JPH11110593A - 高速道路料金支払い方法及び用いる装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別の車載機器を設置することなく、車内か
らの携帯電話を利用した電子決済で道路料金支払を実現
し、高速ゲートの渋滞緩和を図る。 【解決手段】 走行自動車内の携帯電話１４１から高速
道路料金精算装置１３１に電話をかけ、必要な情報を伝
え切断した後、高速道路料金精算装置はこの情報に基づ
き携帯電話と料金所に設けられた監視装置１２ｎ１の双
方に同時に着信させ、料金所通過のためのサインを携帯
電話と料金所に設けられた監視装置の双方に与え、携帯
電話より入手したサインを料金所に設けられた監視装置
に与え、監視装置は、与えられたサインと合致すること
が判別できたなら、料金所の通過を許可するとともに該
高速道路料金精算装置では、通行料金を算出し、該携帯
電話の通話料金徴収に併せて、或いは別途クレジット会
社からの請求で道路通行料金を請求する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、有料な高速道路な
どにおける通行料金を自動的に精算、徴収する料金支払
い方法及び用いる装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、料金ゲートでの道路通行料金
の支払いのため、交通渋滞を発生することから、プリペ
イカードや回数券などを利用させ料金清算時間を短縮さ
せる方法や、実開平６ー５９９４７号公報（明細書）の
ようにさらに踏み込んで、無線交信による電子決済を導
入することで料金所ノンストップを実現しようとする提
案や試行が行われている。

【０００３】しかしながら、これら提案された電子決済
の方法はいずれも車に搭載した機器を必要とした。

【０００４】これを解決する提案としてナンバープレー
トの番号を画像認識したり、ナンバープレートをバーコ
ード表示併用とするなどの方法で個体識別して道路通行
状況を把握し、後日、利用者に請求する方法などが提案
されていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術に鑑み、最近の携帯電話の普及に着目し、特別の車
載機器を設置することなく携帯電話による電子決済し、
料金所ノンストップを実現してゲートでの渋滞緩和を促
することのできる高速道路料金支払い方法及び用いる装
置を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、自動車内の携帯電話を用い、かつ、通話
料金請求時に通行料金の徴収を代行する、或いはクレジ
ット装置への接続を介して通行料金の請求をする高速道
路料金支払い方法において、携帯電話から高速道路料金
精算装置に電話をかけ、必要な情報を伝え切断した後、
高速道路料金精算装置はこの情報に基づき携帯電話と料
金所に設けられた監視装置の双方に同時に着信させ、料
金所通過のためのサインを携帯電話と料金所に設けられ
た監視装置の双方に与え、携帯電話より入手したサイン
を料金所に設けられた監視装置に与え、監視装置は、与
えられたサインと合致することが判別できたなら、料金
所の通過を許可するとともに該高速道路料金精算装置で
は、通行料金を算出し、該携帯電話の通話料金徴収に併
せて、或いは別途クレジット会社からの請求で道路通行
料金を請求することを特徴とする。

【０００７】また、本発明の高速道路料金精算装置は、
携帯電話の呼び出しに応答する応答部と、応答にしたが
って携帯電話向けにガイダンスを送出するガイダンス送
出部と、ガイダンスにしたがって送られてくる電話番号
を受信する携帯電話電話番号受信部と、ガイダンスにし
たがって送られてくるパスワードを受信するパスワード
受信部と、他所へ問い合わせを行う問い合わせ部と、問
い合わせ結果に基づいて携帯電話を呼び出す呼び返し部
と、携帯電話側に料金所通過のためのサインを伝えるサ
イン伝達部と、及びこれらの制御部とを具有し、携帯電
話及び料金ゲート端末とそれぞれ交信ができ、通行料金
を算出することを特徴とする。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図面を
用いて詳細に説明する。

【０００９】図１は本発明の実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。同図に示すように、まず、携帯電話１
４１を備えた自動車１４０が高速道路の料金所ゲートに
近づく際、高速道路料金精算装置１３１に電話をかけ
る。高速道路料金精算装置１３１では、携帯電話１４１
に対して高速道路の料金所を特定するためのガイダンス
を出し、携帯電話１４１は確認信号を送出する。確認さ
れると、一旦電話をきる。

【００１０】高速道路料金精算装置１３１では，交換局
１１１及び無線基地局１０１を介して、携帯電話１４１
を呼び出し、通過料金ゲート番号を指示する。指示され
た料金ゲート番号を通過できることを携帯電話１４１で
応答すると、高速道路料金精算装置１３１は、各料金ゲ
ートに設置した料金ゲート端末１２１〜１２ｎの中の該
当の料金ゲート端末を呼び出す。

【００１１】呼び出された料金ゲート端末、例えば１２
１では、携帯電話１４１を備えた該当の自動車１４０で
あることを識別するため、携帯電話１４１−無線基地局
１０１−交換局１１１−高速道路料金精算装置１３１の
経路で伝達される自動車１４０の特徴が、高速道路料金
精算装置１３１−交換局１１１−料金ゲート端末１２１
の経路で伝えられる。自動車１４０を認識するための監
視機能を料金ゲート端末１２１に設け、かつ、該携帯電
話を備えた自動車１４０では、該料金ゲート端末１２１
の監視部１２１１に対し、前述の該自動車１４０の特徴
を伝える信号、例えばパッシングライトによる点滅信号
を送り、あるいは、該監視部自らナンバープレートを画
像認識する等の方法で該自動車１４０であることを知
る。

【００１２】次に、これまで説明した高速道路料金精算
装置としてクレジットを利用する実施例について説明す
る。

【００１３】携帯電話１４１でクレジット対応の高速道
路料金精算装置１３１に電話をかけ、自分の認証と該当
携帯電話の番号を告げる電話を切る。高速道路料金精算
装置１３１から該当携帯電話に着信させ携帯電話の所在
を認知すると、高速道路料金精算装置１３１から携帯電
話に着信し認証情報が通知され、さらに、認証情報に対
応するサインが同時に通知され、かつ、同時に認証確認
の機能を有する料金ゲート端末１２ｎにも着信させる。
高速道路料金精算装置１３１からの認証確認指示が到来
している料金ゲート端末では、認証情報に対応するサイ
ンが合致したことで料金ゲートを通過させる。また、料
金ゲート端末へのサインは、例えばヘッドライトの点滅
で行われ、自動車に特別の装置を設けなくてもゲート通
過がスムーズにできる。

【００１４】図２は図１の高速道路料金精算装置の機能
ブロック図を示す。この高速道路料金精算装置１３１は
前述のようにクレジット対応機能を備えるが、以下クレ
ジット対応機能について説明する。

【００１５】高速道路料金精算装置は、以下に示す高速
道路料金を別途徴収するために必要である。

【００１６】すなわち、高速道路の利用者は各種クレジ
ットに入会契約をしている。例えば、携帯電話を持つこ
と、すなわち、携帯電話加入者である同時に携帯電話料
金を支払うことができる信頼を得られた個人あるいは、
法人であってクレジット入会契約をしたものと同等の意
味合いを持つこととする。

【００１７】もし、携帯電話料金に付加して高速道路利
用料金を支払うのであれば、携帯電話を特定する公知の
携帯電話ＩＤ情報あるいは、携帯電話番号とパスワード
の意味をもつ暗証番号の入力、あるいは、発信者番号通
知サービスを利用した携帯電話番号と暗証番号の入力、
または、発信者番号通知サービスを利用した携帯電話番
号と高速道路料金を携帯電話料金と併せて支払うことを
契約したことを記憶したデータベースへのアクセスとそ
の照合手段、さらには、携帯電話番号へのかけ直しだけ
で携帯電話機を特定し、携帯電話通話料金の支払いが滞
っていないことを知るデータベースへのアクセスとその
照合手段を備えるものとする。また、携帯電話からクレ
ジット番号を入力させ、クレジット会社への番号照会を
問い合わせた後、電話の切断を促し、該当携帯電話への
呼び出しをする手段、あるいは、クレジット番号が違っ
たり、支払い滞納のためブラックリストに登録されてい
る時は、本発明のサービスが受けられない旨のガイダン
スを流し、切断を促する手段を備えたクレジット機能お
よび装置を備えるものとする。

【００１８】このクレジット機能および装置は、携帯電
話の通話料金に併せて、あるいは別途クレジット会社か
らの請求方法であってもよいことは述べるまでもない。

【００１９】以下、高速道路料金清算装置のシステム全
体における位置付け、及びシステムにおける役割につい
て説明する。

【００２０】高速道路料金清算装置１３１は、道路を管
理する単位にあればよく、管理する単位を統合してのシ
ステムとして、電話網で結び付けることによって最低１
つあれば良い。

【００２１】携帯電話１４１から、該高速道路料金清算
装置１３１へ交換機を介して該当サービスを受けるべく
ダイヤルし、接続されると応答部１３１０は制御部１３
１２に着信したことを伝える。

【００２２】制御部１３１２は、ガイダンス送出部１３
１１に呼び返しのための携帯電話番号を入力するようガ
イダンス種別を指示し、応答部ｌ３１０を介して接続中
の携帯電話１４１にガイダンス情報を聞かせる。

【００２３】一方、高速道路料金清算装置１３１では、
電話番号受信部１３１３での該ガイダンスによる返答情
報の入力を待機する。

【００２４】携帯電話番号の受信は、発信者電話番号通
知サービスを使用する場合は、接続時、すでに情報とし
て高速道路料金清算装置１３１に到来済みであり、携帯
電話１４１を所持している自動車へ呼び返す情報を取得
していることとなる。

【００２５】前述したが、携帯電話の通話料金に付加し
て高速道路利用料金を支払うのであればその旨のガイダ
ンスに続いて、パスワードの入力を促すガイダンスを送
出するよう制御部１３１２は、ガイダンス送出部１３１
１に指示を出す。クレジット会社での支払いであれば、
さらにクレジット番号を入力させるようガイダンス指示
とともにクレジット番号受信部１３１５とパスワード受
信部１３１４を待機させておく。

【００２６】これら受信部１３１３、１３１４、１３１
５の受信内容をもとに問い合わせ部１３１６を制御部１
３１２は起動し、携帯電話の料金滞納がないか、あるい
は、対応クレジットに支払い信用があるかなどを問い合
わせるべく、携帯電語料金局１６０のデータバンクある
いは、クレジット会社１５０のデータバンクと接続し、
問題が無いかどうかを問い合わせる。

【００２７】問題がなければ、電話を切断促し、呼び出
しを待っようガイダンスが制御部１３１２より指示され
る。

【００２８】この呼び返しされた携帯電話１４１を所持
する自動車は、無線基地局１０１および交換機を経て電
話網を介し高速道路料金清算装置１３１の呼び返し部１
３１７と接続されるが、さらに該当自動車が通過しよう
とする料金所の料金ゲート端末とも高速道路料金清算装
置１３１のサイン伝達部１３１８が接続される。

【００２９】ところで、高速道路の料金は、車種および
経路により決定されるため、料金ゲートに入る前および
出る前の２回前記した接続操作を必要とする。料金ゲー
ト端末の所在地を知る情報は、前記した高速道路料金精
算装置１３１と接続したとき、料金所を特定されてあ
り、各料金所の指定された料金ゲート番号の通過をそれ
ぞれ確認することになることから、経路が割り出され
る。

【００３０】高速道路料金精算装置１３１では、この経
路で高速道路を走行したことの確認応答依頼ガイダンス
を携帯電話１４１に送出する。

【００３１】車種による料金の違いを、前記した確認応
答だけでは確証がないため公平さが失われる場合は、通
過ゲートの区別あるいはナンバープレートの確認が必要
である。

【００３２】通過ゲートを区別する方法は、車の流れを
乱す恐れもあり、本説明ではナンバープレート確認方法
について以下説明する。

【００３３】ナンバープレート番号を高速道路料金ゲー
トに入る前に、高速道路料金精算装置１３１と接続した
時、携帯電話１４１の番号とともに登録する。携帯電話
からは、発信電話番号通知サービスが適用されていれば
電話番号を入力する必要はない。

【００３４】高速道路料金ゲートに入る際の通過確認応
答で、車種および出発地が特定でき、以降高速道路料金
精算装置１３１は高速道路料金ゲートを出る際の接続を
待つ。携帯電話の電池が切れたりした場合などは、通常
の現金徴収料金ゲートにいくと、予め設置してある高速
道路料金精算装置１３１と接続された端未でナンバープ
レートあるいは携帯電話番号を入力することで料金計算
をし、料金を請求されることとなる。

【００３５】一方、高速道路に入る時、料金ゲートで通
行券をとったが現金の持ち合わせが無いことに気づき高
速道路料金精算装置を利用したい場合は、通行券の通し
番号および携帯電話番号、ナンバープレート番号を高速
道路料金精算装置１３１に登録しておくことで前記した
専用のゲートを通過することができる。

【００３６】ナンバープレート番号の不正申告防止に
は、監視部に監視カメラを設け申告情報との一致を確認
する方法や、電話料金滞納など料金徴収が危ぶまれると
判断される場合の料金ゲートの誘導方法は、予めノンス
トップ通過ゲートを通過するための走行レーンキープを
誘導ガイダンスで指示し、該走行レーン上に前記した確
認項目を監視あるいは確認するための時間確保を目的と
した距離確保をすることで確認等をすることができる。

【００３７】

【発明の効果】これまで説明したように、本発明によれ
ば、自動車に特別の装置を設けなくても、高速道路での
ゲート通過がスムーズになり、高速道路料金支払いゲー
トでの渋滞が緩和される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態である高速道路料金支払シス
テムの構成を示すブロック図

【図２】実施形態における高速道路料金精算装置の構成
を示すブロック図

【符号の説明】

１０１ 無線基地局 １１１ 交換局 １２１〜１２ｎ 料金ゲート端末 １２１１〜１２ｎ１ 監視部 １３１ 高速道路料金精算装置 １３１０ 応答部 １３１１ ガイダンス送出部 １３１２ 制御部 １３１３ 電話番号受信部 １３１４ パスワード受信部 １３１５ クレジット番号受信部 １３１６ 問い合わせ部 １３１７ 呼び返し部 １３１８ サイン伝達部 １４０ 自動車 １４１ 携帯電話（自動車内にある） １５０ クレジット会社 １６０ 携帯電話料金局

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車内の携帯電話を用い、かつ、通話
   料金徴収に併せて通行料金の請求をする高速道路料金支
   払い方法において、携帯電話から高速道路料金精算装置
   に電話をかけ、必要な情報を伝え切断した後、高速道路
   料金精算装置はこの情報に基づき携帯電話と料金所に設
   けられた監視装置の双方に同時に着信させ、料金所通過
   のためのサインを携帯電話と料金所に設けられた監視装
   置の双方に与え、携帯電話より入手したサインを料金所
   に設けられた監視装置に与え、監視装置は、高速道路料
   金精算装置から伝達されたサインと合致することが判別
   できたなら、料金所の通過を許可するとともに、前記高
   速道路料金精算装置では、通行料金を算出し、該携帯電
   話の通話料金徴収に併せて道路通行料金を請求すること
   を特徴とする高速道路料金支払い方法。
2. 【請求項２】 自動車内の携帯電話を用い、かつ、クレ
   ジット対応装置への接続を介して通行料金の請求をする
   高速道路料金支払い方法において、携帯電話からクレジ
   ット対応装置に電話をかけ、必要な情報を伝え切断した
   後、該クレジット対応装置への情報に基づき該クレジッ
   ト対応装置から携帯電話と料金所に設けられた監視装置
   の双方に同時に着信させ、料金所通過のためのサインを
   携帯電話と料金所に設けられた監視装置の双方に与え、
   携帯電話より入手したサインを料金所に設けられた監視
   装置に与え、監視装置は該クレジット対応装置から伝達
   されたサインと合致することが判別できたなら料金所の
   通過を許可するとともに、該クレジット対応装置におい
   ては通行料金を算出し、別途クレジット会社からの請求
   で道路通行料金を請求することを特徴とする高速道路料
   金支払い方法。
3. 【請求項３】 自動車から監視装置への料金所通過のた
   めのサインがヘッドライトの点滅であることを特徴とす
   る請求項１または２に記載の高速道路料金支払い方法。
4. 【請求項４】 自動車内の携帯電話と高速道路料金精算
   装置とが、料金ゲートに入る前及び料金ゲートを出る前
   の２回にわたり交信することを特徴とする請求項１また
   は２に記載の高速道路料金支払い方法。
5. 【請求項５】 携帯電話の呼び出しに応答する応答部
   と、応答にしたがって携帯電話向けにガイダンスを送出
   するガイダンス送出部と、ガイダンスにしたがって送ら
   れてくる電話番号を受信する携帯電話電話番号受信部
   と、ガイダンスにしたがって送られてくるパスワードを
   受信するパスワード受信部と、他所へ問い合わせを行う
   問い合わせ部と、問い合わせ結果に基づいて携帯電話を
   呼び出す呼び返し部と、携帯電話側に料金所通過のため
   のサインを伝えるサイン伝達部と、及びこれらの制御部
   とを具有し、携帯電話及び料金ゲート端末とそれぞれ交
   信ができ、通行料金を算出することを特徴とする高速道
   路料金精算装置。
6. 【請求項６】 ガイダンスにしたがって送られてくるク
   レジット番号を受信するクレジット番号受信部を具有
   し、クレジットに対応処理する機能を具有することを特
   徴とする請求項４に記載の高速道路料金精算装置。