これを外部接続端子として用
いたものである。前記したように、電極部14の材質と
してアルミニウムを用いると共に、スタッドバンプ16
の材質として金(Au)を用いることにより、スタッド
バンプ16を電極14上に直接形成することができる。
【0082】また、図14に示す半導体装置10Aは、
半田ボール54を外部接続端子として用いたものであ
る。この半田ボール54は、たとえば転写法等を用いて
電極14に接合される。しかるに、電極部14の材質が
アルミニウムである場合、半田ボール54を直接電極部
14に接合することが困難であるため、バリアメタル6
1を電極部14上に形成する必要がある。
半田ボール54を外部接続端子として用いたものであ
る。この半田ボール54は、たとえば転写法等を用いて
電極14に接合される。しかるに、電極部14の材質が
アルミニウムである場合、半田ボール54を直接電極部
14に接合することが困難であるため、バリアメタル6
1を電極部14上に形成する必要がある。
【0083】また、図15に示す半導体装置10Bは、
金(Au)ボール56を外部接続端子として用いたもの
である。この構成では、電極部14の材質がアルミニウ
ムであっても、直接金ボール56を電極部14に接合す
ることができ、バリアメタルを必要とすることはない。
更に、図16に示す半導体装置10Cは、TABテープ
60を外部接続端子として用いたものである。半導体チ
ップ12は、電極14に形成されたバンプ58を介して
TABテープ60に接合されている。上記したように、
外部接続端子は種々の構造のものを適用することが可能
である。
金(Au)ボール56を外部接続端子として用いたもの
である。この構成では、電極部14の材質がアルミニウ
ムであっても、直接金ボール56を電極部14に接合す
ることができ、バリアメタルを必要とすることはない。
更に、図16に示す半導体装置10Cは、TABテープ
60を外部接続端子として用いたものである。半導体チ
ップ12は、電極14に形成されたバンプ58を介して
TABテープ60に接合されている。上記したように、
外部接続端子は種々の構造のものを適用することが可能
である。
【0084】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、スクリーン印刷法を用いることにより、印
刷する樹脂の膜厚は、マスクの厚さによりコントロール
することができ、また印刷される樹脂の膜厚を均一とす
ることができ、また複数の半導体チップに対して樹脂を
一括的に配設することができるため、所望する膜厚を有
した樹脂を低コストでかつ効率良く形成することが可能
となる。
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、スクリーン印刷法を用いることにより、印
刷する樹脂の膜厚は、マスクの厚さによりコントロール
することができ、また印刷される樹脂の膜厚を均一とす
ることができ、また複数の半導体チップに対して樹脂を
一括的に配設することができるため、所望する膜厚を有
した樹脂を低コストでかつ効率良く形成することが可能
となる。
【0085】また、請求項2記載の発明によれば、樹脂
充填工程を実施する前に不良半導体チップを除去するこ
とができるため、正常な半導体チップに対してのみ樹脂
充填工程を実施することができため、製造効率の向上を
図ることができる。また、請求項3及び請求項5記載の
発明によれば、緩衝フィルムによりスクリーン印刷工程
の実施時において半導体チップに印加される印圧を軽減
することができ、よって半導体チップにスクリーン印刷
に起因してダメージ(損傷)が発生することを防止する
ことができる。
充填工程を実施する前に不良半導体チップを除去するこ
とができるため、正常な半導体チップに対してのみ樹脂
充填工程を実施することができため、製造効率の向上を
図ることができる。また、請求項3及び請求項5記載の
発明によれば、緩衝フィルムによりスクリーン印刷工程
の実施時において半導体チップに印加される印圧を軽減
することができ、よって半導体チップにスクリーン印刷
に起因してダメージ(損傷)が発生することを防止する
ことができる。
【0086】また、請求項4記載の発明に係る半導体装
置の製造方法によれば、正常な半導体チップに対しての
み樹脂の配設を行なうことができるため、材料歩留りの
向上を図ることができると共に、製造効率の向上を図る
ことができる。また、請求項6記載の発明によれば、半
導体チップの回路形成面に配設される樹脂を、外部接続
端子のみを露出させた状態で回路形成面の全面に形成し
たことにより、この樹脂により半導体チップの回路形成
面の保護を図ることができる。
置の製造方法によれば、正常な半導体チップに対しての
み樹脂の配設を行なうことができるため、材料歩留りの
向上を図ることができると共に、製造効率の向上を図る
ことができる。また、請求項6記載の発明によれば、半
導体チップの回路形成面に配設される樹脂を、外部接続
端子のみを露出させた状態で回路形成面の全面に形成し
たことにより、この樹脂により半導体チップの回路形成
面の保護を図ることができる。
【0087】特に、外部からの影響を受けやすい回路形
成面の中央部分における樹脂の膜厚が厚いため、例え
ば、ストレス,水分,α線,汚染等の影響が半導体チッ
プに及ぶことを確実に防止することができる。また、回
路形成面の外周部分の外部接続端子形成部分における樹
脂の膜厚は薄いため、外部接続端子を樹脂から確実に露
出させることができ、実装性を向上させることができ
る。
成面の中央部分における樹脂の膜厚が厚いため、例え
ば、ストレス,水分,α線,汚染等の影響が半導体チッ
プに及ぶことを確実に防止することができる。また、回
路形成面の外周部分の外部接続端子形成部分における樹
脂の膜厚は薄いため、外部接続端子を樹脂から確実に露
出させることができ、実装性を向上させることができ
る。
【0088】更に、請求項7記載の発明によれば、実装
時に印加される熱を利用して半固化状態の樹脂を溶融す
るため、実装処理と同時に樹脂充填処理を行なうことが
でき、半導体装置の製造効率を向上させることができ
る。
時に印加される熱を利用して半固化状態の樹脂を溶融す
るため、実装処理と同時に樹脂充填処理を行なうことが
でき、半導体装置の製造効率を向上させることができ
る。
【図1】本発明の一実施例である半導体装置を示す図で
ある。
ある。
【図2】本発明の一実施例である半導体装置の実装状態
を示す図である。
を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例である半導体装置の製造方
法を説明するための図である。
法を説明するための図である。
【図4】本発明の第2実施例である半導体装置の製造方
法を説明するための図である。
法を説明するための図である。
【図5】本発明の第3実施例である半導体装置の製造方
法を説明するための図である。
法を説明するための図である。
【図6】スクリーン印刷工程を説明するための図である
(その1)。
(その1)。
【図7】スクリーン印刷工程を説明するための図である
(その2)。
(その2)。
【図8】スクリーン印刷工程を説明するための図である
(その3)。
(その3)。
【図9】スクリーン印刷工程で用いるマスクの構成を説
明するための図である(その1)。
明するための図である(その1)。
【図10】スクリーン印刷工程で用いるマスクの構成を
説明するための図である(その1)。
説明するための図である(その1)。
【図11】スクリーン印刷工程で用いるマスクの構成を
説明するための図である(その1)。
説明するための図である(その1)。
【図12】緩衝フィルムを用いたスクリーン印刷工程を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図13】外部接続端子としてスタッドバンプを用いた
半導体装置を示す図である。
半導体装置を示す図である。
【図14】外部接続端子として半田ボールを用いた半導
体装置を示す図である。
体装置を示す図である。
【図15】外部接続端子として金ボールを用いた半導体
装置を示す図である。
装置を示す図である。
【図16】外部接続端子としてTABを用いた半導体装
置を示す図である。
置を示す図である。
10,10A〜10C 半導体装置 12 半導体チップ 14 電極部 16 スタッドバンプ 18 カバー膜 20 樹脂膜 20A 液状樹脂 20B 半固化樹脂 22 実装基板 26 回路形成面 30 ウェーハ 32,32A,32B マスク 34,44 スキージ 36 チップトレー 40 ボイド 42 ローラ 48 段差部 50 弾性部材 52 緩衝フィルム 54 半田ボール 56 金ボール 60 TABテープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 光孝 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 浜野 寿夫 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 関 正明 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 藤沢 哲也 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 脇 政樹 鹿児島県薩摩郡入来町副田5950番地 株式 会社九州富士通エレクトロニクス内 (72)発明者 林田 勝大 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 スクライブラインにより画成されると共
に夫々電極部を有する複数の半導体チップが形成された
ウェーハ上に、前記スクライブライン及び電極部を除き
前記半導体チップを保護する樹脂を一括してスクリーン
印刷法を用いて印刷するスクリーン印刷工程と、 予備加熱を行なうことにより、前記スクリーン印刷工程
で印刷された前記樹脂を半固化し、前記樹脂の印刷形状
を維持させる予備加熱工程と、 前記予備加熱工程の終了後、前記半導体チップの電極部
上に外部接続端子を形成する端子形成工程と、 前記予備加熱工程において半固化した前記樹脂を加熱し
溶融することにより、少なくとも前記半導体チップ上に
樹脂充填を行なう樹脂充填工程と、 前記ウェーハを前記スクライブライン位置においてスク
ライビングすることにより、個々の半導体チップに分離
するスクライビング工程とを有することを特徴とする半
導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 前記スクライビング工程を、前記予後加熱工程を実施し
た後で、前記樹脂充填工程を実施する前に実施すること
を特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体装置の製
造方法において、 前記スクリーン印刷工程で用いるマスクを前記ウェーハ
に配設する前に、前記マスクに形成されたマスクパター
ンに対応したパターンを有すると共に弾性を有した緩衝
フィルムを前記ウェーハ上に配設することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 スクライブラインにより画成されると共
に夫々電極部を有する複数の半導体チップが形成された
ウェーハを、前記スクライブライン位置においてスクラ
イビングすることにより、前記半導体チップを分離する
スクライビング工程と前記スクライビング工程で分離さ
れた複数の半導体チップをチップトレーに装着すること
により位置決めし、該位置決めされた前記半導体チップ
上に、前記電極部を除き前記半導体チップを保護する樹
脂を一括してスクリーン印刷法を用いて印刷するスクリ
ーン印刷工程と、 予備加熱を行なうことにより、前記スクリーン印刷工程
で印刷された前記樹脂を半固化し、前記樹脂の印刷形状
を維持させる予備加熱工程と、 前記予備加熱工程の終了後、前記半導体チップの電極部
上に外部接続端子を形成する端子形成工程と、 前記予備加熱工程において半固化した前記樹脂を加熱し
溶融することにより、少なくとも前記半導体チップ上に
樹脂充填を行なう樹脂充填工程とを有することを特徴と
する半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 前記スクリーン印刷工程で用いるマスクを前記半導体チ
ップに配設する前に、前記マスクに形成されたマスクパ
ターンに対応したパターンを有すると共に弾性を有した
緩衝フィルムを前記半導体チップ上に配設することを特
徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 回路形成面に設けられた電極部部に外部
接続端子が形成された半導体チップと、 前記回路形成面に配設されており、前記半導体チップを
保護する膜状の樹脂とを具備する半導体装置において、 前記樹脂を、前記外部接続端子のみを露出させた状態で
前記回路形成面の全面に形成すると共に、 前記回路形成面の中央部分における前記樹脂の膜厚(t
1)を、前記回路形成面の外周部分における前記樹脂の
膜厚(t2)に比べて厚くなるよう(t1>t2)構成
したことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項7】 回路形成面に設けられた電極部部に外部
接続端子が形成された半導体チップと、 前記回路形成面に配設されており、前記半導体チップを
保護する膜状の樹脂とを具備する半導体装置において、 前記樹脂を半固化状態とすると共に、前記回路形成面の
前記電極部を除く位置に配設したことを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項8】 請求項6または7記載の半導体装置にお
いて、 前記外部接続端子を、スタッドバンプ,半田ボール,金
ボール,或いはTAB(Tape Automated Bonding)の内、
いずれか一つにより構成したことを特徴とする半導体装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27017597A JPH11111646A (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | 半導体装置の製造方法及び半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27017597A JPH11111646A (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | 半導体装置の製造方法及び半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11111646A true JPH11111646A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17482579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27017597A Withdrawn JPH11111646A (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | 半導体装置の製造方法及び半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11111646A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005538572A (ja) * | 2002-09-11 | 2005-12-15 | フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド | ウエハ被覆およびダイ分離するための切断方法 |
JP2016540386A (ja) * | 2013-12-06 | 2016-12-22 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated | レーザスクライブ及びプラズマエッチングによるウエハダイシング処理のためのスクリーン印刷マスク |
-
1997
- 1997-10-02 JP JP27017597A patent/JPH11111646A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005538572A (ja) * | 2002-09-11 | 2005-12-15 | フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド | ウエハ被覆およびダイ分離するための切断方法 |
JP2016540386A (ja) * | 2013-12-06 | 2016-12-22 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated | レーザスクライブ及びプラズマエッチングによるウエハダイシング処理のためのスクリーン印刷マスク |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |