JPH11110750A - 記録ディスクの製造方法,その製造装置及び記録ディスク - Google Patents
記録ディスクの製造方法,その製造装置及び記録ディスクInfo
- Publication number
- JPH11110750A JPH11110750A JP27113197A JP27113197A JPH11110750A JP H11110750 A JPH11110750 A JP H11110750A JP 27113197 A JP27113197 A JP 27113197A JP 27113197 A JP27113197 A JP 27113197A JP H11110750 A JPH11110750 A JP H11110750A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic disk
- magnetic
- protrusion
- disk
- projection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、記録ディスクの製造時に表面
に形成される微小な突起を除去することができる記録デ
ィスクの製造方法,この記録ディスクの製造方法に用い
られる製造装置及びこの記録ディスクの製造方法に基づ
いて製造された記録ディスクを提供することにある。 【解決手段】浮上特性測定用ヘッド30に取り付けられ
たピエゾ素子36により、磁気ディスク10の表面に形
成された突起部に浮上特性測定用ヘッド30が衝突する
ときのアコースティックエミッションを検出し、突起部
の位置を検出する。検出された突起部に対して、レーザ
ー光発振器50からレーザ光を照射して、除去する。
に形成される微小な突起を除去することができる記録デ
ィスクの製造方法,この記録ディスクの製造方法に用い
られる製造装置及びこの記録ディスクの製造方法に基づ
いて製造された記録ディスクを提供することにある。 【解決手段】浮上特性測定用ヘッド30に取り付けられ
たピエゾ素子36により、磁気ディスク10の表面に形
成された突起部に浮上特性測定用ヘッド30が衝突する
ときのアコースティックエミッションを検出し、突起部
の位置を検出する。検出された突起部に対して、レーザ
ー光発振器50からレーザ光を照射して、除去する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ディスクの製
造方法,その製造装置及び記録ディスクに係り、特に、
磁気ディスクのようにディスクに対する記録ヘッドの浮
上量の低い記録ディスクの製造方法,その製造装置及び
記録ディスクに関する。
造方法,その製造装置及び記録ディスクに係り、特に、
磁気ディスクのようにディスクに対する記録ヘッドの浮
上量の低い記録ディスクの製造方法,その製造装置及び
記録ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の磁気ディスク装置における磁気ヘ
ッドの浮上量の低下は著しく、現在では50nmのもの
まで市販され始めている。また、テラストアと称される
ニアフィールド光記録によるディスク装置においても、
記録ヘッドの浮上量は低いものである。
ッドの浮上量の低下は著しく、現在では50nmのもの
まで市販され始めている。また、テラストアと称される
ニアフィールド光記録によるディスク装置においても、
記録ヘッドの浮上量は低いものである。
【0003】記録ヘッドの低浮上化に伴って、記録ディ
スクの製造過程においてディスク表面に形成される突起
部が低浮上化の障害となってきている。一般に、磁気デ
ィスクの製造工程においては、クリーンルーム等を使用
することにより、低浮上化の妨げになる異物の混入の可
能性を排除するよう努力している。しかしながら、磁性
膜の成膜中に、微小な塵芥が不可避的に混入する場合が
あり、磁気ディスクの表面に突起部を形成される。塵芥
等の異物の上に磁性膜が形成されると、製造後にデータ
を書き込み、さらに再生するR/W検査の段階ではエラ
ーが発生しないが、その後データのR/Wを繰り返す内
に、磁気ヘッドが突起部に衝突し、表面の磁性膜を次第
に剥すことになるため、既に書き込まれたデータが失わ
れることになる。
スクの製造過程においてディスク表面に形成される突起
部が低浮上化の障害となってきている。一般に、磁気デ
ィスクの製造工程においては、クリーンルーム等を使用
することにより、低浮上化の妨げになる異物の混入の可
能性を排除するよう努力している。しかしながら、磁性
膜の成膜中に、微小な塵芥が不可避的に混入する場合が
あり、磁気ディスクの表面に突起部を形成される。塵芥
等の異物の上に磁性膜が形成されると、製造後にデータ
を書き込み、さらに再生するR/W検査の段階ではエラ
ーが発生しないが、その後データのR/Wを繰り返す内
に、磁気ヘッドが突起部に衝突し、表面の磁性膜を次第
に剥すことになるため、既に書き込まれたデータが失わ
れることになる。
【0004】そこで、従来は、例えば、特公平6−52
568号公報に記載されているように、磁気ディスクの
最終工程において研磨テープを磁気ディスクの表面に軽
く接触させ、表面の異物をクリーニングする方法が用い
られていた。異物及びこの表面の磁性膜を予め取り除い
ておくことにより、R/W検査ではエラー領域として認
識されるが、エラー領域の個数がディスク1面当たり所
定の個数以下であればエラー保証の点では問題とはなら
ないものである。
568号公報に記載されているように、磁気ディスクの
最終工程において研磨テープを磁気ディスクの表面に軽
く接触させ、表面の異物をクリーニングする方法が用い
られていた。異物及びこの表面の磁性膜を予め取り除い
ておくことにより、R/W検査ではエラー領域として認
識されるが、エラー領域の個数がディスク1面当たり所
定の個数以下であればエラー保証の点では問題とはなら
ないものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】磁気ヘッドの浮上量が
高いときには、従来の研磨テープを用いる方法でも、磁
気ディスク上に形成された突起の除去は充分に行われて
いた。しかしながら、近年、磁気ヘッドの浮上量が低く
なると、従来の研磨テープによる方法では、除去しきれ
ない突起があることが判明した。磁気ディスクの製造時
の浮上保証としては、磁気ディスク表面に、磁気ヘッド
が衝突するような突起が1個もないことが必要である。
しかしながら、磁気ヘッドの浮上量が低くなると、除去
しきれない突起があるため、磁気ディスクの製造時の歩
留まりが低下することになる。
高いときには、従来の研磨テープを用いる方法でも、磁
気ディスク上に形成された突起の除去は充分に行われて
いた。しかしながら、近年、磁気ヘッドの浮上量が低く
なると、従来の研磨テープによる方法では、除去しきれ
ない突起があることが判明した。磁気ディスクの製造時
の浮上保証としては、磁気ディスク表面に、磁気ヘッド
が衝突するような突起が1個もないことが必要である。
しかしながら、磁気ヘッドの浮上量が低くなると、除去
しきれない突起があるため、磁気ディスクの製造時の歩
留まりが低下することになる。
【0006】本発明者らは、磁気ディスクの表面に形成
される突起について検討したところ、突起の高さが高
く、研磨テープで除去可能な突起は、磁気ディスク表面
に付着した塵芥等によるものであることが判明した。一
方、高さの低い突起は、磁気ディスク基板自体の微小な
盛り上がりによるものや、磁気ディスク基板と媒体膜と
の間に入った微小な異物,例えば、磁気ディスク基板の
洗浄工程で用いられる洗剤等による媒体膜の微小な盛り
上がりであることが判明した。これらの微小な盛り上が
りに対しては、従来の研磨テープを用いて突起を除去し
ようとすると、負荷荷重を増加させる方法が考えられた
が、この方法では、媒体膜の他の部分まで研磨してしま
うことになる。
される突起について検討したところ、突起の高さが高
く、研磨テープで除去可能な突起は、磁気ディスク表面
に付着した塵芥等によるものであることが判明した。一
方、高さの低い突起は、磁気ディスク基板自体の微小な
盛り上がりによるものや、磁気ディスク基板と媒体膜と
の間に入った微小な異物,例えば、磁気ディスク基板の
洗浄工程で用いられる洗剤等による媒体膜の微小な盛り
上がりであることが判明した。これらの微小な盛り上が
りに対しては、従来の研磨テープを用いて突起を除去し
ようとすると、負荷荷重を増加させる方法が考えられた
が、この方法では、媒体膜の他の部分まで研磨してしま
うことになる。
【0007】なお、以上の説明は磁気ディスクについて
であるが、ニアフィールド光記録によるディスク装置に
おいても、記録ヘッドの浮上量は低いため、同様の問題
は発生するものである。
であるが、ニアフィールド光記録によるディスク装置に
おいても、記録ヘッドの浮上量は低いため、同様の問題
は発生するものである。
【0008】本発明の目的は、記録ディスクの製造時に
表面に形成される微小な突起を除去することができる記
録ディスクの製造方法,この記録ディスクの製造方法に
用いられる製造装置及びこの記録ディスクの製造方法に
基づいて製造された記録ディスクを提供することにあ
る。
表面に形成される微小な突起を除去することができる記
録ディスクの製造方法,この記録ディスクの製造方法に
用いられる製造装置及びこの記録ディスクの製造方法に
基づいて製造された記録ディスクを提供することにあ
る。
【0009】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、基板上に
記録膜の形成された記録ディスクの製造方法において、
上記記録ディスクの表面に形成された突起部を検出し、
検出された突起部に対してエネルギービームを照射し
て、この突起部を除去するようにしたものである。かか
る方法により、記録ディスクの製造時に表面に形成され
る微小な突起を除去し得るものとなる。
記録膜の形成された記録ディスクの製造方法において、
上記記録ディスクの表面に形成された突起部を検出し、
検出された突起部に対してエネルギービームを照射し
て、この突起部を除去するようにしたものである。かか
る方法により、記録ディスクの製造時に表面に形成され
る微小な突起を除去し得るものとなる。
【0010】(2)上記目的を達成するために、本発明
は、基板上に記録膜の形成された記録ディスクの表面に
形成された突起部を検出する検出手段と、この検出手段
によって検出された突起部に対してエネルギービームを
照射して、この突起部を除去する除去手段とを備えるよ
うにしたものである。かかる構成により、記録ディスク
の製造時に表面に形成される微小な突起をも容易に除去
し得るものとなる。
は、基板上に記録膜の形成された記録ディスクの表面に
形成された突起部を検出する検出手段と、この検出手段
によって検出された突起部に対してエネルギービームを
照射して、この突起部を除去する除去手段とを備えるよ
うにしたものである。かかる構成により、記録ディスク
の製造時に表面に形成される微小な突起をも容易に除去
し得るものとなる。
【0011】(3)上記目的を達成するために、本発明
は、基板上に記録膜の形成された記録ディスクにおい
て、上記記録膜の一部が、その表面に照射されたエネル
ギービームによって除去されているものである。かかる
構成により、記録ディスクの製造時に表面に形成される
微小な突起をも容易に除去し、歩留まりよく記録ディス
クを得られるものとなる。
は、基板上に記録膜の形成された記録ディスクにおい
て、上記記録膜の一部が、その表面に照射されたエネル
ギービームによって除去されているものである。かかる
構成により、記録ディスクの製造時に表面に形成される
微小な突起をも容易に除去し、歩留まりよく記録ディス
クを得られるものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を用いて、本発
明の一実施形態による磁気ディスクの製造方法,その製
造装置及び磁気ディスクについて説明する。最初に、図
1を用いて、本発明の一実施形態による磁気ディスク製
造装置の全体構成について説明する。
明の一実施形態による磁気ディスクの製造方法,その製
造装置及び磁気ディスクについて説明する。最初に、図
1を用いて、本発明の一実施形態による磁気ディスク製
造装置の全体構成について説明する。
【0013】磁気ディスク10は、回転モーター20の
スピンドル22に取り付けられており、回転モーター2
0によって回転される。回転モーター20の回転数は、
モーター制御回路24によって制御される。モーター制
御回路24は、エンコーダを備えており、エンコーダ
は、基準位置からの回転角度情報θを演算回路40に出
力する。回転モーター20は、ベース26に固定されて
いる。
スピンドル22に取り付けられており、回転モーター2
0によって回転される。回転モーター20の回転数は、
モーター制御回路24によって制御される。モーター制
御回路24は、エンコーダを備えており、エンコーダ
は、基準位置からの回転角度情報θを演算回路40に出
力する。回転モーター20は、ベース26に固定されて
いる。
【0014】磁気ディスク10は、予めテクスチャ処
理,洗浄,基板加熱,クロム(Cr)下地膜形成,コバ
ルト(Co)磁性膜形成及びカーボン(C)保護膜形成
の各工程を経て、媒体膜である磁性膜や保護膜が形成さ
れたものである。
理,洗浄,基板加熱,クロム(Cr)下地膜形成,コバ
ルト(Co)磁性膜形成及びカーボン(C)保護膜形成
の各工程を経て、媒体膜である磁性膜や保護膜が形成さ
れたものである。
【0015】磁気ディスク10が回転モーター20によ
って回転されるとき発生する負圧によって、磁気ディス
ク10の表面には、浮上特性測定用ヘッド30が所定の
浮上量で浮上している。浮上特性測定用ヘッド30は、
通常の記録再生用の磁気ヘッドと同様に、負圧スライダ
を有しているが、データの記録/再生は不要であるた
め、磁気トランスデューサは備えていない。浮上特性測
定用ヘッド30は、位置決め機構32によって、磁気デ
ィスク10の半径方向の位置決めを行う。位置決め機構
32は、通常の記録再生用磁気ヘッドにおける位置決め
機構と同様に、例えば、ボイスコイルモーターのような
回転アクチュエータと、この回転アクチュエータに一端
を支持されたキャリッジとによって構成される。浮上特
性測定用ヘッド30は、キャリッジの他端に固定保持さ
れている。通常の記録再生用の磁気ヘッドの浮上量が5
0nmの場合、浮上特性測定用ヘッド30の浮上量は、
これよりも低いものと設定されており、例えば、30n
mとしている。通常の記録再生用の磁気ヘッドの浮上量
が50nmの場合、浮上特性測定用ヘッド30の浮上量
は、25nm〜30nmとする。即ち、浮上特性測定用
ヘッド30の浮上量は、通常の記録再生用の磁気ヘッド
の浮上量の50%〜60%の高さとしている。
って回転されるとき発生する負圧によって、磁気ディス
ク10の表面には、浮上特性測定用ヘッド30が所定の
浮上量で浮上している。浮上特性測定用ヘッド30は、
通常の記録再生用の磁気ヘッドと同様に、負圧スライダ
を有しているが、データの記録/再生は不要であるた
め、磁気トランスデューサは備えていない。浮上特性測
定用ヘッド30は、位置決め機構32によって、磁気デ
ィスク10の半径方向の位置決めを行う。位置決め機構
32は、通常の記録再生用磁気ヘッドにおける位置決め
機構と同様に、例えば、ボイスコイルモーターのような
回転アクチュエータと、この回転アクチュエータに一端
を支持されたキャリッジとによって構成される。浮上特
性測定用ヘッド30は、キャリッジの他端に固定保持さ
れている。通常の記録再生用の磁気ヘッドの浮上量が5
0nmの場合、浮上特性測定用ヘッド30の浮上量は、
これよりも低いものと設定されており、例えば、30n
mとしている。通常の記録再生用の磁気ヘッドの浮上量
が50nmの場合、浮上特性測定用ヘッド30の浮上量
は、25nm〜30nmとする。即ち、浮上特性測定用
ヘッド30の浮上量は、通常の記録再生用の磁気ヘッド
の浮上量の50%〜60%の高さとしている。
【0016】位置決め機構32は、位置決め制御回路3
4によって制御されており、磁気ディスク10に対する
浮上特性測定用ヘッド30の半径方向の位置を制御して
いる。位置決め制御回路34は、磁気ディスク10に対
する浮上特性測定用ヘッド30の半径方向の位置を示す
半径位置情報rを、演算回路40に出力する。
4によって制御されており、磁気ディスク10に対する
浮上特性測定用ヘッド30の半径方向の位置を制御して
いる。位置決め制御回路34は、磁気ディスク10に対
する浮上特性測定用ヘッド30の半径方向の位置を示す
半径位置情報rを、演算回路40に出力する。
【0017】浮上特性測定用ヘッド30には、アコース
ティックエミッション検出用のピエゾ素子36が装着さ
れている。磁気ディスク10を回転モーター20によっ
て回転させた場合、磁気ディスク10の表面に高さ30
nm以上の突起部がある場合、浮上特性測定用ヘッド3
0がこの突起部に衝突した際に、音波(アコースティッ
クエミッション)が発生する。ピエゾ素子36は、アコ
ースティックエミッション検出回路38に接続されてお
り、アコースティックエミッション検出回路38は、浮
上特性測定用ヘッド30が突起部に衝突した際に発生す
る音波を電気信号として検出し、演算回路40に出力す
る。
ティックエミッション検出用のピエゾ素子36が装着さ
れている。磁気ディスク10を回転モーター20によっ
て回転させた場合、磁気ディスク10の表面に高さ30
nm以上の突起部がある場合、浮上特性測定用ヘッド3
0がこの突起部に衝突した際に、音波(アコースティッ
クエミッション)が発生する。ピエゾ素子36は、アコ
ースティックエミッション検出回路38に接続されてお
り、アコースティックエミッション検出回路38は、浮
上特性測定用ヘッド30が突起部に衝突した際に発生す
る音波を電気信号として検出し、演算回路40に出力す
る。
【0018】演算回路40は、アコースティックエミッ
ション検出回路38によって磁気ディスク10の表面の
突起部が検出された時点において位置決め制御回路34
から入力する半径位置情報rと、モーター制御回路24
から入力する回転角度情報θに基づいて、磁気ディスク
10の表面の突起部の位置を検出する。
ション検出回路38によって磁気ディスク10の表面の
突起部が検出された時点において位置決め制御回路34
から入力する半径位置情報rと、モーター制御回路24
から入力する回転角度情報θに基づいて、磁気ディスク
10の表面の突起部の位置を検出する。
【0019】ここで、図2を用いて、磁気ディスク上の
突起部の位置情報について説明する。
突起部の位置情報について説明する。
【0020】磁気ディスク10の上には、突起部100
が形成されており、この突起部100は、アコースティ
ックエミッション検出回路38によって検出される。一
方、磁気ディスク10で浮上している浮上特性測定用ヘ
ッド30の半径方向の位置情報rは、位置決め制御回路
34から入力する。また、モーター制御回路24が有し
ているエンコーダは、円盤に形成された複数のスリット
と、このスリットを挟んで配置されたフォトカプラ等で
構成され、回転モーター20の回転に応じてパルス信号
を出力するが、複数のスリットの内の1カ所のスリット
の幅を広くする等の方法で基準位置の信号が出力可能で
ある。従って、演算回路40は、基準位置からの回転角
度情報θを得ることができる。
が形成されており、この突起部100は、アコースティ
ックエミッション検出回路38によって検出される。一
方、磁気ディスク10で浮上している浮上特性測定用ヘ
ッド30の半径方向の位置情報rは、位置決め制御回路
34から入力する。また、モーター制御回路24が有し
ているエンコーダは、円盤に形成された複数のスリット
と、このスリットを挟んで配置されたフォトカプラ等で
構成され、回転モーター20の回転に応じてパルス信号
を出力するが、複数のスリットの内の1カ所のスリット
の幅を広くする等の方法で基準位置の信号が出力可能で
ある。従って、演算回路40は、基準位置からの回転角
度情報θを得ることができる。
【0021】演算回路40は、アコースティックエミッ
ション検出回路38によって磁気ディスク10の表面の
突起部100が検出された時点において位置決め制御回
路34から入力する半径位置情報rと、モーター制御回
路24から入力する回転角度情報θに基づいて、磁気デ
ィスク10の表面の突起部100の位置を検出する。
ション検出回路38によって磁気ディスク10の表面の
突起部100が検出された時点において位置決め制御回
路34から入力する半径位置情報rと、モーター制御回
路24から入力する回転角度情報θに基づいて、磁気デ
ィスク10の表面の突起部100の位置を検出する。
【0022】なお、図2(A)に示す例では、突起部1
00は1個としているが、複数個の場合でも同様にして
検出することができる。
00は1個としているが、複数個の場合でも同様にして
検出することができる。
【0023】さらに、図1において、本実施形態におい
ては、レーザー光発振器50を備えている。レーザー光
発振器50から発せられたレーザー光は、レーザ光照射
用光学系52を用いて、磁気ディスク10の表面に照射
される。磁気ディスク10の表面に照射されるレーザー
光は、磁気ディスク10の表面において結像するもので
もよく、また、平行ビームとして磁気ディスク10の表
面に照射されるものでもよい。磁気ディスク10の表面
におけるビーム径は、例えば、1μmとしている。ま
た、レーザー発振器50の出力は、例えば、100Wと
している。
ては、レーザー光発振器50を備えている。レーザー光
発振器50から発せられたレーザー光は、レーザ光照射
用光学系52を用いて、磁気ディスク10の表面に照射
される。磁気ディスク10の表面に照射されるレーザー
光は、磁気ディスク10の表面において結像するもので
もよく、また、平行ビームとして磁気ディスク10の表
面に照射されるものでもよい。磁気ディスク10の表面
におけるビーム径は、例えば、1μmとしている。ま
た、レーザー発振器50の出力は、例えば、100Wと
している。
【0024】位置決め機構54は、レーザ光照射用光学
系52を駆動して、磁気ディスク10に対するレーザビ
ームの半径方向の位置を制御する。位置決め機構54
は、例えば、光ディスク装置における光ピックアップの
ように、対物レンズをボイスコイルで駆動する機構から
なっている。
系52を駆動して、磁気ディスク10に対するレーザビ
ームの半径方向の位置を制御する。位置決め機構54
は、例えば、光ディスク装置における光ピックアップの
ように、対物レンズをボイスコイルで駆動する機構から
なっている。
【0025】レーザー光発振器50は、レーザー発振制
御回路56によってレーザ光の発振をオン・オフ制御さ
れる。また、位置決め制御回路58は、磁気ディスク1
0の表面に照射されるレーザー光の半径方向の位置を、
位置決め機構54を用いて制御する。
御回路56によってレーザ光の発振をオン・オフ制御さ
れる。また、位置決め制御回路58は、磁気ディスク1
0の表面に照射されるレーザー光の半径方向の位置を、
位置決め機構54を用いて制御する。
【0026】次に、本実施形態による磁気ディスク製造
装置による磁気ディスク表面の突起部の除去動作につい
て説明する。アコースティックエミッション検出回路3
8によって磁気ディスク10の表面の突起部が検出され
ると、演算回路40は、その突起部が検出された時の位
置決め制御回路34から入力する半径位置情報rと、モ
ーター制御回路24から入力する回転角度情報θに基づ
いて、磁気ディスク10の表面の突起部の位置を検出す
る。演算回路40は、位置決め回路58に対して、半径
位置情報rを出力する。位置決め回路58は、入力した
半径位置情報rに基づいて、レーザ光照射用光学系52
を駆動して、磁気ディスク10に対してレーザビームの
半径方向の位置が半径rとなるように制御する。
装置による磁気ディスク表面の突起部の除去動作につい
て説明する。アコースティックエミッション検出回路3
8によって磁気ディスク10の表面の突起部が検出され
ると、演算回路40は、その突起部が検出された時の位
置決め制御回路34から入力する半径位置情報rと、モ
ーター制御回路24から入力する回転角度情報θに基づ
いて、磁気ディスク10の表面の突起部の位置を検出す
る。演算回路40は、位置決め回路58に対して、半径
位置情報rを出力する。位置決め回路58は、入力した
半径位置情報rに基づいて、レーザ光照射用光学系52
を駆動して、磁気ディスク10に対してレーザビームの
半径方向の位置が半径rとなるように制御する。
【0027】また、浮上特性測定用ヘッド10と、レー
ザ光照射用光学系52によって照射されるレーザービー
ムの回転角度方向の位置が180゜ずれている場合、演
算回路40は、モーター制御回路24から得られる回転
角度情報θに基づいて、突起部が検出されたときの回転
角度θ1に対して、回転角度がθ1+180゜となった
タイミングで、レーザー発振制御回路56にオン指令を
送り、レーザー発振器50を動作させて、磁気ディスク
10の表面にレーザ光をスポット照射する。
ザ光照射用光学系52によって照射されるレーザービー
ムの回転角度方向の位置が180゜ずれている場合、演
算回路40は、モーター制御回路24から得られる回転
角度情報θに基づいて、突起部が検出されたときの回転
角度θ1に対して、回転角度がθ1+180゜となった
タイミングで、レーザー発振制御回路56にオン指令を
送り、レーザー発振器50を動作させて、磁気ディスク
10の表面にレーザ光をスポット照射する。
【0028】図2(B)に示すように、レーザー光のス
ポット照射によって、磁気ディスク10の表面の突起部
は除去され、突起部の除去痕110が磁気ディスク10
の表面に形成される。レーザー発振器50をオンする時
間を短時間とすることにより、磁気ディスク10の表面
に形成される除去痕110は、レーザービームの断面形
状と同じ形状,例えば、ほぼ円形となる。レーザ発振器
50をオンする時間を長くすると、レーザー発振器50
の発振中は、磁気ディスク10は、回転モーター20に
よって回転しているため、除去痕110が長円となり、
突起部のない正常な領域まで媒体膜を除去してしまうた
め、レーザの照射時間は短時間としている。
ポット照射によって、磁気ディスク10の表面の突起部
は除去され、突起部の除去痕110が磁気ディスク10
の表面に形成される。レーザー発振器50をオンする時
間を短時間とすることにより、磁気ディスク10の表面
に形成される除去痕110は、レーザービームの断面形
状と同じ形状,例えば、ほぼ円形となる。レーザ発振器
50をオンする時間を長くすると、レーザー発振器50
の発振中は、磁気ディスク10は、回転モーター20に
よって回転しているため、除去痕110が長円となり、
突起部のない正常な領域まで媒体膜を除去してしまうた
め、レーザの照射時間は短時間としている。
【0029】また、突起部は、磁気ディスクの表面に塵
芥等の異物が付着した場合だけでなく、洗剤等の付着に
よって生じる微小な突起や、磁気ディスク基板の盛り上
がりによる微小な突起もある。これらの突起は、除去の
しやすさが異なるため、レーザー光の照射は複数回に分
けて行うようにしている。即ち、突起部が検出される
と、1回レーザー光を照射した後、同じ位置で再度突起
部が検出されるか否かを確認し、再度突起部が検出され
た場合には、同一位置に再度レーザー光を照射するよう
にして、突起部の検出とレーザー光の照射を繰り返し、
突起部が検出されなくなるまで、レーザー光を照射す
る。なお、レーザー光の照射回数に上限値を設けてお
き、上限値までレーザー光を照射したにも拘らず、突起
部が再度検出される場合には、その磁気ディスクは浮上
特性不良として、以後のレーザー光照射は中止する。
芥等の異物が付着した場合だけでなく、洗剤等の付着に
よって生じる微小な突起や、磁気ディスク基板の盛り上
がりによる微小な突起もある。これらの突起は、除去の
しやすさが異なるため、レーザー光の照射は複数回に分
けて行うようにしている。即ち、突起部が検出される
と、1回レーザー光を照射した後、同じ位置で再度突起
部が検出されるか否かを確認し、再度突起部が検出され
た場合には、同一位置に再度レーザー光を照射するよう
にして、突起部の検出とレーザー光の照射を繰り返し、
突起部が検出されなくなるまで、レーザー光を照射す
る。なお、レーザー光の照射回数に上限値を設けてお
き、上限値までレーザー光を照射したにも拘らず、突起
部が再度検出される場合には、その磁気ディスクは浮上
特性不良として、以後のレーザー光照射は中止する。
【0030】ここで、図3及び図4を用いて、磁気ディ
スク表面に形成された突起部と、その突起部の除去状態
について説明する。なお、図3は、磁気ディスクの基板
としてアルミニウムを用いた場合を示しており、図4
は、磁気ディスクの基板としてガラスを用いた場合を示
している。
スク表面に形成された突起部と、その突起部の除去状態
について説明する。なお、図3は、磁気ディスクの基板
としてアルミニウムを用いた場合を示しており、図4
は、磁気ディスクの基板としてガラスを用いた場合を示
している。
【0031】図3(A)において、磁気ディスク10を
構成するアルミニウム基板12の表面には、Ni−Pメ
ッキが施されている。アルミニウム基板12の上には、
磁性膜を含む磁気記録媒体膜14が形成される。磁気記
録媒体膜14の形成工程等においてアルミニウム基板1
2の表面に塵芥等の異物16Aが付着すると、磁気記録
媒体膜14Aは異物16Aの上に形成され、突起部18
Aが形成される。
構成するアルミニウム基板12の表面には、Ni−Pメ
ッキが施されている。アルミニウム基板12の上には、
磁性膜を含む磁気記録媒体膜14が形成される。磁気記
録媒体膜14の形成工程等においてアルミニウム基板1
2の表面に塵芥等の異物16Aが付着すると、磁気記録
媒体膜14Aは異物16Aの上に形成され、突起部18
Aが形成される。
【0032】磁気記録媒体膜14の表面から、異物16
Aの形成された磁気記録媒体膜14Aの表面までの高さ
Hが、図1に示した浮上特性測定用ヘッド30の浮上量
(例えば、30nm)よりも高い場合には、浮上特性測
定用ヘッド30が突起部18Aに衝突することにより発
生する音波がアコースティックエミッション検出回路3
8により検出される。演算回路40は、突起部18Aの
位置(半径rと回転角度θ)を検出し、位置決め制御回
路58及びレーザー発振制御回路56を制御して、突起
部18Aの位置にレーザビームLBを照射する。異物1
6Aは、塵芥等であるため、照射されたレーザビームL
Bのパワーにより容易に飛散される。また、磁気記録媒
体膜14Aが、その周辺の磁気記録媒体膜14と部分的
につながっている場合にも、磁気記録媒体膜14Aは、
レーザビームLBによって容易に溶融,蒸発され、異物
16Aが取り除かれる図3(A)の右側の図は、異物1
6Aの除去後の状態を示しているが、磁気記録媒体膜1
4の表面からの高さhが、図1に示した浮上特性測定用
ヘッド30の浮上量(例えば、30nm)よりも低くな
ると、浮上特性測定用ヘッド30が突起部18Aに衝突
しないため、音波も発生せず、アコースティックエミッ
ション検出回路38によっては突起部の存在が検出され
なくなる。これによって、突起部18Aが除去されたこ
とが検出できる。突起部の除去後において、レーザービ
ームLBの照射部の周辺には、レーザービームLBの照
射によって、磁気記録媒体膜14Aのかえり14Bが発
生する。かえり14Bの高さhが、浮上特性測定用ヘッ
ド30の浮上量(例えば、30nm)よりも低くなれ
ば、浮上特性は良好となる。1回のレーザービームLB
の照射によって、突起部18Aが完全に除去されない場
合には、レーザービームLBの照射を繰り返す。
Aの形成された磁気記録媒体膜14Aの表面までの高さ
Hが、図1に示した浮上特性測定用ヘッド30の浮上量
(例えば、30nm)よりも高い場合には、浮上特性測
定用ヘッド30が突起部18Aに衝突することにより発
生する音波がアコースティックエミッション検出回路3
8により検出される。演算回路40は、突起部18Aの
位置(半径rと回転角度θ)を検出し、位置決め制御回
路58及びレーザー発振制御回路56を制御して、突起
部18Aの位置にレーザビームLBを照射する。異物1
6Aは、塵芥等であるため、照射されたレーザビームL
Bのパワーにより容易に飛散される。また、磁気記録媒
体膜14Aが、その周辺の磁気記録媒体膜14と部分的
につながっている場合にも、磁気記録媒体膜14Aは、
レーザビームLBによって容易に溶融,蒸発され、異物
16Aが取り除かれる図3(A)の右側の図は、異物1
6Aの除去後の状態を示しているが、磁気記録媒体膜1
4の表面からの高さhが、図1に示した浮上特性測定用
ヘッド30の浮上量(例えば、30nm)よりも低くな
ると、浮上特性測定用ヘッド30が突起部18Aに衝突
しないため、音波も発生せず、アコースティックエミッ
ション検出回路38によっては突起部の存在が検出され
なくなる。これによって、突起部18Aが除去されたこ
とが検出できる。突起部の除去後において、レーザービ
ームLBの照射部の周辺には、レーザービームLBの照
射によって、磁気記録媒体膜14Aのかえり14Bが発
生する。かえり14Bの高さhが、浮上特性測定用ヘッ
ド30の浮上量(例えば、30nm)よりも低くなれ
ば、浮上特性は良好となる。1回のレーザービームLB
の照射によって、突起部18Aが完全に除去されない場
合には、レーザービームLBの照射を繰り返す。
【0033】なお、アルミニウム基板12を用いている
ため、レーザービームLBの照射によって、アルミニウ
ム基板12の一部が溶融することもあるが、その溶融量
は軽微であるため、基板自体に影響はないものである。
ため、レーザービームLBの照射によって、アルミニウ
ム基板12の一部が溶融することもあるが、その溶融量
は軽微であるため、基板自体に影響はないものである。
【0034】図3(B)は、アルミニウム基板12の上
に、微小な突起部18Bが形成された場合を示してい
る。磁気ディスク10のアルミニウム基板12の上に
は、アルミニウム基板12の上には、磁性膜を含む磁気
記録媒体膜14が形成される。例えば、磁気記録媒体膜
14の形成工程の前の洗浄工程において、アルミニウム
基板12の表面に付着した洗剤が異物16Bとして残存
したまま、磁気記録媒体膜14の形成工程に進むと、磁
気記録媒体膜14Bは異物16Bの上に形成され、突起
部18Bが形成される。
に、微小な突起部18Bが形成された場合を示してい
る。磁気ディスク10のアルミニウム基板12の上に
は、アルミニウム基板12の上には、磁性膜を含む磁気
記録媒体膜14が形成される。例えば、磁気記録媒体膜
14の形成工程の前の洗浄工程において、アルミニウム
基板12の表面に付着した洗剤が異物16Bとして残存
したまま、磁気記録媒体膜14の形成工程に進むと、磁
気記録媒体膜14Bは異物16Bの上に形成され、突起
部18Bが形成される。
【0035】磁気記録媒体膜14の表面から、異物16
Bの形成された磁気記録媒体膜14Bの表面までの高さ
Hが、図1に示した浮上特性測定用ヘッド30の浮上量
(例えば、30nm)よりも高い場合には、浮上特性測
定用ヘッド30が突起部18に衝突することにより発生
する音波がアコースティックエミッション検出回路38
により検出される。ここで、突起部18Bの高さは、図
3(A)に示すように塵芥等の異物16Aによる突起部
18Aに比べて低くなっている。その結果、異物16B
の形成された磁気記録媒体膜14Bは、その周辺の磁気
記録媒体膜14と連続的に強固に結合されている。従っ
て、研磨テープ等による除去は困難なものである。
Bの形成された磁気記録媒体膜14Bの表面までの高さ
Hが、図1に示した浮上特性測定用ヘッド30の浮上量
(例えば、30nm)よりも高い場合には、浮上特性測
定用ヘッド30が突起部18に衝突することにより発生
する音波がアコースティックエミッション検出回路38
により検出される。ここで、突起部18Bの高さは、図
3(A)に示すように塵芥等の異物16Aによる突起部
18Aに比べて低くなっている。その結果、異物16B
の形成された磁気記録媒体膜14Bは、その周辺の磁気
記録媒体膜14と連続的に強固に結合されている。従っ
て、研磨テープ等による除去は困難なものである。
【0036】演算回路40は、突起部18の位置(半径
rと回転角度θ)を検出し、位置決め制御回路58及び
レーザー発振制御回路56を制御して、突起部18Bの
位置にレーザビームLBを照射する。磁気記録媒体膜1
4BはレーザビームLBによって容易に溶融,蒸発さ
れ、また、その下の異物16BはレーザービームLBの
照射によって蒸発除去される。
rと回転角度θ)を検出し、位置決め制御回路58及び
レーザー発振制御回路56を制御して、突起部18Bの
位置にレーザビームLBを照射する。磁気記録媒体膜1
4BはレーザビームLBによって容易に溶融,蒸発さ
れ、また、その下の異物16BはレーザービームLBの
照射によって蒸発除去される。
【0037】図3(B)の右側の図は、異物16Aの除
去後の状態を示しているが、磁気記録媒体膜14の表面
からの高さhが、図1に示した浮上特性測定用ヘッド3
0の浮上量(例えば、30nm)よりも低くなると、浮
上特性測定用ヘッド30が突起部18に衝突しないた
め、音波も発生せず、アコースティックエミッション検
出回路38によっては突起部の存在が検出されなくな
る。これによって、突起部18が除去されたことが検出
できる。突起部の除去後において、レーザービームLB
の照射部の周辺には、レーザービームLBの照射によっ
て、磁気記録媒体膜14Aのかえり14Bが発生する。
かえり14Bの高さhが、浮上特性測定用ヘッド30の
浮上量(例えば、30nm)よりも低くなれば、浮上特
性は良好となる。磁気記録媒体膜14Bが周辺の磁気記
録媒体膜14と強固に結合している場合には、レーザー
ビームLBの照射を繰り返すことによって、突起部18
を完全に除去することが可能となる。
去後の状態を示しているが、磁気記録媒体膜14の表面
からの高さhが、図1に示した浮上特性測定用ヘッド3
0の浮上量(例えば、30nm)よりも低くなると、浮
上特性測定用ヘッド30が突起部18に衝突しないた
め、音波も発生せず、アコースティックエミッション検
出回路38によっては突起部の存在が検出されなくな
る。これによって、突起部18が除去されたことが検出
できる。突起部の除去後において、レーザービームLB
の照射部の周辺には、レーザービームLBの照射によっ
て、磁気記録媒体膜14Aのかえり14Bが発生する。
かえり14Bの高さhが、浮上特性測定用ヘッド30の
浮上量(例えば、30nm)よりも低くなれば、浮上特
性は良好となる。磁気記録媒体膜14Bが周辺の磁気記
録媒体膜14と強固に結合している場合には、レーザー
ビームLBの照射を繰り返すことによって、突起部18
を完全に除去することが可能となる。
【0038】図3(C)は、アルミニウム基板12自体
の表面に、微小な盛り上がり部12Cがあるため、その
盛り上がり部12Cの表面に磁気記録媒体膜14Cが形
成されることにより、突起部18Cが形成された場合を
示している。微小な盛り上がり部12Cは、アルミニウ
ム基板12のテクスチャ加工時に生じるものである。
の表面に、微小な盛り上がり部12Cがあるため、その
盛り上がり部12Cの表面に磁気記録媒体膜14Cが形
成されることにより、突起部18Cが形成された場合を
示している。微小な盛り上がり部12Cは、アルミニウ
ム基板12のテクスチャ加工時に生じるものである。
【0039】磁気記録媒体膜14の表面から、微小な盛
り上がり部12Cの形成された磁気記録媒体膜14Cの
表面までの高さHが、図1に示した浮上特性測定用ヘッ
ド30の浮上量(例えば、30nm)よりも高い場合に
は、浮上特性測定用ヘッド30が突起部18に衝突する
ことにより発生する音波がアコースティックエミッショ
ン検出回路38により検出される。ここで、突起部18
Cの高さは、図3(B)に示すように突起部18Bと同
様に低くなっている。その結果、微小な盛り上がり部1
2Cの上に形成された磁気記録媒体膜14Cは、その周
辺の磁気記録媒体膜14と連続的に強固に結合されてい
る。従って、研磨テープ等による除去は困難なものであ
る。また、アルミニウム基板12自体の盛り上がり部1
2Cも除去することは困難である。
り上がり部12Cの形成された磁気記録媒体膜14Cの
表面までの高さHが、図1に示した浮上特性測定用ヘッ
ド30の浮上量(例えば、30nm)よりも高い場合に
は、浮上特性測定用ヘッド30が突起部18に衝突する
ことにより発生する音波がアコースティックエミッショ
ン検出回路38により検出される。ここで、突起部18
Cの高さは、図3(B)に示すように突起部18Bと同
様に低くなっている。その結果、微小な盛り上がり部1
2Cの上に形成された磁気記録媒体膜14Cは、その周
辺の磁気記録媒体膜14と連続的に強固に結合されてい
る。従って、研磨テープ等による除去は困難なものであ
る。また、アルミニウム基板12自体の盛り上がり部1
2Cも除去することは困難である。
【0040】演算回路40は、突起部18Cの位置(半
径rと回転角度θ)を検出し、位置決め制御回路58及
びレーザー発振制御回路56を制御して、突起部18C
の位置にレーザビームLBを照射する。磁気記録媒体膜
14CはレーザビームLBによって容易に溶融,蒸発さ
れ、また、その下のアルミニウム基板の盛り上がり部1
2CはレーザービームLBの照射によって溶融除去され
る。
径rと回転角度θ)を検出し、位置決め制御回路58及
びレーザー発振制御回路56を制御して、突起部18C
の位置にレーザビームLBを照射する。磁気記録媒体膜
14CはレーザビームLBによって容易に溶融,蒸発さ
れ、また、その下のアルミニウム基板の盛り上がり部1
2CはレーザービームLBの照射によって溶融除去され
る。
【0041】図3(C)の右側の図は、突起部18Cの
除去後の状態を示しているが、磁気記録媒体膜14の表
面からの高さhが、図1に示した浮上特性測定用ヘッド
30の浮上量(例えば、30nm)よりも低くなると、
浮上特性測定用ヘッド30が突起部18Cに衝突しない
ため、音波も発生せず、アコースティックエミッション
検出回路38によっては突起部の存在が検出されなくな
る。これによって、突起部18Cが除去されたことが検
出できる。突起部の除去後において、レーザービームL
Bの照射部の周辺には、レーザービームLBの照射によ
って、磁気記録媒体膜14Aのかえり14Bが発生す
る。かえり14Bの高さhが、浮上特性測定用ヘッド3
0の浮上量(例えば、30nm)よりも低くなれば、浮
上特性は良好となる。磁気記録媒体膜14Cが周辺の磁
気記録媒体膜14と強固に結合している場合には、レー
ザービームLBの照射を繰り返すことによって、突起部
18Cを完全に除去することが可能となる。また、アル
ミニウム基板12自体の盛り上がり部12Cも、レーザ
ービームLBの照射を繰り返すことによって、除去する
ことが可能となる。
除去後の状態を示しているが、磁気記録媒体膜14の表
面からの高さhが、図1に示した浮上特性測定用ヘッド
30の浮上量(例えば、30nm)よりも低くなると、
浮上特性測定用ヘッド30が突起部18Cに衝突しない
ため、音波も発生せず、アコースティックエミッション
検出回路38によっては突起部の存在が検出されなくな
る。これによって、突起部18Cが除去されたことが検
出できる。突起部の除去後において、レーザービームL
Bの照射部の周辺には、レーザービームLBの照射によ
って、磁気記録媒体膜14Aのかえり14Bが発生す
る。かえり14Bの高さhが、浮上特性測定用ヘッド3
0の浮上量(例えば、30nm)よりも低くなれば、浮
上特性は良好となる。磁気記録媒体膜14Cが周辺の磁
気記録媒体膜14と強固に結合している場合には、レー
ザービームLBの照射を繰り返すことによって、突起部
18Cを完全に除去することが可能となる。また、アル
ミニウム基板12自体の盛り上がり部12Cも、レーザ
ービームLBの照射を繰り返すことによって、除去する
ことが可能となる。
【0042】次に、図4を用いて、磁気ディスクの基板
としてガラスを用いた場合について説明する。突起部の
除去については、基本的には、アルミニウム基板の場合
と同様である。特に、ガラス基板自体に微小な盛り上が
り部がある場合には、レーザービームはガラス基板を透
過するため、レーザービームによってガラス基板自体の
溶解を行えない点において相違しているのみである。
としてガラスを用いた場合について説明する。突起部の
除去については、基本的には、アルミニウム基板の場合
と同様である。特に、ガラス基板自体に微小な盛り上が
り部がある場合には、レーザービームはガラス基板を透
過するため、レーザービームによってガラス基板自体の
溶解を行えない点において相違しているのみである。
【0043】即ち、図4(A)において、磁気ディスク
10を構成するガラス基板12Xの上には、磁性膜を含
む磁気記録媒体膜14が形成される。磁気記録媒体膜1
4の形成工程等において、ガラス基板12Xの表面に塵
芥等の異物16Aが付着すると、磁気記録媒体膜14A
は異物16Aの上に形成され、突起部18Aが形成され
る。
10を構成するガラス基板12Xの上には、磁性膜を含
む磁気記録媒体膜14が形成される。磁気記録媒体膜1
4の形成工程等において、ガラス基板12Xの表面に塵
芥等の異物16Aが付着すると、磁気記録媒体膜14A
は異物16Aの上に形成され、突起部18Aが形成され
る。
【0044】浮上特性測定用ヘッド30が突起部18A
に衝突することにより発生する音波がアコースティック
エミッション検出回路38により検出される。演算回路
40は、突起部18Aの位置(半径rと回転角度θ)を
検出し、位置決め制御回路58及びレーザー発振制御回
路56を制御して、突起部18Aの位置にレーザビーム
LBを照射する。異物16Aは、塵芥等であるため、照
射されたレーザビームLBのパワーにより容易に飛散さ
れる。また、磁気記録媒体膜14Aが、その周辺の磁気
記録媒体膜14と部分的につながっている場合にも、磁
気記録媒体膜14Aは、レーザビームLBによって容易
に溶融,蒸発され、異物16Aが取り除かれる図4
(A)の右側の図は、異物16Aの除去後の状態を示し
ており、図3(A)と同様である。1回のレーザービー
ムLBの照射によって、突起部18Aが完全に除去され
ない場合には、レーザービームLBの照射を繰り返す。
に衝突することにより発生する音波がアコースティック
エミッション検出回路38により検出される。演算回路
40は、突起部18Aの位置(半径rと回転角度θ)を
検出し、位置決め制御回路58及びレーザー発振制御回
路56を制御して、突起部18Aの位置にレーザビーム
LBを照射する。異物16Aは、塵芥等であるため、照
射されたレーザビームLBのパワーにより容易に飛散さ
れる。また、磁気記録媒体膜14Aが、その周辺の磁気
記録媒体膜14と部分的につながっている場合にも、磁
気記録媒体膜14Aは、レーザビームLBによって容易
に溶融,蒸発され、異物16Aが取り除かれる図4
(A)の右側の図は、異物16Aの除去後の状態を示し
ており、図3(A)と同様である。1回のレーザービー
ムLBの照射によって、突起部18Aが完全に除去され
ない場合には、レーザービームLBの照射を繰り返す。
【0045】図4(B)は、ガラス基板12Xの上に、
微小な突起部18Bが形成された場合を示している。磁
気ディスク10のガラス基板12Xの上には、ガラス基
板12Xの上には、磁性膜を含む磁気記録媒体膜14が
形成される。例えば、磁気記録媒体膜14の形成工程の
前の洗浄工程において、ガラス基板12Xの表面に付着
した洗剤が異物16Bとして残存したまま、磁気記録媒
体膜14の形成工程に進むと、磁気記録媒体膜14Bは
異物16Bの上に形成され、突起部18Bが形成され
る。突起部18Bの高さは、塵芥等の異物16Aによる
突起部18Aに比べて低くため、異物16Bの形成され
た磁気記録媒体膜14Bは、その周辺の磁気記録媒体膜
14と連続的に強固に結合されている。従って、研磨テ
ープ等による除去は困難なものである。
微小な突起部18Bが形成された場合を示している。磁
気ディスク10のガラス基板12Xの上には、ガラス基
板12Xの上には、磁性膜を含む磁気記録媒体膜14が
形成される。例えば、磁気記録媒体膜14の形成工程の
前の洗浄工程において、ガラス基板12Xの表面に付着
した洗剤が異物16Bとして残存したまま、磁気記録媒
体膜14の形成工程に進むと、磁気記録媒体膜14Bは
異物16Bの上に形成され、突起部18Bが形成され
る。突起部18Bの高さは、塵芥等の異物16Aによる
突起部18Aに比べて低くため、異物16Bの形成され
た磁気記録媒体膜14Bは、その周辺の磁気記録媒体膜
14と連続的に強固に結合されている。従って、研磨テ
ープ等による除去は困難なものである。
【0046】浮上特性測定用ヘッド30が突起部18B
に衝突することにより発生する音波がアコースティック
エミッション検出回路38により検出される。演算回路
40は、突起部18Bの位置(半径rと回転角度θ)を
検出し、位置決め制御回路58及びレーザー発振制御回
路56を制御して、突起部18Bの位置にレーザビーム
LBを照射する。磁気記録媒体膜14Bはレーザビーム
LBによって容易に溶融,蒸発され、また、その下の異
物16BはレーザービームLBの照射によって蒸発除去
される。
に衝突することにより発生する音波がアコースティック
エミッション検出回路38により検出される。演算回路
40は、突起部18Bの位置(半径rと回転角度θ)を
検出し、位置決め制御回路58及びレーザー発振制御回
路56を制御して、突起部18Bの位置にレーザビーム
LBを照射する。磁気記録媒体膜14Bはレーザビーム
LBによって容易に溶融,蒸発され、また、その下の異
物16BはレーザービームLBの照射によって蒸発除去
される。
【0047】図4(B)の右側の図は、異物16Bの除
去後の状態を示しており、図4(A)と同様である。1
回のレーザービームLBの照射によって、突起部18B
が完全に除去されない場合には、レーザービームLBの
照射を繰り返す。
去後の状態を示しており、図4(A)と同様である。1
回のレーザービームLBの照射によって、突起部18B
が完全に除去されない場合には、レーザービームLBの
照射を繰り返す。
【0048】図4(C)は、ガラス基板12X自体の表
面に、微小な盛り上がり部12Cがあるため、その盛り
上がり部12Cの表面に磁気記録媒体膜14Cが形成さ
れることにより、突起部18Cが形成された場合を示し
ている。微小な盛り上がり部12Cは、ガラス基板12
Xのテクスチャ加工時に生じるものである。
面に、微小な盛り上がり部12Cがあるため、その盛り
上がり部12Cの表面に磁気記録媒体膜14Cが形成さ
れることにより、突起部18Cが形成された場合を示し
ている。微小な盛り上がり部12Cは、ガラス基板12
Xのテクスチャ加工時に生じるものである。
【0049】浮上特性測定用ヘッド30が突起部18C
に衝突することにより発生する音波がアコースティック
エミッション検出回路38により検出される。演算回路
40は、突起部18Bの位置(半径rと回転角度θ)を
検出し、位置決め制御回路58及びレーザー発振制御回
路56を制御して、突起部18Bの位置にレーザビーム
LBを照射する。磁気記録媒体膜14Bはレーザビーム
LBによって容易に溶融,蒸発され、また、その下の異
物16BはレーザービームLBの照射によって蒸発除去
される。しかしながら、ガラス基板12X自体の盛り上
がり部12Cを除去することは困難である。
に衝突することにより発生する音波がアコースティック
エミッション検出回路38により検出される。演算回路
40は、突起部18Bの位置(半径rと回転角度θ)を
検出し、位置決め制御回路58及びレーザー発振制御回
路56を制御して、突起部18Bの位置にレーザビーム
LBを照射する。磁気記録媒体膜14Bはレーザビーム
LBによって容易に溶融,蒸発され、また、その下の異
物16BはレーザービームLBの照射によって蒸発除去
される。しかしながら、ガラス基板12X自体の盛り上
がり部12Cを除去することは困難である。
【0050】図4(C)の右側の図は、突起部18Cの
除去後の状態を示しており、図3(A)と同様である
が、ガラス基板12Xの盛り上がり部12Y自体は除去
されていない。1回のレーザービームLBの照射によっ
て、突起部18Cが完全に除去されない場合には、レー
ザービームLBの照射を繰り返す。
除去後の状態を示しており、図3(A)と同様である
が、ガラス基板12Xの盛り上がり部12Y自体は除去
されていない。1回のレーザービームLBの照射によっ
て、突起部18Cが完全に除去されない場合には、レー
ザービームLBの照射を繰り返す。
【0051】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、記録ディスクの製造時に表面に形成される微小な突
起を除去することができる。従って、記録ディスクの製
造時の歩留まりを向上することができる。
ば、記録ディスクの製造時に表面に形成される微小な突
起を除去することができる。従って、記録ディスクの製
造時の歩留まりを向上することができる。
【0052】次に、図5を用いて、本発明の第2の実施
形態による磁気ディスク製造装置の全体構成について説
明する。なお、図1と同一符号は、同一部分を示してい
る。
形態による磁気ディスク製造装置の全体構成について説
明する。なお、図1と同一符号は、同一部分を示してい
る。
【0053】本実施形態において、磁気ディスク上の突
起部を検出する手段の構成は、図1に示したものと同様
であるが、突起部を除去する手段の構成が図1に示した
ものとは異なっている。
起部を検出する手段の構成は、図1に示したものと同様
であるが、突起部を除去する手段の構成が図1に示した
ものとは異なっている。
【0054】媒体膜である磁性膜や保護膜が形成された
磁気ディスク10は、モーター制御回路24によって制
御される回転モーター20によって回転される。モータ
ー制御回路24は、エンコーダを備えており、基準位置
からの回転角度情報θを演算回路40に出力する。
磁気ディスク10は、モーター制御回路24によって制
御される回転モーター20によって回転される。モータ
ー制御回路24は、エンコーダを備えており、基準位置
からの回転角度情報θを演算回路40に出力する。
【0055】浮上特性測定用ヘッド30は、磁気ディス
ク10の表面に、所定の浮上量で浮上している。位置決
め機構32は、浮上特性測定用ヘッド30の磁気ディス
ク10の半径方向に対する位置決めを行う。位置決め制
御回路34は、位置決め機構32を制御するとともに、
磁気ディスク10に対する浮上特性測定用ヘッド30の
半径方向の位置を示す半径位置情報rを、演算回路40
に出力する。
ク10の表面に、所定の浮上量で浮上している。位置決
め機構32は、浮上特性測定用ヘッド30の磁気ディス
ク10の半径方向に対する位置決めを行う。位置決め制
御回路34は、位置決め機構32を制御するとともに、
磁気ディスク10に対する浮上特性測定用ヘッド30の
半径方向の位置を示す半径位置情報rを、演算回路40
に出力する。
【0056】浮上特性測定用ヘッド30に装着されたア
コースティックエミッション検出用のピエゾ素子36
は、浮上特性測定用ヘッド30が磁気ディスク10の表
面の突起部に衝突した際に、音波(アコースティックエ
ミッション)が発生する。発生したアコースティックエ
ミッションは、アコースティックエミッション検出回路
38によって電気信号として検出し、演算回路40Aに
出力する。
コースティックエミッション検出用のピエゾ素子36
は、浮上特性測定用ヘッド30が磁気ディスク10の表
面の突起部に衝突した際に、音波(アコースティックエ
ミッション)が発生する。発生したアコースティックエ
ミッションは、アコースティックエミッション検出回路
38によって電気信号として検出し、演算回路40Aに
出力する。
【0057】演算回路40Aは、アコースティックエミ
ッション検出回路38によって磁気ディスク10の表面
の突起部が検出された時点において位置決め制御回路3
4から入力する半径位置情報rと、モーター制御回路2
4から入力する回転角度情報θに基づいて、磁気ディス
ク10の表面の突起部の位置を検出する。
ッション検出回路38によって磁気ディスク10の表面
の突起部が検出された時点において位置決め制御回路3
4から入力する半径位置情報rと、モーター制御回路2
4から入力する回転角度情報θに基づいて、磁気ディス
ク10の表面の突起部の位置を検出する。
【0058】磁気ディスク10の表面の突起部の位置が
検出された磁気ディスク10は、搬送機構60によっ
て、真空容器62内に搬送される。真空容器62内に
は、回転モーター70によって駆動されるスピンドル7
2が設けられており、搬送された磁気ディスク10は、
スピンドル72に保持される。回転モーター70の回転
数は、モーター制御回路74によって制御される。ま
た、モーター制御回路74は、エンコーダを備えてお
り、エンコーダは、基準位置からの回転角度情報θを演
算回路40Aに出力する。回転モーター70は、ベース
26に固定されている。
検出された磁気ディスク10は、搬送機構60によっ
て、真空容器62内に搬送される。真空容器62内に
は、回転モーター70によって駆動されるスピンドル7
2が設けられており、搬送された磁気ディスク10は、
スピンドル72に保持される。回転モーター70の回転
数は、モーター制御回路74によって制御される。ま
た、モーター制御回路74は、エンコーダを備えてお
り、エンコーダは、基準位置からの回転角度情報θを演
算回路40Aに出力する。回転モーター70は、ベース
26に固定されている。
【0059】さらに、真空容器62内には、粒子線発生
器80を備えている。粒子線発生器80としては、電子
線の場合、輝度の高いタングステンフィラメント型を用
い、粒子線の場合は、ガリウム溶融型イオン発生器を用
いる。粒子線発生器80から発せられた粒子線は、粒子
線照射用レンズ系82を用いて、磁気ディスク10の表
面に照射される。磁気ディスク10の表面に照射される
粒子線は、磁気ディスク10の表面において収束するよ
うにしている。磁気ディスク10の表面における粒子線
の線径は、例えば、0.1μmとしている。位置決め機
構84は、粒子線照射用レンズ系82を制御して、磁気
ディスク10に対する粒子線ビームの半径方向の位置を
制御する。
器80を備えている。粒子線発生器80としては、電子
線の場合、輝度の高いタングステンフィラメント型を用
い、粒子線の場合は、ガリウム溶融型イオン発生器を用
いる。粒子線発生器80から発せられた粒子線は、粒子
線照射用レンズ系82を用いて、磁気ディスク10の表
面に照射される。磁気ディスク10の表面に照射される
粒子線は、磁気ディスク10の表面において収束するよ
うにしている。磁気ディスク10の表面における粒子線
の線径は、例えば、0.1μmとしている。位置決め機
構84は、粒子線照射用レンズ系82を制御して、磁気
ディスク10に対する粒子線ビームの半径方向の位置を
制御する。
【0060】粒子線発生器80は、粒子線照射制御回路
86によって粒子線の照射をオン・オフ制御される。ま
た、位置決め制御回路88は、磁気ディスク10の表面
に照射される粒子線の半径方向の位置を、位置決め機構
84を用いて制御する。
86によって粒子線の照射をオン・オフ制御される。ま
た、位置決め制御回路88は、磁気ディスク10の表面
に照射される粒子線の半径方向の位置を、位置決め機構
84を用いて制御する。
【0061】次に、本実施形態による磁気ディスク製造
装置による磁気ディスク表面の突起部の除去動作につい
て説明する。アコースティックエミッション検出回路3
8によって磁気ディスク10の表面の突起部が検出され
ると、演算回路40Aは、その突起部が検出された時の
位置決め制御回路34から入力する半径位置情報rと、
モーター制御回路24から入力する回転角度情報θに基
づいて、磁気ディスク10の表面の突起部の位置を検出
する。
装置による磁気ディスク表面の突起部の除去動作につい
て説明する。アコースティックエミッション検出回路3
8によって磁気ディスク10の表面の突起部が検出され
ると、演算回路40Aは、その突起部が検出された時の
位置決め制御回路34から入力する半径位置情報rと、
モーター制御回路24から入力する回転角度情報θに基
づいて、磁気ディスク10の表面の突起部の位置を検出
する。
【0062】突起部の位置の検出後、磁気ディスク10
は搬送装置60によって真空容器62内に搬送され、ス
ピンドル72に固定される。次に、演算回路40Aは、
位置決め回路88に対して、半径位置情報rを出力す
る。位置決め回路88は、入力した半径位置情報rに基
づいて、粒子線照射用レンズ系82を駆動して、磁気デ
ィスク10に対して粒子線ビームの半径方向の位置が半
径rとなるように制御する。
は搬送装置60によって真空容器62内に搬送され、ス
ピンドル72に固定される。次に、演算回路40Aは、
位置決め回路88に対して、半径位置情報rを出力す
る。位置決め回路88は、入力した半径位置情報rに基
づいて、粒子線照射用レンズ系82を駆動して、磁気デ
ィスク10に対して粒子線ビームの半径方向の位置が半
径rとなるように制御する。
【0063】また、演算回路40Aは、モーター制御回
路74から得られる回転角度情報θに基づいて、突起部
が検出されたときの回転角度θ1となったタイミング
で、粒子線照射制御回路86にオン指令を送り、粒子線
発生器80を動作させて、磁気ディスク10の表面に粒
子線ビームをスポット照射する。
路74から得られる回転角度情報θに基づいて、突起部
が検出されたときの回転角度θ1となったタイミング
で、粒子線照射制御回路86にオン指令を送り、粒子線
発生器80を動作させて、磁気ディスク10の表面に粒
子線ビームをスポット照射する。
【0064】突起部に対する粒子線ビームの照射によっ
て、図3(A)〜(C)、図4(A)〜(C)において
説明したような突起部18A,18B,18Cは除去さ
れる。ここで、本実施形態においては、レーザ光に代え
て粒子線を用いることにより、幅が0.1μm以下の微
細な突起の除去が可能となり、記録領域の減少を低減で
きる。磁気ディスク10の表面の磁性体膜に形成される
トラックの幅(磁気トラックの半径方向の長さ)は、約
3μmであるのに対して、ピット幅(トラックの円周方
向に形成されるピットの円周方向の長さ)は0.3μm
と狭いものである。従って、0.1μmのビーム径の粒
子線を用いることにより、最小で1つのピット分の磁性
体膜を除去するだけで済むため、記録領域の減少を低減
できる。ビーム径が1μmのレーザービームを用いた場
合には、少なくとも4ピット分の記録領域が除去される
のに対して、約1/3以下に減少を低減することができ
る。
て、図3(A)〜(C)、図4(A)〜(C)において
説明したような突起部18A,18B,18Cは除去さ
れる。ここで、本実施形態においては、レーザ光に代え
て粒子線を用いることにより、幅が0.1μm以下の微
細な突起の除去が可能となり、記録領域の減少を低減で
きる。磁気ディスク10の表面の磁性体膜に形成される
トラックの幅(磁気トラックの半径方向の長さ)は、約
3μmであるのに対して、ピット幅(トラックの円周方
向に形成されるピットの円周方向の長さ)は0.3μm
と狭いものである。従って、0.1μmのビーム径の粒
子線を用いることにより、最小で1つのピット分の磁性
体膜を除去するだけで済むため、記録領域の減少を低減
できる。ビーム径が1μmのレーザービームを用いた場
合には、少なくとも4ピット分の記録領域が除去される
のに対して、約1/3以下に減少を低減することができ
る。
【0065】特に、粒子線として、イオン粒子線を用い
ることにより、イオンビームのスパッタリング効果が加
わるため、除去速度が電子線の10倍に向上することが
できる。
ることにより、イオンビームのスパッタリング効果が加
わるため、除去速度が電子線の10倍に向上することが
できる。
【0066】なお、除去された後の形状は、図3、図4
に示すものとほぼ同様であった。
に示すものとほぼ同様であった。
【0067】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、記録ディスクの製造時に表面に形成される微小な突
起を除去することができる。従って、記録ディスクの製
造時の歩留まりを向上することができる。
ば、記録ディスクの製造時に表面に形成される微小な突
起を除去することができる。従って、記録ディスクの製
造時の歩留まりを向上することができる。
【0068】また、特に、イオン粒子線を用いて、突起
部を除去することにより、除去速度を向上することがで
きる。
部を除去することにより、除去速度を向上することがで
きる。
【0069】次に、図6を用いて、本発明の第3の実施
形態による磁気ディスク製造装置の全体構成について説
明する。なお、図1と同一符号は、同一部分を示してい
る。
形態による磁気ディスク製造装置の全体構成について説
明する。なお、図1と同一符号は、同一部分を示してい
る。
【0070】本実施形態において、磁気ディスク上の突
起部を検出する手段として、光学的な検出手段を用いる
ようにしたものであり、突起部を除去する手段の構成は
図1に示したものと同様である。
起部を検出する手段として、光学的な検出手段を用いる
ようにしたものであり、突起部を除去する手段の構成は
図1に示したものと同様である。
【0071】レーザー光発振・検出器90から発せられ
たレーザー光は、レーザ光照射用光学系92を用いて、
2つの光束とした上で、磁気ディスク10の表面に照射
される。磁気ディスク10の表面で反射された光は、レ
ーザ光照射用光学系92を用いてレーザー光発振・検出
器90に戻される。レーザー光発振・検出器90は、2
つの光検出器を備えており、磁気ディスク10の表面で
反射された2光束の光強度をそれぞれ検出する。磁気デ
ィスク10の表面に突起部がある場合には、照射された
光は回折されるため、2光束の位相差を検出することに
より、突起部の有無を検出できる。
たレーザー光は、レーザ光照射用光学系92を用いて、
2つの光束とした上で、磁気ディスク10の表面に照射
される。磁気ディスク10の表面で反射された光は、レ
ーザ光照射用光学系92を用いてレーザー光発振・検出
器90に戻される。レーザー光発振・検出器90は、2
つの光検出器を備えており、磁気ディスク10の表面で
反射された2光束の光強度をそれぞれ検出する。磁気デ
ィスク10の表面に突起部がある場合には、照射された
光は回折されるため、2光束の位相差を検出することに
より、突起部の有無を検出できる。
【0072】位置決め機構94は、レーザ光照射用光学
系92を駆動して、磁気ディスク10に対するレーザビ
ームの半径方向の位置を制御する。位置決め機構94
は、例えば、光ディスク装置における光ピックアップの
ように、対物レンズをボイスコイルで駆動する機構から
なっている。
系92を駆動して、磁気ディスク10に対するレーザビ
ームの半径方向の位置を制御する。位置決め機構94
は、例えば、光ディスク装置における光ピックアップの
ように、対物レンズをボイスコイルで駆動する機構から
なっている。
【0073】レーザー光発振・検出器90は、レーザー
発振制御検出回路96によってレーザ光の発振をオン・
オフ制御される。また、位置決め制御回路98は、磁気
ディスク10の表面に照射されるレーザー光の半径方向
の位置を、位置決め機構94を用いて制御する。
発振制御検出回路96によってレーザ光の発振をオン・
オフ制御される。また、位置決め制御回路98は、磁気
ディスク10の表面に照射されるレーザー光の半径方向
の位置を、位置決め機構94を用いて制御する。
【0074】レーザー発振制御検出回路96によって、
磁気ディスク10の上の突起部が検出されると、その検
出情報は演算回路40Bに出力する。演算回路40B
は、レーザー発振制御検出回路96によって磁気ディス
ク10の表面の突起部が検出された時点において、位置
決め制御回路98から入力する半径位置情報rと、モー
ター制御回路24から入力する回転角度情報θに基づい
て、磁気ディスク10の表面の突起部の位置を検出す
る。
磁気ディスク10の上の突起部が検出されると、その検
出情報は演算回路40Bに出力する。演算回路40B
は、レーザー発振制御検出回路96によって磁気ディス
ク10の表面の突起部が検出された時点において、位置
決め制御回路98から入力する半径位置情報rと、モー
ター制御回路24から入力する回転角度情報θに基づい
て、磁気ディスク10の表面の突起部の位置を検出す
る。
【0075】次に、本実施形態による磁気ディスク製造
装置による磁気ディスク表面の突起部の除去手段は、図
1に示したものと同様である。
装置による磁気ディスク表面の突起部の除去手段は、図
1に示したものと同様である。
【0076】レーザー発振制御検出回路96によって磁
気ディスク10の表面の突起部が検出されると、演算回
路40Bは、その突起部が検出された時の位置決め制御
回路98から入力する半径位置情報rと、モーター制御
回路24から入力する回転角度情報θに基づいて、磁気
ディスク10の表面の突起部の位置を検出する。演算回
路40Bは、位置決め制御回路58に対して、半径位置
情報rを出力する。位置決め制御回路58は、入力した
半径位置情報rに基づいて、レーザ光照射用光学系52
を駆動して、磁気ディスク10に対してレーザビームの
半径方向の位置が半径rとなるように制御する。
気ディスク10の表面の突起部が検出されると、演算回
路40Bは、その突起部が検出された時の位置決め制御
回路98から入力する半径位置情報rと、モーター制御
回路24から入力する回転角度情報θに基づいて、磁気
ディスク10の表面の突起部の位置を検出する。演算回
路40Bは、位置決め制御回路58に対して、半径位置
情報rを出力する。位置決め制御回路58は、入力した
半径位置情報rに基づいて、レーザ光照射用光学系52
を駆動して、磁気ディスク10に対してレーザビームの
半径方向の位置が半径rとなるように制御する。
【0077】また、レーザ光照射用光学系92によって
照射されるレーザビームと、レーザ光照射用光学系52
によって照射されるレーザービームの回転角度方向の位
置が180゜ずれている場合、演算回路40Bは、モー
ター制御回路24から得られる回転角度情報θに基づい
て、突起部が検出されたときの回転角度θ1に対して、
回転角度がθ1+180゜となったタイミングで、レー
ザー発振制御回路56にオン指令を送り、レーザー発振
器50を動作させて、磁気ディスク10の表面にレーザ
光をスポット照射する。レーザー光のスポット照射によ
って、磁気ディスク10の表面の突起部は除去される。
照射されるレーザビームと、レーザ光照射用光学系52
によって照射されるレーザービームの回転角度方向の位
置が180゜ずれている場合、演算回路40Bは、モー
ター制御回路24から得られる回転角度情報θに基づい
て、突起部が検出されたときの回転角度θ1に対して、
回転角度がθ1+180゜となったタイミングで、レー
ザー発振制御回路56にオン指令を送り、レーザー発振
器50を動作させて、磁気ディスク10の表面にレーザ
光をスポット照射する。レーザー光のスポット照射によ
って、磁気ディスク10の表面の突起部は除去される。
【0078】また、突起部は、磁気ディスクの表面に塵
芥等の異物が付着した場合だけでなく、洗剤等の付着に
よって生じる微小な突起や、磁気ディスク基板の盛り上
がりによる微小な突起もある。これらの突起は、除去の
しやすさが異なるため、レーザー光の照射は複数回に分
けて行うようにしている。
芥等の異物が付着した場合だけでなく、洗剤等の付着に
よって生じる微小な突起や、磁気ディスク基板の盛り上
がりによる微小な突起もある。これらの突起は、除去の
しやすさが異なるため、レーザー光の照射は複数回に分
けて行うようにしている。
【0079】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、記録ディスクの製造時に表面に形成される微小な突
起を除去することができる。従って、記録ディスクの製
造時の歩留まりを向上することができる。
ば、記録ディスクの製造時に表面に形成される微小な突
起を除去することができる。従って、記録ディスクの製
造時の歩留まりを向上することができる。
【0080】また、突起部の検出及び除去をレーザ光を
用いて非接触式行えるため、検出部の消耗を防止するこ
とができる。
用いて非接触式行えるため、検出部の消耗を防止するこ
とができる。
【0081】次に、図7を用いて、本発明の第4の実施
形態による磁気ディスク製造装置の全体構成について説
明する。なお、図1,図5及び図6と同一符号は、同一
部分を示している。
形態による磁気ディスク製造装置の全体構成について説
明する。なお、図1,図5及び図6と同一符号は、同一
部分を示している。
【0082】本実施形態において、磁気ディスク上の突
起部を検出する手段として、図6において説明した光学
的な検出手段を用いており、また、突起部を除去する手
段としては、図5において説明した粒子線を用いてい
る。従って、突起部の検出部の構成及び動作は、図6に
おいて説明したとおりであり、突起部の除去部の構成及
び動作は、図5において説明したとおりである。なお、
図5における構成とは異なり、搬送装置は有しておら
ず、突起部の検出部も除去部も真空容器62内に配置さ
れている。
起部を検出する手段として、図6において説明した光学
的な検出手段を用いており、また、突起部を除去する手
段としては、図5において説明した粒子線を用いてい
る。従って、突起部の検出部の構成及び動作は、図6に
おいて説明したとおりであり、突起部の除去部の構成及
び動作は、図5において説明したとおりである。なお、
図5における構成とは異なり、搬送装置は有しておら
ず、突起部の検出部も除去部も真空容器62内に配置さ
れている。
【0083】レーザー発振制御検出回路96によって、
磁気ディスク10の上の突起部が検出されると、その検
出情報は演算回路40Cに出力する。演算回路40C
は、レーザー発振制御検出回路96によって磁気ディス
ク10の表面の突起部が検出された時点において、位置
決め制御回路98から入力する半径位置情報rと、モー
ター制御回路24から入力する回転角度情報θに基づい
て、磁気ディスク10の表面の突起部の位置を検出す
る。
磁気ディスク10の上の突起部が検出されると、その検
出情報は演算回路40Cに出力する。演算回路40C
は、レーザー発振制御検出回路96によって磁気ディス
ク10の表面の突起部が検出された時点において、位置
決め制御回路98から入力する半径位置情報rと、モー
ター制御回路24から入力する回転角度情報θに基づい
て、磁気ディスク10の表面の突起部の位置を検出す
る。
【0084】演算回路40Cは、位置決め制御回路88
に対して、半径位置情報rを出力する。位置決め制御回
路88は、入力した半径位置情報rに基づいて、粒子線
照射用光学系82を駆動して、磁気ディスク10に対し
て粒子線ビームの半径方向の位置が半径rとなるように
制御する。
に対して、半径位置情報rを出力する。位置決め制御回
路88は、入力した半径位置情報rに基づいて、粒子線
照射用光学系82を駆動して、磁気ディスク10に対し
て粒子線ビームの半径方向の位置が半径rとなるように
制御する。
【0085】また、演算回路40Cは、モーター制御回
路24から得られる回転角度情報θに基づいて、粒子線
照射制御回路86にオン指令を送り、粒子線照射器80
を動作させて、磁気ディスク10の表面に粒子線をスポ
ット照射する。粒子線の照射によって、磁気ディスク1
0の表面の突起部は除去される。
路24から得られる回転角度情報θに基づいて、粒子線
照射制御回路86にオン指令を送り、粒子線照射器80
を動作させて、磁気ディスク10の表面に粒子線をスポ
ット照射する。粒子線の照射によって、磁気ディスク1
0の表面の突起部は除去される。
【0086】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、記録ディスクの製造時に表面に形成される微小な突
起を除去することができる。従って、記録ディスクの製
造時の歩留まりを向上することができる。
ば、記録ディスクの製造時に表面に形成される微小な突
起を除去することができる。従って、記録ディスクの製
造時の歩留まりを向上することができる。
【0087】また、磁気ディスクは、スピンドルに固定
されたままで搬送されないため、粒子線照射の位置決め
精度が向上する。
されたままで搬送されないため、粒子線照射の位置決め
精度が向上する。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、記録ディスクの製造時
に表面に形成される微小な突起を除去することができ
る。
に表面に形成される微小な突起を除去することができ
る。
【図1】本発明の一実施形態によるディスク表面の突起
を除去するための磁気ディスク製造装置のブロック図で
ある。
を除去するための磁気ディスク製造装置のブロック図で
ある。
【図2】本発明の一実施形態による磁気ディスク製造装
置における磁気ディスク上から検出された突起部の位置
情報の説明図である。
置における磁気ディスク上から検出された突起部の位置
情報の説明図である。
【図3】本実施形態による磁気ディスク製造装置による
磁気ディスク表面の突起部の除去状態の説明図である。
磁気ディスク表面の突起部の除去状態の説明図である。
【図4】本実施形態による磁気ディスク製造装置による
磁気ディスク表面の突起部の除去状態の説明図である。
磁気ディスク表面の突起部の除去状態の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態によるディスク表面の
突起を除去するための磁気ディスク製造装置のブロック
図である。
突起を除去するための磁気ディスク製造装置のブロック
図である。
【図6】本発明の第3の実施形態によるディスク表面の
突起を除去するための磁気ディスク製造装置のブロック
図である。
突起を除去するための磁気ディスク製造装置のブロック
図である。
【図7】本発明の第4の実施形態によるディスク表面の
突起を除去するための磁気ディスク製造装置のブロック
図である。
突起を除去するための磁気ディスク製造装置のブロック
図である。
10…磁気ディスク 16…異物 18…突起部 24…回転モーター制御回路 30…浮上特性測定用ヘッド 32,54,84,94…位置決め機構 34,58,88,98…位置決め制御回路 36…ピエゾ素子 38…アコースティックエミッション検出回路 40…演算回路 50…レーザー光発振器 52…レーザー光照射用光学系 56,96…レーザー光発振制御回路 60…搬送機構 62…真空容器 80…粒子線発生器 82…粒子線照射用レンズ系 86…粒子線照射部の制御回路 90…レーザー光発振検出器 92…レーザー光位相差検出光学系
Claims (3)
- 【請求項1】基板上に記録膜の形成された記録ディスク
の製造方法において、 上記記録ディスクの表面に形成された突起部を検出し、 検出された突起部に対してエネルギービームを照射し
て、この突起部を除去することを特徴とする記録ディス
クの製造方法。 - 【請求項2】基板上に記録膜の形成された記録ディスク
の表面に形成された突起部を検出する検出手段と、 この検出手段によって検出された突起部に対してエネル
ギービームを照射して、この突起部を除去する除去手段
とを備えたことを特徴とする記録ディスクの製造装置。 - 【請求項3】基板上に記録膜の形成された記録ディスク
において、 上記記録膜の一部が、その表面に照射されたエネルギー
ビームによって除去されていることを特徴とする記録デ
ィスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27113197A JPH11110750A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 記録ディスクの製造方法,その製造装置及び記録ディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27113197A JPH11110750A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 記録ディスクの製造方法,その製造装置及び記録ディスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11110750A true JPH11110750A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17495762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27113197A Pending JPH11110750A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 記録ディスクの製造方法,その製造装置及び記録ディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11110750A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6943969B2 (en) * | 2002-09-20 | 2005-09-13 | Fujitsu Limited | Method of detecting protrusion on recording medium and detecting apparatus therefor |
CN109813805A (zh) * | 2019-01-28 | 2019-05-28 | 广东工业大学 | 一种基于声发射技术的激光清洗过程监测方法 |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP27113197A patent/JPH11110750A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6943969B2 (en) * | 2002-09-20 | 2005-09-13 | Fujitsu Limited | Method of detecting protrusion on recording medium and detecting apparatus therefor |
CN109813805A (zh) * | 2019-01-28 | 2019-05-28 | 广东工业大学 | 一种基于声发射技术的激光清洗过程监测方法 |
CN109813805B (zh) * | 2019-01-28 | 2021-07-09 | 广东工业大学 | 一种基于声发射技术的激光清洗过程监测方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0344759B1 (en) | High track density media with optical servo tracks and method and apparatus for inscribing the tracks on the media | |
JP2000339786A (ja) | 情報記録媒体及び情報記録媒体の記録方法 | |
JP4286672B2 (ja) | パターン描画装置、パターン描画方法、情報記録媒体製造用原盤の製造方法、および情報記録媒体の製造方法 | |
JP2006184924A (ja) | パターン描画装置、パターン描画方法、情報記録媒体製造用原盤の製造方法、および情報記録媒体の製造方法 | |
EP1732071A1 (en) | Lens positioning method, cutting method, positioning method and cutting apparatus | |
JPH0770094B2 (ja) | ディスク状光記録媒体の製造方法および製造用フォトマスク | |
JPH11110750A (ja) | 記録ディスクの製造方法,その製造装置及び記録ディスク | |
JP4117293B2 (ja) | 情報担体を走査及びクリーニングする装置 | |
US6141305A (en) | Optical disk recording and reproducing apparatus and method and tracking servo apparatus and method | |
JP4403417B2 (ja) | 基準原盤、芯出し調整方法 | |
WO2005093722A1 (ja) | 電子ビーム記録装置 | |
JP2832666B2 (ja) | 再生専用レーザディスクの製造装置 | |
JP2012141249A (ja) | 回転制御装置及び回転制御方法 | |
JP4091490B2 (ja) | フォーカスサーボ引き込み装置及びその方法 | |
JPH10334573A (ja) | 光ディスク再生装置 | |
JPH0519212B2 (ja) | ||
JPS63209084A (ja) | 光学系クリ−ニング装置 | |
JPH10320943A (ja) | 光学ヘッド・サーボ・ライタ | |
WO2005093721A1 (ja) | 磁気ディスク基盤製作用転写型及び露光マスク | |
JP3899693B2 (ja) | 光ディスク記録再生装置及び方法並びに光ディスク装置のトラッキングサーボ駆動装置及び方法 | |
JP4949313B2 (ja) | 情報記録媒体、情報記録装置、情報記録方法、および該情報記録媒体の製造方法 | |
JP2003248981A (ja) | 微小往復振動偏向を加えたビームによる情報記録方法 | |
JP2001236646A (ja) | 情報記録装置ならびに情報記録方法 | |
JP2005182895A (ja) | 光学ヘッド、露光装置、記録及び/又は再生装置 | |
JP2006190420A (ja) | 光学的検出方法、ソリッドイマージョンレンズ、集光レンズ、光ピックアップ装置とその制御方法、光記録再生装置及び光記録再生方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041227 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20041227 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 |
|
A072 | Dismissal of procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072 Effective date: 20050412 |