JPH11111218A - 平面型放電灯 - Google Patents

平面型放電灯

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JPH11111218A
JPH11111218A JP26642097A JP26642097A JPH11111218A JP H11111218 A JPH11111218 A JP H11111218A JP 26642097 A JP26642097 A JP 26642097A JP 26642097 A JP26642097 A JP 26642097A JP H11111218 A JPH11111218 A JP H11111218A
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JP
Japan
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discharge
electrode
pair
electrodes
flat
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Pending
Application number
JP26642097A
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English (en)
Inventor
Masaaki Kobayashi
正秋 小林
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Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
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Publication date
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】一層発光効率が高い平面型放電灯を提供する。 【解決手段】平面型蛍光灯10の放電空間20内に備え
られた一対の電極22、22は、相互の対向面38、3
8のそれぞれに略一様に分布する凸部40を備えて構成
される。そのため、それら一対の電極22、22間に電
圧を印加して放電させる際には、対向する電極22に向
かって突き出したその凸部40に電界が集中して放電が
生じ易くなって放電開始電圧が低下させられる。したが
って、放電ガスの封入圧力を比較的高くしても放電開始
電圧が低い値に留められるため、平面型蛍光灯10のガ
ス圧を十分に高くして一層高い輝度延いては高い発光効
率を得ることができる。このとき、上記凸部40に放電
集中することとなるが、凸部40は対向面38、38上
に略一様に分布するため電極22全体としては略一様な
放電が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面型放電灯に関
し、特にその電極形状の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、液晶テレビやノート型コンピュ
ータの液晶パネル等の高輝度を要求される液晶表示装置
には、透過型液晶パネルの背面から照射するバック・ラ
イトが備えられている。従来、このようなバック・ライ
トとしては、液晶パネルの背面側に配置された浅皿状容
器内に備えられた蛍光管の光を拡散板を通してその液晶
パネルに照射する直下型や、液晶パネルの背面側に導光
板を配置してその側方に備えられた蛍光管の光をその導
光板を通して照射するサイド・ライト型等が用いられて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような液晶表示
装置では、装置全体を薄型化するためにバック・ライト
も可及的に薄くされることが望まれているが、その一方
で、バック・ライトには、パネル全面を一様な輝度で照
射できること、および液晶パネルの高階調表示を可能と
するために高輝度であることが要求される。この場合に
おいて、上記の直下型バック・ライトは、薄型化するほ
ど光の拡散が困難になって輝度ムラが生じ易く、一方、
サイド・ライト型では、薄型化するほど導光板による光
の利用効率が低下して高輝度を得ることが困難になると
いう問題がある。そのため、近年では、液晶パネルの背
面全面に亘って一様な輝度で発光する平面型放電灯(平
面型ランプ)をバック・ライトとして用いることが考え
られている。
【0004】上記の平面型放電灯は、例えば、特開昭6
1−7559号公報等に記載されるように全体が平箱状
を成すものである。この平面型放電灯は、一対の平行平
板間に形成されて放電ガスが封入された偏平な放電空間
と、その放電空間内において対向する一対の内壁面のそ
れぞれに沿ってその内壁面の略全長に亘る長さに設けら
れた放電電極とを備え、それら放電電極間で上記一対の
平行平板の面方向に沿って繰り返し放電させることによ
り、放電空間内に封入されている放電ガスの発光或いは
一対の平行平板の内面に固着されている蛍光体層の発光
をそれら一対の平行平板の一方を通して照射するように
なっている。
【0005】ところで、上記のような平面型放電灯にお
いては、放電空間内に封入された放電ガスの圧力が高い
ほど発光効率および輝度が高められ且つ寿命も長くなる
ことが知られており、これらの面からはガス圧が可及的
に高く設定されることが望まれるが、ガス圧の上昇は同
時に放電開始電圧の上昇を招く。そのため、上記ガス圧
は駆動電圧を考慮して放電開始電圧がそれよりも十分に
低くなるように、比較的低い値に設定する必要があっ
た。因みに、例えば駆動電圧が1000(V) 程度の場合には
ガス圧は 100(Torr)[=133(hPa)]程度以下である。な
お、一般照明用の蛍光灯等の放電灯においても、空間に
おいて照明の占める体積を少なくするために厚さが可及
的に薄くされることが望まれているが、同時に装飾性を
高める目的で照明の全面が一様な輝度で発光することが
望まれる。そのため、このような用途においても、高い
発光効率および高輝度で輝度ムラのない平面型放電灯が
同様に求められている。
【0006】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、一層発光効率が高い平面
型放電灯を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本発明の要旨とするところは、一対の平行平板間に
形成されて所定の放電ガスを封入された偏平な放電空間
と、それら一対の平行平板の面方向に沿って放電するよ
うにその放電空間内において対向する一対の内壁面のそ
れぞれに沿って設けられた放電電極とを備え、それら一
対の平行平板の少なくとも一方から光を照射する形式の
平面型放電灯であって、(a) 前記放電電極は、相互の対
向面の少なくとも一方に略一様に分布する凹凸を備えて
いることにある。
【0008】
【発明の効果】このようにすれば、平面型放電灯の放電
空間内に備えられた放電電極は、相互の対向面の少なく
とも一方に略一様に分布する凹凸を備えて構成される。
そのため、少なくとも一方の放電電極の対向面には凹凸
が備えられることから、それら放電電極間に電圧を印加
して放電させる際には、その凹凸のうちの対向する電極
に向かって突き出した凸部に電界が集中して放電が生じ
易くなって放電開始電圧が低下させられる。したがっ
て、放電ガスの封入圧力を比較的高くしても放電開始電
圧が比較的低い値に留められるため、平面型放電灯のガ
ス圧を十分に高くして一層高い発光効率を得ることがで
きる。このとき、上記凸部に放電集中することとなる
が、凹凸は対向面上に略一様に分布するため電極全体と
しては略一様な放電が得られる。
【0009】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記の凹凸は、
前記放電電極の対向面のそれぞれに備えられる。このよ
うにすれば、対向して設けられた放電電極の対向面のそ
れぞれに凹凸が備えられていることから、一層放電が生
じ易くなる。
【0010】また、好適には、前記放電電極は、前記対
向面上において前記凹凸を形成する凸部が、その基端部
から先端部に向かうに従って断面積が小さくなる形状を
有するものである。このようにすれば、放電電極の対向
面上の凸部は、基端部から先端部に向かうに従って断面
積が小さくなるため、凸部は先端部ほど小断面積である
ことから、その先端部に電界集中し易くなって一層放電
が生じ易くなる。
【0011】また、好適には、前記放電電極は、前記一
対の平行平板の面方向に沿った断面において前記対向面
が鋸歯状を成すものである。このようにすれば、放電電
極の対向面が鋸歯状に形成されるため、尖鋭な形状を成
すその鋸歯状の凸部先端に電界集中して一層放電が生じ
易くなる。
【0012】また、好適には、前記放電電極は、前記一
対の平行平板の一方から他方に向かう厚み方向において
一様な断面を備えたものである。このようにすれば、放
電電極の対向面が前記内壁面に沿った長手方向において
凹凸が繰り返し現れる平面形状に形成されることから、
プレスによる打ち抜き加工等の簡単な加工方法で凹凸を
備えた放電電極を製造し得る。
【0013】また、好適には、前記放電空間に面する前
記一対の平行平板の内面には紫外線で励起発光させられ
る蛍光体層が設けられる。このようにすれば、ガス放電
によって生じた紫外線で蛍光体層が励起されて発光させ
られることから、輝度ムラがなく高輝度で発光効率が高
い平面型蛍光灯が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において
各部の寸法比等は必ずしも正確に描かれていない。
【0015】図1は、本発明の平面型放電灯の一実施例
の平面型蛍光灯10の分解斜視図である。図において、
平面型蛍光灯10は、例えば35(mm)×30(mm)×厚さ4(m
m) 程度の寸法を備えた平箱状を成すものであって、互
いに平行に設けられた前面ガラス板12および背面ガラ
ス板14がスペーサ16を介して周縁部においてフリッ
ト・ガラス18で接合されることによって気密に形成さ
れた放電空間20を備え、その放電空間20内にはスペ
ーサ16の一対の短辺に沿ってそれぞれ伸びる一対の電
極22、22が設けられている。上記放電空間20内に
は、例えばアルゴン・ガスや水銀等の放電ガスが150(To
rr)[=200(hPa)] 程度の圧力で封入されている。また、
上記の電極22、22には、それぞれ放電空間20内か
ら外部に貫通して設けられてそれらに給電するためのリ
ード24、24が備えられている。なお、図において2
6は、後述の製造工程において放電空間20を形成した
後に内部から排気し且つ放電ガスを封入するために備え
られた排気管である。本実施例においては、上記のガラ
ス板12、14が一対の平行平板に、電極22、22が
放電電極にそれぞれ相当する。
【0016】上記の前面ガラス板12および背面ガラス
板14は、例えば何れもソーダ・ガラス等から成る透明
ガラス板であって、例えば、それぞれ35(mm)×30(mm)×
厚さ1.0(mm) 程度の寸法を備えている。これらガラス板
12、14の放電空間20側の内面28、30には、ス
ペーサ16の内周側と成る中央部分にそれぞれ蛍光体層
32、30が固着されている。この蛍光体層32は、紫
外線励起によって白色或いは昼光色に発光させられる蛍
光体粉末が、例えば 50(μm)程度の厚さで設けられたも
のである。また、上記のスペーサ16は、ガラス板1
2、14と同様にソーダ・ガラス等から成るものであっ
て、厚さ2.0(mm) 程度、外周面の平面寸法が35(mm)×30
(mm)程度すなわちガラス板12、14と同様、放電空間
20の内壁面を形成する内周面34の平面寸法が31(mm)
×26(mm)程度の大きさを有している。したがって、スペ
ーサ16は、その長手方向に垂直な断面が2.0(mm) ×2.
0(mm) ×2.0(mm) 程度の寸法の一様な形状を備えてい
る。なお、スペーサ16の一方の長辺には、前記排気管
26を放電空間20内から外部に貫通した状態で取り付
けるための非連続部36が備えられている。
【0017】また、前記の電極22、22は、例えば4
26合金(Ni 42 , Cr 6, 残部Fe)等のステンレス鋼や
鉄−ニッケル合金等から成る冷陰極であって、0.5(mm)
程度の一様な厚さを備えて24(mm)程度の長さに形成さ
れ、互いに対向する位置に備えられた対向面38、38
が鋸歯状を成している。この電極22の対向面38に
は、図2に平面形状の要部を拡大して示すように、高さ
h=1(mm) 程度の三角形状の凸部40がp=1(mm) 程度
の中心間隔(ピッチ)を以て内周面34に沿った長手方
向において周期的に繰り返し現れるように一直線上に並
んで設けられている。すなわち、電極22、22は、ガ
ラス板12、14の面方向に沿った断面において対向面
38、38がそれぞれ鋸歯状を成すものであり、換言す
ればその対向面38、38に一様に分布する凹凸を有し
て構成される。また、電極22は一様な厚さであること
から、凸部40は、その基端部から先端部に向かうに従
って断面積が小さくなる形状を備えている。なお、図1
においては厚みが誇張して描かれているが、上記のよう
に電極22は十分に薄いものであることから、スペーサ
16と背面ガラス板14とをフリット・ガラス18で封
着した状態において相互の間には隙間は生じない。
【0018】ところで、上記の平面型蛍光灯10は、例
えば以下のようにして製造される。先ず、前記のガラス
板12、14、スペーサ16、排気管26、および電極
22、22をそれぞれ用意する。なお、電極22は、例
えばプレス成形によって前記の形状に加工され、更に前
記リード24が予め固着される。次いで、ガラス板1
2、14の内面28、30に蛍光体ペーストの塗布およ
び乾燥を施すこと等によって前記蛍光体層32をそれぞ
れ設ける。そして、スペーサ16の上下両面にフリット
・ガラス・ペーストを塗布し、スペーサ16と背面ガラ
ス板14との間に電極22のリード24が挟まれるよう
にガラス板12、14、およびスペーサ16を重ね合わ
せ、フリット・ガラス18の材質に応じて定められる所
定の温度で熱処理することによって、そのフリット・ガ
ラス18が溶融および硬化させられてガラス板12、1
4がスペーサ16を介して熱溶着される。なお、排気管
26は、上記各部材を重ね合わせる際に前記非連続部3
6に配置され、ガラス板12、14の接合と同時にフリ
ット・ガラス18によってその非連続部36に溶着され
る。これにより、ガラス板12、14の間に排気管26
だけを介して外部空間と連通させられる気密空間すなわ
ち前記放電空間20が形成される。その後、排気管26
を通して放電空間20内の空気を排出し放電ガスを所定
圧力で封入し、排気管26の先端を熱溶着によって密閉
することによって前記平面型蛍光灯10が得られる。
【0019】以上のように構成される平面型蛍光灯10
を使用するに際しては、例えばよく知られた高周波イン
バータ回路等を用いて一対の電極22、22間に数十(k
Hz)程度の高周波電圧を印加すると、電極22、22間
で放電が発生させられ、それによって生じた紫外線で内
面28、30上の蛍光体層32が励起発光させられて例
えば前面ガラス板12から光が照射される。このとき、
電極22の対向面38には凸部40が備えられているこ
とから、その凸部40の先端部に電界が集中して放電が
生じ易い。そのため、放電開始電圧が比較的低くなるこ
とから、平面型蛍光灯10では、前記のように放電空間
20内のガス圧が150(Torr) と高くされているにも拘わ
らず容易に放電が発生して高発光効率の発光が得られ
る。なお、このようにガス圧が高くされていることか
ら、凸部40の先端部に放電集中するにも拘わらず電極
22のスパッタは殆ど生じない。しかも、上記凸部40
は、電極22、22間の長手方向の全長に亘って、すな
わち電極22の対向面38の全域に亘って一様に分布し
て設けられていることから、その対向面38の全域にお
いて一様に放電が発生させられるため、平面型蛍光灯1
0の全面から略一様な輝度で(輝度ムラなく)光が照射
される。
【0020】因みに、下記の表1は、本実施例の平面型
蛍光灯10(本実施例)の駆動試験結果を、対向面38
が平坦な図3に示される電極42を電極22に代えて備
えた従来の平面型蛍光灯(比較例)の試験結果と共に示
すものである。なお、駆動条件は何れも同様であって、
DC/ACインバータへの入力電圧が6(V)程度にてイン
バータの発振周波数が15〜50(kHz) 程度の高周波であ
る。また、表1において、放電開始電圧は、インバータ
のアースと高圧出力部との間の電圧(すなわち電極2
2、22間に印加される電圧)を高圧プローブ(例えば
テクトロニクス社製P6015A)で測定した値であ
り、輝度は50(cm)程度離隔した位置において輝度計(例
えばトプコン社製BM−7)で測定した値である。ま
た、比較例の平面型蛍光灯は電極42が異なる他は本実
施例の平面型蛍光灯10と同様に構成されている。な
お、表1において「電流値」はインバータへの入力電流
値である。 [表1] 電極形状 放電開始電圧(V) 輝度(cd/m2) 電流値(A) 本実施例 鋸歯状 770 3950 0.143 比較例 平坦 930 3650 0.140
【0021】上記の試験結果から明らかなように、凸部
40を有する鋸歯状の電極22を備えた平面型蛍光灯1
0によれば、放電開始電圧が770(V)程度と低く、しかも
3950(cd/m2) 程度と高い輝度が得られる。すなわち、同
様な駆動条件で高輝度が得られることから、発光効率が
高められている。なお、このように輝度が向上するの
は、放電開始電圧が低下させられた結果、放電延いては
発光が速やかに生じることから、実質的な発光時間が増
大するためと考えられる。また、上記の表1において、
同様な駆動条件であるにも拘わらず本実施例の方が僅か
にインバータへの入力電流値が増大していることも、放
電時間および発光時間の増大に起因するものと推定され
る。因みに、平面型蛍光灯10を点灯させるための駆動
回路の電圧は、通常は例えば1000(V) 程度に設定される
ことから、上記比較例のように放電開始電圧が930(V)程
度と高い場合には設定印加電圧との差が過小となるた
め、安定して駆動することが困難である。このため、上
記比較例の構成の場合には、ガス圧を例えば100(Torr)
以下に設定して放電開始電圧を引き下げる必要があるこ
とから、実用上は得られる輝度および発光効率が上記の
試験結果よりも一層低くなる。
【0022】要するに、本実施例によれば、平面型蛍光
灯10の放電空間20内に備えられた一対の電極22、
22は、相互の対向面38、38のそれぞれに略一様に
分布する凸部40を備えて構成される。そのため、それ
ら一対の電極22、22間に電圧を印加して放電させる
際には、対向する電極22に向かって突き出したその凸
部40に電界が集中して放電が生じ易くなって放電開始
電圧が低下させられる。したがって、実施例で示したよ
うに放電ガスの封入圧力を150(Torr) 程度と高くしても
放電開始電圧が770(V)程度と低い値に留められるため、
平面型蛍光灯10のガス圧を十分に高くして一層高い輝
度延いては高い発光効率を得ることができる。このと
き、上記凸部40に放電集中することとなるが、凸部4
0は対向面38、38上に略一様に分布するため電極2
2全体としては略一様な放電が得られる。
【0023】また、本実施例においては、前記一対の電
極22、22は、前記対向面38、38上に凹凸を形成
する前記凸部40が、その基端部から先端部に向かうに
従って断面積が小さくなる形状を有する。そのため、凸
部40は先端部ほど小断面積であることから、その先端
部に電界集中し易くなって一層放電が生じ易い。
【0024】また、本実施例においては、前記一対の電
極22、22は、前記ガラス平板12、14の面方向に
沿った断面において前記対向面38、38が鋸歯状を成
している。そのため、一対の電極22、22の対向面3
8、38が鋸歯状に形成されるため、尖鋭な形状を成す
その鋸歯状の凸部40先端に電界集中して一層放電が生
じ易い。
【0025】また、本実施例においては、前記一対の電
極22、22は、前記ガラス平板12、14の一方から
他方に向かう厚み方向において一様な断面を備えてい
る。そのため、一対の電極22、22の対向面38、3
8が前記内周面34に沿った長手方向において凸部40
が繰り返し現れる平面形状に形成されることから、プレ
スによる打ち抜き加工等の簡単な加工方法で凸部40を
備えた電極22を製造し得る。
【0026】また、本実施例においては、前記放電空間
20に面する前記ガラス平板12、14の内面28、3
0には紫外線で励起発光させられる蛍光体層32が設け
られる。そのため、前述のようにガス放電によって生じ
た紫外線で蛍光体層32が励起されて発光させられるこ
とから、輝度ムラがなく高輝度で発光効率が高い平面型
蛍光灯10が得られる。
【0027】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
4は、前記電極22に代えて用いられ得る電極44を示
す斜視図である。図において、電極44は電極22と同
様な材質で構成され且つ0.5(mm) 程度の一様な厚さを備
えたものであるが、放電空間20内において他方の電極
44側に向かう対向面46には複数個の凸部48が備え
られている。この凸部48は、電極44の長手方向にお
ける長さがw=4(mm)程度の一様な幅寸法で高さhが2(m
m) 程度の矩形の平面形状を備えたものであって、その
長手方向に沿って4(mm) 程度の間隔gで、すなわち8(m
m) 程度の一様な中心間隔(ピッチ)pで一直線上に並
んで設けられている。なお、凸部48の幅寸法が対向し
て位置する他方の電極44から離隔する方向において一
様であることから、先端部および基端部における幅寸法
は何れもw=4(mm) 程度である。本実施例においては、
上記凸部48が設けられることによって対向面46に一
様に分布する凹凸が形成されている。
【0028】前記の平面型蛍光灯10に上記の電極44
を用いた場合にも、前記電極22が用いられる場合と同
様に、図3に示される従来の電極42が用いられる場合
に比較して放電開始電圧を低下させ且つ輝度を向上させ
る効果が得られる。例えば、前記表1に示される試験と
同様な駆動条件で試験した結果によれば、放電開始電圧
が830(V)程度と低く、輝度が3900(cd/m2) 程度と高い値
が得られた。すなわち、本実施例の電極44のように、
基端部から先端部に向かって一様な断面を備えて尖鋭で
はない凸部46を備える場合にも、凸部40の場合ほど
ではないが電界集中して放電が生じ易くなるため、同様
な効果が得られるのである。なお、上記電極44を用い
た場合にはインバータへの入力電流値は0.142(A)程度で
あり、この場合にも電極42に対して僅かながらも増大
が認められた。
【0029】図5は、更に他の電極形状を説明する図で
ある。図において、電極50も同様に電極22に代えて
平面型蛍光灯10に用いられ得るものであって同様な厚
みを備えているが、その対向面52には、略一様に分布
する多数の微小突起54が備えられている。この微小突
起54は、例えば0.2(mm) 程度の高さを有するものであ
って、例えば対向面52をエッチング処理することによ
って形成されたものである。このため、対向面52は、
その厚み方向には一様な断面を備えていない。このよう
にエッチング処理等によって形成された微小突起54が
設けられる場合にも、その微小突起54に電界集中して
放電が生じ易くなるため、前述の電極22、44の場合
と同様に放電開始電圧を低下させ且つ輝度を向上させる
効果が得られる。
【0030】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0031】例えば、実施例においては、本発明が蛍光
体層32を備えた平面型蛍光灯10に適用された場合に
ついて説明したが、蛍光体層32を備えない水銀灯、ナ
トリウム放電灯、ネオン・ランプ等の他の形式の放電灯
が応用された平面型放電灯にも本発明は同様に適用され
る。
【0032】また、実施例においては、図2等に示され
るように基端部から先端部に向かうに従って断面積の小
さくなる凸部22や、図4に示されるように基端部から
先端部に向かう一様な断面を備えた凸部44が対向面3
8、46等に備えられていたが、反対に基端部側ほど断
面積が小さい形状の凸部が備えられていてもその先端部
に放電集中し得ることから同様な効果が得られる。
【0033】また、図2および図4等に示される実施例
においては、凸部40、48が電極22、44の長手方
向に沿って一列に配列されていたが、凸部は厚み方向に
おいて複数列に備えられていてもよい。
【0034】また、図2に示される凸部40はその先端
部が尖鋭に形成されていたが、先端部が曲面で構成され
ている場合にも同様な効果を得ることができる。
【0035】また、実施例に示した凸部22等の寸法、
形状等は一例であって、所望の放電開始電圧や輝度が得
られるように適宜変更することができる。
【0036】また、実施例においては一対の電極22、
22等のそれぞれの対向面38、38等に何れも凸部2
2等が備えられていたが、少なくとも一方の対向面38
等に凸部22等が備えられていればその一方の凸部22
等への電界集中に基づき放電が生じ易くなって本発明の
効果が得られる。
【0037】また、実施例においては、電極材料として
ステンレス鋼や鉄−ニッケル合金等が用いられていた
が、その材料は所望の放電特性や耐久性が得られるよう
に適宜定められる。
【0038】また、実施例においては、放電空間20を
形成するための一対の平行平板が何れもソーダ・ガラス
から構成されていたが、その材料は他のガラス材料、セ
ラミックス、ホウロウ等の電気絶縁性材料から適宜選択
される。なお、光を照射するために一対の平行平板の少
なくとも一方は透光性の高い材料で構成する必要がある
ため、少なくとも一方がガラスから構成されることが望
ましい。
【0039】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の平面型蛍光灯の構成を示す
分解斜視図である。
【図2】図1の平面型蛍光灯の電極の要部拡大図であ
る。
【図3】従来の電極の形状を説明する図である。
【図4】本発明の他の実施例の電極形状を示す斜視図で
ある。
【図5】本発明の更に他の実施例の電極形状を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10:平面型蛍光灯(平面型放電灯) {12:前面ガラス板、14:背面ガラス板}(一対の
平行平板) 20:放電空間 22:電極(放電電極) 38:対向面 40:凸部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の平行平板間に形成されて所定の放
    電ガスを封入された偏平な放電空間と、該一対の平行平
    板の面方向に沿って放電するように該放電空間内におい
    て対向する一対の内壁面のそれぞれに沿って設けられた
    放電電極とを備え、該一対の平行平板の少なくとも一方
    から光を照射する形式の平面型放電灯であって、 前記放電電極は、相互の対向面の少なくとも一方に略一
    様に分布する凹凸を有することを特徴とする平面型放電
    灯。
  2. 【請求項2】 前記放電電極は、前記対向面上において
    前記凹凸を形成する凸部が、その基端部から先端部に向
    かうに従って断面積が小さくなる形状を有するものであ
    る請求項1の平面型放電灯。
  3. 【請求項3】 前記放電電極は、前記一対の平行平板の
    面方向に沿った断面において前記対向面が鋸歯状を成す
    ものである請求項1の平面型放電灯。
JP26642097A 1997-09-30 1997-09-30 平面型放電灯 Pending JPH11111218A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030062141A (ko) * 2002-01-16 2003-07-23 삼성전자주식회사 방전공간이 분할된 평판 형광램프
KR100741898B1 (ko) * 2000-12-22 2007-07-24 엘지.필립스 엘시디 주식회사 평판형 형광램프 및 그 제조방법
US7605527B2 (en) 2004-05-31 2009-10-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Discharge lamp and discharge electrode having an electron-emitting layer including a plurality of protrusions separated by grooves
US8304998B2 (en) 2007-12-14 2012-11-06 Koninklijke Philips Electronics N.V. Dimmable light generating device
US8487540B2 (en) 2007-12-14 2013-07-16 Koninklijke Philips Electronics N.V. Variable light-level production using different dimming modes for different light-output ranges

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